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特開2024-25643プラズマ処理装置を制御する方法及びプラズマ処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024025643
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】プラズマ処理装置を制御する方法及びプラズマ処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/3065 20060101AFI20240216BHJP
   H05H 1/46 20060101ALI20240216BHJP
【FI】
H01L21/302 101B
H05H1/46 R
H05H1/46 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023059918
(22)【出願日】2023-04-03
(31)【優先権主張番号】10-2022-0100116
(32)【優先日】2022-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】598123150
【氏名又は名称】セメス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SEMES CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】77,4sandan 5-gil,Jiksan-eup,Seobuk-gu,Cheonan-si,Chungcheongnam-do,331-814 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ツァン,アイシャン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジュン ファン
(72)【発明者】
【氏名】べ,ミン キュン
【テーマコード(参考)】
2G084
5F004
【Fターム(参考)】
2G084AA02
2G084BB02
2G084BB27
2G084BB28
2G084CC05
2G084CC08
2G084CC12
2G084CC33
2G084DD02
2G084DD15
2G084DD37
2G084DD38
2G084DD55
2G084FF04
2G084FF15
2G084HH06
2G084HH11
2G084HH19
2G084HH20
2G084HH21
2G084HH22
2G084HH24
2G084HH25
2G084HH27
2G084HH30
2G084HH42
2G084HH43
5F004AA01
5F004BA09
5F004BB12
5F004BB13
5F004BB22
5F004BB23
5F004CA06
5F004CB05
5F004EB01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】下部電極の電位が負のピークとなるタイミングで、DC電源が負の直流電圧をフォーカスリングに入力するプラズマ処理装置及びその制御する方法を提供する。
【解決手段】プラズマ処理装置は、プラズマ処理空間を提供する反応チャンバ10と、反応チャンバ内にプラズマを形成するように配置された下部電極をであるステージ230と、下部電極と対向するように配置される上部電極と、下部電極に2つのRF電源を供給する高周波電源121、122と、ウエハWのエッジ領域を囲むように配置されるフォーカスリング240と、フォーカスリングに連結されてDC電圧を供給するDC電源100と、を含む。方法は、高周波電源がプラズマを発生させ、発生したプラズマ内のイオンを制御するように下部電極に高周波電源の電力を供給し、電極に配置されたウエハの電圧が負のピーク値を有する位相領域であるとき、電源がフォーカスリングに負のDC電圧を入力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラズマ処理空間が提供される反応チャンバと、前記反応チャンバ内に配置され、前記反応チャンバ内にプラズマを形成するように配置された下部電極を含むステージと、前記反応チャンバ内に前記下部電極と対向するように配置される上部電極と、前記ステージに連結され、前記下部電極に2つのRF(Radio Frequency)電源を供給する高周波電源と、前記ステージに配置されたウエハのエッジ領域を囲むように配置されるフォーカスリングと、前記フォーカスリングに連結されてDC電圧を供給するDC電源と、を含むプラズマ処理装置を制御する方法であって、
前記高周波電源が前記下部電極に正弦波の電力を供給してプラズマを発生させる段階と、
発生した前記プラズマ内のイオンを制御するように、前記下部電極に前記高周波電源の電力が供給され、前記下部電極に配置されたウエハの電圧が負のピーク値を有する位相領域であるとき、前記DC電源が前記フォーカスリングに負のDC電圧を入力する段階と、を含む、プラズマ処理装置を制御する方法。
【請求項2】
前記下部電極に配置されたウエハの電圧が負のピーク値を有する位相領域であるとき、前記DC電源が前記フォーカスリングに前記下部電極に配置されたウエハの電圧の大きさに応じて異なる負のDC電圧を入力することを特徴とする、請求項1に記載のプラズマ処理装置を制御する方法。
【請求項3】
前記DC電圧が第1電圧値を供給する第1電圧状態と、前記第1電圧値よりも低い少なくとも一つの電圧値を有する第2電圧状態とを周期的に繰り返し、
前記高周波電源の電力供給に応じて、前記下部電極に配置されたウエハの電位が負のピークとなる区間で前記第2電圧状態を保持し、その他の区間で前記第1電圧状態を保持する段階を含む、請求項2に記載のプラズマ処理装置を制御する方法。
【請求項4】
前記位相領域は、前記下部電極に配置されたウエハの電位が3π/2領域であることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマ処理装置を制御する方法。
【請求項5】
前記ウエハの処理パラメータに応じて、前記下部電極に配置されたウエハの電位の3π/2領域で前記DC電圧が第2状態を保持する時間を決定する段階をさらに含む、請求項4に記載のプラズマ処理装置を制御する方法。
【請求項6】
前記高周波電源がデューティサイクルに応じて異なる電圧の大きさを有するパルス状の電力(Pulsed Radio Frequency)を前記下部電極に供給する場合、
前記パルス状の電力が既設定の大きさ未満で供給されるデューティサイクルの間に既設定の最小DC電圧を印加する段階をさらに含む、請求項2に記載のプラズマ処理装置を制御する方法。
【請求項7】
前記最小DC電圧は、前記DC電源が電源供給を停止させるか、又は前記DC電源が一定臨界値以下の電源を供給したものと対応する値であることを特徴とする、請求項6に記載のプラズマ処理装置を制御する方法。
【請求項8】
前記DC電源が前記フォーカスリングに負のDC電圧を入力する段階で、
前記下部電極に配置されたウエハの電圧が有する負の電圧の大きさと同一であるか又は小さい大きさの負のDC電圧を少なくとも一定区間、前記フォーカスリングに入力する、請求項1に記載のプラズマ処理装置を制御する方法。
【請求項9】
前記フォーカスリングに下部の支持ユニットを介して連結されたセンサ部によって前記フォーカスリングに流れるイオン電流を測定する段階と、
前記フォーカスリングの面積、厚さ、構造、及び材質のうち少なくとも一つを含むフォーカスリング情報によって計算された前記フォーカスリングのキャパシタンスを取得する段階と、
前記イオン電流及び前記キャパシタンスを用いた電圧勾配を有し、前記下部電極に配置されたウエハの電圧が有する負の電圧の大きさよりも小さいか又は同じ負のDC電圧を、前記フォーカスリングに少なくとも一定区間入力する段階と、をさらに含む、請求項8に記載のプラズマ処理装置を制御する方法。
【請求項10】
前記DC電源が前記フォーカスリングに負のDC電圧を入力する段階で、
前記負のDC電圧は、前記位相領域の間、前記電圧勾配に応じて絶対値の大きさが一定に大きくなり、前記位相領域以外の領域では電圧を0とするか、又は
エッチング工程で前記フォーカスリングがエッチングされながら変化した前記フォーカスリングのキャパシタンスに応じて前記負のDC電圧の電圧勾配値を調節する、請求項9に記載のプラズマ処理装置を制御する方法。
【請求項11】
前記高周波電源は、プラズマを発生させるHF(High Frequency)電源及び前記プラズマのイオンエネルギーを制御するLF(Low Frequency)電源を含み、前記DC電源が前記フォーカスリングに負のDC電圧を入力する段階の前に、
前記HF電源の位相を基準に前記LF電源を同期化する段階と、
前記LF電源の位相を基準に前記DC電源の位相を同期化する段階と、
前記高周波電源に連結されたセンサを介して前記LF電源によって前記下部電極に供給される電圧又は電流波形を取得する段階と、をさらに含む、請求項1に記載のプラズマ処理装置を制御する方法。
【請求項12】
エッチング工程によって前記フォーカスリングがエッチングされるとき、前記フォーカスリング及び前記ウエハの段差に対応する電位を追加供給する、請求項8に記載のプラズマ処理装置を制御する方法。
【請求項13】
請求項1に記載のプラズマ処理装置を制御する方法をコンピュータ上で行うようにするコンピュータプログラムを記録したコンピュータ記録媒体。
【請求項14】
プラズマ処理空間が提供される反応チャンバと、
前記反応チャンバ内に配置され、前記反応チャンバ内にプラズマを形成するように配置された下部電極を含むステージと、
前記反応チャンバ内に前記下部電極と対向するように配置される上部電極と、
前記ステージに連結され、前記下部電極にRF(Radio Frequency)電源を供給してプラズマを発生させるHF電源及び前記プラズマ内のイオンを制御するLF電源を含む高周波電源と、
ウエハのエッジ領域を囲むように配置されるフォーカスリングと、
前記フォーカスリングに連結されてDC電圧を供給するDC電源と、
前記DC電源及び前記高周波電源の電圧又は電流を制御する制御部と、を含み、
前記制御部は、前記下部電極に前記LF電源の電力が供給され、前記下部電極に配置されたウエハの電圧が負のピーク値を有する位相領域であるとき、前記DC電源が前記フォーカスリングに負のDC電圧を入力するように構成された、プラズマ処理装置。
【請求項15】
前記位相領域は、前記下部電極に配置されたウエハの電位が3π/2領域であることを特徴とする、請求項14に記載のプラズマ処理装置。
【請求項16】
前記高周波電源の前記LF電源及び前記HF電源に統合連結された単一の整合器と、
前記整合器と前記下部電極との間に連結され、前記LF電源と前記HF電源によって生成された電圧又は電流波形を測定するセンサと、を含み、
前記制御部は、前記センサを介して前記LF電源が前記下部電極に供給するパルス状の電力の大きさを取得し、取得した電力の大きさが既設定の大きさ未満で供給される区間で前記DC電源が既設定の最小DC電圧を印加するように制御し、
前記最小DC電圧は、前記DC電源の電源供給を停止させるか、又は前記DC電源が一定臨界値以下の電源を供給したものと対応する値である、請求項14に記載のプラズマ処理装置。
【請求項17】
前記フォーカスリングに流れるイオン電流を測定するように、前記フォーカスリングに下部の支持ユニットを介して連結されたセンサ部と、
前記フォーカスリングの面積、厚さ、構造、及び材質のうち少なくとも一つを含む前記フォーカスリング情報を格納した格納部と、をさらに含む、請求項14に記載のプラズマ処理装置。
【請求項18】
前記制御部は、前記イオン電流及び前記フォーカスリング情報を用いた電圧勾配を有し、前記下部電極に配置されたウエハの電圧が有する負の電圧の大きさよりも小さいか又は同じ負のDC電圧を、前記フォーカスリングに少なくとも一定区間入力するように構成された、請求項17に記載のプラズマ処理装置。
【請求項19】
前記制御部は、前記LF電源、前記HF電源、及び前記DC電源のうち少なくとも一つの波形を他の一つの波形に同期化させる同期信号を発生する信号発生回路、及び前記波形を確認するためのオシロスコープを含む、請求項14に記載のプラズマ処理装置。
【請求項20】
前記DC電源及び前記フォーカスリングの間に連結されたRFフィルタをさらに含む、請求項14に記載のプラズマ処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エッチング装置に関し、特にプラズマ処理装置を制御する方法及び上記方法を行うプラズマ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のプラズマ処理装置では、高周波電力によりガスから生成されたプラズマによってエッチング処理を行い、ウエハに微細なホール等を形成する。高周波電源を処理容器内に印加してプラズマを生成すると、ウエハの表面でイオンを加速させることができるシース領域が発生するが、ウエハの最外郭領域では、シースが均一でないためイオンの入射角がずれてしまい、その結果、ウエハの表面に垂直なホールを形成することができなくなる。
【0003】
したがって、特許文献1は、ステージに載置されたウエハの周縁部の環状フォーカスリングにより、外周側が内周側より高くなる傾斜部を形成してバイアス電位の不連続性を緩和し、処理の面内均一性を向上させることができるプラズマ処理装置を提供している。
【0004】
しかし、上記プラズマ処理装置のみでは、プラズマ電位によりウエハの上部のシース厚さが可変するという問題を解決することが困難であり、ウエハのエッジ部とフォーカスリングとの間に形成された間隔C1にプラズマが入り込んでシースに歪みが生じるという問題点を解決することができなかった。
【0005】
具体的に、シース厚さが可変してシースの厚さが厚いときは、間隔C1とプラズマとの間の距離が長くなり、イオンがシースを通過しながら高い運動エネルギーを取得し、高い運動エネルギーを有するエッチング担当イオンが斜めに入射するようになる。一方、シースの厚さが薄くなるときは、イオンが十分に加速することができず、間隔C1においてウエハの外周側のイオンがウエハのエッジ部からウエハの内側に向かって斜めに入射してもイオンがチルトされる効果は大きくない。
【0006】
すなわち、フォーカスリングエッチングによってシース長さが一定ではなく、繰り返してその厚さが変化しながら、フォーカスリングとウエハとの間に流入するイオンのチルト角度及びイオンのチルト効果も変化し続けるという問題が発生しており、その結果、ウエハのエッジ部におけるホールが楕円形状になるという問題点が存在した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005-277369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の問題点を解決するために、ステージに含まれた電極の電位が負のピークとなるタイミングであるときに、DC電源が負の直流電圧をフォーカスリングに入力するように制御するプラズマ処理装置を制御する方法及びプラズマ処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施例によると、プラズマ処理空間が提供される反応チャンバと、上記反応チャンバ内に配置され、上記反応チャンバ内にプラズマを形成するように配置された下部電極を含むステージと、上記反応チャンバ内に上記下部電極と対向するように配置される上部電極と、上記ステージに連結され、上記下部電極に2つのRF(Radio Frequency)電源を供給する高周波電源と、上記ステージに配置されたウエハのエッジ領域を囲むように配置されるフォーカスリングと、上記フォーカスリングに連結されてDC電圧を供給するDC電源とを含むプラズマ処理装置を制御する方法において、上記高周波電源が上記下部電極に正弦波の電力を供給してプラズマを発生させる段階と、発生した上記プラズマ内のイオンを制御するように上記下部電極に上記高周波電源の電力が供給され、上記下部電極に配置されたウエハの電圧が負のピーク値を有する位相領域であるとき、上記DC電源が上記フォーカスリングに負のDC電圧を入力する段階と、を含むことができる。
【0010】
このとき、上述したプラズマ処理装置を制御する方法をコンピュータ上で行うようにするコンピュータプログラムを記録したコンピュータ記録媒体を提供することができる。
【0011】
また、本発明の一実施例に係るプラズマ処理装置は、プラズマ処理空間が提供される反応チャンバと、上記反応チャンバ内に配置され、上記反応チャンバ内にプラズマを形成するように配置された下部電極を含むステージと、上記反応チャンバ内に上記下部電極と対向するように配置される上部電極と、上記ステージに連結され、上記下部電極にRF(Radio Frequency)電源を供給してプラズマを発生させるHF電源及び上記プラズマ内のイオンを制御するLF電源を含む高周波電源と、上記ウエハのエッジ領域を囲むように配置されるフォーカスリングと、上記フォーカスリングに連結されてDC電圧を供給するDC電源と、上記DC電源及び上記高周波電源の電圧又は電流を制御する制御部と、をさらに含み、上記制御部は、上記下部電極に上記LF電源の電力が供給され、上記下部電極に配置されたウエハの電圧が負のピーク値を有する位相領域であるとき、上記DC電源が上記フォーカスリングに負のDC電圧を入力するように構成されることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一実施例によると、ウエハの外郭で真円のホールを生成するにあたり、イオンのチルトを低減し、形成されたアスペクト比を高め、ウエハとフォーカスリングの境界におけるシース長さを一定に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施例に係るプラズマ処理装置の構成を示す構成図である。
図2】従来のプラズマ処理装置において、各構成の電位及びイオンエネルギー分布関数(IEDF)を示すものである。
図3】従来のプラズマ処理装置において、電極に供給される電源の位相によるウエハとフォーカスリングとの間の電位差を示すものである。
図4】従来のプラズマ処理装置において、電極に供給される電源の位相に応じたウエハとフォーカスリングとの間のイオンのチルト角度を示すものである。
図5】本発明の一実施例に係るプラズマ処理装置を制御する方法に従って印加された負の電圧を示すものである。
図6】ウエハとその支持部材、フォーカスリングとその支持部材のキャパシタンスの差を示すものである。
図7図5による負の電圧が印加されていないときの実際のフォーカスリングの電位を示すものである。
図8】ウエハに電位の大きさが異なる複数のパルス状の電位が入力されるときに、本発明の一実施例に係るプラズマ処理装置を制御する方法が行われたフォーカスリングに印加される電圧波形を示すものである。
図9】本発明の一実施例に係るプラズマ処理装置を制御する方法のフローチャートを示すものである。
図10】本発明の一実施例に係るプラズマ処理装置を制御する方法のフローチャートを示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付の図面を参照して、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できるように好ましい実施例について詳細に説明する。ただし、本発明の好ましい実施例を詳細に説明するにあたり、関連する公知の機能又は構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に不明瞭にする可能性があると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。また、類似の機能及び作用をする部分に対しては、図面全体にわたって同じ符号を用いる。なお、本明細書において、「上」、「上部」、「上面」、「下」、「下部」、「下面」、「側面」等の用語は図面を基準としたものであり、実際には素子や構成要素が配置される方向によって異なることがある。
【0015】
さらに、明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結」されているというとき、これは「直接的に連結」されている場合だけでなく、その中間に他の素子を挟んで「間接的に連結」されている場合も含む。また、ある構成要素を「含む」とは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0016】
図1は、本発明の一実施例に係るプラズマ処理装置の構成を示す図である。本発明の一実施例に係るプラズマ処理装置は、容量結合型のプラズマ処理装置(Capacitively Coupled Plasma、CCP)であってもよい。
【0017】
図1を参照すると、本発明の一実施例に係るプラズマ処理装置は、プラズマを用いてウエハWを乾式エッチングすることができる。プラズマ処理装置は、反応チャンバ10、基板支持アセンブリ200、シャワーヘッドユニット300、ガス供給ユニット500を含むことができる。
【0018】
反応チャンバ10は、内部に基板処理工程が行われる処理空間を提供することができる。反応チャンバ10の内部は密閉された形状であってもよい。反応チャンバ10は金属材質であってもよく、例えば、アルミニウム材質であってもよい。また、工程の安定性のために、反応チャンバ10は接地されることができる。反応チャンバ10の底面には排気孔102が形成されることができる。排気孔102は排気ライン151と連結されることができる。工程過程で発生した反応副産物及び反応チャンバ10の内部空間に滞留するガスは、排気ライン151を介して外部に排出されることができる。排気過程によって、反応チャンバ10の内部は所定の圧力に減圧されることができる。
【0019】
反応チャンバ10の内部にはライナー13が提供されることができる。ライナー13は、上面及び下面が開放された円筒形状を有することができる。ライナー13は、反応チャンバ10の内側面と接触するように提供されることができる。ライナー13は、反応チャンバ10の内側壁を保護して、反応チャンバ10の内側壁がアーク放電により損傷することを防止することができる。また、基板処理工程中に発生した不純物が、反応チャンバ10の内側壁に蒸着することを防止することができる。選択的に、ライナー13は提供されなくてもよい。
【0020】
反応チャンバ10の内部には基板支持アセンブリ200が位置することができる。基板支持アセンブリ200はウエハWを支持することができる。基板支持アセンブリ200は、静電気力を利用してウエハWを吸着する支持ユニット210を含むことができる。基板支持アセンブリ200は、支持ユニット210、下部カバー250、及びプレート270を含むことができる。
【0021】
反応チャンバ10内には、ウエハWを支持する支持ユニット210が配置される。支持ユニット210は、静電気力を利用してウエハWを吸着する静電チャック(electrostatic chuck)であってもよい。具体的に、支持ユニット210内には直流電極223が形成されている。直流電極223は直流電源150と電気的に連結される。直流電極223に印加された直流電流により直流電極223とウエハWとの間には静電気力が作用し、静電気力によりウエハWは支持ユニット210に吸着されることができる。
【0022】
すなわち、ステージ230の上面には、ウエハWを静電力で吸着保持する静電チャックが設置されてウエハWを吸着し、ウエハWの周縁部には、例えば、シリコンを含む導電性のフォーカスリング240が配置されている。
【0023】
具体的に、支持ユニット210は、誘電板220、ステージ230、フォーカスリング240を含むことができる。支持ユニット210はウエハWを支持することができる。
【0024】
誘電板220は支持ユニット210の上部に位置することができる。誘電板220は、円板形状の誘電体(dielectric substance)として提供されることができる。誘電板220の上面にはウエハWが載置されることができる。誘電板220の上面は、ウエハWよりも小さい半径を有することができる。ウエハWの端部領域は誘電板220の外側に位置することができる。
【0025】
誘電板220は、内部に直流電極223、ヒータ225、及び第1供給流路221を含むことができる。第1供給流路221は、誘電板210の上面から底面に提供されることができる。第1供給流路221は、互いに離隔して複数個形成され、ウエハWの底面に熱伝達媒体が供給される通路として提供されることができる。
【0026】
直流電極223は直流電源150と電気的に連結されることができる。直流電極223と直流電源150との間にはスイッチが設置されることができる。このとき、直流電極223と直流電源150との間にRFフィルタ160を設置することができる。これは、高周波電源121、122によって生成されたRF電力成分、例えば、LF、HF及びそのハーモニック(Harmonic)成分が直流電源150に影響を及ぼさないように遮断するためである。
【0027】
ステージ230は金属板を含むことができる。例えば、ステージ230全体を金属板として提供されることができる。ステージ230は、高周波電力を発生させる高周波電源121、122と電気的に連結されることができる。高周波電源121、122はRF電源として提供されてもよく、図1に示すように、LF電源121及びHF電源122であってもよい。ステージ230と高周波電源121、122との間にスイッチが配置されることができる。スイッチがオン(ON)される間、ステージ230は高周波電源121、122から高周波電力の印加を受けることができ、ステージ230は電極(すなわち、バイアス電極)としての役割を果たす。整合器130は、高周波電源121、122とステージ230(すなわち、バイアス電極)との間に配置されることができる。
【0028】
シャワーヘッドユニット300のうち、シャワーヘッド310は第4電源351aと電気的に連結されることができる。第4電源351aは高周波電源であってもよい。シャワーヘッド310は、第4電源351aと電気的に連結又は接地されて電極(すなわち、ソース電極)として機能することができる。第2整合器351dは、プラズマ電力の反射損失を除去するためのインピーダンス整合を行わせる回路であって、シャワーヘッド310(すなわち、ソース電極)と第4電源351aとの間に位置する。
【0029】
すなわち、ステージ230の上部にステージ230と対向するように平行に上部電極が設置され、ステージ230に設置された下部電極と上記シャワーヘッド310の上部電極との間の空間はプラズマ処理空間となる。
【0030】
ガス供給ユニット500は、反応チャンバ10の内部に工程ガスを供給する。ガス供給ユニット500は、ガスフィーダ510、ガス供給配管520、及びガス貯蔵部530を含む。ガスフィーダ510は、反応チャンバ10の上面の中央部に設置される。ガスフィーダ510から反応チャンバ10の内部に工程ガスが供給される。
【0031】
一方、フォーカスリング240には、DC電源100が電気的に接続され、DC電源100から直流電圧が印加される。DC電源100から供給される直流電圧及び直流電流の極性及び電流・電圧と、これらをオン・オフする電子スイッチの制御は、制御部400により行われる。また、DC電源100及び上記フォーカスリング240の間にRFフィルタ110を連結することができ、フォーカスリング240とRFフィルタ110との間にセンサ部111を連結することができる。これは、RFフィルタ110を介して高周波電源121、122によって生成されたRF電力成分が、例えば、LF、HF及びそのハーモニック(Harmonic)成分、DC電源100に影響を及ぼさないように遮断するためであり、センサ部111を介して上記フォーカスリング240に流れるイオン電流を測定するためである。
【0032】
ステージ230には、一つの整合器130を介してLF電源121とHF電源122を含む高周波電源121、122が接続されている。高周波電源121、122は、ステージ230にLF電源121を介してLF(Low Frequency)電力を印加し、ステージ230上のウエハWにイオンが引き込まれる。このとき、LF電力が一定でなく揺れが発生し、イオンが引き込まれる際に、一定の方向にバーティカルに入射できなくなることがある。
【0033】
高周波電源121、122は、ステージ230にHF電源122を介してHF(High Frequency)電力を印加する。HFの周波数は、数十MHzで、13.56MHz以上、例えば、100MHzであれば好ましい。あるいは、LF電源121が供給するLFの周波数は、HFの周波数より低い数百KHz、数MHzであり、例えば、400kHzであれば好ましい。単一の整合器130は、高周波電源の内部インピーダンスと負荷インピーダンスとを整合させる。ステージ230には、予め定められた高周波をグランドに通過させるためのフィルタが接続されることができる。また、高周波電源のうちHF電源122から供給されるHF電力を上部電極に印加することもできる。
【0034】
このとき、ステージ230に備えられた下部電極と連結される単一の整合器130は、その間にセンサ140を配置することができる。センサ140は、高周波電源がステージ230に備えられた下部電極に供給する電圧、電流の波形を測定することができる。
【0035】
反応チャンバ10内にエッチングガスを導入した状態で、HF電源122からHF電力をステージ230に印加する。また、LF電源121からLF電力をステージ230に印加する。
【0036】
シャワーヘッド310の上部電極のガス吐出孔から吐出された処理ガスは、主にHF電力によって解離及び電離してプラズマが生成される。プラズマ内のラジカルやイオンによりウエハWの被処理面がエッチングされる。また、ステージ230にLF電力を印加することにより、プラズマ内のイオンを制御し、高アスペクト比のホールのエッチングを可能にするなど、プラズマの制御マージンを広げることができる。
【0037】
このような構成のプラズマ処理装置において、エッチング処理を行う際には、まず、エッチング対象のウエハWを反応チャンバ10内に搬入し、ステージ230上に配置する。そして、ガス供給ユニット500が、シャワーヘッド310である上部電極を介してガスを反応チャンバ10内に供給する。また、排気装置により反応チャンバ10内の処理ガスを排気することができる。ここで、処理ガスとしては、従来用いられている種々のものを採用することができる。
【0038】
このように反応チャンバ10内に処理ガスを導入した状態で、高周波電源121、122からHF電力及びLF電力をステージ230に印加する。また、直流電源150から直流電圧を直流電極223に印加し、ウエハWをステージ230に保持する。また、DC電源100から負の電圧をフォーカスリング240に印加する。
【0039】
このとき、本発明の一実施例に係る制御部400は、DC電源100から出力される負の電圧を、高周波電源121、122の電力供給経路に応じて、電圧、電流、発生したプラズマの発光周期又はウエハW(下部電極)上におけるプラズマのシース厚さの変化の各周期内の特定位相領域に印加し、負の電圧のオンとオフとを交互に繰り返して制御することができる。
【0040】
高周波電源121、122の電力供給経路は、LF電源121、整合器130、センサ140、ステージ230、反応チャンバ10内の処理空間、上部電極、グランドを意味することができる。高周波電源121、122の電力供給経路に応じて測定される電圧、電流とは、LF電源121からステージ230に至るまでの部分経路及び上部電極で測定される電圧、電流を含むことができる。
【0041】
また、プラズマの発光周期、ウエハW上のプラズマのシース厚さの変化の周期を指標としてもよい。プラズマの発光周期は、フォトダイオード、フォトマイクロセンサなどにより検出することができる。シース厚さについては、ICCDカメラ等を用いてナノsecの間隔でシャッターを押し、これによって、シース厚さの変化を測定することができる。
【0042】
あるいは、別途の格納部600にウエハWの種類、実行するエッチング工程タイプ、イオンのチルト程度に応じて対応する電位などを含むウエハWの処理パラメータを格納することができる。格納部600に既に格納されたパラメータを制御部400の制御実行に用いることができる。上記格納部600は、本発明のために別途に備えたデータベースであってもよいが、工程を進行するための工程情報が格納されたメインデータベースであってもよい。
【0043】
また、ステージ230は、ウエハWを配置する電極(下部電極)の一実施例である。上部電極は、下部電極と対向する電極の一実施例である。高周波電源121、122は、下部電極にバイアス電力を供給するバイアス電源と、下部電極又は上部電極にバイアス電力よりも高い周波数のソースパワーを供給するソース電源の一実施例である。DC電源100は、フォーカスリング240に直流電圧を供給する直流電源の一例である。ソース電源は、反応チャンバ10内にプラズマを供給するプラズマ発生源に相当する。
【0044】
制御部400は、バイアス電源、ソース電源及び直流電源を制御する制御部の一実施例である。バイアスパワーを印加する下部電極(ステージ230)の電位を、電極電位ともいう。
【0045】
本発明の一実施例に係る制御部400は、上記高周波電源121の電力が供給されて上記下部電極が負のピーク電圧を有する位相領域であるとき、上記DC電源140が上記フォーカスリング240に負のDC電圧を入力するように制御することができる。すなわち、毎周期の特定位相領域ごとに入力を制御することができる。
【0046】
このとき、上記特定位相領域は、上記下部電極電位の位相が3π/2領域であり、上記3π/2領域とは、上記下部電極電位の位相のうち、3π/2の位相を基準に既設定の幅を有する領域を意味することができる。
【0047】
すなわち、本発明の一実施例に係るプラズマ処理装置は、プラズマ処理空間が提供される反応チャンバ10、上記反応チャンバ10内に配置され、上記反応チャンバ10内にプラズマを形成するように配置された下部電極を含むステージ230、上記反応チャンバ10内に上記下部電極と対向するように配置される上部電極、上記ステージ230に連結され、上記下部電極にRF(Radio Frequency)電源を供給してプラズマを発生させるHF電源122及び上記プラズマ内のイオンを制御するLF電源121を含む高周波電源121、122、上記ウエハWのエッジ領域を囲むように配置されるフォーカスリング240、上記フォーカスリング240に連結されてDC電圧を供給するDC電源100、並びに上記DC電源100及び上記高周波電源121、122の電圧又は電流を制御する制御部400をさらに含み、上記制御部400は、上記下部電極に上記LF電源121の電力が供給され、上記下部電極に配置されたウエハWの電圧が負のピーク値を有する位相領域であるとき、上記DC電源100が上記フォーカスリング240に負のDC電圧を入力するように構成されることができる。
【0048】
具体的に、図2図4は、本発明の一実施例に係るプラズマ処理装置を制御する方法を行わない時のウエハWとフォーカスリング240との間の関係を示すものであり、図5は、これを解決するために、本発明の一実施例に係るプラズマ処理装置を制御する方法に従って印加された負の電圧を示すものである。
【0049】
図2に示すように、高周波電源のうち、HF電源122が下部電極を介してウエハWに入力されると、プラズマが発生し、図2(a)に示すようにプラズマ電位が形成され、高周波電源のうち、LF電源121が下部電極を介してウエハWに入力されると、プラズマ内のイオンを制御してエッチングを行い、ウエハWの電位とフォーカスリング240の電位との差が生じる。プラズマ電位は、ウエハ電位の最も高い電位よりも少し高い電位を有し、ウエハWの電位は、HF電源122よりも低周波数であるLF電源121によって決定される。
【0050】
図2(b)に示すように、ウエハWに入射するイオンは、第1イオンエネルギー41と第2イオンエネルギー42とに区分され、イオンエネルギー分布関数(IEDF)においてエネルギー分布を形成し、第1イオンエネルギー41は、ウエハ電位とフォーカスリング電位が正電圧として最も大きいとき、第2イオンエネルギー42は、ウエハ電位とフォーカスリング電位が負電圧として最も大きいときに形成される。絶対的な電位値が大きいときは、ウエハ電位とフォーカスリング電位が負電圧として最も大きいときである第2イオンエネルギー42を有するときである。
【0051】
具体的に、第1イオンエネルギー41及び第2イオンエネルギー42は、LF電源121のLF電位が一定ではなく、波形を形成することによって発生するものであり、第1イオンエネルギー41を有する領域においてウエハWに入射するイオンと、第2イオンエネルギー42を有する領域においてウエハWに入射するイオンは、いずれもエッチングを行うエッチング担当イオンエネルギーであるが、第1イオンエネルギー41を有する領域のイオンは、シースを通過することでエネルギーが弱くなり、エッチングを進行するには不足するのに対し、第2イオンエネルギー42を有する領域のイオンは、シースを通過してからも十分に高いエネルギーを有するため、トレンチホールをバーティカルに形成することができる。
【0052】
特に、図3では、RFの1周期内において各位相別のウエハWとフォーカスリング240との間の電位差を示しているが、LF電源121から供給される電源の位相がπ/2のとき及びπのときよりも、3π/2のときにウエハWとフォーカスリング240との間の電位差がより急激に変化する。LF電源121から供給される電源の位相がπ/2のとき及びπのときは、同じ高さで電位が正の電位であれ負の電位であれ10V内外の差が発生するとすれば、LF電源121から供給される電源の位相が3π/2のときには、同じ高さで30~40V内外の電位差が発生する。図3を参照すると、ウエハ電位は-300Vであり、フォーカスリング240電位は-270V~-260Vである。特に、ウエハWとフォーカスリング240の上部では、高さが同一であるときにウエハ電位とフォーカスリング240との電位差が大きくなく、一定に変化するが、ウエハWとフォーカスリング240との間の隙間では急激に電位差が発生する。
【0053】
問題は、図4に示すように、ウエハWとフォーカスリング240との間の隙間で急激に電位差が発生すると、シースの厚さが不均一に変化するということである。
【0054】
まず、LF電源121から供給される電源の電位とウエハWの電位とが同一であると仮定する。
【0055】
図4(a)のように、ウエハWの電位が正弦波の波長で供給されるとき、上記電位の位相はπ/2のときと0、πのとき、3π/2のときとに分けられることができる。0、πのとき(図4(b))のプラズマのシース長さを基準にすると、π/2のとき(図4(c))はシース長さがより短くなり、3π/2のとき(図4(d))はシース長さがより長くなる。図4(c)に示すように、シース長さが短くなると、ウエハWとフォーカスリング240との間の隙間に入射するイオンの角度が傾くようになるが、この位相でのシース長さは、数十マイクロメートル程度と非常に短く、シース電圧も数十ボルト程度と非常に低いため、イオンが傾いてウエハWに入射したとしても、上記運動エネルギーは図2(b)中の第1イオンエネルギー41程度に低くなる。したがって、エッチング過程を行うにあたり、図2(b)中の第2イオンエネルギー42を有するイオンに比べてイオンのチルト効果が大きくないと見なすことができる。
【0056】
一方、図4(d)に示すように、シース長さが長くなると、ウエハWとフォーカスリング240との間の隙間に入射するイオンの角度が多く傾いて、このとき、シース電圧は数百ボルト、数キロボルトとなることができ、その長さも数ミリメートルに相当するようになる。この位相で、イオンはシースを通過しながら非常に高い運動エネルギーを得るようになり、上記運動エネルギーは図2(b)中の第2イオンエネルギー42に該当する。すなわち、ウエハWのエッジ領域でエッチングを担当するイオンは、第2イオンエネルギー42であって、斜めに入射するため、ホールの真円度が大きく保持されにくく、深くてバーティカル(vertical)なトレンチ(trench)を形成することが困難である。
【0057】
すなわち、各位相(phase)別にウエハWとフォーカスリング240との間に電位差が発生することによって、ウエハWのエッジ領域に入射するイオン入射角と入射エネルギーが変化する。
【0058】
したがって、シース長さが一定に保持されると同時にイオンのウエハWエッジ入射角度が垂直に形成されるように、図4(d)のようにウエハWの電位の位相が3π/2であるとき、ウエハW及びフォーカスリング240間の電位差を小さく形成するように制御する必要がある。
【0059】
このために、図5に示すように、本発明の一実施例に係るプラズマ処理装置の制御方法は、発生した上記プラズマ内のイオンを制御するように下部電極に上記高周波電源121、122の電力が供給され、上記下部電極に配置されたウエハWの電圧が負のピーク値を有する位相領域であるとき、上記DC電源100が上記フォーカスリング240に負のDC電圧(71又は72)を入力する段階を含むことができる。すなわち、毎周期の特定位相領域であるときに入力を制御するものである。
【0060】
具体的な一実施例として、上記特定位相領域は、上記下部電極に配置されたウエハWの電位の3π/2領域であり、3π/2領域とは、ウエハW電位の位相が3π/2である地点を基準とする領域を意味する。
【0061】
図5に示すように、高周波電源121、122から供給された電力によりウエハWの電位が発生し、線aに示すLF電圧の振幅と、線bに示すHF電圧とが互いに重なって振動する。このとき、位相がπ/2の領域では、ウエハWの電位が正のピークとなり、3π/2の領域では、ウエハWの電位が負のピークとなる。ウエハWの電位が負のピークとなるとき、シース厚さが厚くなり、第2イオンエネルギー42(図2(b)参照)を有するイオンが入射するチルト角度が大きくなることを防止するために、フォーカスリング240にDC電圧(71又は72)を入力してウエハWとフォーカスリング240との間の電位差を低減することができる。
【0062】
具体的に、フォーカスリング240に供給されるDC電圧71は、ウエハWの電位の大きさと同一であることができる。
【0063】
言い換えれば、DC電源100が上記フォーカスリング240に負のDC電圧を入力する段階で、上記下部電極に配置されたウエハWの電圧が有する負の電圧の大きさと同じ大きさの負のDC電圧を少なくとも一定区間、上記フォーカスリング240に入力することができ、図5には、DC電圧の大きさ及び一定区間を表すDC電圧71が示されている。
【0064】
一実施例として、DC電圧71は、ウエハWとフォーカスリング240との電位差だけ入力されるべきであるが、フォーカスリング240にDC電圧71が供給されることでプラズマ密度にも影響を及ぼし、実質的には、ウエハWの電位と同じ大きさの電圧であるDC電圧71を入力するか、又はそれより小さい電圧を入力することができる。
【0065】
このとき、上記DC電圧71が第1電圧値を供給する上記第1電圧状態と、上記第1電圧値より低い少なくとも一つの電圧値を有する第2電圧状態とを周期的に繰り返し、上記高周波電源121、122の電力供給によって、上記下部電極に配置されたウエハWの電位が負のピークとなる区間で上記第2電圧状態を保持し、その他の区間では上記第1電圧状態を保持する段階を含むことができる。
【0066】
また、本発明の一実施例によると、上記ウエハWの処理パラメータに応じて上記下部電極に配置されたウエハWの電位の3π/2領域で上記DC電圧が第2状態を保持する時間を決定する段階をさらに含むことができる。
【0067】
図5に示すように、フォーカスリング240に供給されるDC電圧71は、ウエハWの電位の3π/2領域で瞬間的に発生するだけでなく、一定時間の間保持されて一定の幅を有することができ、図5に示されるDC電圧71のようなスクエア形状であることができる。DC電圧71が第2電圧状態であり、その他のウエハW電位が0である領域が第1電圧状態である。
【0068】
したがって、ウエハW電位の周期が繰り返されるとき、DC電圧71も第1電圧状態及び第2電圧状態を連続的に繰り返すことができる。
【0069】
また、第2電圧状態を保持する時間は、ウエハWの処理パラメータによって決定されることができ、例えば、ウエハWの種類及び注入されるガスの種類など、エッチング工程のパラメータによって予想されるウエハWのエッジ領域のイオンのチルト程度が定められており、本発明の一実施例に係る制御部400は、ウエハWの電位の3π/2領域におけるウエハWの電圧の大きさ、及び予測されるか又は格納部600に格納されたイオンのチルト程度に対応する第2状態を保持する時間を決定して、図5のようにDC電圧d1、71を供給することができる。
【0070】
一方、本発明の一実施例によると、上記DC電源100が上記フォーカスリング240に負のDC電圧d2、72を入力する段階で、上記負のDC電圧72は、上記位相領域の間、上記電圧勾配に応じて絶対値の大きさが一定に大きくなり、上記位相領域以外の領域では電圧が0であり得る。
【0071】
図5に示すように、実際のフォーカスリング240に供給されるDC電圧がDC電圧d1、71になるためには、フォーカスリング240に供給されるDC電源100のDC電圧はDC電圧d2、72でなければならない。これについては、図6及び図7で後述する。
【0072】
図6は、ウエハWとその支持部材211、フォーカスリング240とその支持部材212を簡略化した回路図であり、図7は、図5による負の電圧d2、72が印加されていないときの実際のフォーカスリング240の電位を示すものである。
【0073】
図6に示すように、ウエハW及びフォーカスリング240を支持する支持ユニット210において、ウエハWを支持するウエハ支持部材211、フォーカスリング240を支持するフォーカスリング支持部材212が含まれ、ウエハWとウエハ支持部材211は直列連結されたキャパシタと同様であり、フォーカスリング240とフォーカスリング支持部材212も直列連結されたキャパシタと同様である。ウエハWとフォーカスリング240とが支持ユニット210を介して互いに連結されるが、その間に複数の構成要素が配置されてウエハW及びウエハ支持部材211と、フォーカスリング240及びフォーカスリング支持部材212との間にカップリングキャパシタCが存在することができ、その結果、上記高周波電源121、122の電力は、上記カップリングキャパシタを介してフォーカスリング240に印加できることを意味する。ウエハW及びウエハ支持部材211と、フォーカスリング240及びフォーカスリング支持部材212とはそれぞれ、その面積、厚さ及び構成材質等が異なることができ、フォーカスリング240及びフォーカスリング支持部材212のキャパシタンスは、ウエハW及びウエハ支持部材211のキャパシタンスよりも小さくなる。
【0074】
言い換えれば、シース長さの長いウエハ電位の位相が3π/2領域においてシース境界がプラズマ本体側へ移動しながら、より多くのイオンがウエハWとフォーカスリング240に入射するようになり、このとき、フォーカスリング240がより速くチャージされることで、ウエハWとフォーカスリング240との間に電位ムラが生じる。
【0075】
例えば、図7に示すように、フォーカスリング240に連結されたDC電源100から一定の負のDC電圧92を供給する場合、実際のフォーカスリング240の電位は、図7に示す電位91を有するようにより、本来の目的達成の効率が低下することがある。言い換えれば、DC電源100が一定のDC電圧92を供給すると、時間に応じてイオン(電流)がフォーカスリング240をチャージさせながらフォーカスリング240の電位は次第に上昇し、その結果、フォーカスリング240は、図7のような不均一な形態の電位91を有するようになる。
【0076】
したがって、ウエハW電位とフォーカスリング240電位との不均一な電位差を低減し、フォーカスリング240に一定のDC電圧を提供するために、図5に示すように電圧勾配を有するDC電圧d2、72を供給することができる。
【0077】
本発明の一実施例によると、電圧勾配を有するDC電圧d2、72を供給するために、上記フォーカスリング240に下部の支持ユニット210を介して連結されたセンサ部111によって上記フォーカスリング240に流れるイオン電流を測定する段階と、上記フォーカスリング240の面積、構造、及び材質のうち少なくとも一つを含むフォーカスリング情報によって計算された上記フォーカスリング240のキャパシタンスを取得する段階と、上記イオン電流及び上記キャパシタンスを用いた電圧勾配を有し、上記下部電極に配置されたウエハWの電圧が有する負の電圧の大きさより小さいか又は同じ負のDC電圧を、上記フォーカスリング240に少なくとも一定区間入力する段階と、を含むことができる。
【0078】
上記計算されたキャパシタンス値は格納部600に格納されることができ、上記電圧勾配の計算のために格納部600から制御部400にキャパシタンスを伝達することができる。
【0079】
言い換えれば、本発明の一実施例に係るプラズマ処理装置は、上記フォーカスリング240に流れるイオン電流を測定するように、上記フォーカスリング240に下部の支持ユニット210を介して連結されたセンサ部111と、上記フォーカスリング240のキャパシタンスを含む上記ウエハWの処理パラメータを格納した格納部600と、をさらに含むことができる。
【0080】
一方、上記下部電極に配置されたウエハWの電圧が負の電圧を有する位相領域であるとき、上記DC電源100が上記フォーカスリング240に、上記下部電極に配置されたウエハWの電圧の大きさに応じて異なる負のDC電圧を入力することができる。
【0081】
図8は、ウエハWに電位の大きさが異なる複数のパルス状の電位が入力されるときに、本発明の一実施例に係るプラズマ処理装置を制御する方法が行われたフォーカスリング240に印加される電圧波形を示すものである。
【0082】
図8(a)に示すように、上記高周波電源121、122がデューティサイクルに応じて異なる電圧の大きさを有するパルス状の電力(Pulsed Radio Frequency)を上記下部電極に供給する場合、上記パルス状の電力が既設定の大きさ未満で供給されるデューティサイクルの間に既設定の最小DC電圧を印加する段階を含むことができる。図8(b)のように、上記DC電源100が一定臨界値以下の電源を供給したものと対応する値であるか、又は図8(c)のように、上記DC電源100が電源の供給を停止させてDC電圧が0となることができる。
【0083】
具体的に、図8(a)に示すように、ウエハW電位として上記高周波電源121、122がパルス状の電力(Pulsed Radio Frequency)を供給する際、high stateとlow stateを有することができ、high stateとlow stateとに単なる2つに分けられるものではなく、一定の電力範囲内で段階別のstateを有することができる。例えば、電位が最も大きい1段階、中間電位を有する2段階、電位が最も低い3段階を繰り返すことができ、これは、例示的な数値に過ぎず、特許請求の範囲は、上記数値に制限されない。
【0084】
本発明の一実施例によると、フォーカスリング240に印加されるDC電圧が第1電圧値Vb1を供給する第1電圧状態と、上記第1電圧値よりも低い少なくとも一つの電圧値Vb2を有する第2電圧状態を周期的に繰り返し、高周波電源121の電力供給によって上記下部電極に配置されたウエハWの電位が負のピークとなる区間で上記第2電圧状態を保持し、その他の区間では上記第1電圧状態を保持することができる。
【0085】
したがって、図8(b)及び(c)に示すように、ウエハ電位の3π/2の位相領域であるとき、負の電圧であるVb2を供給し、その他の位相ではVb1を供給する。
【0086】
ただし、ウエハの電位が最も低い3段階領域は、エッチングのための電力を供給する段階ではなく、プラズマを保持するためにRF電力を供給する段階であって、イオンエネルギーが他の段階に比べて非常に小さくなるため、別途に負のDC電圧を供給してイオンエネルギーを別途制御する必要性が低い。
【0087】
したがって、3段階のような一定のオフセットウエハ電位では、DC電圧として0を印加するか、又は非常に小さい基本DC電圧のみを提供することができる。上述した内容と重複する内容は、説明の簡略化のために省略する。
【0088】
言い換えれば、本発明の一実施例によると、上記高周波電源121、122の上記LF電源121及び上記HF電源122に統合連結された単一の整合器130及び上記整合器130と上記下部電極との間に連結され、上記LF電源121と上記HF電源122によって生成された電圧又は電流波形を測定するセンサ140を含み、上記制御部400は上記センサ140を介して上記LF電源121が上記下部電極に供給するパルス状の電力の大きさを取得し、取得した電力の大きさが既設定の大きさ未満で供給される区間において、上記DC電源100が既設定の最小DC電圧を印加するように制御し、上記最小DC電圧は、上記DC電源100の電源供給を停止させるか、又は上記DC電源100が一定臨界値以下の電力を供給したものと対応する値である。
【0089】
一方、本発明の一実施例によると、エッチング工程により上記フォーカスリング240がエッチングされるとき、上記フォーカスリング240及び上記ウエハWの段差に対応する電位をさらに供給することができる。フォーカスリング240のエッチングによるDC電圧補償は、工程時間に応じたテーブル値に対応する値で決定することができ、上記工程時間に応じたテーブル値は格納部600に格納されることができる。このとき、フォーカスリング240に印加される電圧の勾配は、格納部600に格納された、エッチングされたフォーカスリング240に対応するキャパシタンスに応じて変更されることができる。
【0090】
また、本発明の一実施例に係る制御部400は、上記LF電源121、上記HF電源122、及び上記DC電源100のうち少なくとも一つの波形を、他の一つの波形に同期化させる同期信号を発生する信号発生回路(図示せず)、及び上記波形を確認するためのオシロスコープ(図示せず)を含むことができる。LF電源121の電力の一部を受けて波形を取得し、それに応じた同期信号又は波形の特定位相領域と対応するタイミングと同様にDC電圧を提供するなどの制御を行うことができる。
【0091】
図9及び図10は、本発明の一実施例に係るプラズマ処理装置を制御する方法のフローチャートを示すものである。
【0092】
図9に示すように、本発明の一実施例によると、発生した上記プラズマ内のイオンを制御するように、上記下部電極に上記高周波電源121、122の電力が供給され、上記下部電極に配置されたウエハWの電圧が負の電圧を有する位相領域であるとき、上記DC電源100が上記フォーカスリング240に負のDC電圧を入力する段階S1140を行うことができる。
【0093】
上記高周波電源は、プラズマ密度を制御するHF(High Frequency)電源122及び上記プラズマにおいてイオンエネルギーを制御するLF(Low Frequency)電源121を含むことができる。
【0094】
一実施例として、上記高周波電源のうち、HF電源122が上記下部電極に正弦波の電力を供給してプラズマを発生させる段階の後に段階S1140を行うことができ、段階S1140でプラズマ内のイオンを制御するために、高周波電源のうち、LF電源121が電力を供給して形成されたウエハWの電圧の位相が3π/2領域のとき、上記ウエハWの電圧の大きさと対応する負のDC電源をフォーカスリング240に供給することができる。これは、初期の1回で位相(Phase)を補正するための過程であり、位相補正が終了すると、LF電源121、HF電源122、及びDC電源100は同時にオン/オフを行うことができる。
【0095】
下部電極の電位によるウエハ電位とフォーカスリング240の電位とを同期化させるためには、図10に示すように、上記DC電源100が上記フォーカスリングに負のDC電圧を入力する段階の前に、上記HF電源122の位相を基準に上記LF電源121を同期化する段階(S1110)、上記LF電源121の位相を基準に上記DC電源100の位相を同期化する段階(S1120)及び上記高周波電源121、122に連結されたセンサ140を介して上記LF電源121によって上記下部電極に供給される電圧又は電流波形を取得する段階(S1130)を行うことができる。
【0096】
その後、段階S1140で指定された時間であるRF位相領域では、DC電圧が負のDC電圧である第2電圧値を有する第2電圧状態を保持するようにDC電源100を駆動するか(S1141)、又は指定された時間以外の区間では、DC電圧が第1電圧状態を保持するようにDC電源100を駆動することができる(S1142)。
【0097】
このとき、段階S1142において、高周波電源の電圧が一定の電圧オフセット以下の値である場合、DC電源100を停止させてDC電圧が0となるようにすることができる。
【0098】
したがって、シース長さを一定に保持し、ウエハの外郭で高いアスペクト比のホールを開けるために、LF電圧の大きさに応じてシース長さが大きく変化する位置でDC電圧を印加し、上記DC電圧のオン/オフ及び勾配を調節することが必要である。
【0099】
さらに、本発明は、上述の方法をコンピュータ上で行うためのコンピュータプログラムを格納するコンピュータ記録媒体を提供することができる。
【0100】
上述した本発明の一実施例に係るプラズマ処理装置を制御する方法は、コンピュータで実行されるためのプログラムで作製され、コンピュータが読み出し可能な記録媒体に格納されることができる。コンピュータが読み出し可能な記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置などが含まれる。また、コンピュータが読み出し可能な記録媒体は、ネットワークで連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータが読み出し可能なコードを格納され実行されることができる。そして、上記方法を実現するための機能的な(function)プログラム、コード及びコードセグメントは、本発明が属する技術分野におけるプログラマによって容易に推論されることができる。
【0101】
なお、本発明の説明において、「~部」は、様々な方式、例えば、プロセッサ、プロセッサによって行われるプログラム命令、ソフトウェアモジュール、マイクロコード、コンピュータプログラム生成物、ロジック回路、アプリケーション専用集積回路、ファームウェアなどにより実現されることができる。
【0102】
本出願の実施例に開示された方法の内容は、ハードウェアプロセッサで直接実現されることができ、又はプロセッサのうち、ハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで実現されて実行完成することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ、又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなどのような従来の格納媒体に格納することができる。上記格納媒体はメモリに位置し、プロセッサはメモリに格納された情報を読み取り、そのハードウェアと結合して上述した方法の内容を完成させる。重複を防止するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0103】
本発明は、上述した実施形態及び添付の図面によって限定されない。添付の特許請求の範囲によって権利範囲を限定するものとし、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から逸脱しない範囲内で様々な形態の置換、変形及び変更できることは、当技術分野における通常の知識を有する者に自明である。
【符号の説明】
【0104】
10:反応チャンバ
100:DC電源
110、160:RFフィルタ
111:センサ部
121、122:高周波電源
130:整合器
140:センサ
150:直流電源
200:基板支持アセンブリ
210:支持ユニット
211:ウエハ支持部材
212:フォーカスリング支持部材
220:誘電板
223:直流電極
230:ステージ
240:フォーカスリング
300:シャワーヘッドユニット
310:シャワーヘッド
400:制御部
500:ガス供給ユニット
600:格納部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10