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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024025645
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】水体位置決め収集装置およびその方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 1/12 20060101AFI20240216BHJP
   G01N 33/18 20060101ALI20240216BHJP
【FI】
G01N1/12 A
G01N33/18 106A
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023066366
(22)【出願日】2023-04-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-29
(31)【優先権主張番号】202210961715.8
(32)【優先日】2022-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521088468
【氏名又は名称】生態環境部南京環境科学研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】孫麗
(72)【発明者】
【氏名】杜俊洋
(72)【発明者】
【氏名】張亜
(72)【発明者】
【氏名】李勗之
(72)【発明者】
【氏名】陸暁松
(72)【発明者】
【氏名】李建強
(72)【発明者】
【氏名】施少波
(72)【発明者】
【氏名】鄭麗萍
(72)【発明者】
【氏名】馮艶紅
【テーマコード(参考)】
2G052
【Fターム(参考)】
2G052AA06
2G052AB22
2G052AD06
2G052BA17
2G052CA48
2G052DA12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】水体位置決め収集装置およびその方法を提供する。
【解決手段】横ロッド、縦ロッドおよびサンプリングボックスを備える水体位置決め収集装置およびその方法であり、横ロッドの両端にそれぞれ第1制限ロッド、第2制限ロッドが設けられ、縦ロッドの位置に対応するリンクロッドの底面に駆動機構が設けられ、第2スライダーの他側に係合溝が設けられ、サンプリングボックスに前記係合溝に嵌合される係合ブロックが設けられ、縦ロッドの下端に第1制限板が設けられ、第1制限板に垂直な第2制限板が設けられる。横ロッドに縦ロッドが摺動可能に設けられ、駆動機構によって縦ロッドに設けられたサンプリングボックスを駆動することにより、サンプリング操作者がサンプリング過程中駆動部材を起動するだけで収集装置の水体サンプリングを自動的に完了できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
横ロッド(1)、縦ロッド(2)およびサンプリングボックス(3)を備え、
前記横ロッド(1)の内部が中空であり、横ロッド(1)の両端にそれぞれ垂直な第1制
限ロッド(5)、第2制限ロッド(6)が設けられ、前記第1制限ロッド(5)の一端と
第2制限ロッド(6)の一端がリンクロッド(7)を介して接続され、
前記縦ロッド(2)の上端に第1摺動ロッド(21)が設けられ、前記第1摺動ロッド(
21)が前記横ロッド(1)の底面に設けられた第1摺動溝(11)を貫通し、第1摺動
ロッド(21)の頂端に第1スライダー(22)が設けられ、前記縦ロッド(2)に第2
スライダー(25)がさらに嵌設され、縦ロッド(2)の位置に対応する前記リンクロッ
ド(7)の底面に駆動機構(4)が設けられ、
前記駆動機構(4)は駆動ロッド(43)および駆動部材(45)を含み、前記駆動ロッ
ド(43)の上端に第2スライダー(25)の一側に接続された第1固定ブロック(41
)が設けられ、前記第1固定ブロック(41)の下端に第1バネ(44)を介して第2固
定ブロック(42)が接続され、前記第1バネ(44)、第2固定ブロック(42)はい
ずれも駆動ロッド(43)に嵌設され、前記駆動部材(45)は支持ロッド(71)を介
してリンクロッド(7)の底面に接続され、駆動部材(45)の出力軸が前記第2固定ブ
ロック(42)に固定的に接続され、
前記第2スライダー(25)の他側に係合溝(251)が設けられ、前記サンプリングボ
ックス(3)の側面に前記係合溝(251)と嵌合して接続された係合ブロック(34)
が設けられ、前記縦ロッド(2)の下端に縦ロッド(2)に垂直する第1制限板(23)
が設けられ、前記第1制限板(23)に垂直な第2制限板(24)が設けられ、
前記第1制限ロッド(5)に垂直方向に沿って第1制限ロッド(5)を貫通する第2摺動
溝(51)が設けられ、前記第2摺動溝(51)内に複数組の第2摺動ロッド(52)が
設けられ、前記第2摺動ロッド(52)の上端に第3スライダー(53)が設けられ、第
2摺動ロッド(52)の下端に第1磁気ブロック(54)が設けられ、前記サンプリング
ボックス(3)の頂部に前記第1磁気ブロック(54)に磁気接続された磁気シートが設
けられ、
前記第2制限ロッド(6)上に垂直方向に沿って第2制限ロッド(6)を貫通する第3摺
動溝(61)が設けられ、前記第3摺動溝(61)内に第3摺動ロッド(62)が設けら
れ、前記第3摺動ロッド(62)の上端に第4スライダー(63)が設けられ、第3摺動
ロッド(62)の下端に第2磁気ブロック(64)が設けられ、第2制限ロッド(6)の
一端にプッシュロッド(621)が設けられ、前記プッシュロッド(621)の一端が第
2制限ロッド(6)を貫通して第3摺動ロッド(62)に接続される、ことを特徴とする
水体位置決め収集装置。
【請求項2】
前記サンプリングボックス(3)の一側に開口が設けられ、前記開口にカバープレート(
31)が設けられ、前記カバープレート(31)の下端にプレスロッド(32)が設けら
れる、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記カバープレート(31)の内壁とサンプリングボックス(3)の内壁間に第2バネ(
33)がさらに接続される、ことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記カバープレート(31)の下端面にゴムパッドが設けられ、前記ゴムパッドと開口の
合わせ面にそれぞれ相互吸引するための磁気帯が設けられる、ことを特徴とする請求項2
に記載の装置。
【請求項5】
前記横ロッド(1)と前記リンクロッド(7)間に収集台(8)が配置され、前記収集台
(8)の両側はそれぞれ横ロッド(1)、リンクロッド(7)に固定的に接続され、収集
台(8)内にサンプリングボックス(3)を固定するための複数組の台座が設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記駆動部材(45)は回転モータである、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第1制限板(23)上に縦ロッド(2)に摺動可能に接続された貫通孔が設けられ、
前記縦ロッド(2)上に第1制限板(23)を固定するための位置決めピンが設けられる
、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の装置を用いて水体の位置決め収集を行う方法であっ
て、
S1、水体位置決め収集装置をサンプリング対象の水域内に設置するステップと、
S2、駆動機構(4)を起動して、第2スライダー(25)を縦ロッド(2)に従って横
ロッド(1)の方向に沿って水平に移動させる同時に、第2スライダー(25)を縦ロッ
ド(2)に沿って垂直に移動させ、第2スライダー(25)をサンプリングボックス(3
)に係合させ、サンプリングボックス(3)をサンプリングポイントに駆動し、サンプリ
ングボックス(3)によって水サンプルを収集するステップと、
S3、サンプリングが完了した後、第2スライダー(25)がサンプリングボックス(3
)を第2制限ロッド(6)まで移動させ、サンプリングボックス(3)を第2スライダー
(25)から取り外して、1回のサンプリング収集操作を完了させるステップと、を含む
、ことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水体収集の技術分野に関し、具体的に水体位置決め収集装置およびその方法に
関する。
【背景技術】
【0002】
社会・経済の発展、科学の進歩、人々の生活水準の向上に伴い、水質汚濁の問題はますま
す深刻化しており、増加する水質汚濁は人類の生存と安全に大きな脅威を与え、人類の健
康、経済・社会の持続的発展に対する大きな障害となっている。世界当局の調査によると
、途上国のさまざまな病気の80%は不衛生な水を飲むことで感染し、不衛生な水を飲む
ことで毎年少なくとも2000万人が死亡しており、水質汚染は「世界ナンバーワンキラ
ー」となっている。
水質汚染の主な原因は、工業排水、生活排水、農業排水、鉱山排水などであり、水質汚染
の処理は、環境保護の一部となっており、水質汚染の処理は、まず、異なる地域の水質を
サンプリングする必要があり、既存の水質検査サンプリング装置は、しばしばサンプリン
グ担当者が複数のサンプリングを実施し、それぞれのサンプリングを洗浄する必要があり
、時間と手間がかかるだけではなく、水サンプルが混合しているかもしれないので、後の
テスト結果に影響を与えるので、水体位置決め収集装置およびその方法が必要である。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、上記の技術的問題を解決するための水体位置決め収集装置およびその方法を提
供する。
本発明の技術的解決策として、水体位置決め収集装置は、横ロッド、縦ロッドおよびサン
プリングボックスを備え、
前記横ロッドの内部が中空であり、横ロッドの両端にそれぞれ垂直な第1制限ロッド、第
2制限ロッドが設けられ、前記第1制限ロッドの一端と第2制限ロッドの一端がリンクロ
ッドを介して接続され、
前記縦ロッドの上端に第1摺動ロッドが設けられ、前記第1摺動ロッドが前記横ロッドの
底面に設けられた第1摺動溝を貫通し、第1摺動ロッドの頂端に第1スライダーが設けら
れ、前記縦ロッドに第2スライダーがさらに嵌設され、縦ロッドの位置に対応する前記リ
ンクロッドの底面に駆動機構が設けられ、
前記駆動機構は、駆動ロッドおよび駆動部材を含み、前記駆動ロッドの上端に第2スライ
ダーの一側に接続された第1固定ブロックが設けられ、前記第1固定ブロックの下端に第
1バネを介して第2固定ブロックが接続され、前記第1バネ、第2固定ブロックがいずれ
も駆動ロッドに嵌設され、前記駆動部材は支持ロッドを介してリンクロッドの底面に接続
され、駆動部材の出力軸は前記第2固定ブロックに固定的に接続され、
前記第2スライダーの他側に係合溝が設けられ、前記サンプリングボックスの側面に前記
係合溝に嵌合して接続された係合ブロックが設けられ、前記縦ロッドの下端に縦ロッドに
垂直する第1制限板が設けられ、前記第1制限板に垂直な第2制限板が設けられ、
前記第1制限ロッドに垂直方向に沿って第1制限ロッドを貫通する第2摺動溝が設けられ
、前記第2摺動溝内に複数組の第2摺動ロッドが設けられ、前記第2摺動ロッドの上端に
第3スライダーが設けられ、第2摺動ロッドの下端に第1磁気ブロックが設けられ、前記
サンプリングボックスの頂部に前記第1磁気ブロックに磁気接続された磁気シートが設け
られ、
前記第2制限ロッドに垂直方向に沿って第2制限ロッドを貫通する第3摺動溝が設けられ
、前記第3摺動溝内に第3摺動ロッドが設けられ、前記第3摺動ロッドの上端に第4スラ
イダーが設けられ、第3摺動ロッドの下端に第2磁気ブロックが設けられ、第2制限ロッ
ドの一端にプッシュロッドが設けられ、前記プッシュロッドの一端が第2制限ロッドを貫
通して第3摺動ロッドに接続される。
説明:サンプリング過程中、水体位置決め収集装置をサンプリング対象の水域内に設置し
、駆動部材を起動するだけで、水体位置決め収集装置のサンプリングを自動的に行うこと
が可能であり、新しいサンプリングボックスを即時に交換してサンプリングすることも可
能であるので、毎回のサンプリングが完了した後のサンプリングボックスの洗浄時間を節
約するだけでなく、複数回のサンプリングの過程中、サンプリングボックス内に残った水
体サンプルによる後の水体サンプル検出精度に与える問題を避けることができる。
本発明の一側面として、前記サンプリングボックスの一側に開口が設けられ、前記開口に
カバープレートが設けられ、前記カバープレートの下端にプレスロッドが設けられる。
説明:サンプリングボックスが制限板まで移動すると、制限板がプレスロッドを押圧して
、プレスロッドをサンプリングボックスに沿って上向きに移動させてカバープレートを押
し上げてカバープレートを開き、サンプリングボックスがサンプリングポイントに達した
後サンプリングし、サンプラーがサンプリングポイントに達する前にサンプリングポイン
ト以外の水サンプルが進入するのを回避して、その後の水質検出精度を向上させることが
できる。
本発明の一側面として、前記カバープレートの内壁とサンプリングボックスの内壁に第2
バネがさらに接続される。
説明:サンプリングボックスがサンプリングポイントから離れた時、カバープレートがバ
ネの作用力によって開口を閉じ、サンプリングボックスがサンプルを収集する過程中サン
プリングポイント以外の水体の混入を避け、その後の水質検出精度を向上させることがで
きる。
本発明の一側面として、前記カバープレートの下端面にゴムパッドが設けられ、前記ゴム
パッドと開口の合わせ面にいずれも相互吸引のための磁気帯が設けられる。ゴムパッドの
設置により、カバープレートを閉じた時カバープレートおよびサンプリングボックスに対
して緩衝作用を果たし、磁気帯の設置により、サンプリングボックスに対するカバープレ
ートの密閉性を向上させ、収集した水体サンプルをより良く保存することができる。
本発明の一側面として、前記横ロッドと前記リンクロッド間に収集台が設けられ、前記収
集台の両側がそれぞれ横ロッド、リンクロッドに固定的に接続され、収集台内にサンプリ
ングボックスを固定するための複数組の台座が設けられる。上記設置により、水体サンプ
ル収集が完了した後統一的に収集することができ、収集台内に台座を設けることにより、
サンプリングボックスを固定し、サンプリングが完了した後の水体サンプル収集をより明
確に行って、その後の水体検出過程をより容易にすることができる。
本発明の一側面として、前記駆動部材は回転モータである。回転モータの設置により、水
体サンプリング過程をより容易にし、回転モータの回転数を制御することでサンプリング
速度を制御することができる。
本発明の一側面として、前記第1制限板に縦ロッドに摺動可能に接続された貫通孔が設け
られ、前記縦ロッドに第1制限板を固定するための位置決めピンが設けられる。上記設置
により、水体位置決め収集装置が異なる深さの水体サンプリングニーズを満たすことがで
きる。
本発明は、上記水体位置決め収集装置を用いて水体位置決め収集を行う方法をさらに開示
し、この方法は、
S1、水体位置決め収集装置をサンプリング対象の水域内に設置するステップと、
S2、駆動機構を起動して、第2スライダーを縦ロッドに従って横ロッドの方向に沿って
水平に移動させる同時に、第2スライダーを縦ロッドに沿って垂直に移動させ、第2スラ
イダーをサンプリングボックスに係合させ、サンプリングボックスをサンプリングポイン
トに駆動し、サンプリングボックスによって水サンプルを収集するステップと、
S3、サンプリングが完了した後、第2スライダーがサンプリングボックスを第2制限ロ
ッドまで移動させ、サンプリングボックスを第2スライダーから取り外して、1回のサン
プリング収集操作を完了させるステップと、を含む。
上記方法により、水体位置決め収集装置がサンプリングを繰り返して複数回自動的に行う
ことができ、サンプリング操作者が頻繁に収集装置をサンプリングポイントから取り出し
て下す必要がなく、水体サンプリングの効率を向上させることができる。
【0004】
従来技術と比較すると、本発明の進歩的意義は以下の点に反映されている。
(1)本発明の水体位置決め収集装置は、横ロッドに縦ロッドを摺動可能に設け、駆動機
構を介して縦ロッドにサンプリングボックスを設けることで、サンプリング操作者がサン
プリング過程中駆動部材を起動するだけで収集装置が異なる深さの水体サンプリングを自
動的に行うことができる。
(2)本発明の水体位置決め収集装置は、第1制限ロッド上のスライダーをトグルさせる
ことにより新しいサンプリングボックスを交換することができ、第1制限ロッドに複数組
のサンプリングボックスを設けることで、サンプリング過程中、複数回のサンプリングに
より、サンプリングボックス内に残った水質サンプルに起因してその後の水体検出精度が
低下するという問題を回避することができ、第2制限ロッド内に設けられたプッシュロッ
ドを引くことにより、サンプリングが完了した後の水体サンプルを収集することができ、
収集が完了した後プッシュロッドをリセットするだけで次回の収集を行うことができる。
(3)本発明の水体位置決め収集装置は、第2スライダー上の係合溝とサンプリングボッ
クス上の係合ブロックの嵌合により、サンプリングの過程中、サンプル収集に影響を与え
ることなく新しいサンプリングボックスを交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本発明の実施例1の水体位置決め収集装置の全体構造を示す模式図である。
図2】本発明の実施例1の水体位置決め収集装置の正面図である。
図3】本発明の実施例1の水体位置決め収集装置の部分断面図である。
図4】本発明の実施例1の水体位置決め収集装置の部分断面図である。
図5】本発明の水体位置決め収集装置のサンプリングボックスの全体構造を示す模式図である。
図6】本発明の水体位置決め収集装置の第2スライダーの構造を示す模式図である。
図7】本発明の水体位置決め収集装置の部分構造を示す模式図である。
図8】本発明の実施例2の水体位置決め収集装置の全体構造を示す模式図である。
【0006】
[符号の説明]
1 横ロッド
11 第1摺動溝
2 縦ロッド
21 第1摺動ロッド
22 第1スライダー
23 第1制限板
24 第2制限板
25 第2スライダー
251 係合溝
3 サンプリングボックス
31 カバープレート
32 プレスロッド
33 第2バネ
34 係合ブロック
4 駆動機構
41 第1固定ブロック
42 第2固定ブロック
43 駆動ロッド
44 第1バネ
45 駆動部材
5 第1制限ロッド
51 第2摺動溝
52 第2摺動ロッド
53 第3スライダー
54 第1磁気ブロック
6 第2制限ロッド
61 第3摺動溝
62 第3摺動ロッド
63 第4スライダー
64 第2磁気ブロック
621 プッシュロッド
7 リンクロッド
71 支持ロッド
8 収集台
【発明を実施するための形態】
【0007】
実施例1
図1および図2に示すように、水体位置決め収集装置は、横ロッド1、縦ロッド2および
サンプリングボックス3を備え、
前記横ロッド1の内部が中空であり、横ロッド1の両端にそれぞれ垂直な第1制限ロッド
5、第2制限ロッド6が設けられ、前記第1制限ロッド5の一端と第2制限ロッド6の一
端がリンクロッド7を介して接続され、
前記横ロッド1と前記リンクロッド7間に収集台8が設けられ、前記収集台8の両側がそ
れぞれ横ロッド1、リンクロッド7に固定的に接続され、収集台8内にサンプリングボッ
クス3を固定するための14組の台座が設けられ、
図3および図4に示すように、前記縦ロッド2の上端に第1摺動ロッド21が設けられ、
前記第1摺動ロッド21が前記横ロッド1の底面に設けられた第1摺動溝11を貫通し、
第1摺動ロッド21の頂端に第1スライダー22が設けられ、前記縦ロッド2に第2スラ
イダー25がさらに嵌設され、縦ロッド2の位置に対応する前記リンクロッド7の底面に
駆動機構4が設けられ、
前記第1制限ロッド5に垂直方向に沿って第1制限ロッド5を貫通する第2摺動溝51が
設けられ、前記第2摺動溝51内に複数組の第2摺動ロッド52が設けられ、前記第2摺
動ロッド52の上端に第3スライダー53が設けられ、第2摺動ロッド52の下端に第1
磁気ブロック54が設けられ、前記サンプリングボックス3の頂部に前記第1磁気ブロッ
ク54に磁気接続された磁気シートが設けられ、
前記第2制限ロッド6上に垂直方向に沿って第2制限ロッド6を貫通する第3摺動溝61
が設けられ、前記第3摺動溝61内に第3摺動ロッド62が設けられ、前記第3摺動ロッ
ド62の上端に第4スライダー63が設けられ、第3摺動ロッド62の下端に第2磁気ブ
ロック64が設けられ、第2制限ロッド6の一端にプッシュロッド621が設けられ、前
記プッシュロッド621の一端が第2制限ロッド6を貫通して第3摺動ロッド62に接続
され、
図1および図7に示すように、前記駆動機構4は駆動ロッド43および駆動部材45を含
み、前記駆動ロッド43の上端に第2スライダー25の一側に接続された第1固定ブロッ
ク41が設けられ、前記第1固定ブロック41の下端に第1バネ44を介して第2固定ブ
ロック42が接続され、前記第1バネ44、第2固定ブロック42はいずれも駆動ロッド
43に嵌設され、前記駆動部材45は支持ロッド71を介してリンクロッド7の底面に接
続され、駆動部材45の出力軸が前記第2固定ブロック42に固定的に接続され、
前記駆動部材45は回転モータであり、前記第2スライダー25の他側に係合溝251が
設けられ、前記サンプリングボックス3の側面に前記係合溝251と嵌合して接続された
係合ブロック34が設けられ、前記縦ロッド2の下端に縦ロッド2に垂直する第1制限板
23が設けられ、前記第1制限板23に垂直な第2制限板24が設けられ、
図5および図6に示すように、前記サンプリングボックス3の一側に開口が設けられ、前
記開口にカバープレート31が設けられ、前記カバープレート31の下端にプレスロッド
32が設けられ、前記カバープレート31の内壁とサンプリングボックス3の内壁間に第
2バネ33がさらに接続され、カバープレート31の下端面にゴムパッドが設けられ、前
記ゴムパッドと開口の合わせ面にそれぞれ相互吸引のための磁気帯が設けられ、
本実施例の水体位置決め収集装置の使用方法は以下のとおりである。
縦ロッド2を水中に挿入し、回転モータを起動し、回転モータが駆動ロッド43に嵌設さ
れた第2固定ブロック42を右向きに回転させ、駆動ロッド43が第1固定ブロック41
を右向きに搖動させる同時に、駆動ロッド43が第1固定ブロック41を第2固定ブロッ
ク42内で右上に摺動させ、第1固定ブロック41と第2固定ブロック42間に接続され
た第1バネ44が伸び、第1固定ブロック41が第2スライダー25を右向きに移動させ
、第2スライダー25が縦ロッド2を右向きに移動させ、縦ロッド2が横ロッド1の最右
端まで移動すると、横ロッド1内に位置する第1スライダー22が第1制限ロッド5の内
壁に接触し、縦ロッド2が右向きに継続的に移動することができなくなり、同時に第2ス
ライダー25に設けられた係合溝251はサンプリングボックス3に設けられた係合ブロ
ック34を係合し、
第2スライダー25とサンプリングボックス3の係合が完了した後、第1固定ブロック4
1が第2スライダー25を縦ロッド2に沿って下向きに移動させ、回転モータの作用下で
、サンプリングボックス3が第2スライダー25によって第1磁気ブロック54から離れ
、同時に、駆動ロッド43が第2固定ブロック42に沿って左向きに摺動し、第1バネ4
4が絞られ、サンプリングボックス3が縦ロッド2に沿って下向きに第1制限板23まで
移動すると、サンプリングボックス3に設けられたプレスロッド32は第1制限板23の
押圧により上方に移動し、プレスロッド32がシェルカバー31を押し上げてサンプリン
グボックス3に設けられた開口を開き、第1制限板23の作用下で、サンプリングボック
ス3が下向きに継続的に移動することができなくなり、第1固定ブロック41が駆動ロッ
ド43の駆動下で、第2スライダー25がサンプリングボックス3を横ロッド1の方向に
沿って左向きに移動させ、第2制限板24の作用下で、サンプリングボックス3がサンプ
リングの過程中第2スライダー25から外れることがなく、同時に水体サンプルがサンプ
リングボックス3上の開口からサンプリングボックス内に流入し、
駆動ロッド43の駆動下で、縦ロッド2が横ロッド1の最左端まで移動し、横ロッド1内
の第1スライダー22が第2制限ロッド6の内壁に接触し、縦ロッド2が左向きに継続的
に移動することができなくなり、このとき、駆動ロッド43が第1固定ブロック41を駆
動して上向きに移動させ、第1固定ブロック41が第2スライダー25およびサンプリン
グボックス3を駆動して上向きに移動させ、サンプリングボックス3が第1制限板23か
ら離れた後、カバープレート31が第2バネ33の作用により下向きに移動して、開口を
閉じ、サンプリングボックス3が縦ロッド2に沿って最高点まで移動すると、サンプリン
グボックス3が第2磁気ブロック64に合わせられ、同時に駆動ロッド43が縦ロッド2
を駆動して右向きに移動させて第2スライダー25とサンプリングボックス3を分離させ
、プッシュロッド621を引いてサンプリング後のサンプリングボックス3を手前に引い
て取り外し、サンプリングボックス3を取り外した後プッシュロッド621をリセットし
、取り外したサンプリングボックス3を収集台8上の台座内に設置し、ラベルを貼り、縦
ロッド2が右向きに移動するとき、第3スライダー53をトグルし、第1磁気ブロック5
4に吸引したサンプリングボックス3を第2スライダー25の移動軌跡に移動させ、第2
回のサンプリングを待機させる。
【0008】
実施例2
本実施例では、実施例1の水体位置決め収集装置を用いて水体位置決め収集を行う方法を
開示し、この方法は、
S1、水体位置決め収集装置をサンプリング対象の水域内に設置するステップと、
S2、駆動機構4を起動して、第2スライダー25を縦ロッド2に従って横ロッド1の方
向に沿って水平に移動させる同時に、第2スライダー25を縦ロッド2に沿って垂直に移
動させ、第2スライダー25をサンプリングボックス3に係合させ、サンプリングボック
ス3をサンプリングポイントに駆動し、サンプリングボックス3によって水サンプルを収
集するステップと、
S3、サンプリングが完了した後、第2スライダー25がサンプリングボックス3を第2
制限ロッド6まで移動させ、サンプリングボックス3を第2スライダー25から取り外し
て、1回のサンプリング収集操作を完了させるステップと、を含む。
【0009】
実施例3
実施例1と異なり、本実施例では、図8に示すように、前記第1制限板23に縦ロッド2
に摺動可能に接続された貫通孔が設けられ、前記縦ロッド2に第1制限板23を固定する
ための位置決めピンが設けられる。
異なる深さの水体サンプルをサンプリングする必要があるとき、第1制限板23をサンプ
リング対象の高さに対応して調節し、具体的に、縦ロッド2に沿った第2スライダー25
の降下距離を制限して第2スライダー25に係合されたサンプリングボックス3の水中深
さを制御し、実施例1の方法を用いてサンプリングを行う。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8