(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024025705
(43)【公開日】2024-02-26
(54)【発明の名称】ペット用対話型システム
(51)【国際特許分類】
A01K 29/00 20060101AFI20240216BHJP
A01K 15/02 20060101ALI20240216BHJP
【FI】
A01K29/00 B
A01K15/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023127343
(22)【出願日】2023-08-03
(31)【優先権主張番号】17/885,561
(32)【優先日】2022-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】523297033
【氏名又は名称】ズー、ギアーズ、リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Zoo Gears Limited
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100118843
【弁理士】
【氏名又は名称】赤岡 明
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(72)【発明者】
【氏名】チャン、タクギョン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ペットとの相互作用を監視する簡単で使い易いシステムを提供する。
【解決手段】ペットの行動動作に関与してその行動動作を捕捉するように構成されるペット相互作用デバイス105を備え、ペット相互作用デバイスは、ペットによる行動のための1つ以上のアクチュエータ125であって、ペット又は所有者のための刺激を生み出すように構成される1つ以上のアクチュエータと、処理ユニット及びメモリユニットを備える演算装置であって、処理ユニットが、1つ以上のアクチュエータと通信するとともに、ペットの行動動作を刺激又は受信するように構成される、演算装置とを備え、処理ユニットは、捕捉された行動動作を処理し、捕捉された行動動作を所有者に伝えるように更に構成される、ペット用対話型システム。
【選択図】
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペットの行動動作に関与してその行動動作を捕捉するように構成されるペット相互作用デバイスを備え、前記ペット相互作用デバイスは、
前記ペットによる行動のための1つ以上のアクチュエータであって、ペット又は所有者のための刺激を生み出すように構成される1つ以上のアクチュエータと、
処理ユニット及びメモリユニットを備える演算装置であって、前記処理ユニットが、前記1つ以上のアクチュエータと通信するとともに、前記ペットの前記行動動作を刺激又は受信するように構成される、演算装置と、
を備え、
前記処理ユニットは、前記捕捉された行動動作を処理し、前記捕捉された行動動作を前記所有者に伝えるように更に構成され、
前記ペット相互作用デバイスは、モジュール式であるとともに、1つ以上の周辺機器に接続するように構成される、
ペット用対話型システム。
【請求項2】
前記刺激が音を含む、請求項1に記載の対話型システム。
【請求項3】
前記音が予め録音され又は音楽である、請求項2に記載の対話型システム。
【請求項4】
前記ペット相互作用デバイスが長尺な本体を有し、前記1つ以上のアクチュエータが前記長尺な本体のボタンである、請求項1に記載の対話型システム。
【請求項5】
前記1つ以上のアクチュエータは、前記ペットの足を受けるようになっている手のひらサイズのボタンである、請求項1に記載の対話型システム。
【請求項6】
前記ペット相互作用デバイスは、前記処理ユニットに電気的に接続される1つ以上のセンサを更に含み、前記1つ以上のセンサは、前記行動動作を検出して、前記行動動作に対応するセンサ信号を前記処理ユニットに送信するように構成される、請求項1に記載の対話型システム。
【請求項7】
前記刺激が光を含む、請求項1に記載の対話型システム。
【請求項8】
前記光は、異なる色の光、閃光、点滅光、又は減光を含む、請求項7に記載の対話型システム。
【請求項9】
前記1つ以上の周辺機器は、前記捕捉された行動動作に応答して前記ペットに食品を放出するように構成される注出デバイスである、請求項1に記載の対話型システム。
【請求項10】
前記注出デバイスは、ターンテーブル放出機構を介して食品を放出するように構成され、前記ターンテーブル放出機構は、回転可能なターンテーブル、モータ、ウォームギア、磁石を伴うギア、及びセンサを伴う回路基板を備える、請求項9に記載の対話型システム。
【請求項11】
前記1つ以上の周辺機器は、前記ペットの位置又は心拍数を監視するように構成される監視又は追跡デバイスである、請求項1に記載の対話型システム。
【請求項12】
前記追跡デバイスは、前記ペットに取り外し可能に装着できるように構成されるカラー又はハーネスである、請求項11に記載の対話型システム。
【請求項13】
前記1つ以上の周辺機器は、食品ディスペンサ、水ディスペンサ、位置追跡デバイス、フィットネス追跡デバイス、ボタンモジュール、スピーカ、ビデオカメラ、電源、増幅器、訓練玩具、アニマトロニクストレーナ、バッテリ、ペットドア、ペットベッド、ペット監視ペットハウス、ペットトイレ、又はカーペットから成るグループから選択される、請求項1に記載の対話型システム。
【請求項14】
前記ペット相互作用デバイス及び/又は前記ペット相互作用デバイスに接続される1つ以上の周辺機器と無線通信するように構成されるディスプレイを有するリモートコンピュータを更に備え、前記リモートコンピュータは、前記ペット相互作用デバイス及び/又は1つ以上の周辺機器からの前記ペットに関連するデータを、前記ディスプレイ上で前記所有者に提示するのに適した通信フォーマットで受信するように構成される、請求項1に記載の対話型システム。
【請求項15】
前記リモートコンピュータは、前記ペットに対する前記刺激を前記所有者が選択できるようにするべく構成される、請求項14に記載の対話型システム。
【請求項16】
前記相互作用デバイスは、1つ以上の周辺機器に接続するための1つ以上の接続ポートを更に含む、請求項15に記載の対話型システム。
【請求項17】
前記相互作用デバイスがキーボードであり、前記1つ以上のアクチュエータが前記キーボード上のキーである、請求項1に記載の対話型システム。
【請求項18】
前記刺激が音と光との組み合わせである、請求項1に記載の対話型システム。
【請求項19】
前記ペットが猫又は犬である、請求項1に記載の対話型システム。
【請求項20】
前記1つ以上のアクチュエータは、前記猫又は犬の足を受けるサイズである、請求項19に記載の対話型システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ペット用対話型システムに関し、特に、排他的ではないが、ペット又は動物の行動動作に関与して捕捉するように構成される対話型システムに関する。
【背景技術】
【0002】
1匹以上のペットを飼っている家庭の数は、近年、着実に増大している。今日の多忙なライフスタイルは、人々がより激しくより長時間働いており、時には家族や友人と長時間離れていることを意味する。したがって、ペットは、ペットの所有者に親交と快適さを与えるため、より人気があり、一般的になりつつある。ペットは、愛着のある性質に起因して、大抵の場合、あらゆる家族の心の中に特別な場所を刻み込み、一般的に家族と見なされ、家族として扱われる。最も一般的なペットは、一般に猫及び犬であるが、ハムスター、モルモット又はウサギなどの他の家畜もまた、一部の家庭で見られ得る。
【0003】
殆どの所有者は、ペットの健康と安らぎに配慮し、身体的及び感情的な健康に積極的に投資する。ペットの身体的、感情的、及び心理的な安らぎは、通常、ペットが所有者と頻繁で有意義な相互作用を有する場合に、より良好である。また、所有者は、特定の方法で行動するようにペットを訓練することに関心があることが多い。その結果、より多くの所有者がペットを訓練し、ペットと関わり、視覚的評価又は獣医への定期的な訪問によって身体的及び感情的健康を監視している。しかしながら、これらの監視方法は、信頼性が低く、又は高価であり得る。ペットとの相互作用を監視する簡単で使い易い方法が望まれている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様によれば、ペットの行動動作に関与してその行動動作を捕捉するように構成されるペット相互作用デバイスを備え、該ペット相互作用デバイスが、ペットによる行動のための1つ以上のアクチュエータであって、ペット又は所有者のための刺激を生み出すように構成される1つ以上のアクチュエータと、処理ニット及びメモリユニットを含む演算装置であって、処理ユニットが、1つ以上のアクチュエータと通信するとともに、ペットの行動動作を刺激又は受信するように構成される、演算装置とを備え、処理ユニットが、捕捉された行動動作を処理し、捕捉された行動動作を所有者に伝えるように更に構成される、ペット用対話型システムが提供される。
【0005】
幾つかの実施形態において、本発明のペット対話型システムは、ペット相互作用デバイス及び/又はペット相互作用デバイスに接続される1つ以上の周辺機器と無線通信するように構成されるディスプレイを有するリモートコンピュータを更に含み、リモートコンピュータが、ペット相互作用デバイス及び/又は1つ以上の周辺機器からのペットに関連するデータを、ディスプレイ上で所有者に提示するのに適した通信フォーマットで受信するように構成される。最も好ましくは、リモートコンピュータは、ペットに対する刺激を所有者が選択できるようにするべく構成される。
【0006】
ペット対話型システムは、好適には、所有者が自分のペットと相互作用し、ペットと遊び、ペットを訓練し、又はペットの挙動を修正するための簡単で効果的な手段を提供することができる。対話型システムは、ユーザフレンドリーであって携帯可能であり、ペットの所有者が対話型システムを自分の要件又はペットの好みに合わせてカスタマイズできるようにする。ペットの所有者は、スマートフォン又はタブレットなどのリモートコンピュータからの刺激を単に選択することによって、自分の好みの刺激、すなわち予め記録された音声コマンド、音楽、又は着色光さえもペットに出力するように対話型システムを調整することができる。したがって、対話型システムは、所有者が変化するニーズ、自分のペットの挙動に合うように、又は自分のペットの訓練プログラムの段階に応じてシステムを適合させることができるため、長期的な使用を可能にする。例示的な実施形態では、ペットが猫又は犬などの家畜である。最も好ましくは、ペットが犬である。
【0007】
好ましい実施形態では、刺激が音を含む。これらの音は、音声コマンド、所有者によって予め記録された単語もしくは文章、又は音楽など、予め記録されてもよい。例示的な実施形態において、各アクチュエータの作動は、異なる音、例えば音楽の音「ド」、「レ」及び「ミ」を生成する。ペットの所有者は、リモートコンピュータを介して各アクチュエータに異なる音を割り当てることができるように、ペット相互作用デバイスを調整することができる。
【0008】
別の実施形態では、刺激が光を含む。例えば、光は、異なる色の光、閃光、点滅光、又は減光を含む。刺激は、更に他の実施形態では、光と音との組み合わせを含む。
【0009】
好ましくは、ペット相互作用デバイスは、処理ユニットに電気的に接続される1つ以上のセンサを含み、1つ以上のセンサは、行動動作を検出して、行動動作に対応するセンサ信号を処理ユニットに送信するように構成される。センサは、有益には、所有者が、様々な刺激に応答してペットの行動動作を捕捉して見ること、及び自分のペットの関与を追跡することができるようにする。
【0010】
最も好ましい実施形態では、ペット相互作用デバイスが長尺な本体を有し、1つ以上のアクチュエータは、ペットの足を受けるようになっている手のひらサイズのボタンである。ペット相互作用デバイスの長尺な本体は、好適には、ペットによる容易なアクセスを可能にし、手のひらサイズのボタンは、人間の手のサイズ及び器用さとは著しく異なるペットの足のサイズ及び器用さに対応するように成形される。最も好ましくは、ペット相互作用デバイスはキーボードであり、1つ以上のアクチュエータはキーボード上のキー又はボタンであり、行動動作は、ペットが足でキーボード上のキー/ボタンを押すことである。
【0011】
ペット相互作用デバイスの有利な特徴は、そのモジュール能力である。好ましい例示的な実施形態において、ペット相互作用デバイスは、モジュール式であり、1つ以上の周辺機器に接続するようになっている。これは、対話型システムの汎用性を高め、玩具又はご褒美のような報酬の約束などのペットの相互作用を増大又は更に発展させる更なる要素を含めることを可能にする。例えば、周辺機器は、食品ディスペンサ、ご褒美ディスペンサ、水ディスペンサ、位置追跡デバイス、フィットネス追跡デバイス、ボタンモジュール、スピーカ、ビデオカメラ、電源、増幅器、訓練玩具、アニマトロニクストレーナ、バッテリ、ペットドア、ペットベッド、ペット監視ペットハウス、ペットトイレ、又はカーペットのうちの1つ以上を含む。ペット相互作用デバイスは、無線で又は1つ以上の接続ポートを介して1つ以上の周辺機器に接続することができる。
【0012】
一実施形態において、ペット相互作用デバイスが接続することができる周辺機器は、捕捉された行動動作に応答してペットに食品を放出するように構成される注出デバイスである。注出デバイスは、例えば、食品又はご褒美ディスペンサである。
【0013】
好ましくは、注出デバイスは、回転可能なターンテーブル、モータ、ウォームギア、磁石を伴うギア、及びセンサを伴う回路基板を含むターンテーブル放出機構を介して食品を放出するように構成される。
【0014】
ペット相互作用デバイスと注出デバイスなどの周辺機器とのモジュール性により、所有者は、ペット相互作用デバイスと関与した後又は選択された刺激に正しく応答した後にペットにご褒美を与えることができる報酬システムを作成することができる。
【0015】
他の例示的な実施形態において、1つ以上の周辺機器は、ペットの位置又は心拍数を監視するように構成される監視又は追跡デバイス、例えば、ペットに取り外し可能に装着できるようになっているカラー又はハーネスである。これにより、好適には、所有者は、自分のペットを訓練する又はペットとの相互作用する様々な段階でペットの位置又は心拍数を監視し、様々な時点で身体的安らぎ及び動きを評価することができる。
【0016】
本発明の他の態様では、ペットのための報酬システムが提供され、該システムは、
ペットに食品を放出するようになっているディスペンサデバイスであって、開位置と閉位置との間で移動可能なディスペンサデバイスを含み、該ディスペンサデバイスは、
ペット用の食品を収容する1つ以上の受け入れチャンバを有する本体と、
開位置にある1つ以上の受け入れチャンバ内の食品を放出するとともに、閉位置にある1つ以上の受け入れチャンバ内の食品へのアクセスを留保するように構成される食品放出機構と、
を含み、
ディスペンサデバイスは、ディスペンサデバイスを開位置と閉位置との間で移動させるために、コントローラデバイスと通信してコントローラデバイスから命令を受信するように構成される。
【0017】
本発明の報酬システムは、好適には、所有者が、挙動又は訓練の報酬として自分のペットへの食品又はご褒美の放出を無線で制御できるようにする。
【0018】
好ましい実施形態では、食品放出機構がターンテーブル機構であり、これにより、1つ以上の放出チャンバが開位置と閉位置との間で回転する。好ましくは、食品放出機構は、ターンテーブル、モータ、磁石を伴うギア、ウォームギア、及びセンサを伴う回路基板を含む。
【0019】
他の実施形態では、コントローラが前述したようなペット相互作用デバイスであり、ペット相互作用デバイスは、
ペットによる行動のための1つ以上のアクチュエータであって、ペット又は所有者のための音刺激又は光刺激を生み出すように構成される1つ以上のアクチュエータと、
処理ユニット及びメモリユニットを含む演算装置であって、処理ユニットが、1つ以上のアクチュエータと通信するとともに、ペットの行動動作を刺激又は受信するように構成される、演算装置と、
含み、
処理ユニットは、捕捉された行動動作を処理し、捕捉された行動動作を所有者に伝えるように更に構成される。
【0020】
例えば、ペット相互作用デバイスは、捕捉された行動動作に応答して閉位置から開位置に移動するようにディスペンサデバイスと通信する。
【0021】
好ましくは、ディスペンサデバイスは、1つ以上のスピーカを含み、ペットに音刺激をもたらすことができる。
【0022】
本発明の更なる態様では、ペットの心拍数を監視するためのペット監視システムが提供され、ペット監視システムは、
ペットに取り外し可能に装着でき、ペットの心拍数を監視するように構成されるモバイル監視デバイスと、
モバイル監視デバイスと通信するように構成されるコントローラデバイスと、
を含み、
モバイル監視デバイスは、ペットに関連する心拍データを前記コントローラデバイスに送信するように構成される。
【0023】
最も好ましくは、モバイル監視デバイスはカラー又はハーネスである。
【0024】
例示的な実施形態において、モバイル監視デバイスは、ペットの心拍数を検出して検出された心拍数に対応するセンサ信号をコントローラデバイスに送信するように構成される1つ以上のセンサを含む。
【0025】
他の実施形態では、コントローラがペット相互作用デバイスであり、ペット相互作用デバイスは、
ペットによる行動のための1つ以上のアクチュエータであって、ペット又は所有者のための音刺激又は光刺激を生み出すように構成される1つ以上のアクチュエータと、
処理ユニット及びメモリユニットを含む演算装置であって、処理ユニットが、1つ以上のアクチュエータと通信するとともに、ペットの行動動作を刺激又は受信するように構成される、演算装置と、
含み、
処理ユニットは、捕捉された行動動作を処理し、捕捉された行動動作を所有者に伝えるように更に構成される。
【0026】
好ましくは、モバイル監視デバイスは、音刺激又は光刺激に応答して、及び/又は捕捉された行動動作に応答して、心拍数データを検出してペット相互作用デバイスに送信する。これは、好適には、所有者が様々な刺激に応答してペットの心拍数を追跡できるようにする。
【0027】
更に他の態様では、ペットの位置を追跡するためのペット追跡システムが提供され、ペット追跡システムは、
ペットに取り外し可能に装着でき、ペットの位置を追跡するように構成されるモバイル追跡デバイスと、
モバイル追跡デバイスと通信するように構成されるコントローラデバイスと、
を含み、
モバイル監視デバイスは、ペットに関連する位置データを記コントローラデバイスに送信するように構成される。
【0028】
好ましくは、モバイル追跡デバイスがカラー又はハーネスである。
【0029】
例示的な実施形態において、モバイル追跡デバイスは、ペットの位置又は動きを検出するように構成される1つ以上のセンサを含む。例えば、1つ以上のセンサは、加速度計、ジャイロスコープ、及びデジタルコンパスのうちの1つ以上を含む。
【0030】
他の実施形態では、コントローラがペット相互作用デバイスであり、ペット相互作用デバイスは、
ペットによる行動のための1つ以上のアクチュエータであって、ペット又は所有者のための音刺激又は光刺激を生み出すように構成される1つ以上のアクチュエータと、
処理ユニット及びメモリユニットを含む演算装置であって、処理ユニットが、1つ以上のアクチュエータと通信するとともに、ペットの行動動作を刺激又は受信するように構成される、演算装置と、
含み、
処理ユニットは、捕捉された行動動作を処理し、捕捉された行動動作を所有者に伝えるように更に構成される。
【0031】
好ましくは、モバイル追跡デバイスは、音刺激又は光刺激に応答して、及び/又は捕捉された行動動作に応答して、位置又は移動データを検出してペット相互作用デバイスに送信する。モバイル追跡デバイスは、ペットの所有者に有用な追加であり、使用が簡単であり、ペット上で煩わしくなく、ペットの所有者がペットの安全性及び安らぎを確保するためにペットの位置を知ることができるようにし、訓練プログラムに対する有用な支援である。
【0032】
ここで、添付図面を参照して、本発明の実施形態を一例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】例示的な実施形態に係るペット用対話型システムのブロック図である。
【
図2】例示的な実施形態に係るペット用対話型システムにおけるペット相互作用デバイスの斜視図である。
【
図3A】例示的な実施形態に係るペット相互作用デバイスの斜視正面図である。
【
図3B】例示的な実施形態に係る
図3Aのペット相互作用デバイスの斜視背面図である。
【
図4】例示的な実施形態に係る1つ以上の周辺機器と接続するペット相互作用デバイスのモジュール能力を示す図である。
【
図5】例示的な実施形態に係るボタンモジュール及び注出デバイスと接続するペット相互作用デバイスのモジュール能力を示す図である。
【
図6A】例示的な実施形態に係る注出デバイス(開位置にある注出デバイス)に接続されるペット相互作用デバイスの斜視図である。
【
図6B】例示的な実施形態に係る注出デバイス(閉位置にある注出デバイス)に接続されるペット相互作用デバイスの斜視図である。
【
図6C】例示的な実施形態に係る、注出デバイスの断面図が内部構成要素を示す、
図6A及び
図6Bの注出デバイスに接続されるペット相互作用デバイスの斜視図である。
【
図6D】例示的な実施形態に係る注出デバイス内の食品放出機構の構成要素の概略図である。
【
図7】(A)、(B)および(C)は、例示的な実施形態に係るペット用対話型システムと相互作用するペットの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1を参照すると、本発明の一実施形態が示される。この実施形態は、ペット用対話型システムを提供するようになっており、この対話型システムは、
ペットによる行動のための1つ以上のアクチュエータであって、ペット又は所有者のための刺激を生み出すように構成される1つ以上のアクチュエータと、
処理ユニット及びメモリユニットを備える演算装置であって、処理ユニットが、1つ以上のアクチュエータと通信するとともに、ペットの行動動作を刺激又は受信するように構成される、演算装置と、
備え、
処理ユニットは、捕捉された行動動作を処理し、捕捉された行動動作を所有者に伝えるように更に構成される。
【0035】
この例示的な実施形態において、対話型システムは、リモートコンピュータ又はコンピュータシステムと無線通信するペット相互作用デバイスを含むコンピュータ支援相互作用システムである。対話型システムは、ペットの関与を促進し、ペットの所有者がペットの進行を監視しながらペットの関与に積極的な役割を果たすことができるようにするべく構成される。また、所有者は、タブレットコンピュータ、スマートフォン、デスクトップコンピュータ、又は他のウェアラブルデバイスなどのリモートコンピュータを使用して、事前に記録されたコマンド、音楽、又は光などの自分が選択した刺激を入力して自分のペットに関与することもできる。対話型システムは、ペットのニーズ又はペットのための所有者の訓練プログラムに適合するように調整することができ、ペット相互作用デバイスのモジュール性は、報酬システムを確立するための注出デバイス、又は相互作用、訓練、もしくはゲーミフィケーションのアプリケーションのためにペットの心拍数もしくは動きを監視するための監視、ゲーム、もしくは追跡デバイスなどの1つ以上の周辺機器をペット相互作用デバイスに接続することもできることを意味する。したがって、本発明の対話型システムは、ペットの関与、ケア、娯楽及びペットの監視のための包括的な解決策を所有者に提供する。
【0036】
最初に
図1を参照すると、本発明の例示的な実施形態に係るペット用対話型システム100のブロック図が示される。この実施形態において、システム100は、ペット200の行動動作715を捕捉するように構成されるペット相互作用デバイス105を含む。これは、例えば、ボタン、タッチパッド、タッチスクリーン、又は任意の機械的もしくは電気的デバイス、センサもしくはスイッチなどのアクチュエータを(物理的接触の有無にかかわらず)押し下げるか、又はタッチするか、又は他の方法で相互作用することを含み得る。ペット200は、犬又は猫などの家畜又は任意の他の動物を含むことができるが、研究は、犬が行動及び音を余分に受け入れる可能性があり、したがって対話型システム100が犬により適している可能性があることを示唆する。
【0037】
この実施形態において、ペット相互作用デバイス105は、ペット200による行動のための1つ以上のアクチュエータ125と、演算装置110とを含むことができる。1つ以上のアクチュエータ125は、作動されるように構成され、次いでペット200又は所有者に刺激700,710をもたらするように構成される。演算装置110は、処理ユニット115及びメモリユニット120を含み、処理ユニット115は、1つ以上のアクチュエータ125と通信するとともに、ペット200の相互作用又は動き715などの作動信号を刺激又は受信するように構成される。処理ユニット115は、行動動作715を処理し、行動動作715を所有者に伝えるように更に構成される。
【0038】
処理ユニット115は、ペット相互作用デバイス105から、ソフトウェアプログラミングを介して、1つ以上のアクチュエータ125、1つ以上のセンサ130、及び他の周辺機器400へのデータの転送を制御する。処理ユニット115は、単一のマイクロチップ、回路基板システム、カード、マザーボードの機構、コンピュータ、及びグラフィックスカード、ゲームコントローラ、ネットワークインタフェースカード、フラッシュメモリコントローラなどの周辺機器を制御することができる多種多様な他のハードウェアを含む。
【0039】
また、処理ユニット115は、ペット200と相互作用するための相互作用アルゴリズム及びプログラムされた刺激を含むことができる。相互作用アルゴリズムは、異なるプログラムされた刺激又は音、行動の修正、ペットの200応答の記録を含むグループから選択される。アルゴリズムは、刺激700,710をペット200に提示するための命令を含む。刺激700,710は、予め記録された音声コマンドもしくは所有者が話す言葉、又は音楽トーンなど、予め記録される音を含み、これらはメモリユニット120に記憶され、処理ユニット115によってアクセス可能である。また、処理ユニット115は、Wi-Fi又はBluetoothを介してリモートコンピュータ165によって所有者に通信される1つ以上のセンサ130により中継されるペット200によって捕捉された行動動作715を処理するように構成される。1つ以上のセンサ130は、処理ユニット115に電気的に接続されるとともに、行動動作715を検出して行動動作715に対応するセンサ信号を処理ユニット115に送信するように構成される。
【0040】
所有者は、リモートコンピュータ165を使用してペット200に異なる刺激700,710を提示することができ、それによって、処理ユニット115は、修正された相互作用アルゴリズム及び修正されたプログラム刺激を受信して、初期相互作用アルゴリズム及び初期プログラム刺激を置き換える。修正された相互作用アルゴリズム及び修正されたプログラム刺激は、刺激200の強化のタイミング及び/又は持続時間を含めて、ペット700,710に提示される刺激を変更する。所有者は、選択によって又はリモートコンピュータ165を介してペット200の捕捉された行動動作715に応答して、刺激700,710を変更することができる。リモートコンピュータ165は、ペット相互作用デバイス105及び/又はペット相互作用デバイス105に接続された1つ以上の周辺機器400と無線通信するように構成されたディスプレイを有する。所有者は、相互作用プログラム、アプリケーション、又はアルゴリズムを中央サーバからリモートコンピュータ165にダウンロードすることができ、相互作用アルゴリズムはアプリケーションを介して更新され得る。相互作用アルゴリズムは、異なるプログラムされた刺激、行動の修正、及びペットの反応の記録から成るグループから選択される。リモートコンピュータ165は、ペット200に関連するデータを、ペット相互作用デバイス105及び/又は1つ以上の周辺機器400から、ディスプレイ上で所有者に提示するのに適した通信フォーマットで受信する。また、データは、連続的又は断続的に記録されてもよく、連続的又は断続的な記録からのデータは、分離されて、初期又は修正されたプログラム刺激アルゴリズムの修正を知らせる。リモートコンピュータ165は、例えば、コンピュータ、スマートフォン、又はタブレット上でアクセス可能なアプリケーション又はポータルであってもよい。
【0041】
所有者は、リモートコンピュータ165を介してデバイス105のための刺激700,710を選択し、中央サーバから刺激ライブラリにアクセスすることができる。また、リモートコンピュータ165は、デバイス105から又は1つ以上の周辺機器400から受信したデータを中央サーバ上に記憶することもできる。
【0042】
図2は、例示的な実施形態に係るペット200及びペット相互作用デバイス105の概略図である。
図3A~
図3Dは、ペット200による関与のためのアクチュエータ125を含むデバイス105の異なる図を示す。この例では、相互作用デバイス105は長尺な本体127を有し、アクチュエータ125は長尺な本体127上のボタン125である。ボタン125は、手のひらサイズであり、人間の指の器用さを持たないペットによる使い易さを可能にするべくペット200の足を受けるように適合される。
図3A~
図3Dは、ペット相互作用デバイス105がキーボードであり、アクチュエータ125がキーボード上のキー又はボタンであることを示す。アクチュエータ125は、ペット200又はその所有者がキーボード105上のキー125又はボタン125を押す、すなわち、行動動作715を押すときに作動される。
【0043】
デバイス105の所有者又は人間のオペレータである可能性が高いユーザは、最初に、ペット200がアクセスできるようにデバイス105を表面に置くことができる。次いで、人間のオペレータは、スイッチ141を作動させてデバイス105をオンにすることによってデバイスをオンにすることに進むことができる。任意選択的に、デバイス105は、リモートコンピュータ165上のアプリケーション又はソフトウェア又は他のクラウドベースのサービスを介して任意の機能又はデータの操作を容易にするために、ユーザのリモートコンピュータ165と接続するように進むこともできる。また、デバイス105は、利用可能であれば、他の1つ以上の周辺機器400と通信するように進むこともできる。デバイス105が動作状態になると、ペット200はデバイスと相互作用するように進むことができる。
【0044】
この例では、ペット200が刺激700,710に応答してキーボード105を作動させる。刺激700,710は、音、光、又は音と光の両方の組み合わせであってもよい。視覚刺激710は、異なる色の光、閃光、点滅光、又は減光を含む。好ましくは、1つ以上のアクチュエータ125は、視覚刺激710を生成するために、1つ以上のLED素子を含む、すなわち照らされたボタンである。ペット相互作用デバイス105は、ペット200に音声刺激700を提示するためのスピーカ135も含む。このプロセスでは、音は、音楽キーボードの特定のキー又は音に相当することができ、したがって、ペット200が短い音楽を再生できる又は異なる音のトーンを理解できるようにする。或いは、音は、他の動物の音(犬の鳴き声、猫の鳴き声、鳥の鳴き声)又は人間のコマンド又は言葉を表わすように選択されてもよく、したがってペット200が特定のアクチュエータ125を作動させてキーボード105で特定の音を表現できるようにする。これにより、ペット200と他のペット、又はその所有者もしくは他の人間との間の通信方法を提供することができる。
【0045】
ペット用対話型システム100の多くの利点のうちの1つは、そのモジュール機能である。相互作用デバイス105は、モジュール式であり、1つ以上の周辺機器400に接続することができる。これらの接続は、無線であってもよく、又はUSBタイプCポート、3.5mmスピーカポート、及びポゴコネクタポートを含むデバイス105上の様々な接続ポート140を介してもよい。
図4及び
図5は、相互作用デバイス105ごとのモジュール能力、及び食品ディスペンサ、水ディスペンサ又はご褒美ディスペンサなどの注出デバイス155、位置追跡デバイス又はフィットネス追跡デバイスなどの監視又は追跡デバイス160、ボタンモジュール500、スピーカ135、ビデオカメラ、電源150、増幅器145、訓練玩具、アニマトロニクストレーナ、バッテリ、ペットドア、ペットベッド、ペット監視ペットハウス、ペットトイレ、又はカーペットのうちの1つ以上を含む、1つ以上の周辺機器400と接続するその能力を示す。このモジュール式の能力を含めることによって、新しいデバイスを設計し、対話型システムに追加して、ペットとのケア、娯楽又は相互作用のための新しい機能を提供することができる。好ましくは、接続される各新しいデバイスでは、キーボード105の演算及び通信構成により、これらの新しいデバイスの全てが、所有者によって使用されるリモートコンピュータ又は外部演算デバイス165と動作及び通信することが可能になる。
【0046】
図4は、相互作用デバイス105が、ペット200の位置又は心拍数を監視するように構成された監視又は追跡デバイス420に接続することができることを示す。これにより、好適には、ペットの所有者は、刺激700,710に関連するペットの心拍数及び動きを監視して、デバイス105との関与及び相互作用を評価しながら、これらのパラメータを使用してペット200の全体的な健康、安らぎ、及び安全性を追跡することもできる。
【0047】
好ましくは、監視又は追跡デバイス420は、ペット200に取り外し可能に装着できてもよいカラー425又はハーネス430であり、ペット200の位置、動き及び/又は心拍数を検出する1つ以上のセンサを含む。1つ以上のセンサは、加速度計、ジャイロスコープ、近接センサ(近接する他の追跡デバイスを検出するため)、GPS、又はデジタルコンパスのうちの1つ以上を含む。
【0048】
相互作用デバイス105は、監視又は追跡デバイス420と通信するように適合され、監視又は追跡デバイス420は、位置、動き、呼吸数又は心拍数データを相互作用デバイス105に送信する。所有者は、リモートコンピュータ165を介してペット200に関するデータにアクセスすることができる。これは、ペットの心拍数及び動きを監視することによってペットの位置又は感情を追跡するための追加の機能を提供することができる。それはまた、その近接センサ又はGPSセンサを使用して、ペットの位置を判定し、したがってペットが特定の位置にいるか、又は特定の位置を訪れているか、又は同様の監視又は追跡デバイス420を使用する他の動物と相互作用しているかどうかを追跡することができる。これは、情報が所有者に、ペットの位置、ストレスレベル、及び他の動物又は人間との相互作用を追跡することを提供することができるので、有利であり得る。
【0049】
幾つかの例示的な実施形態では、ペット200はまた、キーボード105と相互作用しながら監視又は追跡デバイス420を使用していてもよい。これらの例では、ペットの所有者は、ペット200がキーボード105と相互作用している間にペットの感情状態を観察及び追跡することができる。特定の観察された例では、ペット200、特に犬は、オオカミの遠吠え、バイオリン、ベースもしくはギターの音の特定のピッチ、又は他の自然な音もしくは音楽などの特定の音に反応することができる。これらの反応は、ハイパー活動、落ち着かせる効果、又は遠吠えもしくは遊びのある挙動の誘発をもたらし得る。そのような反応は、ペットの心拍数又は呼吸数、並びにそれらの動きの変化を検出することができる監視又は追跡デバイス420を介して検出することができる。
【0050】
図5は、雄雌ポート接続、すなわち、デバイスポート140に接続する注出デバイスポート402を介して注出デバイス410に接続されたペット相互作用デバイス105を示す。
【0051】
図6A~
図6Cは、例示的な実施形態に係るペット相互作用デバイス105に接続された注出デバイス410を示す。注出デバイス410は、開位置(
図6A)と閉位置(
図6B)との間で移動可能であり、開位置においてペット200に食品610を放出するようになっている。食品610は、例えば、新鮮な食品、キブル、又はご褒美を含むことができる。注出デバイス410は、1つ以上の注出デバイススピーカ404を有する本体406を含む。本体406は、ペット200のための食品610を収容する3つの受け入れチャンバ405を有する。例示的な実施形態では、3つの受け入れチャンバは、洗浄のために取り外し可能な3つのステンレス鋼ボウルである。
【0052】
また、注出デバイスは、
図6Dに示される食品放出機構も含み、開位置(
図6A)において受け入れチャンバ405内に貯蔵された食品610を放出し、閉位置(
図6B)において受け入れチャンバ405内に貯蔵された食品610へのアクセスを留保する。
【0053】
図6Dは、ターンテーブル600、モータ620、磁石を伴うギア650、ウォームギア630、及びセンサを伴う回路基板640を含む食品放出機構の構成要素を示す。食品アクセスターンテーブル600の回転は、ウォームギア機構630に埋め込まれたセンサ640によって制御される。
【0054】
注出デバイス410は、ペット相互作用デバイス105と通信し、そこから命令を受信して、注出デバイス410を開位置と閉位置との間で移動させるように構成される。
図7(A)は、相互作用デバイス105及び閉位置にある注出デバイス410を介して刺激700,710を受けているペット200を示す。これに続いて、ペット200は、刺激700,710に応答してボタン125を作動させ、注出デバイス410は、
図7(B)に示す捕捉された行動動作715に応答して開位置に移動する。
図7(C)は、注出デバイス410からの食品610を食べるペット200を示す。
【0055】
本発明のペット用対話型システム100は、所有者が最小限の労力でペットの関与、相互作用、及び訓練を優先させることを可能にする効果的で使い易いシステムを提供する。コンピュータ支援相互作用システムにより、所有者は、家の快適さからペット200のためのカスタマイズ可能で無制限の訓練、行動、娯楽、監視、及び相互作用プログラムを作成することができる。対話型システム100がインターネットに接続できることは、所有者がペット200に関するデータを他のペットの所有者及び友人と共有することができ、ペット200が他のペットと電子的に対話する機会を提供することを意味する。システム100のソフトウェアはまた、新しい教示又はリソースを組み込むために所有者によって容易に更新することができ、所有者は、代替の訓練プログラムと相互作用し、それを探索し、ペットの進行について議論し、プログラムの修正を行うことができる。
【0056】
当業者であれば分かるように、広く説明されている本発明の思想又は範囲から逸脱することなく、特定の実施形態に示されているように本発明に対して多数の変形及び/又は修正を行うことができる。したがって、本実施形態は、全ての点で例示的であって限定的なものではないと見なされるべきである。
【0057】
本明細書に含まれる先行技術へのいかなる言及も、別段に示唆されなければ、情報が共通の一般知識であることの承認として解釈されるべきではない。