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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024025835
(43)【公開日】2024-02-27
(54)【発明の名称】キー操作用デバイスおよび装置
(51)【国際特許分類】
   E05B 13/00 20060101AFI20240216BHJP
   E05B 83/00 20140101ALI20240216BHJP
   E05B 17/20 20060101ALI20240216BHJP
   B60P 3/14 20060101ALN20240216BHJP
【FI】
E05B13/00 Z
E05B83/00 Z
E05B17/20 A
B60P3/14 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022128207
(22)【出願日】2022-08-10
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年5月19日 下記ウェブサイトを通じて公開「http://www.tokai-rika.co.jp/topics/2022/220519.pdf」 令和4年5月19日 下記ウェブサイトを通じて公開「https://www.takenaka.co.jp/news/2022/05/04/」 令和4年5月19日 下記ウェブサイトを通じて公開「https://www.rental.co.jp/newsrelease/pdf/220519_keyless.pdf」
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年5月25日~5月27日 第4回建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO2022)にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年5月20日 下記ウェブサイトを通じて公開「https://www.decn.co.jp/?p=142725」 令和4年5月28日 下記ウェブサイトを通じて公開「https://www.netdenjd.com/articles/-/267840」 令和4年5月20日 下記ウェブサイトを通じて公開「https://www.chukei-news.co.jp/news/2022/05/20/OK0002205200201_04/」
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年5月19日 下記ウェブサイトを通じて公開「https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000088570.html」 令和4年5月19日 下記ウェブサイトを通じて公開「https://nordot.app/900128430202617856?c=113147194022725109」 令和4年5月19日 下記ウェブサイトを通じて公開「http://www.tokai-rika.co.jp/en/news/2022/pdf/220519.pdf」 令和4年5月19日 下記ウェブサイトを通じて公開「https://www.zaikei.co.jp/releases/1668463/」 令和4年6月3日 下記ウェブサイトを通じて公開「https://built.itmedia.co.jp/bt/articles/2206/03/news023.html」
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年6月2日 下記ウェブサイトを通じて公開「http://www.kensetsu-plaza.com/new_products/post/24140」 令和4年5月19日 下記ウェブサイトを通じて公開「https://www.jpubb.com/press/3119765/」
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年5月19日 下記ウェブサイトを通じて公開「https://baues.io/i/b22a314eb2f9415180e42433568884b7」 令和4年5月20日 下記ウェブサイトを通じて公開「https://kikai-news.net/2022/05/20/%E7%AB%B9%E4%B8%AD%E5%B7%A5%E5%8B%99%E5%BA%97%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%80%81%E9%AB%98%E6%89%80%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E8%BB%8A%E3%81%AE%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0/」 令和4年5月30日 下記ウェブサイトを通じて公開「https://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/220530590024.html」
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年5月20日 株式会社日刊工業新聞社発行「日刊工業新聞朝刊令和4年5月20日付、第8面」で公開 令和4年5月20日 株式会社日刊建設通信新聞社発行「建設通信新聞朝刊令和4年5月20日付、第3面」で公開
(71)【出願人】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(71)【出願人】
【識別番号】000003621
【氏名又は名称】株式会社竹中工務店
(71)【出願人】
【識別番号】390041449
【氏名又は名称】株式会社レンタルのニッケン
(71)【出願人】
【識別番号】591111503
【氏名又は名称】株式会社東海理化クリエイト
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】深津 知弘
(72)【発明者】
【氏名】加原 啓次
(72)【発明者】
【氏名】池田 和聡
(72)【発明者】
【氏名】吉田 真悟
(72)【発明者】
【氏名】寺島 芳洋
(72)【発明者】
【氏名】森保 伸也
(72)【発明者】
【氏名】福田 優輝
(72)【発明者】
【氏名】沖本 研悟
(72)【発明者】
【氏名】水野 博光
【テーマコード(参考)】
2E250
【Fターム(参考)】
2E250HH06
2E250JJ05
2E250KK01
2E250KK02
(57)【要約】
【課題】物理キーを回転させる操作を制限できるキー操作用デバイスを提供する。
【解決手段】キー操作用デバイスは、キーシリンダ7を有する操作盤に取り付けられ、キーシリンダ7に差し込まれた物理キーを回転させる操作のために用いられる。キー操作用デバイスは、物理キーを覆い物理キーと一体に回転する操作部40と、操作部40に係合するロック位置と操作部40に係合しないアンロック位置とに移動可能なロック部54と、を備えている。ロック位置にあるロック部54が、基準位置から第1の回転方向への操作部40の回転を妨げ、基準位置から第2の回転方向への操作部40の回転を許容する。操作部40は、その一部が切り欠かれた開口部42を有している。ロック位置は開口部42の内部の位置であり、アンロック位置は開口部42の外部の位置である。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キーシリンダを有する操作盤に取り付けられ、前記キーシリンダに差し込まれた物理キーを回転させる操作のために用いられる、キー操作用デバイスであって、
前記物理キーを覆い前記物理キーと一体に回転する操作部と、
前記操作部に係合するロック位置と前記操作部に係合しないアンロック位置とに移動可能なロック部と、を備え、
前記ロック位置にある前記ロック部が、基準位置から第1の回転方向への前記操作部の回転を妨げ、前記基準位置から第2の回転方向への前記操作部の回転を許容し、
前記操作部は、その一部が切り欠かれた開口部を有し、
前記ロック位置は前記開口部の内部の位置であり、前記アンロック位置は前記開口部の外部の位置である、キー操作用デバイス。
【請求項2】
前記アンロック位置にある前記ロック部が、前記基準位置から前記第1の回転方向への前記操作部の回転を許容する、請求項1に記載のキー操作用デバイス。
【請求項3】
前記開口部は、前記操作部の回転の周方向に延び、
前記操作部が前記基準位置にあるとき、前記ロック部は、前記周方向における前記開口部のいずれか一方の端部に寄って配置されている、請求項1に記載のキー操作用デバイス。
【請求項4】
前記操作部が前記基準位置にあることを検知する位置検知部をさらに備える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のキー操作用デバイス。
【請求項5】
前記位置検知部は、アクチュエータを有し、前記アクチュエータの変位により前記操作部が前記基準位置にあることを検知し、
前記操作部は、前記基準位置にあるときに前記アクチュエータを押圧する押圧部を有する、請求項4に記載のキー操作用デバイス。
【請求項6】
キーシリンダを有する操作盤と、
前記操作盤に取り付けられ、前記キーシリンダに差し込まれた物理キーを回転させる操作のために用いられる、キー操作用デバイスと、を備える装置であって、
前記キー操作用デバイスは、前記物理キーを覆い前記物理キーと一体に回転する操作部と、前記操作部に係合するロック位置と前記操作部に係合しないアンロック位置とに移動可能なロック部とを有し、
前記ロック位置にある前記ロック部が、基準位置から第1の回転方向への前記操作部の回転を妨げ、前記基準位置から第2の回転方向への前記操作部の回転を許容し、
前記操作部は、その一部が切り欠かれた開口部を有し、
前記ロック位置は前記開口部の内部の位置であり、前記アンロック位置は前記開口部の外部の位置である、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、キー操作用デバイスと、そのキー操作用デバイスを備える装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
特許第3851830号公報(特許文献1)には、物理キーをキーシリンダに挿入した状態で物理キーを操作することで、エンジンを始動させる装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3851830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記文献に記載された装置の場合、装置を使用する資格のない作業者であっても、物理キーを入手すれば装置を始動できるので、管理上の問題が生じていた。
【0005】
本開示では、物理キーを回転させる操作を制限できる、キー操作用デバイスが提案される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のある局面に従ったキー操作用デバイスは、キーシリンダを有する操作盤に取り付けられ、キーシリンダに差し込まれた物理キーを回転させる操作のために用いられる。キー操作用デバイスは、物理キーを覆い物理キーと一体に回転する操作部と、操作部に係合するロック位置と操作部に係合しないアンロック位置とに移動可能なロック部と、を備えている。ロック位置にあるロック部が、基準位置から第1の回転方向への操作部の回転を妨げ、基準位置から第2の回転方向への操作部の回転を許容する。操作部は、その一部が切り欠かれた開口部を有している。ロック位置は開口部の内部の位置であり、アンロック位置は開口部の外部の位置である。
【0007】
本開示のある局面に従った装置は、操作盤と、キー操作用デバイスとを備えている.操作盤は、キーシリンダを有している。キー操作用デバイスは、操作盤に取り付けられている。キー操作用デバイスは、キーシリンダに差し込まれた物理キーを回転させる操作のために用いられる。キー操作用デバイスは、物理キーを覆い物理キーと一体に回転する操作部と、操作部に係合するロック位置と操作部に係合しないアンロック位置とに移動可能なロック部とを有している。ロック位置にあるロック部が、基準位置から第1の回転方向への操作部の回転を妨げ、基準位置から第2の回転方向への操作部の回転を許容する。操作部は、その一部が切り欠かれた開口部を有している。ロック位置は開口部の内部の位置であり、アンロック位置は開口部の外部の位置である。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係るキー操作用デバイスによれば、物理キーを回転させる操作を制限することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】作業車両の概略構成を示す側面図である。
図2】キー操作用デバイスのシステム構成を示すブロック図である。
図3】キー操作用デバイスの本体部の正面図である。
図4図3に示されるIV-IV線に沿う本体部の断面図である。
図5図4に示されるV-V線に沿う本体部の断面図である。
図6図4に示されるVI-VI線に沿う本体部の断面図である。
図7】ロック解除せずにノブを上部操作方向に回転させようとした状態の本体部の正面図である。
図8】ロック解除せずにノブを上部操作方向に回転させようとした状態の本体部の第1の断面図である。
図9】ロック解除せずにノブを上部操作方向に回転させようとした状態の本体部の第2の断面図である。
図10】ロック解除後にノブを上部操作位置へ移動させた状態の本体部の正面図である。
図11】ロック解除後にノブを上部操作位置へ移動させた状態の本体部の第1の断面図である。
図12】ロック解除後にノブを上部操作位置へ移動させた状態の本体部の第2の断面図である。
図13】ノブを下部操作位置へ移動させた状態の本体部の正面図である。
図14】ノブを下部操作位置へ移動させた状態の本体部の第1の断面図である。
図15】ノブを下部操作位置へ移動させた状態の本体部の第2の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態について図面に基づいて説明する。この実施形態の一つの例として、「作業車両に適用される制御システムにおける規制構造に関する工夫(高所作業車用のキーシリンダー制御構造)」について説明する。以下の説明では、同一部品には、同一の符号を付している。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0011】
図1は、作業車両の一例としての高所作業車1の概略構成を示す側面図である。高所作業車1に代表される作業車両は、本開示のキー操作用デバイスを備える装置の一例である。キー操作用デバイスを備える装置は、高所作業車1以外の作業車両であってもよく、また、作業車両以外の装置であってもよい。たとえば、非常用の電源装置が、本開示のキー操作用デバイスを備えてもよい。
【0012】
図1に示されるように、高所作業車1は、走行体2と、昇降体3とを備えている。走行体2は、高所作業車1を移動させる土台部分である。走行体2は、前側に一対の走行輪2Aを有し、後側に一対の走行輪2Aを有している。高所作業車1は、走行輪2Aが回転駆動されることにより、自走可能である。走行体2は、走行輪2Aに替えて、履帯を有していてもよい。
【0013】
昇降体3は、走行体2に対して昇降可能に構成されている。昇降体3は、作業者101が乗り込んで作業する籠部分である。昇降体3には、操作盤4が設けられている。操作盤4は、高所作業車1を停止させるために押圧操作される作動停止スイッチ5、物理キー6(図1には不図示)が差し込まれるキーシリンダ7(図1には不図示)、などを有している。操作盤4は、昇降体3に搭乗した作業者101が操作盤4を視認できかつ操作できるように、配置されている。
【0014】
高所作業車1は、キー操作用デバイス10をさらに備えている。キー操作用デバイス10は、キーシリンダ7に差し込まれた物理キー6を回転させる操作のために用いられる。キー操作用デバイス10は、操作盤4に取り付けられる本体部20を有している。本体部20がキーシリンダ7および物理キー6を覆って操作盤4に取り付けられ、キーシリンダ7および物理キー6は本体部20の内部に配置されている。キーシリンダ7および物理キー6は外部から視認できなくなっているため、図1にはキーシリンダ7および物理キー6は図示されない。
【0015】
キー操作用デバイス10は、制御ボックス80を備えている。制御ボックス80は、本体部20とは別体として構成されている。本体部20と制御ボックス80とは、配線91によって、有線接続されている。
【0016】
図2は、キー操作用デバイス10のシステム構成を示すブロック図である。図2に示されるように、本体部20は、駆動部50と、位置検知部60とを有している。本体部20は、図2には図示しない、物理キー6を覆い物理キー6と一体に回転する操作部40と、操作部40の回転を規制するロック部54とを有している。駆動部50は、ロック部54を移動させる駆動力を発生するとともに、ロック部54へ駆動力を伝達する。位置検知部60は、操作部40の位置を検知する。
【0017】
制御ボックス80は、通信部81と、制御部82と、電源部83とを収納している。通信部81は、作業者101が所持する携帯端末100(図1も併せて参照)と近距離無線通信を行ない、携帯端末100からアンロック信号を受信する。アンロック信号は、ロック部54による操作部40の回転の規制を解除するために、作業者101が指示する信号である。携帯端末100は、スマートフォンに代表される汎用の端末装置であってもよく、専用の端末装置であってもよい。
【0018】
制御部82は、キー操作用デバイス10の動作を制御する。通信部81がアンロック信号を受信すると、制御部82は、駆動部50に制御信号を送信して、ロック部54を移動させる。位置検知部60による操作部40の位置を示す検知信号は、制御部82に送信される。電源部83は、駆動部50と位置検知部60とに供給される電力を蓄える。配線91は、電源部83から駆動部50と位置検知部60とに電力を供給する電力線を含み、制御部82と駆動部50および位置検知部60との間で信号を伝送する制御線を含む。
【0019】
図3は、キー操作用デバイス10の本体部20の正面図である。図4は、図3に示されるIV-IV線に沿う本体部20の断面図である。本体部20は、操作部40を有している。操作部40は、ノブ41を有している。ノブ41は中空に形成されている。ノブ41の内部に、キーシリンダ7に差し込まれた物理キー6が収容されている。物理キー6が、ノブ41の内部の中空空間に嵌まり合っている。操作部40は、物理キー6を覆っている。作業者101は、ノブ41を手指でつまんで操作する。ノブ41を回転させる操作で、操作部40の全体が回転し、このとき物理キー6は操作部40と一体に回転する。
【0020】
図3,4に示されるノブ41は、「切」位置に配置されている。したがってノブ41の内部の物理キー6も、「切」位置に配置されている。ノブ41(物理キー6)が「切」位置にあるとき、高所作業車1は電源オフの状態であり、走行体2による走行、昇降体3の昇降、などができなくされている。「切」位置は、基準位置の一例に対応する。
【0021】
図3に示されるように、作業者101がノブ41を「切」位置から反時計回り方向に回転する操作をすることで、ノブ41(物理キー6)は「上部操作」位置へ移動可能である。作業者101がノブ41を「切」位置から時計回り方向に回転する操作をすることで、ノブ41(物理キー6)は「下部操作」位置へ移動可能である。操作部40の、「切」位置からの反時計回り方向の回転は、基準位置から第1の回転方向への回転の一例に対応する。操作部40の、「切」位置からの時計回り方向の回転は、基準位置から第2の回転方向への回転の一例に対応する。
【0022】
ノブ41(物理キー6)が「上部操作」位置にあるとき、作業者101は昇降体3の中で高所作業車1を操作することが可能である。作業者101は、昇降体3を上昇させて、高所作業をすることが可能である。昇降体3が最下端にあるときには、作業者101は高所作業車1を走行させることが可能である。高所作業車1は、通常の使われ方においては、ノブ41(物理キー6)を「上部操作」位置に配置して使用される。
【0023】
ノブ41(物理キー6)が「下部操作」位置にあるときには、昇降体3を昇降させる操作のみが可能とされる。この昇降体3の昇降は、昇降体3に設けられた操作盤4を操作して行なわれてもよく、または、走行体2に設けられた他の操作盤を操作して行なわれてもよい。高所作業車1は、たとえばメンテナンス時などに、ノブ41(物理キー6)を「下部操作」位置に配置して使用されることがある。
【0024】
図3,4に示されるように、本体部20は、ベースプレート21と筐体31とによって外形が形作られており、全体として箱状の形状を有している。ベースプレート21は、操作盤4に接触して配置されている。ベースプレート21に、ベースプレート21を厚み方向に貫通する挿通孔22が形成されている。キーシリンダ7は、挿通孔22に挿通されている。筐体31は、キーシリンダ7を取り囲んでいる。筐体31は、操作部40の一部を収容している。ノブ41は、筐体31から上方に突出している。
【0025】
キーシリンダ7に締結ナット28が締結されることにより、ベースプレート21は、キーシリンダ7の周囲に組み付けられ、操作盤4に対して固定されている。キーシリンダ7の外周面は雄ねじ形状を有しており、締結ナット28の内周面は雌ねじ形状を有している。ベースプレート21の操作盤4への固定は、各種の固定構造を用いることができる。ここでの固定構造としては、例えば、粘着性を有したシート部材や、接着剤等が考えられる。更には、ここでの固定構造として、例えば、溶着や固着等の固定構造を用いても良い。締結ボルト38A~38Dは、筐体31を操作盤4に対して固定するために、ベースプレート21に設けられた後述する台座23A~23Dに締結されている。
【0026】
ベースプレート21と筐体31との間に、シール材70が挟まれている。シール材70は、発泡ポリエチレンフォーム、ウレタン、合成樹脂、ゴム材料等の弾性材料製である。シール材70をベースプレート21と筐体31とで挟み込んで、シール材70の厚みを減少させるようにシール材70が変形している。これにより、ベースプレート21と筐体31との間から本体部20内に水が浸入することが、抑制されている。ベースプレート21と操作盤4との間にも、発泡ポリエチレンフォーム、ウレタン、合成樹脂、ゴム製等のシール材を配置してもよい。
【0027】
図5は、図4に示されるV-V線に沿う本体部20の断面図である。図5には、ノブ41(物理キー6)が「切」位置にある状態の、本体部20の断面が図示されている。ベースプレート21は、台座23A~23Dを有している。図3に示される締結ボルト38Aが台座23Aに締結され、締結ボルト38B,38C,38Dがそれぞれ台座23B,23C,23Dに締結されることで、筐体31がベースプレート21に固定され、ベースプレート21と筐体31とが一体化されている。
【0028】
操作部40には、開口部42が形成されている。開口部42は、操作部40の円環状の断面形状の一部が切り欠かれて形成されている。操作部40は、キーシリンダ7の周囲を回転可能である。開口部42は、操作部40の回転の周方向に延びている。操作部40の略円筒状に形成された部分の一部が開放されて、開口部42が形成されている。操作部40は、操作部40の回転の周方向における開口部42の両端をなす、第1端44と第2端45とを有している。
【0029】
本体部20は、ギヤ52と、ロック部54とを有している。ギヤ52とロック部54とは、筐体31内に収容されている。ロック部54はラック形状部55を有している。ギヤ52とラック形状部55とは互いに噛み合っている。ロック部54は、筐体31内を往復移動可能に構成されている。レール部58は、ロック部54の往復移動を案内する。ギヤ52が図5中の時計回り方向に回転することで、ロック部54は、キーシリンダ7から離れる方向(図5においては図中の右方向)へ移動する。ギヤ52が図5中の反時計回り方向に回転することで、ロック部54は、キーシリンダ7へ近づく方向(図5においては図中の左方向)へ移動する。
【0030】
ロック部54は、先端に当接部56を有している。図5に示される配置において、当接部56は、操作部40の開口部42の内部に配置されている。図5に示されるロック部54は、操作部40に係合するロック位置に配置されている。ロック位置は開口部42の内部の位置である。図5に示される当接部56は、開口部42の第1端44と第2端45とのうち、第1端44に寄って配置されている。図5に示される配置では、当接部56と第1端44との距離は、当接部56と第2端45との距離よりも小さい。
【0031】
図5に示される配置から、ロック部54が右方へ移動することにより、ロック部54は、操作部40に係合しないアンロック位置へ移動する。アンロック位置は開口部42の外部の位置である。ロック部54は、ロック位置とアンロック位置とに移動可能である。
【0032】
図6は、図4に示されるVI-VI線に沿う本体部20の断面図である。図6には、ノブ41(物理キー6)が「切」位置にある状態の、本体部20の断面が図示されている。筐体31は、締結孔33A~33Dを有している。締結ボルト38Aは、締結孔33Aを貫通して、図5に示される台座23Aに締結されている。締結ボルト38B,38C,38Dは、それぞれ、締結孔33B,33C,33Dを貫通して、図5に示される台座23B,23C,23Dに締結されている。
【0033】
本体部20は、モータ51と、マイクロスイッチ61とを有している。モータ51とマイクロスイッチ61とは、筐体31内に収容されている。モータ51は、たとえばDCブラシレスモータである。モータ51の出力軸に、図5に示されるギヤ52が固定されている。ギヤ52は、たとえばモータ51の出力軸の先端に圧入されている。モータ51が回転することで、ギヤ52も回転する。モータ51とギヤ52とは、図2に示される駆動部50に含まれる。マイクロスイッチ61は、図2に示される位置検知部60に含まれる。マイクロスイッチ61は、アクチュエータ62を有している。アクチュエータ62は、マイクロスイッチ61の本体に対して変位可能である。
【0034】
操作部40は、押圧部46を有している。押圧部46は、操作部40の回転の径方向外側に向けて突出する突起形状を有している。図6に示される、ノブ41(物理キー6)が「切」位置に配置されている状態で、押圧部46は、アクチュエータ62を押圧している。押圧部46に押圧されたアクチュエータ62は、マイクロスイッチ61の本体に近づく向きに変位している。アクチュエータ62は、キーシリンダ7から離れる向きに変位している。マイクロスイッチ61は、アクチュエータ62の変位により、操作部40の位置を検知する。具体的に、マイクロスイッチ61は、ノブ41(物理キー6)が「切」位置にあることを検知する。
【0035】
図7は、ロック解除せずにノブ41を上部操作方向に回転させようとした状態の本体部20の正面図である。図8は、ロック解除せずにノブ41を上部操作方向に回転させようとした状態の本体部20の第1の断面図である。図9は、ロック解除せずにノブ41を上部操作方向に回転させようとした状態の本体部20の第2の断面図である。図8には、図5と同じ本体部20の断面が示されている。図9には、図6と同じ本体部20の断面が示されている。
【0036】
ここでの上部操作方向とは、ノブ41(物理キー6)を「切」位置から「上部操作」位置へ移動させようとする方向である。図7においては、上部操作方向とは、「切」位置からの反時計回り方向である。
【0037】
図8に示されるロック部54は、図5と同じく、操作部40に係合するロック位置に配置されている。図8に示される当接部56は、操作部40に形成された開口部42内に配置されている。そのため、ノブ41を上部操作方向に回転させようとすると、操作部40の第1端44が、当接部56に当接する。ロック位置にあるロック部54が、「切」位置から反時計回り方向への操作部40の回転を妨げ、操作部40をこれ以上反時計回り方向に回転できなくする。その結果、図7に示されるように、ノブ41(物理キー6)を「上部操作」位置にまで移動させることが不可とされている。
【0038】
図9に示されるように、ノブ41(物理キー6)が「切」位置から外れることで、押圧部46はマイクロスイッチ61のアクチュエータ62を押圧しなくなる。押圧部46による押圧が解除されることで、アクチュエータ62は、マイクロスイッチ61の本体から離れる向きに変位している。アクチュエータ62は、キーシリンダ7に近づく向きに変位している。マイクロスイッチ61は、アクチュエータ62の変位により、操作部40の位置を検知する。具体的に、マイクロスイッチ61は、ノブ41(物理キー6)が「切」位置ではない他の位置にあることを検知する。
【0039】
図10は、ロック解除後にノブ41を上部操作位置へ移動させた状態の本体部20の正面図である。図11は、ロック解除後にノブ41を上部操作位置へ移動させた状態の本体部20の第1の断面図である。図12は、ロック解除後にノブ41を上部操作位置へ移動させた状態の本体部20の第2の断面図である。図11には、図5と同じ本体部20の断面が示されている。図12には、図6と同じ本体部20の断面が示されている。
【0040】
高所作業車1を使用する資格を有する作業者101が、携帯端末100を操作して、通信部81にアンロック信号を送信する。通信部81がアンロック信号を受信すると、制御部82は、モータ51に制御信号を送信する。制御信号を受信したモータ51が、図11,12中の時計回り方向に回転する。モータ51が回転することで、モータ51と一体になったギヤ52も時計回り方向に回転する。ギヤ52と噛み合っているラック形状部55が、ギヤ52の回転運動を直線運動に変換する。ラック形状部55を有するロック部54の全体が、レール部58に沿って、キーシリンダ7から離れる向きに移動する。これによりロック部54は、操作部40に係合しないアンロック位置に配置される。図11において、当接部56は、操作部40の開口部42の外部の位置にある。
【0041】
これにより、ノブ41を上部操作方向に回転させるときに、操作部40が当接部56に当接しなくなる。アンロック位置にあるロック部54が、「切」位置から反時計回り方向への操作部40の回転を許容する。その結果、図10に示されるように、ノブ41(物理キー6)を「上部操作」位置にまで移動させることが可能とされている。
【0042】
図12に示されるように、ノブ41(物理キー6)が「切」位置から外れることで、押圧部46はマイクロスイッチ61のアクチュエータ62を押圧しなくなる。アクチュエータ62は、マイクロスイッチ61の本体から離れる向きに変位している。アクチュエータ62は、キーシリンダ7に近づく向きに変位している。マイクロスイッチ61は、アクチュエータ62の変位により、ノブ41(物理キー6)が「切」位置ではない他の位置にあることを検知する。
【0043】
図13は、ノブ41を下部操作位置へ移動させた状態の本体部20の正面図である。図14は、ノブ41を下部操作位置へ移動させた状態の本体部20の第1の断面図である。図15は、ノブ41を下部操作位置へ移動させた状態の本体部20の第2の断面図である。図14には、図5と同じ本体部20の断面が示されている。図15には、図6と同じ本体部20の断面が示されている。
【0044】
図14に示されるロック部54は、図5と同じく、操作部40に係合するロック位置に配置されている。図14に示される当接部56は、操作部40に形成された開口部42内に配置されている。
【0045】
図5に示される、ノブ41(物理キー6)が「切」位置にある状態で、当接部56は操作部40の第1端44に寄って配置されており、当接部56と操作部40の第2端45との間に所定の間隔が確保されている。操作部40の第2端45が当接部56に当接しない範囲で、操作部40は「切」位置から時計回り方向に回転することが可能である。ロック部54がロック位置にあっても、「切」位置からの時計回り方向への操作部40の回転が許容される。これにより、図13に示されるように、ノブ41(物理キー6)を「下部操作」位置にまで移動させることが可能とされている。
【0046】
図15に示されるように、ノブ41(物理キー6)が「切」位置から外れることで、押圧部46はマイクロスイッチ61のアクチュエータ62を押圧しなくなる。アクチュエータ62は、マイクロスイッチ61の本体から離れる向きに変位している。アクチュエータ62は、キーシリンダ7に近づく向きに変位している。マイクロスイッチ61は、アクチュエータ62の変位により、ノブ41(物理キー6)が「切」位置ではない他の位置にあることを検知する。
【0047】
ノブ41(物理キー6)が「上部操作」位置または「下部操作」位置から「切」位置に戻されると、押圧部46が、アクチュエータ62を押圧するようになる。押圧部46に押圧されたアクチュエータ62は、マイクロスイッチ61の本体に近づく向きに変位する。アクチュエータ62は、キーシリンダ7から離れる向きに変位する。マイクロスイッチ61は、アクチュエータ62の変位により、ノブ41(物理キー6)が「切」位置にあることを検知する。
【0048】
ノブ41(物理キー6)が「切」位置にある状態が一定時間継続すると、制御部82は、モータ51に制御信号を送信する。制御信号を受信したモータ51が反時計回り方向に回転し、ギヤ52も反時計回り方向に回転する。ラック形状部55が、ギヤ52の回転運動を直線運動に変換する。ラック形状部55を有するロック部54の全体が、レール部58に沿って、キーシリンダ7に近づく向きに移動する。これによりロック部54は、操作部40に係合するロック位置に配置される。当接部56は、操作部40の開口部42の内部の位置に配置される。
【0049】
以上のように実施形態について説明を行ったが、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0050】
以上に説明した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例である。
【0051】
一態様に係るキー操作用デバイス10は、図3,4に示されるように、物理キー6を覆い物理キー6と一体に回転する操作部40を備えている。キー操作用デバイス10は、図5,11に示されるように、操作部40に係合するロック位置と、操作部40に係合しないアンロック位置とに移動可能な、ロック部54を備えている。図7,8に示されるように、ロック位置にあるロック部54が、「切」位置から「上部操作」位置へ向かう反時計回り方向への操作部40の回転を妨げる。図13,14に示されるように、ロック位置にあるロック部54が、「切」位置から「下部操作」位置へ向かう時計回り方向への操作部40の回転を許容する。
【0052】
操作盤4にある既存のキーシリンダ7部分に後付けでキー操作用デバイス10の本体部20を取り付け、操作部40で物理キー6を常に覆った状態にすることにより、物理キー6をキーシリンダ7に差し込んだままにすることができる。物理キー6の挿抜が不要になることで、日々の物理キー6の貸出・返却作業が不要になる。作業者101が誤って物理キー6を作業現場から持ち去ったり、物理キー6を紛失したりする可能性を軽減できる。これにより、高所作業車1の管理を容易にできる。
【0053】
キーシリンダ7に差し込まれた物理キー6に、後付けの操作部40のノブ41を嵌合させることで、ノブ41を回転させると、物理キー6も回転する。ノブ41を介して、物理キー6の操作をすることができる。物理キー6を直接回転させる従来の操作と同様の、ノブ41を回転させる操作で、高所作業車1の起動操作および停止操作が可能である。
【0054】
ロック部54は、操作部40が自在に回転可能なアンロック状態と、操作部40の回転が妨げられるロック状態とを切り替えることができる。高所作業車1を使用する資格を有する作業者101が、携帯端末100を操作して、ロック部54をロック位置からアンロック位置へ移動させることができる。高所作業車1を使用する資格を有しない作業者101は、ロック部54をアンロック位置へ移動させることができない。そのため、図7,8に示されるように、ノブ41(物理キー6)を「切」位置から「上部操作」位置へ移動させることができなくされている。このように、高所作業車1の「上部操作」モードでの使用許可を、特定の作業者101に制限できるので、安全面での向上を実現でき、作業現場での高所作業車1の又貸しも防ぐことができる。
【0055】
一方、図13,14に示されるように、ノブ41(物理キー6)を「切」位置から「下部操作」位置へ移動させるには、ロック部54をアンロック位置へと移動させる必要はない。高所作業車1の「下部操作」モードでの使用は、誰でも行なうことが可能とされている。したがって、たとえばメンテナンス作業者が昇降体3を昇降させる操作をするときには、ロックを解除する操作が必要なく、作業の煩雑さを軽減できるので、高所作業車1のメンテナンス時の作業効率を向上することができる。
【0056】
上記のキー操作用デバイス10において、図10,11に示されるように、アンロック位置にあるロック部54が、「切」位置から「上部操作」位置へ向かう反時計回り方向への操作部40の回転を許容してもよい。高所作業車1を使用する資格を有する作業者101が、携帯端末100を操作して、ロック部54をロック位置からアンロック位置へ移動させることができる。ロック部54をアンロック位置へと移動させることで、図10,11に示されるように、ノブ41(物理キー6)を「切」位置から「上部操作」位置へと移動させることが可能になる。
【0057】
上記のキー操作用デバイス10において、図5に示されるように、操作部40は、その一部が切り欠かれた開口部42を有し、ロック位置は開口部42の内部の位置であり、アンロック位置は開口部42の外部の位置であってもよい。図8に示されるように、ロック部54を開口部42の内部のロック位置に配置することで、操作部40の回転を確実に妨げることができる。図11に示されるように、ロック部54を開口部42の外部のアンロック位置に配置することで、操作部40の回転を確実に許容することができる。
【0058】
上記のキー操作用デバイス10において、図5に示されるように、開口部42は操作部40の回転の周方向に延び、操作部40が「切」位置にあるとき、ロック部54は、周方向における開口部42の第1端44に寄って配置されていてもよい。
【0059】
このようにロック部54が配置されているので、図8に示されるように、「切」位置から「上部操作」位置へノブ41(物理キー6)を回転させようとしたとき、ロック位置にあるロック部54が開口部42の第1端44に直ちに当接して、操作部40の回転を妨げる。これにより、ノブ41(物理キー6)の「上部操作」位置への移動を確実に妨げることができる。また図14に示されるように、「切」位置から「下部操作」位置へノブ41(物理キー6)を回転させようとしたとき、ロック位置にあるロック部54が、操作部40の第2端45に当接しない範囲での操作部40の回転を許容する。これにより、ノブ41(物理キー6)を「下部操作」位置へ移動させることが可能になる。
【0060】
上記のキー操作用デバイス10は、図6に示されるように、操作部40が「切」位置にあることを検知するマイクロスイッチ61をさらに備えてもよい。ロック部54をアンロック位置へ移動させる作業者101の操作を、ノブ41(物理キー6)が「切」位置にあるときに限定することができる。この場合作業者101は、操作部40のロックを解除した後にノブ41を回して、「切」位置から「上部操作」位置へノブ41(物理キー6)を移動させることができる。また、ノブ41(物理キー6)が「切」位置に戻されたことをマイクロスイッチ61で検知し、一定時間経過後に、操作部40を自動でロックすることができる。
【0061】
上記のキー操作用デバイス10において、図6に示されるように、マイクロスイッチ61は、アクチュエータ62を有し、アクチュエータ62の変位により操作部40が「切」位置にあることを検知し、操作部40は、「切」位置にあるときにアクチュエータ62を押圧する押圧部46を有してもよい。マイクロスイッチ61を押す押圧部46と、ロック部54の位置に対応する開口部42とが1つの操作部40に集約されているので、部品点数を低減することができる。
【0062】
操作部40は、ノブ41の設定角度を変えたり、開口部42の第1端44および第2端45とロック部54の先端の当接部56との近接関係を変えたりすることで、複数のキーシリンダに対応させることができる。その他の部品は共用しても良い。
【0063】
一態様に係る装置(高所作業車1)は、図1,4に示されるように、キーシリンダ7を有する操作盤4を備えている。装置は、図1,4に示されるように、操作盤4に取り付けられ、キーシリンダ7に差し込まれた物理キー6を回転させる操作のために用いられる、キー操作用デバイス10を備えている。キー操作用デバイス10は、図3,4に示されるように、物理キー6を覆い物理キー6と一体に回転する操作部40を有している。キー操作用デバイス10は、図5,11に示されるように、操作部40に係合するロック位置と、操作部40に係合しないアンロック位置とに移動可能な、ロック部54を有している。図7,8に示されるように、ロック位置にあるロック部54が、「切」位置から「上部操作」位置へ向かう反時計回り方向への操作部40の回転を妨げる。図13,14に示されるように、ロック位置にあるロック部54が、「切」位置から「下部操作」位置へ向かう時計回り方向への操作部40の回転を許容する。
【0064】
このような構成により、高所作業車1の「上部操作」モードでの使用許可を、特定の作業者101に限定することができ、一方、高所作業車1の「下部操作」モードでの使用を、誰でも行なうことが可能になる。
【符号の説明】
【0065】
1 高所作業車、2 走行体、2A 走行輪、3 昇降体、4 操作盤、5 作動停止スイッチ、6 物理キー、7 キーシリンダ、10 キー操作用デバイス、20 本体部、21 ベースプレート、22 挿通孔、23A~23D 台座、28 締結ナット、31 筐体、33A~33D 締結孔、38A~38D 締結ボルト、40 操作部、41 ノブ、42 開口部、44 第1端、45 第2端、46 押圧部、50 駆動部、51 モータ、52 ギヤ、54 ロック部、55 ラック形状部、56 当接部、58 レール部、60 位置検知部、61 マイクロスイッチ、62 アクチュエータ、70 シール材、80 制御ボックス、81 通信部、82 制御部、83 電源部、91 配線、100 携帯端末、101 作業者。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図9
図10
図11
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