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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024025844
(43)【公開日】2024-02-28
(54)【発明の名称】端末装置及び映像データ管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/40 20240101AFI20240220BHJP
【FI】
G06Q50/30
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129148
(22)【出願日】2022-08-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-25
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三谷 秀行
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 雅枝
(72)【発明者】
【氏名】道野 雄大
(72)【発明者】
【氏名】陳 峰
(72)【発明者】
【氏名】田村 亮
(72)【発明者】
【氏名】西村 幸一
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC42
(57)【要約】
【課題】ユーザビリティの向上を図る。
【解決手段】車両に搭載され、移動体通信網を含む通信網を介してサーバと通信可能な端末装置は、車両の走行路を撮影した映像を示す映像データを撮像装置から取得する映像取得部と、端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置取得部と、時刻情報を取得する時刻取得部と、映像データを所定期間ごとに分割した複数の映像ファイルとして記憶する第1記憶部と、第1通信装置を用いて、当該複数の映像ファイルのリストを示すリスト情報と位置情報と時刻情報とを含む管理情報をサーバに所定時間間隔で送信する通信制御部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、移動体通信網を含む通信網を介してサーバと通信可能な端末装置であって、
前記車両の走行路を撮影した映像を示す映像データを撮像装置から取得する映像取得部と、
端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置取得部と、
時刻情報を取得する時刻取得部と、
前記映像データを所定期間ごとに分割した複数の映像ファイルとして記憶する第1記憶部と、
第1通信装置を用いて、前記複数の映像ファイルのリストを示すリスト情報と前記位置情報と前記時刻情報とを含む管理情報を前記サーバに所定時間間隔で送信する通信制御部と、を備える、
端末装置。
【請求項2】
前記リスト情報は、前記複数の映像ファイルのファイル名を示す情報である、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記ファイル名は、端末装置の識別番号と映像ファイルの取得時刻との記載を含む、
請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記所定期間の長さは、1分以上10分以下である、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項5】
前記所定時間間隔は、10秒以上3分以下である、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項6】
前記サーバは、映像ファイルの送信を要求するための指示情報を記憶する第2記憶部を備え、
前記通信制御部は、前記第1通信装置を用いて、前記指示情報に基づく映像ファイルを前記サーバに送信する、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項7】
前記指示情報は、端末装置の識別番号と映像ファイルの取得時刻及び時間長さとに関する情報を含む、
請求項6に記載の端末装置。
【請求項8】
互いに異なる車両に搭載される複数の端末装置と、
移動体通信網を含む通信網を介して前記複数の端末装置と通信可能なサーバと、を備える映像データ管理システムであって、
前記複数の端末装置のそれぞれは、
車両の走行路を撮影した映像を示す映像データを取得する映像取得部と、
端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置取得部と、
時刻情報を取得する時刻取得部と、
前記映像データを所定期間ごとの複数の映像ファイルとして記憶する第1記憶部と、
第1通信装置を用いて、前記複数の映像ファイルのリストを示すリスト情報と前記位置情報と前記時刻情報とを含む管理情報を前記サーバに所定時間間隔で送信する通信制御部と、を備える、
映像データ管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、端末装置及び映像データ管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
道路を走行する車両に搭載されるドライブレコーダ等の撮像装置の撮像により得られる映像データを管理するシステムが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、複数の車載器と、各車載器に広域通信網を介して無線接続されるサーバとを備える運行記録システムが記載される。車載器は、ドライブレコーダであり、撮影した撮影画像をSDカード等の記録媒体に記録するとともに、走行位置情報、走行時刻情報等の運行データをサーバに送信する。サーバは、当該運行データのほか、撮像画像を上書きする周期である更新間隔更新間隔を含む車載器設定情報を用いて、所望のイベントの現場を撮影した撮影画像が残存する各車載器を特定し、特定した各車載器に対し撮影画像を保護する旨の上書き禁止指令を送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-45580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の技術では、上書き禁止指令を受信した車載器を搭載した車両を管理者の事務所に入庫させたうえで、当該車載器の撮影画像を当該事務所の端末に記憶する必要がある。このため、目的の撮影画像を即座に管理者に提供することができない。
【0006】
また、特許文献1に記載の技術では、車載器に所望の撮影画像が存在するか否かの判断が撮像画像の上書き周期を用いた予測に過ぎないので、何らかの理由により車載器が撮影画像を取得できない期間があった場合でも、その車載器を特定してしまう可能性がある。このため、当該車両が事務所に入庫しても、目的の撮影画像が得られない場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するために、本開示の好適な態様の端末装置は、車両に搭載され、移動体通信網を含む通信網を介してサーバと通信可能な端末装置であって、前記車両の走行路を撮影した映像を示す映像データを撮像装置から取得する映像取得部と、端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置取得部と、時刻情報を取得する時刻取得部と、前記映像データを所定期間ごとに分割した複数の映像ファイルとして記憶する第1記憶部と、第1通信装置を用いて、前記複数の映像ファイルのリストを示すリスト情報と前記位置情報と前記時刻情報とを含む管理情報を前記サーバに所定時間間隔で送信する通信制御部と、を備える。
【0008】
本開示の好適な態様の映像データ管理システムは、互いに異なる車両に搭載される複数の端末装置と、移動体通信網を含む通信網を介して前記複数の端末装置と通信可能なサーバと、を備える映像データ管理システムであって、前記複数の端末装置のそれぞれは、車両の走行路を撮影した映像を示す映像データを取得する映像取得部と、端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置取得部と、時刻情報を取得する時刻取得部と、前記映像データを所定期間ごとの複数の映像ファイルとして記憶する第1記憶部と、第1通信装置を用いて、前記複数の映像ファイルのリストを示すリスト情報と前記位置情報と前記時刻情報とを含む管理情報を前記サーバに所定時間間隔で送信する通信制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示の映像データ管理システムでは、端末装置の通信量を低減しつつ、目的の映像ファイルを確実かつ迅速に管理者に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態の映像データ管理システムの概略図である。
図2】端末装置の構成例を示すブロック図である。
図3】サーバの構成例を示すブロック図である。
図4】端末装置の動作を示すフローチャートである。
図5】サーバの動作を示すフローチャートである。
図6】管理情報の一例を示す図である。
図7】マップ画像の一例を示す図である。
図8】マップ画像での映像データの記憶状態の表示例を示す図である。
図9】指示情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
1.実施形態
1-1.映像データ管理システムの概要
図1は、実施形態の映像データ管理システム1の概略図である。映像データ管理システム1は、道路を走行する複数の車両Mから撮像した画像を示す映像データを一括管理するシステムである。図1に示す例では、複数の車両Mのそれぞれは、例えば、自動車である。
【0012】
なお、車両Mは、後述の端末装置10を搭載した状態で道路を走行可能であればよく、自動車に限定されず、例えば、オートバイ又は自転車等であってもよい。また、映像データ管理システム1に用いる車両Mの数は、図1に示す例に限定されず、任意である。
【0013】
図1に示すように、映像データ管理システム1は、複数の端末装置10とサーバ20と外部装置30とを備える。端末装置10とサーバ20と外部装置30とは、通信網NWを介して互いに通信可能に接続される。通信網NWは、移動体通信網を含むネットワークである。なお、通信網NWは、移動体通信網のほか、インターネット等を含んでもよい。
【0014】
複数の端末装置10のそれぞれは、互いに異なる車両Mに搭載されるドライブレコーダ等の装置である。各端末装置10は、車両Mの走行する道路上の領域を撮像し、その撮像画像を示す映像データを記憶する。当該映像データは、複数の映像ファイルに分割された状態で端末装置10に記憶されており、各端末装置10は、複数の映像ファイルの記憶状態を示す管理情報DDを所定時間間隔でサーバ20に送信する。また、各端末装置10は、サーバ20からの要求に応じて、映像ファイルをサーバ20に送信する。なお、端末装置10の数は、映像データ管理システム1に用いる車両Mの数に応じて決められ、図1に示す例に限定されず、任意である。
【0015】
サーバ20は、複数の端末装置10のそれぞれから受信した管理情報DDに基づいて、複数の端末装置10での映像データの記憶状態をマップ上に表示する。また、サーバ20は、その表示を用いた指定位置を受付可能であり、当該指定位置に対応する映像ファイルの送信を要求するための指示情報D5を生成する。指示情報D5は、各端末装置10のアクセス可能な状態でサーバ20に記憶される。このため、各端末装置10は、サーバ20からの指示情報D5に基づく要求に応じて、映像ファイルをサーバ20に送信する。さらに、サーバ20は、端末装置10からの映像ファイルを用いたサービス情報D6を生成する。
【0016】
外部装置30は、サーバ20の情報を利用可能なコンピューターであり、例えば、サービス情報D6を必要時にサーバ20から取得する。
【0017】
1-2.端末装置の構成
図2は、端末装置10の構成例を示すブロック図である。端末装置10は、処理装置11と、「第1記憶部」の一例である記憶装置12と、「第1通信装置」の一例である通信装置13と、撮像装置14と、GPS(Global Positioning System)受信機15と、入力装置16と、表示装置17と、を備える。これらは、単体又は複数のバスで相互に通信可能に接続される。
【0018】
処理装置11は、端末装置10の全体を制御するプロセッサであり、例えば単数又は複数のチップで構成される。処理装置11は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成される。なお、処理装置11の機能の一部又は全部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで実現してもよい。処理装置11は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0019】
記憶装置12は、処理装置11が読取可能な記録媒体であり、処理装置11が実行する各種プログラム、及び処理装置11が使用する各種データを記憶する。記憶装置12は、記憶装置12は、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)等の記憶回路の1種類以上で構成される。また、記憶装置12には、SDカード等のメモリーカードが記録媒体として着脱可能に装着される。当該メモリーカードには、後述の映像データD1が記憶される。なお、記憶装置12は、当該メモリーカードを装着可能な構成でなくともよい。この場合、後述の映像データは、記憶装置12に固定的に設けられた記憶回路に記憶される。
【0020】
記憶装置12には、制御プログラムP1、映像データD1、位置情報D2、時刻情報D3、リスト情報D4及び稼働情報DDaが記憶される。
【0021】
制御プログラムP1は、端末装置10の動作を制御するためのプログラムであり、後述のように処理装置11での実行により所望の機能を実現する。
【0022】
映像データD1は、車両Mの走行路を撮影した映像を示す情報であり、撮像装置14により生成される。映像データD1は、例えば、所定のフレームレートの動画を示す情報であり、1秒間にフレームレートに応じた数の静止画を示す情報で構成される。また、映像データD1は、所定期間ごとに分割したN個の映像ファイルD1a_1~D1a_Nとして記憶装置12に記憶される。Nは、2以上の自然数である。以下では、映像ファイルD1a_1~D1a_Nを区別せずに映像ファイルD1aという場合がある。
【0023】
当該所定期間の長さは、1分以上10分以下であることが好ましく、3分以上8分以下であることがより好ましい。この場合、端末装置10のリスト情報D4の送信による通信量を低減しつつ、サーバ20からの要求に対して、映像データD1を加工せずに好適な映像時間の映像ファイルD1aを端末装置10から送信することができる。
【0024】
位置情報D2は、撮像装置14または端末装置10の位置を示す情報であり、GPS受信機15により生成される。位置情報D2の示す位置は、例えば、地球上の緯度及び経度で表される。位置情報D2は、例えば、映像データD1のフレームごと又はファイルごとに、映像データD1に対応付けられた状態で記憶装置12に記憶される。
【0025】
時刻情報D3は、時刻を示す情報であり、GPS受信機15又は後述の計時装置から取得される。時刻情報D3は、例えば、映像データD1のフレームごと又はファイルごとに、映像データD1に対応付けられた状態で記憶装置12に記憶される。
【0026】
リスト情報D4は、複数の映像ファイルD1aのリストを示す情報であり、通信制御部11dにより生成される。リスト情報D4は、例えば、複数の映像ファイルD1aのファイル名を示す情報である。リスト情報D4の具体例については、管理情報DDに含まれる位置情報D2及び時刻情報D3の具体例とともに、後に図6に基づいて説明する。
【0027】
稼働情報DDaは、端末装置10の稼働状態を示す情報であり、通信制御部11dにより生成される。稼働情報DDaの示す稼働状態は、端末装置10の電源のオンオフ状態と、複数の映像ファイルD1aのための記憶媒体の有無状態と、を含む。
【0028】
通信装置13は、他装置と通信する機器であり、通信網NWを介して管理情報DD及び映像ファイルD1aをサーバ20に送信する。通信装置13は、例えば、移動体通信の基地局と通信可能なLTE4G、5G等の無線通信方式の通信回路を有する。なお、通信装置13は、移動体通信のための回路のほか、Wi-Fi(登録商標)又はBluetooth(登録商標)等の無線通信方式の通信回路を有してもよい。また、通信装置13は、送信機能のみを有する構成でもよいし、送信機能及び受信機能の両方を有する構成でもよい。
【0029】
撮像装置14は、車両Mの走行する道路上の領域を撮像し、その撮像画像を示す映像データD1を出力する装置である。ここで、撮像装置14の撮像範囲は、車両Mの走行方向での前方又は後方であってもよいし、車両Mの全周囲であってもよい。撮像装置14は、例えば、撮像光学系及び撮像素子を含んで構成される。当該撮像光学系は、少なくとも1つの撮像レンズを含む光学系であり、プリズム等の各種の光学素子を備えてもよいし、ズームレンズやフォーカスレンズ等を備えてもよい。当該撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサー又はCMOS(Complementary MOS)イメージセンサー等で構成される。なお、撮像装置14は、端末装置10の外部に端末装置10とは別体として設けられてもよい。
【0030】
GPS受信機15は、測位衛星から衛星信号を受信し、測位計算を行うことにより位置情報を生成するとともに、時刻情報を取得する。当該位置情報は、地球上におけるGPS受信機15の位置を示す緯度及び経度に関する情報であり、位置情報D2として用いられる。当該時刻情報は、協定世界時(UTC)を示す情報であり、時刻情報D3として用いられる。なお、地球上におけるGPS受信機15の位置は、撮像装置14の位置に近似する。このため、本実施形態では、当該位置情報が位置情報D2としてみなされる。また、撮像装置14の位置は、端末装置10の位置とも換言され得る。
【0031】
GPS受信機15からの時刻情報は、そのまま時刻情報D3として用いてもよいし、端末装置10の位置するタイムゾーンに合わせて時差を調整した後に時刻情報D3として用いてもよい。なお、端末装置10が水晶振動子等の発振器を含む計時装置を備えてもよく、この場合、当該計時装置で生成した時刻情報が時刻情報D3として用いられてもよい。当該計時装置は、発振器で生成されるクロック信号を分周して得たパルス信号をカウントすることによって、時刻情報を生成する。GPS受信機15からの時刻情報は、当該計時装置の時刻情報の調整に用いられてもよい。
【0032】
図2に示す例では、当該測位衛星がGPS衛星である。なお、当該測位衛星は、GPS衛星に限定されず、例えば、EUのガリレオ、ロシアのGLONASS、中国の北斗等の全地球的航法衛星システム(GNSS)、SBAS等の静止衛星、又は、準天頂衛星等であってもよい。この場合、GPS受信機15に加えて、または、GPS受信機15に代えて、測位衛星の種類に応じた受信機が適宜に用いられる。また、GPS受信機15は、端末装置10の外部に端末装置10とは別体として設けられてもよい。
【0033】
入力装置16は、外部からの入力を受け付ける入力デバイスであり、具体的には、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサ等である。例えば、入力装置16は、端末装置10の電源のオン又はオフを指定する電源ボタン、リセットボタン等の各種操作ボタンを含む。なお、入力装置16は、必要に応じて設けられ、省略されてもよい。
【0034】
表示装置17は、外部に対して情報を表示する表示デバイスであり、具体的には、液晶パネル、有機ELパネル等の各種の表示パネルである。なお、表示装置17は、必要に応じて設けられ、省略されてもよい。
【0035】
以上の概略の端末装置10では、処理装置11が記憶装置12から制御プログラムP1を読み取って実行する。この実行により、処理装置11は、映像取得部11a、位置取得部11b、時刻取得部11c、及び「第1通信部」の一例である通信制御部11dとして機能する。したがって、端末装置10は、映像取得部11a、位置取得部11b、時刻取得部11c及び通信制御部11dを備える。なお、処理装置11は、これらの機能のほか、適宜の処理を行う。
【0036】
映像取得部11aは、撮像装置14の動作を制御する。より具体的には、映像取得部11aは、映像データD1を撮像装置14から取得し、取得した映像データD1を複数の映像ファイルD1aとして記憶装置12に記憶させる。
【0037】
位置取得部11bは、位置情報D2を取得する。より具体的には、位置取得部11bは、映像データD1のフレーム又はファイルの生成ごとに、GPS受信機15からの位置情報を位置情報D2として映像データD1に対応付けた状態で記憶装置12に記憶する。
【0038】
時刻取得部11cは、時刻情報D3を取得する。より具体的には、時刻取得部11cは、映像データD1のフレーム又はファイルの生成ごとに、GPS受信機15からの時刻情報を時刻情報D3として映像データD1に対応付けた状態で記憶装置12に記憶する。
【0039】
通信制御部11dは、通信装置13の動作を制御する。より具体的には、通信制御部11dは、通信装置13を用いて、リスト情報D4と位置情報D2と時刻情報D3とを含む情報を管理情報DDとしてサーバ20に所定時間間隔で送信する。ここで、通信制御部11dは、記憶装置12に記憶される複数の映像ファイルD1aに基づいてリスト情報D4を生成する。この生成は、例えば、当該所定時間間隔で行われる。
【0040】
当該所定時間間隔は、10秒以上3分以下であることが好ましく、30秒以上2分以下であることがより好ましく、45秒以上1分30秒以下であることがさらに好ましい。この場合、端末装置10の管理情報DDの送信による通信量を低減しつつ、サーバ20にて複数の端末装置10に記憶される映像データD1の記憶状態を好適に把握することができる。
【0041】
本実施形態では、管理情報DDは、リスト情報D4と位置情報D2と時刻情報D3とのほか、稼働情報DDaをさらに含む。ここで、通信制御部11dは、端末装置10の稼働状態に基づいて稼働情報DDaを生成する。この生成は、例えば、当該所定時間間隔で行われる。
【0042】
通信制御部11dは、通信装置13を用いて、指示情報D5に基づく映像ファイルD1aをサーバ20に送信する。本実施形態では、通信制御部11dは、通信装置13を用いて、サーバ20の後述の記憶装置22に定期的にアクセスし、指示情報D5による映像ファイルD1aの送信の要求がある場合、その要求に応じた映像ファイルD1aをサーバ20に送信する。
【0043】
1-3.サーバの構成
図3は、サーバ20の構成例を示すブロック図である。サーバ20は、処理装置21と、「第2記憶部」の一例である記憶装置22と、「第1通信装置」の一例である通信装置23と、入力装置24と、表示装置25と、を備える。これらは、単体又は複数のバスで相互に通信可能に接続される。
【0044】
処理装置21は、サーバ20の全体を制御するプロセッサであり、例えば単数又は複数のチップで構成される。処理装置21は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU)で構成される。なお、処理装置21の機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のハードウェアで実現してもよい。処理装置21は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0045】
記憶装置22は、処理装置21が読取可能な記録媒体であり、処理装置21が実行する各種プログラム、及び処理装置21が使用する各種データを記憶する。記憶装置22は、記憶装置22は、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、RAM等の記憶回路の1種類以上で構成される。
【0046】
記憶装置22には、制御プログラムP2、管理情報DD、指示情報D5、映像ファイルD1a、サービス情報D6及び予約情報D7が記憶される。
【0047】
制御プログラムP2は、サーバ20の動作を制御するためのプログラムであり、後述のように処理装置21での実行により所望の機能を実現する。
【0048】
指示情報D5は、後述の受付部21cで受け付けた指定位置で撮影した映像を示す映像ファイルD1aの送信を要求するための情報であり、後述の指示部21dにより生成される。指示情報D5は、例えば、端末装置10および映像ファイルD1aを指定する情報を含む。指示情報D5の詳細については、後に図9に基づいて説明する。
【0049】
サービス情報D6は、外部装置30の利用者へのサービスのための情報であり、例えば、端末装置10からの映像ファイルD1aまたは管理情報DDを適宜に用いて生成される。
【0050】
予約情報D7は、後述の受付部21cで受け付けた指定位置で撮影した映像を示す映像ファイルD1aが管理情報DDの示すリストにない場合に受付部21cの受付結果を所定期間にわたり保持するための情報であり、受付部21cの受付結果、すなわち、指定位置を示す。
【0051】
通信装置23は、他装置と通信する機器であり、通信網NWを介して管理情報DD及び映像ファイルD1aを端末装置10から受信する。通信装置23は、例えば、通信網NWに無線又は有線により通信可能に接続される通信回路を有する。本実施形態では、通信装置23は、各端末装置10が記憶装置22にアクセスし得るように構成される。
【0052】
入力装置24は、外部からの入力を受け付ける入力デバイスであり、具体的には、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサ等である。例えば、入力装置24は、サーバ20の電源のオン又はオフを指定する電源ボタン、リセットボタン等の各種操作ボタンを含む。なお、入力装置24は、必要に応じて設けられ、省略されてもよい。
【0053】
表示装置25は、外部に対して情報を表示する表示デバイスであり、具体的には、液晶パネル、有機ELパネル等の各種の表示パネルである。
【0054】
以上の概略のサーバ20では、処理装置21が記憶装置22から制御プログラムP2を読み取って実行する。この実行により、処理装置21は、情報取得部21a、表示制御部21b、受付部21c及び指示部21dとして機能する。したがって、サーバ20は、情報取得部21a、表示制御部21b、受付部21c及び指示部21dを備える。なお、処理装置21は、これらの機能のほか、適宜の処理を行う。
【0055】
情報取得部21aは、通信装置23を用いて、複数の端末装置10のそれぞれから管理情報DDを所定時間間隔で取得する。すなわち、情報取得部21aは、通信装置23が端末装置10から管理情報DDを受信した場合、その受信した管理情報DDを取得する。
【0056】
表示制御部21bは、表示装置25を用いて、管理情報DDに基づくマップ画像を表示する。このマップ画像の具体例については、後に図7および図8に基づいて説明する。
【0057】
受付部21cは、映像ファイルD1aの撮影位置を指定するための指定位置を受け付ける。より具体的には、受付部21cは、後述のマップ画像MPのマップ上の位置を指定位置として受け付ける。
【0058】
指示部21dは、受付部21cの受付結果に基づいて、指示情報D5を生成する。より具体的には、指示部21dは、管理情報DDが当該指定位置で撮影していることを示す場合、受付部21cの受付結果に基づいて、指示情報D5を生成する。また、指示部21dは、管理情報DDが当該指定位置で撮影していないことを示す場合、管理情報DDが当該指定位置で撮影していることを示す状態となるまでの期間にわたり待機した後、受付部21cの受付結果に基づいて、指示情報D5を生成する。
【0059】
本実施形態では、指示部21dは、管理情報DDが指定位置で撮影していないことを示す場合、管理情報DDが当該指定位置で撮影していることを示す状態となるまでの期間にわたり、当該指定位置を示す情報を予約情報D7として記憶装置22に記憶する。
【0060】
1-4.映像データ管理システムの動作
図4は、端末装置10の動作を示すフローチャートである。端末装置10では、図4に示すように、まず、ステップS11において、処理装置11が撮像装置14による撮像を開始させる。当該撮像の開始により、映像データD1の生成が開始され、映像データD1が位置情報D2および時刻情報D3と対応付けられて記憶装置12に記憶されていく。なお、記憶装置12に記憶される映像データD1の総ファイル容量が所定量を超えた場合、映像データD1のファイルが古い順に記憶装置12から消去されてもよい。
【0061】
次に、ステップS12において、処理装置11が所定時間を経過したか否かを判断する。所定時間を経過した場合(ステップS12:YES)、ステップS13において、処理装置11が管理情報DDを生成する。この生成は、例えば、記憶装置12に記憶される複数の映像ファイルD1aに基づいてリスト情報D4を生成するとともに、端末装置10の稼働状態に基づいて稼働情報DDaを生成した後、これらの情報に、リスト情報D4に対応する位置情報D2及び時刻情報D3を付加することにより行われる。
【0062】
ステップS13の後、ステップS14において、処理装置11が通信装置13を用いて管理情報DDを送信する。
【0063】
ステップS14の後、または、所定時間を経過していない場合(ステップS12:NO)、ステップS15において、処理装置11が映像ファイルD1aの送信の要求の有無を判断する。この判断は、処理装置11が通信装置13を用いてサーバ20に記憶される指示情報D5の内容を確認することにより行われる。
【0064】
映像ファイルD1aの送信の要求がある場合(ステップS15:YES)、ステップS16において、処理装置11が通信装置13を用いてその要求の対象の映像ファイルD1aを送信する。
【0065】
ステップS16の後、または、映像ファイルD1aの送信の要求がない場合(ステップS15:NO)、ステップS17において、処理装置11は、撮像装置14による撮像の終了指示の有無を判断し、当該終了指示がない場合、ステップS12に戻り、一方、当該終了指示がある場合、処理を終了する。
【0066】
図5は、サーバ20の動作を示すフローチャートである。サーバ20では、図5に示すように、まず、ステップS21において、処理装置21が管理情報DDを受信したか否かを判断する。管理情報DDを受信した場合(ステップS21:YES)、ステップS22において、処理装置21が表示装置25を用いて管理情報DDに基づくマップ画像を表示させる。
【0067】
ステップS22の後、または、管理情報DDを受信していない場合(ステップS21:NO)、ステップS23において、処理装置21が指定位置の受け付けの有無を判断する。指定位置を受け付けていない場合(ステップS23:NO)、処理装置21が前述のステップS21に戻る。一方、指定位置を受け付けた場合(ステップS23:YES)、処理装置21が、指定位置で撮影した指定の映像ファイルD1aが管理情報DDの示すリストに含まれるか否かを判断する。
【0068】
指定の映像ファイルD1aがリストに含まれない場合(ステップS24:NO)、ステップS30において、処理装置21が予約情報D7を記憶装置22に記憶することにより受付部21cの受付結果を保持する。ステップS30の後、ステップS31において、処理装置21が所定時間を経過したか否かを判断する。所定時間を経過しない場合(ステップS31:NO)、処理装置21が前述のステップS21に戻る。これにより、当該所定時間にわたり、受付部21cの受付結果が保持されるので、前述のステップS23において処理装置21が指定位置を受け付けたと判断する。
【0069】
所定時間を経過した場合(ステップS31:YES)、ステップS32において、処理装置21が予約情報D7を記憶装置22から削除することにより受付部21cの受付結果の保持を解除する。
【0070】
指定の映像ファイルD1aがリストに含まれる場合(ステップS24:YES)、ステップS25において、処理装置21が指定位置に基づく指示情報D5を生成する。ステップS25の後、ステップS26において、処理装置21が指示情報D5を記憶装置22に記憶させる。
【0071】
ステップS26の後、ステップS27において、処理装置21が指示情報D5に基づく指定の映像ファイルD1aを受信したか否かを判断する。指定の映像ファイルD1aを受信していない場合(ステップS27:NO)、処理装置が先述のステップS21に戻る。一方、指定の映像ファイルD1aを受信した場合(ステップS27:YES)、ステップS28において、処理装置21が受信済の映像ファイルD1aに関する指示情報D5を記憶装置22から削除する。
【0072】
ステップS28またはステップS32の後、ステップS29において、処理装置21が終了指示の有無を判断する。終了指示がない場合(ステップS29:NO)、処理装置21が前述のステップS21に戻り、一方、終了指示がある場合(ステップS29:YES)、処理装置21が処理を終了する。
【0073】
図6は、管理情報DDの一例を示す図である。前述のように、管理情報DDは、位置情報D2と時刻情報D3とリスト情報D4と稼働情報DDaとを含む。図6に示すように、リスト情報D4は、複数の映像ファイルD1aのファイル名を示す情報である。ここで、映像ファイルD1aのファイル名は、端末装置10の識別番号の記載「ID***」と映像ファイルD1aの取得時刻の記載「yyyyMMdd-HHmmss」とを含む。
【0074】
図6に示す例では、リスト情報D4の示すリストに対応して、nmeaファイルが位置情報D2及び時刻情報D3として管理情報DDに含まれる。ここで、nmeaファイルのファイル名は、端末装置10の識別番号の記載「ID***」と映像ファイルD1aの取得時刻の記載「yyyyMMdd-HHmmss」とを含む。
【0075】
図7は、マップ画像MPの一例を示す図である。表示装置25には、例えば、図7に示すように、管理情報DDに基づくマップ画像MPが表示される。マップ画像MPは、マップ上に車両Mの走行歴と映像ファイルD1aの記憶状態とを示す。図7に示す例では、映像ファイルD1aを記憶した車両Mが走行した経路が表示Xとして強調表示される。
【0076】
マップ画像MPは、ユーザからの操作を受け付け可能であり、入力装置24の操作によりポインターPTを所望位置に重ねた状態でマウスによるクリック操作等を行うことにより、指定位置が受け付けられる。
【0077】
ここで、表示Xの経路にポインターPTを重ねた状態でマウスによるクリック操作等を行うと、指示情報D5が即座に生成される。また、表示X以外の経路の位置にポインターPTを重ねた状態でマウスによるクリック操作等を行うと、予約情報D7が生成される。
【0078】
図8は、マップ画像MPでの映像データD1の記憶状態の表示例を示す図である。マップ画像MPの道路の表示は、例えば、図8に示すように、互いに異なる表示X_0~X_4から選択される。なお、表示X_0~X_4の表示態様は、図8に示す態様に限定されず、任意である。また、マップ画像MPの道路の表示の種類数も、図8に示す態様に限定されず、任意である。
【0079】
表示X_0~X_4は、車両Mの走行歴、映像ファイルD1aの記憶状態および端末装置10の稼働状態のうちのいずれかが互いに異なることを示す。例えば、表示X_0は、車両Mの走行歴がないことを示す。表示X_1は、車両Mの走行歴があり、かつ、端末装置10にメモリーカードが装着されていないことを示す。表示X_2は、車両Mの走行歴があり、かつ、端末装置10にメモリーカードが装着されているが、端末装置10の電源が投入されていないことを示す。表示X_3は、車両Mの走行歴があり、かつ、端末装置10にメモリーカードが装着されており、端末装置10の電源が投入されていることを示す。表示X_4は、車両Mの走行歴があり、かつ、サーバ20に映像ファイルD1aが記憶されていることを示す。
【0080】
このように、マップ画像MPは、記録状態として、マップ上の位置ごとに、映像ファイルD1aが記憶装置12に記憶されている状態、映像ファイルD1aが記憶装置22に記憶されている状態、及び、映像ファイルD1aが記憶装置12及び記憶装置22のいずれにも記憶されていない状態を含む複数の状態から選択される状態を示す。また、マップ画像MPは、稼働情報DDaの示す稼働状態をマップ上にさらに示す。
【0081】
図9は、指示情報D5の一例を示す図である。指示情報D5は、例えば、図9に示すように、端末装置10の識別番号と映像ファイルD1aの取得時刻及び時間長さとに関する情報を含む。このため、端末装置10において、送信すべき映像ファイルD1aを特定することができる。
【0082】
以上のように、端末装置10は、車両Mに搭載され、移動体通信網を含む通信網NWを介してサーバ20と通信可能である。端末装置10は、前述のように、映像取得部11aと、位置取得部11bと、時刻取得部11cと、「第1記憶部」の一例である記憶装置12と、通信制御部11dと、を備える。
【0083】
映像取得部11aは、車両Mの走行路を撮影した映像を示す映像データD1を撮像装置14から取得する。位置取得部11bは、端末装置10の位置を示す位置情報D2を取得する。時刻取得部11cは、時刻情報D3を取得する。記憶装置12が、映像データD1を所定期間ごとに分割した複数の映像ファイルD1aとして記憶する。通信制御部11dは、「第1通信装置」の一例である通信装置13を用いて、複数の映像ファイルD1aのリストを示すリスト情報D4と位置情報D2と時刻情報D3とを含む管理情報DDをサーバ20に所定時間間隔で送信する。
【0084】
以上の端末装置10では、リスト情報D4と位置情報D2と時刻情報D3とを含む管理情報DDが端末装置10からサーバ20に所定時間間隔で送信されるので、映像データD1が端末装置10からサーバ20に送信されなくても、サーバ20にて複数の端末装置10に記憶される映像データD1の記憶状態を把握することができる。このため、端末装置10の通信量を低減しつつ、複数の端末装置10に記憶される映像データD1を管理することができる。また、管理情報DDに基づいて所望時にサーバ20から端末装置10に目的の映像ファイルD1aの送信を要求することができる。このため、目的の映像ファイルD1aを確実かつ迅速に管理者に提供することができる。
【0085】
本実施形態では、前述のように、リスト情報D4は、複数の映像ファイルD1aのファイル名を示す情報である。このため、映像ファイルD1aのファイル名を用いて容易にリスト情報D4を生成することができる。
【0086】
また、前述のように、映像ファイルD1aのファイル名は、端末装置10の識別番号と映像ファイルD1aの取得時刻との記載を含む。ファイル名が端末装置10の識別番号を含むことにより、ファイル名から端末装置10を識別することができる。また、撮像機能を有するドライブレコーダ等の既存の機器では、映像ファイルのファイル名が映像の取得時刻を用いることが多い。したがって、当該機器で用いるファイル名に端末装置10の識別番号を付加するだけで簡単に、リスト情報D4を生成することができる。
【0087】
さらに、前述のように、映像データD1を複数の映像ファイルD1aに分割するための所定期間の長さは、1分以上10分以下であることが好ましい。この場合、端末装置10のリスト情報D4の送信による通信量を低減しつつ、サーバ20からの要求に対して、映像データD1を加工せずに好適な映像時間の映像ファイルD1aを端末装置10から送信することができる。
【0088】
また、前述のように、管理情報DDをサーバ20に送信する所定時間間隔は、10秒以上3分以下であることが好ましい。この場合、端末装置10の管理情報DDの送信による通信量を低減しつつ、サーバ20にて複数の端末装置10に記憶される映像データD1の記憶状態を好適に把握することができる。
【0089】
さらに、前述のように、サーバ20は、「第2記憶部」の一例である記憶装置22を備える。記憶装置22は、映像ファイルD1aの送信を要求するための指示情報D5を記憶する。通信制御部11dは、通信装置13を用いて、指示情報D5に基づく映像ファイルD1aをサーバ20に送信する。このため、目的の映像ファイルD1aを確実かつ迅速に管理者に提供することができる。
【0090】
また、前述のように、指示情報D5は、端末装置10の識別番号と映像ファイルD1aの取得時刻及び時間長さとに関する情報を含む。このため、特定した端末装置10に対して所望の時刻及び時間長さの映像ファイルD1aの送信を要求することができる。
【0091】
さらに、前述のように、映像データ管理システム1は、互いに異なる車両Mに搭載される複数の端末装置10と、移動体通信網を含む通信網NWを介して複数の端末装置10と通信可能なサーバ20と、を備える。
【0092】
また、前述のように、サーバ20は、情報取得部21aと表示制御部21bとを備える。情報取得部21aは、複数の端末装置10のそれぞれから管理情報DDを所定時間間隔で取得する。表示制御部21bは、表示装置25を用いて、管理情報DDに基づくマップ画像MPを表示する。管理情報DDは、リスト情報D4と位置情報D2と時刻情報D3とを含む。リスト情報D4は、複数の端末装置10のうちのいずれかを搭載した車両Mの走行路を撮像した映像を示す映像データD1を所定時間ごとに分割した複数の映像ファイルD1aのリストを示す。マップ画像MPは、マップ上に車両Mの走行歴と映像ファイルD1aの記憶状態とを示す。
【0093】
このため、サーバ20にてマップ上に車両Mの走行歴と映像ファイルD1aの記憶状態とを示すマップ画像MPが管理情報DDに基づいて表示されることにより、当該記憶状態が可視化されるので、その把握が容易である。以上から、ユーザビリティの向上を図ることができる。
【0094】
本実施形態では、前述のように、管理情報DDは、端末装置10の稼働状態を示す稼働情報DDaをさらに含む。マップ画像MPは、稼働情報DDaの示す稼働状態をマップ上にさらに示す。このため、管理情報DDに基づいて所望時にサーバ20から端末装置10に目的の映像ファイルD1aの送信を要求する場合、稼働していない端末装置10への要求が防止される。このため、目的の映像ファイルD1aを効率的に管理者に提供することができる。
【0095】
また、前述のように、稼働情報DDaの示す稼働状態は、端末装置10の電源のオンオフ状態と、複数の映像ファイルD1aのための記憶媒体の有無状態と、を含む。このため、必要に応じて、端末装置10の電源の投入または記録媒体の装着を要請することができる。この結果、端末装置10の電源のオフ状態または記録媒体の未装着に起因して目的の映像ファイルD1aの提供が妨げられることが低減される。
【0096】
さらに、前述のように、マップ画像MPの示す記録状態は、マップ上の位置ごとに、映像ファイルD1aが端末装置10に記憶されている状態、映像ファイルD1aがサーバ20に記憶されている状態、及び、映像ファイルD1aが端末装置10及びサーバ20のいずれにも記憶されていない状態を含む複数の状態から選択される状態である。このため、サーバ20から端末装置10に重複して映像ファイルD1aの送信を要求することが防止される。
【0097】
以上のように、映像データ管理システム1は、互いに異なる車両Mに搭載される複数の端末装置10と、移動体通信網を含む通信網NWを介して複数の端末装置10と通信可能なサーバ20と、を備える。
【0098】
前述のように、サーバ20は、映像ファイルD1aの送信を要求するための指示情報D5を生成する指示部21dをさらに備える。複数の端末装置10のそれぞれは、指示情報D5に基づく映像ファイルD1aをサーバ20に送信する。このため、目的の映像ファイルD1aを確実かつ迅速に管理者に提供することができる。
【0099】
また、前述のように、サーバ20は、受付部21cと、指示部21dと、「第2記憶部」の一例である記憶装置22と、を備える。受付部21cは、指定位置を受け付ける。指示部21dは、当該指定位置で撮影した映像を示す映像ファイルD1aの送信を要求するための指示情報D5を生成する。記憶装置22は、指示情報D5を記憶する。
【0100】
ここで、指示部21dは、管理情報DDが当該指定位置で撮影していないことを示す場合、管理情報DDが当該指定位置で撮影していることを示す状態となるまでの期間にわたり待機した後、指示情報D5を生成する。通信制御部11dは、通信装置13を用いて、指示情報D5に基づく映像ファイルD1aをサーバ20に送信する。
【0101】
このため、管理情報DDが指定位置で撮影していないことを示す場合であっても、管理情報DDが当該指定位置で撮影していることを示す状態となるまでの期間にわたり待機した後、指示情報D5が生成されるので、当該期間にわたりサーバ20の管理者が監視しなくても、指示情報D5を迅速に生成することができる。この結果、目的の映像ファイルD1aを端末装置10からサーバ20に迅速に提供することができる。以上から、ユーザビリティの向上を図ることができる。
【0102】
本実施形態では、前述のように、サーバ20は、表示装置25を用いて、管理情報DDに基づくマップ画像MPを表示する。マップ画像MPは、マップ上に車両Mの走行歴及び映像ファイルD1aの記憶状態を表示する。受付部21cは、当該マップ上の位置を指定位置として受け付ける。このため、目的の映像データD1の指定を簡単かつ確実に行うことができる。
【0103】
また、前述のように、指示情報D5は、端末装置10の識別番号と映像ファイルD1aの取得時刻及び時間長さとに関する情報を含む。このため、特定した端末装置10に対して所望の時刻及び時間長さの映像ファイルD1aの送信を要求することができる。
【0104】
さらに、前述のように、マップ画像MPの示す記憶状態は、マップ上の位置ごとに、映像ファイルD1aが記憶装置12に記憶されている状態、映像ファイルD1aが記憶装置22に記憶されている状態、及び、映像ファイルD1aが記憶装置12及び記憶装置22のいずれにも記憶されていない状態を含む複数の状態から選択される状態である。このため、サーバ20から端末装置10に重複して映像ファイルD1aの送信を要求することが防止される。
【0105】
また、前述のように、指示部21dは、管理情報DDが指定位置で撮影していないことを示す場合、管理情報DDが当該指定位置で撮影していることを示す状態となるまでの期間にわたり、当該指定位置を示す情報を予約情報D7として記憶装置22に記憶する。このため、予約情報D7に基づいて、管理情報DDが指定位置で撮影していないことを示す状態から、管理情報DDが指定位置で撮影していることを示す状態となるまでの期間を判定することができる。
【0106】
2.変形例
本開示は、以上に例示した実施形態に限定されない。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を併合してもよい。
【0107】
(1)前述の実施形態では、マップ画像MPを用いて指示情報D5を生成する態様が例示されるが、この態様に限定されず、例えば、マップ画像MPを用いずに緯度及び経度の数値を入力することにより指示情報D5が生成されてもよい。また、サーバ20が端末装置10に映像ファイルD1aの送信を要求しない構成であってもよい。この場合、サーバ20は、端末装置10からの映像ファイルD1aを受信せずに、端末装置10での映像ファイルD1aの記憶状態を監視するだけでもよい。
【0108】
(2)上述した実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0109】
また、上述した実施形態の説明に用いた「装置」という文言は、回路、デバイス又はユニット等の他の用語に読替えてもよい。
【0110】
(3)上述した実施形態における処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0111】
(4)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0112】
(5)上述した実施形態において、判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0113】
(6)上述した実施形態では、記憶装置12又は記憶装置22は、処理装置11又は処理装置21が読取可能な記録媒体であり、ROM及びRAMなどを例示したが、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体である。また、プログラムは、ネットワークから送信されても良い。また、プログラムは、電気通信回線を介して通信網から送信されても良い。
【0114】
(7)上述した実施形態において、説明した情報及び信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上述の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0115】
(11)図2及び図3に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの任意の組合せによって実現される。また、各機能は、単体の装置によって実現されてもよいし、相互に別体で構成された2個以上の装置によって実現されてもよい。
【0116】
(8)上述した実施形態で例示したプログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称によって呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順又は機能等を意味するよう広く解釈されるべきである。
【0117】
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0118】
(13)上述した実施形態において、情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスで指示されるものであってもよい。
【0119】
(9)上述した実施形態において、サーバ20は、移動局である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0120】
(10)上述した実施形態において、「接続された(connected)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。本明細書で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続を使用することにより、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどの電磁エネルギーを使用することにより、互いに「接続」されると考えることができる。
【0121】
(11)上述した実施形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0122】
(12)本明細書で使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定するものではない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本明細書で使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0123】
(13)上述した実施形態において「含む(including)」、「含んでいる(comprising)」、及びそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0124】
(14)本願の全体において、例えば、英語におけるa、an及びtheのように、翻訳によって冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数を含む。
【0125】
(15)本開示が本明細書中に説明した実施形態に限定されないことは当業者にとって明白である。本開示は、特許請求の範囲の記載に基づいて定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施できる。したがって、本明細書の記載は、例示的な説明を目的とし、本開示に対して何ら制限的な意味を有さない。また、本明細書に例示した態様から選択された複数の態様を組合わせてもよい。
【符号の説明】
【0126】
1…映像データ管理システム、10…端末装置、11…処理装置、11a…映像取得部、11b…位置取得部、11c…時刻取得部、11d…通信制御部、12…記憶装置(第1記録部)、13…通信装置(第1通信装置)、14…撮像装置、15…GPS受信機、16…入力装置、17…表示装置、20…サーバ、21…処理装置、21a…情報取得部、21b…表示制御部、21c…受付部、21d…指示部、22…記憶装置(第2記録部)、23…通信装置(第2通信装置)、24…入力装置、25…表示装置、30…外部装置、D1…映像データ、D1a…映像ファイル、D1a_1…映像ファイル、D2…位置情報、D3…時刻情報、D4…リスト情報、D5…指示情報、D6…サービス情報、D7…予約情報、DD…管理情報、DDa…稼働情報、M…車両、MP…マップ画像、NW…通信網、P1…制御プログラム、P2…制御プログラム、PT…ポインター、S11…ステップ、S12…ステップ、S13…ステップ、S14…ステップ、S15…ステップ、S16…ステップ、S17…ステップ、S21…ステップ、S22…ステップ、S23…ステップ、S24…ステップ、S25…ステップ、S26…ステップ、S27…ステップ、S28…ステップ、S29…ステップ、S30…ステップ、S31…ステップ、S32…ステップ、X…表示、X_0…表示、X_1…表示、X_2…表示、X_3…表示、X_4…表示。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-09-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、移動体通信網を含む通信網を介してサーバと通信可能な端末装置であって、
前記車両の走行路を撮影した映像を示す映像データを撮像装置から取得する映像取得部と、
端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置取得部と、
時刻情報を取得する時刻取得部と、
前記映像データを所定期間ごとに分割した複数の映像ファイルとして記憶する第1記憶部と、
第1通信装置を用いて、前記複数の映像ファイルのリストを示すリスト情報と前記位置情報と前記時刻情報とを含む管理情報を前記サーバに所定時間間隔で送信する通信制御部と、を備え
前記所定期間の長さは、1分以上10分以下であり、
前記所定時間間隔は、10秒以上3分以下であり、
前記サーバは、映像ファイルの送信を要求するための指示情報を記憶する第2記憶部を備え、
前記通信制御部は、前記第1通信装置を用いて、前記指示情報に基づく映像ファイルを前記サーバに送信する、
端末装置。
【請求項2】
前記リスト情報は、前記複数の映像ファイルのファイル名を示す情報である、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記ファイル名は、端末装置の識別番号と映像ファイルの取得時刻との記載を含む、
請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記管理情報は、端末装置の稼働状態を示す稼働情報をさらに含む
請求項1に記載の端末装置。
【請求項5】
前記通信制御部は、前記第1通信装置を用いて、前記第2記憶部にアクセスすることにより、前記指示情報による映像ファイルの送信の要求の有無を判断する、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項6】
前記指示情報は、端末装置の識別番号と映像ファイルの取得時刻及び時間長さとに関する情報を含む、
請求項に記載の端末装置。
【請求項7】
互いに異なる車両に搭載される複数の端末装置と、
移動体通信網を含む通信網を介して前記複数の端末装置と通信可能なサーバと、を備える映像データ管理システムであって、
前記複数の端末装置のそれぞれは、
車両の走行路を撮影した映像を示す映像データを取得する映像取得部と、
端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置取得部と、
時刻情報を取得する時刻取得部と、
前記映像データを所定期間ごとの複数の映像ファイルとして記憶する第1記憶部と、
第1通信装置を用いて、前記複数の映像ファイルのリストを示すリスト情報と前記位置情報と前記時刻情報とを含む管理情報を前記サーバに所定時間間隔で送信する通信制御部と、を備え
前記所定期間の長さは、1分以上10分以下であり、
前記所定時間間隔は、10秒以上3分以下であり、
前記サーバは、映像ファイルの送信を要求するための指示情報を記憶する第2記憶部を備え、
前記通信制御部は、前記第1通信装置を用いて、前記指示情報に基づく映像ファイルを前記サーバに送信する、
映像データ管理システム。