(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024025951
(43)【公開日】2024-02-28
(54)【発明の名称】グラウトを含むセメントスラリーの攪拌、および、掘削及び杭打ちに伴うグラウトを含むセメントスラリーの注入試験システム
(51)【国際特許分類】
E02D 5/34 20060101AFI20240220BHJP
【FI】
E02D5/34 Z
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129348
(22)【出願日】2022-08-15
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-11
(71)【出願人】
【識別番号】520328464
【氏名又は名称】中国科学院地質與地球物理研究所
【氏名又は名称原語表記】INSTITUTE OF GEOLOGY AND GEOPHYSICS,CHINESE ACADEMY OF SCIENCES
【住所又は居所原語表記】No.19 Beitucheng West Road,Chaoyang District,Beijing 100000 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】郭 捷
(72)【発明者】
【氏名】馬 鳳山
(72)【発明者】
【氏名】趙 海軍
(72)【発明者】
【氏名】李 光
(72)【発明者】
【氏名】宋 ▲いぇ▼偉
(72)【発明者】
【氏名】李 方瑞
【テーマコード(参考)】
2D041
【Fターム(参考)】
2D041AA01
2D041BA02
2D041BA44
2D041DA01
(57)【要約】 (修正有)
【解決手段】地盤工学技術の分野に関し、地盤工学のシミュレーション試験システムを提案する。筐体1を含み、筐体1の内壁の頂部には第1モータ8が固定接続され、第1モータ8の出力端には第2回転軸が固定接続され、第2回転軸の外壁には第2固定ブロックが固定接続され、第2固定ブロックの一方側には固定フレームが固定接続され、固定フレームの一端には第1固定ブロックが固定接続され、第1固定ブロックの内壁には第1回転軸が回動可能に接続され、第1回転軸の底部には第1平歯車が固定接続され、第2回転軸の外壁には第2平歯車が固定接続され、第2平歯車は第1平歯車と噛合接続され、筐体1の内壁には歯付きリングが固定接続される。
【効果】従来技術における、地盤工学シミュレーションシステムが、グラウト注入時にセメントスラリーを撹拌する必要を無視するため、混合が不均一なセメントスラリーが基坑内に注入されるという問題を解決した。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体(1)を含み、前記筐体(1)の内壁の頂部には、第1モータ(8)が固定接続され、前記第1モータ(8)の出力端には、第2回転軸(25)が固定接続され、前記第2回転軸(25)の外壁には、第2固定ブロック(26)が固定接続され、前記第2固定ブロック(26)の一方側には固定フレーム(20)が固定接続され、前記固定フレーム(20)の一端には、第1固定ブロック(21)が固定接続され、前記第1固定ブロック(21)の内壁には第1回転軸(22)が回動可能に接続され、前記第1回転軸(22)の底部には第1平歯車(23)が固定接続され、前記第2回転軸(25)の外壁には第2平歯車(24)が固定接続され、前記第2平歯車(24)が前記第1平歯車(23)と噛合接続され、前記筐体(1)の内壁には歯付きリング(31)が固定接続され、前記第1平歯車(23)は前記歯付きリング(31)と噛合接続される、ことを特徴とする地盤工学シミュレーション試験システム。
【請求項2】
前記第1回転軸(22)の底部には第2撹拌棒(17)が固定接続され、前記第2回転軸(25)の底部に第1撹拌棒(2)が固定接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載の地盤工学シミュレーション試験システム。
【請求項3】
前記筐体(1)の内壁にベンド管(5)が固定接続され、前記ベンド管(5)の内部にフィルター(3)を設け、前記筐体(1)の一方側に下部ホッパー(6)が固定接続され、前記筐体(1)の一方側であって前記ベンド管(5)の底部に抜き口(4)を設けた、ことを特徴とする請求項1に記載の地盤工学シミュレーション試験システム。
【請求項4】
前記筐体(1)の他方側にはストッパブロック(9)が固定接続され、前記ストッパブロック(9)の底部にはスクリューロッド(16)が固定接続され、前記スクリューロッド(16)の外壁にはスライダ(12)がネジ接続されていることを特徴とする請求項1に記載の地盤工学シミュレーション試験システム。
【請求項5】
前記スクリューロッド(16)の外壁には第1プーリ(11)が固定接続され、前記第1モータ(8)の出力端には第2プーリ(34)が固定接続され、前記第1プーリ(11)と前記第2プーリ(34)との間は、配置された伝動ベルト(19)を介して伝動接続されていることを特徴とする請求項4に記載の地盤工学シミュレーション試験システム。
【請求項6】
前記スライダ(12)の一端には、支持ブロック(33)が固定接続され、前記支持ブロック(33)の内側には第2ブラケット(30)が固定接続され、第2ブラケット(30)の底部にはロータリージョイント(29)が固定接続され、前記ロータリージョイント(29)の底部には第1ブラケット(15)が固定接続され、前記第1ブラケット(15)の底部にはドリル(18)が固定接続され、前記第1ブラケット(15)、前記第2ブラケット(30)、前記ドリル(18)の内側には溝が設けられている、ことを特徴とする請求項4に記載の地盤工学シミュレーション試験システム。
【請求項7】
前記第1ブラケット(15)の外壁には第2傘歯車(28)が固定接続され、前記支持ブロック(33)の底部には第2モータ(14)が固定接続され、前記第2モータ(14)の出力端には第1傘歯車(27)が固定接続され、前記第1傘歯車(27)は前記第2傘歯車(28)と噛合接続されている、ことを特徴とする請求項6に記載の地盤工学シミュレーション試験システム。
【請求項8】
前記支持ブロック(33)の頂部にはセメントポンプ(13)が固定接続され、前記セメントポンプ(13)の出力端にはホース(10)が接続され、前記ホース(10)の一端は第2ブラケット(30)に接続され、前記ホース(10)の他端は前記筐体(1)の内部まで延在していることを特徴とする請求項6に記載の地盤工学シミュレーション試験システム。
【請求項9】
前記筐体(1)の一方側に通気口(7)を設け、前記筐体(1)の底部にはベース(32)が固定接続されていることを特徴とする請求項1に記載の地盤工学シミュレーション試験システム。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の新規希土類材料を用いた永久磁石モータの使用方法であって、
セメント、砂、水を下部ホッパー(6)から筐体(1)内に入れて、フィルター(3)を通してそれを濾過することができ、大きな粒の砂をフィルター(3)の外にさえぎって、設計されたベンド管(5)により、大きな粒の砂が抜き口(4)を介して排出するステップS1と、
第1モータ(8)を起動して、第2プーリ(34)を回転させ、設けられた伝動ベルト(19)により、第1プーリ(11)を回転させ、スクリューロッド(16)を回転させ、スライダ(12)を下方に移動させ、支持ブロック(33)を下方に移動させ、ドリル(18)を下方に移動させ、第2モータ(14)を起動して、第1傘歯車(27)を回転させ、第2傘歯車(28)を回転させ、第1ブラケット(15)を回転させ、ドリル(18)を回転させることにより、岩土に対して掘削と杭打ちを行うことができるステップS2と、
前記第1モータ(8)が起動すると同時に第2固定ブロック(26)を回転させ、第1固定ブロック(21)を前記第2固定ブロック(26)の周りに回転させ、第1平歯車(23)を前記第2固定ブロック(26)の周りに回転させ、同時に、前記第1モータ(8)が第2平歯車(24)を回転させ、第1撹拌棒(2)を回転させ、同時に、前記第2平歯車(24)が前記第1平歯車(23)を回転させ、第2撹拌棒(17)を回転させ、前記第2撹拌棒(17)を自転しながら公転させ、セメントスラリーを均一に撹拌するステップS3と、
セメントポンプ(13)を起動し、均一に撹拌されたセメントスラリーを前記筐体(1)内から第2ブラケット(30)に吸引し、設けられた溝により、セメントスラリーを第2ブラケット(30)、前記第1ブラケット(15)、前記ドリル(18)に沿って基坑内に注入することができ、杭打ちとグラウト注入の同時完了を実現することができるステップS4、を含むことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤工学技術の分野に関し、具体的には、地盤工学シミュレーション試験システムに関する。
【背景技術】
【0002】
地盤工学は、欧米国家が20世紀60年代に土木工事の実践の中で構築した新しい技術体制であり、地盤工学は、岩体と土木工事の問題を解き、地盤と基礎、斜面と地下工事などの問題を含めて自分の研究対象とし、地盤工学においては、よく岩土に対して杭を打ってグラウトを注入する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
検索したところ、中国特許は地盤工学基坑杭打ち設備(授権公告番号CN114606942A)を開示しており、この特許技術は、杭穴を連続的に打ち抜く際に、杭穴側壁の土壌中の水分を吸い出して排出し、これにより、杭孔の孔壁土壌の土質の安定性を確保することができる。しかし、岩土に杭を打ってグラウトを注入するしかできなく、グラウト注入時にセメントスラリーの撹拌が必要であることが無視されるため、混合が不均一なセメントスラリーが基坑内に注入され、工事品質に大きく影響し、また、工事開始前にシミュレーション試験を行うことで、杭打ちとグラウトの効果を判断し、直接杭打ちとグラウトを避けることが多い。したがって、本願出願人は、上記の背景技術において提示された課題を解決するための主題を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、関連技術における、地盤工学シミュレーションシステムが、どのように岩土に杭を打ってグラウトを注入するかということのみをシミュレーションし、グラウト注入時にセメントスラリーを撹拌する必要があることを無視するため、混合が不均一なセメントスラリーが基坑内に注入され、工事品質に大きく影響するという問題を解決した地盤工学シミュレーション試験システムを提案する。
【0005】
本発明の技術的解決策は以下のとおりであり、地盤工学シミュレーション試験システムは、筐体を含み、筐体の内壁の頂部には、第1モータが固定接続され、前記第1モータの出力端には、第2回転軸が固定接続され、前記第2回転軸の外壁には、第2固定ブロックが固定接続され、前記第2固定ブロックの一方側には固定フレームが固定接続され、前記固定フレームの一端には、第1固定ブロックが固定接続され、前記第1固定ブロックの内壁には第1回転軸が回動可能に接続され、前記第1回転軸の底部には第1平歯車が固定接続され、前記第2回転軸の外壁には第2平歯車が固定接続され、前記第2平歯車が第1平歯車と噛合接続され、前記筐体の内壁には歯付きリングが固定接続され、前記第1平歯車は歯付きリングと噛合接続される。
【0006】
好ましくは、第1回転軸の底部に第2撹拌棒が固定接続され、第2回転軸の底部に第1撹拌棒が固定接続される。
【0007】
好ましくは、前記筐体の内壁にはベンド管が固定接続され、前記ベンド管の内部にフィルターを設け、前記筐体の一方側には下部ホッパーが固定接続され、前記筐体の一方側であって前記ベンド管の底部に抜き口を設けた。
【0008】
好ましくは、前記筐体の他方側にはストッパブロックが固定接続され、前記ストッパブロックの底部にはスクリューロッドが固定接続され、前記スクリューロッドの外壁にはスライダがネジ接続されている。
【0009】
好ましくは、前記スクリューロッドの外壁には第1プーリが固定接続され、前記第1モータの出力端には第2プーリが固定接続され、前記第1プーリと前記第2プーリとの間は、配置された伝動ベルトを介して伝動接続されている。
【0010】
好ましくは、前記スライダの一端には、支持ブロックが固定接続され、前記支持ブロックの内側には第2ブラケットが固定接続され、第2ブラケットの底部にはロータリージョイントが固定接続され、前記ロータリージョイントの底部には第1ブラケットが固定接続され、前記第1ブラケットの底部にはドリルが固定接続され、前記第1ブラケット、第2ブラケット、ドリルの内側には溝が設けられている。
【0011】
好ましくは、前記第1ブラケットの外壁には第2傘歯車が固定接続され、前記支持ブロックの底部には第2モータが固定接続され、前記第2モータの出力端には第1傘歯車が固定接続され、前記第1傘歯車は前記第2傘歯車と噛合接続されている。
【0012】
好ましくは、前記支持ブロックの頂部にはセメントポンプが固定接続され、前記セメントポンプの出力端にはホースが接続され、前記ホースの一端は第2ブラケットに接続され、前記ホースの他端は前記筐体の内部まで延在している。
【0013】
好ましくは、前記筐体(1)の一方側に通気口(7)を設け、前記筐体(1)の底部にはベース(32)が固定接続されている。
【0014】
本発明の動作原理及び有益な効果は、以下のとおりである。
本発明では、岩土に杭を打ってグラウトを注入する際に、第1モータを起動して、第2固定ブロックを回転させ、第1固定ブロックを第2固定ブロックの周りに回転させ、第1平歯車を第2固定ブロックの周りに回転させ、同時に、第1モータは第2平歯車を回転させ、第1撹拌棒を回転させ、同時に、第2平歯車は第1平歯車を回転させ、第2撹拌棒を回転させ、第2撹拌棒は自転しながら公転し、セメントスラリーを均一に撹拌し、混合が不均一なセメントが基坑内に注入されて工事品質に影響を与えることを防止する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
以下、添付の図面及び特定の実施形態に関連して、本発明をさらに詳細に説明する。
【
図5】本発明の第1歯車、第2歯車、歯付きリングの組み合わせ使用図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施例に関連して、本発明の実施形態における技術的態様を明確かつ完全に説明するが、説明された実施形態は本発明の一部の実施形態にすぎず、全ての実施形態ではないことは明らかである。本発明における実施形態に基づいて、当業者が創造的な労働を行わないことを前提として取得した他のすべての実施形態は、発明の保護の範囲に属するものである。
【0017】
実施例1
図1~
図5に示すように、本実施形態では、地盤工学シミュレーション試験システムを提案し、筐体1を含み、筐体1の内壁の頂部には、第1モータ8が固定接続され、第1モータ8の出力端には、第2回転軸25が固定接続され、第2回転軸25の外壁には、第2固定ブロック26が固定接続され、第2固定ブロック26の一方側には固定フレーム20が固定接続され、固定フレーム20の一端には、第1固定ブロック21が固定接続され、第1固定ブロック21の内壁には第1回転軸22が回動接続され、第1回転軸22の底部には第1平歯車23が固定接続され、第2回転軸25の外壁には第2平歯車24が固定接続され、第2平歯車24は第1平歯車23と噛合接続され、筐体1の内壁には歯付きリング31が固定接続され、第1平歯車23は歯付きリング31と噛合接続されている。
【0018】
本実施形態では、第2平歯車24を、第1平歯車23をよりよく噛み合せて回転させるように設け、歯付きリング31を第1平歯車23に噛み合させて回転させるように設けることにより、それに接続された構造体が公転しながら自転できるようにすることで、撹拌をより均一にすることができる。実際の使用では、岩土に杭を打ってグラウトを注入する必要がある場合、第1モータ8を起動することにより、第2固定ブロック26を回転させ、一方、第2固定ブロック26に係合する第1固定ブロック21は、第2固定ブロック26の周りに回転し、さらに、第1平歯車23を第2固定ブロック26の周りに回転させ、同時に、第1モータ8は第2平歯車24を回転させ、第1撹拌棒2を回転させ、同時に、第2平歯車24が第1平歯車23を回転させ、第2撹拌棒17を回転させ、即ち、第2撹拌棒17を自転させながら公転させることを実現し、以上の設置により、セメントの撹拌をより均一にし、セメントの撹拌不均一による品質問題を回避し、さらに品質問題による施工側の損失を低減し、実際の作業を容易にすることができる。
【0019】
実施例2
図1~
図5に示すように、本実施の形態では、上記の実施例1と同様の考え方に基づいて、第1回転軸22の底部には第2撹拌棒17が固定接続され、第2回転軸25の底部には第1撹拌棒2が固定接続され、第2回転軸25の底部には第2撹拌棒17が固定接続され、筐体1の内壁にベンド管5が固定接続され、ベンド管5の内部にフィルター3を設け、筐体1の一方側に下部ホッパー6が固定接続され、筐体1の一方側であってベンド管5の底部に抜き口4を設ける。筐体1の他方側には、ストッパブロック9が固定接続され、ストッパブロック9の底部には、外壁にスライダ12がネジ接続されたスクリューロッド16が固定接続される。スクリューロッド16の外壁には第1プーリ11が固定接続され、第1モータ8の出力端には第2プーリ34が固定接続され、第1プーリ11と第2プーリ34との間は、設けられた伝動ベルト19を介して伝動接続され、スライダ12の一端には支持ブロック33が固定接続され、支持ブロック33の内側には第2ブラケット30が固定接続され、第2ブラケット30の底部にはロータリージョイント29が固定接続され、第1ブラケット15の底部にはドリル18が固定接続され、第1ブラケット15、第2ブラケット30、ドリル18の内側には溝が設けられ、第1ブラケット15の外壁には第2傘歯車28が固定接続され、支持ブロック33の底部には第2モータ14が固定接続され、第2モータ14の出力端には第1傘歯車27が噛合接続され、支持ブロック33の頂部にはセメントポンプ13が固定接続され、セメントポンプ13の出力端にはホース10が接続され、ホース10の一端は第2ブラケット30に接続され、ホース10の他端は筐体1の内部まで延在され、筐体1の一側に通気口7を設け、筐体1の底部にベース32が固定接続される。
【0020】
本実施例では、筐体1内に下部ホッパー6からセメント、砂、水を入れる。フィルター3を用いてセメント、砂、水を濾過する。大きな粒の砂や石をフィルター3の外にさえぎって、大きな粒の砂や石が基坑内に注入されて工事品質に影響を与えることを防止する。設計されたベンド管5により、大きな粒の砂や石が斜面を通って落下し、抜き口4から排出され、岩土を杭打ちする際には、第1モータ8を起動して、第2プーリ34を回転させ、設けられた伝動ベルト19により、第1プーリ11を回転させ、スクリューロッド16を回転させ、スライダ12を下方に移動させ、支持ブロック33を下方に移動させ、ドリル18を下方に移動させ、第2モータ14を起動して、第1傘歯車27を回転させ、第2傘歯車28を回転させ、第1ブラケット15を回転させ、ドリル18を回転させ、岩土に穴を掘って杭を打つことができ、第1モータ8の起動と同時に第2固定ブロック26を回転させ、第1固定ブロック21を第2固定ブロック26の周りに回転させ、第1平歯車23を第2固定ブロック26の周りに回転させ、同時に第1モータ8は第2平歯車24を回転させ、第1撹拌棒2を回転させ、同時に第2平歯車24が第1平歯車23を回転させ、第2撹拌棒17を回転させ、第2撹拌棒17は自転しながら公転し、セメントスラリーを均一に撹拌し、第1モータ8は、第1撹拌棒2及び第2撹拌棒17を回転させることができ、ドリルを下方に移動させて杭を打つこともでき、これにより、当該装置の製造コストを大幅に削減でき、作業効率が向上する。セメントポンプ13を起動して、筐体1内から均一に撹拌されたセメントスラリーを第2ブラケット30に汲み上げ、設けられた溝により、セメントスラリーを第2ブラケット30、第1ブラケット15、ドリル18に沿って流して最終的に基坑内に注入することができ、杭打ちとグラウト注入の同時完了を実現することができ、設けられた通気口7により、当該装置は使用時に良好な放熱効果が得られ、過熱による内部機械の損傷を防止することができ、設けられたベース32により、当該装置を容易に移動することができ、現場の様々な場所で使用することができる。
【0021】
上記は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び原理の範囲内において、行われたあらゆる修正、同等の置換、改良などは、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0022】
1、筐体;2、第1撹拌棒;3、フィルター、4、抜き口;5、ベンド管;6、下部ホッパー;7、通気口;8、第1モータ;9、ストッパブロック;10、ホース;11、第1プーリ;12、スライダ、13、セメントポンプ;14、第2モータ;15、第1ブラケット;16、スクリューロッド;17、第2撹拌棒;18、ドリル;19、伝動ベルト;20、固定フレーム;21、第1固定ブロック;22、第1回転軸、23、第1平歯車;24、第2平歯車;25、第2回転軸、26、第2固定ブロック;27、第1傘歯車;28、第2傘歯車;29、ロータリージョイント;30、第2ブラケット;31、歯付きリング;32、ベース;33、支持ブロック;34、第2プーリ。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-30
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、地盤工学技術の分野に関し、具体的には、グラウトを含むセメントスラリーの攪拌、および、掘削及び杭打ちに伴うグラウトを含むセメントスラリーの注入試験システムに関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
本発明は、関連技術における、グラウトを含むセメントスラリーの攪拌、および、掘削及び杭打ちに伴うグラウトを含むセメントスラリーの注入試験システムが、どのように岩土に杭を打ってグラウトを注入するかということのみをシミュレーションし、グラウト注入時にセメントスラリーを撹拌する必要があることを無視するため、混合が不均一なセメントスラリーが基坑内に注入され、工事品質に大きく影響するという問題を解決したグラウトを含むセメントスラリーの攪拌、および、掘削及び杭打ちに伴うグラウトを含むセメントスラリーの注入試験システムを提案する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明の技術的解決策は以下のとおりであり、グラウトを含むセメントスラリーの攪拌、および、掘削及び杭打ちに伴うグラウトを含むセメントスラリーの注入試験システムは、グラウトを含むセメントスラリーが貯留される筐体(1)と、該筐体(1)の外壁部に移動可能に支持されるドリル(18)であって、前記筐体(1)の外壁に該ドリル(18)に隣接して回転可能に支持されたスクリューロッド(16)、前記スクリューロッド(16)にネジ接続されるスライダ(12)、および、該スライダ(12)の一端に固定接続された支持ブロック(33)の移動に応じて移動せしめられるドリル(18)と、該ドリル(18)を駆動する第2モータ(14)と、前記筐体(1)内の前記セメントスラリーを、ホース(10)を介して前記ドリル(18)の内側の溝に注入するセメントポンプ(13)と、を含み、前記筐体(1)の内壁の頂部には、第1モータ(8)が固定接続され、前記第1モータ(8)の出力端には、第2回転軸(25)、前記セメントスラリーを撹拌する第1撹拌棒(2)、および、第2平歯車(24)が固定接続され、前記第2回転軸(25)の外壁には、第2固定ブロック(26)が固定接続され、前記第2固定ブロック(26)の一方側には固定フレーム(20)が固定接続され、前記固定フレーム(20)の一端には、第1固定ブロック(21)が固定接続され、前記第1固定ブロック(21)の内壁には第1回転軸(22)が回動可能に接続され、前記第1回転軸(22)の底部には第1平歯車(23)、および、前記セメントスラリーを第1撹拌棒(2)と協働して撹拌する第2撹拌棒(17)が固定接続され、前記第2回転軸(25)の外壁には第2平歯車(24)が固定接続され、前記第2平歯車(24)が前記第1平歯車(23)と噛合接続され、前記筐体(1)の内壁には歯付きリング(31)が固定接続され、前記第1平歯車(23)は前記歯付きリング(31)と噛合接続されることにより、前記第2撹拌棒(17)が自転しながら、前記第1撹拌棒(2)の回りを公転され、前記第2モータ(14)により前記ドリル(18)が駆動され、岩土に対して坑が掘削され杭打ちされる場合、前記セメントポンプ(13)により、前記セメントスラリーが前記ホース(10)を介して前記ドリル(18)の内側の溝を通じて前記坑内に注入される、ことを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グラウトを含むセメントスラリーが貯留される筐体(1)と、該筐体(1)の外壁部に移動可能に支持されるドリル(18)であって、前記筐体(1)の外壁に該ドリル(18)に隣接して回転可能に支持されたスクリューロッド(16)、前記スクリューロッド(16)にネジ接続されるスライダ(12)、および、該スライダ(12)の一端に固定接続された支持ブロック(33)の移動に応じて移動せしめられるドリル(18)と、該ドリル(18)を駆動する第2モータ(14)と、前記筐体(1)内の前記セメントスラリーを、ホース(10)を介して前記ドリル(18)の内側の溝に注入するセメントポンプ(13)と、を含み、
前記筐体(1)の内壁の頂部には、第1モータ(8)が固定接続され、前記第1モータ(8)の出力端には、第2回転軸(25)、前記セメントスラリーを撹拌する第1撹拌棒(2)、および、第2平歯車(24)が固定接続され、前記第2回転軸(25)の外壁には、第2固定ブロック(26)が固定接続され、前記第2固定ブロック(26)の一方側には固定フレーム(20)が固定接続され、前記固定フレーム(20)の一端には、第1固定ブロック(21)が固定接続され、前記第1固定ブロック(21)の内壁には第1回転軸(22)が回動可能に接続され、前記第1回転軸(22)の底部には第1平歯車(23)、および、前記セメントスラリーを第1撹拌棒(2)と協働して撹拌する第2撹拌棒(17)が固定接続され、前記第2回転軸(25)の外壁には第2平歯車(24)が固定接続され、前記第2平歯車(24)が前記第1平歯車(23)と噛合接続され、前記筐体(1)の内壁には歯付きリング(31)が固定接続され、前記第1平歯車(23)は前記歯付きリング(31)と噛合接続されることにより、前記第2撹拌棒(17)が自転しながら、前記第1撹拌棒(2)の回りを公転され、
前記第2モータ(14)により前記ドリル(18)が駆動され、岩土に対して坑が掘削され杭打ちされる場合、前記セメントポンプ(13)により、前記セメントスラリーが前記ホース(10)を介して前記ドリル(18)の内側の溝を通じて前記坑内に注入される、
ことを特徴とするグラウトを含むセメントスラリーの攪拌、および、掘削及び杭打ちに伴うグラウトを含むセメントスラリーの注入試験システム。
【請求項2】
前記筐体(1)の内壁にベンド管(5)が固定接続され、前記ベンド管(5)の内部にフィルター(3)を設け、前記筐体(1)の一方側に下部ホッパー(6)が固定接続され、前記筐体(1)の一方側であって前記ベンド管(5)の底部に抜き口(4)を設けた、ことを特徴とする請求項1に記載のグラウトを含むセメントスラリーの攪拌、および、掘削及び杭打ちに伴うグラウトを含むセメントスラリーの注入試験システム。
【請求項3】
前記筐体(1)の他方側にはストッパブロック(9)が固定接続され、前記ストッパブロック(9)の底部には、前記スクリューロッド(16)が固定接続され、前記スクリューロッド(16)の外壁には、前記スライダ(12)がネジ接続されていることを特徴とする請求項1に記載のグラウトを含むセメントスラリーの攪拌、および、掘削及び杭打ちに伴うグラウトを含むセメントスラリーの注入試験システム。
【請求項4】
前記スクリューロッド(16)の外壁には第1プーリ(11)が固定接続され、前記第1モータ(8)の出力端には第2プーリ(34)が固定接続され、前記第1プーリ(11)と前記第2プーリ(34)との間は、配置された伝動ベルト(19)を介して伝動接続されていることを特徴とする請求項3に記載のグラウトを含むセメントスラリーの攪拌、および、掘削及び杭打ちに伴うグラウトを含むセメントスラリーの注入試験システム。
【請求項5】
前記スライダ(12)の一端には、前記支持ブロック(33)が固定接続され、前記支持ブロック(33)の内側には第2ブラケット(30)が固定接続され、第2ブラケット(30)の底部にはロータリージョイント(29)が固定接続され、前記ロータリージョイント(29)の底部には第1ブラケット(15)が固定接続され、前記第1ブラケット(15)の底部には前記ドリル(18)が固定接続され、前記第1ブラケット(15)、前記第2ブラケット(30)、前記ドリル(18)の内側には溝が設けられている、ことを特徴とする請求項3に記載のグラウトを含むセメントスラリーの攪拌、および、掘削及び杭打ちに伴うグラウトを含むセメントスラリーの注入試験システム。
【請求項6】
前記第1ブラケット(15)の外壁には第2傘歯車(28)が固定接続され、前記支持ブロック(33)の底部には前記第2モータ(14)が固定接続され、前記第2モータ(14)の出力端には第1傘歯車(27)が固定接続され、前記第1傘歯車(27)は前記第2傘歯車(28)と噛合接続されている、ことを特徴とする請求項5に記載のグラウトを含むセメントスラリーの攪拌、および、掘削及び杭打ちに伴うグラウトを含むセメントスラリーの注入試験システム。
【請求項7】
前記支持ブロック(33)の頂部には前記セメントポンプ(13)が固定接続され、前記セメントポンプ(13)の出力端には前記ホース(10)が接続され、前記ホース(10)の一端は第2ブラケット(30)に接続され、前記ホース(10)の他端は前記筐体(1)の内部まで延在していることを特徴とする請求項5に記載のグラウトを含むセメントスラリーの攪拌、および、掘削及び杭打ちに伴うグラウトを含むセメントスラリーの注入試験システム。
【請求項8】
前記筐体(1)の一方側に通気口(7)を設け、前記筐体(1)の底部にはベース(32)が固定接続されていることを特徴とする請求項1に記載のグラウトを含むセメントスラリーの攪拌、および、掘削及び杭打ちに伴うグラウトを含むセメントスラリーの注入試験システム。
【請求項9】
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のグラウトを含むセメントスラリーの攪拌、および、掘削及び杭打ちに伴うグラウトを含むセメントスラリーの注入試験システムを用いた方法であって、
セメント、砂、水、又は、グラウトを筐体(1)内に入れてセメントスラリーを形成し筐体(1)内に貯留するとともに、前記筐体(1)の内壁に設けられるベンド管(5)内のフィルター(3)を通してそれを濾過することができ、大きな粒の砂をフィルター(3)の外にさえぎって、排出するステップS1と、
前記第1モータ(8)を起動して、該第1モータ(8)の出力端に設けられるベルト伝動機構を介して前記筐体(1)の外壁に回転可能に支持された前記スクリューロッド(16)を回転させ、該スクリューロッド(16)にネジ接続されるスライダ(12)を下方に移動させ、該スライダ(12)の一端に固定接続された前記支持ブロック(33)を下方に移動させ、前記ドリル(18)を下方に移動させ、前記第2モータ(14)を起動して、歯車伝動機構を介してドリル(18)を回転させることにより、岩土に対して坑を掘削し杭打ちを行うことができるステップS2と、
前記第1モータ(8)が起動すると同時に第1撹拌棒(2)を回転させるとともに、第2撹拌棒(17)を回転させ、前記第2撹拌棒(17)が自転しながら、前記第1撹拌棒(2)の回りを公転させ、前記セメントスラリーを均一に撹拌するステップS3と、
前記セメントポンプ(13)を起動し、均一に撹拌された前記セメントスラリーを前記筐体(1)内から前記ホース(10)を介して前記ドリル(18)に沿って前記ステップS2において形成された坑内に注入することができ、杭打ちとグラウト注入の同時完了を実現することができるステップS4と、
を含むことを特徴とする方法。