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特開2024-25992集約プログラム、集約システム、及び集約方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024025992
(43)【公開日】2024-02-28
(54)【発明の名称】集約プログラム、集約システム、及び集約方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240220BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240220BHJP
【FI】
G06Q30/02 320
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129404
(22)【出願日】2022-08-15
(71)【出願人】
【識別番号】593022629
【氏名又は名称】株式会社ジェーシービー
(74)【代理人】
【識別番号】100126480
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 睦
(74)【代理人】
【識別番号】100140431
【弁理士】
【氏名又は名称】大石 幸雄
(72)【発明者】
【氏名】間下 公照
(72)【発明者】
【氏名】岡田 良太
(72)【発明者】
【氏名】竹内 洋介
(72)【発明者】
【氏名】中川 祐
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】利用証明書データをより活用することが可能な集約プログラム、集約システム、及び集約方法を提供する。
【解決手段】コンピュータに、ユーザによる加盟店の利用に関する複数の利用データに基づいてそれぞれ生成される、複数の第1証明書データを取得する第1証明書データ取得部と、複数の第1証明書データに基づいて、複数の第1証明書データを集約した、複数の第1証明書データとは異なる第2証明書データを生成する第2証明書データ生成部と、を実現させる集約プログラム。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
ユーザによる加盟店の利用に関する複数の利用データに基づいてそれぞれ生成される、複数の第1証明書データを取得する第1証明書データ取得部と、
前記複数の第1証明書データに基づいて、前記複数の第1証明書データを集約した、前記複数の第1証明書データとは異なる第2証明書データを生成する第2証明書データ生成部と、
を実現させる集約プログラム。
【請求項2】
前記第2証明書データ生成部は、前記複数の第1証明書データが示す価値の単位とは異なる価値の単位で示される前記第2証明書データを生成する、請求項1に記載の集約プログラム。
【請求項3】
前記複数の第1証明書データは、価値の単位がそれぞれ異なる複数の第1証明書データを含み、
前記第2証明書データ生成部は、価値の単位がそれぞれ異なる複数の第1証明書データを含む前記複数の第1証明書データに基づいて、前記第2証明書データを生成する、請求項1に記載の集約プログラム。
【請求項4】
前記複数の第1証明書データは、価値の単位がそれぞれ異なる複数の第1証明書データを含み、
前記第2証明書データ生成部は、価値の単位がそれぞれ異なる複数の第1証明書データを含む前記複数の第1証明書データに基づいて、前記第2証明書データを生成する、請求項2に記載の集約プログラム。
【請求項5】
前記コンピュータに、ユーザによるユーザ端末の操作に基づいて、前記複数の第1証明書データに含まれる少なくとも1つの項目であって、前記複数の第1証明書データの集約の基準となる項目を選択して設定する集約項目設定部をさらに実現させ、
前記第2証明書データ生成部は、前記設定された項目にさらに基づいて、前記第2証明書データを生成する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の集約プログラム。
【請求項6】
前記コンピュータに、価値の単位の変換の基準を示す変換基準情報を参照して、前記価値の単位がそれぞれ異なる複数の第1証明書データのうち、少なくとも1つの第1証明書データの価値の単位を変換する価値変換部をさらに実現させ、
前記第2証明書データ生成部は、前記変換によって価値の単位が統一された前記複数の第1証明書データに基づいて、前記第2証明書データを生成する、
請求項3又は4に記載の集約プログラム。
【請求項7】
前記第2証明書データ生成部は、前記複数の第1証明書データに基づいて、所定の金融商品に交換可能な価値情報を備える前記第2証明書データを生成する、請求項1~4のいずれか一項に記載の集約プログラム。
【請求項8】
前記コンピュータに、前記第2証明書データをユーザのユーザ端末に提供するユーザ提供部をさらに実現させる、請求項1~4のいずれか一項に記載の集約プログラム。
【請求項9】
前記コンピュータに、前記第2証明書データの生成の処理に関する情報を記録する記憶部を参照して、前記第2証明書データの生成の処理を取り消す集約取消部をさらに実現させる、請求項1~4のいずれか一項に記載の集約プログラム。
【請求項10】
ユーザによる加盟店の利用に関する複数の利用データに基づいてそれぞれ生成される、複数の第1証明書データを取得する第1証明書データ取得部と、
前記複数の第1証明書データに基づいて、前記複数の第1証明書データを集約した、前記複数の第1証明書データとは異なる第2証明書データを生成する第2証明書データ生成部と、
を備える集約システム。
【請求項11】
コンピュータが、
ユーザによる加盟店の利用に関する複数の利用データに基づいてそれぞれ生成される、複数の第1証明書データを取得し、
前記複数の第1証明書データに基づいて、前記複数の第1証明書データを集約した、前記複数の第1証明書データとは異なる第2証明書データを生成する、
集約方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集約プログラム、集約システム、及び集約方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、顧客の加盟店の利用に応じた利用証明書(例えば、ポイント)を顧客に発行するサービスが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載されているシステムは、第1乃至第N商店街グループで共通に使用可能な第1仕様のポイントカード又は第1乃至第N商店街グループにおける一の商店街グループのみで使用可能な第2仕様のポイントカードのポイントデータを読み取り、第1仕様又は第2仕様のポイントカードにポイントデータの換算ポイントを移動可能とすることを特徴とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2011/002018号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されているシステムでは、同種のポイントカードである第1仕様のポイントカード及び第2仕様のポイントカードのポイントを集約するにすぎず、集約に伴うポイントカードの活用の幅は限定的であった。
【0006】
そこで、本発明は、利用証明書データをより活用することが可能な集約プログラム、集約システム、及び集約方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る集約プログラムは、コンピュータに、ユーザによる加盟店の利用に関する複数の利用データに基づいてそれぞれ生成される、複数の第1証明書データを取得する第1証明書データ取得部と、複数の第1証明書データに基づいて、複数の第1証明書データを集約した、複数の第1証明書データとは異なる第2証明書データを生成する第2証明書データ生成部と、を実現させる。
【0008】
本発明の一態様に係る集約システムは、ユーザによる加盟店の利用に関する複数の利用データに基づいてそれぞれ生成される、複数の第1証明書データを取得する第1証明書データ取得部と、複数の第1証明書データに基づいて、複数の第1証明書データを集約した、複数の第1証明書データとは異なる第2証明書データを生成する第2証明書データ生成部と、を備える。
【0009】
本発明の一態様に係る集約方法は、コンピュータが、ユーザによる加盟店の利用に関する複数の利用データに基づいてそれぞれ生成される、複数の第1証明書データを取得し、複数の第1証明書データに基づいて、複数の第1証明書データを集約した、複数の第1証明書データとは異なる第2証明書データを生成する。
【0010】
なお、本発明において、「部」とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その「部」が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。また、1つの「部」又は装置が有する機能が2つ以上の物理的手段、装置、又はソフトウェアモジュールにより実現されても、2つ以上の「部」又は装置の機能が1つの物理的手段、装置、又はソフトウェアモジュールにより実現されてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、利用証明書データをより活用することが可能な集約プログラム、集約システム、及び集約方法を提供することができる
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態である集約システム100における処理の概要を示す図である。
図2】本発明の一実施形態である集約システム100の構成を示す図である。
図3】記憶部110に記憶される利用データの例を示す図である。
図4】記憶部110に記憶される条件情報の例を示す図である。
図5】記憶部110に記憶される第1証明書データの例を示す図である。
図6】記憶部110に記憶される集約記録情報の例を示す図である。
図7】記憶部110に記憶される第2証明書データの例を示す図である。
図8】集約システム100における処理の一例を示すフローチャートである。
図9】集約システム100における処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態である集約システム100における処理の概要を示す図である。
【0014】
集約システム100は、集約プログラムによって実現される情報処理システムであり、複数の利用証明書データ(第1証明書データ)に基づいて、当該複数の利用証明書データを集約した、第1証明書データとは異なる利用証明書データ(第2証明書データ)を生成する情報処理システムである。
【0015】
まず、集約システム100は、第1証明書データ(例えば、第1証明書データA及びB)を取得する(S101a、S101b)。続いて、集約システム100は、ユーザから、第1証明書データの集約の基準となる項目の設定を受け付け(S102)、当該設定に基づいて、第1証明書データを集約し、第2証明書データ(第2証明書データα)を生成する(S103)。そして、第2証明書データをユーザに提供する(S104)。
【0016】
また、集約システム100は、例えばユーザから、集約取消しの指示を受け付け、第1証明書データの集約を取り消す(S105)。なお、集約取消しの指示は、ユーザ以外(例えば、集約システム100の管理者又は利用証明書データに対応する事業者)から受け付けてもよい。
【0017】
図2は、本発明の一実施形態である集約システム100の構成を示す図である。集約システム100は、ユーザ端末200及び情報処理システム300とインターネット等のネットワークを介して通信可能に接続される。集約システム100の詳細については、後述する。
【0018】
ユーザ端末200は、ユーザが利用するコンピュータであり、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。
【0019】
ユーザは、ユーザ端末200を通じて集約システム100にアクセスし、第2証明書データを取得することができる。また、ユーザは、ユーザ端末200を通じて、第1証明書データの集約の基準となる項目を選択して設定することができる。また、ユーザは、ユーザ端末200を通じて、集約システム100に対し、第1証明書データの集約の取消しの指示をすることができる。
【0020】
情報処理システム300は、ユーザによる加盟店の利用に応じて、当該利用に関する利用データを生成し、利用データを集約システム100に提供する情報処理システムである。
【0021】
具体的には、ユーザは、加盟店において、例えば、商品を購入する。情報処理システム300は、当該ユーザによる利用に関する利用データ(この場合は、購入データ)を生成し、情報処理システム300の記憶部に記憶する。情報処理システム300は、集約システム100に対し、利用データを提供する。すなわち、情報処理システム300は、例えば、加盟店が管理する情報処理システムであってもよい。
【0022】
なお、図2において、ユーザ端末200及び情報処理システム300は、それぞれ1つずつ示されているが、それぞれ複数のユーザ端末200及び情報処理システム300であってもよい。
【0023】
続いて、集約システム100の詳細について説明する。集約システム100は、記憶部110、利用データ取得部120、第1証明書データ取得部130、集約項目設定部140、価値変換部150、第2証明書データ生成部160、ユーザ提供部170、集約取消部180を備える。図2に示す各部は、例えば、記憶領域を用いたり、記憶領域に格納された集約プログラムをプロセッサが実行したりすることにより実現することができる。
【0024】
記憶部110は、集約システム100において処理される情報を記憶する。記憶部110は、例えば、後述する、利用データ、条件情報、第1証明書データ、集約記録情報、第2証明書データを記憶することができる。
【0025】
利用データ取得部120は、情報処理システム300から、ユーザによる加盟店の利用に関する利用データを取得して、記憶部110に格納する。
【0026】
また、利用データ取得部120は、例えば、ユーザが撮影する撮影データを画像解析することにより、利用データを取得してもよい。この場合、利用データ取得部120は、例えば、ユーザが加盟店の利用に応じて取得したレシート又は半券を撮影した撮影データを画像解析することにより、利用データを取得してもよい。
【0027】
ここで、利用データは、ユーザによる加盟店の利用に関するデータであり、ユーザによる加盟店の利用の内容を示すデータである。利用データは、例えば、ユーザが利用した加盟店に関する情報(例えば、事業者を示す事業者情報、マーケットプレイス(例えば、商店街又はECサイト等)を示すマーケットプレイス情報、事業ブランドを示す事業ブランド情報、店舗を示す店舗情報)、加盟店を利用した日時を示す日時情報、加盟店で利用した金額(例えば、加盟店で購入した商品の価格)を示す金額情報を含む。
【0028】
なお、利用データは、利用データが購入データである場合、加盟店で購入した商品の内容を示す情報を含んでもよい。また、利用データは、ユーザに関する情報(ユーザの端末の番号又はユーザが利用した決済カードの番号等)を含んでもよい。
【0029】
図3は、記憶部110に記憶される利用データの例を示す図である。記憶部110に記憶される利用データは、例えば、ユーザID、事業者情報、マーケットプレイス情報、事業ブランド情報、店舗情報、日時情報、金額情報を含む。ここで、ユーザIDは、集約システム100を利用するユーザを識別する情報である。
【0030】
第1証明書データ取得部130は、利用データに基づいて生成される第1証明書データを取得して、記憶部110に格納する。
【0031】
ここで、第1証明書データは、ユーザによる加盟店の利用に応じて生成される、当該利用に関する利用証明書データである。すなわち、第1証明書データは、例えば、ユーザが加盟店をどのように利用しているかを示すデータである。
【0032】
第1証明書データは、例えば、加盟店での決済の記録を示す情報(例えば、レシートに記載される情報)、加盟店を一定回数(1回又は複数回)利用したことを示す情報、加盟店における特定の商品の購入回数若しくは購入金額を示す情報、又は加盟店での決済金額又は購入商品に応じて付与される価値情報(例えば、ポイント)を示す情報であってもよい。価値情報は、例えば、ポイント、電子マネー、クーポン、景品、又は、価値情報を得ることができるくじへの応募の権利であってもよい。
【0033】
また、第1証明書データは、加盟店におけるユーザによる特定の行動を示すユーザ行動データを含んでもよい。ユーザ行動データは、加盟店においてユーザが行った環境に配慮した行動を示す情報であってもよい。加盟店においてユーザが行う環境に配慮した行動は、例えば、消費期限間近の商品を購入する行動、環境に配慮した商品を購入する行動、いわゆるエコバッグを持参して購入する行動、又は空き缶若しくはプラスチックトレイを店舗に持ち込んで回収に協力する行動であってもよい。
【0034】
第1証明書データ取得部130は、第1証明書データを生成する情報処理システムから、第1証明書データを取得することができる。これにより、集約システム100は、集約システム100において生成されていない第1証明書データに基づいて、第2証明書データを生成することができる。
【0035】
具体的には、例えば、第1証明書データを生成する情報処理システムは、情報処理システム300(又は情報処理システム300から利用データを取得した集約システム100)から利用データを取得し、取得した利用データに基づいて、第1証明書データを生成する。そして、第1証明書データ取得部130は、第1証明書データを生成する情報処理システムから、第1証明書データを取得する。
【0036】
また、第1証明書データ取得部130は、例えば、記憶部110に記憶されている利用データ、及び第1証明書データの生成条件に関する条件情報に基づいて、第1証明書データを生成することにより、第1証明書データを取得することができる。これにより、集約システム100は、利用データに基づいて、利用証明書データ(第1証明書データ及び後述する第2証明書データ)を生成するプラットフォームとして機能することができる。
【0037】
具体的には、第1証明書データ取得部130は、条件情報を参照して、条件情報が示す条件に合致する利用データを特定する。そして、第1証明書データ取得部130は、条件情報が示す条件に合致した利用データに基づいて、当該条件にしたがって、第1証明書データを生成し取得する。
【0038】
図4は、記憶部110に記憶される条件情報の例を示す図である。記憶部110に記憶される条件情報は、例えば、条件ID、証明書ID、生成条件情報、利用条件情報を含む。
【0039】
条件IDは、集約システム100において処理される条件情報を識別する情報である。証明書IDは、対応する条件が満たされる場合に生成される利用証明書データ(第1証明書データ及び後述する第2証明書データ)を識別する情報である。
【0040】
生成条件情報は、利用証明書データを生成する利用データの条件を示す情報である。すなわち、生成条件情報が示す条件を利用データが満たす場合、利用証明書データが生成される。
【0041】
生成条件情報は、例えば、利用加盟店情報、金額情報、商品情報を含む。利用加盟店情報は、ユーザが利用した加盟店を示す情報であり、例えば、事業者情報、マーケットプレイス情報、事業ブランド情報、又は店舗情報に対応する情報であってもよい。金額情報は、ユーザが加盟店において利用した(例えば、購入した)金額を示す情報であり、第1証明書データに含まれる金額情報に対応する情報である。商品情報は、例えば、ユーザが加盟店において利用した(例えば、購入した)商品を示す情報である。
【0042】
利用条件情報は、利用データに応じて生成される利用証明書データを利用するための条件を示す情報である。すなわち、利用証明書データの発行を受けたユーザは、利用条件情報が示す条件の範囲内で、当該利用証明書データを利用することができる。
【0043】
利用条件情報は、例えば、期間情報を含む。期間情報は、証明書データを利用可能な期間を示す情報である。
【0044】
また、利用条件情報は、例えば、利用証明書データを利用可能な購入金額を示す金額情報、又は利用証明書データを利用可能な商品を示す商品情報を含んでもよい。すなわち、この場合、ユーザは、金額情報が示す金額以上の加盟店の利用の際に、または、商品情報が示す商品を購入する際に、利用証明書データを利用可能となる。
【0045】
なお、ここで、利用証明書データの利用とは、例えば、利用証明書データに応じた割引又は優待の享受である。利用証明書データに応じて享受可能な割引又は優待の内容は、集約システム100の管理者において設定されてもよく、また、集約システム100にアクセスする事業者(例えば、利用証明書データに対応する事業者)において設定されてもよい。ここで、利用証明書データに対応する事業者は、例えば、当該利用証明書データの元となった利用データに含まれる事業者情報が示す事業者であってもよい。
【0046】
図5は、記憶部110に記憶される第1証明書データの例を示す図である。記憶部110に記憶される第1証明書データは、例えば、ユーザID、保有証明書情報(保有証明書情報1等)を含む。保有証明書情報は、例えば、第1証明書データごとに、証明書ID、事業者情報、マーケットプレイス情報、事業ブランド情報、店舗情報、保有数情報、利用条件情報を含む。
【0047】
保有証明書情報は、第1証明書データごとに管理される情報である。保有証明書情報は、第1証明書データを識別する識別情報(例えば、図5における「C0001」「C0002」)ごとに、管理されてもよい。また、保有数情報は、同一の第1証明書データを保有している数を示す情報である。
【0048】
集約項目設定部140は、ユーザによるユーザ端末200の操作に基づいて、複数の第1証明書データに含まれる少なくとも1つの項目であって、複数の第1証明書データの集約の基準となる項目(集約項目)を選択して設定する。すなわち、集約項目設定部140は、ユーザ端末200から、ユーザによる集約項目の設定を受け付ける。
【0049】
集約項目は、第1証明書データに対応する項目であればよい。すなわち、集約項目は、例えば、事業者情報、マーケットプレイス情報、事業ブランド情報、店舗情報に対応する項目であってもよい。
【0050】
具体的には、集約項目設定部140が、ユーザの操作に基づいて、集約項目として、例えば、事業ブランドを設定した場合、後述する第2証明書データ生成部160は、事業ブランドが同一の複数の第1証明書データを集約する。
【0051】
なお、集約可能な項目は、集約システム100の管理者又は利用証明書データに対応する事業者が設定した範囲内で、ユーザが選択可能であってもよい。すなわち、例えば、集約システム100の管理者又は利用証明書データに対応する事業者が、事業ブランドでの集約を許可し、マーケットプレイスでの集約を許可しない場合、ユーザは、事業ブランドを集約項目として設定できる一方、マーケットプレイスを集約項目として設定することができないこととしてもよい。
【0052】
価値変換部150は、利用証明書データ(第1証明書データ又は後述する第2証明書データ)の価値の単位を変換して、変換済みの利用証明書データ(第1証明書データ又は後述する第2証明書データ)を生成する。価値変換部150は、例えば、変換の基準(レート)を示す変換基準情報を参照して、利用証明書データの価値の単位を変換する。
【0053】
価値変換部150は、例えば、ユーザによるユーザ端末200の操作に応じて、利用証明書データの価値の単位を変換することができる。すなわち、価値変換部150は、ユーザから、変換対象となる利用証明書データ及び変換先の単位の指定を受け付けて、受け付けた単位に、利用証明書データの価値の単位を変換する。
【0054】
変換の基準(レート)は、集約システム100の管理者において設定されていてもよく、また、所定の条件に応じて定まる基準であってもよい。すなわち、変換の基準は、集約システム100の管理者において、特定のポイント(例えば、Aポイント)は、1ポイント当たり5円とのレートとして定められていてもよく、また、例えば、株式市場、外国為替市場、卸売市場等に応じたレートであってもよい。これにより、より市場動向を反映した価値変換を実現し、利用証明書データの利用の幅が広がる。
【0055】
また、変換の基準は、特定のポイント(例えば、Aポイント)の特定のポイント数によって交換可能な物の価格に応じて、特定のポイントを別の価値情報(例えば、円)に変換する基準であってもよい。すなわち、500 Aポイントでぬいぐるみ1つと交換できる場合、500 Aポイントと当該ぬいぐるみの価格(例えば、5,000円)との関係に基づいて、1 Aポイントを10円に変換してもよい。なお、この場合、当該物(例えば、ぬいぐるみ)の価格の変動に応じて、価値変換のレートが変動してもよい。これにより、より市場動向を反映した価値変換を実現し、利用証明書データの利用の幅が広がる。
【0056】
また、変換の基準は、ユーザごとに異なっていてもよい。すなわち、例えば、集約システム100の利用頻度が高いユーザほど、有利な変換の基準であってもよく、また、特定のポイントの所持数が多いユーザほど、有利な変換の基準であってもよい。なお、ここで、有利な変換の基準は、例えば、変換のレートが高い基準を指す。これにより、ユーザの利用を促すことができ、証明書データの利用の幅が広がる。
【0057】
変換基準情報は、例えば、変換元の単位の価値と、変換先の単位の価値との対応関係を示す情報である。変換基準情報は、集約システム100において設定され管理される情報であってもよく、また、外部の情報処理システムから取得される情報であってもよい。具体的には、変換基準情報が、例えば、金融商品市場(例えば、株式市場)におけるインデックス又は外国為替市場における為替相場に応じた変換の基準を示す変換基準情報である場合、変換基準情報は、当該インデックス情報又は為替情報を備える外部の情報処理システム(例えば、証券取引所又は証券会社の情報処理システム)から取得される情報であってもよい。
【0058】
第2証明書データ生成部160は、複数の第1証明書データに基づいて、複数の第1証明書データを集約した、複数の第1証明書データとは異なる第2証明書データを生成し、記憶部110に格納する。
【0059】
ここで、第2証明書データは、第1証明書データとは異なる証明書データである。すなわち、第1証明書データが、例えば、事業者Aが運営するブランドA1で利用可能なポイントである場合、第2証明書データは、ブランドA1で利用可能なポイントではなく、例えば、事業者Aが運営する、ブランドA1とは異なるブランドA2、又は事業者Aとは異なる事業者Bが運営するブランドBで利用可能なポイントであってもよい。
【0060】
第2証明書データは、例えば、加盟店での決済の記録を示す情報(例えば、レシートに記載される情報)、加盟店を一定回数(1回又は複数回)利用したことを示す情報、加盟店における特定の商品の購入回数若しくは購入金額を示す情報、又は加盟店での決済金額又は購入商品に応じて付与される価値情報(例えば、ポイント)を示す情報であってもよい。価値情報は、例えば、ポイント、電子マネー、クーポン、景品、又は、価値情報を得ることができるくじへの応募の権利であってもよい。
【0061】
また、第2証明書データは、加盟店におけるユーザによる特定の行動を示すユーザ行動データを含んでもよい。ユーザ行動データは、加盟店においてユーザが行った環境に配慮した行動を示す情報であってもよい。加盟店においてユーザが行う環境に配慮した行動は、例えば、消費期限間近の商品を購入する行動、環境に配慮した商品を購入する行動、いわゆるエコバッグを持参して購入する行動、又は空き缶若しくはプラスチックトレイを店舗に持ち込んで回収に協力する行動であってもよい。
【0062】
第2証明書データ生成部160は、複数の第1証明書データを集約した上で、例えば、記憶部110に記憶される条件情報に基づいて、第2証明書データを生成してもよい。すなわち、第2証明書データ生成部160は、複数の第1証明書データを集約した結果、条件情報に含まれる生成条件情報が示す条件を満たす場合に、対応する利用証明書データ(すなわち、第2証明書データ)を生成してもよい。
【0063】
また、第2証明書データ生成部160は、設定された集約項目にさらに基づいて、集約項目を基準として複数の第1証明書データを集約した、第2証明書データを生成することができる。
【0064】
また、第2証明書データ生成部160は、複数の第1証明書データが示す価値の単位とは異なる価値の単位で示される第2証明書データを生成することができる。すなわち、例えば、価値の単位が「Aポイント」である複数の第1証明書データに基づいて、第2証明書データ生成部160は、価値の単位が「Bポイント」である第2証明書データを生成することができる。
【0065】
例えば、具体的には、価値変換部150が、集約対象となっている複数の第1証明書データの価値の単位を、生成すべき第2証明書データの価値の単位に変換する。そして、第2証明書データ生成部160が、変換された当該複数の第1証明書データに基づいて、第2証明書データを生成する。
【0066】
この場合、第2証明書データ生成部160による生成処理の後に、価値変換部150が、第2証明書データの価値の単位を変換してもよい。すなわち、第2証明書データ生成部160は、例えば、価値の単位が「Aポイント」である複数の第1証明書データに基づいて、価値の単位が「Aポイント」である利用証明書データを生成した上で、価値変換部150が、証明書データの価値の単位を、「Aポイント」から、例えば「Bポイント」に変換してもよい。
【0067】
また、第2証明書データ生成部160は、価値の単位がそれぞれ異なる複数の第1証明書データに基づいて、第2証明書データを生成することができる。すなわち、価値の単位が「Aポイント」である第1証明書データ及び価値の単位が「Bポイント」である第1証明書データに基づいて、第2証明書データを生成することができる。
【0068】
なお、生成される第2証明書データの価値の単位は、元の第1証明書データの価値の単位のいずれか(「Aポイント」又は「Bポイント」)であってもよく、別の価値の単位(例えば、「Cポイント」)であってもよい。
【0069】
具体的には、価値変換部150が、価値の単位がそれぞれ異なる複数の第1証明書データの価値の単位を統一するように、当該複数の第1証明書データの価値の単位を変換する。このとき、価値変換部150は、一方の価値の単位(すなわち、例えば、「Aポイント」又は「Bポイント」)に統一するように変換してもよく、また、別の価値の単位(すなわち、例えば、「Cポイント」)に統一するように変換してもよい。そして、第2証明書データ生成部160は、価値の単位が統一された複数の第1証明書データに基づいて、第2証明書データを生成する。
【0070】
また、第2証明書データ生成部160は、複数の第1証明書データに基づいて、所定の金融商品(例えば、株式)に交換可能な価値情報(例えば、ポイント)を備える第2証明書データを生成することができる。すなわち、当該第2証明書データが備える当該価値情報は、市場価格に応じて、当該価値情報が示す価値の分(例えば、株数)の所定の金融商品(例えば、株式)に交換可能である。これにより、ユーザは、利用証明書データを金融商品(例えば、小口取引される金融商品)に変換することができ、利用証明書データの活用の幅が広がる。
【0071】
なお、利用証明書データ(第1証明書データ及び第2証明書データ)の、変換元及び変換先の価値の単位は、ポイントに限られず、金融商品の単位(例えば、株数、口数)、又は通貨の単位(例えば、円)であってもよく、その他任意の単位であってもよい。
【0072】
また、第2証明書データ生成部160は、加盟店を利用したユーザがそれぞれ異なる複数の利用データに基づいてそれぞれ生成される複数の第1証明書データに基づいて、第2証明書データを生成してもよい。言い換えれば、第2証明書データの元となる第1証明書データが、それぞれ異なるユーザの利用データに基づいて生成された第1証明書データであってもよい。
【0073】
この場合、ユーザ間で第1証明書データを譲渡可能なシステムにおいて、第2証明書データを生成しようとするユーザAが、他のユーザから、第2証明書データの生成に必要な第1証明書データを取得する。そして、第2証明書データ生成部160は、ユーザAが保有する複数の第1証明書データ(他のユーザから取得した第1証明書データを含む)に基づいて、第2証明書データを生成することができる。これにより、ユーザ間における証明書データの交換が促進され、利用証明書データの利用の幅が広がる。
【0074】
また、第2証明書データ生成部160は、異なるユーザが保有する複数の第1証明書データに基づいて、第2証明書データを生成してもよい。
【0075】
この場合、例えば、異なる複数のユーザのそれぞれが、それぞれのユーザ端末200上で第1証明書データを選択する。そして、第2証明書データ生成部160が、選択された複数の第1証明書データに基づいて、第2証明書データを生成する。これにより、いわば、複数の異なるユーザが協力して第1証明書データを持ち寄って、第2証明書データを生成することにより、当該複数の異なるユーザが第2証明書データを利用したり、別の特定のユーザに第2証明書データを提供(いわば、プレゼント)したりすることができる。
【0076】
第2証明書データの生成に利用された複数の第1証明書データは、消去されずに(具体的には、例えば、ユーザと第1証明書データとの対応付けが解消されずに)、ユーザが保有し続けることとしてもよく、また、消去され(具体的には、例えば、ユーザと第1証明書データとの対応付けが解消され)、ユーザが利用できなくなることとしてもよい。
【0077】
このとき、第1証明書データの消去の有無は、第1証明書データ又は集約される第2証明書データに応じて、異なるものであってもよい。また、第1証明書データの消去の有無は、集約システム100の管理者又は証明書データに対応する事業者の設定に応じて、異なるものであってもよい。これにより、証明書データの性質に応じて、第2証明書データの生成に利用された複数の第1証明書データの扱いを設定することができ、証明書データの利用の幅が広がる。
【0078】
なお、第2証明書データ生成部160は、複数の第2証明書データに基づいて、当該複数の第2証明書データを集約した、当該複数の第2証明書データとは異なる証明書データを生成することができる。これにより、ユーザは、利用証明書データを順次集約することができ、利用証明書データの利用の幅が広がる。
【0079】
第2証明書データ生成部160は、第2証明書データの生成の処理に応じて、第2証明書データの生成の処理に関する集約記録情報を記憶部110に格納する。
【0080】
集約記録情報は、第2証明書データの生成の処理に関する情報である。集約記録情報は、第2証明書データの生成の処理を実施した日時を示す情報、第2証明書データの生成の処理において集約した第1証明書データを示す情報、当該集約した第1証明書データの状況(消去又は存続)を示す情報を含んでもよい。
【0081】
図6は、記憶部110に記憶される集約記録情報の例を示す図である。記憶部110に記憶される集約記録情報は、例えば、ユーザID、第2証明書データID、集約日時情報、第1証明書情報を含む。
【0082】
第2証明書データIDは、集約システム100において処理される第2証明書データを識別する情報である。集約日時情報は、第2証明書データの生成の処理を行った日時を示す情報である。第1証明書情報は、第2証明書データの生成に際して集約した第1証明書データを示す情報であり、例えば、集約した第1証明書データに対応する証明書データIDである。
【0083】
図7は、記憶部110に記憶される第2証明書データの例を示す図である。記憶部110に記憶される第2証明書データは、例えば、ユーザID、保有証明書情報(保有証明書情報1等)を含む。保有証明書情報は、例えば、第2証明書データごとに、証明書ID、事業者情報、マーケットプレイス情報、事業ブランド情報、店舗情報、保有数情報、利用条件情報を含む。
【0084】
なお、第2証明書データの保有証明書情報に含まれる情報は、必要に応じて、一部が欠けた情報であってもよい。すなわち、例えば、第2証明書データの保有証明書情報に含まれる情報のうち、第2証明書データ生成部160による生成の際に集約した集約項目に対応する情報が欠けてもよい。
【0085】
ユーザ提供部170は、利用証明書データ(第1証明書データ及び第2証明書データ)をユーザ端末200に提供する。
【0086】
ユーザ提供部170は、第1証明書データ取得部130による第1証明書データの取得に応じて、第1証明書データをユーザ端末200に提供してもよい。これにより、ユーザは、ユーザによる加盟店の利用に応じて、第1証明書データを取得し利用することができる。
【0087】
また、ユーザ提供部170は、第2証明書データ生成部160による第2証明書データの生成に応じて、第2証明書データをユーザ端末200に提供してもよい。これにより、ユーザは、第2証明書データを取得し利用することができる。
【0088】
また、ユーザ提供部170は、記憶部110を参照して、利用条件情報が示す条件を満たさない利用証明書データ(すなわち、例えば、利用期限を経過した利用証明書データ)を、ユーザ端末200に提供しないこととしてもよい。これにより、ユーザは、利用可能な利用証明書データのみの提供を受けることができる。
【0089】
また、ユーザ提供部170は、ユーザによるユーザ端末200からの指示(例えば、利用証明書データの照会指示又は更新指示)に応じて、ユーザ端末200に利用証明書データを提供してもよい。これにより、ユーザは、最新の利用証明書データの保有状況を把握することができる。
【0090】
集約取消部180は、集約記録情報を記録する記憶部110を参照して、第2証明書データの生成の処理を取り消す。
【0091】
集約取消部180は、例えば、ユーザによるユーザ端末200を通じた指示に応じて、第2証明書データの生成の処理を取り消すことができる。ユーザは、例えば、第2証明書データの生成の処理を取り消して、集約前の第1証明書データを取得したい場合に、取り消しの指示を行うことができる。
【0092】
また、集約取消部180は、例えば、集約システム100の管理者又は証明書データに対応する事業者の指示に応じて、第2証明書データの生成の処理を取り消すことができる。
【0093】
集約システム100の管理者又は証明書データに対応する事業者は、例えば、不正なユーザによる第2証明書データの生成の処理があった場合又は第2証明書データの生成の処理にエラーがあった場合に、第2証明書データの生成の処理を取り消すことができる。
【0094】
図8は、集約システム100における処理の一例を示すフローチャートである。図8に示すフローチャートは、集約システム100における第2証明書データ生成に関する処理のフローチャートである。
【0095】
まず、第1証明書データ取得部130が、複数の第1証明書データを取得する(S801)。なお、第1証明書データ取得部130は、利用データ取得部120によって取得される複数の利用データのそれぞれに基づいて、複数の第1証明書データのそれぞれを生成することにより、複数の第1証明書データを取得してもよく、また、別の情報処理システムから、複数の第1証明書データを取得してもよい。
【0096】
続いて、集約項目設定部140が、ユーザによるユーザ端末200の操作に応じて、集約項目の設定を受け付ける(S802)。価値変換部150が、複数の第1証明書データの価値の単位を統一するように、複数の第1証明書データの価値の単位を変換する(S803)。
【0097】
そして、第2証明書データ生成部160が、複数の第1証明書データに基づいて、第2証明書データを生成する(S804)。ユーザ提供部170が、第2証明書データをユーザ端末200に提供する(S805)。
【0098】
図9は、集約システム100における処理の一例を示すフローチャートである。図9に示すフローチャートは、集約システム100における第2証明書データ生成の取消しに関する処理のフローチャートである。
【0099】
まず、集約取消部180が、例えばユーザから、第2証明書データ生成の取消しの指示を受け付ける(S901)。そして、集約取消部180が、集約記録情報に基づいて、第2証明書データ生成の取消処理を行う(S902)。なお、集約取消部180は、例えば、集約システム100の管理者又は証明書データに対応する事業者から、第2証明書データ生成の取消しの指示を受け付けてもよい。
【0100】
以上、本発明の一実施形態について説明した。集約システム100は、複数の利用データからそれぞれ生成される複数の第1証明書データに基づいて、第1証明書データを集約した、第1証明書データとは異なる第2証明書データを生成することができる。これにより、ユーザは、第1証明書データを利用して、第1証明書データとは異なる第2証明書データを取得することができ、利用証明書をより活用することができる。
【0101】
また、集約システム100は、複数の第1証明書データが示す価値の単位とは異なる価値の単位で示される第2証明書データを生成することができ、また、価値の単位がそれぞれ異なる複数の第1証明書データに基づいて、第2証明書データを生成することができる。これにより、ユーザは、利用証明書データ間の価値の単位が異なる場合であっても、第2証明書データを取得することができ、利用証明書をより活用することができる。
【0102】
また、集約システム100は、ユーザによるユーザ端末200の操作に応じて設定される集約項目に基づいて、複数の第1証明書データを集約した第2証明書データを生成することができる。これにより、ユーザは、ユーザ自身が希望する項目を集約して、第2証明書データを取得することができる。
【0103】
また、集約システム100は、第2証明書データをユーザ端末200に提供することができる。これにより、ユーザは、第2証明書データを利用して、例えば、第2証明書データに応じた割引又は優待を受けることができる。
【0104】
また、集約システム100は、集約記録情報を記憶する記憶部110を参照して、第2証明書データの生成の処理を取り消すことができる。これにより、不正な第2証明書データ生成の取消し、エラーを伴った第2証明書データ生成の取消し、又はユーザの希望に応じた第1証明書データの集約の取消しを実現することができる。
【0105】
なお、本実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。
【符号の説明】
【0106】
100 集約システム、110 記憶部、120 利用データ取得部、130 第1証明書データ取得部、140 集約項目設定部、150 価値変換部、160 第2証明書データ生成部、170 ユーザ提供部、180 集約取消部、200 ユーザ端末、300 情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9