(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024026015
(43)【公開日】2024-02-28
(54)【発明の名称】ペンライト
(51)【国際特許分類】
F21L 4/00 20060101AFI20240220BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240220BHJP
【FI】
F21L4/00 412
F21L4/00 415
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022138656
(22)【出願日】2022-08-15
(71)【出願人】
【識別番号】522343968
【氏名又は名称】株式会社アルクス
(72)【発明者】
【氏名】青山 二郎
(57)【要約】
【課題】多数のLEDを実装した細長いプリント基板を有するペンライトにおいて、振り回した場合でもその細長いプリント基板が反らないように固定でき、かつ筒状の発光部と把持部が分離でき、発光部の中にアーティストの名前等を印刷したシートを入れることができるようにすることが目的である。
【解決手段】本発明は透明もしくは光を透過する筒状の発光部と多数のLEDを実装した細長いプリント基板の固定方法を接着剤等で固定するのではなく、発光部の先端部分を塞ぐキャップ又は発光部先端の内側に設置される落とし蓋状の蓋で固定し、かつそのキャップや落とし蓋状の蓋を外せることにより発光部と把持部を分離可能することで、発光部の中にアーティストの名前等を印刷したシートを入れることにより解決する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明もしくは光を透過する筒状の発光部(本特許請求の範囲において、単に「発光部」と称する)と、発光部に連結でき発光部内部を照らすLEDが実装されているプリント基板が固定される把持部からなるペンライトのうちのプリント基板が細長でかつ多数のLEDを実装しており、そのプリント基板のうちLED実装部分が発光部の中に納まる構造の特徴を持つペンライトにおいて、発光部と把持部が分離でき、かつ発光部の中にアーティストの名前等を印刷したシートを入れることができる特徴を持つペンライトの発光部。
【請求項2】
前記発光部先端を塞ぐキャップが、細長でかつ多数のLEDを実装しているプリント基板もしくはそのプリント基板をカバーする筒状のケースを固定することができる特徴を持つ請求項1に記載のペンライトの発光部。
【請求項3】
前記発光部先端の内側に設置される落とし蓋状の蓋が、細長でかつ多数のLEDを実装しているプリント基板もしくはそのプリント基板をカバーする筒状のケースを固定することができる特徴をもつ請求項1に記載のペンライトの発光部。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンサートや各種イベントなどで主に観客や参加者が用いるペンライト等の棒状ライトの発光器具(本明細書において、単に「ペンライト」と称する)に関する。
【背景技術】
【0002】
アイドルと呼ばれるグループやアーティストには「担当カラー」がありそれぞれのメンバに色が割り当てられていることが多い。多くの観客はコンサートやイベントに参加する時にペンライトの色を自分の好きなメンバの「担当カラー」で発光させて応援する。これらにおいて用いられるペンライトは高輝度のものや多数の色を発光できるものが開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5608827号
【特許文献2】特開2020-123576号
【特許文献3】特開2020-027747号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ペンライトの構造は
図8のように透明もしくは光を透過する筒状の発光部(本明細書において、単に「発光部」と称する)とLEDを制御するプリント基板や電池、LEDの色を操作するボタン等を備える把持部に分離することができ、把持部の上部に発光源としてLEDが配置されている。
【0005】
発光部と把持部は分離できるため
図7のように筒状の発光部の中にアーティストの名前等を印刷したシートを入れることが好まれている。
【0006】
近時、特許文献3に開示されている工事現場等で使用される誘導灯の構造に似た
図2のような多数のLEDを実装した細長いプリント基板が使われたペンライトが流通された。
【0007】
観客は数時間のコンサートの間ペンライトを振り続ける。
図2のような細長いプリント基板に多数のLEDが実装されているペンライトを振った場合、遠心力等で細長いプリント基板が反ってしまいLED等電子部品の脱落や細長いプリント基板が損傷する可能性があり、細長いプリント基板を固定する必要がある。
【0008】
流通していたペンライトは多数のLEDを実装した細長いプリント基板が把持部に固定されており、その細長いプリント基板は
図6のように透明もしくは半透明の筒状のケースで覆われ、その先端を発光部の内側先端に接着等で固定されていたために発光部と把持部が分離出来ない構造となっており、
図7のような筒状の発光部の中にアーティストの名前等を印刷したシートを入れることが出来ない。
【0009】
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、
図2のような細長いプリント基板に多数のLEDを実装したペンライトで振り回した場合でもその基板が反らないように固定でき、かつ発光部の先端を塞ぐキャップを外すことができ、発光部と把持部が分離できるようにし筒状の発光部の上部もしくは下部からのその発光部の中にアーティストの名前等を印刷したシートを入れることができるようにすることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は
図3のような先端をボトル形状に開口した発光部とその先端部分を塞ぐキャップに分け、LEDを実装する細長いプリント基板をキャップで固定することにより解決する。
【0011】
本発明は多数のLEDを実装する細長いプリント基板を固定するには
図4のようなキャップの裏側から下側に伸びる円柱状のカバーを細長いプリント基板に被せ接着せずに固定し発光部とキャップを嵌合する。この時
図6のように把持部から固定された透明もしくは半透明の筒状のケースでプリント基板をカバーした方が摩擦が小さくなり用意に固定することができる。
【0012】
本発明は
図5のように発光部先端の内側に置かれる落とし蓋状の蓋に開いた穴や溝で細長いプリント基板を接着せずに固定し、キャップでその落とし蓋状の蓋を上から押さえ接着せず発光部と嵌合する。その蓋を上から押さえることができればそのキャップの形状は問わない。この時
図6のように把持部から固定された筒状の透明もしくは半透明のケースでプリント基板をカバーした方が摩擦が少なくなり容易に固定することができる。
【0013】
本発明は発光部とキャップをねじ式で螺合、はめ込み等嵌合方法の手段は問わない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図2】本発明に係る細長いプリント基板にLEDが実装されているペンライトの斜視図。
【
図3】本発明に係るペンライトの一実施例を示す図である。(a)は発光部の先端形状の斜視図。(b)は発光部の先端に嵌合する多数のLEDを実装した細長いプリント基板を固定できるキャップ形状の斜視図。
【
図4】本発明に係るペンライトの一実施例を示す図である。(a)は多数のLEDを実装した細長いプリント基板を固定できるキャップ形状の斜視図。(b)は多数のLEDを実装した細長いプリント基板を固定した正面図。
【
図5】本発明に係るペンライトの一実施例を示す図である。(a)は多数のLEDを実装した細長いプリント基板を固定できる落とし蓋状の蓋の斜視図。(b)は多数のLEDを実装した細長いプリント基板を固定できる落とし蓋状の蓋で固定した断面図。
【
図6】多数のLEDを実装した細長いプリント基板を透明もしくは半透明の筒状のケースでカバーした斜視図。
【
図7】発光部の中にアーティストの名前等を印刷したシートを入れた図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明によりかつ発光部の先端を塞ぐキャップや落とし蓋状の蓋で細長いプリント基板を固定でき、かつそのキャップや落とし蓋状の蓋を外し、発光部と把持部を分離することにより発光部の上部もしくは下部から発光部の中にアーティストの名前等を印刷したシートを入れることができる。
【符号の説明】
【0015】
1 ペンライト
2 発光部
3 把持部
4 LED
5 細長いプリント基板
6 先端がボトル形状の発光部
7 キャップ
8 落とし蓋
9 把持部から固定された多数のLEDを実装した細長いプリント基板をカバーする透明もしくは半透明の筒状のケース
10 アーティストの名前等を印刷したシート