IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ スター テクノロジーズ インコーポレイテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024026046
(43)【公開日】2024-02-28
(54)【発明の名称】プローブアレイ及びプローブ構造
(51)【国際特許分類】
   G01R 1/073 20060101AFI20240220BHJP
   H01L 21/66 20060101ALI20240220BHJP
【FI】
G01R1/073 D
H01L21/66 B
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023128292
(22)【出願日】2023-08-07
(31)【優先権主張番号】111130670
(32)【優先日】2022-08-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】521312662
【氏名又は名称】スター テクノロジーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】ロウ チュン レオン
【テーマコード(参考)】
2G011
4M106
【Fターム(参考)】
2G011AA15
2G011AB07
2G011AC14
2G011AC21
2G011AF07
4M106BA01
4M106DD03
4M106DH02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】プローブアレイにおけるプローブ構造が被試験体と接触している間に、接触力の均衡を保ち、プローブアレイにおけるプローブ構造間の距離を調整するのが容易であり、試験中に温度を制御することが容易である、プローブアレイ及びプローブ構造を提供する。
【解決手段】プローブアレイ4は、第1プローブ構造41A及び第2プローブ構造41Bを含む。第1プローブ構造は、第1端部413A及び第2端部415Aを有する第1本体411Aを含む。第2プローブ構造は、第1端部413B及び第2端部415Bを有する第2本体411Bを含む。第1本体の第1端部と第2本体の第1端部とは、第1断面における断面積が同じである。第1本体の第2端部と第2本体の第2端部とは、第2断面における断面積が同じである。第1本体と第2本体とは、形状が異なる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端部及び第2端部を有する第1本体を含む第1プローブ構造と、
第1端部及び第2端部を有する第2本体を含む第2プローブ構造と、を含み、
前記第1本体の前記第1端部と前記第2本体の前記第1端部とは、第1断面における断面積が同じであり、前記第1本体の前記第2端部と前記第2本体の前記第2端部とは、第2断面における断面積が同じであり、前記第1本体と前記第2本体とは、形状が異なる、プローブアレイ。
【請求項2】
前記第1本体の第1端部と前記第2本体の第1端部とは、同じ側に位置する、請求項1に記載のプローブアレイ。
【請求項3】
前記第1断面と前記第2断面とは、平行である、請求項1に記載のプローブアレイ。
【請求項4】
前記第1本体の前記第1端部と前記第2本体の前記第1端部とは、形状が同じである、請求項1に記載のプローブアレイ。
【請求項5】
前記第1本体の前記第2端部と前記第2本体の前記第2端部とは、形状が同じである、請求項4に記載のプローブアレイ。
【請求項6】
前記第1本体の前記第2端部と前記第2本体の前記第2端部とは、形状が同じである、請求項1に記載のプローブアレイ。
【請求項7】
少なくとも1つの第1くり抜き部、少なくとも1つの第1凹部、又は少なくとも1つの第1くり抜き部と少なくとも1つの第1凹部の組み合わせは、前記第1本体に形成され、前記第1プローブ構造の前記第1端部から前記第1プローブ構造の前記第2端部まで延びる、請求項1に記載のプローブアレイ。
【請求項8】
少なくとも1つの第2くり抜き部、少なくとも1つの第2凹部、又は少なくとも1つの第2くり抜き部と少なくとも1つの第2凹部の組み合わせは、前記第2本体に形成され、前記第2プローブ構造の前記第1端部から前記第2プローブ構造の前記第2端部まで延びる、請求項7に記載のプローブアレイ。
【請求項9】
少なくとも1つの第2くり抜き部、少なくとも1つの第2凹部、又は少なくとも1つの第2くり抜き部と少なくとも1つの第2凹部の組み合わせは、前記第2本体に形成され、前記第2プローブ構造の前記第1端部から前記第2プローブ構造の前記第2端部まで延びる、請求項1に記載のプローブアレイ。
【請求項10】
前記第1本体の前記第1端部を受け入れる第1孔と、
前記第2本体の前記第1端部を受け入れる第2孔とを有するガイドプレートを更に含む、請求項1に記載のプローブアレイ。
【請求項11】
前記第1孔と前記第2孔とは、サイズ及び形状が同じである、請求項10に記載のプローブアレイ。
【請求項12】
第1端部及び第2端部を有する本体を含み、少なくとも1つのくり抜き部、少なくとも1つの凹部、又は少なくとも1つのくり抜き部と少なくとも1つの凹部の組み合わせは、前記本体に形成され、前記第1端部から前記第2端部まで延び、
前記第1端部の第1断面における断面積と、前記第2端部の第2断面における断面積とは、同じであり、前記第1断面と前記第2断面とは、平行である、プローブ構造。
【請求項13】
前記第1端部と前記第2端部とは、形状が同じである、請求項12に記載のプローブ構造。
【請求項14】
前記少なくとも1つの凹部は、曲線形又は台形を有する、請求項12に記載のプローブ構造。
【請求項15】
前記本体は、前記第1端部から前記第2端部まで厚さが同じである、請求項12に記載のプローブ構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プローブアレイ及びプローブ構造に関し、より具体的には、異なる信号種類を検出可能なプローブ構造を備えたプローブアレイに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術では、様々な集積回路(IC)チップは、製造プロセス中に特定の試験目的を達成するために、電気的試験を受ける必要があるため、大電流試験用の厚膜プローブ構造(thick probe structure)、及び高周波試験用の薄型プローブ構造(thin probe structure)などを含む異なるプローブ構造が開発されている。しかしながら、既存のプローブ構造で複数の検査目的を同時に達成できるものはほとんどない。
【0003】
異なる試験目的を達成するために異なる寸法のプローブ構造を同一のプローブアレイに配置すると、プローブアレイにプローブ構造を支持するように構成されたガイドプレートの開口部は、等しい寸法を有することが不可能になる。これは、(1)プローブアレイにおけるプローブ構造が被試験体と接触している間に、接触力の均衡を保つのが困難であるため、試験が不安定になり、(2)プローブアレイにおけるプローブ構造間の距離を調整するのが困難であり、(3)プローブアレイにおけるプローブ構造が被試験体と接触している間、試験中に温度を制御することが困難である、という問題を生じる。
【0004】
上記従来技術の記載は、背景技術を明らかにするためのものに過ぎず、本開示の主題を開示すると認識することを意図するものではない。上記従来技術の記載は、本開示の従来技術を構成することを意図するか、又は本開示の一部をなすことを意図する。
【発明の概要】
【0005】
本開示の一実施形態は、第1プローブ構造及び第2プローブ構造を含むプローブアレイを提供する。前記第1プローブ構造は、第1本体を含む。前記第1本体は、第1端部及び第2端部を有する。前記第2プローブ構造は、第2本体を含む。前記第2本体は、第1端部及び第2端部を有する。前記第1本体の第1端部と前記第2本体の第1端部とは、第1断面における断面積が同じである。前記第1本体の第2端部と前記第2本体の第2端部とは、第2断面における断面積が同じである。前記第1本体と前記第2本体とは、形状が異なる。
【0006】
いくつかの実施形態において、前記第1本体の第1端部と前記第2本体の第1端部とは、同じ側に位置する。
【0007】
いくつかの実施形態において、前記第1断面と前記第2断面とは、平行である。
【0008】
いくつかの実施形態において、前記第1本体の第1端部と前記第2本体の第1端部とは、形状が同じである。
【0009】
いくつかの実施形態において、前記第1本体の第2端部と前記第2本体の第2端部とは、形状が同じである。
【0010】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの第1くり抜き部(hollowed-out portion)、少なくとも1つの第1凹部、又は少なくとも1つの第1くり抜き部と少なくとも1つの第1凹部の組み合わせは、前記第1本体に形成され、前記第1プローブ構造の第1端部から前記第1プローブ構造の第2端部まで延びる。
【0011】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの第2くり抜き部、少なくとも1つの第2凹部、又は少なくとも1つの第2くり抜き部と少なくとも1つの第2凹部の組み合わせは、前記第2本体に形成され、前記第2プローブ構造の第1端部から前記第2プローブ構造の第2端部まで延びる。
【0012】
いくつかの実施形態において、前記プローブアレイは、ガイドプレートを更に含む。前記ガイドプレートは、第1孔及び第2孔を有する。前記第1孔は、前記第1プローブ構造の第1端部を受け入れる。前記第2孔は、前記第2プローブ構造の第1端部を受け入れる。
【0013】
いくつかの実施形態において、前記第1孔と前記第2孔とは、サイズ及び形状が同じである。
【0014】
本開示の別の実施形態は、本体を含むプローブ構造を提供する。前記本体は、第1端部及び第2端部を有する。少なくとも1つのくり抜き部、少なくとも1つの凹部、又は少なくとも1つのくり抜き部と少なくとも1つの凹部の組み合わせは、前記本体に形成され、前記第1端部から前記第2端部まで延びる。前記第1端部の第1断面における断面積と、前記第2端部の第2断面における断面積とは、同じである。前記第1断面と前記第2断面とは、平行である。
【0015】
いくつかの実施形態において、前記第1端部と前記第2端部とは、形状が同じである。
【0016】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの凹部、又は少なくとも1つのくり抜き部と少なくとも1つの凹部の組み合わせは、前記本体に形成され、前記少なくとも1つの凹部は、曲線形又は台形を有する。
【0017】
いくつかの実施形態において、前記本体は、前記第1端部から前記第2端部まで厚さが同じである。
【0018】
上記説明は、以下の詳細な説明を理解できるようにするために、本開示の技術的特徴及び利点を広範に概説している。以下、本開示の特許請求の範囲を規定する他の利点及び技術的特徴について説明する。当業者であれば、以下に開示される概念及び特定の実施形態に従って、他の構造又はプロセスを変更又は設計することにより、本開示の目的と同じ目的を容易に達成することができることを理解すべきである。また、当業者であれば、前述と同等の構成(equivalent construction)は、本開示の添付の特許請求の範囲の精神及び範囲から逸脱できないことを理解する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
当業者であれば、本開示の実施形態、特許請求の範囲及び図面を参照することにより、本開示を理解することができる。図面において、同様の構成要素については、同様の符号が付与される。
【0020】
図1A】本開示のいくつかの実施形態に係るプローブ構造の正面図である。
図1B】本開示のいくつかの実施形態に係るプローブ構造の正面図である。
図1C】本開示のいくつかの実施形態に係るプローブ構造の正面図である。
図2A】本開示のいくつかの実施形態に係るプローブ構造の正面図である。
図2B】本開示のいくつかの実施形態に係るプローブ構造の正面図である。
図2C】本開示のいくつかの実施形態に係るプローブ構造の正面図である。
図3A】本開示のいくつかの実施形態に係るプローブ構造の正面図である。
図3B】本開示のいくつかの実施形態に係るプローブ構造の側面図である。
図3C】本開示のいくつかの実施形態に係るプローブ構造の側面図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態に係るプローブアレイの概略図である。
図5】本開示のいくつかの実施形態に係るプローブアレイの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本開示の以下の説明には、本明細書に組み込まれてその一部を構成する図面が添付されて、本開示の実施形態を説明するが、本開示は、当該実施形態に限定されない。また、以下の実施形態を適切に組み合わせて別の実施形態を作成することができる。
【0022】
「一実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」、「他の実施形態」、「別の実施形態」などの用語は、本開示に記載されている実施形態が特定の特徴、構造又は特性を含み得るが、各実施形態が特定の特徴、構造又は特性を必ずしも含む必要はないことを示す。更に、用語「一実施形態において」は、繰り返して使用される場合、同一の実施形態を指す可能性があるが、必ずしも同一の実施形態を指すとは限らない。
【0023】
本開示を完全に理解するために、以下の説明は、詳細なステップ及び構造を提供する。明らかに、当業者に知られている具体的な詳細は、本開示の実施に限定されない。また、本開示を不必要に限定しないために、知られている構造及びステップについて詳細に説明しない。以下、本開示の好ましい実施形態について詳細に説明する。しかしながら、詳細な説明に加えて、本開示はまた、他の実施形態において広く実施することができる。本開示の範囲は、詳細な説明の内容に限定されず、添付の特許請求の範囲によって規定される。
【0024】
以下の開示は、提供される主題の異なる特徴を実施するための多くの異なる実施形態又は実施例を提供することを理解されたい。以下、本開示を簡略化するために、構成要素及び配置の特定の実施例を説明する。当然のことながら、これらは、単なる実施例であり、限定を意図するものではない。例えば、要素(element)のサイズは、開示の範囲又は数値に限定されず、装置のプロセス条件及び/又は所望の特性によって決められる。また、以下の説明において第2特徴の上方に、又は第2特徴の上に第1特徴を形成することは、第1特徴と第2特徴とが直接接触して形成される実施形態を含んでもよく、第1特徴と第2特徴とが直接接触し得ないように追加の特徴が第1特徴と第2特徴との間に形成され得る実施形態を含んでもよい。簡単かつ明確にするために、様々な特徴の寸法を任意に増減させることができる。図面において、簡略化のために、一部の層又は特徴を省略してもよい。
【0025】
更に、「下」、「下方」、「下部」、「上方」、「上部」などの空間的に相対的な用語は、図面で示されるような、1つの要素又は特徴の別の要素(複数の要素)又は特徴(複数の特徴)に対する関係を記述するための説明を容易にするために本明細書で使用されてもよい。空間的に相対的な用語は、図面に示された方向に加えて、使用中又は動作中の装置の種々の方向を包含するように意図される。装置は、他の方法で配向されて(90度又は他の方向に回転して)もよく、本明細書で使用される空間的に相対的な記述語も同様にそれに応じて解釈されてもよい。
【0026】
本開示の一実施形態におけるプローブアレイは、第1プローブ構造及び第2プローブ構造を含む。第1プローブ構造の第1端部と第2プローブ構造の第1端部とは、第1断面における断面積が同じである。第1プローブ構造の第2端部と第2プローブ構造の第2端部とは、第2断面における断面積が同じである。第1プローブ構造の本体と、第2プローブ構造の本体とは、形状が異なり、例えば、(1)少なくとも1つのくり抜き部、(2)少なくとも1つの凹部、又は(3)少なくとも1つのくり抜き部と少なくとも1つの凹部の組み合わせの点で異なる。
【0027】
したがって、本開示の異なるプローブ構造は、端部が同じであるため、異なるプローブ構造を同一のプローブアレイに配置して、(例えば、大きい断面積を有するプローブ構造を用いた)大電流試験及び(例えば、小さい断面積を有するプローブ構造を用いた)高周波試験を同時に実行することにより、異なる試験要求を満たすことができる。更に、プローブ構造は、外形寸法が同じであるため、プローブアレイにおけるプローブ構造が被試験体と接触している間に、接触力を均等に分散させ、プローブの取付又は変更を容易にし、プローブ構造間の間隔(例えば、所定の、小さくて等しい間隔)の調整を容易にし、かつ試験過程における温度の制御を容易にする。
【0028】
図1Aは、本開示のいくつかの実施形態に係るプローブ構造11の正面図を示している。プローブ構造11は、本体111を含む。本体111は、第1端部111A及び第2端部111Bを有する。少なくとも1つのくり抜き部1110は、本体111に形成され、第1端部111Aから第2端部111Bまで延びる。
【0029】
いくつかの実施形態において、第1端部111Aは、第1断面CS11における断面積を有し、第2端部111Bは、第2断面CS12における断面積を有する。第1端部111Aの第1断面CS11における断面積と、第2端部111Bの第2断面CS12における断面積とは、同じである。第1断面CS11と第2断面CS12とは、平行である。
【0030】
図1Bは、本開示のいくつかの実施形態に係るプローブ構造12の正面図を示している。プローブ構造12は、本体121を含む。本体121は、第1端部121A及び第2端部121Bを有する。少なくとも1つの凹部1212は、本体121に形成され、第1端部121Aから第2端部121Bまで延びる。
【0031】
いくつかの実施形態において、第1端部121Aは、第1断面CS13における断面積を有し、第2端部121Bは、第2断面CS14における断面積を有する。第1端部121Aの第1断面CS13における断面積と、第2端部121Bの第2断面CS14における断面積とは、同じである。第1断面CS13と第2断面CS14とは、平行である。
【0032】
図1Cは、本開示のいくつかの実施形態に係るプローブ構造13の正面図を示している。プローブ構造13は、本体131を含む。本体131は、第1端部131A及び第2端部131Bを有する。少なくとも1つのくり抜き部1310と少なくとも1つの凹部1312は、本体131に形成され、第1端部131Aから第2端部131Bまで延びる。
【0033】
いくつかの実施形態において、第1端部131Aは、第1断面CS15における断面積を有し、第2端部131Bは、第2断面CS16における断面積を有する。第1端部131Aの第1断面CS15における断面積と、第2端部131Bの第2断面CS16における断面積とは、同じである。第1断面CS15と第2断面CS16とは、平行である。
【0034】
図2Aは、本開示のいくつかの実施形態に係るプローブ構造21の正面図を示している。プローブ構造21は、本体211を含む。本体211は、第1端部211A及び第2端部211Bを有する。複数のくり抜き部2110は、本体211に形成され、それぞれ第1端部211Aから第2端部211Bまで延びる。いくつかの実施形態において、複数のくり抜き部2110は、形状(例えば、細長い形状)が同じである。
【0035】
いくつかの実施形態において、第1端部211Aは、第1断面CS21における断面積を有し、第2端部211Bは、第2断面CS22における断面積を有する。第1端部211Aの第1断面CS21における断面積と、第2端部211Bの第2断面CS22における断面積とは、同じである。第1断面CS21と第2断面CS22とは、平行である。いくつかの実施形態において、第1端部211Aと第2端部211Bとは、形状が同じである。
【0036】
図2Bは、本開示のいくつかの実施形態に係るプローブ構造22の正面図を示している。プローブ構造22は、本体221を含む。本体221は、第1端部221A及び第2端部221Bを有する。第1凹部2212A及び第2凹部2212Bは、本体221に形成され、第1端部121Aから第2端部121Bまで延びる。いくつかの実施形態において、正面図に示す第1凹部2212A及び第2凹部2212Bは、それぞれ曲線のように見え、2本の曲線は、本体221に対称的に規定される。
【0037】
いくつかの実施形態において、第1端部221Aは、第1断面CS23における断面積を有し、第2端部221Bは、第2断面CS24における断面積を有する。第1端部221Aの第1断面CS23における断面積と、第2端部221Bの第2断面CS24における断面積とは、同じである。第1断面CS23と第2断面CS24とは、平行である。いくつかの実施形態において、第1端部221Aと第2端部221Bとは、形状が同じである。
【0038】
図2Cは、本開示のいくつかの実施形態に係るプローブ構造23の正面図を示している。プローブ構造23は、本体231を含む。本体231は、第1端部231A及び第2端部231Bを有する。複数のくり抜き部2310、第1凹部2312A及び第2凹部2312Bは、本体231に形成され、それぞれ第1端部231Aから第2端部231Bまで延びる。いくつかの実施形態において、正面図に示す第1凹部2312A及び第2凹部2312Bは、それぞれ台形のように見え、2つの台形は、本体231に対称的に規定される。
【0039】
いくつかの実施形態において、第1端部231Aは、第1断面CS25における断面積を有し、第2端部231Bは、第2断面CS26における断面積を有する。第1端部231Aの第1断面CS25における断面積と、第2端部231Bの第2断面CS26における断面積とは、同じである。第1断面CS25と第2断面CS26とは、平行である。いくつかの実施形態において、第1端部231Aと第2端部231Bとは、形状が同じである。
【0040】
前述の凹んだ形態及びくり抜いた形態は、本開示の凹部を限定するものではない。本開示の効果と同じ効果の達成に寄与する全ての凹んだ形状及びくり抜いた形状は、本開示の範囲に属するとみなされる。
【0041】
図3Aは、本開示のいくつかの実施形態に係るプローブ構造31の正面図を示している。プローブ構造31は、本体311を含む。本体311は、第1端部311A及び第2端部311Bを有する。図3Aに示す正面図から見ると、第1端部311Aと第2端部311Bとは、幅W31が同じであり、本体311は、複数のくり抜き部3110が本体311を貫通するように形成された第1面311S1を有する。本体311は、少なくとも、第1面311S1に隣接する外側面311S2、311S3を有する。本体311は、外側面311S2、311S3において、それぞれ第1凹部3112A及び第2凹部3112Bを有する。これらの実施形態において、くり抜き部3110、第1凹部3112A及び第2凹部3112Bは、それぞれ第1端部311Aから第2端部311Bまで延びる。
【0042】
いくつかの実施形態において、第1端部311Aは、第1断面CS31における断面積を有し、第2端部311Bは、第2断面CS32における断面積を有する。第1端部311Aの第1断面CS31における断面積と、第2端部311Bの第2断面CS32における断面積とは、同じである。第1断面CS31と第2断面CS32とは、平行である。いくつかの実施形態において、第1端部311Aと第2端部311Bとは、形状が同じである。
【0043】
図3Bは、本開示のいくつかの実施形態に係るプローブ構造31の側面図を示している。図3Bの側面図は、第1凹部3112Aの位置に対応する外側面311S2から始まり、本体311は第1端部311Aから第2端部311Bまで厚さT31が同じであることを示している。したがって、本体311の外側面S311S2は、第1端部311Aから第2端部311Bまで幅が同じである。これらの実施形態において、本体311の幅W31は、本体311の厚さT31よりも大きい。
【0044】
図3Cは、本開示のいくつかの実施形態に係るプローブ構造31の別の側面図を示している。図3Cの側面図は、第1凹部3112Aの位置に対応する外側面311S2から始まり、本体311は第1端部311Aから第2端部311Bまで厚さT32が同じであることを示している。したがって、本体311の外側面S311S2は、第1端部311Aから第2端部311Bまで幅が同じである。これらの実施形態において、本体311の幅W31は、本体311の厚さT31に等しい。
【0045】
図4は、本開示のいくつかの実施形態に係るプローブアレイ4の概略図を示している。プローブアレイ4は、複数のプローブ構造41及びガイドプレート43を有する。ガイドプレート43は、プローブ構造41の一端部を受け入れる孔430を複数有する。いくつかの実施形態において、各プローブ構造41は、少なくとも1つのプローブ構造41A及び少なくとも1つのプローブ構造41Bを含む。各プローブ構造41Aは、第1本体411Aを含む。各第1本体411Aは、第1端部413A及び第2端部415Aを有する。各プローブ構造41Bは、第1本体411Bを含む。各第1本体411Bは、第1端部413B及び第2端部415Bを有する。第1本体411Aの第1端部413Aと第1本体411Bの第1端部413Bとは、プローブアレイ4の同じ側に位置する。
【0046】
いくつかの実施形態において、第1本体411Aの第1端部413Aと第2本体411Bの第1端部413Bとは、第1断面CS41における断面積が同じである。これに対して、第1本体411Aの第2端部415Aと第2本体411Bの第2端部415Bとは、第2断面CS42における断面積が同じである。第1断面CS41と第2断面CS42とは、平行である。
【0047】
いくつかの実施形態において、プローブ構造41Aの第1本体411Aと、プローブ構造41Bの第2本体411Bとは、形状が異なる(例えば、第1本体411Aは、ある形状を有し、第2本体411Bは、別の形状を有する)。いくつかの実施形態において、プローブ構造41は、前述の実施形態のプローブ構造11、12、13、21、22、23、31、又はそれらの任意の組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0048】
図5は、本開示のいくつかの実施形態に係るプローブアレイ5の概略図を示している。プローブアレイ5は、複数のプローブ構造51及びガイドプレート53を有する。ガイドプレート53は、プローブ構造51の一端部を受け入れる孔530を複数有する。いくつかの実施形態において、各プローブ構造51は、少なくとも1つのプローブ構造51A及び少なくとも1つのプローブ構造51Bを含む。各プローブ構造51Aは、第1本体511Aを含む。各第1本体511Aは、第1端部513A及び第2端部515Aを有する。各プローブ構造51Bは、第1本体511Bを含む。各第1本体511Bは、第1端部513B及び第2端部515Bを有する。第1本体511Aの第1端部513Aと第1本体511Bの第1端部513Bとは、プローブアレイ5の同じ側に位置する。
【0049】
いくつかの実施形態において、第1本体511Aの第1端部513Aと第2本体511Bの第1端部513Bとは、第1断面CS51における断面積が同じである。これに対して、第1本体511Aの第2端部515Aと第2本体511Bの第2端部515Bとは、第2断面CS52における断面積が同じである。いくつかの実施形態において、第1本体51Aの第1端部513Aの第1断面CS51における断面積と、第1本体511Aの第2端部515Aの第2断面CS52における断面積とは、同じである。これに対して、第2本体511Bの第1端部513Bの第1断面CS51における断面積と、第2本体511Bの第2端部515Bの第2断面CS52における断面積とは、同じである。第1断面CS51と第2断面CS52とは、平行である。
【0050】
いくつかの実施形態において、第1本体511Aの第1端部513A、第1本体511Aの第2端部515A、第2本体511Bの第1端部513B及び第2本体511Bの第2端部515Bは、形状が同じである。ガイドプレート53の複数の孔530は、サイズ及び形状が同じである。したがって、複数の孔530は、第1本体511Aの第1端部513Aと第2本体511Bの第1端部513Bとを同時に受け入れる。
【0051】
いくつかの実施形態において、プローブ構造51Aの第1本体511Aと、プローブ構造51Bの第2本体511Bとは、形状が異なる(例えば、第1本体511Aは、ある形状を有し、第2本体511Bは、別の形状を有する)。いくつかの実施形態において、プローブ構造51は、プローブアレイ5及びプローブ構造51に限定されることない。前述の実施形態のプローブ構造11、12、13、21、22、23、31、又はそれらの任意の組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0052】
本開示において、異なる試験目的を達成するために異なるサイズ及び形状のプローブ構造を同一のプローブアレイに配置する。更に、本開示において、プローブアレイのプローブ構造の端部は、形状が同じであるのに対して、プローブアレイのプローブ構造のガイドプレートの開口部は、寸法が同じである。したがって、本開示は、少なくとも、(1)プローブアレイにおけるプローブ構造が被試験体と接触している間に、接触力の均衡を容易に保って試験安定性を確保し、(2)プローブアレイにおけるプローブ構造間の間隔を容易に調整し、(3)プローブアレイにおけるプローブ構造が被試験体と接触している間、接触面が一致しているため(because of consistent contact surfaces)、試験過程における温度を容易に制御する、という利点を達成する。
【0053】
以上、本開示及びその利点について説明したが、当業者であれば、本開示の添付の特許請求の範囲に規定された精神及び範囲から逸脱することなく、本開示に対して様々な変更、代替及び置換を行うことができることを理解すべきである。例えば、前述のプロセスは、異なる方法で実施されてもよく、任意の他のプロセス又はそれらの組み合わせに置き換えられてもよい。
【0054】
本開示の範囲は、本明細書に記載されたプロセス、機械、製造、物質構成、手段、方法及びステップの具体的な実施形態に限定されない。本明細書に記載された本開示により、当業者であれば、前述の実施形態で開示されたものと同じ機能を有するか、又はそれと実質的に同じ効果を達成できる、既存の又は潜在的なプロセス、機械、製造、物質構成、手段、方法及びステップを用いて本開示を実施することができる。したがって、これらのプロセス、機械、製造、物質構成、手段、方法及びステップは、本開示の添付の特許請求の範囲に属する。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4
図5