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特開2024-26355自動化された履物構成を実行するためのインテリジェント電子履物および制御ロジック
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024026355
(43)【公開日】2024-02-28
(54)【発明の名称】自動化された履物構成を実行するためのインテリジェント電子履物および制御ロジック
(51)【国際特許分類】
A43B 23/02 20060101AFI20240220BHJP
A43B 3/44 20220101ALI20240220BHJP
A43B 3/48 20220101ALI20240220BHJP
A43C 11/00 20060101ALI20240220BHJP
【ＦＩ】
A43B23/02 104
A43B3/44
A43B3/48
A43C11/00
【審査請求】有
【請求項の数】27
【出願形態】ＯＬ
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023209871
(22)【出願日】2023-12-13
(62)【分割の表示】P 2022127566の分割
【原出願日】2019-05-28
(31)【優先権主張番号】62/678,796
(32)【優先日】2018-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/114,632
(32)【優先日】2018-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/220,403
(32)【優先日】2018-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】514144250
【氏名又は名称】ナイキ イノベイト シーブイ
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】アンドン，クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】コベット，ジャミアン アール．
(72)【発明者】
【氏名】マルホートラ，ヴィクラム
(72)【発明者】
【氏名】ファム，ヒエン トミー
(57)【要約】 （修正有）
【課題】自動化された履物能力を可能にするための付随的な制御ロジックを有するインテリジェント電子履物、そのような履物を製造および使用するための方法、ならびに自動化された構成を提供するための制御システムを提供する。
【解決手段】インテリジェント電子シューズ（ＩＥＳ）は、アッパーと、ソール構造とを含む。ソール構造物および／またはアッパーに取り付けられる警報システムが、電子コマンド信号に応答して所定の出力を生成する。ＩＥＳシステムは、遠隔コンピューティングノードと無線通信する無線通信と、無線通信デバイスおよび警報システムと通信する履物コントローラとを含む。履物コントローラは、ユーザの場所及び遠隔コンピューティングノードの場所を示す場所データを受信し、ユーザの場所が所定の場所／ノードの場所に対する所定の近傍内にあるかどうかを決定し、警報システムにコマンド信号を送信して、ユーザ／車両に通知する。
【選択図】図３
【解決手段】インテリジェント電子シューズ（ＩＥＳ）は、アッパーと、ソール構造とを含む。ソール構造物および／またはアッパーに取り付けられる警報システムが、電子コマンド信号に応答して所定の出力を生成する。ＩＥＳシステムは、遠隔コンピューティングノードと無線通信する無線通信と、無線通信デバイスおよび警報システムと通信する履物コントローラとを含む。履物コントローラは、ユーザの場所及び遠隔コンピューティングノードの場所を示す場所データを受信し、ユーザの場所が所定の場所／ノードの場所に対する所定の近傍内にあるかどうかを決定し、警報システムにコマンド信号を送信して、ユーザ／車両に通知する。
【選択図】図３
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの足に取り付くように構成され、前記ユーザの前記足をその上で支持するように構成される、シューズ構造と、
前記シューズ構造に取り付けられ、前記足を前記シューズ構造に固定するように構成される、締結機構と、
前記シューズ構造に取り付けられる電気モータであって、前記電気モータが前記締結機構を締め付ける張力付けモード及び前記電気モータが前記ユーザによって知覚可能な所定の触覚警報を出力する警報モードにおいて動作可能である、前記電気モータと、
遠隔コンピューティングノードと無線通信するように構成される無線通信デバイスと、
前記無線通信デバイスと前記電気モータとに動作的に接続されるコントローラと、を含み、
前記コントローラは、
前記締結機構を締め付ける要求を示す第1の入力信号を受信し、
前記第1の入力信号の受信に応答して、第1のコマンド信号を前記電気モータに送信して、前記張力付けモードをアクティブ化させ、
前記ユーザのユーザ場所が自動車に対する所定の場所又は所定の近傍内にあることを示す第２の入力信号を受信し、
前記第２の入力信号の受信に応答して、第２のコマンド信号を前記電気モータに送信して、前記警報モードをアクティブ化させ、前記所定の触覚警報を生成する、
ように構成され、
前記所定の触覚警報は、所定のパターンにおいて前記締結機構を順次的に張力付けること及び緩めることを含む、
インテリジェント電子シューズシステム。
前記シューズ構造に取り付けられ、前記足を前記シューズ構造に固定するように構成される、締結機構と、
前記シューズ構造に取り付けられる電気モータであって、前記電気モータが前記締結機構を締め付ける張力付けモード及び前記電気モータが前記ユーザによって知覚可能な所定の触覚警報を出力する警報モードにおいて動作可能である、前記電気モータと、
遠隔コンピューティングノードと無線通信するように構成される無線通信デバイスと、
前記無線通信デバイスと前記電気モータとに動作的に接続されるコントローラと、を含み、
前記コントローラは、
前記締結機構を締め付ける要求を示す第1の入力信号を受信し、
前記第1の入力信号の受信に応答して、第1のコマンド信号を前記電気モータに送信して、前記張力付けモードをアクティブ化させ、
前記ユーザのユーザ場所が自動車に対する所定の場所又は所定の近傍内にあることを示す第２の入力信号を受信し、
前記第２の入力信号の受信に応答して、第２のコマンド信号を前記電気モータに送信して、前記警報モードをアクティブ化させ、前記所定の触覚警報を生成する、
ように構成され、
前記所定の触覚警報は、所定のパターンにおいて前記締結機構を順次的に張力付けること及び緩めることを含む、
インテリジェント電子シューズシステム。
【請求項2】
前記コントローラは、前記電気モータのアクティブ化を前記自動車からの音声出力又は光出力と協調させるように更に構成される、請求項１に記載のインテリジェント電子シューズシステム。
【請求項3】
前記コントローラは、前記シューズ構造の移動中に前記電気モータの監督された動作を通じて前記締結機構の張力を能動的に調整するように更に構成される、請求項１に記載のインテリジェント電子シューズシステム。
【請求項4】
前記シューズ構造に取り付けられ、前記シューズ構造のアッパー内の前記ユーザの前記足の存在を検出するように構成される、センサを更に含み、前記コントローラは、前記足が前記アッパー内にあることを示す前記センサからのセンサ信号を受信するように更に構成され、前記第１のコマンド信号及び前記第２のコマンド信号は、前記受信するセンサ信号に更に応答して送信される、請求項１に記載のインテリジェント電子シューズシステム。
【請求項5】
前記ユーザは、ポータブル電子デバイスを有し、前記無線通信デバイスは、前記ポータブル電子デバイスに無線接続し、それによって、前記遠隔コンピューティングノードと無線通信するように更に構成される、請求項１に記載のインテリジェント電子シューズシステム。
【請求項6】
前記第１の入力信号は、前記コントローラを介して、前記シューズ構造に取り付けられる手動でアクティブ化されるスイッチ又は前記ユーザが着用するポータブル電子デバイスで作動する専用のモバイルアプリケーションから受信される、請求項１に記載のインテリジェント電子シューズシステム。
【請求項7】
前記シューズ構造に取り付けられるオーディオコンポーネントを備える警報システムを更に含み、前記コントローラは、前記第２の入力信号の受信に応答して、第３のコマンド信号を前記警報システムに送信して、ユーザ知覚可能な音声出力を生成するように更に構成される、請求項１に記載のインテリジェント電子シューズシステム。
【請求項8】
前記シューズ構造に取り付けられる照明コンポーネントを備える警報システムを更に含み、前記コントローラは、前記第２の入力信号の受信に応答して、第３のコマンド信号を前記警報システムに送信して、ユーザ知覚可能な光出力を生成するように更に構成される、請求項１に記載のインテリジェント電子シューズシステム。
【請求項9】
前記第２のコマンド信号は、前記締結機構が前記張力付けモードにおける前記電気モータのアクティブ化を通じて張力付けられた状態にあるという決定に更に応答して送信される、請求項１に記載のインテリジェント電子シューズシステム。
【請求項10】
前記コントローラは、前記シューズ構造の上又は内側に取り付けられ、前記第１の入力信号及び前記第２の入力信号は、前記遠隔コンピューティングノードから受信され、前記遠隔コンピューティングノードは、前記ユーザによって着用され、第三者ホストシステムと無線通信する、ポータブル電子デバイスを含む、請求項１に記載のインテリジェント電子シューズシステム。
【請求項11】
前記コントローラは、
複数の異なる張力付けられた位置のうちのどの張力付けられた位置が前記締結機構の現在の張力付けられた位置であるか決定し、
前記締結機構の前記現在の張力付けられた位置が前記ユーザに検証されたメモリ格納された張力付けられた位置に対応するかどうか決定する、
ように更に構成され、
前記第２のコマンド信号を送信することは、前記現在の張力付けられた位置が前記ユーザに検証された前記メモリ格納された張力付けられた位置に対応するという決定に更に応答する、
請求項１に記載のインテリジェント電子シューズシステム。
複数の異なる張力付けられた位置のうちのどの張力付けられた位置が前記締結機構の現在の張力付けられた位置であるか決定し、
前記締結機構の前記現在の張力付けられた位置が前記ユーザに検証されたメモリ格納された張力付けられた位置に対応するかどうか決定する、
ように更に構成され、
前記第２のコマンド信号を送信することは、前記現在の張力付けられた位置が前記ユーザに検証された前記メモリ格納された張力付けられた位置に対応するという決定に更に応答する、
請求項１に記載のインテリジェント電子シューズシステム。
【請求項12】
前記シューズ構造に取り付けられ、前記締結機構の前記現在の張力付けられた位置を検出し且つそれを示すセンサ信号を前記コントローラに出力するように構成される、センサデバイスを更に含む、請求項１１に記載のインテリジェント電子シューズシステム。
【請求項13】
前記締結機構は、レース、ストラップ、ラッチ、ケーブル、又はバックルを含む、請求項１に記載のインテリジェント電子シューズシステム。
【請求項14】
ユーザの足のための履物製品であって、
前記ユーザの前記足に取り付くように構成されるアッパーと、前記アッパーに取り付けられ、前記足をその上で支持するように構成される、ソール構造とを備える、シューズ構造と、
前記ソール構造に取り付けられ、前記アッパー内で前記足を固定するように構成される、締結機構であって、レース、ストラップ、ラッチ、ケーブル、又はバックルを含む、締結機構と、
前記シューズ構造に取り付けられる電気モータであって、前記電気モータが前記締結機構を締め付ける張力付けモード及び前記電気モータが前記ユーザによって知覚可能な所定の触覚警報を出力する警報モードにおいて動作可能である、前記電気モータと、
前記シューズ構造に取り付けられ、遠隔コンピューティングノードと無線通信するように構成される、無線通信デバイスと、
前記シューズ構造に取り付けられ、前記無線通信デバイスと前記電気モータとに動作的に接続される、履物コントローラと、を含み、
前記履物コントローラは、
前記締結機構を締め付ける要求を示す第1の入力信号を受信し、
前記第1の入力信号の受信に応答して、第1のコマンド信号を前記電気モータに送信して、前記張力付けモードをアクティブ化させ、
前記ユーザのユーザ場所が自動車に対する所定の場所又は所定の近傍内にあることを示す第２の入力信号を受信し、
前記第２の入力信号の受信に応答して、第２のコマンド信号を前記電気モータに送信して、前記警報モードをアクティブ化させ、前記所定の触覚警報を生成する、
ように構成され、
前記所定の触覚警報は、所定のパターンにおいて前記締結機構を順次的に張力付けすること及び緩めることを含む、
履物製品。
前記ユーザの前記足に取り付くように構成されるアッパーと、前記アッパーに取り付けられ、前記足をその上で支持するように構成される、ソール構造とを備える、シューズ構造と、
前記ソール構造に取り付けられ、前記アッパー内で前記足を固定するように構成される、締結機構であって、レース、ストラップ、ラッチ、ケーブル、又はバックルを含む、締結機構と、
前記シューズ構造に取り付けられる電気モータであって、前記電気モータが前記締結機構を締め付ける張力付けモード及び前記電気モータが前記ユーザによって知覚可能な所定の触覚警報を出力する警報モードにおいて動作可能である、前記電気モータと、
前記シューズ構造に取り付けられ、遠隔コンピューティングノードと無線通信するように構成される、無線通信デバイスと、
前記シューズ構造に取り付けられ、前記無線通信デバイスと前記電気モータとに動作的に接続される、履物コントローラと、を含み、
前記履物コントローラは、
前記締結機構を締め付ける要求を示す第1の入力信号を受信し、
前記第1の入力信号の受信に応答して、第1のコマンド信号を前記電気モータに送信して、前記張力付けモードをアクティブ化させ、
前記ユーザのユーザ場所が自動車に対する所定の場所又は所定の近傍内にあることを示す第２の入力信号を受信し、
前記第２の入力信号の受信に応答して、第２のコマンド信号を前記電気モータに送信して、前記警報モードをアクティブ化させ、前記所定の触覚警報を生成する、
ように構成され、
前記所定の触覚警報は、所定のパターンにおいて前記締結機構を順次的に張力付けすること及び緩めることを含む、
履物製品。
【請求項15】
インテリジェント電子シューズを作動させる方法であって、
前記インテリジェント電子シューズは、ユーザの足に取り付き、前記ユーザの前記足をその上で支持する、シューズ構造を含み、当該方法は、
コントローラを介して、前記シューズ構造に取り付けられ、前記ユーザの前記足を前記シューズ構造に固定するように構成される、締結機構を締め付ける要求を示す第１の入力信号を受信することと、
前記第１の入力信号の受信に応答して、前記コントローラを介して、前記シューズ構造に取り付けられる電気モータに、第１のコマンド信号を送信して、前記電気モータが前記締結機構を締め付ける張力付けモードをアクティブ化させることと、
前記コントローラを介して、前記ユーザのユーザ場所が自動車に対する所定の場所又は所定の近傍内にあることを示す第２の入力信号を受信することと、
前記第２の入力信号の受信に応答して、前記コントローラを介して、前記電気モータに、第２のコマンド信号を送信して、前記電気モータが前記ユーザによって知覚可能な所定の触覚警報を出力する警報モードをアクティブ化させることと、を含み、
前記所定の触覚警報は、所定のパターンにおいて前記締結機構を順次的な張力付けること及び緩めることを含む、
方法。
前記インテリジェント電子シューズは、ユーザの足に取り付き、前記ユーザの前記足をその上で支持する、シューズ構造を含み、当該方法は、
コントローラを介して、前記シューズ構造に取り付けられ、前記ユーザの前記足を前記シューズ構造に固定するように構成される、締結機構を締め付ける要求を示す第１の入力信号を受信することと、
前記第１の入力信号の受信に応答して、前記コントローラを介して、前記シューズ構造に取り付けられる電気モータに、第１のコマンド信号を送信して、前記電気モータが前記締結機構を締め付ける張力付けモードをアクティブ化させることと、
前記コントローラを介して、前記ユーザのユーザ場所が自動車に対する所定の場所又は所定の近傍内にあることを示す第２の入力信号を受信することと、
前記第２の入力信号の受信に応答して、前記コントローラを介して、前記電気モータに、第２のコマンド信号を送信して、前記電気モータが前記ユーザによって知覚可能な所定の触覚警報を出力する警報モードをアクティブ化させることと、を含み、
前記所定の触覚警報は、所定のパターンにおいて前記締結機構を順次的な張力付けること及び緩めることを含む、
方法。
【請求項16】
前記自動車のアクティブ化を前記自動車からの音声出力又は光出力と協調させることを更に含む、請求項１５に記載の方法。
【請求項17】
前記シューズ構造の移動中に前記電気モータの監督された動作を通じて前記締結機構の張力を能動的に調整することを更に含む、請求項１５に記載の方法。
【請求項18】
前記コントローラを介して、前記シューズ構造に取り付けられるセンサから、前記ユーザの前記足が前記シューズ構造のアッパー内にあることを示すセンサ信号を受信することを更に含み、前記第１のコマンド信号及び前記第２のコマンド信号は、前記受信するセンサ信号に更に応答して送信される、請求項１５に記載の方法。
【請求項19】
前記インテリジェント電子シューズは、前記シューズ構造に取り付けられ、遠隔コンピューティングノードと無線通信するように構成される、無線通信デバイスを更に含み、前記コントローラは、前記遠隔コンピューティングノードから前記第２の入力信号を受信する、請求項１５に記載の方法。
【請求項20】
前記ユーザは、ポータブル電子デバイスを有し、前記無線通信デバイスは、前記ポータブル電子デバイスに無線接続し、それによって、前記遠隔コンピューティングノードと無線通信するように更に構成される、請求項１９に記載の方法。
【請求項21】
前記第１の入力信号は、前記コントローラを介して、前記シューズ構造に取り付けられる手動でアクティブ化されるスイッチ又は前記ユーザが着用するポータブル電子デバイスで作動する専用のモバイルアプリケーションから受信される、請求項１５に記載の方法。
【請求項22】
前記第２の入力信号の受信に応答して、前記コントローラを介して、前記シューズ構造に取り付けられるオーディオシステムに、第３のコマンド信号を送信して、ユーザ知覚可能な音声出力を生成することを更に含む、請求項１５に記載の方法。
【請求項23】
前記第２の入力信号の受信に応答して、前記コントローラを介して、前記シューズ構造に取り付けられる照明システムに、第３のコマンド信号を送信して、ユーザ知覚可能な光出力を生成することを更に含む、請求項１５に記載の方法。
【請求項24】
前記締結機構は、レース、ストラップ、ラッチ、ケーブル、又はバックルを含む、請求項１５に記載の方法。
【請求項25】
前記インテリジェント電子シューズは、前記シューズ構造に取り付けられるオーディオコンポーネントを備える警報システムを更に含み、当該方法は、前記第２の入力信号の受信に応答して、前記コントローラを介して、第３のコマンド信号を前記警報システムに送信して、ユーザ知覚可能な音声出力を生成することを更に含む、請求項１５に記載の方法。
【請求項26】
前記インテリジェント電子シューズは、前記シューズ構造に取り付けられる照明コンポーネントを備える警報システムを更に含み、当該方法は、前記第２の入力信号の受信に応答して、前記コントローラを介して、第３のコマンド信号を前記警報システムに送信して、ユーザ知覚可能な光出力を生成することを更に含む、請求項１５に記載の方法。
【請求項27】
前記第２のコマンド信号は、前記締結機構が前記張力付けモードにおける前記電気モータのアクティブ化を通じて張力付けられた状態にあることを決定することに更に応答して送信される、請求項１５に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
（関連出願の参照）
本出願は、２０１８年１２月１４日に出願され、許可され、米国特許出願第１６／１１４，６３２号の継続出願である、米国特許出願第１６／２２０，４０３号の国際（ＰＣＴ）出願であり、米国特許出願第１６／１１４，６３２号は、２０１８年８月２８日に出願され、米国特許第１０，１７８，８９０Ｂ１号であり、２０１８年５月３１日に出願された米国仮特許出願第６２／６７８，７９６号の利益および優先権を主張する。
本出願は、２０１８年１２月１４日に出願され、許可され、米国特許出願第１６／１１４，６３２号の継続出願である、米国特許出願第１６／２２０，４０３号の国際（ＰＣＴ）出願であり、米国特許出願第１６／１１４，６３２号は、２０１８年８月２８日に出願され、米国特許第１０，１７８，８９０Ｂ１号であり、２０１８年５月３１日に出願された米国仮特許出願第６２／６７８，７９６号の利益および優先権を主張する。
【0002】
本開示は、一般的には、ウェアラブル電子デバイスに関する。より具体的には、この開示の態様は、インテリジェント電子履物および衣服の自動化された構成を可能にするためのシステム、方法、およびデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
シューズ、ブーツ、スリッパ、サンダル、および同等物のような、履物製品は、一般的に、２つの主要な要素、すなわち、履物をユーザの足に固定するためのアッパー(upper)と、足のための土台を成す支持を提供するためのソール構造(sole structure)とで構成される。アッパーは、互いに縫い合わされて或いは接着的に結合されて、足を安全に受け入れるシェルまたはハーネスを形成する－織物、発泡体、ポリマ、天然皮革および合成皮革などを含む－様々な材料から製造されることがある。サンダルおよびスリッパの場合、アッパーは、開放褄先(toe)または踵(heel)構造を有してよく、或いは、足の甲(instep)の上に、そして、幾つかの設計では、踝(足首)(ankle)の周りに延びる、一連のストラップに概ね限定されてよい。逆に、ブーツおよびシューズの設計は、閉塞褄先または踵構造と、履物の内部へのアクセスをもたらす後方クォーター(腰革)(quarter)部分を通じる踝開口とを備える、フルアッパーを組み込んで、アッパーへの足の進入およびアッパーからの足の除去を容易にする。アッパー内で足を固定するために、シューレース(靴紐)またはストラップが利用されることがある。
【0004】
ソール構造は、一般的に、アッパーの下方部分に取り付けられ、ユーザの足と地面との間に位置付けられる。スポーツシューズを含む多くの履物製品において、ソール構造は、快適性を高めるインソール(内底)(中敷)(insole)と、衝撃緩和するミッドソール(中底)(midsole)と、表面に接触するアウトソール(外底)(outsole)とを一般的に組み込む、層状構造である。部分的にまたは全体的にアッパー内に配置されることがあるインソールは、ユーザの足の下面のための接触面を提供する薄くて圧縮可能な部材である。対照的に、ミッドソールは、インソールの下に取り付けられて、ソール構造の中間層を形成する。地面反力を減衰させることに加えて、ミッドソールは、足の動きを制御し、安定性を付与するのに役立つことがある。ミッドソールの下面に固定されるのは、履物の接地部分を形成するアウトソールであり、通常、牽引力(traction)を向上させるための構成を含む耐久性および耐摩耗性の材料で作られる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書に提示するのは、自動化された履物能力を可能にするための付随的な制御ロジックを有するインテリジェント電子履物、そのような履物を製造するための方法および使用するための方法、ならびにインテリジェント電子履物の自動化された構成を提供するための制御システムである。一例として、インテリジェント電子シューズ（ＩＥＳ）と無線通信して、シューズと自動車との間の通信、すなわち、履物車両間通信（Ｆ２Ｖ）を自動化する、ＩｏＡＡＦ（Internet of Adaptive Apparel and Footwear）システムが提示される。例えば、ライドシェアアプリケーションでは、登録された運転手が、専用モバイルアプリケーション（「アプリ」）または個人のスマートフォンまたは他のハンドヘルドコンピューティングデバイス上で作動するウェブベースのアプレットを通じて、乗車(ride)を求める乗客(passenger)とペアにされる。ひとたびペアにされると、乗手(rider)は、ＩＥＳを着用している間に、縁石(curb)の外側でライドシェア運転手を待つことがある。例えば、乗手が群衆内や繁華な歩道で待っている場合に、運転者が待機中の乗手を識別するのを助けるために、ＩＥＳは、運転者が運賃を見つけるのを助ける声の届く範囲構成(hailing feature)を自動化する。具体的には、ＩＥＳは、乗手および運転手のリアルタイムの場所をトラッキング(追跡)し、乗手の場所が所定の場所または運転手の場所の近傍にあると決定した後に、ＩＥＳは、乗手の注意を引くのに十分な視覚または聴覚出力を自動的に生成する。例えば、シューズのミッドソールに内蔵されたＩＥＳプロセッサが、内蔵されたシューズ光システムにコマンド信号を発して、光を照らさせ、閃光させ、色を変更させ、或いはそれらの組み合わせを行わせる。任意的にまたは代替的に、ＩＥＳプロセッサは、車両制御システムにコマンドプロンプトを無線送信して、乗手が運転者を識別するのを助けるために車両ホーンまたは車両灯システムを起動させることのような、視覚または可聴出力を応答的に生成してよい。
【0006】
ＩＥＳと遠隔電子デバイス、例えばライドシェア運転手の自動車との間の無線通信を可能にするために、ＩＥＳは、ユーザのスマートフォン、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、または無線通信能力を有する他のポータブル電子デバイスによって確立される通信セッションをピギーバック(piggyback)してよい。代替的に、ＩＥＳは、シューズ構造内にパッケージされる常駐無線通信デバイスを備えるスタンドアロンのデバイスとして作動してよい。他の周辺ハードウェアが、常駐メモリ、短波アンテナ、再充電可能バッテリ、ＳＩＭカードなどを含んでよく、それらの全ては、シューズ構造の内側に収容される。ＩＥＳは、ユーザが履物および／またはＩｏＡＡＦシステムと相互作用(対話)することを可能にするヒューマンマシンインタフェース（ＨＭＩ）を備えてよい。例えば、１つ以上の電気活性ポリマ（ＥＡＰ）センサが、シューズ構造上に取り付けられ且つユーザがＩＥＳの動作態様を制御することを可能にするユーザ入力を受信するように動作可能なパッチに織り込まれるか或いはそのようなパッチとして形成されてよい。同様に、自動化された履物構成を実行するための付随的な動作のいずれも、ＩＥＳプロセッサを介して局所的に実行されてよく、或いはスマートフォン、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、ＩｏＡＡＦシステム、またはそれらの任意の組み合わせによる実行のために分散型計算方式でオフボードされて(off-boarded)よい。
【0007】
一層更なる選択肢として、任意の１つ以上の所望の履物構成の実行は、ＩＥＳプロセッサおよび／またはＩｏＡＡＦシステムサーバコンピュータを介したユーザのセキュリティ認証を最初に要求してよい。例えば、シューズ構造内に分散されたセンサのアレイは、ＩＥＳプロセッサと通信して、（例えば、圧力センサを介した）ユーザの重量、（例えば、電子適応反応レーシング（ＥＡＲＬ）を介した）シューズのサイズ、（例えば、光指紋センサを介した）褄先指紋を確認すること、または他の適切な方法のような、生体測定(バイオメトリック)検証を実行する。この概念の拡張として、自動化された構成を実行しようとするときに、前述の感知デバイスのいずれかが、ＩＥＳが実際にユーザの足にあることを確認するために、バイナリ（オン／Ｏオフ）スイッチとして利用されてよい。ひとたびセキュリティ認証が確立されると、インテリジェントな電子シューズが、支払いを行うか或いは支払を受け入れるための手段としてまたは商取引の一部として使用されてもよい。
【0008】
自動化された構成の実行を容易にするために無線データ交換を提供することは、ＩＥＳがＩｏＡＡＦシステムに登録されることを必要とすることがある。例えば、ユーザは、ＩｏＡＡＦシステムでＩＥＳシリアル番号を記録してよく、それは、次に、追加的な認証を提供するために、個人アカウント、例えば、ユーザのスマートフォン、タブレット、ＰＣ、またはラップトップ上で作動する「デジタルロッカー(digital locker)」に検証キーを発行する。登録は、手動で、例えば、ユーザを介して、或いは、デジタル式に、例えば、シューズ上のバーコードまたは近接場通信タグを介して、完了されてよい。一意的な仮想シューズが、ＩＥＳに割り当てられて、デジタルロッカーに格納されてよく、各仮想シューズは、暗号ハッシュ機能、信頼できるタイムスタンプ、相関するトランザクションデータなどのような、一意性(uniqueness)と真正性(authenticity)を保証するために設計されたブロックチェーンセキュリティ技術によって支援されてよい。ひとたび適切に確認されると、ＩＥＳは、コンサート、映画、スポーツイベント、飛行機、その他の大量輸送機関、および同等物への入場についてユーザを認証するために使用されてよい。本明細書に提示する新規な概念のための代表的な用途としての履物製品に関連して記載するが、開示の選択肢および構成の多くは、衣服、ヘッドギア、アイウェア、リストウェア、ネックウェア、レッグウェア、および同等物を含む、他のウェアラブル(着用可能な)衣服に適用される場合があることが想定される。
【0009】
本開示の態様は、自動化された履物構成を実行するためのネットワーク化された制御システムおよび付随するロジックに向けられている。例えば、ユーザの足に取り付けられるアッパーと、アッパーに取り付けられ且つユーザの足をその上で支持するソール構造とを備える、履物製品を含む、インテリジェント電子シューズシステムが提示される。ソール構造は、履物製品の最も底にある地面係合部分を画定するアウトソールを含む。履物のソール構造および／またはアッパーに取り付けられるコントローラ自動化された警報システムが、１つ以上の電子コマンド信号に応答して、可視、可聴および／または触覚出力を生成するように動作可能である。ＩＥＳシステムは、遠隔コンピューティングノードと無線通信する無線通信デバイスと、無線通信デバイスおよび警報システムと通信するシステムコントローラとを含む。このコントローラは、履物に常駐するか或いは履物から遠隔にあってよく、ユーザの場所および遠隔コンピューティングノードの場所を示す場所データを受信するようにプログラムされる。このデータを使用して、コントローラは、ユーザの場所が所定の場所内にあるいか或いはノードの場所に対する近傍内にあるかどうかを決定する。ユーザの場所が所定の場所内またはノードの場所に対する所定の近傍内にあることに応答して、システムコントローラは、警報システムにコマンド信号を自動的に送信して、ユーザおよび／または自動車によって知覚可能な所定の可視、可聴、および／または触覚警報を生成し、例えば、それによって、一方または両方の当事者にそれらの相対的な近接性／場所を通知する。
【0010】
本開示の追加的な態様は、開示のシステムおよびデバイスのいずれかを組み立てるための方法および作動させるための方法に向けられている。一例では、ユーザの足のための履物製品を製造する方法が提示される。この代表的な方法は、任意の順序において、ならびに、上記または下記に開示する構成および選択肢のいずれかとの任意の組み合わせにおいて、ユーザの足を受け入れてユーザの足を取り付けるように構成されるアッパーを提供するステップと、ユーザの足をその上で支持するように構成されるソール構造を提供するステップであって、ソール構造は履物の地面係合部分を画定するアウトソールを有する、ソール構造を提供するステップと、ソール構造をアッパーに取り付けるステップと、ソール構造および／またはアッパーにコントローラ自動化された警報システムを取り付けるステップであって、警報システムは、コマンド信号に応答して可聴、可視、および／または触覚出力を生成するように構成される、コントローラ自動化された警報システムを取り付けるステップと、ソール構造および／またはアッパーに無線通信デバイスを取り付けるステップであって、無線通信デバイスは、遠隔コンピューティングノードと無線通信するように構成される、無線通信デバイスを取り付けるステップと、ソール構造および／またはアッパーに常駐コントローラを取り付けるステップとを含む。この常駐コントローラは、無線通信デバイスおよび警報システムに動作的に接続される。常駐コントローラは、ユーザの現在場所を示すユーザ場所データを受信し、遠隔コンピューティングノードの現在場所を示すノード場所データを受信し、ユーザの場所が所定の場所またはノードの場所に対する近傍内にあるかどうかを決定し、警報システムにコマンド信号を自動的に送信して所定の警報を生成することによって、ユーザの場所が所定の場所またはノードの場所に対する近傍内にあることに応答する、ようにプログラムされる。
【0011】
別の例では、インテリジェント電子シューズの自動化された構成を実行する方法が提示される。この代表的な方法は、任意の順序で、ならびに、上記または下記に開示の構成および選択肢のいずれかとの任意の組み合わせにおいて、常駐または遠隔無線通信デバイスを介して、ユーザの場所を示す場所データを受信するステップと、無線通信デバイスを介して、遠隔コンピューティングノードのノード場所を示す場所データを受信するステップと、常駐または遠隔履物コントローラを介して、ユーザが所定の場所またはノードの場所に対する近傍内に位置するかどうかを決定するステップと、ユーザ場所が所定の場所またはノードの場所に対する近傍内にあるかどうかに応答して、履物コントローラが常駐コントローラ自動化警報システムにコマンド信号を自動的に送信して、ユーザおよび／または自動車が知覚可能な所定の可視、可聴および／または触覚警報を生成し、例えば、それによって、一方または双方の当事者にそれらの相対的な近接性／場所を通知するステップとを含む。
【0012】
本開示の更なる態様は、自動化された照明能力を備える履物に向けられている。例えば、履物製品は、アッパーを含み、アッパーは、ユーザの足を少なくとも部分的に覆い、ユーザの足に取り付けられる。ソール構造が、アッパーの下方部分に取り付けられ、ユーザの足をその上で支持し、履物の地面係合表面を画定するアウトソールを含む。常駐警報システムがソール構造に取り付けられ、電子コマンド信号に応答して可視、可聴および／または触覚警報を生成するように選択的に作動可能である。常駐無線通信デバイスがソール構造の内側に取り付けられ、自動車、遠隔バックエンドサーバコンピュータ、ミドルウェアノード、ポータブル電子装置上で作動する専用ソフトウェアアプリなどのような、遠隔コンピューティングノードと無線通信するように作動可能である。
【0013】
上記の例を続けると、履物は、ソール構造の内側に取り付けられ、無線通信デバイスおよび警報システムに通信的に接続される、常駐コントローラを備える。この常駐コントローラは、ユーザの現在場所および遠隔コンピューティングノードの現在場所を示す場所データを受信するようにプログラムされる。次に、常駐コントローラは、ユーザの現在場所が所定の場所／ノードの現在場所に対する近傍内にあるかどうかを決定する。そうであるならば、駐在コントローラは、１つ以上のコマンド信号を警報システムに応答的に送信して、ユーザ／車両にそれらの相対的な近さを通知する所定の警報を生成する。
【0014】
開示のシステム、方法およびデバイスのいずれかについて、履物コントローラは、例えば、ユーザ場所が所定の場所／ノード場所に対する近傍内にあることに応答して、遠隔コンピューティングノードの制御システムにコマンド信号を送信して、可聴または視覚出力を生成してよい。例えば、遠隔コンピューティングノードは、車両ヘッドランプシステムを備える自動車であってよく、この場合、履物コントローラによってプロンプトされる(促される)視覚出力は、車両のヘッドランプシステムの光出力の照明、閃光、および／または強化(intensification)を含んでよい。任意的に、履物コントローラは、車両ヘッドランプシステムの光出力をＩＥＳ警報システムの所定の光出力と協調させるように作動可能である。加えて、履物コントローラによってプロンプトされる可聴出力は、自動車のホーンシステム、インフォテンメントシステム、または可聴出力を生成することができる他の車両サブシステムの可聴出力の起動および／または変調を含んでよい。任意的に、履物コントローラは、車両オーディオシステムの可聴出力をＩＥＳ警報システムの所定のオーディオ出力と協調させるように作動可能であってよい。
【0015】
開示のシステム、方法およびデバイスのいずれかについて、ユーザは、スマートフォン、タブレット、および／またはスマートウォッチのような、ポータブル電子デバイスを有してよく、無線通信デバイスは、ポータブル電子デバイスに無線接続し、この接続性を通じて、遠隔コンピューティングノードと無線通信するように設計されてよい。別の選択肢として、警報システムは、シューズ構造に取り付けられる触覚トランスデューサを含んでよい。この場合、履物コントローラのコマンド信号は、触覚トランスデューサに触覚キューを発生させて、例えば、ユーザの場所が所定の場所／ノードの場所位置に対する近傍内にあるときにユーザに通知する。同じ趣旨で、警報システムは、シューズ構造に取り付けられるオーディオシステムを含んでよい。履物コントローラのコマンド信号は、オーディオシステムに所定の音声出力を発生させて、例えば、ユーザの場所が所定の場所／ノードの場所に対する近傍内にあるときにユーザに通知してよい。
【0016】
開示のシステム、方法および装置のいずれかについて、遠隔コンピューティングノードは、常駐または商用セキュリティシステムの中央制御ユニットであってよい。この場合、履物コントローラは、ユーザの場所が所定の場所またはセキュリティシステムによってモニタリングされる住居またはビルに対する近傍に入る（またはそれらから出る）ときに、起動解除（または起動）コマンド信号をセキュリティシステムに送信してよい。同様に、遠隔コンピューティングノードは、ホームオートメーションシステムの中央制御ユニットであってよい。この場合、履物コントローラは、例えば、ユーザの場所が所定の場所またはホームオートメーションシステムに関連する家庭または家庭内の特定の部屋の近傍内にあることに応答して、コマンド信号をホームオートメーションシステムに送信して、ドアをロックまたはロック解除し、室内灯を起動または起動解除し、且つ／或いはサーモスタットの温度を上昇または下降させてよい。所定の場所または近傍は、履物コントローラによって生成されるジオフェンスによって描かれてよい。この場合、コマンド信号は、遠隔コンピューティングノードまたはＩＥＳがジオフェンスを破ることを検出した後に、遠隔コンピューティングノードまたはＩＥＳサブシステムに送信される。
【0017】
開示されたシステム、方法およびデバイスのいずれかについて、圧力センサが、シューズ構造に取り付けられ、アッパー内の足の存在を検出するように構成されてよい。幾つかの用途について、コマンド信号は、アッパー内の足の存在が検出されるときにのみ、ＩＥＳ警報システムに送信されてよい。履物製品中の足存在感知は、圧力／力感知、容量性感知、磁気信号感知などを含む、様々な方法を介して達成されてよい。任意的に、圧力センサがソール構造の内側に取り付けられ、ユーザの重量を検出するように構成されてよい。これらのセンサ読取値から、履物コントローラは、現在のユーザの検出された重量が、メモリに格納された検証されたユーザの重量の所定の範囲内にあるか（ユーザに認証されるか）どうかを決定してよい。ひとたび検証されると、履物コントローラは、次に、コマンド信号をＩＥＳ警報システムに送信する。
【0018】
開示のシステム、方法およびデバイスのいずれかについて、ＩＥＳは、アッパーに取り付けられたシューレースと、ソール構造の内側に取り付けられ、張力付けられた状態と張力付けられていない状態との間でシューレース／ストラップを選択的に移行させるように作動可能である、レースモータとを含んでよい。履物コントローラは、レースモータと通信して、シューレースの現在の状態を決定してよい。この場合には、コマンド信号が、シューレースが張力付けられた状態にあるときにのみ、ＩＥＳ警報システムに送信される。少なくとも幾つかの構成において、張力付けられた状態は、複数の離散的な張力付けられた位置を含んでよく、ＩＥＳシステムは、現在のユーザのための現在の離散的な張力付けられた位置を検出するレースセンサを含んでよい。履物コントローラは、レースセンサと通信して、現在の離散的な張力付けられた位置がメモリに格納された検証されたレース張力付けられた（すなわち、登録されたユーザに認証された）位置に対応するかどうかを決定してよい。現在のユーザがひとたび検証されると、履物コントローラは、次に、コマンド信号をＩＥＳ警報システムに送信する。電動レーシングおよびジェスチャ制御能力を備える履物に関する追加的な情報は、例えば、特許文献１および特許文献２に見出されることができる。それらの両方は、全ての目的のために、それらのそれぞれの全文が参照により本明細書に援用される。例えば（単独でまたはスマートフォンでの検証との組み合わせにおいて）ユーザを認証／検証するために、ユーザ認識がシューズ内の微小電気機械システム（ＭＥＭＳ）から決定されることがある歩行プロファイリングおよび分析を介して達成される場合があることも想定される。
【0019】
開示のシステム、方法および装置のいずれかについて、遠隔コンピューティングノードは、例えば、デジタルカメラの一部として、光センサを含んでよい。ＩＥＳ警報システムの所定の出力は、光センサによって検出可能であり、ユーザを遠隔コンピューティングノードに検証するように設計された、個人化された色および／または符号化された点滅パターンを含んでよい。少なくとも幾つかの用途において、無線通信デバイスは、ＢＬＵＥＴＯＯＴＨ（登録商標）Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ （ＢＬＥ）、低電力および広域カテゴリ（ＣＡＴ）Ｍ１または狭帯域ＣＡＴ－ＮＢ１無線インタフェースを含んでよい。別の選択肢として、バーコード、無線周波数識別（ＲＦＩＤ）タグ、または近接場通信（ＮＦＣ）タグが、ソール構造および／またはアッパーに取り付けられてよく、これらの構成は、遠隔コンピューティングノードにセキュリティ認証コードを通信するように設計される。
【0020】
上記要約は、本開示のあらゆる実施形態またはあらゆる態様を表すことを意図しない。むしろ、前述の要約は、本明細書に記載する新規な概念および構成のうちの一部の新規な概念および構成の例示を提供するに過ぎない。上記構成および利点、ならびに本開示の他の構成および付随する利点は、添付の図面および添付の特許請求の範囲に関連して理解されるときに、本開示を実施するための図示の例および代表的なモードの以下の詳細な記述から容易に明らかであろう。その上、この開示は、上記および下記に提示する要素および構成のありとあらゆる組み合わせおよびサブコンビネーションを明白に含む。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本開示の態様に従った自動化された履物構成を備える代表的なインテリジェント電子シューズの側面図である。
【0022】
【0023】
【0024】
【図4】開示する概念の態様に従った、常駐または遠隔制御論理回路構成、プログラマブルコントローラ、または他のコンピュータベースのデバイスもしくはデバイスのネットワークによって実行される、メモリ格納命令に対応することがある、自動化された履物構成プロトコルのためのフローチャートである。
【0025】
【0026】
【発明を実施するための形態】
【0027】
本開示は、様々な修正および代替的な形態に従い、幾つかの代表的な実施形態が図面に一例として示されており、本明細書において詳細に記載される。しかしながら、本開示の新規な態様は、上記に列挙した図面に図示される特定の形態に限定されないことを理解されるべきである。むしろ、本開示は、添付の請求項に包含される本開示の範囲に入る全ての修正、均等物、組み合わせ、サブコンビネーション、順列、グループ化、および代替をカバーする。
【0028】
この開示は、多くの異なる形態の実施形態の影響を受けやすい。これらの図示の例が、開示の広範な態様を限定としてではなく、開示の原理の例示として提供されているという理解で、本開示の代表的な実施形態が、図面に示され、本明細書において詳細に記載される。その目的を達成するために、要約、技術分野、背景、要約および詳細な記述のセクションに記載されているが、請求項に明示的に記載されていない、要素および限定は、暗示、推論、またはその他によって、単独または集合的に、請求項に組み込まれるべきではない。
【0029】
本詳細な記述の目的のために、特に否認されない限り、単数形は、複数形を含み、その逆もまた同様である。「および(and)」および「または(or)」という語は、両方とも結合的および非結合的であり、「いずれか(any)」および「全て(all)」という語は、両方とも「ありとあらゆる(any and all)」を意味し、「含む(including」および「含む(comprising)」および「有する(having)」という語は、それぞれ、「非限定的に含む(including without limitation」を意味する。その上、「約(about)」、「殆ど(almost)」、「実質的に(substantially)」、「ほぼ(approximately)」、および同等表現のような、近似の語は、本明細書では、例えば、「で(at)、近くで(near)、またはほぼ近くで(nearly at)」または「０～５％の範囲(within 0-5% of)」または「許容可能な製造許容範囲内(within acceptable manufacturing tolerances)またはそれらのあらゆる論理的な組み合わせの意味で使用されることがある。最後に、前方(fore)、後方(aft)、内側(medial)、外側(lateral)、近位(proximal)、遠位(distal)、垂直(vertical)、水平(horizontal)、前部(front)、後部(back)、左(left)、右(right)などのような、方向性の形容詞および副詞は、ユーザの足に着用されるときに履物製品に対するものであることがあり、例えば、平らな表面に位置するソール構造のベースに対して作動的に方向付けられることがある。
【0030】
次に、図面を参照すると、同様の参照番号が幾つかの図を通じて同様の構成を指しており、図１には、概ね参照番号１０で示されており、本明細書では説明の目的のために運動シューズまたは「スニーカ(sneaker)」として示されている、代表的な履物製品が示されている。本明細書では「インテリジェント電子シューズ(intelligent electronic shoe)」または簡略的に「ＩＥＳ」とも呼ぶ、図示の履物１０は、この開示の新規な態様および構成が実施されることがある例示的な用途であるに過ぎない。同様の趣旨で、人間の足に着用されるウェアラブル電子デバイスについての本概念の実施は、本明細書に開示する概念の代表的な用途としても理解されるべきである。この開示の多くの態様および構成は、他の履物構造に統合されてよく、任意の論理的に関連するタイプのウェアラブル電子デバイスに組み込まれてよいことが理解されるであろう。本明細書で使用するとき、それらの順列を含む「シューズ(shoe)」および「履物(footwear)」という用語は、足に着用される任意の関連するタイプの着物を言及するために、互換的にかつ同義的に使用されることがある。最後に、図面に図示する構成は、必ずしも縮尺通りではなく、純粋に教育目的のために提供されている。よって、図面に示す特定の寸法および相対的な寸法は、限定的なものとして解釈されるべきではない。
【0031】
代表的な履物製品１０(article of footwear)は、土台を成すソール構造１４(sole structure)の上に取り付けられた足を受け入れるアッパー１２(upper)で主に構成される二分構造として図１および図２に概ね描かれている。参照を容易にするために、履物１０は、図２に示すように、３つの解剖学的領域、すなわち、前足領域ＲＦＦ、中足領域ＲＭＦ、および後足（踵）領域ＲＨＦに分割されてよい。履物１０は、垂直面(vertical plane)に沿って、人体の矢状面(sagittal plane)から最も遠いシューズ１０の遠位半分である外側セグメントＳＬＡ(lateral segment)と、人体の矢状面に最も近いシューズ１０の近位半分である内側セグメントＳＭＥと(medial segment)に分割されてもよい。認識された解剖学的分類によれば、前足領域ＲＦＦは、履物１０の前部に位置し、一般的に、指節骨（褄先）、中足骨、およびそれらの相互接続関節に対応する。前足領域ＲＦＦと後足領域ＲＨＦとの間には中足領域ＲＭＦがあり、中足領域ＲＭＦは、楔状骨、舟状骨、および立方骨（すなわち、足の弓領域）に概ね対応する。対照的に、踵領域ＲＨＦは、履物１０の後部に位置し、距骨および踵骨に概ね対応する。履物１０の外側セグメントＳＬＡおよび内側セグメントＳＭＥの両方は、３つの解剖学的領域ＲＦＦ、ＲＭＦ、ＲＨＦの全てを通じて延び、各々は、履物１０のそれぞれの横断面(transverse side)に対応する。図１および図２にはユーザの左足用の単一のシューズ１０のみを示しているが、図３に示すように、ユーザの右足用の鏡像の実質的に同一の対応物が提供されてよい。認識可能であるように、シューズ１０の形状、サイズ(大きさ)、材料組成、および製造方法は、あらゆる通常の用途または通常でない用途に実際的に適合するように、単独でまたは集合的に、変更されてよい。
【0032】
図１を参照すると、アッパー１２は、３つの相互に連結された区画、すなわち、褄先(足指)を覆い且つ保護するトゥボックス１２Ａ(先芯)(toe box)と、トゥボックス１２Ａの後方にあり且つレースアイレット１６(紐鳩目)(lace eyelet)およびタン１８(舌革)(tongue)の周囲に延在するバンプ１２Ｂ(爪革)(vamp)と、タン１２Ｂの後方にあり且つ踵(heel)を覆うアッパー１２の後部および側部を含むクォーター１２Ｃ(quarter)とによって概ね画定される、閉塞褄先および踵構成(closed toe and heel configuration)を有するように描かれている。履物１０のアッパー１２部分は、足を快適に受け入れるための内部空隙を形成するよう、互いに縫い合わされ、接着的に結合され、あるいは溶接された、織物、発泡体、ポリマ、天然皮革および合成皮革などのような、様々な材料の任意の１つまたは組み合わせから製造されてよい。アッパー１２の個々の材料要素は、例えば、耐久性、空気透過性、耐摩耗性、可撓性、および快適性の特性を選択的に付与するために、履物１０に対して選択され且つ配置されてよい。アッパー１２の後部クォーター１２Ｃにある踝開口１５(足首開口)は、シューズ１０の内部へのアクセスを提供する。シューレース２０(靴紐)、ストラップ、バックル、または他の従来の機構を利用して、アッパー１２の周囲寸法(girth)を修正して、シューズ１０の内部に足をより安定的に保持し、且つアッパー１２への足の進入およびアッパー１２からの足の除去を容易にしてよい。シューレース２０は、アッパー１２にある一連のアイレットに通されてよく、タン１８は、レース２０とアッパー１２の内部空隙との間に延びてよい。
【0033】
ソール構造１４は、ソール構造１４がアッパー１２とユーザが立つ支持面（例えば、図３の地面ＧＳ１）との間に延在するように、アッパー１２に剛的に固定される。実際には、ソール構造１４は、ユーザの足を地面から分離する中間支持プラットフォームとして機能する。地面反力を減衰させることおよび足にクッションを与えることに加えて、図１のソール構造１４は、牽引力(traction)を提供することがあり、安定性を与えることがあり、不注意な足の反転や外転のような様々な足の動きを制限するのに役立つことがある。図示の例によれば、ソール構造１４は、最頂部のインソール２２と、中間のミッドソール２４と、最底部のアウトソール２６とを備える、サンドイッチ構造として製造される。インソール２２は、インソール２２が足の足底面に隣接して配置されるように、アッパー１２の下方部分にしっかりと固定された、履物１０の内部空隙内に部分的に配置されて示されている。インソール２２の下には、履物１０の快適性、性能、および／または地面反力の減衰特性を高める１つ以上の材料または埋込要素を組み込むミッドソール２４がある。これらの要素および材料は、個々にまたは任意の組み合わせにおいて、ポリウレタンまたはエチレン酢酸ビニル（ＥＶＡ）のようなポリマフォーム材料、充填剤材料、減速材、空気充填ブラダ、プレート、耐久性要素、または運動制御部材を含んでよい。履物１０の幾つかの構成では存在しないことがあるアウトソール２６は、ミッドソール２４の下方表面に固定される。アウトソール２６は、地面と係合するための耐久性があり耐摩耗性のある表面を提供するゴム材料から形成されてよい。加えて、アウトソール２６は、履物１０とその下に位置する支持面との間の牽引力（すなわち、摩擦）を高めるためにテクスチャ加工されてよい。
【0034】
図３は、ユーザまたはクライアント１３が着用する一対のインテリジェント電子シューズ１０のための１つ以上の自動化された履物構成を実行するために無線データ交換を提供するための、概ね参照番号３０として指し示される、例示的なＩＥＳデータネットワークおよび通信システムの部分的に概略的な図示である。ＩＥＳシステム３０を通じて単一の自動車３２と通信する単一のユーザ１３を図示するが、任意の数のユーザが、無線で情報およびデータを交換するために適切に装備された任意の数の自動車または他の遠隔コンピューティングノードと通信することがあることが想定される。図３の一方または両方のＩＥＳ１０は、無線通信ネットワーク３８を介して遠隔ホストシステム３４またはクラウドコンピューティングシステム３６に通信的に結合する。ＩＥＳ１０とＩＥＳシステム３０との間の無線データ交換は、例えば、ＩＥＳ１０がスタンドアロンのデバイスとして装備されている構成において、直接的に、あるいは、例えば、スマートフォン４０、スマートウォッチ４２、無線忠実度（ＷｉＦｉ）ノード、または他の適切なデバイスにＩＥＳ１０をペアリングおよびピギーバックすることによって、間接的に、行われてよい。この点に関し、ＩＥＳ１０は、例えば、短距離無線通信デバイス（例えば、ＢＬＵＥＴＯＯＴＨ（登録商標）ユニットまたは近距離通信（ＮＦＣ）トランシーバ）、専用短距離通信（ＤＳＲＣ）コンポーネント、無線アンテナなどを介して、自動車３２と直接通信してよい。ＩＥＳ１０およびＩＥＳシステム３０の選択されたコンポーネントのみが示されており、ここで詳細に記載される。それにも拘わらず、本明細書で議論するシステムおよびデバイスは、例えば、本明細書に開示する様々な方法および機能を実行するために、多数の追加的および代替的な構成、ならびに他の利用可能なハードウェアおよび周知の周辺コンポーネントを含むことができる。
【0035】
引き続き図３を参照すると、ホストシステム３４は、バルクデータ処理、リソースプランニング、およびトランザクション(取引)処理を取り扱うことができる高速サーバコンピューティングデバイスまたはメインフレームコンピュータとして実装されてよい。例えば、ホストシステム３４は、特定のトランザクションを完了するために１つ以上の「第三者」サーバとのあらゆる必要なデータ交換および通信を行うために、クライアント－サーバインタフェース内のホストとして作動してよい。他方、クラウドコンピューティングシステム３６は、データネットワークを介して各種の異種電子デバイスをサービス指向アーキテクチャ（ＳＯＡ）と接続する、ＩｏＴ（Internet of Things）、ＷｏＴ（Web of Things）、ＩｏＡＡＦ（Internet of Adaptive Apparel and Footwear）、および／またはＭ２Ｍ（machine-to-machine）サービス用のミドルウェアとして作動してよい。一例として、クラウドコンピューティングシステム３６は、異種デバイスを動的に搭載し、これらのデバイスの各デバイスからのデータを多重化し、処理および１つ以上の宛先アプリケーションへの転送のための再構成可能な処理ロジックを通じてデータを経路指定(ルーティング)するための異なる機能を提供する、ミドルウェアノードとして実装されてよい。ネットワーク３８は、公衆分散コンピューティングネットワーク（例えば、インターネット）および安全なプライベートネットワーク（例えば、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、仮想プライベートネットワーク）の組み合わせを含む、任意の利用可能なタイプのネットワークであってよい。それは、無線および有線伝送システム（例えば、衛星、セルラネットワーク、地上ネットワークなど）を含んでもよい。少なくとも幾つかの態様において、ＩＥＳ１０によって実行される全てではないとしても殆どのデータトランザクション機能は、ユーザ１３およびＩＥＳ１０の移動の自由を保証するために、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）またはセルラデータネットワークのような、無線ネットワークを通じて行われてよい。
【0036】
履物１０は、ハンズフリー、再充電可能、およびインテリジェントウェアラブル電子デバイスとして作動するよう、各種の埋込電子ハードウェアを装備する。ＩＥＳ１０の様々な電子コンポーネントは、履物１０のソール構造１４の内側にパッケージされる常駐履物コントローラ４４（図２）のような、１つ以上の電子コントローラデバイスによって支配される。履物コントローラ４４は、ロジック回路、専用制御モジュール、電子制御ユニット、プロセッサ、特定用途向け集積回路、または、常駐、遠隔、または両方の組み合わせのいずれかの適切な集積回路デバイスのうちの任意の１つまたはそれらの１つ以上の様々な組み合わせを含んでよい。一例として、履物コントローラ４４は、マスタプロセッサ、スレーブプロセッサ、および二次または並列プロセッサを含む、複数のマイクロプロセッサを含んでよい。履物コントローラ４４は、本明細書で使用するとき、ＩＥＳ１０とバス、コンピュータ、プロセッサ、デバイス、サービス、および／またはネットワークとの間でデータの転送を通信および／または制御するように構成される、ＩＥＳ１０のシューズ構造の内側および／または外側に配置されるハードウェア、ソフトウェア、および／またはファームウェアの任意の組み合わせを含んでよい。履物コントローラ４４は、本明細書に開示する様々なコンピュータプログラム製品、ソフトウェア、アプリケーション、アルゴリズム、方法および／または他のプロセスのいずれかまたは全てを実行するように概ね作動可能である。ルーチンは、リアルタイムで、連続的に、系統的に、散発的に、および／または規則的な間隔で、例えば、履物コントローラ４４の継続的な使用または動作中の各１００マイクロ秒、３．１２５、６．２５、１２．５、２５および１００ミリ秒などで実行されてよい。
【0037】
履物コントローラ４４は、履物１０のソール構造１４の内側にパッケージされる常駐履物メモリ４６のような、常駐または遠隔メモリデバイスを含んでよく、あるいはそれらと通信してよい。常駐履物メモリ４６は、揮発性メモリ（例えば、ランダムアクセス記憶装置（ＲＡＭ）または複数のＲＡＭ）および不揮発性メモリ（例えば、読出し専用記憶装置（ＲＯＭ）またはＥＥＰＲＯＭ）、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリなどを含む、半導体メモリを含んでよい。遠隔ネットワークデバイスとの長距離通信能力は、セルラネットワークチップセット／コンポーネント、衛星サービスチップセット／コンポーネント、または無線モデムまたはチップセット／コンポーネントのうちの１つ以上または全てを介して提供されてよく、それらの全ては、図２において集合的に参照番号４８で表されている。近距離の無線接続性は、ＢＬＵＥＴＯＯＴＨ（登録商標）トランシーバ、ＲＦＩＤタグ、ＮＦＣデバイス、ＤＳＲＣコンポーネント、または無線アンテナを介して提供されてよく、それらの全ては、集合的に参照番号５０で表されている。プラグインまたはケーブルフリー（誘導または共振）再充電可能な能力を備えるリチウムイオンバッテリ５２のような常駐電源が、履物１０のアッパー１２またはソール構造１４内に埋め込まれてよい。無線通信は、ＢＬＵＥＴＯＯＴＨ（登録商標）Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ（ＢＬＥ）、カテゴリ（ＣＡＴ）Ｍ１またはＣＡＴ－ＮＢ１無線インタフェースの実装を通じて更に容易にされてよい。上述の様々な通信デバイスは、履物車両間（Ｆ２Ｖ）情報交換、履物全部間（Ｆ２Ｘ）情報交換、例えば、履物インフラストラクチャ間（Ｆ２Ｉ）、履物歩行者間（Ｆ２Ｐ）、または履物間（Ｆ２Ｆ）において放送される系統的または周期的なビーコンメッセージの一部としてデバイス間でデータを交換するように構成されてよい。
【0038】
ＩＥＳ１０の、よって、ユーザ１３の場所と動きは、ソール構造１４またはアッパー１２の内側に位置し得る場所トラッキングデバイス５４を介してトラッキング(追跡)されてよい。場所は、衛星ベースの全地球測位システム（ＧＰＳ）、ｉＢｅａｃｏｎｓ（登録商標）、ＢＬＵＥＴＯＯＴＨ（登録商標）、ＷｉＦｉ、または他の適切なナビゲーションシステムを通じて決定されることができる。一例において、ＧＰＳシステムは、適切なＧＰＳトランシーバと通信し、それによって、リアルタイムでタイムスタンプされた一連のデータポイントを生成する、協働する一群の軌道に乗るＧＰＳ衛星を使用して、人、自動車、または地球上の他の標的物体の場所をモニタリング(監視)してよい。標的物体によって支持されるＧＰＳ受信機の絶対緯度位置座標および絶対縦方向位置座標に関するデータを提供することに加えて、ＧＰＳシステムを介して提供されるデータは、指定される操作の実行中の経過時間、移動した総距離、特定の場所での高さまたは高度、指定された時間窓内の高度変化、移動方向、移動速度、および同等のものに関する情報を提供するように適合および使用されてよい。前述のＧＰＳデータの集合セットは、ユーザ１３の予測ルートを推定するために、常駐履物コントローラ４４によって使用されてよい。ＧＰＳシステムデータは、単独でまたは集合的に、加速度計ベースまたは他の歩数計ベースの速度および距離データを補足し、任意的に較正するために使用されてよい。この目的を達成するために、ＧＰＳ衛星システムによって収集される情報は、正確なセンサデータ、よって、最適なシステム動作を保証するのを助けるために、ＩＥＳ１０による使用のための補正係数および／または較正パラメータを生成するために使用されてよい。
【0039】
ＧＰＳ受信機がなくても、ＩＥＳ１０は、「トリラテレーション(trilateration)」として知られるプロセスを通じたセルラシステムとの協働を通じて場所および移動情報を決定することができる。セルラシステムのタワーおよび基地局は、無線信号を通信し、セルのネットワーク内に配置される。ＩＥＳ１０のようなセルラデバイスは、最も近いタワー、基地局、ルータ、またはアクセスポイントと通信するための低電力送信器を備えることがある。ユーザがＩＥＳ１０と共に、例えば、１つのセルから別のセルへ移動すると、基地局は、送信器の信号の強度をモニタリングする。ＩＥＳ１０が１つのセルのエッジに向かって移動すると、送信器の信号強度は、電流タワーについて減少する。同時に、接近するセル内の基地局は、信号の強度増加を検出する。ユーザが新しいセル内に移動すると、タワーは、信号を１つのセルから次のセルに転送する。常駐履物コントローラ４４は、（複数の）セルタワーへの接近角度、個々の信号が複数のタワーへ移動するのに要するそれぞれの時間、および各信号が対応するタワーに到達するときの欠く信号のそれぞれの強度のような、送信器信号の測定値に基づいて、ＩＥＳ１０の場所を決定することができる。本概念の他の態様によれば、１つ以上の動き感知デバイスが、１つ以上の軸の周りまたはそれに沿う確立されたデータまたは基準（例えば、位置、空間方向、反応、力、速度、加速度、電気接触など）に対するＩＥＳ１０の動的な動き（例えば、並進、回転、速度、加速度など）を決定するために、シューズ構造に組み込まれてよい。
【0040】
図１および図２を集合的に参照すると、履物製品１０は、シューズ構造およびその周囲の領域を選択的に照明するために、履物コントローラ４４によって支配される１つ以上の照明デバイスを備えた常駐照明システム５６を備えてよい。発光ダイオード（ＬＥＤ）、エレクトロルミネッセンスパネル（ＥＬＰ）、コンパクト蛍光ランプ（ＣＦＬ）、高輝度放電ランプ、可撓なまたは可撓でない有機ＬＥＤディスプレイ、フラットパネル液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、および他の利用可能なタイプの照明素子を含む、異なるタイプの照明デバイスが、照明システム５６によって利用されてよい。任意の数の照明デバイスが、シューズ１０の任意の部分に配置されてよい。図示のように、第１の照明デバイス５８が、履物１０の中足領域ＲＭＦ内に配置された、ソール構造１４の内側にパッケージされる。第１の照明デバイス５８は、シューズ１０の横側にあるソール構造１４の周囲壁を通じて延びるフレーム孔を封止する窓６０（図１）に直ぐ隣接して位置付けられる。この照明デバイス５８は、照明または「オン」状態、非照明または「オフ」状態、一連の照明強度（例えば、低い、中間のおよび高い光出力）、各種の色、および／または各種の照明パターンにおいて作動させられてよい。この構成を用いるならば、第１の照明デバイス５８は、アッパー１２の一部、ソール１４の一部、およびＩＥＳ１０に隣接する地面ＧＳ１の一部を選択的に照明する。
【0041】
次に、図４のフローチャートを参照すると、図１および図２のＩＥＳ１０のようなウェアラブル電子デバイスのための自動化された構成、例えば、図３に図示する履物構成を実行するための改良された方法または制御戦略が、本開示の態様に従って参照番号１００で概ね記載される。図４に図示し且つ以下に更に詳細に記載する動作の一部または全部は、例えば、メインメモリまたは補助メモリまたは遠隔メモリに格納されることがあり、開示の概念と関連する上記または上述または下述の機能のいずれかまたは全部を実行するために、例えば、常駐または遠隔コントローラ、中央処理装置（ＣＰＵ）、制御論理回路、または他のモジュールまたはデバイスによって実行されることがある、プロセッサ実行可能命令に対応するアルゴリズムを代表することがある。図示の動作ブロックの実行順序は変更されてよく、追加のブロックが追加されてよく、説記載するブロックの一部が変更、結合、または削除されてよいことが認識されるべきである。
【0042】
方法１００は、図１のＩＥＳ１０のようなウェアラブル電子デバイスの動作を支配するプロトコルのための初期化手順を呼び出すために、プログラマブルコントローラまたは制御モジュールまたは図２の常駐履物コントローラ４４のような同様の適切なプロセッサのためのプロセッサ実行可能命令で、終端ブロック１０１において開始する。このルーチンは、インテリジェント電子シューズ１０の使用中に、リアルタイムで、連続的に、系統的に、散発的に、および／または規則的な間隔などで呼び出されて、実行されてよい。図４に示す方法論の代表的な実装として、図３のＩＥＳデータネットワークおよび通信システム３０アーキテクチャを参照すると、ブロック１０１における初期化手順は、ユーザ１３がスマートフォン４０またはスマートウォッチ４２を通じてライドシェア(相乗り)ソフトウェアアプリケーションを起動する度に或いはユーザ１３がライドシェアソフトウェアアプリケーションを通じてライドシェア運転手／車両３２とペアにされる度に開始されてよい。専用のモバイルアプリケーションまたは前述のポータブルコンピューティングデバイスのうちの１つで動作するウェブベースのアプレットを利用して、乗車を求めているクライアント１３は、ライドシェア(相乗り)サーバシステム（例えば、クラウドコンピューティングシステム３６によって表されるＵＢＥＲ（登録商標）、ＬＹＦＴ（登録商標）など）に登録されている、ライドシェア運転手（例えば、自動車３２のオペレータ）とペアにされる。図示の例は、運転手の私有自動車において、１人の見込みの運転手(driver)、すなわち、別の私人から輸送を受ける、１人の乗手(rider)、すなわち、１人の私人を描いている。しかしながら、ＩＥＳシステム３０は、任意の論理的に関連するタイプの自動車を運転する任意の数の登録された運転手からの乗車を求める任意の数の見込みの乗手を含むことが想定される。この点に関して、一団の利用可能な運転者は、私人、給与社員もしくは契約社員、公共交通機関、私有車もしくはタクシーサービス、自律車両、またはそれらの任意の組合せから構成されてよい。
【0043】
セキュリティを強化するために、ＩＥＳ１０とＩＥＳシステム３０との間のトランザクションは、所定のプロセスブロック１０３において認証プロセスによって可能にされることができる。認証は、ウェアラブル電子デバイスの適切な起動および／またはデバイスのユーザの有効な同一性(アイデンティティ)を確認する一次または二次ソースによって実行されてよい。パスワード、ＰＩＮ番号、クレジットカード番号、個人情報、生体データ、所定のキーシーケンスなどのような、ユーザ識別情報の手動入力後に、ユーザは、個人アカウント、例えば、ＮＩＫＥ＋（登録商標）Ｃｏｎｎｅｃｔソフトウェアアプリケーションを用いてユーザのスマートフォン４０上で作動し且つＩｏＡＡＦミドルウェアノードに登録される「デジタルロッカー(digital locker)」にアクセスすることが可能にされてよい。よって、トランザクションは、例えば、秘密のＰＩＮ番号（例えば、６桁または８桁コード）と個人識別入力（例えば、母親の旧姓、社会保障番号など）との組み合わせ、または（例えば、ユーザ１３によって作成される）パスワードと（例えば、ホストシステム３４によって発行される）対応するＰＩＮ番号との組み合わせ、または秘密のＰＩＮ番号とクレジットカード入力との組み合わせによって可能とされることができる。追加的にまたは代替的に、バーコード、ＲＦＩＤタグ、またはＮＦＣタグが、ＩＥＳ１０シューズ構造に刻印されるか或いは取り付けられてよく、セキュリティ認証コードをＩＥＳシステム３０に通信するように構成されてよい。ブロックチェーン暗号技術を含む他の確立された認証およびセキュリティ技術を利用して、ユーザのアカウントへの不正アクセスを防止して、例えば、ユーザのアカウントへの不正アクセスの影響を最小限に抑え、或いはユーザのアカウントを介してアクセス可能な個人情報または資金への不正アクセスを防止することができる。
【0044】
所定のプロセスブロック１０３で識別情報を手動で入力する代替または補足の選択肢として、ユーザ１３のセキュリティ認証は、常駐履物コントローラ４４によって自動化されてよい。非限定的な例として、バイナリ接触型センサスイッチの性質を有してよい圧力センサ６２が履物１０に取り付けられてよい（例えば、ソール構造１４のミッドソール２４内に埋め込まれてよい）。この圧力センサ６２は、インソール２２上の較正された最小荷重を検出し、それによって、アッパー１２における足の存在を確立する。ＩＥＳ１０の任意の将来の自動化された構成は、先ず、コントローラ４４が、バイナリ圧力センサ６２へのコマンドプロンプトを介して、足がアッパー１２内に存在し、よって、自動化された動作を開始するためにコマンド信号を送信する前に、履物１０が使用中であることを確認することを必要とする場合がある。単一のセンサのみが図２に図示されているが、ＩＥＳ１０は、シューズ構造全体を通じて離散的な場所にパッケージされた、圧力センサ、温度センサ、湿度センサ、および／またはシューズダイナミクスセンサを含む、センサの分散アレイを備えてよいことが想定される。同じ趣旨において、足存在感知（ＦＰＳ）は、キャパシタンス、磁気などを含む、様々な利用可能な感知技術を介して決定されてよい。足存在感知に関する追加的な情報は、例えば、Steven H. Walker, et alへの特許文献３および特許文献４に見出されることができ、それらの両方のそれぞれの全文は、全ての目的のために、本明細書に参照として援用される。
【0045】
バイナリ（オン／オフ）スイッチとして機能することに加えて、圧力センサ６２は、アッパー１２内の足によって生成される加えられる圧力の大きさのような、各種の生体計測パラメータのいずれかを検出し、それらを示す１つ以上の信号を出力する、マルチモーダルセンサ構成（例えば、ポリウレタン誘電容量性バイオフィードバックセンサ）の形態を取ってよい。これらのセンサ信号は、圧力センサ６２から常駐履物コントローラ４４に送られ、それらは常駐履物コントローラ４４で受信したデータを凝集し、フィルタリングし、処理して、現在のユーザの体重を計算する。現在ＩＥＳ１０を使用している個人のために計算された現在のユーザの体重は、以前に検証されてメモリに格納されたユーザの体重と比較される（例えば、既存の個人アカウントの登録されたユーザに対して認証される）。そうする際に、履物コントローラ４４は、現在のユーザの体重が検証されたユーザの体重の所定の閾値範囲に等しいか或いはその範囲内にあるかどうかを決定することができる。現在のユーザが検証されたユーザに認証されると、常駐履物コントローラ４４は、履物１０内の１つ以上のサブシステムにコマンド信号を送信して、それらの構成を自動化することが可能にされる。
【0046】
ユーザの自動化されたセキュリティ認証は、認証されたユーザの足の以前に検証された特性との現在のユーザの足の相互参照特性を含む、予め定義されたプロセスブロック１０３の一部として、他の利用可能な技術を通じて達成されてよい。例えば、履物１０に取り付けられ、シューレース２０を張力付けられていない（緩められた）状態と１つ以上の張力付けられた（締め付けられた）状態との間で前後にシューレースを移行させるように選択的に作動可能である、レースモータ（Ｍ）６４を利用する電動レーシングシステムを用いて製造された、図２の代表的なＩＥＳ１０が示されている。レースモータ６４は、ソール構造１４内に収容され、常駐履物コントローラ４４によって制御される、双方向ＤＣ電動ウォームギヤモータの性質を有してよい。レースモータ６４の起動は、シューズ構造に内蔵された手動で起動されるスイッチまたはユーザのスマートフォン４０またはスマートウォッチ４２上のアプリを通じたソフトキー起動を介して始動されてよい。代替的に、モータ制御は、例えば、足がアッパー１２の内側に配置されたことを示す圧力センサ６２からのセンサ信号に応答して、常駐履物コントローラ４４を介して自動化されてよい。例えば、ダイナミックなユーザの動きに応答して足をより良く保持するために、シューレース張力は、ＩＥＳ１０の使用中のコントローラ４４によるレースモータ６４の支配された動作を通じて能動的に変調されてよい。前述の機能、ならびに本明細書に開示するあらゆる他の論理的に関連する選択肢または構成は、衣服、ヘッドギア、アイウェア、リストウェア、ネックウェア、レッグウェア、下着、および同等物を含むが、これらに限定されない、代替的なタイプの着用可能な衣服に適用されてよい。その上、レースモータ６４は、ストラップ、ラッチ、ケーブル、およびシューズを固定するための他の商業的に入手可能な機構の張力付けおよび緩みを自動化するように構成されてよい。
【0047】
上述の圧力センサ６２と同様に、レースモータ６４は、ＩＥＳ１０の自動化された構成を効果的に有効および無効にするバイナリ（オン／オフ）スイッチとして倍加してよい。すなわち、常駐履物コントローラ４４は、自動化された構成を実行する前に、レースモータ６４と通信して、シューレース２０が張力付け状態にあるか或いは非張力付け状態にあるかを決定してよい。後者であるならば、全ての自動化された構成は、例えば、ＩＥＳ１０が使用されていない間の自動化された構成の偶発的な始動を防止するために、常駐履物コントローラ４４によって無効にされてよい。逆に、レース２０が張力状態にあることの決定後に、履物コントローラ４４は、自動化コマンド信号を送信することが可能にされる。
【0048】
レースモータ６４の動作中、シューレース２０は、異なる周囲寸法を有する足または異なる引張の好みを有するユーザに順応するために、複数の離散的な張力付け位置のうちの任意の１つに配置されてよい。モータ６４内に内蔵されてよい或いはソール構造１４またはアッパー１２内にパッケージされてよいレースセンサは、所与のユーザについてのレース２０の現在の張力付け位置を検出するために利用されてよい。代替的に、双方向電気レースモータ６４の出力シャフト（例えば、ウォームギヤ）の位置またはレース２０の指定された区画の位置（例えば、モータのウォームギヤと嵌合されたレーススプール）のリアルタイムトラッキングを使用して、レース位置を決定してよい。レース２０を張力付けた後に、常駐履物コントローラ４４は、レースモータ６４および／またはレースセンサと通信して、現在のユーザについてのレース２０の現在の張力付け位置を識別する。この現在の張力付け位置は、（例えば、既存の個人アカウントの登録ユーザに認証された）以前に検証されてメモリに格納されたレース張力付け位置と比較される。この比較を通じて、履物コントローラ４４は、現在の張力付け位置が、検証された張力付け位置の所定の閾値範囲と等しいか、或いはその範囲内にあるかどうかを決定することができる。現在のユーザを検証されたユーザに認証した後に、常駐履物コントローラ４４を介して履物１０内の１つ以上のサブシステムにコマンド信号を送信して、それらの構成を自動化してよい。
【0049】
所定のプロセスブロック１０３に記載する認証手続きの完了後に、図４の方法１００は、ウェアラブル電子デバイスおよびそれが通信している遠隔コンピューティングノードのそれぞれの場所を識別するのに十分なデータを検索するプロセッサ実行可能な命令を備える入力／出力ブロック１０５に進む。図３に図示する例によれば、ＩＥＳ１０は、直接的またはスマートフォン４０もしくはスマートウォッチ４２との協働的な動作を通じて、ユーザ１３の現在場所および自動車３２の現在場所を示す遠隔ホストシステム３４および／またはクラウドコンピューティングシステム３６からの場所データを受信してよい。追加的にまたは代替的に、ユーザの場所は、ユーザのスマートフォン４０上で動作するライドシェアアプリまたはルートプランニングアプリを通じてトラッキングされることもできる。ＩＥＳ１０の、よって、ユーザ１３の場所および動きは、例えば、アッパー１２またはソール構造１４に内蔵された衛星ベースのＧＰＳナビゲーションシステムトランシーバを通じて決定されることもできる。ペアにされ、適合された運転手がルートにあるとき、ミドルウェアノードとして作動するクラウドコンピューティングシステム３６のようなバックオフィス中間サーバは、例えば、オンボード伝送デバイスを通じてまたは運転手のパーソナルコンピューティングデバイス上のアプリを通じて、車両３２の場所をリアルタイムにトラッキングする。
【0050】
図４の方法１００は、決定ブロック１０７を続けて、ウェアラブル電子デバイスおよびユーザの関節場所が所定の場所またはノードの場所に対する所定の近傍内にあるかどうかを決定する。上述の例を続けると、ユーザのスマートフォン４０またはスマートウォッチ４２は、各パーティについて別個のグラフィックを使用して（例えば、対応するグラフィカルピン、シンボル、アバタ、アニメーションなどを使用して）マップ上のＩＥＳ１０および車両３２のリアルタイム場所、ならびに、例えば、これらのグラフィックスの配置および移動を介した、自動車３２に対するＩＥＳ１０の移動を表示してよい。付随して、ＩＥＳ１０および／またはＩＥＳシステム３０は、車両３２の現在場所からＩＥＳ１０の現在の近傍（例えば、フィート数、マイル数、分数など）をモニタリングしてよい。任意的な構成は、決定ブロック１０７の決定を、ユーザ選択されたまたはシステム指定された近傍（例えば、１００フィート以内）および／またはユーザ選択されたまたはシステム指定された場所（例えば、指定されたライドシェアピックアップ場所、ユーザ選択された駐車場など）内に限定することができる。更に別の選択肢として、所定の場所は、常駐履物コントローラ４４によって動的に生成される仮想周辺(virtual perimeter)または「ジオフェンス(geofence)」を含んでよい。この後者の場合、ＩＥＳ１０および／またはＩＥＳシステム３０は、車両３２の場所認識デバイス(location-aware device)がジオフェンスを破るときに検出する。ユーザおよび車両の現在場所が互いの所定の近傍／場所内にない（ブロック１０７＝ＮＯ）と決定した後に、方法１００は、入力／出力ブロック１０５に戻ってよい。それに関して、ブロック１０５での場所トラッキングおよびブロック１０７での近傍評価は、肯定的な決定が戻されるまで連続ループにおいて実行されてよい。
【0051】
ノードおよび／またはユーザの決定された場所が所定の場所に入ったこと、またはノードの場所がユーザの決定された場所の近傍内に入ること（ブロック１０７＝ＹＥＳ）、またはそれらの両方に応答して、１つ以上のコマンド信号が、１つ以上のサブシステムに送信されて、ウェアラブル電子デバイスの１つ以上の自動化された構成を実行される。プロセスブロック１０９に概ね示すように、例えば、第１のコマンド信号が第１のサブシステムに送信されて、インテリジェント電子シューズの第１の自動化された構成ＡＦ１を実行される。図３の図示の例によれば、常駐履物コントローラ４４は、自動車３２がＩＥＳ１０の１００フィートまたは他の予め指定された距離内にあること、よって、ユーザ１３が車両運転手の見えるところにいることを確認することがある。常駐履物コントローラ４４は、コマンド信号を常駐照明システム５６に送信して、照明デバイス５８を起動させ、それによって、所定の光出力を生成することによって、この決定に自動的に（すなわち、如何なるユーザまたは外部システムプロンプトなしに）応答する。この所定の光出力は、パーソナライズされた色（例えば、ＵＢＥＲ（登録商標）の乗手についてのアクア色、ＬＹＦＴ（登録商標）の乗手についてのピンク色、ＢＬＡＢＬＡＣＡＲ（登録商標）についての緑色、青色および緑色など）または対応する点滅(blinking)パターン（例えば、ストロービング、ユーザ固有または運転手固有の点滅パターン、モールスコードの選択されたスクリプトなど）を含んでよい。少なくとも幾つかの実装において、選択される色および／またはパターンは、自動車３２上に光センサを有するデジタルカメラによって検出可能である。ひとたび検出されると、常駐車両コントローラまたは運転手のスマートフォン上のライドシェアアプリは、カスタマイズされた色／パターンを評価して、ＩＥＳ１０の待機中のユーザ１３がユーザの現在のライドシェア要求に対応することを検証することができる。選択肢として、システムは、ユーザ認証データを送信するために、例えば、ＬｉＦｉを使用する、光ベースの無線光学認証を利用してよい。
【0052】
開示の接続されたウェアラブル電子デバイスのいずれかが、図４に示す方法論１００の一部として、追加的または代替的な構成を自動化してよいことが想定される。ノードの決定された場所が所定の場所内にあること、またはユーザの決定された場所に対する所定の近傍内にあること（ブロック１０７＝ＹＥＳ）に応答して、プロセスブロック１１１に示されるように、第２のコマンド信号が、第２のサブシステムに送信されて、ウェアラブル電子デバイスの第２の自動化された構成ＡＦ２が実行されてよい。非限定的な例として、図２のＩＥＳ１０は、インソール２２と動作的に通信してソール構造１４の内側に収容された触覚トランスデューサ６６を備えて示されている。ライドシェア車両３２が所定の場所に到達したことおよび／またはユーザの現在場所の近傍内にあることをＩＥＳ１０のユーザ１３に警告するために、常駐履物コントローラ４４は、触覚トランスデューサ６６にコマンド信号を発して、ミッドソール２４からインソール２２を通じてユーザの足に伝達される触覚キュー（例えば、知覚可能な振動力または一連の振動パルス）を生成する。触覚トランスデューサ６６の動作は、車両３２の出力と協働させてよい。
【0053】
任意的な第３の自動化された構成ＡＦ３は、シューレース２０を急速に張力付けまたは解放するために履物コントローラ４４によって選択的に起動される触覚力フィードバックデバイスとしてレースモータ６４を作動させることを含んでよい。ＩＥＳ１０からの可聴フィードバック、視覚フィードバック、または触覚フィードバックを利用して、ライトシステム(光システム)または触覚システムフィードバックのような他のコンピューティングデバイスとの相互作用を着用者に知らせて、ユーザにユーザの個人的なスマートフォンへの着信を気付かせてよい。同様に、ＩＥＳ１０は、図３に図示するように、スマートフォン４０（例えば、ＬＥＤカメラライト(カメラ光)または偏心回転質量（ＥＲＭ）アクチュエータの協調閃光(flashing)）またはアクティブな衣服要素１１（例えば、ユーザのシャツに内蔵された触感または触覚デバイスの協調起動）と協働して作動してよい。更に別の選択肢として、触覚フィードバックを利用して、ユーザにターン毎指示を提供する（例えば、左足または右足は、高められた強度でおよび／または左ターンまたは右ターンを示す指定されたパルスパターンで振動する）ことができる。同じ趣旨で、触覚フィードバックは、予め選択されたルートに沿ってユーザに指示するか或いは特定のルートを取ること（例えば、安全ではないとみなされること）をユーザに警告するために、同様の方法で利用されることができる。触覚フィードバックを備える履物および衣服に関する追加的な情報は、例えば、Ernest Kimへの特許文献５に見出すことができ、その全文が全ての目的のために参照により本明細書に援用される。
【0054】
任意的に、ＩＥＳ１０には、アッパー１２の後部クォーター１２Ｃに取り付けられる小型化されたオーディオスピーカ６８によって図１に表されるオーディオシステムを備えてよい。常駐履物コントローラ４４は、ユーザおよび／またはノードが所定の場所内にあるかまたは互いに対する近傍内にあることを確認した後に、オーディオシステムスピーカ６８にコマンド信号を自動的に送信して、所定の音声出力を生成する。別の選択肢として、レースモータ６４は、例えば、到着ピックアップ、チェックイン、接続などの、信号／キューとしてシューレース２０を反復的に張力付けてよい／緩めてよい。更に別の選択肢において、ＩＥＳ１０は、自律車両または車両リースを探し出し、自己認証し、且つアクセスするために、ユーザによって使用されてよい。次に、方法１００は、終端ブロック１１３で終了してよく、且つ／或いは終端ブロック１０１に戻ってよい(ループバックしてよい)。
【0055】
適応衣服および履物の構成を自動化することに加えて、開示のウェアラブル電子デバイスは、遠隔コンピューティングノード上の構成を自動化することがある。図３に図示する代表的な実装を再び参照すると、常駐履物コントローラ４４は、乗手と運転手との間のライドシェア相互作用を容易にする可聴出力または視覚出力を生成する命令で、自動車３２の車載制御ユニット７０にコマンド信号を発することによって、ユーザ／ノードの現在場所が所定の場所または互いに対する近傍内にあることに応答してよい。これらの命令は、車両３２がユーザ１３により容易に認識可能であるように、一方または両方の車両ヘッドランプ７２を照明させ、閃光させ、光出力の強度を増加させ、或いはそれらの組み合わせを生じさせてよい。任意的な用途として、常駐履物コントローラ４４は、例えば、車両ヘッドランプ７２およびＩＥＳライトシステム５６が一緒に照明し且つ／或いは閃光するように、車両ヘッドランプ７２の光出力をＩＥＳ光システム５６の光出力と協調させてよい。追加的にまたは代替的に、車載制御ユニット７０を介して履物コントローラ４４から受信されるコマンド信号は、車両のホーンシステム７４または他の車載オーディオシステムの起動および／または変調を引き起こしてよい。
【0056】
別の任意的な構成は、車両のライトシステムのいずれかによるライトショー出力(light show output)を伴う、車両のオーディオコンポーネントのいずれかによるミュージカルインタールード出力(musical interlude output)が、ＩＥＳ１０を介して引き起こされる(トリガされる)ことがある、「ダンスパーティ(dance party)」モードであってよい。自動車３２からの音（オーディオ／音楽）出力は、ＩＥＳ１０の１つ以上の構成およびサブシステムにリンクされてよい。シューレースモータ６４、照明デバイス５８、および／または触覚トランスデューサ６６の協調起動が、車両３２からの音および／または光出力とのＩＥＳ１０の自動化を同期させるように提供されてよい。スマートフォン４０またはスマートウォッチ４２のような、ユーザの（複数の）パーソナル電子デバイスのオーディオ出力も、同様の方法で同期させられることができる。履物対車両通信を利用して、現在のユーザのセキュリティ認証を検証した後に、ＩＥＳ１０が車両ドアをロックまたはロック解除したり或いは車両のトランクコンパートメントへのアクセスを提供したりすることを可能にすることもできる。同じ趣旨で、認証されたユーザは、ユーザのＩＥＳ１０を電子キーフォルブ(electronic key fob)として使用して、車両を始動させてよく、或いは、所望のシート位置、所望のステアリングホイール位置、所望のミラー位置などのような、１つ以上のプリセット運転手設定を自動化させてよい。
【0057】
履物インフラストラクチャ間通信は、ＩＥＳ１０がネットワーク化された「スマートシティ(smart city)」コントローラと通信することを可能にし、次いで、「スマートシティ」コントローラは、歩行者または走行者の安全性を向上させるために街路灯または信号の変更を変調させることができる。逆に、「スマートシティ」コントローラは、ＩＥＳ１０と通信して、歩行者が来る車両に通行権を与えなければならないことを知らせる「歩行禁止」標識で、ユーザが横断歩道の直ぐ傍までやってきていることを、ユーザに警告してよい。シューズに内蔵されたライト構成は、運動競技中に使用されて（例えば、ユーザの好みの運動チームの色に適合するように調整されて）よく、或いは（例えば、夜間走行中に車道を照らすために）運動中に使用されてよい。セキュリティ構成は、認証されていない関係者にＩＥＳを使用不能にするために、インストールされてもよい。例えば、レースモータ６４は、ＩＥＳ１０を着用している人が認可されていないユーザであると決定した後に、履物コントローラ４４によって作動不能にされてよい。協力して、コントローラ４４は、ユーザのスマートフォン４０またはスマートウォッチ４２に電子警報を送信して、ＩＥＳ１０の盗難または誤用の可能性を通知してよい。
【0058】
任意的な構成は、教育目的のために適合されたインテリジェント電子シューズまたは衣服を提供することがある。一例として、ユーザまたはインストラクターは、どのように自動車を運転するかを人に教えるのを助けるときにＩＥＳ１０を着用することができる。例えば、ＩＥＳ１０は、インストラクターがシューズを通じて客室フロアパネルに足を強く押し付けて、ブレーキペダルを踏むことをシミュレートするように、構成されてよい。内蔵された圧力センサ６２がインストラクターの足のジェスチャを検出し、対応する信号を履物コントローラ４４に出力し、ＩＥＳ１０は車両３２のブレーキ制御モジュール（ＢＣＭ）と通信して、車両のブレーキを起動させる。追加的にまたは代替的に、ＩＥＳ１０は、学生が着用する一対のインテリジェント電子シューズと通信して、学生が足を用いてブレーキペダルを物理的に押し下げることによって車両のブレーキシステムを適用しなければならないという感覚フィードバックを学生に提供するという命令を送信してよい。どのように運転するかを学生に教えることに加えて、ＩＥＳ１０からの触覚、聴覚および／または視覚フィードバックを利用して、履物の着用者にダンスルーチンの一連のステップ、ゴルフクラブまたは野球のバットを振るときの体重の適切な移動、ハードルを実行するための適切なタイミング、歩行、およびステップカウントなどを教えてよい。
【0059】
ウェアラブル電子デバイスと自動車との間のデータ交換を容易にすることに加えて、開示の概念の多くは、同様に、非ライドシェア用途および非自動車用途に適用可能である。例えば、遠隔コンピュータノードは、中央サーバコンピュータまたは住宅用または商用セキュリティシステムの並列ＨＭＩのような、上述のものとは別の形態を取ってよい。ＩＥＳ１０のユーザ１３が所定の場所（例えば、入口、廊下、部屋など）に入るか、或いはモニタリングされている（例えば、アクティブなジオフェンスによって境界付けられている）施設の予め選択された近傍内にあるとき、図２の常駐履物コントローラ４４は、ユーザ１３がセキュリティシステムを手動で起動解除(非アクティブ化)することなく施設に入ることがあるように、起動解除(非アクティブ化)コマンド信号をセキュリティシステムサーバコンピュータまたはＨＭＩに送信してよい。図５では、例えば、（非接触式のビデオモニタリングされた入口パネル２３４によって表される）商用セキュリティシステムによって守られた建物２３２の正面入口に近づいている代表的なユーザ２１３が示されている。ユーザ２１３が着用するＩＥＳ１０の一方または両方は、ユーザ２１３を取り囲む目に見えないジオフェンス２１５を発する。ビデオモニタリングされた入口パネル２３４がＩＥＳで生成されたジオフェンス２１５を破ったり或いは他の方法で侵入したりするために、ユーザ２１３が建物２３２に十分に近づくや否や、ＩＥＳ１０は、セキュリティ認証信号をセキュリティシステム入口パネル２３４に自動的に送信し、それによって、ユーザ２１３は、（建物２３２の入口にある最も左のセキュリティドアの自動開放によって描かれた）建物２３２へのアクセスが許可される。代替的なシステム構成は、ＩＥＳ１０とセキュリティシステム２３４との間の対話を容易にするために、上述および下述のいずれかを含む他の通信手段を使用してよい。
【0060】
一層更なる例として、遠隔コンピューティングノードは、ユーザの家庭の気候、照明、ブラインド、器具などを制御するホームオートメーションシステム（または「スマートホーム(smart home)」）の性質を有してよい。ＩＥＳ１０のユーザが所定の場所（例えば、フロントドア、ガレージ、廊下、部屋など）に入るまたは出ると、或いはホームオートメーションシステムによって規制されている住居の所定の近傍に入るまたは出ると、常駐履物コントローラ４４は、１つ以上のコマンド信号をホームオートメーションシステムに送信して、ドアをロックまたはロック解除したり、室内灯を起動または起動解除したり、サーモスタットの温度を上昇または低下させたり、或いは上記の構成の組み合わせを行ってよい。図６では、例えば、（Ｗｉ－Ｆｉ対応タッチスクリーンゲートウェイパネル３３４によって表される）住宅用ホームオートメーションシステムによって全体的または部分的に制御される様々な機器およびデバイスおよびサブシステムを有する家庭３３２を歩き回る代表的なユーザ３１３が示されている。第１の部屋から第２の部屋に移動する（例えば、居間から寝室に移動する）ユーザ３１３に応答して、ＩＥＳ１０は、一連のコマンド信号を自動的に送信して、（１）第２の部屋内の照明を照明し、（２）第１の部屋内の照明を暗くし、（３）第１の部屋内の１つ以上のデバイス（例えば、テレビ）のスイッチを切り、且つ（４）第２の部屋内の温度を変調させてよい。
【0061】
図２のＩＥＳ１０は、自動車技術協会（ＳＡＥ）レベル３、４または５車両として分類される車両のような、完全に支援されたまたは完全に自律した自動車と相互作用するのに特に有用であると考えられる。車両のコントローラ認証および自動ロック、ロック解除、およびモータ始動を可能にすることに加えて、ＩＥＳ１０は、パワートレイン制御モジュール（ＰＣＭ）またはルート計画モジュール（ＲＰＭ）と通信して、自動的に協調してＩＥＳ１０のユーザ１３を所定の場所に輸送してよい。特定の例において、図３の自動車３２は、互換性のあるＩＥＳを着用している複数のユーザとペアになるために、特異なジオフェンス信号を伝搬してよい。ユーザ１３が車両のジオフェンスの境界内にあるならば、ＩＥＳ１０は、第１の視覚、聴覚、および／または触覚出力を自動的に生成することによって自動的に応答して、ユーザ１３にそれらがジオフェンスを破ったことを通知する。次に、ユーザ１３は、スマートフォン４０上で作動する専用モバイルアプリを起動して、ＧＰＳまたはナビゲーションマップアプリケーション上に表示されることがある自動車３２の現在のリアルタイム場所を識別してよい。ユーザ１３が自動車３２の直ぐ近傍（例えば、１０メートル以下）にあるとき、ＩＥＳ１０は、第２の視覚、聴覚、および／または触覚出力を生成して、ユーザ１３が車両３２に対する所定の近傍内におり、よって、車両３２を視覚的に識別することができるはずであることをユーザ１３に通知してよい。
【0062】
ユーザ１３が自動車３２をひとたび探し出すと、双方向認証プロセスがＩＥＳ１０の常駐履物コントローラ４４と自動車３２の中央電子制御ユニット（ＥＣＵ）またはＦ２Ｖ動作を容易にするミドルウェアノードのバックエンドのサーバコンピュータとの間で行われる。ひとたび検証されると、自動車３２は、ユーザ３２が車両の客室に入る選択肢を有することをユーザ１３に通知する。検証キーが、ＩｏＡＡＦシステムを介してユーザ１３に同時に発行されてよい。ユーザ１３は、前述のスマートフォンアプリを介してキーを取り出すことができる。ユーザ１３が自動車３２に入ることを選択するならば、ユーザ１３は、予約された製品がユーザ１３を待っている指定されたまたは指定されていない場所（「ロック解除場所」）に搬送されてよい。ユーザ１３がロック解除位置にひとたび到着すると、ユーザ１３は、予約された製品にアクセスするために検証キーを入力することを要求されることがある。
【0063】
この開示の態様は、幾つかの実施形態では、一般的には本明細書に記載するコントローラまたはコントローラの変形のいずれかによって実行されるソフトウェアアプリケーションまたはアプリケーションプログラムと呼ばれる、プログラムモジュールのような、命令のコンピュータ実行可能プログラムを通じて実装されてよい。ソフトウェアは、非限定的な例において、特定のタスクを実行する或いは特定のデータタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、およびデータ構造を含んでよい。ソフトウェアは、コンピュータが入力のソースに従って反応することを可能にするインタフェースを形成してよい。ソフトウェアは、他のコードセグメントと協働して、受信されるデータのソースと関連して受信されるデータに応答して、様々なタスクを開始してもよい。ソフトウェアは、ＣＤ－ＲＯＭ、磁気ディスク、バブルメモリ、および半導体メモリ（例えば、様々なタイプのＲＡＭまたはＲＯＭ）のような、様々なメモリ媒体のいずれかに格納されてよい。
【0064】
更に、本開示の態様は、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースまたはプログラマブルコンシューマ電子機器、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、および同等物を含む、種々のコンピュータシステムおよびコンピュータネットワーク構成で実施されてよい。加えて、本開示の態様は、タスクが通信ネットワークを介してリンクされる遠隔処理デバイスによって実行される分散コンピューティング環境において実施されてよい。分散コンピューティング環境において、プログラムモジュールは、メモリ記憶デバイスを含むローカルおよび遠隔記憶媒体の両方に配置されてよい。従って、本開示の態様は、コンピュータシステムまたは他の処理システムにおいて、様々なハードウェア、ソフトウェアまたはそれらの組み合わせに関連して実装されてよい。
【0065】
本明細書に記載する方法のいずれも、（ａ）プロセッサ、（ｂ）コントローラ、および／または（ｃ）任意の他の適切な処理デバイスによる実行のための機械可読命令を含んでよい。本明細書に開示する任意のアルゴリズム、ソフトウェア、プロトコルまたは方法は、例えば、フラッシュメモリ、ＣＤ－ＲＯＭ、フロッピーディスク、ハードドライブ、デジタル多用途ディスク（ＤＶＤ）、または他のメモリデバイスのような、有形媒体に格納されるソフトウェアで具現されてよいが、当業者は、アルゴリズム全体および／またはその一部が、代替的に、コントローラ以外のデバイスによって実行され、且つ／或いは既知の方法でファームウェアまたは専用ハードウェアにおいて具現される（例えば、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）、プログラマブル論理デバイス（ＰＬＤ）、フィールドプログラマブル論理デバイス（ＦＰＬＤ）、個別論理などによって実装される）ことができることを容易に理解するであろう。更に、本明細書に示すフローチャートを参照して特定のアルゴリズムを記載するが、当業者は、例示的な機械可読命令を実装する多くの他の方法が代替的に使用されてよいことを容易に理解するであろう。
【0066】
以下の例示的な構成および設定は、本開示のあらゆる実施形態またはあらゆる態様を表すことを意図しない。むしろ、本開示の構成および利点の多くは、以下の代表的な例からより容易に明らかになるであろう。この点に関して、開示のシステム、方法、デバイス、プロトコルなどの各々は、明示的に否認されているか或いは論理的に禁止されていない限り、単独でおよび任意の組み合わせにおいて、他の実施形態に関して本明細書に記載する任意の構成、選択肢、および代替を含んでよい。
【0067】
本開示の態様は、１フィートのユーザのためのインテリジェント電子シューズシステムに向けられている。ＩＥＳシステムは、ユーザの足に取り付けるように構成されたアッパーと、アッパーに取り付けられてユーザの足をその上で支持するように構成されたソール構造とを含む。ソール構造は、ＩＥＳの地面係合部分を画定するアウトソールを有する。ソール構造および／またはアッパーに取り付けられる光システムは、コマンド信号に応答して光を生成するように構成される。無線通信デバイスが、遠隔コンピューティングノードと無線通信するように構成される。ＩＥＳシステムは、無線通信デバイスおよび照明システムに動作的に接続される常駐または遠隔履物コントローラを含む。履物コントローラは、ユーザのユーザ場所および遠隔コンピューティングノードのノード場所を示す１つ以上の場所データセットを受信するように構成される。履物コントローラは、ユーザ場所が所定の場所またはノード場所に対する近傍内にあるかどうかを決定する。ユーザ場所が所定の場所またはノード場所に対する近傍内にあることに応答して、コントローラは、コマンド信号を光システムに送信して、所定の光出力を生成する。
【0068】
開示のＩＥＳシステムのいずれかについて、履物コントローラは、例えば、ユーザ場所が所定の場所／ノード場所に対する近傍内にあることに応答して、第２のコマンド信号を遠隔コンピューティングノードの制御システムに送信して、可聴または視覚出力を生成するように更に構成されてよい。遠隔コンピューティングノードは、車両ヘッドランプシステムを有する自動車であってよい。この場合、視覚出力は、車両ヘッドランプシステムの光出力の照明、閃光および／または強化を含んでよい。車両の可聴出力は、車両のホーンシステムの可聴出力の起動および／または変調を含んでよい。履物コントローラは、車両ヘッドランプシステムの光出力をＩＥＳライトシステムの所定の光出力と協調させるように更に構成されてよい。
【0069】
開示のＩＥＳシステムのいずれかについて、ＩＥＳシステムの無線通信デバイスは、ポータブル電子デバイスに無線接続され、それによって、遠隔コンピューティングノードと無線通信するように更に構成される。ＩＥＳシステムは、ソール構造および／またはアッパーに取り付けられる触覚トランスデューサを含んでよい。履物コントローラは、例えば、ユーザの場所が所定の場所／ノードの場所に対する近傍内にあることに応答して、第３のコマンド信号を触覚トランスデューサに送信して、触覚キューを生成してよい。別の選択肢として、ＩＥＳシステムは、ソール構造および／またはアッパーに取り付けられるオーディオシステムを含んでよい。履物コントローラは、例えば、ユーザの場所が所定の場所／ノードの場所に対する近傍内にあることに応答して、第４のコマンド信号をオーディオシステムに送信して、所定の音声出力を生成してよい。
【0070】
開示のＩＥＳシステムのいずれかについて、遠隔コンピューティングノードは、セキュリティシステムであってよく、この場合、履物コントローラは、例えば、ユーザ場所が所定の場所またはノード場所に対する近傍内にあることに応答して、起動解除コマンド信号をセキュリティシステムに送信してよい。任意的に、遠隔コンピューティングノードは、ホームオートメーションシステムであってよく、この場合、履物コントローラは、例えば、ユーザの場所が所定の場所またはノードの場所に対する近傍内にあるときに、第５のコマンド信号をホームオートメーションシステムに送信して、ドアをロックまたはロック解除し、室内灯を起動または起動解除し、且つ／或いはサーモスタットの温度を上昇または下降させてよい。
【0071】
開示のＩＥＳシステムのいずれかについて、所定の場所は、履物コントローラによって定義されるジオフェンスを含んでよい。光システムを起動するためのコマンド信号は、ジオフェンスを破る遠隔コンピューティングノードの検出後に送信されてよい。ＩＥＳシステムは、ソール構造またはアッパーに取り付けられる圧力センサを更に含んでよく、圧力センサは、アッパー内の足の存在（または不存在）を検出するように構成される。この例において、ＩＥＳ光システムを起動するためのコマンド信号は、少なくとも部分的に、アッパー内の検出される足の存在に対する応答として送信される。圧力センサは、追加的に（または代替的に）、ユーザの重量を検出するように構成されてよい。この場合、履物コントローラは、ユーザの検出した重量を示す圧力センサからセンサ信号を受信し、検出した重量がメモリに格納された検証されたユーザ重量の所定の範囲内にあるかどうかを決定し、検出した重量が検証されたユーザ重量の所定の範囲内にある場合にのみ、コマンド信号をＩＥＳ光システムに送信してよい。
【0072】
開示のＩＥＳシステムのいずれかについて、シューレースがアッパーに取り付けられ、レースモータがソール構造の内側に取り付けられ、シューレースを張力付けられた状態と張力付けられていない状態との間で選択的に移行するように構成される。履物コントローラは、レースモータと通信して、シューレースが張力付けられた状態または張力付けられていない状態にあるかどうかを決定してよい。ＩＥＳ光システムを起動させるためのコマンド信号は、シューレースが張力付けられた状態にあることに更に応答して更に送信される。幾つかの用途について、張力付けられた状態は、複数の離散的な張力付けられた位置を含む。ＩＥＳシステムは、ユーザについての離散的な張力付けられた位置のうちの現在のものを検出するレースセンサを含んでよい。この場合、履物コントローラは、ユーザについての現在の離散的な張力付けられた位置を示すセンサ信号をレースセンサから受信してよい。このデータから、コントローラは、現在の離散的な張力付けられた位置がメモリに格納された検証されたレース張力付け位置に対応するかどうかを決定してよい。ＩＥＳ光システムのための起動コマンド信号は、検証されたレース張力付け位置に対応する現在の離散的な張力付けられた位置に応答して送信されてよい。
【0073】
開示のＩＥＳシステムのいずれについて、遠隔コンピューティングノードは、ＩＥＳ光システムの所定の光出力を検出するように作動可能な光センサを含んでよい。この光出力は、ユーザを遠隔コンピューティングノードに検証するように構成された個人化された色および／または点滅パターンを含んでもよい。少なくとも幾つかの実施形態において、ＩＥＳシステムの無線通信デバイスは、ＢＬＥ、ＣＡＴ－Ｍ１および／またはＣＡＴ－ＮＢ１無線インタフェースを含む。ＩＥＳシステムは、バーコード、ＲＦＩＤタグ、および／またはソール構造／アッパーに取り付けられたＮＦＣタグを含んでもよく、それらの各々は、遠隔コンピューティングノードにセキュリティ認証コードを通信するように構成される。
【0074】
本開示の追加的な態様は、ユーザの足のための履物製品を製造する方法に関する。この方法は、ユーザの足を受け入れ且つ取り付けるように構成されるアッパーを提供するステップと、ユーザの足をその上に支持するように構成されるソール構造を提供するステップであって、ソール構造は、地面係合部分を画定するアウトソールを有する、ソール構造を提供するステップと、ソール構造をアッパーに取り付けるステップと、ソール構造および／またはアッパーに光システムを取り付けるステップであって、光システムは、コマンド信号に応答して光を生成するように構成される、光システムを取り付けるステップと、ソール構造および／またはアッパーに無線通信デバイスを取り付けるステップであって、無線通信デバイスは、遠隔コンピューティングノードと無線通信するように構成される、無線通信デバイスを取り付けるステップと、ソール構造および／またはアッパーに常駐コントローラを取り付けるステップであって、常駐コントローラは、無線通信デバイスおよび光システムに動作的に接続される、常駐コントローラを取り付けるステップとを含む。常駐コントローラは、ユーザの場所を示す場所データを受信し、遠隔コンピューティングノードの場所を示す場所データを受信し、ユーザの場所が所定の場所またはノードの場所に対する近傍内にあるかどうかを決定し、ユーザが所定の場所／ノードに対する近傍内にあることに応答して、コマンド信号を光システムに送信して、所定の光出力を生成する、ように構成される。
【0075】
この開示の他の態様は、インテリジェント電子シューズの自動化された構成を実行する方法に向けられている。ＩＥＳは、ユーザの足に取り付けるための開放または閉鎖構造のアッパーと、アッパーに取り付けられ、地面係合表面を画定する、ソール構造と、電子コマンド信号に応答して光を生成するように動作可能な光システムとを含む。この方法は、無線通信デバイスを介して常駐履物コントローラによって、ユーザの場所を示す場所データおよび遠隔コンピューティングノードの場所を示す場所データを受信することを含む。この方法は、履物コントローラを介して、ユーザの場所が所定の場所内にあるか、ノードの場所に対する近傍内にあるかどうかを決定することも含む。ユーザの場所が所定の場所／ノードの場所に対する近傍内にあることに応答して、履物コントローラは、コマンド信号を光システムに自動的に送信して、所定の光出力を生成する。
【0076】
開示の方法のいずれかについて、履物コントローラは、第２のコマンド信号を遠隔コンピューティングノードの制御システムに送信することによって、ユーザの場所が所定の場所／ノードの場所に対する近傍内にあることに更に応答して、可聴または視覚出力を生成してよい。幾つかの用途において、遠隔コンピューティングノードは、車両ヘッドランプシステムを有する自動車であり、この場合、視覚出力は、車両のヘッドランプシステムの光出力の照明、閃光、および／または強化を含む。任意的に、履物コントローラは、車両のヘッドランプシステムの光出力をＩＥＳの光システムの所定の光出力と協調させてよい。自動車の命令された可聴出力は、車両のホーンシステムの可聴出力の起動および／または変調を含んでよい。
【0077】
開示の方法のいずれについて、無線通信デバイスは、ユーザのポータブル電子デバイスに無線接続し、それによって、遠隔コンピューティングノードと無線通信するように構成されてよい。更に別の選択肢として、ＩＥＳは、ソール構造および／またはアッパーに取り付けられる触覚トランスデューサを含んでよく、この場合、履物コントローラは、ユーザの場所が所定の場所／ノードの場所に対する近傍内にあることに応答して、第３のコマンド信号を触覚トランスデューサに自動的に送信して、触覚キューを生成してよい。ＩＥＳは、ソール構造および／またはアッパーに取り付けられるオーディオシステムも含んでよく、この場合、履物コントローラは、ユーザの場所が所定の場所／ノードの場所に対する近傍内にあることに応答して、第４のコマンド信号をオーディオシステムに自動的に送信して、所定の音声出力を生成してよい。
【0078】
開示の方法のいずれかについて、遠隔コンピューティングノードは、住宅用または商用セキュリティシステムのセグメントであってよい。この場合、履物コントローラは、ユーザが、セキュリティシステムに関連する住宅または商業ビルの指定された区画に関して所定の場所または近傍に入る（またはそれらから出る）ことに応答して、起動解除（または起動）コマンド信号をセキュリティシステムに自動的に送信してよい。任意的に、遠隔コンピューティングノードは、ホームオートメーションシステムのセグメントであってよい。この例において、履物コントローラは、第５のコマンド信号をホームオートメーションシステムに送信することによって、ホームオートメーションシステムに関連する家庭（または家庭の区画）に入るまたはそこから出るユーザに応答して、ドアをロックまたはロック解除し、室内照明を起動または起動解除し、且つ／或いはサーモスタットの温度を上昇または下降させてよい。所定の場所または近傍は、少なくとも部分的には、履物コントローラによって生成されるジオフェンスによって定義されてよい。起動または起動解除コマンド信号は、遠隔コンピューティングノードまたはＩＥＳユーザがジオフェンスを破ることを検出した後に、遠隔コンピューティングノードまたはＩＥＳサブシステムに送信されてよい。
【0079】
開示の方法のいずれかについて、ＩＥＳは、ソール構造またはアッパーに取り付けられ、アッパー内の足の存在を検出するように構成される、圧力センサを内部に組み込んでよい。履物コントローラによるコマンド信号の送信は、アッパー内に足が存在することを検出したことに更に応答してよ。ソール構造／アッパーに取り付けられる圧力センサは、ユーザの重量を検出するように構成されてよい。この場合、履物コントローラは、ユーザの検出された重量を示す圧力センサからの１つ以上のセンサ信号を受信する。次に、コントローラは、検出された重量がメモリに格納された検証されたユーザの重量の所定範囲内にあるかどうかを決定する。検出される重量が検証されたユーザの重量の所定の範囲内にあることに応答して、コマンド信号が遠隔コンピューティングノードまたはＩＥＳサブシステムに送信されてよい。
【0080】
開示の方法のいずれかについて、ＩＥＳは、アッパーに取り付けられるシューレースまたはストラップと、シューズ構造に取り付けられ、張力付けられた状態と張力付けられていない状態との間でレース／ストラップを選択的に移行させるように構成される、レースモータとを含んでよい。この場合、常駐履物コントローラは、シューレースが張力付けられた状態または張力付けられていない状態にあるかどうかを決定し、レースが張力付けられいるならば、コマンド信号を応答的に送信して、ＩＥＳサブシステムを起動させる。張力付けられた状態は、複数の離散的な張力付けられた位置に描かれてよい。この場合、常駐履物コントローラは、（例えば、レースセンサから受け取るセンサ信号を使用して、或いはレースモータ出力シャフトの位置をモニタリングすることによって）レースが離散的な張力付けられた位置のうちのどの位置にあるかを識別してよい。メモリに格納される検証されたレース張力付けられた位置に対応するレースの現在の張力付けられた位置に応答して、履物コントローラは、コマンド信号を遠隔ノードまたはＩＥＳサブシステムに送信してよい。
【0081】
開示の方法のいずれかについて、遠隔コンピューティングノードは、光センサを含んでよく、この場合、ＩＥＳ光システムの所定の光出力は、光センサによって検出可能であり、ユーザを遠隔コンピューティングノードに検証するように構成される、個人化された色および／または点滅パターンを含んでよい。ＩＥＳ無線通信デバイスは、ＢＬＥ、ＣＡＴ－Ｍ１および／またはＣＡＴ－ＮＢ１無線インタフェースを含んでよい。ＩＥＳは、バーコード、ＲＦＩＤタグ、および／または、ソール構造および／またはアッパーに取り付けられ、セキュリティ認証コードを遠隔コンピューティングノードに通信するように構成される、ＮＦＣタグを備えてよい。
【0082】
この開示の追加的な態様は、使用者の足のための履物に向けられている。履物は、ユーザの足を受け入れ且つ取り付けるためのアッパーと、ユーザの足をその上で支持するためにアッパーに取り付けられるソール構造とを含む。光システムおよび／または音システムが、ソール構造に取り付けられ、コマンド信号に応答して光／音を生成するように構成される。無線通信デバイスは、遠隔コンピューティングノードと無線通信するためにソール構造の内側に取り付けられる。ソール構造の内側に同様に取り付けられる常駐コントローラが、無線通信デバイスおよび光システムに動作的に接続される。常駐コントローラは、ユーザの場所および遠隔コンピューティングノードの場所を示す場所データを受信する。常駐コントローラは、ユーザの場所が所定の場所／ノードの場所に対する近傍内にあるかどうかを決定し、あるならば、常駐コントローラは、１つ以上のコマンド信号を光システム／音システムに応答的に送信して、所定の光／音声出力を生成する。
【0083】
図示の実施形態を参照して本開示の態様を詳細に記載したが、当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの修正がそれらに対して行われてよいことを認識するであろう。本開示は、本明細書に開示する正確な構造および組成物に限定されず、前述の記述から明らかなありとあらゆる修正、変更、および変形が、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の範囲内にある。その上、本概念は、先行する要素および構成のありとあらゆる組み合わせおよびサブコンビネーションを明確に含む。追加的な構成が以下の条項に反映されることがある。
【0084】
条項１：インテリジェント電子シューズ（ＩＥＳ）システムであって、ユーザの足に取り付くように構成されるアッパーと、アッパーに取り付けられ、ユーザの足をその上で支持するように構成され、地面係合表面を画定する、ソール構造と、ソール構造および／またはアッパーに取り付けられ、コマンド信号に応答して可視出力、可聴出力、および／または触覚出力を生成するように構成される、コントローラ自動化される警報システムと、遠隔コンピューティングノードと無線通信するように構成される無線通信デバイスと、無線通信デバイスおよび警報システムと動作的に接続される履物コントローラとを含み、履物コントローラは、ユーザのユーザ場所を示す場所データを受信し、遠隔コンピューティングノードのノード場所を示す場所データを受信し、ユーザ場所が所定の場所またはノード場所に対する近傍内にあるかどうかを決定し、ユーザ場所が所定の場所またはノード場所に対する近傍内にあることに応答して、コマンド信号を警報システムに送信して、ユーザおよび／または遠隔コンピューティングノードによって知覚可能な所定の可視警報、可聴警報および／または触覚警報を生成する、ように構成される、ＩＥＳシステム。
【0085】
条項２：履物コントローラは、ユーザ場所が所定の場所またはノード場所に対する近傍内にあることに応答して、第２のコマンド信号を遠隔コンピューティングノードの制御システムに送信して、可聴出力または可視出力を生成するように更に構成される、条項１に記載のＩＥＳシステム。
【0086】
条項３：遠隔コンピューティングノードは、車両ヘッドランプシステムを備える自動車であり、可視出力は、車両ヘッドランプシステムの光出力の照明、閃光および／または強化を含む、条項２に記載のＩＥＳシステム。
【0087】
条項４：警報システムは、光システムを含み、履物コントローラは、車両ヘッドランプシステムの光出力を光システムの所定の光出力と協調させるように更に構成される、条項３に記載のＩＥＳシステム。
【0088】
条項５：遠隔コンピューティングノードは、車両ホーンシステムを備える自動車であり、可聴出力は、車両ホーンシステムの可聴出力の起動および／または修正を含む、条項２乃至４のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳシステム。
【0089】
条項６：ユーザは、ポータブル電子デバイスを有し、無線通信デバイスは、ポータブル電子デバイスと無線接続し、それによって、遠隔コンピューティングノードと無線通信する、ように更に構成される、条項１乃至５のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳシステム。
【0090】
条項７：警報システムは、触覚トランスデューサを含み、コマンド信号は、触覚トランスデューサに触覚キューを生成させる、条項１乃至６のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳシステム。
【0091】
条項８：警報システムは、オーディオシステムを含み、コマンド信号は、オーディオシステムに所定の音声出力を生成させる、条項１乃至７のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳシステム。
【0092】
条項９：所定の場所は、履物コントローラによって画定されるジオフェンスを含み、コマンド信号は、遠隔コンピューティングノードがジオフェンスを破っていることを検出した後に、警報システムに送信される、条項１乃至８のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳシステム。
【0093】
条項１０：ソール構造に取り付けられ、アッパー内の足の存在を検出するように構成される、圧力センサを更に含み、コマンド信号は、アッパー内の足の存在の検出に更に応答して、警報システムに送信される、条項１乃至９のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳシステム。
【0094】
条項１１：ソール構造に取り付けられ、ユーザの体重を検出するように構成される、圧力センサを更に含み、履物コントローラは、圧力センサから、ユーザの検出される体重を示すセンサ信号を受信し、且つ検出される体重がメモリ格納された検証済みのユーザ体重の所定の範囲内にあるかどうかを決定する、ように更に構成され、コマンド信号は、検出される体重がメモリ格納された検証済みのユーザ体重の所定の範囲内にあることに更に応答して、警報システムに送信される、条項１乃至９のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳシステム。
【0095】
条項１２：アッパーに取り付けられるシューレースと、ソール構造の内側に取り付けられ、シューレースを張力付けられた状態と張力付けられていない状態との間で選択的に移行させるように構成される、レースモータとを更に含み、履物コントローラは、レースモータと通信し、シューレースが張力付けられた状態又は上記張力付けられていない状態にあるかどうかを決定する、ように更に構成され、コマンド信号は、シューレースが張力付けられた状態にあることに更に応答して、警報システムに送信される、条項１乃至１１のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳシステム。
【0096】
条項１３：張力付けられた状態は、複数の離散的な張力付けられた位置を含み、当該ＩＥＳシステムは、ユーザのための離散的な張力付けられた位置のうちの現在のものを検出するように構成されるレースセンサを更に含み、履物コントローラは、レースセンサから、ユーザのための離散的な張力付けられた位置のうちの現在のものを示すセンサ信号を受信し、且つ離散的な張力付けられた位置のうちの現在のものがメモリ格納された検証済みのレース張力付け位置に対応するかどうかを決定するように更に構成され、コマンド信号は、離散的な張力付けられた位置のうちの現在のものがメモリ格納された検証済みのレース張力付け位置に対応することに更に応答して、警報システムに送信される、条項１２に記載のＩＥＳシステム。
【0097】
条項１４：遠隔コンピューティングノードは、光センサを含み、警報は、光センサによって検出可能であり、ユーザを遠隔コンピューティングノードに確認するように構成される、個人化された色および／または点滅パターンを含む、条項１乃至１３のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳシステム。
【0098】
条項１５：インテリジェント電子シューズ（ＩＥＳ）の自動化された構成を実行する方法であって、ＩＥＳは、ユーザの足に取り付くためのアッパーと、アッパーに取り付けられ、地面係合表面を画定する、ソール構造と、コマンド信号に応答して可視出力、可聴出力および／または触覚出力を生成するように作動可能な警報システムとを含み、当該方法は、無線通信デバイスを通じて常駐履物コントローラを介して、ユーザのユーザ場所を示す場所データを受信すること、無線通信デバイスを通じて常駐履物コントローラを介して、遠隔コンピューティングノードのノード場所を示す場所データを受信すること、常駐履物コントローラを介して、ユーザ場所が所定の場所またはノード場所に対する近傍内にあるかどうかを決定すること、およびユーザ場所が所定の場所またはノード場所に対する近傍内にあることに応答して、履物コントローラを介して、コマンド信号を警報システムに送信して、ユーザおよび／または自動車によって知覚可能な所定の可視警報、可聴警報および／または触覚警報を生成することを含む、方法。
【0099】
条項１６：ユーザ場所が所定の場所またはノード場所に対する近傍内にあることに応答して、履物コントローラを介して、第２のコマンド信号を遠隔コンピューティングノードの制御システムに送信して、可聴出力または可視出力を生成することを更に含む、条項１５に記載の方法。
【0100】
条項１７：遠隔コンピューティングノードは、車両ヘッドランプシステムを備える自動車であり、可視出力は、車両ヘッドランプシステムの光出力の照明、閃光および／または強化を含む、条項１６に記載の方法。
【0101】
条項１８：警報システムは、光システムを含み、当該方法は、車両ヘッドランプシステムの光出力を光システムの所定の光出力と協調させることを更に含む、条項１７に記載の方法。
【0102】
条項１９：遠隔コンピューティングノードは、車両ホーンシステムを備える自動車であり、可聴出力は、車両ホーンシステムの可聴出力の起動および／または修正を含む、条項１５乃至１８のうちのいずれか１項に記載の方法。
【0103】
条項２０：ユーザは、ポータブル電子デバイスを有し、無線通信デバイスは、ポータブル電子デバイスに無線接続し、それによって、遠隔コンピューティングノードと無線通信する、ように更に構成される、条項１５乃至１９のうちのいずれか１項に記載の方法。
【0104】
条項２１：警報システムは、触覚トランスデューサを含み、コマンド信号は、触覚トランスデューサに触覚キューを生成させる、条項１５乃至２０のうちのいずれか１項に記載の方法。
【0105】
条項２２：警報システムは、オーディオシステムを含み、コマンド信号は、オーディオシステムに所定の音声出力を生成させる、条項１５乃至２１のうちのいずれか１項に記載の方法。
【0106】
条項２３：所定の場所は、履物コントローラによって画定されるジオフェンスを含み、コマンド信号は、遠隔コンピューティングノードがジオフェンスを破っていることを検出した後に、警報システムに送信される、条項１５乃至２２のうちのいずれか１項に記載の方法。
【0107】
条項２４：ソール構造に取り付けられる圧力センサから、アッパー内の足の存在を示すセンサ信号を受信することを更に含み、コマンド信号は、アッパー内の足の存在の検出に更に応答して、警報システムに送信される、条項１５乃至２３のうちのいずれか１項に記載の方法。
【0108】
条項２５：遠隔コンピューティングノードは、光センサを含み、警報は、光センサによって検出可能であり、ユーザを遠隔コンピューティングノードに確認するように構成される、個人化された色および／または点滅パターンを含み、条項１５乃至２４のうちのいずれか１項に記載の方法。
【0109】
条項２６：ユーザの足のためのインテリジェント電子シューズ（ＩＥＳ）であって、ユーザの足に取り付くように構成されるアッパーと、アッパーに取り付けられ、ユーザの足をその上で支持するように構成され、地面係合表面を画定するアウトソールを有する、ソール構造と、ソール構造および／またはアッパーに取り付けられ、コマンド信号に応答して光を生成するように構成される、光システムと、遠隔コンピューティングノードと無線通信するように構成される無線通信デバイスと、無線通信デバイスおよび光システムと動作的に接続される履物コントローラとを含み、該履物コントローラは、ユーザのユーザ場所を示す場所データを受信し、遠隔コンピューティングノードのノード場所を示す場所データを受信し、ユーザ場所が所定の場所またはノード場所に対する近傍内にあるかどうかを決定し、ユーザ場所が所定の場所またはノード場所に対する近傍内にあることに応答して、コマンド信号を光システムに送信して、所定の光出力を生成するように構成される、ＩＥＳ。
【0110】
条項２７：履物コントローラは、ユーザ場所が所定の場所またはノード場所に対する近傍内にあることに応答して、第２のコマンド信号を遠隔コンピューティングノードの制御システムに送信して、可聴出力または可視出力を生成するように更に構成される、条項２６に記載のＩＥＳ。
【0111】
条項２８：遠隔コンピューティングノードは、車両ヘッドランプシステムを備える自動車であり、可視出力は、車両ヘッドランプシステムの光出力の照明、閃光および／または強化を含む、条項２７に記載のＩＥＳ。
【0112】
条項２９：履物コントローラは、車両ヘッドランプシステムの光出力を光システムの所定の光出力と協調させるように更に構成される、条項２８に記載のＩＥＳ。
【0113】
条項３０：遠隔コンピューティングノードは、車両ホーンシステムを備える自動車であり、可聴出力は、車両ホーンシステムの可聴出力の起動および／または修正を含む、条項２７乃至２９のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳ。
【0114】
条項３１：ユーザは、ポータブル電子デバイスを有し、無線通信デバイスは、ポータブル電子デバイスに無線接続し、それによって、遠隔コンピューティングノードと無線通信する、ように更に構成される、条項２６乃至３０のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳ。
【0115】
条項３２：ソール構造および／またはアッパーに取り付けられる触覚トランスデューサを更に含み、履物コントローラは、ユーザ場所が所定の場所またはノード場所に対する近傍内にあることに応答して、第３のコマンド信号を触覚トランスデューサに送信して、触覚キューを生成するように更に構成される、条項２６乃至３１のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳ。
【0116】
条項３３：ソール構造および／またはアッパーに取り付けられるオーディオシステムを更に含み、履物コントローラは、ユーザ場所が所定の場所またはノード場所に対する近傍内にあることに応答して、第４のコマンド信号をオーディオシステムに送信して、所定の音声出力を生成するように更に構成される、条項２６乃至３２のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳ。
【0117】
条項３４：遠隔コンピューティングノードは、セキュリティシステムであり、履物コントローラは、ユーザ場所が所定の場所またはノード場所に対する近傍内にあることに応答して、起動解除コマンド信号をセキュリティシステムに送信するように更に構成される、条項２６および３１乃至３３のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳ。
【0118】
条項３５：遠隔コンピューティングノードは、ホームオートメーションシステムであり、履物コントローラは、ユーザ場所が所定の場所またはノード場所に対する近傍内にあることに応答して、第５のコマンド信号をホームオートメーションシステムに送信して、ドアをロックまたはロック解除し、室内灯を起動または起動解除し、且つ／或いはサーモスタットの温度を上昇または下降させるように更に構成される、条項２６および３１乃至３３のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳ。
【0119】
条項３６：所定の場所は、履物コントローラによって画定されるジオフェンスを含み、コマンド信号は、遠隔コンピューティングノードがジオフェンスを破っていることを検出した後に、光システムに送信される、条項２６乃至３５のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳ。
【0120】
条項３７：ソール構造に取り付けられ、アッパー内の足の存在を検出するように構成される、圧力センサを更に含み、コマンド信号は、アッパー内の足の存在の検出に更に応答して、光システムに送信される、条項２６乃至３６のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳ。
【0121】
条項３８：ソール構造に取り付けられ、ユーザの体重を検出するように構成される、圧力センサを更に含み、履物コントローラは、圧力センサから、ユーザの検出される体重を示すセンサ信号を受信し、且つ検出される体重がメモリ格納された検証済みのユーザ体重の所定の範囲内にあるかどうかを決定するように更に構成され、コマンド信号は、検出される体重がメモリ格納された検証済みのユーザ体重の所定の範囲内にあることに更に応答して、光システムに送信される、条項２６乃至３５のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳ。
【0122】
条項３９：アッパーに取り付けられるシューレースと、ソール構造の内側に取り付けられ、シューレースを張力付けられた状態と張力付けられていない状態との間で選択的に移行させるように構成される、レースモータとを更に含み、履物コントローラは、レースモータと通信し、シューレースが張力付けられた状態又は張力付けられていない状態にあるかどうかを決定する、ように更に構成され、コマンド信号は、シューレースが張力付けられた状態にあることに更に応答して、光システムに送信される、条項２６乃至３８のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳ。
【0123】
条項４０：張力付けられた状態は、複数の離散的な張力付けられた位置を含み、当該ＩＥＳは、ユーザのための離散的な張力付けられた位置のうちの現在のものを検出するように構成されるレースセンサを更に含み、履物コントローラは、レースセンサから、ユーザのための離散的な張力付けられた位置のうちの現在のものを示すセンサ信号を受信し、且つ離散的な張力付けられた位置のうちの現在のものがメモリ格納された検証済みのレース張力付け位置に対応するかどうかを決定するように更に構成され、コマンド信号は、離散的な張力付けられた位置のうちの現在のものがメモリ格納された検証済みのレース張力付け位置に対応することに更に応答して、光システムに送信される、条項３９に記載のＩＥＳ。
【0124】
条項４１：遠隔コンピューティングノードは、光センサを含み、所定の光出力は、光センサによって検出可能であり、ユーザを遠隔コンピューティングノードに確認するように構成される、個人化された色および／または点滅パターンを含む、条項２６乃至４０のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳ。
【0125】
条項４２：無線通信デバイスは、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ（ＢＬＥ）、カテゴリ（ＣＡＴ）Ｍ１またはＣＡＴ－ＮＢ１ワイヤレスインタフェースを含む、条項２６乃至４１のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳ。
【0126】
条項４３：ソール構造および／またはアッパーに取り付けられ、セキュリティ認証コードを遠隔コンピューティングノードに通信するように構成される、バーコード、無線周波数識別（ＲＦＩＤ）タグ、または近距離場通信（ＮＦＣ）タグを更に含む、条項２６乃至４２のうちのいずれか１項に記載のＩＥＳ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0127】
【特許文献1】米国特許出願公開第２０１６／０２６２４８５号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第２０１８／００２０７６４号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第２０１７／０２６５５８４Ａ１号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第２０１７／０２６５５９４Ａ１号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第２０１７／０１５４５０５Ａ１号明細書
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【外国語明細書】