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特開2024-26379連続血糖測定システムにおける較正情報を管理する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024026379
(43)【公開日】2024-02-28
(54)【発明の名称】連続血糖測定システムにおける較正情報を管理する方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/1473 20060101AFI20240220BHJP
【FI】
A61B5/1473
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023211423
(22)【出願日】2023-12-14
(62)【分割の表示】P 2022505471の分割
【原出願日】2020-03-18
(31)【優先権主張番号】10-2019-0096796
(32)【優先日】2019-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】510115030
【氏名又は名称】アイセンス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー,スンチュン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】センサートランスミッターの初期較正が行われたか判断することができる、連続血糖測定システムの較正情報の管理方法を提供する。
【解決手段】センサートランスミッターで送信パケットを生成する際、生体情報や送信パケットの生成順番に従って生体情報や送信パケットを識別するための生成識別子を含むように送信パケットを生成することにより、生成識別子を介して生体情報の紛失なく生体情報を送受信する。更にパケット生成識別子又は全体送信パケットの数に基づいて通信端末機で受信できなかった送信パケット又は生体情報を正確に判断することにより、センサートランスミッターと通信端末機の間で受信できなかった送信パケット又は生体情報のみを区別して送受信する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサートランスミッターと通信端末機を第1時点に通信連結する段階と、
前記センサートランスミッターから前記第1時点以前である第2時点の較正情報を具備する較正情報メッセージを受信する段階と、
前記第1時点と前記較正情報メッセージに基礎し、追加較正情報が必要であるかを判断する段階と、
を含み、
前記較正情報メッセージは、前記第2時点での較正時間データを含む、
較正情報の管理方法。
【請求項2】
前記較正情報メッセージは、前記第2時点での較正情報獲得時刻を含む、
請求項1に記載の較正情報の管理方法。
【請求項3】
前記較正情報の獲得時刻と前記第1時点の差が臨界時間以内である場合前記較正情報を利用して生体情報を較正し、
前記較正情報の獲得時刻と前記第1時点の差が臨界時間を脱した場合、入力される追加較正情報を利用して前記生体情報を較正する、
請求項2に記載の較正情報の管理方法。
【請求項4】
前記較正情報の管理方法は、
前記較正情報の獲得時刻と前記第1時点の差が臨界時間を脱した場合、前記通信端末機で周期入力インターフェース画面を活性化する段階をさらに含み、
前記周期入力インターフェース画面を通じて前記追加較正情報が入力される、
請求項3に記載の較正情報の管理方法。
【請求項5】
前記較正情報の管理方法は、
センサートランスミッターと通信端末機を通信連結時、前記センサートランスミッターが使用したセンサートランスミッターであるかを判断する段階をさらに含み、
前記センサートランスミッターが使用したセンサートランスミッターである場合、前記センサートランスミッターから較正情報メッセージを受信する、
請求項3に記載の較正情報の管理方法。
【請求項6】
前記較正情報の管理方法で、
前記較正情報メッセージに含まれた前記センサートランスミッターの識別子と前記通信端末機に既登録されているセンサートランスミッターの識別子を比べて前記センサートランスミッターが使用したセンサートランスミッターであるかを判断する、
請求項5に記載の較正情報の管理方法。
【請求項7】
前記較正情報の管理方法は、
前記センサートランスミッターの識別子にマッピングされている残存使用期間情報に基礎して前記センサートランスミッターの残存使用期間が残っているかを判断する段階らをさらに含み、
前記センサートランスミッターの残存使用期間が残っている場合、前記追加較正情報が必要であるかを判断する、
請求項6に記載の較正情報の管理方法。
【請求項8】
前記較正情報の管理方法は、
通信連結される前記センサートランスミッターの残存使用期間が残っていない場合、前記通信端末機に前記センサートランスミッターの使用を禁止するアラームメッセージを出力する段階をさらに含む、
請求項7に記載の較正情報の管理方法。
【請求項9】
前記較正情報の管理方法は、
設定された較正周期が渡来したかを判断する段階と、
前記較正周期が渡来した場合、前記通信端末機に周期入力インターフェース画面を活性化して前記周期入力インターフェース画面を通じて新規較正情報が周期的に獲得される段階と、
前記新規較正情報が獲得される場合、較正識別子、新規較正情報の獲得時刻、新規較正情報を具備する周期較正メッセージを前記センサートランスミッターに送信する段階をさらに含む、
請求項1に記載の較正情報の管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続血糖測定システムにおける較正情報を管理する方法に関するものであり、より詳細には、周期的に取り込まれる較正情報及びその取得時刻をセンサートランスミッターに提供し、センサートランスミッターと通信端末機が通信連結時、センサートランスミッターから較正情報及びその取得時刻に対する情報を受信することにより、センサートランスミッターの安定化段階や初期補正を繰り返す必要なく、通信連結時点で追加的な較正情報が必要か否かを判断し、追加的な較正情報の取得や受信した較正情報を用いて生体情報を出力する較正情報の管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
糖尿病は多くの現代人に発病する慢性疾患で、韓国の場合、総人口の5%に該当する200万人以上に至る。
【0003】
糖尿病は、肥満、ストレス、食習慣の乱れ、遺伝的要因など様々な原因により膵臓から分泌されるインスリンが絶対的又は相対的に欠乏し、そのため血液で糖とのバランスがきちんと取れず、血液中に糖の成分が一方的に増加して発病する。
【0004】
通常、血液中のブドウ糖は一定の濃度に含まれて組織細胞のエネルギ源として使われる。
【0005】
しかし、ブドウ糖が必要以上に増加してしまうと、肝臓や筋肉、脂肪細胞などに適切に取り込まれず血液中に蓄積され、そのため糖尿病の患者は正常な人より遥かに高い血糖が保たれる。更に過剰な血糖はそのまま組織を通過して尿中に排泄されるため身体の各組織に絶対的に必要な糖分は不足となり、全身の各組織の機能異常を引き起こしてくる。
【0006】
糖尿病の初期は自覚症状が殆どないことが特徴であるが、病気が進行すると糖尿病特有の多飲、多食、多尿、体重減少、全身倦怠、皮膚のかゆみ、手足の傷が治らず長引く、などの特有の症状が現れ、病気がさらに進行すると視力障害、高血圧、腎臓病、中風、歯周疾患、筋肉痙攣や神経痛、壊疽などを引き起こす合併症が起こる。
【0007】
上記糖尿病を診断して合併症に進行されないように管理するためには体系的な血糖測定及び治療を並行して行わなければならない。
【0008】
糖尿病はその管理のために常に血糖を測定する必要があり、血糖測定に関わる装置はその需要が増加し続けている。糖尿病の患者が血糖コントロールをきちんとする場合、糖尿病による合併症の発生が著しく減少することは数々の研究から判明された。従って、糖尿病の患者は血糖コントロールのために規則的に血糖を測定することが非常に重要である。
【0009】
一般的に糖尿病患者の血糖管理のために採血式血糖器(finger prick method)が主に使用される。しかし、このような採血式血糖器は糖尿病の患者の血糖管理に役立つが、測定当時の結果のみを表示するため、刻々と変化する血糖値を正確に把握し難いという不具合がある。更に、採血式血糖器は一日何度も血糖を測定するため毎回採血する必要があり、採血に対する糖尿病患者の負担が大きいという問題がある。
【0010】
通常、糖尿病の患者は高血糖及び低血糖の状態を繰り返すが、緊急事態は低血糖の状態で発現する。低血糖の状態は糖分が長く補給できない場合に発症し、意識消失や最悪の場合は死亡に至る場合もある。従って、低血糖状態を直ちに見つけることは糖尿病の患者にとって非常に重要である。しかし、断続的に血糖を測定する採血式血糖器は明らかな限界がある。
【0011】
上記採血式血糖器の限界を克服するために、人の体内に挿入して数分おきに血糖を測定する連続血糖測定システム(CGMS、Continuous Glucose Monitoring System)が開発されており、これを用いて糖尿病患者の管理及び緊急事態に容易に対処することができる。
【0012】
連続血糖測定システムは使用者の身体部位に付着され、体液を採取して血糖を測定するセンサートランスミッターと、伝送された血糖値を出力する通信端末機などを含んでなる。センサートランスミッターは人の体にセンサーが挿入された状態で一定の期間、例えば、約15日程度の間に使用者の血糖を測定して血糖情報を生成する。センサートランスミッターは周期的に血糖情報を生成し、通信端末機は血糖管理アプリケーションが設けられてセンサートランスミッターから血糖情報を周期的に受信し、該受信した血糖情報を使用者が確認できるように出力する。
【0013】
上述した連続血糖測定システムにおいて、センサートランスミッターが使用者の身体部位に挿入時、1時間乃至3時間の安定化段階を通さなければならないし、安定化が完了すると、通信端末機はセンサートランスミッターから受信した血糖情報をディスプレイ部にディスプレイして使用者に提供する。
【0014】
正確な血糖情報を使用者に提供するためにセンサートランスミッターから受信した血糖情報は初期較正され、且つセンサートランスミッターの使用期間の間に一定の周期に継続して較正されなければならない。初期較正時、別途の血糖測定器及びストリップを介して測定した血糖較正情報を通信端末機に入力してセンサートランスミッターから受信した血糖情報を血糖較正情報に較正し、その後、センサートランスミッターの使用期間の間に一定の周期に連続して血糖測定器及びストリップを介して測定した血糖較正情報でセンサートランスミッターから受信した血糖情報を較正しなければならない。
【0015】
センサートランスミッター及び通信端末機は、センサートランスミッターの使用期間中に継続して通信連結され、センサートランスミッターで測定した血糖情報を通信端末機に提供し、使用者の過失やセンサートランスミッター及び通信端末機の誤作動によってセンサートランスミッター及び通信端末機の通信登録情報が削除されたり、通信端末機に登録された血糖管理アプリケーションが削除されたりする場合が生じる。
【0016】
上記の場合、センサートランスミッター及び通信端末機の間で通信再連結の過程を行わなければならない。通信再連結時、通信端末機はセンサートランスミッターの安定化段階、初期較正段階などを再度実施しなければならず、このような不要な段階を繰り返すことは使用者に操作上の不便を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明は、上述した従来センサートランスミッターと通信端末機の間で較正情報を管理する方法が有する問題点を解決するためのものであり、本発明の第1の目的は、センサートランスミッターと通信端末機が通信連結時にセンサートランスミッターの初期較正可否を表す較正識別子に基づいてセンサートランスミッターの初期較正が行われたか判断する、較正情報の管理方法を提供することにある。
【0018】
本発明の第2の目的は、周期的に取り込まれる較正情報及びその獲得時刻をセンサートランスミッターに提供し、センサートランスミッターと通信端末機が通信再連結時に追加的な較正情報を取得することなくセンサートランスミッターと通信端末機を通信連結する、較正情報の管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の目的を実現するために、本発明に係る較正情報の管理方法は使用者の身体部位の一部に配置され使用者の生体情報を測定するセンサートランスミッターとセンサートランスミッターから生体情報を受信する通信端末機の間で通信連結時、通信端末機に初期入力インターフェース画面を活性化して初期入力インターフェース画面を介して初期較正情報が獲得される段階、及び初期較正情報が取得される場合、センサートランスミッターの較正可否を表す較正識別子を備える初期較正メッセージを生成し、該生成した初期較正メッセージをセンサートランスミッターに送信する段階、を含むことを特徴とする。
【0020】
望ましくは、本発明に係る較正情報の管理方法はセンサートランスミッターから生体情報を受信する過程において初期較正情報が取得されたか判断する段階をさらに含み、通信端末機は初期較正情報が取得される前までセンサートランスミッターから受信した生体情報を通信端末機を介して使用者に提供しないことを特徴とする。
【0021】
本発明に係る較正情報の管理方法において通信端末機は初期較正情報が取得された後、センサートランスミッターから受信した生体情報を初期較正情報に較正し、該較正された生体情報を使用者に提供することを特徴とする。
【0022】
望ましくは、較正情報の管理方法はセンサートランスミッターと通信端末機の間で通信連結時、センサートランスミッターが使用していたセンサートランスミッターか判断する段階、センサートランスミッターが使用していたセンサートランスミッターである場合、センサートランスミッターからセンサートランスミッターの較正可否を表す較正識別子を備える較正情報メッセージを受信する段階、較正情報に基づいてセンサートランスミッターから受信した生体情報を使用者に提供する段階、をさらに含むことを特徴とする。
【0023】
本発明に係る較正情報の管理方法において較正情報メッセージの較正識別子に基づいてセンサートランスミッターが使用していたセンサートランスミッターで、且つ較正が既に完了したと判断される場合、安定化段階なく通信連結後、センサートランスミッターから受信した生体情報を直ちに使用者に提供することを特徴とする。
【0024】
望ましくは、本発明に係る較正情報の管理方法はセンサートランスミッターから受信したセンサートランスミッターの識別子と通信端末機に既登録されているセンサートランスミッターの識別子を比較してセンサートランスミッターが使用していたセンサートランスミッターか判断し、センサートランスミッターの識別子にマッピングされている残存使用期間の情報に基づいてセンサートランスミッターの残存使用期間が残っているか判断する段階をさらに含むことを特徴とする。
【0025】
望ましくは、本発明に係る較正情報の管理方法は通信連結されるセンサートランスミッターの残存使用期間が残っていない場合、通信端末機にセンサートランスミッターの使用を禁止する通知メッセージを出力する段階をさらに含むことを特徴とする。
【0026】
望ましくは、本発明に係る較正情報の管理方法は、設定された較正周期になったか判断する段階、較正周期になった場合、通信端末機に周期入力インターフェース画面を活性化して周期入力インターフェース画面を介して新規較正情報が周期的に取得される段階、新規較正情報が取得される場合、較正識別子、新規較正情報の取得時刻、新規較正情報を備える周期較正メッセージをセンサートランスミッターに送信する段階、を含むことを特徴とする。
【0027】
本発明に係る較正情報の管理方法において、較正情報メッセージは較正識別子、新規較正情報の取得時刻及び新規較正情報を含むことを特徴とする。
【0028】
望ましくは、本発明に係る較正情報の管理方法は較正情報メッセージの新規較正情報の取得時刻と現在時刻の差から新規較正情報が必要か判断する段階をさらに含み、新規較正情報が必要な場合、通信端末機に周期入力インターフェース画面を活性化して周期入力インターフェース画面を介して新規較正情報を取得することを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
本発明に係る較正情報の管理方法は下記のような様々な効果を有する。
【0030】
第1の効果は、本発明に係る較正情報の管理方法はセンサートランスミッターと通信端末機が通信連結時、センサートランスミッターの初期較正可否を表す較正識別子に基づいてセンサートランスミッターと通信端末機を通信連結することにより、既に初期較正が完了したセンサートランスミッターである場合、不要な安定化段階と初期較正段階を繰り返すことなくセンサートランスミッターと通信端末機を通信連結して直ちに使用することができる。
【0031】
第2の効果は、本発明に係る較正情報の管理方法は周期的に取り込まれる較正情報及びその取得時刻をセンサートランスミッターに提供し、センサートランスミッターと通信端末機が通信再連結時、センサートランスミッターから較正情報及びその取得時刻に対する情報を受信することにより、通信再連結時点で追加的な較正情報が必要か可否を判断し追加的な較正情報を取得したり受信したりした較正情報を用いて生体情報を較正して出力する較正情報の管理方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の一実施形態に係る連続血糖測定システムを示す概略図である。
図2】本発明のセンサートランスミッターを身体に付着するためのアプリケーターを示す図である。
図3】センサートランスミッターをアプリケーターを用いて身体に付着する過程を説明するための図である。
図4】センサートランスミッターをアプリケーターを用いて身体に付着する過程を説明するための図である。
図5】センサートランスミッターと通信端末機の間で送受信されるメッセージを説明するための図である。
図6】本発明の一実施形態に係るセンサートランスミッターを説明するための機能ブロック図である。
図7】本発明の一実施形態に係る通信端末機を説明するための機能ブロック図である。
図8】本発明の一実施形態に従って通信端末機で較正情報を管理する方法を説明するためのフローチャートである。
図9】本発明に係る較正情報の管理方法における周期較正メッセージを生成する段階の一実施形態を説明するためのフローチャートである。
図10】初期較正情報又は新規較正情報の入力例を説明するための図である。
図11】初期入力インターフェース画面の一実施形態を示す。
図12】周期入力インターフェース画面の一実施形態を示す。
図13】本発明に係るセンサートランスミッターと通信再連結の方法を説明するためのフローチャートである。
図14】本発明に係る較正情報メッセージを介して受信した較正情報に従って血糖情報を出力して制御する一実施形態を説明するためのフローチャートである。
図15】センサートランスミッターと通信端末機を通信再連結時、ディスプレイされるインターフェース画面の一実施形態を示す。
図16】センサートランスミッターと通信端末機の通信再連結を要請する際、ディスプレイされるインターフェース画面の一実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明で開示される技術的用語は特定の実施の形態を説明するために用いられたものであり、本発明を限定しようとする目的ではないことに注意を払わなければならない。尚、本発明が属する技術分野において当該技術的用語は通常の知識を有する者になら本発明で特別に異なる意味として定義されない限り、一般的に理解される意味として解釈すべきであり、必要以上に包括的又は縮小された意味で解釈してはならない。更に、当該技術的用語が本発明の思想を主旨から離れた技術的用語である場合には、当業者が正確に理解できる技術的用語に代替されて理解されるべきである。
【0034】
更に本発明で用いられる単数の表現は、文言上、明らかにその意味が異なる場合を除いては複数の表現を含む。本発明において、「構成する」又は「含む」などの用語は、発明に記載された各種の構成要素、または複数の段階を必ず全て含むものとして解釈してはならず、その中の一部の構成要素や段階は含まれないこともあり、若しくは追加的な構成要素や段階を含むことができるものとして解釈すべきである。
【0035】
更に、添付した図は本発明の思想を理解しやすくするためのものであって、添付した図面によって本発明の思想が制限されるものとして解釈してはならないことに注意すべきである。
【0036】
下述では添付した図を用いて本発明に係る較正情報の管理方法についてより具体的に説明する。
【0037】
図1は、本発明の一実施形態に係る連続血糖測定システムを示す概略図である。
【0038】
図1を参照すれば、本発明の一実施形態に係る連続血糖測定システムはセンサートランスミッター10及び通信端末機30を含む。
【0039】
センサートランスミッター10は、身体に付着される際、センサーの先端が皮下に挿入され、人の体液を周期的に採血して血糖を測定する。
【0040】
通信端末機30は、センサートランスミッター10から血糖情報を受信し、該受信した血糖情報を使用者に表示できる端末機であり、スマートフォン、タブレットPC、ノートパソコンなどのようにセンサートランスミッター10と通信可能な移動端末機を利用してもよい。もちろん、通信端末機13はこれに限定されず、通信機能を含み、プログラムやアプリケーションが設けられる端末機であれば、どんな種類の端末機でもよい。
【0041】
センサートランスミッター10は、通信端末機30の要請、又は設定された時刻ごとに周期的に測定された血糖情報を通信端末機30に伝送し、センサートランスミッター10と通信端末機30の間でデータ通信のためにセンサートランスミッター11及び通信端末機13は相互USBケーブルなどによって有線で通信連結してもよいし、赤外線通信、NFC通信、ブルートゥース(登録商標)などの無線通信方式によって通信連結してもよい。
【0042】
ここで、センサートランスミッター10はアプリケーションを介して身体の一部に付着される。図2は、本発明のセンサートランスミッターを身体に付着するためのアプリケーターをを示し、図3及び図4はセンサートランスミッターをアプリケーターを利用して人の体に付着する過程を説明するための図である。
【0043】
先ず、図2を用いてアプリケーター50について説明すれば、アプリケーター50はセンサートランスミッター10を内部に備えており、使用者の操作でセンサートランスミッター10を外部へ引き出して使用者の特定の身体部位に付着させるように作動する。アプリケーター50は一面が開放された形状で形成されており、センサートランスミッター10はアプリケーター50の開放された一面を介してアプリケーター50に設けられる。
【0044】
アプリケーター50を利用してセンサートランスミッター10を身体の一部に付着する際、センサートランスミッター10に備えられたセンサーの先端を皮下に挿入するためにアプリケーター50はセンサーの先端を内部に取り囲むように形成された針(図示しない)、針とセンサー先端を一緒に皮膚に押し出す第1の弾性部材(図示しない)、針のみを引き出すための第2の弾性部材(図示しない)を備えている。該アプリケーター50の構成によってアプリケーター50の内部に圧縮された状態で配置された第1の弾性部材(図示しない)の圧縮止めで針とセンサー先端を同時に皮下に挿入し、センサーの先端が皮下に挿入される時に圧縮された第2の弾性部材(図示しない)の圧縮止めによって針のみを引き出す。使用者はアプリケーター50を介して安全、且つ容易にセンサートランスミッター10を皮膚に付着させてもよい。
【0045】
センサートランスミッター10を身体に付着させる過程を図3及び図4を用いてより詳細に説明すれば、保護キャップ51を分離した状態でアプリケーター50の開放された一面を身体の特定部位の皮膚20に密着させる。このようにアプリケーター50を身体の皮膚20に密着させた状態でアプリケーター50を作動させれば、センサートランスミッター10はアプリケーター50から引き出されながら皮膚20に付着できる。ここで、センサートランスミッター10の下部にはセンサー12の先端がセンサートランスミッター10から突出して配設されており、センサー12の先端はアプリケーター50に備えられた針によって一部が皮膚20に挿入される。従って、センサー12の先端が皮膚20に挿入された状態でセンサートランスミッター10は皮膚20に付着できる。
【0046】
ここで、センサートランスミッター10の身体接触面にはセンサートランスミッター10が身体の皮膚20に固定して貼り付けることができるように粘着テープを備えてもよい。従って、アプリケーター50を身体の皮膚20から離隔させれば、粘着テープによってセンサートランスミッター10は身体の皮膚20に固定して付着された状態になる。
【0047】
その後、センサートランスミッター10に電源が印加されれば、センサートランスミッター10は通信端末機30と通信を連結し、センサートランスミッター10は測定した血糖情報を通信端末機に伝送する。
【0048】
通信端末機50は、センサートランスミッター10と通信連結後、1時間乃至3時間の間、センサートランスミッター10が安定化されるようにし、センサートランスミッター10の安定化が完了した後、通信端末機30に入力された較正情報を用いてセンサートランスミッター10から受信した生体情報を較正し、通信端末機50に較正した生体情報を出力して使用者に提供する。
【0049】
センサートランスミッター10は、血糖情報のみならず、多様な生体情報を測定することができ、下記では生体情報の一実施形態で血糖情報を測定することで説明する。
【0050】
図5は、センサートランスミッターと通信端末機の間から送受信されるメッセージを説明するための図である。
【0051】
図5を用いて説明すれば、センサートランスミッターと通信端末機の間でデータを送受信するための通信を連結する(S1)。センサートランスミッターと通信端末機はUSBケーブルなどの有線、若しくは赤外線、NFC、ブルートゥースなどの無線通信方式で通信連結することができるが、これに関する詳細な説明は省略する。
【0052】
センサートランスミッターと通信端末機の間で通信が連結される場合、センサートランスミッターの安定化後、センサートランスミッターで測定した血糖情報を較正するための初期較正情報が通信端末機に入力される。更に通信端末機は初期較正情報が入力される場合、センサートランスミッターの初期較正可否を表す較正識別子を備える初期較正メッセージを生成し、該生成した初期較正メッセージをセンサートランスミッターに送信する(S3)。
【0053】
センサートランスミッターで測定された血糖情報を正確に較正するためにセンサートランスミッターの使用期間中、周期的に新規較正情報が入力される。更に新規較正情報が周期的に入力される度に通信端末機は較正識別子、新規較正情報、新規較正情報を取得した時刻を備える周期較正メッセージを生成し、該生成した周期較正メッセージをセンサートランスミッターに送信する(S5)。
【0054】
ここで、センサートランスミッターは初期較正メッセージ又は周期較正メッセージを受信する場合、センサートランスミッターは較正識別子を保存し、新規較正情報を受信する度に既存の初期較正情報又は新規較正情報を新たに受信した新規較正情報に更新して保存する。
【0055】
ここで、初期較正情報又は新規較正情報は血糖測定器とストリップを介して測定できる。
【0056】
センサートランスミッターは、測定した生体情報をリアルタイムや周期的に通信端末機に送信し、通信端末機は受信した生体情報を最近の較正情報で較正し、該較正した生体情報を通信端末機を介して使用者に出力する。更にセンサートランスミッターと通信端末機の間の通信が切れたり、通信端末機の通信登録情報や通信端末機に登録された血糖管理アプリケーションが削除されたりする場合、センサートランスミッターと通信端末機の間の通信を再連結する(S7)。
【0057】
センサートランスミッターと通信端末機の間の通信が再連結される時、センサートランスミッターは較正情報メッセージを通信端末機に送信する(S9)。更に通信端末機は較正情報メッセージに備えられている較正識別子、最後に受信した初期較正情報又は新規較正情報の取得時刻、及び初期較正情報又は新規較正情報を用いて安定化段階なくセンサートランスミッターから受信した血糖情報を較正して使用者に提供する。
【0058】
図6は、本発明の一実施形態に係るセンサートランスミッターを説明するための機能ブロック図である。
【0059】
図6を用いてより具体的に説明すれば、センサー制御部110はセンサー通信部130を介して通信端末機と通信を連結する。
【0060】
センサー制御部110は、通信連結後、通信端末機から初期較正メッセージを受信する場合、初期較正メッセージに備えられている較正識別子、初期較正情報を保存部150に保存して制御するか、新規較正メッセージを受信する度に新規較正メッセージに備えられている新規較正情報で初期較正情報又は既保存されている新規較正情報を更新して保存部150に保存して制御する。ここで、センサー制御部110は初期較正メッセージの受信時、初期較正メッセージに備えられている初期較正情報の取得時刻に対する情報を保存部150に保存して制御するか、新規較正メッセージに備えられている新規較正情報の取得時刻で既保存されている新規較正情報の取得時刻を更新して保存部150に保存して制御する。
【0061】
一方、センサー制御部110はセンサー通信部130を介して通信端末機と通信再連結時、又は通信端末機の要請がある場合、保存部150に保存されている較正識別子、最近保存された初期較正情報又は新規較正情報、更に最近保存された初期較正情報又は新規較正情報の取得時刻に対する情報を抽出して較正情報メッセージを生成し、該生成した較正情報メッセージをセンサー通信部130を介して通信端末機に送信して制御する。
【0062】
図7は、本発明の一実施形態に係る通信端末機を説明するための機能ブロック図である。
【0063】
図7を用いてより具体的に説明すれば、端末機制御部210は端末機通信部230を介してセンサートランスミッターと通信を連結するように制御し、通信連結時、端末機制御部210は端末機通信部230を介してセンサートランスミッターからセンサートランスミッターの識別子を受信し、該受信したセンサートランスミッターの識別子を保存部150に登録して保存する。ここで、センサートランスミッターの識別子は、後ほど、既に使用していたセンサートランスミッターが再連結されるか否か、もしくはセンサートランスミッターの残存使用期間が残っているか否か、などを判断することに利用してもよい。
【0064】
端末機制御部210は、センサートランスミッターと通信連結時点から一定時間の間、センサートランスミッターを安定化し、センサートランスミッターの安定化が完了する場合、ディスプレイ部270を介して初期入力インターフェース画面をディスプレイする。使用者インターフェース部280を介して初期較正情報が入力される場合、入力された初期較正情報と初期較正情報の取得時刻に対する情報を保存部250に保存して制御する。
【0065】
端末機制御部210は、センサートランスミッターと通信連結時点からセンサートランスミッターの使用時間をカウントし、定められた較正周期になった場合は周期的に新規較正情報を取得するための周期入力インターフェース画面をディスプレイ部270にディスプレイ制御する。更に、使用者インターフェース280を介して新規較正情報が入力される場合、入力された新規較正情報及びその取得時刻に対する情報を保存部250に保存して制御する。
【0066】
一方、メッセージ生成部290は初期較正情報が入力される場合、センサートランスミッターの初期較正が行われたことを表す較正識別子、初期較正情報及び初期較正情報の取得時刻を備える初期較正メッセージを生成するか、新規較正情報が入力される場合、較正識別子、新規較正情報及びその取得時刻を備える周期較正メッセージを生成する。端末機制御部210は生成した初期較正メッセージ又は周期較正情報を端末機通信部230を介してセンサートランスミッターに送信して制御する。
【0067】
端末機制御部210は、センサートランスミッターと通信連結時、センサートランスミッターから受信するセンサートランスミッターの識別子と保存部250に既保存されたセンサートランスミッターの識別子を比較して通信連結しようとするセンサートランスミッターが既に使用していたセンサートランスミッターか否か、既に使用していたセンサートランスミッターである場合、残存使用期間が残っているか否か、を判断してセンサートランスミッターと通信連結を制御するか、センサートランスミッターから受信する較正情報メッセージに基づいて既に使用していたセンサートランスミッターである場合、初期較正が行われたか否か、もしくは現在時刻を基準に定められた臨界範囲内で取得した初期較正情報又は新規較正情報が存在するか否かに基づいて較正された血糖情報を使用者に提供するように制御する。
【0068】
図8は、本発明の一実施形態に係る通信端末機において較正情報を管理する方法を説明するためのフローチャートである。
【0069】
図8を用いてより具体的に説明すれば、通信端末機はセンサートランスミッターとの通信連結後、センサートランスミッターの安定化が完了したか判断する(S110)。
【0070】
センサートランスミッターの安定化が完了した場合、初期入力インターフェース画面を介して初期較正情報が取得されたか判断する(S130)。初期較正情報が取得される前までセンサートランスミッターから血糖情報を受信しても受信した血糖情報を使用者に提供せず(S190)、初期較正情報が取得された後、センサートランスミッターから受信した血糖情報を初期較正情報で較正し、該較正した生体情報をディスプレイ部を介して出力し、使用者に提供する(S150)。
【0071】
一方、初期較正情報が取得される場合、センサートランスミッターの初期較正が行われたことを表す較正識別子、取得した初期較正情報及びその取得時刻を備える初期較正メッセージを生成したり、周期的に取得した新規較正情報及びその取得時刻、較正識別子を備える周期較正メッセージを生成したりし、該生成した初期較正メッセージ又は周期較正メッセージをセンサートランスミッターに送信する(S170)。
【0072】
図9は、本発明による較正情報の管理方法における周期較正メッセージを生成する段階の一実施形態を説明するためのフローチャートである。
【0073】
図9を用いてより具体的に説明すれば、センサートランスミッターと通信端末機が通信連結された後、センサートランスミッターの使用期間をカウントして設定した較正周期になったか判断する(S211)。
【0074】
設定した較正周期になった場合、新規較正情報を取得するためにディスプレイ部に周期入力インターフェース画面を活性化する(S213)。本発明が適用される分野によって新規較正情報を取得するために周期入力インターフェース画面の代わりに新規較正情報を入力するように要請する通知音やバイブレーションを出力してもよい。
【0075】
使用者インターフェースを介して新規較正情報が入力されたか判断し、新規較正情報が入力される場合、新規較正情報、新規較正情報の取得時刻及び較正識別子を備える周期較正メッセージを生成し、該生成した周期較正メッセージをセンサートランスミッターに送信する(S217)。
【0076】
しかし、設定した入力時間が経過しても新規較正情報が入力されない場合、通知メッセージを使用者に出力して制御する(S219)。ここで、通知メッセージは使用者から新規較正情報を入力するように案内するメッセージであり、通知メッセージはディプレイされるか、通知音やバイブレーションで出力してもよい。
【0077】
図10は、初期較正情報又は新規較正情報の入力例を説明するための図であり、図10を用いて説明すれば、センサートランスミッターと通信端末機が通信連結された時点(T)から定められた安定化時間(T)の間が経過するまでセンサートランスミッターを安定化させる。
【0078】
センサートランスミッターの安定化が完了されると、初期較正情報(I)が入力される。ここで、初期較正情報(I)はセンサートランスミッターの生体情報を正確に較正するために複数回入力されてもよい。
【0079】
センサートランスミッターの安定化完了後、センサートランスミッターの使用期間が満了した時点(T)まで周期的、望ましくは12時間、1日毎に新規較正情報(I1、2、3、4、・・・)が入力され、センサートランスミッターから受信した血糖情報を新規較正情報で較正し、該較正した血糖情報を使用者に提供する。
【0080】
図11は、初期入力インターフェース画面の一実施形態を示す。
【0081】
図11aに示すように、センサートランスミッターの安定化が完了したことを知らせ、初期較正情報を入力するように要請するための初期入力インターフェース画面がディスプレイされる。使用者が初期較正情報を入力するための「確認」のアイコンを選択する場合、図11bに示すように初期較正情報を入力するための初期入力インターフェース画面がディスプレイされる。
【0082】
使用者は、初期較正情報を入力するための初期入力インターフェース画面を介して血糖メーター器で測定した血糖値、即ち、初期較正情報を入力する。
【0083】
図12は、周期入力インターフェース画面の一実施形態を示す。
【0084】
図12に示すように、較正周期になる場合、新規較正情報を入力するための周期入力インターフェース画面がディスプレイされる。使用者は新規較正情報を入力するための周期入力インターフェース画面を介して血糖測定器で測定した血糖値、即ち、新規較正情報を入力する。
【0085】
望ましくは、周期較正インターフェース画面には以前取得した新規較正情報及びその取得時刻に対する情報が一緒にディスプレイされてもよい。
【0086】
図13は、本発明に係るセンサートランスミッター及び通信再連結方法を説明するためのフローチャートである。
【0087】
図13を用いてより具体的に説明すれば、通信端末機はセンサートランスミッターと通信連結時、センサートランスミッターからセンサートランスミッターの識別子を受信し、該受信したセンサートランスミッターの識別子と通信端末機に登録保存されたセンサートランスミッターの識別子を比較して通信連結しようとするセンサートランスミッターが既に使用されて登録されたセンサートランスミッターであるかを判断する(S231)。
【0088】
通信連結しようとするセンサートランスミッターが登録されたセンサートランスミッターである場合、センサートランスミッターの識別子にマッピングされているセンサートランスミッターの残存使用期間の情報に基づいて通信連結しようとするセンサートランスミッターの使用期間が満了したか判断する(S233)。ここで、センサートランスミッターの残存使用期間はセンサートランスミッターの全体使用期間から、センサートランスミッターが通信端末機と最初通信連結時点から現在時点までのセンサートランスミッターの実際使用時間を差し引いて計算してもよい。
【0089】
センサートランスミッターの使用期間が満了した場合、該センサートランスミッターを使用し続けることができず、新規センサートランスミッターを利用するように警告するための警告メッセージをディスプレイ部に出力する(S239)。
【0090】
しかし、センサートランスミッターの残存使用期間が存在する場合、センサートランスミッターから較正情報メッセージを受信する(S235)。較正情報メッセージには較正識別子、最近受信した初期較正情報又は新規較正情報、最近受信した初期較正情報又は新規較正情報の取得時刻に対する情報が含まれている。
【0091】
センサートランスミッターから受信した血糖情報を較正情報メッセージの初期較正情報又は新規較正情報に較正し、該較正した血糖情報をディスプレイ部に出力して使用者に提供する(S237)。
【0092】
図14は、本発明に係る較正情報メッセージを介して受信した較正情報に従って血糖情報を出力して制御する一実施形態を説明するためのフローチャートである。
【0093】
図14を用いてより具体的に説明すれば、センサートランスミッターと通信連結時、センサートランスミッターから受信した較正情報メッセージに初期較正情報又は新規較正情報が存在するか判断する(S251)。
【0094】
初期較正情報又は新規較正情報が存在する場合、初期較正情報又は新規較正情報を取得した時刻に基づいて追加較正情報が必要か判断する(S253)。追加較正情報が必要か否かは初期較正情報又は新規較正情報を取得した時刻が現在時点を基準に臨界時間内である場合、即ち、初期較正情報又は新規較正情報を取得した時刻が現在時点を基準に最近に取得して設定された後、較正周期内である場合、追加較正情報が不要であると判断してもよい。
【0095】
追加較正情報が不要である場合、受信した初期較正情報又は新規較正情報を用いてセンサートランスミッターから受信した血糖情報を較正し、該較正した血糖情報を使用者に提供する(S255)。
【0096】
しかし、追加較正情報が必要であると判断される場合、追加較正情報を取得するために周期入力インターフェース画面を活性化し(S257)、該活性化された周期入力インターフェース画面を介して新規較正情報を取得する(S259)。
【0097】
新規較正情報を取得した場合、次回較正周期は追加較正情報として新規較正情報を取得した時点から期間になることを特徴とする。
【0098】
図15は、センサートランスミッターと通信端末機を通信の再連結時、ディスプレイされるインターフェース画面の一実施形態を示し、センサートランスミッターと通信の再連結時、センサートランスミッターから受信したセンサートランスミッターの識別子(2312XX)を表示する。
【0099】
図16は、センサートランスミッター及び通信端末機の通信再連結を要請する際、ディスプレイされるインターフェース画面の一実施形態を示す。
【0100】
図16aを用いて説明すれば、通信端末機及び通信再連結をするように要請されたセンサートランスミッターの識別子に基づいてセンサートランスミッターの残存使用期間が満了したと判断される場合、新規センサートランスミッターに取り替えろうという通知メッセージを出力する。
【0101】
図16bを用いて説明すれば、通信再連結されたセンサートランスミッターから受信した較正情報メッセージに基づいて追加較正情報が不要であると判断される場合、センサートランスミッターを追加較正情報なしに直ちに使用できることを知らせるメッセージを出力する。しかし、使用者が追加較正情報なしに直ちに使用できるにも関わらず、追加較正情報を入力するように要請する場合(即ち、キャンセルのアイコンが選択される場合)周期入力インターフェース画面をディスプレイ部に活性化する。使用者は追加較正情報が不要である場合にも、正確性のために再度新規較正情報を入力し、較正された血糖情報を提供してもらうことができる。
【0102】
図16cを用いて説明すれば、通信再連結されたセンサートランスミッターから受信した較正情報メッセージに基づいて追加較正情報が必要だと判断される場合、追加較正情報が必要であることを知らせるメッセージを出力する。使用者が追加較正情報を入力するように要請する場合(即ち、確認のアイコンが選択される場合)周期入力インターフェース画面をディスプレイ部に活性化する。
【0103】
一方、前述した本発明の実施形態は、コンピュータで実行できるプログラムで作成でき、コンピュータで読み取ることができる記録媒体を利用して上記プログラムを動作させる汎用デジタルコンピュータで実現できる。
【0104】
前記コンピュータで読み取ることができる記録媒体は、マグネチック記憶媒体(例えば、ロム、フロッピーディスク、ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD-ROM、DVDなど)及びキャリアウェーブ(例えば、インターネットを通した伝送)のような記憶媒体を含む。
【0105】
本発明は、図に示された実施形態を用いて説明したが、これは例示的なものに過ぎず、本発明の技術分野における通常の知識を有する者ならこれから多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であることを理解することができる。従って、本発明の明白な技術的保護の範囲は特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【外国語明細書】