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特開2024-26459電子レシートサーバ及びそのプログラムと、電子レシートシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024026459
(43)【公開日】2024-02-28
(54)【発明の名称】電子レシートサーバ及びそのプログラムと、電子レシートシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240220BHJP
   G06Q 30/04 20120101ALI20240220BHJP
【FI】
G06Q30/0207 378
G06Q30/04
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023215795
(22)【出願日】2023-12-21
(62)【分割の表示】P 2021128727の分割
【原出願日】2017-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】荒井 康博
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 圭一
(72)【発明者】
【氏名】南部 和哉
(57)【要約】
【課題】電子レシートサービスを利用しての取引に対する特典の付与についての実感を利用者に強く印象づける。
【解決手段】実施形態の電子レシートサーバは、受信手段、保存手段、付与手段及び通知手段を備える。受信手段は、成立した取引の内容を表すとともに、当該取引を行った取引者を識別する取引者コードを含んだ取引データを受信する。保存手段は、受信手段により受信された取引データに含まれるデータのうちの保存すべきものとして定められたデータを取引者コードに関連づけて記憶デバイスに保存する。付与手段は、受信手段により取引データが受信された時に、予め定められた条件が受信された取引データに関して成立するならば、予め定められた特典を付与者に付与する。通知手段は、付与手段により特典が付与された時に、その旨を、取引者コードに関して定められた通知先へと通知する。
【選択図】 図5

【特許請求の範囲】
【請求項1】
成立した取引の内容を表すとともに、当該取引を行った取引者を識別する取引者コードを含んだ取引データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記取引データに含まれるデータのうちの保存すべきものとして定められたデータを前記取引者コードに関連づけて記憶デバイスに保存する保存手段と、
前記受信手段により前記取引データが受信された時に、予め定められた条件が前記受信された取引データに関して成立するならば、予め定められた特典を前記取引者コードに関連づけられた付与者に付与する付与手段と、
前記付与手段により前記特典が付与された時に、その旨を、前記取引者コードに関して定められた通知先へと通知する通知手段と、
を具備する電子レシートサーバ。
【請求項2】
前記保存手段は、
複数の第1の会員コードのそれぞれを複数の第2の会員コードのいずれかと関連付けて管理し、
前記取引者コードとして前記取引データに含まれた前記第1の会員コードに関連づけられた前記第2の会員コードに関連づけて、前記記憶デバイスに前記保存すべきデータを保存し、
前記取引データに前記取引者コードとしての前記第1の会員コードの他に、この第1の会員コードに関連づけるべき第2の会員コードが含まれる場合に、当該第1の会員コードと当該第2の会員コードとの関連づけを上記の管理の対象に追加し、
前記付与手段は、前記第1の会員コードに関連づけるべき前記第2の会員コードが前記取引データに含まれる場合に、予め定められた特典を前記第2の会員コードで識別される前記取引者を前記付与者として前記特典を付与する、
請求項1に記載の電子レシートサーバ。
【請求項3】
前記付与手段は、前記特典の付与として、前記取引者が使用権限を有するクーポンを表すデータを、前記条件が成立した前記取引データが表す取引が行われた施設での新たな取引に使用可能なクーポンを含むように更新する、
請求項1又は請求項2に記載の電子レシートサーバ。
【請求項4】
取引登録装置と、電子レシートサーバとを具備し、
前記取引登録装置は、
取引の内容を登録して当該取引の内容を表すとともに、当該取引を行った取引者を識別する取引者コードを含んだ取引データを生成する生成手段と、
当該取引が成立した時に、前記生成手段により生成された前記取引データを前記電子レシートサーバへと送信する送信手段と、
を具備し、
前記電子レシートサーバは、
前記送信手段により送信された前記取引データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記取引データに含まれるデータのうちの保存すべきものとして定められたデータを前記取引者コードに関連づけて記憶デバイスに保存する保存手段と、
前記受信手段により前記取引データが受信された時に、予め定められた条件が前記受信された取引データに関して成立するならば、予め定められた特典を前記取引者コードに関連づけられた付与者に付与する付与手段と、
前記付与手段により前記特典が付与された時に、その旨を、前記取引者コードに関して定められた通知先へと通知する通知手段と、
を具備する、
電子レシートシステム。
【請求項5】
成立した取引の内容を表すとともに、当該取引を行った取引者を識別する取引者コードを含んだ取引データを受信する受信手段を備えた電子レシートサーバを制御するコンピュータを、
前記受信手段により受信された前記取引データに含まれるデータのうちの保存すべきものとして定められたデータを前記取引者コードに関連づけて記憶デバイスに保存する保存手段と、
前記受信手段により前記取引データが受信された時に、予め定められた条件が前記受信された取引データに関して成立するならば、予め定められた特典を前記取引者コードに関連づけられた付与者に付与する付与手段と、
前記付与手段により前記特典が付与された時に、その旨を、前記取引者コードに関して定められた通知先へと通知する通知手段と、
して機能させるためのプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子レシートサーバ及びそのプログラムと、電子レシートシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
取引の成立に伴って、その取引を行った取引者に対して、例えばクーポン発行などの特典を付与することは広く行われている。
電子レシートサービスにおいても、過去の購買の実績などを考慮して、多数の利用者の中から特典の付与者を絞り込んで、当該付与者に対して特典を付与することが考えられている。
【0003】
しかしながら、このような電子レシートサービスにおける特典付与は、個々の利用者の取引のタイミングとは無関係なタイミングで実施されることになる。このため、特典の付与を受けた利用者が、どの取引に関して特典が付与されたのかを実感し辛く、特典の付与による利用者のモチベーション向上の効果が十分に得られない恐れがあった。
このような事情から、電子レシートサービスを利用しての取引に対する特典の付与についての実感を利用者に強く印象づけることができることが望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014-194730号公報
【特許文献2】特開2001-357457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、電子レシートサービスを利用しての取引に対する特典の付与についての実感を利用者に強く印象づけることができる電子レシートサーバ及びそのプログラムと、電子レシートシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の電子レシートサーバは、受信手段、保存手段、付与手段及び通知手段を備える。受信手段は、成立した取引の内容を表すとともに、当該取引を行った取引者を識別する取引者コードを含んだ取引データを受信する。保存手段は、受信手段により受信された取引データに含まれるデータのうちの保存すべきものとして定められたデータを取引者コードに関連づけて記憶デバイスに保存する。付与手段は、受信手段により取引データが受信された時に、予め定められた条件が受信された取引データに関して成立するならば、予め定められた特典を取引者コードに関連づけられた付与者に付与する。通知手段は、付与手段により特典が付与された時に、その旨を、取引者コードに関して定められた通知先へと通知する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】一実施形態に係る電子レシートシステムの概略構成と、電子レシートサーバ及びPOS(point-of-sale)端末の要部回路構成とを示すブロック図。
図2図1中の会員データベースに含まれるデータレコードの1つの構成を示す図。
図3図1中の特典データベースに含まれるデータレコードの1つの構成を示す図。
図4図1中のPOS端末に備えられたプロセッサによる情報処理のフローチャート。
図5図1中の電子レシートサーバに備えられたプロセッサによる情報処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態の一例について図面を用いて説明する。
【0009】
図1は本実施形態に係る電子レシートシステムの概略構成と、電子レシートサーバ及びPOS(point-of-sale)端末の要部回路構成とを示すブロック図である。
この電子レシートシステムは、電子レシートサーバ100を、POS端末200及び情報端末300と通信ネットワーク400を介して通信可能とすることで構成されている。なお、電子レシートシステムには、典型的には複数のPOS端末200及び複数の情報端末300が含まれるが、図1においては1つずつのみを示している。
【0010】
電子レシートサーバ100は、POS端末200で登録される取引の内容を蓄積し、それを情報端末300で確認可能とする、いわゆる電子レシートサービスを提供するための情報処理を行う。
【0011】
POS端末200は、物品の販売、飲食物の提供、あるいはサービスの提供などの任意の取引の内容を登録し、さらには決済するための処理を行う。POS端末200は、取引を行った取引者が電子レシートサービスの会員である場合に、取引の内容を電子レシートサーバ100に通知する。つまりPOS端末200は、取引登録装置の一例である。
【0012】
情報端末300は、電子レシートサービスの会員が利用可能で、通信ネットワーク400を介して電子レシートサーバ100にアクセスしてクライアントとして機能する任意の情報処理装置である。情報端末300は、有線通信及び無線通信のいずれにより通信ネットワーク400に接続されるものであってもよい。情報端末300としては、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話装置、あるいはパーソナルコンピュータなどの既存の様々な装置が適用可能である。そこで、情報端末300の詳細についての説明は省略する。
【0013】
通信ネットワーク400は、インターネット、VPN(virtual private network)、LAN(local area network)、公衆通信網、移動体通信網などを、単独又は適宜に組み合わせて用いることができる。通信ネットワーク400は、典型的には、移動体通信網とインターネットとを組み合わせたものである。
【0014】
電子レシートサーバ100は、プロセッサ1、メインメモリ2、補助記憶デバイス3、通信インタフェース4及び伝送路5を備える。プロセッサ1と、メインメモリ2、補助記憶デバイス3及び通信インタフェース4とは、伝送路5によって接続される。
【0015】
電子レシートサーバ100においては、プロセッサ1、メインメモリ2及び補助記憶デバイス3が伝送路5によって接続されることにより、電子レシートサーバ100を制御するための情報処理を行うコンピュータを構成している。
プロセッサ1は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ1は、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムに従って、電子レシートサーバ100としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
【0016】
メインメモリ2は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ2は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ2は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ2は、プロセッサ1が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ2は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ1によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
【0017】
補助記憶デバイス3は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス3は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disc drive)、SSD(solid state drive)、あるいはその他の周知の各種の記憶デバイスを利用できる。補助記憶デバイス3は、プロセッサ1が各種の処理を行う上で使用するデータと、プロセッサ1での処理によって生成されたデータとを保存する。補助記憶デバイス3は、アプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0018】
通信インタフェース4は、通信ネットワーク400を介したデータ通信を行う。通信インタフェース4としては、例えばインターネットを介したデータ通信のための周知の処理を行うように構成された周知のものを用いることができる。
伝送路5は、アドレスバス、データバス及び制御信号線等を含み、接続されている各部の間で授受されるデータや制御信号を伝送する。
【0019】
さて、補助記憶デバイス3の記憶領域の一部は、レシートデータベース31、会員データベース32及び特典データベース33として使用される。レシートデータベース31は、電子レシートサービスの利用者に電子レシートサービスを提供するための各種の情報を記憶する。会員データベース32は、利用者を管理するための各種の情報を記憶する。特典データベース33は、利用者に付与する特典を管理するための各種の情報を記憶する。
【0020】
図2は会員データベース32に含まれるデータレコードの1つの構成を示す図である。
会員データベース32は、図2に示すようなデータレコードである会員レコード32aの集合である。ただし会員データベース32は、図2に示す会員レコード32aをそのまま複数含まず、周知の正規化が行われていてもよい。
【0021】
会員レコード32aは、複数の会員のそれぞれに対応する。会員レコード32aは、フィールドF11,F12,F13,F14,F15を含む。フィールドF11のデータは、対応する利用者を識別するためのレシート会員コードを表す。このレシート会員コードは、第2の会員コードに相当する。フィールドF12のデータは、対応する利用者の氏名及び住所などの会員データを表す。フィールドF13のデータは、特典を付与したことの通知先を表す通知先データを表す。フィールドF13のデータは、例えば、対応する利用者が使用する情報端末300を識別するための端末コード、あるいは対応する利用者が電子メールを受けるためのメールアドレスである。フィールドF14のデータは、フィールドF11のレシート会員コードに対して連携設定された、レシート会員コードとは別のものである連携会員コードを表す。この連携会員コードは、第1の会員コードに相当する。フィールドF15のデータは、対応する利用者に対して付与されている特典に関して、少なくともその特典を識別するための特典コードを含んだ付与特典データである。付与特典データには、有効期間などの特典に関する任意の情報を含み得る。
【0022】
図3は特典データベース33に含まれるデータレコードの1つの構成を示す図である。
特典データベース33は、図3に示すようなデータレコードである特典レコード33aの集合である。ただし特典データベース33は、図3に示す特典レコード33aをそのまま複数含まず、周知の正規化が行われていてもよい。
【0023】
特典レコード33aは、電子レシートサービスの利用者に対して付与する複数の特典のそれぞれに対応する。特典レコード33aは、フィールドF21,F22,F23を含む。フィールドF21のデータは、対応する特典を識別するために定められた特典コードを表す。フィールドF22のデータは、対応する特典の内容に関する特典内容データを表す。特典内容データが表す得点の内容は例えば、「お好きな商品一点10%引き」、あるいは「生ビール100円引き」などである。フィールドF23のデータは、対応する特典を付与する条件に関する付与条件データを表す。付与条件データが表す付与条件は例えば、「会計額が2000円以上」、あるいは「購買商品にビールを3本以上含む」などである。
【0024】
電子レシートサーバ100は例えば、ハードウェアとしてサーバ用の汎用のコンピュータ装置を用い、後述の情報処理について記述したアプリケーションプログラムをメインメモリ2又は補助記憶デバイス3に書き込むことによって実現できる。なお、アプリケーションプログラムは、電子レシートサーバ100の譲渡の際にメインメモリ2又は補助記憶デバイス3に記憶されていてもよいし、上記の汎用のコンピュータ装置とは別に譲渡されてもよい。後者の場合、アプリケーションプログラムは、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介して譲渡される。
【0025】
POS端末200は、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13、表示デバイス14、入力デバイス15、読取デバイス16、プリンタ17、通信インタフェース18及び伝送路19を含んでいる。
【0026】
POS端末200においては、プロセッサ11、メインメモリ12及び補助記憶デバイス13が伝送路19によって接続されることにより、POS端末200を制御するための情報処理を行うコンピュータを構成している。
プロセッサ11は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ11は、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムに従って、POS端末200としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
【0027】
メインメモリ12は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ12は、プロセッサ11が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ12は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ11によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
【0028】
補助記憶デバイス13は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス13は、例えばEEPROM、HDD、SSD、あるいはその他の周知の各種の記憶デバイスを利用できる。補助記憶デバイス13は、プロセッサ11が各種の処理を行う上で使用するデータと、プロセッサ11での処理によって生成されたデータとを保存する。補助記憶デバイス13は、アプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0029】
表示デバイス14は、操作者に対して各種の情報を通知するための各種画面を表示する。表示デバイス14としては、例えば液晶表示デバイスなどの周知のデバイスを適用できる。
入力デバイス15は、操作者による各種の指示を入力する。入力デバイス15としては、タッチセンサ又はキーボードなどの周知のデバイスを、単独又は組み合わせて適用できる。
【0030】
読取デバイス16は、記憶媒体に記憶されたデータを読み取る。読取デバイス16としては、バーコードスキャナ又はカードリーダなどの周知のデバイスを、単独又は組み合わせて適用できる。
プリンタ17は、レシート用紙に対してレシート画像をプリントしてレシートを発行する。
【0031】
通信インタフェース18は、通信ネットワーク400を介したデータ通信を行う。通信インタフェース18としては、例えばインターネットを介したデータ通信のための周知の処理を行うように構成された周知のものを用いることができる。
伝送路19は、アドレスバス、データバス及び制御信号線等を含み、接続されている各部の間で授受されるデータや制御信号を伝送する。
【0032】
POS端末200は、後述する情報処理について記述したアプリケーションプログラムをメインメモリ12又は補助記憶デバイス13に記憶する。なお、アプリケーションプログラムは、POS端末200のハードウェアの譲渡の際にメインメモリ12又は補助記憶デバイス13に記憶されていてもよいし、上記のハードウェアとは別に譲渡されてもよい。後者の場合、アプリケーションプログラムは、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介して譲渡される。
【0033】
次に以上のように構成された電子レシートシステムの動作について説明する。なお、以下に説明する各種の処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
【0034】
POS端末200が取引の登録及び決済を行うべき動作状態にあるとき、プロセッサ11はメインメモリ12又は補助記憶デバイス13に記憶されたアプリケーションプログラムに基づいて以下に説明する情報処理を実行する。
【0035】
図4はプロセッサ11による情報処理のフローチャートである。
Act1としてプロセッサ11は、取引者コードが入力されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、取引者コードが入力されていないならばNoと判定し、Act2へと進む。
Act2としてプロセッサ11は、取引内容の登録のための操作が開始されたか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、該当の操作が開始されていないならばNoと判定し、Act1へと戻る。
かくしてプロセッサ11は、Act1及びAct2としては、取引者コードが入力されるか、あるいは登録のための操作が開始されるのを待ち受ける。
【0036】
さて、POS端末200の操作者は、これから登録しようとする取引に対して電子レシートサービスを適用する場合には、取引者を識別するための取引者コードをPOS端末200に対して入力する。具体的には操作者は例えば、入力デバイス15を操作して取引者コードを入力するか、情報端末300等に表示させた会員証画面を読取デバイス16に読み取らせるか、取引者コードが記録されたカード等の媒体を読取デバイス16に読み取らせる。そしてプロセッサ11は、このようにして取引者コードが入力されたならば、Act1にてYesと判定し、Act3へと進む。なお操作者は、取引が行われる施設等の従業者である場合も有るし、取引者である場合もある。
【0037】
なお、本電子レシートシステムにおいては、取引者コードとして、レシート会員コードの他に、レシート会員コードに対して連携設定された別の会員コードを用いることを許容する。つまり、電子レシートシステムに含まれる複数のPOS端末200は複数の施設に分散して配置され、それら複数の施設には異なる事業者により運営されるものが含まれ得る。レシート会員コードは、電子レシートサーバ100を運営する事業者が、電子レシートサービスの利用登録を行った利用者に対して付与する。これに対して、POS端末200が設置される施設を運営する複数の事業者は、電子レシートサービスとは異なる会員サービスを導入し、そのための会員コードを利用者に付与していることがある。このような会員サービスを利用する利用者が、当該会員サービスと電子レシートサービスとの双方を利用する場合に、当該会員サービスに関する会員コードとレシート会員コードとをそれぞれ入力しなければならないのでは、不便である。そこで本電子レシートシステムにおいては、連携設定された会員コード、すなわち連携会員コードが取引者コードとして入力された場合にも、電子レシートサービスを適用することとしている。
【0038】
Act3としてプロセッサ11は、上記のように入力された取引者コードを入力デバイス15又は読取デバイス16から取得する。
Act4としてプロセッサ11は、取得した取引者コードがレシート会員コードであるか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、レシート会員コードではないならばNoと判定し、Act5へと進む。なお、プロセッサ11は、ここでの確認をどのような手法で行ってもよいが、例えば電子レシートサーバ100に問い合わせることが想定される。
【0039】
Act5としてプロセッサ11は、取引者コードが、レシート会員コードとの連携済みのものであるか否かを確認する。具体的にはプロセッサ11は、取引者コードが連携会員コードとして会員データベース32に含まれているかどうかを電子レシートサーバ100に問い合わせる。そしてプロセッサ11は、連携済みではないならばNoと判定し、Act6へと進む。
【0040】
Act6としてプロセッサ11は、取引者コードをレシート会員コードと連携するかどうかを確認する。具体的にはプロセッサ11は、取引者コードをレシート会員コードと連携するかどうかを問い合わせる画面を表示デバイス14に表示させ、この画面に基づく操作者による入力デバイス15での指示に応じて連携するかどうかを確認する。そしてプロセッサ11は、連携することが指示されたならばYesと判定し、Act7へと進む。
【0041】
操作者は、連携することを指示したならば、取引者コードを連携させるレシート会員番号を入力デバイス15に入力するか、又は読取デバイス16に読み取らせる。
Act7としてプロセッサ11は、レシート会員コードを入力デバイス15又は読取デバイス16から取得する。
【0042】
Act8としてプロセッサ11は、連携フラグをセット状態とする。連携フラグは、例えばメインメモリ12又は補助記憶デバイス13中の1ビットのデータであり、セット状態であるときに連携の設定を行うことを表す。
プロセッサ11は、連携フラグをセット状態としたならば、Act9へと進む。なお、プロセッサ11は、取引者コードがレシート会員コードであった場合、あるいは取引者コードへのレシート会員コードとの連携設定が済んでいる場合は、Act4又はAct5にてYesと判定し、Act6-Act8をパスしてAct9へと進む。
【0043】
Act9としてプロセッサ11は、電子レシートフラグをセット状態とする。電子レシートフラグは、例えばメインメモリ12又は補助記憶デバイス13中の1ビットのデータであり、セット状態であるときに電子レシートサービスを適用することを表す。
【0044】
プロセッサ11は、電子レシートフラグをセット状態としたならば、Act10へと進む。なお、プロセッサ11は、取引者コードが入力されることなしに登録操作が開始された場合はAct2にてYesと判定する。そしてこの場合にプロセッサ11は、Act3-Act9をパスしてAct10へと進む。またプロセッサ11は、取引者コードを電子レシートコードと連携しないことが操作者により指定された場合は、Act6にてNoと判定する。そしてこの場合にプロセッサ11は、Act7-Act9をパスしてAct10へと進む。つまりプロセッサ11は、取引者コードが入力されることなしに登録操作が開始された場合、ならびに取引者コードを電子レシートコードと連携しないことが操作者により指定された場合は、連携フラグ及び電子レシートフラグをともにセット状態としない。なおプロセッサ11は、図示は省略しているが、Act1及びAct2の待受状態に移行する前には、連携フラグ及び電子レシートフラグをいずれもリセット状態に初期化する。
【0045】
Act10としてプロセッサ11は、操作者による操作に応じて、取引内容を登録する。
Act11としてプロセッサ11は、登録された取引に関する代金を決済する。本実施形態においては、この決済が完了したことをもって取引の成立とする。
【0046】
Act12としてプロセッサ11は、電子レシートフラグがセット状態であるか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、セット状態ではないならばNoと判定し、Act13へと進む。
Act13としてプロセッサ11は、プリンタ17を動作させて、紙レシートを発行する。そしてプロセッサ11はこののち、Act1及びAct2の待受状態に戻る。
【0047】
一方でプロセッサ11は、電子レシートフラグがセット状態であるならばAct12にてYesと判定し、Act14へと進む。
Act14としてプロセッサ11は、連携フラグがセット状態であるか否かを確認する。そしてプロセッサ11は、セット状態ではないならばNoと判定し、Act15へと進む。
【0048】
Act15としてプロセッサ11は、後述する連携データを含めないで取引データを生成する。取引データは、取引の内容及び決済の結果などを表す情報を含む。例えば、POS端末200が物販店に設置される場合、取引データに含まれる情報には、取引者コード、商品コード、商品名、単価、数量、合計金額、支払金額及び釣銭額などを含む。
プロセッサ11は、連携フラグがセット状態であるならば、Act14にてYesと判定し、Act16へ進む。
Act16としてプロセッサ11は、連携データを含めて取引データを生成する。連係データは、Act3で取得した取引者コードをAct7で取得したレシート会員コードに連携させることを電子レシートサーバ100に要求するためのデータである。
【0049】
かくしてアプリケーションプログラムに基づく情報処理をプロセッサ11が実行することによって、Act15又はAct16の処理により、プロセッサ11を中枢部分とするコンピュータは取引データを生成する生成手段として機能する。
【0050】
プロセッサ11は、Act15又はAct16にて取引データを生成したならば、いずれの場合もAct17へと進む。
Act17としてプロセッサ11は、Act15又はAct16にて生成した取引データを電子レシートサーバ100に宛てて通信ネットワーク400へと通信インタフェース18から送信させる。そしてプロセッサ11はこののち、Act1及びAct2の待受状態に戻る。かくして通信インタフェース18は、取引データを電子レシートサーバ100へと送信する送信手段として機能する。
POS端末200から送信された取引データが、通信ネットワーク400を伝送されて電子レシートサーバ100へと到達すると、当該取引データが通信インタフェース4により受信される。かくして通信インタフェース4は、取引データを受信する受信手段として機能する。
【0051】
プロセッサ1は、上記のように通信インタフェース4が取引データを受信したことに応じて、以下に説明する情報処理を開始する。
図5図1中のプロセッサ1による情報処理のフローチャートである。
【0052】
Act21としてプロセッサ1は、受信された取引データに示された取引の内容や決済結果などを反映するようにレシートデータベース31を更新する。具体的にはプロセッサ1は、取引データに含まれた各種のデータの中からレシートデータベース31に保存するものとして定められたデータを抽出し、これらのデータを取引データに含まれた取引者コードに関連づけて含むようにレシートデータベース31を更新する。なおレシートデータベース31は、各種のデータをレシート会員コードに関連づけて保存する。このためプロセッサ1は、取引者コードがレシート会員コードである場合には、そのまま取引者コードに関連するものとして各種データをレシートデータベース31に追加する。またプロセッサ1は、取引者コードがレシート会員コードではなく、かつ取引データに連係データが含まれないならば、取引者コードが連携設定されているレシート会員コードに関連するものとして各種データをレシートデータベース31に追加する。またプロセッサ1は、取引者コードがレシート会員コードではなく、かつ取引データに連係データが含まれるならば、連係データに示されたレシート会員コードに関連するものとして各種データをレシートデータベース31に追加する。かくしてアプリケーションプログラムに基づく情報処理をプロセッサ1が実行することによって、プロセッサ1を中枢部分とするコンピュータは保存手段として機能する。
【0053】
Act22としてプロセッサ1は、受信された取引データに連係データが含まれるか否かを確認する。そしてプロセッサ1は、連係データが含まれるならばYesと判定してAct23へと進む。
Act23としてプロセッサ1は、連係データにて取引者コードに連携させることを要求されているレシート会員コードで識別される利用者に関して、連携会員コードを登録する。具体的にはプロセッサ1は、会員レコード32aのうちから、フィールドF11のデータが、連係データにて取引者コードに連携させることを要求されているレシート会員コードと一致するものを選び出す。そしてプロセッサ1は、該当する会員レコード32aのフィールドF14に、受信された取引データに含まれた取引者コードを書き込む。このときプロセッサ1は、フィールドF14に既に別のデータが含まれている場合は、そのデータに対して上書きしてもよいし、そのデータを残して追加してもよい。
【0054】
Act24としてプロセッサ1は、Act23で選び出した会員レコード32aの付与特典データを更新する。プロセッサ1は具体的には、連携登録がなされたことに対して付与するものとして予め定められた特典を受ける権利を有することを表すように、Act23で選び出した会員レコード32aのフィールドF15のデータを更新する。なおプロセッサ1は、会員データベース32又は特典データベース33において、特典の付与者を取引者とは別の者とすることが定義されている場合に、その付与者に対して特典を付与するようにしてもよい。かくしてアプリケーションプログラムに基づく情報処理をプロセッサ1が実行することによって、プロセッサ1を中枢部分とするコンピュータは付与手段として機能する。
【0055】
Act25としてプロセッサ1は、付与フラグをセット状態とする。付与フラグは、例えばメインメモリ2又は補助記憶デバイス3中の1ビットのデータであり、セット状態であるときに新たな特典付与がなされたことを表す。なおプロセッサ1は、図示は省略しているが、図5に示す処理の開始時に付与フラグをリセット状態に初期化する。
【0056】
プロセッサ1は、付与フラグをセット状態にし終えたならば、Act26へと進む。なおプロセッサ1は、今回受信された取引データに連係データが含まれていなかった場合には、Act22にてNoと判定し、Act23-Act25をパスしてAct26へと進む。
【0057】
Act26としてプロセッサ1は、今回受信された取引データに関する取引に対して付与すべき特典を、特典データベース33から検索する。プロセッサ1がここで検索する特典は、当然ながらAct24にて付与する特典とは別の条件に基づき付与される特典である。プロセッサ1は具体的には、特典レコード33aのそれぞれのフィールドF23の付与条件データが表す付与条件のそれぞれについて、今回受信された取引が合致するか否かを確認する。なお、プロセッサ1は、付与条件によっては、レシートデータベース31に含まれる過去の取引に関する情報も加味して当該確認を行ってもよい。そしてプロセッサ1は、合致する付与条件をフィールドF23の付与条件データが表す特典レコード33aが有ったならば、その特典レコード33aのフィールドF21に表された特典コードを、付与対象の特典の特典コードとして設定する。
【0058】
Act27としてプロセッサ1は、付与すべき特典が有ったかどうかを確認する。そしてプロセッサ1は、付与対象の特典コードとして少なくとも1つの特典コードを設定しているならばYesと判定し、Act28へと進む。
【0059】
Act28としてプロセッサ1は、会員レコード32aの付与特典データを更新する。プロセッサ1は具体的には、会員レコード32aのうちから、フィールドF11のデータが取引者を識別するためのレシート会員コードであるものを選び出す。つまりプロセッサ1は、取引者コードがレシート会員コードであるならば、フィールドF11のデータが取引者コードに一致する会員レコード32aを選び出す。またプロセッサ1は、取引者コードが連携会員コードであるならば、フィールドF14のデータが取引者コードに一致する会員レコード32aを選び出す。そしてプロセッサ1は、このように選び出した会員レコード32aのフィールドF15のデータを、付与すべきものとして見つかった特典を受ける権利を有することを表すように更新する。なおプロセッサ1は、Act24の場合と同様に、取引者とは別の付与者に対して特典を付与するようにしてもよい。かくしてアプリケーションプログラムに基づく情報処理をプロセッサ1が実行することによって、プロセッサ1を中枢部分とするコンピュータは付与手段として機能する。
【0060】
Act29としてプロセッサ1は、付与フラグをセット状態とする。
そしてプロセッサ1はこののち、Act30へと進む。なおプロセッサ1は、付与すべき特典が無かった場合には、Act27にてNoと判定し、Act28,Act29をパスしてAct30へと進む。
Act30としてプロセッサ1は、付与フラグがセット状態にあるか否かを確認する。そしてプロセッサ1は、付与フラグがセット状態にあるならばYesと判定し、Act31へと進む。
【0061】
Act31としてプロセッサ1は、特典が新たに付与された旨の通知を行う。プロセッサ1は具体的には、Act23又はAct28で選び出した会員レコード32aのフィールドF13のデータが端末コードを表すならば、当該端末コードで識別される情報端末300に対してプッシュ通知を行う。またプロセッサ1は具体的には、Act23で選び出した会員レコード32aのフィールドF13のデータがメールアドレスを表すならば、当該メールアドレスに宛てて通知メールを送信する。このプッシュ通知及び通知メールは例えば、Act24及びAct28の少なくとも一方で付与した特典の内容を、例えば文字メッセージ及び画像データなどにより示すとともに、その利用が可能であることを利用者に対して知らせるものである。またプッシュ通知及び通知メールは、特典がどの取引に関して付与されたのかを利用者が認識できるように、取引日時及び店舗名など、取引情報の一部の情報を表すようにすることが好ましい。なお、通知先は利用者により任意により定められてよいが、プッシュ通知及び通知メールの着信を利用者が速やかに認識できるように定めることを原則とする。かくしてアプリケーションプログラムに基づく情報処理をプロセッサ1が実行することによって、プロセッサ1を中枢部分とするコンピュータは通知手段として機能する。
そしてプロセッサ1は、当該通知を終えたならば、図5に示す情報処理を終了する。なおプロセッサ1は、付与フラグがリセット状態であるならばAct30にてNoと判定し、Act31をパスしてそのまま図5に示す情報処理を終了する。
【0062】
以上のように電子レシートサーバ100は、新たな取引に関する取引情報を受信したときに、その取引に関して取引者に対する特典付与を行うか否かを確認する。そして電子レシートサーバ100は、特典付与を行うならば、その旨をプッシュ通知又は通知メールによって取引者に通知する。従って、電子レシートサービスを利用しての取引を行ったならば、それに対する特典の付与についての通知が速やかに利用者に対してなされるのであり、当該特典付与の実感を利用者に強く印象づけることができる。
【0063】
またPOS端末200は、取引が成立したならば、その取引に関する取引情報を速やかに電子レシートサーバ100に送信する。従って、特典付与の通知は、取引の成立後に速やかに行われることになり、当該特典付与の実感を利用者にさらに強く印象づけることができる。
【0064】
また電子レシートサーバ100によれば、成立した取引に際して、レシート会員コードに対する別の会員コードの連携設定がなされた場合には、取引者に対する特典付与を行うこととし、かつ当該特典付与を上記のように速やかに通知している。従って、連携設定に伴う特典付与の実感を利用者に強く印象づけることができる。
【0065】
特典の付与は、典型例としては、取引が行われた施設での新たな取引に使用可能なクーポンの使用権限を利用者に与えることである。このようなクーポンの使用権限が得られたことを、上記のように取引成立に応じて速やかに通知することにより、当該施設の再度の利用を促すというクーポンの効果を高めることが可能である。さらに、取引情報の一部を通知することで、取引とクーポン獲得との関係をより強く利用者に印象づけることが可能であり、取引が成立した直後に上記の通知がなされることを知らない利用者に対しても取引とクーポン獲得との関係を認識させることもできる。なお特典の付与は、別のタイプの任意のクーポンの使用権限を与えること、あるいはポイントの付加など、任意であってよい。
【0066】
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
電子レシートサーバ100にてメインメモリ2又は補助記憶デバイス3に記憶される各種データの少なくとも一部は、電子レシートサーバ100の外部に設けられた記憶デバイスに記憶されてもよい。また、POS端末200にてメインメモリ12又は補助記憶デバイス13に記憶される各種データの少なくとも一部は、POS端末200の外部に設けられた記憶デバイスに記憶されてもよい。
【0067】
取引登録装置としては、POS端末以外の例えば電子キャッシュレジスタなどの装置が用いられてもよい。
【0068】
操作者により登録完了を宣言する操作が行われた場合など、決済完了以外の任意のタイミングで取引の成立としてもよい。
【0069】
プロセッサ1又はプロセッサ11が行う前述した情報処理の一部は省略してもよい。例えば、連携登録がなされたことに応じての特典付与は行わなくてもよい。つまり、プロセッサ1は図5中のAct24,Act25を省略してもよい。また、レシート会員コード以外の会員コードとの連携は行わなくてもよい。つまり、プロセッサ11は図4中のAct4-Act8,Act14及びAct16を省略し、Act12にてYesと判定した場合にはAct15へと進み、プロセッサ1は図5中のAct22-Act25を省略してもよい。
【0070】
情報処理によりプロセッサ1又はプロセッサ11が実現する各機能は、その一部または全てをロジック回路などのようなプログラムに基づかない情報処理を実行するハードウェアにより実現することも可能である。また上記の各機能のそれぞれは、上記のロジック回路などのハードウェアにソフトウェア制御を組み合わせて実現することも可能である。
【0071】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0072】
1,11…プロセッサ、2,12…メインメモリ、3,13…補助記憶デバイス、4,18…通信インタフェース、5,19…伝送路、14…表示デバイス、15…入力デバイス、16…読取デバイス、17…プリンタ、100…電子レシートサーバ、200…POS端末、300…情報端末、400…通信ネットワーク。

図1
図2
図3
図4
図5