(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024026511
(43)【公開日】2024-02-28
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G06F 16/28 20190101AFI20240220BHJP
【FI】
G06F16/28
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023218553
(22)【出願日】2023-12-25
(62)【分割の表示】P 2022111862の分割
【原出願日】2014-08-11
(71)【出願人】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001623
【氏名又は名称】弁理士法人真菱国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大橋 聡
(72)【発明者】
【氏名】チン カキ
(72)【発明者】
【氏名】宮坂 峰輝
(57)【要約】
【課題】階層構造に分類された情報の中から所望の情報を検索する際の利便性を向上させ得る表示装置、表示装置の制御方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】本発明の表示装置1は、階層構造に分類された情報を表示する表示部110と、表示部110に表示された情報の中から所望の情報を検索するための操作部120と、操作部120の操作に応じて表示部110の表示制御を行う表示制御部130と、を備え、表示制御部130は、任意の階層における情報選択に伴い、当該任意の階層の選択結果を保持したまま当該任意の階層より上位階層の情報選択が可能となるように表示制御を行う。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
階層構造に分類された情報を表示する表示部と、
前記表示部に表示された情報の中から、所望の情報を検索するための操作部と、
前記操作部の操作に応じて、前記表示部の表示制御を行う表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、任意の階層における情報選択に伴い、当該任意の階層の選択結果を保持したまま、当該任意の階層より上位階層の情報選択が可能となるように表示制御を行うことを特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数の情報を階層構造に分類して表示する表示装置、表示装置の制御方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の技術として、例えば特許文献1が知られている。特許文献1では、第1階層における情報選択に伴って、中間階層(第2階層)および最終階層(第3階層)の情報を同時に画面表示する技術が開示されている。
【0003】
一方、マイクロソフト社が提供するWindow Explorer(登録商標)では、階層構造に分類された情報をツリー形式で表示し、第1階層における情報選択に伴って第2階層の情報を表示し、第2階層における情報選択に伴って第3階層の情報を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、情報を検索する際、目的となる情報(表示させたい文書、実行させたいプログラム、聴きたい音楽など)が明確に決まっておらず、一旦選択した情報から関連する情報を逆引きしたい場合がある。具体例を挙げて説明する。ここでは、楽曲(クラブミュージック)を選択する場合を想定し、第1階層で「クラブ(楽曲が演奏された場所)」を選択し、第2階層で「DJ(楽曲の演奏者)」を選択し、最終階層となる第3階層で「楽曲タイトル」を選択するものとする。例えば、ユーザーが、第1,第2階層でクラブとDJを選択し、それらによって絞り込まれた複数の楽曲の中から所望の楽曲を見つけたが、その楽曲を演奏した他のDJを検索してみたいといった要望が考えられる。ところが、従来の技術では、下位階層から上位階層の情報を絞り込むことはできない。さらに、所望の楽曲を演奏した他のDJを検索キーとして、そのDJが演奏した他の楽曲を検索したいといった要望も考えられる。つまり、所望の情報を検索するための検索キー(絞り込みの基準且つ条件となる情報)を、複数の階層間で移動させながら検索できれば便利であるが、未だそのような技術は提案されていない。
【0006】
本発明は、上記の問題点に鑑み、階層構造に分類された情報の中から所望の情報を検索する際の利便性を向上させ得る表示装置、表示装置の制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の表示装置は、階層構造に分類された情報を表示する表示部と、表示部に表示された情報の中から、所望の情報を検索するための操作部と、操作部の操作に応じて、表示部の表示制御を行う表示制御部と、を備え、表示制御部は、任意の階層における情報選択に伴い、当該任意の階層の選択結果を保持したまま、当該任意の階層より上位階層の情報選択が可能となるように表示制御を行うことを特徴とする。
【0008】
上記の表示装置において、表示制御部は、任意の階層における情報選択に伴い、選択された当該情報に応じて、任意の階層以外の他階層に表示する情報を更新することを特徴とする。
【0009】
上記の表示装置において、表示制御部は、任意の階層以外の他階層において、任意の階層で選択された情報に関連しない情報を非表示とすることを特徴とする。
【0010】
上記の表示装置において、表示制御部は、任意の階層以外の他階層において、任意の階層で選択された情報に関連する情報と関連しない情報とを識別可能に表示することを特徴とする。
【0011】
上記の表示装置において、表示部は、全ての階層の情報を1の表示領域に表示し、表示制御部は、上位階層における情報選択に伴って、その下位階層の情報を順次表示していくことを特徴とする。
【0012】
上記の表示装置において、表示制御部は、上位階層から下位階層に向けて、各階層に列記可能な情報数が多くなるように全体の表示領域を裾広がり型とし、各階層の表示領域では、各階層に分類された情報をスクロール表示することを特徴とする。
【0013】
上記の表示装置において、操作部は、複数の情報を同時に選択可能であることを特徴とする。
【0014】
上記の表示装置において、情報は、楽曲に関連する情報であり、任意の階層における楽曲タイトルの選択によって、その上位階層に分類された楽曲演奏場所および/または楽曲演奏者の逆引きが可能であることを特徴とする。
【0015】
本発明の表示装置の制御方法は、階層構造に分類された情報の中から、所望の情報を検索する操作ステップと、操作ステップの任意の階層における情報選択に伴い、当該任意の階層の選択結果を保持したまま、当該任意の階層より上位階層の情報選択が可能となるように表示制御を行う表示制御ステップと、を実行することを特徴とする。
【0016】
本発明のプログラムは、コンピューターに、上記の表示装置の制御方法における各ステップを実行させることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図2】表示装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図3】表示装置の表示例(第1階層の仮選択後)を示す図である。
【
図4】表示装置の表示例(第2階層の仮選択後)を示す図である。
【
図5】表示装置の表示例(第3階層の仮選択後)を示す図である。
【
図6】表示装置の表示例(第3階層の本選択後)を示す図である。
【
図7】表示装置の表示例(第3階層を基準とした場合の第2階層の仮選択後)を示す図である。
【
図8】変形例1に係る表示装置の表示例(第3階層の本選択後)を示す図である。
【
図9】変形例1に係る表示装置の表示例(第3階層および第4階層の本選択後)を示す図である。
【
図10】変形例2に係る表示装置の表示例(第3階層の複数の本選択後)を示す図である。
【
図11】その他の変形例に係る表示装置の表示例(立体表示)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態に係る表示装置、表示装置の制御方法およびプログラムについて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の表示装置1を適用した表示システムSYのシステム構成図である。表示システムSYは、情報検索用のGUI(Graphical User Interface)を提供する表示装置1と、表示装置1に情報を提供する情報提供サーバー2と、を備える。また、表示装置1と情報提供サーバー2は、インターネット等のネットワーク3を介して接続される。
【0019】
表示装置1は、CPU11(Central Processing Unit)、ROM12(Read Only Memory)、RAM13(Random Access Memory)、装置側通信部14、モーションセンサー15およびディスプレイ16を備える。
【0020】
CPU11は、表示装置1内の各部を統括的に制御する。ROM12は、各種制御プログラムおよび制御データを不揮発に記憶する。制御プログラムとしては、情報検索を行うための情報検索プログラム(
図3~
図7参照)、情報提供サーバー2と通信を行うための通信プログラム、などを記憶する。また、RAM13は、CPU11が各種制御を行う際のワークエリアとして用いられる。
【0021】
装置側通信部14は、ネットワーク3を介して情報提供サーバー2と通信する。モーションセンサー15は、ユーザーの体の動きを検出するものであり、本実施形態では主に情報検索(絞り込み条件となる情報の選択)を行うために用いる。例えば、手や指など体の一部の動き、両手や両足など複数の部位による動きの組み合わせを検出することが考えられる。また、目や口など顔の一部の動きを検出しても良い。また、検出方法は、カメラを用いても良いし、赤外線センサーなど各種センサーを用いても良い。ディスプレイ16は、
図3~
図7に示すような情報検索用のGUI(以下、「情報検索用GUI」と称する)をはじめ各種情報を表示する。
【0022】
なお、変形例として、ディスプレイ16に代えてタッチパネルを搭載し、モーションセンサー15を省略した構成としても良い。また、モーションセンサー15に代えて、マウス等のポインティングデバイスを搭載したり、マイクを搭載してユーザーが発する音声で操作を行う構成としても良い。
【0023】
一方、情報提供サーバー2は、サーバー側通信部21および情報データベース22を備える。サーバー側通信部21は、ネットワーク3を介して表示装置1と通信する。情報データベース22は、表示装置1に対し、情報検索の検索対象となる情報を提供する。情報の提供は、表示装置1の装置電源ON、情報検索プログラムの起動時、ユーザーによる情報更新操作などをトリガーとして行う。表示装置1は、提供された情報を所定の記憶領域(RAM13など)に記憶する。
【0024】
なお、表示装置1側に情報を格納するのではなく、表示装置1と情報提供サーバー2を常時接続状態とし、表示装置1による検索操作に伴って、情報提供サーバー2(情報データベース22)から随時表示データを取得する構成としても良い。すなわち、表示装置1から操作信号を情報提供サーバー2に送信し、情報提供サーバー2から表示装置1に情報検索用GUIを表示するための表示データを送信しても良い。この場合、情報検索プログラムは情報提供サーバー2にて実行される。
【0025】
次に、
図2を参照し、表示装置1の機能構成について説明する。表示装置1は、主な機能構成として、表示部110、操作部120および表示制御部130を備える。
【0026】
表示部110は、ディスプレイ16を主要部とし、情報検索用GUIとして階層構造に分類された情報を表示する。本実施形態では、
図3に示すように、全ての階層の情報を1の表示領域40内に表示する。また、特に図示しないが、ユーザーの操作位置をカーソル等で示す。
【0027】
操作部120は、モーションセンサー15を主要部とし、表示部110に表示された情報の中から、所望の情報を検索するために用いられる。本実施形態では、情報の仮選択を行うための仮選択操作と、情報の本選択を行うための本選択操作と、情報をスクロールさせるためのスクロール操作が、それぞれ異なる動作(体の一部の動き)と関連付けられている。なお、操作対象となる階層は、例えばモーションセンサー15で検出した手の位置に応じてカーソルを移動させることにより特定する。
【0028】
表示制御部130は、CPU11、ROM12およびRAM13を主要部とし、操作部120の操作に応じて、表示部110の表示制御を行う。特に、情報検索用GUIについては、任意の階層における情報選択に伴い、当該任意の階層の選択結果を保持したまま、当該任意の階層より上位階層の情報選択が可能となるように表示制御を行う。例えば、第3階層の選択結果を選択状態で表示したまま、第1階層および第2階層の選択状態を解除し、第1階層または第2階層で情報を選択することができる。また、表示制御部130は、任意の階層における情報選択に伴い、選択された当該情報に応じて、任意の階層以外の他階層に表示する情報を更新する。具体的には、任意の階層以外の他階層において、任意の階層で選択された情報に関連しない情報を非表示とする。なお、本実施形態では、情報として、楽曲に関連する情報を選択する。
【0029】
次に、
図3~
図7を参照し、表示制御部130による表示制御の具体例を説明する。
図3に示すように、本実施形態の情報検索用GUIは、第1階層で「クラブ(楽曲が演奏された場所)」を選択し、第2階層で「DJ(楽曲の演奏者)」を選択し、最終階層となる第3階層で「楽曲タイトル」を選択する。また、表示制御部130は、上位階層から下位階層に向けて、各階層に列記可能な情報数が多くなるように全体の表示領域40を裾広がり型とし、各階層の表示領域41,42,43では、各階層に分類された情報を図示矢印方向にスクロール表示する。また、上位階層における情報選択に伴って、その下位階層の情報を順次表示していく構成となっている。なお、
図3は、ユーザーによる所定の検索開始操作に伴い、第1階層の情報(第1階層に属する選択肢)として「Ca」と「Db」を表示し、これらのうち、ユーザーが「Ca」を選択した状態を示している。
【0030】
なお、本実施形態では、上位階層から下位階層に向かって情報の絞り込みを行うだけでなく、下位階層から上位階層に向かって情報の絞り込みを行う「逆引き)」が可能である。この逆引きを行う場合、検索キー(絞り込みの基準且つ条件となる情報)となる情報を選択するが、その際の選択を以下「本選択」と称する。また、この「本選択」と区別するため、
図3における情報「Ca」の選択など通常の選択を「仮選択」と称する。本実施形態では、カーソルを選択対象となる情報に合わせてセンサーに片手を近づけると「仮選択」状態となり、さらにその状態を所定時間以上継続すると「本選択」状態となるものとする。また、「本選択」後、逆引きを行う場合は、片手で「本選択」状態を保持し、もう一方の手で上位階層における選択操作を行うものとする。
【0031】
図4は、第1階層における情報選択により、第2階層の情報を表示し、それらの中からユーザーが情報「Db」を仮選択した状態を示している。なお、第2階層の情報は、第1階層で選択された情報「Ca」の下位階層となる情報(情報「Ca」に関連する情報)である。つまり、情報データベース22には、クラブ「Ca」で過去に演奏したDJとして「Da」,「Db」,「Dc」が記憶されていることを意味している。
【0032】
図5は、第2階層における情報選択により、第3階層の情報を表示し、それらの中からユーザーが情報「T02」を仮選択した状態を示している。なお、第3階層の情報は、第1階層で選択された情報「Ca」および第2階層で選択された情報「Db」の下位階層となる情報(情報「Ca」および情報「Ca」をand条件で絞り込んだ情報)である。つまり、情報データベース22には、クラブ「Ca」でDJ「Db」が過去に演奏した楽曲として、「T01」,「T02」,「T03」,「T04」が記憶されていることを意味している。
【0033】
図6は、第3階層において、ユーザーが情報「T02」を本選択した状態を示している(マークM1参照)。この本選択により、第1階層および第2階層の選択状態が解除される。また、この本選択により、情報「T02」を検索キーとして、下位階層から上位階層の情報の絞り込みが開始される。つまり、
図6は、情報データベース22に、過去に楽曲「T02」を演奏したことのあるDJとして、「Da」,「Db」が記憶され、過去に楽曲「T02」が演奏されたクラブとして、「Ca」,「Cb」が記憶されていることを意味している。
【0034】
なお、
図6では、本選択に伴う絞り込み結果の表示位置を特に規定していないが、本実施形態では、各階層に属する情報を各表示領域41,42,43内でスクロール可能となっているため、任意の階層における仮選択または本選択に伴って、各階層に表示する情報をスクロール方向にセンタリングして(絞り込まれた情報が各表示領域41,42,43の中央付近に配置されるように)表示しても良い。
【0035】
図7は、情報「T02」の本選択後、第2階層において、ユーザーが情報「Da」を仮選択した状態を示している。この仮選択により、第1階層の情報が絞り込まれる。つまり、情報データベース22には、過去にDJ「Da」が楽曲「T02」を演奏したことのあるクラブとして、「Cb」が記憶されていることを意味している。このように、本実施形態では、第3階層における楽曲タイトルの選択によって、その上位階層に分類されたDJ(楽曲演奏者)およびクラブ(楽曲演奏場所)の逆引きが可能となっている。
【0036】
なお、最終的に楽曲タイトルを選択し、その楽曲に対して何らかのアクション(再生、購入など)を実行したい場合は、1の楽曲タイトルが仮選択または本選択された状態で、所定の動作(例えば、手のひらを反す、こぶしを握るなど)を行えば良い。
【0037】
また、逆引きをした後、再度、上位階層から下位階層に向かって情報の絞り込みを行いたい場合は、例えば第1階層で情報「Cb」を本選択して検索キーを変更すれば良い。また、例えば第2階層で情報「Da」を本選択した場合は、その上位階層(第1階層)にDJ「Da」が過去に演奏を行ったクラブを表示し、その下位階層(第3階層)にDJ「Da」が過去に演奏を行った楽曲タイトルが表示される。
【0038】
以上説明したとおり、本実施形態の情報検索用GUIによれば、ユーザーが所望の情報を検索する際の検索キーを、複数の階層間で移動させながら検索することができる。つまり、上位階層から下位階層に向かう一般的な情報の絞り込みだけでなく、下位階層から上位階層に向かう逆引きが可能であるため、利便性が良い。
【0039】
また、上位階層から下位階層に向けて、各階層に列記可能な情報数が多くなるように全体の表示領域40を裾広がり型とし、上位階層における情報選択に伴って、その下位階層の情報を順次表示していく構成であるため、第1階層から最下位層まで一気に選択対象となる階層を移動させることができる。
【0040】
なお、以下の変形例を採用可能である。
[変形例1]
図8,
図9は、変形例1に係る表示装置1の表示例を示す図である。変形例1では、異なる階層における複数の情報選択(本選択)が可能である。
図8は、第3階層にて情報「A22」を本選択した後の状態を示している(マークM1参照)。この本選択により、第3階層以外の他階層には、情報「A22」に関連する情報が表示される。一方、
図9は、
図8の後、さらに第4階層にて情報「A222」を本選択した後の状態を示している(マークM2参照)。この本選択により、第1階層および第2階層には、情報「A22」および情報「A222」に関連する情報(情報「A22」および情報「A222」をand条件で絞り込んだ情報)が表示される。
【0041】
[変形例2]
図10は、変形例2に係る表示装置1の表示例を示す図である。変形例2では、同一階層における複数の情報選択(本選択)が可能である。同図は、第3階層にて情報「A22」および情報「B12」を本選択した後の状態を示している(マークM1,M2参照)。この本選択により、第3階層以外の他階層には、情報「A22」または情報「B12」に関連する情報が表示される。つまり、情報「A22」と情報「B12」をor条件で絞り込んだ情報が表示される。
【0042】
なお、変形例1では、本選択された複数の情報をand条件で絞り込み、変形例2では、本選択された複数の情報をor条件で絞り込んだが、絞り込みの条件について、ユーザーが任意に設定可能としても良い。
【0043】
[その他の変形例]
上記の実施形態の表示部110は、情報検索用GUIを平面的に示したが、立体的に(3次元で)示しても良い。例えば、
図11に示すように、円錐の表面を全体の表示領域40と看做し、その表面上に各階層の情報(同図では、「******」で図示)を配置しても良い。この場合、円錐の先端付近から底面に向けて上位階層から下位階層の各表示領域を配置し、各階層の情報を円弧上でスクロール表示する。また、全体的に遠近感を持たせるように(同図では、円錐の先端付近が遠方)、情報の文字サイズを階層ごとに可変したり、中央から周辺に離れるにしたがって文字サイズを小さくしたりしても良い。
【0044】
また、上記の実施形態では、上位階層における情報選択に伴って、その下位階層の情報を順次表示していく構成としたが、必ずしもこのような表示方式でなくても良い。例えば、表示画面を3分割して、第1の領域に第1階層の情報を表示し、第2の領域に第2階層の情報を表示し、第3の領域に第3階層の情報を表示する構成でも良い。
【0045】
また、上記の実施形態では、各階層に属する情報をスクロール表示したが、必ずしもスクロール表示する必要はなく、固定位置で表示しても良い。また、全体の表示領域40を上位階層から下位階層に向けて右方向に広がる裾広がり型としたが、左方向や上下方向に広がる裾広がり型としても良い。また、全体の表示領域40を裾広がり型とするのではなく、ツリー形式で表示しても良い。
【0046】
また、上記の実施形態では、任意の階層で選択された情報に関連しない情報を非表示としたが、任意の階層で選択された情報に関連する情報と関連しない情報とを識別可能に表示しても良い。例えば、選択された情報に関連する情報を通常表示し、関連しない情報をグレーアウトして表示する、などの表示方法が考えられる。
【0047】
また、上記の実施形態では、仮選択と本選択の操作および表示を区別したが、必ずしも区別しなくても良い。例えば、第2階層が選択された時点で第1階層の選択状態を解除し、第3階層が選択された時点で第2階層の選択状態を解除するなど、情報選択に伴って順次1段階上の階層の選択状態を解除していく構成でも良い。
【0048】
また、上記の実施形態では、第3階層の本選択により、第2階層、第1階層の順に上位階層に向けた情報の絞り込みを可能としたが、第3階層の本選択後、第1階層を本選択し、第2階層ではこれら第1階層および第3階層に関連する情報(第1階層および第3階層の選択結果をand条件で絞り込んだ情報)を表示しても良い。つまり、必ずしも、階層順に絞り込みを行う必要はない。
【0049】
また、上記の実施形態では、情報検索用GUIを表示するための情報を情報提供サーバー2から取得したが、表示装置1内に記憶しておく構成としても良い。つまり、本発明を単体の装置(表示装置1)で実現しても良い。
【0050】
また、上記に示した表示システムSY(表示装置1)の各構成要素をプログラムとして提供することが可能である。また、そのプログラムを各種記録媒体(CD-ROM、フラッシュメモリー等)に格納して提供することも可能である。すなわち、コンピューターを表示システムSYの各構成要素として機能させるためのプログラム、およびそれを記録した記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
【符号の説明】
【0051】
1:表示装置 2:情報提供サーバー 3:ネットワーク 11:CPU 12:ROM 13:RAM 14:装置側通信部 15:モーションセンサー 16:ディスプレイ 21:サーバー側通信部 22:情報データベース 40:全体の表示領域 41:第1階層の表示領域 42:第2階層の表示領域 43:第3階層の表示領域 110:表示部 120:操作部 130:表示制御部 SY:表示システム