(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024026652
(43)【公開日】2024-02-28
(54)【発明の名称】接合テープ
(51)【国際特許分類】
C09J 7/00 20180101AFI20240220BHJP
C09J 133/06 20060101ALI20240220BHJP
C09J 115/00 20060101ALI20240220BHJP
E04F 13/08 20060101ALI20240220BHJP
【FI】
C09J7/00
C09J133/06
C09J115/00
E04F13/08 Y
【審査請求】有
【請求項の数】21
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024001188
(22)【出願日】2024-01-09
(62)【分割の表示】P 2021541675の分割
【原出願日】2019-02-19
(71)【出願人】
【識別番号】519434400
【氏名又は名称】クナウフ ギプス コマンディトゲゼルシャフト
(71)【出願人】
【識別番号】520146857
【氏名又は名称】3ディー コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】シュテファン ポイントル
(72)【発明者】
【氏名】ローベルト シュトゥビッツ
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス ビルヘルム
(72)【発明者】
【氏名】ジーモン フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス マルクバルト
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル フィーバーン
(72)【発明者】
【氏名】マティーアス シェーファー
(57)【要約】
【課題】迅速に設置されることができ、かつ追加の、特に液体接着剤を使用せずに被覆されることができる接合テープを提供する。
【解決手段】天井または壁に付着させるための接合テープ(1)が、透過性不織布材料(2)の層と、透過性不織布材料(2)に付着させられた接着剤層(3)と、を含み、接着剤層(3)が、そこに接着剤が被覆されていない区分(21)を含むパターンで、不織布材料の片側に被覆され、接合テープ(1)が、3mm~20mmの幅を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井または壁に付着させるための接合テープ(1)であって、透過性不織布材料(2)の層と、前記透過性不織布材料(2)に付着された接着剤層(3)と、を含み、前記接着剤層(3)が、接着剤が被覆されていない区分(21)を含むパターンで、前記不織布材料の片側に被覆され、前記接合テープ(1)が、3mm~20mmの幅を有する、接合テープ(1)。
【請求項2】
前記接着剤層(3)が、自己接着剤層である、請求項1に記載の接合テープ(1)。
【請求項3】
前記接着剤層(3)が、3~60g/m2の範囲の重量を有する、請求項1または2に記載の接合テープ(1)。
【請求項4】
前記接着剤層(3)が、接着剤の小点(31)の規則的なパターンを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の接合テープ(1)。
【請求項5】
接着剤の各小点(31)が、同一サイズを有し、0.1~4.0mm、好ましくは、0.1~2.0mmの範囲の直径を好ましくは有する、請求項4に記載の接合テープ(1)。
【請求項6】
前記規則的なパターンが、625mm2当たり25~15625個の接着剤の小点、好ましくは、625mm2当たり100~6400個の接着剤の小点を含む、請求項4または5に記載の接合テープ(1)。
【請求項7】
前記接着剤層(3)が、接着剤の細筋を含む規則的なパターンとして、または接着剤の細筋を含む不規則的なパターンとして被覆される、請求項1~3に記載の接合テープ(1)。
【請求項8】
前記接着剤層(3)が、ポリマー材料を含み、前記ポリマー材料が、好ましくは、アクリレートおよびゴムの群のうちの少なくとも1つを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の接合テープ(1)。
【請求項9】
前記接着剤層(3)が、ホットメルト接着剤、分散系接着剤、または溶媒系接着剤を含む、請求項8に記載の接合テープ(1)。
【請求項10】
前記透過性不織布材料(2)の層が、少なくとも30~100重量%のガラス繊維、鉱物繊維、炭素繊維、または合成繊維の不織布材料を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の接合テープ(1)。
【請求項11】
前記接合テープが、15~100g/m2の坪量および/または15~80μmの厚さを有する、請求項1~10のいずれか一項に記載の接合テープ(1)。
【請求項12】
接合テープの通気性が、2000~7000l/m2sである、請求項1~11のいずれか一項に記載の接合テープ(1)。
【請求項13】
前記接合テープが、4mm~15mm、好ましくは5~10mm、より好ましくは7~9mm、最も好ましくは8mmの幅を有する、請求項1~12のいずれか一項に記載の接合テープ(1)。
【請求項14】
建築用パネルの閉鎖表面を提供するための方法であって、
-建築用パネルの表面を提供する工程と、
-前記建築用パネルの表面の接合に、請求項1~13のいずれか一項に記載の接合テープ(1)を被覆する工程と、
-少なくとも前記接合テープの縁部および前記接合テープ(1)を含む隣接する建築用パネルを覆う塗料または接合充填剤を被覆する工程と、
-任意選択で、前記接合テープの前記縁部領域を研摩する工程と、を含む、方法。
【請求項15】
建築用パネルの表面上の接合を密閉するための、請求項1~13に記載の接合テープ(1)の、使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に天井または壁に、具体的には、有孔建築用パネルで作製された吸音天井に付着させるための接合テープと、建築用パネルに接合テープを提供するための方法と、接合テープの使用と、に関する。
【背景技術】
【0002】
建物の内装建設の技術分野では、特に吸音天井の構造に、有孔建築用パネル(例えば、有孔石こうプラスターボード、例えば合板などの他の材料で作製された有孔板)を被覆することが知られている。有孔建築用パネルは通常、鋭い縁部を有し、他の方法で頻繁に遭遇する斜角を有しない。ただし、有孔建築用パネルを使用して、閉鎖した(または密閉した)接合を吸音天井に提供することは困難である。
【0003】
乾式壁の分野で接合テープおよび亀裂ブリッジを提供することは知られているが、それらは有孔建築用パネルを含む吸音天井システムには被覆されなかった。従来の石こうプラスターボード、石こう繊維ボード、または他の建築用パネルの間で接合(または隙間)の処理に関連して使用される接合テープまたは亀裂ブリッジは、裂けにくく、それから、通常は幅が広すぎて厚すぎるため、したがって、広い領域にわたって漆喰を塗るか、または接合の空洞に組み込む必要がある。両方とも、有孔天井システムでは建設的に実現することはできない。
【0004】
さらに、2つの有孔建築用パネルの接続は、通常、接着剤、特に液体グルー、または接合充填剤によって行われる。ただし、両方の選択肢も、いくつかの作業工程(例えば、研磨、ほこりの除去、接着、乾燥)が必要であるので、接着剤または接合充填剤の被覆が汚れており、例えば、建設現場の床を覆うことによる準備を必要とする。
【0005】
例えば、有孔建築用パネルを使用した閉鎖した(または密閉した)接合を備えた吸音天井の場合、2枚の建築用パネル間の接合の準備は、接合の周囲の領域を研磨し、研磨した領域を湿った皿またはスポンジで拭いて、研磨工程からほこりおよび破片を除去することから始まる。液体グルーはローラーによって被覆され、接合テープは接合(または隙間)が完全に覆われるように付着させられる。その後、液体グルーは、取り付けられた接合テープに被覆されて、表面を仕上げるために塗装され得る表面を提供することができる。
【0006】
この技術に関連する欠点は、接合テープがグルー物質の使用によって被覆されることである。グルーの被覆は、2つの別々の工程を実行する必要があるため、時間がかかる。具体的には、最初の被覆後、最初のグルー層は、完全に乾燥および硬化する必要がある。一般に、グルーの被覆は汚れており、例えば、建設現場の床を覆うことによる準備を必要とする。さらに、このように天井表面全体に延在する接合テープを設置することは、高い作業精度を必要とする。そのため、現場での設置に時間がかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的は、先行技術から知られている欠点を克服または少なくとも低減する接合テープ、具体的には、迅速に設置されることができ、かつ追加の、特に液体接着剤を使用せずに被覆されることができる接合テープを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この問題は、天井または壁に付着させるための接合テープによって解決され、接合テープは、透過性不織布材料の層と、透過性不織布材料に取り付けられた接着剤層と、を含み、接着剤層は、そこに接着剤が被覆されていない区分を含むパターンで、不織布材料の片側に被覆され、接合テープは、3mm~20mmの幅を有する。好ましい技術的態様は、それぞれの従属請求項の主題を形成する。
【0009】
本発明は、天井または壁に付着させるための接合テープを含む。接合テープは、透過性不織布材料の層と、透過性不織布材料またはフリースに取り付けられた接着剤層と、を含む。接着剤層は、接着剤が被覆されていない区分を含むパターンで不織布材料の片側に被覆される。不織布材料は、流体の浸透に対して透過性である、互いに結合した絡み合った繊維の(シート状の)ウェブである。接着剤層は、接合テープを天井または壁に付着させるために、接合テープに接着することができ、かつ建築用パネルの外面と結合することができる接着剤を含む。接着剤を有しない区分を有するパターンによって、透過性不織布材料に、例えば、塗料または接合充填剤が浸透して、建築用パネルとの接触を形成することが可能になる。したがって、天井への接合テープの追加の結合は、設置後に接合テープに付着させられる塗料または接合充填剤によって提供される。この接合テープは、接合テープを建築用パネルに付着させるだけで、乾燥してかつ迅速に設置されることができる。(液体)接着剤を被覆する個別の工程が必要とされないため、接合テープは清潔に被覆されることができ、設置前に床を覆うような事前手配は必要とされない。
【0010】
本発明の好ましい技術的態様によると、接着剤層は、自己接着剤層である。このような自己接着剤層は、接合テープを建築用パネルに対して押圧することによって、不織布材料と建築用パネルとの間に結合を形成する接着剤を含む。自己接着剤は、不織布材料に接着することができ、かつ建築用パネルの表面に十分な強度でそれを結合することができるように選択される。
【0011】
別の技術的に好ましい態様は、3~60g/m2の範囲の重量を有する接着剤層に関する。接着剤層の重量(面積当たり)のこの範囲によって、建築用パネルの表面に接合テープを付着させるのに十分な結合強度を達成するのに十分な接着剤材料を接着剤層に提供することが可能になる。上限は、設置された接合テープの境界で目に見える縁部の発生を防止する接合テープの限られた全体の厚さの要件に従って選択される。接合テープと規則的なボード表面との間の縁部は、視覚的に目立たないようにする。しかしながら、このような目立たない外観が必要とされない場合、より高い坪量も好適である。
【0012】
接着剤層は、例えば、ドットの形態の、グルーの規則的なパターンを含むことが、好ましい。ただし、細筋または波形も一般的に被覆可能である。規則的なパターンは、回転フレキソ、回転グラビア、または回転スクリーン印刷のような回転印刷を介して連続的な方式で、つまりリールツーリール生産方法で被覆されることができるため、生産中に利点を有する。
【0013】
好ましい態様によると、各接着剤の小点は、同一サイズを有し、0.1~4.0mmの範囲、好ましくは0.1~2.0mmの範囲の直径を好ましくは有する。この直径サイズにより、不織布材料および建築用ボードへの十分な接着が同時に達成されることが確実になる。同時に、個々の接着剤の小点の輪郭は、好ましくは、付着させられた接合テープを通して目に見えない。
【0014】
規則的なパターンが、625mm2当たり25~15625個の接着剤の小点、好ましくは625mm2当たり100~6400個の接着剤の小点を含む場合、さらに有利である。接着剤の小点の数のこれらの値は、具体的には、回転スクリーン印刷を介した被覆の技術に関連し、例えば、25の数は、1インチ(1インチは2.54cmと等しい)の長さを有する線に沿って等距離に配置される5つの接着剤の小点を含む。
【0015】
接着剤層は、接着剤の細筋を含む規則的なパターンとして、または接着剤の細筋を含む不規則なパターンとして被覆されることができる。細筋を含むパターンは、規則的または不規則的であっても、接着剤を被覆しない区分を提供するため、塗料または接合充填剤の浸透を可能にする。原理上、細筋パターンは、ドットパターンと組み合わされることができる。
【0016】
別の好ましい態様によると、接着剤層は、ポリマー材料を含む。
【0017】
別の有利な態様は、アクリレートおよびゴムの群のうちの少なくとも1つを含むポリマー材料に関する。ゴムは、好ましくは、合成ゴムである。ただし、紫外線硬化性アクリレートは良好な光の恒常性/耐性をもたらす。
【0018】
接着剤層が、ホットメルト接着剤(例えば、合成ゴム、紫外線硬化性アクリレート)、(乾燥)分散系接着剤(例えば、アクリル接着剤)、または溶剤系接着剤(例えば、アクリル接着剤)を含むことが特に好ましい。
【0019】
別の有利な態様は、少なくとも30~100重量%のガラス繊維、鉱物繊維、炭素繊維、または合成繊維の不織布材料を含む透過性不織布材料の層に関する。材料のこの範囲ならびに選択は、設置された接合テープの縁部における亀裂を回避するために、長期間にわたって十分な寸法安定性を不織布材料に提供するように選択される。さらに、これらの材料によって、湿潤状態から乾燥状態へのテープの低収縮が確実になる。
【0020】
好ましくは、透過性不織布材料の層は、10~70g/m2の範囲の坪量を有する。不織布材料の坪量は、塗料が標準ローラーで建設現場に被覆される場合に、被覆された接合テープの縁部が塗料の被覆後に部屋を見る人に実質的に見えないようであるように選択される。同じことは、接合充填剤が被覆された場合に当てはまる。
【0021】
好ましくは、透過性不織布材料の層は、8~40μmの厚さを有する。不織布材料の厚さは、坪量を考慮した同じ要件の点から見て選択される。
【0022】
透過性不織布材料の層が1000~15000l/(m2s)の通気性を有する場合に、特に有利である。通気性のこの範囲は、接合テープに被覆された、例えば、液体塗料または接合充填剤が浸透して、十分な接着を提供する方式で建築用ボードの表面と接触することができる不織布材料を提供する。
【0023】
別の技術的に好ましい態様は、接合テープが15~100g/m2の坪量を有することに関する。坪量の範囲は、被覆された接合テープの縁部が、特にその上に塗装されるときまたは接合充填剤が被覆されるときに、部屋を見る人に見えないように選択される。
【0024】
同じことが、15~80μmの接合テープの厚さの好ましい範囲にも被覆される。これらの値は、縁部を見えないように被覆されることができる接合テープを提供することを可能にする。
【0025】
有利なことに、接合テープの通気性は、2000~7000l/(m2s)である。組み合わされた通気性は、接着剤層および不織布材料の通気性を含み、塗料または接合充填剤の十分な浸透を可能にする。
【0026】
好ましくは、接合テープは、4mm~15mm、より好ましくは、5~10mm、さらにより好ましくは、7~9mm、最も好ましくは、8mmの幅を有する。この範囲は、好ましくは、吸音天井のために、無孔無地境界および周囲を提供することを可能にする。
【0027】
本発明の別の態様は、建築用パネルの閉鎖された表面を提供するための方法に関する。この方法は、
-(例えば、有孔)建築用パネルの表面を提供する工程と(およびその後に)、
-建築用パネルの表面の接合に、接合テープ、好ましくは、自己接着剤接合テープ(上記のとおり)を被覆する工程と(その後に)、
-少なくとも接合テープの縁部および接合テープを含む隣接する建築用パネルを覆う塗料または接合充填剤を被覆する工程と(その後に)、
-任意選択で、接合テープの縁部領域を研摩する工程と、を含む。
【0028】
別の態様では、本発明は、建築用パネル、好ましくは、有孔建築用パネルの表面上の接合を密閉するための上記の接合テープの使用に関する。
【0029】
以下に、本発明は、図面を参照してついてより詳細に説明されるであろう。図面全体を通して、同様の参照番号は同様の特徴を示す。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図面は以下を示す。
【
図1】本発明による天井に付着させるための接合テープの区分の上面図である。
【
図3】2枚の有孔建築用パネルの接合の上部に被覆した接合テープを有する吸音天井の切り欠きである。
【0031】
図1では、(吸音)天井に付着させるための接合テープ1の区分が図示される。このような区分は、例えば、接合テープ1が市販されているロールから切り取られることができる。接合テープ1は、透過性不織布材料2の層と、不織布材料2に付着された接着剤層3と、を含む。
【0032】
図示する接合テープ1を建築用ボードの層に被覆することは、設置中に液体接着剤を必要としないため、被覆は清潔であり、設置前に床を覆うような事前手配は必要とされない。
【0033】
示された例では、不織布材料料は、寸法安定性を提供する合成繊維を含む。不織布の坪量は、図示する例では、10~70g/m2の範囲である。透過性不織布材料2は、8~40μmの厚さを有する一方で、1000~15000l/(m2s)の範囲の通気性を提供する。
【0034】
接着剤層3は、接着剤の小点31の規則的なパターンで不織布材料2の片側に配置される。図示する例では、接着剤層3は、3~60g/m2の重量を有する。パターンは、好ましくは、同一サイズの接着剤の小点31を含み、これらは、625mm2当たり25~15625個の接着剤の小点の範囲の量で配置される。接着剤は、紫外線硬化性アクリルポリマー材料で作製されたホットメルト接着剤であり得る。
【0035】
円形領域2は、接合テープ1の拡大断面を上面図で示す。接着剤が被覆されていない領域21および接着剤の小点31を図示する。
【0036】
特定の例では、
図1に示す接合テープ1は、100%のガラス繊維、30g/m
2の重量/面積、および約8.000l/(m
2×s)の通気性(rycobelグループib-walther/Uffenheim製のAKUSTRONで測定)からなる、Freudenberg Vliesstoffe/Weinheimより製の市販の不織布材料2「Vlies VILEDON T 1790C」から作製される。
【0037】
接着剤層3は、例示の不織布材料2に被覆され、接着剤層3は2.0~2.5g/m2の範囲の重量/面積を有し、ホットメルト接着剤、例えば、Henkel/Dusseldorf製の「Technomelt 8783」である。接着剤層3は、接着剤層3の通気性が上述のAKUSTRONデバイスによって決定される約6.000l/(m2s)であるように、接着剤の小点31の20dpiパターンで被覆される。この特定の例では、接合テープ1は8mmの幅を有する。
【0038】
接着剤層3は、接合テープの巻き取りを可能にするために、片側シリコーン処理紙(図示せず)、例えば、Cotek Papers Ltd/Draycott、英国製のRB065/2のシリコーン層で覆われ保護されることができる。接合テープを天井または壁に被覆する前に、保護用シリコーン処理紙を取り除かなければならない。
【0039】
図1に示される不織布材料2と接着剤層3との特定の組み合わせが好ましいが、一般的に、不織布材料2および接着剤層3は、上述の範囲内で制限なく組み合わされることができる。
【0040】
図2では、天井または壁に付着させるための接合テープ1の区分の側面図が図示される。側面図でも、接合テープ1は、透過性不織布材料2の層と、不織布材料2に付着された接着剤層3と、を含むことが、見られることができる。下方の円2では、接合テープ1の拡大断面は、側面図で図示され、15~80μmの範囲にあり得る接着剤接合テープ1の厚さおよび8~40μmの範囲にある透過性不織布材料2の厚さの詳細な図示を与える。
【0041】
図3では、穿孔6を備えた2つの建築用パネル5に接合テープ1が被覆された吸音天井4の切り欠き。上記の図に関連して説明された接合テープ1は、吸音天井に付着される。吸音天井は、(複数の)有孔建築用パネル(複数可)5、6を提供して天井表面を形成することから始まる、本明細書に記載の方法により設置される。
【0042】
その後、接合テープ1は、建築用パネル5の間の接合(または隙間)を選択的に覆うために、接合7に被覆される。
【0043】
その後、塗料または接合充填剤は、付着された接合テープ1および天井表面の少なくとも一部(被覆されていない建築用ボード)に被覆されて、接合テープ1を建築用パネルにしっかりと取り付け、接合テープ1の縁部を目立たなくする。最後に、接合テープ1の縁部(領域)が、研磨されることができる。
【0044】
ただし、
図3ではわかりやすくするために、本明細書に記載の方法に従って不明瞭にされていた接合テープ1の縁部が示されている。
【0045】
具体的な例では、接合テープは、CLEANEO CLASSIC 8/18R(Knauf Gips KG/Iphofen)として市販されているプラスターボードから作製された吸音天井に付着される。
【0046】
例えば、被覆された接合テープは、塗料KNAUF INTOL(Knauf Gips KG/Iphofen)または接合充填剤KNAUF UNIFLOTT FINISH(Knauf Gips KG/Iphofen)のいずれかで覆われている。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井または壁に付着させるための接合テープ(1)であって、透過性不織布材料(2)の層と、前記透過性不織布材料(2)に付着された接着剤層(3)と、を含み、前記接着剤層(3)が、接着剤が被覆されていない区分(21)を含むパターンで、前記不織布材料の片側に被覆され、前記接合テープ(1)が、3mm~20mmの幅を有し、前記接合テープが15~80μmの厚さを有する、接合テープ(1)。
【請求項2】
前記接着剤層(3)が、自己接着剤層である、請求項1に記載の接合テープ(1)。
【請求項3】
前記接着剤層(3)が、3~60g/m2の範囲の重量を有する、請求項1または2に記載の接合テープ(1)。
【請求項4】
前記接着剤層(3)が、接着剤の小点(31)の規則的なパターンを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の接合テープ(1)。
【請求項5】
接着剤の各小点(31)が、同一サイズを有する、請求項4に記載の接合テープ(1)。
【請求項6】
接着剤の各小点(31)が、0.1~4.0mmの範囲の直径を有する、請求項5に記載の接合テープ(1)。
【請求項7】
接着剤の各小点(31)が、0.1~2.0mmの範囲の直径を有する、請求項6に記載の接合テープ(1)。
【請求項8】
前記規則的なパターンが、625mm2当たり25~15625個の接着剤の小点を含む、請求項4~7のいずれか一項に記載の接合テープ(1)。
【請求項9】
前記規則的なパターンが、625mm2当たり100~6400個の接着剤の小点を含む、請求項8に記載の接合テープ(1)。
【請求項10】
前記接着剤層(3)が、接着剤の細筋を含む規則的なパターンとして、または接着剤の細筋を含む不規則的なパターンとして被覆される、請求項1~3のいずれか一項に記載の接合テープ(1)。
【請求項11】
前記接着剤層(3)が、ポリマー材料を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の接合テープ(1)。
【請求項12】
前記ポリマー材料が、アクリレートおよびゴムの群のうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載の接合テープ(1)。
【請求項13】
前記接着剤層(3)が、ホットメルト接着剤、分散系接着剤、または溶媒系接着剤を含む、請求項11又は12に記載の接合テープ(1)。
【請求項14】
前記透過性不織布材料(2)の層が、少なくとも30~100重量%のガラス繊維、鉱物繊維、炭素繊維、または合成繊維の不織布材料を含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の接合テープ(1)。
【請求項15】
前記接合テープが、15~100g/m2の坪量を有する、請求項1~14のいずれか一項に記載の接合テープ(1)。
【請求項16】
接合テープの通気性が、2000~7000l/m2sである、請求項1~15のいずれか一項に記載の接合テープ(1)。
【請求項17】
前記接合テープが、4mm~15mmの幅を有する、請求項1~16のいずれか一項に記載の接合テープ(1)。
【請求項18】
前記接合テープが、5~10mmの幅を有する、請求項17に記載の接合テープ(1)。
【請求項19】
前記接合テープが、7~9mmの幅を有する、請求項18に記載の接合テープ(1)。
【請求項20】
前記接合テープが、8mmの幅を有する、請求項19に記載の接合テープ(1)。
【請求項21】
建築用パネルの表面上の接合を密閉するための、請求項1~20のいずれか一項に記載の接合テープ(1)の、使用。
【外国語明細書】