(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024026742
(43)【公開日】2024-02-28
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理プログラムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/14 20120101AFI20240220BHJP
【FI】
G06Q50/14
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024003340
(22)【出願日】2024-01-12
(62)【分割の表示】P 2022183478の分割
【原出願日】2016-09-16
(71)【出願人】
【識別番号】500168811
【氏名又は名称】株式会社ナビタイムジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】酒井 美帆
(72)【発明者】
【氏名】木村 尚俊
(57)【要約】
【課題】旅行計画の利便性を向上させる。
【解決手段】情報処理システム1は、タイムライン上に配置済みの第1POIの終了時刻からタイムライン上に配置済みの第2POIの開始時刻までの時間間隔が、第1POIから第2POIまでの移動に要する時間よりも長い場合に、第1POIの終了時刻と第2POIの開始時刻との間のタイムライン上に、立ち寄りPOIを配置可能な時間帯を示すプランニングエリアを出力するプランニングエリア出力手段351を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイムライン上にPOIを配置して旅行計画を行う情報処理システムであって、
前記タイムライン上の前記POIの滞在時間を前記POIの標準滞在時間よりも少ない滞在時間に設定するプランニング手段を備えた、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記プランニング手段は、前記POIが前記タイムライン上に配置されるときに、前記POIの滞在時間を前記標準滞在時間よりも少ない滞在時間に設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記プランニング手段は、前記標準滞在時間よりも少ない滞在時間での前記POIへの滞在を選択する操作に応じて、前記POIの滞在時間を前記標準滞在時間よりも少ない滞在時間に設定する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記プランニング手段は、前記標準滞在時間よりも少ない滞在時間で前記POIに滞在することが可能であることを通知すると共に前記標準滞在時間よりも少ない滞在時間での前記POIへの滞在を選択する操作を受け付ける警告画面を出力する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記警告画面は、前記標準滞在時間よりも少ない滞在時間での前記POIへの滞在を選択しない操作を更に受け付け、
前記プランニング手段は、前記POIへの滞在を選択しない操作が受け付けられた場合に、前記タイムライン上に前記POIを配置しない、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記プランニング手段は、前記タイムライン上に、第1POIと、第2POIと、前記第1POIと前記第2POIとの間に立ち寄り可能な立ち寄りPOIとが配置済みの状態において、前記第1POIと前記第2POIとの間の前記タイムライン上に前記POIが追加されるときに前記警告画面を出力する、
ことを特徴とする請求項4または5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記第1POIの終了時刻から前記第2POIの開始時刻までの時間間隔が、前記第1POIから前記第2POIまでの移動に要する時間よりも長い場合に、前記第1POIの終了時刻と前記第2POIの開始時刻との間の前記タイムライン上に、前記立ち寄りPOIを配置可能な時間帯を示すプランニングエリアを出力するプランニングエリア出力手段を更に備え、
前記プランニング手段は、前記標準滞在時間より少ない滞在時間を条件として前記プランニングエリア上に前記POIを配置する、
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
コンピュータを、
タイムライン上のPOIの滞在時間を前記POIの標準滞在時間よりも少ない滞在時間に設定するプランニング手段、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項9】
プランニング手段が、タイムライン上のPOIの滞在時間を前記POIの標準滞在時間よりも少ない滞在時間に設定するステップ、
を備えたことを特徴とする情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理プログラムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、タイムライン上に地点を設定して旅行プランを作成可能な技術が提案されている。例えば、特許文献1では、第1の地点を設定した後に第2の地点を設定するにあたり、第1の地点から第2の地点までの移動時間長を算出してタイムライン上に表示する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、第1の地点からの移動時間長に重ならないように第2の地点を設定することはできても、第1の地点と第2の地点との間に新たな地点を設定できるか否かを判断することができなかった。このため、従来の技術では、旅行計画の利便性を向上させることが困難であった。
【0005】
本発明は、旅行計画の利便性を向上させることができる情報処理システム、情報処理プログラムおよび情報処理方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報処理システムは、
タイムライン上にPOIを配置して旅行計画を行う情報処理システムであって、
前記タイムライン上に配置済みの第1POIの終了時刻から前記タイムライン上に配置済みの第2POIの開始時刻までの時間間隔が、前記第1POIから前記第2POIまでの移動に要する時間よりも長い場合に、前記第1POIの終了時刻と前記第2POIの開始時刻との間の前記タイムライン上に、立ち寄りPOIを配置可能な時間帯を示すプランニングエリアを出力するプランニングエリア出力手段、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、旅行計画の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係る情報処理システム1の概略的な構成を示す図である。
【
図2】本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図3】本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例として、予約完了メールを示す図である。
【
図4】本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例として、プランニングエリアおよび第3POI候補の表示例を示す図である。
【
図5】
図2に続く本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図6】本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例として、プランニングエリアへのPOI追加処理を示す図である。
【
図7】本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例として、POI追加処理に応じたプランニングエリアおよび第3POI候補の第1の表示例を示す図である。
【
図8】本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例として、POI追加処理に応じたプランニングエリアおよび第3POI候補の第2の表示例を示す図である。
【
図9】
図5に続く本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図10】本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例として、プランニングエリアへのPOI再追加処理を示す図である。
【
図11】本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例として、POI再追加処理に応じたプランニングエリアおよび第3POI候補の第1の表示例を示す図である。
【
図12】本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例として、POI再追加処理に応じたプランニングエリアおよび第3POI候補の第2の表示例を示す図である。
【
図13】本実施形態の第1の変形例に係る情報処理システム1の動作の一例として、プランニングエリアおよび第3POI候補の表示例を示す図である。
【
図14】本実施形態の第2の変形例に係る情報処理システム1の動作の一例として、プランニングエリアおよび第3POI候補の表示例を示す図である。
【
図15】
図15(a)は、本実施形態の第3の変形例に係る情報処理システム1の動作の一例として、POI再追加処理を示す図であり、
図15(b)は、POI再追加処理に応じた警告の表示例を示す図であり、
図15(c)は、滞在時間の短縮を条件としたPOI再追加を示す図である。
【
図16】
図16(a)は、本実施形態の第4の変形例に係る情報処理システム1の動作の一例として、プランニングエリアの第1部分の選択に応じた第3POI候補の表示例を示す図であり、
図16(b)は、プランニングエリアの第2部分の選択に応じた第3POI候補の表示例を示す図である。
【
図17】
図17(a)は、本実施形態の第5の変形例に係る情報処理システム1の動作の一例として、地図上での第3POI候補の選択に応じた経路の表示例を示す図であり、
図17(b)は、地図上での第3POI候補の選択の変更に応じた経路の表示例を示す図である。
【
図18】
図18(a)は、本実施形態の第6の変形例に係る情報処理システム1の動作の一例として、第3POI候補の抽出動作を示す図であり、
図18(b)は、
図18(a)に続く第3POI候補の抽出動作を示す図であり、
図18(c)は、
図18(b)に続く第3POI候補の抽出動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、各図において同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、同一符号の構成要素の詳しい説明は繰り返さない。
【0010】
本実施形態の情報処理システム1は、モバイル端末(スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等)やパソコン等の電子機器の使用者(以下、単に「ユーザ」ともいう)に対して、タイムライン上にPOI(Point Of Interest)を配置して旅行計画を行うためのプランニング画面を提供するシステムである。
【0011】
「タイムライン」とは、POIを時系列に並べて表示できるプランニング画面上の領域である。「POI」とは、ユーザが関心を持っている地物等であり、例えば、店舗、宿泊施設、レジャー施設等の施設や観光地などの地点である。ここでいう「地点」は、施設などの比較的狭域の地点に限定されず、行政区などの比較的広域にわたる地点であってもよい。また、POIは、地点に限定されず、例えば、祭りなどのイベントを含んでいてもよい。
【0012】
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置2と、サーバ3とを備えている。端末装置2とサーバ3とは、インターネット等のネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。
【0013】
サーバ3は、例えば、旅行サイトの提供者の自社サーバまたはホスティングサーバである。その他、サーバ3は、旅行サイトの提供を代行する代行者が利用するサーバ、あるいは旅行サイトを提供するサーバと連携してプランニング画面を提供するサーバであってもよい。
【0014】
ネットワークは、有線回線および無線回線のいずれでもよく、回線の種類や形態は問わない。なお、端末装置2およびサーバ3の少なくとも一部は、コンピュータにより実現される。
【0015】
端末装置2は、旅行計画を行うためにユーザが使用するものであり、例えば、スマートフォンやタブレット端末等のモバイル端末である。なお、端末装置2は、デスクトップ型のパソコンであってもよい。
【0016】
端末装置2は、
図1に示すように、通信部21と、入力部23と、出力部24と、制御部22とを有する。
【0017】
通信部21は、ネットワークを介して制御部22とサーバ3との間で情報を送受信するためのインターフェースである。
【0018】
入力部23は、ユーザが端末装置2に情報を入力するためのインターフェースであり、例えばモバイル端末におけるタッチパネルやマイクロフォン、タッチパッドもしくはダイヤルボタンであってもよい。また、入力部23は、デスクトップ型のパソコンのマウスやキーボードであってもよい。
【0019】
出力部24は、端末装置2からユーザに対して各種情報を出力するインターフェースであり、例えば液晶ディスプレイ等の映像表示手段である。一例として、出力部24は、入力部23を通じたユーザからの操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示する。出力部24は、各種情報を音声出力するスピーカを有していてもよい。
【0020】
なお、出力部24は、ユーザに情報を直接提示するものでなくてもよい。例えば、出力部24は、端末装置2の外部に接続される映像表示手段や音声出力手段に、映像信号や音声信号を出力するものであってもよいし、外部に接続される印刷装置にデータを出力するものであってもよいし、端末装置2内もしくは外部の記憶装置にデータを出力して記憶させるものであってもよい。
【0021】
制御部22は、旅行計画を策定するための各種の制御を実行する。例えば、制御部22は、出力部24にプランニング画面を表示させる制御を実行する。なお、制御部22は、プランニング画面に対する入力部23の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作の情報をネットワーク経由でサーバ3に送信する制御を実行する。制御部22は、端末装置2内のプロセッサが所定のプログラムを実行することによって実現されてもよい。
【0022】
次に、サーバ3について説明する。
図1に示すように、サーバ3は、通信部31と、制御部32と、記憶部33とを有する。制御部32について説明する前に、通信部31および記憶部33について説明する。
【0023】
通信部31は、ネットワークを介して端末装置2と、サーバ3の制御部32との間で情報を送受信するインターフェースである。
【0024】
記憶部33は、例えばハードディスク等の固定型データストレージであり、各種データベースを格納する。なお、記憶部33は、必ずしもサーバ3内に設けられなくてもよく、ネットワークを介してサーバ3と通信可能に接続された別の装置内に設けられてもよい。
【0025】
記憶部33は、経路ネットワーク情報データベース36と、POI情報データベース37とを有する。
【0026】
経路ネットワーク情報データベース36は、経路探索用のデータベースであり、経路ネットワーク情報として、例えば、交通ネットワーク情報を含む。交通ネットワーク情報は、鉄道やバス等の交通網や道路網を規定する情報である。交通網の情報としては、交通機関の路線情報、時刻表情報、料金情報等を含む。また、交通網の情報は、例えば駅等の路線網表現上の結節点(ノード)のデータと、結節点間の線路区間であるリンクのデータとの組み合わせによって表現される。また、道路網の情報は、例えば交差点等の道路網表現上の結節点(ノード)のデータと、結節点間の道路区間であるリンクのデータとの組み合わせによって表現される。
【0027】
POI情報データベース37は、地点検索や経路探索条件の地点設定等に用いるPOI情報が格納されている。POI情報は、POIの位置情報や名称情報等を含む。
【0028】
また、図示しないが、記憶部33には、地図の表示や地点の検索等に用いる地図情報データベースを含んでいてもよい。地図情報は、全国または各地方の道路地図などの地図データを含み、地図データに対応付けられた地図オブジェクト情報(施設情報、注記情報、記号情報等)を含んでいてもよい。
【0029】
これらの記憶部33内のデータは、移動経路に基づく経路案内に利用できる。また、これらの記憶部33内のデータは、旅行プランの作成に利用できる。
【0030】
次に、サーバ3の制御部32について説明する。制御部32は、
図1に示すように、経路探索部34とプランニング部35とを有する。プランニング部35は、プランニングエリア出力手段の一例であるプランニングエリア出力部351と、POI提示手段の一例であるPOI出力部352とを有する。プランニング部35は、サーバ3内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよい。
【0031】
プランニング部35は、プランニング画面を生成して出力する。例えば、プランニング部35は、旅行サイトから端末装置2に送信された旅行商品の予約完了メールに含まれるリンクを介して旅行プランの作成が指示された場合に、プランニング画面を生成して出力する。プランニング部35から出力されたプランニング画面は、ネットワーク経由で端末装置2に送信され、端末装置2の出力部24で表示される。
【0032】
なお、プランニング部35は、予約完了メールに対する旅行プランの作成指示に限定されず、例えば、予約完了メールに含まれるリンクを介さずに旅行サイトに直接アクセスしたユーザの指示に応じてプランニング画面を生成および出力してもよい。また、
図1の例では、プランニング部35の全ての機能がサーバ3に備えられているが、プランニング部35の一部の機能が端末装置2や他のサーバに備えられていてもよい。例えば、プランニング部35でのプランニング画面の生成は、プランニング画面の全部の生成に限定されず、プランニング画面の一部を端末装置2の制御部22が生成してもよい。
【0033】
プランニング部35は、予約完了メールの内容に基づいて、プランニング画面のタイムライン上に、第1POIと第2POIとを配置する。例えば、プランニング部35は、予約完了メールに含まれるリンクに含まれた第1POIと第2POIの情報に基づいて、プランニング画面のタイムライン上に第1POIと第2POIとを配置する。また、例えば、旅行商品は飛行機とホテルのパッケージ商品であり、第1POIは、到着空港であり、第2POIは、宿泊施設であってもよい。プランニング部35は、第1および第2POI以外のPOI(例えば、出発空港など)をタイムライン上に配置してもよい。また、プランニング部35は、予約完了メールに記述されているPOIの情報に限定されず、旅行サイトに直接アクセスしたユーザの指示に基づいて、タイムライン上に第1POIおよび第2POIを配置してもよい。
【0034】
ここで、タイムライン上に配置されるPOIには、開始時刻と終了時刻が設定される。開始時刻は、POIでの予定が開始する時刻である。終了時刻は、POIでの予定が終了する時刻である。開始時刻と終了時刻とに基づき、後述するタイムライン上のPOIのフレームの幅が決まる。また、開始時刻と終了時刻の間隔が、POIの滞在時間である。タイムライン上にPOIが配置される際に、滞在時間には初期設定された所定値が設定される。初期設定された所定値は、POI毎に定まっていてもよいし、POIの種別毎に定まっていてもよい。例えば、イベントには開始時刻と終了時刻が設定されていることがある。それとは別に、ユーザがイベントに参加する時間帯はそれぞれである。滞在時間の設定は、平均的な滞在時間でもよいし、演目の時間に基づいてもよい。ユーザ操作に応じて開始時刻や終了時刻、滞在時間は変更できる。
【0035】
プランニング部35のプランニングエリア出力部351は、タイムライン上に配置済みの第1POIの終了時刻から、タイムライン上に配置済みの第2POIの開始時刻までの時間間隔(以下、第1POI時間間隔ともいう)が、第1POIから第2POIまでの移動に要する時間(以下、第1移動所要時間ともいう)よりも長いか否かを判定する。
【0036】
この判定に用いる第1移動所要時間を取得するため、プランニングエリア出力部351は、経路探索部34に、経路ネットワーク情報データベース36内の経路ネットワーク情報およびPOI情報データベース37内のPOI情報に基づいて、第1POIから第2POIまでの移動経路を探索させる。そして、プランニングエリア出力部351は、探索された第1POIから第2POIまでの移動経路に基づいて第1移動所要時間を取得し、取得された第1移動所要時間を用いて判定を行う。第1POIから第2POIまでの移動経路に基づく第1移動所要時間の取得の具体的な態様は特に限定されず、例えば、移動経路のリンク長に対応する距離を所定の移動速度で除することで第1移動所要時間を取得してもよい。
【0037】
そして、第1POI時間間隔が第1移動所要時間より長いと判定された場合、プランニングエリア出力部351は、第1POIの終了時刻と第2POIの開始時刻との間のタイムライン上に、第3POIを配置可能な時間帯を示すプランニングエリアを出力する。ここで、第3POIは、第1POIと第2POIとの関係で、旅行プラン上に第1POIと第2POIとに次いで配置される第3のPOIである。また、第3POIは、第1POIにおける予定と第2POIにおける予定との間で立ち寄るPOIである立ち寄りPOIとも言える。
【0038】
また、プランニング部35のPOI出力部352は、第1POIの終了時刻と第2POIの開始時刻とを変更せずに立ち寄り可能な第3POIの候補(以下、「第3POI候補」ともいう)を出力する。
【0039】
プランニングエリア出力部351から出力されたプランニングエリアおよびPOI出力部352から出力された第3POI候補は、プランニング画面の一部としてネットワーク経由で端末装置2に送信され、端末装置2の出力部24を介してユーザに提示される。
【0040】
なお、プランニングエリア出力部351は、タイムラインと識別可能な表示態様を有するようにプランニングエリアを出力してもよい。また、プランニングエリア出力部351は、第3POI候補の中から選択されたPOIが第3POIとしてプランニングエリアに配置された場合に、プランニングエリアを更新してもよい。
【0041】
また、POI出力部352は、プランニングエリアと同一画面上に表示されるように第3POI候補を出力してもよい。また、POI出力部352は、第3POI候補を選択可能なリスト形式で出力してもよい。また、POI出力部352は、プランニングエリアに第3POIが配置された場合に、第3POI候補を更新してもよい。この場合、POI出力部352は、第3POIの配置によって立ち寄り不可能となった第3POI候補を、削除または選択不能にしてもよい。ここで、立ち寄り不可能となった第3POI候補とは、配置済みの第1POI、第2POIおよび第3POIに加えて新たな第3POIとして新たに当該第3POI候補をタイムライン上に配置した場合に、配置された全てのPOIの訪問に要する移動時間に基づいて、第1POIの予定時刻(開始時刻および/または終了時刻)、または、第2POIの予定時刻を変更しなければならなくなる第3POI候補である。
【0042】
(動作例)
次に、
図1の情報処理システム1の動作例について説明する。
図2は、第1の実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0043】
図2に示すように、先ず、端末装置2の制御部22は、予約完了メールを介して、旅行プランの作成を受け付ける(ステップS1)。なお、予約完了メールは、サーバ3のプランニング部35からネットワーク経由で端末装置2に送信されたものであってもよく、また、サーバ3以外のサーバから端末装置2に送信されたものであってもよい。
【0044】
図3は、本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例として、予約完了メールMを示す図である。予約完了メールMには、POIの情報が含まれた旅行の予約内容を示す本文と、予約内容に基づいた旅行プランの作成を指示するリンクLとが記述されている。
図3の例において、予約完了メールMには、沖縄空港を到着空港(第1POI)とし、ホテルAを宿泊施設(第2POI)とした旅行プランが記述されている。リンクLは、入力部23で選択可能とされており、リンクLを選択することで、予約内容を反映したプランニング画面を起動することができる。
【0045】
このような予約完了メールMが表示されることで、ユーザは、リンクLを選択する簡便な作業によって、第1POIの終了時刻と第2POIの開始時刻との間に第3POIに立ち寄る旅行プランの作成を開始することができる。なお、ユーザは、旅行サイト(本実施形態ではサーバ3)に直接アクセスして旅行プランの作成を開始してもよい。
【0046】
旅行プランの作成を受け付けた後、
図2に示すように、端末装置2の制御部22は、リンク情報に基づいて旅行サイトすなわちサーバ3にアクセスする(ステップS2)。
【0047】
サーバ3へのアクセスの後、サーバ3のプランニング部35は、端末装置2からのアクセス情報すなわち予約完了メールMの予約内容に基づいて、旅行サイトすなわちプランニング画面の初期化処理を行う(ステップS3)。初期化処理は、例えば、予約完了メールMに記述された予約内容(飛行機、ホテル等)に基づいて、プランニング画面のタイムライン上に第1POIおよび第2POIを配置する処理である。
【0048】
初期化処理の後、プランニングエリア出力部351は、プランニングエリアを生成する(ステップS4)。具体的には、プランニングエリア出力部351は、予約完了メールMに記述された予約内容に基づいて第1POI時間間隔を算出する。また、プランニングエリア出力部351は、経路探索部34に、第1POIの位置情報と第2POIの位置情報とに基づいて第1POIから第2POIまでの移動経路を探索させ、探索された移動経路に基づいて第1移動所要時間を取得する。そして、プランニングエリア出力部351は、第1POI時間間隔が第1移動所要時間より長い場合に、プランニングエリアを生成する。
【0049】
一方、プランニングエリア出力部351は、第1POI時間間隔が第1移動所要時間以下である場合には、プランニングエリアを生成しない。
【0050】
プランニングエリアを生成した後、POI出力部352は、プランニングエリアに基づいて、第3POI候補のリストを作成する(ステップS5)。具体的には、POI出力部352は、POI情報データベース37内のPOI情報から、第1POIの終了時刻と第2POIの開始時刻を変更せずに立ち寄り可能な第3POI候補を抽出し、抽出された第3POI候補のリストを作成する。例えば、第1POIおよび第2POIのそれぞれと同エリアにあるPOIを複数抽出し、抽出した各POIについて、第1POIを出発地、第2POIを目的地、抽出したPOIを経由地、第1POIの終了時刻を出発時刻として経路探索条件を設定して経路探索を実行した結果、経路探索結果の経路の到着時刻が第2POIの開始時刻以前であれば、当該経由地に設定されたPOIを第3POI候補として抽出し、第3POI候補のリストを作成する。より効率的な抽出方法は後述する。
【0051】
第3POI候補のリストを作成した後、プランニング部35は、プランニングエリア出力部351で生成されたプランニングエリアと、POI出力部352で作成された第3POIのリストとを含むプランニング画面を、ネットワーク経由で端末装置2に送信する。
【0052】
端末装置2の制御部22は、サーバ3から送信されたプランニング画面を通信部21を介して受信して出力部24に表示させる(ステップS6)。
【0053】
図4は、本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例として、プランニングエリアおよび第3POI候補の表示例を示す図である。
図4のプランニング画面SC1では、タイムラインTL上に、出発空港(羽田空港)と、第1POIの一例である到着空港(那覇空港)と、第2POIの一例である宿泊施設(ホテルA)とのそれぞれを示すフレームI1が時系列で配置されている。ここで、フレームI1のサイズ(滞在時間幅)は、タイムラインTL1上に配置するPOIの滞在時間の初期値に基づいて決定されるようにしてもよい。また、フレームI1のサイズ(滞在時間幅)は、予約内容に基づいて決定されるようにしてもよい。例えば、予約内容に基づく第1POIの開始時刻は10時20分、終了時刻は10時54分、滞在時間(初期値)は34分であり、これに応じて、第1POIのフレームI1は、タイムラインTL上の10時20分から10時54分の時間帯に対応する位置に、34分に応じたサイズ(滞在時間幅)で配置されている。このように、タイムラインTL上のPOIのフレームI1は、それぞれの開始時刻および終了時刻に対応するタイムラインTL上の位置に配置されている。
【0054】
また、フレームI1には、POIの名称が記述されている。また、POIの名称以外にも、フレームI1には、POIの開始時刻とPOIの終了時刻とが記述されていてもよい。
【0055】
また、フレームI1には、ピンのアイコンI1aが重畳表示されている。このピンのアイコンI1aは、タイムラインTL上でのPOIの開始時刻および終了時刻を固定するピン留めが実行されていることを意味する。入力部23を用いてピン留めを解除する入力操作を行えば、POIの開始時刻および終了時刻を変更できる。
【0056】
図4に示すように、第1POIと第2POIとの間には、タイムラインTLと異なる表示態様で、プランニングエリア出力部351から出力されたプランニングエリアPAが表示されている。例えば、プランニングエリアPAは、第1POIおよび第2POIのフレームと同じ横幅の枠で表示され、タイムラインTLと異なる色で表示されている。色を異ならせること以外にも、例えば、プランニングエリアPAにプランニングエリアPAと識別可能な名称を表示することで、プランニングエリアPAの表示態様をタイムラインTLの表示態様と異ならせてもよい。なお、
図4の例において、プランニングエリアPAは、第1POIの終了時刻から第2POIの開始時刻までの時間帯を示している。
【0057】
このように、タイムラインTLと異なる表示態様すなわちタイムラインTLから識別可能な表示態様でプランニングエリアPAが表示されることで、ユーザは、タイムラインTLのうち、POIを追加(すなわち、第3POIを配置)できる時間帯を一目で容易に把握することができる。
【0058】
また、プランニング画面SC1上(すなわち、プランニングエリアPAと同一画面上)には、POI出力部352から出力された第3POI候補のリストを示す複数の画像I2が、入力部23で選択可能な表示態様で表示されている。
【0059】
図4の例において、画像I2には、第3POI候補の名称が含まれている。第3POI候補の名称以外にも、画像I2上には、第3POI候補のジャンル、住所、写真、画像などが含まれていてもよい。また、画像I2が選択された場合、POI出力部352は、画像I2に対応する第3POI候補の詳細情報を出力してもよい。この場合、POI出力部352は、第3POIの詳細情報として、例えば、第3POI候補の営業時間、標準滞在時間、キャッチコピー、口コミ評価などを出力してもよい。なお、標準滞在時間は、1つのPOIに対し、複数の時間が定められてもよい。例えば、日時や時間帯毎に異なる標準滞在時間がPOI情報に含まれていてもよい。また、リストに表示される第3POI候補のジャンルは、プランニング画面SC1に対する入力操作で変更可能であってもよい。また、リスト上での第3POI候補の配置順は、例えば、第3POI候補の開始時刻または終了時刻が早い順、人気度が高い順、タイムラインTL上に配置済みのPOIとの関連度が高い順などであってもよい。件数が多すぎて一度に全ての第3POI候補を表示できない場合、スクロールバーをあわせて表示するなどしてスクロール可能な表示態様で第3POI候補のリストを表示してもよい。
【0060】
このようなリスト上の第3POI候補は、例えば、プランニングエリアPA上へのドラッグアンドドロップなどの入力部23を用いた選択操作によって、タイムラインTL上に第3POIとして配置できる。
【0061】
このように、プランニングエリアPAと同一画面上に、第1POIの終了時刻と第2POIの開始時刻を変更せずに立ち寄り可能な第3POI候補のリストを選択可能な表示態様で表示することで、ユーザは、旅行プランに追加したい第3POIを簡便に選択できる。
【0062】
また、
図4の例において、プランニング画面SC1には、第1POI、第2POIおよび第3POI候補を含む地
図MAが表示されている。
【0063】
次に、
図5を参照して、ステップS6の後続の処理(ユーザによるPOI追加処理)について説明する。
図5は、
図2に続く本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
図6は、本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例として、プランニングエリアへのPOI追加処理を示す図である。
【0064】
プランニング画面SC1を表示した後、
図5に示すように、端末装置2の制御部22は、プランニングエリアPA上にPOIを追加するPOI追加処理を受け付ける(ステップS7)。
図6の例では、POI追加処理として、第3POI候補のリスト上の1つの第3POI候補(水族館A)が、入力部23を用いてプランニングエリアPA上にドラッグアンドドロップされている。ユーザに選択された第3POI候補は、プランニングエリアPA上にドロップされることで、第3POIとしてプランニングエリアPAに配置される。なお、第3POI候補は、ドラッグアンドドロップ以外の操作で選択されてもよい。
【0065】
POI追加処理を受け付けると、端末装置2の制御部22は、追加したPOI(第3POI)のPOI情報、開始時刻および終了時刻をネットワーク経由でサーバ3に送信する。なお、第3POIの開始時刻は、第3POI候補をドロップしたタイムラインTL1上の位置に応じた時刻となる。また、第3POIの終了時刻は、例えば、第3POIの開始時刻に、POI情報に含まれている第3POIの滞在時間(例えば、標準滞在時間)を加えた時刻となる。なお、第3POIの開始時刻および終了時刻は、プランニングエリアPA上へのドロップ以外の入力方法(例えば、キー入力等)で指定してもよい。また、第3POIの開始時刻および終了時刻は、タイムラインTL上に配置された第3POIのタイムライン上での位置情報(座標情報)として送信され、サーバ3側で、端末装置2から送信されたタイムライン上での位置情報に対応する開始時刻および終了時刻を算出してもよい。
【0066】
POI追加処理に応じて、プランニングエリア出力部351は、プランニングエリアPAを更新する。プランニングエリアPAの更新において、プランニングエリア出力部351は、
図5に示すように、第1POIの終了時刻から第3POIの開始時刻までの時間間隔(以下、第2POI時間間隔ともいう)が、第1POIから第3POIまでの移動に要する時間(以下、第2移動所要時間ともいう)より長いか否かを判定(時間間隔判定)する(ステップS8)。第2移動所要時間は、既述した第1移動所要時間と同様に、経路探索部34で探索された第1POIから第3POIまでの移動経路に基づいて取得することができる。
【0067】
第2POI時間間隔が第2移動所要時間と同一である場合(ステップS8:第2移動所要時間と同一)、プランニングエリア出力部351は、第1POIと第3POIとの間のタイムラインTLを移動時間帯とする。このとき、第3POIの終了時刻から第2POIの開始時刻までの時間間隔よりも第3POIから第2POIまでの移動に要する時間が短い場合は、第3POIと第2POIとの間のタイムラインTLにプランニングエリアPAを出力する(ステップS10)。
【0068】
このとき、POI出力部352は、プランニングエリアPAへの第3POIの配置すなわちPOIの追加に応じて第3POI候補のリストを更新する。具体的には、POI出力部352は、プランニングエリアPAへの第3POIの配置によって立ち寄りが不可能となったリスト上の第3POI候補を削除または選択不能にする。
【0069】
図7は、本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例として、POI追加処理に応じたプランニングエリアPAおよび第3POI候補の第1の表示例を示す図である。第2POI時間間隔が第2移動所要時間と同一の場合におけるプランニングエリアPAの更新(ステップS10)および第3POI候補の更新により、端末装置2では、画面表示(ステップS12)によって例えば
図7に示されるプランニング画面SC2が表示される。
【0070】
POI追加処理前の
図6のプランニング画面SC1に対して、POI追加処理後の
図7のプランニング画面SC2では、第1POI(那覇空港)と第2POI(ホテルA)との間のタイムラインTL上に、第3POI(水族館A)のフレームI3が追加されている。
【0071】
また、
図6のプランニング画面SC1に対して、
図7のプランニング画面SC2では、プランニングエリアPAの表示が更新されている。具体的には、プランニングエリアPAの範囲が、第3POIの終了時刻から第2POIの開始時刻までの時間帯を示すように変化すなわち縮小している。
図7の例では、既述したように、第1POIの終了時刻から第3POIの開始時刻までの第2POI時間間隔が、第1POIから第3POIまでの第2移動所要時間と同一である。すなわち、第1POIの終了時刻と第3POIの開始時刻との間に他のPOIに立ち寄る時間はない。このため、
図7の例では、第1POIと第3POIとの間のタイムラインTL上にプランニングエリアPAを表示せず、移動時間であることを示す画像(例えば、フレーム間を接続する線と車のアイコン)を表示している。
【0072】
このように、POI追加処理に応じてプランニングエリアPAが更新されることで、ユーザは、第1POIと第3POIとの間の時間帯に新たな第3POIを追加できなくなったことを一目で容易に把握することができる。また、ユーザは、第3POIと第2POIとの間に新たな第3POIを追加できることを一目で容易に把握することができる。
【0073】
また、
図6のプランニング画面SC1に対して、
図7のプランニング画面SC2では、第3POI候補のリストが更新されている。具体的には、
図7のプランニング画面SC2では、プランニングエリアPAへの第3POI(水族館A)の配置によって立ち寄ることができなくなった第3POI候補(水族館B、イベントA)の画像I2が、グレーアウトによって選択不能となっている。
【0074】
このように、POI追加処理に応じて第3POI候補のリストが更新されることで、ユーザは、グレーアウトされた第3POI候補をプランニングエリアPAに追加できないことを一目で容易に把握することができる。また、ユーザは、グレーアウトされていない第3POI候補をプランニングエリアPAに追加できることを一目で容易に把握することができる。さらに、削除せずにグレーアウトしてリストに残したことにより、ユーザは、タイムラインTL上に配置済みの水族館Aをタイムライン上から除くことで追加可能である第3POI候補として、把握することができる。これにより、旅行プランに組み入れるPOIの入れ替えを繰り返しながら、旅行プランを組み上げるというユーザの行動を支援することができる。
【0075】
図5に示すように、第2POI時間間隔が第2移動所要時間より短い場合(ステップS8:第2移動所要時間より短い)、プランニング部35は、第2POI時間間隔が第2移動所要時間と同一になるように、第3POIの開始時刻の自動調整処理(ステップS9)を行う。自動調整処理を行うことで、プランニングエリアPAおよび第3POI候補のリストの更新結果は、第2POI時間間隔が第2移動所要時間と同一である場合と同じになる。すなわち、第2POI時間間隔が第2移動所要時間より短い場合にも、
図7のプランニング画面SC1が表示される。自動調整処理を行うことで、第2所要時間を考慮して第1POIと第3POI間を現実的に移動可能なプランに調整しつつ、ユーザが所望する時間帯に近い時間帯に第3POIに立ち寄る機会を確保することができる。なお、プランニング部35は、自動調整処理を行う際に、第3POIの追加位置を変更する旨のアラートを出力してもよい。例えば、アラートとして、「那覇空港から車で○○分かかるため、追加位置を調整しています。」などの文言を表示する。
【0076】
一方、
図5に示すように、第2POI時間間隔が第2移動所要時間より長い場合(ステップS8:第2移動所要時間より長い)、プランニングエリア出力部351は、第1POIと第2POIとの間のタイムラインTL上にプランニングエリアPAを出力する(ステップS11)。すなわち、プランニングエリア出力部351は、POI追加処理前のプランニングエリアPAを維持する。
【0077】
このとき、POI出力部352は、プランニングエリアPAへの第3POIの配置に応じて第3POI候補のリストを更新する。
【0078】
図8は、本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例として、POI追加処理に応じたプランニングエリアPAおよび第3POI候補の第2の表示例を示す図である。第2POI時間間隔が第2移動所要時間より長い場合におけるプランニングエリアPAの出力(ステップS11)および第3POI候補のリストの更新により、端末装置2では、画面表示(ステップS12)によって例えば
図8のプランニング画面SC2が表示される。
【0079】
POI追加処理前の
図6のプランニング画面SC1に対して、POI追加処理後の
図8のプランニング画面SC2では、第1POI(那覇空港)と第2POI(ホテルA)との間のタイムラインTL上に、第3POI(水族館A)のフレームI3が追加されている。
【0080】
また、
図6のプランニング画面SC1に対して、
図8のプランニング画面SC2では、プランニングエリアPAが維持されている。
図8のプランニングエリアPAは、第3POIのフレームI3が重畳されているものの、
図4のプランニングエリアPAと同様に、第1POIの終了時刻から第2POIの開始時刻までの時間帯を示すように出力されたものである。
図8の例では、既述したように、第1POIの終了時刻から第3POIの開始時刻までの第2POI時間間隔が、第1POIから第3POIまでの第2移動所要時間より長い。すなわち、第1POIの終了時刻と第3POIの開始時刻との間に他のPOIに立ち寄る時間がある。また、第3POIの終了時刻と第2POIの開始時刻との間に他のPOIに立ち寄る時間もある。このため、
図8の例では、プランニングエリアPAを
図6と同様の状態に、さらなる第3POIを配置可能に維持している。
【0081】
一方、
図6のプランニング画面SC1に対して、
図8のプランニング画面SC2では、プランニングエリアPAへの第3POI(水族館A)の追加によって立ち寄ることができなくなった第3POI候補(水族館B、レストランC)の画像I2が、グレーアウトによって選択不能となっている。
【0082】
次に、
図9を参照して、ステップS12の後続の処理について説明する。
図9は、
図5に続く本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
図10は、本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例として、プランニングエリアPAへのPOI再追加処理を示す図である。
【0083】
POI追加処理後のプランニング画面を表示した後、
図9に示すように、端末装置2の制御部22は、プランニングエリアPA上にPOIを再追加するPOI再追加処理を受け付ける(ステップS13)。
図10の例では、POI再追加処理として、第3POI候補のリスト上の1つの第3POI候補(レストランA)が、プランニングエリアPA上にドラッグアンドドロップされている。なお、
図10では、便宜上、第3POI(水族館A)の時間帯が
図7における第3POIの時間帯および
図8における第3POIの時間帯のいずれとも異なっているが、実際は、
図7および
図8のいずれかの時間帯と一致していてよい。
【0084】
POI再追加処理を受け付けると、端末装置2の制御部22は、再追加したPOI(すなわち、新たな第3POI)のPOI情報、開始時刻および終了時刻をネットワーク経由でサーバ3に送信する。
【0085】
POI再追加処理に応じて、プランニングエリア出力部351は、プランニングエリアPAを更新する(ステップS14)。プランニングエリアPAの更新において、プランニングエリア出力部351は、
図5のステップS8と同様に、第1POIの終了時刻から新たな第3POIの開始時刻までの第2POI時間間隔が、第1POIから新たな第3POIまでの第2移動所要時間より長いか否かを判定する。そして、第2POI時間間隔が第2移動所要時間と同一である場合、プランニングエリア出力部351は、
図5のステップS10と同様に、第1POIと新たな第3POIとの間のタイムラインTLを移動時間帯とし、新たな第3POIと第2POIとの間のタイムラインTLにプランニングエリアPAを出力する。また、第2POI時間間隔が第2移動所要時間より短い場合、プランニング部35は、
図5のステップS9と同様の自動調整処理を行い、プランニングエリア出力部351は、
図5のステップS10と同様のプランニングエリアPAの出力を行う。一方、第2POI時間間隔が第2移動所要時間より長い場合、プランニングエリア出力部351は、
図5のステップS11と同様に、POI追加処理前のプランニングエリアPAを維持する。
【0086】
次いで、POI出力部352は、プランニングエリアPAへのPOI再追加処理に応じて第3POI候補のリストを更新する。具体的には、POI出力部352は、プランニングエリアPAへの新たな第3POIの追加によって立ち寄りが不可能となったリスト上の第3POI候補を削除または選択不能にする。
【0087】
POI再追加処理に応じて更新されたプランニングエリアPAおよび第3POI候補のリストは、プランニング再追加処理後のプランニング画面としてネットワーク経由で端末装置2に送信され、端末装置2において表示される(ステップS16)。
【0088】
図11は、本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例として、POI再追加処理に応じたプランニングエリアPAおよび第3POI候補の第1の表示例を示す図である。第2POI時間間隔が第2移動所要時間と同一または第2移動所要時間より短い場合におけるプランニングエリアPAの更新(ステップS14)および第3POI候補リストの更新(ステップS15)により、例えば
図11に示されるプランニング画面SC3が表示される。
【0089】
POI再追加処理後の
図11のプランニング画面SC3では、POI再追加処理前の
図10のプランニング画面SC2に対して、第1POI(那覇空港)と前回(POI追加処理時)に追加された第3POI(水族館A)との間のタイムラインTL上に、新たな第3POI(レストランA)が追加されている。
【0090】
また、
図10のプランニング画面SC2に対して、
図11のプランニング画面SC3では、プランニングエリアPAの表示が更新されている。具体的には、プランニングエリアPAの範囲が、新たな第3POIの終了時刻から第2POIの開始時刻までの時間帯を示すように縮小している。これは、第1POIの終了時刻から新たな第3POIの開始時刻までの第2POI時間間隔が、第1POIから新たな第3POIまでの第2移動所要時間と同一またはこれより短いことによるものである。
【0091】
これにより、ユーザは、第1POIと新たな第3POIとの間の時間帯に他の第3POIを追加できなくなったことを一目で容易に把握することができる。また、ユーザは、新たな第3POIと前回追加した第3POIとの間および前回追加した第3POIと第2POIとの間に他の第3POIを追加できることを一目で容易に把握することができる。
【0092】
また、
図10のプランニング画面SC2に対して、
図11のプランニング画面SC3では、新たな第3POI(レストランA)の配置によって立ち寄ることができなくなった第3POI候補(レストランB)の画像I2が、グレーアウトによって選択不能となっている。これにより、ユーザは、グレーアウトされた第3POI候補をプランニングエリアPAに追加できないことを一目で容易に把握することができる。
【0093】
図12は、本実施形態に係る情報処理システム1の動作の一例として、POI再追加処理に応じたプランニングエリアPAおよび第3POI候補の第2の表示例を示す図である。第2POI時間間隔が第2移動所要時間より長い場合におけるプランニングエリアPAの更新(ステップS14)および第3POI候補リストの更新(ステップS15)により、例えば
図12に示されるプランニング画面SC3が表示される。
【0094】
POI再追加処理前の
図10のプランニング画面SC2に対して、POI再追加処理後の
図12のプランニング画面SC3では、第1POI(那覇空港)と前回追加された第3POI(水族館A)との間のタイムラインTL上に、新たな第3POI(レストランA)が追加されている。
【0095】
また、
図10のプランニング画面SC2に対して、
図12のプランニング画面SC3では、プランニングエリアPAが維持されている。これは、第1POIの終了時刻から新たな第3POIの開始時刻までの第2POI時間間隔が、第1POIから新たな第3POIまでの第2移動所要時間より長いことによるものである。また、
図10のプランニング画面SC2に対して、
図12のプランニング画面SC3では、プランニングエリアPAへの新たな第3POI(レストランA)の追加によって立ち寄ることができなくなった第3POI候補(レストランB)の画像I2が、グレーアウトによって選択不能となっている。
【0096】
なお、新たに配置した新たな第3POIと配置済みの第3POI間の時間間隔が、新たな第3POIから配置済みの第3POIへの移動に要する所要時間よりも小さい場合は、新たな第3POIと第3POIの配置位置を自動調整して、移動に無理のないプランになるように制御する。一例として、地点条件として、第1POIを出発地、第2POIを目的地、配置済みの第3POIおよび新たに配置した第3POIを経由地に設定し、時刻条件として、第1POIの終了時刻を出発時刻、各第3POIの滞在時間を経由地の滞在時間に設定した経路探索条件に基づいて経路探索を実行する。その結果、得られた各第3POIの到着時刻・出発時刻に基づいて各第3POIのタイムライン上における開始時刻・終了時刻を設定して、移動に無理のないプランになるように制御する。
【0097】
またさらに、配置済みの第3POIのピン留め有無に応じて制御を切り替えるようにしてもよい。一例として、配置済みの第3POIがピン留めされていない場合は、上記の通り自動調整行う。他方、配置済みの第3POIがピン留めされている場合は、後述する第3の変形例のように配置済みの第3POIの配置位置を変更することなく、新たな第3POIの所要時間を変更することの許可を入力するようにユーザに促す表示を行う。
【0098】
なお、上述した各態様のプランニング画面は、保存を指示する画面操作によって、サーバ3の記憶部33に読出し可能な状態で保存できる。プランニング画面は、旅行プランに対応する年月日ごとに区分けされた状態で保存されてもよい。また、プランニング画面は、端末装置2の記憶部に保存されてもよい。
【0099】
以上のように、本実施形態によれば、配置済みの第1POIと第2POIとの間のタイムラインTL上にプランニングエリアPAを出力することができるので、ユーザは、第1POIの終了時刻と第2POIの開始時刻との間に第3POIに立ち寄ることができることを容易に把握することができる。これにより、第1POIの終了時刻と第2POIの開始時刻との間に第3POIに立ち寄る旅行プランを簡便かつ適切に作成できるので、旅行計画の利便性を向上させることができる。
【0100】
また、本実施形態によれば、第1POIの終了時刻と第2POIの開始時刻とを変更せずに立ち寄り可能な第3POI候補を提示することで、当初の旅行プランに影響を与えない追加のプランを簡便かつ適切に策定できる。
【0101】
また、本実施形態によれば、第3POIの追加に応じてプランニングエリアPAおよび第3POI候補を更新することで、第3POIを再追加する旅行プランを簡便かつ適切に策定できる。なお、プランニングエリアPAには、第3POIを追加するだけでなく、配置済みの第3POIを削除して別の第3POIに入れ替えることができるようにしてもよい。
【0102】
また、本実施形態によれば、第3POI候補をプランニングエリアPAと同一画面上に選択可能にリスト表示することで、プランニングエリアPAへの第3POIの追加を簡便に行うことができる。
【0103】
上述した例以外にも、本発明には以下に述べる各種の変形例を適用できる。
【0104】
(第1の変形例)
図13は、本実施形態の第1の変形例に係る情報処理システム1の動作の一例として、プランニング画面の表示例を示す図である。
【0105】
図13に示すように、第1の変形例において、プランニングエリア出力部351は、プランニングエリアPA上において第3POIのフレームI3を移動する入力操作が行われた場合に、プランニングエリアPAに替えて、第3POIの時間帯の変更操作をガイドするガイドエリアGAを出力する。ガイドエリアGAは、第1POIの終了時刻から第3POIまでの移動所要時間が経過した時刻を始端とし、第2POIの開始時刻から第2POIまでの移動所要時間遡った時刻を終端とした領域である。ガイドエリアGAの表示態様は、プランニングエリアPAと同様に、タイムラインTLから識別可能であってもよい。
【0106】
ガイドエリアGAが表示されることで、ユーザは、ガイドエリアGAから逸脱しないように、すなわち、移動時間帯と重ならないように第3POIの時間帯を変更できる。
【0107】
第1の変形例によれば、一旦設定した第3POIの時間帯を変更する場合に、立ち寄ることができない時間帯に第3POIの時間帯が変更されることを防止することができる。これにより、旅行計画の変更の利便性を向上させることができる。
【0108】
(第2の変形例)
図14は、本実施形態の第2の変形例に係る情報処理システム1の動作の一例として、プランニングエリアPAおよび第3POI候補の表示例を示す図である。
【0109】
図14に示すように、第2の変形例において、プランニングエリア出力部351は、プランニングエリアPAに第3POIが配置された場合に、第1POIの終了時刻と第3POIの開始時刻との間のタイムラインTL上に、新たな第3POIを配置可能な時間帯を示す第1プランニングエリアPA1を出力する。また、プランニングエリア出力部351は、プランニングエリアPAに第3POIが配置された場合に、第3POIの終了時刻と第2POIの開始時刻との間のタイムラインTL上に、新たな第3POIを配置可能な時間帯を示す第2プランニングエリアPA2を出力する。第1プランニングエリアPA1と第2プランニングエリアPA2とは、互いに独立したプランニングエリアである。
【0110】
また、
図14に示すように、プランニングエリア出力部351は、互いに異なる表示態様(例えば、色)を有するように、第1プランニングエリアPA1と第2プランニングエリアPA2とを出力する。
【0111】
また、POI出力部352は、互いに異なる表示態様を有するように、第1プランニングエリアPA1に配置可能な第3POI候補(画像I2_1)と、第2プランニングエリアPA2に配置可能な第3POI候補(画像I2_2)とを提示する。
【0112】
ここで、第1プランニングエリアPA1に配置可能な第3POI候補は、第1POIの終了時刻と配置済みの第3POIの開始時刻とを変更せずに立ち寄り可能なPOIである。また、第2プランニングエリアPA2に配置可能な第3POI候補は、配置済みの第3POIの終了時刻と第2POIの開始時刻とを変更せずに立ち寄り可能なPOIである。
【0113】
なお、第1プランニングエリアPA1に配置可能な第3POI候補の表示態様は、第1プランニングエリアPA1の表示態様と同一または類似であることが望ましい。また、第2プランニングエリアPA2に配置可能な第3POI候補の表示態様は、第2プランニングエリアPA2の表示態様と同一または類似であることが望ましい。
【0114】
図8に示した例では、第3POIの開始時刻以前の空き時間帯と、第3POIの終了時刻以降の空き時間帯とに、1つのプランニングエリアPAの異なる部分を割り当てていた。この場合、提示される第3POI候補は、第3POIの開始時刻以前および終了時刻以降のいずれに立ち寄ることができるのかを一目で見分けることは困難である。
【0115】
これに対して、第2変形例では、第3POIの開始時刻以前の空き時間と、第3POIの終了時刻以降の空き時間とを異なるプランニングエリアPA1、PA2とし、各プランニングエリアPA1、PA2のそれぞれに対応した第3POI候補を提示できる。これにより、ユーザは、第3POIの開始時刻以前にいずれの第3POI候補に立ち寄ることができ、また、第3POIの終了時刻以降にいずれの第3POI候補に立ち寄ることができるのかを一目で容易に把握できる。
【0116】
なお、
図14の例において、第1プランニングエリアPA1に配置可能な第3POI候補の画像I2_1と、第2プランニングエリアPA2に配置可能な第3POI候補の画像I2_2とは、同じ表示枠内に表示されている。画像I2_1、I2_2の表示態様は、
図14の例に限定されない。例えば、第1プランニングエリアPA1に配置可能な第3POI候補の画像I2_1と、第2プランニングエリアPA2に配置可能な第3POI候補の画像I2_2とを、異なる表示枠内に表示してもよい。
【0117】
また、
図14に示すような第1プランニングエリアPA1と第2プランニングエリアPA2とを区別したプランニング画面の表示と、
図8に示した1つのプランニングエリアPAでのプランニング画面の表示とを、入力部23の入力操作にしたがって切り替えてもよい。一例として、ユーザ操作により第3POIのピンがアクティブ状態か否かに応じて、すなわち、第3POIのフレームが固定されたか否かに応じて切り替えてもよい。具体的には、配置済みの第3POIのピンがアクティブ状態に設定された場合に、第1プランニングエリアPA1と第2プランニングエリアPA2を表示し、さらに、それぞれのプランニングエリアに対応する第3POI候補を表示する。これにより、配置済みの第3POIの予定時刻(開始時刻および終了時刻)を変更させたくないユーザの意図を汲んで、第3POIの予定時刻を変更せずに追加可能な第3POI候補と、当該第3POI候補のタイムラインTL上での配置先(第1プランニングエリアまたは第2プランニングエリア)を明確にすることができる。
【0118】
第2の変形例によれば、追加済みの第3POIの前後の空き時間にそれぞれ独立したプランニングエリアを設定し、各プランニングエリアごとに独立した第3POI候補を提示することで、POI再追加処理の利便性を向上させることができる。
【0119】
(第3の変形例)
図15(a)は、本実施形態の第3の変形例に係る情報処理システム1の動作の一例として、POI再追加処理を示す図である。
図15(b)は、POI再追加処理に応じた警告の表示例を示す図である。
図15(c)は、滞在時間の短縮を条件としたPOI再追加を示す図である。
【0120】
図15(b)に示すように、第3の変形例において、プランニング部35は、第1移動所要時間に重なる時間帯へのPOI再追加処理(
図15(a))がなされた場合、例えばポップアップの形式で警告画面Wを出力する。
図15(b)の例において、警告画面Wの内容は、第3POI(レストランA)の標準滞在時間(60分)より少ない滞在時間(30分)での立ち寄りが可能であることを通知する内容となっている。また、警告画面Wにおいては、標準滞在時間より少ない滞在時間での滞在の有無を選択可能となっている。そして、警告画面Wに対して標準滞在時間より少ない滞在時間での滞在を選択した場合、
図15(c)に示すように、プランニング部35は、標準滞在時間より少ない滞在時間を条件として第3POIをプランニングエリアPAに配置する。
【0121】
第3の変形例によれば、移動所要時間を考慮しつつ、ユーザが所望する第3POIへの立ち寄りの機会を増やすことができる。
【0122】
(第4の変形例)
図16(a)は、本実施形態の第4の変形例に係る情報処理システム1の動作の一例として、プランニングエリアPAの第1部分P1の選択に応じた第3POI候補の表示例を示す図である。
図16(b)は、プランニングエリアPAの第2部分P2の選択に応じた第3POI候補の表示例を示す図である。
【0123】
図16(a)に示すように、第4の変形例において、POI出力部352は、プランニングエリアPAのうち第3POIの開始時刻以前の第1部分P1がマウスオーバ等によって選択された場合に、第1部分P1に立ち寄り可能な第3POI候補以外の第3POI候補(レストランC)を選択不能(例えば、グレーアウト)にする。また、
図16(b)に示すように、POI出力部352は、プランニングエリアPAのうち第3POIの終了時刻以降の第2部分P2が指定された場合に、第2部分P2に立ち寄り可能な第3POI候補以外の第3POI候補(水族館B)を選択不能にする。
【0124】
第4の変形例によれば、第2の変形例と異なりプランニングエリアPAが1つの場合であっても、第3POIの開始時刻以前にいずれの第3POI候補に立ち寄ることができ、また、第3POIの終了時刻以降にいずれの第3POI候補に立ち寄ることができるのかを把握できる。
【0125】
(第5の変形例)
図17(a)は、本実施形態の第5の変形例に係る情報処理システム1の動作の一例として、地図上での第3POI候補の選択に応じた経路の表示例を示す図である。
図17(b)は、地図上での第3POI候補の選択の変更に応じた経路の表示例を示す図である。
【0126】
図17(a)に示すように、第5の変形例において、プランニング部35は、マウスオーバ等によって地
図MA上の第3POI候補(水族館A)が選択されると、選択された第3POI候補を経由した第1POIから第2POIまでの移動経路R1を経路探索部34に探索させる。そして、プランニング部35は、探索された移動経路R1を地
図MA上に重畳表示する。なお、
図17(a)に示すように、プランニング部35は、移動経路R1にあわせて、第1POI(那覇空港)の出発時刻と、第3POI候補(水族館A)の到着時刻および出発時刻と、第2POI(ホテルA)の到着時刻とを表示してもよい。
【0127】
また、
図17(b)に示すように、プランニング部35は、地
図MA上の第3POI候補の選択が変更されると、変更後の第3POI候補(水族館B)を経由した第1POIから第2POIまでの移動経路R2を経路探索部34に探索させる。そして、プランニング部35は、探索された移動経路R2を地
図MA上に重畳表示する。
【0128】
第5の変形例によれば、第3POI候補を経由した移動経路を表示することで、旅行計画の利便性を更に向上させることができる。
【0129】
(第6の変形例)
図18(a)は、本実施形態の第6の変形例に係る情報処理システム1の動作の一例として、第3POI候補の抽出動作を示す図である。
図18(b)は、
図18(a)に続く第3POI候補の抽出動作を示す図である。
図18(c)は、
図18(b)に続く第3POI候補の抽出動作を示す図である。
【0130】
第6の変形例において、POI出力部352は、第3POI候補の提示にあたり、先ず、
図18(a)に示すように、第1POIを出発地S、第2POIを目的地Gと仮定して、第1POI(S)と第2POI(G)とを含む楕円状の抽出領域A1を設定する。一例として、第1POIと第2POIを焦点とした楕円状の抽出領域A1を設定する。そして、POI出力部352は、抽出領域A1内に存在する第3POI候補Cを抽出してプランニング画面上に提示する。
【0131】
次いで、抽出領域A1内に存在する第3POI候補Cのうち、1つの第3POI候補(A)が第3POIとしてプランニングエリアに追加されると、POI出力部352は、
図18(b)に示すように、第1POI(S)と第3POI(A)とを含む抽出領域A2と、第3POI(A)と第2POI(G)とを含む抽出領域A3とを新たに設定する。そして、POI出力部352は、抽出領域A2、A3内に存在する第3POI候補Cを抽出してプランニング画面上に提示する。このとき、前回設定された抽出領域A1内に存在するPOIのうち、新たな抽出領域A2、A3から逸脱するPOIは、プランニング画面への提示対象から除外される。
【0132】
次いで、抽出領域A2内に存在する1つの第3POI候補(B)が新たな第3POIとしてプランニングエリアに追加されると、POI出力部352は、
図18(c)に示すように、第1POI(S)と新たな第3POI(B)とを含む抽出領域A4と、新たな第3POI(B)と前回追加された第3POI(A)とを含む抽出領域A5とを新たに設定する。そして、POI出力部352は、抽出領域A3、A4、A5内に存在する第3POI候補Cを抽出してプランニング画面上に提示する。
【0133】
第6の変形例によれば、第3POIの追加に応じて第3POI候補の抽出領域を変更することで、第1POIの終了時刻と第2POIの開始時刻との間に立ち寄り可能な第3POI候補を効率的に抽出できる。
【0134】
なお、上述した各変形例は、これらを適宜組み合わせてもよい。
【0135】
上述した実施形態で説明した情報処理システムの少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、情報処理システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD-ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
【0136】
また、情報処理システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
【0137】
さらに、一つまたは複数の情報処理装置によって情報処理システムを機能させてもよい。複数の情報処理装置を用いる場合、情報処理装置のうちの1つをコンピュータとし、当該コンピュータが所定のプログラムを実行することにより情報処理システムの少なくとも1つの手段として機能が実現されてもよい。
【0138】
また、方法の発明においては、全ての工程(ステップ)をコンピュータによって自動制御で実施するようにしてもよい。また、各工程をコンピュータに実施させながら、工程間の進行制御を人の手によって実施するようにしてもよい。また、さらには、全工程のうちの少なくとも一部を人の手によって実施するようにしてもよい。
【0139】
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
【符号の説明】
【0140】
1 情報処理システム
2 端末装置
3 サーバ
351 プランニングエリア出力部