(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024026923
(43)【公開日】2024-02-29
(54)【発明の名称】筆記補助具
(51)【国際特許分類】
B43L 15/00 20060101AFI20240221BHJP
【FI】
B43L15/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129469
(22)【出願日】2022-08-16
(71)【出願人】
【識別番号】522325698
【氏名又は名称】松田 恵芽
(74)【代理人】
【識別番号】100187746
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 憲之
(72)【発明者】
【氏名】松田 恵芽
(57)【要約】
【課題】鉛筆などの筆記具を持つ利き手側面の黒汚れを低減、防止しでき、また、書いた文字やノートがかすれたり黒く汚れたりすることを低減、防止する簡便な筆記補助具を提供すること
【解決手段】プラスチック薄膜からなる支持部と、手もしくは手首に取り付け可能に構成された取り付け部と、を少なくとも有し、さらに第2のプラスチック薄膜が前記支持部に対して使用者の小指を保護するように接続されていることを特徴とする筆記補助具を提供する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック薄膜からなる支持部と、
手もしくは手首に取り付け可能に構成された取り付け部と、を少なくとも有し、
さらに第2のプラスチック薄膜が前記支持部に対して使用者の小指を保護するように接続されていることを特徴とする筆記補助具。
【請求項2】
前記第2のプラスチック薄膜が、透明プラスチックフィルムから構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の筆記補助具。
【請求項3】
前記支持部の一方の面上の少なくとも一部に、吸水層が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の筆記補助具。
【請求項4】
前記支持部に使用者の手をのせる位置を定めるための位置決め部を有することを特徴とする請求項1に記載の筆記補助具。
【請求項5】
前記第2のプラスチック薄膜が、その長軸方向において、前記支持部長軸に対して水平方向に10度~45度、好ましくは15度~35度、より好ましくは20度~30度傾けて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の筆記補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記補助具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
小学校等においては、漢字練習などの筆記練習が日々の家庭学習の課題(宿題)の一つとして課されており、小学生は鉛筆などの筆記具を用い、課題として与えられた漢字などの文字を、見本を見ながら漢字練習帳等に書き写す練習を行う必要がある。しかしながら、筆記練習をおこなっていると、利き手の小指側側面部分が書いた文字に擦れて真っ黒になったり、せっかく書いた文字が手の摩擦や、手の汗や油等により、カスレや黒移りが生じ、書いた文字やノートが黒く汚くなってしまうという問題が頻繁に生じていた。とくに小学校低学年においては2BやBなどの濃い色の鉛筆を用いて筆記練習を行っており、また手も小さいことがあってくねるように手を動かして字を書くことが多いことから、その問題は深刻であった。
手汚れ防止具としては、例えば、特許第5368619号には、一枚のシートで形成した手汚れ防止シートであって、シート予め描かれた展開図を切り抜き、かつ折り曲げることで、手首に装着する手首用リング、小指などに装着する小指用リングを形成し使用できることが開示されているが、切り抜き、折り曲げを小学生等が行うのはけがをする恐れがあり、また、シートを切り抜き、折り曲げて作成したリングでは、手首や小指部分などをしっかりと固定することが困難であり、使用者の手の動きに上手く追従せず、また、しっかりリングを保持しようとすると、手首や指の自由な動きを阻害してしまい、シートと手の一体性や使用感に問題が生じ得る。特に、小学生低学年においては手が小さく、くねるように文字を書くことが多いためにその使用には不向きであった。
また、実用新案登録第3220090号には、フェルトで構成され、手首への取付け用に面ファスナ5及び面ファスナ6を有するベルト部材2と、半楕円形状であり、フェルト素材で構成された被覆部材3と、フェルト部材で構成され、被覆部材3の先に形成された円筒状の指通し部材4からなる手汚れ防止具1が記載されているが、手の汚れ防止が主な目的であり、文字や紙などと接する面に使用されているフェルト部材は鉛筆で書いた文字やノート等がかすれたり黒く汚れたりすることを低減、防止するには不向きな材料であること、およびフェルトはその膜厚が厚いために使用時に段差を感じて文字の書き心地に影響を与える事が本発明者により見出された。また、最も黒くなることが多い小指側面部分は保護されていない。さらには、フェルトは不透明であるため、手汚れ防止具1の下の文字は視認する事ができないため、字を書いている最中に手汚れ防止具1をずらして書いている文字を確認する必要が生じると考えられた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5368619号
【特許文献2】実用新案登録第3220090号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする課題は、鉛筆などの筆記具を持つ利き手側面の黒汚れを低減、防止しできると同時に、書いた文字やノート等がかすれたり黒く(もしくは他色の鉛筆を使用した場合には他の色に)汚れたりすることを低減、防止する簡便な筆記補助具を提供することである。好ましくは、使用時に段差をあまり感じることなく、軽量で薄く、小指側面の黒汚れをも防止できる筆記補助具を提供することも課題とする。好ましくは、手にしっかりと固定でき、使用時の手の動きを邪魔することなく使用できる筆記補助具を提供することも課題とする。さらに好ましくは、その使用時において、書いている文字等を筆記補助具が遮らずに視認できる事である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は前記課題に鑑み、鋭意検討した結果、プラスチック薄膜からなる支持部と、手もしくは手首に取り付け可能に構成された取り付け部と、を少なくとも有し、さらに第2のプラスチック薄膜が前記支持部に対して使用者の小指に対応する位置に接続され(使用者の小指を保護するように接続され)ていることを特徴とする筆記補助具を提供することにより、少なくとも一つ以上の上記課題を解決できることを見出した。
【発明の効果】
【0006】
本発明の筆記補助具により、特に鉛筆などの黒鉛芯や色鉛筆などの有色芯を有する筆記用具を使用する学校、塾、家庭学習、美術製作などの現場において、鉛筆などの筆記具を持つ利き手側面の黒汚れ(あるいは色鉛筆の色汚れ)を簡便に低減、防止しできると同時に、書いた文字やノート、紙などがかすれたり黒く汚れたりすることを低減、防止することが可能となる。また好ましい形態において、使用時に段差をあまり感じることなく使用でき、軽量で薄く、小指側面の黒汚れをも効果的に防止できる筆記補助具を提供することができる。また、好ましくは、本発明の筆記補助具により手にしっかりと固定でき、使用時に手の動きを邪魔することなく、使用者の手の動きにしっかりと追従して一体的に使用できる。特に好ましくは、小学校低学年の児童などの手の小さい子供においても手にフィットして簡便に使用できる。
さらに好ましくは、その使用時において、書いている文字等を筆記補助具が遮らずに視認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は参考例の実施形態を示した説明図である。(参考例1)
【
図2】
図2は本発明の実施形態を示した説明図である。(実施例2)
【
図3】
図3は本発明の他の実施形態を示した別の説明図である。(実施例3)
【符号の説明】
【0008】
図1:
1.筆記補助具
2.支持部
3.取付け部
4.テープ
図2:
10.筆記補助具
20.支持部
30.取付け部
40.テープ
50.小指保護部(第2のプラスチック薄膜)
図3:
100.筆記補助具
200.支持部
300.取付け部(布バンド)
310. マジックテープ(登録商標)
320. マジックテープ(登録商標)(310の対となる部分)
400.テープ
500.小指保護部(第2のプラスチック薄膜)
600.吸水層
700.位置決め部
800.小指固定部(オプション)
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の筆記補助具は、プラスチック薄膜からなる支持部と、手もしくは手首に取り付け可能に構成された取り付け部と、を少なくとも有し、さらに第2のプラスチック薄膜が前記支持部に対して使用者の小指に対応する位置に接続され(使用者の小指を保護するように接続され)ていることを特徴とする。本発明の筆記補助具は鉛筆などの筆記具を持つ利き手側面の黒汚れを低減、防止しできると同時に、書いた文字や記載する紙がかすれたり黒く(もしくは他色の鉛筆を使用した場合には他の色に)汚れたりすることを低減、防止する簡便な筆記補助具である。そのため、文字練習用としてだけではなく、例えば美術のデッサン等を行う際にも好適に使用することができる。
【0010】
入手のしやすさ及び黒移り防止性能の観点から、前記支持部はプラスチックフィルムから構成されていることが好ましく、書いている字を見て確認しやすい透明性の観点から、さらに好ましくは、透明プラスチックフィルムから構成されており、透明プラスチックフィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル、メタクリル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデンからなる群から選ばれたひとつもしくは2つ以上のくみあわせからなることがさらに好ましい。また、上記視点に加えて、筆記補助具の支持部として必要な剛性や紙に対する適度な滑りやすさ、書きやすさの観点から、ポリプロピレン、アクリル、メタクリル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレンもしくはそれらの組み合わせが好ましく、入手のしやすさ、最適な剛性、透明性及び黒移り防止性能の観点からポリプロピレンが最も好ましい。本発明の一態様においては、前記支持部は一層のプラスチックあるいは2つもしくは複数のプラスチックフィルム層から構成されていても良いが、その総膜厚が下記に記載の平均膜厚の範囲に収まることが書き心地の観点などから好ましい。
【0011】
好ましくは、前記支持部は平均膜厚0.01mm~0.1mmの範囲であり、さらに好ましくは0.02~0.07mmの範囲であり、よりさらに好ましくは0.03~0.05mmの範囲である。このような膜厚の構成とすることで、段差をほとんど生じさせず、本発明の筆記補助具を装着しても非着用の時と比べて邪魔にならず、さしたる違和感なく筆記具を用いて字を記載することができ、また支持部として最適な剛性を得ることができる。
【0012】
前記取付け部は手首に取り付け可能に構成されているが、書いている際に邪魔になりにくく、また、書きやすさ、使用感の良さ等の観点からは、好ましくは、前記取付け部は手首に取り付け可能に構成されており、さらに好ましくは、前記取付け部は手もしくは手首から取り外し可能に構成されたバンド、輪ゴム等からなる。好ましくは、前記バンドは、ファスナ、面ファスナ、ボタン、粘着テープなどで取り外し可能に構成されており、より好ましくは使い勝手、耐久性などの観点から面ファスナ、例えばマジックテープ(登録商標)、を用いて取り外し可能に構成されている。好ましくは、前記バンドにはゴム、皮、布、金属などが使用できるが、軽量性、使用感、肌触りのよさ、低アレルゲン、吸水性などの観点から、布で構成されることが望ましい。
使用者の手首などに取り付けて使用でき、支持部が使用者の手側面に好適に配置できる観点からは、前記取付け部は例えば
図3に示すように前記支持部端部に取り付けられていることが好ましい。取付け部の固定方法は特に限定されるものではないが、例えば接着層や両面テープ等を介して支持部に固定したり、テープなどで上から固定したり、あるいは強度を出すために支持部の端部を折り曲げて取付け部の一部を挟み込むように構成し、外れないように接着剤やテープなどで固定しても良い。
【0013】
本発明の筆記補助具は、プラスチック薄膜からなる支持部と、手もしくは手首に取り付け可能に構成された取り付け部から構成され、さらに第2のプラスチック薄膜が前記支持部に対して使用者の小指を保護するように接続されていることを特徴とする。具体的には、例えば、
図2,3に示すように、第2のプラスチック薄膜が前記支持部に対して水平方向に延長するように接続されることで、使用者の小指を保護するように配置することができる。第2のプラスチック薄膜の支持部に対する接続方法は特に限定されるものではないが、制作の容易性の観点から、接着剤、両面テープなどの接着層を介してあるいは重なり部分をテープなどにより接続されていることが好ましい。
好ましくは前記第2のプラスチック薄膜は、使用者の小指により折り曲げ、最適な形状に調整、保持可能に構成されており、入手のしやすさ及び黒移り防止性能の観点から、より好ましくはプラスチックフィルムから構成されており、書いている字を見て確認しやすい透明性の観点から、さらに好ましくは、透明プラスチックフィルムから構成されており、さらにより好ましくはポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル、メタクリル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデンからなる群から選ばれたひとつもしくは2つ以上のくみあわせからなり、最も好ましくは素材の柔らかさ、小指でのつかみやすさ、ホールド性、曲げやすさなどの観点からポリ塩化ビニリデンもしくはポリエチレンであり、さらに環境負荷低減の観点からはポリエチレンが好ましい。
好ましくは前記第2のプラスチック薄膜は、前記支持部の前記取付け部に対いて水平方向反対側の位置に配置され、さらに好ましくは、前記支持部において前記取付け部に対して水平方向反対側の端部近くに配置されており、少なくともその一部または全体が使用者の小指部分の下に位置するように配置されている。好ましくは前記第2のプラスチック薄膜は、前記支持部上に一部重なるように接続されているか、熱溶融圧着などにより一体的に接続されている。好ましくは第2のプラスチック薄膜は1層もしくは2層以上の複数層からなるプラスチックフィルムにより構成されていても良いが、段差をほとんど生じさせず、本発明の筆記補助具を装着しても非着用の時と比べて邪魔にならず、違和感なく筆記具を用いて字を記載することができる観点からは、その平均総膜厚は以下に記載される範囲に設定されていることがより好ましい。
好ましくは、前記第2のプラスチック薄膜は平均膜厚0.01mm~0.1mmの範囲であり、さらに好ましくは0.02~0.07mmの範囲であり、さらにより好ましくは0.03~0.05mmの範囲である。このような膜厚の構成とすることで、段差をほとんど生じさせず、本発明の筆記補助具を装着しても非着用の時と比べて邪魔にならず、違和感なく筆記具を用いて字を記載することができ、小指で第2のプラスチック薄膜をつまんで固定し、ずれることなく、また書いている字にかかって邪魔することなく快適に字を記載することができる。
【0014】
好ましくは、本発明の前記支持部の一面の少なくとも一部に、布等の薄い吸水層が配置されている。好ましくは、例えば
図3に示すように、支持部の取付け部が配置された側と同じ面に吸水層が配置されている。このように構成することで、本発明の筆記補助具は、使用者の小指側側面と接する面がプラスチック薄膜から構成されていることに起因する長時間使用時、あるいは夏などの高温環境下での使用時における手の汗や油を吸い取ることができ、使用者が快適に使用できる。また布などの吸水層は適度な摩擦を有し、筆記補助具のずれを防止し、また肌触りもプラスチック薄膜より快適であるために、使用時の快適さを格段に向上させることが可能となる。
好ましくは、前記吸水層は平均膜厚0.1mm~1mmの範囲であり、さらに好ましくは0.2~0.7mmの範囲である。このような膜厚の構成とすることで、段差をほとんど生じさせず、本発明の筆記補助具を装着しても非着用の時と比べて邪魔にならず、違和感なく筆記具を用いて字を記載することができると同時に、手の蒸れを低減、防止できる機能を発現することが可能となる。
好ましくは、前記吸水層は少なくとも使用者の手の小指側側面と前記支持部とが接する面に配置されており、
好ましくは、前記吸水層は布であり、さらに好ましくは、前記布は接着層を介して配置されるか、または布テープで構成されている。このような構成とすることで、筆記補助具の厚さを薄く保つことができ、使用感を向上させ、非着用時とあまり変わらない手の位置で文字を書いたり、デッサンなどを行うことが可能となる。
【0015】
好ましくは、本発明の筆記補助具は前記支持部に使用者の手をのせる位置を定めるための位置決め部を有していてもよい。
好ましくは、前記位置決め部は、例えば
図3に示すように、前記支持部の前記取付け部と長軸方向反対側に配置され、さらに好ましくは、前記支持部の前記取付け部と長軸方向反対側の端部近くに配置されており、使用者の小指付け根部分の位置を定めることができるように配置されている。位置決め部が配置される面は、支持部の取付け部が配置されている面と同じ側が好ましい。なお、このように構成することで、使用者が筆記補助具を簡単に最適な手の位置に装着することができるようになり、また、手のサイズの異なる使用者であっても容易に最適な手の位置に装着することが可能となる。
【0016】
好ましくは、例えば
図3に示すように、前記第2のプラスチック薄膜が、その長軸方向において、前記支持部長軸に対して水平方向に10度~45度、好ましくは15度~35度、より好ましくは20度~30度傾けて配置されている。このように構成することにより、手のひら側面部にたいする小指の自然な位置に沿って第2のプラスチック薄膜の長軸中心を設けることが可能となり、より、手の形にフィットした筆記補助具が作成でき、第2のプラスチック薄膜の使用量も減量、最適化することが可能となる。
【0017】
以下、実施例により本発明の具体的な例を説明するが、本発明は以下の実施例に特段限定されるものではない。
【実施例0018】
材料の種類による、文字やノートのかすれ、黒汚れ低減効果の評価実験
-評価用材料の入手
身近に入手可能で、書く際に邪魔になりにくい薄手の材料として、以下を準備した。
1.アルミホイル、2.厚紙、3.スケッチブックの紙、4.お絵描き帳のつるつるした表紙、5.ティッシュペーパー、6.クッキングシート、7.フェルト、8.ガーゼ、9.木綿、10.サテン、11.サランラップ(登録商標)
(ポリ塩化ビニリデン)、12.ポリラップ(登録商標) (ポリエチレン)、13.ラッピングフィルム (ポリプロピレン; CLEAR FILE、株式会社ショーエイコーポレーション)、14.ポリ袋 (ポリエチレン;イオン株式会社)
-利き手側面の黒汚れを低減防止効果、および書いた文字やノートのかすれ、黒汚れの低減効果の確認
次に準備した材料を以下の方法で評価した。
2B黒鉛筆を用い、ノートに“あ”の文字を記載した後、 “あ”の文字上にアルミホイル被せ、利き手を用いて同じ力でアルミホイルを“あ”の文字に対して20回水平方向上下にこすりつけ、書いた“あ”の文字及びノートのかすれ、黒汚れ具合を確認した。
材料2-14についても同様に実験を行い、書いた“あ”の文字及びノートのかすれ、黒汚れ具合を目視で確認した。評価結果を表1に示す。
また、材料自体の見た目の透明性の評価結果も表1に示す。
表1
A: “あ”の文字やノートのかすれ、黒汚れなし
B: “あ”の文字やノートのかすれ、黒汚れが少し(うっすらと)確認できる
C: “あ”の文字やノートのかすれ、黒汚れがある程度はっきりと確認できる
D: “あ”の文字やノートのかすれ、黒汚れが強くはっきりと確認できる
プラスチックフィルム類が黒汚れ、文字のカスレ防止で良い結果を示したことが上記結果により示される。