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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024026963
(43)【公開日】2024-02-29
(54)【発明の名称】処理装置、処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/74 20060101AFI20240221BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20240221BHJP
   G09G 5/02 20060101ALI20240221BHJP
   G06T 7/593 20170101ALI20240221BHJP
【FI】
H04N5/74 D
G09G5/00 510B
G09G5/00 X
G09G5/00 510V
G09G5/00 550C
G09G5/02 B
G06T7/593
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129563
(22)【出願日】2022-08-16
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)発行日2022年2月5日 羽田理恵および橋本直己が、映像情報メディア学会技術報告、Vol.46、No.4(pp.37-40)にて、橋本直己および羽田理恵が発明した「複数のProCamユニットを用いた室内広域投影システムの検討」について公開した。 (2)開催日2022年2月12日 羽田理恵および橋本直己が、映像情報メディア学会 メディア工学研究会 学生研究発表会にて、橋本直己および羽田理恵が発明した「複数のProCamユニットを用いた室内広域投影システムの検討」について公開した。
(71)【出願人】
【識別番号】504133110
【氏名又は名称】国立大学法人電気通信大学
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(72)【発明者】
【氏名】橋本 直己
(72)【発明者】
【氏名】羽田 理恵
【テーマコード(参考)】
5C058
5C182
5L096
【Fターム(参考)】
5C058BA23
5C058BA27
5C058BB25
5C058EA03
5C182AA04
5C182AA14
5C182AC31
5C182BA14
5C182BB04
5C182BB05
5C182BB13
5C182CA21
5C182CB11
5C182CC24
5C182DA70
5L096AA09
5L096CA05
5L096CA17
5L096FA09
5L096FA66
5L096FA67
5L096FA69
5L096FA76
5L096GA40
(57)【要約】
【課題】複数のプロジェクタのそれぞれの投影面が重なる重複投影面の三次元形状を容易に精度よく特定する。
【解決手段】処理装置1は、複数のグレイコード画像のそれぞれを、第1の投影撮影装置2aで投影した各重複投影面のそれぞれを、第1の投影撮影装置2aで撮影した第1の撮影データ群14と、第2の投影撮影装置2bで撮影した第2の撮影データ群15を取得する。処理装置1は、第1の撮影データ群14の各撮影データにおいて単一の色を有する第1の領域における基準点と、第1の領域の色の出現順序が同じで、第2の撮影データ群15の各撮影データにおいて単一の色を有する第2の領域における基準点を、重複投影面において一致する対応点と特定し、第1の投影撮影装置2aによって特定される対応点における三次元座標と、第2の投影撮影装置2bによって特定される対応点における三次元座標から、対応点の三次元座標を算出する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロジェクタとカメラを備える投影撮影装置を備え、複数の投影撮影装置のそれぞれが投影する重複投影面が形成される表示システムに用いられる処理装置であって、
第1の投影撮影装置によって特定される、前記重複投影面の各位置の三次元座標を対応づける第1の三次元復元データと、
第2の投影撮影装置によって特定される、前記重複投影面の各位置の三次元座標が前記第1の三次元復元データと同じ座標系に変換された三次元座標を対応づける第2の三次元復元データと、を記憶する記憶装置と、
第1の色の領域と第2の色の領域の配置が異なる複数のグレイコード画像のそれぞれを、第1の投影撮影装置で投影した各重複投影面のそれぞれを、前記第1の投影撮影装置で撮影した第1の撮影データ群と、前記第2の投影撮影装置で撮影した第2の撮影データ群を取得する取得部と、
前記第1の撮影データ群の各撮影データと前記第2の撮影データ群の各撮影データを、撮影対象のグレイコード画像の所定の順序で並べ、前記第1の撮影データ群の各撮影データにおいて単一の色を有する第1の領域における第1の色の領域と第2の色の領域の出現順序と、前記第2の撮影データ群の各撮影データにおいて単一の色を有する第2の領域における第1の色の領域と第2の色の領域の出現順序が同じ場合、前記第1の領域における基準点と第2の領域における基準点を、前記重複投影面において一致する対応点と特定し、
前記第1の三次元復元データから特定される前記対応点における三次元座標と、前記第2の三次元復元データから特定される前記対応点における三次元座標から、前記対応点の三次元座標を算出する算出部
を備える処理装置。
【請求項2】
前記記憶装置はさらに、前記第1の投影撮影装置と前記第2の投影撮影装置それぞれの、前記重複投影面に対する距離を特定する位置姿勢データを記憶し、
前記算出部は、前記第1の投影撮影装置および前記第2の投影撮影装置のうち、前記対応点からより近い投影撮影装置における三次元座標に、より大きい重みをかけて、前記対応点の三次元座標を算出する
請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記算出部は、式(1)により、前記対応点の三次元座標を算出する
請求項1に記載の処理装置。
【数1】
【請求項4】
前記算出部はさらに、前記第1の撮影データ群および前記第2の撮影データ群から各対応点の三次元座標を算出して、前記重複投影面における三次元復元データを生成する
をさらに備える請求項1に記載の処理装置。
【請求項5】
前記三次元復元データを参照して、コンテンツデータを補正する補正部
をさらに備える請求項1に記載の処理装置。
【請求項6】
プロジェクタとカメラを備える投影撮影装置を備え、複数の投影撮影装置のそれぞれが投影する重複投影面が形成される表示システムに用いられる処理方法であって、
コンピュータが、第1の投影撮影装置によって特定される、前記重複投影面の各位置の三次元座標を対応づける第1の三次元復元データと、第2の投影撮影装置によって特定される、前記重複投影面の各位置の三次元座標が前記第1の三次元復元データと同じ座標系に変換された三次元座標を対応づける第2の三次元復元データと、を記憶装置に記憶するステップと、
前記コンピュータが、第1の色の領域と第2の色の領域の配置が異なる複数のグレイコード画像のそれぞれを、第1の投影撮影装置で投影した各重複投影面のそれぞれを、前記第1の投影撮影装置で撮影した第1の撮影データ群と、前記第2の投影撮影装置で撮影した第2の撮影データ群を取得するステップと、
前記コンピュータが、前記第1の撮影データ群の各撮影データと前記第2の撮影データ群の各撮影データを、撮影対象のグレイコード画像の所定の順序で並べ、前記第1の撮影データ群の各撮影データにおいて単一の色を有する第1の領域における第1の色の領域と第2の色の領域の出現順序と、前記第2の撮影データ群の各撮影データにおいて単一の色を有する第2の領域における第1の色の領域と第2の色の領域の出現順序が同じ場合、前記第1の領域における基準点と第2の領域における基準点を、前記重複投影面において一致する対応点と特定するステップと、
前記コンピュータが、前記第1の三次元復元データから特定される前記対応点における三次元座標と、前記第2の三次元復元データから特定される前記対応点における三次元座標から、前記対応点の三次元座標を算出するステップ
を備える処理方法。
【請求項7】
コンピュータを、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の処理装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理装置、処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プロジェクションマッピングが普及している。また広い範囲にプロジェクションマッピングを行うために、複数のプロジェクタを用いられる場合がある。
【0003】
プロジェクションマッピングにおいて、歪みのない画像を表示するために、投影面の三次元形状の特定する三次元復元が必要になる。例えば、ステレオカメラを使用して,投影面の三次元形状を計測する方法がある(非特許文献1)。非特許文献1において、ステレオカメラの構成に、黒と白の市松模様などで形成された物理的な校正ボードを用いる必要がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Ramesh Raskar, et al. Multi-projector displays using camera-based registration. In Proceedings Visualization ’99, pp. 161-522, 1999
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複数のプロジェクタのそれぞれの投影面が重なる重複投影面の三次元形状を特定するために、非特許文献1のように校正ボードを用いる方法が考えられる。しかしながら、物理的な校正ボードを用いて三次元形状を特定するのは、負担が大きい。
【0006】
従って本発明の目的は、複数のプロジェクタのそれぞれの投影面が重なる重複投影面の三次元形状を容易に精度よく特定する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様の処理装置は、プロジェクタとカメラを備える投影撮影装置を備え、複数の投影撮影装置のそれぞれが投影する重複投影面が形成される表示システムに用いられる処理装置であって、第1の投影撮影装置によって特定される、前記重複投影面の各位置の三次元座標を対応づける第1の三次元復元データと、第2の投影撮影装置によって特定される、前記重複投影面の各位置の三次元座標が前記第1の三次元復元データと同じ座標系に変換された三次元座標を対応づける第2の三次元復元データと、を記憶する記憶装置と、第1の色の領域と第2の色の領域の配置が異なる複数のグレイコード画像のそれぞれを、第1の投影撮影装置で投影した各重複投影面のそれぞれを、前記第1の投影撮影装置で撮影した第1の撮影データ群と、前記第2の投影撮影装置で撮影した第2の撮影データ群を取得する取得部と、前記第1の撮影データ群の各撮影データと前記第2の撮影データ群の各撮影データを、撮影対象のグレイコード画像の所定の順序で並べ、前記第1の撮影データ群の各撮影データにおいて単一の色を有する第1の領域における第1の色の領域と第2の色の領域の出現順序と、前記第2の撮影データ群の各撮影データにおいて単一の色を有する第2の領域における第1の色の領域と第2の色の領域の出現順序が同じ場合、前記第1の領域における基準点と第2の領域における基準点を、前記重複投影面において一致する対応点と特定し、前記第1の三次元復元データから特定される前記対応点における三次元座標と、前記第2の三次元復元データから特定される前記対応点における三次元座標から、前記対応点の三次元座標を算出する算出部を備える。
【0008】
本発明の一態様の処理方法は、プロジェクタとカメラを備える投影撮影装置を備え、複数の投影撮影装置のそれぞれが投影する重複投影面が形成される表示システムに用いられる処理方法であって、コンピュータが、第1の投影撮影装置によって特定される、前記重複投影面の各位置の三次元座標を対応づける第1の三次元復元データと、第2の投影撮影装置によって特定される、前記重複投影面の各位置の三次元座標を対応づける第2の三次元復元データと、を記憶装置に記憶するステップと、前記コンピュータが、第1の色の領域と第2の色の領域の配置が異なる複数のグレイコード画像のそれぞれを、第1の投影撮影装置で投影した各重複投影面のそれぞれを、前記第1の投影撮影装置で撮影した第1の撮影データ群と、前記第2の投影撮影装置で撮影した第2の撮影データ群を取得するステップと、前記コンピュータが、前記第1の撮影データ群の各撮影データと前記第2の撮影データ群の各撮影データを、撮影対象のグレイコード画像の所定の順序で並べ、前記第1の撮影データ群の各撮影データにおいて単一の色を有する第1の領域における第1の色の領域と第2の色の領域の出現順序と、前記第2の撮影データ群の各撮影データにおいて単一の色を有する第2の領域における第1の色の領域と第2の色の領域の出現順序が同じ場合、前記第1の領域における基準点と第2の領域における基準点を、前記重複投影面において一致する対応点と特定するステップと、前記コンピュータが、前記第1の三次元復元データから特定される前記対応点における三次元座標と、前記第2の三次元復元データから特定される前記対応点における三次元座標から、前記対応点の三次元座標を算出するステップ、を備える。
【0009】
本発明の一態様は、上記処理装置として、コンピュータを機能させるプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数のプロジェクタのそれぞれの投影面が重なる重複投影面の三次元形状を容易に精度よく特定する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の実施の形態に係る表示システムのシステム構成を説明する図である。
図2図2は、本発明の実施の形態に係る処理装置の機能を説明する機能ブロック図である。
図3図3は、グレイコード画像データ群の各画像の一例を説明する図である。
図4図4は、取得部が投影撮影装置から撮影データ群を取得する処理の一例を説明する図である。
図5図5は、各投影撮影装置による撮影データを模式的に説明する図である。
図6図6は、各投影撮影装置による撮影データの一例を説明する図である。
図7図7は、算出部による算出処理の一例を説明するフローチャートである。
図8図8は、各投影撮影装置が算出した三次元点の位置と、算出部が算出した三次元点の位置を比較する図である。
図9図9は、処理装置に用いられるコンピュータのハードウエア構成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。
【0013】
(表示システム)
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る処理装置1が用いられる表示システム5を説明する。表示システム5は、処理装置1と、第1の投影撮影装置2aおよび第2の投影撮影装置2bを備える。表示システム5は、複数の投影撮影装置2を備えれば良く、その数は問わない。
【0014】
処理装置1は、複数の投影撮影装置2のそれぞれに接続する一般的なコンピュータである。処理装置1は、投影撮影装置2に、画像データを入力したり、投影撮影装置2が撮影した画像データを取得したりする。
【0015】
投影撮影装置2は、プロジェクタとカメラを備える装置である。投影撮影装置2は、処理装置1から入力された画像データを投影面に投影したり、投影面を撮影した画像データを処理装置1に入力したりする。投影撮影装置2が投影し撮影する画像データは、静止画であっても良いし、動画であっても良い。
【0016】
投影撮影装置2は、プロジェクタが投影した投影面をカメラで撮影可能に形成される。投影撮影装置2は、プロジェクタとカメラが一体となるように固定されても良い。投影撮影装置2は、ProCam、カメラ付きプロジェクタなどと称される場合もある。本発明の実施の形態において、投影撮影装置2は、プロジェクタにカメラが固定される装置である場合を説明するが、これに限らない。投影撮影装置2は、プロジェクタとカメラを備え、プロジェクタとカメラとの相対的な位置および姿勢が、予め特定可能であれば良い。
【0017】
投影撮影装置2は、図1に示すように、室内空間4などの壁を有する環境に設置される。表示システム5において、複数の投影撮影装置2のそれぞれが投影する重複投影面が形成される。第1の投影撮影装置2aによって投影される第1の投影面3aと、第2の投影撮影装置2bによって投影される第2の投影面3bは、重複するように、各投影撮影装置2の設置位置および投影方向が調整される。
【0018】
処理装置1は、投影撮影装置2が投影する各投影面における三次元形状を特定して、特定した三次元形状にあわせて補正したコンテンツデータを、投影撮影装置2に入力し、撮影させる。
【0019】
図1に示すように、複数の投影撮影装置2を用いて広い投影面を実現する際、重複投影面が形成される。しかしながら、重複投影面は、各投影撮影装置2が撮影した各撮影データから三次元形状が算出されるので、第1の投影撮影装置2aが撮影した撮影データから特定した重複投影面の形状と、第2の投影撮影装置2bが撮影した撮影データから特定した重複投影面の形状と三次元形状に誤差がある場合が考えられる。この誤差によって、第1の投影撮影装置2aによって重複投影面に投影される画像と、第2の投影撮影装置2bによって重複投影面に投影される画像にずれが生じ、高精細なコンテンツを表示することができない。そこで処理装置1は、複数のプロジェクタのそれぞれの投影面が重なる重複投影面の三次元形状を容易に精度よく特定する。また処理装置1は、特定された重複投影面の三次元形状に従ってコンテンツを補正して、コンテンツを高精細に投影することが可能になる。
【0020】
(処理装置)
図2を参照して、処理装置1の機能を説明する。
【0021】
図2に示すように処理装置1は、グレイコード画像データ群11、設定データ12、コンテンツデータ群13、第1の撮影データ群14、第2の撮影データ群15、三次元復元データ16および補正後コンテンツデータ群17の各データと、取得部21、算出部22および補正部23の各機能を備える。各データは、メモリ902またはストレージ903等の記憶装置に記憶される。各機能は、CPU901に実装される。
【0022】
グレイコード画像データ群11は、図3に示すように、第1の色の領域と第2の色の領域の配置が異なる複数のグレイコード画像を含む。本発明の実施の形態において第1の色は黒で、第2の色は白であるが、これに限らない。グレイコード画像を投影して撮影した撮影データにおいて、処理装置1が第1の色の領域と第2の色の領域を識別可能であれば、どのような色であっても良い。
【0023】
各グレイコード画像は、同じ大きさを有し、投影面に同じ大きさで投影される。各グレイコード画像は、1つ以上の黒領域と、1つ以上の白領域を有する。各グレイコード画像において、それぞれ異なるパターンで、黒領域と白領域が配置される。グレイコード画像データ群11が有するグレイコード画像の数およびパターンのバリエーションが多いほど、後述の対応点の数が増えるので、重複投影面の形状を精度良く算出することが可能になる。グレイコード画像の数およびパターンのバリエーションは、重複投影面の形状、表示システム5に求められる精細さなどに応じて、適宜設定される。
【0024】
設定データ12は、投影撮影装置2を環境に設置した時点で決定される各種の設定値を含む。設定データ12は、例えば、第1の投影撮影装置2aの校正データ12a、第2の投影撮影装置2bの校正データ12b、第1の三次元復元データ12c、第2の三次元復元データ12dおよび位置姿勢推定データ12eを含む。設定データ12が特定する各設定値は、周知の方法で特定される。
【0025】
第1の投影撮影装置2aの校正データ12aは、第1の投影撮影装置2aに関する設定データを含む。第1の投影撮影装置2aの校正データ12aは、第1の投影撮影装置2aにおけるプロジェクタおよびカメラの相対的な位置姿勢、プロジェクタの内部パラメータ、およびカメラの内部パラメータを含む。
【0026】
第2の投影撮影装置2bの校正データ12bは、第1の投影撮影装置2aの校正データ12aと同様に、第2の投影撮影装置2bに関する設定データを含む。
【0027】
第1の三次元復元データ12cおよび第2の三次元復元データ12dは、それぞれ、投影面における各位置の三次元座標を対応づけるデータである。第1の三次元復元データ12cおよび第2の三次元復元データ12dは、それぞれ、少なくとも重複投影面の各位置の三次元座標を対応づける。第1の三次元復元データ12cは、第1の投影撮影装置2aによって、具体的には、第1の投影撮影装置2aが撮影した撮影データから特定される。第1の三次元復元データ12cは、第1の投影面3aにおける各位置の三次元座標を含んでも良い。第2の三次元復元データ12dは、第2の投影撮影装置2bによって、具体的には、第2の投影撮影装置2bが撮影した撮影データから特定される。第2の三次元復元データ12dは、重複投影面の各位置の三次元座標が第1の三次元復元データ12cと同じ座標系に変換された三次元座標を対応づける。第2の三次元復元データ12dは、第2の投影面3bにおける各位置の三次元座標を含んでも良い。
【0028】
第1の三次元復元データ12cは、第1の投影撮影装置2aのプロジェクタが、グレイコードと正弦波コードを用いた位相シフトパターンを撮影し、カメラで撮影した撮影データから特定される。この撮影データから、第1の投影撮影装置2aのプロジェクタで表示した画素と、第1の投影撮影装置2aのカメラで撮影した画素の対応関係が特定され、投影面の三次元形状が特定される。第2の三次元復元データ12dは、第1の三次元復元データ12cと同様に特定される。後述の位置姿勢勢推定データ12eによって、第2の投影撮影装置2bによって特定される三次元点群座標系を、第1の投影撮影装置2aによって特定される三次元座標系に剛体変換することで、第1の三次元復元データ12cの各三次元座標と第2の三次元復元データ12dの各三次元座標は、同じ座標系で表現される。
【0029】
位置姿勢推定データ12eは、2つの投影撮影装置2間の相対的な位置姿勢を推定するデータである。第1の投影撮影装置2aによって特定された投影面の三次元点と、第2の投影撮影装置2bが投影したグレイコードおよび正弦波コードを、第1の投影撮影装置2aで撮影した画像の二次元点の対応関係から、PnP(Perspective-n-Point)問題を解くことで、2つの投影撮影装置2間の相対的な位置姿勢が推定される。本発明の実施の形態において「三次元点」は、三次元座標の値を有する点で、「二次元点」は、二次元座標の値を有する点である。位置姿勢推定データ12eから、第2の投影撮影装置2bによって特定される三次元点群座標系を、第1の投影撮影装置2aによって特定される三次元座標系に剛体変換することが可能になる。位置姿勢推定データ12eはさらに、第1の投影撮影装置2aと第2の投影撮影装置2bそれぞれの、重複投影面に対する距離を特定する。
【0030】
コンテンツデータ群13は、投影撮影装置2の投影によりユーザが視認するコンテンツのデータを含む。コンテンツは、少なくとも画像で表現され、画像の他、音などの画像以外の手法で表現されても良い。
【0031】
第1の撮影データ群14は、グレイコード画像データ群11の各グレイコード画像を、第1の投影撮影装置2aが投影した各投影面を、第1の投影撮影装置2aが撮影した撮影データの集合である。第2の撮影データ群15は、グレイコード画像データ群11の各グレイコード画像を、第1の投影撮影装置2aが投影した各投影面を、第2の投影撮影装置2bが撮影した撮影データの集合である。第1の撮影データ群14および第2の撮影データ群15は、取得部21によって取得される。
【0032】
第1の撮影データ群14の各撮影データと、第2の撮影データ群15の各撮影データは、投影対象のグレイコード画像と対応付けられる。例えば、グレイコード画像データ群11の各グレイコード画像が投影された順に、その投影面を撮影した撮影データが並ぶなど、投影された画像と、撮影した画像の対応づけが可能である。
【0033】
三次元復元データ16は、処理装置1が特定した重複投影面の形状である。三次元復元データ16は、算出部22によって算出される。
【0034】
補正後コンテンツデータ群17は、コンテンツデータ群13が三次元復元データ16を参照して補正されたデータである。補正後コンテンツデータ群17は、補正部23がコンテンツデータ群13を補正して、補正後コンテンツデータ群17を出力する。
【0035】
取得部21は、グレイコード画像データ群11のグレイコード画像のそれぞれを、第1の投影撮影装置2aに入力し、第1の投影撮影装置2aに投影させる。取得部21は、グレイコード画像のそれぞれを、第1の投影撮影装置2aで投影した各重複投影面のそれぞれを、第1の投影撮影装置2aで撮影した第1の撮影データ群14と、第2の投影撮影装置2bで撮影した第2の撮影データ群15を取得する。
【0036】
図4を参照して、取得部21による処理を説明する。図4に示す処理の順序は一例であって、これに限るものでない。
【0037】
ステップS101において取得部21は、グレイコード画像データ群11を、第1の投影撮影装置2aに入力する。ステップS102において第1の投影撮影装置2aは、グレイコード画像データ群11の各グレイコード画像を、順次投影する。
【0038】
ステップS103において第1の投影撮影装置2aは、各グレイコード画像が投影された投影面のそれぞれを撮影して、第1の撮影データ群14を生成する。ステップS105において第1の投影撮影装置2aは、第1の撮影データ群14を、処理装置1に入力する。
【0039】
ステップS104において第2の投影撮影装置2bは、各グレイコード画像が投影された投影面のそれぞれを撮影して、第2の撮影データ群15を生成する。ステップS106において第2の投影撮影装置2bは、第2の撮影データ群15を、処理装置1に入力する。
【0040】
算出部22は、第1の投影撮影装置2aの座標系における、重複投影面上の所定の点に対応する点の三次元座標と、第2の投影撮影装置2bの座標系における、重複投影面状の所定の点に対応する点の三次元座標から、重複投影面上の所定の点の三次元座標を特定する。第1の投影撮影装置2aの座標系における、重複投影面上の所定の点に対応する点の三次元座標は、第1の三次元復元データ12cから特定される。第2の投影撮影装置2bの座標系における、重複投影面上の所定の点に対応する点の三次元座標は、第2の三次元復元データ12dから特定される。
【0041】
まず算出部22は、第1の撮影データ群14の各撮影データと第2の撮影データ群15の各撮影データを、撮影対象のグレイコード画像の所定の順序で並べる。例えば算出部22は、各撮影データを、その撮影対象のグレイコード画像が第1の投影撮影装置2aによって投影された順に、並べる。
【0042】
図5を参照して、第1のグレイコード画像データ11aが最初に投影され、次に、第2のグレイコード画像データ11bが投影される場合を説明する。図5では、グレイコード画像データが2つの場合を説明するが、3つ以上のグレイコード画像データを用いる場合も同様である。なお、図5に示す各撮影データは、グレイコード画像が投影された部分以外をトリミングした画像である。
【0043】
算出部22は、第1の撮影データ群14の各撮影データを、第1のグレイコード画像データ11aが投影された重複投影面を撮影した撮影データ14a、第2のグレイコード画像データ11bが投影された重複投影面を撮影した撮影データ14bの順で並べる。同様に算出部22は、第2の撮影データ群15の各撮影データを、第1のグレイコード画像データ11aが投影された重複投影面を撮影した撮影データ15a、第2のグレイコード画像データ11bが投影された重複投影面を撮影した撮影データ15bの順で並べる。
【0044】
ここで算出部22は、第1の撮影データ群14の各撮影データにおいて単一の色を有する領域を定義する。各撮影データにおいて単一の色を有する領域は、いずれの撮影データにおいても、1つの色、具体的には黒または白で描画されることを意味する。例えば、第1の撮影データ群14の各撮影データにおける黒と白の境界をマージすることで、第1の撮影データ群14で定義される各領域が特定される。図5に示す例の場合、第1の領域データR14が、各領域を定義する。第1の領域データR14は、領域r14(0)から、領域r14(11)までの12の領域を定義する。
【0045】
同様に算出部22は、第2の撮影データ群15の各撮影データにおいて単一の色を有する領域を定義する。図5に示す例の場合、第2の領域データR15が、各領域を定義する。第2の領域データR15は、領域r15(0)から、領域r15(11)までの12の領域を定義する。
【0046】
算出部22は、第1の撮影データ群14の各撮影データの第1の領域における黒の領域と白の色の領域の出現順序と、第2の撮影データ群15の各撮影データの第2の領域における黒の色の領域と白の色の領域の出現順序が同じ場合、第1の撮影データ群14における第1の領域と、第2の撮影データ群15における第2の領域はともに、重複投影面上のある点に対応する点を含む。算出部22は、第1の撮影データ群14における第1の領域と第2の撮影データ群15における第2の領域を、領域のペアと定義する。
【0047】
例えば図5に示す例において、黒=1および白=0とした場合、第1の撮影データ群14の領域r14(0)の色の出現順序は“10”で、r14(4)の色の出現順序は“01”となる。一方、第1の撮影データ群14の領域r15(0)の色の出現順序は“10”で、r15(4)の色の出現順序は“01”となる。第1の撮影データ群14の領域r14(0)と第2の撮影データ群15の領域r15(0)は、ともに出現順序はが“10”なので領域ペアとなる。第1の撮影データ群14の領域r14(4)と第2の撮影データ群15の領域r15(4)は、ともに出現順序はが“01”なので領域ペアとなる。
【0048】
なお、図5に示す例において、2つのグレイコード画像を用いて定義される領域を説明するので、第1の撮影データ群14の撮影データにおいて、出現順序が同じ複数の領域が出現する場合がある。図4に示すように、複数かつバリエーションが豊かなグレイコード画像を投影して領域を定義することにより、出現順序は、その領域の識別子となりうる。従って、出現順序が同じ複数の領域が出現しないように、グレイコード画像データ群11の各画像を選択することにより、第1の撮影データ群14で定義されたある領域の出現順序と、第2の撮影データ群15で定義されたある領域の出現順序が一致する場合、これらの領域は、重複投影面上のある領域に対応する。
【0049】
算出部22は、領域ペアで定義する第1の撮影データ群14における第1の領域と第2の撮影データ群15における第2の領域について、第1の領域における基準点と第2の領域における基準点を、重複投影面において一致する対応点と特定する。基準点は、例えば、各領域における重心である。基準点は、重心以外の手法で特定されても良い。
【0050】
図6を参照して、投影撮影装置によって撮影された撮影データを用いて、各領域とその重心を説明する。図6(a)は、第1の投影撮影装置2aが撮影した画像で、(b)は、第2の投影撮影装置2bが撮影した画像である。図6(a)および(b)において、左上から右下への斜め線のハッチング(第1のハッチング)が付された部分は、第1の投影撮影装置2aによって投影される部分で、右上から左下への斜め線のハッチング(第2のハッチング)が付された部分は、第2の投影撮影装置2bによって投影される部分である。第1のハッチングと、第2のハッチングが重なる部分は、第1の投影撮影装置2aと第2の投影撮影装置2bの両方によって投影される重複投影面である。
【0051】
図6(c)および(d)は、図6(a)および(b)それぞれの一点鎖線部分を拡大した図である。図6(c)および(d)において、細線で区切られた部分が、算出部22によって特定された領域である。領域中の黒点が、その領域の重心である。なお、第1の投影撮影装置2aと第2の投影撮影装置2bは、投影面に対する位置姿勢が異なるので、図6(c)および(d)において、領域の形状は異なる。
【0052】
算出部22は、第1の三次元復元データ12cから特定される対応点の三次元座標と、第2の三次元復元データ12dから特定される対応点の三次元座標から、対応点の三次元座標を算出する。具体的には算出部22は、第1の投影撮影装置2aおよび第2の投影撮影装置2bのうち、対応点からより近い投影撮影装置における三次元座標に、より大きい重みをかけ、対応点からより遠い投影撮影装置における三次元座標に、より小さい重みをかけて、対応点の三次元座標を算出する。重複投影面から第1の投影撮影装置2aまでの距離が第2の投影撮影装置2bまでの距離よりも短い場合、算出部22は、第1の投影撮影装置2aの撮影データから生成された第1の三次元復元データ12cから特定される対応点により大きな重みをかけ、第2の投影撮影装置2bの撮影データから生成された第2の三次元復元データ12dから特定される対応点により小さな重みをかけて、対応点の三次元座標を算出する。
【0053】
算出部22は、式(1)により、対応点の三次元座標を算出する。
【0054】
【数1】
【0055】
算出部22は、第1の撮影データ群14および第2の撮影データ群15から各領域の各対応点の三次元座標を算出して、重複投影面における三次元復元データ16を生成する。算出部22は、第1の撮影データ群14の各領域と、第2の撮影データ群15の各領域について、黒と白の出現順序をキーに、各対応ペアを特定する。算出部22は、各対応ペアの対応点を算出し、式(1)等から各対応点の三次元座標を算出する。算出部22は、各対応点とその対応点の三次元座標を対応づけた三次元復元データ16を生成する。
【0056】
図7を参照して、算出部22による算出処理を説明する。図7に示す処理の順序は一例であって、これに限るものでない。例えば、ステップS203およびステップS204の処理は、ステップS201およびステップS202の処理と並行して実行されても良いし、ステップS201およびステップS202の処理の後に実行されても良い。
【0057】
ステップS201において算出部22は、第1の投影撮影装置2aの撮影範囲のうち重複投影面である第1の撮影範囲を、第1の撮影データ群14の各撮影データにおいて、単一の色を有する複数の領域に区分する。ステップS202において算出部22は、ステップS201で特定した各領域に、黒または白の出現順序を対応づける。
【0058】
ステップS203において算出部22は、第2の投影撮影装置2bの撮影範囲のうち重複投影面である第2の撮影範囲を、第2の撮影データ群15の各撮影データにおいて、単一の色を有する複数の領域に区分する。ステップS204において算出部22は、ステップS203で特定した各領域に、黒または白の出現順序を対応づける。
【0059】
ステップS205において算出部22は、出現順序が一致する第1の撮影範囲の領域と第2の撮影範囲の領域を、領域ペアと特定する。各領域ペアについて、ステップS206およびステップS207の処理を行う。
【0060】
ステップS206において算出部22は、処理対象の領域ペアについて、第1の撮影範囲における領域の重心と、第2の撮影範囲における領域の重心を、対応点と特定する。ステップS207において算出部22は、式(1)などにより、ステップS207で特定した対応点の三次元座標を算出する。
【0061】
各領域ペアについて、ステップS206およびステップS207の処理が終了すると、ステップS208において算出部22は、三次元復元データ16を生成する。三次元復元データ16は、ステップS207で算出した各対応点の三次元座標を含む。
【0062】
補正部23は、三次元復元データ16を参照して、コンテンツデータを補正する。補正部23は、コンテンツデータ群13の各コンテンツから、第1の投影撮影装置2aと第2の投影撮影装置2bのそれぞれに入力する補正後のコンテンツデータを生成する。
【0063】
例えば補正部23は、三次元復元データ16が特定する各対応点の座標を第1の投影撮影装置2aの座標系に変換した座標と、第1の三次元復元データ12cから特定される対応点の座標との差分に応じて、第1の投影撮影装置2aに入力するコンテンツに二次元的な歪みをかけて補正する。第1の三次元復元データ12cから特定される対応点の座標は、三次元復元データ16が特定する対応点の座標を算出する際に参照された第1の投影撮影装置2aの座標系の対応点の座標、具体的には、式(1)のMj(i)(j=1)である。
【0064】
同様に、補正部23は、三次元復元データ16が特定する各対応点の座標を第2の投影撮影装置2bの座標系に変換した座標と、第2の三次元復元データ12dから特定される対応点の座標との差分に応じて、第2の投影撮影装置2bに入力するコンテンツに二次元的な歪みをかけて補正する。第2の三次元復元データ12dから特定される対応点の座標は、三次元復元データ16が特定する対応点の座標を算出する際に参照された第2の投影撮影装置2bの座標系の対応点の座標、具体的には、式(1)のMj(i)(j=2)である。
【0065】
図7(a)は、三次元復元データ16における各対応点を第1の投影撮影装置2aの座標系に変換した点(▲)と、第1の三次元復元データ12cから特定される各対応点に対応する点(□)を対応づけた図である。図7(b)は、三次元復元データ16における各対応点を第2の投影撮影装置2bの座標系に変換した点(▲)と、第1の三次元復元データ12cから特定される各対応点に対応する点(□)を対応づけた図である。
【0066】
図7(a)は、「▲」と「□」がほぼ重なる一方、図7(a)は「▲」と「□」がずれる。従って、補正部23は、第1の投影撮影装置2aに入力するコンテンツよりも、第2の投影撮影装置2bに入力するコンテンツに、より大きな二次元的な歪みをかけて補正する。
【0067】
また補正部23は、第1の投影撮影装置2aのみが投影する投影面における三次元形状として第1の三次元復元データ12cを参照し、第2の投影撮影装置2bのみが投影する投影面における三次元形状として第2の三次元復元データ12dを参照する。補正部23は、そのほか、投影面に対する各投影撮影装置2の位置姿勢などの設定データ12の各データを参照して、補正後コンテンツデータを生成する。補正部23は、Two-Pass Renderingなどの既存技術を用いて、補正しても良い。
【0068】
本発明の実施の形態に係る処理装置1は、複数のプロジェクタのそれぞれの投影面が重なる重複投影面の三次元形状を容易に精度よく特定することができる。また重複投影面の三次元形状を容易に精度よく特定することにより、高精度なコンテンツを投影することができる。
【0069】
上記説明した本実施形態の処理装置1は、例えば、CPU(Central Processing Unit、プロセッサ)901と、メモリ902と、ストレージ903(HDD:Hard Disk Drive、SSD:Solid State Drive)と、通信装置904と、入力装置905と、出力装置906とを備える汎用的なコンピュータシステムが用いられる。このコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされたプログラムを実行することにより、処理装置1の各機能が実現される。
【0070】
なお、処理装置1は、1つのコンピュータで実装されてもよく、あるいは複数のコンピュータで実装されても良い。また処理装置1は、コンピュータに実装される仮想マシンであっても良い。
【0071】
処理装置1のプログラムは、HDD、SSD、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD(Compact Disc)、DVD (Digital Versatile Disc)などのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶することも、ネットワークを介して配信することもできる。
【0072】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0073】
1 処理装置
2 投影撮影装置
3 投影面
4 室内空間
5 表示システム
11 グレイコード画像データ群
12 設定データ
12a 第1の投影撮影装置の校正データ
12b 第2の投影撮影装置の校正データ
12c 第1の三次元復元データ
12d 第2の三次元復元データ
12e 位置姿勢推定データ
13 コンテンツデータ群
14 第1の撮影データ群
15 第2の撮影データ群
16 三次元復元データ
17 補正後コンテンツデータ群
21 取得部
901 CPU
902 メモリ
903 ストレージ
904 通信装置
905 入力装置
906 出力装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9