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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024026990
(43)【公開日】2024-02-29
(54)【発明の名称】移動電源装置
(51)【国際特許分類】
   H02S 30/20 20140101AFI20240221BHJP
   H02S 20/30 20140101ALI20240221BHJP
   H02S 10/40 20140101ALI20240221BHJP
   B62B 3/02 20060101ALI20240221BHJP
   B62B 1/26 20060101ALI20240221BHJP
【FI】
H02S30/20
H02S20/30 Z
H02S20/30 D
H02S10/40
B62B3/02 Z
B62B1/26 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129641
(22)【出願日】2022-08-16
(71)【出願人】
【識別番号】523277507
【氏名又は名称】GX株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103207
【弁理士】
【氏名又は名称】尾崎 隆弘
(72)【発明者】
【氏名】都 英吾
【テーマコード(参考)】
3D050
5F151
5F251
【Fターム(参考)】
3D050AA11
3D050EE13
5F151BA05
5F151JA09
5F151JA13
5F151JA14
5F151JA28
5F251BA05
5F251JA09
5F251JA13
5F251JA14
5F251JA28
(57)【要約】
【課題】移動電源の構造の簡素化・小型化、軽量化、設置作業の短時間化、コスト削減、移動の自由度の拡大を実現でき、場所を取らず、狭い場所に設置できることを課題とする。
【解決手段】電源装置1は、一対の太陽電池パネル2、3と、一対の太陽電池パネル2、3を回動可能として折り畳み状態と展開状態とに変化させる回動軸4と、一対の太陽電池パネル2、3をそれぞれ固定する一対のフレーム5、6と、回動軸4のあるフレーム5、6の上辺5a、6aとは反対側にあるフレーム5、6の下辺5b、6bの一端部に設けられる一対の車輪7、8、及び、一対のストッパ5g、6gと、下辺5b、6bの他端部に設けられる一対のストッパ9、10と、車輪7、8とストッパ5g、6g、9、10が設けられるフレーム5、6の下辺5b、6bに取り付けられ、下辺5b、6bに対して開閉可能である、一対の脚部11、12と、を有する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一対の太陽電池パネルと、
前記一対の太陽電池パネルを回動可能として折り畳み状態と展開状態とに変化させる回動軸と、
前記少なくとも一対の太陽電池パネルをそれぞれ固定する一対のフレームと、
前記回動軸のあるフレームの辺とは反対側にあるフレームの辺の一端部に設けられる少なくとも一対の車輪及び一対の第1ストッパと、
前記フレームの辺の他端部に設けられる少なくとも一対の第2ストッパと、
前記車輪、第1ストッパ及び第2ストッパが設けられるフレームの辺に取り付けられ、該辺に対して前記開閉可能である、少なくとも一対の脚部と、
を有し、
前記脚部が閉じた状態で未接地状態であり、前記車輪及び前記第2ストッパが接地状態であり、前記一対の太陽電池パネルが前記折り畳み状態で移動可能な収納形態と、
前記脚部が開き該脚部の下端が接地し、前記第1ストッパが接地し、前記車輪が未接地状態となり、前記一対の太陽電池パネルが展開状態となる設置形態と、を取ることが可能な移動電源装置。
【請求項2】
フレームに把手を設け、前記収納形態において、把手を持ち上げて、車輪を用いて、移動が可能となる請求項1の移動電源装置。
【請求項3】
前記脚部が閉じた状態で未接地状態であり、前記車輪または前記第1ストッパが接地し、前記第2ストッパが未接地となり、前記一対の太陽電池パネルが展開状態となる展開形態を取ることが可能な請求項1又は2の移動電源装置。
【請求項4】
前記収納形態から、前記展開形態を経て、前記設置形態となる構造であるとともに、前記設置形態から、前記展開形態を経て、前記収納形態となる構造である請求項3の移動電源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は太陽電池パネルを支持し、移動させる移動電源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示す通り、太陽電池パネル及びその架台を組み立てたままでよりコンパクトに収納可能とすること、簡易迅速に太陽電池パネルを移動し設置すること、また、その設置状態において太陽電池パネルの仰角を調節可能とする架台を備えた太陽光発電装置を提供するため、太陽光発電装置1は、矩形の第1太陽電池パネル2及び第2太陽電池パネル3と、第1太陽電池パネル2及び第2太陽電池パネル3の相対仰角を変更するようにして第1太陽電池パネル2及び第2太陽電池パネル3を回動可能とするヒンジ機構と、第1太陽電池パネル2及び第2太陽電池パネル3の前側を高さ調節可能に支持する第1支柱5と、第1太陽電池パネル2及び第2太陽電池パネル3の後側を高さ調節可能に支持する第2支柱6と、を備える。
【0003】
特許文献2に示す通り、通信機能、監視機能、送風機能、冷却機能、及び/又は照明等の多くの用途にも適用できること、太陽電池パネルの支持強度や安定性があり、太陽電池パネルの仰角、上下方向、左右の向きの調整の操作を容易化し、電気利用体の位置及び機能の及ぶ範囲を拡大するため、台車2と、蓄電池を収容する電源部4と、制御回路等を収容する制御部5と、台車2に設けられた構造部6と、構造部6に、一端部71が回動可能に連結し、他端部が自在ステーを介して構造部6に連結される太陽電池パネル7と、構造部6へ取り付けるための取付具8と、リンク9を有する一対の第1アーム10と、取付具8を水平回動させ、所定の位置でロックするロック121を有する回動機構と、第1アーム10に連結部11を介して連結され、電気利用体16、17を固定する第2アーム13と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-188296号公報
【特許文献2】特開2022-108371号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の発明は、移動電源の構造が複雑で大きい、重い、設置作業に時間を要する、コストがかかる、スペースを取る、移動の自由度が制限される、保管に場所をとるといった点で未だ十分とは言えない。また、オールインワンとして開発した特許文献2の発明の自立移動電源装置の問題点として、大きい、重い、悪路や狭小、傾斜のある設置箇所に持ち込みが難しいことや、少なくとも軽トラックや商用バンでの配送が必要となってしまう問題点があった。さらに利便性を追求する上で蓄電池やマグネットアーム等の付帯設備とともに乗用車で運ぶことができず、業務上、配送業者を使ったとしても、手積みや手降ろしが難しく、利用のしづらさが生じるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、移動電源の構造の簡素化・小型化、軽量化、設置作業の短時間化、コスト削減、移動の自由度の拡大を実現でき、場所を取らず、狭い場所に設置できることを課題とする。また、移動電源を悪路や狭小、傾斜のある設置箇所に持ち込みしやすく、利便性を追求する上で付帯設備とともに乗用車でも運ぶことができ、業務上、配送業者を使ったとしても、手積みや手降ろしがしやすく、利用がしやすいということを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題に鑑み、本発明は、少なくとも一対の太陽電池パネルと、前記一対の太陽電池パネルを回動可能として折り畳み状態と展開状態とに変化させる回動軸と、前記少なくとも一対の太陽電池パネルをそれぞれ固定する一対のフレームと、前記回動軸のあるフレームの辺とは反対側にあるフレームの辺の一端部に設けられる少なくとも一対の車輪及び一対の第1ストッパと、前記フレームの辺の他端部に設けられる少なくとも一対の第2ストッパと、前記車輪、第1ストッパ及び第2ストッパが設けられるフレームの辺に取り付けられ、該辺に対して前記開閉可能である、少なくとも一対の脚部と、を有し、前記脚部が閉じた状態で未接地状態であり、前記車輪及び前記第2ストッパが接地状態であり、前記一対の太陽電池パネルが前記折り畳み状態で移動可能な収納形態と、前記脚部が開き該脚部の下端が接地し、前記第1ストッパが接地し、前記車輪が未接地状態となり、前記一対の太陽電池パネルが展開状態となる設置形態と、を取ることが可能な移動電源装置である。
【0008】
フレームに把手を設け、前記収納形態において、把手を持ち上げて、車輪を用いて、移動が可能となることが好ましい。
【0009】
前記脚部が閉じた状態で未設置であり、前記車輪または前記第1ストッパが接地し、前記第2ストッパが未接地となり、前記一対の太陽電池パネルが展開状態となる展開形態を取ることが可能であることが好ましい。
【0010】
前記収納形態から、前記展開形態を経て、前記設置形態となる構造であるとともに、前記設置形態から、前記展開形態を経て、前記収納形態となる構造であることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の移動電源装置は、移動電源の構造の簡素化による小型化、軽量化、設置作業の短時間化、コスト削減、移動の自由度の拡大を実現でき、場所を取らず、狭い場所に設置できる。一時的な利用のために容易に移動でき、夜間にはすぐ撤去(盗難等の防犯上の理由)でき、日照量の状況に応じて、作業場所を移動しながら電力を発生し蓄電し、必要に応じて、他の太陽電池等の蓄電池を充電でき、作業場所の移動を伴う電気の発電、使用が可能となる。また、移動電源装置を、悪路や狭小、傾斜のある設置箇所に持ち込みしやすく、利便性を追求する上で蓄電池やマグネットアームとともに乗用車でも運ぶことができ、業務上、配送業者を使ったとしても、手積みや手降ろしがしやすく、利用がしやすい
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】(a)(b)は、本発明による実施形態の移動電源装置の収納形態の正面図及び背面図である。
図2】同左側面図である。
図3】(a)は同平面図、(b)は同底面図である。
図4】(a)(b)(c)は、同斜視図である。
図5】(a)(b)は、本発明による実施形態の移動電源装置の展開形態の左側面図及び右側面図である。
図6】(a)(b)(c)は、同平面図、正面図、及び底面図である。
図7】(a)(b)は、本発明による実施形態の移動電源装置の設置形態(仰角45°)の、異なる角度から見たそれぞれの斜視図である。
図8】(a)(b)は、同正面図、右側面図である。
図9】(a)(b)(c)は、同平面図、左側面図、及び底面図である。
図10】(a)(b)は、本発明による実施形態の移動電源装置の設置形態(仰角30°)の、異なる角度から見たそれぞれの斜視図である。
図11】(a)(b)は、同左側面図、正面図である。
図12】(a)(b)(c)は、同平面図、背面図、及び底面図である。
図13】同移動電源装置の一利用形態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態による移動電源装置1(以下、電源装置1という。)について図1図13を参照して説明する。電源装置1は、一対の太陽電池パネル2、3と、一対の太陽電池パネル2、3を回動可能として折り畳み状態と展開状態とに変化させる回動軸4と、一対の太陽電池パネル2、3をそれぞれ固定する一対のフレーム5、6と、回動軸4のあるフレーム5、6の上辺5a、6a(図5参照)とは反対側にあるフレーム5、6の下辺5b、6bの一端部に設けられる一対の車輪7、8、及び、一対のストッパ5g、6gと、下辺5b、6bの他端部に設けられる一対のストッパ9、10と、車輪7、8とストッパ5g、6g、9、10が設けられるフレーム5、6の下辺5b、6bに取り付けられ、下辺5b、6bに対して開閉可能である、一対の脚部11、12と、を有する。
【0014】
電源装置1は、図1図4に示すような、脚部11、12が閉じた状態で未接地状態であり、車輪7、8及びストッパ9、10が接地状態であり、一対の太陽電池パネル2、3が折り畳み状態で移動可能な収納形態と、前記収納形態から、図5図6に示すような、収納形態から一対の太陽電池パネルを開いて面一とする展開形態と、前記展開形態を経て、図7図12に示すような、脚部11、12が開き、脚部11、12の下端が接地し、ストッパ5g、6gが接地し、車輪7、8が未接地状態となり、一対の太陽電池パネル2、3が展開状態となる設置形態と、を取ることが可能である。
【0015】
以下、各要素について、図面を参照し詳細に説明する。
【0016】
一対の太陽電池パネル2、3は長方形状の一般的なものである。
【0017】
太陽電池パネル2、3のタイプは、本実施形態においては、アルミフレーム枠で囲われガラス表面をもつ通常のソーラーパネルではなく、薄くて柔軟性のあるフレキシブルソーラーパネルを用いているが、フレキシブルソーラーパネルに限定せず通常のソーラーパネルも用いることは可能である。頻繁に運搬、移動が伴う場面では薄くて軽い、衝突や衝撃で割れたり破損したりしないフレキシブルソーラーパネルに利があるが、それ以外の種類のソーラーパネルでも採用可能である。
【0018】
図1図5等に示す通り、回動軸4は仮想の軸で(図2参照)、一対の太陽電池パネル2、3を蝶番4a~4cで複数個所において連結することで、回動軸4を中心として、太陽電池パネル2、3を回動可能とする。太陽電池パネル2、3が折り畳み状態の場合、一対の太陽電池パネル2、3の間に隙間ができ、一方、太陽電池パネル2、3を展開状態に変化させると、端部同士の当接が可能となる。
【0019】
一対の太陽電池パネル2、3をそれぞれ固定する一対のフレーム5、6は四角形状であり、図5等に示す通り、上辺5a、6a、下辺5b、6bと、それぞれ、直交する前側辺5c、6c、後側辺5d、6dと、前側辺5c、6c及び後側辺5d、6dの中間にあり、これらと平行な中間辺5e、6eを備えている。
【0020】
なお、上辺、下辺、前側辺、後側辺の名称は、図1図2等に示す収納形態の上下前後を基準として名付けている。
【0021】
図2図3に示す通り、下辺5b、6bはフレーム5、6の一端部から特定の長さ、延出している。当該延出している部分に金具7a、8aが固定され、金具7a、8aを介して車輪7、8が外側に向けて(図1(b)の背面視で、フレーム5、6の外側に位置するように、また、図2の側面視で、フレーム5、6の斜め下後方に延び出すように)取り付けられている。
【0022】
図1図3等に示す通り、下辺5b、6bの 当該延出している部分の端部にストッパ5g、6gを、車輪7、8の近傍において、設けている。また、下辺5b、6bの他端部には、ストッパ9、10が、図1(a)の正面視で下方に延び出すように取り付けられている。
【0023】
図2図3等に示す通り、下辺5b、6bには、さらに、一対の脚部11、12が取り付けられ、下辺5b、6bに対して開閉可能であり、下辺5b、6bの軸方向に移動が可能である。
【0024】
一対の脚部11、12は、図7図8等に示す通り、それぞれ、下辺5b、6bの第1中間部Aに軸着部11a、12aにより軸着し、下辺5b、6bに対して開閉する開閉材11b、12bと、これら開閉材11b、12bの溝11c、12cに移動可能に嵌合する軸部11d、12d(基本的には固定された回転軸だが、ここでは、移動可能として記載してある)を有する連結材11e、12eと、軸部11d、12dの反対端に設けられ、下辺5b、6bの第2中間部Bに連結材11e、12eを軸着する、軸着部11f、12fと、開閉材11b、12bの自由端部に設けられるストッパ11g、12gを有する。この実施形態では、軸部11d、12d、11f、12fは軸方向へは摺動せず回動のみ行うことが好ましい。開閉材11b、12bの開閉方向、連結材11e、12eの開閉方向は、太陽電池パネル2、3に対して直交する面内に設定されている。一対の脚部11、12は、前記収納形態及び展開形態と、設置形態とで、それぞれ、太陽電池パネル2、3や車輪7、8に対して、異なる位置を取る。
【0025】
図7図10等に示す第1中間部Aの位置は変更が可能である。軸着部11a、12aは、それぞれ、下辺5b、6bに設けた溝6x(図7参照)を摺動し、かつ、回動軸となるからである。当該摺動後、ねじなどで、軸着部11a、12aの位置の固定が可能である。これにより、設置場所の状況に柔軟に対応でき、太陽電池パネル2、3の仰角を変更することや、脚11、12の折り畳み収納や展開が容易となる。
【0026】
図1図6等に示す通り、フレーム5、6の辺5c、6cに把手13を設けており、電源装置1を移動するときに利用する。把手13は、太陽電池2、3の折り畳みや展開に対応して、折り畳みが可能な一対の爪状部材から構成される。太陽電池2、3を折り畳み状態及び展開状態で固定するための固定金具14a、14b、14c、および軸部14dが把手13の近傍のフレーム5、6に設けてある(図1参照)。
【0027】
軸部14dに軸着された固定金具14bを固定金具14aに篏合させると折り畳み状態で固定することができ、軸部14dに軸着された固定金具14cを固定金具14aに嵌合させると展開状態で固定できる。ウェイトのずれ止め具15(図7参照)を開閉材11b、12bの端部のストッパ11g、12gの近傍に軸着し、回動可能としている。収納形態において、把手13を持ち上げて、ストッパ9、10を未接地として、車輪7、8を用いて、移動が可能となる。
【0028】
電源装置1の使用形態について説明する。電源装置1は、図1図4に示す通り、脚部11、12が閉じた状態で未接地状態であり、車輪7、8及びストッパ9、10が接地状態であり、一対の太陽電池パネル2、3が折り畳み状態で移動可能な収納形態をとることができる。
【0029】
図5図6に示す通り、脚部11、12が閉じ、車輪7、8が接地し、ストッパ9、10は未接地となり、一対の太陽電池パネル2、3が展開する展開形態をとることができる。
【0030】
図7図12に示す通り、脚部11、12が開き、脚部11、12の下端が接地し、ストッパ5g、6gが接地し、車輪7、8が未接地状態となり、一対の太陽電池パネル2、3が展開状態となる設置形態と、を取ることが可能である。
【0031】
設置形態はたとえば仰角45°の場合が、図7図9、仰角30°の場合が図10図12に該当する。展開形態において、車輪7、8が接地しているが、車輪7、8の代わりにストッパ5g、6gが接地する構成としてもよい。
【0032】
前記収納形態から、前記展開形態を経て、前記設置形態となる構造である。可逆的に、前記設置形態から、前記展開形態を経て、前記収納形態となる構造でもある。
【0033】
以上説明した本発明実施形態の作用効果を説明する。電源装置1は、構造の簡素化による小型化、軽量化、設置作業の短時間化、コスト削減、移動の自由度の拡大を実現でき、場所を取らず、狭い場所に設置できる。一時的な利用のために容易に移動でき、夜間にはすぐ撤去(盗難等の防犯上の理由)でき、日照量の状況に応じて、作業場所を移動しながら電力を発生し蓄電し、必要に応じて、他の太陽電池等の蓄電池を充電でき、作業場所の移動を伴う電気の発電、使用が可能となる。
【0034】
また、電源装置1は、悪路や狭小、傾斜のある設置箇所に持ち込みしやすく、利便性を追求する上で、太陽電池パネル2、3が発生する電気を蓄電する蓄電池201や(図13参照)、例えば、照明灯202のような電気利用体を取り付けるマグネットアーム203等の付帯設備とともに乗用車でも運ぶことができ、業務上、配送業者を使ったとしても、手積みや手降ろしがしやすく、利用がしやすい。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明に係る電源装置は、小型軽量化により、移動が簡単であるので、悪条件の設置場所でも設置が可能であり、本発明の産業上の利用可能性は大である。
【符号の説明】
【0036】
1 移動電源装置
2、3 太陽電池パネル
4 回動軸
4a~4c 蝶番
5、6 フレーム
5a、6a 上辺
5b、6b 下辺
5c、6c 前側辺
5d、6d 後側辺
5e、6e 中間辺
5g、6g ストッパ(第1ストッパ)
7、8 車輪
7a、8a 金具
9、10 ストッパ(第2ストッパ)
11、12 脚部
11a、12a 軸着部
11b、12b 開閉材
11c、12c 溝
11d、12d 軸部
11e、12e 連結材
11f、12f 軸着部
11g、12g ストッパ
13 把手
14a、14b、14c 固定金具
14d 軸部
201 蓄電池
202 照明灯
203 マグネットアーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13