(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027004
(43)【公開日】2024-02-29
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20240221BHJP
G06Q 10/10 20230101ALI20240221BHJP
G16H 20/00 20180101ALI20240221BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240221BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q10/10
G16H20/00
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129668
(22)【出願日】2022-08-16
(71)【出願人】
【識別番号】000191076
【氏名又は名称】日鉄ソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000660
【氏名又は名称】Knowledge Partners弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】川崎 美乃里
(72)【発明者】
【氏名】藤本 慎也
(72)【発明者】
【氏名】森 千鶴
【テーマコード(参考)】
5L049
5L099
【Fターム(参考)】
5L049AA06
5L049AA13
5L049CC11
5L099AA15
(57)【要約】
【課題】作業者が適切な休憩をとることをサポートする技術を提供する。
【解決手段】作業者の状況を推定する状況推定手段と、状況に応じたタイミングで、休憩を促すと共に、状況に応じた休憩方法を示す休憩情報を提示する提示手段とを備える。提示手段は、作業者の状況を示す複数種類の指標値のうち少なくとも1つの指標値が予め定められた提示条件を満たす場合に、前記休憩情報を提示する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業者の状況を推定する状況推定手段と、
前記状況に応じたタイミングで、休憩を促すと共に、前記状況に応じた休憩方法を示す休憩情報を提示する提示手段と
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記提示手段は、作業者の状況を示す、少なくとも1つの指標値が予め定められた提示条件を満たす場合に、前記休憩情報を提示する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提示手段は、作業者の状況を示す複数種類の指標値のうち少なくとも1つの指標値が予め定められた提示条件を満たす場合に、前記休憩情報を提示する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提示手段は、前記指標値が前記提示条件を満たす場合に、前記提示条件を満たす前記指標値の種類に応じた休憩方法を示す前記休憩情報を提示させる、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記休憩方法は、休憩場所、栄養補給、運動方法の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記状況推定手段は、作業者が休憩したことを推定し、
前記休憩情報が提示されたタイミングから所定期間、休憩が検出されない場合に、管理者に通知する通知手段をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記複数種類の指標値は、WBGT、UVの強度に係る値、連続作業時間、疲労度及びストレス値の少なくとも1つを含む、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提示手段は、前記指標値はWBGTを含み、前記WBGTが前記提示条件を満たす場合に、前記休憩方法として、前記WBGTが閾値以下の場所での休憩を示す前記休憩情報を提示する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提示手段は、前記指標値はUVの強度に係る値を含み、前記UVの強度に係る値が前記提示条件を満たす場合に、前記休憩方法として、前記UVの強度に係る値が閾値以下の場所での休憩を示す前記休憩情報を提示する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提示手段は、前記指標値は連続作業時間を含み、前記連続作業時間が前記提示条件を満たす場合に、前記休憩方法として、所定の時間以上の休憩を示す前記休憩情報を提示する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記提示手段は、前記指標値は疲労度を含み、前記疲労度が前記提示条件を満たす場合に、前記休憩方法として、所定の場所での休憩を示す前記休憩情報を提示する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記提示手段は、前記指標値はストレス値を含み、前記ストレス値が前記提示条件を満たす場合に、前記休憩方法として、運動及び深呼吸の少なくとも一方を示す前記休憩情報を提示する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項13】
作業者の状況を推定する状況推定ステップと、
前記状況に応じたタイミングで、休憩を促すと共に、前記状況に応じた休憩方法を示す休憩情報を提示する提示ステップと
を含む、情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータを、
作業者の状況を推定する状況推定手段、及び
前記状況に応じたタイミングで、休憩を促すと共に、前記状況に応じた休憩方法を示す休憩情報を提示する提示手段
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、工場や農作業場などにおいては、様々な作業が行われている。現場作業員の安全管理のため、一定時間作業を行う毎に所定の休憩を取ることで疲労を回復し、集中力を維持することが推奨される。
【0003】
しかしながら、作業に集中していると、本来休憩を取るべきタイミングであるにもかかわらず、作業を継続してしまう場合もある。このような過度の連続作業は集中力の低下による作業ミスや、注意力低下によるけがや事故を誘発する可能性がある。休憩を勧める技術として、特許文献1には、パソコンの連続使用による操作効率の低下や疲労が推測された場合に、ユーザに休憩を勧める技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、パソコンの連続使用における休憩時には目を休めなければ疲労回復は望めない。このように、休憩の取り方が適切でなければ疲労は回復せず、作業効率が回復しない場合もある。作業者においても、同様に適切な休憩が必要である。
【0006】
本発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、作業者が適切な休憩をとることをサポートする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明は、情報処理装置であって、作業者の状況を推定する状況推定手段と、前記状況に応じたタイミングで、休憩を促すと共に、前記状況に応じた休憩方法を示す休憩情報を提示する提示手段とを備える。
【0008】
また、他の形態は、情報処理方法であって、作業者の状況を推定する状況推定ステップと、前記状況に応じたタイミングで、休憩を促すと共に、前記状況に応じた休憩方法を示す休憩情報を提示する提示ステップとを含む。
【0009】
また、他の形態は、コンピュータを、作業者の状況を推定する状況推定手段、及び前記状況に応じたタイミングで、休憩を促すと共に、前記状況に応じた休憩方法を示す休憩情報を提示する提示手段として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、作業者が適切な休憩をとることをサポートすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図5】状況推定部及び提示部の処理の説明図である。
【
図6】作業者履歴DBのデータ構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の全体図である。情報処理システム1は、作業者の状況に応じて、休憩の案内を行う。本実施形態においては、屋外で農作業を行う場合を例に情報処理システム1について説明する。情報処理システム1は、サーバ装置10と、作業者装置20と、管理者装置30と、を備えている。サーバ装置10、作業者装置20及び管理者装置30は、ネットワークNを介して通信を行うことができる。サーバ装置10及び管理者装置30は、有線又は無線によりネットワークNに接続する。作業者装置20は、無線によりネットワークNに接続する。サーバ装置10は、情報処理装置の一例である。サーバ装置10は、作業者装置20から作業者の状況を反映した、センサの検出値などのデータを取得し、これに基づいて、適切なタイミングで、作業者装置20に休憩を促す休憩情報を提示させる。サーバ装置10はまた、作業者が必要な休憩をとっていない場合には、管理者装置30に対して通知を行う。
【0013】
作業者装置20は、例えば、携帯型の装置であり、農作業など管理対象の作業が行われている間、作業者に携帯される。
図1においては、1つの作業者装置20のみを示しているが、情報処理システム1は、複数の作業者装置20を備え、サーバ装置10は、複数の作業者装置20を管理対象として、各作業者に対し、休憩情報を提示するものとする。管理者装置30は、管理者が利用する装置であり、例えばPCであってもよく、スマートフォンなどの携帯型の装置であってもよい。
【0014】
図2は、サーバ装置10の構成図である。サーバ装置10は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、HDD104と、通信部107と、を有している。CPU101は、ROM102に記憶されたプログラムを読み出して各種処理を実行する。RAM103は、CPU101の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD104は、各種データや各種プログラム等を記憶する。通信部107は、ネットワークNを介して作業者装置20や管理者装置30等の外部装置との通信を行う。
【0015】
サーバ装置10は、機能構成として、状況推定部111と、提示部112と、通知部113と、を備える。なお、これらの機能は、CPU101がROM102又はHDD104に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現されるものである。すなわち、上記各部が実行するものとして記載する処理は、CPU101が実行する処理である。また、他の例としては、CPU101は、ROM102等に替えて、SDカード等の記録媒体に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することで、上記機能や処理を実現してもよい。
【0016】
状況推定部111は、作業者装置20から受信した、作業者の状況を反映したデータに基づいて、作業者の状況を推定する。なお、作業者の状況を反映したデータについては後に詳述する。提示部112は、作業者の状況に応じたタイミングで、休憩を促すと共に、状況に応じた休憩方法を示す休憩情報を、作業者装置20に送信し、作業者装置20の表示部に表示させる。本処理は、休憩情報を提示する処理の一例である。通知部113は、作業者に休憩を促したにも関わらず休憩をとっていない場合に、管理者装置30に対してアラート通知を送信する。本処理は、管理者に通知する処理の一例である。なお、各部の詳細な処理については後に詳述する。
【0017】
図3は、作業者装置20の構成図である。作業者装置20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HDD204と、通信部205と、表示部206と、入力部207と、GNSS受信部208と、を有している。CPU201、ROM202、RAM203、HDD204及び通信部205は、それぞれサーバ装置10のCPU101、ROM102、RAM103、HDD104及び通信部105と同様である。表示部206は、各種情報を表示する。入力部207は、操作ボタンやタッチパネル等である。GNSS受信部208は、Global Navigation Satellite Systemの信号を受信する装置である。GNSS受信部208は、航法衛星からの電波を受信し、作業者の位置を算出するための信号を出力する。作業者の位置は、GNSS受信部208が受信した信号に基づき、CPU201により特定される。
【0018】
さらに、作業者の身体には、心拍計209が装着され、作業者装置20は、心拍計209の検出結果を、通信部205を介して受信する。また、作業者が作業を行う作業範囲には、環境センサ210が設置されており、作業者装置20は、環境センサ210の検出結果も、通信部205を介して受信する。なお、本実施形態においては、環境センサ210は、黒球温度を計測する温度計と、湿球温度を計測する温度計と、乾球温度を計測するための温度計とを含む。環境センサ210はまた、UVインデックス計を含む。なお、黒球温度を計測する温度計、湿球温度を計測する温度計、及び乾球温度を計測するための温度計の計測値は、後述するように、WBGTを算出するために用いられるが、他の例としては、WBGTは、温度及び湿度から簡易的に算出されてもよい。この場合には、環境センサ210は、これらの温度計に替えて、温度計と湿度計とを含めばよい。
【0019】
作業者装置20は、作業者位置と、心拍と、環境センサ210の各計測計の計測値と、を、作業者を識別する作業者IDに対応付けて、サーバ装置10へ送信する。なお、これらの値は、サーバ装置10へ送信されればよく、その通信経路は、実施形態に限定されるものではない。例えば、環境センサ210は、環境センサ210の各計測値を、直接サーバ装置10へ送信してもよい。
【0020】
図4は、管理者装置30の構成図である。管理者装置30は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、HDD304と、通信部305と、表示部306と、入力部307と、を有している。CPU301、ROM302、RAM303、HDD304及び通信部305は、それぞれサーバ装置10のCPU101、ROM102、RAM103、HDD104及び通信部105と同様である。また、表示部306及び入力部307は、それぞれ作業者装置20の表示部206及び入力部207と同様である。なお、入力部307は、マウスやキーボードであってもよい。
【0021】
図5は、サーバ装置10の状況推定部111及び提示部112の処理の説明図である。状況推定部111は、作業者の状況を示す複数の指標値を求める。本実施形態の状況推定部111は、
図5に示すように、暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)、UVインデックス、連続作業時間、疲労度及びストレス値の5つの指標値を作業者の状況として推定する。そして、提示部112は、いずれかの指標値が提示条件を満たす場合に、作業者に休憩情報を提示することで、休憩を促す。
【0022】
WBGTは、熱中症を予防するための指標値である。WBGTが高いところにいると、汗として水分が失われ、脱水状態になり熱疲労の症状がみられるようになる。WBGTは、湿球温度、黒球温度及び乾球温度により定まる値である。本実施形態においては、状況推定部111は、作業者装置20を介して、環境センサ210としての3つの温度計の計測結果を受信し、3つの温度計の計測結果から(式1)により、WBGTを求める。(式1)は、屋外におけるWBGTの算出式である。
WBGT(℃)=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度 …(式1)
【0023】
他の例としては、状況推定部111は、(式1)を用いるのに替えて、湿球温度、黒球温度及び乾球温度からWBGTを特定する対応テーブルを参照することによりWBGTを求めてもよい。なお、屋内におけるWBGTは(式2)により算出される。
WBGT(℃)=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度 …(式2)
【0024】
UVインデックスは、紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すために、紫外線の強さを指数化したものである。紫外線が目から入ると、自律神経が乱れ、疲労が起こることが知られている。そこで、本実施形態においては、紫外線に起因した疲労の指標としてUVインデックスを用いることとする。紫外線の人体への影響度は波長により異なる。波長毎の人体への相対影響度として、CIE作用スペクトルが定義される。この相対影響度を、紫外線強度の波長毎にかけることで、人体への影響の大きさの視点で見た波長毎の強度が得られる。人体への総合的な影響度は、この強度を250~400nmに渡って波長積分することで得られる。ここで、求められる量を紅斑外線量(CIE紫外線量)と称する。CIE紫外線量を25で除したものがUVインデックスである。UVインデックスについては、気象庁の「インデックスを求めるには」(インターネット<https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/3-51uvindex_define.html>令和4年7月19日検索)を参照することができる。
【0025】
本実施形態においては、環境センサ210としてのUVインデックス計によりUVインデックスが計測され、状況推定部111は、UVインデックスを取得する。なお、他の例としては、状況推定部111は、UV計により計測された紫外線強度を取得し、紫外線強度からUVインデックスを求めてもよい。
【0026】
連続作業時間は、作業を継続して行っている時間である。連続作業時間が長くなると、疲れから集中力が落ち、作業効率の低下や、過労、事故に繋がる可能性がある。本実施形態においては、作業者は、作業を開始する際に、作業者装置20の表示部206に表示されている作業開始ボタンを押下し、作業を終了する際に、表示部206に表示されている作業終了ボタンを押下するものとする。そして、作業開始ボタンが押下されると、作業者装置20からサーバ装置10へ作業開始通知が送信され、作業終了ボタンが押下されると、作業者装置20からサーバ装置10へ作業終了通知が送信される。状況推定部111は、作業開始通知を取得すると、作業終了通知を受信するまで、不図示のタイマーにより連続作業時間をカウントすることで、連続作業時間を得る。
【0027】
疲労度は、運動強度により定まる指標値である。蓄積疲労が放置されると、自立神経のバランスが乱れて、免疫力が低下し、慢性疲労に繋がる可能性がある。本実施形態においては、状況推定部111は、作業者の心拍から運動強度を求め、これを疲労度として得る。運動強度は、(式3)により得られる。ここで、安静時心拍には、安静時の心拍の平均値が用いられるものとする。安静時心拍は、作業者毎に異なるため、各作業者の値が用いられる。最大心拍数は、200から年齢を減じた値とする。
運動強度=(心拍数-安静時心拍数)/(最大心拍数-安静時心拍数)×100
…(式3)
【0028】
ストレス値は、ストレスを感じていると推定されるほど高くなる指標値である。ストレスを感じる程、交換神経が活性化することがわかっている。そこで、本実施形態においては、状況推定部111は、心拍から交感神経の活性化している程度を推定し、これをストレス値として得る。具体的には、状況推定部111は、まず心拍変動の時系列データから周期構造を抽出するためにパワースペクトル密度を計測する。パワースペクトル密度には、高周波変動成分(HF成分)と、低周波成分(LF成分)と、が含まれる。状況推定部111は、LF成分の領域(0.05Hzから0.15Hzまで)と、HF成分の領域(0.15Hzから0.40Hzまで)の強度を合計した値をそれぞれ、LF成分の値、HF成分の値として求める。そして、状況推定部111は、(LF成分の値)/(HF成分の値)をストレス値として求める。
【0029】
リラックスしている状態、すなわち副交感神経が活性化している場合には、呼吸変動を反映したHF成分と、血圧変動を反映したLF成分と、が現れる。一方で、ストレス状態にある場合、すなわち交感神経が活性化している場合には、LF成分が現れる一方で、HF成分が減少する。このため、ストレスが大きいほど、ストレス値が大きくなる。
【0030】
また、
図5に示すように、指標値毎に、提示条件、提示される休憩方法、休憩推定の方法、休憩完了の条件が異なっている。WBGTの提示条件は、「過去1時間のWBGTの積算値が第1WBGT閾値以上」である。状況推定部111は、提示条件を満たすか否かを判断する処理を行う処理時点を起点とし、起点から過去にさかのぼって1時間分のWBGTの積算値を求めるものとする。積算値は、例えば1分など所定時間毎に得られるWBGTを1時間分加算することで得られる。なお、処理開始から1時間が経過していない場合には、処理開始から処理時点までの値が加算されればよい。第1WBGT閾値は予め設定されているものとする。WBGTに対する休憩方法は、「WBGTが25未満の場所の提示」と、「水分・塩分補給」である。休憩方法は、指標値の種類に応じて定められている。
【0031】
さらに、状況推定部111は、休憩しているかの推定も行う。WBGTに関しては、状況推定部111は、WBGTが20以下のWBGTが得られた場合に、休憩していると判断する。そして、状況推定部111は、「過去1時間のWBGTの積算値が第2WBGT閾値以下」の休憩終了の条件を満たす場合に、休憩終了と判断する。休憩を開始した後も、WBGTの記録が継続される。しがって、WBGTが低い場所に移動した場合には、過去1時間のWBGTの積算値は減少する。ここで、第2WBGT閾値は、第1WBGT閾値と等しくてもよく、異なってもよい。ただし、休憩終了直後に休憩が必要と判断されるのを防ぐ観点からは、第2WBGT閾値は、第1WBGT閾値よりも小さいことが好ましい。
【0032】
なお、提示条件、休憩方法、休憩推定の方法及び休憩完了の条件は、一例であり、実施形態に限定されるものではない。例えば、休憩完了の条件は、「WBGTが20以下の場所で、20分以上滞在」としてもよい。
【0033】
UVインデックスの提示条件は、「過去1時間のUVインデックスの積算値が第1UVインデックス閾値以上」である。状況推定部111は、処理時点を起点とし、過去1時間分のUVインデックスの積算値を求めるものとする。積算値は、例えば1分など所定時間毎に計測されるUVインデックスを1時間分加算することで得られる。処理開始から1時間が経過していない場合には、処理開始から処理時点までの値が加算されればよい。
【0034】
UVインデックスに対する休憩方法は、「UVインデックスが2以下の場所の提示」である。また、UVインデックスについての休憩推定の方法は、「UBインデックスが2以下」であり、休憩完了の条件は、「過去1時間のUVインデックスの積算値が第2UVインデックス閾値以下」となることである。第1UVインデックス閾値と第2UVインデックス閾値は、予め設定された値であり、両値は等しくてもよく、異なってもよい。また、他の例としては、休憩完了の条件は、「UVインデックスが2以下の場所で20分以上滞在」であってもよい。
【0035】
連続作業時間の提示条件は、「検出開始から5時間以上休憩なし」である。状況推定部111は、作業開始通知を受信してから、作業終了通知を受信することなく5時間が継続した場合に、提示条件を満たすと判断する。なお、基準となる経過時間(閾値)は5時間に限定されない。また、連続作業時間に対する休憩方法は、「20分以上の休憩」であり、連続作業時間に対する休憩推定は、「作業者位置が休憩場所」である。なお、休憩方法の20分は一例であり、任意の時間でよい。状況推定部111は、作業者装置20において特定された作業者位置が休憩場所に一致する場合に、休憩していると判断する。なお、休憩場所の位置情報は、予め設定されているものとする。連続作業時間に対する休憩完了の条件は、「休憩開始から20分経過」することである。状況推定部111は、作業者位置が休憩場所の状態が20分継続した場合に、休憩開始から20分経過と判断するものとする。なお、基準となる時間(閾値)は、20分に限定されるものではない。
【0036】
疲労度の提示条件は、「処理開始からの疲労度の積算値が疲労度閾値以上」である。状況推定部111は、作業者の状況推定の処理を開始してから処理時点までの疲労度の積算値を求めるものとする。積算値は、例えば1分など所定時間毎に計測される運動強度と時間のグラフにおける面積に相当する値である。また、疲労度に対する休憩方法は、「休憩場所の提示」である。ここで提示される休憩場所は予め設定されているものとする。提示される休憩場所は、質のよい休憩を取れる場所であることが好ましく、例えば、UVインデックスが2以下、WBGTが25未満の場所などが好ましい。疲労度に対する休憩推定は、「作業者位置が休憩場所」であり、疲労度に対する休憩完了の条件は、「休憩開始から20分経過」することである。
【0037】
なお、他の例としては、疲労度に対する休憩方法として「WBGTが25未満かつUVインデックスが2以下の場所の提示」が定められてもよい。例えば、適切な休憩場所が用意されていない場合には、このように、場所の案内に替えて、好ましい環境を案内するのが好ましい。そして、休憩推定の方法として、「WBGTが25未満かつUVインデックスが2以下」が設定され、休憩完了の条件として、「WBGTが25未満かつUVインデックスが2以下の状態が20分継続」が設定される。
【0038】
ストレス値の提示条件は、「過去1時間のストレス値の積算値が第1ストレス閾値以上」である。状況推定部111は、処理時点を起点として、過去1時間のストレス値の積算値を求めるものとする。積算値は、例えば1分など所定の時間毎に得られるストレス値を1時間分加算することで得られる。処理開始から1時間が経過していない場合には、処理開始から処理時点までの値が加算される。
【0039】
ストレス値に対する休憩方法は、「軽い運動及び深呼吸」である。このように、ストレス値に対する休憩は、リフレッシュを目的とするものであることが好ましい。ストレス値に対する休憩推定は、ストレス値に減少傾向が表れることであり、ストレス値に対する休憩完了の条件は「過去1時間のストレス値の積分値が第2ストレス閾値以下」となることである。
【0040】
このように、本実施形態においては、作業者の状況として複数の指標値が定められており、指標値の種類に応じた休憩方法が提示される。
【0041】
図6は、作業者履歴DB120のデータ構成例を示す図である。作業者履歴DB120は、例えば、HDD104等の記憶部に格納される。作業者履歴DB120には、作業者毎の作業者情報121が格納されている。作業者情報121には、作業者ID、性別、生年月日及び平常時心拍が含まれる。作業者IDは、作業者の識別情報である。性別、生年月日及び平常時心拍は、例えば、作業者装置20において、作業者により入力されるものとする。
【0042】
作業者情報121にはさらに、履歴情報が含まれる。履歴情報には、日時に対応付けて、作業者位置、WBGT、UVインデックス、作業開始/終了通知、疲労度及びストレス値が記録されている。作業開始/終了通知には、作業開始通知を受信した場合と、作業終了通知を受信した場合に、各通知を受信した旨が記録される。サーバ装置10による休憩提示処理が開始された場合に、状況推定部111により履歴情報の記録が開始される。
【0043】
図7は、休憩提示処理を示すフローチャートである。休憩提示処理は、サーバ装置10により実行される処理であり、作業者装置20から、休憩提示処理の開始指示を受信した場合に開始される。なお、作業者装置20においては、表示部206に休憩提示処理の開始ボタン及び終了ボタンが表示されている。そして、開始ボタンが押下された場合に、休憩提示処理の開始指示がサーバ装置10に送信され、終了ボタンが押下された場合に、休憩提示処理の終了指示がサーバ装置10に送信されるものとする。なお、サーバ装置10は、作業者装置20から休憩提示処理の終了指示を受信した場合に、休憩提示処理を終了する。
【0044】
また、他の例としては、作業者装置20の電源がオンされた場合に、休憩提示処理の開始指示がサーバ装置10に送信され、電源オフの指示が入力された場合に、休憩提示処理の終了指示がサーバ装置10に送信されてもよい。
【0045】
休憩提示処理においては、まず、ステップS100において、サーバ装置10の状況推定部111は、処理対象の作業者の作業者装置20からの、各データ(作業者位置、作業者心拍、黒球温度、湿球温度、乾球温度及びUVインデックス)の受信を開始する。以降は、状況推定部111は、休憩提示処理が終了するまで、継続してこれらのデータを受信する。なお、本処理が開始された後で、作業者装置20から作業開始通知又は作業終了通知が送信されると、状況推定部111は、これを受信する。
【0046】
次に、ステップS102において、状況推定部111は、指標値の推定を開始する。具体的には、状況推定部111は、WBGT、疲労度及びストレス値を求め、作業者IDに対応付けて、当該作業者の作業者位置、WBGT、UVインデックス、疲労度、及びストレス値を作業者履歴DB120に記録する。以降、状況推定部111は、休憩提示処理が終了するまで、指標値の推定と、作業者履歴DB120への指標値の記録を継続する。すなわち、状況推定部111は、例えば1分など所定時間おきに、各指標値を作業者履歴DB120に記録する。状況推定部111は、また作業開始通知又は作業終了通知を受信した場合には、受信した通知を、作業者ID及び受信した日時に対応付けて、作業者履歴DB120に格納する。
【0047】
次に、ステップS104において、状況推定部111は、各指標値のうち少なくとも1つの指標値が提示条件を満たすか否かを判断する。具体的には、ステップS104において、状況推定部111は、作業者履歴DB120における、処理対象の作業者の履歴情報を参照し、ステップS104の処理時点を起点とする過去1時間のWBGTの積算値を求める。そして、状況推定部111は、WBGTの積算値が第1WBGT閾値以上である場合に、WBGTの提示条件を満たすと判断する。
【0048】
また、ステップS104において、状況推定部111は、作業者履歴DB120において、処理対象の作業者の履歴情報を参照し、UVインデックスを参照し、ステップS104の処理時点を起点とする過去1時間のUVインデックスの積算値を求める。そして、状況推定部111は、UVインデックスの積算値が第1UVインデックス閾値以上である場合に、UVインデックスの提示条件を満たすと判断する。
【0049】
また、ステップS104において、状況推定部111は、作業者履歴DB120における、処理対象の作業者の履歴情報を参照し、作業開始通知の受信タイミングから、ステップS104の処理時点までの経過時間を、連続作業時間として求める。そして、状況推定部111は、連続作業時間が5時間以上である場合に、連続作業時間の提示条件を満たすと判断する。
【0050】
また、ステップS104において、状況推定部111は、作業者履歴DB120において、処理対象の作業者の履歴情報を参照し、履歴情報の記録開始からステップS104の処理時点までの、疲労度の積算値を求める。そして、状況推定部111は、疲労度の積算値が疲労度閾値以上である場合に、疲労度の提示条件を満たすと判断する。また、ステップS104において、状況推定部111は、作業者履歴DB120において、処理対象の作業者の履歴情報を参照し、ステップS104の処理時点を起点とする過去1時間のストレス値の積算値を求める。そして、状況推定部111は、疲労度の積算値が疲労度閾値以上である場合に、疲労度の提示条件を満たすと判断する。
【0051】
このように、ステップS104においては、状況推定部111は、5つの指標値それぞれについて提示条件を満たすか否かを判断する。そして、状況推定部111は、いずれかの指標値が提示条件を満たす場合には(ステップS104でY)、処理をステップS106へ進める。状況推定部111は、いずれの指標値も提示条件を満たさない場合には(ステップS104でN)、一定時間経過した後に、再度ステップS104の処理を行う。
【0052】
ステップS106においては、状況推定部111は、提示条件を満たした指標値に対応した休憩方法を特定する。次に、ステップS108において、状況推定部111は、休憩を促す休憩情報を生成する。休憩情報には、ステップS106において特定された休憩方法が含まれる。例えば、WBGTが提示条件を満たした場合には、「熱中症に気を付けて下さい。WBGTが25未満の場所で休憩し、水分や塩分を補給して下さい」といったテキスト情報が休憩情報として生成される。なお、休憩情報は、作業者が休憩の必要性を認識できる情報であればよく、テキスト情報に限定されるものではない。他の例としては、休憩情報は、休憩方法をイラストで示す画像であってもよい。
【0053】
次に、提示部112は、ステップS110において、処理対象の作業者の作業者装置20に休憩情報を送信する。これにより、作業者装置20においては、休憩情報が表示部206に表示され、提示条件を満たす指標値の種類に応じた休憩情報が提示される。すなわち、提示部112は、作業者の状況に応じたタイミングで、休憩を促すと共に、状況に応じた休憩方法を示す休憩情報を作業者に提示する。これにより、作業者は、休憩が必要であると認識することができると共に、適切な休憩方法を確認することができる。なお、作業者装置20は、スピーカをさらに備え、スピーカから休憩が必要な旨を通知する音声やアラート音を出力してもよい。なお、ステップS110において、さらに、通知部113は、休憩情報送信からの経過時間のカウントを開始する。
【0054】
サーバ装置10の状況推定部111は、ステップS110の処理の後、ステップS112において、処理対象の作業者についての休憩推定を開始する。状況推定部111は、具体的には、ステップS104において、提示条件を満たした指標値に対応した休憩推定を実行する。例えば、WBGTの提示条件を満たした場合には、WBGTが20以下になったことを条件に、休憩をとっていると推定する。次に、ステップS114において、状況推定部111は、休憩が完了したか否かを判断する。状況推定部111は、具体的には、ステップS104において、提示条件を満たした指標値に対応した休憩完了の条件を満たした場合に、休憩が完了したと判断する。例えば、WBGTの提示条件を満たしたとする。この場合には、過去1時間のWBGTの積算値が第2閾値以下になった場合に、休憩が完了したと判断する。
【0055】
休憩が完了した場合には(ステップS114でY)、状況推定部111は、処理をステップS116へ進める。休憩が完了していない場合には(ステップS114でN)、状況推定部111は、処理をステップS118へ進める。ステップS116において、状況推定部111は、休憩推定を終了する。そして、処理をステップS104へ進める。すなわち、状況推定部111は、提示条件を満たすか否かの判定を行う。なお、提示条件を満たした指標値が疲労度であった場合には、ステップS116において、状況推定部111は、過去の疲労度の積算値を休憩時間に応じた分だけ減らす。例えば、休憩が10分継続した場合には、積算値を50減らし、休憩が20分継続した場合には、積算値を100減らす。これにより、休憩を取ってから間もなくで、再び疲労度の提示条件を満たし、頻繁に休憩情報が提示されるのを防ぐことができる。
【0056】
また、ステップS118において、通知部113は、休憩が検出されない状態で、休憩情報送信からの経過時間が所定期間に達したか否かを確認する。通知部113は、所定期間に達した場合、すなわち所定期間が経過した場合には(ステップS118でY)、処理をステップS120へ進める。ステップS120において、通知部113は、管理者装置30へアラート通知を送信する。管理者装置30においては、表示部306に、処理対象の作業者を特定する情報と共に、当該作業者が休憩をとっていないことを示す情報が表示される。これにより、作業者が休憩をとっていないことを管理者も確認することができ、管理者からも休憩を取るように作業者に促すなど、適切に対処することができる。提示部112は、その後処理をステップS104へ進める。なお、他の例としては、休憩を取得するまでは、ステップS104以降の処理を行いつつ、休憩推定の処理を行ってもよい。
【0057】
以上のように、本実施形態の情報処理システム1においては、複数の指標値に基づいて、作業者の状況を推定し、状況に応じた休憩方法を、適切なタイミングで提示することができる。これにより、作業者が適切な休憩をとることをサポートすることができる。
【0058】
以上の実施形態は、本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、ある変形例を他の変形例に適用するなど、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0059】
上記実施形態の第1の変形例としては、サーバ装置10の機能を、複数の装置により実現するシステムを備えてもよい。また、上述の実施形態の一部の構成が省略されてもよいし、処理の順序が変動または省略されてもよい。本実施形態においては、サーバ装置10における状況推定部111、提示部112の処理を、作業者装置20との協働により実現してもよい。例えば、作業者装置20において、WBGTや、疲労度、ストレス値を求め、これらの値を定期的にサーバ装置10に送信してもよい。
【0060】
また、第2の変形例としては、サーバ装置10に替えて、作業者装置20が、休憩提示処理を行ってもよい。この場合には、作業者装置20のHDD204等の記憶部に、作業者装置20を利用する作業者の作業者情報121が格納されるものとする。これにより、作業者装置20は、例えば通信環境の悪いエリアにおいても、確実に休憩情報を提示することができる。
【0061】
第3の変形例としては、情報処理システム1は、農場に替えて、工場における作業者に適用されてもよい。この場合において、例えば、作業場所が屋内の場合には、サーバ装置10は、UVインデックスは利用しなくてもよい。このように、作業場所に応じた指標値を利用することができる。
【0062】
第4の変形例としては、作業する場所が定められている場合には、作業場所にカメラを設置し、サーバ装置10は、カメラの撮影画像により作業者の動作から作業を行っていることを推定してもよい。これにより、より精度よく、連続作業時間を求めることができる。同様に、休憩場所にカメラを設置し、サーバ装置10は、カメラの撮影画像により、作業者の動作から休憩をとっていることを推定してもよい。これにより、より精度よく、休憩を取っていることを確認することができる。
【0063】
第5の変形例としては、サーバ装置10は、例えば、天気予報サーバなど外部装置からWBGTを取得してもよい。
【0064】
第6の変形例としては、休憩方法は、実施形態に限定されるものではない。例えば、作業者が夜勤の作業者である場合には、さらに時間帯に応じて、休憩方法として仮眠が提示されてもよい。
【0065】
第7の変形例としては、本実施形態のサーバ装置10は、UVインデックスを作業者の状況を示す指標値として用いたが、紫外線の強度に係る指標値を用いればよく、UVインデックスに限定されるものではない。
【0066】
第8の変形例としては、作業する場所にビーコンを設置してもよい。そして、作業者装置20は、ビーコンの信号を受信した場合に、作業をしているものとして作業中であることを示す情報をサーバ装置10に送信してもよい。これにより、作業開始等の作業者によるボタン操作を不要とすることができる。
【0067】
第9の変形例としては、サーバ装置10は、複数種類の指標値のうち、少なくとも1つの指標値が提示条件を満たした場合に、休憩情報を提示すればよい。例えば、サーバ装置10は、WBGTのみが提示条件を満たした場合に、休憩情報を提示してもよい。
【0068】
第10の変形例としては、サーバ装置10は、少なくとも1つの指標値のみに基づいて、休憩情報を提示してもよい。例えば、サーバ装置10は、WBGTのみを計測し、WBGTのみに基づいて、休憩情報を提示するタイミングを制御してもよい。具体的には、サーバ装置10は、WBGTがある値以上の場合に、10分の休憩を促し、WBGTがより高い値以上の場合には、WBGTが所定値以下の場所での20分の休憩を促してもよい。
【0069】
また、休憩場所にビーコンを設置してもよい。そして、作業者装置20は、ビーコンの信号を受信した場合に、休憩中であることを示す情報をサーバ装置10に送信してもよい。これにより、GNSS受信部208を不要とすることができる。
【0070】
さらに、以上のような装置、コンピュータにより実行されるプログラム、方法は、単独の装置として実現されてもよく、複数の装置の協働により実現されてもよい。また、本実施形態における機能構成の少なくとも一部がハードウェアにより実現されてもよい。また、本実施形態における機能は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)により実現されてもよい。さらに、装置を制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。そのプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし半導体メモリであってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
【符号の説明】
【0071】
1…情報処理システム、10…サーバ装置、20…作業者装置、30…管理者装置、101…CPU、102…ROM、103…RAM、104…HDD、105…通信部、111…状況推定部、112…提示部、113…通知部、120…作業者履歴DB、201…CPU、202…ROM、203…RAM、204…HDD、205…通信部、206…表示部、207…入力部、208…GNSS受信部、209…心拍計、210…環境センサ、301…CPU、302…ROM、303…RAM、304…HDD、305…通信部、306…表示部、307…入力部