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特開2024-27067手やゴミ箱を汚すことなくカバーシートを除去できる納豆容器
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  • 特開-手やゴミ箱を汚すことなくカバーシートを除去できる納豆容器 図1
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  • 特開-手やゴミ箱を汚すことなくカバーシートを除去できる納豆容器 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027067
(43)【公開日】2024-02-29
(54)【発明の名称】手やゴミ箱を汚すことなくカバーシートを除去できる納豆容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/50 20060101AFI20240221BHJP
【FI】
B65D85/50 160
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022141058
(22)【出願日】2022-08-16
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-27
(71)【出願人】
【識別番号】318007269
【氏名又は名称】渡辺 大也
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 大也
【テーマコード(参考)】
3E035
【Fターム(参考)】
3E035AA14
3E035AB07
3E035AB10
3E035BA02
3E035BC02
(57)【要約】
開口部を含む納豆収容部を有する本体部と、ヒンジにより前記開口部を覆い塞ぐように設けられた蓋部を備え、納豆収容部の納豆をフィルムで密着カバーする納豆容器にあって、納豆を食すためフィルムを除去する際、フィルムに付着した納豆粒やぬめりが手やゴミ箱について不快感をもたらすことがあったが、本願発明の納豆に密着カバーするカバーシートは,パッケージ時に、ヒンジと平行の向きで前記カバーシート中央部につまみ部を設けた前記カバーシートを装着する。納豆を食す時、前記カバーシートつまみ部をつまんで容器本体と蓋の間に前記カバーシートを出し、蓋を閉じて押さえ前記カバーシートを引き出すことで納豆に密着していた前記カバーシート底面が合わさり、納豆密着面を覆い合い、ぬめりを内側に封じ込め、納豆粒やぬめりが手やゴミ箱に付着する、不快感をもたらすトラブルを解消し、カバーシートを除去できる納豆容器を提供する。
【課題】本願発明は、納豆を食すためカバーシートを除去する際、納豆のぬめりで手やゴミ箱を汚すことなく、前記カバーシートを除去できる納豆容器の提供。
【解決手段】本願発明の納豆に密着カバーする前記カバーシートは、柔軟性のある合成樹脂製フィルムまたは紙を使用し、前記カバーシート中央部に納豆密着面と反対側に、ヒンジの辺と平行に、かつ逆Tの字形の垂部にあたる部分が二重となるよう、容器内に収まるサイズで折り曲げ突出させた、前記カバーシートを指でつまむためのつまみ部を設け、前記カバーシートの周囲に、5~10mm程度の納豆と密着しない余白をとることで、納豆を食す際、前記カバーシートつまみ部をつまんで容器本体と蓋の間に前記カバーシートを出し、蓋を閉じて押さえ前記カバーシートを引き出すことで、納豆に密着していた前記カバーシート底面が合わさり、納豆密着面を覆い合い、ぬめりを内側に封じ込め、納豆粒やぬめりが手やゴミ箱に付着する、不快感をもたらすトラブルを解消する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を含む納豆収容部を有する略四角体の本体部と、その一辺とヒンジにより接続された前記開口部を覆い塞ぐように設けられた蓋部と、前記収容部の納豆表面を密着カバーするカバーシートと、を備えた納豆容器にあって、前記カバーシートは、柔軟性のある合成樹脂製フィルムまたは紙を使用し、中央部に納豆密着面と反対側に、ヒンジの辺と平行にかつ二重となるよう、容器内に収まるサイズで突出させた、指でつまむためのつまみ部を有することを特徴とする納豆容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【001】
この発明は納豆容器に関し、納豆収容部に納豆を収容し、カバーシートで保護し、開口部を蓋部で覆い塞ぐ納豆容器に関する。
【背景技術】
【002】
従来、市販されている納豆は、発酵熟成などのため、合成樹脂等で形成された、納豆容器に収容されて販売されている。こうした納豆容器には大抵、納豆の収容部と容器の蓋部との間に、納豆の乾燥防止などのため、合成樹脂製などのカバーシートを設けている。このカバーシートは、収容した納豆の表面に密着するようにして設けられるため、納豆を食べる際にカバーシートを剥がして除去しようとすると、カバーシートに付着した納豆粒やぬめりが手について不快感をもたらすことがあった。
特許文献1に記載の納豆容器では、カバーシートを長くすることでぬめり部を覆い解消しようとしている。
特許文献2はカバーシートに溶着で引っ張り部を確保してそれを引き出すことで解消しようとしている。
特許文献3に記載の納豆容器では、収容部の開口部を覆い塞ぐ蓋部にスリットを設け、そのスリットにカバーシートを挟み、カバーシートを引き出すことができるようにすることで、カバーシートに付着した納豆のぬめりを除去しようとしている。
【先行技術文献】
【003】
【特許文献1】特許2022-7076609号公報
【特許文献2】特開2010-116170号広報
【特許文献3】特開2018-131221号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【004】
従来の納豆容器は、収容した納豆の表面にカバーシートが密着するようにして設けられるため、納豆を食す際にカバーシートを剥がして除去しようとすると、カバーシートに付着した納豆粒やぬめりが手について不快感をもたらすことがあった。
特許文献1に記載の納豆容器では、カバーシートのぬめり部を覆う長さにズレが生じ、完全にカバーすることができない問題があった。
特許文献2に記載の納豆容器では、カバーシートに溶着でつまみ部を設置し、且つカバーシートをロール状にするため、つまみ部を交互にレイアウトせざるを得ず容器への装着が複雑になり、実用に問題がある。またフィルムを引き出す際に溶着部が引っ掛かかったり、取れたりのトラブルが生じる問題があった。
脱プラスチックの流れの中、紙などへの展開が難しい問題があった。
特許文献3に記載の納豆容器では、収容部の開口部を覆い塞ぐ蓋部にスリットを設け、そのスリットにカバーシートを挟み、カバーシートを引き出す際カバーシートをスリットに入れにくいという問題があった。
【005】
本発明は、このような課題を解決するためのもので、カバーシートを除去するときにカバーシートに付着した納豆粒やぬめりが手につくのを解消する方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【006】
開口部を含む納豆収容部を有する略四角体の本体部と、その一辺とヒンジにより接続された前記開口部を覆い塞ぐように設けられた蓋部と、前記収容部の納豆表面を密着カバーするカバーシートと、を備えた納豆容器にあって、前記カバーシートは、中央部に納豆密着面と反対側に、ヒンジの辺と平行にかつ二重となるよう、指でつまむためのつまみ部を有することを特徴とする納豆容器を提供する。
素材は柔軟性のある合成樹脂製フィルムまたは紙を使用すること、つまみ部高さは指でつまめる程度から容器内に収まること、納豆に密着するフィルムは、密着面の周りに5~10mm程度の余白をとること、が望ましい。
つまみ部はフィルムロールを引っ張り出しながらガイドレーンを通し、[図]6、7、8、9、の形状に成形、裁断しながら納豆に使用することの他、前記形状に予め折り畳み裁断した、紙製シートを使用することが望ましい。
【発明の効果】
【007】
納豆を食すためカバーシートを除去する際、カバーシートの納豆密着面が覆い合い、納豆粒やぬめりが手や、廃棄の際にゴミ箱について不快感をもたらす、トラブルを解消する納豆容器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【008】
図1】本発明の納豆容器の概略透視図。
図2】本発明の納豆容器の別の概略透視図。
図3】本発明の納豆容器のカバーシート除去の概略透視図。
図4】本発明の納豆容器のカバーシート除去の別概略透視図。
図5】本発明の納豆容器のカバーシート除去後概略透視図。
図6】本発明のカバーシートのつまみ部概略側面図1
図7】本発明のカバーシートのつまみ部概略側面図2
図8】本発明のカバーシートのつまみ部概略側面図3
図9】本発明のカバーシートのつまみ部概略側面図4
【発明を実施するための形態】
【009】
本発明のカバーシートは柔軟性のある合成樹脂製フィルム、不織布、または紙が利用できる。本発明のカバーシートは折り曲げて使用するため変形追従性の大きな素材または加熱変形容易な素材が推奨される。その形状は納豆容器に合わせたものとなる。
本発明の納豆容器断面は円形、楕円形、長方形、多角形など特に限定なく使用できる。
【符号の説明】
【010】
1 納豆容器蓋部
2 納豆容器本体
3 ヒンジ
4 納豆タレ
5 薬味(カラシ)
6 カバーシート底面
7 カバーシートつまみ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-03-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を含む納豆収容部を有する略四角体の本体部と、その一辺とヒンジにより接続された前記開口部を覆い塞ぐように設けられた蓋部と、前記収容部の納豆表面を密着カバーするカバーシートと、を備えた納豆容器にあって、前記カバーシートは、柔軟性のある合成樹脂製フィルムまたは紙を使用し、前記カバーシート中央部に納豆密着面と反対側に、ヒンジの辺と平行に、かつ逆Tの字形の垂部にあたる部分が二重となるよう、容器内に収まるサイズで折り畳み突出させた、指でつまむためのつまみ部を前記カバーシートが有することを特徴とする納豆容器で、納豆を食す際、前記カバーシートのつまみ部をつまんで前記カバーシートを容器本体と蓋の間に出し、蓋を閉じて押さえ、前記カバーシートつまみ部を引き出すことで納豆に密着していた面の前記カバーシート底面が合わさり、覆い合い、納豆のぬめりを内側に封じ込め、納豆粒やぬめりが手やゴミ箱に付着する、不快感をもたらすトラブルを解消し、カバーシートを除去できる納豆容器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【006】
開口部を含む納豆収容部を有する略四角体の本体部と、その一辺とヒンジにより接続された前記開口部を覆い塞ぐように設けられた蓋部と、前記収容部の納豆表面を密着カバーするカバーシートと、を備えた納豆容器にあって、前記カバーシートは、前記カバーシート中央部に納豆密着面と反対側に、ヒンジの辺と平行に、かつ逆Tの字形の垂部にあたる部分が二重となるよう、容器内に収まるサイズで折り畳み、指でつまむためのつまみ部を有することを特徴とする納豆容器で、つまみ部をつまんで前記カバーシートを容器本体と蓋の間に出し、蓋を閉じて押さえ、前記カバーシートを引き出すことで、納豆に密着していた前記カバーシート底面が合わさり、納豆密着面を覆い合い、ぬめりを内側に封じ込め、納豆粒やぬめりが手やゴミ箱に付着する、不快感をもたらすトラブルを解消し、カバーシートを除去できる納豆容器を提供する。
前記カバーシート素材は柔軟性のある合成樹脂製フィルムまたは紙が望ましい、
前記カバーシートつまみ部高さは指でつまめる程度から容器内に収まるサイズ、
前記カバーシートの納豆密着面の周囲に5~10mm程度の余白をとることが望ましい、
前記カバーシートつまみ部は[図]6、7、8、9、のように逆Tの字形の垂部にあたる部分が二重となるよう、容器内に収まるサイズで折り畳み、裁断しながら納豆に設置したり、予め前記形に折り畳み裁断したものを設置することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【007】
納豆を食すため前記カバーシートを除去する際、前記カバーシートつまみ部をつまんで容器本体と蓋の間に出し、蓋を閉じて押さえ、前記カバーシートつまみ部を引き出すことで前記カバーシートの5~10mm程度の前記余白の内側に封じ込めるように前記カバーシート底面が合わさり、納豆密着面を覆い合い、納豆粒やぬめりが手やゴミ箱に付着する、不快感をもたらす、トラブルを解消する。