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特開2024-27096脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027096
(43)【公開日】2024-02-29
(54)【発明の名称】脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20240221BHJP
   A61F 7/03 20060101ALI20240221BHJP
【FI】
A61H7/00 323E
A61F7/08 332R
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023123953
(22)【出願日】2023-07-31
(31)【優先権主張番号】10-2022-0102107
(32)【優先日】2022-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り https://doi.org/10.3389/fresc.2022.931274
(71)【出願人】
【識別番号】510059929
【氏名又は名称】セラジェム カンパニー、リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】523226332
【氏名又は名称】セラジェム クリニカル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CERAGEM CLINICAL,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100179648
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 咲江
(74)【代理人】
【識別番号】100222885
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 康
(74)【代理人】
【識別番号】100140338
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100227695
【弁理士】
【氏名又は名称】有川 智章
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【弁理士】
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100219313
【弁理士】
【氏名又は名称】米口 麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100161610
【弁理士】
【氏名又は名称】藤野 香子
(72)【発明者】
【氏名】イ ギウォン
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AD12
4C100AD14
4C100AF02
4C100BB02
4C100CA13
4C100DA04
4C100DA06
4C100EA06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明はマッサージ装置の安全性および有効性を予測する方法に関し、より詳細には脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法を提供する。
【解決手段】本発明の一側面に係る脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法は、使用者身体の3次元構造データを生成する段階と、脊椎温熱機器の3次元構造データを生成する段階と、前記脊椎温熱機器の設定値を設定する段階と、設定された値で前記脊椎温熱機器が作動することによって使用者身体を加圧する過程で使用者身体に印加される応力および使用者身体の変形率を計算する段階と、使用者身体の変形率値を牽引の程度に変換する段階、および使用者身体の牽引の程度を視角化する段階を含むことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを利用する脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法であって、
前記コンピュータを利用して、
使用者身体の3次元構造データを生成する段階;
前記脊椎温熱機器の3次元構造データを生成する段階;
前記脊椎温熱機器の設定値を設定する段階;
設定された値で前記脊椎温熱機器が作動することによって前記使用者身体を加圧する過程で前記使用者身体に印加される応力および前記使用者身体の変形率を計算する段階;
前記使用者身体の変形率値を牽引の程度に変換する段階;および
前記使用者身体の牽引の程度を視角化する段階;を含む、脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法。
【請求項2】
前記使用者身体を加圧する過程で前記使用者身体に印加される応力および前記使用者身体の変形率を計算する段階は、
前記使用者身体の応力および変形率を視角化する段階を含む、請求項1に記載の脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法。
【請求項3】
前記使用者身体を加圧する過程で前記使用者身体に印加される応力および前記使用者身体の変形率を計算する段階は、
前記脊椎温熱機器の陶磁が高さ方向に沿って上昇することにより前記使用者身体が長さ方向に沿って牽引される過程で前記使用者身体に印加される応力および前記使用者身体の変形率を計算する段階である、請求項1に記載の脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法。
【請求項4】
前記使用者身体を加圧する過程で前記使用者身体に印加される応力および前記使用者身体の変形率を計算する段階は、
前記脊椎温熱機器の陶磁が高さ方向に沿って上昇することにより前記使用者身体が長さ方向に沿って牽引される過程で使用者の脊椎深さに該当する部分の応力および変形率を計算する段階である、請求項1に記載の脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法。
【請求項5】
前記使用者身体の変形率値を牽引の程度に変換する段階は、
前記使用者身体の位置別脊椎間隔データを反映して前記使用者身体の変形率値を補正する段階をさらに含む、請求項1に記載の脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法。
【請求項6】
前記使用者身体の応力および変形率を計算する段階は、
動的明示的公式化(dynamic explicit formulation)を通じて計算する段階である、請求項1に記載の脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法。
【請求項7】
前記脊椎温熱機器の設定値を設定する段階は、
陶磁温度、陶磁の高さ、発熱体の温度を設定する段階である、請求項1に記載の脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法。
【請求項8】
前記使用者身体の牽引の程度を視角化する段階以後には、
設定された陶磁温度、陶磁の高さ、発熱体の温度の範囲内で最適な牽引効果が得られる設定値を導き出す段階をさらに含む、請求項1に記載の脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法。
【請求項9】
前記最適な牽引効果が得られる設定値を導き出す段階は、
前記使用者身体の体形による構造変化により使用者体形別最適な牽引効果が得られる設定値を導き出す段階である、請求項8に記載の脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法。
【請求項10】
前記使用者身体の3次元構造データは、
表皮、皮下脂肪、軟組織、筋肉、脊椎、椎間板、硬膜外脂肪、脳脊髄液、脊髄に区分される3次元構造データである、請求項1に記載の脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマッサージ装置の安全性および有効性を予測する方法に関し、より詳細には脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法に関する。
【背景技術】
【0002】
脊椎牽引は腰椎に一定または間欠的なストレッチング軸力を提供して脊椎組織をより良い整列に分散させ、椎間板(intervertebral disc、IVD)の圧力を減少させ、腰痛(lower back pain、LBP)を管理する物理的な治療である。
【0003】
しかし、従来の脊椎牽引装置は使用者の頭蓋骨方向に脊椎に軸方向(長さ方向)牽引力を印加する方式で使用者の脊椎を牽引したが、このような軸方向牽引は正常な前彎曲率(normal lordotic curvature)を変化させたり、腰椎前彎角度(lumber lordotic angle)を減少させ得、潜在的に筋肉痛、痙攣、関節や靭帯損傷および椎間板の圧力減少が充分でなくなる多様な問題があり得る。
【0004】
また、使用者の身体体形(正常、過体重、中等度肥満、極端な肥満など)を考慮せずに脊椎牽引を進める場合には牽引効果が一定でないこともあり、牽引効果の向上のために脊椎を過度に牽引する場合には使用者が負傷する恐れもある。
【0005】
したがって、脊椎温熱機器を通じて提供される牽引効果を最適化できる技術の開発が必要であるのが実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記のような問題点を解決するためのもので、本発明の目的は、脊椎温熱機器を通じて高さ方向に沿って後方から前方に(posteroanterior、PA、後前方)上昇しながら牽引効果を提供するものの、使用者の身体体形により牽引効果を最適化することができ、これを通じて脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法を提供することである。
【0007】
本発明の課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていないさらに他の課題は下記の記載から本発明が属する技術分野の通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面によると、使用者身体の3次元構造データを生成する段階と、脊椎温熱機器の3次元構造データを生成する段階と、前記脊椎温熱機器の設定値を設定する段階と、設定された値で前記脊椎温熱機器が作動することによって使用者身体を加圧する過程で使用者身体に印加される応力および使用者身体の変形率を計算する段階と、使用者身体の変形率値を牽引の程度に変換する段階、および使用者身体の牽引の程度を視角化する段階を含む脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法が提供される。
【0009】
この時、前記使用者身体を加圧する過程で使用者身体に印加される応力および使用者身体の変形率を計算する段階は、使用者身体の応力および変形率を視角化する段階を含むことができる。
【0010】
この時、前記使用者身体を加圧する過程で使用者身体に印加される応力および使用者身体の変形率を計算する段階は、前記脊椎温熱機器の陶磁が高さ方向に沿って上昇することにより使用者身体が長さ方向に沿って牽引される過程で使用者身体に印加される応力および使用者身体の変形率を計算する段階であり得る。
【0011】
この時、前記使用者身体を加圧する過程で使用者身体に印加される応力および使用者身体の変形率を計算する段階は、前記脊椎温熱機器の陶磁が高さ方向に沿って上昇することにより使用者身体が長さ方向に沿って牽引される過程で使用者の脊椎深さに該当する部分の応力および変形率を計算する段階であり得る。
【0012】
この時、前記使用者身体の変形率値を牽引の程度に変換する段階は、使用者身体の位置別脊椎間隔データを反映して使用者身体の変形率値を補正する段階をさらに含むことができる。
【0013】
この時、前記使用者身体の応力および変形率を計算する段階は、動的明示的公式化(dynamic explicit formulation)を通じて計算する段階であり得る。
【0014】
この時、前記脊椎温熱機器の設定値を設定する段階は、陶磁温度、陶磁の高さ、発熱体の温度を設定する段階であり得る。
【0015】
この時、前記使用者身体の牽引の程度を視角化する段階以後には、設定された陶磁温度、陶磁の高さ、発熱体の温度の範囲内で最適な牽引効果が得られる設定値を導き出す段階をさらに含むことができる。
【0016】
この時、前記最適な牽引効果が得られる設定値を導き出す段階は、使用者身体の体形による構造変化により使用者体形別最適な牽引効果が得られる設定値を導き出す段階であり得る。
【0017】
この時、前記使用者身体の3次元構造データは、表皮、皮下脂肪、軟組織、筋肉、脊椎、椎間板、硬膜外脂肪、脳脊髄液、脊髄に区分される3次元構造データであり得る。
【発明の効果】
【0018】
前記の構成により、本発明の実施例に係る脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法は、使用者身体の3次元構造データと脊椎温熱機器の3次元構造データを生成し、脊椎温熱機器が設定値により作動する過程で使用者身体に印加される応力および使用者身体の変形率を計算した後、これを牽引の程度に変換することによって使用者の身体体形により牽引効果を最適化することができ、これを通じて脊椎温熱機器の安全性および有効性予測できるようになる。
【0019】
本発明の効果は前記した効果に限定されるものではなく、本発明の詳細な説明または請求の範囲に記載された発明の構成から推論可能なすべての効果を含むものと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施例に係る脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法を図示したフローチャートである。
図2】本発明の一実施例に係る脊椎温熱機器を図示した斜視図である。
図3】本発明の一実施例に係る脊椎温熱機器を図示した平面図である。
図4】使用者の腰モデルを図示した図面であり、(a)は正常BMI使用者の腰MRIスキャン結果を図示した図面であり、(b)は組織分割(Segmentation of tissues)を図示した図面であり、(c)は腰椎ディスクと脊椎の3Dレンダリング図面であり、(d)は腰椎ディスクと脊椎の有限要素メッシュ(Finite element mesh)を図示した図面である。
図5】本発明の一実施例に係る脊椎温熱機器およびベッドのマットレイヤを図示した図面であって、多様な牽引水準で陶磁の垂直位置を示しており、(a)は停止位置(resting position)を示し、(b)は牽引水準3(TL3)で陶磁の垂直変位を示し、(c)は牽引水準6(TL6)で陶磁の垂直変位を示し、(d)は牽引水準9(TL9)で陶磁が到達できる最大高さ(停止位置より62mm上昇)を示した図面である。
図6】本発明の一実施例に係る脊椎温熱機器およびモデルアセンブリを図示した図面であり、(a)は印加される応力(stress)を図示した図面であり、(b)は脊椎温熱機器によって生成された後前方牽引によって正常BMI使用者の組織に発生する変形(strain)を図示した図面である。
図7】多様なBMIモデルに対する3D応力を図示した図面であり、(a)は正常BMI使用者に対して牽引水準5、7および9での応力を図示した図面であり、(b)は過体重BMI使用者に対して牽引水準5、7および9での応力を図示した図面であり、(c)は中等度肥満BMI使用者に対して牽引水準5、7および9での応力を図示した図面であり、(d)は極端な肥満BMI使用者に対して牽引水準5、7および9での応力を図示した図面である。
図8】多様なBMIモデルに対する平均応力を量的に比較した図面であり、(a)~(f)は各腰椎ディスクの位置別牽引水準(TL1~9)による平均応力をBMI(正常、過体重、中等度肥満、極端な肥満)により分類して図示した図面である。
図9】多様なBMIモデルに対する3D変形を図示した図面であり、(a)は正常BMI使用者に対して牽引水準5、7および9での変形を図示した図面であり、(b)は過体重BMI使用者に対して牽引水準5、7および9での変形を図示した図面であり、(c)は中等度肥満BMI使用者に対して牽引水準5、7および9での変形を図示した図面であり、(d)は極端な肥満BMI使用者に対して牽引水準5、7および9での変形を図示した図面である。
図10】多様なBMIモデルに対する変形を量的に比較した図面であり、(a)~(f)は各腰椎ディスクの位置別牽引水準(TL1~9)による変形をBMI(正常、過体重、中等度肥満、極端な肥満)により分類して図示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例について、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。本発明を明確に説明するために図面で説明にかかわらない部分は省略し、明細書全体を通じて同一または類似する構成要素に対しては同じ参照符号を付した。
【0022】
本明細書および請求の範囲に使われた単語と用語は通常的または辞書的な意味に限定解釈されず、自身の発明を最善の方法で説明するために発明者が用語と概念を定義できる原則に則り本発明の技術的思想に符合する意味と概念で解釈されるべきである。
【0023】
図1は本発明の一実施例に係る脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法を図示したフローチャートであり、図2は本発明の一実施例に係る脊椎温熱機器を図示した斜視図であり、図3は本発明の一実施例に係る脊椎温熱機器を図示した平面図であり、図4は使用者の腰モデルを図示した図面であり、(a)は正常BMI使用者の腰MRIスキャン結果を図示した図面であり、(b)は組織分割(Segmentation of tissues)を図示した図面であり、(c)は腰椎ディスクと脊椎の3Dレンダリング図面であり、(d)は腰椎ディスクと脊椎の有限要素メッシュ(Finite element mesh)を図示した図面であり、図5は本発明の一実施例に係る脊椎温熱機器およびベッドのマットレイヤを図示した図面であって、多様な牽引水準で陶磁の垂直位置を示しており、(a)は停止位置(resting position)を示し、(b)は牽引水準3(TL3)で陶磁の垂直変位を示し、(c)は牽引水準6(TL6)で陶磁の垂直変位を示し、(d)は牽引水準9(TL9)で陶磁が到達できる最大高さ(停止位置より62mm上昇)を示した図面である。ここでX軸は長さ方向(軸方向)であって、脊椎温熱機器が使用者を温熱マッサージするために使用者身体に沿って移動する方向を意味し、Y軸は幅方向であって、使用者の左右方向を意味し、Z軸は高さ方向であって、脊椎温熱機器の陶磁が使用者を加圧するために上昇する方向を意味する。本発明を明確に説明するために説明にかかわらない部分は図面で省略する。
【0024】
図1に図示された通り、本発明の実施例によると、コンピュータを利用する脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法であって、このようなコンピュータを利用して、使用者身体の3次元構造データを生成する段階(S100)と、脊椎温熱機器10の3次元構造データを生成する段階(S200)と、前記脊椎温熱機器10の設定値を設定する段階(S300)と、設定された値で前記脊椎温熱機器10が作動することによって使用者身体を加圧する過程で使用者身体に印加される応力および使用者身体の変形率を計算する段階(S400)と、使用者身体の変形率値を牽引の程度に変換する段階(S500)、および使用者身体の牽引の程度を視角化する段階(S600)を含む脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法が提供される。
【0025】
この時、コンピュータはウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパソコン、ラップトップ(laptop)、タブレットPC、スレートPCなどを含むことができ、コンピュータには前記のそれぞれの段階を遂行するための制御部と、使用者の命令を入力するための入力部と、使用者に結果を見せるための出力部が備えられ得る。
【0026】
制御部はプロセッサ(Processor)、制御プログラムが保存されたロム(ROM)および入力される信号またはデータを保存したり、遂行される多様な作業に対応する保存領域として使われるラム(RAM)を含むことができる。
【0027】
また、制御部と電気的に連結される別個の回路基板にプロセッサ、ラムまたはロムを含むプロセッシングボード(graphic processing board)を含むことができる。プロセッサ、ラムおよびロムは内部バス(bus)を通じて相互に連結され得る。
【0028】
また、制御部はプロセッサ、ラムおよびロムを含む構成要素を指称する用語で使われ得る。また、制御部はプロセッサ、ラム、ロム、およびプロセッシングボードを含む構成要素を指称する用語で使われてもよい。
【0029】
入力部はコンピュータの制御のために使用者から所定の指示や命令が入力される。例えば、入力部はキーボード(keyboard)、マウス(mouse)、トラックボール(trackball)、TGC(Time Gain Compensation)制御ノブ、LGC(Lateral Gain Compensation)制御ノブ、またはパドル(paddle)などのような使用者インターフェースを含むことができる。
【0030】
出力部は一つ以上のディスプレイ領域に結果を表示することができる。使用者はディスプレイ領域を通じて視角化された結果を確認することができる。
【0031】
この時、使用者身体に関連したデータは予め保有している使用者身体データであり得、これはCT(Computed Tomography)やMRI(magnetic resonance imaging)データであり得る。また、使用者身体データは表皮、皮下脂肪、軟組織、筋肉、脊椎、椎間板、硬膜外脂肪、脳脊髄液、脊髄に区分される3次元構造データであり得る。このように使用者身体データをモデリングしてシミュレーションを遂行すれば多様な使用者の体形に対する安全性および有効性予測が可能となる。すなわち、BMI数値により応力および変形率が変わり、これとともに負傷する危険があるかどうかが変わることになり、これを通じてBMI数値により最適な牽引効果を提供できる応力および変形率を導き出すことができ、これを脊椎温熱機器10に反映すれば、多様な使用者に最適な牽引効果を提供することができるようになるだけでなく負傷を避けることができる注意事項の伝達も可能となる。
【0032】
CP Spineアレイコイルが装着された3T Siemens MAGNETOM Prismaスキャナを使って健康的な成人男性(BMI:25kg/m、年齢:42才)のT2-加重MRI(T2-weighted MRI)を遂行(アメリカ、ペンシルバニア州シーメンスヘルスケア、Siemens Healthineers、PA、USA)した。イメージ収集媒介変数は、TE=99ms、TR=7040ms、フリップ角度=130°、FOV=256mm、SNR=1、面内解像度=256×256、スライス厚さ=1mm、ボクセル大きさ:1×1×1mmに設定された。
【0033】
MRIは映像強度により皮膚、皮下脂肪、軟組織、筋肉、椎間板、脊椎、硬膜外脂肪、脳脊髄液、脊髄の9個の組織マスクに分割された。手動組織分割はまずイメージ臨界値を指定して遂行した後、フルードフィル(flood fill)、膨張(dilation)および侵食(erosion)のような形態学的フィルタリングをSimpleware ScanIP(Synopsys Inc.,CA、USA)で遂行した。徹底した検討と調整を通じて対象の脊椎と周辺組織の最先端精密度を保障した。
【0034】
正常BMI使用者の皮下脂肪(厚さ:13mm)を人工的にさらに拡張して他のBMI値、すなわち過体重(25<BMI<30、厚さ:26mm)、中等度肥満(30<BMI<40、厚さ:52mm)、極端な肥満(40<BMI<65、厚さ:86mm)で設定した。拡張手続き(dilation procedure)のために正常BMI脊椎モデルの皮下脂肪を先に皮膚と併合した後、前述した脂肪厚さで等尺性(isometrically)拡張させた後、併合されたマスクを皮膚の本来の厚さ(~1mm)だけさらに拡張して新しいスキンマスクを形成した。
【0035】
4個のBMIモデルは適応的四面体ボクセル基盤メッシングアルゴリズム(adaptive tetrahedral voxel-based meshing algorithm)を使ってSimpleware ScanIPでさらに微細なメッシュに形成された。その結果、正常BMIモデルは>3.36Mの四面体要素(tetrahedral elements)で構成され、過体重BMIモデルは>3.43M要素、中等度肥満モデルは>3.46M要素、そして極端な肥満モデルは>3.68M要素を含んだ。4つのモデルは後ほどFEM(有限要素方法)モデルを計算的に解決するためにAbaqus(v.2019、Dassault Systems、MA、USA)に持ってきた。
【0036】
後前方牽引力を提供する脊椎温熱機器10(Master 4、CGM MB-1901、CERAGEM Co.Ltd.,チョナン)の数値モデリングを使って適用した。脊椎温熱機器10の部品位置の指定のためにAbaqus(v.2019、Dassault Systems、MA、USA)に持ってきて多様な稼動構成要素の回転連結(ヒンジ)を生成し、適応型四面体ボクセル基盤メッシュアルゴリズムを使って形成された。脊椎温熱機器10は装置ベッド上に仰臥位姿勢で横になっている患者の頭蓋骨方向である長さ方向Xに沿って水平に移動することができる。また、脊椎温熱機器10は装置マットの下に位置した4個のマッサージ陶磁11で構成され、4個の陶磁11は長方形の頂点位置に配列される。陶磁11間の幅方向Yの距離aは56mmであり、上端および下端の陶磁11間の長さ方向Xの距離は32mmである。4個の陶磁11に対する幅cは65mm、円形終端の直径dは45mm、二つの円形終端の間の間隔eは30mmである。
【0037】
脊椎温熱機器10には陶磁11の長さ方向Xの位置を調整する駆動部12が備えられ得、陶磁11を支持するための支持部13が備えられ得る。支持部13は長さ方向Xの一側に配置される陶磁11を支持する第1支持部材13aと、長さ方向Xの他側に配置される陶磁11を支持する第2支持部材13bを含むことができる。
【0038】
前記のように、脊椎温熱機器10の3次元構造データを生成した後に脊椎温熱機器10の設定値を設定することになる。このような設定値は使用者が選択した温熱マッサージモードによる陶磁11温度、陶磁11の高さ、発熱体の温度などであり得る。
【0039】
以後、設定された値で脊椎温熱機器10が作動することによって使用者身体を加圧する過程で印加される応力および使用者身体の変形率を計算することになる。この時、使用者の表皮、筋肉、脊椎、椎間板の応力および変形率を計算することができる。
【0040】
陶磁11は使用者の脊椎曲律を識別するために高さ方向Zに沿って垂直に移動する。その後、陶磁11は使用者脊椎の腰椎または頚椎部位の特定位置に移動し、少しずつ高さ方向Zにマッサージローラを持ち上げる。陶磁11の垂直変位は脊椎温熱機器10の牽引水準(TL)の設定によって制御される。全体の動作範囲は9個の連続TL値に分かれる。ここで陶磁11の垂直変位は各牽引水準で約6.9mm増加してTL9で最大垂直変位が62mmとなる。図5は初期位置(図5の(a))と牽引水準3、6および9に該当する三つの垂直位置水準(図5の(b)、(c)、(d))で脊椎温熱機器10とベッドのマットを図示する。
【0041】
Abaqusで使用者モデルと脊椎温熱機器10のアセンブリが生成された。対象モデルは0.1mmの間隔をおいて脊椎温熱機器10とベッドのマットの真上に位置した。陶磁11の表面とベッドのマットの下面の間に接触条件を具現し、ベッドのマットの上面と使用者の後面の間に二つ目の接触条件を具現した。陶磁11とベッドのマットの上面をマスター表面と定義し、ベッドのマットの下面と対象者の背中の皮膚を接触条件に対するスレーブ表面として識別した。このような表面間の接触は接線方向で摩擦がないものと定義され、法線方向で「ハード接触」と定義される。使用者の前方の側面である上端と下端でノードセットを選択し、3個の空間座標で平行移動が0である境界条件と定義し、任意の方向に自由に回転することができる。各組織構成要素には線形弾性材料属性が割り当てられた。(1)皮膚(E=160MPa;ν=0.49;ρ=1020kgm-3)、(2)筋肉(7MPa、ν=0.49、ρ=1100kgm-3)、(3)軟組織(E=23.5MPa、ν=0.49、ρ=1057kgm-3)、4脊椎(E=17GPa、ν=0.30、ρ=1、800kgm-3)、(5)椎間板(E=17MPa、ν=0.49、ρ=1100kgm-3)、(6)皮下脂肪/硬膜外脂肪:(E=3MPa、ν=0.49、ρ=920kgm-3)、(7)CSF:(K=2.25GPa、ν=0.499、ρ=1000kgm-3)、(8)脊髄/硬膜:(E=10MPa、ν=0.49、ρ=1057kgm-3)。陶磁11の変位によって使用者モデルで生成された変形(deformation)、応力(stress)および変形(strain)を解決するために動的明示的公式化(dynamic explicit formulation)が使われた。
【0042】
図6は本発明の一実施例に係る脊椎温熱機器およびモデルアセンブリを図示した図面であり、(a)は印加される応力(stress)を図示した図面であり、(b)は脊椎温熱機器によって生成された後前方牽引によって正常BMI使用者の組織に発生する変形(strain)を図示した図面である。
【0043】
牽引水準9で正常BMI対象モデルの組織に対する機械的作動によって生成された効果の中間視床ビューは図6に図示された通りであり、長さ方向の一側(前方)に配置された第1支持部材13aは、脂肪組織層に最も大きい変形を起こすだけでなく脊椎L2~L4位置の真下で最大牽引力を生成することを確認することができる。3D応力は図6の(a)に図示され、変形率は図6の(b)に図示される。この結果はL2~L4腰椎の中心で最も大きい応力と変形が発生することを示す。応力プロットはvon Mises応力(von Mises stresses)を示し、機械的牽引作用による腰の応力異質性を示す。予想通り、石灰化された組織(calcified tissues)は最も高い弾性係数を有しているので、最も高い応力と最も小さい変形が脊椎で発生する。椎間板の内部応力は牽引水準の関数で増加する。このような応力は機械的牽引前にディスクの圧縮応力水準を相殺する。
【0044】
図7は多様なBMIモデルに対する3D応力を図示した図面であり、(a)は正常BMI使用者に対して牽引水準5、7および9での応力を図示した図面であり、(b)は過体重BMI使用者に対して牽引水準5、7および9での応力を図示した図面であり、(c)は中等度肥満BMI使用者に対して牽引水準5、7および9での応力を図示した図面であり、(d)は極端な肥満BMI使用者に対して牽引水準5、7および9での応力を図示した図面である。
【0045】
正常、過体重、中等度肥満および極端な肥満(列パネル)使用者に対する牽引水準5、7および9(行パネル)での応力は図7に図示された通りである。最も高い応力は最も高い牽引水準の場合、正常BMIモデルで発生することを確認することができる。機械的牽引の効果は過体重、中等度肥満および極端な肥満モデルでも確認できるが、応力の相対的強度はBMIの関数で減少する。多様なBMIモデルの腰椎ディスクおよび脊椎の3D応力分析は、機械的牽引の効果がすべてのモデルで明白であることを示してくれる。正常BMIは腰椎椎間板で最も高い応力緩和があるモデルであり、応力緩和強度はモデルのBMIに反比例する。極端な肥満BMIモデルにおいても依然として脊椎温熱機器10の機械的牽引が存在する。
【0046】
図8は多様なBMIモデルに対する平均応力を量的に比較した図面であり、(a)~(f)は各腰椎ディスクの位置別牽引水準(TL1~9)による平均応力をBMI(正常、過体重、中等度肥満、極端な肥満)により分類して図示した図面である。
【0047】
図8には正常、過体重、中等度肥満および極端な肥満に対して牽引水準(TL1~9)の関数で図示されている。この曲線は機械的牽引水準の関数で6個の腰椎ディスクそれぞれのすべてのノード(ディスク当たり約20,000個のノード)で応力を平均化して得た。腰椎ディスクで発生する内部応力はBMIと牽引水準により0.075~1.7MPa範囲の可変性を示し、このような内部応力は正常BMIモデルで最大であり、BMIが増加するにつれて内部応力が減少することを確認することができる。
【0048】
陶磁11がTL4で腰と接触し始めるので、モデルの応力はTL4以下の場合に0値に近く維持される。腰椎ディスクで発生する内部応力は、BMIと牽引水準(TL5~TL9)により0.075~1.7MPa範囲の可変性を示す。正常BMIモデルはT12-L1ディスク(~0.35MPa)で最も低い応力を示し、L5-Sディスク(~0.8MPa)がその後に続く。L1-L2およびL4-L5ディスク(~1.2MPa)で類似する水準の最大応力が確認され、L3-L4ディスク(~1.5MPa)でそれより少しだけ高く、L2-L3ディスク(~1.8MPa)で最も高い応力が確認された。多様な腰椎椎間板で牽引水準により応力は非線形に増加し、これは線形弾性モデルを使って定義された組織の機械的特性にもかかわらず、モデルおよび脊椎の形態/曲率とモデルで考慮された多様な組織の複合的/非均質的変形(complex/inhomogeneous deformation)によるものであり得る。腰の後方に脂肪組織があれば椎間板で見られるストレスの大きさが減ることになる。過体重BMIモデルは一般BMIモデルと比較する時、ディスク応力では類似する傾向を示すが応力の大きさは約10~20%減少する。中等度および極端なBMIモデルに対して同等な行動が確認されるが、応力の大きさはそれぞれ約50%および75%減少する。この定量的結果はマッサージベッドの機械的牽引と各腰椎ディスクの応力緩和の間の因果関係を示す。一般的にL2-L3ディスクが最も高い応力を受け、T12-L1ディスクが最も低い応力を受けた。図8に図示された通り、ディスクの内部応力が正常BMIモデルで最大であり、BMIが増加するにつれて減少することを示す定性的結果を確認した。
【0049】
一例として、ディスクに印加される応力が0.1MPaであるときに使用者が負傷を負い得ると仮定すれば使用者の身体体形により使用できる牽引水準が定められ、このような水準を越える場合、使用者に警告をすることができる。また、ディスクの位置別に使用できる牽引水準が変わるため、これを反映して使用者に適合な牽引水準を提供することができる。
【0050】
図9は多様なBMIモデルに対する3D変形を図示した図面であり、(a)は正常BMI使用者に対して牽引水準5、7および9での変形を図示した図面であり、(b)は過体重BMI使用者に対して牽引水準5、7および9での変形を図示した図面であり、(c)は中等度肥満BMI使用者に対して牽引水準5、7および9での変形を図示した図面であり、(d)は極端な肥満BMI使用者に対して牽引水準5、7および9での変形を図示した図面である。最も高い変形は正常BMI使用者に対して最も高い牽引水準で発生するが、中等度および極端な肥満BMI使用者の脂肪および軟組織は最も多い変形が発生するだけでなく、このような変形から椎間板を保護するということを確認することができる。
【0051】
機械的緊張の挙動は牽引水準およびBMIの関数であって、すべての組織およびモデルの応力と同一である。図9は牽引水準5、7、9(行パネル)で正常、過体重、中等度肥満および極端な肥満(列パネル)のような多様なBMIモデルに対する3D変形を示してくれる。応力結果と似ているように、陶磁11がTL4からTL5に移動する時に陶磁11が腰の組織に接触するためTL4以下のすべてのモデルで変形は実質的に0である。TL5で我々は腰の変形を容易に観察することができる。最大変形は最も高い牽引水準である場合、正常BMIモデルで発生することを確認することができる。しかし、中等度および極端な肥満モデルの脂肪および軟組織は最も多く変形されるだけでなく、このような変形から椎間板で印加される応力を減少させるということを確認することができる。
【0052】
図10は多様なBMIモデルに対する変形を量的に比較した図面であり、(a)~(f)は各腰椎ディスクの位置別牽引水準(TL1~9)による変形をBMI(正常、過体重、中等度肥満、極端な肥満)により分類して図示した図面である。腰椎ディスクで発生する変形はBMIと牽引水準により0.005~0.1範囲の可変性を示し、このような変形は正常BMIモデルで最大であり、BMIが増加するにつれて内部応力が減少することを確認することができる。
【0053】
図10に図示された通り、椎間板の平均変形水準を定量化する接近方式は内部応力の測定について前記にて説明したのと類似している。全般的に、TL9で平均変形範囲が多様なBMIモデルに対してそれぞれ0.004~0.1の間であるが、ディスクにより異なるということを確認することができる。特に、このような結果は、L2-L3ディスクが最も高い変形率(最大0.1変形率)を有するディスクであり、T12-L1ディスクが最も低い変形率を有することを示す。他のディスクに対する曲線は、実際に応力に対して得た曲線と類似しているため傾向も類似している。T12-L1ディスクの最大変形率はすべての腰椎ディスクの中で最も小さく(~0.018)、L5-Sディスク(~0.045)がその後に続く。最大変形率はL1-L2ディスク(~0.06)、L4-L5ディスク(~0.07)およびL3-L4ディスク(~0.08)でさらに大きく、L2-L3ディスク(約0.1)で最大で変形に到達する。応力と似ているように、過体重BMIモデルの変形は正常BMIモデルより10~20%低い。中等度肥満BMIモデルは正常BMIモデルと比較する時に約50%さらに低い変形率を有し、極端な肥満BMIモデルは正常モデルより~75%さらに低い変形を示す。したがって、この曲線を通じてディスクの内部変形が正常BMIモデルで最も高く、BMIが増加するにつれて減少するということを確認することができる。
【0054】
一例として、ディスクの変形が0.05であるときに使用者が負傷を負い得ると仮定すれば使用者の身体体形により使用できる牽引水準が定められ、このような水準を越える場合、使用者に警告をすることができる。また、ディスクの位置別に使用できる牽引水準が変わるため、これを反映して使用者に適合な牽引水準を提供することができる。
【0055】
この時、前記使用者身体を加圧する過程で使用者身体に印加される応力および使用者身体の変形率を計算する段階(S400)は、使用者身体の応力および変形率を視角化する段階を含むことができる。このような使用者身体は計算された表皮、筋肉、脊椎、椎間板等の使用者身体のいずれか一つ以上の部位であり得る。
【0056】
また、前記使用者身体を加圧する過程で使用者身体に印加される応力および使用者身体の変形率を計算する段階(S400)は、前記脊椎温熱機器10の陶磁11が高さ方向Zに沿って上昇することにより使用者身体が長さ方向Xに沿って牽引される過程で使用者身体に印加される応力および使用者身体の変形率を計算する段階であり得る。すなわち、後前方牽引を通じて使用者身体が長さ方向Xに沿って牽引される過程で使用者身体に印加される応力および使用者身体の変形率を計算するように構成されるのである。
【0057】
この時、前記使用者身体を加圧する過程で使用者身体に印加される応力および使用者身体の変形率を計算する段階(S400)は、前記脊椎温熱機器10の陶磁が高さ方向Zに沿って上昇することにより使用者身体が長さ方向Xに沿って牽引される過程で使用者の脊椎深さに該当する部分の応力および変形率を計算する段階であり得る。一例として、正常BMIの使用者は皮膚表面から3cm深さに該当する部分に脊椎およびこれを囲む筋肉(一例として、脊柱起立筋)が位置するため、このような部分の応力および変形率を計算することによって最適な牽引効果を提供できることになる。
【0058】
一方、前記使用者身体の変形率値を牽引の程度に変換する段階(S500)は、使用者身体の位置別脊椎間隔データを反映して使用者身体の変形率値を補正する段階をさらに含むことができる。一例として、使用者身体の位置別脊椎間隔データはCT、MRIなど多様な技術を通じて確保することができ、このような方式で使用者身体の変形率値を補正する場合さらに正確な牽引の程度を導き出すことができるようになるため、使用者に適合な脊椎温熱機器10の設定値の導出が可能となる。
【0059】
また、前記使用者身体の応力および変形率を計算する段階は、動的明示的公式化(dynamic explicit formulation)を通じて計算する段階であり得る。
【0060】
この時、前記脊椎温熱機器の設定値を設定する段階は、陶磁11温度、陶磁11の高さ、発熱体の温度を設定する段階であり得、使用者が選択した温熱マッサージモードにより変更され得る。
【0061】
一方、前記使用者身体の牽引の程度を視角化する段階(S600)以後には、設定された陶磁11温度、陶磁11の高さ、発熱体の温度の範囲内で最適な牽引効果が得られる設定値を導き出す段階をさらに含むことができる。すなわち、使用者身体の牽引の程度を視角化することによって使用者に適合な牽引の程度が得られるように設定値を導き出すのである。
【0062】
この時、前記最適な牽引効果が得られる設定値を導き出す段階は、使用者身体の体形による構造変化により使用者体形別最適な牽引効果が得られる設定値を導き出す段階であり得る。すなわち、BMI数値により牽引の程度が変わり、これとともに負傷する危険があるかどうかが変わるため、BMI数値により最適な牽引の程度を導き出す必要があり、これを脊椎温熱機器10に反映すれば多様な使用者に最適な牽引効果を提供できるだけでなく温熱マッサージ過程で使用者が負傷を避けることができるように注意事項の伝達も可能となる。
【0063】
前記にて詳察した通り、本発明の実施例に係る脊椎温熱機器の安全性および有効性予測方法は、使用者身体の3次元構造データと脊椎温熱機器10の3次元構造データを生成し、脊椎温熱機器10が設定値により作動する過程で使用者身体に印加される応力および使用者身体の変形率を計算した後、これを牽引の程度に変換することによって使用者の身体体形により牽引効果を最適化することができ、これを通じて脊椎温熱機器の安全性および有効性予測できるようになる。
【0064】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明の思想は本明細書に提示される実施例によって制限されず、本発明の思想を理解する当業者は同じ思想の範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、追加などによって他の実施例を容易に提案できるであろうが、これもまた本発明の思想範囲内に入るものと言える。
【符号の説明】
【0065】
10 脊椎温熱機器
11 陶磁
12 駆動部
13 支持部
13a 第1支持部材
13b 第2支持部材
X 長さ方向
Y 幅方向
Z 高さ方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10