(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027141
(43)【公開日】2024-02-29
(54)【発明の名称】光学手振れ補正アクチュエータおよびその組み立て方法と組み立て装置
(51)【国際特許分類】
G03B 5/00 20210101AFI20240221BHJP
H05K 7/14 20060101ALI20240221BHJP
H04N 23/50 20230101ALI20240221BHJP
H04N 23/68 20230101ALI20240221BHJP
H04N 23/55 20230101ALI20240221BHJP
G03B 11/00 20210101ALI20240221BHJP
【FI】
G03B5/00 J
H05K7/14 K
H04N23/50
H04N23/68
H04N23/55
G03B11/00
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023216905
(22)【出願日】2023-12-22
(62)【分割の表示】P 2021203619の分割
【原出願日】2021-12-15
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【弁理士】
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】宮木 隆浩
(57)【要約】
【課題】センサーシフト方式のアクチュエータの製造コストを下げる、センサーシフト方式の光学手振れ補正アクチュエータ及びその組み立て方法と組み立て装置を提供すること。
【解決手段】本開示は、配線を含むFPCをアクチュエータケースに組み立て後、イメージセンサーをマウントした基板をFPCと電気的に接合して、イメージセンサーをマウントしたFPCをアクチュエータのケースに組み立てることを避けたことで、アクチュエータの組み立ての不具合による高いコストのイメージセンサーの廃棄を低減し、センサーシフト方式のアクチュエータの製造コストを低減できる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサーシフト方式の光学手振れ補正OISアクチュエータの組み立て方法であって、
イメージセンサーの配線が設定されるフレキシブルプリント回路FPCをOISアクチュエータのケースにマウントすることと、
前記イメージセンサーをマウントした基板と前記ケースにおけるFPCとを電気的に接合することを含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
請求項1に記載される方法であって、
前記フレキシブルプリント回路FPCをOISアクチュエータのケースにマウントすることは、
OISアクチュエータのベースを前記FPCにマウントすることと、
前記ベースをマウントしたFPCを前記OISアクチュエータのケースに組み立てることを含むことを特徴とする、方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載される方法であって、
前記イメージセンサーをマウントした基板と前記ケースにおけるFPCとを電気的に接合する前に、前記イメージセンサーを前記基板にマウントすることを含むことを特徴とする、方法。
【請求項4】
請求項3に記載される方法であって、
前記イメージセンサーを前記基板にマウントした後、イメージセンサーの上に配置された前記赤外線カットオフフィルターアセンブリが基板に取り付けられることを含むことを特徴とする、方法。
【請求項5】
請求項3に記載される方法であって、前記赤外線カットオフフィルターアセンブリが、支持部と、前記支持部に固定され、前記支持部を介して前記基板に接続する赤外線カットオフフィルターを含むことを特徴とする、方法。
【請求項6】
請求項3に記載される方法であって、
前記イメージセンサーをマウントした基板と前記ケースにおけるFPCとを電気的に接合することは、
フリップチップで前記基板とFPCを電気的に接合することを含み、前記基板の裏面と前記FPCにそれぞれに対応するランドを設置することを含むことを特徴とする、方法。
【請求項7】
請求項1に記載される方法であって、
前記イメージセンサーをマウントした基板と前記ケースにおけるFPCとを電気的に接合することは、
半田付けで前記基板とFPCを電気的に接合することを含むことを特徴とする、方法。
【請求項8】
センサーシフト方式の光学手振れ補正OISアクチュエータであって,前記OISアクチュエータは、請求項1~7のいずれかの一つに記載される方法による組み立てたものであることを特徴とする、光学手振れ補正OISアクチュエータ。
【請求項9】
センサーシフト方式の光学手振れ補正OISアクチュエータ的組み立て装置であって、
プロセッサーと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサー上で実行可能なプログラムまたは指令とを含み、前記プログラムまたは指令が前記プロセッサーにより実行されると、請求項1~7のいずれかの一つに記載される組み立て方法を実現することを特徴とする、光学手振れ補正OISアクチュエータ的組み立て装置。
【請求項10】
プログラムまたは指令が記憶される読み取り可能な記憶媒体であって、
前記プログラムまたは指令が前記プロセッサーにより実行されると、請求項1~7のいずれかの一つに記載される組み立て方法を実現することを特徴する、読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光学素子分野に係り、特に、センサーシフト方式の光学手振れ補正アクチュエータおよびその組み立て方法に係る。
【背景技術】
【0002】
画像処理用のハードウェア技術の発展及びユーザーの画像に対する撮影のニーズの増加に伴い、光学手振れ補正(Optical Image Stabilization、OIS)などの機能が、携帯端末(例えば、スマトフォン、PDA及び独立のカメラ装置など)に搭載されたカメラモジュールなどに適用された。
【0003】
光学手振れ補正(Optical Image Stabilization、OIS)機能とは、振動によってレンズが振れる時に、レンズを有するブラケットを、この振れを補正する方向へ適応に動かして画像の鮮明さを向上させる機能を意味する。
【0004】
従来技術において、センサーシフト光学手振れ補正(Sensor-Shift OIS)技術が知られている。この技術は、感光性素子(イメージセンサー)を、電磁効果により平行にスライド可能な台に固定して撮影する際に、前記台は、電磁的なヒステリシスによる感光性素子の短時間で静止することによって、ある程度の光学手振れ補正を図る。
【0005】
従来技術では、センサーシフト方式の光学手振れ補正アクチュエータの組み立てにおいて、イメージセンサー破壊しやすいので、センサーシフト方式のアクチュエータのコストが上がる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、センサーシフト方式のアクチュエータの製造コストを下げる、センサーシフト方式の光学手振れ補正アクチュエータ及びその組み立て方法を提供する目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の技術課題を解決するために、本開示は、以下のように実現される。
第一の態様として、センサーシフト方式の光学手振れ補正OISアクチュエータ的組み立て方法であって、
イメージセンサーの配線が設定されるフレキシブルプリント回路FPCをOISアクチュエータのケースにマウントすることと、
前記イメージセンサーをマウントした基板と前記ケースにおけるFPCとを電気的に接合することを含む。
第二の態様として、センサーシフト方式の光学手振れ補正OISアクチュエータであって,前記OISアクチュエータが前記第一の態様に記載される方法による組み立てたものである。
第三の態様として、センサーシフト方式の光学手振れ補正OISアクチュエータ的組み立て装置であって,プロセッサーと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサー上で実行可能なプログラムまたは指令とを含み、前記プログラムまたは指令が前記プロセッサーにより実行されると、前記第一の態様に記載される組み立て方法を実現する。
第四の態様として、プログラムまたは指令が記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムまたは指令が前記プロセッサーにより実行されると、前記第一の態様に記載される組み立て方法を実現する。
【発明の効果】
【0008】
本開示の実施例において、配線を含むFPCをアクチュエータのケースに組み立てた後、イメージセンサーをマウントした基板をFPCに電気的に接合することによって、イメージセンサーをマウントしたFPCをアクチュエータのケースに組み立てることを避けたことで、アクチュエータの組み立ての不具合による高いコストのイメージセンサーの廃棄を低減し、センサーシフト方式のアクチュエータの製造コストを低減できた。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】アクチュエータの組み立てのフローの概要図である。
【
図2】本開示の実施例におけるアクチュエータの組み立てのフローの概要図である。
【
図3】本開示の実施例におけるFPCと基板を電気的に接合する概要図である。
【
図4】本開示の実施例におけるFPCと基板を電気的に接合する別の概要図である。
【
図5】本開示の実施例によるアクチュエータの組み立て装置の構成の概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施例の図面とともに、本開示の実施例の技術手段を明確且つ完全的に記載する。明らかに、記載する実施例は、本開示の実施例の一部であり、全てではない。本開示の実施例に基づき、当業者が創造性のある作業をしなくても為しえる全ての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属するものである。
【0011】
本開示の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」などは、類似した対象を区別するためのものであり、必ずしも特定の順序又は優先順位を説明するためのものではない。ここで説明した本開示の実施例が、例えばここでの図示又は説明以外の順序でも実施できるように、このように使用されたデータは、適宜入れ替えてもよいと理解すべきである。尚且つ、用語「第1」、「第2」などにより区別される対象は、通常同種なものであり、対象な数を限定しない。例えば、第一対象は、一つでもよく、複数でもよい。なお、明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は、接続対象の少なくとも1つを表す。文字「/」は、一般に、前後関連な対象が「或いは」の関係となることを示す。
【0012】
以下、図面とともに、具体的な実施例及びその応用シーンによって、本開示の実施例によるセンサーシフト方式のOISアクチュエータ的組み立て方法を詳細に説明する。
【0013】
図1を参照し、本開示は、センサーシフト( Sensor Shift)方式のOIS アクチュエータ(Actuator)を組み立てるフローを提供する。S11において、PCB( Printed Circuit Board)104をフレキシブルプリント回路(Flexible Printed Circuit,FPC)102~103などと接合する。FPCは、イメージセンサーを配線するためのものであり、イメージセンサー(Image Sensor)101を基板104にマウントする。基板104は、具体的に、PCBであってもよい。S12において、赤外線カットオフフィルターアセンブリ105をイメージセンサー101の上に位置するように、PCB104にマウントし、S13に示す構成となる。次に、OISアクチュエータベース106を前記PCB104に接合し、S14に示す構造となる。S15において、OISアクチュエータベース106が接合された構造をアクチュエータケース107に組み立て、S16に示すような組み立て済みのアクチュエータ構造となる。
【0014】
FPCがフラットな状態で、イメージセンサーをFPCにマウントするほうが作業性が良いため、上記組み立て方法は、アクチュエータ組み立ての際に、先ずFPCにイメージセンサーをマウントしてからアクチュエータ組み立てを始める。しかし、前記方法では、その後のアクチュエータ組み立てに、イメージセンサーをマウントしたFPCをケースに組み立てる必要があり、そうすると一番部品単価の高いイメージセンサーを傷つけてしまう可能性がある。又、アクチュエータ組み立ての際の不良の場合にもこの部品単価の高いイメージセンサーも一緒に廃棄しなければならないというリスクもある。又、通常イメージセンサーを取り扱う工場ではクラス100以下のクリーンルームが必要である。通常アクチュエータ組み立て工程ではそれ程高いクリーン度は要求されておらず、アクチュエータ組み立て工程への設備投資が必要となる。
【0015】
上記組み立て方法によれば、アクチュエータ組み立ての際に、高いコストのイメージセンサーを傷つけてしまたり、破壊させたりするようなリスクがある。又は、アクチュエータ組み立ての際の不良による高いコストのイメージセンサーを廃棄しなければならないというリスクもある。また、上記組み立て方法は、イメージセンサーを搭載したFPCを取り扱うためのクリーンルームが必要となり、アクチュエータサプライヤーの負担を増やした。
【0016】
従来方法の問題を解決するために、本開示の実施例は、イメージセンサーをマウントした基板と配線用のFPCを分けて、配線を含むFPCをアクチュエータに組み立てた後に、イメージセンサーをマウントした基板をFPCと電気的に接合するようにしたことでアクチュエータ組み立ての不良によりコストの高いイメージセンサーの廃棄を低減し、センサーシフトアクチュエータの制作コストを低減できる。
【0017】
具体的に、本開示の実施例におけるセンサーシフト方式のOISアクチュエータの組み立て方法では、イメージセンサーの配線が設定されるFPCをOISアクチュエータのケースにマウントする。そして、前記イメージセンサーをマウントした基板と前記ケースにおけるFPCとを電気的に接合する。
【0018】
上記の組み立て方法により、本開示の実施例は、アクチュエータ組み立てた後に、または、アクチュエータ組み立てる最中に、FPCとイメージセンサーを分けて、FPCをOISアクチュエータのケースに組み立てた後に、FPCをイメージセンサーの基板と電気的に接合するようにしたことで、アクチュエータ組み立ての際のイメージセンサーの損壊や、アクチュエータ組み立ての不良によるイメージセンサーの廃棄という問題を避け、そして、アクチュエータ組み立ての際に、コストの高いクリーンルームが必要せずに、センサーシフトアクチュエータの組み立てができ、センサーシフトアクチュエータの制作コストを更に低減できる。
【0019】
図2を参照し、本開示の実施例は、S21において、OISアクチュエータのベース206をFPCにマウントする。ここで、202、203と204は、FPCの一体化を意味する。そして、S22において、ベースをマウントしたFPCを前記OISアクチュエータのケース207に組み立てることで、S23に示すように、FPCをOISアクチュエータのケースにマウントする。S24において、イメージセンサー209を基板208にマウントする。S25において、イメージセンサーをマウントした基板208をケース207におけるFPCと電気的に接合することで、S26に示すように、組み立て済みのOISアクチュエータとなる。
【0020】
また、S24において、イメージセンサー209を基板208にマウントした後に、本開示は、前記基板208に、前記イメージセンサー209の上に位置する赤外線カットオフフィルターアセンブリ205をマウントしてもよい。具体的に、前記赤外線カットオフフィルターアセンブリ205に、支持部と、前記支持部に固定され、前記支持部を介して前記基板に接続する赤外線カットオフフィルターが含まれる。
【0021】
上記のステップから分かるように、本開示の実施例は、S23において、FPCをケースにマウントした後に、イメージセンサーをマウントした基板を電気的に接合することで、アクチュエータ組み立ての効率を向上させる。例えば、アクチュエータの組み立てステップ(例えば、S21、S22、S23、S24、S26)は、アクチュエータサプライヤーによって実行され、イメージセンサー基板の取り付け(例えば、S24)は、イメージセンサーのモジュール製造者によって実行されることにより、アクチュエータ製造者は、イメージセンサーの取り付けを取り扱う必要がなくなるため、アクチュエータ製造者の負担とコストを軽減させる。
【0022】
一般に、イメージセンサーは、複数ピン(PIN)を有するため、配線量が多く、狭い領域で有効的に配線するために、本開示は、S25において、フリップチップで基板208をFPCと電気的に接合した。ここで、前記基板の裏側と前記FPCにそれぞれ対応するランドを設置する。
図3に示すように、基板208の裏側に複数のランド210を設置し、FPC204に複数のランド211を設置し、ランド210とランド211が対応し、フリップチップで接合される。当然ながら、本開示の実施例は、半田付けで基板とFPCとを電気的に接合してもよい。
図4に示すように、FPCに複数のランドを設置し、基板に複数のピンを設置し、ピンを対応するランドに半田付けで接合して前記基板とFPCを電気的に接合する。
【0023】
上記のフローによって、本開示の実施例は、センサーシフト方式のOISアクチュエータを提供する。このOISアクチュエータは、上記の方法のフローによって組立によるものである。
【0024】
選択的に、
図5に示すように、本開示の実施例は、電子機器400を提供する。この電子機器400は、プロセッサー401と、メモリ402と、メモリ402に記憶され、前記プロセッサー上で実行可能なプログラムまたは指令とを含み、このプログラムまたは指令がプロセッサー401により実行されると、上記の組み立て方法の実施例における各プロセスが実現され、かつ同じ技術効果を奏することもできるため、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0025】
本開示の実施例は、読み取り可能な記憶媒体を提供する。前記読み取り可能な記憶媒体は、プログラムまたは指令を記憶する。このプログラムまたは指令がプロセッサーにより実行されると、上記の組み立て方法の実施例における各プロセスが実現され、かつ同じ技術効果を奏することもできるため、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0026】
前記プロセッサーは、上記実施例における前記の組み立て装置のプロセッサーである。前記読み取り可能な記憶媒体は、たとえば、リードオンリーメモリROM(Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリRAM(Random Access Memory )、磁気ディスクまたは光ディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含む。
【0027】
なお、用語「含む」、「備える」及びそれらのいかなる変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、一連の要素を含むプロセス、方法、製品又は装置は、これらの要素に限定されず、明確に示されていない他の要素か又はこれらのプロセス、方法、製品又は装置に固有の要素を含んでもよい。さらなる限定がない場合に、「……を一つ含む」によって限定される要素が、この要素を含むプロセス、方法、製品又は装置に他の同様な要素を含むことを排除していない。なお、本開示の実施例における方法と装置の範囲は、示した又は議論した順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に基づいて、基本的に、同時の方式又は逆の順序で機能を実行することも含む。例えば、記載された順序と異なる順序で記載される方法を実行してもよく、各種スッテプを追加、省略、組み合わせしてもよい。また、ある例示を参照して記載の特徴がその他の例示に組み合わせてもよい。
【0028】
以上の実施形態の記載から、上記実施例の方法が、ソフトウェアに必須の汎用ハードウェアプラットフォームの形態で実現され、もちろんハードウェアによっても実現されてもよく、多くの場合では前者がより好適な実施形態であることは、当業者にとって自明である。このような理解に基づき、本開示の技術手段の実質的または従来技術に貢献した部分は、ソフトウェアプロダクトの形式で現れる。当該コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体(たとえばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、本開示の各実施例の方法を1台の端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバー、またはネットワークデバイスなど)に実行させるいくつかの指令を含む。
【0029】
以上、本開示の実施例を図面に基づいて記載したが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されるものではない。上記の具体的な実施形態は、例示的なものであり、限定的なものではない。本開示の示唆を受け、当業者が本開示の趣旨および特許請求の範囲から逸脱することなくなしえる多くの形態は、すべて本開示の保護範囲に含まれる。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサーシフト方式の光学手振れ補正OISアクチュエータの組み立て方法であって、
イメージセンサーの配線が設定されるフレキシブルプリント回路FPCをOISアクチュエータのケースにマウントすることと、
前記イメージセンサーをマウントした基板と前記ケースにおけるFPCとを電気的に接合することを含み、
前記イメージセンサーをマウントした基板と前記ケースにおけるFPCとを電気的に接合することは、
フリップチップで前記基板とFPCを電気的に接合することを含み、前記基板の裏面と前記FPCにそれぞれに対応するランドを設置することを含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
請求項1に記載される方法であって、
前記フレキシブルプリント回路FPCをOISアクチュエータのケースにマウントすることは、
OISアクチュエータのベースを前記FPCにマウントすることと、
前記ベースをマウントしたFPCを前記OISアクチュエータのケースに組み立てることを含むことを特徴とする、方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載される方法であって、
前記イメージセンサーをマウントした基板と前記ケースにおけるFPCとを電気的に接合する前に、前記イメージセンサーを前記基板にマウントすることを含むことを特徴とする、方法。
【請求項4】
請求項3に記載される方法であって、
前記イメージセンサーを前記基板にマウントした後、イメージセンサーの上に配置された赤外線カットオフフィルターアセンブリが基板に取り付けられることを含むことを特徴とする、方法。
【請求項5】
請求項3に記載される方法であって、前記赤外線カットオフフィルターアセンブリが、支持部と、前記支持部に固定され、前記支持部を介して前記基板に接続する赤外線カットオフフィルターを含むことを特徴とする、方法。
【請求項6】
請求項1に記載される方法であって、
前記イメージセンサーをマウントした基板と前記ケースにおけるFPCとを電気的に接合することは、
半田付けで前記基板とFPCを電気的に接合することを含むことを特徴とする、方法。
【請求項7】
センサーシフト方式の光学手振れ補正OISアクチュエータであって,前記OISアクチュエータは、請求項1~6のいずれかの一つに記載される方法による組み立てたものであることを特徴とする、光学手振れ補正OISアクチュエータ。
【請求項8】
センサーシフト方式の光学手振れ補正OISアクチュエータ的組み立て装置であって、
プロセッサーと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサー上で実行可能なプログラムまたは指令とを含み、前記プログラムまたは指令が前記プロセッサーにより実行されると、請求項1~6のいずれかの一つに記載される組み立て方法を実現することを特徴とする、光学手振れ補正OISアクチュエータ的組み立て装置。
【請求項9】
プログラムまたは指令が記憶される読み取り可能な記憶媒体であって、
前記プログラムまたは指令がプロセッサーにより実行されると、請求項1~6のいずれかの一つに記載される組み立て方法を実現することを特徴する、読み取り可能な記憶媒体。