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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027147
(43)【公開日】2024-02-29
(54)【発明の名称】溶接ロボット
(51)【国際特許分類】
   B23K 9/12 20060101AFI20240221BHJP
   B23K 37/02 20060101ALI20240221BHJP
   B23K 9/00 20060101ALI20240221BHJP
   B23K 9/028 20060101ALI20240221BHJP
【FI】
B23K9/12 331K
B23K9/12 331Q
B23K37/02 B
B23K9/00 501B
B23K9/028 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023219025
(22)【出願日】2023-12-26
(62)【分割の表示】P 2022085057の分割
【原出願日】2022-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】306022513
【氏名又は名称】日鉄エンジニアリング株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】302040135
【氏名又は名称】日鉄溶接工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100134359
【弁理士】
【氏名又は名称】勝俣 智夫
(74)【代理人】
【識別番号】100188592
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100217249
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 耕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100221279
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 健吾
(74)【代理人】
【識別番号】100207686
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 恭宏
(74)【代理人】
【識別番号】100224812
【弁理士】
【氏名又は名称】井口 翔太
(72)【発明者】
【氏名】岸口 哲也
(72)【発明者】
【氏名】片山 翼
(72)【発明者】
【氏名】三木 聡史
(72)【発明者】
【氏名】後藤 憲一
(72)【発明者】
【氏名】木村 文映
(72)【発明者】
【氏名】脇田 直弥
(72)【発明者】
【氏名】井上 浩良
(72)【発明者】
【氏名】松本 知史
(57)【要約】
【課題】精度良く溶接できる溶接ロボットを提供する。
【解決手段】立てられた鋼材6の平面に沿うレール7に垂下した状態で該レール7に沿って所定方向Dに移動しつつ鋼材6を溶接する溶接ロボット100であって、溶接トーチ1と、所定方向Dと垂直な軸であるT軸Xの回りに溶接トーチ1を回動させるT軸駆動部12と、を備え、T軸駆動部12は、T軸モータユニット13とT軸減速ユニット14とを備え、T軸モータユニット13とT軸減速ユニット14とは、鋼材6の平面と垂直に並べられている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
立てられた鋼材の平面に沿うレールに垂下した状態で該レールに沿って所定方向に移動しつつ前記鋼材を溶接する溶接ロボットであって、
溶接トーチと、
前記所定方向と垂直な軸であるT軸の回りに前記溶接トーチを回動させるT軸駆動部と、
を備え、
前記T軸駆動部は、T軸モータユニットとT軸減速ユニットとを備え、
前記T軸モータユニットと前記T軸減速ユニットとは、前記鋼材の前記平面と垂直に並べられている、
ことを特徴とする溶接ロボット。
【請求項2】
前記所定方向に沿った軸であるB軸の回りに前記溶接トーチを回動させるB軸駆動部を備え、
前記B軸駆動部は、前記T軸駆動部によって前記T軸の回りに回動させられ、
前記B軸駆動部は、B軸モータユニットとB軸減速ユニットとを備え、
前記B軸モータユニットと前記B軸減速ユニットとは、前記平面と垂直に並べられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の溶接ロボット。
【請求項3】
前記T軸駆動部が取り付けられるアームと、
前記T軸駆動部が、前記平面と平行な方向に沿って移動するように前記アームを移動させるアーム駆動部と、
を備え、
前記アーム駆動部は、アームモータユニットとアーム減速ユニットとを備え、
前記アームモータユニットと前記アーム減速ユニットとは、前記平面と垂直な方向に並べられている、
ことを特徴とする請求項2に記載の溶接ロボット。
【請求項4】
前記T軸モータユニットと前記T軸減速ユニットとは、前記鋼材側から、前記T軸減速ユニット、前記T軸モータユニットの順に並べられている、
ことを特徴とする請求項3に記載の溶接ロボット。
【請求項5】
前記T軸は、前記平面と平行であり、且つ、前記所定方向と垂直な軸である、
ことを特徴とする請求項4に記載の溶接ロボット。
【請求項6】
前記所定方向に沿った軸であるB軸の回りに前記溶接トーチを回動させるB軸駆動部を備え、
前記B軸駆動部は、B軸モータユニットとB軸減速ユニットとを備え、
前記B軸モータユニットと前記B軸減速ユニットとは、前記平面と垂直に並べられており、
前記B軸モータユニットと前記B軸減速ユニットとは、前記鋼材側から、前記B軸減速ユニット、前記B軸モータユニット、の順に並べられている、
ことを特徴とする請求項5に記載の溶接ロボット。
【請求項7】
前記T軸駆動部が取り付けられるアームと、
前記T軸駆動部が、前記平面と平行な方向に沿って移動するように前記アームを移動させるアーム駆動部と、
を備え、
前記アーム駆動部は、アームモータユニットとアーム減速ユニットとを備え、
前記アームモータユニットと前記アーム減速ユニットとは、前記平面と垂直な方向に並べられており、
前記アームと前記アーム駆動部とは、前記鋼材側から、前記アーム、前記アーム駆動部、の順に並べられている、
ことを特徴とする請求項6に記載の溶接ロボット。
【請求項8】
ボールねじと、
前記アームを案内する2つ以上のガイド部材と、
を備え、
前記アーム駆動部は、前記ボールねじを介して前記アームを前記平面と平行に移動し、
前記2つ以上のガイド部材のそれぞれは、前記アームと前記鋼材との間に配置される、ことを特徴とする請求項7に記載の溶接ロボット。
【請求項9】
前記レールと、
前記レールに沿って移動し、前記2つ以上のガイド部材を構成するブロックと、
前記ブロックと前記レールとの間に転動部材として配置するボールと、
を備え、
前記2つ以上のガイド部材のそれぞれは、前記ボールから前記ブロックと前記レールに予圧を付与する、
ことを特徴とする請求項8に記載の溶接ロボット。
【請求項10】
前記溶接トーチの後端に接続されるコンジットケーブルと、
前記アーム駆動部、前記ボールねじ、前記2つ以上のガイド部材を収納するアーム駆動部収納ケースと、
を備え、
前記アーム駆動部収納ケースは、
前記アーム駆動部収納ケースを構成する外装板であって、前記溶接トーチと対向する第1外装板と、
前記アーム駆動部収納ケースを構成する外装板であって、前記第1外装板を挟んで、前記溶接トーチとは反対側に位置する第2外装板と、
を備え、
前記第2外装板は、前記所定方向に沿って見て、前記第1外装板に向かって傾斜している、
ことを特徴とする請求項9に記載の溶接ロボット。
【請求項11】
本体ケース
を備え、
前記本体ケースと前記アーム駆動部収納ケースとは、前記所定方向に沿って見て、重なる、
ことを特徴とする請求項10に記載の溶接ロボット。
【請求項12】
前記溶接トーチの後端に接続されるコンジットケーブルと、
前記溶接トーチ、前記B軸駆動部、及び前記T軸駆動部が取り付けられる本体部と、を備え、
前記鋼材は、エレクションピースが設けられており、
前記本体部と前記溶接トーチとの間には、前記B軸駆動部により回動させられる前記溶接トーチの後端が収納される収納スペースが設けられている、
ことを特徴とする請求項2から11のいずれか1項に記載の溶接ロボット。
【請求項13】
前記T軸駆動部を収納するT軸駆動部収納ケースを備え、
前記T軸駆動部収納ケースは、
前記T軸駆動部収納ケースを構成する外装板であって、前記溶接トーチと対向する第3外装板と、
前記T軸駆動部収納ケースを構成する外装板であって、前記第3外装板を挟んで、前記溶接トーチとは反対側に位置する第4外装板と、
を備え、
前記第3外装板は、前記所定方向に沿って見て、前記第4外装板に向かって傾斜している、
ことを特徴とする請求項12に記載の溶接ロボット。
【請求項14】
前記B軸駆動部を収納するB軸駆動部収納ケースを備え、
前記B軸駆動部収納ケースは、
前記B軸駆動部収納ケースを構成する外装板であって、前記溶接トーチと対向する第5外装板と、
前記B軸駆動部収納ケースを構成する外装板であって、前記第5外装板を挟んで、前記溶接トーチとは反対側に位置する第6外装板と、
を備え、
前記第5外装板は、前記所定方向に沿って見て、前記第6外装板に向かって傾斜している、
ことを特徴とする請求項13に記載の溶接ロボット。
【請求項15】
前記鋼材は、鋼管である、
ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の溶接ロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶接ロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
高層ビルなどの大型建築物には、角形の鋼管を溶接により継ぎ足して形成された鋼管柱が用いられている。角形の鋼管の継ぎ足しには、ガイドレールに沿って鋼管の周囲を巡回可能な溶接ロボットが利用される。具体的には、まず、鋼管同士を建方治具によって仮止めした状態で、溶接ロボットにより鋼管の初期溶接を行う。その後、建方治具を鋼管から取り外し、溶接ロボットにより鋼材の本溶接を行う。
【0003】
初期溶接の際には、溶接ロボットと建方治具との接触を防止する必要がある。特許文献1には、角柱状の被溶接物の角部に拘束治具を差渡して接合し、溶接トーチを接近離間させる接近離間装置で被溶接部の継手部どうしを溶接する溶接設備が開示されている。特許文献1に記載の溶接設備では、角部において拘束治具の開口の一方から角部を溶接し、続いて溶接トーチを拘束治具から回避した状態で角部を通過し、拘束治具の開口の他方から角部の溶接を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8-229676号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の溶接設備は、水平方向に旋回するための旋回手段と、該旋回手段の上方に鉛直面内に回転するアームと、を備える。溶接設備の土台側に旋回手段が設けられ、該旋回手段より先端側にアームが設けられている。該アームの先端に溶接トーチを備える。すなわち、特許文献1の溶接設備は、溶接設備の土台側から、上方に向かって、旋回手段、アーム、溶接トーチ、の順に配置される構成である。このような構成では、水平方向に旋回手段が回転すると溶接トーチ及びアームが旋回する。このため、溶接設備の搬送時や設置時に多くの作業者が必要となったり、また重機が必要になったりする場合がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、精度良く溶接できる溶接ロボットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上述の課題を解決すべく、溶接トーチの回動部の構成を適切に配設することで、精度良く溶接できる溶接ロボットを見出した。
【0008】
本発明は上記の知見に鑑みてなされた。本発明の要旨は以下の手段を採用する。
本発明の一実施形態に係る溶接ロボットは、立てられた鋼材の平面に沿うレールに垂下した状態で該レールに沿って所定方向に移動しつつ前記鋼材を溶接する溶接ロボットであって、溶接トーチと、前記所定方向と垂直な軸であるT軸の回りに前記溶接トーチを回動させるT軸駆動部と、を備え、前記T軸駆動部は、T軸モータユニットとT軸減速ユニットとを備え、前記T軸モータユニットと前記T軸減速ユニットとは、前記鋼材の前記平面と垂直に並べられている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、精度良く溶接できる溶接ロボットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係る溶接ロボットの一例を示す斜視図である。
図2図1の側面図を一部抜粋した図である。
図3】本実施形態に係る溶接ロボットにおいて、溶接トーチが正立溶接位置にある状態を説明する平面図である。
図4】本実施形態に係る溶接ロボットにおいて、溶接トーチが傾斜溶接位置にある状態を説明する平面図である。
図5】本実施形態に係る溶接ロボットにおいて、溶接トーチが溶接位置にある状態を説明する側面図である。
図6】本実施形態に係る溶接ロボットにおいて、溶接トーチが退避位置にある状態を説明する側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一実施形態に係る溶接ロボット100について図面を参照しながら説明する。以下の説明では、共通する構成要素には同一符号を付してそれらの重複説明を省略する場合がある。
【0012】
以下の説明では、鉛直方向をDv、溶接ロボット100がガイドレール7に沿って移動する方向を走行方向Dr、鉛直方向Dv及び走行方向Drに直交する方向を近接隔離方向Dhとする。
【0013】
図1は、本実施形態に係る溶接ロボット100の一例を示す斜視図である。図1に示されるように、溶接ロボット100は、鉛直方向Dvに並べて配置された被溶接物6の端部同士を溶接するために用いられる。本実施形態において、被溶接物6は鋼材6である。鋼材6は鋼管であってもよい。図2は、図1の側面図を一部抜粋した図であり、便宜上、半分側のみを示す。図2において、溶接ロボット100の構成を容易に理解できるように、便宜上、溶接ロボット100の側面から見えない部分の一部を実線で記載している。後述する図5及び図6も同様である。
鋼材6は、4つの円弧状の角部と、角部同士をそれぞれ接続する4つの直線部とを有する角形鋼材である。鋼材6は鉛直方向Dvに延びる。鋼材6が溶接される前は、鋼材6は、エレクションピース(建方治具)5により仮止めされている。鋼材6の端部同士を突き合わせて、4つのエレクションピース5が鋼材6の4つの平面部にそれぞれ取り付けられて仮止めされている。
【0014】
溶接ロボット100は、所定方向に移動しつつ鋼材6を溶接する。本実施形態において、所定方向とは、溶接ロボット100がガイドレール7に沿って移動する方向Dr(走行方向Dr)である。
図1に示すように、ガイドレール7は、鋼材6の外周に沿って配置される。ガイドレール7は、鋼材6の周方向に環状に鋼材6を囲むように配置される。ガイドレール7は、軽量化するために、アルミニウム製である。
【0015】
溶接ロボット100は、スライド部21がガイドレール7上を摺動することで、走行方向Drに移動する。スライド部21は、モータ(サーボモータ)(不図示)が駆動することでガイドレール7上を摺動する。溶接ロボット100は走行方向Drの双方向に移動することができる。
【0016】
溶接ロボット100は、溶接トーチ1と、所定方向Dr(走行方向Dr)と垂直な軸であるT軸Xの回りに溶接トーチ1を回動させるT軸駆動部12と、を備える。T軸Xは、鋼材の平面(鋼材が延びる平面)に平行な方向である。
【0017】
溶接トーチ1は、鋼材6の端部同士の溶接に用いられる。溶接トーチ1による溶接は、例えばアーク溶接によって行われる。溶接トーチ1内には、溶接ワイヤ110が配置される。本実施形態では、溶接トーチ1は後述するB軸駆動部2の下端に接続される。B軸駆動部2は、所定方向Drに沿った軸であるB軸Xの回りに溶接トーチ1を回動させる。溶接トーチ1は、T軸駆動部12と接続してもよい。
【0018】
図2から図4を参照して、T軸駆動部12について詳述する。図3は、溶接トーチ1が正立溶接位置にある状態を説明する平面図であり、溶接トーチ1を鉛直方向Dvの下側から見た図である。図4は、溶接トーチ1が傾斜溶接位置にある状態を説明する平面図であり、溶接トーチ1を鉛直方向Dvの下側から見た図である。
T軸駆動部12は、駆動源により回動する。T軸駆動部12は、所定方向Drと垂直な軸であるT軸Xの回りに溶接トーチ1を回動させる。T軸駆動部12は、T軸モータユニット13とT軸減速ユニット14とを備える。T軸駆動部12の内部において、T軸モータユニット13とT軸減速ユニット14とは、鋼材6が延びる平面と垂直に並べられている。すなわち、T軸モータユニット13とT軸減速ユニット14とは、近接隔離方向Dhに並べられている。
T軸モータユニット13は、T軸Xを回転させるためのモータである。T軸モータユニット13は、T軸接続ベルト15を介してT軸減速ユニット14に接続し、T軸モータユニット13の駆動力をT軸減速ユニット14に伝達する。
【0019】
図3及び図4に示すように、T軸駆動部12を介して溶接トーチ1をT軸X回りに回動させることで、溶接トーチ1の走行方向Drの溶接角度を調整することができる。これにより、溶接トーチ1のトーチ角At(°)を調整することができる。トーチ角Atは、溶接トーチ1の先端に支持された溶接ワイヤ110の走行方向Drの向きに拡がる角度である。トーチ角Atは、鋼材6の溶接部位の状態、及び溶接ロボット100とエレクションピース5との相対位置に応じて適切に調整される。
図3において、溶接トーチ1のトーチ角Atは0(°)である。このときの溶接トーチ1の位置を、正立溶接位置Pw0とする。正立溶接位置Pw0とは、溶接トーチ1が鋼材6に対して正対する位置である。溶接トーチ1が正立溶接位置Pw0に位置するとき、溶接トーチ1は、溶接方向(走行方向Dr)に対して直角に正立し、溶接方向が双方向いずれであっても同条件で溶接を行うことができる。なお、正立溶接位置Pw0では、溶接トーチ1の長手方向に沿って延びる直線が、鋼材6が延びる平面のうち溶接トーチ1が対向する平面に垂直な直線となる。
【0020】
図4に示すように、T軸駆動部12は、溶接トーチ1のトーチ角Atを変更し、溶接トーチ1を傾斜させて、溶接トーチ1の先端を鋼材6とエレクションピース5との間に潜り込ませる。これにより、鋼材6のうちエレクションピース5に覆われる部分の溶接を行うことができる。このときの溶接トーチ1の位置を、傾斜溶接位置Pw1(°)とする。
このように、T軸駆動部12は、溶接トーチ1を小さいトルクでT軸X回りに回動させて、鋼材6を溶接することができる。
【0021】
T軸モータユニット13とT軸減速ユニット14とが鋼材6が延びる平面と垂直に並べられているので、T軸駆動部12と溶接トーチ1の先端までの距離が短くなる。これにより、溶接トーチ1がT軸X回りに回動するとき、回動の誤差が溶接トーチ1の先端の溶接線方向に及ぼす影響を抑制することができる。すなわち、溶接ロボット100は精度良く溶接することができる。
さらに、溶接ロボット100を低重心化することで、溶接ロボット100の剛性を確保することができる。
【0022】
本実施形態に係る溶接ロボット100は、所定方向Drに沿った軸であるB軸Xの回りに溶接トーチ1を回動させるB軸駆動部2を備える。
【0023】
図5及び図6を参照して、B軸駆動部2について詳述する。図5は、本実施形態に係る溶接ロボット100において、溶接トーチ1が溶接位置にある状態を説明する側面図であり、便宜上、半分側のみを示す。図6は、本実施形態に係る溶接ロボット100において、溶接トーチ1が退避位置にある状態を説明する側面図であり、便宜上、半分側のみを示す。
B軸駆動部2は、T軸駆動部12の下端と接続する。B軸駆動部2の下端に溶接トーチ1が接続される。B軸駆動部2は、所定方向Drに沿った軸であるB軸Xの回りに溶接トーチ1を回動させる。すなわち、B軸駆動部2及びT軸駆動部12が接続される順番は、溶接トーチ1側から、B軸駆動部2、T軸駆動部12の順に並ぶ。B軸Xは走行方向Drに延びる。B軸Xは、図5及び図6においては、紙面奥行き方向に延びる。
B軸駆動部2は、T軸駆動部12によってT軸X回りに回動する。B軸駆動部2はT軸駆動部12の下端に接続されるので、T軸駆動部12がT軸X回りに回動すると、必然的にB軸駆動部2もT軸X回りに回動する。
【0024】
B軸駆動部2は、駆動源により回動する。B軸駆動部2は、B軸モータユニット10とB軸減速ユニット11とを備える。B軸モータユニット10とB軸減速ユニット11とは、鋼材6が延びる平面と垂直に並べられている。すなわち、B軸モータユニット10とB軸減速ユニット11とは、近接隔離方向Dhに並べられている。
B軸モータユニット10は、B軸Xを回転させるためのモータである。B軸モータユニット10は、B軸接続ベルト16を介してB軸減速ユニット11に接続し、B軸モータユニット10の駆動をB軸減速ユニット11に伝達する。B軸駆動部2を介して溶接トーチ1をB軸X回りに回動させることで、溶接トーチ1の溶接角度を調整する。
【0025】
図5に示すように、B軸駆動部2をB軸X回りに回動させることで、溶接トーチ1の溶接角度を調整することができる。これにより、溶接トーチ1のねらい角Aw(°)を調整することができる。ねらい角Awは、溶接トーチ1の先端に支持された溶接ワイヤ110の鉛直方向Dvの向きに拡がる角度である。ねらい角Awは、鋼材6の溶接部位の状態に応じて適切に調整される。
なお、図5においては、溶接トーチ1のねらい角Awは調整されるものの、溶接トーチ1の先端の溶接ワイヤ110は鋼材6の溶接部位に接触又は近接しており、溶接トーチ1による鋼材6の溶接が可能となっている。溶接トーチ1による溶接が可能な範囲内における溶接トーチ1の位置を、溶接位置Pwと称する。
【0026】
また、B軸駆動部2は、図6に示すように、溶接トーチ1を溶接位置Pwから、溶接トーチ1がエレクションピース5と干渉しない退避位置Prまで退避させる退避機能を兼ねている。すなわち、B軸駆動部2は、溶接トーチ1をB軸X回りに大きく回動させることにより、溶接ワイヤ110を鋼材6の溶接部位から離間させ、退避位置Prまで移動させる。退避位置Prは、溶接ワイヤ110及びこれを支持する溶接トーチ1の先端部がエレクションピース5と干渉しないときの溶接トーチ1の位置である。
【0027】
このように、溶接トーチ1をエレクションピース5と干渉しない退避位置Prまで退避させることにより、溶接ロボット100を、エレクションピース5との接触を防止しつつエレクションピース5を走行方向Drに跨いで通過させることができる。したがって、エレクションピース5を跨いだ連続的な溶接を行うことができる。
【0028】
B軸モータユニット10とB軸減速ユニット11とが鋼材6が延びる平面と垂直に並べられているので、B軸駆動部2と溶接トーチ1の先端までの距離が短くなる。これにより、溶接トーチ1がB軸X回りに回動するとき、回動の誤差が溶接トーチ1の先端の鉛直方向に及ぼす影響を抑制することができる。すなわち、溶接ロボット100は精度良く溶接することができる。
さらに、溶接ロボット100を低重心化することで、溶接ロボット100の剛性を確保することができる。
【0029】
本実施形態に係る溶接ロボット100は、T軸駆動部12及びB軸駆動部2を備えるので、溶接能率を低下させることなく、エレクションピース5を効率的に回避することができる。具体的には、B軸X回りの回動が小さくても、T軸駆動部12によりT軸X回りにも回動できるので、鋼材6に設置されたエレクションピース5を確実に避けることができる。よって、T軸X回りの回動による溶接トーチ1の回動半径を小さく、且つ、B軸X回りの回動を小さくすることができる。これにより、溶接ロボット100を小型化することができる。なお、溶接トーチ1の位置を次のように制御しても良い。即ち、エレクションピース5の手前でT軸X回りの回動により傾斜溶接位置Pw1に溶接トーチ1を位置させ、その位置のまま、B軸X回りの回動により退避位置Prに溶接トーチ1を位置させ、その位置のまま、走行方向Drに沿って溶接トーチ1を移動させ、溶接トーチ1がエレクションピース5を跨いで通過した後、溶接トーチ1を溶接位置Pwに位置させてもよい。これにより、溶接能率を低下させることなく、エレクションピース5を効率的に回避することができる。
【0030】
本実施形態に係る溶接ロボット100は、T軸駆動部12が取り付けられるアーム30と、T軸駆動部12が、鋼材6が延びる平面と平行な方向(鉛直方向Dv)に沿って移動するようにアーム30を移動させるアーム駆動部31と、を備える。
【0031】
アーム30は、後述するアーム駆動部収納ケース40の内部に収納され、鉛直方向Dvに延びる。アーム30の下端にT軸駆動部12が接続される。アーム30の長さは、例えば250mmから300mmである。アーム30の長さは、アームの鉛直方向Dvの必要移動量を考慮して設定する。
【0032】
アーム駆動部31は、アームモータユニット32とアーム減速ユニット33とを備える。アームモータユニット32は、アーム接続ベルト34を介してアーム減速ユニット33に接続し、アームモータユニット32の駆動力をアーム減速ユニット33に伝達する。アーム駆動部31が駆動して、アーム30が鉛直方向Dvに移動する。アーム駆動部31は、鉛直方向Dvの双方向にアーム30を移動させることができる。これにより、T軸駆動部12を鉛直方向Dvの双方向に移動させることができる。
アームモータユニット32とアーム減速ユニット33とは、鋼材6が延びる平面と垂直な方向に並べられている。これにより、アーム駆動部31をガイドレール7側に配設することが可能となり、ガイドレール7の撓みを低減することができる。よって、溶接トーチ1の先端の狙い角方向の位置精度を向上させることができる。
【0033】
図2に示すように、T軸モータユニット13とT軸減速ユニット14とは、鋼材6側から、T軸減速ユニット14、T軸モータユニット13の順に並べられている。これにより、T軸駆動部12と鋼材6との間の空間が大きくなるため、エレクションピース5の回避時にT軸駆動部12とエレクションピース5の干渉回避に必要なT軸駆動部12の上下方向の移動量を小さくすることが可能となる。また、特に鋼材6の板厚が厚い場合、T軸駆動部12と鋼材6が干渉しない状態で溶接トーチ1を鋼材6の板厚方向(近接隔離方向Dh)のより深い位置まで下げることができるので、より厚い板厚の鋼材6を溶接することができる。
【0034】
T軸Xは、鋼材6が延びる平面と平行であり、且つ、所定方向Drと垂直な軸である。
【0035】
B軸モータユニット10とB軸減速ユニット11とは、鋼材6側から、B軸減速ユニット11、B軸モータユニット10、の順に並べられている。これにより、B軸駆動部2と鋼材6との間の空間が大きくなるため、エレクションピース5の回避時にB軸駆動部2とエレクションピース5の干渉回避に必要なT軸駆動部12の上下方向の移動量を小さくすることが可能となる。また、特に鋼材6の板厚が厚い場合、B軸駆動部2と鋼材6が干渉しない状態で溶接トーチ1を鋼材6の板厚方向(近接隔離方向Dh)のより深い位置まで下げることができるので、より厚い板厚の鋼材6を溶接することができる。
【0036】
アーム30とアーム駆動部31とは、鋼材6側から、アーム30、アーム駆動部31、の順に並べられている。これにより、アーム駆動部31の重心位置を下げることができる。アーム駆動部31の重心位置を下げることで、溶接ロボット100を低重心化することができる。すわなち、溶接ロボット100を小型化することができる。これにより、ガイドレール7の撓みを低減することができるので、溶接トーチ1の先端の狙い角方向の位置精度が向上する。さらに、溶接ロボット100を低重心化することで、溶接ロボット100の剛性を確保することができる。
【0037】
本実施形態に係る溶接ロボット100は、ボールねじ43と、アーム30を案内する2つ以上のガイド部材41と、を備える。
ボールねじ43は、ねじ軸44とナット45等から構成される。ボールねじ43の一端は、アーム減速ユニット33に接続し、アーム駆動部31が駆動することでボールねじ43が回転する。これによりナット45がねじ軸44に沿って移動する。ナット45と接続するアーム30が、ナット45の移動に伴って移動する。すなわち、アーム駆動部31は、ボールねじ43を介してアーム30を鋼材6が延びる平面と平行に移動させる。アーム30の移動に伴って、アーム30と接続するT軸駆動部12が移動する。
2つ以上のガイド部材41のそれぞれは、アーム30と鋼材6との間に配置される。図2においては、ガイド部材41は鋼材6が延びる平面と平行に2つ配置されている。
【0038】
2つ以上のガイド部材41のそれぞれをアーム30と鋼材6との間に配置することで、溶接ロボット100を低重心化することができる。すわなち、溶接ロボット100を小型化することができる。これにより、ガイドレール7の撓みを低減することができるので、溶接トーチ1の先端の狙い角方向の位置精度が向上する。さらに、溶接ロボット100を低重心化することで、溶接ロボット100の剛性を確保することができる。
【0039】
本実施形態に係る溶接ロボット100は、レール46と、レール46に沿って移動し2つ以上のガイド部材41を構成するブロック42と、ブロック42とレール46との間に転動部材として配置するボール47と、を備える。
レール46は、鋼材6が延びる平面と平行に延びる。レール46の長さは、おおよそアーム30と同等の長さである。ブロック42はレール46と接続し、ボール47を介してレール46に沿って移動する。ボール47は、レール46の長さ方向に形成される溝全体に亘って複数配置される。ボール47は、転動部材として作用し、ブロック42をレール46に沿って移動させる。ボール47は、例えば直径2mmから3mmの鋼球である。
【0040】
ボール47は、ブロック42の長さ方向に形成される溝全体に亘って、隙間が無い状態で複数配置される。これにより、2つ以上のガイド部材41のそれぞれは、ボール47からブロック42とレール46に予圧を付与する。このような構成により、レール46とブロック42との剛性が高まる。
【0041】
本実施形態に係る溶接ロボット100は、溶接トーチ1の後端に接続されるコンジットケーブル50と、アーム駆動部31、ボールねじ43、2つ以上のガイド部材41を収納するアーム駆動部収納ケース40と、を備える。
コンジットケーブル50の一端は、溶接トーチ1の後端に接続され、溶接トーチ1に電力を供給する。コンジットケーブル50の他端はワイヤ送給機(不図示)に接続され、該ワイヤ送給機は溶接電源(不図示)に接続される。本実施形態において、該溶接電源は床に配置される。
アーム駆動部収納ケース40は、略箱型で、内部にボールねじ43、2つ以上のガイド部材41を収納する。図1,2,5,6において、便宜上、アーム駆動部収納ケース40は、側面視からボールねじ43、ガイド部材41等が見える状態が示されているが、防塵のため側面視からみてアーム駆動部収納ケース40に蓋をかぶせる構成である。
【0042】
アーム駆動部収納ケース40は、第1外装板51と第2外装板52とを備える。第1外装板51は、アーム駆動部収納ケース40を構成する外装板であって、溶接トーチ1と対向する。第2外装板52は、アーム駆動部収納ケース40を構成する外装板であって、第1外装板51を挟んで、溶接トーチ1とは反対側に位置する。
第2外装板52は、所定方向Drに沿って見て、第1外装板51に向かって傾斜している。第2外装板52の傾斜する角度は、所定方向Drに沿って見て、第2外装板52と鉛直方向Dvとの角度であり、傾斜角度は例えば45°である。図2等に示すように、アーム駆動部収納ケース40の側面視において、第2外装板52は、近接隔離方向Dhに鋼材6から離れる方向に向かって傾斜している。換言すれば、アーム駆動部収納ケース40は、側面視において台形状である。アーム駆動部収納ケース40をこのような構成とすることで、コンジットケーブル50とアーム駆動部収納ケース40との干渉を防ぎ、コンジットケーブル50の干渉に伴う溶接トーチ1先端の振れを防止することができる。
【0043】
本実施形態に係る溶接ロボット100は、本体ケース53を備える。本体ケース53は、ガイドレール7に沿って溶接ロボット100を所定方向Drに移動させる駆動部(不図示)と、アーム駆動部収納ケース40を近接隔離方向Dhに移動させる駆動部(不図示)と、を収納する。本体ケース53とアーム駆動部収納ケース40とは、所定方向Drに沿って見て、重なる。このような構成により、溶接ロボット100を低重心化することができる。すわなち、溶接ロボット100を小型化することができる。これにより、ガイドレール7の撓みを低減することができるので、溶接トーチ1の先端の狙い角方向の位置精度が向上する。さらに、溶接ロボット100を低重心化することで、溶接ロボット100の剛性を確保することができる。
【0044】
本実施形態に係る溶接ロボット100は、溶接トーチ1、B軸駆動部2、及びT軸駆動部12が取り付けられる本体部54と、を備える。
鋼材6は、エレクションピース5が設けられている。本実施形態では、4つのエレクションピース5が、鋼材6の4つの平面部にそれぞれ取り付けられて仮止めされている。
本体部54と溶接トーチ1との間には、B軸駆動部2により回動させられる溶接トーチ1の後端が収納される収納スペース55が設けられている。収納スペース55を設けることにより、溶接トーチ1がB軸X回りに回動しても、溶接トーチ1の後端及びコンジットケーブル50がB軸駆動部2と接触しない。溶接トーチ1が最もB軸駆動部2に近づく場合、すなわち溶接トーチ1がエレクションピース5と干渉しない退避位置Prまで退避させた場合においても、溶接トーチ1の後端が収納スペース55に収納されて、溶接トーチ1の後端及びコンジットケーブル50がB軸駆動部2とが干渉しない。
なお、溶接トーチ1の後端とは、溶接トーチ1における溶接ワイヤ110が支持される側とは反対側の端部である。
【0045】
本実施形態に係る溶接ロボット100は、T軸駆動部12を収納するT軸駆動部収納ケース56を備える。T軸駆動部収納ケース56は、第3外装板57と第4外装板58とを備える。第3外装板57は、T軸駆動部収納ケース56を構成する外装板であって、溶接トーチ1と対向する。第4外装板58は、T軸駆動部収納ケース56を構成する外装板であって、第3外装板57を挟んで、溶接トーチ1とは反対側に位置する。
第3外装板57は、所定方向Drに沿って見て、第4外装板58に向かって傾斜している。第3外装板57の傾斜する角度は、所定方向Drに沿って見て、第3外装板57と鉛直方向Dvとの角度であり、傾斜角度は例えば45°である。図2等に示すように、T軸駆動部収納ケース56の側面視において、第3外装板57は、近接隔離方向Dhに鋼材6に近づく方向に向かって傾斜している。換言すれば、T軸駆動部収納ケース56は、側面視において台形状である。T軸駆動部収納ケース56をこのような構成とすることで、コンジットケーブル50とT軸駆動部収納ケース56との干渉を防ぎ、コンジットケーブル50の干渉に伴う溶接トーチ1先端の振れを防止することができる。
【0046】
本実施形態に係る溶接ロボット100は、B軸駆動部2を収納するB軸駆動部収納ケース59を備える。B軸駆動部収納ケース59は、第5外装板60と第6外装板61とを備える。第5外装板60は、B軸駆動部収納ケース59を構成する外装板であって、溶接トーチ1と対向する。第6外装板61は、B軸駆動部収納ケース59を構成する外装板であって、第5外装板60を挟んで、溶接トーチ1とは反対側に位置する。
第5外装板60は、所定方向Drに沿って見て、第6外装板61に向かって傾斜している。第5外装板60の傾斜する角度は、所定方向Drに沿って見て、第5外装板60と鉛直方向Dvとの角度であり、傾斜角度は例えば45°である。図2等に示すように、B軸駆動部収納ケース59の側面視において、第5外装板60は、近接隔離方向Dhに鋼材6に近づく方向に向かって傾斜している。換言すれば、B軸駆動部収納ケース59は、側面視において台形状である。B軸駆動部収納ケース59をこのような構成とすることで、コンジットケーブル50とB軸駆動部収納ケース59との干渉を防ぎ、コンジットケーブル50の干渉に伴う溶接トーチ1先端の振れを防止することができる。
【0047】
鋼材6は、鋼管であってもよい。
【0048】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲が上記実施形態のみに限定されるものではない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、本発明の実施形態の溶接ロボット100は、エレクションピース5で仮止めされている鋼材6を、横向き溶接するものであるが、これに限られるものではない。例えば、溶接ロボット100は、エレクションピース5等の拘束材で仮止めされている鋼材6を、下向き溶接、縦向き、上向き溶接するものであっても良い。
【符号の説明】
【0049】
1 溶接トーチ
2 B軸駆動部
5 エレクションピース
6 鋼材
7 ガイドレール
8 本体
10 B軸モータユニット
11 B軸減速ユニット
12 T軸駆動部
13 T軸モータユニット
14 T軸減速ユニット
20 溶接ロボット
21 スライド部
22 プレート
23 ケース
30 アーム
31 アーム駆動部
32 アームモータユニット
33 アーム減速ユニット
40 アーム駆動部収納ケース
41 ガイド部材
42 ブロック
43 ボールねじ
50 コンジットケーブル
51 第1外装板
52 第2外装板
53 本体ケース
54 本体部
55 収納スペース
56 T軸駆動部収納ケース
57 第3外装板
58 第4外装板
59 B軸駆動部収納ケース
60 第5外装板
61 第6外装板
100 溶接ロボット
110 溶接ワイヤ
図1
図2
図3
図4
図5
図6