(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027178
(43)【公開日】2024-02-29
(54)【発明の名称】プログラム、コンピュータおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20240221BHJP
【FI】
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024003290
(22)【出願日】2024-01-12
(62)【分割の表示】P 2022124603の分割
【原出願日】2022-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】514035947
【氏名又は名称】株式会社TOKIUM
(74)【代理人】
【識別番号】100131842
【弁理士】
【氏名又は名称】加島 広基
(72)【発明者】
【氏名】黒▲崎▼ 賢一
(57)【要約】
【課題】従業員にとって経費が発生する度に申請書を作成する手間を省くことができ、また、経費についての申請書の承認を行う承認者にとっての利便性を向上させることができるプログラム、コンピュータおよび情報処理方法を提供する。
【解決手段】プログラムは、コンピュータ(管理サーバ10)を受付手段22と、申請書作成手段24と、送信手段28として機能させる。受付手段22は、各従業員のユーザ端末50から経費申請情報を受け付けるとともに申請書作成指示を受け付ける。申請書作成手段24は、受付手段22が申請書作成指示を受け付けると、受付手段22が受け付けていた複数の経費申請情報のうち所定の条件を満たす経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを受付手段と、申請書作成手段と、送信手段として機能させるプログラムであって、
前記受付手段は、各従業員のユーザ端末から経費申請情報を受け付けるとともに申請書作成指示を受け付けるようになっており、
前記申請書作成手段は、前記受付手段が申請書作成指示を受け付けると、前記受付手段が受け付けていた複数の経費申請情報のうち所定の条件を満たす経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成し、
前記送信手段は、前記申請書作成手段により作成された申請書の情報を所定の承認者のアカウントに関連する端末に送信する、プログラム。
【請求項2】
前記所定の条件は、各経費申請情報における一部の項目の情報が一致することまたは不一致すること、ならびに各経費申請情報における数値項目が一定以上または一定以下であることのうち少なくともいずれか一つを含む、請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記コンピュータを承認手段として更に機能させ、
前記承認手段は、前記送信手段により申請書の情報が送信された所定の前記承認者のアカウントに関連する前記端末から承認情報を受け付けることにより申請書の承認を行う、請求項1または2記載のプログラム。
【請求項4】
前記コンピュータを集計手段として更に機能させ、
前記集計手段は、前記承認手段により承認が行われた申請書の経費の集計を行い、
前記送信手段は、前記集計手段による集計結果を所定の経理担当者のアカウントに関連する経理担当者用端末に送信する、請求項3記載のプログラム。
【請求項5】
前記コンピュータをワークフロー設定手段として更に機能させ、
前記経費申請情報には所定の分類情報が含まれ、
前記ワークフロー設定手段は、前記申請書作成手段により作成された申請書の情報が送信されるべき承認者のアカウントの情報を、前記所定の分類情報に紐付けて設定し、
前記送信手段は、前記ワークフロー設定手段による設定に基づいて、前記申請書作成手段により作成された申請書の情報を、前記経費申請情報に含まれる前記所定の分類情報に対応する承認者のアカウントに関連する前記端末に送信する、請求項1または2記載のプログラム。
【請求項6】
コンピュータを受付手段と、申請書作成手段と、送信手段として機能させるプログラムであって、
前記受付手段は、各従業員のユーザ端末から経費申請情報を受け付けるようになっており、
前記申請書作成手段は、予め設定されている所定のタイミングで、または所定の期間毎に、前記受付手段が受け付けていた複数の経費申請情報のうち所定の条件を満たす経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成し、
前記送信手段は、前記申請書作成手段により作成された申請書の情報を所定の承認者のアカウントに関連する端末に送信する、プログラム。
【請求項7】
前記所定の条件は、各経費申請情報における一部の項目の情報が一致することまたは不一致すること、ならびに各経費申請情報における数値項目が一定以上または一定以下であることのうち少なくともいずれか一つを含む、請求項6記載のプログラム。
【請求項8】
プログラムを実行することにより受付手段と、申請書作成手段と、送信手段として機能するコンピュータであって、
前記受付手段は、各従業員のユーザ端末から経費申請情報を受け付けるとともに申請書作成指示を受け付けるようになっており、
前記申請書作成手段は、前記受付手段が申請書作成指示を受け付けると、前記受付手段が受け付けていた複数の経費申請情報のうち所定の条件を満たす経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成し、
前記送信手段は、前記申請書作成手段により作成された申請書の情報を所定の承認者のアカウントに関連する端末に送信する、コンピュータ。
【請求項9】
プログラムを実行することにより受付手段と、申請書作成手段と、送信手段として機能するコンピュータであって、
前記受付手段は、各従業員のユーザ端末から経費申請情報を受け付けるようになっており、
前記申請書作成手段は、予め設定されている所定のタイミングで、または所定の期間毎に、前記受付手段が受け付けていた複数の経費申請情報のうち所定の条件を満たす経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成し、
前記送信手段は、前記申請書作成手段により作成された申請書の情報を所定の承認者のアカウントに関連する端末に送信する、コンピュータ。
【請求項10】
コンピュータにより行われる情報処理方法であって、
前記コンピュータの制御部が、各従業員のユーザ端末から経費申請情報を受け付ける工程と、
前記制御部が、ある従業員の前記ユーザ端末から申請書作成指示を受け付けると、受け付けていた複数の経費申請情報のうち所定の条件を満たす経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成する工程と、
前記制御部が、作成された申請書の情報を所定の承認者のアカウントに関連する端末に送信する工程と、
を備えた、情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータにより行われる情報処理方法であって、
前記コンピュータの制御部が、各従業員のユーザ端末から経費申請情報を受け付ける工程と、
前記制御部が、予め設定されている所定のタイミングで、または所定の期間毎に、受け付けていた複数の経費申請情報のうち所定の条件を満たす経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成する工程と、
前記制御部が、作成された申請書の情報を所定の承認者のアカウントに関連する端末に送信する工程と、
を備えた、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、業務活動において、交通費や宿泊費等の経費が発生した場合、従業員が立て替えの支払いを行い後日に精算するという行為が日常的に行われている。特許文献1には、領収書やメモ等を保管する手間を不要とし、従業員が行うデータ入力の工程数を最小限に抑えることでデータ信頼性を高めると共に、時間や場所に制約されることなく経費精算の申請が行うことができ、さらに、いかなる支払い先であっても適用できる経費精算処理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1等に開示される経費精算処理システムでは、従業員が経費について申請書を作成しなければならず、手間がかかるという問題があった。また、経費についての申請書の承認を行う承認者にとって、申請書を一つずつ確認するのは作業負荷が大きいという問題があった。
【0005】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、従業員にとって経費が発生する度に申請書を作成する手間を省くことができ、また、経費についての申請書の承認を行う承認者にとっての利便性を向上させることができるプログラム、コンピュータおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のプログラムは、
コンピュータを受付手段と、申請書作成手段と、送信手段として機能させるプログラムであって、
前記受付手段は、各従業員のユーザ端末から経費申請情報を受け付けるとともに申請書作成指示を受け付けるようになっており、
前記申請書作成手段は、前記受付手段が申請書作成指示を受け付けると、前記受付手段が受け付けていた複数の経費申請情報のうち所定の条件を満たす経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成し、
前記送信手段は、前記申請書作成手段により作成された申請書の情報を所定の承認者のアカウントに関連する端末に送信することを特徴とする。
【0007】
本発明のプログラムにおいては、
前記所定の条件は、各経費申請情報における一部の項目の情報が一致することまたは不一致すること、ならびに各経費申請情報における数値項目が一定以上または一定以下であることのうち少なくともいずれか一つを含んでいてもよい。
【0008】
また、本発明のプログラムは、
前記コンピュータを承認手段として更に機能させ、
前記承認手段は、前記送信手段により申請書の情報が送信された所定の前記承認者のアカウントに関連する前記端末から承認情報を受け付けることにより申請書の承認を行ってもよい。
【0009】
また、本発明のプログラムは、
前記コンピュータを集計手段として更に機能させ、
前記集計手段は、前記承認手段により承認が行われた申請書の経費の集計を行い、
前記送信手段は、前記集計手段による集計結果を所定の経理担当者のアカウントに関連する経理担当者用端末に送信してもよい。
【0010】
また、本発明のプログラムは、
前記コンピュータをワークフロー設定手段として更に機能させ、
前記経費申請情報には所定の分類情報が含まれ、
前記ワークフロー設定手段は、前記申請書作成手段により作成された申請書の情報が送信されるべき承認者のアカウントの情報を、前記所定の分類情報に紐付けて設定し、
前記送信手段は、前記ワークフロー設定手段による設定に基づいて、前記申請書作成手段により作成された申請書の情報を、前記経費申請情報に含まれる前記所定の分類情報に対応する承認者のアカウントに関連する前記端末に送信してもよい。
【0011】
本発明のプログラムは、
コンピュータを受付手段と、申請書作成手段と、送信手段として機能させるプログラムであって、
前記受付手段は、各従業員のユーザ端末から経費申請情報を受け付けるようになっており、
前記申請書作成手段は、予め設定されている所定のタイミングで、または所定の期間毎に、前記受付手段が受け付けていた複数の経費申請情報のうち所定の条件を満たす経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成し、
前記送信手段は、前記申請書作成手段により作成された申請書の情報を所定の承認者のアカウントに関連する端末に送信することを特徴とする。
【0012】
本発明のプログラムにおいては、
前記所定の条件は、各経費申請情報における一部の項目の情報が一致することまたは不一致すること、ならびに各経費申請情報における数値項目が一定以上または一定以下であることのうち少なくともいずれか一つを含んでいてもよい。
【0013】
本発明のコンピュータは、
プログラムを実行することにより受付手段と、申請書作成手段と、送信手段として機能するコンピュータであって、
前記受付手段は、各従業員のユーザ端末から経費申請情報を受け付けるとともに申請書作成指示を受け付けるようになっており、
前記申請書作成手段は、前記受付手段が申請書作成指示を受け付けると、前記受付手段が受け付けていた複数の経費申請情報のうち所定の条件を満たす経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成し、
前記送信手段は、前記申請書作成手段により作成された申請書の情報を所定の承認者のアカウントに関連する端末に送信することを特徴とする。
【0014】
本発明のコンピュータは、
プログラムを実行することにより受付手段と、申請書作成手段と、送信手段として機能するコンピュータであって、
前記受付手段は、各従業員のユーザ端末から経費申請情報を受け付けるようになっており、
前記申請書作成手段は、予め設定されている所定のタイミングで、または所定の期間毎に、前記受付手段が受け付けていた複数の経費申請情報のうち所定の条件を満たす経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成し、
前記送信手段は、前記申請書作成手段により作成された申請書の情報を所定の承認者のアカウントに関連する端末に送信することを特徴とする。
【0015】
本発明の情報処理方法は、
コンピュータにより行われる情報処理方法であって、
前記コンピュータの制御部が、各従業員のユーザ端末から経費申請情報を受け付ける工程と、
前記制御部が、ある従業員の前記ユーザ端末から申請書作成指示を受け付けると、受け付けていた複数の経費申請情報のうち所定の条件を満たす経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成する工程と、
前記制御部が、作成された申請書の情報を所定の承認者のアカウントに関連する端末に送信する工程と、
を備えたことを特徴とする。
【0016】
本発明の情報処理方法は、
コンピュータにより行われる情報処理方法であって、
前記コンピュータの制御部が、各従業員のユーザ端末から経費申請情報を受け付ける工程と、
前記制御部が、予め設定されている所定のタイミングで、または所定の期間毎に、受け付けていた複数の経費申請情報のうち所定の条件を満たす経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成する工程と、
前記制御部が、作成された申請書の情報を所定の承認者のアカウントに関連する端末に送信する工程と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明のプログラム、コンピュータおよび情報処理方法によれば、従業員にとって経費が発生する度に申請書を作成する手間を省くことができ、また、経費についての申請書の承認を行う承認者にとっての利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施の形態による情報処理システムの構成を概略的に示す図である。
【
図2】
図1に示す情報処理システムにおいて従業員が経費の申請を行う際の各構成要素間での情報の流れを示すチャート図である。
【
図3】
図1に示す情報処理システムにおいて従業員が経費の申請を行う際の各構成要素間での情報の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至
図3は、本実施の形態に係る情報処理システムおよび当該情報処理システムによる情報処理方法を示す図である。
【0020】
本実施の形態による情報処理システムは、管理サーバ10と、ユーザ端末50と、経理担当者の端末52と、承認者Aの端末54と、承認者Bの端末56とを備えている。本実施の形態による情報処理システムは、従業員が経費の申請を行うにあたり申請書を自動で作成して作成された申請書の情報を経理担当者の端末52や各承認者A、Bの端末54、56に送信するものである。管理サーバ10は、インターネット回線を通じて利用できるサーバであり、インターネットでアクセスできる物理サーバ内に仮想的な専用サーバを構築した状態で提供される。管理サーバ10には、インターネット回線等のネットワークを介してユーザ端末50、経理担当者の端末52、承認者Aの端末54および承認者Bの端末56がそれぞれ通信可能に接続されている。
【0021】
このような情報処理システムの各構成要素について以下に説明する。
【0022】
ユーザ端末50は、情報処理システムのサービス対象となる事業会社の従業員が所持するものであり、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、PCタブレット等を含む。従業員はユーザ端末50により経費申請情報を入力することができるようになっている。経費申請情報は、従業員が立替を行った領収書やレシートの情報、日当の情報、交通費の情報等を含む。具体的には、ユーザ端末50には経費申請アプリをインストールすることが可能となっており、ユーザ端末50においてこの経費申請アプリを起動した後に経費申請画面で従業員が立替を行った領収書やレシートの情報、日当の情報、交通費の情報等を入力することにより、ユーザ端末50において経費申請情報が受け付けられる。また、ユーザ端末50のモニタに表示されるブラウザにより従業員は経費申請情報を入力してもよい。
【0023】
より詳細には、従業員は領収書やレシートの利用日、金額、明細、プロジェクト名、自分の部署名、支払先名等の情報をユーザ端末50により入力する。なお、領収書やレシートの利用日とは、領収書やレシートが発行された発行日または領収書やレシートが紛失後に再発行された再発行日を含む。領収書やレシートの明細は、購入した物品やサービスの品目等に関する情報を含む。また、プロジェクト名は、従業員が関与する社内または社外の事業内容のことをいう。また、自分の部署名は、従業員が所属する部署の名前のことをいう。また、支払先名の情報は、従業員が立替で経費を支払った相手の情報のことをいう。また、従業員は出張を行ったときの日当について出張日、出張先、日当の金額、プロジェクト名、自分の部署名等の情報をユーザ端末50に入力する。また、従業員は交通費について交通機関の利用日、金額、プロジェクト名、自分の部署名、支払先名(具体的には、交通機関名)等の情報をユーザ端末50により入力する。
【0024】
また、例えばユーザ端末50にカメラが備え付けられている場合は、従業員は領収書やレシートをカメラで撮像してもよい。この場合、ユーザ端末50において領収書やレシートの画像が取得される。このような領収書やレシートの画像も経費申請情報に含まれる。また、ユーザ端末50にICカードの読取機器が備え付けられている場合は、従業員は交通機関で交通費の自動精算を行うことができるICカードから交通費情報を読取機器により読み取ってもよい。この場合、ユーザ端末50において交通費について交通機関の利用日、金額、支払先名(交通機関名)等の情報が取得される。また、ユーザ端末50が例えばスマートフォンであり、このスマートフォンによって交通機関で交通費の自動精算を行うことができるようになっている場合も、ユーザ端末50において交通費について交通機関の利用日、金額、支払先名(交通機関名)等の情報が取得される。
【0025】
経理担当者の端末52は、情報処理システムのサービス対象となる事業会社の経理担当者が操作するパーソナルコンピュータ等を含み、経理担当者が端末52を操作することにより管理サーバ10に対して情報の送受信を行うようになっている。具体的には、経理担当者が自分のアカウントでログインして端末52を操作することにより、管理サーバ10において作成された経費に関する申請書を端末52のモニタに表示されるブラウザ等で確認することができるようになっている。
【0026】
各承認者A、Bの端末54、56は、情報処理システムのサービス対象となる事業会社の承認者A、B(例えば、従業員の上長や管理者)が操作するパーソナルコンピュータ等を含み、承認者A、Bがそれぞれ自分のアカウントでログインして端末54、56を操作することにより管理サーバ10に対して情報の送受信を行うようになっている。具体的には、承認者A、Bがそれぞれ自分のアカウントでログインして端末54、56を操作することにより、管理サーバ10において作成された経費に関する申請書の承認を各端末54、56のモニタに表示されるブラウザ等で行うことができるようになっている。
【0027】
管理サーバ10は、制御部20と、記憶部40と、通信部42とを有している。制御部20は、所定のプログラムを実行することにより受付手段22、申請書作成手段24、ワークフロー設定手段26、送信手段28、承認手段30および集計手段32として機能する。受付手段22は外部装置(例えば、ユーザ端末50、経理担当者の端末52、各承認者A、Bの端末54、56)から様々な情報を受け付ける。申請書作成手段24は、受付手段22がユーザ端末50から申請書作成指示を受け付けると、受付手段22が受け付けていた複数の経費申請情報のうち所定の条件を満たす経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成する。ここで、所定の条件は、各経費申請情報における一部の項目の情報が一致することまたは不一致すること、ならびに各経費申請情報における数値項目が一定以上または一定以下であることのうち少なくともいずれか一つを含む。このような申請書作成手段24による申請書の作成方法の詳細については後述する。ワークフロー設定手段26は、申請書作成手段24により作成された申請書の情報が送信されるべき承認者のアカウントの情報を設定する。このようなワークフロー設定手段26による承認者のアカウントの情報の設定方法の詳細については後述する。送信手段28は、申請書作成手段24により作成された申請書の情報を承認者A、Bのアカウントに関連する端末54、56に送信する。承認手段30は、送信手段28により申請書の情報が送信された所定の承認者の端末から承認情報を受け付けることにより申請書の承認を行う。集計手段32は、承認手段30により承認が行われた申請書の経費の集計を行う。
【0028】
記憶部40には、ユーザ端末50から送信された経費申請情報や申請書作成手段24により作成された申請書の情報等の様々な情報が記憶されるようになっている。また、管理サーバ10は通信部42により外部装置(例えば、ユーザ端末50、経理担当者の端末52、各承認者A、Bの端末54、56)に対して情報の送受信を行うことができるようになっている。
【0029】
次に、本実施の形態の情報処理システムによる処理の流れについて
図2および
図3に示すチャート図やフローチャートを用いて説明する。
【0030】
まず、経費の申請を行いたい従業員は、ユーザ端末50において経費申請アプリを起動し、この経費申請アプリの経費申請画面で経費申請情報を入力する。なお、従業員はユーザ端末50のモニタに表示されるブラウザ等により経費申請情報を入力してもよい。具体的には、従業員は、立替を行った領収書やレシートについて、利用日、金額、明細、プロジェクト名、自分の部署名、支払先名等の情報をユーザ端末50により入力する。また、従業員は出張を行ったときの日当について出張日、出張先、日当の金額、プロジェクト名、自分の部署名等の情報をユーザ端末50に入力する。また、従業員は交通費について交通機関の利用日、金額、プロジェクト名、自分の部署名、支払先名(交通機関名)等の情報をユーザ端末50により入力する。また、例えばユーザ端末50にカメラが備え付けられている場合は、従業員は領収書やレシートをカメラで撮像する。撮像された領収書やレシートの画像も経費申請情報に含まれる。また、ユーザ端末50にICカードの読取機器が備え付けられている場合は、従業員は交通機関で交通費の自動精算を行うことができるICカードから交通費情報を読取機器により読み取らせる。読み取られた交通費情報における交通機関の利用日、金額、支払先名(交通機関名)の情報が経費申請情報として取得される。また、ユーザ端末50が例えばスマートフォンであり、このスマートフォンによって交通機関で交通費の自動精算を行うことができるようになっている場合も、ユーザ端末50において交通費について交通機関の利用日、金額、支払先名(交通機関名)の情報が取得される。
【0031】
ユーザ端末50において受け付けられたまたは取得された経費申請情報は当該ユーザ端末50から管理サーバ10に送信される。また、この際に、ユーザの識別情報またはユーザ端末50の識別情報が経費申請情報に紐付けられてユーザ端末50から管理サーバ10に送信される。このようにして、管理サーバ10の受付手段12は、各従業員のユーザ端末50から経費申請情報をユーザの識別情報またはユーザ端末50の識別情報に紐付けられた状態で受け付ける(STEP1)。受付手段12により受け付けられた経費申請情報は、ユーザの識別情報またはユーザ端末50の識別情報に紐付けられた状態で記憶部40に記憶される。
【0032】
また、従業員がユーザ端末50において経費申請アプリを起動したときに、この経費申請アプリの経費申請画面には今まで登録した経費申請情報が表示されるとともに申請書作成申請ボタンが表示されるようになっている。また、送信手段28は、申請書作成申請ボタンをユーザ端末50に表示させる表示指示信号をユーザ端末50に送信する。このことにより申請書作成申請ボタンが経費申請画面に表示される。そして、従業員がユーザ端末50において申請書作成申請ボタンを押すと、この従業員のユーザ端末50から管理サーバ10に申請書作成指示が送信される。受付手段12がある従業員のユーザ端末50から申請書作成指示を受け付けると(STEP2の「YES」)、申請書作成手段24は、受け付けていた複数の経費申請情報のうち所定の条件を満たす経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成する(STEP3)。上述したように、所定の条件は、各経費申請情報における一部の項目の情報が一致することまたは不一致すること、ならびに各経費申請情報における数値項目が一定以上または一定以下であることのうち少なくともいずれか一つを含む。また、各経費申請情報における一部の項目の情報とは、例えば勘定科目情報、プロジェクト情報、支払先情報、部署情報のうち少なくとも何れか一つまたは複数の情報のことをいう。例えば、各経費申請情報における一部の項目の情報がプロジェクト情報である場合は、申請書作成手段24は、受け付けていた複数の経費申請情報のうちプロジェクト情報が一致する経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成する。なお、後述するように所定の条件が設定されない場合もある。この場合は、この従業員について受け付けていた複数の経費申請情報全てをまとめて一つの申請書を作成する。
【0033】
その後、送信手段28は、申請書作成手段24により作成された申請書の情報を承認者A、Bのアカウントに関連する端末54、56に送信する(STEP4)。ここで、承認者A、Bのアカウントに関連する端末54、56とは、承認者A、Bのアカウントでログインした端末54、56のことをいう。なお、承認者A、Bが同じ端末(例えば、端末54)を操作する場合でも、承認者A、Bのアカウントが異なるため、申請書作成手段24により作成された申請書の情報が送信される端末は、承認者A、Bのアカウントでログインした場合の端末54となる。ここで、申請書作成手段24により作成された申請書の情報が送信される承認者A、Bのアカウントに関連する端末54、56は、ワークフロー設定手段26による設定に基づいて決められる。より詳細には、ワークフロー設定手段26は、申請書作成手段24により作成された申請書の情報が送信されるべき承認者のアカウントの情報を、所定の分類情報に紐付けて設定する。所定の分類情報は、勘定科目情報、プロジェクト情報および部署情報のうち少なくともいずれか一つを含む。そして、送信手段28は、ワークフロー設定手段26による設定に基づいて、申請書作成手段24により作成された申請書の情報を、経費申請情報に含まれる所定の分類情報に対応する承認者のアカウントに関連する端末に送信する。
【0034】
例えば、所定の分類情報に勘定科目情報が含まれている場合において、勘定科目に旅費交通費が含まれていない場合は、申請書作成手段24により作成された申請書の情報が送信されるべき承認者のアカウントが承認者Aのアカウントであることが設定され、また、勘定科目に旅費交通費が含まれている場合は、申請書作成手段24により作成された申請書の情報が送信されるべき承認者のアカウントが承認者Bのアカウントであることが設定されていてもよい。また、所定の分類情報にプロジェクト情報が含まれている場合において、プロジェクト情報にあるプロジェクトAが含まれている場合は、申請書作成手段24により作成された申請書の情報が送信されるべき承認者のアカウントが承認者Aのアカウントであることが設定され、また、プロジェクト情報にこのプロジェクトAが含まれていない場合は、申請書作成手段24により作成された申請書の情報が送信されるべき承認者のアカウントが承認者Bのアカウントであることが設定されていてもよい。また、所定の分類情報に部署情報が含まれている場合において、部署情報にある部署aが含まれている場合は、申請書作成手段24により作成された申請書の情報が送信されるべき承認者のアカウントが部署aの管理者である承認者Aのアカウントであることが設定され、また部署情報に別の部署bが含まれている場合は、申請書作成手段24により作成された申請書の情報が送信されるべき承認者のアカウントが部署bの管理者である承認者Bのアカウントであることが設定されていてもよい。このように、申請書作成手段24により作成された申請書の情報が送信されるべき承認者のアカウントは、ワークフロー設定手段26により予め設定されている。
【0035】
以下の説明では、送信手段28が、申請書作成手段24により作成された申請書の情報を、設定された複数の承認者A、Bのアカウントのうちまず承認者A(例えば、従業員の上長)のアカウントに関連する端末54に送信し、この承認者Aの端末54から承認情報を受け付けると、別の承認者B(例えば、承認者Aの更に上長)のアカウントに関連する端末56に申請書の情報を送信するような態様について説明する。
【0036】
上述したように、ある従業員のユーザ端末50から管理サーバ10に申請書作成指示が送信されることによって申請書作成手段24により申請書が作成されると、ワークフロー設定手段26による設定に基づいて、申請書作成手段24により作成された申請書の情報が送信手段28により承認者Aのアカウントに関連する端末54に送信される。そして、承認者Aが自分のアカウントで端末54にログインしてブラウザに表示される申請書の情報を見て承認の指示を端末54に入力すると、端末54から管理サーバ10に承認情報が送信される。管理サーバ10の受付手段22が端末54から承認情報を受け付けると、送信手段28は次に申請書作成手段24により作成された申請書の情報を承認者Bのアカウントに関連する端末56に送信する。そして、承認者Bが自分のアカウントで端末56にログインしてブラウザに表示される申請書の情報を見て承認の指示を端末56に入力すると、端末56から管理サーバ10に承認情報が送信される。このような承認者A、Bによる申請書の承認において、所定の条件を満たす複数の経費申請情報がまとめて一つの申請書となっているため、承認者A、Bは従業員の経費が勘定科目毎、プロジェクト毎または部署毎にまとまった状態で承認することができるようになる。
【0037】
このようにして、承認が必要な全ての承認者A、Bの端末54、56から承認情報を受け付けると(STEP5の「YES」)、承認手段30は申請書の承認を行う。そして、集計手段32は、承認手段30により承認が行われた申請書の経費の集計を行う(STEP6)。その後、集計手段32により行われた集計情報が経理担当者のアカウントに関連する端末52(経理担当者用端末)に送信される(STEP7)。このようにして、経理担当者は申請書の経費の集計情報を認識することができる。その後、経理担当者は従業員に対して立替分の経費の支払いを行う。
【0038】
なお、上記の説明では、送信手段28が、申請書作成手段24により作成された申請書の情報を、設定された複数の承認者A、Bのアカウントのうちまず承認者A(例えば、従業員の上長)のアカウントに関連する端末54に送信し、この承認者Aの端末54から承認情報を受け付けると、別の承認者B(例えば、承認者Aの更に上長)のアカウントに関連する端末56に申請書の情報を送信するような態様について述べたが、本実施の形態はこのような態様に限定されることはない。送信手段28が、申請書作成手段24により作成された申請書の情報を、設定された複数の承認者A、Bのアカウントに関連する端末54、56に同時に送信し、全ての承認者A、Bの端末54、56から承認情報を受け付けると承認手段30が申請書の承認を行うようになっていてもよい。
【0039】
また、申請書作成手段24により申請書が作成されたときに、制御部20は、この申請書に含まれる経費の合計金額を算出してもよい。また、ワークフロー設定手段26は、申請書作成手段24により作成された申請書の情報が送信されるべき承認者のアカウントの情報を、算出された経費の合計金額に紐付けて設定していてもよい。例えば、申請書作成手段24により作成された申請書に含まれる経費の合計金額が予め設定されている所定の金額以下である場合には申請書が承認者Aのアカウントに関連する端末52に送信されるが、この合計金額が予め設定されている所定の金額より大きい場合には申請書が承認者A、Bのアカウントに関連する端末52、54の両方に送信されるようになっていてもよい。また、別の態様として、申請書作成手段24により作成された申請書に含まれる経費の合計金額が予め設定されている所定の金額以下である場合に、どの承認者による承認がなくても承認手段30が申請書の承認を行うようになっていてもよい。
【0040】
また、ワークフロー設定手段26は、申請書作成手段24により作成された申請書の情報が送信されるべき承認者のアカウントの情報を、従業員の識別情報またはユーザ端末50の識別情報に紐付けて設定していてもよい。この場合は、申請書作成手段24により申請書が作成されたときに、ワークフロー設定手段26による設定情報に基づいて、この申請書の情報が送信手段28により従業員の識別情報またはユーザ端末50の識別情報に対応する承認者のアカウントに関連する端末に送信される。
【0041】
また、申請書作成手段24により経費に関する申請書が作成され、作成された申請書が送信手段28により承認者A、Bのアカウントに関連する端末54、56に送信された後、従業員はユーザ端末50によりこの申請書について経費の情報の追加を行うことができるようになっていてもよい。具体的には、申請書作成手段24により経費に関する申請書が作成され、作成された申請書が承認者A、Bのアカウントに関連する端末54、56に送信された後、従業員により追加された経費申請情報がユーザ端末50から管理サーバ10に送信されると、申請書作成手段24は、受付手段12が受け付けた新たな経費申請情報を申請書に追加する。そして、新たな経費申請情報が追加された申請書の情報が送信手段28により承認者A、Bのアカウントに関連する端末54、56に送信され、これらの端末52、54、56のブラウザに表示される申請書の情報が更新される。このことにより、承認者A、Bは、新たな経費申請情報が追加された申請書の承認を行うことができるようになる。
【0042】
以上のような構成からなる本実施の形態のプログラム、管理サーバ10(コンピュータ)、情報処理方法によれば、プログラムは、管理サーバ10を受付手段22と、申請書作成手段24と、送信手段28として機能させ、受付手段22は、各従業員のユーザ端末50から経費申請情報を受け付けるとともに申請書作成指示を受け付けるようになっており、申請書作成手段24は、受付手段22が申請書作成指示を受け付けると、受付手段22が受け付けていた複数の経費申請情報のうち所定の条件を満たす経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成する。また、送信手段28は、申請書作成手段24により作成された申請書の情報を所定の承認者A、Bのアカウントに関連する端末54、56に送信する。このようなプログラム、管理サーバ10、情報処理方法によれば、従業員にとって経費が発生する度に申請書を作成する手間を省くことができ、また、経費についての申請書の承認を行う承認者にとっての利便性を向上させることができる。
【0043】
ここで、所定の条件は、各経費申請情報における一部の項目の情報が一致することまたは不一致すること、ならびに各経費申請情報における数値項目が一定以上または一定以下であることのうち少なくともいずれか一つを含む。ここで、各経費申請情報における一部の項目の情報とは、例えば勘定科目情報、プロジェクト情報、支払先情報、部署情報のうち少なくとも何れか一つまたは複数の情報のことをいう。具体的には、申請書作成手段24は、受付手段22が申請書作成指示を受け付けると、受付手段22が受け付けていた複数の経費申請情報のうち、勘定科目情報、プロジェクト情報、支払先情報および部署情報のうち予め設定されている何れかの情報が一致する経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成してもよい。あるいは、申請書作成手段24は、受付手段22が申請書作成指示を受け付けると、受付手段22が受け付けていた複数の経費申請情報のうち、勘定科目情報、プロジェクト情報、支払先情報および部署情報のうち予め設定されている何れかの情報が不一致の経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成してもよい。なお、各経費申請情報における一部の項目の情報として、勘定科目情報、プロジェクト情報、支払先情報、部署情報以外の情報が用いられてもよい。また、申請書作成手段24は、受付手段22が申請書作成指示を受け付けると、受付手段22が受け付けていた複数の経費申請情報のうち金額が一定以上であるまたは一定以下である経費申請情報のみをまとめて一つの申請書を作成してもよい。また、更に別の態様では、申請書作成手段24は、受付手段22が申請書作成指示を受け付けると、受付手段22が受け付けていた複数の経費申請情報のうち金額が一定以上であるまたは一定以下であるとともに一部の項目の情報が一致するまたは不一致する経費申請情報のみをまとめて一つの申請書を作成してもよい。
【0044】
また、本実施の形態のプログラム、管理サーバ10(コンピュータ)、情報処理方法においては、プログラムは管理サーバ10を承認手段30として更に機能させ、承認手段30は、送信手段28により申請書の情報が送信された所定の承認者の端末から承認情報を受け付けることにより申請書の承認を行うようになっている。この場合には、申請書作成手段24により作成された申請書の情報が送信された端末を有する承認者が承認を行った場合にのみ、申請書の承認を行うことができるようになる。
【0045】
また、本実施の形態のプログラム、管理サーバ10(コンピュータ)、情報処理方法においては、プログラムは管理サーバ10を集計手段32として更に機能させ、集計手段32は、承認手段30により承認が行われた申請書の経費の集計を行い、送信手段28は、集計手段32による集計結果を所定の経理担当者のアカウントに関連する端末52に送信する。この場合には、経理担当者は、所定の承認者による承認が行われた申請書の経費の集計情報を端末52のブラウザに表示させることができる。
【0046】
また、本実施の形態のプログラム、管理サーバ10(コンピュータ)、情報処理方法においては、プログラムは管理サーバ10をワークフロー設定手段26として更に機能させ、経費申請情報には所定の分類情報が含まれワークフロー設定手段26は、申請書作成手段24により作成された申請書の情報が送信されるべき承認者のアカウントの情報を、所定の分類情報に紐付けて設定している。そして、送信手段28は、ワークフロー設定手段26による設定に基づいて、申請書作成手段24により作成された申請書の情報を、経費申請情報に含まれる所定の分類情報に対応する承認者のアカウントに関連する端末に送信する。この場合には、ワークフロー設定手段26は、申請書作成手段24により作成された申請書の情報が送信されるべき承認者のアカウントの情報を予め設定しておくことにより、申請書作成手段24により作成された申請書の情報を、経費申請情報に含まれる所定の分類情報に基づいて、この申請書の承認を行う承認者のアカウントに関連する端末に自動的に送信することができるようになる。また、所定の分類情報は、勘定科目情報、プロジェクト情報および部署情報のうち少なくともいずれか一つを含む。
【0047】
なお、本実施の形態によるプログラム、管理サーバ10(コンピュータ)、情報処理方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
【0048】
例えば、申請書作成手段24は、受付手段22が申請書作成指示を受け付けたときに、受付手段22が受け付けていた複数の経費申請情報のうち所定の条件を満たす経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成することに限定されることはない。他の態様として、申請書作成手段24は、受付手段22が申請書作成指示をユーザ端末50から受け付けなくても、予め設定されている所定のタイミングで、または所定の期間毎に、受付手段22が受け付けていた複数の経費申請情報のうち所定の条件を満たす経費申請情報をまとめて一つの申請書を作成してもよい。例えば、毎月の決まった日に申請書作成手段24が申請書を作成してもよいし、あるいは、所定の日が経過する度に(例えば、1週間が経過する度に)申請書作成手段24が申請書を作成してもよい。
【0049】
このようなプログラム、管理サーバ10(コンピュータ)、情報処理方法でも、従業員にとって経費が発生する度に申請書を作成する手間を省くことができ、また、経費についての申請書の承認を行う承認者にとっての利便性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0050】
10 管理サーバ
12 受付手段
20 制御部
22 受付手段
24 申請書作成手段
26 ワークフロー設定手段
28 送信手段
30 承認手段
32 集計手段
40 記憶部
42 通信部
50 ユーザ端末
52 経理担当者のアカウントに関連する端末
54 承認者Aのアカウントに関連する端末
56 承認者Bのアカウントに関連する端末