(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027186
(43)【公開日】2024-02-29
(54)【発明の名称】プログラムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
H04L 51/04 20220101AFI20240221BHJP
H04L 67/2869 20220101ALI20240221BHJP
【FI】
H04L51/04
H04L67/2869
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024005307
(22)【出願日】2024-01-17
(62)【分割の表示】P 2022066488の分割
【原出願日】2022-04-13
(31)【優先権主張番号】10-2021-0057676
(32)【優先日】2021-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム スンハン
(72)【発明者】
【氏名】オム ハジュン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ セオ ヒュン
(57)【要約】
【課題】トークルームのカバー画面にメッセージスレッドを表示する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】トークルームカバー表示方法は、トークルームのアクセス要請にしたがい、前記トークルームでやり取りしたメッセージで構成されたメッセージスレッド(thread)を受信すること、および前記アクセス要請に対して前記トークルームのカバー画面を表示するが、前記カバー画面上に前記メッセージスレッドを表示することを含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと通信する端末によって実行されるプログラムであって、
前記サーバにより提供されるトークルームであって複数の参加者によって構成されるトークルームに関する情報を受信するためのリクエストを前記サーバに送信することと、
前記リクエストに基づいて、少なくとも前記トークルームに関する情報を前記サーバから受信することと、
前記端末の利用者が前記トークルームの前記参加者に含まれない場合、前記トークルームに含まれるメッセージのうち一部のメッセージに関する第一情報を、前記トークルームに関する情報と共に前記端末の表示部に表示し、前記トークルームに含まれるメッセージのうち一部のメッセージであって前記第一情報とは異なるメッセージに関する第二情報については前記端末の表示部に表示しない、処理を行うことと、
前記利用者が前記トークルームの前記参加者に含まれる場合、前記メッセージのうちいずれの情報も前記表示部に表示しない処理を行うこととが
前記端末によって実行されるプログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第一情報に含まれるメッセージは、所定の期間に送受信されたメッセージであり、
前記第二情報に含まれるメッセージは、前記所定の期間以外の期間に送受信されたメッセージである、
プログラム。
【請求項3】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第一情報に含まれるメッセージは、前記トークルームの参加者が予め指定したメッセージである、
プログラム。
【請求項4】
請求項3に記載のプログラムであって、
前記予め指定したメッセージは、アーカイブとして指定されたメッセージである、
プログラム。
【請求項5】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第一情報に含まれるメッセージは、第一のメッセージ群と第二のメッセージ群とを含む、
プログラム。
【請求項6】
請求項5に記載のプログラムであって、
前記第一のメッセージ群は、アーカイブメッセージを含み、
前記第二のメッセージ群は、所定の期間に送受信されたメッセージを含む、
プログラム。
【請求項7】
請求項5または6のいずれかに記載のプログラムであって、
前記端末の利用者の選択操作に基づいて前記第一のメッセージ群および前記第二のメッセージ群の何れか一方を前記表示部に表示することが前記端末によって実行される、
プログラム。
【請求項8】
請求項5または6のいずれかに記載のプログラムであって、
前記第一のメッセージ群と前記第二のメッセージ群とは、前記表示部の表示領域内で区別して表示される、
プログラム。
【請求項9】
サーバと通信する端末の情報処理方法であって、
前記サーバにより提供されるトークルームであって複数の参加者によって構成されるトークルームに関する情報を受信するためのリクエストを前記サーバに送信することと、
前記リクエストに基づいて、少なくとも前記トークルームに関する情報を前記サーバから受信することと、
前記端末の利用者が前記トークルームの前記参加者に含まれない場合、前記トークルームに含まれるメッセージのうち一部のメッセージに関する第一情報を、前記トークルームに関する情報と共に前記端末の表示部に表示し、前記トークルームに含まれるメッセージのうち一部のメッセージであって前記第一情報とは異なるメッセージに関する第二情報については前記端末の表示部に表示しない、処理を行うことと、
前記利用者が前記トークルームの前記参加者に含まれる場合、前記メッセージのうちいずれの情報も前記表示部に表示しない処理を行うことと、
を含む情報処理方法。
【請求項10】
端末と通信するサーバによって実行されるプログラムであって、
前記サーバにより提供されるトークルームであって複数の参加者によって構成されるトークルームに関する情報を受信するためのリクエストを前記端末から受信することと、
前記リクエストに基づいて、少なくとも前記トークルームに関する情報を前記端末に送信することとが、前記サーバによって実行されるプログラムにおいて、
前記端末の利用者が前記トークルームの前記参加者に含まれない場合、前記トークルームに含まれるメッセージのうち一部のメッセージに関する第一情報を、前記トークルームに関する情報と共に前記端末の表示部に表示し、前記トークルームに含まれるメッセージのうち一部のメッセージであって前記第一情報とは異なるメッセージに関する第二情報については前記端末の表示部に表示しない、制御を行うことと、
前記利用者が前記トークルームの前記参加者に含まれる場合、前記メッセージのうちいずれの情報も前記表示部に表示しない制御を行うこととが、
前記サーバによって実行されるプログラム。
【請求項11】
端末と通信するサーバの情報処理方法であって、
前記サーバにより提供されるトークルームであって複数の参加者によって構成されるトークルームに関する情報を受信するためのリクエストを前記端末から受信することと、
前記リクエストに基づいて、少なくとも前記トークルームに関する情報を前記端末に送信することと、を含む情報処理方法において、
前記端末の利用者が前記トークルームの前記参加者に含まれない場合、前記トークルームに含まれるメッセージのうち一部のメッセージに関する第一情報を、前記トークルームに関する情報と共に前記端末の表示部に表示し、前記トークルームに含まれるメッセージのうち一部のメッセージであって前記第一情報とは異なるメッセージに関する第二情報については前記端末の表示部に表示しない、制御を行うことと、
前記利用者が前記トークルームの前記参加者に含まれる場合、前記メッセージのうちいずれの情報も前記表示部に表示しない制御を行うことと、
を含む情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、トークルームカバー画面を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なコミュニケーションツールであるインスタントメッセンジャー(instant messenger)は、メッセージやデータをリアルタイムで送受信することができるソフトウェアであって、ユーザがメッセンジャー上にトーク相手を登録し、トークリストにいる相手とメッセージをリアルタイムでやり取りすることができる。
【0003】
このようなメッセンジャー機能は、PC(Personal Computer)はもちろん、移動通信端末のモバイル環境でも利用可能であることから、メッセンジャーの使用はますます普及している。
【0004】
例えば、特許文献1(公開日2002年9月30日)には、携帯端末機にインストールされたモバイルメッセンジャー間にメッセンジャーサービスを提供することができる、無線通信網を利用した携帯端末機のモバイルメッセンジャーサービスシステムおよび方法が開示されている。
【0005】
インスタントメッセンジャーの利用の普及に伴ってインスタントメッセンジャーが提供する機能も多様化している中で、電話番号やIDなどの個人情報を共有しなくてもリンクを利用するだけでチャットが可能なサービスであるオープンチャット(openchat)機能が登場した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2002-0074304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
利用者がトークルームに参加する前にトークルーム内の情報性、コンテキスト(context)や雰囲気などを容易に把握できるように、カバー画面上にメッセージスレッド(message thread)を表示することができる。
【0008】
トークルームのカバー画面上に、最新性の高いメッセージスレッドまたは情報性の高いメッセージスレッドを表示することができる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
コンピュータ装置で実行されるトークルームカバー表示方法であって、前記コンピュータ装置は、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記トークルームカバー表示方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、トークルームへのアクセス要請にしたがい、前記トークルームでやり取りしたメッセージで構成されたメッセージスレッド(thread)を受信すること、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記アクセス要請に対して前記トークルームのカバー画面を表示するが、前記カバー画面上に前記メッセージスレッドを表示することを含む、トークルームカバー表示方法を提供する。
【0010】
一側面によると、前記受信する段階は、前記トークルームに対する利用者の参加状況を判断すること、および前記トークルームが未参加トークルームである場合に前記メッセージスレッドを受信することを含んでよい。
【0011】
他の側面によると、前記受信することは、前記トークルームがリンクを利用してアクセス要請するオープンチャット(openchat)のトークルームである場合に前記メッセージスレッドを受信してよい。
【0012】
また他の側面によると、前記受信することは、前記トークルームが管理者設定によってカバーメッセージ表示機能がアクティブ化されている場合に前記メッセージスレッドを受信してよい。
【0013】
また他の側面によると、前記受信することは、メッセージ送信時間を基準に選別された第1メッセージスレッド、およびトークパターン分析によるトピックを基準に選別された第2メッセージスレッドのうちの少なくとも1つを受信してよい。
【0014】
また他の側面によると、前記受信することは、メッセージの長さおよびメッセージのタイプのうちの少なくとも1つに基づいて選別された前記メッセージスレッドを受信してよい。
【0015】
また他の側面によると、前記表示することは、メッセージ送信時間を基準に前記メッセージスレッドを表示してよい。
【0016】
また他の側面によると、前記表示することは、前記メッセージスレッドに含まれたメッセージを、プレビューが可能であるが選択は不可能な非アクティブ性モードで表示してよい。
【0017】
また他の側面によると、前記表示することは、前記第1メッセージスレッドと前記第2メッセージスレッドが受信される場合、前記カバー画面上に個別のタブによって前記第1メッセージスレッドと前記第2メッセージスレッドを選択的に表示してよい。
【0018】
さらに他の側面によると、前記表示することは、前記第1メッセージスレッドと前記第2メッセージスレッドが受信される場合、前記カバー画面上に前記第1メッセージスレッドと前記第2メッセージスレッドを同時に表示するが、前記カバー画面上で領域を区分するかメッセージUIのディスプレイ要素または個別の識別子を利用して、前記第1メッセージスレッドと前記第2メッセージスレッドを区別して表示してよい。
【0019】
前記トークルームカバー表示方法を前記コンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された、コンピュータプログラムを提供する。
【0020】
コンピュータ装置であって、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、トークルームへのアクセス要請にしたがい、前記トークルームでやり取りしたメッセージで構成されたメッセージスレッドを受信するメッセージ受信部、および前記アクセス要請に対して前記トークルームのカバー画面を表示するが、前記カバー画面上に前記メッセージスレッドを表示するカバー表示部を含む、コンピュータ装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置が実行することのできる方法の一例を示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態における、オープンチャットカバー表示過程を説明するための例示図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、オープンチャットカバー表示過程を説明するための例示図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、オープンチャットカバー表示過程を説明するための例示図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、オープンチャットカバー表示過程を説明するための例示図である。
【
図9】本発明の一実施形態における、オープンチャットカバー表示過程を説明するための例示図である。
【
図10】本発明の一実施形態における、オープンチャットカバー表示過程を説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0023】
本発明の実施形態は、トークルームのカバー画面を提供する技術に関する。
【0024】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、利用者がトークルームに参加する前にトークルーム内の情報性、コンテキストや雰囲気などを容易に把握できるようにサポートするための機能として、トークルームのカバー画面上に最新性の高いメッセージスレッドまたは情報性の高いメッセージスレッドを表示する。
【0025】
本明細書においてトークルームとは、メッセンジャーまたはSNS(Social Network Service)などのようなインターネット上のコミュニティ空間を包括したものを意味してよい。本実施形態において、トークルームは、参加することを前提にトークに参加することが可能なコミュニティ空間を意味してよく、例えば、電話番号やIDなどを利用した友達追加の過程を経なくても、URL(Uniform Resource Locator)のようなリンクによって直ぐにチャットが可能なオープンチャット(openchat)、各種サービスやコンテンツを提供するボット(bot)形態のアカウントを意味する公式アカウント(official account)とのトークルームなどがこれに該当してよい。
【0026】
また、トークルームのカバーとは、トークルームに入場する前にトークルームに関する情報(例えば、トークルーム名、プロフィールイメージ、トークルームの説明、参加メンバー数など)が表示される表紙画面を意味してよい。
【0027】
本発明の実施形態に係るトークルームカバー表示システムは、少なくとも1つのコンピュータ装置によって実現されてよく、本発明の実施形態に係るトークルームカバー表示方法は、トークルームカバー表示システムに含まれる少なくとも1つのコンピュータ装置によって実行されてよい。このとき、コンピュータ装置においては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータ装置は、実行されたコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の実施形態に係るトークルームカバー表示方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータ装置と結合してトークルームカバー表示方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてよい。
【0028】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。また、
図1のネットワーク環境は、本実施形態に適用可能な環境のうちの一例を説明したものに過ぎず、本実施形態に適用可能な環境が
図1のネットワーク環境に限定されることはない。
【0029】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(Personal Computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットなどがある。一例として、
図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータ装置のうちの1つを意味してよい。
【0030】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(Personal Area Network)、LAN(Local Area Network)、CAN(Campus Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、WAN(Wide Area Network)、BBN(BroadBand Network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0031】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140にサービス(一例として、メッセンジャーサービス)を提供するシステムであってよい。
【0032】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。上述した複数の電子機器110、120、130、140それぞれやサーバ150、160それぞれは、
図2に示したコンピュータ装置200によって実現されてよい。
【0033】
このようなコンピュータ装置200は、
図2に示すように、メモリ210、プロセッサ220、通信インタフェース230、および入力/出力インタフェース240を含んでよい。メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記憶装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記憶装置は、メモリ210とは区別される別の永続的記憶装置としてコンピュータ装置200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記憶されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体からメモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD(Digital Versatile Disc)/CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)ドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体ではない通信インタフェース230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータ装置200のメモリ210にロードされてよい。
【0034】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ210または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記憶装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0035】
通信インタフェース230は、ネットワーク170を介してコンピュータ装置200が他の装置(一例として、上述した記憶装置)と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータ装置200のプロセッサ220がメモリ210のような記憶装置に記憶されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御にしたがってネットワーク170を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を経てコンピュータ装置200の通信インタフェース230を通じてコンピュータ装置200に受信されてよい。通信インタフェース230を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータ装置200がさらに含むことのできる記憶媒体(上述した永続的記憶装置)に記憶されてよい。
【0036】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置250は、コンピュータ装置200と1つの装置で構成されてもよい。
【0037】
また、他の実施形態において、コンピュータ装置200は、
図2の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術による構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0038】
以下では、トークルームのカバー画面にメッセージスレッドを表示するための方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0039】
以下では、トークルームのタイプの1つであるオープンチャットを具体的な実施形態として説明する。
【0040】
図3は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置のプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図であり、
図4は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置が実行することのできるトークルームカバー表示方法の一例を示したフローチャートである。
【0041】
本実施形態に係るコンピュータ装置200は、専用アプリケーションやウェブ/モバイルサイトへの接続によってメッセンジャーサービスを提供してよい。コンピュータ装置200には、コンピュータで実現されたトークルームカバー表示システムが構成されてよい。一例として、トークルームカバー表示システムは、独立的に動作するプログラム形態で実現されてもよいし、特定のアプリケーションのイン-アプリ(in-app)形態で構成されて前記特定のアプリケーション上で動作が可能なように実現されてもよい。
【0042】
コンピュータ装置200のプロセッサ220は、以下で説明するトークルームカバー表示方法を実行するための構成要素として、
図3に示すように、メッセージ受信部310およびカバー表示部320を含んでよい。実施形態によって、プロセッサ220の構成要素は、選択的にプロセッサ220に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ220の構成要素は、プロセッサ220の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0043】
このようなプロセッサ220およびプロセッサ220の構成要素は、以下で説明するトークルームカバー表示方法に含まれる段階を実行するようにコンピュータ装置200を制御してよい。例えば、プロセッサ220およびプロセッサ220の構成要素は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0044】
ここで、プロセッサ220の構成要素は、コンピュータ装置200に記憶されたプログラムコードが提供する命令にしたがってプロセッサ220によって実行される、互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、コンピュータ装置200がメッセージスレッドを受信するように上述した命令にしたがってコンピュータ装置200を制御するプロセッサ220の機能的表現として、メッセージ受信部310が利用されてよい。
【0045】
プロセッサ220は、コンピュータ装置200の制御と関連する命令がロードされたメモリ210から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令は、プロセッサ220が以下で説明するトークルームカバー表示方法を実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0046】
以下で説明するトークルームカバー表示方法に含まれる段階は、図に示したものとは異なる順序で実行されてもよいし、段階のうちの一部が省略されたり追加の過程がさらに含まれたりしてもよい。
【0047】
トークルームカバー表示方法に含まれる段階は、メッセンジャーがインストールされたクライアント(client)で実行されてよく、実施形態によっては、段階のうちの一部がサーバ150で実行されることも可能である。
【0048】
図4を参照すると、段階410で、メッセージ受信部310は、リンクを利用したオープンチャットへのアクセス要請が受信される場合、オープンチャットへのアクセス要請にしたがい、サーバ150から該当のリンクに該当するオープンチャットのメッセージスレッドを受信してよい。メッセージ受信部310は、オープンチャットへのアクセス要請が受信される場合、該当のオープンチャットに対する利用者の参加状況を判断してよく、利用者が未参加のオープンチャットである場合にサーバ150にメッセージスレッドを要請してよい。このとき、メッセージスレッドは、カバー表示用メッセージであって、オープンチャットの情報性とコンテキストと関連してよい。メッセージスレッドとしては、テキストはもちろん、イメージ、ビデオ、オーディオ、ファイルなどのようにトークルームでやり取りすることが可能なすべてのタイプのメッセージが含まれてよい。
【0049】
サーバ150は、オープンチャットの管理者(admin)設定によるオプション状態を確認してよい。これにより、サーバ150は、カバーメッセージ表示機能がオン(on)(アクティブ化)に設定されたオープンチャットに限り、メッセージスレッドを提供してよい。サーバ150は、オープンチャットに対してカバーメッセージ表示機能がオン状態に設定された時点以降に発生したメッセージを、オープンチャットのカバー上に表示することができるメッセージとして通信してよい。カバーメッセージ表示機能のオン/オフが何度か繰り返された後に最終状態がオンに変更された場合は、以前に発生したメッセージは通信対象に含まず、最後のオン時点以後に発生したメッセージだけを通信対象としてよい。
【0050】
カバーメッセージ表示機能がオンからオフの状態となったオープンチャットの場合、以前に通信されたすべてのメッセージは通信不可に変更されてよい。サーバ150は、カバーメッセージ表示機能がオフ状態に設定されたオープンチャットはもちろん、カバーメッセージ表示機能がオン状態であったとしても事前に定められた除外条件に含まれるオープンチャットの場合はメッセージスレッドを提供しなくてよい。例えば、生成または修正から一定の時間(例えば、45分)が経過していないオープンチャット、既に削除されているオープンチャット、非アクティブ化(deactivated)されたオープンチャット、運営検証によるスコアに基づいて表示対象から除外されたオープンチャット、懲戒対象に含まれたオープンチャットなどにはメッセージスレッドを提供しなくてよい。
【0051】
サーバ150は、カバーメッセージ表示機能がオン状態に設定されたオープンチャットの場合、通信対象に該当するメッセージのうちの少なくとも一部をカバー表示用メッセージとして提供してよい。
【0052】
一例として、サーバ150は、クライアント要請にしたがい、オープンチャットのトークルームでやり取りしたメッセージのうちで最新性の高いメッセージスレッドを収集して提供してよい。リアルタイムに近い最近のメッセージスレッドを提供することにより、利用者がトークルームに参加する前から該当のトークルームの最近のコンテキストを予め把握できるようにするためである。サーバ150は、オープンチャットのトークルームに含まれたメッセージのうちでメッセージの送信時間が一定の時間(例えば、10分)を経過したメッセージを提供することで、リアルタイム性を高めながらも不適切なメッセージの表示を避けることができる。前記一定の時間は、アビュージングやフィルタリング処理などのようにメッセージの検証にかかる時間に基づいて決定されてよい。サーバ150は、オープンチャットのトークルームのメッセージとしてサーバ150上の記憶空間に記憶されたメッセージ、すなわち、サーバ150が保証する記憶期間内のメッセージを提供することで、出来るだけ多くのコンテキストを把握できるようにする。メッセージタイプによってサーバ記憶期間(メッセージ記憶満了期間)が異なってよく、例えば、テキストは180日、イメージは30日、ビデオとオーディオは14日、ファイルは7日間、サーバ150に保管されてよい。
【0053】
他の例として、サーバ150は、クライアント要請にしたがい、オープンチャットのトークルームでやり取りしたメッセージのうちで情報性の高いメッセージスレッドをアーカイブ(archive)して提供してよい。サーバ150は、オープンチャットに参加する利用者のリアクション(reaction)だけでなくメッセージによるトークパターンを分析し、有意味のコンテンツを中心にアーカイビングしてよい。このために、サーバ150は、オープンチャット内でリアルタイムに変更するトークのテーマを抽出してよく、該当のテーマと関連するメッセージをカバー表示用メッセージとして提供してよい。サーバ150は、単位時間(例えば、1日)を周期としてトークルームで話題となった単語を少なくとも1つ以上抽出した後、トークルームに含まれたメッセージごとにトピックの確率分布を利用し、一定のレベルを超過した単語を高い話題性をもつテーマであると判断してよい。さらに、サーバ150は、情報性の側面で有用なメッセージである可能性が高いメッセージとして、テキストの長さやメッセージのタイプなどを考慮した一定の条件を満たすメッセージを選別してよい。例えば、サーバ150は、5つ以上の単語を含むメッセージ、肯定的なリアクションがついたメッセージ、トピックと同一あるいは類似するキーワードが含まれたメッセージなどを選別してカバー表示用メッセージとして提供してよい。情報性が高いメッセージとして選別されたメッセージの場合は、記憶満了期間の制約がなく、別のアーカイブテーブルで管理されてよい。
【0054】
また、サーバ150は、メッセージスレッドを収集するにあたり、事前に定められた無意味なトークパターンに該当するメッセージ、例えば、イメージ型スタンプ、「www」や「うんうん」、「(涙)」などのような顔文字、一定の長さ未満のテキストメッセージ、メンションを含むメッセージ、URL、お知らせや広告として登録されたメッセージなどは除外してよい。また、サーバ150は、削除処理されたメッセージ、例えば、オープンチャットのメンバーによって削除処理されたメッセージ、オープンチャットの管理者によって削除処理されたメッセージ、メッセージの検証による懲戒形態として削除処理されたメッセージなどは除外してよい。
【0055】
サーバ150は、メッセージスレッドを収集する過程において、カバー表示用メッセージとして収集されたメッセージが事前に定められた最小件数未満の場合、メッセージの選別基準を調整してよい。例えば、5つ以上の単語を含むメッセージをカバー表示用メッセージとして選別するとき、選別されたメッセージが足りない場合には3つ以上の単語を含む単語を追加で選別してよい。または、カバー表示用メッセージとして選別されたメッセージが足りない場合、一部除外対象に該当するイメージ型スタンプや顔文字などを含ませてよい。
【0056】
したがって、メッセージ受信部310は、サーバ150との連動により、オープンチャットへのアクセス要請にしたがい、該当のオープンチャットでやり取りしたメッセージのうちで最新性の高いメッセージスレッド(以下、「最新メッセージ」とする)および/または情報性の高いメッセージスレッド(以下、「アーカイブメッセージ」とする)を収集することができる。
【0057】
実施形態によっては、オープンチャットに対するカバーメッセージ表示機能のオプションによって管理者が最新メッセージとアーカイブメッセージのうちの少なくとも1つの表示対象を設定してよく、サーバ150は、オープンチャットへのアクセス要請に対し、該当のオープンチャットの管理者設定値に基づいて最新メッセージとアーカイブメッセージのうちの少なくとも1つを提供してよい。
【0058】
段階420で、カバー表示部320は、リンクを利用したオープンチャットへのアクセス要請にしたがって該当のオープンチャットのカバー画面を表示してよく、このとき、オープンチャットのカバー画面上に、段階410で受信したメッセージスレッドを表示してよい。カバー表示部320は、利用者がアクセス要請をしたオープンチャットに対して利用者の参加状況を判断してよい。カバー表示部320は、利用者が該当のオープンチャットに未参加である場合に、該当のオープンチャットのカバー画面上にメッセージスレッドを表示してよい。このとき、カバー表示部320は、利用者が該当のオープンチャットに参加済みの場合は、メッセージスレッドの表示を省略してよい。一例として、カバー表示部320は、オープンチャットのカバー画面上にメッセージをオーバーレイ表示してよく、このとき、一定の方向のスクロール(例えば、上/下スクロール)によって該当のオープンチャットの複数のメッセージを連続して表示してよい。メッセージスレッドに含まれたメッセージそれぞれは、オープンチャットのトークルームで表示されるメッセージと同じように個別のメッセージUI(例えば、吹き出し)で表示してよい。カバー表示部320は、メッセージの送信時間に基づいてメッセージスレッドに含まれたメッセージを順に表示してよい。例えば、メッセージを読みながら全般的な内容を容易に把握できるように、メッセージスレッドを古い順(先に送信されたメッセージが上に表示されるように)に表示してよい。または、メッセージスレッドのうちで最新メッセージの場合にはメッセージの送信時間を基準に最新順に表示してよく、アーカイブメッセージの場合には分析ロジックによって有用であると判断されたメッセージから表示してよい。言い換えれば、アーカイブメッセージは、利用者の反応が高いか意味のあるメッセージの順に表示してよい。
【0059】
メッセージスレッドは、オープンチャットのトークルームに表示される方法と同じ方法でオープンチャットのカバー画面に表示されてよい。このとき、オープンチャットのカバー画面では、メッセージスレッドをプレビュー形態で表示し、選択などが不可能な非アクティブモードで表示してよい。
【0060】
カバー表示部320は、オープンチャットのカバー画面上にメッセージスレッドを表示するにあたり、オープンチャットのトークルームに表示される方法と同じようにメッセージそれぞれに対してメッセージ送信時間を表示してよい。実施形態によっては、メッセージ送信時間を直接表示する方法の他にも、メッセージ送信時間をメッセージ表示の間隔に適用することも可能である。例えば、カバー表示部320は、前のメッセージと次のメッセージのメッセージ送信時間の差に比例するように吹き出しの間隔を空けて表示してよい。
【0061】
カバー表示部320は、オープンチャットへのアクセス要請によるメッセージスレッドとして最新メッセージとアーカイブメッセージを受信する場合、最新メッセージとアーカイブメッセージをオープンチャットのカバー画面上に表示してよい。一例として、カバー表示部320は、オープンチャットのカバー画面において、タブ(tap)で分離しながら最新メッセージとアーカイブメッセージを選択的に表示してよい。利用者は、オープンチャットカバー画面で個別のタブとして選択的にメッセージを確認することができるが、このとき、最新メッセージタブはデフォルトで表示し、利用者選択によってアーカイブメッセージタブを表示するか、この反対も可能である。他の例として、カバー表示部320は、オープンチャットのカバー画面に最新メッセージとアーカイブメッセージを同時に表示してよい。最新メッセージとアーカイブメッセージを同時に表示する場合、オープンチャットのカバー画面内で領域を区分するかメッセージUIのディスプレイ要素(例えば、吹き出しの色やテキストの色など)または個別の識別子を利用して、最新メッセージとアーカイブメッセージを区別して表示してよい。
【0062】
図5~10は、本発明の一実施形態におけるオープンチャットカバー表示過程を説明するための例示図である。
【0063】
図5~10は、利用者の電子機器であるクライアントデバイスで実行されるメッセンジャーのインタフェース画面を示している。
【0064】
図5は、メンバーとして参加した状態でアクセスしたオープンチャットのカバー画面500を示しており、
図6~10は、メンバーとして未参加の状態でアクセスしたオープンチャットのカバー画面600を示している。
【0065】
オープンチャットの場合、参加することを前提にトークに参加することが可能なトークルームとして、オープンチャットにアクセスしたときにトークルームのトークが直ぐに表示されるのではなく、先ずはオープンチャットの表紙であるカバー画面が表示される。参加メンバーは、オープンチャットのカバー画面500を経てトークルームに入場するようになり、未参加利用者の場合は、オープンチャットのカバー画面600まではアクセスすることができるがトークルームに入場することはできない。
【0066】
図5を参照すると、オープンチャットのカバー画面500には、オープンチャットの基本情報として、プロフィールイメージ501、トークルーム名502、参加メンバー数503、トークルームの説明504などが表示されてよい。
【0067】
参加状態のオープンチャットカバー画面500には、トークルームに入場するためのトークルーム入場メニュー505が含まれてよい。
【0068】
メンバーとして参加する前にはトークルームに入場することができないため、オープンチャットのカバー画面500上に表示された基本情報だけではより詳しい情報や雰囲気などを把握することが難しい。
【0069】
本実施形態では、メンバーとして参加する前にトークルーム内の情報性またはコンテキストなどを提供する機能として、トークルームのカバー画面上に最新メッセージおよび/またはアーカイブメッセージを表示する。このように、プレビュー形式でトークルーム内の情報性またはコンテキストを提供することにより、未使用の通信セッションの生成によるサーバ150のリソースの浪費を減らすことができる。
【0070】
図6を参照すると、プロセッサ220は、利用者が未参加のオープンチャットにアクセスする場合、カバーメッセージ表示機能により、オープンチャットのカバー画面600上に該当のオープンチャット内でやり取りしたメッセージで構成されたメッセージスレッド610を表示してよい。
【0071】
プロセッサ220は、プロフィールイメージ601、トークルーム名602、参加メンバー数603、トークルームの説明604などのような基本情報が表示されたオープンチャットのカバー画面600上にメッセージスレッド610をオーバーレイ表示してよい。
【0072】
カバーメッセージ表示機能は、オープンチャットに未参加の状態で提供されるものであって、オープンチャットのカバー画面600には、トークルーム入場メニュー505の代わりに、オープンチャットのメンバーに参加するためのメンバー参加メニュー605が含まれてよい。
【0073】
未参加状態の利用者は、オープンチャットのカバー画面600でメッセージスレッド610を確認することにより、参加前の段階であっても、該当のオープンチャットでメンバー同士が実際にやり取りしたメッセージから十分な情報性とコンテキストを認識することができる。
【0074】
オープンチャット管理者がカバーメッセージの表示対象として最新メッセージだけを選択した場合、
図6に示すように、プロセッサ220は、オープンチャットのカバー画面600上に、最近のメッセージとして選別されたメッセージスレッド610を表示してよい。
【0075】
一方、オープンチャット管理者がカバーメッセージの表示対象としてアーカイブメッセージだけを選択した場合、
図7に示すように、プロセッサ220は、オープンチャットのカバー画面600上に、情報性の高いメッセージとして選別されたメッセージスレッド720を表示してよい。
【0076】
一方、オープンチャット管理者がカバーメッセージの表示対象として最新メッセージとアーカイブメッセージの両方を選択した場合、プロセッサ220は、オープンチャットのカバー画面600上に、最近のメッセージとして選別されたメッセージスレッドと情報性の高いメッセージとして選別されたメッセージスレッドを表示してよい。
【0077】
一例として、
図8を参照すると、オープンチャットカバー画面600には、最新メッセージを表示するための最新メッセージタブ811とアーカイブメッセージを表示するためのアーカイブメッセージタブ821が含まれてよく、利用者が選択したタブによって、最新メッセージとアーカイブメッセージのうちのいずれか1つのメッセージスレッドが選択的に表示されてよい。このとき、プロセッサ220は、最新メッセージタブ811はデフォルトで表示し、利用者の選択によってアーカイブメッセージタブ821を表示してよい。アーカイブメッセージタブ821がデフォルトで表示されるようにすることも可能である。
【0078】
他の例として、
図9を参照すると、プロセッサ220は、オープンチャットカバー画面600上に、最新メッセージとして選別されたメッセージスレッド610と情報性が高いメッセージとして選別されたメッセージスレッド720を同時に表示してよい。最新メッセージ610とアーカイブメッセージ720を同時に表示する場合、オープンチャットカバー画面600内で領域を区分するか、メッセージUIのディスプレイ要素(例えば、吹き出しの色やテキストの色など)が異なるように適用して表示してよい。
【0079】
図10を参照すると、プロセッサ220は、オープンチャットカバー画面600上に最新メッセージタブ811またはアーカイブメッセージタブ821を表示するにあたり、トークルームにメッセージを表示する方法と同様に、メッセージそれぞれに対してメッセージ送信時間1006を表示してよい。
【0080】
本実施形態に係るカバーメッセージ表示機能は、オープンチャットの情報性やコンテキストなどを参加前から把握できるように表示することを目的とするため、オープンチャットカバー画面600でメッセージの送信時間1006の表示は省略されてよい。
【0081】
このように、本発明の実施形態によると、利用者がオープンチャットに参加する前にオープントークルーム内の情報性、コンテキストや雰囲気などを容易に把握できるように、オープンチャットのカバー画面上に該当のオープンチャットでメンバー同士が実際にやり取りしたメッセージのうちで最新性の高いメッセージスレッドおよび/または情報性の高いメッセージスレッドを表示することができる。
【0082】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(Arithmetic Logic Unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、PLU(Programmable Logic Unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特定用途向けコンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記憶、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者であれば、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0083】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記憶媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記憶されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記録されてよい。
【0084】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記憶するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記憶するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記憶手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記憶されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記憶媒体または格納媒体が挙げられる。
【0085】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0086】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0087】
220 プロセッサ
310 メッセージ受信部
320 カバー表示部