(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027240
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】レーザプローブ
(51)【国際特許分類】
G02B 6/00 20060101AFI20240222BHJP
G02B 6/02 20060101ALI20240222BHJP
【FI】
G02B6/00 326
G02B6/02 421
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129871
(22)【出願日】2022-08-17
(71)【出願人】
【識別番号】000005186
【氏名又は名称】株式会社フジクラ
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100206081
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 央
(74)【代理人】
【識別番号】100188891
【弁理士】
【氏名又は名称】丹野 拓人
(72)【発明者】
【氏名】瀧ヶ平 将人
【テーマコード(参考)】
2H038
2H250
【Fターム(参考)】
2H038AA58
2H038BA45
2H038CA01
2H250AB03
2H250AC03
2H250AC17
2H250AC19
2H250AH37
2H250AH42
2H250BA32
2H250BB02
(57)【要約】
【課題】側方照射に用いることができるとともに、反射ロッドの調心を容易に行うことができるレーザプローブを提供する。
【解決手段】レーザプローブは、第1端および前記第1端とは反対側に位置する第2端を有する筒状部材と、前記第1端から前記筒状部材に挿入された光ファイバと、前記第2端から前記筒状部材に挿入された反射ロッドと、を備え、前記光ファイバの先端面は、前記光ファイバの光軸に垂直な横断面に対して傾いており、前記反射ロッドの先端面は、前記横断面に対して傾いているとともに前記光ファイバの長手方向から見て前記光軸と重なる反射面と、前記反射面の先端に設けられた位置決め面と、を含み、前記光ファイバの先端面と前記横断面とがなす角をθ1とし、前記反射面と前記横断面とがなす角をθ2とし、前記位置決め面と前記横断面とがなす角をθ3とするとき、θ3≦θ1かつθ3<θ2である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側方照射に用いられるレーザプローブであって、
第1端および前記第1端とは反対側に位置する第2端を有する筒状部材と、
前記第1端から前記筒状部材に挿入された光ファイバと、
前記第2端から前記筒状部材に挿入された反射ロッドと、を備え、
前記光ファイバの先端面は、前記光ファイバの光軸に垂直な横断面に対して傾いており、
前記反射ロッドの先端面は、前記横断面に対して傾いているとともに前記光ファイバの長手方向から見て前記光軸と重なる反射面と、前記反射面の先端に設けられた位置決め面と、を含み、
前記光ファイバの先端面と前記横断面とがなす角をθ1とし、前記反射面と前記横断面とがなす角をθ2とし、前記位置決め面と前記横断面とがなす角をθ3とするとき、θ3≦θ1かつθ3<θ2である、レーザプローブ。
【請求項2】
θ3≒θ1である、請求項1に記載のレーザプローブ。
【請求項3】
θ3≒0°である、請求項1に記載のレーザプローブ。
【請求項4】
5°≦θ1≦10°である、請求項1から3のいずれか一項に記載のレーザプローブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザプローブに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、チューブと、光ファイバと、反射面を有する反射ロッドと、を備えるレーザプローブが開示されている。光ファイバおよび反射ロッドの各々は、光ファイバの先端面と反射ロッドの反射面とが対向するように、チューブに挿入されている。ここで、反射面は、光ファイバの光軸に対して傾いている。これにより、光ファイバから出射された光は、反射面によって反射され、レーザプローブの側方に照射される。すなわち、レーザプローブを側方照射に用いることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、例えば特許文献1に開示されたレーザプローブにおいては、チューブ内で光ファイバと反射ロッドとを突き合わせる際に、反射ロッドが光ファイバの光軸回りに回転し得る。このため、反射面を所望の方向に向けるために、光ファイバから実際に光を出射させながら反射光を観測することで反射ロッドの回転角をアクティブに調整する、いわゆるアクティブ調心が行われていた。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされ、側方照射に用いることができるとともに、反射ロッドの調心を容易に行うことができるレーザプローブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の態様1は、側方照射に用いられるレーザプローブであって、第1端および前記第1端とは反対側に位置する第2端を有する筒状部材と、前記第1端から前記筒状部材に挿入された光ファイバと、前記第2端から前記筒状部材に挿入された反射ロッドと、を備え、前記光ファイバの先端面は、前記光ファイバの光軸に垂直な横断面に対して傾いており、前記反射ロッドの先端面は、前記横断面に対して傾いているとともに前記光ファイバの長手方向から見て前記光軸と重なる反射面と、前記反射面の先端に設けられた位置決め面と、を含み、前記光ファイバの先端面と前記横断面とがなす角をθ1とし、前記反射面と前記横断面とがなす角をθ2とし、前記位置決め面と前記横断面とがなす角をθ3とするとき、θ3≦θ1かつθ3<θ2である、レーザプローブである。
【0007】
本発明の態様1によれば、側方照射に用いることが可能であるとともに、反射ロッドの調心を容易に行うことが可能なレーザプローブを提供できる。つまり、長手方向から見て光ファイバの光軸と反射面とが重なっており、反射面が横断面に対して傾いていることにより、光ファイバを伝搬してきた光を反射面で反射させ、レーザプローブの側方に照射させることができる。また、θ3≦θ1であることにより、反射ロッドの調心をパッシブに行うことができる。
【0008】
また、本発明の態様2は、態様1のレーザプローブにおいて、θ3≒θ1である、レーザプローブである。
【0009】
また、本発明の態様3は、態様1のレーザプローブにおいて、θ3≒0°である、レーザプローブである。
【0010】
また、本発明の態様4は、態様1から態様3のいずれか一つのレーザプローブにおいて、5°≦θ1≦10°である、レーザプローブである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の上記態様によれば、側方照射に用いることが可能であるとともに、反射ロッドの調心を容易に行うことが可能なレーザプローブを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態に係るレーザプローブを示す縦断面図である。
【
図2】本発明の実施形態に係るレーザプローブを組み立てる様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態に係るレーザプローブについて図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るレーザプローブ1は、光ファイバ10と、反射ロッド20と、筒状部材30と、を備える。筒状部材30は、第1端30aと、第1端30aとは反対側に位置する第2端30bと、を有する。光ファイバ10の先端部は、第1端30aから筒状部材30に挿入されている。反射ロッド20は、第2端30bから筒状部材30に挿入されている。
【0014】
(方向定義)
ここで、本実施形態では、光ファイバ10の長手方向(すなわち、光ファイバ10の光軸Oに沿う方向)を、Z方向、軸方向Z、または長手方向Zと称する。長手方向Zに沿って、第1端30aから第2端30bに向かう向き(すなわち、光ファイバ10から反射ロッド20に向かう向き)を、+Zの向きまたは前方と称する。+Zの向きとは反対の向きを、-Zの向きまたは後方と称する。光ファイバ10の光軸Oに垂直な断面を、横断面Cと称する(
図2も参照)。長手方向Zから見て、光ファイバ10の光軸Oに直交する方向を、径方向と称する。径方向に沿って、光軸Oに接近する向きを、径方向内側と称し、光軸Oから離反する向きを、径方向外側と称する。長手方向Zから見て、光軸Oまわりに周回する方向を、周方向と称する。
【0015】
本実施形態に係る光ファイバ10は、横断面視において円形状に形成されている。
図1に示すように、光ファイバ10は、コア11と、クラッド12と、被覆層13と、を有する。コア11は、横断面視において光ファイバ10の中央部に位置している。クラッド12は、コア11を径方向外側から覆っている。被覆層13は、クラッド12を径方向外側から覆っている。本実施形態では、光ファイバ10の先端部において被覆層13は取り除かれており、コア11およびクラッド12が第1端30aから筒状部材30に挿入されている。被覆層13の材質としては、例えば樹脂等を用いることができる。
【0016】
コア11およびクラッド12の材質としては、例えば石英ガラスを採用することができる。クラッド12の屈折率は、コア11の屈折率よりも小さい。これにより、光ファイバ10の基端側(後端側)から入力された光は、コア11とクラッド12との界面での全反射を繰り返し、光ファイバ10の先端面10aまで伝搬する。本実施形態に係る光ファイバ10の先端面10aは、横断面Cに対して傾いている(
図2も参照)。
【0017】
本実施形態に係る反射ロッド20は、横断面視において円形状に形成されている。
図1に示すように、本実施形態に係る反射ロッド20は、その先端面20aが光ファイバ10の先端面10aと長手方向Zにおいて対向するように、第2端30bから筒状部材30に挿入されている。本実施形態において、反射ロッド20の基端面(前端面)20bと、筒状部材30の第2端30bとは、長手方向Zにおける位置が略等しい。本実施形態において、反射ロッド20の先端面20aは、反射面21および位置決め面22を含む。反射ロッド20の材質としては、例えば石英ガラスを採用することができる。
【0018】
長手方向Zから見て、反射面21は光ファイバ10の光軸Oと重なっている。言い換えれば、反射面21は光ファイバ10の光軸Oと交差している。反射面21は、横断面Cに対して傾いている(
図2も参照)。反射面21は、光ファイバ10を伝搬してきた光を反射可能な面である。本実施形態においてより具体的に、反射面21には、金属製の鏡面Mが形成されている。鏡面Mを形成する方法としては、例えば、反射面21に対してアルミニウム等の金属を蒸着する方法を採用することができる。
【0019】
位置決め面22は、反射面21の先端(-Z端)に位置する。より具体的に、反射面21の先端(-Z端)には、面取り加工が施され、位置決め面22が形成されている。長手方向Zから見て、位置決め面22は先端面20aの径方向における端部に位置する。位置決め面22は、光ファイバ10の先端面10aに当接している。一方、光ファイバ10の先端面10aと反射面21との間には空間Sが存在する。空間Sは、空気で満たされていてもよいし、液体で満たされていてもよい。あるいは、光を透過する固体(樹脂等)によって満たされていてもよい。
【0020】
本実施形態に係る筒状部材30は、円筒状の形状を有する。本実施形態に係る筒状部材30は、光ファイバ10を伝搬してきた光を透過可能な物質によって形成されている。筒状部材30の材質としては、例えば石英ガラスを採用することができる。本実施形態において、筒状部材30の外形と被覆層13の外形とは略等しい。なお、本明細書において文言「略等しい」には、製造誤差を取り除けば等しいとみなせる場合も含まれる。また、筒状部材30の第1端30aと被覆層13の前端とが当接している。
【0021】
以下、先端面10a、反射面21、および位置決め面22の各々の、横断面Cに対する傾きについて説明する。
図2に示すように、本明細書においては、光ファイバ10の先端面10aと横断面Cとがなす角をθ1とし、反射面21と横断面Cとがなす角をθ2とし、位置決め面22と横断面Cとがなす角をθ3とする。なお、θ3について、より具体的には、径方向外側に向かうにしたがって漸次先端面10aに近接する(後方に向かう)傾きを正の値で定義し、径方向外側に向かうにしたがって漸次先端面10aから離反する(前方に向かう)傾きを負の値で定義する。以下、本実施形態においては、θ3≧0°であるとして説明する。
【0022】
先述したように、本実施形態に係る反射面21は、横断面Cに対して傾いている。つまり、0°<θ2<90°が成立する。0°<θ2<90°が成立することにより、光ファイバ10の先端面10aから出射された光を、反射面21によって反射させ、レーザプローブ1の側方(径方向外側)に向けて照射することができる。なお、θ2の大きさは、設計に応じて適宜変更可能である。また、光ファイバ10から出射された光が反射面21によって確実に反射されるよう、反射面21および位置決め面22の大きさが適宜調整されてもよい。
【0023】
また、本実施形態においては、5°<θ1<10°が成立する。この構成によれば、光ファイバ10の先端面10aでフレネル反射した光がコア11とクラッド12との界面で再び全反射し、コア11中を逆行することを抑制することができる。また、当該逆行を抑制しつつ、先端面10aの傾きを最小限に抑えることができる。より好ましくは、θ1≒8°が成立してもよい。この場合、先端面10aでフレネル反射した光がコア11中を逆行することをより確実に抑制しつつ、先端面10aの傾きをより抑えることができる。なお、本明細書において、2つの値を「≒(ニアリーイコール)」で結ぶ表現には、製造誤差を取り除けば当該2つの値が等しい(「=(イコール)」)とみなせる場合も含まれる。
【0024】
先述したように、本実施形態に係る位置決め面22は、反射面21の先端を面取り加工することによって形成されている。つまり、θ3<θ2が成立している。また、本実施形態においては、θ3≒θ1が成立する。言い換えれば、位置決め面22と先端面10aとが略平行となるように、反射面21の先端が面取り加工されている。
【0025】
(0°<)θ1≒θ3が成立していることにより、光ファイバ10が挿入された筒状部材30に対し反射ロッド20を挿入する際において、反射ロッド20の向きを容易に調整(調心)することができる。具体的に、作業者は、反射ロッド20の先端面20aと光ファイバ10の先端面10aとを突き当てながら、反射ロッド20を光軸Oまわりに回転させる(
図2参照)。すると、反射面21が所望の向き(すなわち、
図1に示される向き)を向く回転角において、位置決め面22が先端面10aに当接する。作業者は、位置決め面22と先端面10aとの当接(面接触)をもって、反射面21を所望の向きに向けることができる。すなわち、反射ロッド20の調心を行うことができる。
【0026】
例えば特許文献1に記載のレーザプローブにおいては、光ファイバから実際に光を出射させながら反射光を観測することで反射ロッドの回転角をアクティブに調整する必要があった。これに対し、本実施形態に係るレーザプローブ1においては、位置決め面22と先端面10aとを当接させることをもって、反射ロッド20の角度をパッシブに調整することができる。すなわち、本実施形態に係るレーザプローブ1によれば、従来よりも容易に反射ロッド20の調心を行うことができる。
【0027】
なお、θ1≒θ3は必ずしも成立しなくてもよく、θ3<θ1が成立してもよい。この場合においても、作業者は、上記と同様に反射ロッド20を光軸Oまわりに回転させることにより、反射ロッド20の向きの調整を容易に行うことができる。この場合においては、反射面21が所望の向きを向く回転角において、光ファイバ10の先端面10aと、反射面21と位置決め面22との境界線L(
図2参照)と、が当接する。作業者は、境界線Lと先端面10aとの当接(線接触)をもって、反射ロッド20の調心を行うことができる。例えばθ3≒0である構成には、反射面21に面取り加工を施して位置決め面22を形成する作業が容易になるという利点がある。
【0028】
また、反射面21の先端が面取り加工されて位置決め面22が設けられていることにより、例えば反射面21の先端が面取り加工されず尖っている場合と比較して、筒状部材30の内壁や光ファイバ10の先端面10aが損傷されにくくなる。これにより、筒状部材30に反射ロッド20を挿入する作業が容易になる。また、例えば本実施形態に係るレーザプローブ1を医療の用に供する場合、反射面21の先端が面取り加工されていることにより、反射面21の先端が欠けて患者に悪影響を与える事態が生じにくくなる。
【0029】
以上説明したように、本実施形態に係るレーザプローブ1は、側方照射に用いられるレーザプローブ1であって、第1端30aおよび第1端30aとは反対側に位置する第2端30bを有する筒状部材30と、第1端30aから筒状部材30に挿入された光ファイバ10と、第2端30bから筒状部材30に挿入された反射ロッド20と、を備え、光ファイバ10の先端面10aは、光ファイバ10の光軸Oに垂直な横断面Cに対して傾いており、反射ロッド20の先端面20aは、横断面Cに対して傾いているとともに長手方向Zから見て光軸Oと重なる反射面21と、反射面21の先端に設けられた位置決め面22と、を含み、光ファイバ10の先端面10aと横断面Cとがなす角をθ1とし、反射面21と横断面Cとがなす角をθ2とし、位置決め面22と横断面Cとがなす角をθ3とするとき、θ3≦θ1かつθ3<θ2である。
【0030】
この構成により、側方照射に用いることが可能であるとともに、反射ロッドの調心を容易に行うことが可能なレーザプローブを提供できる。つまり、長手方向Zから見て光ファイバ10の光軸Oと反射面21とが重なっており、反射面21が横断面Cに対して傾いている(θ2>0°)ことにより、光ファイバ10を伝搬してきた光を反射面21で反射させ、レーザプローブ1の側方に照射させることができる。また、θ3≦θ1であることにより、反射ロッド20の調心をパッシブに行うことができる。
【0031】
また、θ3≒θ1であってもよい。この場合、位置決め面22の全体が光ファイバ10の先端面10aに当接するため、反射ロッド20の調心をより容易にすることができる。
【0032】
また、θ3≒0°であってもよい。この場合、反射面21の先端を面取り加工して位置決め面22を形成する作業が容易になる。
【0033】
また、5°≦θ1≦10°である。この構成により、光ファイバ10の先端面10aでフレネル反射した光がコア11中を逆行することを抑制することができる。
【0034】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0035】
例えば、反射ロッド20の材質は石英ガラスでなくてもよい。例えば、反射ロッド20の材質は金属であってもよい。この場合、鏡面Mを形成するために反射面21に対して金属を蒸着する作業が不要となる。
【0036】
また、筒状部材30の材質は石英ガラスでなくてもよい。例えば、筒状部材30はアルミニウム等の金属管であってもよい。この場合、反射面21で反射された光をレーザプローブ1の側方に照射するための孔が筒状部材30に形成されていてもよい。
【0037】
また、上記のように反射ロッド20をパッシブに調心可能であれば、-90°<θ3<0°であってもよい。
【0038】
また、図示の例においてはθ1<θ2であるが、光ファイバ10を伝搬してきた光をレーザプローブ1の側方に照射可能であれば、θ1≧θ2であってもよい。
【0039】
また、0°<θ1<5°またはθ1>10°であってもよい。ただし、5°≦θ1≦10°である構成は、光ファイバ10の先端面10aでフレネル反射した光がコア11中を逆行することを抑制しつつ、先端面10aの傾きを最小限に抑えることができるという点で好適である。
【0040】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0041】
1…レーザプローブ 10…光ファイバ 10a…先端面(光ファイバの先端面) 20…反射ロッド 20a…先端面(反射ロッドの先端面) 21…反射面 22…位置決め面 30…筒状部材 30a…第1端 30b…第2端 C…横断面 O…光軸 Z…長手方向