(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027257
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20240222BHJP
A63F 13/5375 20140101ALI20240222BHJP
【FI】
A63F13/69 510
A63F13/5375
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129913
(22)【出願日】2022-08-17
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-09
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】辻野 優
(57)【要約】
【課題】抽選の対価を支払う前に抽選で得られる特典がユーザに関連付けられるユーザが対価を支払わずに有利となる事態を抑制することが可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、制御部を備える。制御部は、抽選で得られる特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、その関連付けられた順番に基づいて、ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御する。情報処理方法は、プロセッサが、抽選で得られる特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、その関連付けられた順番に基づいて、ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備え、
前記制御部は、抽選で得られる特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、その関連付けられた順番に基づいて、前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とする条件を制御する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、第1のタイミングで関連付けられた第1の特典を利用可能とする条件を満たした後に、前記第1のタイミングより後の第2のタイミングで関連付けられた第2の特典を利用可能とする条件を満たすことを可能に制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記順番のうち、先に前記ユーザに関連付けられた特典より後に前記ユーザに関連付けられた特典について、前記ユーザが利用可能な状態とするために必要な価値を先に関連付けられた特典よりも大きくする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、所定期間内に価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
前記制御部は、前記所定期間が長くなるにつれて前記価値の消費量を大きくする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
前記制御部は、前記価値の消費量が所定量以上である場合、前記ユーザに関連付けられた特典の中から利用可能な状態とする特典を前記ユーザが選択可能に制御し、
前記制御部は、前記価値の消費量が前記所定量未満である場合、前記ユーザに関連付けられた特典の中から利用可能な状態とする特典を前記ユーザが選択不可能に制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、所定の価値が消費された場合、利用不可能な状態で前記ユーザに関連付けられ、前記ユーザが確認不可能な特典の内容を前記ユーザが確認可能に制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記特典が前記ユーザに関連付けられた後、所定の価値が消費された場合、前記特典が前記ユーザに関連付けられた順番を変更する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
表示制御部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記特典が前記ユーザに関連付けられた順番と、関連付けの契機となるイベントの種類の情報とを表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
前記制御部は、前記価値の消費状況に応じて、前記価値の消費を促す案内を行う、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記制御部は、価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
前記制御部は、前記価値の一部が消費されることによって前記ユーザが前記特典の一部を利用可能な状態とする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記価値の一部が消費された場合、抽選により前記特典の一部を決定する、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記ユーザにより第1価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
前記制御部は、前記第1価値に変換可能な第2価値が前記ユーザにより保有されている場合、前記ユーザに対して前記第2価値に関する案内を行う、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
プロセッサが、抽選で得られる特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、その関連付けられた順番に基づいて、前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とする条件を制御する、
情報処理方法。
【請求項14】
プロセッサに、
抽選で得られる特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、その関連付けられた順番に基づいて、前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とする条件を制御する、
処理を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ゲーム内で、ガチャと呼ばれる抽選を行うことが可能なゲームが知られている。抽選を行うことで、ユーザは、新たなキャラクタやアイテム等の特典が関連付けられ、当該特典を利用可能な状態で取得することができる。
【0003】
例えば、特許文献1には、ユーザの入力操作に応じてゲームを進行させ、予め定められた項目がユーザのゲームプレイにより達成されることにより、達成された項目に応じてゲームポイントをユーザに付与し、ユーザに付与されるゲームポイントが一定量に到達する都度、抽選権をユーザに付与するゲームが開示されている。
【0004】
また、ガチャ(抽選)の結果により提供されるアイテムを見てから、アイテムを購入するか否かをユーザが決定できる「後払いガチャ」と呼ばれる仕組みがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記後払いガチャの仕組みでは、抽選で得られる特典のユーザによる利用が不当に有利となる不適切な事態が発生するおそれがあるという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、抽選の対価を支払う前に抽選で得られる特典がユーザに関連付けられるユーザが対価を支払わずに有利となる事態を抑制することが可能な情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る情報処理装置は、
制御部を備え、
前記制御部は、抽選で得られる特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、その関連付けられた順番に基づいて、前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とする条件を制御する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、抽選の対価を支払う前に抽選で得られる特典がユーザに関連付けられるユーザが対価を支払わずに有利となる事態を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態におけるゲームシステムの構成を示す図である。
【
図2】ユーザ端末の表示部に表示されるホーム画面の一例である。
【
図3】ユーザ端末の表示部に表示される抽選結果画面の一例である。
【
図4】本実施形態におけるサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図5】本実施形態におけるユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図6】本実施形態におけるサーバの機能構成例を示すブロック図である。
【
図7】ユーザ端末の表示部に表示される特典表示画面の一例である。
【
図8】ユーザ端末の表示部に表示される特典表示画面の一例である。
【
図9】サーバが行う抽選処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】ユーザ端末の表示部に表示される案内画面の一例である。
【
図11】ユーザ端末の表示部に表示される案内画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一または同様の構成を有する。
【0012】
(ゲームシステム1の構成)
図1は、本実施形態におけるゲームシステム1の構成を示す。
図1に示すゲームシステム1は、サーバ10(ゲームサーバ)と、複数のユーザ端末20(ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20c)とを備える。サーバ10およびユーザ端末20は、インターネット、イントラネット、無線LANまたは移動通信等の通信回線5を介して互いに通信可能に接続されている。なお、サーバ10は、本発明の「情報処理装置」として機能する。
【0013】
本実施形態において、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20cを使用するユーザをそれぞれユーザU1、ユーザU2、ユーザU3とする。ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3をそれぞれ区別する必要がない場合は、ユーザU1、ユーザU2、ユーザU3をそれぞれユーザUと表現する。
【0014】
また、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20cをそれぞれ区別する必要がない場合は、ユーザ端末20a、ユーザ端末20b、ユーザ端末20cをそれぞれユーザ端末20と表現する。
【0015】
なお、ゲームシステム1が備えるユーザ端末20の数は3つに限られず、少なくとも1つ以上のユーザ端末20を備えていれば良い。
【0016】
ユーザ端末20は、例えばスマートフォンやタブレット端末等の情報処理端末であり、ユーザUにゲームを提供する。ユーザUは、ユーザ端末20を操作することによって、ゲームにログインして当該ゲームを実行することができる。ユーザ端末20は、例えば携帯電話機、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、家庭用ゲーム機器等、どのような端末が用いられても良い。ユーザ端末20は、GPS(Global Positioning System)等を用いて検出した自身の位置をサーバ10に通知するようにしても良い。
【0017】
サーバ10は、例えば、ユーザUに関する各種情報を管理したり、ゲームの一部の処理を実行したりする等、ユーザ端末20がゲームを提供する上でその一部の機能を担う装置である。サーバ10は、1または複数の情報処理装置から構成されていても良いし、仮想的なサーバ(クラウドサーバ等)を用いて構成されていても良い。
【0018】
(ゲーム概要)
次に、ゲームシステム1が提供するゲームの概要を説明する。ゲームシステム1が提供するゲームでは、ユーザUは、所有している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエストをクリアすることで、新たなキャラクタやアイテムを入手することができる。また、ユーザUは、入手した複数のキャラクタを合成することでより強いキャラクタに成長させたり、アイテムを用いてキャラクタの属性を強化したりすることで、より難易度の高いクエストに挑戦することができる。
【0019】
ここで、クエストとは、予め定められた一定の条件を満たすことでクリア可能な課題を意味する用語である。クエストは、一般的には、探索、課題およびミッションと呼ばれることもある。クエストに参加したユーザUは、当該一定の条件を満たすことでクエストをクリアすることができ、クエストをクリアすると、ユーザUに報酬が与えられたり、本ゲームのストーリーが進行したりする。
【0020】
デッキとは、複数のキャラクタを組み合わせたグループを意味する用語である。ユーザUは、クエストを実行する際、当該クエストをクリアするために適した能力を持つキャラクタを選択してデッキを編成してクエストを実行する。
【0021】
本実施形態では、ユーザUがクエスト等を「実行」することを、「クエストプレイ」と称しても良い。ユーザUは、ゲームを実行することで、例えばクエストのクリア回数等に応じて増えるユーザUのステータス値であるユーザランクが付与される。
【0022】
クエストは、複数のユーザUにより共同で実行することができる。以下、クエストを複数のユーザUにより共同で実行することを「マルチプレイ」と言う。マルチプレイでは、各ユーザUは、デッキを編成する複数のキャラクタのうち、自身に割り当てられたキャラクタを操作する。マルチプレイを招集したユーザUは、ホストと呼ばれる。
【0023】
ユーザUは、ゲーム中の様々な場面(例えばクエストをクリアした場合等)でキャラクタを入手することができる。また、ユーザUは、名ゲームの中で、任意のゲーム媒体(キャラクタまたはアイテム)が当たる抽選を行う(くじを引く)ことができる。ユーザUは、抽選を行うことで、任意のゲーム媒体を受け取る(獲得する)ことができる。任意のゲーム媒体が当たる抽選を行う(くじを引く)ことは、「ガチャ」とも呼ばれる。ユーザUは、ゲーム内価値(通貨)を消費すること、または、ゲームにて受け取れるゲーム内アイテムである抽選券を消費すること等で、当該抽選を行うことができる。ゲーム内価値の単位が「オーブ」である場合、例えば5オーブの消費で1回の抽選を行うことができる。
【0024】
本実施形態において、各ゲーム媒体には、抽選で当選する確率に対応したレアリティ度(希少性)が付与されている。レアリティ度は例えばレベル1からレベル3まで設定されており、レベル1が最も当選する確率が高く、レベル2、レベル3の順に当選する確率が低くなる。
【0025】
図2は、ユーザ端末20の表示部24に表示されるホーム画面の一例を示す図である。
図2に示すホーム画面は、ユーザUがゲームにログインした後のゲーム開始時等に表示される。以下で説明する各画面は、サーバ10からユーザ端末20に送信されたゲーム画面表示データに基づいて表示される。
【0026】
ホーム画面には、ゲームボタン40および抽選ボタン42,43等が表示される。ユーザUによってゲームボタン40が押下されると、ゲームを実行するための画面(図示しない)が表示され、ユーザUはゲームを実行することができる。ユーザUによって抽選ボタン42が押下されると、ユーザUは、ゲーム内価値(通貨)を消費すること、または、ゲームにて受け取れる抽選券(ゲーム内アイテム)を消費することによって抽選を実行することができる(先払い方式)。具体的には、抽選ボタン42が押下されると、抽選が実行され、抽選結果を表示するための画面が表示される。
【0027】
図3は、ユーザ端末20の表示部24に表示される抽選結果画面の一例を示す図である。
図3に示す抽選結果画面は、
図2に示すホーム画面で抽選ボタン42が押下されて抽選が実行されたときに表示される。抽選結果画面には、取得キャラクタ(ゲーム媒体)の画像50、名前およびレアリティ度52、戻るボタン44等が表示される。
【0028】
画像50、名前およびレアリティ度52として、抽選によりユーザUが取得した取得キャラクタの画像、名前およびそのキャラクタのレアリティ度が表示される。ユーザUによって戻るボタン44が押下されると、
図2に示すホーム画面が表示される。
【0029】
図2に示すホーム画面において、ユーザUによって抽選ボタン43が押下されると、ユーザUは、価値(例えば、通貨)を消費する前に抽選を実行することができる(後払い方式)。具体的には、抽選ボタン43が押下されると、抽選が実行され、抽選結果を表示するための画面が表示される。抽選で当たったゲーム媒体(本発明の「特典」に相当、以下、特典とも言う)は、ユーザUが利用不可能な状態でユーザUに関連付けられてサーバ10に一時的に記憶される。なお、特典とは、ゲーム上で利用可能なアイテム(例えば、オーブ)およびキャラクタ(以下、アイテム等)、またはアイテム等と交換可能な有価アイテム(例えば、ゲーム内で使える仮想貨幣、または、ゲーム内でアイテム等の抽選を実施するのに必要なアイテム等)である。また、ゲーム進行中に一時的に享受することが可能な効能(例えば、キャラクタのステータス値を上昇させる等の効果)が特典であっても良い。
【0030】
その後、ユーザUは、所定期間(例えば、1ヶ月)内に価値を消費することによって、抽選で当たった特典をユーザUが利用可能な状態で受け取る(獲得する)ことができる。ユーザUは、例えば抽選実行時においてユーザUが保有する価値の量が所定量(特典を受け取ることが可能な最小量)未満である場合(例えば、ユーザUが保有する価値としてのオーブの量が5未満である場合)に、後払い方式によって抽選を実行することができる。なお、所定期間内にユーザUによって価値が消費されない場合、ユーザUに対する特典の関連付けが解除される。つまり、所定期間の経過後に価値を消費しても、ユーザUは、抽選で当たった特典を利用可能な状態で受け取ることができない。
【0031】
ユーザUは、後払い方式によって複数回の抽選を実行した場合、価値を消費することにより、原則的にはユーザUに関連付けられた順番(つまり抽選が実行された順番)に従って、抽選で当たった特典を受け取ることができる。
【0032】
(サーバ10のハードウェア構成)
図4は、本実施形態におけるサーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4に示すように、サーバ10は、制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14およびモニタ15を備えて構成される。
【0033】
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、サーバ10の全体の動作を制御する。
【0034】
記憶部12の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部11による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。
【0035】
また、記憶部12の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データおよび制御部11の処理に利用されるプログラム等を保存する。記憶部12は、各種情報および処理結果等を記録しておくための1以上のテーブル等を含むデータベースを保持することが可能である。
【0036】
記憶部12に記憶されるプログラムは、例えば、サーバ10の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェアを制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等であって、本発明の「情報処理プログラム」として機能するプログラムを含む。
【0037】
通信部13は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部13は、NICに代えて、またはNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、および赤外線通信等を可能とする機能を有しても良い。サーバ10は、通信回線5を介してユーザ端末20等と接続され、ユーザ端末20等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0038】
操作入力部14は、キーボードおよびマウス等で構成され、サーバ10を使用するユーザによる各種操作の入力を受け付ける。モニタ15は、例えば液晶ディスプレイ装置等であり、各種画像を表示する。
【0039】
制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14およびモニタ15は、システムバス16を介して相互に電気的に接続されている。したがって、制御部11は、記憶部12へのアクセス、モニタ15に対する画像の表示、ユーザによる操作入力部14に対する操作状態の把握、および通信部13を介した各種通信網やユーザ端末20へのアクセス等を行うことができる。
【0040】
(ユーザ端末20のハードウェア構成)
図5は、本実施形態におけるユーザ端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5に示すように、ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26、カメラ27および操作ボタン28を備えて構成される。
【0041】
制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、ユーザ端末20の全体の動作を制御する。
【0042】
記憶部22の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部21による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。
【0043】
また、記憶部22の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリまたはHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データおよび制御部21の処理に利用されるプログラム等を保存する。記憶部22は、各種情報および処理結果等を記録しておくための1以上のテーブル等を含むデータベースを保持することが可能である。
【0044】
記憶部22に記憶されるプログラムは、例えば、ユーザ端末20の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェアを制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等を含む。
【0045】
通信部23は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部23は、NICに代えて、またはNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、および赤外線通信等を可能とする機能を有しても良い。ユーザ端末20は、通信回線5を介してサーバ10や他のユーザ端末20等と接続され、サーバ10や他のユーザ端末20等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0046】
表示部24は、タッチパネルディスプレイ等であり、画像等を表示し、ユーザUによる操作を受け付けることが可能である。
【0047】
スピーカ25は、制御部21の制御を受けて各種の音を出力する。マイク26は、制御部21の制御を受けて各種の音を入力する。カメラ27は、制御部21の制御を受けて被写体を撮像する。
【0048】
操作ボタン28は、ユーザ端末20の例えば側面等に設けられ、ユーザ端末20を起動または停止させるための電源ボタンや、スピーカ25から出力される音のボリューム(音量)を調整するためのボタン等である。
【0049】
制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26、カメラ27および操作ボタン28は、システムバス29を介して相互に電気的に接続されている。したがって、制御部21は、記憶部22へのアクセス、表示部24に対する画像の表示、ユーザUによるタッチパネルディスプレイ(表示部24)や操作ボタン28に対する操作状態の把握、マイク26への音の入力、スピーカ25からの音の出力、カメラ27に対する制御、および通信部23を介した各種通信網、サーバ10や他のユーザ端末20等へのアクセス等を行うことができる。
【0050】
図6は、本実施形態におけるサーバ10が備える制御部11の機能構成例を示すブロック図である。
図6に示すように、制御部11は、機能構成として、抽選実行部11a、特典制御部11b(本発明の「制御部」に相当)および表示制御部11cを備える。なお、一般的にサーバ10の制御部11は、上記以外にも種々の機能を有しているが、ここでは、本実施形態におけるゲームシステム1において特徴的な機能のみを説明することとし、その他の既知の機能等については図示および説明を省略する。
【0051】
抽選実行部11aは、
図2に示すホーム画面でユーザUによって抽選ボタン43が押下された場合、ユーザUに関連付ける特典(例えば、キャラクタ)を決定する抽選(ガチャ)の実行要求を受け付ける。そして、抽選実行部11aは、ユーザUに関連付ける特典(例えば、キャラクタ)を決定する抽選(ガチャ)を実行する。
【0052】
本実施形態では、抽選実行部11aは、抽選ボタン43が押下された後、ユーザUに抽選における1連(ソロ)または10連(1連の10倍)の関連付け数を選択させることによって、抽選の実行要求を受け付ける。そして、抽選実行部11aは、1連(ソロ)の関連付け数が選択された場合、ユーザUに関連付ける1個の特典を決定する抽選を実行する。一方、抽選実行部11aは、10連の関連付け数が選択された場合、ユーザUに関連付ける10個の特典を決定する抽選を実行する。
【0053】
特典制御部11bは、抽選で決定された特典について、ユーザUが利用不可能かつ確認可能な状態でユーザUに関連付けて記憶部12に一時的に記憶(保存)させる。特典制御部11bは、ユーザUに関連付けて記憶部12に一時的に記憶させることが可能な特典の数について、ユーザUのパラメータ(例えば、ユーザランク)に応じて異ならせる。例えば、特典制御部11bは、ユーザランクが大きくなるにつれて、ユーザUに関連付けて記憶させることが可能な特典の数を多くする。
【0054】
なお、抽選実行部11aは、ユーザUに関連付けて記憶部12に一時的に記憶されている特典の数が所定数を超えた場合、後払い方式による抽選の実行を停止しても良い。または、特典制御部11bは、ユーザUに関連付けて記憶部12に一時的に記憶されている特典の数が所定数を超えた場合、その後、抽選が実行されてユーザUに新たに関連付ける対象の特典が発生する毎に、当該対象の特典を記憶部12に記憶させるため、記憶部12に既に記憶されている特典の1つを所定順(例えば、関連付けが新しい順、関連付けが古い順)で削除しても良い。
【0055】
特典制御部11bは、ユーザUに関連付ける1個の特典を決定する抽選が実行された場合、所定期間(例えば、1ヶ月)内にユーザUによって1個分の価値(例えば、有料の通貨)が消費されることによって、ユーザUが1個の特典を利用可能な状態とする。また、特典制御部11bは、ユーザUに関連付ける10個の特典を決定する抽選が実行された場合、所定期間(例えば、1ヶ月)内にユーザUによって10個分の価値(例えば、有料の通貨)が消費されることによって、ユーザUが10個の特典を利用可能な状態とする。特典制御部11bは、所定期間内にユーザUによって価値が消費されない場合、ユーザUに対する特典の関連付けを解除する。なお、特典制御部11bは、ユーザUに関連付ける10個の特典を決定する抽選が実行された場合、ユーザUによって1個分の価値(例えば、有料の通貨)が消費される毎に、ユーザUが1個の特典を利用可能な状態としても良い。
【0056】
表示制御部11cは、ユーザUに関連付けられた特典(キャラクタ)の表示要求が発生した場合、ユーザUに関連付けられた特典と、その特典がユーザUに関連付けられた順番とを表示させる。
【0057】
図7は、ユーザ端末20の表示部24に表示される特典表示画面の一例である。
図7に示すように、特典表示画面には、ユーザUに関連付けられた5つの特典(キャラクタ60,61,62,63,64,65)と、その特典がユーザUに関連付けられた順番等が表示されている。ユーザUは、
図7に示す特典表示画面を参照することによって、ユーザUが利用不可能な状態でユーザUに関連付けられている特典を容易に把握することができる。そして、ユーザUは、ユーザUに関連付けられている特典の内容を確認して、所定期間内に価値を消費するか否かの判断を行うことができる。
【0058】
なお、表示制御部11cは、特典がユーザUに関連付けられた順番と、関連付けの契機となるイベント(具体的には、抽選)の種類(例えば、期間限定の抽選キャンペーン)の情報とを表示させても良い。
【0059】
図8は、ユーザ端末20の表示部24に表示される特典表示画面の一例である。
図8に示すように、特典表示画面には、特典がユーザUに関連付けられた契機となるイベント(抽選)の種類の情報(キャンペーンA、キャンペーンB)と、イベントの種類毎にユーザUに特典が関連付けられた順番等が表示されている。ユーザUは、
図8に示す特典表示画面を参照することによって、キャンペーンAにおいて5つの特典(具体的なキャラクタは確認不可能)がユーザUに関連付けられており、キャンペーンBにおいて3つの特典(具体的なキャラクタは確認不可能)がユーザUに関連付けられていることを容易に把握することができる。そして、ユーザUは、キャンペーンA、キャンペーンBの何れかを選択して価値を消費することによって、選択されたキャンペーンにおいてユーザUに関連付けられている特典をユーザUが利用可能な状態とすることができる。
【0060】
特典制御部11bは、抽選で得られる特典が利用不可能な状態でユーザUに関連付けられた後、その関連付けられた順番に基づいて、ユーザUが特典を利用可能な状態とする条件を制御する。
【0061】
特典制御部11bは、ユーザUに関連付ける1個の特典を決定する抽選が複数回実行された場合、所定期間(例えば、1ヶ月)内にユーザUによって1個分の価値(例えば、有料の通貨)が消費されることによって、原則的にユーザUに関連付けられた順番(抽選が実行された順番)に従って、ユーザUが特典を利用可能な状態とする。
【0062】
例えば、特典制御部11bは、第1のタイミングで関連付けられた第1の特典を利用可能とする条件を満たした後に、第1のタイミングより後の第2のタイミングで関連付けられた第2の特典を利用可能とする条件を満たすことを可能に制御する。
【0063】
特典制御部11bは、ユーザUに関連付ける1個の特典を決定する抽選が複数回実行された場合、所定期間(例えば、1ヶ月)内にユーザUによって1個分より多くの価値(例えば、有料の通貨)が消費されることによって、例外的にユーザUに関連付けられた順番(抽選が実行された順番)に従わずに、ユーザUが特典を利用可能な状態とする。
【0064】
例えば、特典制御部11bは、ユーザUに関連付けられた順番のうち、先にユーザUに関連付けられた特典より後にユーザUに関連付けられた特典について、ユーザUが利用可能な状態とするために必要な価値を先に関連付けられた特典よりも大きくする。これにより、ユーザUは、先に関連付けられた特典よりも大きい価値を消費することによって、例外的にユーザUに関連付けられた順番に従わずに、後にユーザUに関連付けられた特典をユーザUが利用可能な状態とすることができる。
【0065】
特典制御部11bは、ユーザUが特典を利用可能な状態とするために価値を消費する必要がある所定期間が長くなるにつれて、当該価値の消費量を大きくする。例えば、特典制御部11bは、ユーザUにより所定期間の延長料に相当する価値が消費された場合(言い換えると、ユーザUが特典を利用可能な状態とするための価値の消費量が大きくなった場合)、当該所定期間を延長して長くする。これにより、ユーザUは、所定期間内に価値を消費することが困難な場合に、所定期間の延長料に相当する価値を消費することによって、当該所定期間を延長させることができる。
【0066】
特典制御部11bは、価値の消費量が所定量以上である場合、ユーザUに関連付けられた特典の中から利用可能な状態とする特典をユーザUが選択可能に制御し、価値の消費量が所定量未満である場合、ユーザUに関連付けられた特典の中から利用可能な状態とする特典をユーザUが選択不可能に制御する。これにより、ユーザUは、所定量以上の価値を消費することによって、例外的にユーザUに関連付けられた順番に従わずに、所望する特典を任意に選択してユーザUが利用可能な状態とすることができる。
【0067】
図9は、本実施形態において、サーバ10が行う後払い方式の抽選処理(本発明の「情報処理方法」に相当)の一例を示すフローチャートである。
【0068】
まず、抽選実行部11aは、ユーザUに関連付ける特典(キャラクタ)を決定する抽選(ガチャ)の実行要求を受け付ける(ステップS100)。
【0069】
次に、抽選実行部11aは、ユーザUに関連付ける特典(キャラクタ)を決定する抽選を実行する(ステップS110)。
【0070】
次に、特典制御部11bは、ステップS110にて抽選で決定された特典について、ユーザUが利用不可能かつ確認可能な状態でユーザUに関連付けて記憶部12に一時的に記憶させる(ステップS120)。
【0071】
次に、特典制御部11bは、所定期間(例えば、1ヶ月)内にユーザUによって価値(例えば、有料の通貨)が消費されたか否かについて判定する(ステップS130)。判定の結果、所定期間内に価値が消費されていない場合(ステップS130、NO)、サーバ10は、ユーザUが特典を利用可能な状態とすることなく、
図9に示す抽選処理を終了する。
【0072】
一方、所定期間内に価値が消費された場合(ステップS130、YES)、特典制御部11bは、ユーザUに関連付けられた順番に基づいて、ユーザUが特典を利用可能な状態とする(ステップS140)。ステップS140の処理が完了することによって、サーバ10は
図8に示す抽選処理を終了する。
【0073】
以上詳しく説明したように、本実施形態では、サーバ10(情報処理装置)は、特典制御部11bを備える。特典制御部11bは、抽選で得られる特典が利用不可能な状態でユーザUに関連付けられた後、その関連付けられた順番に基づいて、ユーザUが特典を利用可能な状態とする条件を制御する。
【0074】
このように構成した本実施形態によれば、特典がユーザUに関連付けられた順番に基づいて、ユーザUが特典を利用可能な状態とする条件が制御される。そのため、抽選で得られる特典のユーザによる利用が不当に有利となる不適切な事態、具体的には、抽選で得られる特典が決定される前に価値を消費する必要がある先払い方式の抽選を行ったユーザUと比べて、抽選で得られる特典が決定された後に価値を消費する必要がある後払い方式の抽選を行ったユーザUが不当に有利となる事態の発生を防止することができる。以上のように、抽選の対価を支払う前に抽選で得られる特典がユーザUに関連付けられるユーザUが対価を支払わずに有利となる事態を抑制することができる。
【0075】
なお、上記実施形態では、特典制御部11bは、抽選で得られる特典の受け取り先であるユーザUによって価値が消費されることによって、ユーザUが特典を利用可能な状態とする例について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、特典制御部11bは、抽選で得られる特典の受け取り先でないユーザUによって価値が消費されることによって、特典の受け取り先であるユーザUが特典を利用可能な状態としても良い。ここで、特典の受け取り先でないユーザUとしては、例えば、特典の受け取り先であるユーザUとの間で所定の関係(例えば、所定距離の範囲内に居る、交友関係がある、互いに承認したフレンドである)を有するユーザU等が挙げられる。
【0076】
また、上記実施形態において、特典制御部11bは、抽選で決定された特典について、ユーザUが確認不可能な状態でユーザUに関連付けて記憶部12に一時的に記憶させ、所定の価値(確認料に相当する価値)が消費された場合、ユーザUが確認不可能な特典の内容をユーザUが確認可能に制御しても良い。この場合、所定の価値は、ユーザUが特典を利用可能な状態とするために消費される価値よりも小さく設定されることが好ましい。
【0077】
また、上記実施形態において、特典制御部11bは、特典がユーザUに関連付けられた後、所定の価値(シャッフル料に相当する価値)が消費された場合、当該特典がユーザUに関連付けられた順番(つまり、価値の消費によってユーザUが特典を受け取り可能な順番)を変更(シャッフル)しても良い。
【0078】
また、上記実施形態において、特典制御部11bは、ユーザUが特典を利用可能な状態とするために必要な価値の消費状況(例えば、所定期間の残り期間が短く、価値の消費量が所定消費量未満である状況)に応じて、ユーザUに対して当該価値の消費を促す案内を行っても良い。
【0079】
ここで、案内(次の段落以降における通知も同様)の態様としては、音響信号をユーザ端末20のスピーカ25で再生することで通知情報を聴覚的に通知する態様、画像をユーザ端末20の表示部24に表示することで通知情報を視覚的に通知する態様、ユーザ端末20において光の色、点灯/点滅のパターン、光の強さ等を制御して光を発生させることで通知情報を視覚的に通知する態様、振動のパターン、強さ等を制御してユーザ端末20のバイブレーション機能により振動を発生させることで通知情報を触覚的に通知する態様、ユーザ端末20において首振り可能な空気砲を用いて刺激臭のような所定の匂いのついた空気をユーザUの鼻腔に向けて発射させることで通知情報を嗅覚的に通知する態様等が挙げられる。なお、音響信号には、人の音声によるメッセージ、ブザー音、チャイム音および警報音等が含まれる。表示部24に表示される画像は、図形、コンピュータグラフィックス、写真、文字、数字及び記号等の少なくとも1つの要素を含む画像であって、2つ以上の要素の組み合わせを含む画像であっても良い。さらに、画像は、モノクロ映像及びカラー映像の何れでも良く、静止画および動画の何れでも良い。
【0080】
図10は、ユーザ端末20の表示部24に表示される案内画面の一例である。
図10に示すように、案内画面には、ユーザUが特典を利用可能な状態とするために必要な価値の消費を促す案内として、表示メッセージ80(特典を利用可能な状態とするために所定期間内に価値Aを消費してください!)等が表示されている。特に、価値を消費する必要のある所定期間の残り期間が短い場合、
図10に示す案内画面を表示させることによって、ユーザUに対して当該価値の消費を有効に促すことができる。
【0081】
また、上記実施形態において、特典制御部11bは、特典を利用可能な状態とするために価値を一括で消費できない場合等において、価値の一部が消費されることによってユーザUが特典の一部を利用可能な状態としても良い。例えば、ユーザUに関連付ける10個の特典を決定する抽選が実行されたものの、ユーザUが10個分の価値を一括で消費できない場合、特典制御部11bは、価値の一部(例えば、1個分の価値)が消費されることによってユーザUが特典の一部(例えば、1個の特典)を利用可能な状態としても良い。この場合、特典制御部11bは、価値の一部が消費されたとき、利用可能な状態とする特典の一部を、ユーザUに関連付けられている10個の特典の中から抽選により決定しても良い。
【0082】
また、上記実施形態において、特典制御部11bは、利用可能な状態とするために消費可能な第1価値(例えば、通貨)に変換(例えば、売却、交換)可能な第2価値(例えば、NFTなど資産価値がある電子媒体)がユーザUにより保有されている場合、ユーザUに対して第2価値に関する案内(例えば、特典を利用可能な状態とするために第2価値を売却して第1価値に変換するのが良い旨の案内)を行っても良い。この場合、ユーザUが特典を利用可能な状態とするために価値を消費する必要のある所定期間が経過し、かつ、第2価値がユーザUにより保有されている場合、特典制御部11bは、ユーザUから第2価値を自動的に徴収し、第1価値に変換して消費することによって、ユーザUが特典を利用可能な状態としても良い。その際、特典制御部11bは、第2価値の徴収に起因してユーザUが特典を利用可能な状態となった旨を、ユーザUに案内しても良い。
【0083】
図11は、ユーザ端末20の表示部24に表示される案内画面の一例である。
図11に示すように、案内画面には、第1価値(例えば、通貨)に変換可能な第2価値(例えば、NFTなど資産価値がある電子媒体)に関する案内として、表示メッセージ82(特典を利用可能な状態とするために価値B(第2価値)を売却して価値A(第1価値)に変換することも可能です!)等が表示されている。特に、ユーザUにより保有されている第1価値の量が小さく、ユーザUが特典を利用可能な状態とすることが困難な場合、
図11に示す案内画面を表示させることによって、特典を利用可能な状態とするために第2価値を積極的に第1価値に変換することをユーザUに対して有効に促すことができる。
【0084】
また、上記実施形態において、特典制御部11bは、ユーザUが特典を利用可能な状態とするために価値が消費される際、当該価値が格納される予定のアカウント(口座)の指定をユーザUから予め受け付けておき、アカウントに当該価値が格納され次第、当該価値が消費されたものとしてユーザUが特典を利用可能な状態としても良い。
【0085】
なお、上記実施形態では、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0086】
<まとめ>
[汎用課題]
本発明の目的の1つは、ユーザにおいて、抽選で得られる特典を適切に利用可能とすることである。
【0087】
[付記1]に対応する課題
本発明の目的の1つは、抽選の対価を支払う前に抽選で得られる特典がユーザに関連付けられるユーザが対価を支払わずに有利となる事態を抑制することである。
[付記1]本実施形態に係る情報処理装置は、抽選で得られる特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、その関連付けられた順番に基づいて、ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御する制御部を備える。
上記の情報処理装置によれば、抽選の対価を支払う前に抽選で得られる特典がユーザに関連付けられるユーザが対価を支払わずに有利となる事態を抑制することができる。
【0088】
[付記2]に対応する課題
本発明の目的の1つは、特典がユーザに関連付けられた順番に従って、ユーザによる当該特典の利用を可能とすることである。
[付記2]制御部は、第1のタイミングで関連付けられた第1の特典を利用可能とする条件を満たした後に、第1のタイミングより後の第2のタイミングで関連付けられた第2の特典を利用可能とする条件を満たすことを可能に制御する、付記1に記載の情報処理装置。
これにより、特典がユーザに関連付けられた順番に従って、ユーザによる当該特典の利用を可能とすることができる。
【0089】
[付記3]に対応する課題
本発明の目的の1つは、先にユーザに関連付けられた特典を利用可能な状態とするために必要な価値よりも、後にユーザに関連付けられた特典を利用可能な状態とするために必要な価値を大きくすることである。
[付記3]制御部は、順番のうち、先に前記ユーザに関連付けられた特典より後にユーザに関連付けられた特典について、ユーザが利用可能な状態とするために必要な価値を先に関連付けられた特典よりも大きくする、付記1または2に記載の情報処理装置。
これにより、先にユーザに関連付けられた特典を利用可能な状態とするために必要な価値よりも、後にユーザに関連付けられた特典を利用可能な状態とするために必要な価値を大きくすることができる。
【0090】
[付記4]に対応する課題
本発明の目的の1つは、ユーザが特典を利用可能な状態とするために価値を消費する必要のある所定期間が長くなるにつれて、当該価値の消費量を大きくすることである。
[付記4]制御部は、所定期間内に価値が消費されることによってユーザが特典を利用可能な状態とし、制御部は、所定期間が長くなるにつれて価値の消費量を大きくする、付記1~3の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、ユーザが特典を利用可能な状態とするために価値を消費する必要のある所定期間が長くなるにつれて、当該価値の消費量を大きくすることができる。
【0091】
[付記5]に対応する課題
本発明の目的の1つは、ユーザが特典を利用可能な状態とするために消費される価値の量が所定量以上である場合、ユーザに関連付けられた特典の中から利用可能な状態とする特典をユーザが選択することである。
[付記5]制御部は、価値が消費されることによってユーザが特典を利用可能な状態とし、制御部は、価値の消費量が所定量以上である場合、ユーザに関連付けられた特典の中から利用可能な状態とする特典をユーザが選択可能に制御し、制御部は、価値の消費量が所定量未満である場合、ユーザに関連付けられた特典の中から利用可能な状態とする特典をユーザが選択不可能に制御する、付記1~4の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、ユーザが特典を利用可能な状態とするために消費される価値の量が所定量以上である場合、ユーザに関連付けられた特典の中から利用可能な状態とする特典をユーザが選択することができる。
【0092】
[付記6]に対応する課題
本発明の目的の1つは、所定の価値が消費されることによって、利用不可能な状態でユーザに関連付けられ、ユーザが確認不可能な特典の内容をユーザに把握させることである。
[付記6]制御部は、所定の価値が消費された場合、利用不可能な状態でユーザに関連付けられ、ユーザが確認不可能な特典の内容をユーザが確認可能に制御する、付記1~5の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、所定の価値が消費されることによって、利用不可能な状態でユーザに関連付けられ、ユーザが確認不可能な特典の内容をユーザに把握させることができる。
【0093】
[付記7]に対応する課題
本発明の目的の1つは、特典が関連付けられた後、所定の価値が消費されることによって、特典が関連付けられた順番を変更することである。
[付記7]制御部は、特典がユーザに関連付けられた後、所定の価値が消費された場合、特典がユーザに関連付けられた順番を変更する、付記1~6の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、特典が関連付けられた後、所定の価値が消費されることによって、特典が関連付けられた順番を変更することができる。
【0094】
[付記8]に対応する課題
本発明の目的の1つは、特典が関連付けられた順番と、関連付けの契機となるイベントの種類の情報とをユーザに把握させることである。
[付記8]特典がユーザに関連付けられた順番と、関連付けの契機となるイベントの種類の情報とを表示させる表示制御部をさらに備える、付記1~7の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、特典が関連付けられた順番と、関連付けの契機となるイベントの種類の情報とをユーザに把握させることができる。
【0095】
[付記9]に対応する課題
本発明の目的の1つは、価値の消費状況に応じて、価値の消費ユーザに対して、価値の消費を促すことである。
[付記9]制御部は、価値が消費されることによってユーザが特典を利用可能な状態とし、制御部は、価値の消費状況に応じて、価値の消費を促す案内を行う、付記1~8の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、価値の消費状況に応じて、価値の消費ユーザに対して、価値の消費を促すことができる。
【0096】
[付記10]に対応する課題
本発明の目的の1つは、特典を取得するために例えば価値を一括で消費できない場合、価値の一部が消費されることによって特典の一部を利用可能な状態とすることである。
[付記10]制御部は、価値が消費されることによってユーザが特典を利用可能な状態とし、制御部は、価値の一部が消費されることによってユーザが特典の一部を利用可能な状態とする、付記1~9の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、特典を取得するために例えば価値を一括で消費できない場合、価値の一部が消費されることによって特典の一部を利用可能な状態とすることができる。
【0097】
[付記11]に対応する課題
本発明の目的の1つは、価値の一部が消費された場合、利用可能な状態とする特典の一部を抽選により決定することである。
[付記11]制御部は、価値の一部が消費された場合、抽選により特典の一部を決定する、付記10に記載の情報処理装置。
これにより、価値の一部が消費された場合、利用可能な状態とする特典の一部を抽選により決定することができる。
【0098】
[付記12]に対応する課題
本発明の目的の1つは、特典を利用可能な状態とするためにユーザにより消費される必要のある第1価値に変換可能な第2価値がユーザにより保有されている場合、ユーザに対して、第2価値に関する案内を行うことである。
[付記12]制御部は、ユーザにより第1価値が消費されることによってユーザが特典を利用可能な状態とし、制御部は、第1価値に変換可能な第2価値がユーザにより保有されている場合、ユーザに対して第2価値に関する案内を行う、付記1~11の何れか1つに記載の情報処理装置。
これにより、特典を利用可能な状態とするためにユーザにより消費される必要のある第1価値に変換可能な第2価値がユーザにより保有されている場合、ユーザに対して、第2価値に関する案内を行うことができる。
【0099】
[付記13]に対応する課題
本発明の目的の1つは、抽選の対価を支払う前に抽選で得られる特典がユーザに関連付けられるユーザが対価を支払わずに有利となる事態を抑制することである。
[付記13]本実施形態に係る情報処理方法は、プロセッサが、抽選で得られる特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、その関連付けられた順番に基づいて、ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御する。
上記の情報処理方法によれば、抽選の対価を支払う前に抽選で得られる特典がユーザに関連付けられるユーザが対価を支払わずに有利となる事態を抑制することができる。
【0100】
[付記14]に対応する課題
本発明の目的の1つは、抽選の対価を支払う前に抽選で得られる特典がユーザに関連付けられるユーザが対価を支払わずに有利となる事態を抑制することである。
[付記14]本実施形態に係る情報処理プログラムは、プロセッサに、抽選で得られる特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、その関連付けられた順番に基づいて、ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御する処理を実行させる。
上記の情報処理プログラムによれば、抽選の対価を支払う前に抽選で得られる特典がユーザに関連付けられるユーザが対価を支払わずに有利となる事態を抑制することができる。
【符号の説明】
【0101】
1:ゲームシステム、10:サーバ、11:制御部、11a:抽選実行部、11b:特典制御部、11c:表示制御部、12:記憶部、13:通信部、14:操作入力部、15:モニタ、16:システムバス、20,20a,20b,20c:ユーザ端末、21:制御部、22:記憶部、23:通信部、24:表示部、25:スピーカ、26:マイク、27:カメラ、28:操作ボタン、29:システムバス、40:ゲームボタン、42,43:抽選ボタン、44:戻るボタン、50:画像、52:名前およびレアリティ度、60,61,62,63,64,65:キャラクタ、80,82:表示メッセージ、U,U1,U2,U3:ユーザ
【手続補正書】
【提出日】2023-01-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備え、
前記制御部は、価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とする条件を制御する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、第1のタイミングで関連付けられた第1の特典を利用可能とする条件を満たした後に、前記第1のタイミングより後の第2のタイミングで関連付けられた第2の特典を利用可能とする条件を満たすことを可能に制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記順番のうち、先に前記ユーザに関連付けられた特典より後に前記ユーザに関連付けられた特典について、前記ユーザが利用可能な状態とするために必要な価値を先に関連付けられた特典よりも大きくする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、所定期間内に価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
前記制御部は、前記所定期間が長くなるにつれて前記価値の消費量を大きくする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
前記制御部は、前記価値の消費量が所定量以上である場合、前記ユーザに関連付けられた特典の中から利用可能な状態とする特典を前記ユーザが選択可能に制御し、
前記制御部は、前記価値の消費量が前記所定量未満である場合、前記ユーザに関連付けられた特典の中から利用可能な状態とする特典を前記ユーザが選択不可能に制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、所定の価値が消費された場合、利用不可能な状態で前記ユーザに関連付けられ、前記ユーザが確認不可能な特典の内容を前記ユーザが確認可能に制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記特典が前記ユーザに関連付けられた後、所定の価値が消費された場合、前記特典が前記ユーザに関連付けられた順番を変更する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
表示制御部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記特典が前記ユーザに関連付けられた順番と、関連付けの契機となるイベントの種類の情報とを表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
前記制御部は、前記価値の消費状況に応じて、前記価値の消費を促す案内を行う、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記制御部は、価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
前記制御部は、前記価値の一部が消費されることによって前記ユーザが前記特典の一部を利用可能な状態とする、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記価値の一部が消費された場合、抽選により前記特典の一部を決定する、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記ユーザにより第1価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
前記制御部は、前記第1価値に変換可能な第2価値が前記ユーザにより保有されている場合、前記ユーザに対して前記第2価値に関する案内を行う、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
プロセッサが、価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とする条件を制御する、
情報処理方法。
【請求項14】
プロセッサに、
価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とする条件を制御する、
処理を実行させる情報処理プログラム。
【手続補正書】
【提出日】2023-04-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備え、
前記制御部は、価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
前記制御部は、第1のタイミングで関連付けられた第1の特典を利用可能とする条件を満たした後に、前記第1のタイミングより後の第2のタイミングで関連付けられた第2の特典を利用可能とする条件を満たすことを可能に制御する、
情報処理装置。
【請求項2】
制御部を備え、
前記制御部は、価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
前記制御部は、所定期間内に価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
前記制御部は、前記所定期間が長くなるにつれて前記価値の消費量を大きくする、
情報処理装置。
【請求項3】
制御部を備え、
前記制御部は、価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
前記制御部は、価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
前記制御部は、前記価値の消費量が所定量以上である場合、前記ユーザに関連付けられた特典の中から利用可能な状態とする特典を前記ユーザが選択可能に制御し、
前記制御部は、前記価値の消費量が前記所定量未満である場合、前記ユーザに関連付けられた特典の中から利用可能な状態とする特典を前記ユーザが選択不可能に制御する、
情報処理装置。
【請求項4】
制御部を備え、
前記制御部は、価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
前記制御部は、所定の価値が消費された場合、利用不可能な状態で前記ユーザに関連付けられ、前記ユーザが確認不可能な特典の内容を前記ユーザが確認可能に制御する、
情報処理装置。
【請求項5】
制御部を備え、
前記制御部は、価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
前記制御部は、前記特典が前記ユーザに関連付けられた後、所定の価値が消費された場合、前記特典が前記ユーザに関連付けられた順番を変更する、
情報処理装置。
【請求項6】
制御部を備え、
前記制御部は、価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
前記制御部は、価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
前記制御部は、前記価値の一部が消費されることによって前記ユーザが前記特典の一部を利用可能な状態とする、
情報処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記価値の一部が消費された場合、抽選により前記特典の一部を決定する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
制御部を備え、
前記制御部は、価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
前記制御部は、前記ユーザにより第1価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
前記制御部は、前記第1価値に変換可能な第2価値が前記ユーザにより保有されている場合、前記ユーザに対して前記第2価値に関する案内を行う、
情報処理装置。
【請求項9】
プロセッサが、価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
プロセッサが、第1のタイミングで関連付けられた第1の特典を利用可能とする条件を満たした後に、前記第1のタイミングより後の第2のタイミングで関連付けられた第2の特典を利用可能とする条件を満たすことを可能に制御する、
情報処理方法。
【請求項10】
プロセッサが、価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
プロセッサが、所定期間内に価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
プロセッサが、前記所定期間が長くなるにつれて前記価値の消費量を大きくする、
情報処理方法。
【請求項11】
プロセッサが、価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
プロセッサが、価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
プロセッサが、前記価値の消費量が所定量以上である場合、前記ユーザに関連付けられた特典の中から利用可能な状態とする特典を前記ユーザが選択可能に制御し、
プロセッサが、前記価値の消費量が前記所定量未満である場合、前記ユーザに関連付けられた特典の中から利用可能な状態とする特典を前記ユーザが選択不可能に制御する、
情報処理方法。
【請求項12】
プロセッサが、価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
プロセッサが、所定の価値が消費された場合、利用不可能な状態で前記ユーザに関連付けられ、前記ユーザが確認不可能な特典の内容を前記ユーザが確認可能に制御する、
情報処理方法。
【請求項13】
プロセッサが、価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
プロセッサが、前記特典が前記ユーザに関連付けられた後、所定の価値が消費された場合、前記特典が前記ユーザに関連付けられた順番を変更する、
情報処理方法。
【請求項14】
プロセッサが、価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
プロセッサが、価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
プロセッサが、前記価値の一部が消費されることによって前記ユーザが前記特典の一部を利用可能な状態とする、
情報処理方法。
【請求項15】
プロセッサが、価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
プロセッサが、前記ユーザにより第1価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
プロセッサが、前記第1価値に変換可能な第2価値が前記ユーザにより保有されている場合、前記ユーザに対して前記第2価値に関する案内を行う、
情報処理方法。
【請求項16】
プロセッサに、
価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
第1のタイミングで関連付けられた第1の特典を利用可能とする条件を満たした後に、前記第1のタイミングより後の第2のタイミングで関連付けられた第2の特典を利用可能とする条件を満たすことを可能に制御する、
処理を実行させる情報処理プログラム。
【請求項17】
プロセッサに、
価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
所定期間内に価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
前記所定期間が長くなるにつれて前記価値の消費量を大きくする、
処理を実行させる情報処理プログラム。
【請求項18】
プロセッサに、
価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
前記価値の消費量が所定量以上である場合、前記ユーザに関連付けられた特典の中から利用可能な状態とする特典を前記ユーザが選択可能に制御し、
前記価値の消費量が前記所定量未満である場合、前記ユーザに関連付けられた特典の中から利用可能な状態とする特典を前記ユーザが選択不可能に制御する、
処理を実行させる情報処理プログラム。
【請求項19】
プロセッサに、
価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
所定の価値が消費された場合、利用不可能な状態で前記ユーザに関連付けられ、前記ユーザが確認不可能な特典の内容を前記ユーザが確認可能に制御する、
処理を実行させる情報処理プログラム。
【請求項20】
プロセッサに、
価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
前記特典が前記ユーザに関連付けられた後、所定の価値が消費された場合、前記特典が前記ユーザに関連付けられた順番を変更する、
処理を実行させる情報処理プログラム。
【請求項21】
プロセッサに、
価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
前記価値の一部が消費されることによって前記ユーザが前記特典の一部を利用可能な状態とする、
処理を実行させる情報処理プログラム。
【請求項22】
プロセッサに、
価値が消費される前において、抽選で決定された特典が利用不可能な状態でユーザに関連付けられた後、関連付けられた特典と、特典が関連付けられた順番とを前記ユーザに表示させ、前記関連付けられた順番に従って、前記価値が消費されることによって前記ユーザが特典を利用可能な状態とする条件を制御し、
前記ユーザにより第1価値が消費されることによって前記ユーザが前記特典を利用可能な状態とし、
前記第1価値に変換可能な第2価値が前記ユーザにより保有されている場合、前記ユーザに対して前記第2価値に関する案内を行う、
処理を実行させる情報処理プログラム。