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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027263
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】制御方法、制御装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/74 20060101AFI20240222BHJP
   G06F 3/04845 20220101ALI20240222BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20240222BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20240222BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20240222BHJP
【FI】
H04N5/74 D
G06F3/04845
G09G5/36 520P
G09G5/36 530Y
G09G5/00 550H
G09G5/38 A
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129924
(22)【出願日】2022-08-17
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】古井 志紀
【テーマコード(参考)】
5C058
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5C058BA27
5C058BA35
5C058EA02
5C182AA02
5C182AA03
5C182AA04
5C182AA14
5C182AB02
5C182AC03
5C182AC32
5C182AC38
5C182BA01
5C182BA03
5C182BA04
5C182BA06
5C182BA14
5C182BB01
5C182BB05
5C182BB11
5C182BC01
5C182BC11
5C182BC14
5C182BC22
5C182BC25
5C182CA01
5C182CA02
5C182CA32
5C182CA42
5C182CB13
5C182CB42
5C182CB47
5C182CC26
5C182DA14
5C182DA32
5C182DA52
5C182DA70
5E555BA29
5E555BB02
5E555CA02
5E555CB05
5E555CB08
5E555CB46
5E555DB56
5E555DC19
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ユーザーの操作性に係る選択操作の検出領域及び変更操作の検出領域は、考慮されていなかった。
【解決手段】表示画面に表示される画像の表示位置を含む第1検出領域内で前記画像に対する選択操作を受け付けたとき、前記画像を未選択状態から選択状態に遷移させることと、前記表示位置を含み、前記第1検出領域と異なる第2検出領域内で前記選択状態の前記画像に対する画像操作を受け付けたとき、前記画像操作に対応する処理を前記選択状態の前記画像に対して実行することと、を含む。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面に表示される画像の表示位置を含む第1検出領域内で前記画像に対する選択操作を受け付けたとき、前記画像を未選択状態から選択状態に遷移させることと、
前記表示位置を含み、前記第1検出領域と異なる第2検出領域内で前記選択状態の前記画像に対する画像操作を受け付けたとき、前記画像操作に対応する処理を前記選択状態の前記画像に対して実行することと、を含む、
制御方法。
【請求項2】
前記表示画面に前記画像と隣り合う表示画像が表示されるとき、
前記第1検出領域、及び前記第2検出領域は、前記画像と前記表示画像との間の距離に基づいて、設定される、
請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
第1モードと第2モードとを切り替える切替操作を受け付けること、を更に含み、
前記第1モードは、前記第1検出領域が前記第2検出領域よりも広く、
前記第2モードは、前記第1検出領域が前記第2検出領域よりも狭い、
請求項1に記載の制御方法。
【請求項4】
前記画像操作は、移動操作であり、
前記処理は、前記画像を前記表示位置から、前記移動操作に基づき指定される移動位置に移動させる移動処理である、
請求項1に記載の制御方法。
【請求項5】
前記画像に対して前記移動処理が実行されたとき、
前記移動位置に係る位置情報を含む補正データを生成し、
前記補正データを出力する、
請求項4に記載の制御方法。
【請求項6】
表示画面に表示される画像の表示位置を含む第1検出領域内で前記画像に対する選択操作を受け付けたとき、前記画像を未選択状態から選択状態に遷移させることと、
前記表示位置を含み、前記第1検出領域と異なる第2検出領域内で前記選択状態の前記画像に対する画像操作を受け付けたとき、前記画像操作に対応する処理を前記選択状態の前記画像に対して実行することと、
を行う1又は複数のプロセッサーと、
前記選択操作、及び前記画像操作を受け付けるインターフェイス回路と、
を備える制御装置。
【請求項7】
表示画面に表示される画像の表示位置を含む第1検出領域内で前記画像に対する選択操作を受け付けたとき、前記画像を未選択状態から選択状態に遷移させることと、
前記表示位置を含み、前記第1検出領域と異なる第2検出領域内で前記選択状態の前記画像に対する画像操作を受け付けたとき、前記画像操作に対応する処理を前記選択状態の前記画像に対して実行することと、を
制御装置のプロセッサーに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、制御方法、制御装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
表示部上に表示される画像を操作する制御方法が知られている。特許文献1に記載される制御装置は、表示部上に表示される画像である格子点を選択する選択操作、及び格子点の位置を変更する変更操作を受け付ける。補正対象の格子点は、選択操作によって選択される。選択された格子点は、変更操作によって位置を変更される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-44813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した先行技術文献では、格子点に対する選択操作及び変更操作は、記載されているが、ユーザーの操作性に係る選択操作の検出領域及び変更操作の検出領域は、考慮されていない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の制御方法は、表示画面に表示される画像の表示位置を含む第1検出領域内で前記画像に対する選択操作を受け付けたとき、前記画像を未選択状態から選択状態に遷移させることと、前記表示位置を含み、前記第1検出領域と異なる第2検出領域内で前記選択状態の前記画像に対する画像操作を受け付けたとき、前記画像操作に対応する処理を前記選択状態の前記画像に対して実行することと、を含む。
【0006】
本開示の制御装置は、表示画面に表示される画像の表示位置を含む第1検出領域内で前記画像に対する選択操作を受け付けたとき、前記画像を未選択状態から選択状態に遷移させることと、前記表示位置を含み、前記第1検出領域と異なる第2検出領域内で前記選択状態の前記画像に対する画像操作を受け付けたとき、前記画像操作に対応する処理を前記選択状態の前記画像に対して実行することと、を行う1又は複数のプロセッサーと、前記選択操作、及び前記画像操作を受け付けるインターフェイス回路と、を備える。
【0007】
本開示のプログラムは、表示画面に表示される画像の表示位置を含む第1検出領域内で前記画像に対する選択操作を受け付けたとき、前記画像を未選択状態から選択状態に遷移させることと、前記表示位置を含み、前記第1検出領域と異なる第2検出領域内で前記選択状態の前記画像に対する画像操作を受け付けたとき、前記画像操作に対応する処理を前記選択状態の前記画像に対して実行することと、を制御装置のプロセッサーに実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】表示システムの概略構成を示す図。
図2】表示システムのブロック構成を示す図。
図3】投射部の概略構成を示す図。
図4】幾何学歪み補正のフローチャートを示す図。
図5】投射面に投射される比較画像の概略を示す図。
図6】管理画面の構成を示す図。
図7】管理画面の構成を示す図。
図8】プレビュー画像の一部を拡大表示したときの概略構成を示す図。
図9】プレビュー画像の一部を拡大表示したときの概略構成を示す図。
図10】プレビュー画像の一部を拡大表示したときの概略構成を示す図。
図11】格子点の制御のフローチャートを示す図。
図12】プレビュー画像の一部を拡大表示したときの概略構成を示す図。
図13】プレビュー画像の一部を拡大表示したときの概略構成を示す図。
図14】プレビュー画像の一部を拡大表示したときの概略構成を示す図。
図15】プレビュー画像の一部を拡大表示したときの概略構成を示す図。
図16】管理画面の構成を示す図。
図17】管理画面の構成を示す図。
図18】プレビュー画像の一部を拡大表示したときの概略構成を示す図。
図19】プレビュー画像の一部を拡大表示したときの概略構成を示す図。
図20】管理画面の構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、表示システム10の概略構成を示している。表示システム10は、プロジェクター20と、表示制御装置40と、画像提供装置60と、を備える。プロジェクター20は、投射面SCに投射画像PGを投射する。表示制御装置40は、ディスプレイ80、及び入力デバイス90と送受信可能に接続する。図1は、入力デバイス90として、キーボード90aとマウス90bとを示している。図1に示す表示システム10は、1つのプロジェクター20で構成されるが、これに限定されない。表示システム10は、複数のプロジェクター20で構成されてもよい。
【0010】
プロジェクター20は、投射面SCに各種の投射画像PGを投射する。プロジェクター20は、表示制御装置40、及び画像提供装置60と通信可能に接続する。プロジェクター20は、表示制御装置40から入力された表示データ、もしくは画像提供装置60から入力された画像データに基づいて、投射面SCに投射画像PGを投射する。プロジェクター20は、投射装置の一例に対応する。
【0011】
表示制御装置40は、プロジェクター20で投射される投射画像PGを補正する画像補正データを生成する。表示制御装置40は、プロジェクター20と通信可能に接続する。表示制御装置40は、表示データ、画像補正データ等をプロジェクター20に送信する。プロジェクター20は、表示データに基づいて、投射面SCに投射画像PGを投射する。プロジェクター20は、画像補正データに基づいて、投射面SCに投射する投射画像PGを補正する。表示制御装置40は、制御装置の一例に対応する。表示制御装置40は、例えば、パーソナルコンピューターである。画像補正データは、補正データの一例に対応する。
【0012】
表示制御装置40は、ディスプレイ80に各種の画像を表示させる。ユーザーは、ディスプレイ80に表示される画像に対して、入力操作を行う。表示制御装置40は、ユーザーによる入力操作によって入力された入力データを用いて、画像補正データを生成する。
【0013】
画像提供装置60は、プロジェクター20に画像データを提供する。画像提供装置60は、プロジェクター20に画像データを送信する。プロジェクター20は、画像提供装置60から受信した画像データを投射面SCに投射する。プロジェクター20は、画像データに対して、表示制御装置40から受信した画像補正データを用いて補正してもよい。プロジェクター20は、画像補正データで補正された画像データを投射面SCに投射する。図1に示す表示システム10は、画像提供装置60を備えているが、これに限定されない。表示制御装置40が画像提供装置60として機能してもよい。
【0014】
投射面SCは、プロジェクター20から投射された投射画像PGを表示する。投射面SCは、各種の投射画像PGを表示する。各種の投射画像PGは、後述する比較画像CGを含む。比較画像CGは、表示制御装置40からプロジェクター20に送信された表示データに基づいて投射面SCに投射される。投射面SCは、投射画像PGが投射される物体の面である。投射面SCは、凹凸を有する面、曲面等の3次元形状を有してもよい。投射面SCは、スクリーン等で構成されてもよい。図1は、X軸、及びY軸を示している。X軸、及びY軸は互いに直交する投射面SC上の軸である。
【0015】
図2は、表示システム10のブロック構成を示している。図2に示す表示システム10は、画像提供装置60を省略している。図2は、プロジェクター20と、表示制御装置40と、ディスプレイ80と、入力デバイス90と、を示している。図2は、プロジェクター20で投射される投射面SCを示している。
【0016】
プロジェクター20は、PJメモリー21と、PJ制御ユニット23と、PJ通信インターフェイス27と、投射部30と、を備える。図2は、インターフェイスをI/Fと表している。
【0017】
PJメモリー21は、各種データを記憶する。PJメモリー21は、表示制御装置40から送信された画像補正データ、表示制御装置40から送信された表示データ、画像提供装置60から送信された画像データ等を記憶する。PJメモリー21は、PJ制御ユニット23で動作する各種プロジェクター制御プログラムを記憶してもよい。PJメモリー21は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成される。
【0018】
PJ制御ユニット23は、プロジェクター20を制御するプロジェクターコントローラーである。PJ制御ユニット23は、一例として、CPU(Central Processing Unit)を有するプロセッサーである。PJ制御ユニット23は、1又は複数のプロセッサーで構成されてもよい。PJ制御ユニット23は、RAM、ROM等の半導体メモリーを有してもよい。半導体メモリーは、PJ制御ユニット23のワークエリアとして機能する。PJ制御ユニット23は、PJメモリー21で記憶されるプロジェクター制御プログラムを実行することによって、データ補正部25として機能する。
【0019】
データ補正部25は、表示データ、画像データ等の補正を行う。データ補正部25は、表示データ、画像データ等に対して、エッジブレンディング、幾何学歪み補正、画質調整等の各種補正を行う。データ補正部25は、PJメモリー21に記憶された画像補正データを用いて、画像データ等の補正を行う。データ補正部25は、画像データ等を単位領域ごとに分割し、単位領域ごとに補正を行ってもよい。
【0020】
PJ通信インターフェイス27は、画像データ、表示データ、画像補正データ等の各種データを受信する。PJ通信インターフェイス27は、表示制御装置40、画像提供装置60等の外部装置と通信接続する。PJ通信インターフェイス27は、外部装置と所定の通信プロトコルに従って、有線、もしくは無線で接続する。PJ通信インターフェイス27は、例えば、有線通信用の接続ポート、無線通信用のアンテナ、インターフェイス回路を備える。PJ通信インターフェイス27は、表示制御装置40から表示データ、画像補正データ等を受信する。PJ通信インターフェイス27は、画像提供装置60から画像データ等を受信する。PJ通信インターフェイス27は、表示制御装置40、画像提供装置60に、各種データを送信してもよい。
【0021】
投射部30は、投射面SCに投射画像PGを投射する。投射部30は、PJ制御ユニット23の制御に基づいて、投射画像PGを投射面SCに投射する。投射部30の概略構成は、後述される。
【0022】
表示制御装置40は、メモリー41と、制御ユニット43と、入出力ユニット49と、通信インターフェイス51と、を備える。表示制御装置40は、入出力ユニット49を介して、ディスプレイ80、及び入力デバイス90と接続する。
【0023】
メモリー41は、各種データ、各種制御プログラム等を記憶する。メモリー41は、制御ユニット43で生成された表示データ、画像補正データ等を記憶する。メモリー41は、制御ユニット43で動作する制御プログラムを記憶する。メモリー41が記憶する制御プログラムは、画像調整プログラムAPを含む。メモリー41は、ROM、RAM等で構成される。メモリー41は、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気記憶装置、半導体メモリー等を、さらに備えてもよい。メモリー41は、記憶媒体の一例に対応する。
【0024】
制御ユニット43は、各種処理を行うコントローラーである。制御ユニット43は、画面データを生成する。画面データは、ディスプレイ80に画面を表示させる。制御ユニット43は、プロジェクター20によって投射される投射画像PGを補正する画像補正データを生成する。制御ユニット43は、比較画像データをプロジェクター20に送信させる。比較画像データは、プロジェクター20によって投射面SCに比較画像CGを投射させる表示データである。比較画像CGは、後述される。制御ユニット43は、一例として、CPUを有するプロセッサーである。制御ユニット43は、1又は複数のプロセッサーで構成されてもよい。制御ユニット43は、RAM、ROM等の半導体メモリーを有してもよい。半導体メモリーは、制御ユニット43のワークエリアとして機能する。制御ユニット43は、メモリー41で記憶される制御プログラムを実行することによって、機能部として機能する。制御ユニット43は、制御部の一例に対応する。
【0025】
制御ユニット43は、メモリー41に記憶される画像調整プログラムAPを動作させることによって、実行部45、データ処理部47、及び画面制御部48として機能する。画像調整プログラムAPは、ディスプレイ80に管理画面100を表示させる。ユーザーは、管理画面100に対して入力操作を行うことによって、プロジェクター20によって投射される投射画像PGを補正する。画像調整プログラムAPは、ユーザーによる入力操作に基づいて、投射画像PGを補正する画像補正データを生成させる。画像調整プログラムAPは、プログラムの一例に対応する。
【0026】
制御ユニット43は、画像調整プログラムAPを実行することによって、実行部45、データ処理部47、及び画面制御部48として機能する。実行部45、データ処理部47、及び画面制御部48は、機能部である。制御ユニット43は、機能部として機能することによって、ディスプレイ80に管理画面100を表示させる管理画面データを生成する。管理画面データは、画面データの一例である。
【0027】
実行部45は、入力データに基づいて、各種制御を行う。実行部45は、入出力ユニット49を介して、入力データを取得する。入力データは、キーボード90a、及びマウス90bが出力するデータである。入力データは、カーソル200の座標、クリック操作信号等を含む。
【0028】
実行部45は、カーソル検出領域210を制御する。カーソル検出領域210は、表示ウィンドウ141内のカーソル200を検出する領域である。実行部45は、入力データを取得したときに、カーソル検出領域210の面積、形状等を制御する。実行部45は、隣り合うグリッド線145、もしくは隣り合う格子点147の間隔が変更されたとき、カーソル検出領域210を制御してもよい。表示ウィンドウ141、カーソル検出領域210、グリッド線145、及び格子点147は、後述される。
【0029】
実行部45は、プロジェクター20に送信する比較画像データを生成する。比較画像データは、プロジェクター20によって投射面SCに比較画像CGを投射させる。比較画像データは、後述される。実行部45は、生成した比較画像データを通信インターフェイス51に送信する。
【0030】
実行部45は、グリッド線145、格子点147に対する各種処理を実行する。実行部45は、入力データに基づいて、グリッド線145、もしくは格子点147に対して各種処理を実行する。各種処理は、一例として、選択処理、選択解除処理、ロック処理、ロック解除処理、移動処理等である。実行部45は、各種処理を実行したとき、各種処理の処理結果を含むユーザー設定データを生成する。実行部45は、生成したユーザー設定データをデータ処理部47に送信する。実行部45は、制御部の一例に対応する。
【0031】
データ処理部47は、投射画像PGを補正する画像補正データを生成する。データ処理部47は、実行部45から受信したユーザー設定データに基づいて、画像補正データを生成する。データ処理部47は、生成した画像補正データを通信インターフェイス51に送信する。データ処理部47は、生成した画像補正データをメモリー41に送信してもよい。メモリー41は、受信した画像補正データを記憶する。
【0032】
画像補正データは、幾何学歪み補正等の各種補正を行わせるデータである。幾何学歪み補正は、投射画像PGの歪みを補正する処理である。投射画像PGの歪みは、投射面SCが曲面である場合、または投射面SCに凹凸がある場合に生じる。投射画像PGの歪みは、投射面SCの正面以外の位置からプロジェクター20が投射画像PGを投射するときに生じる。画像補正データは、ユーザーの入力操作によって入力された入力データに基づいて生成される。画像補正データは、投射面SCに投射される投射画像PGの歪みを調整する。
【0033】
画面制御部48は、ディスプレイ80に表示される画面データを生成する。画面制御部48は、生成した画面データを入出力ユニット49を介してディスプレイ80に送信する。画面制御部48は、画面データに基づく画面をディスプレイ80に表示させる。画面データは、実行部45で生成されるユーザー設定データに基づいて変更される。画面制御部48は、画面データが変更されたとき、変更された画面データをディスプレイ80に送信する。画面制御部48は、変更された画面データをディスプレイ80に送信することによって、ディスプレイ80に表示される画面を変更する。
【0034】
入出力ユニット49は、ディスプレイ80、入力デバイス90等の各種デバイスと接続し、各種データを送受信する。入出力ユニット49は、各種デバイスと接続する入出力インターフェイスであり、インターフェイス回路を備える。入出力ユニット49は、USB(Universal Serial Bus)規格の通信ポート、ディスプレイポート等の1つ以上の接続ポートを有している。図2に示す入出力ユニット49は、ディスプレイ80、及び入力デバイス90と接続する。入出力ユニット49は、ディスプレイ80に画面データを送信する。入出力ユニット49は、入力デバイス90から出力された入力データを受信する。入出力ユニット49は、画面制御部48で生成された画面データを受信し、ディスプレイ80に送信する。入出力ユニット49は、受信した入力データを実行部45に送信する。入出力ユニット49は、受付部の一例に対応する。
【0035】
入力データは、入力操作に対応するデータである。入力データは、ユーザーが入力デバイス90を用いて入力操作を行ったときに出力される。入力データは、ユーザーが入力デバイス90を用いて各種入力操作を行ったときに出力される操作信号である。操作信号は、クリック信号、ダブルクリック信号、ドラッグ信号等である。入力データは、座標情報を含む。座標情報は、ユーザーが入力操作を行ったときのカーソル先端200aの位置情報である。カーソル先端200aは、後述される。
【0036】
通信インターフェイス51は、プロジェクター20等の外部装置と通信接続する。通信インターフェイス51は、外部装置と所定の通信プロトコルに従って、有線もしくは無線で接続する。図2に示す通信インターフェイス51は、プロジェクター20のPJ通信インターフェイス27と通信可能に接続される。通信インターフェイス51は、例えば、有線通信用の接続ポート、無線通信用のアンテナ、インターフェイス回路を備える。通信インターフェイス51は、実行部45から比較画像データを受信する。通信インターフェイス51は、受信した比較画像データをプロジェクター20に送信する。通信インターフェイス51は、データ処理部47から画像補正データを受信する。通信インターフェイス51は、受信した画像補正データをプロジェクター20に送信する。通信インターフェイス51は、プロジェクター20から送信された各種データを受信してもよい。
【0037】
ディスプレイ80は、表示制御装置40から送信された画面データに基づいて画面を表示する。ディスプレイ80は、入出力ユニット49に接続される。ディスプレイ80は、表示制御装置40から送信された管理画面データに基づいて管理画面100を表示する。ディスプレイ80は、入力デバイス90に入力されたユーザーによる入力操作に基づいて移動するカーソル200を表示する。ディスプレイ80は、入出力ユニット49を介して、ユーザーによる入力操作に基づく入力データを受信する。ディスプレイ80は、液晶パネルや有機EL(electro-luminescence)パネル等のディスプレイパネルで形成される。ディスプレイ80は、入力データを入力デバイス90から受信してもよい。ディスプレイ80は、表示画面の一例に対応する。カーソル200は、指示画像の一例に対応する。ディスプレイ80は、表示制御装置40から送信された画面データに基づいて画面を表示できる装置であればよく、直視のディスプレイ装置や投射型の表示装置が用いられてもよい。
【0038】
入力デバイス90は、ユーザーによる入力操作を受け付ける。入力デバイス90は、ユーザーによる入力操作に基づく入力データを生成する。入力デバイス90は、生成した入力データを入出力ユニット49に送信する。入力デバイス90は、生成した入力データをディスプレイ80に送信してもよい。入力デバイス90は、1つ以上のデバイスで構成される。図1に示す入力デバイス90は、キーボード90aと、マウス90bで構成される。入力デバイス90は、キーボード90a、及びマウス90bに限定されない。入力デバイス90は、液晶ペンタブレット、ポインター等で構成されてもよい。
【0039】
図2に示す表示システム10は、ディスプレイ80と入力デバイス90とを表示制御装置40に接続するが、この構成に限定されない。ディスプレイ80は、タッチ入力機能を有してもよい。ディスプレイ80がタッチ入力機能を有している場合、ディスプレイ80が入力デバイス90として機能する。図2に示すディスプレイ80と入力デバイス90は、表示制御装置40に対して別体で構成されているが、これに限定されない。ディスプレイ80及び入力デバイス90の少なくともいずれかは、表示制御装置40と一体で構成されてもよい。
【0040】
図3は、投射部30の概略構成を示している。図3は、投射部30の一例を示している。投射部30は、光源31と、3つの液晶ライトバルブ33と、ライトバルブ駆動部35と、投射レンズ37と、を備える。
【0041】
光源31は、液晶ライトバルブ33に光を射出する。光源31は、光源部31aと、リフレクター31bと、不図示のインテグレーター光学系と、不図示の色分離光学系と、を備える。光源部31aは、光を射出する。光源部31aは、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)、またはレーザー光源等で構成される。光源31は、PJ制御ユニット23の制御に基いて、光を射出する。リフレクター31bは、光源部31aが射出する光の射出方向のばらつきを低減させる。インテグレーター光学系は、光源31から射出される光の輝度分布ばらつきを低減させる。リフレクター31bを通過した光は、色分離光学系に入射する。色分離光学系は、入射した光を、赤色、緑色、及び青色の色光成分に分離する。
【0042】
液晶ライトバルブ33は、光源31から射出された光を変調する。液晶ライトバルブ33は、光を変調することによって、投射画像PGを生成する。液晶ライトバルブ33は、一対の透明基板間に液晶が封入される液晶パネル等で構成される。液晶ライトバルブ33は、マトリクス状に配列された複数の画素33pを含む矩形の画素領域33aを有する。液晶ライトバルブ33では、液晶に対して画素33pごとに駆動電圧が印加される。図3に示す投射部30は、3つの液晶ライトバルブ33を有する。投射部30は、液晶ライトバルブ33を備える構成としたが、これに限定されない。投射部30は、1以上のDMD(Digital Mirror Device)を備える構成としてもよい。
【0043】
3つの液晶ライトバルブ33は、赤色光用液晶ライトバルブ33R、緑色光用液晶ライトバルブ33G、及び青色光用液晶ライトバルブ33Bである。色分離光学系で分離された赤色の色光成分は、赤色光用液晶ライトバルブ33Rに入射する。色分離光学系で分離された緑色の色光成分は、緑色光用液晶ライトバルブ33Gに入射する。色分離光学系で分離された青色の色光成分は、青色光用液晶ライトバルブ33Bに入射する。
【0044】
ライトバルブ駆動部35は、PJ制御ユニット23から受信した画像データに基づいて、駆動電圧を各画素33pに印加させる。ライトバルブ駆動部35は、例えば、制御回路である。駆動電圧は、図示しない駆動源によって供給される。ライトバルブ駆動部35は、データ補正部25で補正された画像データに基づいて、駆動電圧を各画素33pに印加してもよい。ライトバルブ駆動部35が、駆動電圧を各画素33pに印加させると、各画素33pは、画像データに基づく光透過率に設定される。光源31から射出される光は、画素領域33aを透過することによって変調される。3つの液晶ライトバルブ33は、色光ごとの色成分画像を形成する。
【0045】
投射レンズ37は、液晶ライトバルブ33で形成された各色成分画像を合成し、拡大投射する。投射レンズ37は、投射画像PGを投射面SCに投射する。投射画像PGは、各色成分画像を合成した複数色画像である。
【0046】
表示制御装置40は、プロジェクター20によって投射面SCに投射される投射画像PGの補正をユーザーに実行させることができる。図4は、幾何学歪み補正のフローチャートを示している。図4は、表示制御装置40に実行される幾何学歪み補正の補正手順を示している。ユーザーは、入力デバイス90を用いて入力操作を行うことによって、投射面SCに投射される投射画像PGを補正することができる。
【0047】
表示制御装置40は、ステップS101で、ディスプレイ80に管理画面100を表示させる。管理画面100の詳細は、後述される。ユーザーが、画像調整プログラムAPを実行させたとき、表示制御装置40は、ディスプレイ80に管理画面100を表示させる。管理画面100は、画像調整プログラムAPが実行されたときに表示される複数の画面のうちの1つである。ユーザーが管理画面100の表示を指定する入力操作を実行したとき、管理画面100がディスプレイ80に表示されてもよい。
【0048】
管理画面100がディスプレイ80に表示された後、ステップS103で、表示制御装置40は、ユーザーによるプレビュー画像設定を受け付ける。プレビュー画像設定は、入力データの一例である。ユーザーが、入力デバイス90を用いて入力操作を行ったとき、表示制御装置40は、プレビュー画像設定を受け付ける。プレビュー画像設定は、グリッド線145の数、もしくは格子点147の数である。プレビュー画像設定は、一例として、タテの格子点147の数、及びヨコの格子点147の数で設定される。タテは、管理画面100の上下を示す。ヨコは、管理画面100の左右を示す。
【0049】
表示制御装置40は、プレビュー画像設定を受け付けた後、ステップS105で、比較画像データをプロジェクター20に送信する。表示制御装置40は、設定されたプレビュー画像設定に基づいて比較画像データを生成する。表示制御装置40は、生成した比較画像データをプロジェクター20に送信する。プロジェクター20は、比較画像データを受信し、受信した比較画像データに基づく比較画像CGを投射面SCに投射する。
【0050】
表示制御装置40は、プレビュー画像設定をプロジェクター20に送信してもよい。表示制御装置40がプレビュー画像設定をプロジェクター20に送信したとき、プロジェクター20が比較画像データを生成する。プロジェクター20は、プレビュー画像設定を用いて比較画像データを生成する。プロジェクター20は、生成した比較画像データに基づく比較画像CGを投射面SCに投射する。
【0051】
図5は、投射面SCに投射される比較画像CGの概略を示している。図5は、比較画像CGの一例を示している。図5に示す比較画像CGは、プレビュー画像設定で、タテ17個、ヨコ17個の格子点147が設定されたときの投射画像PGである。比較画像CGは、投射画像PGの一例である。プレビュー画像設定のヨコと投射面SCのX軸とが対応する。プレビュー画像設定のタテと投射面SCのY軸とが対応する。
【0052】
比較画像CGは、複数の比較グリッド線GLと、複数の比較格子点LPと、を有する。複数の比較グリッド線GLは、X軸に沿って延びる比較グリッド線GLと、Y軸に沿って延びる比較グリッド線GLとを含む。X軸に沿って延びる比較グリッド線GLは、Y軸に沿って所定の間隔で配置される。Y軸に沿って延びる比較グリッド線GLは、X軸に沿って所定の間隔で配置される。比較格子点LPは、X軸に沿って延びる比較グリッド線GLと、Y軸に沿って延びる比較グリッド線GLとの交点である。複数の比較格子点LPは、X軸、及びY軸に沿って配列される。ユーザーは、比較画像CG内の比較グリッド線GL、もしくは比較格子点LPを確認し、投射画像PGの補正を行う。
【0053】
投射面SCが、平滑な面であるとき、複数の比較グリッド線GL及び複数の比較格子点LPは、図5に示すように、X軸、及びY軸に沿って均等に配置される。投射面SCに凹凸部がある場合、凹凸部の位置に投射される比較グリッド線GL及び比較格子点LPは、一例として、均等配置された位置とは異なる非均等位置に投射される。ユーザーは、非均等位置に投射される比較グリッド線GL、もしくは比較格子点LPを補正点として確認する。
【0054】
表示制御装置40は、プロジェクター20に比較画像CGを投射させた後、図4に示すステップS107で、グリッド線145、もしくは格子点147の補正を受け付ける。表示制御装置40は、ステップS103で設定されたプレビュー画像設定に対応するプレビュー画像143をディスプレイ80に表示させる。プレビュー画像143は、管理画面100内に表示される。ユーザーは、補正点に対応するプレビュー画像143内のグリッド線145もしくは格子点147を対象点として確認する。ユーザーが対象点を移動させる入力操作を、入力デバイス90で行ったとき、表示制御装置40は、対象点であるグリッド線145、もしくは格子点147の補正を受け付ける。
【0055】
表示制御装置40は、対象点であるグリッド線145もしくは格子点147の補正を受け付けた後、ステップS109で、画像補正データをプロジェクター20に送信する。表示制御装置40は、対象点であるグリッド線145もしくは格子点147の補正に基づいて、画像補正データを生成する。表示制御装置40は、生成した画像補正データをプロジェクター20に送信する。
【0056】
プロジェクター20は、画像補正データを受信する。プロジェクター20は、画像補正データを用いて、比較画像データを補正する。プロジェクター20は、補正した比較画像データに基づいて投射面SCに比較画像CGを投射する。ユーザーは、画像補正データで補正された比較画像データに基づいて投射された比較画像CGを確認する。
【0057】
ユーザーは、投射面SCに投射された比較画像CGに含まれる比較グリッド線GLもしくは比較格子点LPが、X軸、及びY軸に沿って所定の間隔で配置されているか否かを確認する。ユーザーは、比較グリッド線GLもしくは比較格子点LPが所定の間隔で配置されていると判断したとき、補正処理操作を終了する。ユーザーは、比較グリッド線GLもしくは比較格子点LPが所定の間隔で配置されていないと判断したとき、グリッド線145もしくは格子点147を移動させる入力操作を行う。ユーザーが入力操作を行ったとき、表示制御装置40は、ステップS107に示す、対象点であるグリッド線145もしくは格子点147の補正を受け付ける。表示制御装置40は、受け付けたグリッド線145もしくは格子点147の補正に基づいて、画像補正データを再度、生成する。表示制御装置40は、再度生成した画像補正データをプロジェクター20に送信する。ユーザーが、グリッド線145もしくは格子点147を移動させる入力操作を行ったとき、表示制御装置40は、ステップS107、及びステップS109を繰り返し、実行する。
【0058】
図6は、管理画面100の構成を示している。管理画面100は、表示制御装置40の制御に基づいて、ディスプレイ80に表示される。管理画面100は、表示制御装置40が画像調整プログラムAPを実行したとき、ディスプレイ80に表示される。図6に示す管理画面100は、幾何学歪み補正を行うときに表示される画面である。図6は、管理画面100の一例である第1管理画面100aを示している。
【0059】
第1管理画面100aは、基本設定領域110と、タブ領域120と、幾何学歪み補正領域130と、サブウィンドウ表示領域150と、エッジブレンディング領域160と、プロジェクター設定領域170と、を含む。サブウィンドウ表示領域150、エッジブレンディング領域160、及びプロジェクター設定領域170は、幾何学歪み補正領域130上に重ねて表示される。
【0060】
基本設定領域110は、レイアウト/監視タブと、設定タブと、を表示する。レイアウト/監視タブがユーザーの入力操作によって選択されると、レイアウト/監視領域が第1管理画面100a内に表示される。設定タブがユーザーの入力操作によって選択されると、設定領域が第1管理画面100a内に表示される。
【0061】
レイアウト/監視領域は、表示制御装置40に接続されるプロジェクター20の状態を表示する。レイアウト/監視領域は、図示されない。表示制御装置40は、複数のプロジェクター20と接続可能である。表示制御装置40がプロジェクター20と接続されたとき、レイアウト/監視領域は、プロジェクター20の状態を表示する。プロジェクター20の状態は、電源ON/OFF状態、ネットワークアドレスを含む接続状態、エラー発生状態等である。複数のプロジェクター20が表示制御装置40に接続される場合、レイアウト/監視領域は、複数のプロジェクター20のレイアウトを表示する。
【0062】
設定領域は、各種設定を行う領域である。ユーザーが、タブ領域120に表示された複数のタブのうちの1つのタブを入力操作によって選択したとき、選択されたタブに対応する領域が第1管理画面100a内に表示される。図6に示す第1管理画面100aは、幾何学歪み補正を設定する幾何学歪み補正領域130を示している。
【0063】
タブ領域120は、レンズコントロールタブと、初期設定タブと、エッジブレンディングタブと、幾何学歪み補正タブと、画質タブと、黒レベル調整タブと、表示倍率タブと、ブランキングタブと、カメラアシストタブと、を表示する。
【0064】
レンズコントロールタブが、ユーザーの入力操作によって選択されると、レンズコントロール設定領域が第1管理画面100a内に表示される。レンズコントロール設定領域は、図示されない。レンズコントロール設定領域は、プロジェクター20のレンズを制御する各種アイコン等を表示する。ユーザーは、レンズコントロール設定領域内に表示される各種アイコン等に対して入力操作を行うことによって、レンズのフォーカス等を調整する。
【0065】
初期設定タブが、ユーザーの入力操作によって選択されると、初期設定領域が第1管理画面100a内に表示される。初期設定領域は、図示されない。初期設定領域は、プロジェクター20の設定に関わる各種アイコン等を表示する。ユーザーは、初期設定領域に表示される各種アイコン等に対して入力操作を行うことによって、各種の初期設定を行う。初期設定は、光源31のキャリブレーション、明るさレベル、PJメモリー21の初期化等である。
【0066】
エッジブレンディングタブが、ユーザーの入力操作によって選択されると、エッジブレンディング設定領域が第1管理画面100a内に表示される。エッジブレンディング設定領域は、図示されない。エッジブレンディング設定領域は、表示制御装置40の制御に基づいて、複数のプロジェクター20でひとつなぎの投射画像PGを作成するときに表示される。エッジブレンディング設定領域は、投射画像PGを調整する各種アイコン等を表示する。ユーザーは、エッジブレンディング設定領域に表示される各種アイコン等に対して入力操作を行うことによって、ひとつなぎの投射画像PGを構成する複数の投射画像PGが重なる範囲等を調整する。
【0067】
画質タブが、ユーザーの入力操作によって選択されると、画質設定領域が第1管理画面100a内に表示される。画質設定領域は、図示されない。画質設定領域は、投射画像PGの画質設定に関わる各種アイコンを表示する。ユーザーは、画質設定領域に表示される各種アイコン等に対して入力操作を行うことによって、画質設定を行う。設定される画質設定は、カラーマッチング、明るさ、コントラスト、フレーム補間等である。
【0068】
黒レベル調整タブが、ユーザーの入力操作によって選択されると、黒レベル調整領域が第1管理画面100a内に表示される。黒レベル調整領域は、図示されない。黒レベル調整領域は、複数のプロジェクター20によって投射面SCに投射される投射画像PGの黒レベル調整に関わる各種アイコンを表示する。ユーザーは、黒レベル調整領域に表示される各種アイコン等に対して入力操作を行うことによって、黒レベル調整を行う。黒レベル調整は、映像が重なっていない部分の明るさ、色合い等の調整である。
【0069】
表示倍率タブが、ユーザーの入力操作によって選択されると、表示倍率設定領域が第1管理画面100a内に表示される。表示倍率設定領域は、図示されない。表示倍率設定領域は、投射画像PGの表示倍率に関わる各種アイコンを表示する。ユーザーは、表示倍率設定領域に表示される各種アイコン等に対して入力操作を行うことによって、表示倍率設定を行う。表示倍率設定は、投射画像PGの一部を拡大するときの倍率設定である。
【0070】
ブランキングタブが、ユーザーの入力操作によって選択されると、ブランキング設定領域が第1管理画面100a内に表示される。ブランキング設定領域は、図示されない。ブランキング設定領域は、投射画像PGの設定に関わる各種アイコンを表示する。ユーザーは、ブランキング設定領域に表示される各種アイコン等に対して入力操作を行うことによって、ブランキング設定を行う。ブランキング設定は、投射画像PGの特定の領域を非表示にする設定である。
【0071】
カメラアシストタブが、ユーザーの入力操作によって選択されると、カメラアシスト調整領域が第1管理画面100a内に表示される。カメラアシスト調整領域は、図示されない。カメラアシスト調整領域は、プロジェクター20に内蔵されたカメラ等を用いて投射画像PGの自動調整を実行させる各種アイコンを表示する。ユーザーは、カメラアシスト調整領域に表示される各種アイコン等に対して入力操作を行うことにより、投射画像PGに対する各種の自動調整を実行させる。投射画像PGに対する自動調整は、スクリーンマッチング、カラーキャリブレーション、タイリング等である。
【0072】
幾何学歪み補正タブが、ユーザーの入力操作によって選択されると、図6に示す幾何学歪み補正領域130が第1管理画面100a内に表示される。幾何学歪み補正領域130は、幾何学歪み補正に関わる各種アイコン等を表示する。幾何学歪み補正領域130は、補正設定部131と、ファイル設定部133と、動作指示部135と、色設定部137と、方式設定部139と、表示ウィンドウ141と、を表示する。
【0073】
補正設定部131は、補正タイプの設定に関わる各種アイコン、選択された補正タイプを表示する補正タイプ表示欄、及びプレビュー画像設定欄131a等を表示する。選択される補正タイプは、曲面投写補正、コーナー投写補正、ポイント補正、湾曲補正等である。図4のステップS103に示すプレビュー画像設定は、プレビュー画像設定欄131aで受け付けられる。図6に示すプレビュー画像設定欄131aは、タテの格子点147の数、及びヨコの格子点147の数を受け付ける。
【0074】
ファイル設定部133は、設定ファイルに関わる指示を受け付ける各種アイコン等を表示する。設定ファイルは、幾何学歪み補正領域130で設定される歪み補正設定を含む。ユーザーは、ファイル設定部133に表示される各種アイコン等に対して入力操作を行うことによって、設定ファイルのメモリー41への保存等を指示する。
【0075】
動作指示部135は、ユーザーが幾何学歪み補正領域130で行う入力操作に対する制御を実行させる各種アイコンを表示する。ユーザーは、動作指示部135に表示される各種アイコンに対して入力操作を行うことによって、直前に入力された入力操作の取り消し等を行う。
【0076】
色設定部137は、表示ウィンドウ141に表示されるグリッド線145もしくは格子点147の色の指定に関する複数のアイコンを表示する。ユーザーは、色設定部137に表示される複数のアイコンの内、1つのアイコンに対して入力操作を行うと、表示ウィンドウ141に表示されるグリッド線145もしくは格子点147の色が変更される。
【0077】
方式設定部139は、格子点147間の補間方式を選択する選択ボタンを表示する。図6に示す方式設定部139は、直線補間、もしくは曲線補間を選択可能である。補間方式は、隣り合う格子点147間の位置補正方法である。
【0078】
表示ウィンドウ141は、プレビュー画像143を表示する。プレビュー画像143は、プロジェクター20によって投射面SCに投射される比較画像CGと対応する。プレビュー画像143は、グリッド線145と格子点147とで構成される。プレビュー画像143は、画面データに基づいて表示される。画面データは、メモリー41に記憶されるデフォルト画面データを用いて、画面制御部48で生成される。デフォルト画面データは、予め定められたグリッド線145の数及びグリッド線145の間隔、もしくは予め定められた格子点147の数及び格子点147の間隔を含む。デフォルト画面データに含まれる格子点147の数は、プレビュー画像設定欄131aに入力された値で修正される。画面データは、プレビュー画像設定欄131aに入力された値に基づいて修正された格子点147の数を含む。表示ウィンドウ141は、プレビュー画像143の全体を表示する。
【0079】
画面制御部48で生成された画面データは、入出力ユニット49によってディスプレイ80に送信される。ディスプレイ80は、画面データを受信する。ディスプレイ80は、受信した画面データに基づいて、表示ウィンドウ141にプレビュー画像143を表示する。表示制御装置40は、画面データに基づいて、ディスプレイ80にプレビュー画像143を表示させる。
【0080】
プレビュー画像143は、複数のグリッド線145と、複数の格子点147と、で構成される。複数のグリッド線145は、表示ウィンドウ141の縦軸に沿って延びるグリッド線145と、表示ウィンドウ141の横軸に沿って延びるグリッド線145と、を含む。縦軸に沿って延びる複数のグリッド線145は、表示ウィンドウ141の横軸に沿って所定の間隔で配置される。横軸に沿って延びる複数のグリッド線145は、表示ウィンドウ141の縦軸に沿って所定の間隔で配置される。表示ウィンドウ141の縦軸に沿って延びるグリッド線145と表示ウィンドウ141の横軸に沿って延びるグリッド線145との交点が格子点147である。格子点147は、表示ウィンドウ141の縦軸に沿って所定の間隔で配置される。表示ウィンドウ141の縦軸に沿って配置される格子点147の数は、プレビュー画像設定欄131aで設定されたタテの値と同じである。格子点147は、表示ウィンドウ141の横軸に沿って所定の間隔で配置される。表示ウィンドウ141の横軸に沿って配置される格子点147の数は、プレビュー画像設定欄131aで設定されたヨコの値と同じである。グリッド線145、及び格子点147は、画像の一例に対応する。
【0081】
サブウィンドウ表示領域150は、幾何学歪み補正領域130と異なる領域等を表示する。サブウィンドウ表示領域150は、一例として、レイアウト/監視領域、もしくはレイアウト/監視領域の一部を表示してもよい。ユーザーがサブウィンドウ表示領域150に対して入力操作を行ったとき、サブウィンドウ表示領域150に表示される領域が、幾何学歪み補正領域130と切り替えて、第1管理画面100a上に表示される。
【0082】
エッジブレンディング領域160は、エッジブレンディングに関わる入力操作を受け付ける選択ボタン等を表示する。エッジブレンディング領域160は、複数のプロジェクター20を用いて投射面SCに投射される投射画像PGに対して幾何学歪み補正を行うときに用いられる。
【0083】
プロジェクター設定領域170は、プロジェクター20の設定に関わる入力操作を受け付ける選択ボタン等を表示する。表示制御装置40が、1つ以上のプロジェクター20と接続されているときに用いられる。ユーザーは、一例として、投射面SCに比較画像CGを投射させるプロジェクター20を選択するときに、プロジェクター設定領域170に表示される選択ボタンに対して入力操作を行う。
【0084】
管理画面100は、カーソル200を表示する。カーソル200は、ユーザーのカーソル移動操作によって移動する。カーソル移動操作は、入力操作の一例である。ユーザーが、マウス90b等の入力デバイス90を用いてカーソル移動操作を行ったとき、カーソル200は、管理画面100上を移動する。カーソル200は、任意のグリッド線145、もしくは格子点147上に移動可能である。ユーザーは、任意のグリッド線145、もしくは格子点147のカーソル移動操作や格子点147等に対する入力操作を行うとき、カーソル200を用いる。カーソル200は、入力デバイス90を用いてユーザーがカーソル移動操作を行ったときに、操作される。
【0085】
図6に示すカーソル200は、矢印形状である。カーソル200の形状は、矢印形状に限定されない。カーソル200の形状は、十字形状、円形状等を適宜選択可能である。矢印形状のカーソル200のカーソル先端200aは、ユーザーによる指示位置を示す。指示位置は、カーソル200の形状によって適宜変更される。カーソル200の形状が、一例として十字形状である場合、カーソル200の中心位置が、ユーザーによる指示位置となる。
【0086】
図7は、管理画面100の構成を示している。図7は、管理画面100の一例である第2管理画面100bを示している。第2管理画面100bは、表示制御装置40の制御に基づいて、ディスプレイ80に表示される。第2管理画面100bは、表示制御装置40が画像調整プログラムAPを実行したとき、ディスプレイ80に表示される。第2管理画面100bは、幾何学歪み補正を行うときに表示される画面である。
【0087】
第2管理画面100bは、拡大した表示ウィンドウ141を表示する。ユーザーが所定の入力操作を行ったとき、第1管理画面100aが第2管理画面100bに切り替えられる。ユーザーは、適宜、第1管理画面100aと第2管理画面100bとを切り替えることができる。第2管理画面100bで表示ウィンドウ141が拡大表示されることによって、ユーザーは、プレビュー画像143を視認し易くなる。第2管理画面100bは、基本設定領域110と、表示ウィンドウ141とを表示しているが、この構成に限定されない。第2管理画面100bは、タブ領域120を表示してもよい。第2管理画面100bは、幾何学歪み補正領域130に表示される補正設定部131等、一部の構成を表示してもよい。
【0088】
第1実施形態
第1実施形態は、格子点147が格子点未選択状態から格子点選択状態に遷移するときのカーソル検出領域210の制御を示している。格子点未選択状態は、未選択状態の一例に対応する。格子点選択状態は、選択状態の一例に対応する。第1実施形態は、格子点未選択状態の第1カーソル検出領域210aが、格子点選択状態の第2カーソル検出領域210bよりも狭く設定される制御を示している。第1カーソル検出領域210a、及び第2カーソル検出領域210bは、カーソル検出領域210の一例である。第1カーソル検出領域210aは、第1検出領域の一例に対応する。第2カーソル検出領域210bは、第2検出領域の一例に対応する。
【0089】
図8は、プレビュー画像143の一部を拡大表示したときの概略構成を示している。図8は、プレビュー画像143内の任意の範囲を拡大した構成を示している。図8は、複数のグリッド線145、複数の格子点147、及びカーソル200を示している。縦軸に沿って延びるグリッド線145は、第1縦線間距離Vd1で配置される。横軸に沿って延びるグリッド線145は、第1横線間距離Hd1で配置される。図8に示す格子点147は、ユーザーの入力操作によって選択されていない格子点未選択状態である。
【0090】
図8は、複数の格子点147のうちの1つである第1格子点147aの第1カーソル検出領域210aを示している。図8に示す第1格子点147aは、格子点未選択状態である。第1カーソル検出領域210aは、実行部45で制御される。第1カーソル検出領域210aは、第1格子点147aが表示される第1位置P1を含んで設定される。第1位置P1は、表示位置の一例に対応する。
【0091】
ユーザーが、カーソル先端200aを第1カーソル検出領域210a内に移動させたとき、第1格子点147aは、選択可能となる。ユーザーが、入力デバイス90で格子点選択操作を行ったとき、第1カーソル検出領域210a内にある第1格子点147aが、選択される。第1カーソル検出領域210aは、第1格子点147aに対する格子点選択操作を受付可能な領域である。選択された第1格子点147aは、格子点未選択状態から格子点選択状態に遷移する。格子点選択操作は、一例として、マウス90bを用いたクリック操作である。格子点選択操作は、ユーザーがキーボード90a内の所定のキーを押した状態でのマウス90bへのクリック操作でもよい。格子点選択操作は、予め設定される。格子点選択操作がユーザーによって行われたとき、格子点選択操作に対応する入力データが、入力デバイス90から入出力ユニット49に送信される。格子点選択操作に対応する入力データは、格子点選択操作が行われたときのカーソル先端200aの座標情報を含む。入出力ユニット49は、格子点選択操作に対応する入力データを受け付ける。格子点選択操作は、選択操作の一例に対応する。
【0092】
入出力ユニット49は、受け付けた格子点選択操作に対応する入力データを実行部45に送信する。実行部45は、格子点選択操作に対応する入力データを受信する。実行部45は、格子点選択操作に対応する入力データに含まれる座標情報を取得する。実行部45は、取得した座標情報から格子点選択操作が行われた格子点147を判別する。実行部45は、格子点選択操作が行われた格子点147が第1格子点147aであると判別したとき、第1格子点147aを格子点未選択状態から格子点選択状態に遷移させる。実行部45は、第1格子点147aのカーソル検出領域210を、第1カーソル検出領域210aから第2カーソル検出領域210bに変更する。第2カーソル検出領域210bは、第1カーソル検出領域210aとは異なる。
【0093】
図9は、プレビュー画像143の一部を拡大表示したときの概略構成を示している。図9は、プレビュー画像143内の任意の範囲を拡大した構成を示している。図9は、複数のグリッド線145、複数の格子点147、及びカーソル200を示している。図9は、第1縦線間距離Vd1、及び第1横線間距離Hd1を省略して示している。図9に示す第1格子点147aは、格子点選択状態である。第1格子点147aを除く格子点147は、格子点未選択状態である。
【0094】
図9は、格子点選択状態である第1格子点147aの第2カーソル検出領域210bを示している。第2カーソル検出領域210bは、実行部45で制御される。第2カーソル検出領域210bは、第1格子点147aが表示される第1位置P1を含んで設定される。第2カーソル検出領域210bは、第1カーソル検出領域210aよりも広く設定される。第2カーソル検出領域210bは、第1格子点147aに対する格子点操作を受付可能なカーソル検出領域210である。第2カーソル検出領域210bが第1カーソル検出領域210aよりも広く設定されることによって、ユーザーは格子点選択状態の第1格子点147aに対して入力操作を行い易くなる。
【0095】
ユーザーが、第1格子点147aの第2カーソル検出領域210bにカーソル先端200aを移動させたとき、第1格子点147aに対する格子点操作が、受付可能となる。第2カーソル検出領域210bは、第1格子点147aに対する格子点操作を受付可能な領域である。ユーザーが、入力デバイス90を用いて格子点操作を行ったとき、第2カーソル検出領域210b内にある第1格子点147aに対する格子点操作が実行される。
【0096】
格子点操作は、一例として、マウス90bを用いたドラッグ操作である。格子点操作は、マウス90bを用いたダブルクリック操作でもよい。格子点操作は、マウス90bを用いたクリック操作でもよい。格子点操作は、ユーザーがキーボード90a内の所定のキーを押した状態でのマウス90bへの制御ドラッグ操作でもよい。格子点操作は、予め設定される。ドラック操作は、一例として、第1格子点147aの移動操作に対応する。ダブルクリック操作は、第1格子点147aのロック操作に対応する。ロック操作は、第1格子点147aに対する入力操作を不能にする操作である。クリック操作は、選択解除操作に対応する。選択解除操作は、第1格子点147aを格子点選択状態から格子点未選択状態に遷移させる操作である。制御ドラッグ操作は、微調整操作である。微調整操作は、第1格子点147aの位置を微調整する操作である。格子点操作と入力操作の関係は、適宜設定される。格子点操作は、画像操作の一例に対応する。
【0097】
格子点操作がユーザーによって行われたとき、格子点操作に対応する入力データが、入力デバイス90から入出力ユニット49に送信される。格子点操作に対応する入力データは、格子点操作が行われたときのカーソル先端200aの座標情報を含む。入出力ユニット49は、格子点操作に対応する入力データを受け付ける。
【0098】
入出力ユニット49は、受け付けた格子点操作に対応する入力データを実行部45に送信する。実行部45は、格子点操作に対応する入力データを受信する。実行部45は、格子点操作に対応する入力データに含まれる座標情報を取得する。実行部45は、取得した座標情報から格子点操作が行われた格子点147を判別する。実行部45は、格子点操作が行われた格子点147が第1格子点147aであると判別したとき、第1格子点147aに対する格子点処理を実行する。格子点処理は、格子点操作に対応する。
【0099】
図10は、プレビュー画像143の一部を拡大表示したときの概略構成を示している。図10は、プレビュー画像143内の任意の範囲を拡大した構成を示している。図10は、複数のグリッド線145、複数の格子点147、及びカーソル200を示している。図10は、第1縦線間距離Vd1、及び第1横線間距離Hd1を省略して示している。図10に示す第1格子点147aは、格子点操作に対応する格子点処理が実行された状態を示している。第1格子点147aを除く格子点147は、格子点操作に対応する格子点処理が実行されていない状態を示している。
【0100】
図10に示す第1格子点147aは、図9に示す第1格子点147aの位置である第1位置P1とは異なる第2位置P2に移動している。図10は、第1格子点147aに対して移動操作に対応する移動処理が実行された状態を示している。移動処理は、格子点処理の一例である。移動処理によって、第1格子点147aは、第1位置P1から第2位置P2に移動する。格子点処理は、画像操作に対応する処理の一例に対応する。カーソル先端200aが第2カーソル検出領域210b内に位置するときにドラック操作が行われると、第1格子点147aは、ドラック操作に対応して第1位置P1から第2位置P2に移動する。第2カーソル検出領域210b内で移動操作が受け付けられたとき、第1格子点147aを移動させる移動処理が実行される。第1位置P1は、表示位置の一例に対応する。第2位置P2は、移動位置の一例に対応する。
【0101】
第1格子点147aが、第1位置P1から第2位置P2に移動されたとき、実行部45は、第2位置P2の位置情報をデータ処理部47に送信する。データ処理部47は、第2位置P2の位置情報を受信する。データ処理部47は、受信した第2位置P2の位置情報を含む画像補正データを生成する。データ処理部47は、生成した画像補正データを、通信インターフェイス51を介して、プロジェクター20に送信する。データ処理部47は、第2位置P2の位置情報を含む画像補正データをプロジェクター20に送信することによって、投射画像PGを補正させる。
【0102】
格子点処理は、移動処理に限定されない。ロック操作に対応するロック処理、選択解除操作に対応する選択解除処理、及び微調整操作に対応する微調整処理等は、格子点処理の一例に対応する。第2カーソル検出領域210b内でロック操作が受け付けられたとき、実行部45は、第1格子点147aに対してロック処理を行う。ロック処理は、第1格子点147aに対する入力操作を不能にする処理である。第2カーソル検出領域210b内で選択解除操作が受け付けられたとき、実行部45は、第1格子点147aに対して選択解除処理を行う。選択解除処理は、第1格子点147aを格子点選択状態から格子点未選択状態に遷移させる処理である。第2カーソル検出領域210b内で微調整操作が受け付けられたとき、実行部45は、第1格子点147aに対して微調整処理を行う。微調整処理は、第1格子点147aの位置を微調整する処理である。
【0103】
図11は、格子点147の制御のフローチャートを示している。図11は、制御ユニット43で実行される格子点147の制御手順を示している。ユーザーは、入力デバイス90を用いて入力操作を行うことによって、格子点147を制御することができる。格子点147の制御は、制御ユニット43が画像調整プログラムAPを実行することによって実行される。
【0104】
制御ユニット43は、ステップS201で、ユーザーによる格子点選択操作を受け付ける。ユーザーは、入力デバイス90を用いて、カーソル移動操作を行う。ユーザーは、カーソル移動操作を行うことによって、第1格子点147aの第1カーソル検出領域210a内にカーソル先端200aを移動させる。第1格子点147aは、格子点未選択状態である。第1カーソル検出領域210aは、予め実行部45によって設定される。ユーザーは、第1格子点147aに対して格子点選択操作を行う。ユーザーが格子点選択操作を行うと、格子点選択操作に対応する入力データが入力デバイス90から入出力ユニット49に送信される。入力データは、格子点選択操作が行われたときのカーソル先端200aの座標情報を含む。入出力ユニット49は、格子点選択操作に対応する入力データを受信することによって、格子点選択操作を受け付ける。
【0105】
制御ユニット43は、格子点選択操作を受け付けたのち、ステップS203で第1格子点147aを格子点未選択状態から格子点選択状態に遷移させる。入出力ユニット49は、受信した格子点選択操作に対応する入力データを実行部45に送信する。実行部45は、格子点選択操作に対応する入力データに含まれる座標情報を取得する。実行部45は、座標情報を用いて格子点選択操作が行われたときの操作位置を取得する。操作位置は、格子点選択操作が行われたときのカーソル先端200aの位置である。操作位置が第1格子点147aの第1カーソル検出領域210a内であると判別したとき、実行部45は、第1格子点147aを格子点未選択状態から格子点選択状態に遷移させる。実行部45は、第1格子点147aが格子点選択状態であることを示す情報をメモリー41に記憶させる。
【0106】
制御ユニット43は、第1格子点147aを格子点選択状態に遷移させたのち、ステップS205で、第1格子点147aのカーソル検出領域210を変更する。実行部45は、第1格子点147aのカーソル検出領域210を、第1カーソル検出領域210aから第2カーソル検出領域210bに変更する。第2カーソル検出領域210bは、第1カーソル検出領域210aと異なる。実行部45は、第2カーソル検出領域210bを第1カーソル検出領域210aよりも広く設定する。
【0107】
制御ユニット43は、カーソル検出領域210を変更したのち、ステップS207で格子点操作を受け付ける。ユーザーが格子点選択状態の第1格子点147aに対して格子点操作を行ったとき、入出力ユニット49は、格子点操作に対応する入力データを受信する。格子点操作に対応する入力データは、ユーザーが格子点操作を行ったときのカーソル先端200aの座標情報を含む。入力データは、格子点操作に対応する入力データを受信することによって、格子点操作を受け付ける。
【0108】
制御ユニット43は、格子点操作を受け付けたのち、ステップS209で、格子点操作に対応する格子点処理を実行する。入出力ユニット49は、受信した格子点操作に対応する入力データを実行部45に送信する。実行部45は、格子点操作に対応する入力データを受信する。実行部45は、入力データに含まれる座標情報を用いて、格子点操作が第1格子点147aの第2カーソル検出領域210b内で行われたか否かを判別する。格子点操作が第2カーソル検出領域210b内で行われたと判別したとき、実行部45は、格子点操作に対応する格子点処理を第1格子点147aに対して実行する。格子点操作が、一例として、格子点147を移動させる移動操作であるとき、実行部45は、第1格子点147aを移動させる移動処理を実行する。
【0109】
図8に示される第1カーソル検出領域210a、及び図9に示す第2カーソル検出領域210bは、四角形状で示されているが、これに限定されない。第1カーソル検出領域210a、及び第2カーソル検出領域210bは、円形状等でもよい。カーソル検出領域210は、第1格子点147aの第1位置P1から所定の画素数の範囲、第1格子点147aの第1位置P1から所定の距離範囲等で設定される。第1実施形態では、第1カーソル検出領域210aが第2カーソル検出領域210bよりも狭ければ、その形態に限定されない。
【0110】
第2実施形態
第2実施形態は、格子点147が格子点未選択状態から格子点選択状態に遷移するときのカーソル検出領域210の制御を示している。第2実施形態は、格子点未選択状態の第1カーソル検出領域210aが、格子点選択状態の第2カーソル検出領域210bよりも広く設定される制御を示している。第2実施形態での格子点未選択状態の第1カーソル検出領域210aは、図8に示す第1カーソル検出領域210aと同じである。第2実施形態での第1カーソル検出領域210aは、図示されない。
【0111】
図12は、プレビュー画像143の一部を拡大表示したときの概略構成を示している。図12は、プレビュー画像143内の任意の範囲を拡大した構成を示している。図12は、複数のグリッド線145、複数の格子点147、及びカーソル200を示している。図12は、第1縦線間距離Vd1、及び第1横線間距離Hd1を省略して示している。図12に示す第1格子点147aは、格子点選択状態である。第1格子点147aを除く格子点147は、格子点未選択状態である。
【0112】
図12は、格子点選択状態である第1格子点147aの第2カーソル検出領域210bを示している。第2カーソル検出領域210bは、実行部45で制御される。第2カーソル検出領域210bは、第1格子点147aが表示される第1位置P1を含んで設定される。第2カーソル検出領域210bは、第1カーソル検出領域210aよりも狭く設定される。第2カーソル検出領域210bは、第1格子点147aに対する格子点操作を受付可能なカーソル検出領域210である。第2カーソル検出領域210bが第1カーソル検出領域210aよりも狭く設定されることによって、ユーザーは格子点選択状態の第1格子点147aに対して誤った格子点操作を行い難くなる。
【0113】
ユーザーが、カーソル先端200aを図8に示す第1カーソル検出領域210a内に移動させたとき、第1格子点147aは、選択可能となる。ユーザーが、入力デバイス90で格子点選択操作を行ったとき、第1カーソル検出領域210a内にある第1格子点147aが、選択される。選択された第1格子点147aは、格子点未選択状態から格子点選択状態に遷移する。格子点選択操作がユーザーによって行われたとき、格子点選択操作に対応する入力データが、入力デバイス90から入出力ユニット49に送信される。格子点選択操作に対応する入力データは、格子点選択操作が行われたときのカーソル先端200aの座標情報を含む。入出力ユニット49は、格子点選択操作に対応する入力データを受け付ける。
【0114】
入出力ユニット49は、受け付けた格子点選択操作に対応する入力データを実行部45に送信する。実行部45は、格子点選択操作に対応する入力データを受信する。実行部45は、格子点選択操作に対応する入力データに含まれる座標情報を取得する。実行部45は、取得した座標情報から格子点選択操作が行われた格子点147を判別する。実行部45は、格子点選択操作が行われた格子点147が第1格子点147aであると判別したとき、第1格子点147aを格子点未選択状態から格子点選択状態に遷移させる。実行部45は、第1格子点147aのカーソル検出領域210を、第1カーソル検出領域210aから図12に示す第2カーソル検出領域210bに変更する。第2カーソル検出領域210bは、第1カーソル検出領域210aとは異なる。第2カーソル検出領域210bは、第1カーソル検出領域210aよりも狭く設定される。
【0115】
ユーザーが、第1格子点147aの第2カーソル検出領域210bにカーソル先端200aを移動させたとき、第1格子点147aに対する格子点操作が、受付可能となる。ユーザーが、入力デバイス90を用いて格子点操作を行ったとき、第2カーソル検出領域210b内にある第1格子点147aに対する格子点操作が実行される。
【0116】
格子点操作がユーザーによって行われたとき、格子点操作に対応する入力データが、入力デバイス90から入出力ユニット49に送信される。格子点操作に対応する入力データは、格子点操作が行われたときのカーソル先端200aの座標情報を含む。入出力ユニット49は、格子点操作に対応する入力データを受け付ける。
【0117】
入出力ユニット49は、受け付けた格子点操作に対応する入力データを実行部45に送信する。実行部45は、格子点操作に対応する入力データを受信する。実行部45は、格子点操作に対応する入力データに含まれる座標情報を取得する。実行部45は、取得した座標情報から格子点操作が行われた格子点147を判別する。実行部45は、格子点操作が行われた格子点147が第1格子点147aであると判別したとき、第1格子点147aに対する格子点操作に対応する格子点処理を実行する。
【0118】
第2実施形態での格子点147を制御する制御方法は、図11に示すフローチャートと同様である。第2実施形態では、図11に示すステップS205で、制御ユニット43は、第2カーソル検出領域210bを第1カーソル検出領域210aよりも狭く設定する。
【0119】
制御方法は、ディスプレイ80に表示される第1格子点147aの第1位置P1を含む第1カーソル検出領域210a内で第1格子点147aに対する格子点選択操作を受け付けたとき、第1格子点147aを格子点未選択状態から格子点選択状態に遷移させることと、第1位置P1を含み、第1カーソル検出領域210aと異なる第2カーソル検出領域210b内で格子点選択状態の第1格子点147aに対する格子点操作を受け付けたとき、格子点操作に対応する格子点処理を格子点選択状態の第1格子点147aに対して実行することと、を含む。
第1カーソル検出領域210aが第2カーソル検出領域210bと異なることによって、ユーザーの操作性が向上する。第1カーソル検出領域210aが第2カーソル検出領域210bよりも広いとき、格子点選択状態の第1格子点147aに対して誤操作が生じる可能性が低減する。第2カーソル検出領域210bが第1カーソル検出領域210aよりも広いとき、ユーザーは、格子点選択状態の第1格子点147aを操作し易くなる。
【0120】
格子点操作は、移動操作であり、格子点処理は、第1格子点147aを第1位置P1から移動操作に基づき指定される第2位置P2に移動させる移動処理であることが好ましい。
ユーザーは、格子点選択状態の第1格子点147aを移動させることができる。
【0121】
第1格子点147aに対して移動処理が実行されたとき、第2位置P2に係る位置情報を含む画像補正データを生成し、画像補正データを出力する。
移動処理によって第2位置P2に移動した第1格子点147aの位置情報をプロジェクター20に出力することができる。プロジェクター20は、出力された位置情報を用いて各種の処理を行うことができる。
【0122】
ディスプレイ80に表示される第1格子点147aの第1位置P1を含む第1カーソル検出領域210a内で格子点未選択状態の第1格子点147aに対する格子点選択操作を受け付けたとき、第1格子点147aを格子点未選択状態から格子点選択操作に遷移させることと、第1位置P1を含み、第1カーソル検出領域210aと異なる第2カーソル検出領域210b内で格子点選択状態の第1格子点147aに対する格子点操作を受け付けたとき、格子点操作に対応する格子点処理を格子点選択状態の第1格子点147aに対して実行させることと、を行う制御ユニット43と、格子点選択操作、及び格子点操作を受け付ける入出力ユニット49と、を備える。
第1カーソル検出領域210aが第2カーソル検出領域210bと異なることによって、表示制御装置40は、ユーザーの操作性を向上させることができる。
【0123】
画像調整プログラムAPは、ディスプレイ80に表示される第1格子点147aの第1位置P1を含む第1カーソル検出領域210a内で第1格子点147aに対する格子点選択操作を受け付けたとき、第1格子点147aを格子点未選択状態から格子点選択状態に遷移させることと、第1位置P1を含み、第1カーソル検出領域210aと異なる第2カーソル検出領域210b内で格子点選択状態の第1格子点147aに対する格子点操作を受け付けたとき、格子点操作に対応する格子点処理を格子点選択状態の第1格子点147aに対して実行させる。
第1カーソル検出領域210aが第2カーソル検出領域210bと異なることによって、画像調整プログラムAPは、操作性の高い表示制御装置40を提供することができる。
【0124】
第3実施形態
第3実施形態は、グリッド線145がグリッド線未選択状態からグリッド線選択状態に遷移するときのカーソル検出領域210の制御を示している。グリッド線未選択状態は、未選択状態の一例に対応する。グリッド線選択状態は、選択状態の一例に対応する。第3実施形態は、グリッド線未選択状態の第3カーソル検出領域210cが、グリッド線選択状態の第4カーソル検出領域210dよりも狭く設定される制御を示している。第3カーソル検出領域210c、及び第4カーソル検出領域210dは、カーソル検出領域210の一例である。第3カーソル検出領域210cは、第1検出領域の一例に対応する。第4カーソル検出領域210dは、第2検出領域の一例に対応する。
【0125】
図13は、プレビュー画像143の一部を拡大表示したときの概略構成を示している。図13は、プレビュー画像143内の任意の範囲を拡大した構成を示している。図13は、複数のグリッド線145、複数の格子点147、及びカーソル200を示している。縦軸に沿って延びるグリッド線145は、第1縦線間距離Vd1で配置される。横軸に沿って延びるグリッド線145は、第1横線間距離Hd1で配置される。図13に示すグリッド線145は、ユーザーの入力操作によって選択されていないグリッド線未選択状態である。
【0126】
図13は、複数のグリッド線145のうちの一部である第1グリッド線145aの第3カーソル検出領域210cを示している。第1グリッド線145aは、2つの格子点147の間のグリッド線145である。図13に示す第1グリッド線145aは、グリッド線未選択状態である。第3カーソル検出領域210cは、実行部45で制御される。第3カーソル検出領域210cは、第1グリッド線145aが表示される第3位置P3を含んで設定される。第3位置P3は、表示位置の一例に対応する。
【0127】
ユーザーが、カーソル先端200aを第3カーソル検出領域210c内に移動させたとき、第1グリッド線145aは、選択可能となる。第3カーソル検出領域210cは、第1グリッド線145aに対するグリッド線選択操作を受付可能な領域である。ユーザーが、入力デバイス90でグリッド線選択操作を行ったとき、第3カーソル検出領域210c内にある第1グリッド線145aが、選択される。選択された第1グリッド線145aは、グリッド線未選択状態からグリッド線選択状態に遷移する。グリッド線選択操作は、一例として、マウス90bを用いたクリック操作である。グリッド線選択操作は、予め設定される。グリッド線選択操作がユーザーによって行われたとき、グリッド線選択操作に対応する入力データが、入力デバイス90から入出力ユニット49に送信される。グリッド線選択操作に対応する入力データは、グリッド線選択操作が行われたときのカーソル先端200aの座標情報を含む。入出力ユニット49は、グリッド線選択操作に対応する入力データを受け付ける。グリッド線選択操作は、選択操作の一例に対応する。
【0128】
入出力ユニット49は、受け付けたグリッド線選択操作に対応する入力データを実行部45に送信する。実行部45は、グリッド線選択操作に対応する入力データを受信する。実行部45は、グリッド線選択操作に対応する入力データに含まれる座標情報を取得する。実行部45は、取得した座標情報からグリッド線選択操作が行われたグリッド線145を判別する。実行部45は、グリッド線選択操作が行われたグリッド線145が第1グリッド線145aであると判別したとき、第1グリッド線145aをグリッド線未選択状態からグリッド線選択状態に遷移させる。実行部45は、第1グリッド線145aのカーソル検出領域210を、第3カーソル検出領域210cから第4カーソル検出領域210dに変更する。第4カーソル検出領域210dは、第3カーソル検出領域210cとは異なる。
【0129】
図14は、プレビュー画像143の一部を拡大表示したときの概略構成を示している。図14は、プレビュー画像143内の任意の範囲を拡大した構成を示している。図14は、複数のグリッド線145、複数の格子点147、及びカーソル200を示している。図14は、第1縦線間距離Vd1、及び第1横線間距離Hd1を省略して示している。図14に示す第1グリッド線145aは、グリッド線選択状態である。第1グリッド線145aを除くグリッド線145は、グリッド線未選択状態である。
【0130】
図14は、グリッド線選択状態である第1グリッド線145aの第4カーソル検出領域210dを示している。第4カーソル検出領域210dは、実行部45で制御される。第4カーソル検出領域210dは、第1グリッド線145aが表示される第3位置P3を含んで設定される。第4カーソル検出領域210dは、第3カーソル検出領域210cよりも広く設定される。第4カーソル検出領域210dは、第1グリッド線145aに対するグリッド線操作を受付可能なカーソル検出領域210である。第4カーソル検出領域210dが第3カーソル検出領域210cよりも広く設定されることによって、ユーザーはグリッド線選択状態の第1グリッド線145aに対して入力操作を行い易くなる。
【0131】
ユーザーが、第1グリッド線145aの第4カーソル検出領域210dにカーソル先端200aを移動させたとき、第1グリッド線145aに対するグリッド線操作が、受付可能となる。ユーザーが、入力デバイス90を用いてグリッド線操作を行ったとき、第4カーソル検出領域210d内にある第1グリッド線145aに対するグリッド線操作が実行される。
【0132】
グリッド線操作は、一例として、マウス90bを用いたドラッグ操作である。グリッド線操作は、マウス90bを用いたダブルクリック操作でもよい。グリッド線操作は、マウス90bを用いたクリック操作でもよい。グリッド線操作は、ユーザーがキーボード90a内の所定のキーを押した状態でのマウス90bへの制御ドラッグ操作でもよい。グリッド線操作は、予め設定される。ドラック操作は、一例として、第1グリッド線145aの回転移動操作に対応する。回転移動操作は、グリッド線145を格子点147を軸に回転移動させる操作である。ダブルクリック操作は、第1グリッド線145aのロック操作に対応する。ロック操作は、第1グリッド線145aに対する入力操作を不能にする操作である。クリック操作は、選択解除操作に対応する。選択解除操作は、第1グリッド線145aをグリッド線選択状態からグリッド線未選択状態に遷移させる操作である。制御ドラッグ操作は、平行移動操作である。平行移動操作は、第1グリッド線145aを平行移動させる操作である。縦軸に沿って延びるグリッド線145は、横軸に沿って平行移動する。横軸に沿って延びるグリッド線145は、縦軸に沿って平行移動する。グリッド線操作と入力操作の関係は、適宜設定される。グリッド線操作は、画像操作の一例に対応する。
【0133】
グリッド線操作がユーザーによって行われたとき、グリッド線操作に対応する入力データが、入力デバイス90から入出力ユニット49に送信される。グリッド線操作に対応する入力データは、グリッド線操作が行われたときのカーソル先端200aの座標情報を含む。入出力ユニット49は、グリッド線操作に対応する入力データを受け付ける。
【0134】
入出力ユニット49は、受け付けたグリッド線操作に対応する入力データを実行部45に送信する。実行部45は、グリッド線操作に対応する入力データを受信する。実行部45は、グリッド線操作に対応する入力データに含まれる座標情報を取得する。実行部45は、取得した座標情報からグリッド線操作が行われたグリッド線145を判別する。実行部45は、グリッド線操作が行われたグリッド線145が第1グリッド線145aであると判別したとき、第1グリッド線145aに対するグリッド線処理を実行する。グリッド線処理は、グリッド線操作に対応する。
【0135】
図15は、プレビュー画像143の一部を拡大表示したときの概略構成を示している。図15は、プレビュー画像143内の任意の範囲を拡大した構成を示している。図15は、複数のグリッド線145、複数の格子点147、及びカーソル200を示している。図15は、第1縦線間距離Vd1、及び第1横線間距離Hd1を省略して示している。図15に示す第1グリッド線145aは、グリッド線操作に対応するグリッド線処理が実行された状態を示している。
【0136】
図15に示す第1グリッド線145aは、図14に示す第1グリッド線145aの位置である第3位置P3とは異なる第4位置P4に回転移動している。図15は、第1グリッド線145aに対して回転移動操作に対応する回転移動処理が実行された状態を示している。回転移動処理は、グリッド線処理の一例である。回転移動処理によって、第1グリッド線145aは、第2格子点147bを中心に回転移動する。第1グリッド線145aの一方の端部である第3格子点147cが移動する。第1グリッド線145aは、第3位置P3から第4位置P4に移動する。グリッド線処理は、画像操作に対応する処理の一例に対応する。カーソル先端200aが第4カーソル検出領域210d内に位置するときにドラック操作が行われると、第1グリッド線145aは、ドラック操作に対応して第3位置P3から第4位置P4に回転移動する。第4カーソル検出領域210d内で回転移動操作が受け付けられたとき、第1グリッド線145aを回転移動させる回転移動処理が実行される。第3位置P3は、表示位置の一例に対応する。第4位置P4は、移動位置の一例に対応する。
【0137】
図15に示す第3格子点147cは、第1グリッド線145aが回転移動したとき、縦軸に沿って移動する。第1グリッド線145aが第3位置P3から第4位置P4に回転移動するときに、第4位置P4の第1グリッド線145aの長さは、第3位置P3の第1グリッド線145aよりも長くなる。第3格子点147cの移動方向は、図15に示す移動方向に限定されない。第1グリッド線145aが第2格子点147bを中心に回転移動したときに、第3格子点147cは、円軌跡に沿って移動してもよい。第3格子点147cが円軌跡に沿って移動するとき、第1グリッド線145aの長さは変化しない。
【0138】
第3格子点147cが、移動したとき、第3格子点147cを一方の端部とする第2グリッド線145bは、回転移動する。第2グリッド線145bは、第1グリッド線145aが回転移動したときに、第1グリッド線145aと接続する第2グリッド線145bは、回転移動する。
【0139】
図15に示す第1グリッド線145aは、第2格子点147bを中心に回転移動したが、これに限定されない。第1グリッド線145aは、第3格子点147cを中心に回転移動してもよい。第1グリッド線145aが回転移動するときの回転中心は、予め実行部45によって設定される。実行部45は、回転移動操作に対応する入力データに含まれる座標情報によって、第1グリッド線145aの回転中心を制御してもよい。
【0140】
第1グリッド線145aが、第3位置P3から第4位置P4に回転移動されたとき、実行部45は、第4位置P4の位置情報をデータ処理部47に送信する。データ処理部47は、第4位置P4の位置情報を受信する。データ処理部47は、受信した第4位置P4の位置情報を含む画像補正データを生成する。データ処理部47は、生成した画像補正データを、通信インターフェイス51を介して、プロジェクター20に送信する。データ処理部47は、第4位置P4の位置情報を含む画像補正データをプロジェクター20に送信することによって、投射画像PGを補正させる。
【0141】
グリッド線処理は、回転移動処理に限定されない。ロック操作に対応するロック処理、選択解除操作に対応する選択解除処理、及び平行移動操作に対応する平行移動処理等は、グリッド線処理の一例に対応する。第4カーソル検出領域210d内でロック操作が受け付けられたとき、実行部45は、第1グリッド線145aに対してロック処理を行う。ロック処理は、第1グリッド線145aに対する入力操作を不能にする処理である。第4カーソル検出領域210d内で選択解除操作が受け付けられたとき、実行部45は、第1グリッド線145aに対して選択解除処理を行う。選択解除処理は、第1グリッド線145aをグリッド線選択状態からグリッド線未選択状態に遷移させる処理である。第4カーソル検出領域210d内で平行移動操作が受け付けられたとき、実行部45は、第1グリッド線145aに対して平行移動処理を行う。平行移動処理は、第1グリッド線145aを平行移動させる処理である。
【0142】
第3実施形態でのグリッド線145を制御する制御方法は、図11に示すフローチャートと同様である。第3実施形態では、図11に示すステップS205で、制御ユニット43は、第4カーソル検出領域210dを第3カーソル検出領域210cよりも広く設定する。
【0143】
制御方法は、ディスプレイ80に表示される第1グリッド線145aの第3位置P3を含む第3カーソル検出領域210c内で第1グリッド線145aに対するグリッド線選択操作を受け付けたとき、第1グリッド線145aをグリッド線未選択状態からグリッド線選択状態に遷移させることと、第3位置P3を含み、第3カーソル検出領域210cと異なる第4カーソル検出領域210d内でグリッド線選択状態の第1グリッド線145aに対するグリッド線操作を受け付けたとき、グリッド線操作に対応するグリッド線処理がグリッド線選択状態の第1グリッド線145aに対して実行することと、を含む。
第3カーソル検出領域210cが第4カーソル検出領域210dと異なることによって、ユーザーの操作性が向上する。第3カーソル検出領域210cが第4カーソル検出領域210dよりも広いとき、グリッド線選択状態の第1グリッド線145aに対して誤操作が生じる可能性が低減する。第4カーソル検出領域210dが第3カーソル検出領域210cよりも広いとき、ユーザーは、グリッド線選択状態の第1グリッド線145aを操作し易くなる。
【0144】
第4実施形態
第4実施形態は、グリッド線145がグリッド線未選択状態からグリッド線選択状態に遷移するときのカーソル検出領域210の制御を示している。第4実施形態は、グリッド線未選択状態の第5カーソル検出領域210eが、グリッド線選択状態の第6カーソル検出領域210fよりも広く設定される制御を示している。第5カーソル検出領域210e、及び第6カーソル検出領域210fは、カーソル検出領域210の一例である。第5カーソル検出領域210eは、第1検出領域の一例に対応する。第6カーソル検出領域210fは、第2検出領域の一例に対応する。
【0145】
図16は、管理画面100の構成を示している。図16は、管理画面100の一例である第2管理画面100bを示している。図16に示す第2管理画面100bは、プレビュー画像143上に示される第5カーソル検出領域210eを除き、図7に示す第2管理画面100bと同じ構成である。第2管理画面100bは、表示制御装置40の制御に基づいて、ディスプレイ80に表示される。第2管理画面100bは、表示制御装置40が画像調整プログラムAPを実行したとき、ディスプレイ80に表示される。第2管理画面100bは、幾何学歪み補正を行うときに表示される画面である。
【0146】
図16は、複数のグリッド線145のうちの1つである第3グリッド線145cの第5カーソル検出領域210eを示している。図16は、横軸に沿って延びるグリッド線145全体を第3グリッド線145cとして示している。図16に示す第3グリッド線145cは、グリッド線未選択状態である。第5カーソル検出領域210eは、実行部45で制御される。第5カーソル検出領域210eは、第3グリッド線145cが表示される第5位置P5を含んで設定される。第5カーソル検出領域210eは、第3グリッド線145cの線幅よりも広い領域である。第5位置P5は、表示位置の一例に対応する。
【0147】
ユーザーが、カーソル先端200aを第5カーソル検出領域210e内に移動させたとき、第3グリッド線145cは、選択可能となる。第5カーソル検出領域210eは、第3グリッド線145cに対するグリッド線選択操作を受付可能な領域である。ユーザーが、入力デバイス90でグリッド線選択操作を行ったとき、第5カーソル検出領域210e内にある第3グリッド線145cが、選択される。選択された第3グリッド線145cは、グリッド線未選択状態からグリッド線選択状態に遷移する。グリッド線選択操作は、一例として、マウス90bを用いたクリック操作である。グリッド線選択操作は、予め設定される。グリッド線選択操作がユーザーによって行われたとき、グリッド線選択操作に対応する入力データが、入力デバイス90から入出力ユニット49に送信される。グリッド線選択操作に対応する入力データは、グリッド線選択操作が行われたときのカーソル先端200aの座標情報を含む。入出力ユニット49は、グリッド線選択操作に対応する入力データを受け付ける。
【0148】
入出力ユニット49は、受け付けたグリッド線選択操作に対応する入力データを実行部45に送信する。実行部45は、グリッド線選択操作に対応する入力データを受信する。実行部45は、グリッド線選択操作に対応する入力データに含まれる座標情報を取得する。実行部45は、取得した座標情報からグリッド線選択操作が行われたグリッド線145を判別する。実行部45は、グリッド線選択操作が行われたグリッド線145が第3グリッド線145cであると判別したとき、第3グリッド線145cをグリッド線未選択状態からグリッド線選択状態に遷移させる。実行部45は、第3グリッド線145cのカーソル検出領域210を、第5カーソル検出領域210eから第6カーソル検出領域210fに変更する。第5カーソル検出領域210eは、第6カーソル検出領域210fとは異なる。
【0149】
図17は、管理画面100の構成を示している。図17は、管理画面100の一例である第2管理画面100bを示している。図17は、第6カーソル検出領域210fを示している。第6カーソル検出領域210fは、第3グリッド線145cの線幅と同じ領域である。第6カーソル検出領域210fは、第3グリッド線145cが表示される第5位置P5を含んで設定される。図17に示す第3グリッド線145cは、グリッド線選択状態である。第3グリッド線145cを除くグリッド線145は、グリッド線未選択状態である。
【0150】
第6カーソル検出領域210fは、実行部45で制御される。第6カーソル検出領域210fは、第5カーソル検出領域210eよりも狭く設定される。第6カーソル検出領域210fは、第3グリッド線145cに対するグリッド線操作を受付可能な領域である。第6カーソル検出領域210fが第5カーソル検出領域210eよりも狭く設定されることによって、ユーザーはグリッド線選択状態の第3グリッド線145cに対する誤操作を行い難くなる。
【0151】
ユーザーが、第3グリッド線145cの第6カーソル検出領域210fにカーソル先端200aを移動させたとき、第3グリッド線145cに対するグリッド線操作が、受付可能となる。ユーザーが、入力デバイス90を用いてグリッド線操作を行ったとき、第6カーソル検出領域210f内にある第3グリッド線145cに対するグリッド線操作が実行される。
【0152】
グリッド線操作は、一例として、キーボード90aとマウス90bを用いた制御ドラッグ操作である。制御ドラック操作は、一例として、第3グリッド線145cの平行移動操作に対応する。平行移動操作は、グリッド線145を平行移動させる操作である。縦軸に沿って延びるグリッド線145は、平行移動操作によって、横軸に沿って平行移動する。横軸に沿って延びるグリッド線145は、平行移動操作によって、縦軸に沿って平行移動する。
【0153】
グリッド線操作がユーザーによって行われたとき、グリッド線操作に対応する入力データが、入力デバイス90から入出力ユニット49に送信される。グリッド線操作に対応する入力データは、グリッド線操作が行われたときのカーソル先端200aの座標情報を含む。入出力ユニット49は、グリッド線操作に対応する入力データを受け付ける。
【0154】
入出力ユニット49は、受け付けたグリッド線操作に対応する入力データを実行部45に送信する。実行部45は、グリッド線操作に対応する入力データを受信する。実行部45は、グリッド線操作に対応する入力データに含まれる座標情報を取得する。実行部45は、取得した座標情報からグリッド線操作である平行移動操作が行われたグリッド線145を判別する。実行部45は、平行移動操作が行われたグリッド線145が第3グリッド線145cであると判別したとき、第3グリッド線145cに対する平行移動処理を実行する。
【0155】
第4実施形態でのグリッド線145を制御する制御方法は、図11に示すフローチャートと同様である。第4実施形態では、図11に示すステップS205で、制御ユニット43は、第6カーソル検出領域210fを第5カーソル検出領域210eよりも狭く設定する。
【0156】
第5実施形態
第5実施形態は、格子点147が格子点未選択状態から格子点選択状態に遷移するときのカーソル検出領域210の制御を示している。第5実施形態は、格子点未選択状態の第7カーソル検出領域210gが、格子点選択状態の第8カーソル検出領域210hよりも狭く設定される制御を示している。第7カーソル検出領域210g、及び第8カーソル検出領域210hは、カーソル検出領域210の一例である。第7カーソル検出領域210gは、第1検出領域の一例に対応する。第8カーソル検出領域210hは、第2検出領域の一例に対応する。
【0157】
図18は、プレビュー画像143の一部を拡大表示したときの概略構成を示している。図18は、プレビュー画像143内の任意の範囲を拡大した構成を示している。図18は、複数のグリッド線145、複数の格子点147、及びカーソル200を示している。縦軸に沿って延びるグリッド線145は、第2縦線間距離Vd2で配置される。第2縦線間距離Vd2は、図8等に示す第1縦線間距離Vd1よりも狭い。横軸に沿って延びるグリッド線145は、第1横線間距離Hd1で配置される。隣り合うグリッド線145の距離、及び隣り合う格子点147の距離は、一例として、補正設定部131によって設定される。隣り合うグリッド線145の距離、及び隣り合う格子点147の距離は、ユーザーがプレビュー画像143を補正したときに調整される。図18に示す第4格子点147dを含む格子点147は、ユーザーの入力操作によって選択されていない格子点未選択状態である。
【0158】
図18は、複数の格子点147のうちの1つである第4格子点147dの第7カーソル検出領域210gを示している。図18に示す第4格子点147dは、第1領域直径R1の円形領域である。第7カーソル検出領域210gの中心は、第4格子点147dである。第7カーソル検出領域210gは、実行部45で制御される。第7カーソル検出領域210gは、第4格子点147dと隣り合う格子点147との距離によって設定される。実行部45が、隣り合う格子点147の距離によって、第7カーソル検出領域210gを設定することによって、第7カーソル検出領域210gと隣り合う格子点147のカーソル検出領域210との間の距離を調整することができる。
【0159】
第7カーソル検出領域210gは、第4格子点147dと第5格子点147eとの間の距離によって設定される。第7カーソル検出領域210gは、第4格子点147dと第6格子点147fとの間の距離によって設定されてもよい。第5格子点147e、及び第6格子点147fは、第4格子点147dと横軸に沿って隣り合う格子点147である。第7カーソル検出領域210gは、第4格子点147dと第5格子点147eとの間の距離及び第4格子点147dと第6格子点147fとの間の距離によって設定されてもよい。第5格子点147e、もしくは第6格子点147fは、表示画像の一例に対応する。
【0160】
図18に示すように、第4格子点147dと第6格子点147fとの間の距離が第2縦線間距離Vd2であるとき、第7カーソル検出領域210gは、第1領域直径R1の円形領域に設定される。第4格子点147dと第6格子点147fとの間の距離が第2縦線間距離Vd2よりも広い第1縦線間距離Vd1であるとき、第7カーソル検出領域210gは、一例として、第1領域直径R1よりも大きい領域直径の円形領域に設定される。領域直径が大きくなると、カーソル検出領域210は、広くなる。
【0161】
実行部45は、予め定めた設定値に基づいて、第7カーソル検出領域210gを設定してもよい。第4格子点147dと第5格子点147eとの間の距離である第2縦線間距離Vd2が予め定めた設定値よりも小さいとき、第7カーソル検出領域210gは、第1領域直径R1の円形領域に設定される。第2縦線間距離Vd2が予め定めた設定値よりも大きいとき、第7カーソル検出領域210gは、第1領域直径R1よりも大きい領域直径の円形領域に設定される。実行部45は、隣り合う格子点147間の距離によって第7カーソル検出領域210gを設定する。実行部45は、第7カーソル検出領域210gの検出面積、隣り合う格子点147からの距離、第7カーソル検出領域210gの形状を調整する。実行部45は、第7カーソル検出領域210gの検出面積等を調整することによって、第7カーソル検出領域210gを設定する。
【0162】
第7カーソル検出領域210gは、縦軸に沿って隣り合う格子点間の距離によって設定されてもよい。第7カーソル検出領域210gは、縦軸に沿って隣り合う格子点147の間の距離及び横軸に沿って隣り合う格子点147の間の距離によって設定されてもよい。カーソル検出領域210が四角形状の場合、実行部45は、四角形状の辺の長さを調整することによって、カーソル検出領域210を設定してもよい。
【0163】
ユーザーが、カーソル先端200aを第7カーソル検出領域210g内に移動させたとき、第4格子点147dは、選択可能となる。ユーザーが、入力デバイス90で格子点選択操作を行ったとき、第7カーソル検出領域210g内にある第4格子点147dが、選択される。選択された第4格子点147dは、格子点未選択状態から格子点選択状態に遷移する。格子点選択操作は、一例として、マウス90bを用いたクリック操作である。格子点選択操作は、予め設定される。格子点選択操作がユーザーによって行われたとき、格子点選択操作に対応する入力データが、入力デバイス90から入出力ユニット49に送信される。格子点選択操作に対応する入力データは、格子点選択操作が行われたときのカーソル先端200aの座標情報を含む。入出力ユニット49は、格子点選択操作に対応する入力データを受け付ける。
【0164】
入出力ユニット49は、受け付けた格子点選択操作に対応する入力データを実行部45に送信する。実行部45は、格子点選択操作に対応する入力データを受信する。実行部45は、格子点選択操作に対応する入力データに含まれる座標情報を取得する。実行部45は、取得した座標情報から格子点選択操作が行われた格子点147を判別する。実行部45は、格子点選択操作が行われた格子点147が第4格子点147dであると判別したとき、第4格子点147dを格子点未選択状態から格子点選択状態に遷移させる。実行部45は、第4格子点147dのカーソル検出領域210を、第7カーソル検出領域210gから第8カーソル検出領域210hに変更する。第8カーソル検出領域210hは、第7カーソル検出領域210gとは異なる。
【0165】
図19は、プレビュー画像143の一部を拡大表示したときの概略構成を示している。図19は、プレビュー画像143内の任意の範囲を拡大した構成を示している。図19は、複数のグリッド線145、複数の格子点147、及びカーソル200を示している。図19に示す第4格子点147dは、格子点選択状態である。第4格子点147dを除く格子点147は、格子点未選択状態である。
【0166】
図19は、格子点選択状態である第4格子点147dの第8カーソル検出領域210hを示している。第8カーソル検出領域210hは、実行部45で制御される。第8カーソル検出領域210hは、第7カーソル検出領域210gよりも広く設定される。第8カーソル検出領域210hは、第4格子点147dに対する格子点操作を受付可能な領域である。第8カーソル検出領域210hが第7カーソル検出領域210gよりも広く設定されることによって、ユーザーは格子点選択状態の第4格子点147dに対して入力操作を行い易くなる。
【0167】
第8カーソル検出領域210hは、第7カーソル検出領域210gと同様に、第4格子点147dと第5格子点147eとの間の距離によって設定される。第8カーソル検出領域210hは、第4格子点147dと第6格子点147fとの間の距離によって設定されてもよい。第8カーソル検出領域210hは、第4格子点147dと第5格子点147eとの間の距離及び第4格子点147dと第6格子点147fとの間の距離によって設定されてもよい。
【0168】
図19に示すように、第4格子点147dと第6格子点147fとの間の距離が第2縦線間距離Vd2であるとき、第8カーソル検出領域210hは、第2領域直径R2の円形領域に設定される。第2領域直径R2は、第1領域直径R1よりも大きい。第4格子点147dと第6格子点147fとの間の距離が第2縦線間距離Vd2よりも広い第1縦線間距離Vd1であるとき、第8カーソル検出領域210hは、一例として、第2領域直径R2よりも大きい領域直径の円形領域に設定される。領域直径が大きくなると、カーソル検出領域210は、広くなる。実行部45は、隣り合う格子点147間の距離によって第8カーソル検出領域210hを設定する。実行部45は、第8カーソル検出領域210hの検出面積、隣り合う格子点147からの距離、第8カーソル検出領域210hの形状を調整する。実行部45は、第8カーソル検出領域210hの検出面積等を調整することによって、第8カーソル検出領域210hを設定する。実行部45が、隣り合う格子点147の距離によって、第8カーソル検出領域210hを設定することによって、第8カーソル検出領域210hと隣り合う格子点147のカーソル検出領域210との間の距離を調整することができる。
【0169】
ユーザーが、第4格子点147dの第8カーソル検出領域210hにカーソル先端200aを移動させたとき、第4格子点147dに対する格子点操作が、受付可能となる。ユーザーが、入力デバイス90を用いて格子点操作を行ったとき、第8カーソル検出領域210h内にある第4格子点147dに対する格子点操作が実行される。
【0170】
格子点操作がユーザーによって行われたとき、格子点操作に対応する入力データが、入力デバイス90から入出力ユニット49に送信される。格子点操作に対応する入力データは、格子点操作が行われたときのカーソル先端200aの座標情報を含む。入出力ユニット49は、格子点操作に対応する入力データを受け付ける。
【0171】
入出力ユニット49は、受け付けた格子点操作に対応する入力データを実行部45に送信する。実行部45は、格子点操作に対応する入力データを受信する。実行部45は、格子点操作に対応する入力データに含まれる座標情報を取得する。実行部45は、取得した座標情報から格子点操作が行われた格子点147を判別する。実行部45は、格子点操作が行われた格子点147が第4格子点147dであると判別したとき、第4格子点147dに対する格子点処理を実行する。格子点処理は、格子点操作に対応する。
【0172】
ディスプレイ80に第4格子点147dと隣り合う第5格子点147eが表示されるとき、第7カーソル検出領域210g、及び第8カーソル検出領域210hは、第4格子点147dと第5格子点147eとの間の距離に基づいて、設定される。
隣り合う格子点147の距離によって、第7カーソル検出領域210gが設定されることによって、第7カーソル検出領域210gと隣り合う格子点147のカーソル検出領域210との間の距離が調整できる。隣り合う格子点147の距離によって、第8カーソル検出領域210hが設定されることによって、第8カーソル検出領域210hと隣り合う格子点147のカーソル検出領域210との間の距離が調整できる。
【0173】
第5実施形態は、隣り合う格子点147の距離によって、カーソル検出領域210を設定する場合を示しているが、これに限定されない。表示制御装置40は、隣り合うグリッド線145の距離によって、カーソル検出領域210を設定してもよい。
【0174】
第6実施形態
第6実施形態は、ユーザーが管理画面100に対して入力操作を行うことによって、カーソル検出領域210を設定する形態を示している。管理画面100に対する入力操作によって、格子点選択状態のカーソル検出領域210が設定される。管理画面100に対する入力操作によって、グリッド線選択状態のカーソル検出領域210が設定されてもよい。格子点選択状態のカーソル検出領域210、もしくはグリッド線選択状態のカーソル検出領域210が設定モードによって切り替えられる。
【0175】
図20は、管理画面100の構成を示している。管理画面100は、表示制御装置40の制御に基づいて、ディスプレイ80に表示される。管理画面100は、表示制御装置40が画像調整プログラムAPを実行したとき、ディスプレイ80に表示される。図20に示す管理画面100は、幾何学歪み補正を行うときに表示される画面である。図20は、管理画面100の一例である第3管理画面100cを示している。
【0176】
第3管理画面100cは、検出領域設定部191を表示する。第3管理画面100cは、検出領域設定部191を除き、図6に示す第1管理画面100aと同じ構成である。第3管理画面100cは、第1管理画面100aに代えてディスプレイ80に表示される。第3管理画面100cは、ユーザーが所定の入力操作を行ったとき、第1管理画面100aから切り替えてディスプレイ80に表示されてもよい。
【0177】
検出領域設定部191は、カーソル検出領域210の設定モードを切り替えるときに用いられる。検出領域設定部191は、ユーザーによる入力操作を受け付ける。ユーザーは、入力デバイス90を用いて入力操作を行う。検出領域設定部191は、ユーザーによる入力操作を受け付けたとき、入力操作によって選択された設定モードを表示する。ユーザーが、検出領域設定部191に対して入力操作を行ったとき、入力デバイス90は、設定モードに係る入力データを入出力ユニット49に送信する。入出力ユニット49は、設定モードに係る入力データを受信する。入出力ユニット49は、設定モードに係る入力データを実行部45に送信する。実行部45は、設定モードに係る入力データを受信する。実行部45は、受信した設定モードに係る入力データに基づいて、カーソル検出領域210を制御する。
【0178】
検出領域設定部191は、第1設定欄191a、及び第2設定欄191bを含む。ユーザーは、検出領域設定部191で、第1設定欄191a、もしくは第2設定欄191bに対して入力操作を行う。ユーザーは、第1設定を選択するとき、第1設定欄191aに対して入力操作を行う。ユーザーは、第2設定を選択するとき、第2設定欄191bに対して入力操作を行う。ユーザーが検出領域設定部191に対して入力操作を行っていないとき、検出領域設定部191は、標準設定として、第1設定欄191aもしくは第2設定欄191bを選択された状態で表示する。ユーザーは、第1設定欄191a、もしくは第2設定欄191bに対して入力操作を行うことによって、第1設定と第2設定とを切り替える設定切替操作を行う。設定切替操作は、切替操作の一例に対応する。第1設定は、第1モードの一例に対応する。第2設定は、第2モードの一例に対応する。
【0179】
第1設定欄191aは、ユーザーによる入力操作を受け付ける。ユーザーが第1設定欄191aに対して入力操作を行ったとき、第1設定欄191aは、ユーザーによって選択されたことを示す表示を行う。図20は、第1設定欄191aが選択されていることを示している。第1設定欄191aに対して入力操作が行われたとき、設定モードに係る入力データを入力デバイス90から入出力ユニット49に送信する。設定モードに係る入力データは、第1設定が選択されたことを示す第1設定データである。第1設定は、カーソル検出領域210の設定に係わる。第1設定は、一例として、格子点未選択状態のカーソル検出領域210が格子点選択状態のカーソル検出領域210よりも広い設定である。
【0180】
入出力ユニット49は、第1設定データを受信する。入出力ユニット49は、受信した第1設定データを実行部45に送信する。実行部45は、第1設定データを受信する。実行部45は、第1設定データに基づいて、カーソル検出領域210を設定する。実行部45は、一例として、格子点未選択状態の格子点147のカーソル検出領域210を図8に示す第1カーソル検出領域210aに設定する。実行部45は、格子点147に対して格子点選択操作を受け付けたときの格子点選択状態の格子点147のカーソル検出領域210を図12に示す第2カーソル検出領域210bに設定する。実行部45は、第1設定データを受信したとき、格子点未選択状態のカーソル検出領域210が格子点選択状態のカーソル検出領域210よりも広く設定する。
【0181】
第2設定欄191bは、ユーザーによる入力操作を受け付ける。ユーザーが第2設定欄191bに対して入力操作を行ったとき、第2設定欄191bは、ユーザーによって選択されたことを示す表示を行う。図20は、第2設定欄191bが選択されていないことを示している。第2設定欄191bに対して入力操作が行われたとき、設定モードに係る入力データを入力デバイス90から入出力ユニット49に送信する。設定モードに係る入力データは、第2設定が選択されたことを示す第2設定データである。第2設定は、カーソル検出領域210の設定に係わる。第2設定は、一例として、格子点未選択状態のカーソル検出領域210が格子点選択状態のカーソル検出領域210よりも狭い設定である。
【0182】
入出力ユニット49は、第2設定データを受信する。入出力ユニット49は、受信した第2設定データを実行部45に送信する。実行部45は、第2設定データを受信する。実行部45は、第2設定データに基づいて、カーソル検出領域210を設定する。実行部45は、一例として、格子点未選択状態の格子点147のカーソル検出領域210を図8に示す第1カーソル検出領域210aに設定する。実行部45は、格子点147に対して格子点選択操作を受け付けたときの格子点選択状態の格子点147のカーソル検出領域210を図9に示す第2カーソル検出領域210bに設定する。実行部45は、第2設定データを受信したとき、格子点未選択状態のカーソル検出領域210が格子点選択状態のカーソル検出領域210よりも狭く設定する。
【0183】
第1設定、及び第2設定は、格子点147のカーソル検出領域210の設定に限定されない。第1設定、及び第2設定は、グリッド線145のカーソル検出領域210の設定でもよい。第1設定、及び第2設定は、格子点未選択状態のカーソル検出領域210の設定でもよいし、格子点選択状態のカーソル検出領域210の設定でもよい。第1設定、及び第2設定は、適宜設定される。
【0184】
第1設定と第2設定とを切り替える設定切替操作を受け付けること、を更に含み、第1設定は、第1カーソル検出領域210aが第2カーソル検出領域210bよりも広く、第2設定は、第1カーソル検出領域210aが第2カーソル検出領域210bよりも狭い。
ユーザーは、検出領域設定部191で、カーソル検出領域210の設定を切り替えることによって、操作し易いカーソル検出領域210に設定することができる。
【0185】
ユーザーは、プレビュー画像143内のグリッド線145、もしくは格子点147に対して入力操作を行うが、これに限定されない。ユーザーは、プレビュー画像143の外縁部を外縁画像として入力操作を行ってもよい。プレビュー画像143は、複数の分割画像で構成されてもよい。ユーザーは、分割画像に対して入力操作を行う。プレビュー画像143は、格子点147の対応する格子点画像を有してもよい。ユーザーは、格子点画像に対して入力操作を行う。外縁画像、分割画像、及び格子点画像は、画像の一例に対応する。
【0186】
以下に、本開示のまとめが付記される。
付記1
本開示の制御方法は、表示画面に表示される画像の表示位置を含む第1検出領域内で前記画像に対する選択操作を受け付けたとき、前記画像を未選択状態から選択状態に遷移させることと、前記表示位置を含み、前記第1検出領域と異なる第2検出領域内で前記選択状態の前記画像に対する画像操作を受け付けたとき、前記画像操作に対応する処理を前記選択状態の前記画像に対して実行することと、を含む。
第1検出領域が第2検出領域と異なることによって、ユーザーの操作性が向上する。第1検出領域が第2検出領域よりも広いとき、選択状態の画像に対して誤操作が生じる可能性が低減する。第2検出領域が第1検出領域よりも広いとき、ユーザーは、選択状態の画像を操作し易くなる。
【0187】
付記2
本開示の制御方法は、付記1に記載の制御方法であって、前記表示画面に前記画像と隣り合う表示画像が表示されるとき、前記第1検出領域、及び前記第2検出領域は、前記画像と前記表示画像との間の距離に基づいて、設定される。
隣り合う画像と表示画像との間の距離によって、第1検出領域、及び第2検出領域が設定されることによって、画像の第2検出領域と隣り合う表示画像の第1検出領域との間の距離が調整できる。
【0188】
付記3
本開示の制御方法は、付記1もしくは付記2に記載の制御方法であって、第1モードと第2モードとを切り替える切替操作を受け付けること、を更に含み、前記第1モードは、前記第1検出領域が前記第2検出領域よりも広く、前記第2モードは、前記第1検出領域が前記第2検出領域よりも狭い。
ユーザーは、第1モードと第2モードとを切り替えることによって、操作し易い第1検出領域、及び第2検出領域に設定することができる。
【0189】
付記4
本開示の制御方法は、付記1から付記3のいずれか1項に記載の制御方法であって、前記画像操作は、移動操作であり、前記処理は、前記画像を前記表示位置から前記移動操作に基づき指定される移動位置に移動させる移動処理である。
ユーザーは、選択状態の画像を移動させることができる。
【0190】
付記5
本開示の制御方法は、付記4に記載の制御方法であって、前記画像に対して前記移動処理が実行されたとき、前記移動位置に係る位置情報を含む補正データを生成し、前記補正データを出力する。
移動処理によって移動位置に移動した画像の位置情報を含む補正データをプロジェクターに出力することができる。プロジェクターは、出力された位置情報を用いて各種の処理を行うことができる。
【0191】
付記6
本開示の制御装置は、表示画面に表示される画像の表示位置を含む第1検出領域内で前記画像に対する選択操作を受け付けたとき、前記画像を未選択状態から選択状態に遷移させることと、前記表示位置を含み、前記第1検出領域と異なる第2検出領域内で前記選択状態の前記画像に対する画像操作を受け付けたとき、前記画像操作に対応する処理を前記選択状態の前記画像に対して実行することと、を行う1又は複数のプロセッサーと、前記選択操作、及び前記画像操作を受け付けるインターフェイス回路と、を備える。
第1検出領域が第2検出領域と異なることによって、制御装置は、ユーザーの操作性を向上させることができる。
【0192】
付記7
本開示のプログラムは、表示画面に表示される画像の表示位置を含む第1検出領域内で前記画像に対する選択操作を受け付けたとき、前記画像を未選択状態から選択状態に遷移させることと、前記表示位置を含み、前記第1検出領域と異なる第2検出領域内で前記選択状態の前記画像に対する画像操作を受け付けたとき、前記画像操作に対応する処理を前記選択状態の前記画像に対して実行することと、を制御装置のプロセッサーに実行させる。
第1検出領域が第2検出領域と異なることによって、プログラムは、操作性の高い制御装置を提供することができる。
【符号の説明】
【0193】
10…表示システム、20…プロジェクター、21…PJメモリー、23…PJ制御ユニット、25…データ補正部、27…PJ通信インターフェイス、30…投射部、31…光源、31a…光源部、31b…リフレクター、33…液晶ライトバルブ、33a…画素領域、33B…青色光用液晶ライトバルブ、33G…緑色光用液晶ライトバルブ、33R…赤色光用液晶ライトバルブ、33p…画素、35…ライトバルブ駆動部、37…投射レンズ、40…表示制御装置、41…メモリー、43…制御ユニット、45…実行部、47…データ処理部、48…画面制御部、49…入出力ユニット、51…通信インターフェイス、60…画像提供装置、80…ディスプレイ、90…入力デバイス、90a…キーボード、90b…マウス、100…管理画面、100a…第1管理画面、100b…第2管理画面、100c…第3管理画面、110…基本設定領域、120…タブ領域、130…幾何学歪み補正領域、131…補正設定部、131a…プレビュー画像設定欄、133…ファイル設定部、135…動作指示部、137…色設定部、139…方式設定部、141…表示ウィンドウ、143…プレビュー画像、145…グリッド線、145a…第1グリッド線、145b…第2グリッド線、145c…第3グリッド線、147…格子点、147a…第1格子点、147b…第2格子点、147c…第3格子点、147d…第4格子点、147e…第5格子点、147f…第6格子点、150…サブウィンドウ表示領域、160…エッジブレンディング領域、170…プロジェクター設定領域、191…検出領域設定部、191a…第1設定欄、191b…第2設定欄、200…カーソル、200a…カーソル先端、210…カーソル検出領域、210a…第1カーソル検出領域、210b…第2カーソル検出領域、210c…第3カーソル検出領域、210d…第4カーソル検出領域、210e…第5カーソル検出領域、210f…第6カーソル検出領域、210g…第7カーソル検出領域、210h…第8カーソル検出領域、AP…画像調整プログラム、CG…比較画像、GL…比較グリット線、Hd1…第1横線間距離、LP…比較格子点、P1…第1位置、P2…第2位置、P3…第3位置、P4…第4位置、P5…第5位置、PG…投射画像、R1…第1領域直径、R2…第2領域直径、SC…投射面、Vd1…第1縦線間距離、Vd2…第2縦線間距離。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【手続補正書】
【提出日】2023-11-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0096】
格子点操作は、一例として、マウス90bを用いたドラッグ操作である。格子点操作は
、マウス90bを用いたダブルクリック操作でもよい。格子点操作は、マウス90bを用
いたクリック操作でもよい。格子点操作は、ユーザーがキーボード90a内の所定のキー
を押した状態でのマウス90bへの制御ドラッグ操作でもよい。格子点操作は、予め設定
される。ドラッグ操作は、一例として、第1格子点147aの移動操作に対応する。ダブ
ルクリック操作は、第1格子点147aのロック操作に対応する。ロック操作は、第1格
子点147aに対する入力操作を不能にする操作である。クリック操作は、選択解除操作
に対応する。選択解除操作は、第1格子点147aを格子点選択状態から格子点未選択状
態に遷移させる操作である。制御ドラッグ操作は、微調整操作である。微調整操作は、第
1格子点147aの位置を微調整する操作である。格子点操作と入力操作の関係は、適宜
設定される。格子点操作は、画像操作の一例に対応する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0100】
図10に示す第1格子点147aは、図9に示す第1格子点147aの位置である第1
位置P1とは異なる第2位置P2に移動している。図10は、第1格子点147aに対し
て移動操作に対応する移動処理が実行された状態を示している。移動処理は、格子点処理
の一例である。移動処理によって、第1格子点147aは、第1位置P1から第2位置P
2に移動する。格子点処理は、画像操作に対応する処理の一例に対応する。カーソル先端
200aが第2カーソル検出領域210b内に位置するときにドラッグ操作が行われると
、第1格子点147aは、ドラッグ操作に対応して第1位置P1から第2位置P2に移動
する。第2カーソル検出領域210b内で移動操作が受け付けられたとき、第1格子点1
47aを移動させる移動処理が実行される。第1位置P1は、表示位置の一例に対応する
。第2位置P2は、移動位置の一例に対応する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0107
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0107】
制御ユニット43は、カーソル検出領域210を変更したのち、ステップS207で格
子点操作を受け付ける。ユーザーが格子点選択状態の第1格子点147aに対して格子点
操作を行ったとき、入出力ユニット49は、格子点操作に対応する入力データを受信する
。格子点操作に対応する入力データは、ユーザーが格子点操作を行ったときのカーソル先
端200aの座標情報を含む。入出力ユニット49は、格子点操作に対応する入力データ
を受信することによって、格子点操作を受け付ける。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0122
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0122】
表示制御装置40は、ディスプレイ80に表示される第1格子点147aの第1位置P
1を含む第1カーソル検出領域210a内で格子点未選択状態の第1格子点147aに対
する格子点選択操作を受け付けたとき、第1格子点147aを格子点未選択状態から格子
点選択状態に遷移させることと、第1位置P1を含み、第1カーソル検出領域210aと
異なる第2カーソル検出領域210b内で格子点選択状態の第1格子点147aに対する
格子点操作を受け付けたとき、格子点操作に対応する格子点処理を格子点選択状態の第1
格子点147aに対して実行させることと、を行う制御ユニット43と、格子点選択操作
、及び格子点操作を受け付ける入出力ユニット49と、を備える。 第1カーソル検出領
域210aが第2カーソル検出領域210bと異なることによって、表示制御装置40は
、ユーザーの操作性を向上させることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0132
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0132】
グリッド線操作は、一例として、マウス90bを用いたドラッグ操作である。グリッド
線操作は、マウス90bを用いたダブルクリック操作でもよい。グリッド線操作は、マウ
ス90bを用いたクリック操作でもよい。グリッド線操作は、ユーザーがキーボード90
a内の所定のキーを押した状態でのマウス90bへの制御ドラッグ操作でもよい。グリッ
ド線操作は、予め設定される。ドラッグ操作は、一例として、第1グリッド線145aの
回転移動操作に対応する。回転移動操作は、グリッド線145を格子点147を軸に回転
移動させる操作である。ダブルクリック操作は、第1グリッド線145aのロック操作に
対応する。ロック操作は、第1グリッド線145aに対する入力操作を不能にする操作で
ある。クリック操作は、選択解除操作に対応する。選択解除操作は、第1グリッド線14
5aをグリッド線選択状態からグリッド線未選択状態に遷移させる操作である。制御ドラ
ッグ操作は、平行移動操作である。平行移動操作は、第1グリッド線145aを平行移動
させる操作である。縦軸に沿って延びるグリッド線145は、横軸に沿って平行移動する
。横軸に沿って延びるグリッド線145は、縦軸に沿って平行移動する。グリッド線操作
と入力操作の関係は、適宜設定される。グリッド線操作は、画像操作の一例に対応する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0136
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0136】
図15に示す第1グリッド線145aは、図14に示す第1グリッド線145aの位置
である第3位置P3とは異なる第4位置P4に回転移動している。図15は、第1グリッ
ド線145aに対して回転移動操作に対応する回転移動処理が実行された状態を示してい
る。回転移動処理は、グリッド線処理の一例である。回転移動処理によって、第1グリッ
ド線145aは、第2格子点147bを中心に回転移動する。第1グリッド線145aの
一方の端部である第3格子点147cが移動する。第1グリッド線145aは、第3位置
P3から第4位置P4に移動する。グリッド線処理は、画像操作に対応する処理の一例に
対応する。カーソル先端200aが第4カーソル検出領域210d内に位置するときに
ラッグ操作が行われると、第1グリッド線145aは、ドラッグ操作に対応して第3位置
P3から第4位置P4に回転移動する。第4カーソル検出領域210d内で回転移動操作
が受け付けられたとき、第1グリッド線145aを回転移動させる回転移動処理が実行さ
れる。第3位置P3は、表示位置の一例に対応する。第4位置P4は、移動位置の一例に
対応する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0138
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0138】
第3格子点147cが、移動したとき、第3格子点147cを一方の端部とする第2グ
リッド線145bは、回転移動する。第1グリッド線145aが回転移動したときに、第
1グリッド線145aと接続する第2グリッド線145bは、回転移動する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0152
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0152】
グリッド線操作は、一例として、キーボード90aとマウス90bを用いた制御ドラッ
グ操作である。制御ドラッグ操作は、一例として、第3グリッド線145cの平行移動操
作に対応する。平行移動操作は、グリッド線145を平行移動させる操作である。縦軸に
沿って延びるグリッド線145は、平行移動操作によって、横軸に沿って平行移動する。
横軸に沿って延びるグリッド線145は、平行移動操作によって、縦軸に沿って平行移動
する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0158
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0158】
図18は、複数の格子点147のうちの1つである第4格子点147dの第7カーソル
検出領域210gを示している。図18に示す第7カーソル検出領域210gは、第1領
域直径R1の円形領域である。第7カーソル検出領域210gの中心は、第4格子点14
7dである。第7カーソル検出領域210gは、実行部45で制御される。第7カーソル
検出領域210gは、第4格子点147dと隣り合う格子点147との距離によって設定
される。実行部45が、隣り合う格子点147の距離によって、第7カーソル検出領域2
10gを設定することによって、第7カーソル検出領域210gと隣り合う格子点147
のカーソル検出領域210との間の距離を調整することができる。