(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027264
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】補正方法、プログラム、及びプロジェクター
(51)【国際特許分類】
H04N 5/74 20060101AFI20240222BHJP
G03B 21/00 20060101ALI20240222BHJP
G03B 21/14 20060101ALI20240222BHJP
【FI】
H04N5/74 D
G03B21/00 D
G03B21/14 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129925
(22)【出願日】2022-08-17
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】貴田 健介
【テーマコード(参考)】
2K203
5C058
【Fターム(参考)】
2K203FA22
2K203FA34
2K203FA43
2K203FA44
2K203FA62
2K203FB04
2K203GB47
2K203GB62
2K203KA29
2K203KA36
2K203KA44
2K203KA45
2K203KA56
2K203MA23
5C058BA27
5C058EA02
(57)【要約】
【課題】ユーザーは、複数の幾何学歪み補正から、投射された投射画像の画像形状に対応する好ましい幾何学歪み補正を選択することが困難であった。
【解決手段】プロジェクターで投射される投射画像の画像形状を補正する幾何学歪み補正を複数記憶することと、センサーが出力した前記画像形状に係るセンサー出力データを取得することと、取得した前記センサー出力データに基づいて、複数の前記幾何学歪み補正から、推奨幾何学歪み補正を通知することと、を含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロジェクターで投射される投射画像の画像形状を補正する幾何学歪み補正を複数記憶することと、
センサーが出力した前記画像形状に係るセンサー出力データを取得することと、
取得した前記センサー出力データに基づいて、複数の前記幾何学歪み補正から、推奨幾何学歪み補正を通知することと、を含む、
補正方法。
【請求項2】
前記推奨幾何学歪み補正が選択されたとき、前記推奨幾何学歪み補正に対応する補正画面を表示することと、
前記推奨幾何学歪み補正が選択されないとき、複数の前記幾何学歪み補正から1つを選択する選択画面を表示することと、をさらに含む、
請求項1に記載の補正方法。
【請求項3】
プロジェクターで投射される投射画像の画像形状を補正する幾何学歪み補正を複数記憶することと、
センサーが出力した前記画像形状に係るセンサー出力データを取得することと、
取得した前記センサー出力データに基づいて、複数の前記幾何学歪み補正から、推奨幾何学歪み補正を決定することと、
前記推奨幾何学歪み補正を通知することと、を制御装置に実行させる、
プログラム。
【請求項4】
投射画像を投射面に投射する光学装置と、
前記投射画像の画像形状に係るセンサー出力データを出力するセンサーと、
前記センサー出力データを取得する制御部と、
複数の幾何学歪み補正を記憶するメモリーと、を備え、
前記制御部は、
前記センサー出力データに基づいて、前記複数の幾何学歪み補正から、推奨幾何学歪み補正を決定することと、
前記推奨幾何学歪み補正を示す通知データを生成することと、
前記通知データに基づいて、前記光学装置を用いて前記推奨幾何学歪み補正を前記投射面に投射することで通知することと、を実行する、
プロジェクター。
【請求項5】
前記センサーは、前記光学装置の傾きを検出する角度センサーであり、
前記センサー出力データは、前記光学装置の傾きを示す傾斜角度データである、
請求項4に記載のプロジェクター。
【請求項6】
前記センサーは、前記投射面を撮像するカメラであり、
前記センサー出力データは、前記光学装置が前記投射面に投射した前記投射画像の前記画像形状を示す投射画像データである、
請求項4に記載のプロジェクター。
【請求項7】
前記制御部は、
取得した前記投射画像データを用いて、前記カメラと前記投射面との相対位置を推定することと、
前記相対位置に基づいて、前記推奨幾何学歪み補正を決定することと、を実行する、
請求項6に記載のプロジェクター。
【請求項8】
前記センサーは、前記投射面までの距離を測定する測距センサーであり、
前記センサー出力データは、前記センサーから前記投射面内の第1位置までの第1距離、及び前記センサーから前記投射面内の前記第1位置とは異なる第2位置までの第2距離を含む距離データ群である、
請求項4に記載のプロジェクター。
【請求項9】
前記制御部は、
取得した前記距離データ群を用いて、前記投射面の投射面形状を推定することと、
前記投射面形状に基づいて、前記推奨幾何学歪み補正を決定することと、を実行する、
請求項8に記載のプロジェクター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、補正方法、プログラム、及びプロジェクターに関する。
【背景技術】
【0002】
幾何学歪み補正の1種であるキーストン歪み補正を行い、画像変形を調整する方法が知られている。特許文献1に記載されるプロジェクターは、タテヨコキーストン補正と4コーナーキーストン補正とを実行可能に構成される。投射レンズが投射レンズシフト基準位置にある場合、タテヨコキーストン補正と4コーナーキーストン補正の何れか一方を選択可能とする。投射レンズが投射レンズシフト基準位置でない場合、タテヨコキーストン補正を選択不可能とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、投射レンズが投射レンズシフト基準位置であるか否かで、縦横キーストン補正を選択可能とするか、選択不可能とするかを決定する。しかし、ユーザーは、複数の幾何学歪み補正から、投射された投射画像の画像形状に対応する好ましい幾何学歪み補正を選択することが困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の補正方法は、プロジェクターで投射される投射画像の画像形状を補正する幾何学歪み補正を複数記憶することと、センサーが出力した前記画像形状に係るセンサー出力データを取得することと、取得した前記センサー出力データに基づいて、複数の前記幾何学歪み補正から、推奨幾何学歪み補正を通知することと、を含む。
【0006】
本開示のプログラムは、プロジェクターで投射される投射画像の画像形状を補正する幾何学歪み補正を複数記憶することと、センサーが出力した前記画像形状に係るセンサー出力データを取得することと、取得した前記センサー出力データに基づいて、複数の前記幾何学歪み補正から、推奨幾何学歪み補正を決定することと、前記推奨幾何学歪み補正を通知することと、を制御装置に実行させる。
【0007】
本開示のプロジェクターは、投射画像を投射面に投射する光学装置と、前記投射画像の画像形状に係るセンサー出力データを出力するセンサーと、前記センサー出力データを取得する制御部と、複数の幾何学歪み補正を記憶するメモリーと、を備え、前記制御部は、前記センサー出力データに基づいて、前記複数の幾何学歪み補正から、推奨幾何学歪み補正を決定することと、前記推奨幾何学歪み補正を示す通知データを生成することと、前記通知データに基づいて、前記光学装置を用いて前記推奨幾何学歪み補正を前記投射面に投射することで通知することと、を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図4】プロジェクターで行われる補正方法のフローチャートを示す図。
【
図20】携帯端末で行われる補正方法のフローチャートを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、投射システム1の概略構成を示している。投射システム1は、プロジェクター10と、携帯端末50と、を備える。プロジェクター10は、投射面SCに投射画像PGを投射する。
図1に示す投射システム1は、携帯端末50を備えるが、これに限定されない。携帯端末50に代えて、デスクトップコンピューターが備えられてもよい。
【0010】
図1は、XYZ座標系を示している。X軸は、水平面に対して平行な軸である。+X方向は、プロジェクター10が設置される位置から投射面SCに向かう方向である。-X方向は、投射面SCからプロジェクター10が設置される位置に向かう方向である。Y軸は、水平面に対して平行な軸である。+Y方向は、プロジェクター10が設置される位置から投射面SCを見たとき、左から右に向かう方向である。-Y方向は、プロジェクター10が設置される位置から投射面SCを見たときに、右から左に向かう方向である。Z軸は、水平面に対して垂直な軸である。+Z方向は、プロジェクター10の上方に向かう方向である。-Z方向は、プロジェクター10の下方に向かう方向である。
【0011】
投射面SCは、プロジェクター10から投射された投射画像PGを表示する。
図1に示す投射面SCは、スクリーンで構成されるが、これに限定されない。投射面SCは、室内の壁、天井、建物の外壁等でもよい。投射面SCの投射面形状は、平面に限定されず、曲面、凹凸を有する面、球面等の3次元形状でもよい。
【0012】
プロジェクター10は、投射面SCと対向する位置に配置される。プロジェクター10は、携帯端末50と通信可能に接続する。プロジェクター10は、図示しない外部装置と通信可能に接続されてもよい。プロジェクター10は、携帯端末50、もしくは外部装置から表示データを受信する。プロジェクター10は、表示データに基づいて、投射面SCに投射画像PGを投射する。プロジェクター10は、内部に記憶された表示データに基づいて、投射面SCに投射画像PGを投射してもよい。
【0013】
プロジェクター10は、操作パネル11を備える。操作パネル11は、ユーザーによって操作される。ユーザーは、操作パネル11に対して操作入力を行うことによって、プロジェクター10の各種設定を行う。操作パネル11は、複数の入力ボタン13を有する。
【0014】
携帯端末50は、プロジェクター10と通信可能に接続する。携帯端末50は、表示データをプロジェクター10に送信する。携帯端末50は、プロジェクター10が投射面SCに投射する投射画像PGの画像形状を調整する機能を有する。携帯端末50は、タブレット端末、スマートフォン、モバイルコンピューター等である。携帯端末50は、制御装置の一例に対応する。
【0015】
携帯端末50は、タッチパネル51を備える。タッチパネル51は、ユーザーによって操作される。タッチパネル51は、各種画像を表示する。タッチパネル51は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成される。ユーザーは、タッチパネル51に対して操作入力を行うことによって、各種の入力を行う。携帯端末50は、図示しない入力デバイスと接続されてもよい。入力デバイスが接続される場合、ユーザーは、入力デバイスに対して操作入力を行うことによって、各種の入力を行う。
【0016】
図2は、プロジェクター10のブロック構成を示している。プロジェクター10は、操作パネル11と、メモリー15と、制御ユニット20と、通信インターフェイス25と、検出器27と、投射ユニット30と、を備える。
図2は、インターフェイスをI/Fと表している。
【0017】
操作パネル11は、複数の入力ボタン13を有する。複数の入力ボタン13は、一例として、メニューボタン、戻るボタン、決定ボタン、選択ボタン、調整ボタン、初期値ボタン等である。ユーザーは、複数の入力ボタン13の中から所望の入力ボタン13を適宜選択し、各種の操作入力を行う。
【0018】
メモリー15は、各種制御データや各種プログラムデータを記憶する。メモリー15は、制御ユニット20で実行される制御プログラムCPを記憶する。メモリー15は、補正リストCLを記憶する。補正リストCLは、複数の画像補正のそれぞれに対応する補正処理データを含む。補正リストCLに含まれる補正処理データは、補正名称を含む。補正処理データは、補正アイコンデータ、補正画面データ、補正処理プログラム等を含んでもよい。補正リストCLは、補正画面データ等が記憶されるメモリーアドレス等を含んでもよい。メモリー15は、補正リストCLの形態で、複数の画像補正を記憶する。メモリー15は、携帯端末50や、外部装置から送信された表示データを記憶してもよい。メモリー15は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等で構成される。メモリー15は、記憶部の一例に対応する。画像補正は、幾何学歪み補正の一例に対応する。制御プログラムCPは、プログラムの一例に対応する。
【0019】
制御ユニット20は、プロジェクター10を制御するコントローラーである。制御ユニット20は、一例として、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)等を有するプロセッサーである。制御ユニット20は、1又は複数のプロセッサーで構成されてもよい。制御ユニット20は、ROM、RAM等の半導体メモリーを有してもよい。半導体メモリーは、制御ユニット20のワークエリアとして機能する。制御ユニット20は、メモリー15に記憶される制御プログラムCPを実行することによって、データ処理部21、及び通知制御部23として機能する。制御ユニット20は、制御部の一例に対応する。
【0020】
データ処理部21は、検出器27で検出された検出データを処理する。データ処理部21は、制御ユニット20が制御プログラムCPを実行させたときに動作する機能部である。データ処理部21は、検出器27から検出データを受信する。検出データは、プロジェクター10の姿勢、投射画像PGの画像形状、プロジェクター10と投射面SCとの間の距離、プロジェクター10に対する投射面SCの対向角度、投射面SCの投射面形状等である。対向角度は、投射ユニット30が投射する光の光軸と投射面SCとの間の角度である。
【0021】
データ処理部21は、検出データを用いて、プロジェクター10と投射面SCとの間の相対位置を算出、もしくは推定する。データ処理部21は、算出された相対位置、もしくは推定した相対位置から、推奨する推奨補正を決定する。推奨補正は、プロジェクター10によって、ユーザーに推奨される画像補正である。データ処理部21は、メモリー15に記憶される補正リストCLを読み出す。データ処理部21は、読み出された補正リストCLからプロジェクター10が推奨する推奨補正を決定する。推奨補正は、推奨幾何学歪み補正の一例に対応する。データ処理部21は、推奨補正を示す推奨指示データを生成する。推奨指示データは、一例として、推奨補正に対応する補正処理データに含まれる補正名称である。推奨指示データは、推奨補正に対応する補正処理データに含まれる補正アイコンデータでもよい。データ処理部21は、推奨指示データを通知制御部23に送信する。
【0022】
通知制御部23は、推奨指示データを含む送信データを生成する。通知制御部23は、制御ユニット20が制御プログラムCPを実行させたときに動作する機能部である。通知制御部23は、データ処理部21から推奨指示データを受信する。通知制御部23は、受信した推奨指示データを含む送信データを生成する。生成される送信データは、推奨補正を表示させる表示データ、もしくは推奨補正を出力させる音声データである。送信データは、通知データの一例に対応する。
【0023】
送信データが推奨補正を表示させる表示データであるとき、通知制御部23は、送信データを通信インターフェイス25、もしくは投射ユニット30に送信する。通知制御部23は、送信データを通信インターフェイス25を介して携帯端末50に送信することによって、携帯端末50に推奨補正を表示させる。通知制御部23は、送信データを投射ユニット30に送信することによって、投射ユニット30に推奨補正を表示させる。通知制御部23は、携帯端末50、もしくは投射ユニット30に推奨補正を表示させることによって、推奨補正をユーザーに通知させる。
【0024】
送信データが推奨補正を出力させる音声データであるとき、通知制御部23は、送信データを通信インターフェイス25、もしくは図示しない通知部に送信する。通知制御部23は、送信データを通信インターフェイス25を介して携帯端末50に送信することによって、推奨補正を携帯端末50に音声で出力させる。通知制御部23は、通知部に送信データを送信することによって、通知部に推奨補正を音声で出力させる。通知制御部23は、携帯端末50、もしくは通知部に推奨補正を音声で出力させることによって、推奨補正をユーザーに通知させる。
【0025】
通信インターフェイス25は、携帯端末50、外部装置等と通信接続する。通信インターフェイス25は、携帯端末50等と所定の通信プロトコルに従って、有線、もしくは無線で接続する。通信インターフェイス25は、例えば、有線通信用の接続ポート、無線通信用のアンテナ、インターフェイス回路等を備える。通信インターフェイス25は、送信データ、検出器27で検出された検出データ等を送信する。通信インターフェイス25は、携帯端末50、もしくは外部装置から送信された表示データ等を受信する。
【0026】
通信インターフェイス25は、図示しないBluetooth通信部を有してもよい。Bluetoothは、登録商標である。Bluetooth通信部は、ビーコンを送信、もしくは受信する。Bluetooth通信部は、ビーコンを送信、もしくは受信する外部装置との間の相対位置を検出することができる。携帯端末50は、ビーコンを送信、もしくは受信する外部装置の一例である。ユーザーは、携帯端末50を用いてプロジェクター10と投射面SCとの間の距離、もしくはプロジェクター10に対する投射面SCの対向角度を検出することができる。Bluetooth通信部は、センサーの一例に対応する。
【0027】
検出器27は、投射画像PGの画像形状に係る検出を行い、検出データを出力する。検出データは、投射画像PGの画像形状に係るデータである。検出データは、プロジェクター10の姿勢、投射画像PGの画像形状、プロジェクター10と投射面SCとの間の距離、プロジェクター10に対する投射面SCの対向角度、投射面SCの投射面形状のいずれか1つ以上を含む。検出器27は、検出データを制御ユニット20、もしくは通信インターフェイス25に出力する。検出器27は、通信インターフェイス25を介して携帯端末50に検出データを出力してもよい。検出器27の詳細は、後述される。検出器27は、センサーの一例に対応する。検出データは、センサー出力データの一例に対応する。
【0028】
投射ユニット30は、投射面SCに投射画像PGを投射する。投射ユニット30は、制御ユニット20の制御に基づいて、投射画像PGを投射面SCに投射する。投射ユニット30は、推奨補正を表示させる表示データを投射面SCに投射する。投射ユニット30は、投射画像PGに表示データを重ねて投射する。投射ユニット30の概略構成は、
図3に示される。投射ユニット30は、光学装置の一例に対応する。
【0029】
プロジェクター10は、図示しない通知部を備えてもよい。通知部は、一例としてスピーカーである。通知部は、通知制御部23で送信される推奨指示データを含む送信データを受信する。送信される送信データは、音声データである。通知部は、一例として、推奨指示データに含まれる補正名称を音声で出力する。通知部は、音声で補正名称を出力することによって、ユーザーに推奨補正を通知する。通知部は、プロジェクター10の内部に配置されてもよいし、プロジェクター10の外部に配置されてもよい。プロジェクター10の外部に配置される場合、通知部は、有線、もしくは無線でプロジェクター10に接続される。
【0030】
図3は、投射ユニット30の概略構成を示している。
図3は、投射ユニット30の一例を示している。投射ユニット30は、光源31と、3つの液晶ライトバルブ33と、ライトバルブ駆動部35と、投射レンズ37と、を備える。
【0031】
光源31は、液晶ライトバルブ33に光を射出する。光源31は、光源部31aと、リフレクター31bと、不図示のインテグレーター光学系と、不図示の色分離光学系と、を備える。光源部31aは、光を射出する。光源部31aは、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)、またはレーザー光源等で構成される。光源31は、制御ユニット20の制御に基いて、光を射出する。リフレクター31bは、光源部31aが射出する光の射出方向のばらつきを低減させる。インテグレーター光学系は、光源31から射出される光の輝度分布ばらつきを低減させる。色分離光学系は、リフレクター31bを通過した光を、赤色、緑色、及び青色の色光成分に分離する。
【0032】
液晶ライトバルブ33は、光源31から射出された光を変調する。液晶ライトバルブ33は、光を変調することによって、投射画像PGを生成する。液晶ライトバルブ33は、一対の透明基板間に液晶が封入される液晶パネル等で構成される。液晶ライトバルブ33には、マトリクス状に配列された複数の画素33pを含む矩形の画素領域33aが形成される。液晶ライトバルブ33では、液晶に対して画素33pごとに駆動電圧が印加される。
図3に示す投射ユニット30は、3つの液晶ライトバルブ33で構成される。
【0033】
3つの液晶ライトバルブ33は、赤色光用液晶ライトバルブ33R、緑色光用液晶ライトバルブ33G、及び青色光用液晶ライトバルブ33Bである。色分離光学系で分離された赤色の色光成分は、赤色光用液晶ライトバルブ33Rに入射する。色分離光学系で分離された緑色の色光成分は、緑色光用液晶ライトバルブ33Gに入射する。色分離光学系で分離された青色の色光成分は、青色光用液晶ライトバルブ33Bに入射する。
【0034】
ライトバルブ駆動部35は、制御ユニット20から受信した表示データに基づいて、駆動電圧を各画素33pに印加させる。駆動電圧は、図示しない駆動源によって供給される。ライトバルブ駆動部35は、制御ユニット20等で生成された表示データに基づいて、駆動電圧を各画素33pに印加してもよい。ライトバルブ駆動部35が、駆動電圧を各画素33pに印加させると、各画素33pは、表示データに基づく光透過率に設定される。光源31から射出される光は、画素領域33aを透過することによって変調される。3つの液晶ライトバルブ33は、色光ごとの色成分画像を形成する。光を変調する装置は、液晶ライトバルブ33に限定されない。例えば、透過型液晶パネル、反射型液晶パネル、或いは、デジタルミラーデバイス(Digital Micromirror Device)で構成することができる。
【0035】
投射レンズ37は、液晶ライトバルブ33で形成された各色成分画像を合成し、拡大投射する。投射レンズ37は、投射画像PGを投射面SCに投射する。投射画像PGは、各色成分画像を合成した画像である。
【0036】
図4は、プロジェクター10で行われる補正方法のフローチャートを示している。プロジェクター10が、制御プログラムCPを実行することによって、
図4のフローチャートに示される動作が行われる。プロジェクター10の電源が入れられたとき、制御プログラムCPは、起動する。
【0037】
制御プログラムCPは、起動したとき、ステップS101で、補正リストCLをメモリー15に記憶させる。補正リストCLは、複数の画像補正のそれぞれに対応する補正処理データを含む。制御ユニット20は、補正リストCLをメモリー15に記憶させる。メモリー15は、補正リストCLを記憶することによって、複数の画像補正を記憶する。制御プログラムCPが1回目に起動したときに、メモリー15は、不揮発に補正リストCLを記憶してもよい。制御プログラムCPが2回目以降に起動したとき、制御ユニット20は、メモリー15に補正リストCLを記憶させなくてもよい。
【0038】
制御ユニット20は、制御プログラムCPを起動した後、ステップS103で、推奨補正要求を受信する。ユーザーが操作パネル11に対して所定の操作入力を行ったとき、制御ユニット20は、推奨補正要求を受信する。ユーザーが推奨補正を所望する操作入力を行ったとき、制御ユニット20は、推奨補正要求を受信する。
【0039】
制御ユニット20は、推奨補正要求を受信したとき、ステップS105で、検出データを取得する。データ処理部21は、推奨補正要求を受信したとき、検出器27から検出データを受信することによって、検出データを取得する。データ処理部21は、推奨補正要求を受信したとき、メモリー15に記憶された検出データを受信することによって、検出データを取得してもよい。メモリー15は、検出器27で検出された検出データを予め記憶する。
【0040】
制御ユニット20は、検出データを取得した後、ステップS107で、推奨補正を決定する。データ処理部21は、検出データに基づいて、プロジェクター10と投射面SCとの間の相対位置を算出、もしくは推定する。算出された相対位置、もしくは推定された相対位置から、データ処理部21は、複数の画像補正の中から推奨補正を決定する。複数の画像補正は、推奨する画像補正無しを含む。推奨する画像補正無しは、補正処理が不要であることを示す。補正リストCLは、推奨する画像補正無しに対応する補正名称を含む補正処理データを記憶する。推奨する画像補正無しに対応する補正名称は、一例として、「補正不要」である。
【0041】
制御ユニット20は、推奨補正を決定した後、ステップS109で、送信データを生成し、生成した送信データを送信する。送信データは、推奨指示データを含む。推奨指示データは、一例として、推奨補正に対応する補正名称を含む。推奨指示データは、推奨補正に対応する補正アイコンデータを含んでもよい。通知制御部23は、推奨指示データを含む送信データを生成する。通知制御部23は、投射ユニット30、もしくは通信インターフェイス25に送信データを送信する。通知制御部23は、通知部に送信データを送信してもよい。通信インターフェイス25は、受信した送信データを携帯端末50に送信する。
【0042】
制御ユニット20は、送信データを送信し、ステップS111で、ユーザーに推奨補正を通知させる。制御ユニット20は、投射ユニット30、もしくは通知部に推奨補正を通知させる。制御ユニット20は、携帯端末50に推奨補正を通知させてもよい。
【0043】
制御ユニット20は、送信データが表示データであるとき、通知制御部23は、投射ユニット30に送信データを送信する。投射ユニット30は、推奨指示データを含む送信データを受信する。投射ユニット30は、受信した送信データに基づいて、推奨補正を投射面SCに投射する。投射ユニット30は、推奨指示データに含まれる補正名称を投射することによって、ユーザーに推奨補正を通知する。投射ユニット30は、推奨指示データに含まれる補正アイコンデータに対応するアイコン画像等を投射することによって、ユーザーに推奨補正を通知してもよい。
【0044】
制御ユニット20は、送信データが音声データであるとき、通知部に送信データを送信する。通知部は、推奨指示データを含む送信データを受信する。通知部は、受信した送信データに基づいて、推奨補正を音声で出力する。通知部は、推奨指示データに含まれる推奨補正に対応する補正名称を音声で出力することによって、ユーザーに推奨補正を通知する。
【0045】
制御ユニット20は、通信インターフェイス25を介して、携帯端末50に送信データを送信する。携帯端末50は、推奨指示データを含む送信データを受信する。送信データは、表示データでも音声データでもよい。送信データが表示データであるとき、携帯端末50は、受信した送信データに基づいて、推奨補正をタッチパネル51に表示する。携帯端末50は、推奨指示データに含まれる補正名称を表示することによって、ユーザーに推奨補正を通知する。制御ユニット20は、携帯端末50に推奨補正を表示させることによって、ユーザーに推奨補正を通知する。携帯端末50は、推奨指示データに含まれる補正アイコンデータに対応するアイコン画像等をタッチパネル51に表示することによって、ユーザーに推奨補正を通知してもよい。送信データが音声データであるとき、携帯端末50は、送信データに基づいて、図示しない端末スピーカーから推奨補正を音声で出力する。携帯端末50は、送信データに含まれる推奨補正名称を音声で出力することによって、ユーザーに推奨補正を通知する。
【0046】
プロジェクター10は、投射画像PGを投射する投射ユニット30と、投射画像PGの画像形状に係る検出データを出力する検出器27と、検出データを取得する制御ユニット20と、複数の画像補正を記憶するメモリー15と、を備える。制御ユニット20は、検出データに基づいて、複数の画像補正から、推奨補正を決定することと、前記推奨補正を示す送信データを生成することと、送信データに基づいて、投射ユニット30を用いて推奨補正を投射面SCに投射することで通知することと、を実行する。
プロジェクター10は、ユーザーが投射画像PGの画像形状を補正するときに、好ましい画像補正を推奨補正としてユーザーに提示することができる。ユーザーは、表示された推奨補正を確認することによって、好ましい画像補正を選択し易くなる。
【0047】
第1実施形態
図5は、プロジェクター10のブロック構成を示している。
図5は、プロジェクター10の一例である第1プロジェクター10aを示している。
図5に示す第1プロジェクター10aは、検出器27として、傾斜センサー27aを備える。
図5に示す第1プロジェクター10aの構成は、検出器27を除き、
図2に示すプロジェクター10の構成と同じである。
【0048】
傾斜センサー27aは、第1プロジェクター10aの傾きを検出する。傾斜センサー27aは、投射ユニット30が投射面SCに投射する投射ユニット30の水平面に対する傾きを検出する。傾斜センサー27aは、第1プロジェクター10aの姿勢を検出する。傾斜センサー27aは、角度センサーの一例に対応する。
【0049】
図6は、プロジェクター10の設置構成を示している。
図6は、X-Z平面を示している。プロジェクター10は、投射面SCに投射画像PGを投射する。プロジェクター10は、設置台ST上に設置される。
図6は、水平面に対して平行な水平線HLを示している。
図6に示す水平線HLは、X軸に平行な仮想線である。
【0050】
図6に示すプロジェクター10は、水平線HLに対して、傾斜角θ傾けて設置されている。傾斜角θは、投射ユニット30の傾きを示す。傾斜角θは、水平線HLに対する角度である。傾斜角θは、投射ユニット30の投射側が、水平線HLに対して-Z方向に傾いているとき、マイナス値で表される。傾斜角θは、投射ユニット30の投射側が、水平線HLに対して+Z方向に傾いているとき、プラス値で表される。傾斜センサー27aは、傾斜角θを検出する。傾斜センサー27aは、検出した傾斜角θを検出データとして、制御ユニット20、もしくは通信インターフェイス25に出力する。傾斜角θは、傾斜角度データの一例に対応する。
【0051】
傾斜角θを検出する検出器27は、傾斜センサー27aに限定されない。投射ユニット30の傾きが検出できる検出器27であれば、その検出方式は、限定されない。
図5に示す傾斜センサー27aは、1軸であるが、2軸でもよい。2軸の傾斜センサー27aが用いられる場合、傾斜センサー27aは、Y軸に沿ったプロジェクター10の傾きを検出することができる。
【0052】
図7、
図8、及び
図9は、プロジェクター10によって、投射される画面を示している。
図7、
図8、及び
図9に示す画面は、投射ユニット30によって、投射面SCに投射される。
図7、
図8、及び
図9に示す画面は、ユーザーが投射画像PGの画像形状を補正するときに、投射される。
【0053】
図7は、メニュー画面100の概略構成を示している。メニュー画面100は、投射面SCに投射される。
図7は、メニュー画面100の一例である第1メニュー画面100aを示している。第1メニュー画面100aは、投射面SCに投射される。ユーザーが操作パネル11に所定の操作入力を行ったときに、第1メニュー画面100aが、投射面SCに投射される。第1メニュー画面100aは、推奨補正ボタン101、台形補正ボタン103、Quick Corner補正ボタン105、ポイント補正ボタン107、曲面投射補正ボタン109、第1操作ガイド111a、及び戻るボタン115を表示する。第1メニュー画面100aを含むメニュー画面100は、選択画面の一例に対応する。
【0054】
推奨補正ボタン101は、ユーザーが推奨補正を問い合わせるときに操作入力される。推奨補正ボタン101は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、推奨補正ボタン101に対して所定の操作入力を行ったとき、推奨補正要求が制御ユニット20に送信される。制御ユニット20は、推奨補正を投射面SCに表示させる。所定の操作入力は、操作パネル11の入力ボタン13を用いた推奨補正ボタン101の選択操作、及び決定操作である。
【0055】
ユーザーが、推奨補正ボタン101に対して所定の操作入力を行ったとき、傾斜センサー27aは、傾斜角θを検出する。傾斜センサー27aは、検出した傾斜角θを制御ユニット20に出力する。制御ユニット20に含まれるデータ処理部21は、受信した傾斜角θに基づいて、推奨補正を決定する。データ処理部21は、推奨補正を示す推奨指示データを生成する。通知制御部23は、推奨指示データを含む送信データを生成し、投射ユニット30に送信する。投射ユニット30は、送信データに基づいて、第1表示画面120aを投射面SCに投射する。第1表示画面120aは、後述される。
【0056】
傾斜センサー27aは、推奨補正ボタン101に対して所定の操作入力が行われる前に、傾斜角θを検出してもよい。傾斜センサー27aは、検出した傾斜角θをメモリー15に出力する。メモリー15は、傾斜角θを受信し、記憶する。推奨補正ボタン101に対して所定の操作入力が行われたとき、データ処理部21は、メモリー15に記憶される傾斜角θを受信し、受信した傾斜角θに基づいて、推奨補正を決定する。データ処理部21は、推奨補正を示す推奨指示データを生成する。通知制御部23は、推奨指示データを含む送信データを生成し、投射ユニット30に送信する。投射ユニット30は、送信データに基づいて、第1表示画面120aを投射面SCに投射する。
【0057】
台形補正ボタン103は、ユーザーが台形補正を実行するときに操作入力される。台形補正ボタン103は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、台形補正ボタン103に対して所定の操作入力を行ったとき、プロジェクター10は、後述する第2画像補正画面130bを投射する。第2画像補正画面130bは、台形補正を実施可能な画面である。台形補正は、台形形状の投射画像PGを正方形や長方形などのユーザーが視認しやすい形状に補正する。台形補正は、タテ台形の投射画像PG、及びヨコ台形の投射画像PGを正方形や長方形などのユーザーが視認しやすい形状に補正する。タテ台形は、投射画像PGの+Z方向の辺、及び-Z方向の辺が平行、もしくは略平行である形状を示す。ヨコ台形は、投射画像PGの-Y方向の辺、及び+Y方向の辺が平行、もしくは略平行である形状を示す。台形補正は、画像補正の一例に対応する。
【0058】
Quick Corner補正ボタン105は、ユーザーがQuick Corner補正を実行するときに操作入力される。Quick Corner補正ボタン105は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、Quick Corner補正ボタン105に対して所定の操作入力を行ったとき、プロジェクター10は、図示しないQuick Corner補正画面を投射する。Quick Corner補正画面は、投射画像PGの各コーナーをZ軸に沿った方向、もしくはY軸に沿った方向に移動可能な画面である。Quick Corner補正は、投射画像PGの歪みを補正する。Quick Corner補正は、画像補正の一例に対応する。
【0059】
ポイント補正ボタン107は、ユーザーがポイント補正を実行するときに操作入力される。ポイント補正ボタン107は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、ポイント補正ボタン107に対して所定の操作入力を行ったとき、プロジェクター10は、図示しないポイント補正画面を投射する。ポイント補正画面は、投射画像PG内に格子状に配置されたポイントをZ軸に沿った方向、もしくはY軸に沿った方向に移動可能な画面である。ポイント補正は、画像補正の一例に対応する。
【0060】
曲面投射補正ボタン109は、ユーザーが曲面投射補正を実行するときに操作入力される。曲面投射補正ボタン109は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、曲面投射補正ボタン109に対して所定の操作入力を行ったとき、プロジェクター10は、図示しない曲面投射補正画面を投射する。曲面投射補正画面は、球面、もしくは曲面の投射面SCに投射された投射画像PGの画像形状を補正可能な画面である。曲面投射補正は、画像補正の一例に対応する。
【0061】
第1操作ガイド111aは、メニュー画面100等の各種画面に表示される操作ガイド111の一例である。操作ガイド111は、各画面で操作可能な操作入力をガイドする。操作ガイド111に表示される操作入力は、操作パネル11の各入力ボタン13に対応する。第1操作ガイド111aは、メニュー画面100に対して操作可能な操作入力を表示する。
【0062】
戻るボタン115は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、戻るボタン115に対して所定の操作入力を行ったとき、プロジェクター10は、メニュー画面100から他の画面に表示を切り替えさせる。メニュー画面100内の戻るボタン115に対して操作入力がされたとき、一例として、プロジェクター10は、設定画面を投射面SCに投射させる。設定画面は、画面解像度等の各種設定を選択可能な画面である。設定画面は、図示されない。戻るボタン115は、各種画面に表示される。
【0063】
決定ボタン117は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、決定ボタン117に対して所定の操作入力を行ったとき、プロジェクター10は、ユーザーによる操作入力を確定する。メニュー画面100内の決定ボタン117が操作入力されたとき、選択された画像補正に対応する画像補正画面130、もしくは表示画面120が投射面SCに投射される。
【0064】
第1メニュー画面100aは、ユーザーが操作パネル11に所定の操作入力を行うことによって、操作入力を受け付けているが、これに限定されない。第1メニュー画面100a上にカーソル等の指示画像が表示されてもよい。ユーザーは、指示画像を操作することによって、各ボタンを選択、決定してもよい。
【0065】
図8は、表示画面120の概略構成を示している。表示画面120は、投射面SCに投射される。
図8は、表示画面120の一例である第1表示画面120aを示している。第1表示画面120aは、通知制御部23から投射ユニット30に送信された送信データに基づいて投射される。第1表示画面120aは、第1表示領域121a、第2操作ガイド111b、戻るボタン115、及び決定ボタン117を表示する。
【0066】
第1表示領域121aは、推奨補正を表示する表示領域121の一例である。表示される推奨補正は、傾斜センサー27aで検出された傾斜角θに基づいて決定される。第1表示画面120aは、第1表示領域121aに推奨補正を表示することによって、ユーザーに推奨補正を通知する。
図8の第1表示領域121aに表示される推奨補正は、タテ台形補正である。タテ台形補正は、台形補正の1種である。
【0067】
プロジェクター10が
図6に示す傾斜角θで配置された場合、投射画像PGの画像形状は、タテ台形となる可能性がある。データ処理部21は、受信した傾斜角θに基づいて、タテ台形補正が必要か否かを判断する。データ処理部21は、タテ台形補正が必要であると判断したとき、推奨補正としてタテ台形補正を選択する。データ処理部21は、タテ台形補正が推奨補正であると決定する。データ処理部21は、タテ台形補正が必要ないと判断したとき、推奨補正として補正不要を選択する。データ処理部21は、補正不要が推奨補正であると決定する。第1表示領域121aは、決定された推奨補正を表示する。
【0068】
第2操作ガイド111bは、操作ガイド111の一例である。第2操作ガイド111bは、第1表示画面120aに対して操作可能な操作入力を表示する。第2操作ガイド111bの表示内容は、第1操作ガイド111aの表示内容と異なるが、これに限定されない。第2操作ガイド111bの表示内容は、第1操作ガイド111aの表示内容と同じでもよい。
【0069】
戻るボタン115は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第1表示画面120aに示される戻るボタン115に対して所定の操作入力を行ったとき、プロジェクター10は、第1表示画面120aから第2メニュー画面100bに表示を切り替えさせる。ユーザーは、推奨補正を選択しないとき、戻るボタン115に対して操作入力を行う。戻るボタン115への操作入力は、推奨補正が選択されないことを示す。第2メニュー画面100bは、後述される。
【0070】
決定ボタン117は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第1表示画面120aに示される決定ボタン117に対して所定の操作入力を行ったとき、プロジェクター10は、画像補正画面130を投射面SCに投射する。ユーザーは、推奨補正を選択するとき、決定ボタン117に対して操作入力を行う。決定ボタン117への操作入力は、推奨補正が選択されることを示す。
【0071】
図9は、画像補正画面130の概略構成を示している。画像補正画面130は、投射面SCに投射される。
図9は、画像補正画面130の一例である第1画像補正画面130aを示している。第1画像補正画面130aは、タテ補正値調整欄131、第3操作ガイド111c、戻るボタン115、及び決定ボタン117を表示する。第1画像補正画面130aを含む画像補正画面130は、補正画面の一例に対応する。
【0072】
タテ補正値調整欄131は、ユーザーがタテ台形補正を実行するときのタテ補正値の入力を受け付ける。ユーザーは、タテ補正値調整欄131に対して所定の操作入力を行うことによって、タテ補正値を入力する。入力されるタテ補正値は、投射画像PGの+Z方向の辺の長さ、もしくは-Z方向の辺の長さを調整する値である。タテ補正値は、投射画像PGの+Z方向の辺の長さに対する-Z方向の辺の長さの比率を調整する値でもよい。タテ補正値が入力されるとき、第1画像補正画面130aに重ねて投射画像PGが投射面SCに投射されてもよい。タテ補正値が入力されると、投射画像PGの画像形状がタテ補正値に連動して変更されてもよい。
【0073】
第3操作ガイド111cは、操作ガイド111の一例である。第3操作ガイド111cは、第1画像補正画面130aに対して操作可能な操作入力を表示する。第3操作ガイド111cの表示内容は、第2操作ガイド111bの表示内容と異なるが、これに限定されない。第3操作ガイド111cの表示内容は、第2操作ガイド111bの表示内容と同じでもよい。
【0074】
戻るボタン115は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第1画像補正画面130aに示される戻るボタン115に対して所定の操作入力を行ったとき、プロジェクター10は、第1画像補正画面130aから第2メニュー画面100bに表示を切り替えさせる。第2メニュー画面100bは、後述される。プロジェクター10は、第1画像補正画面130aから第1メニュー画面100aに表示を切り替えさせてもよい。
【0075】
決定ボタン117は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第1画像補正画面130aに示される決定ボタン117に対して所定の操作入力を行ったとき、プロジェクター10は、タテ補正値を用いて投射画像PGの画像形状を補正する。プロジェクター10は、タテ補正値で画像形状が補正された投射画像PGを投射面SCに投射する。
【0076】
図10は、メニュー画面100の概略構成を示している。メニュー画面100は、投射面SCに投射される。
図10は、メニュー画面100の一例である第2メニュー画面100bを示している。第2メニュー画面100bは、ユーザーが、第1表示画面120aに示される戻るボタン115に対して所定の操作入力を行ったとき、投射面SCに投射される。第2メニュー画面100bは、推奨補正ボタン101、台形補正ボタン103、Quick Corner補正ボタン105、ポイント補正ボタン107、曲面投射補正ボタン109、第1操作ガイド111a、及び戻るボタン115を表示する。第2メニュー画面100bの表示内容は、台形補正ボタン103を除き、第1メニュー画面100aの表示内容と同じである。第2メニュー画面100bは、選択画面の一例に対応する。
【0077】
図10に示す第2メニュー画面100bは、台形補正ボタン103をグレーアウト表示している。第2メニュー画面100bは、台形補正ボタン103に対して、ユーザーが操作入力できないことを示している。ユーザーは、第1表示画面120aで、タテ台形補正を選択しないことを示す戻るボタン115に対して操作入力を行っている。第2メニュー画面100bは、ユーザーが再度台形補正を選択することを防ぐために、台形補正ボタン103に対して操作入力できない状態を表示する。第2メニュー画面100bは、ユーザーが再度台形補正を選択することを防ぐことができる。
【0078】
第2メニュー画面100bの構成は、
図10に示す表示様態に限定されない。第2メニュー画面100bは、一例として、推奨補正ボタン101をグレー表示してもよい。ユーザーが、第1表示画面120aに示される戻るボタン115に対して所定の操作入力を行ったとき、第2メニュー画面100bに代えて、第1メニュー画面100aが表示されてもよい。ユーザーは、第1メニュー画面100aに表示される各種ボタンを選択することができる。
【0079】
補正方法は、プロジェクター10で投射される投射画像PGの画像形状を補正する画像補正を複数記憶し、画像形状に係る検出データを取得することと、取得した検出データに基づいて、複数の画像補正から、推奨する推奨補正を通知することと、を含む。
投射画像PGの画像形状を補正するユーザーは、複数の画像補正から、投射された投射画像PGの画像形状を調整する際に好ましい画像補正を推奨補正として確認することができる。ユーザーは、複数の画像補正から、適切な画像補正を選択し易くなる。
【0080】
推奨補正が選択されたとき、推奨補正に対応する画像補正画面130を表示することと、推奨補正が選択されないとき、複数の画像補正から1つを選択するメニュー画面100を表示することと、をさらに含む。
投射画像PGの画像形状を補正するユーザーは、推奨補正を選択すると、対応する画像補正画面130が表示されるので、投射画像PGの画像形状の補正を行うことができる。ユーザーが画像補正に関する知識を有している場合には、ユーザーは、所望の画像補正を選択することができる。
【0081】
検出器27は、投射ユニット30の傾きを検出する傾斜センサー27aであり、検出データは、投射ユニット30の傾きを示す傾斜角θである。
プロジェクター10が水平面に対して傾いて設置された場合に、プロジェクター10は、傾きに対応した画像補正を推奨することができる。
【0082】
プロジェクター10は、第1表示画面120aを表示する前に第1メニュー画面100aを表示させたが、この構成に限定されない。ユーザーが、図示しない設定画面で投射画像PGの画像形状の補正に関する設定を選択したとき、プロジェクター10は、第1表示画面120aを表示してもよい。ユーザーは、第1メニュー画面100aへの操作入力を省略することができる。
【0083】
第2実施形態
図11は、プロジェクター10のブロック構成を示している。
図11は、プロジェクター10の一例である第2プロジェクター10bを示している。
図11に示す第2プロジェクター10bは、検出器27として、撮像ユニット27bを備える。
図11に示す第2プロジェクター10bの構成は、検出器27を除き、
図2に示すプロジェクター10の構成と同じである。
【0084】
撮像ユニット27bは、投射面SC、もしくは投射面SCに投射される投射画像PGを撮像する。撮像ユニット27bは、投射画像PGが投射されていない投射面SCを撮像する。撮像ユニット27bは、投射面SCを撮像したときに、焦点深度データ等から投射面SCの投射面形状を検出する。撮像ユニット27bは、検出された投射面形状を示す投射面形状データをデータ処理部21に送信する。データ処理部21は、投射面形状データから投射面SCに投射される投射画像PGの画像形状を推定することができる。投射面形状データは、投射画像PGの画像形状に係るデータであり、投射画像データの一例に対応する。
【0085】
撮像ユニット27bは、投射ユニット30が投射画像PGを投射面SCに投射したとき、投射画像PGを撮像する。撮像ユニット27bは、撮像された撮像データをデータ処理部21に送信する。データ処理部21は、受信した撮像データを用いて投射画像PGの画像形状を判別することができる。撮像データは、投射画像PGの画像形状を示す投射画像データの一例に対応する。撮像ユニット27bは、撮像された撮像データに基づいて、投射画像PGの画像形状を判別してもよい。撮像ユニット27bは、判別した投射画像PGの画像形状を示す画像形状データをデータ処理部21に送信する。画像形状データは、投射画像データの一例に対応する。
【0086】
撮像ユニット27bは、プロジェクター10に内蔵されていてもよいし、プロジェクター10の外装に外付けされてもよい。撮像ユニット27bがプロジェクター10に外付けされる場合、撮像ユニット27bは、図示しない取付部に取り付けられる。撮像ユニット27bは、カメラの一例に対応する。
【0087】
データ処理部21は、撮像データ、投射面形状データ、及び画像形状データのいずれかを撮像ユニット27bから受信する。データ処理部21は、撮像データ、投射面形状データ、及び画像形状データのうちの2つ以上のデータを受信してもよい。データ処理部21は、受信したデータを用いて、撮像ユニット27bと投射面SCとの相対位置を推定する。データ処理部21は、一例として、撮像データを解析することによって、撮像ユニット27bの撮像位置が投射面SCに対して+Y方向、もしくは-Y方向の位置であると推定する。データ処理部21は、推定された撮像ユニット27bと投射面SCとの相対位置から、投射画像PGの画像形状は、ヨコ台形であると推定する。データ処理部21は、推定された投射画像PGの画像形状に基づいて、推奨補正を決定する。データ処理部21は、台形補正が推奨補正であると決定する。
【0088】
図12は、投射画像PGの概略構成を示している。
図12は、投射画像PGの一例として、4つのマーク画像MGを示している。4つのマーク画像MGは、第1マーク画像MG1、第2マーク画像MG2、第3マーク画像MG3、及び第4マーク画像MG4である。4つのマーク画像MGは、投射画像PGの4隅を示す位置に投射される。撮像ユニット27bは、4つのマーク画像MGを撮像する。プロジェクター10は、一例として、撮像ユニット27bで4つのマーク画像MGを撮像することによって、推奨補正を決定する。
【0089】
撮像ユニット27bは、撮像された4つのマーク画像MGから4辺の長さを検出する。撮像ユニット27bは、第1マーク間距離d1、第2マーク間距離d2、第3マーク間距離d3、及び第4マーク間距離d4を算出する。第1マーク間距離d1は、第1マーク画像MG1と第2マーク画像MG2との間の距離である、第2マーク間距離d2は、第3マーク画像MG3と第4マーク画像MG4との間の距離である。第3マーク間距離d3は、第1マーク画像MG1と第3マーク画像MG3との間の距離である。第4マーク間距離d4は、第2マーク画像MG2と第4マーク画像MG4との間の距離である。
【0090】
撮像ユニット27bは、算出した第1マーク間距離d1、第2マーク間距離d2、第3マーク間距離d3、及び第4マーク間距離d4を用いて、投射画像PGの画像形状を判別する。撮像ユニット27bは、第1マーク間距離d1と第2マーク間距離d2との大小関係を判定してもよい。撮像ユニット27bは、第3マーク間距離d3と第4マーク間距離d4との大小関係を判定してもよい。
【0091】
撮像ユニット27bは、判別した画像形状を含む画像形状データをデータ処理部21に送信する。撮像ユニット27bは、第1マーク間距離d1、第2マーク間距離d2、第3マーク間距離d3、及び第4マーク間距離d4を画像形状データとして、データ処理部21に送信してもよい。画像形状データは、第1マーク間距離d1と第2マーク間距離d2との大小関係、第3マーク間距離d3と第4マーク間距離d4との大小関係等を含んでもよい。
【0092】
データ処理部21は、受信した画像形状データに基づいて、推奨補正を決定する。データ処理部21は、受信した画像形状データに基づいて、投射画像PGの画像形状がヨコ台形、もしくはヨコ台形に近似する近似ヨコ台形であると判別する。データ処理部21は、ヨコ台形、もしくは近似ヨコ台形であると判別したとき、台形補正が推奨補正であると決定する。データ処理部21は、ヨコ台形補正が推奨補正であると決定してもよい。データ処理部21は、決定された推奨補正を含む送信データを生成し、通知制御部23に送信する。
【0093】
データ処理部21は、受信した画像形状データに基づいて、詳細推奨補正を決定してもよい。詳細推奨補正は、推奨補正の詳細条件を示す。詳細推奨補正は、推奨幾何学歪み補正の一例に対応する。
【0094】
データ処理部21は、一例として、投射画像PGの画像形状がヨコ台形であると判別したとき、第1マーク間距離d1と第2マーク間距離d2との大小関係を参照する。第1マーク間距離d1が第2マーク間距離d2よりも短いとき、データ処理部21は、右辺縮小補正が詳細推奨補正であると決定する。右辺は、第2マーク間距離d2に対応する辺である。第1マーク間距離d1が第2マーク間距離d2よりも長いとき、データ処理部21は、左辺縮小補正が詳細推奨補正であると決定する。左辺は、第1マーク間距離d1に対応する辺である。
【0095】
データ処理部21は、一例として、投射画像PGの画像形状がタテ台形であると判別したとき、第3マーク間距離d3と第4マーク間距離d4との大小関係を参照する。第3マーク間距離d3が第4マーク間距離d4よりも短いとき、データ処理部21は、下辺縮小補正が詳細推奨補正であると決定する。下辺は、第4マーク間距離d4に対応する辺である。第3マーク間距離d3が第4マーク間距離d4よりも長いとき、データ処理部21は、上辺縮小補正が詳細推奨補正である決定する。上辺は、第3マーク間距離d3に対応する辺である。
【0096】
図13、及び
図14は、プロジェクター10によって、投射される画面を示している。
図13、及び
図14に示す画面は、投射ユニット30によって、投射面SCに投射される。
図13、及び
図14に示す画面は、ユーザーが投射画像PGの画像形状を補正するときに、投射される。
【0097】
図13は、表示画面120の概略構成を示している。
図13は、表示画面120の一例である第2表示画面120bを示している。第2表示画面120bは、
図7に示すメニュー画面100に表示される推奨補正ボタン101に対して操作入力が行われたときに、投射面SCに表示される。第2表示画面120bは、ユーザーが図示しない設定画面で投射画像PGの形状補正に関する設定を選択したとき、投射面SCに投射されてもよい。第2表示画面120bは、通知制御部23から投射ユニット30に送信された送信データに基づいて表示される。第2表示画面120bは、第2表示領域121b、第2操作ガイド111b、戻るボタン115、及び決定ボタン117を表示する。
【0098】
第2表示領域121bは、表示領域121の一例である。第2表示領域121bは、推奨補正を表示する。表示される推奨補正は、撮像ユニット27bで撮像された撮像データ、投射面形状データ、画像形状データのいずれかに基づいて決定される。投射面形状データ、及び画像形状データは、撮像データを用いて検出される。第2表示画面120bは、第2表示領域121bに推奨補正を表示することによって、ユーザーに推奨補正を通知する。
【0099】
図13は、
図12に示す投射画像PGを撮像ユニット27bで撮像したときの推奨補正を示している。
図13に表示される推奨補正は、台形補正である。
図13に表示される推奨補正は、ヨコ台形補正でもよい。第2表示画面120bは、撮像ユニット27bで撮像された投射画像PGの画像形状に基づいて決定された推奨補正を表示する。
【0100】
第2操作ガイド111bは、画面に表示される操作ガイド111の一例である。第2操作ガイド111bは、第2表示画面120bで操作可能な操作入力を表示する。第2操作ガイド111bの表示内容は、
図8に示す第2操作ガイド111bの表示内容と同じである。
【0101】
戻るボタン115は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第2表示画面120bに示される戻るボタン115に対して所定の操作入力を行ったとき、プロジェクター10は、一例として、第2表示画面120bから第2メニュー画面100bに表示を切り替えさせる。ユーザーは、推奨補正を選択しないとき、戻るボタン115に対して操作入力を行う。戻るボタン115への操作入力は、推奨補正がユーザーによって選択されないことを示す。
【0102】
決定ボタン117は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第2表示画面120bに示される決定ボタン117に対して所定の操作入力を行ったとき、プロジェクター10は、第2画像補正画面130bを投射面SCに表示させる。ユーザーは、推奨補正を選択するとき、決定ボタン117に対して操作入力を行う。決定ボタン117への操作入力は、推奨補正がユーザーによって選択されることを示す。
【0103】
図14は、画像補正画面130の概略構成を示している。画像補正画面130は、投射面SCに投射される。
図14は、画像補正画面130の一例である第2画像補正画面130bを示している。第2画像補正画面130bは、タテ補正値調整欄131、ヨコ補正値調整欄133、詳細推奨補正表示欄135、第3操作ガイド111c、戻るボタン115、及び決定ボタン117を表示する。第2画像補正画面130bは、補正画面の一例に対応する。
【0104】
タテ補正値調整欄131は、タテ台形補正を実行するときのタテ補正値の入力を受け付ける。ユーザーは、タテ補正値調整欄131に対して所定の操作入力を行うことによって、タテ補正値を入力する。入力されるタテ補正値は、投射画像PGの+Z方向の辺である上辺の長さ、もしくは-Z方向の辺である下辺の長さを調整する値である。タテ補正値は、投射画像PGの+Z方向の辺の長さに対する-Z方向の辺の長さの比率を調整する値でもよい。タテ補正値が入力されるとき、第2画像補正画面130bに重ねて投射画像PGが投射面SCに投射されてもよい。タテ補正値が入力されると、投射画像PGの画像形状がタテ補正値に連動して変更されてもよい。
【0105】
ヨコ補正値調整欄133は、ヨコ台形補正を実行するときのヨコ補正値の入力を受け付ける。ユーザーは、ヨコ補正値調整欄133に対して所定の操作入力を行うことによって、ヨコ補正値を入力する。入力されるヨコ補正値は、投射画像PGの+Y方向の辺である右辺の長さ、もしくは-Y方向の辺である左辺の長さを調整する値である。ヨコ補正値は、投射画像PGの+Y方向の辺の長さに対する-Y方向の辺の長さの比率を調整する値でもよい。ヨコ補正値が入力されるとき、第2画像補正画面130bに重ねて投射画像PGが投射面SCに投射されてもよい。ヨコ補正値が入力されると、投射画像PGの画像形状がヨコ補正値に連動して変更されてもよい。ヨコ補正値調整欄133は、右辺縮小ボタン133a、及び左辺縮小ボタン133bを表示する。
【0106】
右辺縮小ボタン133aは、ユーザーによる操作入力を受け付ける。右辺縮小ボタン133aがユーザーによって操作入力されると、投射画像PGの右辺の長さが縮小する。ユーザーは、右辺の長さを縮小することによって、ヨコ台形を正方形、もしくは長方形に補正することができる。
【0107】
左辺縮小ボタン133bは、ユーザーによる操作入力を受け付ける。左辺縮小ボタン133bがユーザーによって操作入力されると、投射画像PGの左辺の長さが縮小する。ユーザーは、左辺の長さを縮小することによって、ヨコ台形を正方形、もしくは長方形に補正することができる。
【0108】
図14に示す第2画像補正画面130bは、上方からヨコ補正値調整欄133、タテ補正値調整欄131の順に配置される。通知制御部23は、データ処理部21で決定される推奨補正に対応して、第2画像補正画面130b内の配置を変更してもよい。データ処理部21で決定される推奨補正が、ヨコ台形補正である場合、通知制御部23は、
図14に示す配置の第2画像補正画面130bを投射ユニット30に投射させる。ヨコ補正値調整欄133がタテ補正値調整欄131よりも上方に配置されることによって、ユーザーは、ヨコ台形補正に対応するヨコ補正値を入力し易くなる。データ処理部21で決定される推奨補正が、タテ台形補正である場合、通知制御部23は、上方からタテ補正値調整欄131、ヨコ補正値調整欄133の順に配置される第2画像補正画面130bを投射ユニット30に投射させる。
【0109】
詳細推奨補正表示欄135は、データ処理部21で決定された詳細推奨補正を表示する。ユーザーは、詳細推奨補正表示欄135を視認することにより、優先的に操作入力を行う操作入力欄を把握し易くなる。
図14に示すように、詳細推奨補正表示欄135が右辺縮小補正を表示すると、ユーザーは、操作入力を行うボタンが、右辺縮小ボタン133aであると把握することができる。
【0110】
通知制御部23は、詳細推奨補正に対応する表示欄等の表示を変更してもよい。通知制御部23は、詳細推奨補正に対応して、ヨコ補正値調整欄133、もしくは右辺縮小ボタン133aをハイライト表示させてもよい。通知制御部23は、詳細推奨補正に対応して、ヨコ補正値調整欄133、もしくは右辺縮小ボタン133aを拡大表示させてもよい。通知制御部23は、詳細推奨補正に対応して、第2画像補正画面130bの表示様態を変更することによって、ユーザーは、優先される操作入力を把握し易くなる。
【0111】
戻るボタン115は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第2画像補正画面130bに示される戻るボタン115に対して所定の操作入力を行ったとき、プロジェクター10は、第2画像補正画面130bから第2メニュー画面100bに表示を切り替えさせる。プロジェクター10は、第2画像補正画面130bから第1メニュー画面100aに表示を切り替えさせてもよい。
【0112】
決定ボタン117は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第2画像補正画面130bに示される決定ボタン117に対して所定の操作入力を行ったとき、プロジェクター10は、ヨコ補正値等を用いて投射画像PGの画像形状を補正する。プロジェクター10は、ヨコ補正値等で画像形状が補正された投射画像PGを投射面SCに投射する。
【0113】
検出器27は、投射面SCを撮像する撮像ユニット27bである。検出データは、投射ユニット30が投射面SCに投射した投射画像PGの画像形状を示す撮像データ等である。
プロジェクター10は、投射面SCに投射された投射画像PGの画像形状を検出することによって、画像形状に対応した画像補正を推奨することができる。
【0114】
制御ユニット20は、取得した投射画像データを用いて、撮像ユニット27bと投射面SCとの相対位置を推定することと、相対位置に基づいて、推奨補正を決定することと、を実行する。
プロジェクター10は、撮像ユニット27bを備えたプロジェクター10と投射面SCとの相対位置を推定することによって、投射画像PGの画像形状を調整し易い画像補正を推奨することができる。
【0115】
第3実施形態
図15は、プロジェクター10のブロック構成を示している。
図15は、プロジェクター10の一例である第3プロジェクター10cを示している。
図15に示す第3プロジェクター10cは、検出器27として、TOF(Time Of Flight)カメラ27cを備える。TOFは、光の飛行時間を示す。
図15に示す第3プロジェクター10cの構成は、検出器27を除き、
図2に示すプロジェクター10の構成と同じである。
【0116】
TOFカメラ27cは、投射面SCまでの距離を測定する。TOFカメラ27cは、投射画像PGが投射されていない状態の投射面SCを撮像する。TOFカメラ27cは、投射面SCを撮像し、投射面SC内の各測定点MPとTOFカメラ27cまでの距離を測定する。TOFカメラ27cは、投射面SCに赤外光を照射し、反射光が戻るまでの時間を計測する。TOFカメラ27cは、計測した時間に基づいて投射面SCの各測定点MPまでの距離を測定する。TOFカメラ27cは、測定距離データ群をデータ処理部21に送信する。測定距離データ群は、第1測定距離、及び第2測定距離を含む測定距離の集合データである。第1測定距離は、TOFカメラ27cから第1測定点MP1までの距離を示す。第2測定距離は、TOFカメラ27cから第2測定点MP2までの距離を示す。第1測定点MP1、及び第2測定点MP2は、投射面SC内の任意の位置である。データ処理部21は、測定距離データ群から投射面SCに投射される投射画像PGの画像形状を推定することができる。第1測定点MP1は、第1位置の一例に対応する。第2測定点MP2は、第2位置の一例に対応する。第1測定距離は、第1距離の一例に対応する。第2測定距離は、第2距離の一例に対応する。測定距離データ群は、検出データ、及び距離データ群の一例に対応する。
【0117】
TOFカメラ27cは、投射ユニット30が投射画像PGを投射していないとき、投射面SCを撮像する。TOFカメラ27cは、投射面SCを撮像することによって得られた測定距離データ群をデータ処理部21に送信する。
【0118】
TOFカメラ27cは、プロジェクター10に内蔵されていてもよいし、プロジェクター10の外装に外付けされてもよい。TOFカメラ27cがプロジェクター10に外付けされる場合、TOFカメラ27cは、図示しない取付部に取り付けられる。TOFカメラ27cは、測距センサーの一例に対応する。
【0119】
投射面SCまでの距離を測定する検出器27は、TOFカメラ27cに限定されない。TOFカメラ27cの代わりに、通信インターフェイス25のBluetooth通信部を検出器27として用いてもよい。Bluetooth通信部は、投射面SCにビーコンを送信する。Bluetooth通信部は、投射面SCに配置される受信部と通信を行うことによって、プロジェクター10と投射面SCとの間の距離を測定してもよい。Bluetooth通信部は、測定距離データ群を生成し、データ処理部21に送信する。Bluetooth通信部は、測距センサーの一例に対応する。
【0120】
データ処理部21は、測定距離データ群をTOFカメラ27cから受信する。データ処理部21は、受信した測定距離データ群を用いて、TOFカメラ27cと投射面SCとの相対位置を判別する。データ処理部21は、一例として、測定距離データ群を用いて、TOFカメラ27cの撮像位置が投射面SCに対して+Z方向、もしくは-Z方向の位置であると判別することができる。データ処理部21は、判別したTOFカメラ27cの撮像位置から、データ処理部21は、投射画像PGの画像形状がタテ台形であると推定することができる。投射画像PGの画像形状がタテ台形であるとき、データ処理部21は、台形補正が推奨補正であると決定する。データ処理部21は、TOFカメラ27cと投射面SCとの相対位置に基づいて、推奨補正を決定することができる。
【0121】
図16は、TOFカメラ27cの測定結果を示している。
図16は、TOFカメラ27cから投射面SCまでの距離分布を示している。第1領域E1は、TOFカメラ27cまでの距離が第1閾値以下である部分を示している。第2領域E2は、TOFカメラ27cまでの距離が第1閾値以上第2閾値以下である部分を示している。第2閾値は、第1閾値よりも大きい。第3領域E3は、TOFカメラ27cまでの距離が第2閾値以上第3閾値以下である部分を示している。第3閾値は、第2閾値よりも大きい。第4領域E4は、TOFカメラ27cまでの距離が第3閾値以上である部分を示している。第5領域E5は、TOFカメラ27cまでの距離が第1閾値以上第2閾値以下である部分を示している。第5領域E5は、イレギュラーな部分である。
【0122】
図16は、複数の測定点MPを示している。
図16は、第1測定点MP1、第2測定点MP2、第3測定点MP3、及び第4測定点MP4を示している。第1測定点MPは、第1領域E1内の測定点MPである。第2測定点MP2は、第5領域E5内の測定点MPである。第3測定点MP3は、第3領域E3内の測定点MPである。第4測定点MP4は、第4領域E4内の測定点である。第1測定点MP1、第2測定点MP2、第3測定点MP3、及び第4測定点MP4の位置は、
図16に示す位置に限定されない。各測定点MPの位置は、適宜設定される。測定点MPは、4点に限定されない。測定点MPは、2点以上あればよい。
【0123】
TOFカメラ27cは、一例として、TOFカメラ27cから
図16に示す各測定点MPまでの測定距離を含む測定距離データ群をデータ処理部21に送信する。TOFカメラ27cは、第1測定距離、第2測定距離、第3測定距離、及び第4測定距離を含む測定距離データ群をデータ処理部21に送信する。第1測定距離は、TOFカメラ27cから第1測定点MP1までの距離である。第2測定距離は、TOFカメラ27cから第2測定点MP2までの距離である。第3測定距離は、TOFカメラ27cから第3測定点MP3までの距離である。第4測定距離は、TOFカメラ27cから第4測定点MP4までの距離である。
【0124】
データ処理部21は、測定距離データ群を受信する。データ処理部21は、受信した測定距離データ群を用いて、プロジェクター10と投射面SCとの相対位置、及び投射面の投射面形状を推定する。
【0125】
図16に示す第1測定点MP1の位置は、第4測定点MP4の位置よりも上方である。一方、第1測定距離は、第4測定距離よりも短い。データ処理部21は、第1測定点MP1が、第4測定点MP4よりもTOFカメラ27cに近いと推定することができる。データ処理部21は、プロジェクター10の設置位置が所定の位置よりも上方にあると推定する。データ処理部21は、投射画像PGの画像形状がタテ台形となると推定することができる。データ処理部21は、台形補正、もしくはタテ台形補正が推奨補正であると決定する。
【0126】
図16に示す第2測定点MP2の位置は、第3測定点MP3の近傍に位置する。一方、第2測定距離は、第3測定距離よりも短い。データ処理部21は、第2測定点MP2の投射面形状が、第3測定点MP3の投射面形状と異なると推定することができる。データ処理部21は、第2測定点MP2を含む第5領域E5の投射面形状は、凸形状であると推定する。データ処理部21は、第2測定点MP2を含む第5領域E5に、投射画像PGの歪みが生じる可能性があると推定することができる。データ処理部21は、ポイント補正が推奨補正であると決定する。
【0127】
データ処理部21は、
図16に示す測定距離データ群に基づいて推奨補正を決定する場合、タテ台形補正、及びポイント補正の2つの画像補正が推奨補正であると決定する。データ処理部21は、複数の画像補正が推奨補正であると決定してもよい。データ処理部21は、2つの画像補正が推奨補正であると決定したとき、複数の画像補正の優先順位を決定する。データ処理部21は、決定した2つの推奨補正、及び優先順位を含む推奨指示データを通知制御部23に送信する。通知制御部23は、受信した推奨指示データを含む送信データを生成し、投射ユニット30に送信する。
【0128】
図17、及び
図18は、プロジェクター10によって、投射される画面を示している。
図17、及び
図18に示す画面は、投射ユニット30によって、投射面SCに投射される。
図17、及び
図18に示す画面は、ユーザーが投射画像PGの画像形状を補正するときに、投射される。
【0129】
図17は、表示画面120の概略構成を示している。
図17は、表示画面120の一例である第3表示画面120cを示している。第3表示画面120cは、
図7に示すメニュー画面100に表示される推奨補正ボタン101に対して操作入力が行われたときに、投射面SCに表示される。第3表示画面120cは、ユーザーが図示しない設定画面で投射画像PGの形状補正に関する設定を選択したとき、投射面SCに投射されてもよい。第3表示画面120cは、通知制御部23から投射ユニット30に送信された送信データに基づいて表示される。第3表示画面120cは、第3表示領域121c、第4表示領域121d、第2操作ガイド111b、戻るボタン115、及び決定ボタン117を表示する。
【0130】
第3表示領域121cは、表示領域121の一例である。第3表示領域121cは、第1優先の推奨補正を表示する。表示される推奨補正は、TOFカメラ27cで撮像された測定距離データ群に基づいて決定される。第3表示画面120cは、第3表示領域121cに推奨補正を表示することによって、ユーザーに推奨補正を通知する。
【0131】
第4表示領域121dは、表示領域121の一例である。第4表示領域121dは、第2優先の推奨補正を表示する。表示される推奨補正は、TOFカメラ27cで撮像された測定距離データ群に基づいて決定される。第3表示画面120cは、第4表示領域121dに推奨補正を表示することによって、ユーザーに推奨補正を通知する。
【0132】
第3表示画面120cは、第3表示領域121c、及び第4表示領域121dを表示するが、これに限定されない。第3表示画面120cは、第3表示領域121cを表示し、第4表示領域121dを表示しなくてもよい。ユーザーが第3表示領域121cに表示される推奨補正を実行したのちに、第4表示領域121dを含む表示画面120が表示されてもよい。
【0133】
図17は、
図16に示すTOFカメラ27cの検出結果に基づいて決定された2つの推奨補正を示している。
図17に表示される第1優先の推奨補正は、タテ台形補正である。
図17に表示される第1優先の推奨補正は、台形補正でもよい。
図17に示される第2優先の推奨補正は、ポイント補正である。第3表示画面120cは、TOFカメラ27cで検出された測定距離データ群に基づいて決定された推奨補正を表示する。
【0134】
第2操作ガイド111bは、画面に表示される操作ガイド111の一例である。第2操作ガイド111bは、第3表示画面120cで操作可能な操作入力を表示する。第2操作ガイド111bの表示内容は、
図8に示す第2操作ガイド111bの表示内容と同じである。
【0135】
戻るボタン115は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第3表示画面120cに示される戻るボタン115に対して所定の操作入力を行ったとき、プロジェクター10は、一例として、第3表示画面120cから第2メニュー画面100bに表示を切り替えさせる。ユーザーは、推奨補正を選択しないとき、戻るボタン115に対して操作入力を行う。戻るボタン115への操作入力は、推奨補正がユーザーによって選択されないことを示す。
【0136】
決定ボタン117は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第3表示画面120cに示される決定ボタン117に対して所定の操作入力を行ったとき、プロジェクター10は、
図9に示す第1画像補正画面130aを投射面SCに表示させる。ユーザーは、推奨補正を選択するとき、決定ボタン117に対して操作入力を行う。決定ボタン117への操作入力は、推奨補正がユーザーによって選択されることを示す。
【0137】
ユーザーは、第1画像補正画面130aで、タテ台形補正を行った後、第1画像補正画面130aに示される決定ボタン117に対して操作入力を行う。プロジェクター10は、第1画像補正画面130aから第3画像補正画面130cへ表示を切り替える。
【0138】
図18は、画像補正画面130の概略構成を示している。画像補正画面130は、投射面SCに投射される。
図18は、画像補正画面130の一例である第3画像補正画面130cを示している。第3画像補正画面130cは、ポイント補正に係る操作入力を受け付ける。第3画像補正画面130cは、複数のグリッド線GL、及び複数の格子点LPを表示する。第3画像補正画面130cは、補正画面の一例に対応する。
【0139】
ユーザーは、第3画像補正画面130cに表示される格子点LP、もしくはグリッド線GLに対して所定の操作入力を行う。ユーザーは、操作入力を行うことによって、所望の格子点LPの位置、もしくは所望のグリッド線GLの位置を変更する。ユーザーは、所望の格子点LPの位置、もしくは所望のグリッド線GLの位置を変更することによって、ポイント補正を行う。ユーザーは、操作パネル11の各入力ボタン13を用いて、格子点LPもしくはグリッド線GLの選択、移動を行う。ユーザーは、マウス等の入力デバイスを用いて、格子点LPもしくはグリッド線GLの選択、移動を行なってもよい。入力デバイスは、予めプロジェクター10に接続される。第3画像補正画面130cには、カーソル等の指示画像が表示されてもよい。ユーザーは、カーソルを移動させて、格子点LPもしくはグリッド線GLの選択、移動を行う。
【0140】
図18に示す第3画像補正画面130cは、戻るボタン115、及び決定ボタン117を表示していない。ユーザーは、画面をメニュー画面100等に切り替えるとき、操作パネル11内の戻るボタン115に対応する入力ボタン13に対して操作入力を行う。ユーザーは、第3画像補正画面130cで行った選択、移動を確定させるとき、操作パネル11内の決定ボタン117に対応する入力ボタン13に対して操作入力を行う。ユーザーは、決定ボタン117に対応する入力ボタン13に対して操作入力を行うことによって、ポイント補正を終了させる。
【0141】
戻るボタン115、及び決定ボタン117は、第3画像補正画面130cに表示されてもよい。ユーザーが、所定の操作入力を行うことによって、通知制御部23は、第3画像補正画面130cへの戻るボタン115、及び決定ボタン117の表示、非表示を切り替えさせてもよい。
【0142】
検出器27は、投射面SCまでの距離を測定するTOFカメラ27cであり、検出データは、TOFカメラ27cから投射面SC内の第1測定点MP1までの第1測定距離、及びTOFカメラ27cから投射面SC内の第1測定点MP1とは異なる第2測定点MP2までの第2測定距離を含む測定距離データ群である。
プロジェクター10は、プロジェクター10に対する投射面SCの相対位置を把握することができる。プロジェクター10は、投射画像PGの画像形状を調整し易い画像補正を推奨することができる。
【0143】
制御ユニット20は、取得した測定距離データ群を用いて、投射面SCの投射面形状を推定することと、投射面形状に基づいて、推奨補正を決定することと、を実行する。
プロジェクター10は、投射面SCの投射面形状を推定することによって、投射画像PGの画像形状を調整し易い画像補正を推奨することができる。
【0144】
第4実施形態
図19は、投射システム1のブロック構成を示している。
図19は、第2プロジェクター10bと、携帯端末50と、を備える投射システム1を示している。第2プロジェクター10bは、プロジェクター10の一例である。
図19は、インターフェイスをI/Fと表している。
図19に示す投射システム1では、推奨補正は、携帯端末50でユーザーに通知される。
【0145】
第2プロジェクター10bの構成は、
図11に示す第2プロジェクター10bの構成と同じである。投射システム1に用いられるプロジェクター10は、第2プロジェクター10bに限定されない。第1プロジェクター10a、第3プロジェクター10c等が投射システム1に用いられてもよい。第2プロジェクター10bは、検出器27として、撮像ユニット27bを備える。
図19に示す第2プロジェクター10bは、補正リストCLをメモリー15に記憶していない。
図19に示す第2プロジェクター10bは、補正リストCLをメモリー15に記憶してもよい。
【0146】
撮像ユニット27bは、検出データとして、撮像データ、投射面形状データ、画像形状データ等のいずれかを生成する。撮像ユニット27bは、生成した撮像データ、投射面形状データ、画像形状データ等を通信インターフェイス25に送信する。通信インターフェイス25は、携帯端末50の端末通信インターフェイス65に撮像データ、投射面形状データ、画像形状データ等を送信する。投射面形状データ、及び画像形状データは、制御ユニット20で生成されてもよい。制御ユニット20は、撮像ユニット27bから撮像データを受信する。制御ユニット20は、受信した撮像データに基づいて、投射面形状データ、画像形状データの少なくとも一方を生成する。制御ユニット20は、生成した投射面形状データ、及び画像形状データを通信インターフェイス25に送信する。通信インターフェイス25は、制御ユニット20で生成された投射面形状データ、画像形状データの少なくとも一方を端末通信インターフェイス65に送信する。
【0147】
携帯端末50は、推奨補正をユーザーに通知する。携帯端末50は、タッチパネル51と、端末メモリー55と、端末制御ユニット60と、端末通信インターフェイス65と、カメラユニット67と、を備える。
【0148】
端末メモリー55は、各種制御データや各種アプリデータを記憶する。端末メモリー55は、端末制御ユニット60で実行される制御アプリTPを記憶する。端末メモリー55は、補正リストCLを記憶する。端末メモリー55に記憶される補正リストCLの内容は、
図5に示す第1プロジェクター10a等のメモリー15に記憶される補正リストの内容と同じである。端末メモリー55は、補正リストCLの形態で、複数の画像補正を記憶する。端末メモリー55は、プロジェクター10や、外部装置から送信された表示データを記憶してもよい。端末メモリー55は、ROMやRAM等で構成される。端末メモリー55は、記憶部の一例に対応する。制御アプリTPは、プログラムの一例に対応する。
【0149】
端末制御ユニット60は、携帯端末50を制御するコントローラーである。端末制御ユニット60は、一例として、CPUを有するプロセッサーである。端末制御ユニット60は、1又は複数のプロセッサーで構成されてもよい。端末制御ユニット60は、RAM、ROM等の半導体メモリーを有してもよい。半導体メモリーは、端末制御ユニット60のワークエリアとして機能する。端末制御ユニット60は、端末メモリー55で記憶される制御アプリTPを実行することによって、端末データ処理部61、及び端末通知制御部63として機能する。端末制御ユニット60は、制御部の一例に対応する。
【0150】
端末データ処理部61は、検出器27、もしくはカメラユニット67で検出された検出データを処理する。端末データ処理部61は、端末制御ユニット60が制御アプリTPを実行させたときに動作する機能部である。端末データ処理部61は、検出器27、もしくはカメラユニット67から検出データを受信する。検出データは、プロジェクター10の姿勢、プロジェクター10と投射面SCとの間の距離、プロジェクター10に対する投射面SCの対向角度、投射面SCの投射面形状等である。
【0151】
端末データ処理部61は、検出データを用いて、プロジェクター10と投射面SCとの間の相対位置を算出、もしくは推定する。端末データ処理部61は、算出された相対位置、もしくは推定した相対位置から、推奨する推奨補正を決定する。端末データ処理部61は、端末メモリー55に記憶される補正リストCLを読み出す。端末データ処理部61は、読み出された補正リストCLから携帯端末50が推奨する推奨補正を決定する。端末データ処理部61は、推奨補正を示す端末推奨指示データを生成する。端末推奨指示データは、一例として、推奨補正に対応する補正名称を含む。端末推奨指示データは、推奨補正に対応する補正アイコンデータを含んでもよい。端末データ処理部61は、端末推奨指示データを端末通知制御部63に送信する。端末推奨指示データは、通知データの一例に対応する。
【0152】
端末通知制御部63は、端末推奨指示データを含む端末送信データを生成する。端末通知制御部63は、端末制御ユニット60が制御アプリTPを実行させたときに動作する機能部である。端末通知制御部63は、端末データ処理部61から端末推奨指示データを受信する。端末通知制御部63は、受信した端末推奨指示データを含む端末送信データを生成する。生成された端末送信データは、端末推奨指示データを表示させる表示データ、もしくは端末推奨指示データを示す音声データである。
【0153】
端末送信データが端末推奨指示データを表示する表示データであるとき、端末通知制御部63は、端末送信データをタッチパネル51に送信する。端末通知制御部63は、端末送信データをタッチパネル51に送信することによって、タッチパネル51に端末推奨指示データを表示させる。端末通知制御部63は、端末推奨指示データを表示させることによって、推奨する推奨補正をユーザーに通知させる。
【0154】
端末送信データが端末推奨指示データを示す音声データであるとき、端末通知制御部63は、端末送信データを図示しない端末スピーカーに送信する。端末通知制御部63は、端末スピーカーに端末送信データを送信することによって、端末スピーカーに端末推奨指示データを出力させる。端末通知制御部63は、端末推奨指示データを出力させることによって、推奨する推奨補正をユーザーに通知させる。
【0155】
端末通信インターフェイス65は、プロジェクター10、外部装置等と通信接続する。端末通信インターフェイス65は、プロジェクター10等と所定の通信プロトコルに従って、有線、もしくは無線で接続する。端末通信インターフェイス65は、例えば、有線通信用の接続ポート、無線通信用のアンテナ、インターフェイス回路を備える。端末通信インターフェイス65は、各種制御データ等を送信する。端末通信インターフェイス65は、プロジェクター10から送信された検出データ、表示データ等を受信する。
【0156】
端末通信インターフェイス65は、図示しない端末Bluetooth通信部を有してもよい。端末Bluetooth通信部は、ビーコンを送信、もしくは受信する。端末Bluetooth通信部は、ビーコンを送信、もしくは受信する外部装置との相対位置を検出することができる。プロジェクター10は、ビーコンを送信、もしくは受信する外部装置の一例である。ユーザーは、携帯端末50を用いてプロジェクター10と投射面SCとの相対位置、もしくはプロジェクター10に対する投射面SCの対向角度を検出することができる。端末Bluetooth通信部は、センサーの一例に対応する。
【0157】
カメラユニット67は、ユーザーの操作入力に従って撮像し、端末画像データを生成する。カメラユニット67は、投射面SC、投射面SCに投射される投射画像PGを撮像することができる。カメラユニット67は、投射面SCを撮像し、投射面撮像データを生成する。カメラユニット67は、投射画像PGを撮像し、画像撮像データを生成する。投射面撮像データ、及び画像撮像データは、端末画像データの一例である。カメラユニット67は、生成した端末画像データを端末制御ユニット60に送信する。端末制御ユニット60は、端末画像データを受信する。端末データ処理部61は、端末画像データを用いて、推奨補正を決定することができる。端末画像データは、検出データの一例に対応する。端末制御ユニット60は、端末画像データをカメラユニット67から取得するとき、プロジェクター10から検出データを取得しなくてもよい。カメラユニット67は、検出器27として機能することができる。カメラユニット67は、センサーの一例に対応する。
【0158】
ユーザーが、投射面SC、もしくは投射画像PGを撮像するとき、端末制御ユニット60は、ガイド情報をタッチパネル51に表示させてもよい。ガイド情報は、ユーザーが投射面SC、もしくは投射画像PGを撮像するときの撮像位置等の撮像条件を含む。端末制御ユニット60は、ユーザーにガイド情報を提供することによって、投射面SC等を確実に撮像させることができる。
【0159】
図20は、携帯端末50で行われる補正方法のフローチャートを示している。携帯端末50が、制御アプリTPを実行することによって、
図20のフローチャートに示される動作が行われる。ユーザーが制御アプリTPを起動すると、端末制御ユニット60は、端末データ処理部61、及び端末通知制御部63として機能する。
【0160】
制御アプリTPは、起動したとき、ステップS201で、端末制御ユニット60によって補正リストCLを端末メモリー55に記憶させる。補正リストCLは、複数の画像補正のそれぞれに対応する補正処理データを含む。端末制御ユニット60は、補正リストCLを端末メモリー55に記憶させる。端末メモリー55は、補正リストCLを記憶することによって、複数の画像補正を記憶する。
【0161】
端末制御ユニット60は、制御アプリTPを実行させた後、ステップS203で、推奨補正要求を受信する。端末制御ユニット60は、一例として、補正メニュー画面200をタッチパネル51に表示させる。補正メニュー画面200は、後述される。ユーザーがタッチパネル51に表示される補正メニュー画面200に対して所定の操作入力を行ったとき、端末制御ユニット60は、推奨補正要求を受信する。
【0162】
端末制御ユニット60は、推奨補正要求を受信したとき、ステップS205で、検出データを取得する。端末データ処理部61は、推奨補正要求を受信したとき、プロジェクター10から検出データを受信することによって、検出データを取得する。端末データ処理部61は、推奨補正要求を受信したとき、端末メモリー55に記憶された検出データを受信することによって、検出データを取得してもよい。端末メモリー55は、プロジェクター10から送信された検出データを予め記憶する。端末データ処理部61は、推奨補正要求を受信した後、カメラユニット67から端末画像データを検出データとして取得してもよい。
【0163】
端末制御ユニット60は、検出データを取得した後、ステップS207で、推奨補正を決定する。端末データ処理部61は、検出データに基づいて、プロジェクター10と投射面SCとの間の相対位置を推定する。推定された相対位置から、端末データ処理部61は、複数の画像補正の中から推奨補正を決定する。複数の画像補正は、推奨する画像補正無しを含む。画像補正無しは、補正処理が不要であることを示す。補正リストCLは、画像補正無しに対応する補正名称を含む。画像補正無しに対応する補正名称は、一例として、「補正不要」である。
【0164】
端末制御ユニット60は、推奨補正を決定した後、ステップS209で、端末送信データを生成し、生成した端末送信データをタッチパネル51に送信する。端末送信データは、端末推奨指示データを含む。端末推奨指示データは、一例として、推奨補正に対応する補正名称を含む。端末推奨指示データは、推奨補正に対応する補正アイコンデータを含んでもよい。端末通知制御部63は、端末推奨指示データを含む端末送信データを生成する。端末通知制御部63は、タッチパネル51、もしくは端末スピーカーに端末送信データを送信する。
【0165】
端末制御ユニット60は、端末送信データを送信し、ステップS211で、ユーザーに推奨補正を通知させる。端末制御ユニット60は、タッチパネル51、もしくは端末スピーカーに推奨補正を通知させる。
【0166】
端末制御ユニット60は、端末送信データが表示データであるとき、タッチパネル51に端末送信データを送信する。タッチパネル51は、端末推奨指示データを含む端末送信データを受信する。タッチパネル51は、受信した端末送信データに基づいて、推奨補正を含む端末表示画面220を表示する。端末表示画面220は、後述される。タッチパネル51は、一例として、端末推奨指示データに含まれる補正名称を端末表示画面220に表示することによって、ユーザーに推奨補正を通知する。タッチパネル51は、端末推奨指示データに含まれる補正アイコンデータに対応するアイコン画像等を表示することによって、ユーザーに推奨補正を通知してもよい。
【0167】
端末制御ユニット60は、端末送信データが音声データであるとき、端末スピーカーに端末送信データを送信する。端末スピーカーは、端末推奨指示データを含む端末送信データを受信する。端末スピーカーは、受信した端末送信データに基づいて、推奨補正を音声で出力する。端末スピーカーは、端末推奨指示データに含まれる推奨補正に対応する補正名称を出力することによって、ユーザーに推奨補正を通知する。
【0168】
制御アプリTPは、プロジェクター10で投射される投射画像PGの画像形状を補正する画像補正を複数記憶することと、検出器27が出力した画像形状に係る検出データを取得することと、取得した検出データに基づいて、複数の画像補正から、推奨補正を通知することと、を携帯端末50に実行させる。
投射画像PGの画像形状を補正するユーザーは、投射画像PGの画像形状を調整する際に、好ましい画像補正を把握することができる。ユーザーは、適切な画像補正を選択し易くなる。
【0169】
図21は、補正メニュー画面200の構成を示している。補正メニュー画面200は、タッチパネル51に表示される。補正メニュー画面200は、投射面SCに投射されるメニュー画面100と同等の機能を有する。ユーザーは、補正メニュー画面200に対して所定の操作入力を行うことによって、所望の画像補正を選択する。補正メニュー画面200は、推奨補正アイコン201と、台形補正アイコン203と、Quick Corner補正アイコン205と、ポイント補正アイコン207と、曲面投射補正アイコン209と、キャンセルアイコン215と、を備える。補正メニュー画面200は、選択画面の一例に対応する。
【0170】
推奨補正アイコン201は、ユーザーが推奨補正を問い合わせるときに操作入力される。推奨補正アイコン201は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、推奨補正アイコン201に対して所定の操作入力を行ったとき、推奨補正要求が端末制御ユニット60に送信される。端末制御ユニット60は、推奨補正を含む端末表示画面220をタッチパネル51に表示させる。所定の操作入力は、推奨補正アイコン201へのクリック入力である。
【0171】
ユーザーが、推奨補正アイコン201に対して所定の操作入力を行ったとき、端末制御ユニット60は、検出データを取得する。端末制御ユニット60に含まれる端末データ処理部61は、取得した検出データに基づいて、推奨補正を決定する。端末データ処理部61は、推奨補正を示す端末推奨指示データを生成する。端末通知制御部63は、端末推奨指示データを含む端末送信データを生成し、タッチパネル51に送信する。タッチパネル51は、端末送信データに基づいて、端末表示画面220を表示する。端末表示画面220は、後述される。
【0172】
台形補正アイコン203は、ユーザーが台形補正を実行するときに操作入力される。台形補正アイコン203は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、台形補正アイコン203に対して所定の操作入力を行ったとき、携帯端末50は、後述する第1端末補正画面230aを表示する。第1端末補正画面230aは、台形補正を実施可能な画面である。
【0173】
Quick Corner補正アイコン205は、ユーザーがQuick Corner補正を実行するときに操作入力される。Quick Corner補正アイコン205は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、Quick Corner補正アイコン205に対して所定の操作入力を行ったとき、携帯端末50は、図示しない端末Quick Corner補正画面を表示する。端末Quick Corner補正画面は、投射画像PGの各コーナーをZ軸に沿った方向、もしくはY軸に沿った方向に移動させる画面である。
【0174】
ポイント補正アイコン207は、ユーザーがポイント補正を実行するときに操作入力される。ポイント補正アイコン207は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、ポイント補正アイコン207に対して所定の操作入力を行ったとき、携帯端末50は、図示しない端末ポイント補正画面を表示する。端末ポイント補正画面は、投射画像PG内に格子状に配置された格子点LPもしくはグリッド線GLを移動させる画面である。
【0175】
曲面投射補正アイコン209は、ユーザーが曲面投射補正を実行するときに操作入力される。曲面投射補正アイコン209は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、曲面投射補正アイコン209に対して所定の操作入力を行ったとき、携帯端末50は、図示しない端末曲面投射補正画面を表示する。端末曲面投射補正画面は、球面、もしくは曲面の投射面SCに投射された投射画像PGの画像形状を補正させる画面である。
【0176】
キャンセルアイコン215は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、キャンセルアイコン215に対して所定の操作入力を行ったとき、携帯端末50は、補正メニュー画面200から他の端末画面に表示を切り替えさせる。補正メニュー画面200内のキャンセルアイコン215に対して操作入力がされたとき、一例として、携帯端末50は、画面解像度等の各種設定を選択可能な端末設定画面をタッチパネル51に表示させる。端末設定画面は、図示されない。キャンセルアイコン215は、各種端末画面に表示される。
【0177】
図22は、端末表示画面220の概略構成を示している。端末表示画面220は、タッチパネル51に表示される。端末表示画面220は、表示画面120と同様に、推奨補正を表示する。
図22は、端末表示画面220の一例である第1端末表示画面220aを示している。第1端末表示画面220aは、端末通知制御部63から送信される端末送信データに基づいて表示される。第1端末表示画面220aは、第1推奨補正表示領域221aと、投射画像表示領域225と、キャンセルアイコン215と、許諾アイコン217と、を表示する。
【0178】
第1推奨補正表示領域221aは、推奨補正表示領域221の一例である。推奨補正表示領域221は、推奨補正を表示する。第1端末表示画面220aは、第1推奨補正表示領域221aに推奨補正を表示することによって、ユーザーに推奨補正を通知する。
図22に示す第1推奨補正表示領域221aが表示する推奨補正は、台形補正である。
【0179】
投射画像表示領域225は、投射画像PGの画像形状を表示する。投射画像表示領域225は、端末制御ユニット60で推定される投射画像PGの画像形状、もしくは端末制御ユニットで算出される投射画像PGの画像形状を表示する。
図22に示す投射画像表示領域225は、第1表示画像227aを表示する。
【0180】
第1表示画像227aは、表示画像227の一例である。端末制御ユニット60は、検出データに基づいて、投射画像表示領域225に表示される表示画像227を生成する。
図22に示す投射画像表示領域225は、生成された第1表示画像227aを表示する。ユーザーは、第1表示画像227aを視認することによって、推奨補正の妥当性を確認することができる。
【0181】
キャンセルアイコン215は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第1端末表示画面220aに示されるキャンセルアイコン215に対して所定の操作入力を行ったとき、携帯端末50は、第1端末表示画面220aから補正メニュー画面200に表示を切り替えさせる。ユーザーは、推奨補正を選択しないとき、キャンセルアイコン215に対して操作入力を行う。キャンセルアイコン215への操作入力は、推奨補正がユーザーによって選択されないことを示す。
【0182】
許諾アイコン217は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第1端末表示画面220aに示される許諾アイコン217に対して所定の操作入力を行ったとき、携帯端末50は、第1端末補正画面230aをタッチパネル51に表示させる。ユーザーは、推奨補正を選択するとき、許諾アイコン217に対して操作入力を行う。許諾アイコン217への操作入力は、推奨補正がユーザーによって選択されることを示す。
【0183】
図23は、端末補正画面230の概略構成を示している。端末補正画面230は、タッチパネル51に表示される。端末補正画面230は、画像補正画面130と同様に、投射画像PGの画像形状を補正することができる。
図23は、端末補正画面230の一例である第1端末補正画面230aを示している。第1端末補正画面230aは、第1補正値調整欄231と、第2補正値調整欄233と、キャンセルアイコン215と、許諾アイコン217と、を備える。第1端末補正画面230aを含む端末補正画面230は、補正画面の一例に対応する。
【0184】
携帯端末50は、端末補正画面230をタッチパネル51に表示させるとき、プロジェクター10に投射画像PGを投射面SCに投射させることが好ましい。ユーザーは、投射画像PGを視認している状態で、端末補正画面230に対して操作入力を行うことができる。
【0185】
第1補正値調整欄231は、タテ台形補正を実行するときのタテ補正値の入力を受け付ける。ユーザーは、第1補正値調整欄231に対して所定の操作入力を行うことによって、タテ補正値を入力する。入力されるタテ補正値は、投射画像PGの+Z方向の辺の長さ、もしくは-Z方向の辺の長さを調整する値である。タテ補正値は、投射画像PGの+Z方向の辺の長さに対する-Z方向の辺の長さの比率を調整する値でもよい。
【0186】
第2補正値調整欄233は、ヨコ台形補正を実行するときのヨコ補正値の入力を受け付ける。ユーザーは、第2補正値調整欄233に対して所定の操作入力を行うことによって、ヨコ補正値を入力する。入力されるヨコ補正値は、投射画像PGの+Y方向の辺の長さ、もしくは-Y方向の辺の長さを調整する値である。ヨコ補正値は、投射画像PGの+Y方向の辺の長さに対する-Y方向の辺の長さの比率を調整する値でもよい。
【0187】
キャンセルアイコン215は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第1端末補正画面230aに示されるキャンセルアイコン215に対して所定の操作入力を行ったとき、携帯端末50は、第1端末補正画面230aから補正メニュー画面200に表示を切り替えさせる。
【0188】
許諾アイコン217は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第1端末補正画面230aに示される許諾アイコン217に対して所定の操作入力を行ったとき、携帯端末50は、ヨコ補正値等を用いて投射画像PGの画像形状をプロジェクター10に補正させる。携帯端末50は、プロジェクター10にヨコ補正値等で画像形状が補正された投射画像PGを投射面SCに投射させてもよい。
【0189】
図24は、端末表示画面220の概略構成を示している。
図24は、端末表示画面220の一例である第2端末表示画面220bを示している。第2端末表示画面220bは、端末通知制御部63から送信される端末送信データに基づいて表示される。第2端末表示画面220bは、第1端末表示画面220aと同様に、第2推奨補正表示領域221bと、投射画像表示領域225と、キャンセルアイコン215と、許諾アイコン217と、を表示する。第2端末表示画面220bは、第1端末表示画面220aと異なる表示例である。
【0190】
第2推奨補正表示領域221bは、推奨補正表示領域221の一例である。第2端末表示画面220bは、第2推奨補正表示領域221bに推奨補正を表示することによって、ユーザーに推奨補正を通知する。
図24に示す第2推奨補正表示領域221bが表示する推奨補正は、タテ台形補正である。
【0191】
投射画像表示領域225は、第2表示画像227bを表示する。第2表示画像227bは、表示画像227の一例である。
図24に示す投射画像表示領域225は、検出データに基づいて生成された第2表示画像227bを表示する。第2表示画像227bは、上辺と下辺が平行、もしくは略平行な台形である。上辺の長さは、下辺の長さよりも長い。
【0192】
キャンセルアイコン215は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第2端末表示画面220bに示されるキャンセルアイコン215に対して所定の操作入力を行ったとき、携帯端末50は、第2端末表示画面220bから補正メニュー画面200に表示を切り替えさせる。ユーザーは、推奨補正を選択しないとき、キャンセルアイコン215に対して操作入力を行う。キャンセルアイコン215への操作入力は、推奨補正がユーザーによって選択されないことを示す。
【0193】
許諾アイコン217は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第2端末表示画面220bに示される許諾アイコン217に対して所定の操作入力を行ったとき、携帯端末50は、第2端末補正画面230bをタッチパネル51に表示させる。ユーザーは、推奨補正を選択するとき、許諾アイコン217に対して操作入力を行う。許諾アイコン217への操作入力は、推奨補正がユーザーによって選択されることを示す。
【0194】
図25は、端末補正画面230の概略構成を示している。端末補正画面230は、タッチパネル51に表示される。
図25は、端末補正画面230の一例である第2端末補正画面230bを示している。第2端末補正画面230bは、第1端末補正画面230aと同様に、第1補正値調整欄231と、第2補正値調整欄233と、キャンセルアイコン215と、許諾アイコン217と、を備える。
【0195】
第2端末補正画面230bは、第2端末表示画面220bに表示される推奨補正に対応した表示様態で表示される。第2端末補正画面230bは、第2補正値調整欄233をグレーアウト表示している。第2端末補正画面230bは、第2補正値調整欄233を操作不能に表示する。第2端末補正画面230bは、タテ台形補正に対応して、第1補正値調整欄231を操作入力可能に表示する。第2端末補正画面230bは、第2補正値調整欄233をグレーアウト表示しているが、これに限定されない。第2端末補正画面230bには、一例として、第2補正値調整欄233が表示されなくてもよい。端末補正画面230は、推奨補正に対応する表示様態で表示される。
【0196】
図26は、端末表示画面220の概略構成を示している。
図26は、端末表示画面220の一例である第3端末表示画面220cを示している。第3端末表示画面220cは、端末通知制御部63から送信される端末送信データに基づいて表示される。第3端末表示画面220cは、第1端末表示画面220aと同様に、第3推奨補正表示領域221cと、投射画像表示領域225と、キャンセルアイコン215と、許諾アイコン217と、を表示する。第3端末表示画面220cは、第1端末表示画面220a、及び第2端末表示画面220bと異なる表示例である。第3端末表示画面220cは、補正不要が端末データ処理部61で決定された推奨補正であるときに表示される。
【0197】
第3推奨補正表示領域221cは、推奨補正表示領域221の一例である。第3端末表示画面220cは、第3推奨補正表示領域221cに推奨補正を表示することによって、ユーザーに推奨補正を通知する。
図26に示す第3推奨補正表示領域221cが表示する推奨補正は、補正不要である。補正不要は、画像補正が必要ないことを示す。端末データ処理部61によって決定された推奨補正が補正不要であるとき、第3推奨補正表示領域221cは、推奨補正として、補正不要を表示する。
【0198】
投射画像表示領域225は、第3表示画像227cを表示する。第3表示画像227cは、表示画像227の一例である。
図26に示す投射画像表示領域225は、検出データに基づいて推定された第3表示画像227cを表示する。第3表示画像227cは、長方形である。
【0199】
キャンセルアイコン215は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第3端末表示画面220cに示されるキャンセルアイコン215に対して所定の操作入力を行ったとき、携帯端末50は、第3端末表示画面220cから補正メニュー画面200に表示を切り替えさせる。ユーザーは、推奨補正を選択しないとき、キャンセルアイコン215に対して操作入力を行う。キャンセルアイコン215への操作入力は、推奨補正がユーザーによって選択されないことを示す。
【0200】
許諾アイコン217は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第3端末表示画面220cに示される許諾アイコン217に対して所定の操作入力を行ったとき、携帯端末50は、推奨補正に対応する端末補正画面230をタッチパネル51に表示させる。ユーザーは、推奨補正を選択するとき、許諾アイコン217に対して操作入力を行う。許諾アイコン217への操作入力は、推奨補正がユーザーによって選択されることを示す。
【0201】
図27は、端末表示画面220の概略構成を示している。
図27は、端末表示画面220の一例である第4端末表示画面220dを示している。第4端末表示画面220dは、端末通知制御部63から送信される端末送信データに基づいて表示される。第4端末表示画面220dは、第1端末表示画面220aと同様に、第4推奨補正表示領域221dと、投射画像表示領域225と、キャンセルアイコン215と、許諾アイコン217と、を表示する。第4端末表示画面220dは、第1端末表示画面220a等と異なる表示例である。第4端末表示画面220dは、複数の推奨補正を表示する。
【0202】
第4推奨補正表示領域221dは、推奨補正表示領域221の一例である。第4端末表示画面220dは、第4推奨補正表示領域221dに推奨補正を表示することによって、ユーザーに推奨補正を通知する。
図27に示す第4推奨補正表示領域221dが表示する推奨補正は、曲面投射補正、及びQuick Cornaer補正である。第4推奨補正表示領域221dは、2つの画像補正を表示する。推奨補正表示領域221は、複数の推奨補正を表示することができる。第4推奨補正表示領域221dは、2つの推奨補正の優先順位を示している。第4推奨補正表示領域221dは、曲面投射補正、Quick Cornaer補正の順の優先順位を示している。推奨補正表示領域221は、複数の推奨補正の優先順位を表示することができる。
【0203】
投射画像表示領域225は、第4表示画像227dを表示する。第4表示画像227dは、表示画像227の一例である。
図27に示す投射画像表示領域225は、検出データに基づいて推定された第4表示画像227dを表示する。投射画像表示領域225は、端末データ処理部61が推定した投射画像PGの画像形状、もしくは算出した投射画像PGの画像形状を表示する。
【0204】
キャンセルアイコン215は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第4端末表示画面220dに示されるキャンセルアイコン215に対して所定の操作入力を行ったとき、携帯端末50は、第4端末表示画面220dから補正メニュー画面200に表示を切り替えさせる。ユーザーは、推奨補正を選択しないとき、キャンセルアイコン215に対して操作入力を行う。キャンセルアイコン215への操作入力は、推奨補正がユーザーによって選択されないことを示す。
【0205】
許諾アイコン217は、ユーザーによる操作入力を受け付ける。ユーザーが、第4端末表示画面220dに示される許諾アイコン217に対して所定の操作入力を行ったとき、携帯端末50は、曲面投射補正に対応する端末補正画面230をタッチパネル51に表示させる。ユーザーが曲面投射補正を行った後、Quick Cornaer補正に対応する端末補正画面230をタッチパネル51に表示させる。ユーザーは、推奨補正を選択するとき、許諾アイコン217に対して操作入力を行う。許諾アイコン217への操作入力は、推奨補正がユーザーによって選択されることを示す。
【0206】
以下に、本開示のまとめが付記される。
付記1
本開示の補正方法は、プロジェクターで投射される投射画像の画像形状を補正する幾何学歪み補正を複数記憶することと、センサーが出力した前記画像形状に係るセンサー出力データを取得することと、取得した前記センサー出力データに基づいて、複数の前記幾何学歪み補正から、推奨幾何学歪み補正を通知することと、を含む。
投射画像の画像形状を補正するユーザーは、複数の幾何学歪み補正から、センサー出力データに基づいて、投射された投射画像の画像形状を調整する際に好ましい幾何学歪み補正を推奨幾何学歪み補正として確認することができる。ユーザーは、複数の幾何学歪み補正から、適切な幾何学歪み補正を選択し易くなる。
【0207】
付記2
本開示の補正方法は、付記1に記載の補正方法であって、前記推奨幾何学歪み補正が選択されたとき、前記推奨幾何学歪み補正に対応する補正画面を表示することと、前記推奨幾何学歪み補正が選択されないとき、複数の前記幾何学歪み補正から1つを選択する選択画面を表示することと、をさらに含む。
投射画像の画像形状を補正するユーザーは、推奨幾何学歪み補正を選択すると、対応する補正画面が表示されるので、投射画像の画像形状の補正を行うことができる。ユーザーが幾何学歪み補正に関する知識を有している場合には、ユーザーは、所望の幾何学歪み補正を選択することができる。
【0208】
付記3
本開示のプログラムは、プロジェクターで投射される投射画像の画像形状を補正する幾何学歪み補正を複数記憶することと、センサーが出力した前記画像形状に係るセンサー出力データを取得することと、取得した前記センサー出力データに基づいて、複数の前記幾何学歪み補正から、推奨幾何学歪み補正を決定することと、前記推奨幾何学歪み補正を通知することと、を制御装置に実行させる。
投射画像の画像形状を補正するユーザーは、投射画像の画像形状を調整する際に、センサー出力データに基づいて、好ましい幾何学歪み補正を把握することができる。ユーザーは、適切な幾何学歪み補正を選択し易くなる。
【0209】
付記4
本開示のプロジェクターは、投射画像を投射面に投射する光学装置と、前記投射画像の画像形状に係るセンサー出力データを出力するセンサーと、前記センサー出力データを取得する制御部と、複数の幾何学歪み補正を記憶するメモリーと、を備え、前記制御部は、前記センサー出力データに基づいて、前記複数の幾何学歪み補正から、推奨幾何学歪み補正を決定することと、前記推奨幾何学歪み補正を示す通知データを生成することと、前記通知データに基づいて、前記光学装置を用いて前記推奨幾何学歪み補正を前記投射面に投射することで通知することと、を実行する。
プロジェクターは、ユーザーが投射画像の画像形状を補正するときに、センサー出力データに基づいて、好ましい幾何学歪み補正を推奨幾何学歪み補正としてユーザーに提示することができる。ユーザーは、表示された推奨幾何学歪み補正を確認することによって、好ましい幾何学歪み補正を選択し易くなる。
【0210】
付記5
本開示のプロジェクターは、付記4に記載のプロジェクターであって、前記センサーは、前記光学装置の傾きを検出する角度センサーであり、前記センサー出力データは、前記光学装置の傾きを示す傾斜角度データである。
プロジェクターが水平面に対して傾いて設置された場合に、プロジェクターは、傾きに対応した幾何学歪み補正を推奨することができる。
【0211】
付記6
本開示のプロジェクターは、付記4に記載のプロジェクターであって、前記センサーは、前記投射面を撮像するカメラであり、前記センサー出力データは、前記光学装置が前記投射面に投射した前記投射画像の前記画像形状を示す投射画像データである。
プロジェクターは、投射面に投射された投射画像の画像形状を検出することによって、画像形状に対応した幾何学歪み補正を推奨することができる。
【0212】
付記7
本開示のプロジェクターは、付記6に記載のプロジェクターであって、前記制御部は、取得した前記投射画像データを用いて、前記カメラと前記投射面との相対位置を推定することと、前記相対位置に基づいて、前記推奨幾何学歪み補正を決定することと、を実行する。
プロジェクターは、カメラを備えたプロジェクターと投射面との位置関係を推定することによって、投射画像の画像形状を調整し易い幾何学歪み補正を推奨することができる。
【0213】
付記8
本開示のプロジェクターは、付記4に記載のプロジェクターであって、前記センサーは、前記投射面までの距離を測定する測距センサーであり、前記センサー出力データは、前記センサーから前記投射面内の第1位置までの第1距離、及び前記センサーから前記投射面内の前記第1位置とは異なる第2位置までの第2距離を含む距離データ群である。
プロジェクターは、プロジェクターに対する投射面の相対位置を把握することができる。プロジェクターは、投射画像の画像形状を調整し易い幾何学歪み補正を推奨することができる。
【0214】
付記9
本開示のプロジェクターは、付記8に記載のプロジェクターであって、前記制御部は、取得した前記距離データ群を用いて、前記投射面の投射面形状を推定することと、前記投射面形状に基づいて、前記推奨幾何学歪み補正を決定することと、を実行する。
プロジェクターは、投射面の投射面形状を推定することによって、投射画像の画像形状を調整し易い幾何学歪み補正を推奨することができる。
【符号の説明】
【0215】
1…投射システム、10…プロジェクター、10a…第1プロジェクター、10b…第2プロジェクター、10c…第3プロジェクター、11…操作パネル、13…入力ボタン、15…メモリー、20…制御ユニット、21…データ処理部、23…通知制御部、25…通信インターフェイス、27…検出器、27a…傾斜センサー、27b…撮像ユニット、27c…TOFカメラ、30…投射ユニット、31…光源、31a…光源部、31b…リフレクター、33…液晶ライトバルブ、33a…画素領域、33B…青色光用液晶ライトバルブ、33G…緑色光用液晶ライトバルブ、33R…赤色光用液晶ライトバルブ、33p…画素、35…ライトバルブ駆動部、37…投射レンズ、50…携帯端末、51…タッチパネル、55…端末メモリー、60…端末制御ユニット、61…端末データ処理部、63…端末通知制御部、65…端末通信インターフェイス、67…カメラユニット、100…メニュー画面、100a…第1メニュー画面、100b…第2メニュー画面、101…推奨補正ボタン、103…台形補正ボタン、105…Quick Corner補正ボタン、107…ポイント補正ボタン、109…曲面投射補正ボタン、111…操作ガイド、111a…第1操作ガイド、111b…第2操作ガイド、111c…第3操作ガイド、115…戻るボタン、117…決定ボタン、120…表示画面、120a…第1表示画面、120b…第2表示画面、120c…第3表示画面、121…表示領域、121a…第1表示領域、121b…第2表示領域、121c…第3表示領域、121d…第4表示領域、130…画像補正画面、130a…第1画像補正画面、130b…第2画像補正画面、130c…第3画像補正画面、131…タテ補正値調整欄、133…ヨコ補正値調整欄、133a…右辺縮小ボタン、133b…左辺縮小ボタン、135…詳細推奨補正表示欄、200…補正メニュー画面、201…推奨補正アイコン、203…台形補正アイコン、205…Quick Corner補正アイコン、207…ポイント補正アイコン、209…曲面投射補正アイコン、215…キャンセルアイコン、217…許諾アイコン、220…端末表示画面、220a…第1端末表示画面、220b…第2端末表示画面、220c…第3端末表示画面、220d…第4端末表示画面、221…推奨補正表示領域、221a…第1推奨補正表示領域、221b…第2推奨補正表示領域、221c…第3推奨補正表示領域、221d…第4推奨補正表示領域、225…投射画像表示領域、227…表示画像、227a…第1表示画像、227b…第2表示画像、227c…第3表示画像、227d…第4表示画像、230…端末補正画面、230a…第1端末補正画面、230b…第2端末補正画面、231…第1補正値調整欄、233…第2補正値調整欄、CL…補正リスト、CP…制御プログラム、d1…第1マーク間距離、d2…第2マーク間距離、d3…第3マーク間距離、d4…第4マーク間距離、E1…第1領域、E2…第2領域、E3…第3領域、E4…第4領域、E5…第5領域、GL…グリッド線、HL…水平線、LP…格子点、MG…マーク画像、MG1…第1マーク画像、MG2…第2マーク画像、MG3…第3マーク画像、MG4…第4マーク画像、MP…測定点、MP1…第1測定点、MP2…第2測定点、MP3…第3測定点、MP4…第4測定点、PG…投射画像、SC…投射面、ST…設置台、TP…制御アプリ、θ…傾斜角。