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特開2024-27291パネル設置具とそれを使用したパネル設置構造
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  • 特開-パネル設置具とそれを使用したパネル設置構造 図1
  • 特開-パネル設置具とそれを使用したパネル設置構造 図2
  • 特開-パネル設置具とそれを使用したパネル設置構造 図3
  • 特開-パネル設置具とそれを使用したパネル設置構造 図4
  • 特開-パネル設置具とそれを使用したパネル設置構造 図5
  • 特開-パネル設置具とそれを使用したパネル設置構造 図6
  • 特開-パネル設置具とそれを使用したパネル設置構造 図7
  • 特開-パネル設置具とそれを使用したパネル設置構造 図8
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027291
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】パネル設置具とそれを使用したパネル設置構造
(51)【国際特許分類】
   E04D 13/00 20060101AFI20240222BHJP
   H02S 20/23 20140101ALI20240222BHJP
   E04D 13/18 20180101ALN20240222BHJP
【FI】
E04D13/00 K
H02S20/23 B
E04D13/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022129974
(22)【出願日】2022-08-17
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 株式会社マルナカは、令和4年7月8日に有限会社カインドに、中島一夫が発明したパネル設置具とそれを使用したパネル設置構造を販売した。
(71)【出願人】
【識別番号】000247971
【氏名又は名称】株式会社マルナカ
(74)【代理人】
【識別番号】100144749
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正英
(74)【代理人】
【識別番号】100076369
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正治
(72)【発明者】
【氏名】中島 一夫
【テーマコード(参考)】
2E108
【Fターム(参考)】
2E108KK01
2E108LL01
2E108MM05
(57)【要約】
【課題】 パネルを、水平な支持台の上に下り傾斜に設置固定できるパネル設置具と、パネル設置構造を提供する。
【解決手段】 二つの挟着片の天板を上下に重ね、重ねた両天板をネジ軸で貫通し、ネジ軸に連結ナットを螺合し、連結ナットを緩めると一方又は双方の挟着片が開き、連結ナットを締め付けると開いた挟着片が閉じるようにしてあり、二つの挟着片は、一方又は双方が開いた状態で支持台の上から当該支持台の両外側に被せることができ、連結ナットを締め付けると、開いていた挟着片が閉じて、両挟着片で支持台をその両外側から挟着保持することができ、重ねた両天板のうち上側の天板にパネルを設置できる高設置部とそれよりも高さの低い低設置部があるパネル設置具である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持台に固定でき、パネルを載せることのできるパネル設置具において、
二つの挟着片の天板を上下に重ね、重ねた両天板をネジ軸で貫通し、そのネジ軸に連結ナットを螺合し、その連結ナットを緩めると一方又は双方の挟着片が開き、連結ナットを締め付けると開いた挟着片が閉じるようにしてあり、
二つの挟着片は、一方又は双方が開いた状態で支持台の上から当該支持台の両外側に被せることができ、連結ナットを締め付けると、開いていた挟着片が閉じて、両挟着片で支持台をその両外側から挟着保持することができ、
上下に重ねた両天板のうち上側の天板にパネルを設置できる高設置部とそれよりも高さの低い低設置部がある、
ことを特徴とするパネル設置具。
【請求項2】
支持台に固定でき、パネルを載せることのできるパネル設置具において、
二つの挟着片の天板を上下に重ね、重ねた両天板をネジ軸で貫通し、そのネジ軸に連結ナットを螺合し、その連結ナットを緩めると一方又は双方の挟着片が開き、連結ナットを締め付けると開いた挟着片が閉じるようにしてあり、
二つの挟着片は、一方又は双方が開いた状態で支持台の上から当該支持台の両外側に被せることができ、連結ナットを締め付けると、開いていた挟着片が閉じて、両挟着片で支持台をその両外側から挟着保持することができ、
上下に重ねた両天板のうち上側の天板にパネルを設置できる高設置部とそれよりも高さの低い低設置部があり、
高設置部と低設置部がネジ軸の両外側にある、
ことを特徴とするパネル設置具。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のパネル設置具において、
高設置部に前後方向位置決め突起があり、低設置部に横方向位置決め突起があり、
前後方向位置決め突起は高設置部よりも上方に突出して、高設置部の上に設置するパネルを突き当てて当該パネルの前後方向の設置位置を決めることができ、
横方向方位置決め突起は低設置部よりも上方に突出して、低設置部の上に設置するパネルを突き当てて当該パネルの横方向の設置位置を決めることができるようにしてある、
ことを特徴とするパネル設置具。
【請求項4】
支持台に固定されたパネル設置具の上に、パネルが設置固定されたパネル設置構造において、
パネル設置具が請求項1又は請求項2記載のパネル設置具であり、
パネル設置具が支持台の上方側と下方側の二以上の箇所に固定され、それらパネル設置具は高設置部を支持台の下方側、低設置部を支持台の上方側にして支持台に固定され、
上方側のパネル設置具の高設置部の上にパネルの上端部が、下方側のパネル設置具の低設置部の上に当該パネルの下端部が設置され、
パネル設置具の上に設置されたパネルの上に押さえ具を被せ、ネジ軸に螺合した固定ナットを締め付けて前記押さえ具をその下のパネルに押しつけることにより、パネルをパネル設置具に固定して、パネルを支持台の上方側から下方側に向けて下り傾斜に設置固定した、
ことを特徴とするパネル設置構造。
【請求項5】
支持台に固定されたパネル設置具の上に、パネルが設置固定されたパネル設置構造において、
パネル設置具が請求項1又は請求項2記載のパネル設置具であり、
パネル設置具が支持台の上方側と下方側の二以上の箇所に固定され、それらパネル設置具は高設置部を支持台の下方側、低設置部を支持台の上方側にして支持台に固定され、
上方側のパネル設置具の高設置部の上にパネルの上端部が、下方側のパネル設置具の低設置部の上に当該パネルの下端部が設置され、
前記パネル設置具の上へのパネルの設置固定の繰り返しにより、所望枚数のパネルを設置し、
パネル設置具の上に設置されたパネルの上に押さえ具を被せ、ネジ軸に螺合した固定ナットを締め付けて前記押さえ具をその下のパネルに押しつけることにより、パネルをパネル設置具に固定して、パネルを支持台の上方側から下方側に向けて下り傾斜に設置固定した、
ことを特徴とするパネル設置構造。
【請求項6】
支持台に固定されたパネル設置具の上に、パネルが設置固定されたパネル設置構造において、
パネル設置具が請求項1又は請求項2記載のパネル設置具であり、
パネル設置具が支持台の長手方向上方側と、下方側と、両者の間の中間部に固定され、それらパネル設置具は高設置部を支持台の下方側、低設置部を支持台の上方側にして支持台に固定され、
上方側のパネル設置具の高設置部の上に上段パネルの上端部が、その下の中間部のパネル設置具の低設置部の上に上段パネルの下端部が設置固定され、
中段パネル設置具の高設置部の上に中段パネルの上端部が、その下方側の中段パネル設置具の低設置部の上に中段パネルの下端部が設置され、この繰り返しにより二枚以上の中段パネルが支持台の上方側から下方側に向けて下り傾斜に設置され、
下段パネル設置具の上に、下段パネルの下端部が設置され、
前記パネル設置具の上に設置されたパネルの上に押さえ具を被せ、ネジ軸に螺合した固定ナットを締め付けて前記押さえ具をその下のパネルに押しつけることによりパネルをパネル設置具に固定して、パネルを支持台の上方側から下方側に向けて下り傾斜に設置固定した、
ことを特徴とするパネル設置構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光パネルをはじめとする各種パネルを、屋根のハゼや、地上に設けた架台等の上に設置固定することができるパネル設置具と、そのパネル設置具を使用したパネル設置構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ハゼ屋根の上に太陽光パネルを設置することがある。ハゼ(馳又は鈎)には立平ハゼ、立巻ハゼといった各種形状のものがある。いずれのハゼも二枚の金属製の端を折り曲げ、引っ掛け合わせて形成されている。ハゼを備えた屋根は、通常、ハゼ屋根と呼ばれている。ハゼとそれに取り付ける取付部材の例として特許文献1がある。また、ハゼに固定具を取り付け、その固定具の上に太陽光パネルを設置するものが知られている(特許文献2、3)。
【0003】
太陽光パネルは屋根の上のみならず、地上に設けた架台の上に設置固定する場合もある。いずれに設置する場合も、採光効率を高めるために、太陽光パネルを太陽に向けて下り傾斜に設置している。ハゼ屋根が下り傾斜の場合は、固定具をハゼに取り付け、その固定具の上に太陽光パネルを取り付けると、太陽光パネルの上面がハゼ屋根の傾斜に沿って自然に下り傾斜になる。固定具を下り傾斜の架台の上に設置し、その固定具の上に太陽光パネルを設置した場合も同様である。しかし、太陽光パネルを設置する屋根や架台(設置場所)は必ずしも傾斜しているとは限らない。例えば、ドーム形状の屋根の場合は、一部に、傾斜が緩やかで略水平な箇所がある。ドーム形状の屋根以外でも、水平な箇所がある。そのような水平(略水平を含む:以下において同じ)な箇所に太陽光パネルを設置すると、太陽光パネルが太陽に向かって下り傾斜にならず、採光効率が低下する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-155515号公報
【特許文献2】特開2021-116668号公報
【特許文献3】実用新案登録第3225844号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の解決課題は、太陽光パネルや他のパネル(以下、これらを「パネル」という。)を、水平なハゼや架台等(以下、これらを「支持台」という。)の上に下り傾斜に設置固定できるパネル設置具と、パネル設置構造の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[パネル設置具]
本発明のパネル設置具は、対向する二つの挟着片を備えている。両挟着片は天板と、支持台を挟着保持できる保持部を備えており、上下に重ねると上になる天板には高設置部とそれよりも高さの低い低設置部がある。上下に重ねた両天板をネジ軸で上下に貫通してネジ軸の上部を高設置部と低設置部の間に突出させ、ネジ軸の上部に連結ナットを螺合して二つの挟着片を連結してある。連結ナットを緩めると挟着片の保持部が開いて保持部を支持台の上から支持台の両外側に被せることができ、被せた状態で連結ナットを締め付けると保持部が閉じて、保持部で支持台を挟着保持することができるようにしてある。
【0007】
[パネル設置構造]
本発明のパネル設置構造は、前記パネル設置具を支持台に二以上取り付け、一つのパネル設置具の高設置部の上にパネルの上端部を設置固定し、低設置部の上にパネルの下端部を設置固定して、パネルを高部側から低部側に向けて下り傾斜にしてある。
【発明の効果】
【0008】
本発明のパネル設置具には、高設置部とそれよりも高さの低い低設置部があるため、一枚のパネルを高設置部と低設置部に跨がせて設置固定すると、支持台が水平であってもパネルを下り傾斜させて設置固定することができる。
【0009】
本発明のパネル設置構造は、一枚のパネルを、支持台に取り付けたパネル設置具の高設置部と低設置部に跨がせて設置固定してあるので、支持台が水平であっても、パネルは下り傾斜になる。このため、太陽光パネルの場合は太陽に向けて下り傾斜になり、採光効率が高まる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明のパネル設置構造の一例を示す斜視図。
図2】本発明のパネル設置構造の側面図。
図3】本発明のパネル設置具の斜視図。
図4】本発明のパネル設置具の分解図。
図5】本発明のパネル設置具の一方の挟着片が開いた状態の説明図。
図6図2のパネル設置構造の右端固定箇所の説明図。
図7図2のパネル設置構造の中間固定箇所の説明図。
図8図2のパネル設置構造の左端固定箇所の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(実施形態)
本発明のパネル設置具とパネル設置構造の実施形態の一例を、図面を参照して説明する。この実施形態では、屋根のハゼに固定できるパネル設置具と、ハゼに固定したパネル設置具の上に太陽光パネルを設置固定した場合を一例として説明する。
【0012】
[パネル設置具]
本発明のパネル設置具1(図1)は、図3図4のように金属製の二枚の挟着片2、3を対向させ、挟着片2の天板4と挟着片3の天板5を上下に重ね、両天板4、5をネジ軸6で貫通し、そのネジ軸6に連結ナット7を螺合し、連結ナット7を締め付けて二枚の挟着片2、3を連結してある。図4のNは汎用のスプリングワッシャ、Mは汎用の平ワッシャである。
【0013】
天板4、5は夫々の挟着片2、3の上部をL字状に曲げて形成されている。
【0014】
上の天板4には嵌合孔4a(図4)が、下の天板5には嵌合爪5a(図4)がある。両天板4、5を上下に重ねるとき、上の天板4の嵌合孔4aに、下の天板5の嵌合爪5aを図5のように差し込むと両天板4、5を位置決めし易くなる。嵌合孔4aは窪みであってもよく、嵌合爪5aはその窪みに嵌合できる他の形状の突起であってもよい。いずれの場合も、両天板4、5を位置決めできる形状であればよい。
【0015】
上の天板4の上面には高設置部10と、高設置部10よりも低い平面状の低設置部11がある。高設置部10と低設置部11は天板4の上に突出しているネジ軸6の両外側に設けてある。高設置部10は挟着片2の天板4の上面に下向きコ字状のブラケット12を取り付けて形成してある。高設置部10には前後方向位置決め突起13がある。前後方向位置決め突起13は高設置部10の上面よりも上方に突出している。低設置部11の横幅方向一端側には横方向位置決め突起14がある。横方向位置決め突起14は低設置部11の上面よりも上方に突出している。
【0016】
ネジ軸6は一方の挟着片3の天板5の内面(裏面)に固定してあり、その天板5の貫通孔15(図4)から他方の挟着片2の天板4の横長孔16(図4)を貫通して上方に突出している。
【0017】
連結ナット7はネジ軸6の上部に螺合してあり、螺合を緩めると二枚の挟着片2、3の連結が緩んで、ネジ軸6が固定されている一方の挟着片3が図5のようにネジ軸6ごと傾いて、挟着片3の保持部9が右(図5の矢印A方向)に開くようにしてある。連結ナット7の螺合を締め付けると、傾いた挟着片3が他方の挟着片2側に自動的に引き寄せられて保持部9が左(図5の矢印B方向)に閉じるようにしてある。このとき、一方の挟着片3の保持部9の内側に突出している規制突起17(図4)の先端面17aが、他方の挟着片2の保持部8の内面に突き当たって、それ以上は閉じないようにしてある。
【0018】
ネジ軸6は重ねた二枚の天板4、5のいずれにも固定せずに、下の天板5の内側から上の天板4の上方まで突出させ、その突出部に連結ナット7を螺合することもできる。この場合は、連結ナット7を緩めると二枚の挟着片2、3の保持部8、9が両外側に広がり、連結ナット7を締め付けると両保持部8、9が自動的に閉じるようになる。
【0019】
[ハゼへのパネル設置具の取り付け]
本発明のパネル設置具1をハゼに取り付けるには、連結ナット7を緩めて挟着片3の保持部9を図5の矢印A方向に開く。その状態で、二枚の挟着片2、3の保持部8、9をハゼB(図1)の上からハゼBの両外側に被せる。その状態で、連結ナット7を締め付けて、挟着片3の保持部9を閉じて二枚の挟着片2、3の保持部8、9でハゼBを挟着保持して、ハゼBに取り付ける(固定する)ことができる。
【0020】
[パネル設置構造]
本発明のパネル設置構造は、図1のように、屋根Aの横方向に間隔をあけて並行している多数本のハゼBの夫々に、所望数のパネル設置具1を取り付け、それらパネル設置具1の上にパネル60、80、70を設置固定してある。図2のパネル60、80、70は屋根の上方側(図2の右側)から下方側(図2の左側)に下り傾斜に設置固定されている。
【0021】
図1のパネル設置構造を図2の側面図を参照して詳細に説明する。以下では、説明の便宜上、ハゼBに固定した二以上のパネル設置具1のうち、図2の最も右側のパネル設置具1を上段パネル設置具30、図2の最も左側のパネル設置具1を下段パネル設置具40、両パネル設置具30、40の間のパネル設置具1を中段パネル設置具50a、50b、・・・、50nとして説明する。
【0022】
また、上段パネル設置具30とその下の中段パネル設置具50aに跨がせて設置してあるパネルを上段パネル60、下段パネル設置具40と中段パネル設置具50nに跨がせて設置してあるパネルを下段パネル70、上段パネル60と下段パネル70の間の二枚以上のパネルを中段パネル80a、80b、・・・、80nとして説明する。
【0023】
図2では、上段パネル設置具30と中段パネル設置具50a、50b、・・・、50nの夫々の高設置部10を下方側、低設置部11を上方側にしてハゼBに取り付け、下段パネル設置具40として高設置部10のない(ネジ軸6の両外側が同じ高さの平面である)パネル設置具1をハゼBに取り付けてある。
【0024】
図2では、上段パネル設置具30と中段パネル設置具50aに跨がせて上段パネル60を設置してある。この場合、上段パネル設置具30の高設置部10の上に上段パネル60の上端部(外周枠上部)を設置し、中段パネル設置具50aの低設置部11の上に上段パネル60の下端部を設置してある。
【0025】
また、中段パネル設置具50aと中段パネル設置具50bに跨がせて中段パネル80aを設置してある。この場合、中段パネル設置具50aの高設置部10の上に中段パネル80aの上端部を設置し、中段パネル設置具50bの低設置部11の上に中段パネル80aの下端部を設置してある。
【0026】
更に、下段パネル設置具40と中段パネル設置具50nに跨がせて下段パネル70を設置してある。この場合、下段パネル設置具40の天板(設置部でもある)4の上に下段パネル70の下端部を設置し、中段パネル設置具50nの高設置部10に下段パネル70の上端部を設置してある。
【0027】
図2では、上段パネル60の上端部の上に上段押さえ具21を被せ、ネジ軸6に螺合した固定ナット22を締め付けることにより、上段押さえ具21を押し付けて、上段パネル60の上端部を上段パネル設置具30に固定してある。
【0028】
また、上段パネル60の下端部の上と、その下方側の中段パネル80aの上端部の上に中段押さえ具23aを被せ、ネジ軸6に螺合した固定ナット22を締め付けることにより中段押さえ具23aを押し付けて、上段パネル60の下端部と中段パネル80aの上端部を中段パネル設置具50aに固定してある。
【0029】
更に、中段パネル80aの下端部と中段パネル80bの上端部の上に中段押さえ具23bを被せ、ネジ軸6に螺合した固定ナット22を締め付けることにより、中段押さえ具23bを押し付けて、中段パネル80aの下端部と中段パネル80bの上端部を中段パネル設置具50bに固定してある。同様にして中段パネル80c、・・・、80nを中段パネル設置具50c、・・・、50nに固定することができる。
【0030】
更に、下段パネル設置具40の上に設置した下段パネル70の下端部の上に下段押さえ具24を被せ、ネジ軸6に螺合した固定ナット22を締め付けることにより、下段押さえ具24を押し付けて、下段パネル70の下端部を下段パネル設置具40に固定してある。
【0031】
上段押さえ具21、中段押さえ具23a、23b、・・・、23n、下段押さえ具24の夫々は、一枚の板を被せる箇所の形状に合せて折り曲げてある。
【0032】
本発明では、図2の下段パネル設置具40に代えて、上段パネル設置具30と同じパネル設置具を使用することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
前記した実施形態は、あくまでも、本発明のパネル設置具及びパネル設置構造の一例である。本発明の課題を解決できる範囲で設計変更可能である。
【符号の説明】
【0034】
1 パネル設置具
2、3 挟着片
4、5 天板
4a 嵌合孔
5a 嵌合爪
6 ネジ軸
7 連結ナット
8、9 (挟着片2、3の)保持部
10 高設置部
11 低設置部
12 ブラケット
13 前後方向位置決め突起
14 横方向位置決め突起
15 貫通孔
16 横長孔
17 規制突起
17a (規制突起の)先端面
21 上段押さえ具
22 固定ナット
23a、23b、・・・、23n 中段押さえ具
24 下段押さえ具
30 上段パネル設置具
40 下段パネル設置具
50、50a、50b・・・、50n 中段パネル設置具
60 パネル(上段パネル)
70 パネル(下段パネル)
80、80a、80b・・・、80n パネル(中段パネル)
A ハゼ屋根
B ハゼ
M 平ワッシャ
N スプリングワッシャ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8