(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027355
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】予約管理装置、予約管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/02 20120101AFI20240222BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240222BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022130094
(22)【出願日】2022-08-17
(71)【出願人】
【識別番号】522327979
【氏名又は名称】中田 耕介
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】弁理士法人湘洋特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中田 耕介
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
5L049CC18
(57)【要約】
【課題】 接客店への来店客となるユーザが行うべき接客店の予約を含む一連の処理を一括して実行する。
【解決手段】 予約管理装置は、接客店に関する接客店情報、及び前記接客店に属するキャストに関するキャスト情報を参照して、少なくとも1人以上の前記キャストを検索し、検索結果を前記接客店への来店客となるユーザが用いる第1の端末装置に送信する検索部と、前記検索結果の中から前記ユーザにリクエストされた前記キャストが属する前記接客店を特定し、特定した前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約する予約部と、前記接客店の予約時に、前記ユーザに対して前記接客店の利用料金の決済を行う決済部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接客店に関する接客店情報、及び前記接客店に属するキャストに関するキャスト情報を参照して、少なくとも1人以上の前記キャストを検索し、検索結果を前記接客店への来店客となるユーザが用いる第1の端末装置に送信する検索部と、
前記検索結果の中から前記ユーザにリクエストされた前記キャストが属する前記接客店を特定し、特定した前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約する予約部と、
前記接客店の予約時に、前記ユーザに対して前記接客店の利用料金の決済を行う決済部と、
を備える予約管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の予約管理装置であって、
前記予約部は、
特定した前記接客店が用いる第2の端末装置に対して前記ユーザの予約の可否を問い合わせ、
前記接客店から予約可の応答があった場合、前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約する
予約管理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の予約管理装置であって、
前記予約部は、
リクエストされた前記キャストが用いる第3の端末装置に対して、前記ユーザからリクエストの可否を問い合わせ、
前記接客店から予約可の応答、及び前記キャストからリクエスト可の応答があった場合、前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約する
予約管理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の予約管理装置であって、
前記予約部は、前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約し、且つ、前記決済部による、前記ユーザに対する決済が行われた後、
予約済みの前記接客店に属する前記キャストに対する前記ユーザからの追加リクエストを受け付ける
予約管理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の予約管理装置であって、
前記予約部は、前記ユーザによる複数の前記キャストのリクエストを受け付ける
予約管理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の予約管理装置であって、
前記予約部は、前記ユーザにリクエストされた複数の前記キャストが属する前記接客店が異なる場合、
前記複数のキャストがそれぞれ属する、異なる複数の前記接客店が用いる第2の端末装置に対して、前記ユーザの予約の可否を問い合わせ、
予約可能の応答があったいずれかの前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約する
予約管理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の予約管理装置であって、
前記検索部は、前記キャスト情報を参照し、前記ユーザが前記第1の端末装置を用いて入力した検索条件に合致する少なくとも1人以上の前記キャストを検索する
予約管理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の予約管理装置であって、
前記決済部は、予約された前記接客店のセット料金、または、前記セット料金及び前記ユーザにリクエストされた前記キャストのリクエスト料を含む前記利用料金の決済を前記ユーザに対して行う
予約管理装置。
【請求項9】
請求項1に記載の予約管理装置であって、
前記検索部は、前記接客店情報を参照し、前記ユーザが入力した検索条件に合致する少なくとも一店以上の前記接客店を検索し、
前記予約部は、検索された少なくとも一店以上の前記接客店の中から前記ユーザが選択した前記接客店が用いる第2の端末装置に対して前記ユーザの予約の可否を問い合わせ、予約可能の応答があったいずれかの前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約する
予約管理装置。
【請求項10】
請求項1に記載の予約管理装置であって、
前記ユーザと、前記接客店のスタッフ、及び前記接客店に属する前記キャストの少なくとも1者とを含むチャットグループを形成し、前記チャットグループの中でメッセージを通信するチャット処理部、を備え、
前記チャット処理部は、前記メッセージとして予約誘導広告を表示し、
前記予約誘導広告に対するユーザの操作に応じ、
前記予約部は、前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約し、
前記決済部は、前記ユーザに対して前記接客店の利用料金の決済を行う
予約管理装置。
【請求項11】
請求項1に記載の予約管理装置であって、
予約時に、前記ユーザと、前記接客店のスタッフ、前記接客店に属する前記キャスト、及び前記予約管理装置の管理者のうちの少なくとも1者とを含むチャットグループを形成し、前記チャットグループの中でメッセージを通信するチャット処理部、
を備える
予約管理装置。
【請求項12】
予約管理装置による予約管理方法であって、
接客店に関する接客店情報、及び前記接客店に属するキャストに関するキャスト情報を参照して、少なくとも1人以上の前記キャストを検索し、検索結果を前記接客店への来店客となるユーザが用いる第1の端末装置に送信する検索ステップと、
前記検索結果の中から前記ユーザにリクエストされた前記キャストが属する前記接客店を特定し、特定した前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約する予約処理ステップと、
前記接客店の予約時に、前記ユーザに対して前記接客店の利用料金の決済を行う決済処理ステップと、
を含む予約管理方法。
【請求項13】
コンピュータを、
接客店に関する接客店情報、及び前記接客店に属するキャストに関するキャスト情報を参照して、少なくとも1人以上の前記キャストを検索し、検索結果を前記接客店への来店者となるユーザが用いる第1の端末装置に送信する検索部と、
前記検索結果の中から前記ユーザにリクエストされた前記キャストが属する前記接客店を特定し、特定した前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約する予約部と、
前記接客店の予約時に、前記ユーザに対して前記接客店の利用料金の決済を行う決済部と、
して機能させるプログラム。
【請求項14】
接客店への来店客となるユーザが用いるコンピュータに、
前記接客店への前記ユーザの予約時において、
前記接客店のキャストを検索するための検索条件を前記ユーザから受け付けて予約管理装置に送信するステップと、
前記予約管理装置から送信された、前記検索条件に対応する検索結果としてのキャストリストの中から、リクエストする前記キャストの選択を前記ユーザから受け付けて、選択された前記キャストに対するリクエストを含む仮予約を前記予約管理装置に送信するステップと、
前記仮予約に基づきリクエストされた前記キャストが属する前記接客店への予約及び決済の完了を、前記予約管理装置から受信して、予約内容及び決済内容を表示するステップと、
を含む処理を実行させるプログラム。
【請求項15】
接客店に属するキャストが用いるコンピュータに、
前記接客店への来店客となるユーザの予約時において、
前記ユーザからの前記キャストに対するリクエストを含む仮予約に応じて予約管理装置から送信された、前記キャストに対するリクエストの可否の問い合わせを受信するステップと、
前記問い合わせに対する前記キャストからの応答を受け付けて、前記予約管理装置に送信するステップと、
を含む処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予約管理装置、予約管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばキャバクラのような接客を伴う飲食店(以下、接客店と称する)を利用したい人は、各種のメディアを利用して自身の好みに合った接客従事者(いわゆるキャバクラ嬢、ホステス等。以下、キャストと称する)を検索し、そのキャストが属する接客店に対して、キャストの指名、予約を入れることが多い。
【0003】
キャストや接客店を見つける方法としては、例えば非特許文献1にて公開されているポケパラ(商標)が知られている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】インターネット<URL:https://www.pokepara.jp/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したポケパラによれば、接客店への来店客となるユーザは、地域やジャンルを指定して接客店を検索できる。また、ユーザは、地域、ジャンル、年齢、サイズ、出身地等を指定してキャストを検索できる。そして、行きたい接客店や会いたいキャストを見つけたユーザは、例えば、接客店に電話して予約したり、接客店のWebページやライン(商標)に代表されるSNS(Social Networking Service)から予約したりすることになる。
【0006】
このように、ポケパラに代表される従来技術では、キャストや接客店を検索できるが、店舗に対する予約、キャストの指名等は、別途、電話、Webページ、SNS等を利用する必要がある。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、接客店への来店客となるユーザが行うべき接客店の予約を含む一連の処理を一括して実行できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。
【0009】
上記課題を解決すべく、本発明の一態様に係る予約管理装置は、接客店に関する接客店情報、及び前記接客店に属するキャストに関するキャスト情報を参照して、少なくとも1人以上の前記キャストを検索し、検索結果を前記接客店への来店客となるユーザが用いる第1の端末装置に送信する検索部と、前記検索結果の中から前記ユーザにリクエストされた前記キャストが属する前記接客店を特定し、特定した前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約する予約部と、前記接客店の予約時に、前記ユーザに対して前記接客店の利用料金の決済を行う決済部と、を備える。
【0010】
前記予約部は、特定した前記接客店が用いる第2の端末装置に対して前記ユーザの予約の可否を問い合わせ、前記接客店から予約可の応答があった場合、前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約することができる。
【0011】
前記予約部は、リクエストされた前記キャストが用いる第3の端末装置に対して、前記ユーザからリクエストの可否を問い合わせ、前記接客店から予約可の応答、及び前記キャストからリクエスト可の応答があった場合、前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約することができる。
【0012】
前記予約部は、前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約し、且つ、前記決済部による、前記ユーザに対する決済が行われた後、予約済みの前記接客店に属する前記キャストに対する前記ユーザからの追加リクエストを受け付けることができる。
【0013】
前記予約部は、前記ユーザによる複数の前記キャストのリクエストを受け付けることができる。
【0014】
前記予約部は、前記ユーザにリクエストされた複数の前記キャストが属する前記接客店が異なる場合、前記複数のキャストがそれぞれ属する、異なる複数の前記接客店が用いる第2の端末装置に対して、前記ユーザの予約の可否を問い合わせ、予約可能の応答があったいずれかの前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約することができる。
【0015】
前記検索部は、前記キャスト情報を参照し、前記ユーザが前記第1の端末装置を用いて入力した検索条件に合致する少なくとも1人以上の前記キャストを検索することができる。
【0016】
前記決済部は、予約された前記接客店のセット料金、または、前記セット料金及び前記ユーザにリクエストされた前記キャストのリクエスト料を含む前記利用料金の決済を前記ユーザに対して行うことができる。
【0017】
前記検索部は、前記接客店情報を参照し、前記ユーザが入力した検索条件に合致する少なくとも一店以上の前記接客店を検索することができ、前記予約部は、検索された少なくとも一店以上の前記接客店の中から前記ユーザが選択した前記接客店が用いる第2の端末装置に対して前記ユーザの予約の可否を問い合わせ、予約可能の応答があったいずれかの前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約することができる。
【0018】
前記予約管理装置は、前記ユーザと、前記接客店のスタッフ、及び前記接客店に属する前記キャストの少なくとも1者とを含むチャットグループを形成し、前記チャットグループの中でメッセージを通信するチャット処理部、を備えることができ、前記チャット処理部は、前記メッセージとして予約誘導広告を表示することができ、前記予約誘導広告に対するユーザの操作に応じ、前記予約部は、前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約することができ、前記決済部は、前記ユーザに対して前記接客店の利用料金の決済を行うことができる。
【0019】
前記予約管理装置は、予約時に、前記ユーザと、前記接客店のスタッフ、前記接客店に属する前記キャスト、及び前記予約管理装置の管理者のうちの少なくとも1者とを含むチャットグループを形成し、前記チャットグループの中でメッセージを通信するチャット処理部、を備えることができる。
【0020】
本発明の他の態様に係る予約管理方法は、接客店に関する接客店情報、及び前記接客店に属するキャストに関するキャスト情報を参照して、少なくとも1人以上の前記キャストを検索し、検索結果を前記接客店への来店客となるユーザが用いる第1の端末装置に送信する検索ステップと、前記検索結果の中から前記ユーザにリクエストされた前記キャストが属する前記接客店を特定し、特定した前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約する予約処理ステップと、前記接客店の予約時に、前記ユーザに対して前記接客店の利用料金の決済を行う決済処理ステップと、を含む。
【0021】
本発明のさらに他の態様に係るプログラムは、コンピュータを、接客店に関する接客店情報、及び前記接客店に属するキャストに関するキャスト情報を参照して、少なくとも1人以上の前記キャストを検索し、検索結果を前記接客店への来店者となるユーザが用いる第1の端末装置に送信する検索部と、前記検索結果の中から前記ユーザにリクエストされた前記キャストが属する前記接客店を特定し、特定した前記接客店に対して前記ユーザの利用を予約する予約部と、前記接客店の予約時に、前記ユーザに対して前記接客店の利用料金の決済を行う決済部と、して機能させる。
【0022】
本発明のさらに他の態様に係るプログラムは、接客店への来店客となるユーザが用いるコンピュータに、前記接客店への前記ユーザの予約時において、前記接客店のキャストを検索するための検索条件を前記ユーザから受け付けて予約管理装置に送信するステップと、前記予約管理装置から送信された、前記検索条件に対応する検索結果としてのキャストリストの中から、リクエストする前記キャストの選択を前記ユーザから受け付けて、選択された前記キャストに対するリクエストを含む仮予約を前記予約管理装置に送信するステップと、前記仮予約に基づきリクエストされた前記キャストが属する前記接客店への予約及び決済の完了を、前記予約管理装置から受信して、予約内容及び決済内容を表示するステップと、を含む処理を実行させる。
【0023】
本発明のさらに他の態様に係るプログラムは、接客店に属するキャストが用いるコンピュータに、前記接客店への来店客となるユーザの予約時において、前記ユーザからの前記キャストに対するリクエストを含む仮予約に応じて予約管理装置から送信された、前記キャストに対するリクエストの可否の問い合わせを受信するステップと、前記問い合わせに対する前記キャストからの応答を受け付けて、前記予約管理装置に送信するステップと、を含む処理を実行させる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、接客店への来店客となるユーザが行うべき接客店の予約を含む一連の処理を一括して実行できる。
【0025】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る予約管理システムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、データベースに登録されるユーザ情報、接客店情報、キャスト情報、予約情報、及びチャット情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、予約管理システムによる一連の処理の一例を説明するシーケンス図である。
【
図5】
図5は、検索条件入力画面の表示例を示す図である。
【
図6】
図6は、キャストリクエスト画面の表示例を示す図である。
【
図7】
図7は、予約可否問い合わせ画面の表示例を示す図である。
【
図8】
図8は、予約完了画面の表示例を示す図である。
【
図9】
図9は、追加リクエスト可否問い合わせ画面の表示例を示す図である。
【
図10】
図10は、更新された予約完了画面の表示例を示す図である。
【
図11】
図11は、予約管理システムによる一連の処理の変形例を説明するシーケンス図である。
【
図12】
図12は、リクエスト可否問い合わせ画面の表示例を示す図である。
【
図13】
図13は、追加リクエスト可否問い合わせ画面の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、一実施形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合、及び原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必須ではない。また、「Aから成る」、「Aより成る」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除しない。同様に、以下の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合、及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含む。
【0028】
<本発明の一実施形態に係る予約管理システム10>
図1は、本発明の一実施形態に係る予約管理システム10の構成例を示している。
【0029】
予約管理システム10は、接客店への来店客となるユーザによる、接客店やキャストの検索、接客店の予約、キャストのリクエスト、決済等の一連の処理を支援するものである。
【0030】
なお、本明細書における接客店とは「キャストによる接客を伴う飲食店」と定義する。接客店は、風営法(風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律)第2条第1項が定める1号営業(接待を伴う飲食店)の他、2,3号営業、及び、1~3号営業に該当しない飲食店も包含する。接客店の具体例としては、キャバクラ、ホストクラブ、ガールズバー、スナック、パブ、スタンド、クラブ、ラウンジ等が想定される。
【0031】
また、本明細書において、キャストのリクエストとは、接客店において接客を担当するキャストを来店前に指定すること、いわゆる指名を意味する。
【0032】
予約管理システム10は、ネットワーク11を介して接続された予約管理装置20、及び端末装置30A,30B,30Cを含む。端末装置30A,30B,30Cは、それぞれ本発明の第1の端末装置、第2の端末装置、第3の端末装置に相当する。
【0033】
ネットワーク11は、インターネット、携帯電話通信網等に代表される双方向通信網である。
【0034】
予約管理装置20は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等のメモリ、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等のストレージ、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力デバイス、ディスプレイ等の出力デバイス、及び、NIC(Network Interface Card)等の通信モジュール(いずれも不図示)を備えるサーバコンピュータ等の一般的なコンピュータから成る。
【0035】
予約管理装置20は、処理部21、データベース(DB)22、及び通信部23の各機能ブロックを備える。処理部21は、コンピュータのプロセッサにより実現される。処理部21は、操作受付部211、登録部212、検索部213、予約部214、決済部215、及びチャット処理部216の各機能ブロックを有する。これらの機能ブロックは、コンピュータのプロセッサがメモリにロードされた所定のプログラムを実行することによって実現される。ただし、これらの機能ブロックの一部または全部を集積回路等によりハードウェアとして実現してもよい。
【0036】
操作受付部211は、ユーザが端末装置30Aを用いて入力した各種の情報を受け付ける。また、操作受付部211は、ユーザからのログインに応じ、DB22のユーザ情報221を参照して認証処理を行う。さらに、操作受付部211は、接客店スタッフが端末装置30Bを用いて入力した各種の情報を受け付ける。またさらに、操作受付部211は、キャストが端末装置30Cを用いて入力した各種の情報を受け付ける。
【0037】
登録部212は、ユーザが端末装置30Aを用いて入力した自身に関する情報を基に、ユーザ情報221を生成してDB22に登録する。また、登録部212は、接客店スタッフが端末装置30Bを用いて入力した接客店に関する情報を基に、接客店情報222を生成してDB22に登録する。さらに、登録部212は、キャストが端末装置30Cを用いて入力した自身に関する情報を基に、キャスト情報223を生成してDB22に登録する。なお、接客店情報222の基となる接客店に関する情報は、例えば、予約管理装置20の運営者が入力するようにしてもよい。また、キャスト情報223の基となるキャストに関する情報は、例えば、予約管理装置20の運営者や接客店のスタッフが入力するようにしてもよい。
【0038】
検索部213は、DB22の接客店情報222、及びキャスト情報223を参照し、ユーザが端末装置30Aを用いて入力した検索条件に合致する接客店を検索する。また、検索した接客店に属するキャストを検索し、検索結果として接客店リスト及びキャストリストを生成する。
【0039】
予約部214は、検索部213による検索結果のキャストリストの中からユーザが選択(指定)したキャストが属する接客店を特定し、特定した接客店に対して、ユーザの利用予約(キャストのリクエストを含む)を実行する。なお、ユーザは、キャストのリクエストを行うことなく、接客店リストの中から接客店を選択して予約を申し込むことができ、その場合、予約部214は、ユーザが選択した接客店に対して、ユーザの利用予約を実行する。
【0040】
決済部215は、ユーザが接客店を利用する前の予約時に、ユーザに対して接客店の利用料金の決済を実行する。
【0041】
チャット処理部216は、ユーザ、接客店、キャスト、及び予約管理装置20の運営者のうちの少なくとも2者を含むチャットグループを形成し、チャットグループ内でのメッセージの送受信を実現する。チャット処理部216は、例えば、予約完了時に、ユーザと接客店(加えて、または替えてキャスト)を含むチャットグループを形成することができる。当該チャットグループに運営者を加えてもよい。また例えば、キャストからの所定の操作に応じ、ユーザと当該キャストを含むチャットグループを形成することができる。
【0042】
なお、処理部21が有する機能の一部は、外部のシステム(サービス)を利用して実現してもよい。例えば、決済処理の一部は、外部の決済サービスが提供するAPI(Application Programming Interface)を利用して実現することができる。また、処理部21が有する機能ブロックの一部または全部をAPIとして、外部のシステムから呼び出せるようにしてもよい。さらに、処理部21が有する機能ブロックの一部または全部を端末装置30Aにて実現するようにしてもよい。
【0043】
DB22は、コンピュータのストレージにより実現される。ただし、DB22の少なくとも一部は、予約管理装置20を成すコンピュータ以外のコンピュータ(例えば、クラウドサーバ等)を使用してもよい。
【0044】
DB22には、ユーザ情報221、接客店情報222、キャスト情報223、予約情報224、チャット情報225、及びブロック情報226が格納される。なお、各情報の詳細については、
図3を参照して後述する。
【0045】
通信部23は、コンピュータの通信モジュールによって実現される。通信部23は、ネットワーク11を介し、端末装置30A~30C等と接続して各種のデータや情報を通信する。
【0046】
図2は、ユーザが用いる端末装置30Aの機能ブロックの構成例を示している。端末装置30Aは、ネットワーク11を介して予約管理装置20に接続可能なスマートフォン、タブレット型コンピュータ等の一般的なコンピュータから成る。
【0047】
端末装置30Aは、処理部31、操作部32、通信部33、及び表示部34の各機能ブロックを備える。
【0048】
処理部31は、コンピュータのプロセッサにより実現される。処理部31は、入力制御部311、通信制御部312、及び表示制御部313の各機能ブロックを有する。これらの機能ブロックは、コンピュータのプロセッサが、予約管理システム10を構成する端末装置30Aとして機能するための専用のアプリケーションプログラム(以下、専用アプリと称する)を実行することによって実現される。ただし、これらの機能ブロックの一部または全部を集積回路等によりハードウェアとして実現してもよい。
【0049】
入力制御部311は、操作部32から入力された操作信号に基づき、ユーザからの入力内容を判定する。通信制御部312は、通信部33を制御し、ネットワーク11を介して予約管理装置20との間で各種の情報を通信させる。表示制御部313は、ユーザに対する各種の画面を生成して表示部34に表示させる。
【0050】
操作部32は、例えば、コンピュータのディスプレイに積層されたタッチパネルから成る。操作部32は、ユーザからの操作に応じた操作信号を入力制御部311に出力する。通信部33は、例えば、コンピュータの通信モジュールから成る。通信部33は、ネットワーク11を介して予約管理装置20との間で各種の情報を通信する。表示部34は、コンピュータのディスプレイから成る。表示部34は、ユーザに対する各種の画面を表示する。
【0051】
なお、接客店スタッフが用いる端末装置30B、及びキャストが用いる端末装置30Cについても、端末装置30Aと同様に構成される。
【0052】
次に、
図3は、DB22に登録されるユーザ情報221、接客店情報222、キャスト情報223、予約情報224、及びチャット情報225のデータ構造の一例を示している。
【0053】
ユーザ情報221は、ユーザ自身の入力に基づいて登録部212により各ユーザに対応して生成される。ユーザ情報221は、ユーザID、ユーザアカウント、パスワード、名前、連絡先、決済情報、ユーザグレード、保有クーポン、及び詳細情報を含む。
【0054】
ユーザIDは、ユーザを一意に識別するための識別子である。ユーザアカウント、及びパスワードは、ユーザ自身が任意の文字列を設定できる。名前は、ユーザの本名を登録してもよいし、本名以外のニックネーム等を登録するようにしてもよい。連絡先は、例えば、メールアドレス、電話番号等である。決済情報は、接客店における利用料金の決済に用いるクレジットカード番号等である。
【0055】
ユーザグレードは、例えば、予約管理システム10の利用頻度や決済額の総額に応じて決定される。ユーザグレードは、例えば接客店の利用料金の割引率の変更に利用したり、キャストをリクエストする際の優先度に利用したり、クーポンの発行基準に利用したりすることができる。保有クーポンは、ユーザに対して発行済みのクーポンである。詳細情報は、ユーザの写真、プロフィール等を含む。
【0056】
接客店情報222は、接客店スタッフからの入力に基づいて登録部212により各接客店に対応して生成される。接客店情報222は、接客店ID、店名、住所、詳細情報、及び所属キャスト情報を含む。
【0057】
接客店IDは、接客店を一意に識別するための識別子である。詳細情報は、当該接客店のジャンル、写真、営業日時、料金システム(セット料金、リクエスト料等)、卓数、所属キャスト数等を含む。所属キャスト情報は、当該接客店に属するキャストのキャストIDのリストである。なお、接客店情報222に含まれるデータの全部又は一部(例えば詳細情報や所属キャスト情報)は、接客店スタッフが入力する代わりに、他のシステムから呼び出せるようにしてもよい。その場合、接客店情報222は、当該他のシステムの接客店情報と紐づけられてもよい。
【0058】
キャスト情報223は、キャスト自身の入力、または接客店スタッフの入力に基づいて登録部212により各キャストに対応して生成される。キャスト情報223は、キャストID、キャスト名、所属する接客店ID、出勤情報、詳細情報(写真プロフィール等)を含む。
【0059】
キャストIDは、キャストを一意に識別するための識別子である。キャスト名は、いわゆる源氏名であって本名である必要はない。出勤情報は、キャストの出勤予定を表す情報である。出勤情報は、キャストまたは接客店スタッフが定期的に更新する他、任意のタイミングで更新できる。詳細情報は、当該キャストの写真、プロフィール等を含む。なお、キャスト情報223に含まれるデータの全部又は一部(例えば詳細情報、及び出勤情報)については、他のシステムから呼び出せるようにしてもよい。その場合、キャスト情報223は、当該他のシステムのキャスト情報と紐づけられてもよい。
【0060】
予約情報224は、接客店に対するユーザの利用予約が確定する毎、予約部214によって生成される。予約情報224は、予約ID、ユーザID、接客店ID、キャストID、予約日時、予約内容、及び決済額を含む。
【0061】
予約IDは、予約を一意に識別するための識別子である。キャストIDは、ユーザによってリクエストされた1人以上の各キャストのキャストIDである。予約内容は、コース、人数等を含む。決済額は、予約時に支払済の金額である。
【0062】
チャット情報225は、チャット処理部216により、チャットグループが作成される毎に生成される。チャット情報225は、グループID、メンバリスト、及びメッセージ情報を含む。
【0063】
グループIDは、チャットグループを一意に識別するための識別子である。メンバリストは、チャットグループを構成する各メンバ(ユーザ、接客店、キャスト、又は運営者)のIDのリストである。メッセージ情報は、チャットグループにて通信されたメッセージの発信者、発信日時、メッセージ内容を含む。
【0064】
ブロック情報226は、接客店スタッフからの入力に基づき、ユーザに対する来店拒絶(いわゆる出入り禁止)の要因となった事案毎に登録部212によって生成される。ブロック情報226は、事案ID、接客店ID、ユーザID、及び詳細情報を含む。
【0065】
事案IDは、事案を一意に識別するための識別子である。接客店IDは、ユーザの来店を拒絶する接客店の接客店IDである。ユーザIDは、接客店により来店を拒絶されたユーザのユーザIDである。詳細情報は、来店拒絶の要因となった事案の詳細である。
【0066】
<予約管理システム10による一連の処理>
次に、
図4は、予約管理システム10による、接客店の予約から決済までの一連の処理の一例を説明するシーケンス図である。
【0067】
当該一連の処理の前提として、ユーザは、予約管理装置20に対して利用登録を済ませており、当該ユーザに対応するユーザ情報221が既にDB22に格納されているものとする。また、DB22には、多数の接客店情報222、及び多数のキャスト情報223が登録されているものとする。
【0068】
始めに、ユーザが端末装置30Aにて専用アプリを起動し、専用アプリの画面(不図示)にて予約管理装置20にログインする(ステップS1)。これに応じ、次に、予約管理装置20の操作受付部211が、DB22のユーザ情報221を参照して認証処理を行い、(ステップS11)、認証結果(ログイン成功、またはログイン失敗)を端末装置30Aに通知する(ステップS12)。なお、認証結果がログイン成功であった場合、端末装置30AではステップS2以降の処理が実行される。認証結果がログイン失敗であった場合、端末装置30Aではユーザに対してログイン失敗が通知されて再びログイン操作が促すことになる。いまの場合、認証処理が成功したものとして説明を継続する。
【0069】
次に、端末装置30Aでは、予約管理装置20からのログイン成功の通知に応じ、表示制御部313が、検索条件入力画面500(
図5)を表示部34に表示させる(ステップS2)。
【0070】
図5は、端末装置30Aに表示された検索条件入力画面500の表示例を示している。
【0071】
検索条件入力画面500には、接客店の検索条件として、検索エリアを入力するための選択入力欄501、接客店の利用タイミングを入力するための選択入力欄502、接客店への来店人数を入力するための選択入力欄503、1人当たりの予算額を入力するための選択入力欄504、及び検索実行を指示するための「検索」ボタン505が設けられている。
【0072】
選択入力欄501では、検索エリアとして、例えば、「北海道」、「東北」、「関東」等の地域、「東京都」、「神奈川県」等の都道府県、「六本木」、「渋谷」、「歌舞伎町」等の繁華街を選択入力できる他、「現在地」を選択入力できる。例えば、接客店の場所として「六本木」が選択された場合、六本木が検索エリアとされて接客店が検索される。また、例えば、「現在地」が選択入力された場合、ユーザが操作している端末装置30Aが内蔵するGPS(Global Positioning System)信号受信モジュール等によって取得される現在地の位置情報に基づき、例えば、現在地を中心とする所定の半径の領域が検索エリアとされて接客店が検索される。
【0073】
選択入力欄502では、接客店の利用タイミングとして、例えば、「今すぐ」、「1時間後」、「明日」、特定の日付を選択入力できる。選択入力欄503では、接客店への来店人数として、例えば、「1人」、「2人」、「3人」等を選択入力できる。選択入力欄504では、ユーザの予算として、下限額、及び上限額を選択入力できる。
【0074】
図4に戻る。検索条件入力画面500において、ユーザが検索条件として、例えば、検索エリア「六本木」、利用タイミング「今すぐ」、利用人数「3人」、及び予算「3000円~5000円」を選択入力して、「検索」ボタン505を操作すると、通信制御部312によってその検索条件が予約管理装置20に送信される(ステップS3)。
【0075】
次に、予約管理装置20の検索部213が、DB22の接客店情報222を参照し、ユーザが入力した検索条件に合致する接客店を検索し、検索結果として接客店リストを生成する(ステップS13)。次に、検索部213が、DB22のキャスト情報223に含まれる出勤情報を参照し、ステップS13で検索した接客店に属するキャストのうち、ユーザが検索条件として入力した利用タイミングにおいて接客店に出勤を予定しているキャストを検索し、検索結果としてキャストリストを生成する(ステップS14)。なお、ステップS13において、接客店を検索する際、DB22のブロック情報226を参照し、当該ユーザの来店を拒絶している接客店を検索結果から除外するようにしてもよい。また、接客店を検索したり出勤可能なキャストを検索したりする際には、他のシステムの管理する接客店情報及びキャスト情報の全部又は一部を直接参照するようにしてもよい。
【0076】
次に、検索部213が、検索結果の接客店リスト、及びキャストリストを端末装置30Aに送信すると(ステップS15)、次に、端末装置30Aの表示制御部313が、予約管理装置20からのキャストリストに基づいて、キャストリクエスト画面600(
図6)を表示部34に表示させる(ステップS4)。
【0077】
図6は、端末装置30Aに表示されたキャストリクエスト画面600の表示例を示している。
【0078】
キャストリクエスト画面600には、キャスト表示領域601、接客店リストに基づく接客店選択画面(不図示)を表示させるための「接客店選択」ボタン602、及び選択したキャストが属する接客店に対する仮予約を指示するための「仮予約」ボタン603が設けられている。
【0079】
キャスト表示領域601には、キャストリストに含まれているキャストの写真、プロフィール等が表示される。ユーザは、キャスト表示領域601に表示されているキャストの写真をタップすることにより、リクエストするキャストを1人以上選択できる。
【0080】
ユーザは、キャスト表示領域601にてキャストを選択し、「仮予約」ボタン603を操作することにより、選択したキャストが属する接客店の予約と、選択したキャストに対するリクエストを指示することができる。また、ユーザは、「接客店選択」ボタン602を操作することにより接客店選択画面を表示させ、当該接客店選択画面にて接客店を選択し、キャストをリクエストすることなく、接客店の仮予約を指示することができる。
【0081】
図4に戻る。キャストリクエスト画面600において、ユーザが1人以上のキャスト(例えば、キャストA,Bの2人)を選択し、「仮予約」ボタン603を操作すると、通信制御部312によって、選択されたキャストのキャストIDが予約管理装置20に送信される(ステップS5)。なお、キャストのリクエストがなく接客店の仮予約が指示された場合、選択された接客店の接客店IDが予約管理装置20に送信される。
【0082】
次に、予約管理装置20の予約部214が、DB22のキャスト情報223を参照し、ユーザによって選択されたキャストが属する接客店を特定する(ステップS16)。なお、ユーザが複数のキャストを選択しており、複数のキャストが属する接客店が異なる場合、複数の接客店が特定される。いまの場合、リクエストされたキャストA,Bは、同一の接客店に属しているものとする。また、ステップS5で、選択された接客店の接客店IDが予約管理装置20に送信された場合、ステップS16は省略される。
【0083】
次に、予約部214が、ステップS16で特定した1店以上の接客店の端末装置30Bに対し、ユーザのユーザ名及び詳細情報、ユーザからの検索条件、並びにユーザがリクエストしたキャストのキャスト名を送信して、予約の可否(キャストに対するリクエストの可否を含む)を問い合わせる(ステップS17)。
【0084】
また、キャストのリクエストがなく接客店の仮予約が指示された場合、予約部214は、ステップS16を省略し、選択された接客店の端末装置30Bに対し、ユーザのユーザ名、及び詳細情報、及びユーザからの検索条件を送信して、予約の可否を問い合わせればよい。
【0085】
なお、接客店側のオプション機能として、キャストに対するリクエストの可否を当該キャストに問い合わせることも可能である(詳細については、一連の処理の変形例として後述する)。
【0086】
予約部214からの問い合わせに応じ、端末装置30Bには、予約可否問い合わせ画面700(
図7)が表示される。
【0087】
図7は、端末装置30Bに表示される予約可否問い合わせ画面700の表示例を示している。予約可否問い合わせ画面700には、ユーザの来店日時、リクエストされたキャスト名、来店するユーザのユーザ名、来店人数を表示する表示欄701、ユーザの詳細情報を表示させるための「ユーザ詳細」ボタン702、予約不可を返信するための「NG」ボタン703、及び予約可を返信するための「OK」ボタン704が設けられている。
【0088】
接客店スタッフは、予約可否問い合わせ画面700において、「ユーザ詳細」ボタン702を操作することによりユーザの詳細情報を確認できる。また、接客店スタッフは、「NG」ボタン703、または「OK」ボタン704を操作することにより予約の可否を返信できる。
【0089】
図4に戻る。接客店スタッフが予約可否問い合わせ画面700を用いて予約の可否を返信すると(ステップS31)、次に、予約部214が、最も早く予約可の返信があった接客店の端末装置30Bに対して予約可能を再確認し(ステップS18)、端末装置30Bには、予約確認画面(不図示)が表示される。
【0090】
接客店スタッフは、当該予約確認画面を用いて予約の可否を改めて返信する(ステップS32)。ここで、接客店からの予約可能の返信があった場合、次に、決済部215が、ユーザのユーザ情報221に含まれる決済情報を用いて、接客店の利用料金の決済を実行する。そして、予約部214が、当該予約に対する予約IDを発行し、予約したユーザのユーザID、予約された接客店の接客店ID、リクエストされたキャストのキャストID、予約日時、予約内容、及び決済額を記録した予約情報224を生成してDB22に格納する(ステップS19)。
【0091】
決済部215による決済は、具体的には、当該接客店に対応する接客店情報222の料金システム(セット料金、及びリクエスト料)を参照し、ユーザの来店人数(いまの場合、3人)にセット料金(例えば、4000円)を乗算した金額(12000円)と、リクエストしたキャストの人数(いまの場合、2人)にリクエスト料(例えば、1000円)を乗算した金額(2000円)との加算値(14000円)を利用料金として計算する。そして、決済部215が、ユーザに対応するユーザ情報221の決済情報を用いて利用料金を決済する。ただし、実際の決済には、セット料金、及びリクエスト料の他、サービス料や消費税等が加算され得るので、それらを含めた金額を決済するようにしてもよい。
【0092】
なお、接客店から予約可が返信されない状態で所定の時間が経過したり、予約不可が返信されたりして、予約可能の再確認ができなかった場合、予約部214が、端末装置30Aに対して処理をステップS4に戻させる。そしてユーザに対し、例えば「リクエストしたキャストの予約枠は埋まってしまいました。他のキャストを選択してください。」等のメッセージを表示してキャストの再選択を求めることになる。
【0093】
次に、予約部214が、端末装置30A,30Bに対して、予約完了情報(予約した接客店名、リクエストしたキャスト名、予約日時、予約人数、利用料金の明細を含む)を送信する(ステップS20,S21)。
【0094】
端末装置30Aでは、表示制御部313が、送信された予約完了情報に基づいて予約完了画面800(
図8)を表示部34に表示させる(ステップS6)。
【0095】
図8は、端末装置30Aに表示された予約完了画面800の表示例を示している。
【0096】
予約完了画面800には、予約した接客店、リクエストしたキャスト名、予約日時、予約人数、決済済み金額を表示する表示欄801、ユーザの現在地から予約した接客店までの経路を示す経路案内
図802、予約した接客店に属するキャストを追加リクエストするための「キャスト追加」ボタン803、及び予約完了を確認した際に操作する「確認」ボタン804が設けられている。経路案内
図802の表示については、例えば、Googleマップ(商標)等の地図情報サービスを用いて生成した経路案内図を予約完了画面800に埋め込むことによって実現できる。
【0097】
「キャスト追加」ボタン803が操作された場合、図示は省略するが、予約管理装置20の検索部213が、予約した接客店に属するキャストのうち、予約日時に出勤可能なキャストを検索して検索結果のキャストリストを生成して端末装置30Aに送信する。そして、端末装置30Aでは、表示制御部313が、当該キャストリストに基づき、キャストリクエスト画面600(
図6)と同様のキャスト追加リクエスト画面(不図示)を表示部34に表示する。
【0098】
図4に戻る。当該キャスト追加リクエスト画面にて、ユーザがキャスト(例えば、キャストC)を選択して追加リクエストを指示すると、通信制御部312によって、選択されたキャストのキャストIDが予約管理装置20に送信される(ステップS7)。
【0099】
次に、予約管理装置20の予約部214が、予約済の接客店の端末装置30Bに対して、ユーザのユーザ名、予約日時、及び追加リクエストしたキャストのキャスト名を送信して、追加リクエストの可否を問い合わせる(ステップS22)。
【0100】
予約部214による追加リクエストの可否の問い合わせに応じ、端末装置30Bには、追加リクエスト可否問い合わせ画面900(
図9)が表示される。
【0101】
図9は、端末装置30Bに表示される追加リクエスト可否問い合わせ画面900の表示例を示している。追加リクエスト可否問い合わせ画面900には、予約済みの来店日時、リクエスト済みのキャスト名、来店するユーザのユーザ名、来店人数を表示する表示欄901、追加リクエスト不可を返信するための「NG」ボタン902、及び追加リクエスト可を返信するための「OK」ボタン903が設けられている。
【0102】
接客店スタッフは、追加リクエスト可否問い合わせ画面900において、「NG」ボタン902、または「OK」ボタン903を操作することにより追加リクエストの可否を返信できる。
【0103】
図4に戻る。次に、接客店スタッフが追加リクエスト可否問い合わせ画面900を用いて追加リクエストの可否を返信する(ステップS33)。そして、接客店スタッフから所定の時間内に追加リクエスト可の返信があった場合、予約管理装置20の決済部215が、ユーザのユーザ情報221に含まれる決済情報を用いて、追加リクエストされたキャストの人数分のリクエスト料(いまの場合、1人分のリクエスト料1000円)を決済する。そして、予約部214が、当該予約に対応する予約情報224のキャストID、及び決済額を更新する(ステップS23)。
【0104】
なお、接客店スタッフから追加リクエスト不可の返信があったり、接客スタッフから所定の時間内に追加リクエスト可の返信がなかったりした場合、予約部214が、端末装置30Aに対して処理をステップS7に戻させる。そしてユーザに対し、例えば「追加リクエストしたキャストの予約枠は埋まってしまいました。他のキャストを選択してください。」等のメッセージを表示してキャストの再選択を求めることになる。
【0105】
次に、予約部214が、端末装置30A、30Bに対して、キャスト追加情報(追加リクエストしたキャストのキャスト名、追加決済した金額の明細を含む)を送信する(ステップS24,S25)。
【0106】
次に、端末装置30Aでは、表示制御部313が、送信されたキャスト追加情報に基づき、更新された予約完了画面810(
図10)を表示部34に表示させる(ステップS6)。
【0107】
図10は、端末装置30Aに表示された、更新された予約完了画面810の表示例を示している。
【0108】
予約完了画面810の表示欄801には、追加リクエストされたキャストのキャスト名「Cさん」が追記されている。また、決済済み金額にはキャスト1人分のリクエスト料(1000円)が加算されている。
【0109】
ユーザは、「キャスト追加」ボタン803を操作することにより、さらにキャストの追加リクエストを指示することができる。また、「確認」ボタン804を操作することにより、当該一連の処理が終了させることができる。以上で、予約管理システム10による一連の処理の一例の説明を終了する。
【0110】
予約管理システム10による一連の処理よれば、ユーザは、接客店やキャストの検索、接客店の予約(キャストのリクエストを含む)、利用料金の決済までの一連の処理を一括して実行することが可能となる。
【0111】
<予約管理システム10による一連の処理の変形例>
次に、
図11は、予約管理システム10による、接客店の予約から決済までの一連の処理の変形例を説明するシーケンス図である。
【0112】
当該変形例は、接客店側のオプション機能として、キャストに対するリクエストの可否を当該キャストに問い合わせるように設定した場合に対応する。当該変形例は、
図4に示された一連の処理のシーケンスにおける予約管理装置20によるステップS17,S18,S22をステップS17’,S18’,S22’に置換し、端末装置30CによるステップS41,S42を追加したものである。当該変形例と
図4のシーケンスとで共通する処理については同一のステップ番号を付しているので、その説明は適宜省略する。
【0113】
ステップS1,S11,S12,S2,S3,S13,S14,S15,S4,S5,S16を経た後、次に、予約部214が、特定した1店以上の接客店の端末装置30Bに対し、ユーザのユーザ名、及び詳細情報、ユーザからの検索条件、並びにユーザがリクエストしたキャストのキャスト名を送信して、予約の可否を問い合わせるとともに、リクエストされた各キャストが用いる端末装置30Cに対し、端末装置30Bに送信した情報と同様の情報を送信して、当該キャストに対するリクエストの可否を問い合わせる(ステップS17’)。
【0114】
予約部214からの問い合わせに応じ、端末装置30Bには、予約可否問い合わせ画面700(
図7)が表示される。一方、端末装置30Cには、リクエスト可否問い合わせ画面1000(
図12)が表示される。
【0115】
図12は、端末装置30Cに表示されるリクエスト可否問い合わせ画面1000の表示例を示している。リクエスト可否問い合わせ画面1000には、ユーザの来店日時、リクエストされたキャスト名、来店するユーザのユーザ名、来店人数を表示する表示欄1001、ユーザの詳細情報を表示させるための「ユーザ詳細」ボタン1002、リクエスト不可を返信するための「NG」ボタン1003、及びリクエスト可を返信するための「OK」ボタン1004が設けられている。
【0116】
キャストは、リクエスト可否問い合わせ画面1000において、「ユーザ詳細」ボタン1002を操作することによりユーザの詳細情報を確認できる。また、キャストは、「NG」ボタン1003、または「OK」ボタン1004を操作することによりリクエストの可否を返信できる。
【0117】
図11に戻る。接客店スタッフが予約可否問い合わせ画面700を用いて予約の可否を返信し(ステップS31)、キャストがリクエスト可否問い合わせ画面1000を用いてリクエストの可否を返信すると(ステップS41)、接客店スタッフから予約可の返信があった接客店であり、属するリクエストされた全キャストからリクエスト可の返信があった接客店のうち、最も返信が早かった接客店の端末装置30Bに対して予約可能を再確認する(ステップS18’)。
【0118】
この後、
図4のステップS32,S19,S20,S21,S6,S7と同様の処理が行われる。
【0119】
次に、予約管理装置20の予約部214が、予約済の接客店の端末装置30B、及び追加リクエストされたキャストの端末装置30Cに対して、ユーザのユーザ名、及び詳細情報、予約済みの日時、リクエスト済みのキャスト名、来店人数、並びに、追加リクエストされたキャストのキャスト名を送信して、追加リクエストの可否を問い合わせる(ステップS22’)。
【0120】
予約部214による追加リクエストの可否の問い合わせに応じ、端末装置30Bには、追加リクエスト可否問い合わせ画面900(
図9)が表示される。一方、端末装置30Cには、追加リクエスト可否問い合わせ画面1100(
図13)が表示される。
【0121】
図13は、端末装置30Cに表示される追加リクエスト可否問い合わせ画面1100の表示例を示している。追加リクエスト可否問い合わせ画面1100には、予約済みの来店日時、リクエスト済みのキャスト名、来店するユーザのユーザ名、来店人数を表示する表示欄1101、ユーザの詳細情報を表示させるための「ユーザ詳細」ボタン1102、追加リクエスト不可を返信するための「NG」ボタン1103、及び追加リクエスト可を返信するための「OK」ボタン1104が設けられている。
【0122】
キャストは、追加リクエスト可否問い合わせ画面1100において、「NG」ボタン1103、または「OK」ボタン1104を操作することにより追加リクエストの可否を返信できる。
【0123】
図11に戻る。次に、接客店スタッフが追加リクエスト可否問い合わせ画面900を用いて追加リクエストの可否を返信し(ステップS33)、キャストが追加リクエスト可否問い合わせ画面1100を用いて追加リクエストの可否を返信する(ステップS42)。そして、接客店スタッフ及びキャストの双方から所定の時間内に追加リクエスト可の返信があった場合、
図4のステップS23,S24,S25,S8と同様の処理が行われる。
【0124】
なお、接客店スタッフ、またはキャストの少なくとも一方から追加リクエスト不可の返信があったり、接客スタッフまたはキャストの少なくとも一方からから所定の時間内に追加リクエスト可の返信がなかったりした場合、予約部214が、端末装置30Aに対して処理をステップS7に戻させる。そしてユーザに対し、例えば「追加リクエストしたキャストの予約枠は埋まってしまいました。他のキャストを選択してください。」等のメッセージを表示してキャストの再選択を求めることになる。
【0125】
以上で、予約管理システム10による一連の処理の変形例の説明を終了する。当該変形例によれば、
図4のシーケンスと同様の効果に加えて、キャストに対し、リクエストしてきたユーザや、同席する他のキャストを確認してからリクエストの可否を判断させることができる。
【0126】
<予約管理システム10によるチャット機能>
次に、予約管理システム10によるチャット機能について説明する。予約管理システム10においては、予約管理装置20のチャット処理部216が、例えば、予約完了時に、ユーザと接客店(加えて、または替えてキャスト)を含むチャットグループを形成することができる。当該チャットグループに運営者を加えてもよい。また例えば、キャストからの所定の操作に応じ、ユーザと当該キャストを含むチャットグループを形成することができる。
【0127】
図14は、端末装置30Aに表示されたチャット画面2000の表示例を示している。なお、チャットの相手であるキャストが用いる端末装置30Cや接客店スタッフが用いる端末装置30Bにも同様のチャット画面2000が表示される。
【0128】
チャット画面2000には、送受信したメッセージを表示するためのメッセージ表示領域2001、送信するメッセージを入力するためのメッセージ入力欄2002、及びオプション機能を選択するためのオプションボタン2003が設けられている。
【0129】
オプションボタン2003を操作することにより選択できるオプション機能としては、「メッセージの削除」、「メッセージの転送」、「画像の添付」、「画像の保存」、「接客店への予約誘導」等がある。例えば、キャスト(接客店スタッフ、またはユーザでもよい)が「接客店への予約誘導」を選択した場合、メッセージ表示領域2001に、チャット中のキャストや接客店スタッフが属する接客店の予約誘導広告2004が表示される。
【0130】
予約誘導広告2004には、予約日時を選択入力するための選択入力欄2005、当該接客店に対する予約(当該キャストのリクエストを含む)を申し込むための「予約」ボタン2006が設けられている。さらに、予約誘導広告2004には、来店人数を入力するための選択入力欄を設けてもよい。
【0131】
ユーザが予約誘導広告2004の選択入力欄2005に接客店への来店日時を入力し、「予約」ボタン2006を操作すると、
図4を参照して説明した一連の処理におけるステップS16,S17,S31,S18,S32,S19,S20,S21が行われる。すなわち、ユーザは、チャット画面2000において、接客店の予約(キャストのリクエストを含む)から決済までを済ませることができる。一方、キャストや接客店スタッフは、チャット画面2000において、ユーザに対して来店を促すだけでなく、接客店の予約(キャストのリクエストを含む)から決済までをユーザに実行させることができる。
【0132】
<変形例>
本実施形態においては、予約管理装置20は、専用アプリがインストールされている端末装置30A,30B,30Cに対して各種の情報を送信し、端末装置30A,30B,30Cの専用アプリが予約管理装置20から送信された情報に基づいて各種の画面を表示するようにしている。しかしながら、本発明の実施はこの態様に限られない。例えば、予約管理装置20にて、例えばWebページとして各種の操作画面を用意し、端末装置30A,30B,30Cは、Webブラウザを用いて予約管理装置20のWebページにアクセスすることにより各種の画面を表示するようにしてもよい。
【0133】
また、予約管理装置20が、各キャストに対し、
図14の予約誘導広告2004と同様の内容を持つWebページにアクセスするための各キャスト専用のURL(Uniform Resource Locator)を予め発行するようにしてよい。キャストは、例えば、自身が利用しているSNS(Social networking service)等において当該URLを告知すればよく、キャストのSNSを見ている人が、Webブラウザを用いて当該URLにアクセスした場合、予約管理装置20が、アクセスしてきた人のWebブラウザに予約誘導広告2004と同様の内容を持つWebページを表示させる。当該Webページにおいては、アクセスした人に対して来店を促すだけでなく、接客店の予約(キャストのリクエストを含む)から決済までを実行させることができる。
【0134】
本発明は、上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、さらに様々な変形が可能である。例えば、上述した実施形態や変形例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある変形例の一部を他の変形例に置き換えたり、変形例を組み合わせたりすることが可能である。
【0135】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD等の記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0136】
10・・・予約管理システム、11・・・ネットワーク、20・・・予約管理装置、21・・・処理部、211・・・操作受付部、212・・・登録部、213・・・検索部、214・・・予約部、215・・・決済部、216・・・チャット処理部、22・・・データベース、221・・・ユーザ情報、222・・・接客店情報、223・・・キャスト情報、224・・・予約情報、225・・・チャット情報、226・・・ブロック情報、23・・・通信部、30A,30B,30C・・・端末装置、31・・・処理部、311・・・入力制御部、312・・・通信制御部、313・・・表示制御部、32・・・操作部、33・・・通信部、34・・・表示部、500・・・検索条件入力画面、600・・・キャストリクエスト画面、700・・・予約可否問い合わせ画面、800,810・・・予約完了画面、1000・・・リクエスト可否問い合わせ画面、1100・・・追加リクエスト可否問い合わせ画面、2000・・・チャット画面、2004・・・予約誘導広告