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特開2024-27393業務支援システム、業務支援方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027393
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】業務支援システム、業務支援方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20230101AFI20240222BHJP
【FI】
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022130158
(22)【出願日】2022-08-17
(71)【出願人】
【識別番号】500022557
【氏名又は名称】サイボウズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 英樹
(72)【発明者】
【氏名】下地 勇人
(72)【発明者】
【氏名】中川 遼太郎
(72)【発明者】
【氏名】内田 公太
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA11
(57)【要約】
【課題】通知に関連付けられた通知関連業務を行うユーザの手間を軽減する。
【解決手段】業務支援システム(1)は、ユーザの業務を支援する。表示制御部(203)は、業務支援システム(1)でユーザが受け取った通知に関する通知画面を表示させる。第1操作受付部(204A)は、通知画面において、通知に関連付けられた通知関連業務に関する第1操作を受け付ける。第1業務処理実行部(205)は、第1操作に基づいて、通知関連業務に関する第1業務処理を実行する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの業務を支援する業務支援システムであって、
前記業務支援システムで前記ユーザが受け取った通知に関する通知画面を表示させる表示制御部と、
前記通知画面において、前記通知に関連付けられた通知関連業務に関する第1操作を受け付ける第1操作受付部と、
前記第1操作に基づいて、前記通知関連業務に関する第1業務処理を実行する第1業務処理実行部と、
を含む業務支援システム。
【請求項2】
前記業務支援システムは、
前記通知画面において前記通知が選択された場合に、前記通知に関連付けられた遷移先画面に遷移する画面遷移部と、
前記遷移先画面において、前記通知関連業務に関する第2操作を受け付ける第2操作受付部と、
前記第2操作に基づいて、前記通知関連業務に関する第2業務処理を実行する第2業務処理実行部と、
を更に含み、
前記通知画面で受付可能な前記第1操作は、前記遷移先画面で受付可能な前記第2操作と同じ又は前記第2操作よりも簡易的である、
請求項1に記載の業務支援システム。
【請求項3】
前記画面遷移部は、前記通知画面のポップアップとして、又は、前記通知画面とは別のタブとして、前記遷移先画面を表示させ、
前記通知画面の表示は、前記遷移先画面が表示されても維持される、
請求項2に記載の業務支援システム。
【請求項4】
前記第1操作受付部は、前記通知関連業務に関するリアクションをするためのリアクション操作を、前記第1操作として受け付け、
前記第1業務処理実行部は、前記リアクション操作に基づいて、前記リアクションに関するリアクション処理を、前記第1業務処理として実行する、
請求項1~3の何れかに記載の業務支援システム。
【請求項5】
前記第1操作受付部は、前記通知関連業務に関するステータスを変更するためのステータス変更操作を、前記第1操作として受け付け、
前記第1業務処理実行部は、前記ステータス変更操作に基づいて、前記ステータスの変更に関するステータス変更処理を、前記第1業務処理として実行する、
請求項1~3の何れかに記載の業務支援システム。
【請求項6】
前記第1操作受付部は、前記通知画面において、前記通知に対するドラッグアンドドロップを、前記第1操作として受け付け、
前記第1業務処理実行部は、前記ドラッグアンドドロップにおけるドロップ位置に基づいて、前記第1業務処理を実行する、
請求項1~3の何れかに記載の業務支援システム。
【請求項7】
前記業務支援システムは、前記通知画面における複数の表示領域の各々に関連付けられた表示条件を、前記通知が満たすか否かを判定する表示条件判定部を更に含み、
前記表示制御部は、前記複数の表示領域の各々に、当該表示領域に関連付けられた前記表示条件を満たすと判定された前記通知が配置された前記通知画面を表示させ、
前記第1業務処理実行部は、前記複数の表示領域のうち、前記ドロップ位置にある前記表示領域に基づいて、前記第1業務処理を実行する、
請求項6に記載の業務支援システム。
【請求項8】
前記第1業務処理実行部は、前記第1操作が受け付けられた前記通知に基づいて、前記通知画面における表示条件を設定する表示条件設定処理を、前記第1業務処理として実行する、
請求項1~3の何れかに記載の業務支援システム。
【請求項9】
ユーザの業務を支援する業務支援システムで前記ユーザが受け取った通知に関する通知画面を表示させる表示制御ステップと、
前記通知画面において、前記通知に関連付けられた通知関連業務に関する第1操作を受け付ける第1操作受付ステップと、
前記第1操作に基づいて、前記通知関連業務に関する第1業務処理を実行する第1業務処理実行ステップと、
を含む業務支援方法。
【請求項10】
ユーザの業務を支援する業務支援システムで前記ユーザが受け取った通知に関する通知画面を表示させる表示制御部、
前記通知画面において、前記通知に関連付けられた通知関連業務に関する第1操作を受け付ける第1操作受付部、
前記第1操作に基づいて、前記通知関連業務に関する第1業務処理を実行する第1業務処理実行部、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、業務支援システム、業務支援方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの業務を支援する業務支援システムが知られている。例えば、特許文献1には、クラウド型の業務支援システムが記載されている。特許文献1の業務支援システムでは、ユーザに何らか関係するコメントが入力されると、ユーザは、コメントが入力されたことを示す通知を受け取る。ユーザが、自身が受け取った通知に関する通知画面上で通知を選択すると、当該通知に対応するコメントの詳細を確認するための遷移先画面に遷移する。ユーザは、遷移先画面において、通知に関連付けられた通知関連業務を遂行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-174773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、遷移先画面における通知関連業務が完了した後に、ユーザが他の通知を確認しようとすると、遷移先画面から通知画面に戻る必要があるので、ユーザの手間がかかる。遷移先画面を、通知画面のポップアップとして、又は、通知画面とは別のタブとして表示させることも考えられるが、この場合にも、遷移先画面における通知関連業務が完了した後に、ポップアップを閉じたりタブを切り替えたりして通知画面を表示させる必要があるので、ユーザの手間がかかる。
【0005】
本開示の目的の1つは、通知に関連付けられた通知関連業務を行うユーザの手間を軽減することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面に係る業務支援システムは、ユーザの業務を支援する業務支援システムであって、前記業務支援システムで前記ユーザが受け取った通知に関する通知画面を表示させる表示制御部と、前記通知画面において、前記通知に関連付けられた通知関連業務に関する第1操作を受け付ける第1操作受付部と、前記第1操作に基づいて、前記通知関連業務に関する第1業務処理を実行する第1業務処理実行部と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、通知に関連付けられた通知関連業務を行うユーザの手間を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】業務支援システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
図2】スレッド画面の一例を示す図である。
図3】通知画面の一例を示す図である。
図4】第1実施形態で実現される機能の一例を示す図である。
図5】ユーザデータベースの一例を示す図である。
図6】スレッドデータベースの一例を示す図である。
図7】第1実施形態で実行される処理の一例を示す図である。
図8】第2実施形態の通知画面の一例を示す図である。
図9】第2実施形態で実現される機能の一例を示す図である。
図10】第2実施形態で実行される処理の一例を示す図である。
図11】第1実施形態に関する変形例における機能の一例を示す図である。
図12】通知画面上で行われる表示領域の並び替えの一例を示す図である。
図13】変形例1-5における通知画面の一例を示す図である。
図14】変形例1-6における通知画面の一例を示す図である。
図15】変形例2-2における通知画面の一例を示す図である。
図16】変形例2-3における通知画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[1.第1実施形態]
本開示に係る表示制御システムの実施形態の一例である第1実施形態を説明する。第1実施形態では、ユーザの業務を支援する業務支援システムに表示制御システムを適用した場合を例に挙げる。このため、業務支援システムと記載した箇所は、表示制御システムと読み替えることができる。業務支援システム以外の他のシステムへの適用例は、後述の「第1実施形態に関するその他の変形例」で説明する。
【0010】
[1-1.業務支援システムのハードウェア構成]
図1は、業務支援システムのハードウェア構成の一例を示す図である。例えば、業務支援システム1は、サーバ10及びユーザ端末20を含む。サーバ10及びユーザ端末20の各々は、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続される。
【0011】
サーバ10は、サーバコンピュータである。例えば、サーバ10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
【0012】
ユーザ端末20は、ユーザのコンピュータである。例えば、ユーザ端末20は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、又はスマートフォンである。例えば、ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、及び表示部25を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23のハードウェア構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。操作部24は、マウス、タッチパネル、又はキーボード等の入力デバイスである。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。
【0013】
なお、記憶部12,22に記憶されるプログラムは、ネットワークNを介して供給されてもよい。サーバ10及びユーザ端末20の各々のハードウェア構成は、図1の例に限られない。例えば、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)、又は、外部機器と直接的に接続するための入出力部(例えば、USB端子)が含まれてもよい。この場合、情報記憶媒体に記憶されたプログラムが読取部又は入出力部を介して供給されてもよい。
【0014】
また、業務支援システム1は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよい。業務支援システム1に含まれるコンピュータは、図1の例に限られない。例えば、業務支援システム1は、ユーザ端末20を含まなくてもよい。この場合、ユーザ端末20は、業務支援システム1の外部に存在し、業務支援システム1は、サーバ10だけを含む。業務支援システム1は、サーバ10と、他のサーバコンピュータと、を含んでもよい。
【0015】
[1-2.第1実施形態の概要]
業務支援システム1は、ユーザに対し、業務を支援するための種々の機能を提供する。業務支援システム1は、任意の業種に対応可能である。例えば、業務支援システム1は、グループウェアと呼ばれることもある。第1実施形態では、クラウド型の業務支援システム1を例に挙げるが、業務支援システム1は、任意の種類であってよく、クラウド型ではなく、オンプレミス型であってもよい。
【0016】
第1実施形態では、業務支援システム1が提供する機能の一例として、チャットツールの一種であるスレッドでコミュニケーションを取るためのスレッド機能を説明するが、例えば、スケジュールを共有するためのスケジュール共有機能、ファイルを共有するためのファイル共有機能、又はデータベースを共有するためのデータベース共有機能といった他の機能が提供されてもよい。例えば、ユーザがユーザ端末20を操作して業務支援システム1にログインすると、スレッドの内容を示すスレッド画面が表示部25に表示される。
【0017】
図2は、スレッド画面の一例を示す図である。第1実施形態では、ユーザ端末20のブラウザ上でスレッド画面等の各画面が表示される場合を説明するが、各画面は、ユーザ端末20にインストールされた専用のプログラム上で表示されてもよい。例えば、スレッド画面SC1の表示領域A10には、スレッドに投稿されたメッセージが表示される。ユーザは、新たなメッセージをスレッドに投稿したり、他のユーザがスレッドに投稿したメッセージに対するリアクションをしたりすることができる。
【0018】
例えば、ユーザに関係のあるスレッドにメッセージが投稿されたり、ユーザが投稿したメッセージに対するリアクションが行われたりすると、ユーザは、業務支援システム1から通知を受け取る。通知は、メンション又はアラートと呼ばれることもある。第1実施形態では、自分宛通知と、自分宛以外の通知と、の2種類の通知が存在する場合を例に挙げるが、これらの通知を区別せずに1種類の通知だけが存在してもよいし、より詳細に通知を区別するために3種類以上の通知が存在してもよい。
【0019】
自分宛通知は、ユーザが宛先に指定された場合に受け取る通知である。例えば、あるユーザが宛先に指定されたメッセージが投稿されると、このユーザは、自分宛通知を受け取る。自分宛以外の通知は、ユーザが宛先に指定されなかった場合に受け取る通知である。例えば、あるユーザに関係するメッセージであるが、このユーザが宛先に指定されなかったメッセージが投稿されると、このユーザは、自分宛以外の通知を受け取る。以降、自分宛通知と、自分宛以外の通知と、を区別しない時は、単に通知という。
【0020】
例えば、ユーザは、宛先の指定を意味する「@」の後に、宛先に指定したい他のユーザの名前を入力することによって、宛先を指定できる。宛先の指令方法自体は、第1実施形態の例に限られず、他の方法であってもよい。例えば、ユーザは、「@」以外の他の記号を利用して宛先を指定してもよいし、他のユーザのリストの中から宛先を指定してもよい。例えば、ユーザは、他のユーザの名前の付近に表示させたラジオボタン又はチェックボックスに対する操作によって、宛先を指定してもよい。
【0021】
図2の例では、2022年8月18日の14時25分に投稿されたメッセージは、「山田太郎」が宛先に指定されているので、「山田太郎」は、このメッセージが入力されたことを示す自分宛通知を受け取る。2022年8月18日の14:42に投稿されたメッセージは、「山田太郎」自身のメッセージなので、「山田太郎」は、通知を受け取らない。2022年8月18日の15:02に投稿されたメッセージは、「山田太郎」が宛先に指定されていないが、「山田太郎」に関係するスレッドに投稿されたので、「山田太郎」は、このメッセージが投稿されたことを示す自分宛以外の通知を受け取る。
【0022】
第1実施形態では、ユーザは、スレッド機能以外の他の機能に関する通知も受け取る。例えば、ユーザは、業務支援システム1により提供されるスケジュール共有機能、ファイル共有機能、データベース共有機能、又はその他の機能に関する通知も受け取る。ユーザは、自身が受け取った通知を業務支援システム1上で確認できる。例えば、ユーザがアイコンI11を選択すると、自身が受け取った通知の一覧を示す通知画面が表示部25に表示される。
【0023】
図3は、通知画面の一例を示す図である。例えば、通知画面SC2は、横方向に並べられた表示領域A20A~A20Eを含む。以降、表示領域A20A~A20Eを区別しない時は、単に表示領域A20という。図3の例では、5つの表示領域A20を示しているが、表示領域A20は、任意の数であってよく、5つに限られない。例えば、通知画面SC2は、1つ~4つ又は6つ以上の表示領域A20を含んでもよい。通知画面SC2に収まらない表示領域A20は、横方向にスクロールすることによって表示可能である。
【0024】
表示領域A20には、表示条件が関連付けられている。表示条件は、表示領域A20に通知を表示させるか否かの判定基準である。表示条件は、フィルタリング条件又は絞り込み条件ということもできる。表示条件は、表示領域A20に表示する通知を検索するためのクエリということもできる。表示条件は、1つの条件だけから構成されてもよいし、複数の条件の組み合わせから構成されてもよい。第1実施形態では、表示領域A20ごとに表示条件が関連付けられており、表示領域A20と表示条件が1対1で対応する場合を説明するが、ある表示条件が複数の表示領域A20に共通してもよい。
【0025】
表示条件は、通知に関する何らかのデータに基づいて判定可能な条件であればよく、任意の条件であってよい。例えば、表示条件は、通知の付帯データ、又は、通知の内容に関する条件である。付帯データは、通知そのものの内容ではなく、通知に付帯するデータである。例えば、自分宛通知若しくは自分宛以外の通知といった種類、又は、後述するあとで読むフラグは、付帯データに相当する。通知の内容は、通知そのものを示す文字列(テキスト)である。第1実施形態では、表示領域A20には、表示条件を満たす通知が上から下に時系列順に配置されるものとする。
【0026】
例えば、表示領域A20Aには、「通知の種類が自分宛通知である」といった表示条件が関連付けられている。図3の例では、「山田太郎」が受け取った自分宛通知が、表示領域A20Aの上から下に時系列順に配置される。第1実施形態では、表示領域A20Aにおいて、未読の自分宛通知と、既読の自分宛通知と、を区別できるようになっている。例えば、表示領域A20Aの上から2番目に配置された「営業部」に関する自分宛通知は、未読である。この自分宛通知の左端には、未読であることを示す色(図3では、模式的に網点で示す色)が付与される。
【0027】
例えば、表示領域A20Bには、「タイムラインの通知」といった表示条件が関連付けられている。図3の例では、「山田太郎」が受け取ったタイムラインの通知が、表示領域A20Bの上から下に時系列順に配置される。表示領域A20Cには、「あとで読むフラグがオンである」といった表示条件が関連付けられている。図3の例では、「山田太郎」が「あとで読む」に分類した通知が、表示領域A20Cの上から下に時系列順に配置される。
【0028】
例えば、表示領域A20Dには、「通知の本文中に「山田」のキーワードを含む」といった表示条件が関連付けられている。図3の例では、通知の宛先ではなく本文中に「山田」のキーワードを含む通知が、表示領域A20Dの上から下に時系列順に配置される。図3では詳細が示されていない表示領域A20Eにも、表示領域A20A~A20Dとは異なる表示条件が関連付けられている。図3の表示領域A20A,A20Bのように、収まりきらない通知は、縦方向にスクロールすることによって表示させることができる。図3の表示領域A20C,A20Dのように、過去の通知を更に読み込むこともできる。
【0029】
第1実施形態では、左から3列目までの表示領域A20A~A20Cの表示条件は、業務支援システム1側で予め定められているものとする。4列目以降の表示領域A20D,A20Eの表示条件は、ユーザが自由に指定できる。例えば、ユーザは、アイコンI200を選択して表示条件を変更したり、表示領域A20自体を削除したりすることができる。ユーザは、新たな表示条件を指定し、6列目に新たな表示領域A20を追加することもできる。後述する変形例のように、表示領域A20の順序を変更可能であってもよい。
【0030】
以上のように、第1実施形態では、複数の表示領域A20の各々に、当該表示領域A20に関連付けられた表示条件を満たす通知が配置された通知画面SC2が表示部25に表示される。これにより、ある表示条件を満たす通知と、他の表示条件を満たす通知と、を同じ通知画面SC2に表示させることができる。その結果、ユーザがいちいち表示条件を指定しなおして通知画面SC2の表示を切り替えるといった手間がなくなるので、ユーザの利便性が高まる。以降、業務支援システム1の詳細について説明する。
【0031】
[1-3.第1実施形態で実現される機能]
図4は、第1実施形態で実現される機能の一例を示す図である。
【0032】
[1-3-1.サーバで実現される機能]
例えば、サーバ10は、データ記憶部100、通知生成部101、受信部102、及び送信部103を含む。データ記憶部100は、記憶部12により実現される。受信部102及び送信部103の各々は、制御部11により実現される。
【0033】
[データ記憶部]
データ記憶部100は、ユーザの業務を支援するためのデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、ユーザデータベースDB1と、スレッドデータベースDB2と、を記憶する。
【0034】
図5は、ユーザデータベースDB1の一例を示す図である。ユーザデータベースDB1は、ユーザに関する各種データが格納されたデータベースである。例えば、ユーザデータベースDB1には、ユーザID、パスワード、ユーザの名前、設定データ、及び通知データが格納される。ユーザデータベースDB1に格納されるデータは、ユーザに関する任意のデータであってよく、図5の例に限られない。例えば、ユーザデータベースDB1には、ユーザのメールアドレス、所属、役職、又は参加中のスレッドといったデータが格納されてもよい。
【0035】
ユーザID及びパスワードは、ログイン時に必要な認証情報である。ユーザの名前は、宛先の指定時に利用される。設定データは、表示領域A20の設定に関するデータである。設定データは、任意の形式であってよく、例えば、JSON形式又はXML形式であってもよい。例えば、設定データは、表示領域A20の列番号、タイトル、及び表示条件を示す。ユーザが、新たな表示条件を指定して表示領域A20を追加すると、新たな列番号、新たなタイトル、及び新たな表示条件が追加されるように、設定データが更新される。ユーザが、既存の表示領域A20を削除すると、この表示領域A20に対応する列番号、タイトル、及び表示条件が削除されるように、設定データが更新される。
【0036】
図5の例では、「山田太郎」の設定データの列番号「1」には、タイトル「自分宛」と、表示条件「自分宛通知である」と、が関連付けられている。列番号「2」には、タイトル「タイムライン」と、表示条件「タイムラインの通知」と、が関連付けられている。列番号「3」には、タイトル「あとで読む」と、表示条件「あとで読むフラグがオンである」と、が関連付けられている。列番号「4」には、タイトル「エゴサ」と、表示条件「通知の本文に「山田」のキーワードを含む」と、が関連付けられている。列番号「5」には、タイトル「知的財産部」と、表示条件「知的財産部スレッドの通知である」と、が関連付けられている。
【0037】
通知データは、ユーザが受け取った通知に関する各種情報を含む。例えば、通知データは、通知ID、通知の種類、未読/既読フラグ、あとで読むフラグ、通知の本文、通知の要因となったスレッド等の情報、通知の要因となった行為をした他のユーザの名前、及び通知の日時を含む。通知データは、後述の通知生成部101により生成されてユーザデータベースDB1に格納される。通知データのうち、通知の本文以外のデータは、先述した付帯データに相当する。
【0038】
通知IDは、通知を一意に識別可能な情報である。通知の種類は、自分宛通知であるか、又は、自分宛以外の通知であるかを示す。通知の種類は、タイムラインの通知であるか否かを示してもよい。未読/既読フラグは、通知が未読であるか、又は、既読であるかを示す。未読/既読フラグは、通知が生成された時点では未読を示し、通知が通知画面SC2に表示されると、未読を示す。
【0039】
あとで読むフラグは、あとで読む通知に分類されたか否かを示す。例えば、ユーザが通知画面SC2上の通知に対し、あとで読むことを示す操作を行うと、この通知のあとで読むフラグがオンになる。あとで読むフラグに関する表示条件が関連付けられた表示領域A20に通知がドラッグアンドドロップされることによって、この通知のあとで読むフラグがオンになってもよい。
【0040】
通知の本文は、通知の具体的な内容である。第1実施形態では、通知の本文と、メッセージの内容と、が同じである場合を説明するが、通知の本文は、メッセージの冒頭部分だけを示してもよい。通知の本文は、メッセージのサマリであってもよい。スレッド等の情報は、通知の要因となったスレッド及びメッセージに対応するスレッドID及びメッセージIDを示す。他のユーザの名前及び通知の日時は、通知の要因となったメッセージを投稿したりリアクションを行ったりした他のユーザの名前及びその時の日時である。
【0041】
なお、通知データは、ユーザデータベースDB1以外の他のデータベースに格納されてもよい。他のデータベースは、通知に関する各種データが格納される通知専用のデータベースであってもよい。通知データに含まれる情報は、任意の情報であってよく、図4の例に限られない。図5に示す種類や未読/既読フラグ等の属性以外の他の属性を通知に持たせる場合には、当該他の属性が通知データに含まれてもよい。例えば、他の属性としては、重要な通知であることを示すブックマーク、又は、通知の要因となった行為をした他のユーザの部署若しくは役職であってもよい。
【0042】
図6は、スレッドデータベースDB2の一例を示す図である。スレッドデータベースDB2は、スレッドに投稿された各種メッセージが格納されたデータベースである。例えば、スレッドID、スレッドの名前、及びメッセージデータが格納される。スレッドデータベースDB2に格納されるデータは、スレッドに関する任意のデータであってよく、図6の例に限られない。例えば、スレッドに投稿された添付ファイル等の他のデータが格納されてもよい。
【0043】
スレッドIDは、スレッドを一意に識別可能な情報である。スレッドは、スレッドIDではなく、スレッドを表示するためのURL又はスレッドの名前等の他の情報によって識別可能であってもよい。メッセージデータは、スレッドに投稿されたメッセージに関するデータである。例えば、メッセージデータは、メッセージID、通知ID、メッセージの本文、及びメッセージの投稿者を示す。メッセージデータには、メッセージが投稿されたスレッド、日時、又は通知の宛先といった他の情報を含んでもよい。
【0044】
メッセージIDは、スレッド内のメッセージを一意に識別する情報である。メッセージIDには、メッセージが入力された場合に行われる通知の通知IDが関連付けられる。メッセージIDには、通知IDだけではなく、通知の宛先等の他の情報が関連付けられてもよい。第1実施形態では、メッセージの本文が通知の本文と同じである場合を説明するが、通知の本文は、メッセージの一部だけであってもよい。メッセージデータには、メッセージに対してリアクションをしたユーザのユーザIDやリアクションの数といった情報が含まれてもよい。
【0045】
なお、データ記憶部100に記憶されるデータは、上記の例に限られない。データ記憶部100は、業務の支援に関する種々のデータを記憶可能である。例えば、データ記憶部100は、各画面を表示するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、スレッド機能以外の他の機能に関するデータを記憶する。他の機能に関する通知の通知データも、ユーザデータベースDB1に格納される。
【0046】
[通知生成部]
通知生成部101は、ユーザが受け取る通知の通知データを生成する。通知データの生成方法自体は、公知の処理を適用可能である。例えば、通知生成部101は、あるユーザが所定の行為をした場合に、当該行為に関係のある他のユーザが受け取る通知の通知データを生成する。通知生成部101は、当該他のユーザのユーザIDと、当該生成された通知データと、を関連付けてユーザデータベースDB1に格納する。これらの一連の処理や通知データの管理方法自体は、公知のグループウェア等で採用されている方法を利用可能である。
【0047】
第1実施形態では、通知生成部101は、あるユーザがスレッドにメッセージを投稿した場合に、このスレッドに関係する他のユーザが受け取る通知の通知データを生成する。通知生成部101は、このメッセージに宛先として指定された他のユーザが自分宛通知を受け取るための通知データと、宛先には指定されなかったがスレッドに参加している他のユーザが自分宛以外の通知を受け取るための通知データと、を生成し、これらの他のユーザのユーザIDと関連付けてユーザデータベースDB1に格納する。スレッドに参加している他のユーザのユーザIDは、ユーザデータベースDB1又はスレッドデータベースDB2に格納されているものとする。
【0048】
なお、通知生成部101は、スレッド機能以外の他の機能において、あるユーザに通知すべき行為が行われた場合も同様にして、通知データを生成し、このユーザのユーザIDに関連付けてユーザデータベースDB1に格納すればよい。例えば、通知生成部101は、データベース共有機能におけるデータベースのレコードが新規作成、変更、又は削除された場合に、このデータベースに関係するユーザが受け取る通知を生成してもよい。例えば、データベースのレコードに対して何らかのコメントが登録された場合に、このコメントに関係するユーザが受け取る通知を生成してもよい。また、通知画面SC2上の通知だけではなく、電子メール等の他の手段も利用して通知が行われる場合には、通知生成部101は、他の手段のメッセージを生成し、通知を受け取るユーザに送信してもよい。
【0049】
[受信部]
受信部102は、ユーザ端末20から、種々のデータを受信する。例えば、受信部102は、ユーザ端末20から、通知画面SC2を表示させるための表示要求を受信する。表示要求は、通知画面SC2の表示を意味する所定形式のデータが送信されることによって行われる。表示要求は、ユーザ端末20からログイン中のユーザのユーザIDを含む。受信部102は、通知画面SC2の表示要求以外の他のデータも受信する。例えば、受信部102は、各画面に対する操作内容を示すデータを受信する。ユーザが通知画面SC2の通知を選択した場合には、受信部102は、当該選択された通知の通知IDを受信する。
【0050】
[送信部]
送信部103は、ユーザ端末20に対し、種々のデータを送信する。例えば、送信部103は、ユーザ端末20に対し、通知画面SC2の表示データを送信する。表示データは、ユーザ端末20に何らかの画面を表示させるためのデータである。第1実施形態のように、ブラウザ上で各画面が表示される場合には、例えば、表示データは、HTMLデータである。専用のアプリケーション上で各画面が表示される場合には、表示データは、アプリケーションで規定された形式のデータ(例えば、JPEG等の画像データ)であればよい。
【0051】
第1実施形態では、通知が表示条件を満たすか否かの判定は、ユーザ端末20側で実行されるものとする。このため、ユーザ端末20側で当該判定を実行できるように、通知画面SC2の表示データは、表示領域A20の設定データの全部又は一部と、所定数の通知の通知データの全部又は一部と、を含む。例えば、送信部103は、あるユーザが通知画面SC2の表示要求を送信した場合に、このユーザのユーザIDに関連付けられた設定データのうち、直近の所定数(例えば、100個程度)の通知データを取得する。送信部103は、当該取得された設定データ及び通知データを含む表示データを、ユーザ端末20に送信する。
【0052】
なお、送信部103は、通知画面SC2の表示データとは別データとして、ユーザ端末20に設定データ及び通知データを送信してもよい。また、通知画面SC2の表示データには、通知が表示条件を満たすか否かを判定する処理、表示領域A20に通知を並べる処理、及び通知画面SC2の表示に必要なその他の処理を実行するためのスクリプトが含まれているものとする。また、送信部103は、通知画面SC2以外の他の画面の表示要求が行われた場合には、当該他の画面の表示データを生成してユーザ端末20に送信する。
【0053】
[1-3-2.ユーザ端末で実現される機能]
例えば、ユーザ端末20は、データ記憶部200、通知取得部201、表示条件判定部202、表示制御部203、及び操作受付部204を含む。データ記憶部200は、記憶部22により実現される。通知取得部201、表示条件判定部202、表示制御部203、及び操作受付部204の各々は、制御部21により実現される。
【0054】
[データ記憶部]
データ記憶部200は、ユーザの業務を支援するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、業務支援システム1に関する種々の画面を表示するためのブラウザを記憶する。例えば、データ記憶部200は、業務支援システム1専用のアプリケーションを記憶する。例えば、データ記憶部200は、サーバ10から受信した各画面の表示データを記憶する。第1実施形態では、表示条件判定部202及び表示制御部203の処理は、表示データに含まれるスクリプトの処理として実行される。
【0055】
[通知取得部]
通知取得部201は、ユーザが受け取った通知を取得する。通知を取得するとは、通知データを取得することである。第1実施形態では、通知取得部201がユーザ端末20に含まれるので、サーバ10から通知データを受信することが通知を取得することに相当する。例えば、通知取得部201は、サーバ10から、通知画面SC2の表示データを受信することによって、通知を取得する。通知データが表示データとは別データである場合には、当該別データである通知データを受信することが、通知を取得することに相当すればよい。通知取得部201は、一度に複数の通知を取得してもよいし、一度に1つの通知を取得してもよい。第1実施形態では、通知取得部201は、一度に所定数(例えば、100個)の通知を取得するものとする。
【0056】
第1実施形態では、ユーザが受け取った情報の一例として、ユーザの業務を支援する業務支援システム1でユーザが受け取った通知を説明する。このため、通知と記載した箇所は、ユーザが受け取った情報と読み替えることができる。通知取得部201は、情報取得部と読み替えることができる。ユーザが受け取った情報は、通知以外の他の情報であってもよく、通知に限られない。例えば、ユーザが受け取った情報は、電子メールであってもよいし、SMS、SNS、又はメッセージアプリ等の他の手段におけるメッセージであってもよい。他の情報の例は、後述する第1実施形態に関するその他の変形例で説明する。
【0057】
例えば、ユーザが受け取った情報は、元データ本体ではなく、元データが別の形式でサマライズされたものであってもよい。通知も、元データであるメッセージが別の形式でサマライズされたものの一例である。後述する電子メールのプレビューも、最低限の情報だけが表示されるという意味では、サマライズされたものの一例である。他にも例えば、業務支援システム1のように、特定の相手同士でやりとりを行うシステムにおいて表示される情報が、ユーザが受け取った情報に相当してもよい。なお、ユーザが受け取った情報は、特にサマライズされたものではなく、元データそのものであってもよいし、不特定多数の相手とやりとりするためのものであってもよい。
【0058】
[表示条件判定部]
表示条件判定部202は、通知画面SC2における複数の表示領域A20の各々に関連付けられた表示条件を、通知が満たすか否かを判定する。表示条件判定部202は、複数の通知の各々を判定対象としてもよいし、1つの通知だけを判定対象としてもよい。例えば、表示条件判定部202は、通知画面SC2の表示データに含まれる設定データを参照し、各表示条件を特定する。表示条件判定部202は、表示データに含まれるスクリプトを実行し、表示領域A20ごとに、当該表示領域A20に関連付けられた表示条件を、所定数の通知の各々が満たすか否かを判定する。
【0059】
第1実施形態では、業務支援システム1における通知を表示するための通知画面SC2は、表示画面の一例である。このため、通知画面SC2と記載した箇所は、表示画面と読み替えることができる。表示画面は、通知以外の他の情報を表示するための画面であってもよい。例えば、電子メールソフトで受信メールの一覧を表示するための画面が表示画面に相当してもよいし、SMS、SNS、又はメッセージアプリ等の他の手段で受信メッセージの一覧を表示するための画面が表示画面に相当してもよい。他の表示画面の例は、後述する第1実施形態に関するその他の変形例で説明する。
【0060】
例えば、表示条件に通知の種類が定められている場合には、表示条件判定部202は、表示条件が示す種類の通知であるか否かを判定することによって、通知が表示条件を満たすか否かを判定する。図5の例では、「山田太郎」の設定データには、列番号「1」に表示条件「通知の種類が自分宛通知である」が関連付けられているので、表示条件判定部202は、通知の種類が自分宛通知であるか否かを判定することによって、通知が表示条件を満たすか否かを判定する。例えば、図5の例では、「山田太郎」の設定データには、列番号「2」に表示条件「タイムラインの通知」が関連付けられているので、表示条件判定部202は、通知の種類がタイムラインであるか否かを判定することによって、通知が表示条件を満たすか否かを判定する。
【0061】
例えば、表示条件に何らかのフラグの値が定められている場合には、表示条件判定部202は、表示条件が示すフラグの値の通知であるか否かを判定することによって、通知が表示条件を満たすか否かを判定する。図5の例では、「山田太郎」の設定データには、列番号「3」に表示条件「あとで読むフラグがオンである」が関連付けられているので、表示条件判定部202は、通知のあとで読むフラグがオンであるか否かを判定することによって、通知が表示条件を満たすか否かを判定する。
【0062】
なお、表示領域A20において、未読の通知のみを表示させることが表示条件に相当してもよい。この場合、表示条件判定部202は、通知の未読/既読フラグが未読を示すか否かを判定することによって、通知が表示条件を満たすか否かを判定してもよい。これとは逆に、表示領域A20において、既読の通知のみを表示させることが表示条件に相当してもよい。この場合、表示条件判定部202は、通知の未読/既読フラグが既読を示すか否かを判定することによって、通知が表示条件を満たすか否かを判定してもよい。
【0063】
例えば、表示条件にキーワードが定められている場合には、表示条件判定部202は、表示条件が示す文字を含む通知であるか否かを判定することによって、通知が表示条件を満たすか否かを判定する。図5の例では、「山田太郎」の設定データには、列番号「4」に表示条件「通知の本文に「山田」のキーワードを含む」が関連付けられているので、表示条件判定部202は、「山田」の文字が通知の本文に含まれるか否かを判定することによって、通知が表示条件を満たすか否かを判定する。
【0064】
例えば、表示条件に通知の要因となったスレッドが定められている場合には、表示条件判定部202は、表示条件が示す通知元の通知であるか否かを判定することによって、通知が表示条件を満たすか否かを判定する。図5の例では、列番号「5」に表示条件「知的財産部スレッドの通知である」が関連付けられているので、表示条件判定部202は、通知の要因となったスレッドが知的財産部スレッドであるか否かを判定することによって、通知が表示条件を満たすか否かを判定する。
【0065】
なお、表示条件の判定方法は、上記の例に限られない。表示条件判定部202は、個々の表示条件に応じた判定方法で、通知が表示条件を満たすか否かを判定すればよい。例えば、表示条件として、通知の日時が定められている場合には、表示条件判定部202は、通知の日時が所定の日時であるか否かを判定することによって、通知が表示条件を満たすか否かを判定してもよい。
【0066】
例えば、表示条件として、通知の要因となった他のユーザが定められている場合には、表示条件判定部202は、通知データに含まれる他のユーザが所定の者(例えば、所定の所属又は役職の者)であるか否かを判定することによって、通知が表示条件を満たすか否かを判定してもよい。他にも例えば、表示条件判定部202は、通知の本文の文字数、添付ファイルの有無、又はリアクションの数といった他の表示条件を、通知が満たすか否かを判定してもよい。
【0067】
[表示制御部]
表示制御部203は、業務支援システム1における各画面を、表示部25に表示させる。例えば、表示制御部203は、サーバ10から受信した表示データに基づいて、各画面を、表示部25に表示させる。第1実施形態では、特に通知画面SC2を表示させるための処理について説明する。
【0068】
第1実施形態では、表示制御部203は、複数の表示領域A20の各々に、当該表示領域A20に関連付けられた表示条件を満たすと判定された通知が配置された通知画面SC2を表示させる。例えば、表示制御部203は、複数の表示領域A20の各々が横方向に並べられ、かつ、複数の表示領域A20の各々における縦方向に、当該表示領域A20に関連付けられた表示条件を満たすと判定された情報が並べられた通知画面SC2を表示させる。
【0069】
横方向は、第1方向の一例である。縦方向は、第2方向の一例である。このため、横方向について説明している箇所は、第1方向と読み替えることができる。縦方向について説明している箇所は、第2方向と読み替えることができる。第2方向は、第1方向と直交する方向である。第1方向及び第2方向は、第1実施形態の例に限られない。例えば、第1方向は、縦方向であり、第2方向は、横方向であってもよい。
【0070】
なお、表示領域A20は、第1方向に並べられなくてもよい。例えば、表示領域A20は、通知画面SC2内の左上、右上、左下、及び右下の各々に表示領域A20が配置されてもよい。例えば、通知画面SC2内のランダムに定まる位置に。複数の表示領域A20の各々が配置されてもよい。表示領域A20の幅は、互いに異なっていてもよい。ユーザが表示領域A20の幅を指定できるようにしてもよい。表示領域A20は、任意の形状であってよく、図3のような長方形に限られない。例えば、表示領域A20は、正方形、角丸四角形、又は円形といった他の形状であってもよい。
【0071】
また、表示領域A20において、通知が第2方向に並べられなくてもよい。例えば、通知の横幅が表示領域A20の横幅よりも短い場合には、表示領域A20において、第1方向に通知が並べられてもよい。表示領域A20における通知のソート順は、第1実施形態のような時系列順に限られず、任意のソート条件であってよい。例えば、スレッド順、通知の要因となった行為をした他のユーザ順、通知の文字列順、又は通知の種類順といった他のソート条件に基づいて、表示領域A20内の通知が並べられてもよい。例えば、表示領域A20には、ソート条件が定められておらず、ランダムに決定された順序で通知が配置されてもよい。
【0072】
第1実施形態では、表示制御部203は、複数の表示領域A20の少なくとも1つの表示領域A20において、当該表示領域A20に関連付けられた表示条件を満たすと判定された未読の通知と、当該表示領域に関連付けられた表示条件を満たすと判定された既読の通知と、を互いに区別できるように表示させる。図3の例では、表示制御部203は、表示領域A20Aにおいて、未読の自分宛通知と、既読の自分宛通知と、を色の有無によって区別できるように表示させる。表示制御部203は、未読/既読フラグが未読を示す通知(図3では、表示領域A20Aにおける営業部の通知)に所定の色を付与することによって、未読の自分宛通知と、既読の自分宛通知と、を区別する。
【0073】
なお、未読/既読を区別する方法は、他の方法であってもよく、色の有無に限られない。例えば、表示制御部203は、通知の背景色、通知自体のサイズ、通知の文字色、通知の文字サイズ、又は通知の形状を異ならせることによって、未読/既読を区別してもよい。例えば、表示制御部203は、未読の通知だけを表示させる状態と、未読の通知と既読の通知の両方を表示させる状態と、を切り替えることによって、未読/既読を区別してもよい。例えば、表示制御部203は、表示領域A20Aではなく、表示領域A20B~A20Eにおける通知の未読/既読を区別してもよい。
【0074】
[操作受付部]
操作受付部204は、業務支援システム1における各種操作を受け付ける。例えば、操作受付部204は、スレッド画面SC1又は通知画面SC2に対する操作を受け付ける。操作受付部204が受け付けた操作内容は、サーバ10に適宜送信される。例えば、操作受付部204は、アイコンI11が選択された場合に、通知画面SC2の表示要求をサーバ10に送信する。例えば、操作受付部204は、通知画面SC2の通知が選択された場合に、この通知が示すメッセージが投稿されたスレッドのスレッド画面SC1の表示要求をサーバ10に送信する。
【0075】
[1-4.第1実施形態で実行される処理]
図7は、第1実施形態で実行される処理の一例を示す図である。図7では、業務支援システム1で実行される処理のうち、主に、通知画面SC2を表示させるための処理を説明する。制御部11,21が、それぞれ記憶部12,22に記憶されたプログラムを実行することによって、図7の処理が実行される。
【0076】
図7に示すように、サーバ10及びユーザ端末20の間で、ユーザがログインするためのログイン処理が実行される(S100)。S100では、ユーザ端末20は、サーバ10に対し、ユーザが入力したユーザID及びパスワードを送信する。サーバ10は、ユーザデータベースDB1を参照し、ユーザID及びパスワードの正当性を確認する。ログイン処理が成功すると、ユーザはグループウェアを利用できる。以降、通知画面SC2を表示させる場合の処理を説明する。
【0077】
ユーザ端末20は、スレッド画面SC1又は他の画面でアイコンI11が選択されると、サーバ10に対し、通知画面SC2の表示要求を送信する(S101)。ユーザ端末20がサーバ10と通信する場合には、ユーザID又は他のデータが送信されることによって、サーバ10は、どのユーザのリクエストであるかを特定できるようになっている。サーバ10は、通知画面SC2の表示要求を受信すると(S102)、ユーザデータベースDB1を参照し、ユーザが直近で受け取った所定数の通知を取得する(S103)。S103では、例えば、通知の日時が現在に近い順に100個の通知データが取得される。
【0078】
サーバ10は、通知画面SC2の表示データを生成してユーザ端末20に送信する(S104)。S104では、サーバ10は、ユーザデータベースDB1を参照し、ユーザの設定データを取得する。サーバ10は、ユーザの設定データと、S103で取得した100個の通知データと、を含む表示データを生成する。先述したように、表示データには、ユーザ端末20側で実行すべき処理を示すスクリプトが含まれている。
【0079】
ユーザ端末20は、通知画面SC2の表示データを受信すると(S105)、複数の表示領域A20の各々に関連付けられた表示条件を、通知が満たすか否かを判定する(S106)。S106では、ユーザ端末20は、通知画面SC2の表示データに含まれるスクリプトを実行し、表示領域A20ごとに、当該表示領域A20に関連付けられた表示条件を、100個の通知の各々が満たすか否かを判定する。
【0080】
ユーザ端末20は、S106における判定結果に基づいて、複数の表示領域A20の各々に、当該表示領域A20に関連付けられた表示条件を満たすと判定された通知が配置された通知画面SC2を、表示部25に表示させ(S107)、本処理は終了する。S107では、ユーザ端末20は、通知画面SC2の表示データに含まれるスクリプトを実行し、表示領域A20ごとに、当該表示領域A20に関連付けられた表示条件を満たす通知を、上から下に時系列順に並ぶように配置する。
【0081】
なお、S107の処理で通知画面SC2が表示された後は、通知画面SC2に対するユーザの操作に応じた処理が実行される。例えば、通知を選択する操作が行われた場合、ユーザ端末20は、サーバ10との間で、通知が示すメッセージのスレッド画面SC1を表示させるための処理が実行される。例えば、ユーザは、スレッド画面SC1からメッセージに対するリアクションを行ったり、スレッド機能以外の他の機能から、メッセージで要求された業務を遂行したりする。
【0082】
例えば、過去の通知の読込操作が行われた場合、ユーザ端末20は、サーバ10との間で、過去の通知を表示させるための処理を実行する。この場合、ユーザ端末20は、ユーザが選択した表示領域A20の過去の通知を要求する。サーバ10は、ユーザデータベースDB1を参照し、ユーザ端末20に通知データが送信されていない通知のうち、現在に近い順に所定数の通知の通知データを取得する。ユーザ端末20は、通知データを受信すると、S106及びS107と同様の処理を実行し、過去の通知が表示条件を満たす表示領域A20に表示される。
【0083】
例えば、表示条件の変更操作が行われた場合、ユーザ端末20は、サーバ10との間で、表示条件を変更するための処理を実行する。この場合、サーバ10は、ユーザが変更した表示条件をユーザデータベースDB1に格納する。ユーザ端末20は、変更後の表示条件に基づいて、S106及びS107と同様の処理を実行し、通知画面SC2の表示を更新する。例えば、新たな表示領域A20の追加操作が行われた場合、ユーザ端末20は、サーバ10との間で、新たな表示領域A20を追加するための処理を実行する。この場合、サーバ10は、ユーザが指定した新たな表示条件と、新たな表示領域A20と、が関連付けられるように、ユーザデータベースDB1を更新する。ユーザ端末20は、新たな表示条件が関連付けられた新たな表示領域A20に、当該新たな表示条件を満たす通知を配置する。通知画面SC2を閉じる操作が行われた場合、通知画面SC2が閉じられる。
【0084】
第1実施形態の業務支援システム1は、通知画面SC2における複数の表示領域A20の各々に関連付けられた表示条件を、通知が満たすか否かを判定する。業務支援システム1は、複数の表示領域A20の各々に、当該表示領域A20に関連付けられた表示条件を満たすと判定された通知が配置された通知画面SC2を表示させる。これにより、ある表示条件を満たす通知と、他の表示条件を満たす通知と、を同じ通知画面SC2で確認できるので、ユーザの利便性が高まる。例えば、図3の例であれば、ユーザが、自分宛通知を表示条件として指定して通知画面SC2に表示させた後に、タイムラインを表示条件として通知画面SC2の表示を切り替えるといった手間を省き、これらを同時に通知画面SC2に表示させることができる。
【0085】
また、第1実施形態の業務支援システム1は、複数の表示領域A20の各々が横方向に並べられ、かつ、複数の表示領域A20の各々における縦方向に、当該表示領域A20に関連付けられた表示条件を満たすと判定された通知が並べられた通知画面SC2を表示させる。これにより、通知画面SC2の視認性が高まる。例えば、表示領域A20の縦方向に、通知を時系列的に並べることによって、通知の時系列を直感的に把握できる。
【0086】
また、第1実施形態の業務支援システム1は、複数の表示領域A20の少なくとも1つの表示領域A20において、当該表示領域A20に関連付けられた表示条件を満たすと判定された未読の通知と、当該表示領域A20に関連付けられた表示条件を満たすと判定された既読の通知と、を互いに区別できるように表示させる。これにより、未読の通知と、既読の通知と、を通知画面SC2上で区別しやすくなる。
【0087】
また、第1実施形態の業務支援システム1は、ユーザが受け取った情報として、業務支援システム1における通知を表示するための通知画面SC2を表示させる。これにより、業務支援システム1におけるユーザの利便性が高まる。
【0088】
[2.第2実施形態]
次に、業務支援システム1の別実施形態である第2実施形態を説明する。例えば、通知画面SC2には、ユーザが何の操作もしなくてよい通知もあれば、ユーザが何らかの業務を遂行するために何らかの操作をする通知もある。ユーザは、何らかの操作をする通知を通知画面SC2で確認すると、この通知を選択してスレッド画面SC1を表示させる。ユーザは、スレッド画面SC1から、メッセージに対するリアクションを行ったり、メッセージに関する業務を遂行するための他の画面に遷移したりすることによって、自身に求められている業務を遂行する。
【0089】
例えば、ユーザは、スレッド画面SC1又は他の画面で業務を遂行した後に、他の通知を確認したいと思うことがある。この場合、スレッド画面SC1又は他の画面から再び通知画面SC2に戻る必要がある。ユーザは、スレッド画面SC1又は他の画面と、通知画面SC2と、の間を行ったり来たりする必要があるので、ユーザの手間がかかる。そこで、第2実施形態では、通知画面SC2に表示された通知に対し、リアクションのような簡易的な操作を受け付けることができるようになっている。
【0090】
図8は、第2実施形態の通知画面SC2の一例を示す図である。図8のように、通知画面SC2の全体的なレイアウトは、第1実施形態と同様である。第2実施形態では、表示領域A20には、通知が示すメッセージに対するリアクションを受け付けるためのアイコンI201が表示される。例えば、ユーザが、ある通知のアイコンI201を選択すると、スレッド画面SC1に遷移しなくても、通知画面SC2を表示させたまま、この通知が示すメッセージに対するリアクションを行うことができる。
【0091】
以上のように、第2実施形態では、通知画面SC2に表示された通知に対する操作を受け付けることによって、通知画面SC2上で簡易的な業務を行うことができるようになっている。これにより、スレッド画面SC1又は他の画面と、通知画面SC2と、の間を行ったり来たりしなくても、ユーザによる業務の遂行が可能になるので、ユーザの手間を軽減できる。以降、第2実施形態の詳細を説明する。第2実施形態では、第1実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
【0092】
[2-1.第2実施形態で実現される機能]
図9は、第2実施形態で実現される機能の一例を示す図である。
【0093】
[2-1-1.サーバで実現される機能]
サーバ10は、データ記憶部100、通知生成部101、受信部102、及び送信部103を含む。これら各機能は、第1実施形態と同様であってよい。なお、第2実施形態では、通知データには、通知が示すメッセージのリアクション数が含まれるものとする。メッセージデータにも、メッセージのリアクション数が含まれるものとする。
【0094】
[2-1-2.ユーザ端末で実現される機能]
ユーザ端末20は、データ記憶部200、通知取得部201、表示条件判定部202、表示制御部203、操作受付部204、第1業務処理実行部205、画面遷移部206、及び第2業務処理実行部207が実現される。第1業務処理実行部205、画面遷移部206、及び第2業務処理実行部207の各々は、制御部21により実現される。
【0095】
[データ記憶部、通知取得部、表示条件判定部、表示制御部]
データ記憶部200、通知取得部201、表示条件判定部202、及び表示制御部203の各々の機能は、第1実施形態と同様であってよい。第2実施形態の表示制御部203は、業務支援システム1でユーザが受け取った通知に関する通知画面SC2を表示させるようにすればよく、通知画面SC2は、第1実施形態とは異なってもよい。
【0096】
例えば、第2実施形態では、表示制御部203は、表示領域A20ごとに表示条件が関連付けられておらず、ユーザが受け取った全ての通知を示す通知画面SC2を表示させてもよい。例えば、表示制御部203は、ユーザが指定した表示条件を満たす通知を通知画面SC2に表示させ、ユーザが他の表示条件を指定した場合には、当該他の表示条件を満たす通知が表示させるように、通知画面SC2の表示を切り替えてもよい。このため、第2実施形態では、第1実施形態で説明した機能が実現されなくてもよい。第2実施形態で説明する機能は、第1実施形態で説明した機能がなくても実現可能である。
【0097】
[操作受付部]
操作受付部204は、第1実施形態と同様であってよいが、第2実施形態の操作受付部204は、第1操作受付部204A及び第2操作受付部204Bを含む。
【0098】
第1操作受付部204Aは、通知画面SC2において、通知に関連付けられた通知関連業務に関する第1操作を受け付ける。通知関連業務は、通知に関する何らかの業務である。例えば、通知関連業務は、通知に関する何らかのデータを登録、変更(更新)、又は削除することである。第2実施形態では、通知が示すメッセージのメッセージデータを変更することが、通知関連業務に相当する場合を説明する。具体的には、メッセージデータに含まれるリアクション数を増加させることが、通知関連業務に相当する場合を説明する。
【0099】
なお、通知関連業務は、任意の業務であってよく、リアクション数を増加させることに限られない。例えば、通知が示すメッセージに対する返信をすることが、通知関連業務に相当してもよい。例えば、通知が示すデータベースのレコードを追加、変更、又は削除することが通知関連業務に相当してもよい。例えば、通知が示す何らかのステータスを変更すること、又は、通知が示す何らかの承認操作を行うことが、通知関連業務に相当してもよい。
【0100】
第1操作は、通知画面SC2に表示された通知に対する操作である。第1操作は、通知関連業務を遂行するための操作である。第1操作は、通知画面SC2で受付可能な操作であればよく、例えば、第1操作受付部204Aは、通知関連業務に関するリアクションをするためのリアクション操作を、第1操作として受け付ける。図8の例では、アイコンI201を選択する操作が第1操作に相当する。このため、アイコンI201を選択する操作について説明している箇所は、第1操作と読み替えることができる。第1操作は、ラジオボタン又はチェックボックスを選択する操作、又は、その他の何らかのボタンを選択する操作であってもよい。
【0101】
リアクションとは、あるユーザのメッセージに対する他のユーザのアクションである。リアクションは、メッセージを投稿したユーザ自身のアクションであってもよい。例えば、リアクションは、いいね又は絵文字のリアクションである。メッセージに対する返信を入力することも、リアクションの一種である。メッセージに対する返信を入力することが第1操作に相当する場合には、通知画面SC2における通知内に、返信を入力するための入力フォームが表示されてもよい。例えば、自由な文字列を返信として入力するのではなく、定型文で返信を入力する場合には、定型文を選択するための画像が通知内に表示されてもよい。リアクションは、メッセージ以外の他のデータに対して行われてもよい。
【0102】
第2操作受付部204Bは、スレッド画面SC1において、通知関連業務に関する第2操作を受け付ける。スレッド画面SC1は、遷移先画面の一例である。このため、スレッド画面SC1と記載した箇所は、遷移先画面と読み替えることができる。遷移先画面は、通知画面SC2以外の他の画面であればよく、スレッド画面SC1に限られない。例えば、スケジュール共有機能で共有されるスケジュールを示すスケジュール共有画面、ファイル共有機能で共有されるファイルを示すファイル共有画面、又はデータベース共有機能で共有されるデータベースを示すデータベース共有画面が遷移先画面に相当してもよい。
【0103】
第2操作は、スレッド画面SC1に対する操作である。第2操作は、通知関連業務を遂行するための操作である。第2操作は、スレッド画面SC1で受付可能な操作であればよく、例えば、第2操作受付部204Bは、表示領域A10に表示されたメッセージに対してリアクションをするためのリアクション操作を、第2操作として受け付ける。図2の例では、表示領域A10内のアイコンI100を選択する操作が第2操作に相当する。このため、アイコンI100を選択する操作について説明している箇所は、第2操作と読み替えることができる。
【0104】
なお、第2操作は、何らかの業務を遂行するための操作であればよく、アイコンI100に限られない。例えば、第2操作は、ラジオボタン若しくはチェックボックスを選択する操作、又は、その他の何らかのボタンを選択する操作であってもよい。例えば、第2操作は、スレッド画面SC1に表示されたメッセージに対する返信を入力する操作であってもよい。例えば、第2操作は、何らかのコメントを入力する操作、何らかのファイルをアップロードする操作、データベースのレコードを追加、変更、若しくは削除する操作、又は何らかの承認を行う操作であってもよい。
【0105】
[第1業務処理実行部]
第1業務処理実行部205は、第1操作に基づいて、通知関連業務に関する第1業務処理を実行する。第2実施形態では、第1業務処理実行部205がユーザ端末20に含まれるので、第1業務処理は、サーバ10に対し、通知関連業務に関するデータの登録、変更、又は削除の依頼を送信する処理である。サーバ10は、当該依頼に基づいて、対象となるデータを登録、変更、又は削除する。
【0106】
例えば、第1業務処理実行部205は、リアクション操作に基づいて、リアクションに関するリアクション処理を、第1業務処理として実行する。例えば、第1業務処理は、メッセージに関連付けられたリアクション情報の変更を依頼する処理である。例えば、ユーザが、リアクションをしていないメッセージの通知に対し、アイコンI201を選択した場合には、このメッセージに関連付けられたリアクション数の増加を依頼する処理が、第1業務処理に相当する。ユーザがリアクション済みのメッセージの通知に対し、アイコンI201を選択した場合には、このメッセージに対するリアクションの取り消しを依頼する処理が、第1業務処理に相当する。
【0107】
例えば、第2実施形態では、アイコンI201を選択する操作が第1操作に相当し、アイコンI100を選択する操作が第2操作に相当する。このため、第1操作と第2操作は、互いに異なる画面で受け付けられる操作であるが、リアクション数を増加するための操作としては同じである。通知関連業務として、リアクション数を増加するための処理以外の他の処理が実行される場合には、通知画面SC2で受付可能な第1操作は、スレッド画面SC1で受付可能な第2操作と同じ又は第2操作よりも簡易的であってもよい。通知画面SC2では、スレッド画面SC1で受け付けられる第1操作と全く同じ第2操作が受け付けられてもよい。
【0108】
操作が簡易的とは、ある結果を得るために必要な操作回数が少ないことである。例えば、通知画面SC2において、何らかのステータスの変更をすることが通知関連業務に相当したとすると、通知画面SC2における第1操作では、通知上のボタンを選択するといった1回の操作で済むのに対し、スレッド画面SC1で、同じステータスの変更をするためには、ステータスを表示するための操作と、ステータスを変更するための操作と、を含む2回以上の操作が第2操作として必要であってもよい。
【0109】
他にも例えば、メッセージに対する返信が通知関連業務に相当したとすると、通知画面SC2における第1操作では、定型文を選択することによって返信が可能であるのに対し、スレッド画面SC1で返信をするためには、返信の意思を示すアイコンの選択と、返信の文章を入力する操作と、を含む2回以上の操作が第2操作として必要であってもよい。他の通知関連業務も同様に、第1操作は、第2操作よりも簡易的であってもよい。
【0110】
なお、スレッド画面SC1から受け付けられる第2操作の方が、より詳細な通知関連業務を遂行できるものとする。例えば、メッセージに対する返信であれば、第2操作により、定型文ではなく、自由な文章の入力が可能である。例えば、ステータスを変更するための操作であれば、スレッド画面SC1から指定できるステータスの種類は、通知画面SC2から指定できるステータスの種類よりも多くてもよい。
【0111】
[画面遷移部]
画面遷移部206は、通知画面SC2において通知が選択された場合に、通知に関連付けられたスレッド画面SC1に遷移する。通知に関連付けられたスレッド画面SC1は、通知を選択することによって遷移する遷移先の画面である。スレッド画面SC1に遷移する流れは、第1実施形態で説明した通りである。第2実施形態では、画面遷移部206がユーザ端末20により実現されるので、画面遷移部206は、サーバ10に対し、スレッド画面SC1の表示要求を送信することによって、スレッド画面SC1に遷移する。
【0112】
スレッド画面SC1の表示要求には、選択された通知の通知IDが含まれるものとする。スレッドデータベースDB2には、メッセージIDと通知IDが関連付けられているので、サーバ10は、表示要求に含まれる通知IDによって、どのメッセージをスレッド画面SC1に表示させたらよいかを特定できる。サーバ10は、このメッセージを含むスレッド画面SC1の表示データを生成してユーザ端末20に送信する。ユーザ端末20は、スレッド画面SC1の表示データを受信すると、画面遷移部206は、当該受信した表示データに基づいて、スレッド画面SC1を表示部25に表示させる。
【0113】
[第2業務処理実行部]
第2業務処理実行部207は、第2操作に基づいて、通知関連業務に関する第2業務処理を実行する。第2実施形態では、第2業務処理実行部207がユーザ端末20に含まれるので、第2業務処理は、サーバ10に対し、通知関連業務に関するデータの登録、変更、又は削除を依頼する処理である。サーバ10は、当該依頼に基づいて、対象となるデータを登録、変更、又は削除する。
【0114】
第2業務処理は、スレッド画面SC1から行われる処理という点で第1業務処理とは異なるが、他の点については同様である。このため、第2業務処理は、第1業務処理と同様に、リアクション数を増加させる処理、メッセージに対する返信を行う処理、ステータスを変更する処理、又はデータベースの変更等を行う処理といった任意の処理であってよい。第2業務処理実行部207は、スレッド画面SC1における第2操作に基づいて、これらの処理を実行する。
【0115】
[2-2.第2実施形態で実行される処理]
図10は、第2実施形態で実行される処理の一例を示す図である。図10のS200~S207の処理は、図7のS100~S107の処理と同様である。S207において、通知画面SC2が表示されると、ユーザ端末20は、アイコンI201が選択されたか、又は、表示領域A20内の通知が選択されたかを判定する(S208)。
【0116】
S208において、アイコンI201が選択されたと判定された場合(S208:I201)、ユーザ端末20は、サーバ10に対し、リアクション要求を送信する(S209)。サーバ10は、リアクション要求を受信すると(S210)、スレッドデータベースDB2を更新し(S211)、ユーザ端末20との間で通知画面SC2を更新するための処理を実行し(S212)、本処理は終了する。
【0117】
S208において、表示領域A20内の通知が選択されたと判定された場合(S208:通知選択)、本処理は終了する。この場合、ユーザ端末20は、サーバ10との間で、スレッド画面SC1を表示させるための処理を実行する。サーバ10及びユーザ端末20の間で、メッセージに関する業務を遂行するための処理が実行される。
【0118】
第2実施形態の業務支援システム1は、通知画面SC2において受け付けられた第1操作に基づいて、第1業務処理を実行する。これにより、通知画面SC2で通知を確認してそのまま簡易的な業務を遂行できるので、ユーザの手間を軽減できる。例えば、ユーザは、通知画面SC2からスレッド画面SC1に遷移してリアクション操作を行った後に、再び通知画面SC2に戻るといった必要が無くなる。ユーザは、通知画面SC2から、ある通知が示すメッセージに対するリアクション操作を行った後に、そのまま他の通知を確認するといったことができるので、ユーザの業務効率が高まる。
【0119】
また、第2実施形態の業務支援システム1は、通知画面SC2で受付可能な第1操作は、通知画面SC2において通知が選択された場合に遷移するスレッド画面SC1で受付可能な第2操作と同じ又は第2操作よりも簡易的である。第1操作と第2操作が同じである場合には、スレッド画面SC1から行う業務と同じ操作を通知画面SC2上で受け付けることができる。通知画面SC2で複雑な操作をさせようとすると、その分だけ通知画面SC2の表示スペースを消費する可能性があるが、通知画面SC2上で行うことができる第1操作が簡易的である場合には、通知画面SC2の表示スペースをあまり消費しないようにすることができる。
【0120】
また、第2実施形態の業務支援システム1は、通知画面SC2で受け付けられたリアクション操作に基づいて、リアクション処理を実行する。これにより、通知画面SC2で通知を確認し、そのままリアクションをすることができる。このため、リアクションのために通知画面SC2からスレッド画面SC1に遷移するといった手間を省くことができる。
【0121】
[3.変形例]
なお、本開示は、以上説明した第1実施形態及び第2実施形態の例に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【0122】
[3-1.第1実施形態に関する変形例]
まず、第1実施形態に関する変形例を説明する。
【0123】
図11は、第1実施形態に関する変形例における機能の一例を示す図である。例えば、サーバ10は、表示条件共有部104を含む。表示条件共有部104は、制御部11により実現される。例えば、ユーザ端末20は、並替操作受付部208、並び替え部209、及び新着数取得部210を含む。並替操作受付部208、並び替え部209、及び新着数取得部210の各々は、制御部11により実現される。
【0124】
[変形例1-1]
例えば、第1実施形態では、ある1つの業務支援システム1における通知が通知画面SC2に表示される場合を説明したが、複数の業務支援システム1の各々における通知が1つの通知画面SC2に表示されてもよい。変形例1-1では、グループウェアA,B,Cといった3つの業務支援システム1の各々における通知が1つの通知画面SC2に表示される場合を例に挙げるが、通知画面SC2には、2つ又は4つ以上の業務支援システム1の各々における通知が表示されてもよい。
【0125】
変形例1-1の通知取得部201は、ユーザが利用する複数の業務支援システム1の各々における通知を取得する。変形例1-1では、図1で説明したハードウェアと同様の構成を有する業務支援システム1が複数存在する。複数の業務支援システム1の各々は、互いにネットワークNを介して通信可能に接続される。複数の業務支援システム1の各々で実現される機能は、第1実施形態で説明した機能と同様であってもよいし、第1実施形態で説明した機能を有さない業務支援システム1が存在してもよい。
【0126】
変形例1-1では、複数の業務支援システム1の各々は、互いに連携している。変形例1-1では、複数の業務支援システム1の各々は、ユーザIDと、通知データと、を互いに共有する。このため、複数の業務支援システム1の各々は、どのユーザがどの通知を受け取ったかを互いに把握できるようになっている。通知データのデータ形式は、互いに同様であるものとするが、データ形式が異なっていてもよい。通知データのデータ形式が異なる場合には、複数の業務支援システム1の各々は、互いに通知データのデータ形式を共有しているものとする。
【0127】
なお、ユーザ端末20の通知取得部201は、複数の業務支援システム1の各々と通信して通知を取得してもよいし、ユーザがログイン中の業務支援システム1を介して、残りの業務支援システム1から通知を取得してもよい。他にも例えば、ある特定の業務支援システム1のユーザデータベースDB1で、他の業務支援システムにおける通知も管理されていてもよい。この場合、通知取得部201は、当該特定の業務支援システム1から、全ての業務支援システム1の各々における通知を取得する。
【0128】
変形例1-1の表示制御部203は、複数の表示領域A20の各々に、当該表示領域A20に関連付けられた表示条件を満たすと判定された、複数の業務支援システム1の各々における通知が配置された通知画面SC2を表示させる。複数の業務支援システム1の各々における通知が通知画面SC2に表示される点で第1実施形態とは異なるが、表示条件を満たすか否かを判定する処理と、当該処理の結果に基づいて通知画面SC2を表示させる処理と、については、第1実施形態で説明した通りである。
【0129】
図3の通知画面SC2の例において、ユーザがグループウェアA~Cの全てを利用していたとすると、表示制御部203は、表示領域A20Aにおいて、グループウェアAから受け取った自分宛通知、グループウェアBから受け取った自分宛通知、及びグループウェアCから受け取った自分宛通知を混在して表示させる。表示制御部203は、表示領域A20B~A20Eについても同様に、グループウェアA~Cの各々から受け取った通知であって、表示領域A20B~A20Eの各々に関連付けられた表示条件を満たす通知を混在して表示させる。
【0130】
変形例1-1の業務支援システム1は、複数の表示領域A20の各々に、当該表示領域A20に関連付けられた表示条件を満たすと判定された、複数の業務支援システム1の各々における通知が配置された通知画面SC2を表示させる。これにより、複数の業務支援システム1の各々における通知を1つの通知画面SC2にまとめて表示させることができるので、ユーザの利便性が高まる。
【0131】
[変形例1-2]
例えば、業務支援システム1は、スレッド機能、スケジュール共有機能、ファイル共有機能、及びデータベース共有機能といったように、ユーザに対し、業務の支援に関する複数の機能を提供する。この場合、複数の表示領域A20は、複数の機能に関する表示条件が関連付けられた表示領域A20を含んでもよい。即ち、表示条件は、ある第1機能に関する条件と、第1機能とは異なる第2機能に関する条件と、を含むようにしてもよい。変形例1-2では、複数の機能の一例として、スレッド機能と、データベース共有機能と、を説明する。
【0132】
図2のスレッド画面SC1における「アプリ」は、データベース共有機能の一例である。図2の例では、請求書のデータベースを共有する請求書管理アプリ、特許出願のデータベースを共有する特許管理アプリ、意匠出願のデータベースを共有する意匠管理アプリ、及び商標出願のデータベースを共有する商標管理アプリが利用されている。ユーザは、これらのアプリを利用して、データベースに格納された各種情報を共有する。例えば、アプリのレコードが追加、変更、又は削除された場合に、ユーザは、通知を受け取る。アプリにコメントが入力された場合にも、ユーザは、通知を受け取る。
【0133】
例えば、複数の表示領域A20のうちの少なくとも1つには、「知的財産部スレッドの通知、又は、請求書管理アプリの通知」といったように、複数の機能の各々に関する条件がORで定義されている。これらの条件は、ORではなく、ANDで定義されてもよい。他にも例えば、表示条件が3つ以上の条件を含む場合には、ORとANDの両方を利用して表示条件が定義されていてもよい。表示条件は、「知的財産部スレッドの通知、又は、請求書管理アプリの通知、又は、意匠管理アプリの通知」といったように、3つ以上の機能に関する条件を含んでもよい。
【0134】
変形例1-2の表示条件判定部202は、複数の機能に関する表示条件が関連付けられた表示領域A20については、当該表示条件に含まれる複数の条件の各々を、通知が満たすか否かを判定する。例えば、表示条件判定部202は、「知的財産部スレッドの通知、又は、請求書管理アプリの通知」といった2つの条件を含む表示条件については、通知の要因となったものが知的財産部スレッド又は請求書管理アプリであるか否かを判定することによって、通知が表示条件を満たすか否かを判定する。表示制御部203が表示条件判定部202の判定結果に基づいて通知画面SC2を表示させる処理については、第1実施形態で説明した通りである。
【0135】
変形例1-2の業務支援システム1は、ユーザに対し、業務の支援に関する複数の機能を提供し、複数の表示領域A20は、複数の機能に関する表示条件が関連付けられた表示領域A20を含む。これにより、より柔軟な表示条件を表示領域A20に関連付けることができるので、ユーザの利便性が高まる。
【0136】
[変形例1-3]
例えば、図3の例では、表示領域A20A~A20Cは、業務支援システム1側で予め表示条件が定められており、表示領域A20D,A20Eは、ユーザ側で自由に表示条件を指定できる場合を説明した。このため、図3の例では、複数の表示領域A30は、ユーザが指定した表示条件が関連付けられた表示領域A20を含むことになる。例えば、複数の表示領域A20は、ユーザが指定した表示条件が関連付けられた表示領域A20だけを含んでもよい。変形例1-3では、ユーザが指定した表示条件が、他のユーザに共有される。
【0137】
変形例1-3の業務支援システム1は、表示条件共有部104を含む。表示条件共有部104は、ユーザが指定した表示条件を、他のユーザに共有する。例えば、表示条件共有部104は、ユーザが指定した表示条件を、他のユーザに閲覧可能にする。第1実施形態で説明した例であれば、表示条件共有部104は、他のユーザ「木村花子」が、ユーザ「山田太郎」が指定した表示条件の表示を要求した場合に、他のユーザ「木村花子」のユーザ端末20に、ユーザ「山田太郎」が指定した表示条件を表示させる。
【0138】
なお、表示条件の共有は、任意の方法によって行われてよく、単純な閲覧に限られない。例えば、表示条件共有部104は、ユーザ「山田太郎」が指定した表示条件を、他のユーザ「木村花子」の表示条件としてコピーすることによって、この表示条件の共有を行ってもよい。表示条件共有部104は、ユーザ「山田太郎」が指定した表示条件を、他のユーザ「木村花子」のメールアドレスに送信することによって、この表示条件の共有を行ってもよい。
【0139】
変形例1-3の業務支援システム1は、ユーザが指定した表示条件を、他のユーザに共有する。あるユーザが指定した表示条件は、他のユーザにとっても参考になる可能性があるので、ユーザ間で表示条件を共有させることによって、ユーザの利便性が高まる。
【0140】
[変形例1-4]
例えば、図3の例では、通知画面SC2の左から3列目までの表示領域A20A~A20Cの位置が固定されており、4列目以降の表示領域A20D,A20Eは、作成日時順に並ぶ場合を説明した。通知画面SC2における表示領域A20の順序は、ユーザが自由に指定できるようにしてもよい。変形例1-4の業務支援システム1は、並替操作受付部208及び並び替え部209を含む。
【0141】
図12は、通知画面SC2上で行われる表示領域A20の並び替えの一例を示す図である。例えば、並替操作受付部208は、通知画面SC2において、複数の表示領域A20のうちの全部又は一部の並び替えに関する並び替え操作を受け付ける。並び替えとは、通知画面SC2における表示領域A20の順序を変更することである。変形例1-4では、並び替え操作がドラッグアンドドロップである場合を説明するが、並び替え操作は、予め定められた操作であればよく、ドラッグアンドドロップに限られない。例えば、並び替えを指示する矢印等のボタンを選択する操作、又は、入力フォームに対して順序を示す数値を入力する操作が並び替え操作に相当してもよい。
【0142】
図12の例では、上側の通知画面SC2のように、表示領域A20Bを表示領域A20D上にドラッグアンドドロップする操作が並び替え操作に相当する。並び替え部209は、並び替え操作に基づいて、複数の表示領域A20のうちの全部又は一部を並び替える。図12の例では、並び替え部209は、表示領域A20Bが表示領域A20Dの後の順序になるように、並び替えを行う。このため、図12の下側の通知画面SC2のように、表示領域A20A,A20C,A20D,A20B,A20Eの順序になる。
【0143】
なお、並び替え部209は、並び替え操作に応じた並び替えを実行すればよい。例えば、図12の例において、並び替え部209は、表示領域A20B,A20Dに挟まれた表示領域A20Cの順序を変更せずに、表示領域A20B,A20Dの順序を互いに入れ替えるように、並び替えを実行してもよい。この場合、並び替えにより、表示領域A20A,A20D,A20C,A20B,A20Eの順序になる。他にも例えば、図12の例において、並び替え部209は、表示領域A20Bが表示領域A20Dの前の順序になるように、並び替えを行ってもよい。この場合、並び替えにより、表示領域A20A,A20C,A20B,A20D,A20Eの順序になる。
【0144】
変形例1-4の業務支援システム1は、通知画面SC2において、並び替え操作に基づいて、複数の表示領域A20のうちの全部又は一部を並び替える。これにより、簡単な操作によって、ユーザの好みに応じた表示領域A20の順序にすることができるので、ユーザの利便性が高まる。
【0145】
[変形例1-5]
例えば、通知画面SC2に含まれる表示領域A20が多くなると、全ての表示領域A20を一度に表示させることができないので、ユーザが通知画面SC2をスクロールさせる必要がある。この場合、ユーザが所望の表示領域A20を表示させるのに手間がかかることがある。このため、複数の表示領域A20のうちの何れかに移動するためのアイコンが並べられた目次領域を、通知画面SC2に表示させるようにしてもよい。
【0146】
図13は、変形例1-5における通知画面SC2の一例を示す図である。変形例1-5の表示制御部203は、複数の表示領域A20の目次に関する目次領域A21を含む通知画面SC2を表示させる。例えば、表示制御部203は、複数の表示領域A20の各々に対応するアイコンI210A~I210Eを、目次領域A21に表示させる。以降、アイコンI210A~I210Eを区別しない時は、単にアイコンI210という。表示領域A20とアイコンI210は、1対1で対応する。
【0147】
なお、図13の例では、表示領域A20の左側に目次領域A21が配置されているが、表示領域A20と目次領域A21の位置関係は、任意の位置関係であってよく、図13の例に限られない。例えば、表示領域A20の上側、右側、又は下側に目次領域A21が配置されてもよい。変形例1-5では、表示領域A20をスクロールしても、目次領域A21の表示位置が変わらない場合を説明するが、目次領域A21は、表示領域A20とともにスクロールしてもよい。
【0148】
変形例1-5の表示制御部203は、目次領域A21において複数の表示領域A20の何れかが選択された場合に、当該選択された表示領域A20に関する表示を制御する。例えば、表示制御部203は、当該選択された表示領域A20に移動するように、通知画面SC2の表示を制御する。例えば、複数のアイコンI210の各々には、当該アイコンI210が選択された場合に表示させる表示領域A20の位置が関連付けられている。表示制御部203は、複数のアイコンI210の何れかが選択された場合に、当該選択されたアイコンI210に関連付けられた位置に移動するように、通知画面SC2を制御する。
【0149】
図13の上側の通知画面SC2において、ユーザが目次領域A21のアイコンI210Eを選択すると、表示制御部203は、アイコンI210Eに関連付けられた表示領域A20Eの位置を特定する。図13の下側の通知画面SC2のように、表示制御部203は、当該特定された位置に移動して表示領域A20Eを通知画面SC2に表示させる。これらの処理は、通知画面SC2の表示データに含まれるスクリプトによって実行される。表示位置を変更するためのスクリプトの命令自体は、公知の命令を利用すればよい。
【0150】
なお、表示制御部203は、目次領域A21において複数のアイコンI210の何れかが選択された場合に、当該選択されたアイコンI210に関する何らかの表示を制御すればよい。この表示の制御は、上記説明した表示領域A20への移動に限られない。例えば、表示制御部203は、ユーザが選択したアイコンI210に対応する表示領域A20が既に表示されている場合に、当該表示領域A20を強調表示してもよい。強調表示は、任意の態様で行われてよく、例えば、表示領域A20の背景色若しくは文字色を変えること、又は、表示領域A20を大きくすることによって、強調表示が行われてもよい。
【0151】
他にも例えば、表示制御部203は、ユーザが選択したアイコンI210に対応する表示領域A20が通知画面SC2内に移動してくるように、当該表示領域A20の表示を制御してもよい。この場合、当該表示領域A20は、通知画面SC2の最も左に配置されるようにしてもよい。例えば、表示制御部203は、ユーザが選択したアイコンI210に対応する表示領域A20だけが通知画面SC2に表示されるように、当該表示領域A20の表示を制御してもよい。
【0152】
変形例1-5の業務支援システム1は、目次領域A21において複数の表示領域A20の何れかが選択された場合に、当該選択された表示領域A20に関する表示を制御する。これにより、例えば、ユーザが、通知画面SC2に表示しきれなかった表示領域A20を表示させるためにスクロールを行う必要がなくなるので、ユーザの利便性が高まる。例えば、ユーザが選択したアイコンI210に対応する表示領域A20を強調表示する場合には、ユーザが当該表示領域A20に気付きやすくなる。例えば、ユーザが選択したアイコンI210に対応する表示領域A20が移動してくる場合には、当該表示領域A20を表示させるためにスクロールを行う必要がなくなる。例えば、ユーザが選択したアイコンI210に対応する表示領域A20だけが表示される場合には、当該表示領域A20を表示させるためにスクロールを行う必要がなくなり、かつ、当該表示領域A20を見やすい状態で表示できる。
【0153】
[変形例1-6]
例えば、変形例1-5のように目次領域A21を表示させる場合に、アイコンI210に関連付けて、通知の新着数を表示させてもよい。変形例1-6の通知データには、新着フラグが含まれるものとする。新着フラグは、通知データが生成された場合にはオンになり、ユーザ端末20に通知データが送信された後にオフになる。新着フラグを利用せずに、未読/既読フラグを利用して新着数がカウントされてもよい。この場合、新着数は、未読の通知の総数となる。
【0154】
変形例1-6の業務支援システム1は、新着数取得部210を含む。新着数取得部210は、複数の表示領域A20の各々に関連付けられた表示条件を満たす情報に関する新着数を取得する。変形例1-6では、新着フラグが通知データに含まれているので、新着数取得部210は、表示領域A20ごとに、当該表示領域A20に関連付けられた表示条件を満たす通知の新着フラグを参照し、新着フラグがオンの通知の数をカウントすることによって、新着数を取得する。
【0155】
図14は、変形例1-6における通知画面SC2の一例を示す図である。変形例1-6の表示制御部203は、目次領域A21において、複数の表示領域A20の各々と、当該表示領域A20の新着数と、を関連付けて表示させる。例えば、表示制御部203は、アイコンI210のバッジに新着数を表示させる。新着数を表示する方法は、任意の方法であってよく、バッジに限られない。例えば、アイコンI210とは別のアイコンに新着数を表示してもよいし、アイコンI210の近辺に新着数を示す文字列を配置することによって新着数を表示してもよい。
【0156】
変形例1-6の業務支援システム1は、目次領域A21において、複数の表示領域A20の各々と、当該表示領域A20の新着数と、を関連付けて表示させる。これにより、複数の表示領域A20の各々の新着数を目次領域A21で確認できるので、ユーザの利便性が高まる。
【0157】
[変形例1-7]
例えば、第1実施形態では、表示条件判定部202がユーザ端末20に含まれる場合を説明したが、表示条件判定部202は、サーバ10に含まれてもよい。この場合、サーバ10の表示条件判定部202は、第1実施形態と同様に、通知画面SC2の表示要求を受け付けるたびに判定処理を実行してもよいし、予め判定処理を実行しておいて、判定結果をユーザデータベースDB1に格納しておいてもよい。
【0158】
変形例1-7の表示条件判定部202は、サーバ10に含まれる。サーバ10の表示条件判定部202は、通知画面SC2の表示要求を受け付ける前に、複数の表示領域A20の各々に関連付けられた表示条件を通知が満たすか否かを判定して判定結果を保持する。保持とは、判定結果をデータ記憶部100に記録することである。変形例1-7では、ユーザデータベースDB1に判定結果が格納される場合を説明するが、判定結果は、他のデータベースに格納されてもよい。表示条件判定部202の判定処理自体は、サーバ10側で実行されるといった点では異なるが、処理内容としては、第1実施形態で説明した通りである。
【0159】
変形例1-7の表示制御部203は、保持された判定結果に基づいて、通知画面SC2を表示させる。例えば、表示制御部203がサーバ10に含まれる場合には、サーバ10の表示制御部203は、表示領域A20ごとに、保持された判定結果に基づいて、当該表示領域A20に関連付けられた表示条件を満たす通知を特定し、当該特定された通知を並べることによって、通知画面SC2の表示データを生成する。
【0160】
変形例1-7の業務支援システム1は、通知画面SC2の表示要求を受け付ける前に、複数の表示領域A20の各々に関連付けられた表示条件を情報が満たすか否かを判定して判定結果を保持する。業務支援システム1は、保持された判定結果に基づいて、通知画面SC2を表示させる。これにより、判定処理を予め済ませることができるので、通知画面SC2を表示させる処理を高速化できる。また、サーバ10が通知画面SC2の表示要求を受信した場合に判定処理を実行する場合には、多数の表示要求が重なるとサーバ10の処理負荷が高くなる可能性があるが、予め判定処理を実行することによって、サーバ10の処理負荷を軽減できる。
【0161】
[変形例1-8]
例えば、表示条件判定部202は、新たな表示条件が追加された場合に、過去にユーザが受け取った通知に遡って、当該新たな表示条件を満たすか否かを判定してもよい。判定対象となる通知が過去の通知である点で第1実施形態とは異なるが、表示条件判定部202の判定方法自体は、第1実施形態で説明した通りである。
【0162】
変形例1-8の表示制御部203は、新たな表示条件が追加された場合に、当該新たな表示条件を満たすと判定された通知が配置された新たな表示領域A20を、通知画面SC2に追加する。判定対象となる通知が過去の通知である点で第1実施形態とは異なるが、通知画面SC2の表示自体は、第1実施形態で説明した通りである。
【0163】
変形例1-8の業務支援システム1は、新たな表示条件が追加された場合に、過去にユーザが受け取った通知に遡って、当該新たな表示条件を満たすか否かを判定する。これにより、新たな表示条件が追加されたとしても、当該新たな表示条件を満たす過去の通知を新たな表示領域A20に表示させることができる。
【0164】
[第1実施形態に関するその他の変形例]
例えば、ユーザ端末20で実現されるものとして説明した機能がサーバ10によって実現されてもよい。通知取得部201、表示条件判定部202、及び表示制御部203は、ユーザ端末20ではなく、サーバ10によって実現されてもよい。この場合、サーバ10の通知取得部201は、ユーザデータベースDB1を参照し、所定数の通知データを取得することによって、通知を取得する。サーバ10の表示条件判定部202は、ユーザデータベースDB1を参照し、表示領域A20に関連付けられた表示条件を特定し、個々の通知が表示条件を満たすか否かを判定する。サーバ10の表示制御部203は、当該判定結果に基づいて、表示領域A20に通知を配置した通知画面SC2の表示データを生成し、ユーザ端末20に送信する。ユーザ端末20は、表示データを受信すると通知画面SC2を表示部25に表示させる。
【0165】
例えば、業務支援システム1に表示制御システムを適用する場合を例に挙げたが、表示制御システムは、業務支援以外の他の画面にも適用可能である。例えば、表示制御システムは、電子メールソフトの画面にも適用可能である。電子メールソフトに適用した場合、ユーザが受信した電子メールのプレビュー領域が表示領域に相当し、プレビュー領域に表示されるプレビューが通知に相当する。他にも例えば、OS上の通知を表示する画面、又は、ユーザが利用する何らかのソフトウェア上の通知を表示する画面に、表示制御システムを適用してもよい。
【0166】
[3-2.第2実施形態に関する変形例]
次に、第2実施形態に関する変形例を説明する。
【0167】
[変形例2-1]
例えば、第2実施形態では、通知画面SC2の通知が選択されると、通知画面SC2が消去されて、当該通知が示すメッセージが投稿されたスレッドのスレッド画面SC1に遷移する場合を説明した。ユーザは、遷移先のスレッド画面SC1から、通知が示すメッセージに対するリアクションをしたり、メッセージに関係するデータベースのレコードを変更したりすることによって、通知関連業務を遂行する。この場合、ユーザが、通知関連業務を終えて通知画面SC2に戻ると、通知画面SC2の表示が更新されるので、通知画面SC2における通知の配置が変わる可能性がある。
【0168】
そこで、変形例2-1の画面遷移部206は、通知画面SC2のポップアップとして、又は、通知画面SC2とは別のタブとして、スレッド画面SC1を表示させる。通知画面SC2の表示は、スレッド画面SC1が表示されても維持される。通知画面SC2の表示が維持されるとは、通知画面SC2の内容が変わらないことである。例えば、図3の通知画面SC2において、表示領域A20Aの最も上の通知が選択された場合に、図2のスレッド画面SC1がポップアップ又は別のタブとして表示される。通知画面SC2に対応するウィンドウ又はタブの表示は、変わらない。
【0169】
変形例2-1の業務支援システム1は、通知画面SC2のポップアップとして、又は、通知画面SC2とは別のタブとして、スレッド画面SC1を表示させる。通知画面SC2の表示は、スレッド画面SC1が表示されても維持される。スレッド画面SC1を表示させた後に通知画面SC2に戻ると、既読の通知が表示されなくなったり、新着の通知によって通知の表示位置が変わったりして、通知画面SC2における通知の配置が変わることがある。この場合、ユーザが通知の配置を視覚的な感覚で覚えていたとしても、通知画面SC2に戻った時に通知の配置が変わってしまい、確認したい通知を見失う可能性がある。この点、変形例2-1のようにすれば、通知画面SC2の表示が維持されて通知の配置が変わらずに済むので、ユーザの利便性が高まる。
【0170】
[変形例2-2]
例えば、第2実施形態では、第1操作の一例としてリアクション操作を説明したが、第1操作は、通知画面SC2上で通知関連業務を行うための操作であればよく、リアクション操作に限られない。変形例2-2の第1操作受付部204Aは、通知関連業務に関するステータスを変更するためのステータス変更操作を、第1操作として受け付ける場合を説明する。変形例2-2では、スレッドデータベースDB2又は他のデータベースに、業務に関するステータスが格納されているものとする。
【0171】
変形例2-2では、ステータスの一例として、予め定められた複数の手順を順番に遂行することによって業務を完了させるワークフローを説明する。例えば、特許出願に関する業務であれば、打ち合わせ、原稿の受領、原稿の確認結果の連絡、出願の指示、及び出願の完了報告といった手順を含むワークフローが実行される。例えば、社内研修に関する業務であれば、研修の申し込み、資料の受領、及びレポートの提出といった手順を含むワークフローが実行される。ステータスは、これらの手順のうちのどの手順が実行されているかを示す情報である。
【0172】
図15は、変形例2-2における通知画面SC2の一例を示す図である。例えば、表示制御部203は、通知画面SC2を表示させるユーザに対し、何らかのステータスの変更を求める通知であるか否かを判定する。変形例2-2の業務支援システム1は、ワークフローに関する通知については、ステータスの変更が求められる。このため、表示制御部203は、ワークフローに関する通知であるか否かを判定することによって、ユーザに対し、ステータスの変更が求められている通知であるか否かを判定する。ワークフローに関する通知であるか否かを示す情報は、通知データに含まれるものとする。
【0173】
表示制御部203は、ステータスの変更を求める通知であると判定した場合に、ステータスの変更を受け付けるボタンB202を、当該通知内に表示させる。このボタンB202には、ステータスの変更を指示するための命令が含まれている。図15の例では、表示領域A20Aの最も上の通知には、原稿を受領したか否かを示すステータスを変更するためのボタンB202が表示される。表示領域A20Cの通知には、受講申し込みをしたか否かを示すステータスを変更するためのボタンB202が表示される。
【0174】
なお、ステータスの変更を受け付ける画像は、任意の画像であってよく、ボタンB202に限られない。例えば、チェックボックスによってステータスの変更が受け付けられてもよいし、ポップアップを利用してステータスの変更が受け付けられてもよい。変形例2-2では、ボタンB201を選択する操作がステータス変更操作に相当する場合を説明するが、チェックボックス等の他の画像に対する操作がステータス変更操作に相当してもよい。
【0175】
また、ステータスの変更を求める通知であるか否かの判定方法は、任意の方法であってよく、上記の例に限られない。例えば、表示制御部203は、ステータスの変更を求めることを示す文字列(例えば、「承認」といった文字列)が通知の本文に含まれるか否かを判定することによって、ステータスの変更を求める通知であるか否かを判定してもよい。例えば、メッセージを投稿したユーザが、ステータスの変更を求めるための特定の操作をした場合に、当該操作が行われたことを示す情報を通知データに含めておき、表示制御部203は、当該情報を参照することによって、ステータスの変更を求める通知であるか否かを判定する。
【0176】
変形例2-2の第1業務処理実行部205は、ステータス変更操作に基づいて、ステータスの変更に関するステータス変更処理を、第1業務処理として実行する。例えば、第1業務処理実行部205は、ステータス変更操作によって指示されたステータスを識別可能な情報を含むステータス変更要求を、サーバ10に送信する。サーバ10は、ステータス変更要求を受信すると、スレッドデータベースDB2又は他のデータベースに格納されたステータスを変更する。
【0177】
変形例2-2の業務支援システム1は、ステータス変更操作に基づいて、ステータスの変更に関するステータス変更処理を、第1業務処理として実行する。これにより、通知画面SC2から他の画面に遷移しなくても、ユーザの業務に係るステータスを変更できるので、ユーザの手間を軽減できる。
【0178】
[変形例2-3]
例えば、第1操作は、任意の操作であってよく、アイコンI201又はボタンB202を選択する操作に限られない。変形例2-3の第1操作受付部204Aは、通知画面SC2において、通知に対するドラッグアンドドロップを、第1操作として受け付ける。第1業務処理実行部205は、ドラッグアンドドロップにおけるドロップ位置に基づいて、第1業務処理を実行する。
【0179】
図16は、変形例2-3における通知画面SC2の一例を示す図である。図16の例では、表示領域A20A~A20Cには表示条件が関連付けられているが、表示領域A20Dには、表示条件が関連付けられていない。例えば、ユーザが、表示領域A20Bに表示された通知を、表示領域A20Dにドラッグアンドドロップすると、第1業務処理実行部205は、表示領域A20Dに関連付けられる表示条件を自動生成することによって、第1業務処理を実行する。図16のように、ドラッグアンドドロップされた通知だけではなく、自動生成された表示条件を満たす他の通知も表示領域A20Dに表示される。
【0180】
図16の例では、「知的財産部」のスレッドからの通知がドラッグアンドドロップされたので、第1業務処理実行部205は、このスレッドからの通知であることを示す表示条件を自動生成する。第1業務処理実行部205は、サーバ10に対し、ドロップ位置にある表示領域A20Dに当該表示条件を関連付けるように要求する。サーバ10は、要求を受信すると、表示領域A20Dと、当該表示条件と、を関連付けてユーザデータベースDB1に格納する。表示条件を自動生成する処理は、サーバ10側で実行されてもよい。
【0181】
なお、表示条件を自動生成する方法は、上記の例に限られない。例えば、ユーザが、複数の通知を表示領域A20Dにドラッグアンドドロップした場合には、第1業務処理実行部205は、当該複数の通知の共通点を抽出し、当該共通点を示す表示条件を自動生成してもよい。共通点は、通知の本文に含まれる文字列の共通点であってもよいし、通知の種類等の付帯データの共通点であってもよい。例えば、ドラッグアンドドロップされた複数の通知に共通の文字列として「山田」が含まれている場合に、第1業務処理実行部205は、この文字列をキーワードとした表示条件を自動生成してもよい。
【0182】
また、ドロップ位置に基づいて実行される第1業務処理は、他の処理であってもよく、表示条件の自動生成に限られない。例えば、あとで読むフラグをオンにすることが第1業務処理に相当してもよい。図16の例において、ユーザが、表示領域A20Dではなく、表示領域A20Cに通知をドラッグアンドドロップしたとする。この場合、第1業務処理実行部205は、表示領域A20Cにドロップされた通知のあとで読むフラグがオンにするように、第1業務処理を実行してもよい。第1業務処理実行部205は、サーバ10に対し、この通知のあとで読むフラグをオンにするように要求する。
【0183】
例えば、ユーザが、表示領域A20Cに表示された通知を、表示領域A20C以外の他の領域にドラッグアンドドロップした場合に、第1業務処理実行部205は、この通知のあとで読むフラグがオフになるように、第1業務処理を実行してもよい。第1業務処理実行部205は、サーバ10に対し、この通知のあとで読むフラグをオフにするように要求する。ドロップ位置と、第1業務処理と、の関係は、通知画面SC2の表示データに含まれるスクリプトに定義されているものとする。第1業務処理実行部205は、これらの関係と、実際のドロップ位置と、に基づいて、何の第1業務処理を実行すべきかを特定すればよい。
【0184】
変形例2-3の業務支援システム1は、ドラッグアンドドロップにおけるドロップ位置に基づいて、第1業務処理を実行する。これにより、通知画面SC2上で通知をドラッグアンドドロップするといった簡易な操作によって第1業務処理を実行できるので、ユーザの手間を軽減できる。
【0185】
[変形例2-4]
例えば、第1実施形態と第2実施形態を組み合わせる場合、第1業務処理実行部205は、複数の表示領域A20のうち、ドロップ位置にある表示領域A20に基づいて、第1業務処理を実行してもよい。変形例2-4では、変形例1-4と同様の処理が実行されるものとする。変形例2-4では、変形例1-4で説明した順序を変更する処理が、第1業務処理に相当してもよいし、変形例2-3で説明した第1業務処理が実行されてもよい。
【0186】
変形例2-4の業務支援システム1は、第1業務処理実行部205は、複数の表示領域A20のうち、ドロップ位置にある表示領域A20に基づいて、第1業務処理を実行する。これにより、通知画面SC2上で通知をドラッグアンドドロップするといった簡易な操作によって第1業務処理を実行できるので、ユーザの手間を軽減できる。
【0187】
[変形例2-5]
例えば、第2実施形態でも、変形例1-5のように、表示制御部203は、複数の表示領域A20の各々に関するアイコンI210が配置された目次領域A21を含む通知画面SC2を表示させてもよい。アイコンI210は、表示領域A20に関する項目の一例である。このため、アイコンI210と記載した箇所は、項目と読みかえることができる。項目は、アイコンI210以外の他の画像であってもよい。
【0188】
変形例2-5では、図13のような通知画面SC2が表示される。ユーザは、表示領域A20に表示された通知を、目次領域A21のアイコンI210にドラッグアンドドロップする。第1業務処理実行部205は、ドロップ位置にあるアイコンI210に基づいて、第1業務処理を実行してもよい。アイコンI210と、第1業務処理と、の関係は、通知画面SC2の表示データに含まれるスクリプトに定義されているものとする。第1業務処理実行部205は、これらの関係と、実際のドロップ位置と、に基づいて、何の第1業務処理を実行すべきかを特定すればよい。
【0189】
例えば、ユーザが、表示領域A20Aに表示された通知を、目次領域A21のアイコンI210Cにドラッグアンドドロップすると、第1業務処理実行部205は、この通知のあとで読むフラグがオンになるように、第1業務処理を実行する。例えば、ユーザが、表示領域A20Aに表示された通知を、目次領域A21のアイコンI210Dにドラッグアンドドロップすると、第1業務処理実行205は、表示領域A20Dに関連付けられた表示条件に、この通知に関する情報を追加するように、第1業務処理を実行する。例えば、「通知の本文に「山田」のキーワードを含む、又は、自分宛通知である」といった表示条件に変更される。
【0190】
変形例2-5の業務支援システム1は、複数の表示領域の各々に関する項目が配置された目次領域A21を含む通知画面SC2において、ドロップ位置にあるアイコンI210に基づいて、第1業務処理を実行する。これにより、通知画面SC2に表示されていない表示領域A20だったとしても、目次領域A21のアイコンI210に対して通知をドラッグアンドドロップすれば第1業務処理を実行できるので、ユーザの手間を軽減できる。
【0191】
[変形例2-6]
例えば、第1操作は、表示条件を自動生成するために通知を選択する操作であってもよい。変形例2-3で説明したドラッグアンドドロップも、この第1操作の一例である。第1業務処理実行部205は、第1操作が受け付けられた通知に基づいて、通知画面SC2における表示条件を設定する表示条件設定処理を、第1業務処理として実行してもよい。この第1業務処理は、変形例2-3で説明した通りである。
【0192】
なお、表示条件設定処理は、通知の絞り込みのための条件を設定する処理に限られない。例えば、第1業務処理実行部205は、通知画面SC2上で特定のユーザからのメッセージを示す通知を強調表示するために、表示条件設定処理を実行してもよい。この場合、強調表示する通知が示すメッセージを送信した上記特定のユーザを設定する処理が、表示条件設定処理に相当する。他にも例えば、第1業務処理実行部205は、通知画面SC2上で特定の文字列を強調表示するために、表示条件設定処理を実行してもよい。この場合、強調表示する文字列を設定する処理が、表示条件設定処理に相当する。
【0193】
なお、表示条件を自動生成するための第1操作は、ドラッグアンドドロップに限られない。例えば、複数の通知の各々をクリック又はダブルクリックで選択する操作であってもよい。この場合、第1業務処理実行部205は、第1操作によって選択された複数の通知の共通点を抽出し、当該共通点を示す表示条件を自動生成してもよい。自動生成された表示条件を関連付ける表示領域A20は、ユーザによって指定されてもよいし、新たに作成された表示領域A20に、当該自動生成された表示条件が関連付けられてもよい。
【0194】
変形例2-6の業務支援システム1は、第1操作が受け付けられた通知に基づいて、通知画面SC2における表示条件を設定する表示条件設定処理を、第1業務処理として実行する。これにより、簡易的な操作によって表示条件を自動生成できるので、ユーザの手間を軽減できる。
【0195】
[第2実施形態に関するその他の変形例]
例えば、第1実施形態に関する変形例1-1~1-8又はその他の変形例を、第2実施形態に適用してもよい。例えば、表示制御部203、第1操作受付部204A、第2操作受付部204B、第1業務処理実行部205、画面遷移部206、及び第2業務処理実行部207がサーバ10で実現されてもよい。この場合、サーバ10の表示制御部203は、通知画面SC2の表示データをユーザ端末20に送信することによって、通知画面SC2を表示させる。
【0196】
サーバ10の第1操作受付部204Aは、ユーザ端末20から第1操作が行われたことを示すデータを受信することによって、第1操作を受け付ける。サーバ10の第2操作受付部204Bは、ユーザ端末20から第2操作が行われたことを示すデータを受信することによって、第2操作を受け付ける。サーバ10の第1業務処理実行部205は、データ記憶部100に記憶された通知関連業務に関するデータを登録、変更、又は削除することによって、第1業務処理を実行する。サーバ10の画面遷移部206は、スレッド画面SC1等の遷移先画面の表示データをユーザ端末20に送信することによって、遷移先画面を表示させる。サーバ10の第2業務処理実行部207は、データ記憶部100に記憶された通知関連業務に関するデータを登録、変更、又は削除することによって、第2業務処理を実行する。
【0197】
[3-3.その他の変形例]
例えば、上記説明した各機能は、業務支援システム1における任意の装置で実現されるようにすればよい。例えば、サーバ10で実現されるものとして説明した機能がユーザ端末20によって実現されてもよい。例えば、各機能は、複数のコンピュータによって分担されてもよい。
【符号の説明】
【0198】
1 業務支援システム、10 サーバ、11,21 制御部、12,22 記憶部、13,23 通信部、20 ユーザ端末、24 操作部、25 表示部、N ネットワーク、100 データ記憶部、101 通知生成部、102 受信部、103 送信部、104 表示条件共有部、200 データ記憶部、201 通知取得部、202 表示条件判定部、203 表示制御部、204 操作受付部、205 第1業務処理実行部、206 画面遷移部、207 第2業務処理実行部、208 並替操作受付部、209 並び替え部、210 新着数取得部、A10,A20,A20A,A20B,A20C,A20D,A20E 表示領域、A21 目次領域、DB1 ユーザデータベース、DB2 スレッドデータベース、I11,I21,I100,I200,I210 アイコン、SC1 スレッド画面、SC2 通知画面、B201 ボタン。
図1
図2
図3
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図10
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