(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027399
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】ヘルメット用アタッチメント
(51)【国際特許分類】
A42B 3/04 20060101AFI20240222BHJP
【FI】
A42B3/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022130166
(22)【出願日】2022-08-17
(71)【出願人】
【識別番号】500272347
【氏名又は名称】DICプラスチック株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】591177015
【氏名又は名称】株式会社エクシオテック
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】山村 浩之
(72)【発明者】
【氏名】雫石 啓次郎
(72)【発明者】
【氏名】本田 健三
【テーマコード(参考)】
3B107
【Fターム(参考)】
3B107CA02
3B107DA01
3B107EA05
3B107EA09
(57)【要約】
【課題】耐久性に優れたヘルメット用アタッチメントを提供する。
【解決手段】ヘルメット用アタッチメント20は、帽体11の第1溝穴部に嵌合する第1嵌合部を有する樹脂成形品の第1部材21と、第1部材21の前側に配置され、帽体の第2溝穴部に嵌合する第2嵌合部を有し、備品が取り付けられる樹脂成形品の第2部材22と、を備え、第1溝穴部と第1嵌合部とが嵌合し、かつ、第2溝穴部と第2嵌合部とが嵌合した状態で第1部材21と第2部材22とが連結されることにより、帽体11に対する変位が規制された状態で帽体11に装着される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘルメットの帽体に備品を取り付ける際に前記帽体に装着されるヘルメット用アタッチメントであって、
前記帽体は、
前記帽体の外表面に開口を有する溝部を備え、
前記ヘルメット用アタッチメントは、
前記溝部に嵌合する嵌合部を有する第1部材と、
前記帽体の前後方向において前記第1部材に並設される第2部材と、を備え、
前記第1部材および前記第2部材が樹脂成形品であり、
前記第2部材に前記備品が取り付け可能に構成され、
前記溝部と前記嵌合部とが嵌合した状態で前記第1部材と前記第2部材とが連結されることにより、前記帽体に対する変位が規制された状態で前記帽体に装着される
ヘルメット用アタッチメント。
【請求項2】
前記帽体は、
前記溝部である第1溝部と、
前記第1溝部よりも前側に位置し、前記帽体の外表面に開口を有する第2溝部と、を備え、
前記ヘルメット用アタッチメントは、
前記嵌合部である第1嵌合部を有する前記第1部材と、
前記第1部材の前側に配置され、前記第2溝部に嵌合する第2嵌合部を有する前記第2部材と、を備え、
前記第1溝部と前記第1嵌合部とが嵌合し、かつ、前記第2溝部と前記第2嵌合部とが嵌合した状態で前記第1部材と前記第2部材とが連結されることにより、前記帽体に対する変位が規制された状態で前記帽体に装着される
請求項1に記載のヘルメット用アタッチメント。
【請求項3】
前記第1部材と前記第2部材とが締結部材の締結によって連結される
請求項2に記載のヘルメット用アタッチメント。
【請求項4】
前記第1部材は、
前記帽体の一部を覆う第1本体部と、
左右方向における前記第1本体部の中央部を挟む位置に形成され、前記第1本体部の前端部から突出する一対の第1連結部と、を有し、
前記第2部材は、
前記第1本体部の前側において前記帽体の一部を覆う第2本体部と、
左右方向における前記第2本体部の中央部を挟む位置に形成され、前記第2本体部の後端部から突出する一対の第2連結部と、を有し、
前記一対の第1連結部と前記一対の第2連結部とが締結部材によって各別に連結される
請求項3に記載のヘルメット用アタッチメント。
【請求項5】
前記帽体は、
前記第1溝部として、前記帽体の左側部分に形成されて右方向へ窪む左側第1溝部と前記帽体の右側部分に形成されて前記帽体の左方向へ窪む右側第1溝部とを備え
前記第1部材は、
前記左側第1溝部と前記右側第1溝部との間の部分を覆う前記第1本体部と、
前記第1嵌合部として、前記第1本体部の左端部から右方向に突出して前記左側第1溝部に嵌合する左側第1嵌合部と前記第1本体部の右端部から左方向に突出して前記右側第1溝部に嵌合する右側第1嵌合部と、を備える
請求項4に記載のヘルメット用アタッチメント。
【請求項6】
前記第1部材は、前記第1本体部の中央部が弾性変形可能に構成されている
請求項5に記載のヘルメット用アタッチメント。
【請求項7】
前記帽体は、
前記第2溝部として、前記帽体の左側部分に形成されて後方向へ窪む左側第2溝部と前記帽体の右側部分に形成されて前記帽体の後方向へ窪む右側第2溝部とを備え
前記第2部材は、
前記左側第2溝部と前記右側第2溝部とを覆う前記第2本体部と、
前記第2嵌合部として、前記第2本体部から後方向に突出して前記左側第2溝部に嵌合する左側第2嵌合部と前記第2本体部から後方向に突出して前記右側第2溝部に嵌合する右側第2嵌合部と、を備える
請求項6に記載のヘルメット用アタッチメント。
【請求項8】
前記帽体に装着された状態において、前記帽体の前方向への変位が前記第1溝部と前記第1嵌合部とによって規制され、前記帽体の後方向への変位が前記第2溝部と前記第2嵌合部とによって規制される
請求項2~7のいずれか一項に記載のヘルメット用アタッチメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドライトや撮像カメラなどの備品をヘルメットの帽体に取り付けるために帽体に装着されるヘルメット用アタッチメントに関する。
【背景技術】
【0002】
ヘッドライトや撮像カメラなどの備品をヘルメットに取り付けるために帽体に装着されるヘルメット用アタッチメントとして、例えば特許文献1のように、バンドを用いたものが知られている。こうしたヘルメット用アタッチメントにおいては、ヘルメットの密着性を確保するために伸縮可能なバンドが用いられることが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、バンドを用いたヘルメット用アタッチメントにおいては、経年劣化や繰り返しの使用にともなってバンドの伸縮性が低下すると帽体への密着性が失われてしまう。そのため、バンドを用いたヘルメット用アタッチメントは、耐久性が優れているとは言えなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するヘルメット用アタッチメントは、前記帽体は、前記帽体の外表面に開口を有する溝部を備え、前記ヘルメット用アタッチメントは、前記溝部に嵌合する嵌合部を有する第1部材と、前記帽体の前後方向において前記第1部材に並設される第2部材と、を備え、前記第1部材および前記第2部材が樹脂成形品であり、前記第2部材に前記備品が取り付け可能に構成され、前記溝部と前記嵌合部とが嵌合した状態で前記第1部材と前記第2部材とが連結されることにより、前記帽体に対する変位が規制された状態で前記帽体に装着される。
【0006】
上記構成によれば、溝部に嵌合部を嵌合させた状態で第1部材と第2部材とを連結することによりヘルメット用アタッチメントをヘルメットに装着することができる。そして、第1部材と第2部材とが樹脂成形品であることから、ヘルメット用アタッチメントの耐久性を高めることができる。
【0007】
上記構成において、前記帽体は、前記溝部である第1溝部と、前記第1溝部よりも前側に位置し、前記帽体の外表面に開口を有する第2溝部と、を備え、前記ヘルメット用アタッチメントは、前記嵌合部である第1嵌合部を有する前記第1部材と、前記第1部材の前側に配置され、前記第2溝部に嵌合する第2嵌合部を有する前記第2部材と、を備え、前記第1溝部と前記第1嵌合部とが嵌合し、かつ、前記第2溝部と前記第2嵌合部とが嵌合した状態で前記第1部材と前記第2部材とが連結されることにより、前記帽体に対する変位が規制された状態で前記帽体に装着されてもよい。
【0008】
上記構成によれば、第1溝部に第1嵌合部を嵌合させ、かつ、第2溝部に第2嵌合部を嵌合させた状態で第1部材と第2部材とを連結することによりヘルメット用アタッチメントをヘルメットに装着することができる。
【0009】
上記構成において、前記第1部材と前記第2部材とが締結部材の締結によって連結されることが好ましい。上記構成によれば、例えば第1部材と第2部材とがスナップフィットによって連結される構成に比べて、第1部材と第2部材とを強固に連結することができるとともに連結部分の機械的強度を高めることができる。
【0010】
上記構成において、前記第1部材は、前記帽体の一部を覆う第1本体部と、左右方向における前記第1本体部の中央部を挟む位置に形成され、前記第1本体部の前端部から突出する一対の第1連結部と、を有し、前記第2部材は、前記第1本体部の前側において前記帽体の一部を覆う第2本体部と、左右方向における前記第2本体部の中央部を挟む位置に形成され、前記第2本体部の後端部から突出する一対の第2連結部と、を有し、前記一対の第1連結部と前記一対の第2連結部とが締結部材によって各別に連結されることが好ましい。
【0011】
上記構成によれば、第1部材と第2部材とが1つの連結部分で連結される構成に比べて、第1部材と第2部材とを強固に連結することができる。また、各連結部が各本体部の中央部を挟む位置に形成されていることで、第1部材と第2部材とをバランスよく連結することができる。
【0012】
上記構成において、前記帽体は、前記第1溝部として、前記帽体の左側部分に形成されて右方向へ窪む左側第1溝部と前記帽体の右側部分に形成されて前記帽体の左方向へ窪む右側第1溝部とを備え、前記第1部材は、前記左側第1溝部と前記右側第1溝部との間の部分を覆う前記第1本体部と、前記第1嵌合部として、前記第1本体部の左端部から右方向に突出して前記左側第1溝部に嵌合する左側第1嵌合部と前記第1本体部の右端部から左方向に突出して前記右側第1溝部に嵌合する右側第1嵌合部と、を備えることが好ましい。
【0013】
上記構成によれば、左側第1溝部に左側第1嵌合部を嵌合させ、かつ、右側第1溝部に右側第1嵌合部を嵌合させることにより、帽体に第1部材が取り付けられた状態を維持することができる。これにより、第1部材が帽体に取り付けられた状態で第1部材と第2部材とを連結することができる。その結果、帽体へのヘルメット用アタッチメントの装着を容易に行うことができる。
【0014】
上記構成において、前記第1部材は、前記第1本体部の中央部が弾性変形可能に構成されていることが好ましい。
上記構成によれば、第1本体部の中央部を弾性変形させることにより左側第1嵌合部と右側第2嵌合部との相対位置を変化させることができる。これにより、帽体に対する第1部材の着脱を容易に行うことができる。
【0015】
上記構成において、前記帽体は、前記第2溝部として、前記帽体の左側部分に形成されて後方向へ窪む左側第2溝部と前記帽体の右側部分に形成されて前記帽体の後方向へ窪む右側第2溝部とを備え、前記第2部材は、前記左側第2溝部と前記右側第2溝部とを覆う前記第2本体部と、前記第2嵌合部として、前記第2本体部から後方向に突出して前記左側第2溝部に嵌合する左側第2嵌合部と前記第2本体部から後方向に突出して前記右側第2溝部に嵌合する右側第2嵌合部と、を備えることが好ましい。
【0016】
上記構成によれば、帽体の前方向から第2部材を近づけることにより、第2溝部に第2嵌合部を嵌合させることができる。これにより、第2部材の配置を容易に行うことができる。また、第2溝部に嵌合している第2嵌合部に作用する荷重を左側第2嵌合部と右側第2嵌合部とに分散させることができる。これにより、第2嵌合部が破損しにくくなることから、ヘルメット用アタッチメントの耐久性をより高めることができる。
【0017】
上記構成のヘルメット用アタッチメントは、前記帽体に装着された状態において、前記帽体の前方向への変位が前記第1溝部と前記第1嵌合部とによって規制され、前記帽体の後方向への変位が前記第2溝部と前記第2嵌合部とによって規制されることが好ましい。
【0018】
上記構成によれば、例えば、第1溝部および第2溝部の少なくとも一方が帽体の前後方向に長い溝部であったとしても、第1部材および第2部材の小型化、ひいては、ヘルメット用アタッチメントの小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】ヘルメット用のアタッチメントの一実施形態が取り付けられるヘルメットの概略構成を示す斜視図である。
【
図2】ヘルメット用のアタッチメントの一実施形態がヘルメットに装着された状態を左上方向から見た斜視図である。
【
図3】ヘルメット用のアタッチメントの一実施形態についてヘルメットに装着された状態を右下方向から見た斜視図である。
【
図4】ヘルメット用のアタッチメントの一実施形態についてヘルメットに装着された状態を右方向から見た斜視図である。
【
図7】第1溝部に第1嵌合部が嵌合した状態を示す端面図である。
【
図8】第1部材の中央部が弾性変形する様子を模式的に示す図である。
【
図10】第2部材を右下方向から見た斜視図である。
【
図11】第2溝部に第2嵌合部が嵌合した状態を示す端面図である。
【
図13】帽体への装着方法の一例を説明する際に用いる分解斜視図である。
【
図14】変形例においてヘルメットの概略構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1~
図13を参照して、ヘルメットに装着されるヘルメット用アタッチメントの一実施形態について説明する。このヘルメット用アタッチメントは、ヘルメットに着脱可能に装着される。なお、以下では、ヘルメットの着用者の顔面が向く方向を前方向として、後方向、左方向、右方向、上方向、下方向の各方向が規定されている。
【0021】
(ヘルメットについて)
図1に示されるように、ヘルメット10は、略中空半球状の帽体11を有する。帽体11は、例えばABS樹脂によって形成される。帽体11の前端部分には、雨や落下物等から使用者の顔面を保護するように外周方向に突出する庇部12が設けられている。また、帽体11には、着用者の頭部に対して帽体11の位置を固定する帯状のヘッドバンド(図示せず)が取り付けられている。
【0022】
帽体11は、上方向に突出する第1段差部15と第2段差部16とを有する。第1段差部15は、左右方向で幅広な段差部であり、左右方向における帽体11の中央部を前後方向に延びている。第2段差部16は、左右方向で幅狭な段差部であり、左右方向における第1段差部15の中央部を第1段差部15よりも前側から後方向へ延びている。
【0023】
帽体11は、帽体11の外表面に開口を有する第1溝部として、左側第1溝部である左側第1溝穴部17Lと右側第1溝部である右側第1溝穴部17R(
図4参照)とを有する。溝穴とは、底部に貫通孔が設けられていることにより通気孔として機能可能な溝部である。なお、
図1の視点からは右側第1溝穴部17Rが見えないため、
図1においては右側第1溝穴部17Rの符号を省略している。
【0024】
左側第1溝穴部17Lと右側第1溝穴部17Rは、左右方向における帽体11の中央を基準として対称配置されている。左側第1溝穴部17Lは、帽体11の左側部分において前後方向に延びている。左側第1溝穴部17Lは、第1段差部15の左端部を利用して形成されている。左側第1溝穴部17Lは、左方向に臨む開口を有するとともに右方向へ窪むように形成されている。右側第1溝穴部17Rは、帽体11の右側部分において前後方向に延びている。右側第1溝穴部17Rは、第1段差部15の右端部を利用して形成されている。右側第1溝穴部17Rは、右方向に臨む開口を有するとともに左方向に窪むように形成されている。
【0025】
帽体11は、第1溝部よりも前側に位置する第2溝部として、左側第2溝部である左側第2溝穴部18Lと右側第2溝部である右側第2溝穴部18Rとを有する。左側第2溝穴部18Lと右側第2溝穴部18Rは、左右方向における帽体11の中央を基準として対称配置されている。左側第2溝穴部18Lと右側第2溝穴部18Rは、第2段差部16に形成されている。左側第2溝穴部18Lは、左右方向において、帽体11の中央と左側第1溝穴部17Lとの間に設けられている。右側第2溝穴部18Rは、左右方向において、帽体11の中央と右側第1溝穴部17Rとの間に設けられている。左側第2溝穴部18Lおよび右側第2溝穴部18Rは、前方向に臨む開口を有するとともに後方向に窪むように形成されている。
【0026】
(ヘルメット用アタッチメントについて)
図2~
図4に示すように、ヘルメット用アタッチメント20(以下、単にアタッチメント20という)は、ヘッドライトや撮像カメラ、音声マイクなどの備品をヘルメット10に取り付ける際に帽体11に装着される。アタッチメント20は、第1部材21、第2部材22、アダプタ部材23、および、締結部材24,26を備える。第2部材22には、アダプタ部材23を介して備品が取り付けられる。なお、以下では、帽体11に装着された状態を基準としてアタッチメント20に関する各種方向を記載している。
【0027】
第1部材21は、帽体11の第1溝部に嵌合可能な部材である。第2部材22は、帽体11の第2溝部に嵌合可能な部材である。アダプタ部材23は、備品が取り付けられる部材である。締結部材24は、第1部材21と第2部材22とを締結する部材である。締結部材26は、第2部材22とアダプタ部材23とを締結する部材である。アタッチメント20は、第1部材21が第1溝部に嵌合し、かつ、第2部材22が第2溝部に嵌合した状態で、第1部材21と第2部材22とが締結部材24で締結されることにより、帽体11に対する変位が規制された状態で帽体11に装着される。なお、アダプタ部材23は、装着前の第2部材22に予め取り付けられていてもよいし、第1部材21と第2部材22とが帽体11に装着されてから第2部材22に取り付けられてもよい。
【0028】
第1部材21、第2部材22、および、アダプタ部材23は、樹脂成形品である。第1部材21、第2部材22、および、アダプタ部材23は、例えばポリカーボネート樹脂やABS樹脂を用いた射出成形によって形成されることが好ましい。なお、アダプタ部材23は、鋼材であってもよい。
【0029】
締結部材24,26は、第1部材21、第2部材22、および、アダプタ部材23よりも機械的強度が高い材料、例えば金属で構成されることが好ましい。これにより、締結部材24,26が破損しにくくなることから、第1部材21と第2部材22との締結、および、第2部材22とアダプタ部材23との締結が解除されにくくなる。
【0030】
(第1部材について)
図5および
図6に示すように、第1部材21は、第1本体部30と一対の第1連結部31とを有する。
【0031】
第1本体部30は、前後方向における帽体11のやや前側において第1段差部15および第2段差部16に倣う段差板状の形状を有している。第1本体部30は、左側第1溝穴部17Lの前側開口部分と右側第1溝穴部17Rの前側開口部分との間において第1段差部15および第2段差部16を覆う形状に形成されている。また、第1本体部30は、左端部30Lが左側第1溝穴部17Lの前側開口部分を左方向から覆うように、右端部30Rが右側第1溝穴部17Rの前側開口部分を右方向から覆うように構成されている。第1本体部30の中央部30Cは、第2段差部16の上面を覆う部分である。
【0032】
第1本体部30の左端部30Lには、帽体11の左側第1溝穴部17Lに嵌合する左側第1嵌合部33Lが一体的に形成されている。左側第1嵌合部33Lは、右方向に向かって、換言すれば、左右方向における帽体11の中心に向かって突出している。また、第1本体部30の右端部30Rには、帽体11の右側第1溝穴部17Rに嵌合する右側第1嵌合部33Rが一体的に形成されている。右側第1嵌合部33Rは、左方向に向かって、換言すれば、左右方向における帽体11の中心に向かって突出している。
【0033】
第1嵌合部33L,33Rは、第1嵌合本体35L,35Rと、第1嵌合本体35L,35Rの下側に形成された第1補強リブ36L,36Rと、を有する。第1補強リブ36L,36Rは、第1嵌合本体35L,35Rの前端部および後端部に形成されている。第1嵌合本体35L,35Rおよび第1補強リブ36L,36Rを含めた第1嵌合部33L,33Rの先端面は、上端に近い部位ほど左右方向の中心側に位置するように形成されている。
【0034】
一対の第1連結部31は、締結部材24によって第2部材22に締結される部位である。一対の第1連結部31は、第1本体部30の前端部に一体的に形成されている。各第1連結部31は、前側斜め上方向に向かって突出している。第1連結部31は、その正面視において半円状の先端面を有する先細り形状に形成されている。一対の第1連結部31は、左右方向において第1本体部30の中央部30Cを挟むように形成されているとともに、第1段差部15を覆う部位と第2段差部16を覆う部位との段差部分を利用して形成されている。これにより、第1本体部30と第1連結部31との連結部分における機械的強度を高めることができる。
【0035】
各第1連結部31には、第1貫通孔38が形成されている。第1貫通孔38は、上面視において前後方向に延びている。第1貫通孔38は、第1連結部31の前側において外形円形状に、第1連結部31の後側において外形六角形状に形成されている。第1貫通孔38の外形六角形状の部分には、締結部材24が締結される六角ナット24N(
図13参照)が配設される。六角ナット24Nは、射出成形時にインサート部品として配設されることにより第1連結部31に埋め込まれてもよいし、第1部材21と第2部材22との連結時に配設されてもよい。
【0036】
図7に示すように、第1嵌合部33L,33Rは、第1溝穴部17L,17Rに配設されることより第1溝穴部17L,17Rに嵌合する。第1嵌合部33L,33Rは、第1溝穴部17L,17Rの上側面に第1嵌合本体35L,35Rが引っ掛かるような状態で第1溝穴部17L,17Rに嵌合する。第1部材21は、第1嵌合部33L,33Rが第1溝穴部17L,17Rに嵌合することにより、前後方向に延びる第1溝穴部17L,17Rに沿って移動可能に帽体11に取り付けられた状態が維持される。第1部材21の前方向への移動は、第1溝穴部17L,17Rの前端部に対する第1嵌合部33L,33Rの当接によって規制される。第1部材21の後方向への移動は、第1溝穴部17L,17Rの後端部に対する第1嵌合部33L,33Rの当接によって規制される。
【0037】
図8に示すように、第1本体部30の中央部30Cは、例えば第1本体部30の他の部位よりも板厚を小さくすることにより、弾性変形可能な弾性部として形成されている。第1部材21は、第1本体部30の中央部30Cを湾曲させることにより、第1本体部30の中央部30Cに対して左側第1嵌合部33Lおよび右側第1嵌合部33Rを上下方向へ変位可能に構成されている。これにより、帽体11に対する第1部材21の着脱を円滑に行うことができる。
【0038】
(第2部材について)
図9および
図10に示すように、第2部材22は、第2本体部50、一対の第2連結部51、および、アダプタ支持部60を有する。
【0039】
第2本体部50は、左側第1溝穴部17Lおよび右側第1溝穴部17Rの前側において、帽体11の第1段差部15および第2段差部16に倣う段差板状の形状を有している。第2本体部50は、上面視において、前側角部に大きなR部を有する略矩形状の形状を有している。第2本体部50の中央部50Cは、第2段差部16の上面を覆う部分である。
【0040】
第2本体部50の裏面には、左側第2溝穴部18Lに嵌合する左側第2嵌合部53Lと右側第2溝穴部18Rに嵌合する右側第2嵌合部53Rとが一体的に形成されている。第2嵌合部53L,53Rは、第2本体部50の裏面から後方向に突出している。第2嵌合部53L,53Rは、左右方向に延びる平板状の第2嵌合本体55と、第2嵌合本体55の下側に形成された第2補強リブ56と、を有する。第2補強リブ56は、左右方向に並設されている。
【0041】
一対の第2連結部51は、締結部材24によって第1部材21に締結される部位である。一対の第2連結部51は、第2本体部50の後端部に一体的に形成されている。第2連結部51は、前側斜め上方向に向かって突出している。第2連結部51は、正面視において半円状の先端面を有する先細り形状に形成されている。一対の第2連結部51は、左右方向において第2本体部50の中央部50Cを挟むように形成されているとともに、第1段差部15を覆う部位と第2段差部16を覆う部位との段差部分を利用して形成されている。これにより、第2本体部50と第2連結部51との連結部分における機械的強度を高めることができる。各第2連結部51には、第2貫通孔58が形成されている。第2貫通孔58は、断面円形状に形成されている。第2貫通孔58には、締結部材24の軸部が配設される。
【0042】
図11に示すように、左側第2嵌合部53Lは、左側第2溝穴部18Lに配設されることにより左側第2溝穴部18Lに嵌合する。左側第2嵌合部53Lは、左側第2溝穴部18Lの上側面に第2嵌合本体55が引っ掛かるような状態で左側第2溝穴部18Lに嵌合する。なお、右側第2嵌合部53Rと右側第2溝穴部18Rとについても同様である。第2部材22は、左側第2嵌合部53Lが左側第2溝穴部18Lに嵌合し、かつ、右側第2嵌合部53Rが右側第2溝穴部18Rに嵌合することにより、上方向および後方向への移動が規制される。
【0043】
アダプタ支持部60は、第2本体部50の中央部50Cの前端部に形成されている。アダプタ支持部60は、アダプタ部材23を支持する部位である。アダプタ支持部60は、前側上方向に向かって突出している。アダプタ支持部60は、側面視において半円状の先端面を有する先細り形状に形成されている。
【0044】
アダプタ支持部60には、先端部から基端部に向かって延びる一対の差込溝61が形成されている。一対の差込溝61の一方は左右方向における中央部に形成され、他方は左右方向におけるやや左側に形成されている。この一対の差込溝61によって、アダプタ支持部60には、左側支持片62L、中央支持片62C、および、右側支持片62Rが形成されている。右側支持片62Rは、左側支持片62Lおよび中央支持片62Cよりも肉厚に形成されている。
【0045】
アダプタ支持部60には、左側支持片62L、中央支持片62C、および、右側支持片62Rを左右方向に貫通するアダプタ支持孔65が形成されている。アダプタ支持孔65は、アダプタ部材23を第2部材22に取り付ける際に使用される。アダプタ支持孔65は、右側支持片62Rの右側部分において外形六角形状に形成されている。アダプタ支持孔65の外形六角形状の部分には、締結部材26が締結される六角ナット26N(
図13参照)が配設される。六角ナット26Nは、射出成形時にインサート部品として配設されることによりアダプタ支持部60に埋め込まれてもよいし、アダプタ部材23の取り付け時に配設されてもよい。
【0046】
(アダプタ部材について)
図12に示すように、アダプタ部材23は、アダプタ支持部60に取り付けられる。アダプタ部材23は、第2部材22と備品とを接続する接続具である。アダプタ部材23は、アダプタ本体部70とアダプタ取付部71とを有する。
【0047】
アダプタ本体部70は、例えばねじ止めなどによって備品が取り付けられる備品取付面70aを有する。アダプタ取付部71は、第2部材22に形成された一対の差込溝61に差し込まれる一対の差込片72を有する。
【0048】
アダプタ部材23は、第2部材22の差込溝61に差込片72を差し込んだ状態でアダプタ支持孔65とアダプタ取付孔73との位置合わせを行ったのち、これらアダプタ支持孔65とアダプタ取付孔73とを通じて、締結部材26が六角ナット26Nに締結されることにより、アダプタ支持部60に取り付けられる。これにより、アダプタ部材23は、左右方向を中心軸として第2部材22に対して揺動可能に取り付けられる。アダプタ部材23の揺動に必要となる力、すなわち差込溝61と差込片72との間における静摩擦力に打ち勝つ力である揺動力は、締結部材26の締結具合によって調整される。
【0049】
(帽体への装着方法について)
図13を参照して、アタッチメント20の装着方法の一例について説明する。
図13に示すように、まず、帽体11に第1部材21が取り付けられる。具体的には、例えば、左側第1嵌合部33Lを左側第1溝穴部17Lに嵌合させた状態で右側第1嵌合部33Rが上方へ変位するように第1本体部30の中央部30Cを湾曲させる。そして、第1本体部30の中央部30Cを復元させ、右側第1嵌合部33Rを右側第1溝穴部17Rに嵌合させる。これにより、帽体11に第1部材21が取り付けられる。
【0050】
このとき、第1部材21は、第1溝穴部17L,17Rに沿って移動可能となっている。第1部材21の前方向への移動は、第1溝穴部17L,17Rの前端部に対する第1嵌合部33L,33Rの当接によって規制される。第1部材21の後方向への移動は、第1溝穴部17L,17Rの後端部に対する第1嵌合部33L,33Rの当接によって規制される。
【0051】
次に、第1部材21に対して第2部材22が連結される。具体的には、帽体11の前方向から第2部材22を近づけて、第2嵌合部53L,53Rを第2溝穴部18L,18Rに差し込んでこれらを嵌合させる。その後、第2嵌合部53L,53Rと第2溝穴部18L,18Rとの嵌合状態を保持したまま、前方向への移動が規制される位置に第1部材21を配置し、第1部材21の第1連結部31と第2部材22の第2連結部51とを対向させる。そして、第1連結部31と第2連結部51とを締結部材24で締結して第1部材21と第2部材22とを一体化する。一体化された第1部材21と第2部材22は、前方向への変位が第1溝穴部17L,17Rの前端部に対する第1嵌合部33L,33Rの当接によって規制され、後方向への変位が第2溝穴部18L,18Rと第2嵌合部53L,53Rとの嵌合によって規制される。また、一体化された第1部材21と第2部材22は、上下方向への変位が第1溝穴部17L,17Rと第1嵌合部33L,33Rとの嵌合および第2溝穴部18L,18Rと第2嵌合部53L,53Rとの嵌合によって規制される。
【0052】
次に、第2部材22にアダプタ部材23が取り付けられる。具体的には、第2部材22の差込溝61にアダプタ部材23の差込片72を差し込んだのち、アダプタ支持孔65とアダプタ取付孔73との位置合わせを行う。そして、アダプタ支持部60の支持片62L,62C,62Rとアダプタ部材23の差込片72とを締結部材26で締結する。締結部材26の締結具合は、必要とする揺動力に応じて調整される。なお、アダプタ部材23は、第1部材21と一体化される前に第2部材22に取り付けられていてもよい。
【0053】
本実施形態の効果について説明する。
(1)アタッチメント20は、第1溝穴部17L,17Rに第1嵌合部33L,33Rを嵌合させ、かつ、第2溝穴部18L,18Rに第2嵌合部53L,53Rを嵌合させた状態で第1部材21と第2部材22とを連結することにより帽体11に装着される。また、第1部材21と第2部材22とが樹脂成形品で構成されている。すなわち、アタッチメント20は、伸縮性を有するヘッドバンドを用いることなく帽体11に装着可能に構成されている。その結果、アタッチメント20の耐久性を高めることができる。
【0054】
(2)第1部材21と第2部材22とが締結部材24の締結によって連結される。そのため、例えば第1部材と第2部材とがスナップフィットによって連結される構成に比べて、第1部材21と第2部材22とを強固に連結することができるとともに連結部分の機械的強度を高めることができる。
【0055】
(3)一対の第1連結部31と一対の第2連結部51とが締結部材24によって各別に連結される。そのため、第1部材21と第2部材22とが1つの連結部分によって連結される構成に比べて、第1部材21と第2部材22とを強固に連結することができる。また、第1連結部31が第1本体部30の中央部30Cを挟む位置に形成され、かつ、第2連結部51が第2本体部50の中央部50Cを挟む位置に形成されていることで、第1部材21と第2部材22とをバランスよく連結することができる。
【0056】
(4)アタッチメント20においては、左側第1溝穴部17Lに左側第1嵌合部33Lを嵌合させ、かつ、右側第1溝穴部17Rに右側第1嵌合部33Rを嵌合させることにより、第1部材21を帽体11に取り付けられた状態を維持することができる。
【0057】
これにより、第1部材21が帽体11に取り付けられた状態で第1部材21と第2部材22とを連結することができる。その結果、帽体11へのアタッチメント20の装着を容易に行うことができる。
【0058】
(5)第1本体部30の中央部30Cが弾性変形可能に構成されていることから、左側第1嵌合部33Lと右側第1嵌合部33Rとの相対位置を変化させることができる。これにより、帽体11に対する第1部材21の着脱を容易に行うことができる。
【0059】
(6)アタッチメント20においては、帽体11の前方向から第2部材22を近づけることにより、第2溝穴部18L,18Rに第2嵌合部53L,53Rを嵌合させることができる。そのため、第2部材22の配置を容易に行うことができる。また、装着状態にあるアタッチメント20において第2嵌合部53L,53Rに何らかの荷重が作用したとしても、その荷重を第2嵌合部53L,53Rに分散させることができる。これにより、第2嵌合部53L,53Rが破損しにくくなることから、アタッチメント20の耐久性をより高めることができる。
【0060】
(7)装着状態にあるアタッチメント20においては、後側に位置する第1溝穴部17L,17Rと第1嵌合部33L,33Rとの嵌合により前方向への変位が規制され、前側に位置する第2溝穴部18L,18Rと第2嵌合部53L,53Rとの嵌合により後方向への変位が規制される。こうした構成によれば、第1溝穴部17L,17Rが前後方向に長く延びていたとしても、第1部材21および第2部材22の小型化、ひいては、アタッチメント20の小型化を図ることができる。
【0061】
(8)第1嵌合部33L,33Rは、第1嵌合本体35L,35Rと第1嵌合本体35L,35Rの下側に形成された第1補強リブ36L,36Rとで構成されている。こうした構成によれば、第1部材21を上方向あるいは前方向へ変位させようとする荷重に対する第1嵌合部33L,33Rの機械的強度を効果的に担保しつつ、第1嵌合部33L,33Rの軽量化を図ることができる。
【0062】
(9)第1嵌合部33L,33Rの先端面は、上端に近い部位ほど左右方向の中心側に位置するように形成されている。これにより、第1溝穴部17L,17Rに第1嵌合部33L,33Rを嵌合させる際に必要となる第1本体部30の中央部30Cの弾性変形量を小さくすることができる。
【0063】
(10)第2嵌合部53L,53Rは、左右方向に延びる板状の第2嵌合本体55と第2嵌合本体55の下側に形成された第2補強リブ56とで構成されている。こうした構成によれば、第2部材22を上方向あるいは後方向へ変位させようとする荷重に対する第2嵌合部53L,53Rの機械的強度を効果的に担保しつつ、第2嵌合部53L,53Rの軽量化を図ることができる。
【0064】
(11)アタッチメント20においては、差込溝61と差込片72との間における摩擦力が複数箇所で得られるように構成されている。これにより、そうした摩擦力が1箇所で得られる構成に比べて、締結部材26の単位緩み量に対する揺動力の減少を小さくすることができる。その結果、揺動力の調整を細かく行うことができる。
【0065】
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・例えば、第1溝部が第1溝穴部17L,17Rのように前後方向に延びる溝部であり、かつ、第2溝部が下方向に窪んだ溝部である場合などにおいて、アタッチメントは、後方向への変位が第1溝部と第1嵌合部とによって規制され、前方向への変位が第2溝部と第2嵌合部との嵌合によって規制されてもよい。
【0066】
・例えば第1溝部が下方向に窪んだ溝穴部である場合などにおいて、第1部材は、その溝穴部に第1嵌合部がスナップフィットする構成であってもよい。こうした構成によれば、第1本体部の中央部を弾性変形可能に設計する必要がないため、第1本体部の設計自由度が向上する。また、ヘルメット用アタッチメントの構成部品を少なくできる。
【0067】
・
図14に示すように、帽体11は、溝部として、貫通孔のような形状の溝穴部75L,75Rを有する構成であってもよい。また、この場合、第1部材が溝穴部75L,75Rにスナップフィットする嵌合部を有し、第2部材が第1部材の前側に配置された状態で第1部材に連結される構成であってもよい。
【0068】
・第1部材と第2部材とが締結部材によって連結される場合、ヘルメット用アタッチメントは、例えば締結部材が締結される雌ねじ部が第1部材に形成されている構成であってもよい。
【0069】
・ヘルメット用アタッチメントは、第1部材と第2部材とが締結部材によって連結される構成に限らず、例えば、第1部材および第2部材の一方に一体形成されたスナップフィット部が他方に嵌合することにより、第1部材と第2部材とが連結される構成であってもよい。
【0070】
・ヘルメット用アタッチメントは、第1嵌合部が第1溝部に嵌合し、かつ、第2溝部に第2嵌合部が嵌合した状態で第1部材と第2部材とが連結されることにより、帽体に対する変位が規制された状態で帽体に装着されればよい。そのため、第1嵌合部および第2嵌合部の形状や位置は、第1溝部および第2溝部の形状や位置に応じて適宜変更可能である。また、第1連結部の形状や位置、第2連結部の形状や位置、その連結方法も適宜変更可能である。
【0071】
・第1部材21は、左側第1嵌合部33Lを有する部材と右側第1嵌合部33Rを有する部材とに分割されていてもよい。
・第2部材22において、アダプタ支持部60の形状や位置は適宜変更可能である。また、備品は、第2部材22に直接取り付けられる構成であってもよいし、第1部材21に取り付けられる構成であってもよい。備品は、第1部材21および第2部材22の双方に取り付けられる構成であってもよい。
【符号の説明】
【0072】
10…ヘルメット、11…帽体、12…庇部、15…第1段差部、16…第2段差部、17L…左側第1溝穴部、17R…右側第1溝穴部、18L…左側第2溝穴部、18R…右側第2溝穴部、20…ヘルメット用アタッチメント、21…第1部材、22…第2部材、23…アダプタ部材、24,26…締結部材、24N,26N…六角ナット、30…第1本体部、30C…中央部、30L…左端部、30R…右端部、31…第1連結部、33L…左側第1嵌合部、33R…右側第1嵌合部、35L,35R…第1嵌合本体、36L,36R…第1補強リブ、38…第1貫通孔、50…第2本体部、50C…中央部、51…第2連結部、53L…左側第2嵌合部、53R…右側第2嵌合部、55…第2嵌合本体、56…第2補強リブ、58…第2貫通孔、60…アダプタ支持部、61…差込溝、62C…中央支持片、62L…左側支持片、62R…右側支持片、65…アダプタ支持孔、70…アダプタ本体部、71…アダプタ取付部、70a…備品取付面、72…差込片、73…アダプタ取付孔。