(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027402
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04817 20220101AFI20240222BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20240222BHJP
【FI】
G06F3/04817
G06F3/0488
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022130169
(22)【出願日】2022-08-17
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】須藤 岳
(72)【発明者】
【氏名】中村 まみ
(72)【発明者】
【氏名】細見 沙央梨
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA02
5E555AA24
5E555AA76
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC17
5E555CA12
5E555CB16
5E555CB34
5E555CB55
5E555CC22
5E555DA02
5E555DB18
5E555DB37
5E555DC13
5E555DC21
5E555DC24
5E555DD06
5E555DD07
5E555EA07
5E555EA08
5E555EA09
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】表示中のコンテンツに関連する簡易な情報を容易に表示できる情報処理装置等を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、それぞれ異なる種別の情報を含む複数のコンテンツを並べて表示する表示制御部と、ユーザからいずれかのコンテンツに対する所定の操作を受け付ける受付部とを有する。表示制御部は、受付部が所定の操作を受け付けると、受け付けた所定の操作に対応するコンテンツに含まれる情報を、コンテンツの種別に属する他の情報に変更して表示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ異なる種別の情報を含む複数のコンテンツを並べて表示する表示制御部と、
ユーザからいずれかの前記コンテンツに対する所定の操作を受け付ける受付部と、を有し、
前記表示制御部は、前記受付部が前記所定の操作を受け付けると、受け付けた前記所定の操作に対応する前記コンテンツに含まれる情報を、前記コンテンツの前記種別に属する他の情報に変更して表示する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記コンテンツは、アイコンであり、
前記所定の操作は、前記アイコンの範囲内から前記アイコンの範囲外へと向かうスワイプ操作である、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記コンテンツは、アイコンであり、
前記所定の操作は、前記アイコンの角から、前記アイコンの前記角と対角線上の位置にある他の角へと向かうスワイプ操作である、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記コンテンツは、アイコンであり、
前記所定の操作は、前記アイコンの範囲内を左右方向または上下方向へと向かうスワイプ操作である、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記スワイプ操作は、第1の方向が時間軸を進める操作であり、前記第1の方向と逆方向である第2の方向が時間軸を戻す操作である、
ことを特徴とする請求項3または4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記スワイプ操作は、第1の方向が前記他の情報のうち次の情報を表示する操作であり、前記第1の方向と逆方向である第2の方向が前記他の情報のうち以前の情報を表示する操作である、
ことを特徴とする請求項3または4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記コンテンツは、アイコンであり、
前記所定の操作は、前記アイコンの範囲内を左右方向へと向かう第1のスワイプ操作と、前記アイコンの範囲内を上下方向へと向かう第2のスワイプ操作であり、
前記第1のスワイプ操作は、第1の方向が時間軸を進める操作であり、前記第1の方向と逆方向である第2の方向が時間軸を戻す操作であり、
前記第2のスワイプ操作は、第1の方向が前記他の情報のうち次の情報を表示する操作であり、前記第1の方向と逆方向である第2の方向が前記他の情報のうち以前の情報を表示する操作である、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記コンテンツは、アイコンであり、
前記所定の操作は、前記アイコンの範囲内を左右方向へと向かう第1のスワイプ操作と、前記アイコンの範囲内を上下方向へと向かう第2のスワイプ操作であり、
前記第1のスワイプ操作は、第1の方向が前記種別内の情報のうち第1の要素を進める操作であり、前記第1の方向と逆方向である第2の方向が前記第1の要素を戻す操作であり、
前記第2のスワイプ操作は、第1の方向が前記種別内の情報のうち第2の要素を進める操作であり、前記第1の方向と逆方向である第2の方向が前記第2の要素を戻す操作である、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記表示制御部は、前記アイコンに表示中の情報を日めくりの態様で前記他の情報に変更して表示する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記表示制御部は、前記アイコンに表示中の情報をページめくりの態様で前記他の情報に変更して表示する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、前記アイコンに表示中の情報を立方体を回転させる態様で前記他の情報に変更して表示する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記受付部は、表示された前記他の情報において、購入または応募の選択を受け付け、
前記表示制御部は、前記コンテンツに含まれる情報を、受け付けた前記選択に対応する情報に変更して表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
それぞれ異なる種別の情報を含む複数のコンテンツを並べて表示し、
ユーザからいずれかの前記コンテンツに対する所定の操作を受け付ける、
処理をコンピュータが実行し、
前記表示する処理は、前記所定の操作を受け付けると、受け付けた前記所定の操作に対応する前記コンテンツに含まれる情報を、前記コンテンツの前記種別に属する他の情報に変更して表示する、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
それぞれ異なる種別の情報を含む複数のコンテンツを並べて表示し、
ユーザからいずれかの前記コンテンツに対する所定の操作を受け付ける、
処理をコンピュータに実行させ、
前記表示する処理は、前記所定の操作を受け付けると、受け付けた前記所定の操作に対応する前記コンテンツに含まれる情報を、前記コンテンツの前記種別に属する他の情報に変更して表示する、
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スマートフォン等の画面にアイコンを表示して情報を提示することが行われている。また、スマートフォンにインストールされているアプリにおいて、通信の可否に応じてアイコンを変更する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、スマートフォン側でアプリの状態を監視してアイコンを変更しているが、ユーザの操作によるアイコンの変更については考慮されていない。また、例えば、スマートフォンのアプリにおいて、アイコンを複数並べ、各アイコンに簡易な情報を表示することで、様々な情報を表示しつつ、アイコンがタップされると、詳細な情報を表示するページに遷移することが行われている。ところが、ユーザとしては、詳細な情報までは求めていない場合、表示までの時間が長いページ遷移は煩わしく感じることがある。このため、表示中のコンテンツであるアイコンに関連する簡易な情報を容易に表示することが困難である。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、表示中のコンテンツに関連する簡易な情報を容易に表示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、それぞれ異なる種別の情報を含む複数のコンテンツを並べて表示する表示制御部と、ユーザからいずれかの前記コンテンツに対する所定の操作を受け付ける受付部と、を有し、前記表示制御部は、前記受付部が前記所定の操作を受け付けると、受け付けた前記所定の操作に対応する前記コンテンツに含まれる情報を、前記コンテンツの前記種別に属する他の情報に変更して表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、表示中のコンテンツに関連する簡易な情報を容易に表示できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係るアイコンの情報における変更の概要を示す説明図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る端末装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、日めくり型で情報を変更する場合の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、ページめくり型で情報を進めるように変更する場合の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、ページめくり型で情報を戻るように変更する場合の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、立方体型で情報を進めるように変更する場合の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、立方体型で情報を戻るよように変更する場合の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る表示処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、変形例に係る表示処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、
図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。
図1は、実施形態に係るアイコンの情報における変更の概要を示す説明図である。
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と情報処理装置100とを含む。端末装置10と情報処理装置100とは、それぞれネットワークN(
図2参照)を介して有線または無線で互いに通信可能に接続される。本実施形態では、端末装置10は、情報処理装置100と連携する。
【0011】
端末装置10は、利用者(ユーザ)Uにより使用されるスマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、4G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、ユーザUから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付ける。なお、画面のうち、コンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、コンテンツに対する操作としてもよい。また、端末装置10は、スマートデバイスのみならず、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC等の情報処理装置であってもよい。
【0012】
情報処理装置100は、各ユーザUの端末装置10と連携し、各ユーザUの端末装置10に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0013】
また、情報処理装置100は、各ユーザUの端末装置10に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、情報処理装置100は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信等のサービスを提供してもよい。実際には、情報処理装置100は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
【0014】
本実施形態では、端末装置10は、ユーザUがポータルサイトのアプリを起動(またはブラウザでポータルサイトを閲覧)した際に、簡易な情報を含むアイコンを複数並べたトップページを表示する。端末装置10は、トップページにおいて、ユーザUによってアイコンに対して、所定の操作としてスワイプ操作が入力されると、当該アイコンに表示中の簡易な情報を、同じ種別に属する他の情報に変更して表示する。
【0015】
例えば、
図1に示すように、端末装置10は、ユーザUがポータルサイトのアプリを起動した際に、ネットワークN(
図2参照)を介して、情報処理装置100にアプリの実行情報を送信する(ステップS1)。なお、端末装置10は、例えば、ブラウザでポータルサイトを閲覧した場合には、ポータルサイトのURL(Uniform Resource Locator)をアプリの実行情報に代えて送信するようにしてもよい。
【0016】
次に、情報処理装置100は、端末装置10からのアプリの実行情報に応じて、ネットワークN(
図2参照)を介して、端末装置10に、例えば、ポータルサイトのトップページのデータをコンテンツのデータとして送信する(ステップS2)。なお、情報処理装置100は、ユーザUがポータルサイトのアプリにログインした状態を保持可能であるか、または、アプリの起動の際にログインを受け付けることで、ユーザ情報を識別可能であるものとする。
【0017】
続いて、端末装置10は、受信したコンテンツのデータに基づいて、ポータルサイトのトップページの画面50を表示する(ステップS3)。画面50には、例えば、最上部に検索窓が表示され、検索窓の下部に、複数のアイコンが表示される。複数のアイコンのうち、例えば、天気予報や占いのアイコンには、簡易な情報として、現在地の天気予報や、ユーザUの誕生日に基づく星座占いの結果が表示される。
【0018】
次に、画面50において、例えば、星座占いのおとめ座の情報を表示中のアイコン51がユーザUの指60により左下に向けて日めくりの態様でスワイプ操作されると、端末装置10は、当該スワイプ操作を受け付け、アイコン51を指60の動きに合わせて矢印61の方向に向けて移動させる(ステップS4)。このとき、元々アイコン51があった場所には、次の星座であるてんびん座の情報を表示するアイコン52の一部が表示される。その後、スワイプ操作が完了すると、アイコン52の全体が表示され、アイコン51は消去される。すなわち、端末装置10は、アイコン51に対するスワイプ操作を受け付けることで、アイコン51の情報をアイコン52の情報に変更することができる(ステップS5)。このように、本実施形態では、表示中のコンテンツに関連する簡易な情報を容易に表示できる。
【0019】
〔2.情報処理システムの構成例〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る端末装置10および情報処理装置100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置10と情報処理装置100とを含む。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。
【0020】
また、
図2に示す情報処理システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、
図2では、図示の簡略化のため、端末装置10を1台のみ示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではなく、2台以上であってもよい。
【0021】
端末装置10は、ユーザUによって使用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、フィーチャーフォン、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、通信機能を備えたゲーム機、カーナビゲーションシステム、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、スマートグラス等である。
【0022】
また、かかる端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置100と通信することができる。
【0023】
情報処理装置100は、例えばPCやサーバ装置、あるいはメインフレームまたはワークステーション等である。なお、情報処理装置100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。
【0024】
〔3.端末装置の構成例〕
次に、
図3を用いて、端末装置10の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る端末装置の機能構成の一例を示す図である。
図3に示すように、端末装置10は、通信部11と、表示部12と、操作部13と、測位部14と、記憶部20と、制御部30とを備える。
【0025】
通信部11は、例えば、無線LANや第3~5世代移動通信システム(3G~5G)等に対応する通信モジュール等によって実現される。通信部11は、ネットワークNを介して情報処理装置100と有線または無線で接続される。
【0026】
表示部12は、各種情報を表示するための表示デバイスである。例えば、表示部12は、表示デバイスとして液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等によって実現される。表示部12は、制御部30から入力された表示画面等の各種画面を表示する。
【0027】
操作部13は、ユーザUから各種操作を受け付ける入力デバイスである。操作部13は、例えば、入力デバイスとして、タッチパネル等によって実現され、表示部12の表示デバイスと、操作部13の入力デバイスとは、一体化されるようにしてもよい。なお、操作部13は、入力デバイスとして、キーボードやマウス等によって実現されるようにしてもよい。操作部13は、ユーザUによって入力された操作を操作情報として制御部30に出力する。
【0028】
測位部14は、衛星測位システムの信号を受信する。測位部14は、衛星測位システムとして、GPS(Global Positioning System)、GLONASS(Global Navigation Satellite System)、および、ガリレオ等の全地球航法衛星システムの信号を受信して測位を行う。測位部14は、制御部30から測位を要求されると測位を行なって、測位結果をWGS(World Geodetic System)84等の測地系に基づいた位置情報として出力する。また、測位部14は、制御部30から連続して測位を続けるように要求されると、連続して測位を行なって、制御部30から停止を要求されるまで位置情報の出力を続ける。なお、測位部14は、衛星測位システムとして、準天頂衛星システム等の地域航法衛星システムの信号を受信してもよい。また、測位部14は、ジャイロセンサや加速度センサを用いた自律航法による測位や、無線LANや第3~5世代移動通信システムの基地局を用いた測位を行ってもよい。
【0029】
記憶部20は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスクや光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部20は、例えば、ユーザUの識別情報等を記憶する。また、記憶部20は、制御部30での処理に用いる情報(プログラムやデータ)を記憶する。
【0030】
制御部30は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、端末装置10の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。
図3に示す例では、制御部30は、受付部31と、表示制御部32とを有する。
【0031】
受付部31は、例えば、ポータルサイトのトップページにおいて、ユーザUからいずれかのコンテンツに対する所定の操作を受け付ける。コンテンツは、例えば、天気予報や占いといった簡易な情報を表示するアイコンである。所定の操作としては、例えば、アイコンの範囲内からアイコンの範囲外へと向かうスワイプ操作、つまり、日めくりの態様に相当する操作が挙げられる。また、所定の操作としては、例えば、アイコンの角から、アイコンの角と対角線上の位置にある他の角へと向かうスワイプ操作、つまり、ページめくりの態様に相当する操作が挙げられる。また、所定の操作としては、例えば、アイコンの範囲内を左右方向または上下方向へと向かうスワイプ操作、つまり、立方体を回転させる態様に相当する操作が挙げられる。なお、以下の説明では、日めくりの態様を日めくり型、ページめくりの態様をページめくり型、および、立方体を回転させる態様を立方体型とも表現する。また、所定の操作としては、スワイプ操作に代えて、フリック操作を受け付けてもよい。
【0032】
スワイプ操作のうち、ページめくりの態様に相当する操作、および、立方体を回転させる態様に相当する操作は、スワイプ操作の方向によって、アイコンの情報を「要素を進めた情報」に変更する操作と、アイコンの情報を「要素を戻した情報」に変更する操作とがある。ここで、要素とは、時間軸、複数の情報等が挙げられる。つまり、受付部31は、スワイプ操作により、時間軸を進める操作、時間軸を戻す操作、アイコンの情報を同じ種別に属する他の情報のうち新しい情報を表示する操作、アイコンの情報を同じ種別に属する他の情報のうち一度表示した情報を表示する操作を受け付ける。すなわち、スワイプ操作は、要素が時間変化型である場合、第1の方向が時間軸を進める操作であり、第1の方向と逆方向である第2の方向が時間軸を戻す操作である。
【0033】
また、スワイプ操作は、要素が複数種類の情報を切り替える種類変化型である場合、第1の方向が他の情報のうち次の情報(新しい情報)を表示する操作であり、第1の方向と逆方向である第2の方向が他の情報のうち以前の情報(一度表示した情報)を表示する操作である。なお、種類変化型では、例えば、複数の情報を先頭から順に表示して最後尾を表示すると、次は先頭に戻るように循環する表示としてもよいし、進めたり戻したりした場合は、第1の方向であっても一度表示した情報(表示中の情報の次の情報)を再度表示してもよい。つまり、時間変化型および種類変化型のいずれであっても、要素を進める操作と戻す操作を行うことができるページめくり型および立方体型では、順番に並べた複数の情報のうち表示する情報を、スワイプ操作により任意に進めたり戻したりできるようにしてもよい。
【0034】
受付部31は、受け付けた各種操作のうち、例えば、アイコンやリンクの選択といった操作については、当該操作にかかる操作情報を、通信部11およびネットワークNを介して、情報処理装置100に送信する。
【0035】
表示制御部32は、ユーザUによってポータルサイトのアプリが起動されると、ポータルサイトのトップページの画面を表示する。なお、端末装置10は、アプリが起動された際に、通信部11およびネットワークNを介して、アプリの実行情報を情報処理装置100に送信する。表示制御部32は、受信したアプリの実行情報に応じたコンテンツのデータに基づいて、ポータルサイトのトップページの画面を表示する。つまり、表示制御部32は、トップページにそれぞれ異なる種別の情報を含む複数のコンテンツ(アイコン)を並べて表示する。
【0036】
表示制御部32は、受付部31が所定の操作としてスワイプ操作を受け付けると、受け付けたスワイプ操作に対応するアイコンに含まれる情報を、アイコンの種別に属する他の情報に変更して表示する。表示制御部32は、操作対象のアイコンについて、スワイプ操作に応じた態様で、表示中の情報から他の情報に変更して表示する。表示制御部32は、例えば、スワイプ操作が日めくりの態様に相当する操作であれば、日めくりの態様で表示中の情報から他の情報に変更して表示する。また、表示制御部32は、例えば、スワイプ操作がページめくりの態様に相当する操作であれば、ページめくりの態様で表示中の情報から他の情報に変更して表示する。また、表示制御部32は、例えば、スワイプ操作が立方体を回転させる態様に相当する操作であれば、立方体を回転させる態様で表示中の情報から他の情報に変更して表示する。
【0037】
〔4.情報処理装置の構成例〕
次に、
図4を用いて実施形態に係る情報処理装置100の機能構成について説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。
図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0038】
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部110は、ネットワークNを介して端末装置10と有線または無線で接続される。
【0039】
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図4に示すように、記憶部120は、コンテンツ記憶部121を有する。
【0040】
コンテンツ記憶部121は、ポータルサイトの各種コンテンツを記憶する。コンテンツ記憶部121は、例えば、アイコンに表示するための簡易な情報を記憶する。簡易な情報としては、今日は何の日(記念日等)であるか、天気予報、占い、野球等のスポーツの試合情報、テレビ番組、イベント会場の催事情報、台風情報、オークション、ショッピング、ファイナンス、路線、くじ引き等が挙げられる。
【0041】
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU、ASICやFPGA等によって、情報処理装置100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。
図4に示す例では、制御部130は、提供部131を有する。
【0042】
提供部131は、ネットワークNおよび通信部110を介して、端末装置10からアプリの実行情報を受信する。提供部131は、コンテンツ記憶部121を参照し、受信したアプリの実行情報に応じたコンテンツのデータを取得する。提供部131は、通信部110およびネットワークNを介して、取得したコンテンツのデータを端末装置10に送信する。このとき、コンテンツのデータには、トップページのアイコンに対するスワイプ操作によって表示される情報も含まれる。
【0043】
〔5.スワイプ操作によるアイコン変化〕
続いて、
図5から
図9を用いて、スワイプ操作によるアイコンの変化について説明する。
図5は、日めくり型で情報を変更する場合の一例を示す図である。
図5では、アイコン51からアイコン52に変化させる場合の動きについて説明する。まず、状態53は、アイコン51が表示されており、ユーザUの指がアイコン51の右下部に触れている状態を示す。次に、ユーザUが指を左下側に向けてスワイプ操作を始めると、状態54に示すように、アイコン51が日めくりされるように移動を開始し、アイコン51の下からアイコン52が覗き始める。さらに、ユーザUがスワイプ操作を進めると、状態55に示すように、アイコン51はアイコンの表示領域から消えて行き、アイコン52へと表示されるアイコンが切り替わっていく。つまり、
図5では、アイコン51について、表示中の情報「A」を、要素を進めた情報「B」を表すアイコン52に変更している。また、
図5におけるスワイプ操作は、アイコンの範囲内からアイコンの範囲外へと向かうスワイプ操作の一例である。なお、アイコン51は、状態55において、アイコンの範囲外にはみ出した状態で表示されていてもよい。
【0044】
図6は、ページめくり型で情報を進めるように変更する場合の一例を示す図である。
図6では、アイコン70からアイコン71に変化させる場合の動きについて説明する。まず、状態56は、アイコン70が表示されており、ユーザUの指がアイコン70の左下部に触れている状態を示す。次に、ユーザUが指をアイコン70の表示範囲内において、右上側に向けてスワイプ操作を始めると、状態57に示すように、アイコン70がページめくりされるように変化し、アイコン70の下からアイコン71が覗き始める。さらに、ユーザUがスワイプ操作を進めると、状態58に示すように、アイコン70はアイコンの表示領域から消えて行き、アイコン71へと表示されるアイコンが切り替わっていく。つまり、
図6では、アイコン70について、表示中の情報「A」を、要素を進めた情報「B」を表すアイコン71に変更している。
【0045】
図7は、ページめくり型で情報を戻るように変更する場合の一例を示す図である。
図7では、アイコン70からアイコン72に変化させる場合の動きについて説明する。まず、状態65は、アイコン70が表示されており、ユーザUの指がアイコン70の右上部に触れている状態を示す。次に、ユーザUが指をアイコン70の表示範囲内において、左下側に向けてスワイプ操作を始めると、状態66に示すように、アイコン70がページめくりされるように変化し、アイコン70の下からアイコン72が覗き始める。さらに、ユーザUがスワイプ操作を進めると、状態67に示すように、アイコン70はアイコンの表示領域から消えて行き、アイコン72へと表示されるアイコンが切り替わっていく。つまり、
図7では、アイコン70について、表示中の情報「A」を、要素を戻した情報「Z」を表すアイコン72に変更している。また、
図6および
図7におけるスワイプ操作は、アイコンの角から、アイコンの角と対角線上の位置にある他の角へと向かうスワイプ操作の一例である。
【0046】
図8は、立方体型で情報を進めるように変更する場合の一例を示す図である。
図8では、アイコン70からアイコン71に変化させる場合の動きについて説明する。まず、状態75は、アイコン70が表示されており、ユーザUの指がアイコン70の右下部に触れている状態を示す。次に、ユーザUが指をアイコン70の表示範囲内において、左側に向けてスワイプ操作を始めると、状態76に示すように、アイコン70は立方体が回転して見える面が変わるように変化し、アイコン70の右からアイコン71が見え始める。さらに、ユーザUがスワイプ操作を進めると、状態77に示すように、アイコン70はアイコンの表示領域から消えて行き、アイコン71へと表示されるアイコンが切り替わっていく。つまり、
図8では、アイコン70について、表示中の情報「A」を、要素を進めた情報「B」を表すアイコン71に変更している。
【0047】
図9は、立方体型で情報を戻るように変更する場合の一例を示す図である。
図9では、アイコン70からアイコン72に変化させる場合の動きについて説明する。まず、状態78は、アイコン70が表示されており、ユーザUの指がアイコン70の左下部に触れている状態を示す。次に、ユーザUが指をアイコン70の表示範囲内において、右側に向けてスワイプ操作を始めると、状態79に示すように、アイコン70は立方体が回転して見える面が変わるように変化し、アイコン70の左からアイコン72が見え始める。さらに、ユーザUがスワイプ操作を進めると、状態80に示すように、アイコン70はアイコンの表示領域から消えて行き、アイコン72へと表示されるアイコンが切り替わっていく。つまり、
図9では、アイコン70について、表示中の情報「A」を、要素を戻した情報「Z」を表すアイコン72に変更している。なお、
図8および
図9では、立方体の隣り合う面に描かれた情報が切り替わるような態様としたが、単に情報を左右方向にスライドするように切り替えてもよい。さらに、スワイプ操作が上下方向である場合であっても、立方体の回転方向を上下方向とすれば、同様に情報を進めたり、戻したりすることができる。また、
図8および
図9におけるスワイプ操作は、アイコンの範囲内を左右方向または上下方向へと向かうスワイプ操作の一例である。
【0048】
〔6.アイコンに表示される情報のバリエーション〕
次に、アイコンに表示される簡易な情報のバリエーションについて説明する。簡易な情報の種別としては、例えば、今日は何の日、天気、占い、スポーツ、テレビ番組、イベント、台風、オークション、ショッピング、ファイナンス、路線、くじ引き等が挙げられる。なお、以下の各種別の説明では、戻る操作については省略している場合がある。
【0049】
「今日は何の日」は、表示中の日付に対応する記念日等の情報である。「今日は何の日」は、時間変化型の情報としては、例えば、6月1日は「世界牛乳の日」と表示中である場合、要素を進めるスワイプ操作が行われると、6月2日の「横浜カレー記念日」が表示される。また、「今日は何の日」は、種類変化型の情報として、例えば、「当該日が誕生日である著名人」、「二十四節気の区分」等、時間変化とは異なりこの日に関する種類が異なった情報がスワイプ操作により切り替えて表示されるようにしてもよい。
【0050】
「天気」は、表示中の日付が過去である場合の過去の天気、または、表示中の日付が現在および未来である場合の天気予報の情報である。「天気」は、時間変化型の情報としては、例えば、今日の「天候・気温・降水確率」を表示中である場合、要素を進めるスワイプ操作が行われると、明日の「天候・気温・降水確率」が表示される。同様に、要素を戻すスワイプ操作が行われると、昨日の「天候・気温・降水量」が表示される。また、「天気」は、種類変化型の情報として、例えば、「天候・気温・降水確率」を表示中である場合、要素を進めるスワイプ操作が行われると、順に「風向き・風速」、「指数(熱中症・花粉等)」、「発令中の注意報・警報」等が表示されるようにしてもよい。
【0051】
「占い」は、予め登録されたユーザUの誕生日に基づく、表示中の日付に対応する占いの情報である。「占い」は、時間変化型の情報としては、例えば、6月1日は「3位で大吉」と表示中である場合、要素を進めるスワイプ操作が行われると、6月2日の「6位で中吉」が表示される。また、「占い」は、種類変化型の情報として、例えば、「星座占い」を表示中である場合、要素を進めるスワイプ操作が行われると、順に「姓名判断」、「動物占い」等が表示されるようにしてもよい。
【0052】
「スポーツ」は、例えば、表示中の日付に対応する野球等の試合の情報である。「スポーツ」は、時間変化型の情報としては、例えば、6月1日は「〇〇3-○△1[3回表]」と試合の途中経過が表示中である場合、要素を進めるスワイプ操作が行われると、6月2日の試合の予定である「〇〇-×○[△△球場]」と未来の対戦カードが表示される。また、「スポーツ」は、種類変化型の情報として、例えば、「〇〇3-○△1[3回表]」を表示中である場合、要素を進めるスワイプ操作が行われると、順に「△×5-××0[4回表]」、「△○9-○×5[終了]」等のように、表示中の日付の別会場の対戦カードに次々と変化するようにしてもよい。
【0053】
「テレビ番組」は、例えば、現在放送中の設定チャンネルの番組の情報である。「テレビ番組」は、時間変化型の情報としては、例えば、現在放送中の設定チャンネルの番組を表示中である場合、要素を進めるスワイプ操作が行われると、設定チャンネルの次の時間帯の番組が表示される。また、「テレビ番組」は、種類変化型の情報として、例えば、現在放送中の設定チャンネルの番組を表示中である場合、要素を進めるスワイプ操作が行われると、現在放送中の他のチャンネルの番組が次々と表示されるようにしてもよい。
【0054】
「イベント」は、例えば、ユーザUの現在地または設定地域がイベント会場である場合における、当該イベント会場の催事の情報である。「イベント」は、時間変化型の情報としては、例えば、「6月1日から6月4日は世界胡蝶蘭展」と表示中である場合、要素を進めるスワイプ操作が行われると、「6月7日から6月10日は○×模型展」が表示される。また、「イベント」は、種類変化型の情報として、例えば、表示中の日付および設定地域における「〇〇公園フリマ開催中」や、さらに要素を進めるスワイプ操作が行われると、「市民ゴミ拾いの会X時~」等が次々と表示されるようにしてもよい。
【0055】
「台風」は、例えば、発生中の台風の情報である。時間変化型の情報としては、例えば、フィリピン海域で発生中など日本列島や「ユーザUの現在地または設定地域」から離れている場合、要素を進めるスワイプ操作が行われると、日本列島やユーザUの現在地または設定地域に影響が発生する日付などと共に未来の台風の予報情報が表示される。種類変化型の情報としては、例えば、「13号」を表示中である場合、要素を進めるスワイプ操作が行われると、順に「14号」、「15号」と表示される。
【0056】
「オークション」は、例えば、ウォッチリストやお気に入り等のユーザUが設定した商品や、入札数が多い等のサービス提供者が選んだ商品の情報である。「オークション」は、種類変化型の情報として、例えば、上述の各商品の現在の入札価格等がスワイプ操作に応じて順に表示される。
【0057】
「ショッピング」は、例えば、ユーザUが設定したカテゴリでのランキング掲載商品(複数)、サービス提供者が選んだお勧め商品、および、ユーザUがリストやカゴに追加した商品についての情報である。「ショッピング」は、種類変化型の情報として、例えば、要素を進めるスワイプ操作が行われると、表示中の上述の分類の商品から他の分類の商品が表示される。また、各分類の商品において、「値段や在庫数、割引率、前回閲覧時からの価格変化」等が発生した際に、表示中の商品から当該事象が発生した商品に表示を切り替えるようにしてもよい。
【0058】
「ファイナンス」は、例えば、株式の銘柄に関する情報である。「ファイナンス」は、種類変化型の情報として、例えば、同一銘柄について、上下方向のスワイプ操作ごとに、順に「株価・前日比(%)」、「損益」、「板気配」、「始値・高値・安値」、「各指標(PER・PBR等)」、「信売り残・信買い残」、「買い・売り(・積み立て設定)」、「掲示板リンク」、「IR(Investor Relations)リンク」が表示される。また、「ファイナンス」は、さらなる種類変化型の情報として、例えば、左右方向のスワイプ操作ごとに、順に登録している他の銘柄が表示される。なお、上下方向のスワイプ操作と、左右方向のスワイプ操作の組み合わせは、種類変化型の情報同士だけでなく、上述の今日は何の日、天気、占い、スポーツ、テレビ番組、イベント、台風等の例をはじめとした種類変化型の情報と時間変化型の情報との組み合わせであってもよい。
【0059】
すなわち、スワイプ操作は、アイコンの範囲内を左右方向へと向かう第1のスワイプ操作と、アイコンの範囲内を上下方向へと向かう第2のスワイプ操作であってもよい。第1のスワイプ操作は、第1の方向が時間軸を進める操作であり、第1の方向と逆方向である第2の方向が時間軸を戻す操作であってもよい。第2のスワイプ操作は、第1の方向が他の情報のうち次の情報を表示する操作であり、第1の方向と逆方向である第2の方向が他の情報のうち以前の情報を表示する操作であってもよい。また、第1のスワイプ操作は、第1の方向が種別内の情報のうち第1の要素を進める操作であり、第1の方向と逆方向である第2の方向が第1の要素を戻す操作であってもよい。また、第2のスワイプ操作は、第1の方向が種別内の情報のうち第2の要素を進める操作であり、第1の方向と逆方向である第2の方向が第2の要素を戻す操作であってもよい。
【0060】
「路線」は、例えば、ユーザUが登録した登録路線や、遅延・運休等が発生している路線の情報である。「路線」は、種類変化型の情報として、例えば、スワイプ操作ごとに、登録路線の遅延状況や混雑状況に加えて、遅延・運休等が発生している路線の遅延状況や混雑状況が表示される。
【0061】
「くじ引き」は、例えば、応募受付中のくじ引きやキャンペーンに関する情報である。「くじ引き」は、種類変化型の情報として、例えば、スワイプ操作ごとに、応募受付中のくじ引きやキャンペーンが表示される。また、「くじ引き」では、例えば、表示されているキャンペーンに応募したい場合、アイコンをタップすることで応募ができ、応募後は「応募済」等の表示となる。さらに、「応募済」の表示のアイコンに対してスワイプ操作が行われると、未応募のキャンペーンが表示され、同様に応募できるようにしてもよい。すなわち、受付部31は、表示された他の情報において、購入または応募の選択を受け付け、表示制御部32は、コンテンツに含まれる情報を、受け付けた選択に対応する情報に変更して表示するようにしてもよい。
【0062】
〔7.処理手順〕
次に、
図10を用いて実施形態に係る端末装置10および情報処理装置100による処理手順について説明する。
図10は、実施形態に係る表示処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、端末装置10の制御部30および情報処理装置100の制御部130によって繰り返し実行される。
【0063】
端末装置10は、ユーザUによってポータルサイトのアプリが起動された際に、アプリの実行情報を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、端末装置10からのアプリの実行情報に応じて、ポータルサイトのトップページのデータをコンテンツのデータとして送信する。端末装置10の表示制御部32は、受信したコンテンツのデータに基づいて、ポータルサイトのトップページの画面を表示する。このとき、表示制御部32は、
図1の画面50に示すように、簡易な情報を表示するアイコンを並べて表示する(ステップS101)。
【0064】
受付部31は、特定のアイコンに対して、スワイプ操作を受け付ける(ステップS102)。受付部31は、受け付けたスワイプ操作が、要素を進める操作か否かを判定する(ステップS103)。受付部31は、要素を進める操作であると判定した場合(ステップS103:Yes)、表示制御部32に対して要素を進めるように指示する。表示制御部32は、受付部31から要素を進めるように指示されると、スワイプ操作を受け付けたアイコンの情報を、同じ種別の要素を進めた情報に変更して表示する(ステップS104)。
【0065】
一方、受付部31は、要素を進める操作でないと判定した場合(ステップS103:No)、つまり、要素を戻す操作であると判定した場合、表示制御部32に対して要素を戻すように指示する。表示制御部32は、受付部31から要素を戻すように指示されると、スワイプ操作を受け付けたアイコンの情報を、同じ種別の要素を戻した情報に変更して表示する(ステップS105)。このように、表示中のコンテンツ(アイコン)に関連する簡易な情報を容易に表示できる。
【0066】
〔8.変形例〕
上述した端末装置10および情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の変形例について説明する。
【0067】
例えば、上記の実施形態の処理手順では、一方向のスワイプ操作を受け付けたが、二方向のスワイプ操作、例えば立方体型において左右方向スワイプ操作と上下方向のスワイプ操作とを受け付けてもよく、この場合の処理手順について
図11を用いて説明する。
図11は、変形例に係る表示処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、端末装置10の制御部30および情報処理装置100の制御部130によって繰り返し実行される。また、
図11の変形例では、実施形態の端末装置10および情報処理装置100と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成および動作の説明については省略する。
【0068】
端末装置10の受付部31は、ステップS102に続いて、次の処理を行う。受付部31は、受け付けたスワイプ操作が、左右方向のスワイプ操作であるか否かを判定する(ステップS111)。受付部31は、左右方向のスワイプ操作であると判定した場合(ステップS111:Yes)、アイコンの第1の要素を変更対象に指定する(ステップS112)。例えば、受付部31は、アイコンの左右方向に第1の要素として時間変化型の情報を設定していた場合、アイコンの情報を、時間軸を進めた情報、または、戻した情報に変更可能であると指定する。その後、受付部31は、ステップS103の処理に進む。
【0069】
一方、受付部31は、左右方向のスワイプ操作でないと判定した場合(ステップS111:No)、つまり、上下方向のスワイプ操作であると判定した場合、アイコンの第2の要素を変更対象に指定する(ステップS113)。例えば、受付部31は、アイコンの上下方向に第2の要素として種類変化型の情報を設定していた場合、アイコンの情報を、次の情報(新しい情報)、または、以前の情報(一度表示した情報)に変更可能であると指定する。その後、受付部31は、ステップS103の処理に進む。このように、アイコンに対するスワイプ操作を立方体型の二方向に設定することで、時間変化型の情報と種類変化型の情報とを組み合わせて、表示中のコンテンツ(アイコン)に関連する簡易な情報を容易に表示できる。すなわち、1つのアイコンに表示可能な情報を増加させることができる。
【0070】
また、その他の変形例を以下に説明する。
【0071】
上記の実施形態において、情報処理装置100が実行している処理の一部または全部は、実際には、端末装置10が実行してもよい。例えば、スタンドアローン(Stand-alone)で(端末装置10単体で)処理が完結してもよい。この場合、端末装置10に、上記の実施形態における情報処理装置100の機能が備わっているものとする。また、上記の実施形態では、端末装置10は情報処理装置100と連携しているため、ユーザUから見れば、情報処理装置100の処理も端末装置10が実行しているように見える。すなわち、他の観点では、端末装置10は、情報処理装置100を備えているともいえる。
【0072】
上記の実施形態では、簡易な情報の種別として、今日は何の日、天気、占い、スポーツ、テレビ番組、イベント、台風、オークション、ショッピング、ファイナンス、路線、および、くじ引きを挙げたが、これに限定されない。例えば、時間や、アイコンと同じ種別内の種類を変化させるものであれば他の情報でもよく、USD/JPYといった為替レート、イベント会場の次の出演者、選挙の開票速報といった情報にも適用することができる。
【0073】
上記の実施形態では、情報を変更するコンテンツとしてアイコンを挙げたが、これに限定されない。例えば、トップページにおけるヘッドラインニュース、話題となっている検索キーワード等に適用してもよい。また、情報を変更するコンテンツとしては、円や多角形で区切られたWebページの情報掲載箇所であってもよい。
【0074】
〔9.効果〕
上述してきたように、本願に係る端末装置10は、それぞれ異なる種別の情報を含む複数のコンテンツを並べて表示する表示制御部32と、ユーザからいずれかのコンテンツに対する所定の操作を受け付ける受付部31とを有する。表示制御部32は、受付部31が所定の操作を受け付けると、受け付けた所定の操作に対応するコンテンツに含まれる情報を、コンテンツの種別に属する他の情報に変更して表示する。その結果、表示中のコンテンツに関連する簡易な情報を容易に表示できる。
【0075】
〔10.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10および情報処理装置100は、例えば
図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、端末装置10を例に挙げて説明する。
図12は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0076】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
【0077】
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、二次記憶装置1050は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
【0078】
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ、およびプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0079】
また、出力I/F1060および入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010および入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010および入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
【0080】
また、出力装置1010および入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060および入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
【0081】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
【0082】
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0083】
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0084】
例えば、コンピュータ1000が端末装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部30の機能を実現する。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
【0085】
〔11.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
【0086】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0087】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0088】
例えば、上述した情報処理装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0089】
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0090】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0091】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 通信部
12 表示部
20 記憶部
30 制御部
31 受付部
32 表示制御部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 コンテンツ記憶部
130 制御部
131 提供部