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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027421
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】集光装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 11/00 20060101AFI20240222BHJP
   F21V 14/04 20060101ALI20240222BHJP
   F21V 14/06 20060101ALI20240222BHJP
   F21V 13/04 20060101ALI20240222BHJP
   F21V 13/06 20060101ALI20240222BHJP
【FI】
F21S11/00 110
F21V14/04
F21V14/06
F21V13/04 500
F21V13/06
F21S11/00 400
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022130202
(22)【出願日】2022-08-17
(71)【出願人】
【識別番号】522328334
【氏名又は名称】仲 崇志
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】仲 崇志
(57)【要約】
【課題】高い自由度で設置可能なコンパクトな集光装置を提供する。
【解決手段】集光装置は、筒状の反射体1を備える。反射体1は、反射体1の周方向の一部に設けられた導光窓19を含む。反射体1は、反射体1の内側に入射した光を反射させ、反射体1の中心軸A1に沿って一つの側に集光するように構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状の反射体を備え、
前記反射体は、前記反射体の周方向の一部に設けられた導光窓を含み、かつ
前記反射体は、前記反射体の内側に入射した光を反射させ、前記反射体の中心軸に沿って一つの側に集光するように構成されている、
集光装置。
【請求項2】
前記反射体は、所定の入射角度で入射した光を、前記入射角度よりも大きな出射角度で出射させるように構成されている、
請求項1の集光装置。
【請求項3】
前記反射体を回転させる駆動部を、更に備える、
請求項1または2の集光装置。
【請求項4】
前記反射体の前記導光窓に向けて光を反射させるために、前記反射体よりも前記中心軸から離れた位置に設けられた外側反射体を、更に備える、
請求項1または2の集光装置。
【請求項5】
前記反射体および前記外側反射体を一体に回転させる駆動部を、更に備える、
請求項4の集光装置。
【請求項6】
前記反射体の前記導光窓を覆うように構成されたレンズを、更に備える、
請求項1または2の集光装置。
【請求項7】
前記レンズは移動可能であり、かつ複数のレンズ部材を含み、
前記レンズの移動に伴って、前記複数のレンズ部材のうち前記導光窓を覆うものが選択される、
請求項6の集光装置。
【請求項8】
前記レンズを前記反射体に対して所定方向に移動させるレンズ駆動部を、更に備え、
前記レンズは、前記所定方向に並んだ複数のレンズ部材を含む、
請求項6の集光装置。
【請求項9】
前記反射体を回転させる駆動部、
前記反射体の前記導光窓を覆うように構成されたレンズ、および
前記レンズを前記反射体に対して所定方向に移動させるレンズ駆動部を更に更え、
前記レンズは、前記所定方向に並んだ複数のレンズ部材を含む、
請求項1または2の集光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、集光装置に関し、詳しくは、太陽光を入光対象に入射させるための集光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
太陽光を入光対象に入射させるための集光装置が、従来知られている。
【0003】
特許文献1に記載された集光装置は、支持部材、集光板、および反射板を備えている。集光板は、支持部材に対して水平軸まわりに回転自在に支持されている。反射板は、支持部材に固定されている。集光板および反射板は、いずれも矩形平板状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-191854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した従来の技術では、集光装置をコンパクトに構成することが容易でない。そのため、集光装置を設置可能な箇所が限定的である。
【0006】
本開示は、高い自由度で設置可能なコンパクトな集光装置を提供することを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る集光装置は、筒状の反射体を備える。前記反射体は、前記反射体の周方向の一部に設けられた導光窓を含む。前記反射体は、前記反射体の内側に入射した光を反射させ、前記反射体の中心軸に沿って一つの側に集光するように構成されている。
【発明の効果】
【0008】
本開示は、高い自由度で設置可能なコンパクトな集光装置を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、一実施形態の集光装置の斜視図である。
図2図2は、同上の集光装置の平面図である。
図3図3は、図2のA-A線断面図である。
図4図4は、同上の集光装置が備えるレンズの斜視図である。
図5図5は、同上のレンズに含まれる1つのレンズ部材の要部説明図である。
図6図6は、同上のレンズに含まれる別のレンズ部材の要部説明図である。
図7図7Aは、同上の集光装置が備える反射体およびレンズの第1の相対位置を示す平面図である。図7Bは、同上の反射体およびレンズの第2の相対位置を示す平面図である。図7Cは、同上の反射体およびレンズの第3の相対位置を示す平面図である。図7Dは、同上の反射体およびレンズの第4の相対位置を示す平面図である。
図8図8は、反射体に含まれる1つの反射パネルの要部断面図である。
図9図9は、同上の反射パネルの入射角度および出射角度の関係を示すグラフである。
図10図10は、同上の集光装置の制御ブロック図である。
図11図11は、同上の集光装置において主要部を構成するユニットを段積みしたときの斜視図である。
図12図12は、図11に示す集光装置の断面図である。
図13図13は、同上の集光装置の設置箇所の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(1)実施形態
一実施形態の集光装置について、図面を参照して説明する。
【0011】
下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
【0012】
まず、一実施形態の集光装置の全体構造について説明する。
【0013】
図1から図3に示されるように、一実施形態の集光装置は、反射体1、レンズ2、外側反射体3、駆動部4、レンズ駆動部5、正面反射体6、支持構造体7、および台座8を備えている。
【0014】
反射体1は、仮想的な中心軸A1に沿って伸びた筒状(より詳細には円筒状)の形状を有する。一実施形態の集光装置において、反射体1の中心軸A1は、上下に伸びた直線状の中心軸A1である。中心軸A1は、鉛直軸であることが好ましい。
【0015】
レンズ2は、反射体1よりも中心軸A1から離れた位置に、設けられている。図4に示されるように、レンズ2の形状は、断面円弧状である。ここでの断面は、中心軸A1と直交する断面であり、一実施形態の集光装置では水平断面である。レンズ2は、反射体1と同様に、中心軸A1に沿って伸びている。
【0016】
外側反射体3は、反射体1に向けて光(すなわち太陽光)を反射するために、反射体1およびレンズ2よりも中心軸A1から離れた位置に、設けられている。
【0017】
駆動部4は、上記の反射体1、レンズ2、および外側反射体3を、中心軸A1まわりに一体に回転させるために設けられている。
【0018】
レンズ駆動部5は、反射体1に対してレンズ2を相対移動させるために設けられている。
【0019】
正面反射体6は、レンズ駆動部5を隠すように配置されている。中央の反射体1を基準として、正面反射体6の位置する側が正面側である。ここでの正面側は、集光装置に対して太陽が位置する側である。
【0020】
支持構造体7は、上記の反射体1、レンズ2、外側反射体3、レンズ駆動部5および正面反射体6を支持する構造体である。支持構造体7は、全体として、中心軸A1に沿って伸びた筒状(より詳細には円筒状)の形状を有する。
【0021】
台座8は、支持構造体7を回転可能に支持する構造体である。一実施形態の集光装置において、台座8は支持構造体7の下方に位置する。台座8には、駆動部4が取り付けられている。
【0022】
一実施形態の集光装置は、制御部95を更に備えている。制御部95は、一実施形態の集光装置の動作を制御し、筒状の反射体1を通じて太陽光を効率的に集光するために設けられている。
【0023】
以下においては、一実施形態の集光装置が備える各構成について、更に詳しく説明する。
【0024】
(1-1)反射体
図1から図3に示されるように、筒状の反射体1は、一実施形態の集光装置の中央に配置されている。
【0025】
図7Aから図7Dに示されるように、反射体1は、複数の反射パネル11,12,13,14,15を含んでいる。複数の反射パネル11,12,13,14,15は、反射体1の周方向に並んでいる。ここでの周方向は、基準となる中心軸A1まわりの方向である。これら反射パネル11,12,13,14,15は、一体に結合されている。
【0026】
反射パネル11,12,13,14,15は、それぞれ中心軸A1に対向している。言い換えれば、反射パネル11,12,13,14,15は、それぞれ中心軸A1に対向する面110,120,130,140,150を有している。
【0027】
反射パネル11,12,13,14,15の内側の面110,120,130,140,150は、周方向において連続している。これら内側の面110,120,130,140,150が、筒状である反射体1の内周面10を構成している。
【0028】
反射パネル11,12,13,14,15の各々は、内側の面110,120,130,140,150に入射した光(つまり太陽光)を、その面110,120,130,140,150を通じて反射体1の内側の空間に出射するように構成されている。
【0029】
反射体1は、反射体1の周方向の一部に設けられた導光窓19を、含んでいる。導光窓19は、反射体1の内側の空間に太陽光を導入するために反射体1の径方向に貫通した開口部で、構成されている。一実施形態では、反射体1が周方向の一部(つまり導光窓19)で分断されているが、このような場合でも反射体1の形状は筒状と言える。
【0030】
導光窓19は、反射体1のうち、中心軸A1が伸びる方向の全長に亘って形成されている。以下において、中心軸A1が伸びる方向を「軸方向」という。
【0031】
一実施形態の集光装置において、複数の反射パネル11,12,13,14,15は、5つの反射パネル11,12,13,14,15である。5つの反射パネル11,12,13,14,15は、互いに対向する1組の反射パネル11,14、互いに対向する別の1組の反射パネル12,15、および導光窓19に対向する1つの反射パネル13を含んでいる。
【0032】
反射体1は、反射パネル11および反射パネル15の間に、不連続な部分を有しており、この不連続な部分が導光窓19を構成している。
【0033】
反射体1においては、導光窓19が開口している側が、背面側である。反射体1の内側の空間は、導光窓19を通じて背面側に開放されている。
【0034】
反射体1は、導光窓19を通じて反射体1の内側の空間に入射した光を反射パネル11,12,13,14,15に反射させ、中心軸A1に沿って一つの側に(一実施形態では、中心軸A1に沿って下側に)集光するように、構成されている。
【0035】
図8には、反射体1の一部を構成する反射パネル11の構造の一例を、概略的に示している。この例において、反射パネル11は、透光体17および反射体18を含んでいる。透光体17は、反射体1の内側に露出する透明なレンズ(換言するとプリズム)の層であり、反射体1の内側に露出する面110を有する。反射体18は、透光体17に対して反射体1の径方向外側に位置する層である。反射体18は、例えば、透光体17に反射コーティングを施すことで形成される。
【0036】
透光体17は、複数の単位レンズ161が軸方向に並んだリニアフレネルレンズ16で、構成されている。単位レンズ161は、中心軸A1に向けて突出した面163を有する。この面163は、反射体1の内側に露出する2つの面165,166を含む。2つの面165,166は、互いに傾斜が異なり、軸方向において連続している。一実施形態の集光装置において、2つの面165,166は、斜め上方を向く面165と、斜め下方を向く面166である。
【0037】
図9に示されているように、図8に示された構造の反射パネル11によれば、所定の入射角度θ1で入射した光が、入射角度θ1よりも大きな出射角度θ2で出射することになる。ここでの入射角度θ1および出射角度θ2は、面110の軸方向の断面形状が直線状であると仮定したとき(言い換えれば面110に多数の突状部が存在しないと仮定したとき)の角度である。
【0038】
一実施形態の集光装置においては、他の反射パネル12,13,14,15も、同様の構造を有している。つまり、反射パネル11,12,13,14,15はそれぞれ、所定の入射角度θ1で面110,120,130,140,150に入射した光を、入射角度θ1よりも大きな出射角度θ2で面110,120,130,140,150から出射させるように構成されている(図8および図9参照)。言い換えれば、反射体1は、所定の入射角度θ1で内周面10に入射した光を、入射角度θ1よりも大きな出射角度θ2でその内周面10から出射させるように構成されている。
【0039】
したがって、一実施形態の集光装置においては、反射体1に導入された太陽光が、内周面10での反射に伴って下側に集光されるとともに、その反射のたびに、出射角度θ2が直角に近づいていく。つまり、反射体1に導入された斜め下向きの太陽光は、反射体1の内側での反射のたびに、出射する向きが下向きになる。
【0040】
一実施形態の集光装置によれば、反射体1を通じて下側の端で集光されるまでの反射回数が抑えられるので、集光部に至るまでの光の損失が抑えられる。
【0041】
なお、上記の反射パネル11,12,13,14,15の構造は一例にすぎず、出射角度θ2が入射角度θ1よりも大きくなる特性を有していれば、他の構造を有することも可能である。
【0042】
(1-2)レンズ
レンズ2は、反射体1の導光窓19を覆うように構成されている。
【0043】
レンズ2は、反射体1の導光窓19に導入される光(つまり斜め下向きの太陽光)を、より軸方向の一側を向くように屈折させる(一実施形態では、より下向きに屈折させる)ために用いられる。
【0044】
図4に示されるように、レンズ2は、所定方向に並んだ複数のレンズ部材21,22,23を含んでいる。ここでの所定方向は、中心軸A1まわりの周方向である。複数のレンズ部材21,22,23のそれぞれの断面形状は、中心軸A1を中心とした円弧状の断面形状である。ここでの断面は、中心軸A1と直交する断面であり、一実施形態の集光装置では水平断面である。
【0045】
一実施形態の集光装置において、複数のレンズ部材21,22,23は、共通の曲率半径を有する3つのレンズ部材21,22,23である。レンズ部材21,22,23は、一体に結合されている。
【0046】
レンズ部材21,22,23を含むレンズ2は、断面C字状であって、その周方向の一部に不連続な部分を有している。ここでの断面は、中心軸A1と直交する断面であり、一実施形態の集光装置では水平断面である。レンズ2の不連続な部分が、太陽光をそのまま通過させることが可能な開口部29を構成している。開口部29は、周方向においてレンズ2の両端に位置するレンズ部材21,23の間に、形成されている。
【0047】
レンズ2は、軸受部91(図3参照)を介して、支持構造体7に対して所定方向に移動可能である。つまり、レンズ2に含まれるレンズ部材21,22,23は、支持構造体7に対して所定方向に一体に移動可能である。ここでの所定方向は、中心軸A1まわりの周方向である。
【0048】
レンズ部材21,22,23の特性は、互いに相違している。レンズ部材21,22,23に含まれる1つのレンズ部材21は、太陽が比較的低高度にあるときに選択される低高度用のレンズ部材21である。レンズ部材21,22,23に含まれる別のレンズ部材22は、太陽が比較的中高度にあるときに選択される中高度用のレンズ部材22である。レンズ部材21,22,23に含まれる更に別のレンズ部材23は、太陽が比較的高高度にあるときに選択される高高度用のレンズ部材23である。
【0049】
一実施形態の集光装置では、低高度用のレンズ部材21、中高度用のレンズ部材22、および高高度用のレンズ部材23が、この順で周方向に並んでいるが、レンズ部材21,22,23の並びはこれに限定されない。
【0050】
低高度用のレンズ部材21は、一例として、図5に示された構造を有する。
【0051】
レンズ部材21は、レンズ2の径方向内側を向く面210、およびレンズ2の径方向外側を向く面211を有する。面211は、断面三角形状の多数の突状部215が軸方向に所定間隔をあけて設けられた形状を有する。各突状部215は、斜め上方を向く面216、および斜め下方を向く面217を備え、斜め下方を向く面217には反射コーティングが施されている。
【0052】
中高度用のレンズ部材22は、一例として、低高度用のレンズ部材21と類似した構造を有する。但し、中高度用のレンズ部材22および低高度用のレンズ部材21は、互いに形状が相違している。
【0053】
高高度用のレンズ部材23は、一例として、図6に示された構造を有する。
【0054】
レンズ部材23は、径方向内側を向く面230、および径方向外側を向く面231を有する。面230は、断面三角形状の多数の突状部235が軸方向に所定間隔をあけて設けられた形状を有する。各突状部235は、斜め上方を向く面236、および斜め下方を向く面237を備えている。両面236,237は、径方向内側を向く面230の一部である。
【0055】
上記したレンズ部材21,22,23の構造は一例にすぎず、レンズ部材21,22,23の形状および材質は、適宜に選択可能である。
【0056】
(1-3)外側反射体
外側反射体3は、反射体1の導光窓19に向けて太陽光を反射させるために、設けられている。
【0057】
外側反射体3は、互いに離れて位置する複数の反射パネル31を含んでいる。複数の反射パネル31は、それぞれ軸方向に長い反射面を有する。
【0058】
複数の反射パネル31には、複数の反射パネル31A、および複数の反射パネル31Bが含まれている。複数の反射パネル31Aは、反射体1の導光窓19に向けて光を反射させるように構成されている。複数の反射パネル31Bは、複数の反射パネル31Aに向けて光を反射させるように構成されている。
【0059】
複数の反射パネル31Aは、反射体1およびレンズ2の背面側において、平面視において円弧をなすように配列されている。平面視は、中心軸A1に沿って見たときを意味する。ここでの円弧は、中心軸A1を中心とした円弧である。なお、複数の反射パネル31Aの配列はこれに限定されず、反射体1の導光窓19に向けて反射する光の量を最大に近づけるものであれば、適宜の配列を採用することが可能である。
【0060】
(1-4)駆動部
駆動部4は、反射体1、レンズ2、および外側反射体3を支持する支持構造体7を、台座8に対して相対回転させるように構成されている。
【0061】
駆動部4は、モータ41および伝達機構43を含んでいる。伝達機構43は、駆動源をなすモータ41の回転を支持構造体7に伝達する機構である。
【0062】
図3に示されるように、モータ41は、台座8に固定されている。伝達機構43は、互いに噛み合う2つの歯車431,437を含んでいる。歯車431は、モータ41によって回転駆動される円形状の歯車であって、その外周面に歯列を有している。歯車437は、支持構造体7と一体に回転可能な円環状の歯車であって、その内周面に、歯車431の歯列に噛み合う歯列を有している。
【0063】
(1-5)レンズ駆動部
レンズ駆動部5は、レンズ2を、反射体1に対して周方向に回転移動させるように構成されている。ここでの周方向は、中心軸A1まわりの周方向である。
【0064】
図2および図3に示されるように、レンズ駆動部5は、中央の反射体1の正面側に配置されている。基準となる中心軸A1は、反射体1の導光窓19およびレンズ駆動部5の間に位置している。
【0065】
レンズ駆動部5は、モータ51および伝達機構53を含んでいる。伝達機構53は、駆動源をなすモータ51の回転をレンズ2に伝達する機構である。
【0066】
モータ51は、部材55を介して支持構造体7に固定されている。伝達機構53は、互いに噛み合う2つの歯車531,532を含んでいる。歯車531は、モータ51によって回転駆動される円形状の歯車であって、その外周面に歯列を有している。歯車532は、レンズ2と一体に回転可能な円環状の歯車であって、その外周面に、歯車531の歯列に噛み合う歯列を有している。
【0067】
レンズ駆動部5が、レンズ2に含まれる複数のレンズ部材21,22,23を、中心軸A1まわりの周方向に移動させることで、図7Aから図7Dに示されるように、レンズ部材21,22,23のどれが反射体1の導光窓19を覆うかが、切り替えられるとともに、レンズ2が反射体1の導光窓19を覆うか否かが、切り替えられる。
【0068】
(1-6)正面反射体
図1および図2に示されるように、正面反射体6は、反射体1の正面側に位置している。基準となる中心軸A1は、反射体1の導光窓19および正面反射体6の間に位置している。
【0069】
正面反射体6は、平面視においてV字状をなすように配置された一対の反射パネル61,62を含んでいる。一対の反射パネル61,62は、中央の反射体1に近づくほど互いの距離が離れるように、傾いた姿勢を有している。
【0070】
反射体1および正面反射体6の間には、レンズ駆動部5が位置している。正面反射体6は、正面視においてレンズ駆動部5を隠すように設けられている。
【0071】
(1-7)支持構造体
支持構造体7は、複数の支柱71,72,73,74、第1連結部材76、第2連結部材77、および支持部材78を含んでいる。
【0072】
複数の支柱71,72,73,74は、中心軸A1まわりの周方向に距離をあけて配置されている。複数の支柱71,72,73,74は、それぞれ中心軸A1に沿って伸びており、互いに平行である。複数の支柱71,72,73,74は、4つの支柱71,72,73,74である。
【0073】
第1連結部材76は、複数の支柱71,72,73,74の軸方向の第1側の端部同士(一実施形態では下側の端部同士)をつなぐ部材である。第1連結部材76は、円形状の中央部分760、および中央部分760から放射状に伸びた複数のアーム761,762,763,764を備えている。
【0074】
複数のアーム761,762,763,764は、周方向に距離をあけて位置する4つのアーム761,762,763,764である。4つのアーム761,762,763,764は、4つの支柱71,72,73,74の第1側の端部(一実施形態では下端部)を、一対一で支持している。
【0075】
第1連結部材76の1つのアーム761には、部材55が固定されている。モータ51は、部材55を介して第1連結部材76に固定されている。
【0076】
第2連結部材77は、複数の支柱71,72,73,74の軸方向の第2側の端部同士(一実施形態では上側の端部同士)をつなぐ円環状の部材である。
【0077】
支持部材78は、外側反射体3の複数の反射パネル31を支持する円弧状の部材である。支持部材78によって、複数の反射パネル31の軸方向の第1側の端部(一実施形態では、下側の端部)が、支持されている。複数の反射パネル31の軸方向の第2側の端部(一実施形態では、上側の端部)は、第2連結部材77によって支持されている。
【0078】
支持部材78は、4つの支柱71,72,73,74のうち、正面の支柱71を除いた3つの支柱72,73,74に連結されている。正面の支柱71には、正面反射体6が連結されている。正面反射体6に含まれる一対の反射パネル61,62は、支柱71から離れるほど互いの距離が離れるように、ハ字状に傾いた姿勢を有している。
【0079】
(1-8)台座
台座8は、第1ベース81、第2ベース82、および軸受部85を含んでいる。軸受部85は、第1ベース81および第2ベース82を、中心軸A1まわりに回転可能に連結させている。
【0080】
第1ベース81は円環状であり、軸受部85よりも、軸方向の第1側(一実施形態では下側)に位置している。モータ41は、第1ベース81に固定されている。第1ベース81からは、周方向に距離をあけて位置する複数の脚86,87,88が、軸方向の第1側に突出している。複数の脚86,87,88は、3つの脚86,87,88である。
【0081】
第2ベース82は円環状であり、軸受部85よりも、軸方向の第2側(一実施形態では上側)に位置している。第2ベース82は、支持構造体7と一体に回転可能に設けられている。
【0082】
(1-9)制御部
図10に示されるように、制御部95は、駆動部4およびレンズ駆動部5に対して電気的に接続されている。
【0083】
制御部95は、駆動部4のモータ41に電力を供給してモータ41を回転駆動させることができ、また、レンズ駆動部5のモータ51に電力を供給してモータ51を回転駆動することができる。
【0084】
制御部95は、例えば、プロセッサおよびメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。
【0085】
制御部95は、設定されたプログラムに従ってモータ41を回転駆動させ、反射体1、レンズ2、外側反射体3、レンズ駆動部5、および正面反射体6の回転位置を、設置場所の緯度経度および現在の日時にあわせた(すなわち現在の太陽の方位にあわせた)回転位置に、自動的に設定することができる。
【0086】
また、制御部95は、設定されたプログラムに従ってモータ51を回転駆動させ、レンズ部材21,22,23のどれが反射体1の導光窓19を覆うか、およびレンズ2が反射体1の導光窓19を覆うか否かを、設置場所の緯度経度および現在の日時にあわせて(すなわち現在の太陽の高度にあわせて)自動的に切り替えることができる。
【0087】
(1-10)動作
一実施形態の集光装置においては、制御部95が、駆動部4に含まれるモータ41を回転駆動させることで、支持構造体7を中心軸A1まわりに一日一回転させる。これにより、支持構造体7に支持された反射体1、レンズ2、外側反射体3、レンズ駆動部5、および正面反射体6が、中心軸A1まわりに一日一回転する。
【0088】
支持構造体7(すなわち反射体1、レンズ2、外側反射体3、レンズ駆動部5、および正面反射体6)が回転移動する速度は、一定速度でもよいし、時間に応じて変化してもよい。また、支持構造体7(すなわち反射体1、レンズ2、外側反射体3、レンズ駆動部5、および正面反射体6)が連続して回転移動してもよいし、間欠的に回転移動してもよい。
【0089】
加えて、一実施形態の集光装置においては、制御部95が、レンズ駆動部5に含まれるモータ51を回転駆動させることで、レンズ2を中心軸A1まわりに回転移動させる。これにより、レンズ2に含まれるレンズ部材21,22,23のどれが反射体1の導光窓19を覆うかが、切り替えられる。
【0090】
また、制御部95がモータ51を回転駆動させることで、レンズ2が反射体1の導光窓19を覆うか否かが、切り替えられる。より詳細には、制御部95がモータ51を回転駆動させることで、レンズ2に含まれる複数のレンズ部材21,22,23のいずれかが反射体1の導光窓19を覆う状態、およびレンズ2の開口部29が反射体1の導光窓19に連通する状態が、切り替えられる。
【0091】
一実施形態の集光装置では、設置場所の緯度経度および現在の日時と対応するように(つまり現在の太陽の方位と対応するように)支持構造体7を回転させて、太陽を自動的に追尾し、反射体1の導光窓19を通じて太陽光を効率的に集光することができる。
【0092】
加えて、一実施形態の集光装置では、設置場所の緯度経度、現在の日付けおよび時間帯に応じて(つまり太陽の高度に応じて)、低高度用のレンズ部材21を通じて太陽光が反射体1内に導入される第1の状態(図7A参照)、中高度用のレンズ部材22を通じて太陽光が反射体1内に導入される第2の状態(図7B参照)、高高度用のレンズ部材23を通じて太陽光が反射体1内に導入される第3の状態(図7C参照)、およびレンズ2の開口部29を通じて太陽光が反射体1内に直接導入される第4の状態(図7D参照)を、自動的に切り替えることができる。
【0093】
第4の状態は、太陽の高度が最も高い範囲にあるときに(つまり、第3の状態での太陽の高度よりも高い範囲にあるときに)選択されることが好ましい。レンズ2が、開口部29の代わりに、更に高高度用のレンズ部材を含むことも好ましい。この場合には、レンズ2は円環状の形状を有するものとなる。
【0094】
(1-11)用途
一実施形態の集光装置は、例えば、給湯システムの一部を構成することができる。この場合、集光装置の反射体1を通じて、軸方向の一側に集光された太陽光を照射することで、蓄熱槽内の水を加熱し、蓄熱槽内で加熱された水を一般家庭や施設に供給することが可能である。
【0095】
また、一実施形態の集光装置は、例えば、発電システムの一部を構成することができる。この場合、集光装置の反射体1を通じて一側に集光された太陽光を太陽電池パネルに照射することで発電を行うことが可能である。集光装置の反射体1を通じて集光された太陽光を用いて、水の加熱および発電の両方を行うことも可能である。
【0096】
(1-12)段積み
一実施形態の集光装置では、反射体1、レンズ2、外側反射体3、レンズ駆動部5、正面反射体6、および支持構造体7を含んだタワー型のユニットU1を、中心軸A1に沿って複数段積みすることが可能である。
【0097】
図11および図12には、2つのユニットU1を段積みした例が示されている。軸方向の第1側(一実施形態では下側)に位置するユニットU1が、第1ユニットU11である。軸方向の第2側(一実施形態では上側)に位置するユニットU1が、第2ユニットU12である。
【0098】
第1ユニットU11に含まれる中央の反射体1、および第2ユニットU12に含まれる中央の反射体1は、中心軸A1に沿って一直線状に連続している。なお、第1ユニットU11に含まれる反射体1、および第2ユニットU12に含まれる反射体1の間には、軸方向において多少の隙間が設けられてもよいし、両側の反射体1同士が当接してもよいし、あるいは、両側の反射体1の間に筒状の別部材が介在してもよい。
【0099】
図11および図12に示されている例では、第2ユニットU12には駆動部4および台座8が設けられておらず、第1ユニットU11に設けられた駆動部4によって、第1ユニットU11および第2ユニットU12が、一体に回転駆動される。
【0100】
この例では、第1ユニットU11および第2ユニットU12が、それぞれレンズ駆動部5を備えているが、これに限定されない。第1ユニットU11および第2ユニットU12の一方がレンズ駆動部5を備え、このレンズ駆動部5が、第1ユニットU11のレンズ2および第2ユニットU12のレンズ2を一体に回転駆動させることも好ましい。
【0101】
上記の2段積みは一例にすぎず、3つ以上のユニットU1を段積みすることも可能である。段積みするユニットU1の数を選択することで、設置環境等に応じて、集光装置の全体の高さを適宜に選択することが可能である。
【0102】
図13には、一例として、上下方向を軸方向とする円筒型のユニットU1を6段積みで連結させ、住宅の外側の空きスペースに設置した場合を概略的に示している。このように、一実施形態の集光装置によれば、小型軽量の集光装置を、省スペースで設置することができる。しかも、シンプルな構造でありながら、設置された箇所で刻々と変化する太陽の方位および高度に対応して、太陽光を効率的に集光することが可能である。
【0103】
(2)変形例
上記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つにすぎない。上記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、上記の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用することが可能である。以下の変形例の説明において、上記した実施形態と同様の構成については、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0104】
例えば、一実施形態の集光装置では、中心軸A1が上下に伸びているが、これに限定されず、中心軸A1が斜めまたは水平に伸びることも有り得る。
【0105】
一実施形態の集光装置では、反射体1は5つの反射パネル11,12,13,14,15を含んでいるが、反射体1に含まれる反射パネルの数はこれに限定されない。また、上記の実施形態では、反射パネル11,12,13,14,15の全てが中心軸A1に対向しているが、これに限定されず、反射パネル11,12,13,14,15の少なくとも一部が中心軸A1に対向しないことも有り得る。
【0106】
一実施形態の集光装置では、複数の反射パネル11,12,13,14,15が、中心軸A1まわりに円弧を描くように並んでいるが、反射パネル11,12,13,14,15の配列はこれに限定されない。例えば、反射パネル11,12,13,14,15が、中心軸A1まわりにM字をなすように並んでもよい。この場合も、反射パネル11,12,13,14,15は反射体1の周方向に並んでいると言える。
【0107】
一実施形態の集光装置は、図13に示されるように地盤または地盤上の構造体に好適に設置されるが、例えば、船等の乗り物に設置されてもよい。
【0108】
一実施形態の集光装置では、駆動部4に含まれるモータ41が台座8に設置され、レンズ駆動部5に含まれるモータ51が支持構造体7に固定されているが、モータ41が台座8以外の箇所に設置されてもよいし、モータ51が支持構造体7以外の箇所に設置されてもよい。
【0109】
一実施形態の集光装置では、反射体1に含まれる複数の反射パネル11,12,13,14,15の全部において、出射角度θ2が入射角度θ1よりも大きくなるように構成されているが、これら複数の反射パネル11,12,13,14,15の全部でなく一部において、出射角度θ2が入射角度θ1よりも大きくなるように構成されてもよい。また、複数の反射パネル11,12,13,14,15の全部または一部が、出射角度θ2が入射角度θ1と同じまたはそれよりも小さくなるように構成されることも有り得る。
【0110】
一実施形態の集光装置では、レンズ駆動部5がレンズ2を反射体1に対して周方向に移動させるが、レンズ2を移動させる方向は周方向に限定されず、軸方向等の別の所定方向に移動させることも可能である。この場合、レンズ2に含まれる複数のレンズ部材21,22,23は、前記所定方向に並んで設けられる。
【0111】
一実施形態の集光装置では、複数のレンズ部材21,22,23の断面形状がそれぞれ円弧状であり、これらが周方向に並んで連結されたレンズ2の断面形状が円弧状となっているが、レンズ2の形状はこれに限定されない。例えば、複数のレンズ部材21,22,23の断面形状がそれぞれ直線状、または多角形の一部のような折れ線状であってもよい。この場合、レンズ2の断面形状は、多角形の一部のような折れ線状の断面形状となる。ここでの断面は、中心軸A1と直交する断面であり、一実施形態の集光装置では水平断面である。
【0112】
一実施形態の集光装置では、レンズ2は、反射体1の外側に設けられているが、レンズ2が反射体1の内側に設けられてもよい。
【0113】
一実施形態の集光装置では、レンズ2が3つのレンズ部材21,22,23を含んでいるが、レンズ部材の数は1つ、2つまたは4つ以上でもよい。レンズ2は、1つのレンズ部材と、これよりも高い高度用の1つのレンズ部材を含むことが好ましい。
【0114】
一実施形態の集光装置では、レンズ2が反射体1に対して移動可能に構成されているが、レンズ2が反射体1に対して固定されていてもよい。
【0115】
また、一実施形態の集光装置は、反射体1に加えてレンズ2、外側反射体3、駆動部4、レンズ駆動部5、正面反射体6、支持構造体7、および台座8を更えているが、少なくとも反射体1を備えていれば、高い自由度で設置可能なコンパクトな集光装置を提供することができる。
【0116】
(3)まとめ
以上、実施形態やこれの変形例に基づいて説明したように、第1態様の集光装置は、筒状の反射体(1)を備える。反射体(1)は、反射体(1)の周方向の一部に設けられた導光窓(19)を含む。反射体(1)は、反射体(1)の内側に入射した光を反射させ、反射体(1)の中心軸(A1)に沿って一つの側に集光するように構成されている。
【0117】
この態様によれば、高い自由度で設置可能なコンパクトな集光装置を提供することができる。
【0118】
第2態様の集光装置では、第1態様において、反射体(1)は、所定の入射角度(θ1)で入射した光を、入射角度よりも大きな出射角度(θ2)で出射させるように構成されている。
【0119】
この態様によれば、反射体(1)を通じて集光されるまでの光の反射回数が抑えられるので、集光部に至るまでの光の損失が抑えられる。
【0120】
第3態様の集光装置は、第1または第2態様において、反射体(1)を回転させる駆動部(4)を、更に備える。
【0121】
この態様によれば、筒状の反射体(1)をその場で回転させるシンプルな仕組みで、太陽を追尾し、反射体(1)の導光窓(19)を通じて太陽光を効率的に集光することができる。
【0122】
第4態様の集光装置は、第1または第2態様において、反射体(1)の導光窓(19)に向けて光を反射させるために、反射体(1)よりも中心軸(A1)から離れた位置に設けられた外側反射体(3)を、更に備える。
【0123】
この態様によれば、コンパクトな構造で、反射体(1)の導光窓(19)を通じて太陽光を効率的に集光することができる。
【0124】
第5態様の集光装置は、第4態様において、反射体(1)および外側反射体(3)を一体に回転させる駆動部(4)を、更に備える。
【0125】
この態様によれば、反射体(1)および外側反射体(3)をその場で一体に回転させるシンプルな仕組みで、太陽を追尾し、反射体(1)の導光窓(19)を通じて太陽光を効率的に集光することができる。
【0126】
第6態様の集光装置は、第1または2態様において、反射体(1)の導光窓(19)を覆うように構成されたレンズ(2)を、更に備える。
【0127】
この態様によれば、レンズ(2)を通じて太陽光を屈折させたうえで導光窓(19)に導入することで、太陽光をより効率的に集光することができる。
【0128】
第7態様の集光装置では、第6態様において、レンズ(2)は移動可能であり、かつ複数のレンズ部材(21,22,23)を含み、レンズ(2)の移動に伴って、複数のレンズ部材(21,22,23)のうち導光窓(19)を覆うものが選択される。
【0129】
この態様によれば、複数のレンズ部材(21,22,23)のうちその環境下で適しているものを、導光窓(19)を覆う位置に配することができる。
【0130】
第8態様の集光装置は、第6態様において、レンズ(2)を反射体(1)に対して所定方向に移動させるレンズ駆動部(5)を、更に備える。レンズ(2)は、所定方向に並んだ複数のレンズ部材(21,22,23)を含む。
【0131】
この態様によれば、複数のレンズ部材(21,22,23)の中から、導光窓(19)を覆うように位置するものを自動的に選択することができる。
【0132】
第9態様の集光装置は、第1または2態様において、反射体(1)を回転させる駆動部(4)、反射体(1)の導光窓(19)を覆うように構成されたレンズ(2)、およびレンズ(2)を反射体(1)に対して所定方向に移動させるレンズ駆動部(5)を更に更える。レンズ(2)は、前記所定方向に並んだ複数のレンズ部材(21,22,23)を含む。
【0133】
この態様によれば、反射体(1)の回転によって太陽を追尾するとともに、複数のレンズ部材(21,22,23)の中から導光窓(19)を覆うように位置するものを選択することで、反射体(1)の導光窓(19)を通じて太陽光を効率的に集光することができる。
【符号の説明】
【0134】
1 反射体
19 導光窓
2 レンズ
21 レンズ部材
22 レンズ部材
23 レンズ部材
3 外側反射体
4 駆動部
5 レンズ駆動部
A1 中心軸
θ1 入射角度
θ2 出射角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13