(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027452
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、システム、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
H02J 50/90 20160101AFI20240222BHJP
H02J 50/30 20160101ALI20240222BHJP
H02J 50/20 20160101ALI20240222BHJP
H02J 50/40 20160101ALI20240222BHJP
【FI】
H02J50/90
H02J50/30
H02J50/20
H02J50/40
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022130248
(22)【出願日】2022-08-17
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-02-20
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 工起
(57)【要約】 (修正有)
【課題】電磁波が検出対象に照射されることを回避する安全で給電効率が高いシステムが実現する情報処理装置、プログラム、システム及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】給電対象30及び給電候補対象40、50に無線給電可能な1又は複数の給電装置100と、情報処理装置200と、を備えるシステムにおいて、情報処理装置は、無線給電部120を搭載した給電装置の給電対象の周囲を撮像した撮像画像から予め定められた検出対象60を検出する検出部と、検出部が撮像画像から検出対象を検出した検出結果に基づいて、検出対象が無線給電部と給電対象との間に移動するか否かを判定し、移動すると判定した場合に、検出対象が無線給電部と給電対象との間を通過するか、検出対象が無線給電部と給電対象との間で停止するかを判定する判定部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線給電部を搭載した給電装置の給電対象の周囲を撮像した撮像画像から予め定められた検出対象を検出する検出部と、
前記検出部が前記撮像画像から前記検出対象を検出した検出結果に基づいて、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間に移動するか否かを判定し、移動すると判定した場合に、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間を通過するか、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間で停止するかを判定する判定部と
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間で停止すると前記判定部が判定した場合に、前記給電装置による無線給電を前記給電対象から他の給電対象に切り替えるように前記給電装置を制御する制御部をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間を通過すると前記判定部が判定した場合に、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間を通過するまで、前記給電装置による無線給電を中断するように前記給電装置を制御する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記他の給電対象の候補である複数の給電候補対象のそれぞれについて、電力の枯渇が容認されているか否か示す枯渇可否情報を格納する情報格納部と、
前記給電装置による無線給電を前記給電対象から前記他の給電対象に切り替える場合に、前記他の給電対象として、前記複数の給電候補対象のうち、前記情報格納部によって格納されている前記枯渇可否情報によって電力の枯渇が容認されていないことが示される給電候補対象を、より優先して選択する選択部と
をさらに備える、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記他の給電対象の候補である複数の給電候補対象のそれぞれのバッテリ残量情報を受信する情報受信部と、
前記給電装置による無線給電を前記給電対象から前記他の給電対象に切り替える場合に、前記他の給電対象として、前記複数の給電候補対象のうち、前記バッテリ残量情報によって示されるバッテリ残量がより少ない給電候補対象を、より優先して選択する選択部と
をさらに備える、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記給電対象及び前記他の給電対象の候補である複数の給電候補対象のそれぞれのバッテリ残量情報を受信する情報受信部と、
前記給電装置による無線給電を前記給電対象から前記他の給電対象に切り替える場合に、前記給電対象及び前記複数の給電候補対象のそれぞれの前記バッテリ残量情報に基づいて、前記給電装置による無線給電を前記他の給電対象に切り替えた後の前記給電対象の給電候補対象としての優先度を示す候補対象優先度を決定する優先度決定部と
をさらに備える、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記他の給電対象の候補である複数の給電候補対象のそれぞれについて、電力の枯渇が容認されているか否か示す枯渇可否情報を格納する情報格納部と、
前記複数の給電候補対象のそれぞれのバッテリ残量情報を受信する情報受信部と、
前記情報格納部によって格納されている、前記複数の給電候補対象のそれぞれの前記枯渇可否情報及び前記バッテリ残量情報に基づいて、電力の枯渇が容認されているか否か及びバッテリ残量の組み合わせ毎に、前記複数の給電候補対象を複数のグループに分類する分類部と、
前記給電装置による無線給電を前記給電対象から前記他の給電対象に切り替える場合に、前記複数の給電候補対象のうち、グループとしての優先度を示すグループ優先度がより高いグループに前記分類部によって分類された給電候補対象の中から前記他の給電対象を選択する選択部と
をさらに備える、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記検出部は、前記他の給電対象の候補である複数の給電候補対象のそれぞれについて、給電候補対象の周囲を撮像した撮像画像から検出対象を検出し、
前記判定部は、前記複数の給電候補対象のそれぞれについて、前記検出部が前記撮像画像から前記検出対象を検出した検出結果に基づいて、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電候補対象との間に移動するか否かを判定し、移動すると判定した場合に、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電候補対象との間を通過するか、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電候補対象との間で停止するかを判定し、
前記情報処理装置は、前記給電装置による無線給電を前記給電対象から前記他の給電対象に切り替える場合に、前記複数の給電候補対象のうち、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電候補対象との間で停止すると前記判定部によって判定されていない給電候補対象の中から、前記他の給電対象を選択する選択部をさらに備える、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
検出対象を含む撮像画像と、当該検出対象を識別する検出対象識別情報と、当該撮像画像に含まれる当該検出対象の領域を示す検出対象領域情報とを含む学習データを格納する学習データ格納部と、
前記学習データ格納部に格納されている複数の前記学習データを教師データとして用いて、撮像画像から当該検出対象を検出するモデルを機械学習により生成するモデル生成部と
をさらに備え、
前記検出部は、前記モデル生成部によって生成された前記モデルを用いて、前記撮像画像から前記検出対象を検出する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記給電装置が設置されている設置エリアのタイプを示す設置エリアタイプ情報を格納する情報格納部をさらに備え、
前記モデル生成部は、前記学習データに含まれる前記撮像画像が撮像された撮像エリアのタイプ毎に、撮像画像から当該検出対象を検出するモデルを機械学習により生成し、
前記検出部は、前記モデル生成部によって生成された、前記情報格納部に格納されている前記給電装置の前記設置エリアタイプ情報によって示される前記設置エリアのタイプと一致する前記撮像エリアのタイプのモデルを用いて、前記撮像画像から前記検出対象を検出する、
請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
無線給電部を搭載した給電装置の給電対象を撮像した撮像画像から前記給電対象の移動を検出する検出部と、
前記検出部が前記撮像画像から前記給電対象の移動を検出した検出結果に基づいて、前記給電対象が移動することによって予め定められた検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間に位置するか否かを判定し、位置すると判定した場合に、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間に位置する状態が継続する否かを判定する判定部と
を備える、情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータを、請求項1から11のいずれか一項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項13】
請求項1から11のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
前記給電装置と
を備える、システム。
【請求項14】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
無線給電部を搭載した給電装置の給電対象の周囲を撮像した撮像画像から予め定められた検出対象を検出する検出段階と、
前記検出段階で前記撮像画像から前記検出対象を検出した検出結果に基づいて、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間に移動するか否かを判定し、移動すると判定した場合に、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間を通過するか、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間で停止するかを判定する判定段階と
を備える、情報処理方法。
【請求項15】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
無線給電部を搭載した給電装置の給電対象を撮像した撮像画像から前記給電対象の移動を検出する検出段階と、
前記検出段階で前記撮像画像から前記給電対象の移動を検出した検出結果に基づいて、前記給電対象が移動することによって予め定められた検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間に位置するか否かを判定し、位置すると判定した場合に、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間に位置する状態が継続する否かを判定する判定段階と
を備える、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム、システム、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電波受信方式による無線給電を適切に制御することができる情報処理装置が記載されている。特許文献2には、高精細な画像が得られない場合にも、画像に基づいて、興味対象に対する人の興味度を把握できる興味度情報取得システムが記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2021-191120号公報
[特許文献2]特開2020-166523号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、情報処理装置が提供されてよい。前記情報処理装置は、無線給電部を搭載した給電装置の給電対象の周囲を撮像した撮像画像から予め定められた検出対象を検出する検出部を備えてよい。前記情報処理装置は、前記検出部が前記撮像画像から前記検出対象を検出した検出結果に基づいて、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間に移動するか否かを判定し、移動すると判定した場合に、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間を通過するか、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間で停止するかを判定する判定部を備えてよい。
【0004】
前記情報処理装置は、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間で停止すると前記判定部が判定した場合に、前記給電装置による無線給電を前記給電対象から他の給電対象に切り替えるように前記給電装置を制御する制御部をさらに備えてよい。
【0005】
前記いずれかの情報処理装置において、前記制御部は、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間を通過すると前記判定部が判定した場合に、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間を通過するまで、前記給電装置による無線給電を中断するように前記給電装置を制御してよい。
【0006】
前記いずれかの情報処理装置は、前記他の給電対象の候補である複数の給電候補対象のそれぞれについて、電力の枯渇が容認されているか否か示す枯渇可否情報を格納する情報格納部と、前記給電装置による無線給電を前記給電対象から前記他の給電対象に切り替える場合に、前記他の給電対象として、前記複数の給電候補対象のうち、前記情報格納部によって格納されている前記枯渇可否情報によって電力の枯渇が容認されていないことが示される給電候補対象を、より優先して選択する選択部とをさらに備えてよい。
【0007】
前記いずれかの情報処理装置は、前記他の給電対象の候補である複数の給電候補対象のそれぞれのバッテリ残量情報を受信する情報受信部と、前記給電装置による無線給電を前記給電対象から前記他の給電対象に切り替える場合に、前記他の給電対象として、前記複数の給電候補対象のうち、前記バッテリ残量情報によって示されるバッテリ残量がより少ない給電候補対象を、より優先して選択する選択部とをさらに備えてよい。
【0008】
前記いずれかの情報処理装置は、前記給電対象及び前記他の給電対象の候補である複数の給電候補対象のそれぞれのバッテリ残量情報を受信する情報受信部と、前記給電装置による無線給電を前記給電対象から前記他の給電対象に切り替える場合に、前記給電対象及び前記複数の給電候補対象のそれぞれの前記バッテリ残量情報に基づいて、前記給電装置による無線給電を前記他の給電対象に切り替えた後の前記給電対象の給電候補対象としての優先度を示す候補対象優先度を決定する優先度決定部とをさらに備えてよい。
【0009】
前記いずれかの情報処理装置は、前記他の給電対象の候補である複数の給電候補対象のそれぞれについて、電力の枯渇が容認されているか否か示す枯渇可否情報を格納する情報格納部と、前記複数の給電候補対象のそれぞれのバッテリ残量情報を受信する情報受信部と、前記情報格納部によって格納されている、前記複数の給電候補対象のそれぞれの前記枯渇可否情報及び前記バッテリ残量情報に基づいて、電力の枯渇が容認されているか否か及びバッテリ残量の組み合わせ毎に、前記複数の給電候補対象を複数のグループに分類する分類部と、前記給電装置による無線給電を前記給電対象から前記他の給電対象に切り替える場合に、前記複数の給電候補対象のうち、グループとしての優先度を示すグループ優先度がより高いグループに前記分類部によって分類された給電候補対象の中から前記他の給電対象を選択する選択部とをさらに備えてよい。
【0010】
前記いずれかの情報処理装置において、前記検出部は、前記他の給電対象の候補である複数の給電候補対象のそれぞれについて、給電候補対象の周囲を撮像した撮像画像から検出対象を検出し、前記判定部は、前記複数の給電候補対象のそれぞれについて、前記検出部が前記撮像画像から前記検出対象を検出した検出結果に基づいて、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電候補対象との間に移動するか否かを判定し、移動すると判定した場合に、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電候補対象との間を通過するか、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電候補対象との間で停止するかを判定し、前記情報処理装置は、前記給電装置による無線給電を前記給電対象から前記他の給電対象に切り替える場合に、前記複数の給電候補対象のうち、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電候補対象との間で停止すると前記判定部によって判定されていない給電候補対象の中から、前記他の給電対象を選択する選択部をさらに備えてよい。
【0011】
前記いずれかの情報処理装置は、検出対象を含む撮像画像と、当該検出対象を識別する検出対象識別情報と、当該撮像画像に含まれる当該検出対象の領域を示す検出対象領域情報とを含む学習データを格納する学習データ格納部と、前記学習データ格納部に格納されている複数の前記学習データを教師データとして用いて、撮像画像から当該検出対象を検出するモデルを機械学習により生成するモデル生成部とをさらに備え、前記検出部は、前記モデル生成部によって生成された前記モデルを用いて、前記撮像画像から前記検出対象を検出してよい。
【0012】
前記いずれかの情報処理装置は、前記給電装置が設置されている設置エリアのタイプを示す設置エリアタイプ情報を格納する情報格納部をさらに備え、前記モデル生成部は、前記学習データに含まれる前記撮像画像が撮像された撮像エリアのタイプ毎に、撮像画像から当該検出対象を検出するモデルを機械学習により生成し、前記検出部は、前記モデル生成部によって生成された、前記情報格納部に格納されている前記給電装置の前記設置エリアタイプ情報によって示される前記設置エリアのタイプと一致する前記撮像エリアのタイプのモデルを用いて、前記撮像画像から前記検出対象を検出してよい。
【0013】
本発明の一実施態様によれば、情報処理装置が提供されてよい。前記情報処理装置は、無線給電部を搭載した給電装置の給電対象を撮像した撮像画像から前記給電対象の移動を検出する検出部を備えてよい。情報処理装置は、前記検出部が前記撮像画像から前記給電対象の移動を検出した検出結果に基づいて、前記給電対象が移動することによって予め定められた検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間に位置するか否かを判定し、位置すると判定した場合に、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間に位置する状態が継続する否かを判定する判定部を備えてよい。
【0014】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、前記情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供されてよい。
【0015】
本発明の一実施態様によれば、システムが提供されてよい。システムは、前記情報処理装置を備えてよい。システムは、前記給電装置を備えてよい。
【0016】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される情報処理方法が提供されてよい。前記情報処理方法は、無線給電部を搭載した給電装置の給電対象の周囲を撮像した撮像画像から予め定められた検出対象を検出する検出段階を備えてよい。前記情報処理方法は、前記検出段階で前記撮像画像から前記検出対象を検出した検出結果に基づいて、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間に移動するか否かを判定し、移動すると判定した場合に、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間を通過するか、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間で停止するかを判定する判定段階を備えてよい。
【0017】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される情報処理方法が提供されてよい。前記情報処理方法は、無線給電部を搭載した給電装置の給電対象を撮像した撮像画像から前記給電対象の移動を検出する検出段階を備えてよい。前記情報処理方法は、前記検出段階で前記撮像画像から前記給電対象の移動を検出した検出結果に基づいて、前記給電対象が移動することによって予め定められた検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間に位置するか否かを判定し、位置すると判定した場合に、前記検出対象が前記無線給電部と前記給電対象との間に位置する状態が継続する否かを判定する判定段階備えてよい。
【0018】
尚、前記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図2】情報処理装置200の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図3】給電候補対象を分類するグループの一例を概略的に示す。
【
図4】情報処理装置200に格納されているモデルの一例を概略的に示す。
【
図5】情報処理装置200の処理の流れの一例を説明するための説明図である。
【
図6】情報処理装置200として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
電力の必要な対象機器に対して無線給電する技術が知られている。給電装置による対象機器への無線給電中に給電装置と対象機器との間に人が入り込んだ場合に、給電装置による対象機器への無線給電を実行し続けると、給電装置が対象機器に向けて出力した電磁波が人に照射され、当該電磁波が人体に悪影響を与える恐れがある。その一方で、給電装置による対象機器への無線給電中に給電装置と対象機器との間に人が入り込んだ場合に、人が給電装置と対象機器との間を通過するまで一律に給電装置の無線給電を中断又は待機すると、給電装置が複数の対象機器に対して無線給電する必要がある場合において全体としての給電効率が低下する。一実施形態に係るシステム10は、例えば、受電ポートを有する対象機器と、送電ポートを有し、前記受電ポートに対して送電可能な給電装置と、前記受電ポートと前記送電ポートとの間を撮像可能な撮像装置と、前記給電装置による給電を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記撮像装置により撮像された画像に基づいて、人を識別可能なように学習された学習モデルと、前記学習モデルにより識別された前記人の位置に基づいて、前記人が前記受電ポートと前記給電ポートとの間において、通過するのか立ち止まるのかを判定する判定部とを有する、無線給電システムを提供する。
【0021】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0022】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、給電装置100及び情報処理装置200を備えてよい。
図1では、システム10が1つの給電装置100を備える一例を図示している。システム10は、複数の給電装置100を備えてもよい。
【0023】
給電装置100は、給電対象に無線給電してよい。給電装置100は、例えば、レーザ方式で給電対象に無線給電してよい。給電装置100は、電波方式で給電対象に無線給電してもよい。
【0024】
給電装置100は、例えば、無線給電部120及び撮像部140と、不図示の制御装置とを有してよい。
図1では、給電装置100が1つの無線給電部120及び撮像部140を有する一例を図示している。給電装置100は、複数の無線給電部120を有してもよい。給電装置100は、複数の撮像部140を有してもよく、撮像部140を有していなくてもよい。
【0025】
無線給電部120は、電磁波を出力してよい。無線給電部120は、例えば、電磁波が給電対象に照射されるように、電磁波を出力してよい。
【0026】
無線給電部120は、例えば、レーザ光を出力してよい。無線給電部120は、例えば、赤外線領域の波長のレーザ光を出力してよい。無線給電部120は、例えば、可視光領域の波長のレーザ光を出力してよい。無線給電部120は、紫外線領域の波長のレーザ光を出力してもよい。
【0027】
無線給電部120は、電波を出力してもよい。無線給電部120は、例えば、マイクロ波領域の波長の電波を出力してよい。無線給電部120は、ミリ波領域の波長の電波を出力してもよい。
【0028】
撮像部140は、撮像画像を撮像してよい。撮像部140は、例えば、給電装置100の給電対象を撮像してよい。撮像部140は、例えば、給電装置100の給電対象の周囲を撮像してよい。尚、給電対象の周囲とは、給電対象からの距離が予め定められた距離より短い領域である。
【0029】
撮像部140は、例えば、可視光カメラであってよい。撮像部140は、赤外線カメラであってもよい。
【0030】
撮像画像は、例えば、静止画像であってよい。撮像画像は、例えば、動画像であってよい。
【0031】
給電装置100は、LiDAR(Light Detection And Ranging)機能を搭載してもよい。この場合、給電装置100は、LiDAR機能を用いて給電対象の周囲の状況を測定してもよい。
【0032】
給電装置100は、RADAR(Radio Detection And Ranging)機能を搭載してもよい。この場合、給電装置100は、RDAR機能を用いて給電対象の周囲の状況を測定してもよい。
【0033】
制御装置は、給電装置100の各種機能を制御してよい。例えば、給電装置100の無線給電機能を制御してよい。給電装置100は、制御装置による制御に従って、給電対象に無線給電してよい。
【0034】
制御装置は、例えば、無線給電部120を制御することによって、給電装置100の無線給電機能を制御してよい。制御装置は、例えば、撮像部140によって撮像された撮像画像に基づいて、無線給電部120を制御してよい。制御装置は、例えば、給電装置100がLiDAR機能やRADAR機能を用いて給電対象の周囲の状況を測定した測定結果に基づいて、無線給電部120を制御してよい。制御装置は、給電装置100の周辺に設置された撮像装置によって撮像された撮像画像に基づいて、無線給電部120を制御してもよい。撮像装置は、撮像部140と同様の機能を有してよく、撮像部140と同様のものを撮像してよい。
【0035】
制御装置は、例えば、無線給電部120が給電対象に向けて電磁波を出力するように、無線給電部120を制御してよい。制御装置は、給電対象が移動する場合、無線給電部120が出力する電磁波が給電対象をトラッキングするように、無線給電部120を制御してもよい。
【0036】
制御装置は、例えば、給電装置100の通信機能を制御してよい。給電装置100は、制御装置による制御に従って、外部装置と通信してよい。
【0037】
給電装置100は、例えば、情報処理装置200と通信してよい。給電装置100は、例えば、ネットワーク20を介して、情報処理装置200と通信してよい。
【0038】
ネットワーク20は、例えば、通信事業者によって提供されるコアネットワークを含んでよい。コアネットワークは、例えば、5G(5th Generation)通信システムに準拠してよい。コアネットワークは、6G(6th Generation)通信システム以降の移動体通信システムに準拠してもよい。コアネットワークは、3G(3rd Generation)通信システムに準拠してもよい。コアネットワークは、LTE(Long Term Evolution)通信システムに準拠してもよい。ネットワーク20は、インターネットを含んでよい。
【0039】
給電装置100は、例えば、各種情報を情報処理装置200に送信してよい。給電装置100は、例えば、撮像部140によって撮像された撮像画像を情報処理装置200に送信してよい。給電装置100は、LiDAR機能やRADAR機能を用いて給電対象の周囲の状況を測定した測定結果を情報処理装置200に送信してもよい。
【0040】
給電装置100は、例えば、給電対象と無線通信してよい。給電装置100と給電対象との間の無線通信は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、マイクロ波、光通信、Bluetooth(登録商標)、及びZigBee(登録商標)等の無線通信システムに準拠してよい。給電装置100は、ネットワーク20を介して、給電対象と無線通信してもよい。
【0041】
給電装置100は、例えば、給電対象から各種情報を受信してよい。給電装置100は、例えば、給電対象から、給電対象に搭載されたバッテリのバッテリ残量を示すバッテリ残量情報を受信してよい。給電装置100は、給電対象から、給電対象の位置を示す位置情報を受信してもよい。位置情報は、例えば、経度情報を含んでよい。位置情報は、例えば、緯度情報を含んでよい。位置情報は、例えば、高度情報を含んでよい。位置情報は、例えば、所定の位置を基準とした給電対象の相対的な位置を示す座標情報を含んでよい。
【0042】
給電装置100は、給電装置100の周辺に設置された撮像装置と直接通信してもよい。給電装置100と撮像装置との間の直接通信は、例えば、無線通信であってよい。給電装置100と撮像装置との間の無線通信は、例えば、Wi-Fi、マイクロ波、光通信、Bluetooth、及びZigBee等の無線通信システムに準拠してよい。給電装置100と撮像装置との間の直接通信は、有線通信であってもよい。給電装置100は、例えば、撮像装置から撮像画像を受信してよい。
【0043】
給電装置100は、例えば、屋内に設置されてよい。給電装置100は、例えば、オフィスに設置されてよい。給電装置100は、工場に設置されてもよい。給電装置100は、屋外に設置されてもよい。
【0044】
給電対象は、給電装置100による無線給電を受電可能なデバイスであれば、どのようなデバイスであってもよい。給電対象は、例えば、IoT(Internet of Thing)デバイスであってよい。給電対象は、スマートフォン等の携帯電話、タブレット端末及びウェアラブル端末等であってよい。給電対象は、例えば、PC(Personal Computer)であってよい。給電対象は、例えば、ロボットやドローンであってよい。給電対象は、ドローン等の移動体であってもよい。給電対象は、IoE(Internet of Everything)に該当するあらゆるものを含み得る。
【0045】
給電対象は、給電装置100による無線給電を受電する受電部を有してよい。受電部は、例えば、レーザ光を受光する光発電パネルを含んでよい。光発電パネルは、例えば、光エネルギーを電気エネルギーに変換する光電素子を含んでよい。光発電パネルは、例えば、太陽電池であってよい。受電部は、電波を受信するアンテナ、共振回路、及び整流回路を含んでもよい。
【0046】
情報処理装置200は、各種処理を実行してよい。情報処理装置200は、例えば、予め定められた検出対象を検出する検出処理と、給電装置100の無線給電部120が給電対象に向けて出力する電磁波が検出対象に照射されることを回避する回避処理とを含む、検出及び回避(Detect And Avoid;DAA)処理を実行してよい。
【0047】
検出対象は、例えば、人であってよい。検出対象は、例えば、人以外の動物であってよい。検出対象は、例えば、ロボットやドローンであってよい。検出対象は、その他の任意の物体であってもよい。
【0048】
図1では、給電装置100が給電対象30に無線給電している状態において、情報処理装置200がDAA処理を実行する場合を主に説明する。
図1では、検出対象が人であるものとする。
【0049】
最初に、給電対象30が停止状態であり、人である検出対象60が移動状態である場合に、情報処理装置200がDAA処理を実行する一例を説明する。ここでは、検出対象60が右から左に向かって移動しているものとする。
【0050】
例えば、情報処理装置200は、給電対象30の周囲を撮像した撮像画像に基づいて、給電対象30の周囲に位置する検出対象を検出してよい。ここでは、情報処理装置200が給電対象30の周囲に位置する検出対象60を検出したものとして説明を続ける。
【0051】
次に、情報処理装置200は、検出対象60を検出した検出結果に基づいて、検出対象60が無線給電部120と給電対象30との間に移動するか否かを判定してよい。
【0052】
無線給電部120と給電対象30との間に移動しないと情報処理装置200によって判定された検出対象60は、無線給電部120と給電対象30との間の見通し線(Line Of Sight;LOS)を遮らない。よって、給電装置100が給電対象30に無線給電している状態を継続しても、無線給電部120が給電対象30に向けて出力する電磁波が検出対象60に照射されることはない。
【0053】
一方で、無線給電部120と給電対象30との間に移動すると情報処理装置200によって判定された検出対象60は、無線給電部120と給電対象30との間のLOSを遮る。よって、給電装置100が給電対象30に無線給電している状態を継続すると、無線給電部120が給電対象30に向けて出力する電磁波が検出対象60に照射される。ここでは、検出対象60が右から左に向かって移動しているので検出対象60が無線給電部120と給電対象30との間に移動すると情報処理装置200が判定したものとして、説明を続ける。
【0054】
その後、情報処理装置200は、検出対象60が無線給電部120と給電対象30との間に移動すると判定したことに応じて、無線給電部120によって出力された電磁波が検出対象60に照射されることを回避する方法を決定すべく、検出対象60が無線給電部120と給電対象30との間を通過するか、検出対象60が無線給電部120と給電対象30との間で停止するかを判定してよい。
【0055】
情報処理装置200は、検出対象60が無線給電部120と給電対象30との間を通過すると判定した場合に、検出対象60が無線給電部120と給電対象30との間を通過するまで給電装置100による給電対象30への無線給電を中断することを決定してよい。この場合、情報処理装置200は、給電対象30への無線給電を中断するように給電装置100を制御してよい。
【0056】
一方で、情報処理装置200は、検出対象60が無線給電部120と給電対象30との間で停止すると判定した場合に、給電装置100による無線給電を給電対象30から他の給電対象に切り替えることを決定してよい。この場合、情報処理装置200は、他の給電対象の候補である給電候補対象の中から給電装置100による無線給電の切替先を選択してよい。給電候補対象は、給電対象と同様のデバイスであってよい。ここでは、情報処理装置200が、停止状態の2つの給電候補対象40及び給電候補対象50から、給電装置100による無線給電の切替先を選択するものとして説明を続ける。
【0057】
情報処理装置200は、例えば、給電候補対象のバッテリ残量情報に基づいて、給電装置100による無線給電の切替先を選択してよい。情報処理装置200は、例えば、給電候補対象のうち、バッテリ残量がより少ない給電候補対象を、給電装置100による無線給電の切替先として選択してよい。ここでは、給電候補対象40のバッテリ残量が給電候補対象50のバッテリ残量より少ないので、情報処理装置200が給電装置100による無線給電の切替先として給電候補対象40を選択したものとして、説明を続ける。
【0058】
情報処理装置200は、給電装置100による無線給電の切替先として給電候補対象40を選択したことに応じて、給電対象30への無線給電から給電候補対象40への無線給電に切り替えるように給電装置100を制御してよい。
【0059】
次に、給電対象30が移動状態であり、検出対象60が停止状態である場合に、情報処理装置200がDAA処理を実行する一例を説明する。ここでは、給電対象30が左から右に向かって移動しているものとする。
【0060】
例えば、情報処理装置200は、給電対象30を撮像した撮像画像に基づいて、給電対象30の移動を検出してよい。ここでは、情報処理装置200が、左から右に向かって移動している給電対象30の移動を検出したものとして説明を続ける。
【0061】
次に、情報処理装置200は、給電対象30の移動を検出した検出結果に基づいて、給電対象30が移動することによって検出対象60が無線給電部120と給電対象30との間に位置するか否かを判定してよい。
【0062】
無線給電部120と給電対象30との間に位置しないと情報処理装置200によって判定された検出対象60は、無線給電部120と給電対象30との間のLOSを遮らない。よって、給電装置100が給電対象30に無線給電している状態を継続しても、無線給電部120が出力する電磁波が検出対象60に照射されることはない。
【0063】
一方で、無線給電部120と給電対象30との間に位置すると情報処理装置200によって判定された検出対象60は、無線給電部120と給電対象30との間のLOSを遮る。よって、給電装置100が給電対象30に無線給電している状態を継続すると、無線給電部120が出力する電磁波が検出対象60に照射される。ここでは、給電対象30が左から右に向かって移動しているので検出対象60が無線給電部120と給電対象30との間に位置すると情報処理装置200が判定したものとして、説明を続ける。
【0064】
その後、情報処理装置200は、検出対象60が無線給電部120と給電対象30との間に位置すると判定したことに応じて、無線給電部120によって出力された電磁波が検出対象60に照射されることを回避する方法を決定すべく、検出対象60が無線給電部120と給電対象30との間に位置する状態が継続する否かを判定してよい。
【0065】
情報処理装置200は、検出対象60が無線給電部120と給電対象30との間に位置する状態が継続しないと判定した場合、検出対象60が無線給電部120と給電対象30との間に位置しない状態になるまで、給電装置100による給電対象30への無線給電を中断することを決定してよい。この場合、情報処理装置200は、給電対象30への無線給電を中断するように給電装置100を制御してよい。
【0066】
一方で、情報処理装置200は、検出対象60が無線給電部120と給電対象30との間に位置する状態が継続すると判定した場合、給電装置100による無線給電を給電対象30から他の給電対象に切り替えることを決定してよい。この場合、情報処理装置200は、給電候補対象の中から給電装置100による無線給電の切替先を選択してよい。ここでは、情報処理装置200が、停止状態の2つの給電候補対象40及び給電候補対象50から、給電装置100による無線給電の切替先を選択するものとして説明を続ける。
【0067】
情報処理装置200は、例えば、給電候補対象の周囲を撮像した撮像画像に基づいて、給電装置100による無線給電の切替先を選択してよい。情報処理装置200は、例えば、給電候補対象のうち、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置していない給電候補対象を、給電装置100による無線給電の切替先を選択してよい。ここでは、検出対象60が無線給電部120と給電候補対象40との間に位置しており、検出対象が無線給電部120と給電候補対象50との間に位置していないので、情報処理装置200が給電装置100による無線給電の切替先として給電候補対象50を選択したものとして、説明を続ける。
【0068】
情報処理装置200は、給電装置100による無線給電の切替先として給電候補対象50を選択したことに応じて、給電対象30への無線給電から給電候補対象50への無線給電に切り替えるように給電装置100を制御してよい。
【0069】
情報処理装置200は、給電装置100に搭載されてもよい。すなわち、給電装置100及び情報処理装置200は、一体であってよい。
【0070】
給電装置が給電対象に対して無線給電している場合において、給電装置によって出力された電磁波が給電装置と給電対象との間に位置する非給電対象に照射されると、電磁波が非給電対象に悪影響を与える恐れがある。例えば、非給電対象が人や動物である場合、電磁波が人や動物に損傷を与える恐れがある。特に、電磁波が人や動物の目に照射されると、電磁波が人や動物の目を失明させる恐れがある。また、例えば、非給電対象が電子機器である場合、電磁波が電子機器の誤動作や故障を引き起こす恐れがある。電磁波の出力パワーが大きくなるほど、電磁波が非給電対象に照射された場合に電磁波が非給電対象により甚大な悪影響を与える恐れがある。その一方で、非給電対象が給電装置と給電対象との間に位置する場合に非給電対象が給電装置と給電対象との間に位置しなくなるまで一律に給電装置の無線給電を中断すると、例えば、非給電対象が給電装置と給電対象との間に位置する状態で給電対象及び非給電対象の両方が停止状態になった場合に給電対象及び非給電対象の少なくとも一方を移動されなければ給電装置の無線給電を再開できないので、給電装置の給電効率が低下する場合がある。給電対象の数が多くなるほど、給電装置の給電効率の低下によって、給電装置による無線給電を待機している給電対象の電力枯渇が発生するリスクが高まる。
【0071】
一実施形態に係るシステム10によれば、情報処理装置200は、給電対象の周囲に位置する検出対象を検出し、給電対象及び検出対象の少なくとも一方による移動によって、検出対象が無線給電部120と検出対象との間に位置するか否かを判定する。そして、情報処理装置200は、検出対象が無線給電部120と検出対象との間に位置すると判定した場合に、給電対象と検出対象との位置関係に応じて、無線給電部120によって出力された電磁波が検出対象60に照射されることを回避する方法を決定する。これにより、一実施形態に係るシステム10は、給電対象と検出対象との位置関係の変化状況に応じて無線給電部120によって照射された電磁波が検出対象に照射されることを回避する方法を決定できるので、システム全体として、安全で給電効率が高いシステムが実現する。
【0072】
図2は、情報処理装置200の機能構成の一例を概略的に示す。情報処理装置200は、情報格納部202、情報受信部204、撮像部205、制御部206、検出部208、判定部210、選択部212、分類部214、優先度決定部216、学習データ格納部218、モデル生成部220、モデル格納部222、及びモデル取得部224を備えてよい。尚、情報処理装置200がこれらの全ての構成を有することが必須とは限らない。
【0073】
情報格納部202は、各種情報を格納してよい。情報格納部202は、例えば、給電装置100の位置を示す位置情報を格納してよい。情報格納部202は、例えば、給電装置100が設置されている設置エリアのタイプを示す設置エリアタイプ情報を格納してよい。設置エリアのタイプは、例えば、オフィスであってよい。設置エリアのタイプは、例えば、工場であってよい。設置エリアのタイプは、屋外であってもよい。
【0074】
情報格納部202は、例えば、給電候補対象の電力の枯渇が容認されているか否か示す枯渇可否情報を格納してよい。情報格納部202は、複数の給電候補対象のそれぞれの枯渇可否情報を格納してよい。
【0075】
電力の枯渇が容認されている給電候補対象は、例えば、温度や湿度等を検出する環境センサ等のような、電力の枯渇が生命の存続に悪影響を与える恐れがない給電候補対象であってよい。電力の枯渇が容認されていてない給電候補対象は、例えば、医療行為に用いられるデバイス等のような、電力の枯渇が生命の存続に悪影響を与える恐れがある給電候補対象であってよい。
【0076】
情報受信部204は、各種情報を受信してよい。情報受信部204は、例えば、ネットワーク20を介して、各種情報を受信してよい。情報受信部204は、受信した各種情報を情報格納部202に格納してよい。
【0077】
情報受信部204は、例えば、給電装置100から各種情報を受信してよい。情報受信部204は、例えば、給電装置100から、撮像部140によって撮像された撮像画像を受信してよい。撮像部140は、給電装置100の給電候補対象や給電装置100の給電候補対象の周囲を撮像してもよい。情報受信部204は、例えば、給電装置100から、給電装置100がLiDAR機能やRADAR機能を用いて給電対象の周囲の状況を測定した測定結果や給電候補対象の周囲の状況を測定した測定結果を受信してよい。情報受信部204は、例えば、給電装置100から、給電装置100が給電対象から受信した各種情報を受信してよい。情報受信部204は、例えば、給電装置100から、給電装置100が給電候補対象から受信した各種情報を受信してよい。情報受信部204は、例えば、給電装置100から、複数の給電候補対象のそれぞれから受信した各種情報を受信してよい。給電装置100は、給電候補対象から、給電装置100が給電対象から受信した各種情報と同様の情報を受信してよい。情報受信部204は、給電装置100から、給電装置100が給電装置100の周辺に設置された撮像装置から受信した撮像画像を受信してもよい。
【0078】
情報受信部204は、例えば、給電対象から各種情報を受信してよい。情報受信部204は、例えば、給電対象から給電対象のバッテリ残量情報を受信してよい。情報処理装置200は、給電対象から給電対象の位置情報を受信してもよい。
【0079】
情報受信部204は、例えば、給電候補対象から各種情報を受信してよい。情報受信部204は、例えば、複数の給電候補対象のそれぞれから、複数の給電候補対象のそれぞれの各種情報を受信してよい。
【0080】
情報受信部204は、例えば、給電候補対象から給電候補対象のバッテリ残量情報を受信してよい。情報処理装置200は、給電候補対象から給電候補対象の位置情報を受信してもよい。
【0081】
情報受信部204は、給電装置100の周辺に設置された撮像装置から、撮像装置によって撮像された撮像画像を受信してもよい。この場合、撮像装置は、ネットワークカメラであってよい。
【0082】
撮像部205は、撮像画像を撮像してよい。撮像部205は、撮像部140と同様の機能を有してよく、撮像部140と同様のものを撮像してよい。撮像部205は、撮像した撮像画像を情報格納部202に格納してよい。
【0083】
制御部206は、給電装置100を制御してよい。制御部206は、例えば、給電装置100の無線給電部120が給電対象に無線給電するように給電装置100を制御してよい。制御部206は、例えば、給電装置100の撮像部140が給電対象を撮像するように給電装置100を制御してよい。制御部206は、給電装置100の撮像部140が給電候補対象を撮像するように給電装置100を制御してもよい。
【0084】
制御部206は、例えば、情報格納部202に格納されている撮像画像に基づいて、給電装置100を制御してよい。制御部206は、例えば、情報格納部202に格納されている、給電装置100がLiDAR機能やRADAR機能を用いて給電対象の周囲の状況を測定した測定結果に基づいて、給電装置100を制御してよい。制御部206は、例えば、情報格納部202の格納されている、給電装置100の位置を示す位置情報に基づいて、給電装置100を制御してよい。制御部206は、例えば、情報格納部202に格納されている給電対象の位置情報に基づいて、給電装置100を制御してよい。制御部206は、情報格納部202に格納されている給電対象のバッテリ残量情報に基づいて、給電装置100を制御してもよい。
【0085】
制御部206は、例えば、給電装置100を制御する制御信号を生成し、生成した制御信号を給電装置100に送信することによって、給電装置100を制御してよい。制御信号は、例えば、無線給電部120が出力する電磁波の出力パワーを制御する出力パワー制御信号を含んでよい。制御信号は、例えば、無線給電部120が出力する電磁波の出力方向を制御する出力方向制御信号を含んでよい。制御信号は、例えば、無線給電部120が電磁波を出力するタイミングを制御する出力タイミング制御信号を含んでよい。制御信号は、例えば、撮像部140が撮像する方向を制御する撮像方向制御信号を含んでよい。制御信号は、撮像部140のズーム倍率を制御するズーム倍率制御信号を含んでもよい。
【0086】
検出部208は、検出対象を検出してよい。検出部208は、例えば、検出対象の移動を検出してよい。
【0087】
検出部208は、例えば、情報格納部202に格納されている、給電対象の周囲を撮像した撮像画像から、検出対象や検出対象の移動を検出してよい。検出部208は、例えば、給電対象の周囲を撮像した撮像画像を解析することによって、検出対象や検出対象の移動を検出してよい。
【0088】
検出部208は、例えば、給電対象の周囲を撮像した撮像画像から検出対象を検出する場合、給電対象の周囲を撮像した撮像画像と、給電対象の周囲に検出対象が存在しない状態で給電対象の周囲を撮像した基準画像とを比較することによって、検出対象を検出してよい。検出部208は、例えば、撮像画像と基準画像との差分から、検出対象を検出してよい。
【0089】
検出部208は、例えば、給電対象の周囲を撮像した撮像画像から検出対象の移動を検出する場合、連続して撮像された2つの撮像画像を比較することによって、検出対象の移動を検出してよい。検出部208は、例えば、2つの撮像画像のそれぞれで検出対象を検出し、2つの撮像画像間における検出対象の位置の変化量及び変化方向と、2つの撮像画像が撮像された時間差とに基づいて、検出対象の移動速度及び移動方向を検出してよい。2つの撮像画像が撮像された時間差は、例えば、2つの撮像画像が30fps(frames per second)の撮像速度で撮像された場合、およそ0.03秒である。
【0090】
検出部208は、情報格納部202に格納されている、給電装置100がLiDAR機能やRADAR機能を用いて給電対象の周囲の状況を測定した測定結果から、検出対象や検出対象の移動を検出してもよい。検出部208は、例えば、給電装置100がLiDAR機能やRADAR機能を用いて給電対象の周囲の状況を測定した測定結果を解析することによって、検出対象や検出対象の移動を検出してもよい。
【0091】
検出部208は、例えば、情報格納部202に格納されている、給電候補対象の周囲を撮像した撮像画像から、検出対象や検出対象の移動を検出してよい。検出部208は、情報格納部202に格納されている、給電装置100がLiDAR機能やRADAR機能を用いて給電候補対象の周囲の状況を測定した測定結果から、検出対象や検出対象の移動を検出してもよい。検出部208は、複数の給電候補対象のそれぞれについて、検出対象や検出対象の移動を検出してもよい。
【0092】
検出部208は、例えば、給電対象の移動を検出してよい。検出部208は、例えば、情報格納部202に格納されている、給電対象を撮像した撮像画像から、給電対象の移動を検出してよい。検出部208は、情報格納部202に格納されている、給電装置100がLiDAR機能やRADAR機能を用いて給電対象の周囲の状況を測定した測定結果から、給電対象の移動を検出してもよい。
【0093】
検出部208は、給電候補対象の移動を検出してもよい。検出部208は、例えば、情報格納部202に格納されている、給電候補対象を撮像した撮像画像から、給電候補対象の移動を検出してよい。検出部208は、情報格納部202に格納されている、給電装置100がLiDAR機能やRADAR機能を用いて給電候補対象の周囲の状況を測定した測定結果から、給電候補対象の移動を検出してもよい。検出部208は、複数の給電候補対象のそれぞれについて、給電候補対象の移動を検出してもよい。
【0094】
判定部210は、給電対象と検出対象との位置関係を判定してよい。判定部210は、例えば、検出部208が検出対象を検出した検出結果に基づいて、給電対象と検出対象との位置関係を判定してよい。判定部210は、例えば、検出部208が給電対象の移動を検出した検出結果に基づいて、給電対象と検出対象との位置関係を判定してよい。判定部210は、情報格納部202に格納されている給電対象の位置情報によって示される給電対象の位置にさらに基づいて、給電対象と検出対象との位置関係を判定してもよい。
【0095】
判定部210は、例えば、検出対象が無線給電部120と給電対象との間に移動するか否かを判定してよい。判定部210は、例えば、給電対象が移動することによって検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置するか否かを判定してよい。判定部210は、例えば、検出対象及び給電対象が移動することによって検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置するか否かを判定してよい。
【0096】
判定部210は、例えば、検出対象が無線給電部120と給電対象との間に移動すると判定した場合に、検出対象が無線給電部120と給電対象との間を通過するか、検出対象が無線給電部120と給電対象との間で停止するかを判定してよい。判定部210は、例えば、検出部208によって検出された検出対象の移動速度の減速量が減速量閾値より小さい場合に検出対象が無線給電部120と給電対象との間を通過すると判定し、検出対象の移動速度の減速量が減速量閾値より大きい場合に検出対象が無線給電部120と給電対象との間で停止すると判定してよい。
【0097】
減速量閾値は、例えば、検出対象の移動速度に応じて設定される閾値であってよい。減速量閾値は、例えば、検出対象の移動速度が大きいほど大きな値に設定される閾値であってよい。減速量閾値は、予め設定されている閾値であってもよい。
【0098】
判定部210は、検出対象が無線給電部120と給電対象との間を通過すると判定した場合に、検出部208によって検出された検出対象の移動速度に基づいて、検出対象が無線給電部120と給電対象との間を通過する通過時刻を予測してよい。判定部210は、検出部208によって検出された検出対象の移動方向にさらに基づいて、検出対象が無線給電部120と給電対象との間を通過する通過時刻を予測してよい。
【0099】
判定部210は、給電対象が移動することによって検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置すると判定した場合に、検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置する状態が継続する否かを判定してよい。判定部210は、例えば、検出部208によって検出された給電対象の移動速度の減速量が減速量閾値より小さい場合に検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置する状態が継続しないと判定し、給電対象の移動速度の減速量が減速量閾値より大きい場合に検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置する状態が継続すると判定してよい。
【0100】
減速量閾値は、給電対象の移動速度に応じて設定される閾値であってもよい。減速量閾値は、例えば、給電対象の移動速度が大きいほど大きな値に設定される閾値であってよい。
【0101】
判定部210は、検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置する状態が継続しないと判定した場合、検出部208によって検出された給電対象の移動速度に基づいて、検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置する状態が解消される解消時刻を予測してよい。判定部210は、検出部208によって検出された給電対象の移動方向にさらに基づいて、検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置する状態が解消される解消時刻を予測してよい。
【0102】
判定部210は、例えば、検出対象及び給電対象が移動することによって検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置すると判定した場合に、検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置する状態が継続する否かを判定してよい。例えば、判定部210は、検出部208によってそれぞれ検出された給電対象の移動速度及び検出対象の移動速度から給電対象と検出対象との相対速度を決定してよい。そして、判定部210は、相対速度の減速量が減速量閾値より小さい場合に検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置する状態が継続しないと判定し、相対速度の減速量が減速量閾値より大きい場合に検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置する状態が継続すると判定してよい。
【0103】
減速量閾値は、給電対象と検出対象との相対速度に応じて設定される閾値であってもよい。減速量閾値は、例えば、当該相対速度が大きいほど大きな値に設定される閾値であってよい。
【0104】
判定部210は、検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置する状態が継続しないと判定した場合に、判定部210によって決定された相対速度に基づいて、検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置する状態が解消される解消時刻を予測してよい。判定部210は、検出部208によって検出された給電対象の移動方向及び検出対象の移動方向にさらに基づいて、検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置する状態が解消される解消時刻を予測してよい。
【0105】
判定部210は、給電候補対象と検出対象との位置関係を判定してもよい。判定部210は、複数の給電候補対象のそれぞれについて、給電候補対象と検出対象との位置関係を判定してもよい。
【0106】
判定部210は、例えば、検出部208が検出対象を検出した検出結果に基づいて、給電候補対象と検出対象との位置関係を判定してよい。判定部210は、例えば、検出部208が給電候補対象の移動を検出した検出結果に基づいて、給電候補対象と検出対象との位置関係を判定してよい。判定部210は、情報格納部202に格納されている給電候補対象の位置情報によって示される給電候補対象の位置にさらに基づいて、給電候補対象と検出対象との位置関係を判定してもよい。
【0107】
判定部210は、例えば、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に移動するか否かを判定してよい。判定部210は、例えば、給電候補対象が移動することによって検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置するか否かを判定してよい。判定部210は、例えば、検出対象及び給電候補対象が移動することによって検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置するか否かを判定してよい。
【0108】
判定部210は、例えば、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に移動すると判定した場合に、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間を通過するか、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間で停止するかを判定してよい。判定部210は、例えば、検出部208によって検出された検出対象の移動速度の減速量が減速量閾値より小さい場合に検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間を通過すると判定し、検出対象の移動速度の減速量が減速量閾値より大きい場合に検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間で停止すると判定してよい。
【0109】
判定部210は、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間を通過すると判定した場合に、検出部208によって検出された検出対象の移動速度に基づいて、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間を通過する通過時刻を予測してよい。判定部210は、検出部208によって検出された検出対象の移動方向にさらに基づいて、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間を通過する通過時刻を予測してよい。
【0110】
判定部210は、給電候補対象が移動することによって検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置すると判定した場合に、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置する状態が継続する否かを判定してよい。判定部210は、例えば、検出部208によって検出された給電候補対象の移動速度の減速量が減速量閾値より小さい場合に給電候補対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置する状態が継続しないと判定し、給電候補対象の移動速度の減速量が減速量閾値より大きい場合に検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置する状態が継続すると判定してよい。
【0111】
減速量閾値は、給電候補対象の移動速度に応じて設定される閾値であってもよい。減速量閾値は、例えば、給電候補対象の移動速度が大きいほど大きな値に設定される閾値であってよい。
【0112】
判定部210は、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置する状態が継続しないと判定した場合に、検出部208によって検出された給電候補対象の移動速度に基づいて、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置する状態が解消される解消時刻を予測してよい。判定部210は、検出部208によって検出された給電候補対象の移動方向にさらに基づいて、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置する状態が解消される解消時刻を予測してよい。
【0113】
判定部210は、例えば、検出対象及び給電候補対象が移動することによって検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置すると判定した場合に、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置する状態が継続する否かを判定してよい。例えば、判定部210は、検出部208によってそれぞれ検出された給電候補対象の移動速度及び検出対象の移動速度から給電候補対象と検出対象との相対速度を決定してよい。そして、判定部210は、相対速度の減速量が減速量閾値より小さい場合に検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置する状態が継続しないと判定し、相対速度の減速量が減速量閾値より大きい場合に検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置する状態が継続すると判定してよい。
【0114】
減速量閾値は、給電候補対象と検出対象との相対速度に応じて設定される閾値であってもよい。減速量閾値は、例えば、当該相対速度が大きいほど大きな値に設定される閾値であってよい。
【0115】
判定部210は、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置する状態が継続しないと判定した場合に、判定部210によって決定された相対速度に基づいて、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置する状態が解消される解消時刻を予測してよい。判定部210は、検出部208によって検出された給電候補対象の移動方向及び検出対象の移動方向にさらに基づいて、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置する状態が解消される解消時刻を予測してよい。
【0116】
選択部212は、複数の給電候補対象から給電対象を選択してよい。選択部212は、例えば、情報格納部202に格納されている複数の給電候補対象のそれぞれのバッテリ残量情報に基づいて、複数の給電候補対象から給電対象を選択してよい。選択部212は、例えば、給電対象として、複数の給電候補対象のうち、バッテリ残量情報によって示されるバッテリ残量がより少ない給電候補対象を、より優先して選択してよい。
【0117】
選択部212は、情報格納部202に格納されている複数の給電候補対象のそれぞれの枯渇可否情報に基づいて、複数の給電候補対象から給電対象を選択してもよい。選択部212は、例えば、給電対象として、複数の給電候補対象のうち、枯渇可否情報によって電力の枯渇が容認されていないことが示される給電候補対象を、より優先して選択してよい。
【0118】
選択部212は、給電装置100による無線給電を給電対象から他の給電対象に切り替える場合に、複数の給電候補対象から他の給電対象を選択してよい。選択部212は、例えば、情報格納部202に格納されている複数の給電候補対象のそれぞれのバッテリ残量情報に基づいて、複数の給電候補対象から他の給電対象を選択してよい。選択部212は、例えば、他の給電対象として、複数の給電候補対象のうち、バッテリ残量情報によって示されるバッテリ残量がより少ない給電候補対象を、より優先して選択してよい。
【0119】
選択部212は、例えば、情報格納部202に格納されている複数の給電候補対象のそれぞれの枯渇可否情報に基づいて、複数の給電候補対象から他の給電対象を選択してよい。選択部212は、例えば、他の給電対象として、複数の給電候補対象のうち、枯渇可否情報によって電力の枯渇が容認されていないことが示される給電候補対象を、より優先して選択してよい。
【0120】
選択部212は、例えば、判定部210が複数の給電候補対象のそれぞれと検出対象との位置関係を判定した判定結果に基づいて、複数の給電候補対象から他の給電対象を選択してよい。選択部212は、例えば、複数の給電候補対象のうち、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に移動すると判定部210によって判定されていない給電候補対象の中から、他の給電対象を選択してよい。選択部212は,例えば、複数の給電候補対象のうち、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間で停止すると判定部210によって判定されていない給電候補対象の中から、他の給電対象を選択してよい。
【0121】
選択部212は、例えば、複数の給電候補対象のうち、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置すると判定部210によって判定されていない給電候補対象の中から、他の給電対象を選択してよい。選択部212は、複数の給電候補対象のうち、検出対象が無線給電部120と給電候補対象との間に位置する状態が継続すると判定部210によって判定されていない給電候補対象の中から、他の給電対象を選択してもよい。
【0122】
分類部214は、複数の給電候補対象を複数のグループに分類してよい。分類部214は、複数の給電候補対象を複数のグループに分類した分類結果を、情報格納部202に格納してよい。
【0123】
分類部214は、例えば、情報格納部202に格納されている複数の給電候補対象のそれぞれのバッテリ残量情報に基づいて、複数の給電候補対象を複数のグループに分類してよい。この場合、バッテリ残量のより少ないグループの、グループとしての優先度を示すグループ優先度がより高くなってよい。
【0124】
分類部214は、例えば、情報格納部202に格納されている複数の給電候補対象のそれぞれの枯渇可否情報に基づいて、複数の給電候補対象を2つのグループに分類してよい。この場合、電力の枯渇が容認されていないグループのグループ優先度が、電力の枯渇が容認されているグループのグループ優先度より高くなってよい。
【0125】
分類部214は、例えば、情報格納部202に格納されている、複数の給電候補対象のそれぞれの枯渇可否情報及びバッテリ残量情報に基づいて、電力の枯渇が容認されているか否か及びバッテリ残量の組み合わせ毎に、複数の給電候補対象を複数のグループに分類してよい。この場合、電力の枯渇が容認されているグループ間において、バッテリ残量のより少ないグループのグループ優先度がより高くなってよい。また、電力の枯渇が容認されていないグループ間において、バッテリ残量のより少ないグループのグループ優先度がより高くなってよい。また、バッテリ残量が同一範囲のグループ間において、電力の枯渇が容認されていないグループのグループ優先度が、電力の枯渇が容認されているグループのグループ優先度より高くなってよい。
【0126】
分類部214は、例えば、給電装置100による無線給電を給電対象から他の給電対象に切り替える場合に、給電装置100による無線給電を他の給電対象に切り替えた後に給電対象が属するグループを決定してよい。分類部214は、例えば、情報格納部202に格納されている、給電対象のバッテリ残量情報及び枯渇可否情報の少なくともいずれかに基づいて、給電装置100による無線給電を他の給電対象に切り替えた後に給電対象が属するグループを決定してよい。
【0127】
優先度決定部216は、給電候補対象としての優先度を示す候補対象優先度を決定してよい。優先度決定部216は、例えば、給電候補対象の候補対象優先度を決定してよい。優先度決定部216は、例えば、分類部214によって同一のグループに分類された複数の給電候補対象間における給電候補対象の候補対象優先度を決定してよい。
【0128】
優先度決定部216は、例えば、情報格納部202に格納されている複数の給電候補対象のそれぞれのバッテリ残量情報に基づいて、給電候補対象の候補対象優先度を決定してよい。優先度決定部216は、例えば、バッテリ残量情報によって示されるバッテリ残量のより少ない給電候補対象の候補対象優先度がより高くなるように、給電候補対象の候補対象優先度を決定してよい。
【0129】
優先度決定部216は、例えば、給電装置100による無線給電を給電対象から他の給電対象に切り替える場合に、給電装置100による無線給電を他の給電対象に切り替えた後の給電対象の給電候補対象としての候補対象優先度を決定してよい。優先度決定部216は、例えば、給電装置100による無線給電を他の給電対象に切り替えた後に給電対象が属すると分類部214によって決定されたグループ内の給電対象と給電候補対象との間おける給電対象の候補対象優先度を決定してよい。
【0130】
優先度決定部216は、例えば、情報格納部202に格納されている給電対象及び複数の給電候補対象のそれぞれのバッテリ残量情報に基づいて、給電装置100による無線給電を他の給電対象に切り替えた後の給電対象の候補対象優先度を決定してよい。優先度決定部216は、給電対象及び複数の給電候補対象をバッテリ残量の少ない順に並べ、候補対象優先度の高い順とバッテリ残量の少ない順とが一致するように、給電対象の候補対象優先度を決定してよい。
【0131】
選択部212は、給電対象を選択する場合に、情報格納部202に格納されている分類部214による分類結果に基づいて、複数の給電候補対象のうち、グループ優先度がより高いグループに分類部214によって分類された給電候補対象の中から給電対象を選択してよい。選択部212は、例えば、給電対象として、グループ優先度がより高いグループに分類部214によって分類された複数の給電候補対象のうち、優先度決定部216によって決定された候補対象優先度がより高い給電候補対象を、より優先して選択してよい。
【0132】
選択部212は、給電装置100による無線給電を給電対象から他の給電対象に切り替える場合に、情報格納部202に格納されている分類部214による分類結果に基づいて、複数の給電候補対象のうち、グループ優先度がより高いグループに分類部214によって分類された給電候補対象の中から他の給電対象を選択してよい。選択部212は、例えば、他の給電対象として、グループ優先度がより高いグループに分類部214によって分類された複数の給電候補対象のうち、優先度決定部216によって決定された候補対象優先度がより高い給電候補対象を、より優先して選択してよい。
【0133】
制御部206は、例えば、給電対象のバッテリ残量が予め定められたバッテリ残量閾値より高くなるまで無線給電部120が給電対象に無線給電するように給電装置100を制御してよい。バッテリ残量閾値は、例えば、分類部214が複数の給電候補対象を分類するグループのバッテリ残量の範囲に対応してよい。例えば、分類部214が複数の給電候補対象を0%≦バッテリ残量<50%のグループ及び50%≦バッテリ残量<99%のグループの2つのグループに分類する場合、バッテリ残量閾値は、50%であってよい。
【0134】
制御部206は、例えば、検出対象が無線給電部120と給電対象との間で停止すると判定部210が判定した場合、又は、検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置する状態が継続すると判定部210が判定した場合に、給電装置100を制御してよい。制御部206は、例えば、給電装置100による無線給電を給電対象から他の給電対象に切り替えるように給電装置100を制御してよい。制御部206は、例えば、給電装置100による無線給電を給電対象から他の給電候補対象として複数の給電候補対象の中から選択部212によって選択された給電候補対象に切り替えるように給電装置100を制御してよい。制御部206は、給電装置100が有する通知部が検出対象に対して警報を通知するように、給電装置100を制御してもよい。この場合、通知部は、例えば、音声を出力することによって、検出対象に対して警報を通知してよい。通知部は、給電装置100の有する表示部に警報を表示することによって、検出対象に対して警報を通知してもよい。
【0135】
制御部206は、例えば、検出対象が無線給電部120と給電対象との間を通過すると判定部210が判定した場合に、検出対象が無線給電部120と給電対象との間を通過するまで、給電装置100による無線給電を中断するように給電装置100を制御してよい。制御部206は、例えば、判定部210によって予測された通過時刻が経過するまで、給電装置100による無線給電を中断するように給電装置100を制御してよい。制御部206は、検出対象が無線給電部120と給電対象との間を通過したことに応じて、給電装置100による給電対象への無線給電を再開するように給電装置100を制御してよい。
【0136】
制御部206は、検出対象が無線給電部120と給電対象との間を通過すると判定部210が判定した場合に、検出対象が無線給電部120と給電対象との間を通過するまで、無線給電部120が出力する電磁波の出力パワーを予め定められた抑制出力パワーにまで抑制するように給電装置100を制御してもよい。制御部206は、例えば、判定部210によって予測された通過時刻が経過するまで、無線給電部120が出力する電磁波の出力パワーを抑制出力パワーにまで抑制するように給電装置100を制御してよい。制御部206は、検出対象が無線給電部120と給電対象との間を通過したことに応じて、無線給電部120が出力する電磁波の出力パワーを元の抑制前の出力パワーに戻してよい。
【0137】
制御部206は、検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置する状態が継続しないと判定部210が判定した場合に、検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置する状態が解消されるまで、給電装置100による無線給電を中断するように給電装置100を制御してもよい。制御部206は、例えば、判定部210によって予測された解消時刻が経過するまで、給電装置100による無線給電を中断するように給電装置100を制御してよい。制御部206は、検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置する状態が解消されたことに応じて、給電装置100による給電対象への無線給電を再開するように給電装置100を制御してよい。
【0138】
制御部206は、検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置する状態が継続しないと判定部210が判定した場合に、検出対象が無線給電部120と給電対象との間を通過するまで、無線給電部120が出力する電磁波の出力パワーを抑制出力パワーにまで抑制するように給電装置100を制御してよい。制御部206は、例えば、判定部210によって予測された解消時刻が経過するまで、無線給電部120が出力する電磁波の出力パワーを抑制出力パワーにまで抑制するように給電装置100を制御してよい。制御部206は、検出対象が無線給電部120と給電対象との間に位置する状態が解消されたことに応じて、無線給電部120が出力する電磁波の出力パワーを元の抑制前の出力パワーに戻してよい。
【0139】
学習データ格納部218は、学習データを格納してよい。学習データは、例えば、検出対象を含む撮像画像と、検出対象を識別する検出対象識別情報と、撮像画像に含まれる検出対象の領域を示す検出対象領域情報とを含んでよい。
【0140】
学習データは、撮像画像が撮像された撮像エリアのタイプを示す撮像エリアタイプ情報をさらに含んでよい。撮像エリアのタイプは、例えば、オフィスであってよい。撮像エリアのタイプは、例えば、工場であってよい。撮像エリアのタイプは、屋外であってもよい。
【0141】
例えば、検出対象が人であり、且つ、撮像エリアのタイプがオフィスである学習データである場合、学習データに含まれる撮像画像は、スーツ姿の人等のオフィス内の服装をした人、及び、机やパソコン等のオフィスに存在する傾向にある物体を撮像した撮像画像であってよい。また、例えば、検出対象が人であり、且つ、撮像エリアのタイプが工場である学習データである場合、学習データに含まれる撮像画像は、作業着姿の人等の工場内の服装をした人、及び、ロボットや配管等の工場に存在する傾向にある物体を撮像した撮像画像であってよい。
【0142】
学習データは、例えば、情報処理装置200のユーザによって、学習データ格納部218に登録されてよい。学習データは、例えば、情報処理装置200が備える入力部が情報処理装置200のユーザによる学習データの入力を受け付けることによって、学習データ格納部218に登録されてよい。学習データは、情報受信部204が情報処理装置200のユーザの所有する通信端末から学習データを受信することによって、学習データ格納部218に登録されてもよい。
【0143】
モデル生成部220は、撮像画像から検出対象を検出するモデルを機械学習により生成してよい。モデル生成部220は、例えば、YOLOv5等のようなオープンソースを用いて、撮像画像から検出対象を検出するモデルを機械学習により生成してよい。モデル生成部220は、生成したモデルをモデル格納部222に格納してよい。
【0144】
モデル生成部220は、例えば、学習データ格納部218に格納されている複数の学習データを教師データとして用いて、撮像画像から検出対象を検出するモデルを機械学習により生成してよい。モデル生成部220は、学習データに含まれる撮像エリアタイプ情報によって示される、撮像画像が撮像された撮像エリアのタイプ毎に、撮像画像から当該検出対象を検出するモデルを機械学習により生成してよい。
【0145】
モデル取得部224は、撮像画像から検出対象を検出するモデルを取得してよい。モデル取得部224は、例えば、モデル生成部220と同様にして生成されたモデルを格納するモデル格納装置からモデルを取得してよい。モデル取得部224は、取得したモデルをモデル格納部222に格納してよい。
【0146】
モデル取得部224は、例えば、モデル格納装置が外部装置である場合、ネットワーク20を介してモデル格納装置にアクセスしてモデルを取得することによって、モデル格納装置からモデルを取得してよい。モデル取得部224は、情報処理装置200がモデル格納装置を搭載している場合、モデル格納装置からモデルを直接取得してもよい。
【0147】
検出部208は、例えば、モデル格納部222に格納されているモデルを用いて、撮像画像から検出対象を検出してよい。検出部208は、例えば、情報格納部202に格納されている給電装置100の設置エリアタイプ情報によって示される設置エリアのタイプと一致する撮像エリアのタイプのモデルを用いて、撮像画像から検出対象を検出してよい。
【0148】
図3は、給電候補対象を分類するグループの一例を概略的に示す。
図3では、グループ優先度がグループA、グループB、グループC、グループD、グループE、グループF、グループG、及びグループHの順に高いものとする。
【0149】
分類部214は、電力の枯渇が容認されておらず、且つ、0%≦バッテリ残量<25%の給電候補対象をグループAに分類してよい。分類部214は、電力の枯渇が容認されており、且つ、0%≦バッテリ残量<25%の給電候補対象をグループBに分類してよい。分類部214は、電力の枯渇が容認されておらず、且つ、25%≦バッテリ残量<50%の給電候補対象をグループCに分類してよい。分類部214は、電力の枯渇が容認されており、且つ、25%≦バッテリ残量<50%の給電候補対象をグループDに分類してよい。分類部214は、電力の枯渇が容認されておらず、且つ、50%≦バッテリ残量<75%の給電候補対象をグループEに分類してよい。分類部214は、電力の枯渇が容認されており、且つ、50%≦バッテリ残量<75%の給電候補対象をグループFに分類してよい。分類部214は、電力の枯渇が容認されておらず、且つ、75%≦バッテリ残量<99%の給電候補対象をグループGに分類してよい。分類部214は、電力の枯渇が容認されており、且つ、75%≦バッテリ残量<99%の給電候補対象をグループHに分類してよい。
【0150】
図4は、情報処理装置200に格納されているモデルの一例を概略的に示す。
図4では、情報処理装置200が、撮像画像が撮像された撮像エリアのタイプ毎にモデルを格納している場合の一例を主に説明する。
【0151】
モデル格納部222は、撮像エリアのタイプがオフィスであるモデルA、撮像エリアのタイプが工場であるモデルB、及び撮像エリアのタイプが屋外であるモデルCを格納してよい。検出部208は、例えば、情報格納部202に格納されている給電装置100の設置エリアタイプ情報によって示される設置エリアのタイプがオフィスである場合、モデル格納部222に格納されているモデルAを用いて撮像画像から検出対象を検出してよい。検出部208は、例えば、情報格納部202に格納されている給電装置100の設置エリアタイプ情報によって示される設置エリアのタイプが工場である場合、モデル格納部222に格納されているモデルBを用いて撮像画像から検出対象を検出してよい。検出部208は、例えば、情報格納部202に格納されている給電装置100の設置エリアタイプ情報によって示される設置エリアのタイプが屋外である場合、モデル格納部222に格納されているモデルCを用いて撮像画像から検出対象を検出してよい。
【0152】
図5は、情報処理装置200の処理の流れの一例を説明するための説明図である。
図5では、給電装置100が給電対象に無線給電している状態を開始状態として説明する。
【0153】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102において、情報受信部204は、給電装置100から、給電装置100の給電対象の周囲を撮像した撮像画像を受信してよい。S104において、検出部208は、S102で情報受信部204が給受信した撮像画像から検出対象を検出してよい。検出部208が撮像画像から検出対象を検出した場合、S106に進んでよい。検出部208が撮像画像から検出対象を検出しない場合、S118に進んでよい。
【0154】
S106において、判定部210は、S104で検出部208が撮像画像から検出対象を検出した検出結果に基づいて、検出対象が給電装置100の無線給電部120と給電対象との間に移動するか否かを判定してよい。検出対象が給電装置100の無線給電部120と給電対象との間に移動すると判定部210が判定した場合、S108に進んでよい。検出対象が給電装置100の無線給電部120と給電対象との間に移動しないと判定部210が判定した場合、S118に進んでよい。
【0155】
S108において、判定部210は、S104で検出部208が撮像画像から検出対象を検出した検出結果に基づいて、検出対象が無線給電部120と給電対象との間で停止するか否かを判定してよい。検出対象が無線給電部120と給電対象との間で停止せず、検出対象が無線給電部120と給電対象との間を通過すると判定部210が判定した場合、S110に進んでよい。検出対象が無線給電部120と給電対象との間で停止すると判定部210が判定した場合、S120に進んでよい。
【0156】
S110において、制御部206は、給電装置100による無線給電を中断するように給電装置100を制御してよい。給電装置100は、情報処理装置200による制御に従って、給電装置100による給電対象への無線給電を中断してよい。
【0157】
S112において、情報受信部204は、給電装置100から、給電装置100の給電対象の周囲を撮像した撮像画像を受信してよい。S114において、判定部210は、検出部208がS112で情報受信部204が受信した撮像画像から検出対象を検出した検出結果に基づいて、検出対象が無線給電部120と給電対象との間を通過したか否かを判定してよい。検出対象が無線給電部120と給電対象との間を通過したと判定部210が判定した場合、S116に進んでよい。検出対象が無線給電部120と給電対象との間を通過していないと判定部210が判定した場合、S112に戻ってよい。
【0158】
S116において、制御部206は、S114で検出対象が無線給電部120と給電対象との間を通過したと判定部210が判定したことに応じて、給電装置100による無線給電を再開するように給電装置100を制御してよい。給電装置100は、情報処理装置200による制御に従って、給電装置100による給電対象への無線給電を再開してよい。
【0159】
S118において、判定部210は、情報受信部204が給電対象から受信した給電対象のバッテリ残量情報によって示される給電対象のバッテリ残量がバッテリ残量閾値より高いか否かを判定してよい。給電対象のバッテリ残量がバッテリ残量閾値より高いと判定部210が判定した場合、S120に進んでよい。給電対象のバッテリ残量がバッテリ残量閾値より低いと判定部210が判定した場合、S102に戻ってよい。
【0160】
S120において、制御部206は、S118で給電対象のバッテリ残量がバッテリ残量閾値より高いと判定部210が判定した場合、又は、S108で検出対象が無線給電部120と給電対象との間で停止すると判定部210が判定した場合に、給電装置100による無線給電を給電対象から選択部212によって選択された他の給電対象に切り替えるように給電装置100を制御してよい。給電装置100は、情報処理装置200による制御に従って、給電対象への無線給電を終了し、給電対象への無線給電を開始することによって、給電装置100による無線給電を給電対象から他の給電対象に切り替えてよい。その後、給電装置100による無線給電を給電対象から他の給電対象に切り替えるまでの情報処理装置200の処理が終了してよい。
【0161】
図6は、情報処理装置200として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、上記実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0162】
一実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されてよい。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ1226、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されてよい。DVDドライブ1226は、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボード1242のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されてよい。
【0163】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御してよい。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにしてよい。
【0164】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信してよい。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納してよい。DVDドライブ1226は、プログラム又はデータをDVD-ROM1227等から読み取り、記憶装置1224に提供してよい。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込んでよい。
【0165】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納してよい。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0166】
プログラムは、DVD-ROM1227又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供されてよい。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行されてよい。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらしてよい。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0167】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM1227、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込んでよい。
【0168】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ1226(DVD-ROM1227)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0169】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックしてよい。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0170】
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供してよい。
【0171】
一実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0172】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0173】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0174】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含んでよい。
【0175】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0176】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0177】
10 システム、20 ネットワーク、30 給電対象、40 給電候補対象、50 給電候補対象、60 検出対象、100 給電装置、120 無線給電部、140 撮像部、200 情報処理装置、202 情報格納部、204 情報受信部、205 撮像部、206 制御部、208 検出部、210 判定部、212 選択部、214 分類部、216 優先度決定部、218 学習データ格納部、220 モデル生成部、222 モデル格納部、224 モデル取得部、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1226 DVDドライブ、1227 DVD-ROM、1230 ROM、1240 入出力チップ、1242 キーボード