(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027470
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】画像作成システム、画像作成プログラム及び、画像作成方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240222BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022130290
(22)【出願日】2022-08-17
(71)【出願人】
【識別番号】500565559
【氏名又は名称】日販テクシード株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(74)【代理人】
【識別番号】100224719
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 隆治
(72)【発明者】
【氏名】川久保 良隆
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
5L049CC18
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】
イベント毎に対応した画像を作成できる技術を提供することを課題とする。
【解決手段】
ぬりえの加工画像を作成する画像作成システムであって、前記画像作成システムは、受付手段、表示手段、及び記憶部を備え、前記記憶部は、イベントを一意に識別する情報であるイベント識別情報と、ぬりえに関する情報であるぬりえ情報と、を紐づけて格納し、前記受付手段は、ぬりえの加工画像を作成する為のアドレスへのアクセス要求を受け付け、更に前記イベント識別情報を受け付けて、前記表示手段は、前記イベント識別情報に対応するぬりえ情報に基づいて、ぬりえ画像を表示処理し、該ぬりえ画像に対して、ぬりえ画像の加工に係る入力を受け付けることによって、前記加工に係る入力に基づくぬりえの加工画像を表示処理する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ぬりえの加工画像を作成する画像作成システムであって、
前記画像作成システムは、受付手段、表示手段、及び記憶部を備え、
前記記憶部は、イベントを一意に識別する情報であるイベント識別情報と、ぬりえに関する情報であるぬりえ情報と、を紐づけて格納し、
前記受付手段は、ぬりえの加工画像を作成する為のアドレスへのアクセス要求を受け付け、更に前記イベント識別情報を受け付けて、
前記表示手段は、前記イベント識別情報に対応するぬりえ情報に基づいて、ぬりえ画像を表示処理し、
該ぬりえ画像に対して、ぬりえ画像の加工に係る入力を受け付けることによって、前記加工に係る入力に基づくぬりえの加工画像を表示処理する、画像作成システム。
【請求項2】
前記表示手段は、前記加工に係る入力として、前記ぬりえ画像に対して重畳されるマークの表示を要求する表示指示を受け付けると、前記マークを表示処理し、
前記表示指示を受け付ける度に、表示処理する前記マークの態様を変えて表示処理する、請求項1に記載の画像作成システム。
【請求項3】
前記表示手段は、前記アクセス要求を受け付けるとともに、アクセス要求を受け付けた際のアクセス日時を取得し、
イベント毎に紐づけられた前記アドレスへのアクセス可能期間、及び該アクセス日時に基づいて、アクセス可能な前記イベントのイベント識別情報に対応する前記ぬりえ画像を表示処理する、請求項1又は請求項2に記載の画像作成システム。
【請求項4】
前記画像作成システムは、登録手段、及び特定手段を更に備え、
前記受付手段は、ユーザの属性を示す属性情報の入力と、前記ぬりえ画像の選択入力と、を受け付け、
前記登録手段は、前記属性情報と紐づけて、前記加工に係る入力として受け付ける情報であるユーザ加工情報を記憶部に格納し、
前記特定手段は、格納された複数の前記ユーザ加工情報に基づいて、前記属性情報毎に最も入力頻度の高い前記情報を特定する、請求項1又は請求項2に記載の画像作成システム。
【請求項5】
前記画像作成システムは、ぬりえの加工を行うユーザが利用するユーザ端末、及びユーザ端末から受け付けるぬりえの加工画像を表示する出力部を備え、
前記記憶部は、前記イベント毎に、前記ぬりえの加工画像を前記出力部に表示させる為の表示指示を前記出力部へ送信可能な期間を示す投稿可能期間を格納し、
前記表示手段は、前記ユーザ端末から送信された該表示指示を受け付けて、前記ぬりえの加工画像を取得し、
前記アドレスに紐づくイベントの前記投稿可能期間、及び該表示指示を受け付けた日時に基づいて、前記ぬりえの加工画像を前記出力部に表示させる、請求項1又は請求項2に記載の画像作成システム。
【請求項6】
前記記憶部は、前記イベント識別情報に紐づけて、前記出力部を特定する端末特定情報を格納し、
前記表示手段は、更に前記端末特定情報に基づいて、前記ぬりえの加工画像を表示処理し、前記出力部に表示させる、請求項5に記載の画像作成装置。
【請求項7】
前記表示手段は、前記ユーザ端末から、前記表示指示を受け付けるとともに、更に前記ぬりえの加工画像を表示する時期を示す予約情報を受け付けて、前記予約情報に基づいて、前記ぬりえの加工画像を表示処理し、前記出力部に表示させる、請求項5に記載の画像作成システム。
【請求項8】
前記画像作成システムは、加工画像固有情報紐づけられた前記ぬりえの加工画像を、前記ユーザ端末の記憶部に格納する為の保存手段を更に備え、
前記加工画像固有情報は、作成されたぬりえの加工画像に付与される情報であって、
前記表示手段は、前記ユーザ端末から送信された、該記憶部に格納された前記ぬりえの加工画像を前記出力部へ表示する指示を受け付けると、前記加工画像固有情報が紐づいた前記ぬりえの加工画像を表示処理し、前記出力部に表示させる請求項5に記載の画像作成システム。
【請求項9】
ぬりえの加工画像を作成する画像作成プログラムであって、
前記画像作成プログラムは、コンピュータを、受付手段、表示手段、及び記憶部として機能させ、
前記記憶部は、イベントを一意に識別する情報であるイベント識別情報と、ぬりえに関する情報であるぬりえ情報と、を紐づけて格納し、
前記受付手段は、ぬりえの加工画像を作成する為のアドレスへのアクセス要求を受け付け、更に前記イベント識別情報を受け付けて、
前記表示手段は、イベント識別情報に対応するぬりえ情報に基づいて、ぬりえ画像を表示処理し、
該ぬりえ画像に対して、ぬりえ画像の加工に係る入力を受け付けることによって、前記加工に係る入力に基づくぬりえの加工画像を表示処理する、画像作成プログラム。
【請求項10】
ぬりえの加工画像を作成するコンピュータを用いた画像作成方法であって、
前記コンピュータが、
イベントを一意に識別する情報であるイベント識別情報と、ぬりえに関する情報であるぬりえ情報と、を紐づけて格納し、
ぬりえの加工画像を作成する為のアドレスへのアクセス要求を受け付け、更に前記イベント識別情報を受け付けて、
イベント識別情報に対応するぬりえ情報に基づいて、ぬりえ画像を表示処理し、
該ぬりえ画像に対して、ぬりえ画像の加工に係る入力を受け付けることによって、前記加工に係る入力に基づくぬりえの加工画像を表示処理する、画像作成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像作成システム、画像作成プログラム及び、画像作成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、文化施設や商業施設、地域イベントにおいて、子供や大人等がぬりえに色をぬったり、お絵描きをしたり等ファミリー向けの催し物が実施されている。そして近年では、紙に描いた絵を動かしながら画面上に表示するシステムが知られている(特許文献1、非特許文献1)。
【0003】
例えば、特許文献1には、手書きされた部分(対象)を有するカードを表示処置の撮像部で撮像し、上記対象に対応する対象画像を表示装置の表示部の上に所定の大きさで表示させ、当該対象画像と、支持台に設置されたジオラマ、イラスト又は画像とをハーフミラーで合成して表現するように構成されている。また、この表示システムは、カードに含まれる属性情報と、カードに手書きされた上記対象の所定の面積割合とに基づいて、その対象画像を表示部の上で動作させるように構成されていることが記載されている。
【0004】
また非特許文献1には、お絵かきした紙をスキャンすることによって、描いた絵がディスプレイ上に動いて表示されることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】「お絵かき水族館/Sketch Aquarium」、[令和4年7月25日検索]、インターネット<https://futurepark.teamlab.art/playinstallations/sketch_aquarium/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1や非特許文献1に記載のシステムは、あるイベントにおいて、お絵かきをした紙をスキャンして受け付ける。しかし、作成された絵を無条件に受け付けると、イベントの主旨にそぐわない絵が登録されてしまったり、絵に関する情報の集計ができないという問題があった。
【0008】
上記課題に鑑み、本発明は、イベント毎に対応した画像を作成できる技術を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、ぬりえの加工画像を作成する画像作成システムであって、前記画像作成システムは、受付手段、表示手段、及び記憶部を備え、前記記憶部は、イベントを一意に識別する情報であるイベント識別情報と、ぬりえに関する情報であるぬりえ情報と、を紐づけて格納し、前記受付手段は、ぬりえの加工画像を作成する為のアドレスへのアクセス要求を受け付け、更に前記イベント識別情報を受け付けて、前記表示手段は、前記イベント識別情報に対応するぬりえ情報に基づいて、ぬりえ画像を表示処理し、該ぬりえ画像に対して、ぬりえ画像の加工に係る入力を受け付けることによって、前記加工に係る入力に基づくぬりえの加工画像を表示処理する。
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は、ぬりえの加工画像を作成する画像作成プログラムであって、前記画像作成プログラムは、コンピュータを、受付手段、表示手段、及び記憶部として機能させ、前記記憶部は、イベントを一意に識別する情報であるイベント識別情報と、ぬりえに関する情報であるぬりえ情報と、を紐づけて格納し、前記受付手段は、ぬりえの加工画像を作成する為のアドレスへのアクセス要求を受け付け、更に前記イベント識別情報を受け付けて、前記表示手段は、イベント識別情報に対応するぬりえ情報に基づいて、ぬりえ画像を表示処理し、該ぬりえ画像に対して、ぬりえ画像の加工に係る入力を受け付けることによって、前記加工に係る入力に基づくぬりえの加工画像を表示処理する。
【0011】
上記課題を解決するために、本発明は、ぬりえの加工画像を作成するコンピュータを用いた画像作成方法であって、前記コンピュータが、イベントを一意に識別する情報であるイベント識別情報と、ぬりえに関する情報であるぬりえ情報と、を紐づけて格納し、ぬりえの加工画像を作成する為のアドレスへのアクセス要求を受け付け、更に前記イベント識別情報を受け付けて、イベント識別情報に対応するぬりえ情報に基づいて、ぬりえ画像を表示処理し、該ぬりえ画像に対して、ぬりえ画像の加工に係る入力を受け付けることによって、前記加工に係る入力に基づくぬりえの加工画像を表示処理する。
このような構成とすることで、イベント毎に対応するぬりえ画像を表示し、加工することができる。これにより、イベント毎に対応した画像を作成することができる。
【0012】
より好ましい形態では、前記表示手段は、前記加工に係る入力として、前記ぬりえ画像に対して重畳されるマークの表示を要求する表示指示を受け付けると、前記マークを表示処理し、前記表示指示を受け付ける度に、表示する前記マークの態様を変えて表示処理する。
このような構成とすることで、様々なマークをぬりえ画像に重畳することができる。これにより、子供が飽きることなくぬりえを楽しむことができる。
【0013】
より好ましい形態では、前記表示手段は、前記アクセス要求を受け付けるとともに、アクセス要求を受け付けた際のアクセス日時を取得し、イベント毎に紐づけられた前記アドレスへのアクセス可能期間、及び該アクセス日時に基づいて、アクセス可能な前記イベントのイベント識別情報に対応する前記ぬりえ画像を表示処理する。
このような構成とすることで、イベント毎のアクセスが可能な期間にのみ、そのイベントのぬりえを加工することができる。これにより、誤って別のイベントのアドレスにアクセスしてしまうことを防ぐことができ、より確実にイベント毎にぬりえ画像を管理することができる。
【0014】
より好ましい形態では、前記画像作成システムは、登録手段、及び特定手段を更に備え、前記受付手段は、ユーザの属性を示す属性情報の入力と、前記ぬりえ画像の選択入力と、を受け付け、前記登録手段は、前記属性情報と紐づけて、前記加工に係る入力として受け付ける情報であるユーザ加工情報を記憶部に格納し、前記特定手段は、格納された複数の前記ユーザ加工情報に基づいて、前記属性情報毎に最も入力頻度の高い前記情報を特定する。
このような構成とすることで、属性に応じてユーザがどのような加工を最も行っているかを分析することができる。
【0015】
より好ましい形態では、前記記憶部は、ユーザの属性を示す属性情報と紐づけて、前記マークに関する複数のグループを格納し、前記受付手段は、前記属性情報の入力を受け付け、前記表示手段は、前記属性情報に基づいて、前記グループに含まれる前記マークを表示処理する。
このような構成とすることで、ユーザの属性にあったマークを表示することができる。これにより、ユーザはより飽きることなくぬりえの加工を楽しむことができる。
【0016】
より好ましい形態では、前記画像作成システムは、ぬりえの加工を行うユーザが利用するユーザ端末、及びユーザ端末から受け付けるぬりえの加工画像を表示する出力部を備え、前記記憶部は、前記イベント毎に、前記ぬりえの加工画像を前記出力部に表示させる為の表示指示を前記出力部へ送信可能な期間を示す投稿可能期間を格納し、前記表示手段は、前記ユーザ端末から送信された該表示指示を受け付けて、前記ぬりえの加工画像を取得し、前記アドレスに紐づくイベントの前記投稿可能期間、及び該表示指示を受け付けた日時に基づいて、前記ぬりえの加工画像を前記出力部に表示させる。
このような構成とすることで、イベント毎に自身の描いた絵を別の出力部において表示することができる。これにより、イベント毎に適切なぬりえの加工画像を出力部において表示することができる。
【0017】
より好ましい形態では、前記記憶部は、前記イベント識別に紐づけて、前記出力部を特定する端末特定情報を格納し、前記表示手段は、更に前記端末特定情報に基づいて、前記ぬりえの加工画像を前記出力部に表示させる。
このような構成とすることで、特定の出力部に対してぬりえの加工画像を表示させることができる。これにより、間違った出力部にぬりえの加工画像が表示されるという問題をなくすことができる。
【0018】
より好ましい形態では、前記表示手段は、前記ユーザ端末から、前記表示指示を受け付けるとともに、更に前記ぬりえの加工画像を表示する時期を示す予約情報を受け付けて、前記予約情報に基づいて、前記ぬりえの加工画像を前記出力部に表示させる。
このような構成とすることで、予約した日時に、ぬりえの加工画像が表示させることができる。これにより、自身の希望するタイミングに自身が作成したぬりえの加工画像を表示させることができる。
【0019】
より好ましい形態では、前記画像作成システムは、加工画像固有情報紐づけられた前記ぬりえの加工画像を、前記ユーザ端末の記憶部に格納する為の保存手段を更に備え、前記加工画像固有情報は、作成されたぬりえの加工画像に付与される情報であって、前記表示手段は、前記ユーザ端末から送信された、該記憶部に格納された前記ぬりえの加工画像を前記出力部へ表示する指示を受け付けると、前記加工画像固有情報が紐づいた前記ぬりえの加工画像を表示処理し、前記出力部に表示させる。
このような構成とすることで、ユーザが自身の端末にダウンロードしたぬりえの加工画像を端末装置に表示させることができる。これにより、ユーザが描いた様々なぬりえの加工画像が端末装置に表示され、ぬりえの加工をより楽しむことができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、イベント毎に対応した画像を作成できる技術を提供する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明における一実施形態に係るシステム構成図である。
【
図2】本発明における一実施形態に係るハードウェア構成図である。
【
図3】本発明における一実施形態に係る機能ブロック図である。
【
図4】本発明におけるシステムのデータベースの一例である。
【
図5】本発明における処理フローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。図面には好ましい実施形態が示されている。しかし、多くの異なる形態で実施されることが可能であり、本明細書に記載される実施形態に限定されない。
【0023】
例えば、本実施形態では画像作成システムの構成、動作等について説明するが、同様の構成の方法、装置、コンピュータプログラム等も、同様の作用効果を奏することができる。また、プログラムは、記録媒体に記憶させてもよい。この記録媒体を用いれば、例えばコンピュータにプログラムをインストールすることができ、これにより画像作成装置、画像作成システムを構成することができる。ここで、プログラムを記憶した記録媒体は、例えばCD-ROM等の非一過性の記録媒体であっても良い。
【0024】
本発明は、ぬりえの加工画像を作成することができる画像作成システムに関する。本発明では、商業施設や文化施設、公共施設等の地域のイベント毎に設定されたアドレスであって、イベント毎のチラシやポスターに印字されたQRコード(登録商標)を読み取る等して本発明に係るアプリのアドレスにログインすることによって、ぬりえの加工画像を作成することができる。本実施形態においてぬりえとは、色をぬって遊ぶ為の、輪郭だけが描いてある絵であり、ぬりえの加工とは、ぬりえに対して色を塗ること、又はマーク(例えばスタンプ、テキスト)を重畳させることである。一方、ぬりえの加工として、ぬりえの輪郭を変更してもよい。
【0025】
<システム構成>
図1は、一実施形態のシステムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、画像作成システム0は、画像作成装置1、ユーザ端末2、及び端末装置3を備える。
【0026】
本実施形態において、画像作成装置1、ユーザ端末2、及び端末装置3は、通信ネットワークNWを介して通信可能に構成されている。通信ネットワークNWは、本実施形態では、IP(Internet Protocol)ネットワークであるが、通信プロトコルの種類に制限はなく、更に、ネットワークの種類、規模にも制限はない。
【0027】
本実施形態において画像作成装置1は、ユーザ端末2から、ぬりえの加工画像を作成する為のアドレスへのアクセス要求を受け付けると、該アドレスに対応する画面(以下、加工画像作成画面)を表示処理し、ユーザ端末2に表示させる。画像作成装置1は、ユーザ端末2から、ぬりえ画像の加工に係る入力を受け付け、これに基づき、ぬりえの加工画像をユーザ端末2に表示させる。なお、本実施形態では、画像作成装置1は、ひとつのコンピュータを用いて構成されるが、複数のコンピュータを用いて構成することも可能である。
【0028】
本実施形態においてユーザ端末2は、画像作成装置1が表示処理した加工画像作成画面を表示し、ユーザからぬりえ画像の加工に係る入力を受け付ける。ユーザ端末2としては、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ、ウェアラブルデバイス等の一般的なコンピュータを利用することができる。
【0029】
本実施形態において端末装置3は、一般的なコンピュータ等の端末、及びディスプレイ等の出力部が有線又は無線で通信可能に構成され、端末がユーザ端末2又は画像作成装置1から受け付けたぬりえの加工画像を、端末が出力部に送信することで、該加工画像がディスプレイ上に表示される。一方、端末装置3は、ディスプレイのみで構成され、ディスプレイがぬりえの加工画像を受け付けることによって、該加工画像をディスプレイに表示させてもよい。また、端末としては、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ、ウェアラブルデバイス等の一般的なコンピュータを利用することができる。
【0030】
なお本実施形態では、画像作成装置1が本発明における画像作成プラグラムをインストールすることによって、画像作成装置1が以下の処理を実行するが、ユーザ端末2が画像作成プログラムをインストールすることによって、画像作成装置1の行う処理の一部をユーザ端末2が実行しても良い。
【0031】
<ハードウェア構成>
図2は、本実施形態におけるハードウェア構成である。
図2(a)は、サーバ100(画像作成装置1)のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ100は、ハードウェア構成として、処理部101と、記憶部102と、通信部103と、を備える。
【0032】
処理部101は、CPU(Cental Processing Unit)等の1又は複数のプロセッサを含み、本発明に係る画像作成プログラム、OSやブラウザソフト、その他のアプリケーションを実行することで、サーバ100の動作処理全体を制御する。
【0033】
記憶部102は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等であって、本発明に係る画像作成プログラムを処理部101がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。処理部101が、記憶部102に記憶されている画像作成プログラム等に基づき、処理を実行することによって、後述する機能構成が実現される。
【0034】
通信部103は、通信ネットワークNWとの通信制御を実行して、サーバ100を動作させる為に必要な入力や、動作結果に係る出力を行う。
【0035】
図2(b)は、端末9(ユーザ端末2、端末装置3の端末)のハードウェア構成の一例を示す図である。端末9も同様に、ハードウェア構成として、処理部91と、記憶部92と、通信部93と、入力部94と、出力部95と、を備える。
【0036】
端末9の処理部91は、CPU等の1以上のプロセッサを含み、端末9の動作処理全体を制御する。端末9の記憶部92は、HDD、ROM、RAM等であって、画像作成装置1を操作する為のアプリケーション等を記憶する。端末9の通信部93は、通信ネットワークNWとの通信を制御する。端末9の入力部94は、タッチパネル、マウス及びキーボード等であって、ユーザによる操作要求を処理部91に入力する。端末9の出力部95は、ディスプレイ等であって、処理部91の処理の結果等を表示する。なお、以下不明にならない範囲で、これら端末9のハードウェア構成は省略する。
【0037】
<システム機能構成>
図3は、本実施形態の画像作成装置1の機能構成を示す図である。本実施形態の画像作成装置1は、データベース10、受付手段11、登録手段12、保存手段13、特定手段14、及び表示手段15を備える。
【0038】
データベース10は、イベントに関する情報であるイベント情報、及びぬりえに関する情報であるぬりえ情報を格納する。
図4は、本実施形態におけるデータベース10のデータ構造の一例である。
図4(a)は、イベント情報のデータ構造の一例であり、イベント情報は、イベントを一意に特定可能なイベント識別情報(図示例では、イベントID)によって特定され、イベント識別情報に紐づけて、イベントのタイトル名、イベント期間、後述のぬりえ画像を一意に特定するぬりえ識別情報(図示例では、専用紙ID)、加工画像作成画面のアドレスへアクセス可能な期間を示すアクセス可能期間、端末装置3にぬりえの加工画像の表示指示を送信可能な期間を示す投稿可能期間情報、及びぬりえの加工画像を表示する端末装置3を特定する為の端末特定情報を含む。なお、本実施形態において端末特定情報は、イベント施設毎に設置された端末装置3を特定する情報であるが、端末装置3を設置するイベント施設を特定する情報であってもよい。
【0039】
図4(b)は、ぬりえ情報のデータ構造の一例であり、ぬりえ情報は、ぬりえ識別情報によって特定され、ぬりえ識別情報に紐づけて、ぬりえ名、ぬりえ画像を含むぬりえ画像ファイル、及びぬりえ画像の動きの種類を示す画像動き情報を含む。なお、画像動き情報は、ぬりえ情報に紐づけられなくてもよい。即ち、全てのぬりえ画像の動きが同じであってもよい。
【0040】
またデータベース10は、ぬりえに対して施される加工に係る情報である加工素材情報を格納する(不図示)。本実施形態において、データベース10は、加工素材情報として、ぬりえ画像に対して重畳されるマークに関するマーク情報、及びぬりえに対して重畳して塗られる色に関する色情報を、イベント識別情報に紐づけて格納する。また加工素材情報は、ぬりえ情報を含んでいてもよい。
【0041】
なお、本実施形態において加工素材情報は、イベント情報に紐付けて格納される。またイベント情報に加えて、又は代えて、ユーザの属性を示す後述の属性情報に紐づけて、加工素材情報を格納してもよい。具体的にデータベース10は、特定手段14によって作成されるマーク、色、及びぬりえ画像それぞれのグループを、属性情報に紐づけて格納する。なお、イベント識別情報及び属性情報に紐づかない加工素材情報(共通加工素材情報)を格納しても良い。即ちデータベース10は、表示手段15によってイベント情報等に関係なく表示され、共有で利用可能なマークや色に関する情報を格納してもよい。
【0042】
受付手段11は、加工画像作成画面のアドレスへのアクセス要求を受け付ける。本実施形態において受付手段11は、アクセス要求を受け付け、更にイベント識別情報を受け付ける。具体的に受付手段11は、イベント識別情報を含むURL(Uniform Resource Locator)を加工画像作成画面のアドレスへのアクセス要求として受け付ける。
【0043】
なお、本実施形態において受付手段11は、イベント識別情報を含むURLを受け付けるが、イベント識別情報を含まないURLを受け付けても良い。この場合受付手段11は、例えば、イベントに対してURLを紐づけて記憶したり、受け付けたURLに対応する加工画像作成画面を表示する為のhtml(Hyper Text Markup Language)を介して、イベント識別情報の入力やイベントの指定・選択を受け付ける。
【0044】
受付手段11は、ユーザの属性を示す属性情報の入力と、ぬりえ画像の選択入力と、を受け付ける。本実施形態において属性情報は、性別及び年齢を含む。なお、属性情報の入力は、テキスト入力であってもよく、選択入力であってもよい。
【0045】
登録手段12は、ユーザ端末2から受け付けたぬりえ画像の加工に係る情報であるユーザ加工情報をデータベース10に格納する。本実施形態において登録手段12は、属性情報に紐づけてユーザ加工情報を格納する。また更に登録手段12は、属性情報に加えて、又は代えてイベント識別情報に紐づけてユーザ加工情報を格納してもよい。ここで、ユーザ加工情報は、加工に係る入力として受け付けた情報であるが、詳細については後述する。
【0046】
保存手段13は、ぬりえの加工画像の登録指示を受け付けて、ユーザ端末2のデータベース(端末データベース)に加工画像を格納する。本実施形態において、保存手段13は、ぬりえの加工画像の登録指示を受け付けると、ぬりえの加工画像を格納し、作成されたぬりえの加工画像に付与される情報である加工画像固有情報、該ぬりえの加工画像の基となったぬりえ画像に紐づく画像動き情報、登録指示を入力したユーザを一意に特定するユーザ識別情報、及びイベント識別情報、を対応付けてデータベース10又はユーザ端末2のデータベース(不図示)に格納する。ここで、加工画像固有情報は、画像作成画面において作成されたぬりえの加工画像であることを示す情報であって、例えばダウンロードを行った画面(画像作成画面)のURL、及び/又はサーバ(画像作成装置1)のホストIPアドレス等を含む情報である。
【0047】
特定手段14は、データベース10に格納された複数のユーザ加工情報に基づいて、属性情報毎に使用頻度の高い色及び/又はマークを特定する。本実施形態において、特定手段14は、ユーザ加工情報として、使用色情報及び使用マーク情報を用いて、性別及び年齢毎に入力頻度の最も高い情報(色及びマーク)を特定する。具体的には、特定手段14は、性別及び年齢毎に使用色情報及び使用マーク情報を抽出し、抽出した使用色情報及び使用マーク情報のうち最も使用頻度(入力頻度)の高い色及びマークを特定する。
【0048】
また更に特定手段14は、複数のユーザ加工情報に基づいて、属性情報毎に、ユーザがぬりえ画像の加工に要した平均時間である加工平均時間を特定する。本実施形態において特定手段14は、ユーザ加工情報に含まれる加工開始日時及び加工終了日時に基づいて、性別及び/年齢毎に加工時間を特定し、複数の該加工時間を用いて、性別及び/年齢毎に加工平均時間を特定する。
【0049】
表示手段15は、加工素材情報に基づいて、ぬりえ画像、マーク、及び色を表示処理し、加工画像作成画面をユーザ端末2に表示させる。本実施形態において表示手段15は、加工素材情報、イベント識別情報、アクセス可能期間、及びアドレスへのアクセス日時に基づいて、ぬりえ画像、マーク、及び色を表示処理する。また、表示手段15は、イベント識別情報に加えて、又は代えて属性情報に基づいて、ぬりえ画像、マーク、及び色を表示処理してもよい。また更に表示手段15は、共通加工素材情報と、イベント毎に紐づいた加工素材情報と、予め属性情報毎に紐づいた加工素材情報と、特定手段14によって後から属性情報毎に紐づけられた加工素材情報と、の1又は複数に基づいて、ぬりえ画像、マーク、及び色を表示処理してもよい。
【0050】
また、表示手段15は、ぬりえ画像の加工に係る入力を受け付けて、該加工に係る入力に基づいてぬりえの加工画像を表示処理し、該加工画像をユーザ端末2に表示させる。加工画像作成画面の詳細は後述する。なおアクセス日時は、ユーザ端末2から受け付けることによって取得してもよく、ユーザ端末2からアクセス要求を受け付けた際の画像作成装置1が計測する日時から取得してもよい。
【0051】
またなお、本実施形態において表示手段15は、表示処理結果を含む種々の画面をユーザ端末2に送信することで、ユーザ端末2に種々の画面を表示させる。一方、表示手段15は、表示処理結果と、種々の画面を表示する指示と、をユーザ端末2に送信することで、ユーザ端末2に種々の画面を表示させてもよい。
【0052】
<処理フロー>
次いで、
図5~
図7を参照して、画像作成方法について説明する。
図5は、画像作成装置1を用いて画像作成を行う為の処理フローチャートである。以下のフローチャートは、あるイベントに参加するユーザが、QRコードを読み取る等して該イベントに紐づく加工画像作成画面にアクセスし、ぬりえの加工画像を格納するまでの処理を示す。
【0053】
<入力ステップ>
まずステップS11(以下、「ステップSXX」の「ステップ」を省略する)において、受付手段11は、ユーザ端末2から該イベントを特定するイベント識別情報を含むURLを受け付けることによって、該イベントに紐づく加工画像作成画面へのアクセス要求を受け付ける。そして、S12において表示手段15は、該加工画像作成画面を表示処理し、ユーザ端末2に表示させる。
【0054】
図6は、加工画像作成画面のうち、アクセス後に表示される画面の表示例である。
図6(a)は、アクセス後に表示される属性選択画面W1の表示例である。本実施形態において属性選択画面W1は、性別選択部W11及び年齢選択部W12を含む。受付手段11は、性別選択部W11及び年齢選択部W12において選択入力された性別及び年齢を受け付ける。
【0055】
図6(b)は、アクセス後に表示される画像選択画面W2の表示例である。本実施形態において、画像選択画面W2は、画像候補表示部W21、及び画像選択部W22を含む。本実施形態では、S11において受け付けたイベント識別情報に紐づくぬりえ情報のぬりえ画像が画像選択部W22において表示され、表示画像選択部W22において選択された画像が、画像候補表示部W21において表示される。そして、受付手段11が画像候補表示部W21において選択入力されたぬりえ画像を受け付けて、次のステップに進む。なお、S12において受け付けた性別及び/又は年齢に基づいて、画像選択部W22においてぬりえ画像が表示されてもよい。
【0056】
S13では表示手段15は、S12において受け付けたぬりえ画像を表示処理する。
図7は、加工画像作成画面のうち、ぬりえ画像を加工する画像加工画面の表示例である。
【0057】
図7(a)は、本実施形態における画像加工画面W3の表示例である。本実施形態において画像加工画面W3は、画像加工部W31、マーク表示部W32、及び色選択部W33を含む。また、
図7(b)は、
図7(a)の画面においてマーク表示部W32の選択入力を受け付けた場合の画像加工画面W3の表示例である。
【0058】
本実施形態において表示手段15は、S11において受け付けたイベント識別情報に紐づくマーク情報のマーク、及び色情報の色を表示処理し、それぞれをマーク選択部W34、及び色選択部W33に表示させる。また、表示手段15は、マークの表示を要求する表示指示としてマーク表示部W32の選択入力を受け付けるとマーク選択部W34を表示処理し、画像加工部W31に重ねるようにマーク選択部W34を表示させる。そして、表示手段15は、マーク選択部W34において表示させたマークの選択入力を受け付けると画像加工部W31及び該マークを表示処理し、マーク選択部W34に代えて画像加工部W31を表示させ、画像加工部W31に重畳して該マークを表示させる。
【0059】
本実施形態において、表示手段15は、マーク表示部W32の選択を受け付ける度に、マーク選択部W34において表示処理するマークの態様を変更して表示処理する。本実施形態において表示手段15は、マーク情報に含まれる複数のマークから一部を選択することによって、マークの態様を変更して表示処理する。
【0060】
具体的には例えば、表示手段15は、複数のマークからランダムに一部を選択して、該一部に含まれるマークを表示処理する。また表示手段15は、選択される一部の選択順序が事前に決められており、該順序に基づいて一部を選択して、該一部に含まれるマークを表示処理してもよい。ここで、より好ましい形態では、事前に決められた選択順序は、属性情報毎に決められた順序である。また表示手段15は、選択した一部に含まれるマークについて配置を変更して表示してもよい。また更に表示手段15は、マーク表示部W32の選択を受け付ける度に、イベント識別情報に紐づいたマーク、及びイベント識別情報に紐づかないマークを交互に表示処理してもよい。
【0061】
また、本実施形態において表示手段15は、表示指示としてマーク表示部W32の選択入力を受け付けて、表示処理するマークの態様を変更するが、表示指示としてマーク選択部W34において表示処理したマークの選択入力を受け付けて、マーク選択部W34において表示処理するマークの態様を変更してもよい。
【0062】
次いでS14において、表示手段15は、加工に係る入力として、加工素材情報に含まれる色選択部W33の色、及び/又はマーク選択部W34のマーク、の選択入力を受け付けて、該選択入力された色及び/又はマークを画像加工部W31に表示処理したぬりえの画像に重畳して、ぬりえの加工画像を表示処理する。より好ましい形態では表示手段15は、色及び/又はマークの選択入力を受け付けた順番に基づいて、色又はマークを重畳したぬりえの加工画像を表示処理する。
【0063】
そしてS15において登録手段12は、S11において受け付けたイベント識別情報と、S12において受け付けた性別及び/又は年齢と、に紐づけて、ぬりえの加工に係る情報であるユーザ加工情報をデータベース10に格納する。本実施形態において登録手段12は、ユーザ加工情報として、S12において受け付けたぬりえ画像、S14において選択入力(使用)された色を示す使用色情報、選択入力(使用)されたマークを示す使用マーク情報、画像加工画面W3を表示する為のアドレスへのアクセス要求を受け付けた日時を示す加工開始日時、及びS15において登録指示を受け付けた日時を示す加工終了日時を格納する。
【0064】
そして、以上S11~S15の処理の後、ユーザは、自身の作成したぬりえの加工画像の評価を確認することができる。
【0065】
本実施形態において表示手段15は、特定手段14が特定した属性情報毎の最も入力頻度の高い情報、及び/又は加工平均時間と、属性情報と、ユーザ加工情報と、に基づいて、ユーザが作成したぬりえの加工画像への評価に関する情報を表示する。具体的に表示手段15は、S12において受け付けた性別及び年齢に紐づく最も入力頻度の高い色及びマーク、並びにS14において受け付けたユーザ加工情報、の関連性の高さと、加工時間と、に基づいて、色、マーク、及び加工平均時間のそれぞれの指標毎に、ユーザが作成したぬりえの加工画像を点数化する。そして表示手段15は、評価に関する情報として該指標毎の軸を持つ図形を表示処理し、点数に応じて図形を変更して表示処理する。ここで、関連性の高さとは、色同士、マーク同士間の近さに応じて付与された点数であって、事前にデータベース10に格納されている。
【0066】
なお、本実施形態において表示手段15は、評価に関する情報として該指標毎の軸を持つ図形を表示処理するが、評価に関する情報として指標毎の点数を表示処理してもよい。また、表示手段15は、関連性の高さに基づいて、ぬりえの加工画像を点数化する。一方表示手段15は、最も入力頻度の高い色及びマークの入力回数の閾値毎に点数が格納されており、該閾値毎の点数、及びユーザ加工情報の入力回数に基づいて、ぬりえの加工画像を点数化してもよい。
【0067】
また、以上S11~S15の処理の後、ユーザは、イベント毎の加工画像作成画面において、作成されたぬりえの加工画像を端末装置3の表示領域において表示させることができる。
【0068】
表示手段15は、ユーザ端末2から、S11~S14において作成されたぬりえの加工画像を前記端末装置3に表示させる表示指示を受け付けるとともに、ぬりえの加工画像、及びぬりえの加工画像に紐づく画像動き情報を取得し、該画像動き情報、アドレスに紐づくイベントの投稿可能期間、及び表示指示を受け付けた日時に基づいて、端末装置3にぬりえの加工画像を表示させる表示指示を送信し、ぬりえの加工画像を動かして端末装置3に表示させる。
【0069】
具体的には、表示手段15は、ユーザ端末2から受け付けたぬりえの加工画像に紐づく画像動き情報、ユーザ端末2において表示させた加工画像作成画面に紐づくイベントの投稿可能期間、及び表示指示を受け付けた日時に基づいて、該日時が該イベントの投稿可能期間である場合に、取得したぬりえの加工画像を表示させる表示指示を端末装置3に送信し、画像動き情報に含まれる動きの種類に基づいてぬりえの加工画像を端末装置3に表示させる。
【0070】
より好ましい形態では、表示手段15は、ユーザ同士の関連性の高さの指標に基づいて、端末装置3においてぬりえの加工画像を隣り合わせて表示させる。具体的には、表示手段15は、ユーザ同士の関連性の高さの指標として、相互に友達登録をしているユーザ、及び/又は加工画像作成画面のアクセス時、又はアクセス後に入力された家族関係のユーザ、のユーザ識別情報が紐づいているか否かに基づいて、ユーザ識別情報が紐づいているユーザ同士のぬりえの加工画像を表示処理し、端末装置3において隣り合わせて表示させる。
【0071】
また、本実施形態において表示領域は背景を含んでおり、表示手段15は、取得したイベント識別情報に紐づいた背景を表示処理し、表示領域において該背景を表示させる。なお、本実施形態において、表示手段15は、イベント識別情報に紐づくぬりえの加工画像、及び又は背景を表示処理する。一方、表示手段15は、イベント識別情報に関係なく、全てのぬりえの加工画像を表示処理し、表示領域において表示させてもよい。また表示手段15は、イベント識別情報に紐づかない共通背景を表示処理し、表示領域において、イベント識別情報に関係なく共通背景を表示させてもよい。
【0072】
なお、本実施形態において表示手段15は、端末装置3にぬりえの加工画像を表示させる。一方、端末装置3にぬりえの加工画像が表示されず、保存手段13がぬりえの加工画像をユーザ端末2の端末データベースに格納してもよい。
【0073】
以上のように、ユーザが加工したぬりえ画像を端末装置3に送信することで、多くのユーザの描いた絵を共有することができる。また、投稿可能期間を設定することによって、イベント毎に適切な絵を表示することができる。
【0074】
更により好ましい形態では、ユーザは、イベントのチラシ等からQRコードを読み取り、該QRコードに紐づく画像作成画面においてぬりえの加工画像を作成する(S11~S15)。そして、ユーザは、該イベントを実施する施設に設置された端末装置3に、自身が作成したぬりえ画像を表示させ、自身は、チラシに記載されたイベント施設の場所に訪れることによって、作成したぬりえ画像を確認することができる。
【0075】
具体的に表示手段15は、イベント毎にぬりえの加工画像を表示させる端末装置3を特定する端末特定情報、及び/又はぬりえの加工画像を端末装置3に表示させる時期を示す予約情報に基づいて、ユーザ端末2から受け付けたぬりえの加工画像を表示処理し、端末装置3に表示させる。
【0076】
本実施形態において表示手段15は、表示指示を受け付けるとともに、ユーザ端末2からぬりえの加工画像、及びURLに紐づく端末特定情報を取得し、該ぬりえの加工画像を表示処理し、該端末特定情報に対応する端末装置3に該ぬりえの加工画像を送信することで、該端末装置3に該ぬりえの加工画像を表示させる。
【0077】
また表示手段15は、ユーザ端末2から端末特定情報に加えて、予約情報を取得し、該予約情報の示す時期に基づいて、該端末特定情報に対応する端末装置3に該ぬりえの加工画像を送信し、該端末装置3に該ぬりえの加工画像を表示させる。なお本実施形態において端末装置3は、表示手段15が予約情報の示す時期に基づいて送信したぬりえの加工画像を取得して、表示する。一方、端末装置3は、表示手段15から送信されたぬりえの加工画像を格納し、予約情報の示す時期に基づいて該ぬりえの加工画像を表示してもよい。
【0078】
以上の形態により、例えば、ホテル等の宿泊施設において、近隣のイベントをチラシやポスターで広告することにより、宿泊施設に訪れた人をターゲットとしたイベント施設への集客効果を上げることができる。
【0079】
また更により好ましい形態では、ユーザは、自身のユーザ端末2の端末データベースに格納したぬりえ加工画像を、画像作成装置1にアップロードして、端末装置3において、該ぬりえの加工画像を表示させることができる。
【0080】
本実施形態において表示手段15は、ユーザ端末2から端末データベースに格納されたぬりえの加工画像のアップロード要求を受け付けると、画像動き情報、及びイベント識別情報に基づいて、加工画像固有情報が紐づいたぬりえ加工画像を表示処理し、端末装置3に表示させる。
【0081】
具体的に表示手段15は、ぬりえの加工画像のアップロード要求を受け付けると、該ぬりえの加工画像に加工画像固有情報が紐づいているか否かを判断する。そして、加工画像固有情報が紐づいている場合には、作成されたぬりえの加工画像であると判断し、該ぬりえの加工画像に紐づく画像動き情報の動きの種類に基づいて、ぬりえの加工画像を端末装置3に表示させる。
【0082】
また表示手段15は、該ぬりえの加工画像に加工画像固有情報が紐づいているか否かを判断し、更に該ぬりえの加工画像に紐づくイベント識別情報の投稿可能期間と、アップロード要求を受け付けた日時と、に基づいて、ぬりえの加工画像を端末装置3に表示させる。なお、加工画像固有情報が紐づいていない場合には、画像作成装置1は、アップロードできないことを示す通知をユーザ端末2に送信する。
【0083】
なお、本実施形態において、表示手段15は、ぬりえの加工画像のアップロード要求を受け付けると、該ぬりえの加工画像に加工画像固有情報が紐づいているか否かを判断する。一方、表示手段15は、アップロード要求を受け付けると、ユーザ端末2に、加工画像固有情報に紐づいたぬりえの加工画像のみを表示するようにぬりえの加工画像を表示させ、選択されたぬりえ加工画像を端末装置3に表示させてもよい。
【0084】
なお、本実施形態において表示手段15は、ぬりえの加工画像を端末装置3に表示させる表示指示を受け付けるとともに、端末データベースに格納されたぬりえの加工画像を取得して、端末装置3に該加工画像を表示させる。一方、表示手段15は、該表示指示を受け付けると、事前に端末装置3の端末に格納されたぬりえの加工画像を取得して、端末装置3に該加工画像を表示させてもよい。
【0085】
なお、本実施形態において端末装置3は、ユーザ端末2から画像作成装置1を介してぬりえの加工画像を表示させる表示指示を受け付け、ぬりえの加工画像を取得して、該加工画像を表示する。一方、端末装置3は表示手段として、出力情報を受け取る出力制御部(不図示)及び出力部を備え、出力制御部がユーザ端末2から直接該表示指示を受け付け、ぬりえの加工画像を取得し、出力部に該表示指示を送信することで、該加工画像を出力部に表示させてもよい。
【0086】
以上の形態によって、ユーザは自身のユーザ端末にダウンロードしたぬりえの加工画像をイベント施設の端末装置に表示させることができる。これにより、好きなタイミングで作成した画像を表示させることができる。
【符号の説明】
【0087】
0 :画像作成システム
1 :画像作成装置
2 :ユーザ端末
3 :端末装置
100 :サーバ
101 :処理部
102 :記憶部
103 :通信部
91 :処理部
92 :記憶部
93 :通信部
94 :入力部
95 :出力部
10 :データベース
11 :受付手段
12 :登録手段
13 :保存手段
14 :特定手段
15 :表示手段
W1 :属性選択画面
W11 :性別選択部
W12 :年齢選択部
W2 :ぬりえ画像選択画面
W21 :ぬりえ候補表示部
W22 :ぬりえ画像選択部
W3 :ぬりえ画像選択画面
W31 :画像加工部
W32 :マーク表示部
W33 :色選択部
W34 :マーク選択部