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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027629
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】情報管理システムおよび情報管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240222BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022130575
(22)【出願日】2022-08-18
(71)【出願人】
【識別番号】518135412
【氏名又は名称】株式会社リクルート
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】渡部 純子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】同じユーザに割り当てられた、個人向けのサービスに関わるIDと、組織向けのサービスに関わるIDを連携し、情報の相互利用を実現する。
【解決手段】ユーザに割り当てられた、ユーザへの個人向けのサービスに関わる第1のIDに紐づけて、第1のユーザ情報を管理する第1管理手段と、ユーザに割り当てられた、ユーザが所属する組織向けのサービスに関わる第2のIDに紐づけて、第2のユーザ情報を管理する第2管理手段と、個人向けのサービスに係る第1のIDと組織向けのサービスに係る第2のIDを連携するID連携手段と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに割り当てられた、前記ユーザへの個人向けのサービスに関わる第1のIDに紐づけて、第1のユーザ情報を管理する第1管理手段と、
前記ユーザに割り当てられた、前記ユーザが所属する組織向けのサービスに関わる第2のIDに紐づけて、第2のユーザ情報を管理する第2管理手段と、
前記個人向けのサービスに係る第1のIDと前記組織向けのサービスに係る第2のIDを連携するID連携手段と、を備えた情報管理システム。
【請求項2】
前記ID連携手段は、
前記第1のIDに紐づけて前記第2のユーザ情報を提供する、請求項1に記載の情報管理システム。
【請求項3】
前記ID連携手段は、
前記第2のIDに紐づけて前記第1のユーザ情報を提供する、請求項1に記載の情報管理システム。
【請求項4】
前記第1のユーザ情報は前記ユーザの個人情報を含み、
前記第2のユーザ情報は、前記組織が管理する所属者の情報を含む、請求項1に記載の情報管理システム。
【請求項5】
前記ID連携手段は、
前記ユーザから、前記組織向けのサービスのうち、前記第2のIDに紐づけて前記第1のユーザ情報を提供するサービスの指定を受け付ける、請求項4に記載の情報管理システム。
【請求項6】
前記ID連携手段は、
前記ユーザから、前記第1のユーザ情報のうち、前記第2のIDに紐づけて提供する情報の指定を受け付ける、請求項4に記載の情報管理システム。
【請求項7】
前記ID連携手段は、
前記ユーザから、前記第2のユーザ情報のうち、前記第1のIDに紐づけて提供する情報の指定を受け付ける、請求項4に記載の情報管理システム。
【請求項8】
前記ID連携手段は、
前記第2のユーザ情報のうち、前記第1のIDに紐づけて提供する情報の指定を組織毎に受け付ける、請求項7に記載の情報管理システム。
【請求項9】
前記ID連携手段は、
前記第2のユーザ情報のうち、前記第1のIDに紐づけて提供する情報の指定をサービス毎に受け付ける、請求項7に記載の情報管理システム。
【請求項10】
プロセッサが、ユーザに割り当てられた、前記ユーザへの個人向けのサービスに関わる第1のIDに紐づけて、第1のユーザ情報を管理し、
プロセッサが、前記ユーザに割り当てられた、前記ユーザが所属する組織向けのサービスに関わる第2のIDに紐づけて、第2のユーザ情報を管理し、
プロセッサが、前記個人向けのサービスに係る第1のIDと前記組織向けのサービスに係る第2のIDを連携する情報管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報管理システムおよび情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年は、一人の人物が様々なサービスを利用するために複数のユーザIDを所持することが一般的になっている。各々のユーザIDには、サービスの内容に応じて様々な情報が紐づけて管理されており、これらの情報を異なるサービス間で相互利用することへの要望があった。
【0003】
例えば特許文献1には、サービス提供サーバに、異なるサービスにおける同じ利用者の識別情報を提供することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5365628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えばポイントサービスのような個人向けのサービスに関わるIDと、企業の従業員IDのような組織向けのサービスに関わるIDとを紐づけて管理し、それぞれのIDに紐づけられた情報を相互利用できるようにするサービスはなかった。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、同じユーザに割り当てられた、個人向けのサービスに関わるIDと、組織向けのサービスに関わるIDを連携し、情報の相互利用を実現することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る情報管理システムは、ユーザに割り当てられた、前記ユーザへの個人向けのサービスに関わる第1のIDに紐づけて、第1のユーザ情報を管理する第1管理手段と、前記ユーザに割り当てられた、前記ユーザが所属する組織向けのサービスに関わる第2のIDに紐づけて、第2のユーザ情報を管理する第2管理手段と、前記個人向けのサービスに係る第1のIDと前記組織向けのサービスに係る第2のIDを連携するID連携手段と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、同じユーザに割り当てられた、個人向けのサービスに関わるIDと、組織向けのサービスに関わるIDを連携し、情報の相互利用を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る情報管理システム1の構成を示す図。
図2】本発明の実施形態に係る個人向けサービス管理サーバ10の機能構成を示す図。
図3】本発明の実施形態に係る情報管理システム1の動作のフローチャート。
図4】本発明の実施形態に係る情報管理システム1のユーザ端末30に表示される案内画面を例示する図。
図5】本発明の実施形態に係る情報管理システム1の動作のフローチャート。
図6】本発明の実施形態に係る情報管理システム1のユーザ端末30に表示される案内画面を例示する図。
図7】本発明の実施形態に係る情報管理システム1のユーザ端末30に表示される会員専用ページを例示する図。
図8】本発明の実施形態に係る情報管理システム1のユーザ端末30に表示される設定画面を例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0011】
図1は、本実施形態に係る情報管理システム1の構成を示す図である。図1に示すように、情報管理システム1は、個人向けサービス管理サーバ(第1管理手段)10と、従業員管理サーバ(第2管理手段)20と、ユーザ端末30を含んでいる。個人向けサービス管理サーバ10と、従業員管理サーバ20と、ユーザ端末30は、通信ネットワークNを介して接続される。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0012】
個人向けサービス管理サーバ10は、例えば、ショッピングなどで付与されるポイントを管理する個人向けサービスを提供するサーバである。なお個人向けサービスはショッピングを管理するサービスに限らず、例えば決済サービスなどでもよく、サービスの種類は限定されない。個人向けサービスの会員であるユーザは、ユーザ端末30を介して専用アカウント(ユーザID、パスコード)を用いて専用サイトにログインすることにより、サービスを利用することができる。個人向けサービス管理サーバ10は、汎用的なコンピュータであり、1台のコンピュータで構成されていてもよいし、通信ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。
【0013】
個人向けサービス管理サーバ10は、制御装置(プロセッサ)11と、記憶装置12を備えている。制御装置11は、ハードウェアとして、CPU、ROMやRAM等のメモリ、入力インタフェース、出力インタフェース、通信インタフェース及びこれらを結ぶバス等を備えている。制御装置11は、CPUがROM等に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。記憶装置12は、ハードディスクドライブ等である。
【0014】
図2は、制御装置11のCPUがROM等に格納されたプログラムを実行することによって実現される機能モジュールを示すブロック図である。図2に示すように、機能モジュールには、ID連携処理部(ID連携手段)111が含まれる。
【0015】
記憶装置12には、会員管理テーブル121と、ID連携テーブル122が記憶されている。会員管理テーブル121には、個人向けサービスの会員に割り当てられたユーザID(第1のID)に紐づけて、会員の個人情報(第1のユーザ情報)やサービス利用情報等が記録されている。例えば、1レコードに、ユーザID、氏名、住所、メールアドレス、生年月日、勤務先、口座情報等の情報が含まれている。
【0016】
ID連携テーブル122には、ユーザIDと、ユーザIDに対応する個人と同一人物に割り当てられた他のIDとを紐づける情報が記憶されている。具体的には、例えば、1レコードに、ユーザID、(同一人物の)従業員ID(第2のID)が含まれている。なお、本実施形態では、個人向けサービスのユーザIDと、従業員管理サーバ20で管理する従業員IDの紐づけを行っているが、紐づけるIDはこれらに限らず、同一の個人に割り当てられた複数のIDを紐づけて情報の相互利用を実現することができる。例えば、ユーザIDに、さらに店舗の会員カードの会員IDを紐づけることにより、3種類のIDの元でそれぞれ管理されている情報を、他のIDに対しても紐づけるようにすることができる。
【0017】
従業員管理サーバ20は、企業等の従業員の情報(第2のユーザ情報)を管理するサーバである。第2のサービス提供サーバ30は、汎用的なコンピュータであり、1台のコンピュータで構成されていてもよいし、通信ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。
【0018】
従業員管理サーバ20は、制御装置21と、記憶装置22を備えている。制御装置21は、ハードウェアとして、CPU、ROMやRAM等のメモリ、入力インタフェース、出力インタフェース、通信インタフェース及びこれらを結ぶバス等を備えている。制御装置21は、CPUがROM等に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。記憶装置22は、ハードディスクドライブ等である。記憶装置22には、従業員に割り当てられた従業員IDに紐づけて、従業員に関する情報が記録されている。例えば、従業員IDに紐づけて、従業員が受けた各種検定試験や就職試験の成績なども記憶されている。
【0019】
ユーザ端末30は、個人向けサービス管理サーバ10が提供するサービスの会員が使用する携帯端末である。ユーザ端末30は、通信ネットワークNを介して個人向けサービス管理サーバ10や従業員管理サーバ20とのデータの授受が可能なあらゆる端末装置を利用することができる。例えば、タブレット端末やスマートフォン、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などであってもよい。ユーザ端末30は、プロセッサ31、各種操作ボタンやタッチパネルなどの入力装置32、液晶ディスプレイなどの表示装置33、通信ネットワークNに接続するための通信インタフェース34、ディスクドライブまたは半導体メモリ(ROM、RAMなど)などの記憶資源35を備えている。
【0020】
次に、本実施形態による同一人物に割り当てられている複数のIDの紐づけ処理について説明する。IDの紐づけは、従業員管理サーバ20側から、個人向けサービスで管理している情報(ユーザIDに紐づく情報)を従業員IDに紐づけるように依頼するパターンと、従業員管理サーバ20で管理している情報(従業員IDに紐づく情報)を個人向けサービスのユーザIDに紐づけるように依頼するパターンの2通りがある。
【0021】
(パターン1:ユーザIDに紐づく情報を企業に提供する)
パターン1は、企業が従業員に登録してほしい情報(例えば、給与振込先の口座情報)があり、その情報がユーザIDに紐づく情報に含まれている場合に、企業側に情報提供する場合である。図3のフローチャートを用いて具体的な手順を説明する。
【0022】
企業において従業員に登録してほしい情報がある場合、従業員管理サーバ20から、個人向けサービス管理サーバ10が提供するID連携サービスを利用して、従業員のユーザ端末30にユーザ情報登録依頼が送信される(ステップS101)。ユーザ情報登録依頼には、利用したいサービス(例えば、「給与振込サービス」)、対象従業員の従業員ID、提供を依頼する情報(例えば「口座情報」)が含まれる。
【0023】
対象従業員のユーザ端末30には、図4に示すような案内画面が表示される(ステップS102)。図4に示すように、案内画面には、個人向けサービス管理サーバ10が提供するID連携サービスへのユーザ登録またはログインへ誘導するリンク等が表示される。また、指定のサービス(例えば、「給与振込サービス」)を利用する際の注意事項等が表示される。
【0024】
対象従業員は、個人向けサービス管理サーバ10が提供する個人向けサービスへのユーザ登録をすでに行っている場合には(ステップS103:YES)、リンクが表示されているログイン画面へ移行し、自身のアカウントを用いてログインする(ステップS104)。一方、個人向けサービスのユーザ登録を行っていない場合には(ステップS103:NO)、画面の案内に従って新規登録を行う画面へ移行し、新規のユーザ登録を行う(ステップS105)。新規のユーザ登録を行う場合には、氏名、住所、メールアドレス、生年月日、勤務先、口座情報等の必要情報を併せて登録する。
【0025】
対象従業員がログインまたはユーザ登録を行うと、個人向けサービス管理サーバ10のID連携処理部111において、個人向けサービスのユーザIDと従業員IDの紐づけが行われ、ID連携が完了する(ステップS106)。紐づけられたIDの情報は、ID連携テーブル122に登録される。
【0026】
ユーザIDと従業員IDの連携が完了すると、会員管理テーブル121に登録されている当該ユーザの情報が従業員IDに対しても紐づけられ、企業側は当該従業員についての情報(例えば、「口座情報」)を取得することができる。
【0027】
(パターン2:企業で保持している従業員情報をユーザIDに紐づける)
パターン2は、企業で保持している従業員情報(例えば、検定試験の成績)を、個人のユーザIDへ紐づける場合である。例えば、図5のフローチャートを用いて具体的な手順を説明する。
【0028】
企業で保持している従業員情報をユーザIDへ紐づける場合、従業員管理サーバ20から、個人向けサービス管理サーバ10が提供するID連携サービスを利用して、従業員のユーザ端末30に、従業員情報の連携依頼が送信される(ステップS201)。従業員情報の連携依頼には、対象従業員の従業員ID、連携する情報(例えば「検定試験の成績」)が含まれる。
【0029】
対象従業員のユーザ端末30には、図6に示すような案内画面が表示される(ステップS202)。図6に示すように、案内画面には、個人向けサービス管理サーバ10が提供するID連携サービス(従業員情報のユーザIDへの連携)へのユーザ登録またはログインへ誘導するリンク等が表示される。
【0030】
対象従業員は、個人向けサービス管理サーバ10が提供する個人向けサービスへのユーザ登録をすでに行っている場合には(ステップS203:YES)、リンクが表示されているログイン画面へ移行し、自身のアカウントを用いてログインする(ステップS204)。一方、個人向けサービスのユーザ登録を行っていない場合には(ステップS203:NO)、画面の案内に従って新規登録を行う画面へ移行し、新規のユーザ登録を行う(ステップS205)。新規のユーザ登録を行う場合には、氏名、住所、メールアドレス、生年月日、勤務先、口座情報等の必要情報を併せて登録する。
【0031】
対象従業員がログインまたはユーザ登録を行うと、個人向けサービス管理サーバ10のID連携処理部111において、個人向けサービスのユーザIDと従業員IDの紐づけが行われ、ID連携が完了する(ステップS206)。紐づけられたIDの情報は、ID連携テーブル122に登録される。
【0032】
ユーザIDと従業員IDの連携が完了すると、企業が保持している従業員情報(例えば、検定試験の成績)が、ユーザIDに対しても紐づけられ、ユーザ(従業員)は、個人向けサービスのアカウントを用いて当該従業員情報を取得することができる。
【0033】
(連携情報の利用)
個人向けサービスの会員であるユーザが専用サイトに自身のアカウントでログインすると、図7に示すような会員専用ページが表示される。図7に示すように、会員専用ページでは、各種情報(勤務先、口座情報)の設定のほか、アセスメント(各種検定試験や各種診断)の実施、アセスメント結果の参照などを行うことができる。例えば、ユーザが画面上で「アセスメント実施」を選択すると、図8に示すように、各種アセスメントを選択する画面に移行する。ユーザが実施したいアセスメントを選択すると、実際に試験や診断を受けることができる。
【0034】
また、会員専用ページでは、各種サービスとの連携設定のオンオフを設定することができる。例えば、「給与振込サービス」の連携をオンにすると、ID連携処理部111において、勤務先の企業の従業員IDに対し、給与振込先の口座情報を連携させることができる。上記のとおり、従業員IDへの口座情報の紐づけは、図3のフローチャートの手順で行うことができるが、このように、会員専用ページにて、ユーザ自身が設定することもできる。
【0035】
さらに、例えば「就職活動サービス」の連携をオンにすると、SPIやパーソナリティ診断の結果など企業が管理している従業員の情報を個人のユーザIDに連携させて、面接を受けている各企業に提供するように設定することができる。さらに、面接を受けている企業の中で、SPIやパーソナリティ診断の結果を提供する会社を選択することもできる。例えば、A社、B社、C社のうち、A社とB社にのみ情報を提供するように指定することができる。
【0036】
以上のように、本実施形態によれば、ユーザに割り当てられた、個人向けサービスのユーザIDと、同じユーザに割り当てられた従業員IDのような企業が管理するIDを、ユーザ自身の操作に基づいて紐づけ、それぞれのIDに紐づけられた情報を、他方のIDに対しても提供するようにした。これにより、ユーザ自身の設定により、当該ユーザに割り当てられた異なるIDを連携し、それぞれのIDに紐づけられた情報の相互利用を実現することができる。
【0037】
また、ユーザIDに紐づく情報を従業員IDに連携させる場合には、サービスの種類(給与振り込み等)を特定できるようにしたので、ユーザは、サービスの種類を特定して、企業側に個人情報を提供することができる。
【0038】
また、ユーザは、個人向けサービスの会員専用ページにおいて、従業員IDに対して連携させる情報やサービスを設定したり、逆に、企業が所持する情報(検定試験の成績等)をユーザIDに紐づけて、他の企業(組織)へも提供するように設定したりすることができるので、ユーザ自身の設定で、異なるIDに紐づけられた情報を他のIDに連携させることができる。
【0039】
なお、本実施形態では、IDの連携は個人向けサービス管理サーバ10のID連携処理部111において実行し、連携情報をID連携テーブル122に記憶するようにしているが、IDの連携は、個人向けサービス管理サーバ10とは別のサーバで実行し、管理するようにしてもよい。
【0040】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、又は並列に実行することができる。
【符号の説明】
【0041】
1…情報管理システム
10…個人向けサービス管理サーバ
11…制御装置
12…記憶装置
20…従業員管理サーバ
21…制御装置
22…記憶装置
30…ユーザ端末
31…プロセッサ
32…入力装置
33…表示装置
34…通信インタフェース
35…記憶資源
111…ID連携処理部
121…会員管理テーブル
122…ID連携テーブル
N…通信ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8