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特開2024-27633情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027633
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0242 20230101AFI20240222BHJP
【FI】
G06Q30/02 382
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022130580
(22)【出願日】2022-08-18
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 公開日 令和4年3月7日 ヤフー株式会社が、ZOOM(https://yjcorp.zoom.us/j/91489011572?pwd=cjUycjUyb2RKQURIV0J5MXozSHRGUT09)を通じて、トランスコスモス株式会社に公開した
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】成相 達也
(72)【発明者】
【氏名】香田 夏輝
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】より良質なサービスを提供することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、算出部と、提供部とを備える。算出部は、指定期間に指定場所を訪問したユーザのうち、指定場所に関連する対象に関するウェブ上の行動の結果として指定場所の訪問に至ったユーザの割合を算出する。提供部は、算出した割合に基づいてコンテンツを提供する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
指定期間に指定場所を訪問したユーザのうち、前記指定場所に関連する対象に関するウェブ上の行動の結果として前記指定場所の訪問に至ったユーザの割合を算出する算出部と、
算出した前記割合に基づいてコンテンツを提供する提供部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記提供部は、
前記指定場所を訪問したユーザに関するレポートを提供する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、
前記対象に関する広告の広告主に対して前記レポートを提供する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供部は、
前記割合が閾値以上である場合に、前記対象に関する広告コンテンツを、前記指定場所を訪問した前記ユーザへ提供する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提供部は、
前記指定場所を訪問した前記ユーザのうち、前記行動を行わずに前記指定場所の訪問に至ったユーザへ前記広告コンテンツを提供する
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記算出部は、
前記指定場所を訪問したユーザのうち、前記対象に関する第1行動と、当該第1行動を行った結果に基づく第2行動との結果として指定場所の訪問に至ったユーザの割合を算出する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1行動は、配信された広告をユーザが選択する行動であり、
前記第2行動は、選択した前記広告の遷移先における前記対象に関する行動である
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
指定期間に指定場所を訪問したユーザのうち、前記指定場所に関連する対象に関するウェブ上の行動の結果として前記指定場所の訪問に至ったユーザの割合を算出する算出工程と、
算出した前記割合に基づいてコンテンツを提供する提供工程と
を含む情報処理方法。
【請求項9】
指定期間に指定場所を訪問したユーザのうち、前記指定場所に関連する対象に関するウェブ上の行動の結果として前記指定場所の訪問に至ったユーザの割合を算出する算出手順と、
算出した前記割合に基づいてコンテンツを提供する提供手順と
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットを介して様々な広告コンテンツがユーザに配信されている。この種の技術において、過去に企業のサイトを訪問したユーザに対してかかる企業の広告を配信する、いわゆるリターゲッティングの技術が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-204507号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術において、より良質なサービスを提供する点で更なる改善の余地があった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、より良質なサービスを提供することができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、算出部と、提供部とを備える。前記算出部は、指定期間に指定場所を訪問したユーザのうち、前記指定場所に関連する対象に関するウェブ上の行動の結果として前記指定場所の訪問に至ったユーザの割合を算出する。前記提供部は、算出した前記割合に基づいてコンテンツを提供する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、より良質なサービスを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図4図4は、ユーザ情報の一例を示す図である。
図5図5は、広告主情報の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
図7図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理を示す図である。なお、図1では、実施形態に係る情報処理装置1を含む情報処理システムSの動作例を示している。
【0011】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、複数のユーザ端末100と、依頼元端末200とを含む。
【0012】
実施形態に係る情報処理システムSでは、指定期間に指定場所を訪問したユーザのうち、指定場所に関連する対象に関するウェブ上の行動の結果として指定場所の訪問に至ったユーザの割合を算出し、算出した割合に基づいてコンテンツ(レポートや広告コンテンツ)を配信する。
【0013】
具体的には、情報処理装置1は、まず、広告主である依頼ユーザから依頼元端末200を介して広告の配信に関する調査依頼を受け付ける(ステップS1)。
【0014】
つづいて、情報処理装置1は、ユーザの行動履歴を取得する(ステップS2)。行動履歴は、例えば、ユーザの位置情報の履歴や、位置情報に基づいて推定したユーザの訪問場所の履歴等を含む。また、行動履歴は、ユーザのウェブ上における行動の履歴を含む。
【0015】
つづいて、情報処理装置1は、指定期間に指定場所を訪問したユーザ(訪問ユーザ)を抽出する(ステップS3)。図1では、指定期間である8月1日に、指定場所である沖縄および北海道それぞれを訪問した訪問ユーザの数(抽出した訪問ユーザの数)を示している。なお、指定期間および指定場所は、例えば、ステップS1における調査依頼を通じて依頼ユーザによって指定される。
【0016】
つづいて、情報処理装置1は、訪問ユーザのうち、指定場所に関連する対象に関するウェブ上の行動の結果として指定場所の訪問に至ったユーザ(対象ユーザ)を抽出する(ステップS4)。具体的には、情報処理装置1は、旅行代理店である依頼ユーザが配信した広告コンテンツを介して指定場所に関する旅行商品を購入して指定場所を訪問(旅行)したユーザを対象ユーザとして抽出する。
【0017】
つづいて、情報処理装置1は、訪問ユーザのうち、対象ユーザの割合を算出する(ステップS5)。図1では、対象ユーザの割合である対象ユーザ率を算出した例を示している。
【0018】
つづいて、情報処理装置1は、算出した割合に基づいてコンテンツを生成する(ステップS6)。例えば、情報処理装置1は、算出した割合に関するレポートを生成し、調査依頼を受け付けた依頼ユーザへ提供する。
【0019】
これにより、依頼ユーザは、指定場所に関する広告コンテンツの効果(指定場所へ旅行したユーザのうち、どの程度の割合のユーザが広告コンテンツ経由で旅行をしたか)をレポートにより把握できる。
【0020】
また、情報処理装置1は、レポートに限らず、算出した割合に基づいて依頼ユーザが配信依頼した広告コンテンツの配信対象となるユーザを決定して広告コンテンツを配信してもよい。例えば、情報処理装置1は、対象ユーザ率が閾値以上の訪問場所(指定場所)を訪問した訪問ユーザに対して広告コンテンツを配信する。これは、対象ユーザ率が高い場合、対象ユーザ以外の訪問ユーザ(すなわち、旅行商品を購入せずに指定場所を訪問したユーザ)も対象ユーザと類似したユーザであると考えられる(今後旅行商品を購入する可能性が高い)ためである。
【0021】
これにより、広告コンテンツの配信対象となるユーザの拡張を容易、かつ、高精度に行うことができる。
【0022】
このように、実施形態に係る情報処理装置1によれば、対象ユーザ率に基づいてレポートや広告コンテンツを提供することで、ユーザや依頼ユーザに対してより良質なサービスを提供することができる。
【0023】
次に、図2を用いて、実施形態に係る情報処理システムSの構成例について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システムSの構成例を示すブロック図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、複数のユーザ端末100と、複数の依頼元端末200とがネットワークNに対して有線又は無線により接続される。ネットワークNは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等のネットワークである。
【0024】
情報処理装置1は、実施形態に係る情報処理方法を実行するサーバ装置である。情報処理装置1は、指定期間に指定場所を訪問したユーザのうち、指定場所に関連する対象に関するウェブ上の行動の結果として指定場所の訪問に至ったユーザの割合を算出し、算出した割合に基づいてコンテンツ(レポートや広告コンテンツ)を配信する。
【0025】
また、情報処理装置1は、複数のユーザ端末100および複数の依頼元端末200と連携し、複数のユーザ端末100および複数の依頼元端末200に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0026】
また、情報処理装置1は、複数のユーザ端末100および複数の依頼元端末200に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、情報処理装置1は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引(EC:Electronic Commerce)、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供してもよい。実際には、情報処理装置1は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
【0027】
ユーザ端末100は、ユーザが所持する端末装置である。ユーザ端末100は、スマートフォン、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PC等の任意のタイプの端末装置を用いることができる。ユーザ端末100は、情報処理装置1等へ各種情報を送信したり、情報処理装置1等から提供される情報を受信したりする。
【0028】
依頼元端末200は、広告の配信を依頼する依頼ユーザ(広告主)が所持する端末装置である。依頼元端末200は、スマートフォン、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PC等の任意のタイプの端末装置を用いることができる。依頼元端末200は、情報処理装置1等へ各種情報を送信したり、情報処理装置1等から提供される情報を受信したりする。
【0029】
次に、図3を参照して、情報処理装置1の構成例について説明する。
【0030】
図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示す図である。図3に示されるように、情報処理装置1は、通信部2と、制御部3と、記憶部4とを有する。制御部3は、取得部31と、抽出部32と、算出部33と、生成部34と、提供部35とを備える。記憶部4は、ユーザ情報41と、広告主情報42とを記憶する。
【0031】
通信部2は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部2は、有線または無線によりネットワーク網と接続される。
【0032】
制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPGPU(General Purpose Graphic Processing Unit)等の集積回路により実現されてもよい。
【0033】
記憶部4は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0034】
ユーザ情報41は、ユーザに関する情報である。図4は、ユーザ情報41の一例を示す図である。図4に示すように、ユーザ情報41は、「ユーザID」、「ユーザ情報」、「行動履歴」等の項目を含む。
【0035】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報である。「ユーザ情報」は、ユーザに関する情報である。「ユーザ情報」は、例えば、ユーザの属性に関する属性情報等を含む。属性情報は、サイコグラフィック属性や、デモグラフィック属性等を含む。行動情報は、「行動履歴」は、ユーザのネットワーク上における行動(検索行動や、ニュース記事の閲覧行動、購買行動、コメント投稿行動、評価投稿行動等)、位置情報、位置情報に基づいて推定したユーザの訪問履歴等である。
【0036】
次に、広告主情報42は、広告主に関する情報である。図5は、広告主情報42の一例を示す図である。図5に示すように、広告主情報42は、「広告主ID」、「広告情報」等の項目を含む。
【0037】
「広告主ID」は、広告主を識別する識別情報である。「広告情報」は、広告主が配信を依頼した広告の情報である。
【0038】
次に、情報処理装置1の制御部3の各機能(取得部31、抽出部32、算出部33、生成部34および提供部35)について説明する。
【0039】
取得部31は、各種情報を取得する。例えば、取得部31は、ユーザの行動履歴を取得する。行動履歴は、例えば、ユーザの位置情報や、ウェブ上における行動情報を取得する。
【0040】
抽出部32は、指定期間に指定場所を訪問した訪問ユーザを抽出する。具体的には、抽出部32は、取得部31が取得したユーザの位置情報に基づいてユーザが訪問した場所を推定し、推定した場所が指定場所である場合に、かかるユーザを訪問ユーザとして抽出する。なお、指定期間および指定場所は、例えば、上記した広告主である依頼ユーザによって指定される。また、指定期間および指定場所は、例えば、広告コンテンツの配信日を基準に予め設定された期間であってもよい。
【0041】
つづいて、抽出部32は、抽出した訪問ユーザのうち、指定場所に関連する対象に関するウェブ上の行動の結果として指定場所の訪問に至った対象ユーザを抽出する。指定場所に関連する対象は、例えば、依頼ユーザが配信した指定場所の旅行商品に関する広告コンテンツや、指定場所の旅行商品に関する販売サイト等である。
【0042】
また、ウェブ上の行動は、例えば、広告コンテンツを選択する行動(第1行動の一例)と、選択した広告コンテンツの遷移先における対象に関する行動(第2行動の一例)である。対象に関する第2行動は、例えば、旅行商品の購買行動である。
【0043】
つまり、抽出部32は、依頼ユーザが配信した広告コンテンツを介して旅行商品を購入して指定場所を旅行したユーザを対象ユーザとして抽出する。すなわち、抽出部32は、訪問したユーザのうち、対象に関する第1行動と、当該第1行動を行った結果に基づく第2行動との結果として指定場所の訪問に至ったユーザを対象ユーザとして抽出する。
【0044】
また、ウェブ上の行動は、例えば、指定場所の旅行商品を検索する行動(第1行動の他例)と、検索結果の中から旅行商品を販売するサイトを選択する行動(第2行動の他例)である。
【0045】
つまり、抽出部32は、ユーザが指定場所に関する旅行商品を検索し、検索結果の中から旅行商品を販売するサイトを選択したユーザを対象ユーザとして抽出する。すなわち、抽出部32は、訪問したユーザのうち、対象に関する第1行動と、当該第1行動を行った結果に基づく第2行動との結果として指定場所の訪問に至ったユーザを対象ユーザとして抽出する。
【0046】
算出部33は、抽出部32が抽出した訪問ユーザのうち、対象ユーザの割合を算出する。例えば、算出部33は、対象ユーザの数を訪問ユーザの数で除した対象ユーザ率を上記の割合として算出する。また、算出部33は、対象ユーザの数と、非対象ユーザの数(訪問ユーザから対象ユーザを減算した数)との比を上記割合として算出してもよい。
【0047】
なお、上記割合は、指定場所を訪問したすべての訪問ユーザに対する対象ユーザの割合であるが、例えば、ユーザの属性毎にかかる割合を算出してもよい。例えば、算出部33は、性別毎や、年齢毎、居住地毎に上記した割合を算出してもよい。
【0048】
生成部34は、算出した割合に基づいてコンテンツを生成する。例えば、生成部34は、算出した割合に関するレポートを生成し、調査依頼を受け付けた依頼ユーザへかかるレポートを提供する。
【0049】
また、生成部34は、レポートに限らず、算出した割合に基づいて決定した配信対象のユーザへ配信する広告コンテンツを生成する。例えば、生成部34は、対象ユーザ率が閾値以上の訪問場所(指定場所)を訪問した訪問ユーザに対して配信する広告コンテンツを生成する。これは、対象ユーザ率が高い場合、対象ユーザ以外の訪問ユーザ(すなわち、旅行商品を購入せずに指定場所を訪問したユーザ)も対象ユーザと類似したユーザであると考えられる(今後旅行商品を購入する可能性が高い)ためである。
【0050】
また、生成部34は、上記した広告コンテンツの配信対象のうち、対象ユーザを除いたユーザを広告コンテンツの配信対象として確定してもよい。つまり、生成部34は、訪問ユーザのうち、指定場所に関連する対象に関するウェブ上の行動を行わずに指定場所の訪問に至ったユーザを広告コンテンツの配信対象として決定する。
【0051】
提供部35は、生成部34が生成したコンテンツを提供する。例えば、提供部35は、生成部34が生成したレポートを調査依頼を受け付けた依頼ユーザへ提供する。
【0052】
また、提供部35は、生成部34によって決定された配信対象に対して生成部34が生成した広告コンテンツを提供する。
【0053】
次に、図6を用いて、実施形態に係る情報処理装置1が実行する処理の処理手順について説明する。図6は、実施形態に係る情報処理装置1が実行する処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0054】
図6に示すように、制御部3は、まず、ユーザの行動履歴を取得する(ステップS101)。
【0055】
つづいて、制御部3は、行動履歴に基づいて、指定期間に指定場所を訪問した訪問ユーザを抽出する(ステップS102)。
【0056】
つづいて、制御部3は、訪問ユーザのうち、指定場所に関連する対象に関するウェブ上の行動の結果として指定場所の訪問に至った対象ユーザを抽出する(ステップS103)。
【0057】
つづいて、制御部3は、訪問ユーザに対する対象ユーザの割合を算出する(ステップS104)。
【0058】
つづいて、制御部3は、算出した割合に基づいてコンテンツを生成する(ステップS105)。
【0059】
つづいて、制御部3は、生成したコンテンツをユーザや広告主へ提供し(ステップS106)、処理を終了する。
【0060】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0061】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0062】
例えば、図3に示した記憶部4の一部又は全部は、各装置によって保持されるのではなく、ストレージサーバ等に保持されてもよい。この場合、各装置は、ストレージサーバにアクセスすることで、各種情報を取得する。
【0063】
〔ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば図7に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図7は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0064】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一時的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0065】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0066】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0067】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0068】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0069】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部3の機能を実現する。
【0070】
〔効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、算出部33と、提供部35とを備える。算出部33は、指定期間に指定場所を訪問したユーザのうち、指定場所に関連する対象に関するウェブ上の行動の結果として指定場所の訪問に至ったユーザの割合を算出する。提供部35は、算出した割合に基づいてコンテンツを提供する。このような構成により、より良質なサービスを提供することができる。
【0071】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0072】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0073】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0074】
また、上述してきた実施形態に記載した各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0075】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部3は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0076】
1 情報処理装置
2 通信部
3 制御部
4 記憶部
31 取得部
32 抽出部
33 算出部
34 生成部
35 提供部
41 ユーザ情報
42 広告主情報
100 ユーザ端末
200 依頼元端末
S 情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7