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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027663
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】排水栓装置
(51)【国際特許分類】
   E03C 1/22 20060101AFI20240222BHJP
   E03C 1/23 20060101ALI20240222BHJP
   A47K 1/14 20060101ALI20240222BHJP
   F16K 31/46 20060101ALI20240222BHJP
   F16K 31/524 20060101ALI20240222BHJP
【FI】
E03C1/22 C
E03C1/23 Z
A47K1/14 B
F16K31/46 C
F16K31/524 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022130633
(22)【出願日】2022-08-18
(71)【出願人】
【識別番号】000157212
【氏名又は名称】丸一株式会社
(72)【発明者】
【氏名】阪井 健治
【テーマコード(参考)】
2D061
3H063
【Fターム(参考)】
2D061DA01
2D061DA02
2D061DA03
2D061DB03
2D061DE11
3H063AA01
3H063BB08
3H063BB36
3H063BB41
3H063DA08
3H063DB18
3H063EE02
3H063EE15
3H063GG06
(57)【要約】
【課題】
昇降部の進退動作を安定させること、及び昇降部とガイド部との間に塵芥が混入することによる部材の破損を防止可能な排水栓装置を提供する。
【解決手段】
槽体Bの底部に形成された排水口1から連続する排水流路を形成する排水部3と、昇降することで排水口1を開閉する栓蓋2と、栓蓋2を直接的又は間接的に昇降させる昇降部7と、昇降部7の動作を操作する操作部10と、排水部3と連通するガイド部6とを備え、昇降部7が操作部10の操作に基づいてガイド部6の内部を進退することで栓蓋2が昇降するように構成されている。又、昇降部7とガイド部6との間に、昇降部7の外側面とガイド部6の内側面との接触面積を小さくする空間部8を有している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
槽体の底部にあって、排水を流す排水口から連続する排水流路を形成する排水部と、
昇降することで前記排水口を開閉する栓蓋と、
前記栓蓋を直接的又は間接的に昇降させる昇降部と、
前記昇降部の動作を操作する操作部と、
前記排水部と連通するガイド部とを備え、
前記昇降部が前記操作部の操作に基づいて前記ガイド部内を進退することで前記栓蓋が昇降するように構成された排水栓装置であって、
前記昇降部と前記ガイド部との間に空間部を有し、前記昇降部の外側面と前記ガイド部の内側面との接触面積を小さくしたことを特徴とする排水栓装置。
【請求項2】
前記空間部は、
前記排水流路と連続することを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。
【請求項3】
前記昇降部の進退方向に直交する断面視において、前記昇降部の外側面と前記ガイド部の内側面は異なる形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水栓装置。
【請求項4】
前記昇降部又は前記ガイド部の少なくとも一方は、他方に向けて突出する突部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水栓装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗面ボウルやシンク、浴槽等の槽体に形成された排水口の開閉を行う排水栓装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載された排水栓装置は、排水口から連続する排水流路を形成する配管と、栓蓋を支持する昇降部(昇降部材)と、配管から分岐するガイド部と、昇降部に昇降動作を加える操作部とを備える。当該排水栓装置は、操作部に加えられた操作が伝達部を介して昇降部に伝達され、昇降部がガイド部内を進退することにより栓蓋が昇降し、排水口を開閉する構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-227098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記昇降部とガイド部は、昇降部の進退方向に対して直交する断面視において矩形を成しており、昇降部の外側面とガイド部の内側面は合致する形状となっている。従って、昇降部とガイド部との間に生じる摩擦によって、昇降部を進退させるにあたり大きな応力が必要となる。又、昇降部とガイド部との間に砂等の塵芥が混入すると、昇降部の進退動作が阻害されるとともに、昇降部が破損する恐れがある。
【0005】
本発明は上記問題に鑑み、昇降部とガイド部との間に生じる摩擦を低減し、昇降部の進退動作を安定させること、及び昇降部とガイド部との間に砂等の塵芥が噛み込む、所謂砂噛みを防止し、部材の破損を防止することが可能な排水栓装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の発明は、槽体の底部にあって、排水を流す排水口から連続する排水流路を形成する排水部と、
昇降することで前記排水口を開閉する栓蓋と、
前記栓蓋を直接的又は間接的に昇降させる昇降部と、
前記昇降部の動作を操作する操作部と、
前記排水部と連通するガイド部とを備え、
前記昇降部が前記操作部の操作に基づいて前記ガイド部内を進退することで前記栓蓋が昇降するように構成された排水栓装置であって、
前記昇降部と前記ガイド部との間に、前記昇降部の外側面と前記ガイド部の内側面との接触面積を小さくする空間部を有することを特徴とする排水栓装置である。
【0007】
第二の発明は、前記空間部は、
前記排水流路と連続することを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置である。
【0008】
第三の発明は、前記昇降部の進退方向に直交する断面視において、前記昇降部の外側面と前記ガイド部の内側面は異なる形状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水栓装置である。
【0009】
第四の発明は、前記昇降部又は前記ガイド部の少なくとも一方は、他方に向けて突出する突部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排水栓装置である。
【発明の効果】
【0010】
上記排水栓装置においては、昇降部とガイド部との間に空間部を有することにより、昇降部とガイド部との間に生じる摩擦を低減することができる。又、昇降部とガイド部との間に混入した塵芥を空間部に排出することによって、塵芥の噛み込による部材の破損を防止することが可能となる。
尚、上記「塵芥」とは砂や毛髪、洗剤による汚れ等のゴミ全般を指すものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第一実施形態に係る排水栓装置が排水口を閉口している状態を示す断面図である。
図2】第一実施形態に係る排水栓装置が排水口を開口している状態を示す断面図である。
図3図1の昇降部近傍を示す要部拡大図である。
図4】昇降部を示す(a)側面図、(b)斜視図である。
図5図3のA-A’断面図である。
図6】(a)図5における塵芥の流れを示す断面図、(b)図3における塵芥の流れを示す断面図である。
図7】第二実施形態に係る排水栓装置が排水口を閉口している状態を示す断面図である。
図8図7の昇降部近傍を示す要部拡大図である。
図9図8のB-B’面図である。
図10】その他の実施形態を示す断面図である。
図11】更にその他の実施形態に係る昇降部を示す(a)側面図、(b)斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。尚、以下に記載する説明は実施形態の理解を容易にするためのものであり、これによって発明が制限して理解されるものではない。
【0013】
[第一実施形態]
図1乃至図6に示す本発明は、槽体Bの底部にあって、排水を流す排水口1を開閉する排水栓装置であり、栓蓋2、排水部3、ガイド部6、昇降部7、操作部10を備え、ガイド部6と昇降部7との間に空間部8を有している。又、図5は昇降部7の進退方向に直交する断面視である。
【0014】
槽体Bは上方が開放された箱状の洗面ボウルであって、キャビネットに載置されている。槽体Bの底面及び側面には開口が形成されており、底面に形成された開口には排水部3が取り付けられることによって排水口1及び排水口1から連続する排水流路が形成されている。一方、槽体Bの側面に形成された開口には、槽体B内の水位が所定以上となった際に溢れ水を排出するオーバーフロー排水口が形成されている。
又、槽体Bの縁部には操作部10が取り付けられている。
【0015】
栓蓋2は蓋部21、軸部22、目皿23から成り、操作部10に加えられた操作に基づいて昇降することで排水口1を開閉する。
蓋部21は平面視円形状であって、外周には排水口1周縁と当接可能なパッキンが嵌着されている。
軸部22は蓋部21の裏面より下方へ向けて延設された金属製の軸であり、栓蓋2の上昇時には下端が昇降部7に支持される。
目皿23は排水流路の内径と略同一の外径を有する略円形状であり、網目状の捕集部によって排水中に混入する毛髪等を捕集する。
【0016】
排水部3は排水口部材4、継手部材5から成り、槽体Bに取り付けられることによって排水口1及び排水口1から連続する排水流路を形成する。又、継手部材5には排水部3と連通するガイド部6が形成されている。尚、排水部3は下流側において排水トラップ(図示せず)を介して床下配管と連続し、槽体Bから流入した排水を下流側へと排出する。
排水口部材4は上端に外向きの鍔部を有する中空且つ円筒状の管体であり、側面にはナットと螺合する雄螺子及び排水口部材4の内外を貫通する穴が形成されている。又、排水口部材4は外周にアダプター41が配置されており、当該アダプター41を介してナットと鍔部により槽体Bの底面に形成された開口周縁を挟持することによって槽体Bに取り付けられている。
アダプター41はオーバーフロー排水口とホースにより連結されており、排水口部材4に形成された穴を通じ、オーバーフロー排水口から排出された排水を排水口部材4へと合流させる。
継手部材5は断面視略T字状の管体であって、排水口1及び排水口部材4から連続する排水流路を形成する縦管部51と、縦管部51から分岐するガイド部6から成り、縦管部51の上端は排水口部材4の下端と連結しているとともに、縦管部51の下端は排水トラップと接続されている。
【0017】
ガイド部6は図1乃至図3に示すように、継手部材5の側面より外側に向けて略水平方向に突設されており、一端は継手部材5に形成された排水流路と連通し、他端はナットによって閉塞されている。又、ガイド部6の内部には昇降部7が進退可能に配置された収納部61が形成されている。
収納部61は昇降部7が進退可能な程度の幅を有し、上面部62、側面部63、下面部64から成る断面視略矩形状であって、後述するように、昇降部7との間に、昇降部7の外側面とガイド部6の内側面との接触面積を小さくする空間部8を有する。
【0018】
図3乃至図5に示すように、昇降部7は排水流路側の端部に傾斜部71が形成された側面視略台形状であって、ガイド部6の収納部61内を進退可能に配置されている。傾斜部71は昇降部7の上壁部72と下壁部74とを繋ぐように形成され、排水流路から離間する程高くなる勾配を有している。
又、昇降部7は自身の進退方向に直交する断面視において、上壁部72と側壁部73とが交差する角部と、側壁部73と下壁部74とが交差する角部に切り欠きが形成されており、略矩形状の収納部61の四隅との間に空間部8を形成する略八角形状となっている。
【0019】
空間部8は断面視においてガイド部6の四隅と昇降部7との間に形成された空間であり、その端部は継手部材5の縦管部51に形成された排水流路と連続するように、昇降部7の進退方向に延設されている。尚、本発明の排水栓装置は、ガイド部6と昇降部7との間に空間部8を有することによって、昇降部7の外側面とガイド部6の内側面との接触面積が空間部8を有さない場合よりも小さくなっている。これにより、ガイド部6と昇降部7との間に生じる摩擦が低減されるとともに、ガイド部6と昇降部7との間に混入した塵芥を排水流路へと排出することが可能となっている。
【0020】
伝達部9は樹脂製のアウターチューブと、アウターチューブ内に配置された金属製のインナーワイヤより成るレリースワイヤであって、一端が操作部10に接続されているとともに、他端が昇降部7に接続されている。当該伝達部9は操作部10の変位に伴いインナーワイヤがアウターチューブ内を摺動することによって操作部10へ加えられた操作を栓蓋2側へと伝達する。
【0021】
操作部10は槽体Bの縁部に対し、手動操作によって上下に変位可能に取り付けられており、伝達部9を介して昇降部7を進退させることが可能となっている。
【0022】
上記各部材から成る排水栓装置の動作及び作用について説明する。尚、図6は塵芥の流れを矢印にて示す断面図である。又、図6(b)においては、昇降部7を切断せず側面部73が視認できるように示している。
【0023】
図1に示すように、栓蓋2が下降している状態において、栓蓋2は蓋部21の外周に嵌着されたパッキンが排水口1の周縁と当接することによって、排水口1を閉口している。この時、図3に示すように、昇降部7はガイド部6内において、排水流路から離間する位置に後退しており、栓蓋2は自重により下降している。
上記栓蓋2の下降状態より、使用者が操作部10を押し下げると、下降した操作部10の変位に伴いインナーワイヤがアウターチューブ内を摺動する。摺動したインナーワイヤは昇降部7を排水流路側へと前進させ、軸部22下端に傾斜部71が当接する。ここで、上述の通り傾斜部71は排水流路から離間する程高くなる勾配を有していることから、栓蓋2は昇降部7の前進に伴い、傾斜部71の勾配に沿って上昇し、排水口1が開口する。そして、操作部10が下限まで押し込まれると、図2に示すように、栓蓋2は昇降部7の上壁部72に載置されるとともに、上昇状態が保持される。
次に、操作部10を引き上げると、インナーワイヤがアウターチューブ内を摺動し、昇降部7を排水流路から離間する方向へと後退させる。この時、昇降部7に載置されていた栓蓋2が自重により下降し、排水口1が再び閉口する。
【0024】
上記排水栓装置において、槽体Bから排出される排水中に含まれる塵芥がガイド部6と昇降部7との間に混入した場合、図6(a)に示すように、当該塵芥は、ガイド部6と昇降部7との間に形成された空間部8へと流入する。ここで、空間部8は昇降部7の進退方向に延設され、排水流路と連続していることから、図6(b)に示すように、空間部8内に流入した排水は排水流路へと排出される。
【0025】
本発明の第一実施形態は以上であるが、本発明の排水栓装置によれば、ガイド部6の内側面である収納部61は断面視略矩形状であるのに対し、昇降部7の外側面は断面視略八角形状となっており、互いに異なる形状を成すことにより、ガイド部6と昇降部7との間に空間部8が形成されている。これにより、ガイド部6の内側面と昇降部7の外側面との接触面積を小さくし、部材間に生じる摩擦を低減することで、排水栓装置の動作性を向上させることができる。
又、本発明の排水栓装置は空間部8により、ガイド部6と昇降部7との間に塵芥が混入した際、当該塵芥を、空間部8を介して排水流路へ排出可能となっている。これにより、ガイド部6と昇降部7との間における塵芥の噛み込による動作性の低下や部材の破損を防止することが可能となる。
【0026】
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図7乃至図9を用いて上記第一実施形態との相違点を中心に説明する。尚、以下に記載する説明においては、第一実施形態と異なる構成についてのみ説明し、第一実施形態と同一の構成については、特に説明の無い限り同一の符号を付して説明を省略する。尚、第二実施形態に係る排水栓装置は、上記第一実施形態と同様に、操作部10に操作を加えることで、栓蓋2が上下動することで排水口1を開閉する。
【0027】
上記第一実施形態において、ガイド部6の内側面と昇降部7の外側面は異なる形状であり、それによって空間部8が形成されていた。一方、第二実施形態ではガイド部60の内側面と昇降部70の外側面は共に、昇降部70の進退方向に直交する断面視において略円形となっており、ガイド部60の内側面から昇降部70へ向けて突出する突部601によって、ガイド部60と昇降部70との間に空間部80が形成されている。尚、ガイド部60と昇降部70は共に断面視円形であるが、水平面を基準として45度から135度の範疇にある部分を上面部620及び上壁部720、225度から315度の範疇にある部分を下面部640及び下壁部740とし、上面部620と下面部640に挟まれた部分を側面部630、上壁部720と下壁部740に挟まれた部分を側壁部730としている。
突部601は、ガイド部60の内側面から昇降部70へ向けて突出するリブ状であり、約90度毎に4箇所形成されている。又、突部601は昇降部70の進退方向に延設されるとともに、当該昇降部70に対して線接触する。又、第一実施形態と同様に、突部601によって形成された空間部80はガイド部60の内側面と昇降部70の外側面との接触面積を小さくし、部材間に生じる摩擦を低減することで、排水栓装置の動作性を向上させることができる。又、空間部80は継手部材5の縦管部51に形成された排水流路と連続している。これにより、空間部80はガイド部60と昇降部70との間に混入した塵芥が流入するとともに、当該流入した塵芥を排水流路へ排出可能となっている。
【0028】
[その他の実施形態]
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、第一実施形態において、ガイド部6は内側面が断面視略矩形状であるのに対し、昇降部7の外側面は断面視略八角形状であり、互いに異なる形状を成していたが、ガイド部6の内側面が断面視円形であって昇降部7の外側面が断面視略三角形状である等、ガイド部6の内側面と昇降部7の外側面の形状が異なることによって空間部8が形成されれば良く、ガイド部6と昇降部7の形状は限定されるものではない。
又、第一実施形態において、昇降部7は四隅に切り欠きが形成されていたが、必ずしも四隅に形成されている必要はない。例えば、図10に示すその他の実施形態における昇降部701の様に、上壁部721と側壁部723とが交差する角部には切り欠きが形成されず、下壁部741と側壁部731とが交差する角部にのみに切り欠きが形成されていても良い。
又、第一実施形態において、空間部8は昇降部7の進退方向において、昇降部7の両端を連通するように切り欠きが形成されることによって、空間部8が昇降部7を貫通するように形成されていた。しかし、図11に示す更にその他の実施形態における昇降部702の様に、昇降部702の他端側の一部には切り欠きが形成されておらず、空間部8が昇降部702の両端を貫通しないように形成されていても良い。この場合においても、空間部8は排水流路と連続することから、ガイド部6内に混入した塵芥を排出することが可能となる。尚、昇降部702において、上壁部722と側壁部732とが交差する角部、及び下壁部742と側壁部732とが交差する角部に切り欠きが形成されている。
又、第二実施形態において、空間部80はガイド部60の内側面から昇降部70へ向けて突出する突部601によって形成されていたが、突部601は昇降部70からガイド部60へ向けて突出されていても良い。
又、各実施形態において、ガイド部6(ガイド部60)と昇降部7(昇降部70)とは線接触又は面接触していたが、点接触しても良い。このようにすることで、接触面積をより小さくすることが可能となるため、作動性が更に向上するとともに、塵芥を容易に排出することが可能となる。
又、各実施形態において、昇降部7(昇降部70)は栓蓋2を直接的に昇降させていたが、他の部材を介する等して間接的に昇降させても良い。
【符号の説明】
【0029】
B 槽体
1 排水口
2 栓蓋
21 蓋部
22 軸部
23 目皿
3 排水部
4 排水口部材
5 継手部材
6、60 ガイド部
61、610 収納部
62、620 上面部
63、630 側面部
64、640 下面部
601 突部
7、70、701、702 昇降部
71、710、711、712 傾斜部
72、720、721、722 上壁部
73、730、731、732 側壁部
74、740、741、742 下壁部
8、80 空間部
9 伝達部
10 操作部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11