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特開2024-27680非対面の企業経営シミュレーションシステム及びその方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027680
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】非対面の企業経営シミュレーションシステム及びその方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/04 20230101AFI20240222BHJP
【FI】
G06Q10/04
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022130670
(22)【出願日】2022-08-18
(71)【出願人】
【識別番号】522329755
【氏名又は名称】ウィズプラス
【氏名又は名称原語表記】Withplus
【住所又は居所原語表記】#604, 11-41, Simin-daero 327beon-gil, Dongan-gu, Anyang-si, Gyeonggi-do 14055, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】イ クァンピョ
(72)【発明者】
【氏名】リュ チュンヨル
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】多数の学習者の能動的な参加が可能な非対面の企業経営シミュレーションシステム及びその方法を提供する。
【解決手段】非対面の企業経営シミュレーションシステム100は、複数の学習者が経営活動に関する一連の活動を非対面のシミュレーションで体験できるように用意し、非対面の企業経営シミュレーションに参加する学習者をチーム員として割り当てて少なくても一つのクラスを構成するアクセス管理部、学習者端末から入力された意思決定に基づいて仮想の経営活動をシミュレーションし、学習者の経営活動に関する経営成果情報を出力するシミュレーション実行部、シミュレーション実行部から出力された経営成果情報を保存し、シミュレーションを行う際に経営成果情報を学習者端末に提供する経営現況管理部及び非対面の企業経営シミュレーションが完了されたら学習者別の経営成果情報に基づいて経営実績情報を生成して学習者端末に提供する決算部を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非対面で企業経営シミュレーションを行うように複数の学習者端末及び前記学習者端末を管理する管理者端末と通信する非対面の企業経営シミュレーションシステムにおいて、
複数の学習者が経営活動に関する一連の活動を非対面のシミュレーションで体験できるように用意し、前記非対面の企業経営シミュレーションに参加する学習者をチーム員として割り当てて少なくても一つのクラスを構成するアクセス管理部と、
前記学習者端末から入力された意思決定に基づいて仮想の経営活動をシミュレーションし、前記学習者の経営活動に関する経営成果情報を出力するシミュレーション実行部と、
前記シミュレーション実行部から出力された経営成果情報を保存し、シミュレーションを行う際に前記経営成果情報を前記学習者端末に提供する経営現況管理部と、
前記非対面の企業経営シミュレーションが完了されたら学習者別の経営成果情報に基づいて経営実績情報を生成して前記学習者端末に提供する決算部と、を含む非対面の企業経営シミュレーションシステム。
【請求項2】
前記管理者端末から入力された難易度設定情報に基づいて前記非対面の企業経営シミュレーションの難易度を上、中、及び下のうちから選択されるいずれか一つに設定する難易度設定部を更に含む請求項1に記載の非対面の企業経営シミュレーションシステム。
【請求項3】
前記アクセス管理部は、
前記学習者から入力された個人情報に基づいて各学習者別に個人IDとPINコードを付与し、前記個人ID及びPINコードを利用して認証を行う請求項2に記載の非対面の企業経営シミュレーションシステム。
【請求項4】
前記シミュレーション実行部は、
前記非対面の企業経営シミュレーションを行うに当たって、必須オプションを決定するための第1意思決定リストを前記学習者端末に提供し、
前記学習者端末から入力された第1意思決定情報を受信した後、普通カード、ラッキーカード、及び危険カードのうちから任意に選択されるいずれか一つのカード情報を提供し、
提供されたカード情報と対応する第2意思決定リストを前記学習者端末に提供し、
前記学習者端末から入力された第2意思決定情報を受信した後、該当意思決定に関する経営成果情報を出力する請求項3に記載の非対面の企業経営シミュレーションシステム。
【請求項5】
前記シミュレーション実行部は、
少なくとも一つのクラスに割り当てられた全ての学習者の意思決定過程が複数回のターンで繰り返し行われるようにし、各学習者の以前のターンの経営成果情報が次のターンの経営成果情報に反映されるようにする請求項4に記載の非対面の企業経営シミュレーションシステム。
【請求項6】
前記経営現況管理部は、
少なくとも一つのクラスに割り当てられた全ての学習者の経営成果情報を保存するが、一つのクラス内の特定の学習者が自らと自らを除く他の学習者の経営成果情報を閲覧できるようにする請求項5に記載の非対面の企業経営シミュレーションシステム。
【請求項7】
前記シミュレーション実行部は、
前記非対面の企業経営シミュレーションを複数回繰り返し行い、
前記決算部は、
非対面の企業経営シミュレーションが一回完了されるたびに各学習者別の経営実績情報を累積して前記学習者端末に提供し、
少なくとも一つのクラス内の全ての学習者の経営活動が終了されたら、シミュレーションに参加した全ての学習者の経営実績情報に基づいて学習者順位表をまとめる請求項6に記載の非対面の企業経営シミュレーションシステム。
【請求項8】
前記決算部は、
前記経営実績情報を加工して学習者別の経営診断情報を生成した後、それを比較分析した結果に基づいてレーダーチャートを生成する経営診断部を更に含む請求項7に記載の非対面の企業経営シミュレーションシステム。
【請求項9】
前記経営診断部は、
学習者の経営診断情報の数値と、前記学習者が属するクラス全体の経営診断情報の平均数値と、前記学習者が属するクラス内の優秀な学習者の経営診断情報の数値とを前記レーダーチャートに一緒に表示して学習者の経営診断成果を比較するが、
学習者の原価率数値を比較した原価競争力情報と、売上高利益率数値を比較した収益性分析情報と、総資産回転率数値を比較した活動性分析情報と、負債比率数値を比較した安全性分析情報と、売上高増加率数値を比較した成長性分析情報と、1個当たりの販売単価数値を比較した1個当たりの販売単価分析情報と、1個当たりの変動単価数値を比較した1個当たりの変動単価分析情報と、損益分岐点比率を比較した損益分岐点比率分析情報とを前記レーダーチャートに表示する請求項7に記載の非対面の企業経営シミュレーションシステム。
【請求項10】
前記経営診断部は、
前記学習者の企業経営シミュレーション過程で前記学習者に提供された難易度によって前記学習者の企業経営実績を補正して評価し、
前記決算部は、
前記学習者順位表のうち設定された上位順位に含まれる学習者の経営成果情報に基づいて特定学習者の経営活動全般にわたって損害発生時点を算出し、前記学習者の経営実績を業界標準や学習者全体の標準、または経営実績が優秀な学習者の経営実績と比較分析して、前記学習者の経営失敗の原因を分析する人工知能診断部を更に含む請求項7に記載の非対面の企業経営シミュレーションシステム。
【請求項11】
前記決算部は、
前記非対面の企業経営シミュレーションが一回終了されるたびに各学習者別に提供されたカードのうち、提供されたカードの総量に対するラッキーカードの割合を計算し、計算された結果値を基準にラッキーカードの提供確率を調整する確率調整部を更に含む請求項10に記載の非対面の企業経営シミュレーションシステム。
【請求項12】
前記シミュレーション実行部は、
複数個の地域市場別に市場の規模、材料の単価、及び製品の単価を含む設定された市場情報を前記学習者端末に提供し、
前記学習者端末を介して前記学習者から応札する地域市場、製品購入個数、及び応札価格を含む応札情報を入力され、
各地域市場別に、複数の学習者から入力された複数の応札情報のうち最も低い応札価格を提示した第1学習者の学習者端末に落札情報を通知し、そして
各地域市場別に、前記複数の学習者のうち前記第1学習者を除く第2学習者の学習者端末に入札流れ情報を通知する請求項1に記載の非対面の企業経営シミュレーションシステム。
【請求項13】
非対面で企業経営シミュレーションを行うように複数の学習者端末及び前記学習者端末を管理する管理者端末と通信する非対面の企業経営シミュレーションシステムを利用した非対面の企業経営シミュレーション方法において、
前記非対面の企業経営シミュレーションシステムが、
複数の学習者が経営活動に関する一連の全ての活動を非対面のシミュレーションで体験できるように用意し、前記非対面の企業経営シミュレーションに参加する学習者をチーム員として割り当てて少なくても一つのクラスを構成するアクセスステップと、
前記学習者端末から入力された意思決定に基づいて仮想の経営活動をシミュレーションし、前記学習者の経営活動に関する経営成果情報を出力するシミュレーション実行ステップと、
前記非対面の企業経営シミュレーションが完了されたら学習者別の経営成果情報に基づいて経営実績情報を生成して前記学習者端末に提供する決算ステップと、を含む非対面の企業経営シミュレーション方法。
【請求項14】
前記アクセスステップは、
前記学習者から入力された個人情報に基づいて各学習者別に個人IDとPINコードを付与する会員加入ステップと、
前記個人IDとPINコードを利用して認証を行うログインステップと、
認証済みの学習者を予め設定されたクラスに配置するクラス配置ステップと、
前記管理者端末から入力された難易度設定情報に基づいて非対面の企業経営シミュレーションの難易度を上、中、及び下のうちから選択されるいずれか一つに決定するステップと、を含む請求項13に記載の非対面の企業経営シミュレーション方法。
【請求項15】
前記シミュレーション実行ステップは、
非対面の企業経営シミュレーションを行うに当たって、必須オプションを決定するための第1意思決定リストを前記学習者端末に提供する第1意思決定ステップと、
前記学習者端末から入力された第1意思決定情報を受信した後、普通カード、ラッキーカード、及び危険カードのうちから任意に選択されるいずれか一つのカード情報を提供するカード提供ステップと、
提供されたカード情報と対応する第2意思決定リストを前記学習者端末に提供する第2意思決定ステップと、
前記学習者端末から入力された第2意思決定情報を受信した後、該当意思決定に関する経営成果情報を出力する成果出力ステップと、を含む請求項14に記載の非対面の企業経営シミュレーション方法。
【請求項16】
前記シミュレーション実行ステップは、
少なくとも一つのクラスに割り当てられた全ての学習者の意思決定過程が複数回のターンで繰り返し行われるようにし、各学習者の以前のターンの経営成果情報が次のターンの経営成果情報に反映されるようにし、
前記非対面の企業経営シミュレーション方法は、
前記シミュレーション実行ステップから出力された経営成果情報を保存し、シミュレーションを行う際に前記経営成果情報を前記学習者端末に提供する経営現況管理ステップを更に含むが、
前記経営現況管理ステップは、
少なくとも一つのクラスに割り当てられた全ての学習者の経営成果情報を保存するが、クラス内の特定の学習者が自らと自らを除く他の学習者の経営成果情報を閲覧できるようにする請求項15に記載の非対面の企業経営シミュレーション方法。
【請求項17】
前記非対面の企業経営シミュレーション方法は、
前記シミュレーション実行ステップを複数回繰り返し行い、
前記決算ステップは、
前記シミュレーション実行ステップが完了されるたびに各学習者別の経営実績情報を累積して前記学習者端末に提供し、
少なくとも一つのクラス内の全ての学習者の経営活動が終了されたら、シミュレーションに参加した全ての学習者の経営実績情報に基づいて学習者順位表をまとめる請求項16に記載の非対面の企業経営シミュレーション方法。
【請求項18】
コンピュータで読み込み可能な記録媒体において、
請求項13乃至請求項17のうちいずれか一項に記載の非対面の企業経営シミュレーション方法をコンピュータで実行するためのプログラムが記録されている記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非対面の企業経営シミュレーションシステム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、青年を対象にする起業教育に対する方向と政府の実践意志が具体化され、オン・オフラインを積極的に活用しアイディアを具体化する実行中心の起業教育が台頭している。
【0003】
2018年の起業振興院の起業実態調査によると、起業後3年以上維持される起業家の生存率が15.4%と調査されており、加えて予備起業教育なしに起業に飛び込んだ起業家の割合が80%に肉薄する実情である。
【0004】
それによって、政府レベルで予備起業家のための多様な教育が行われているが、例えば、経営マインド、事業計画書の作成方法、資金の調達及び管理、税務、知的財産権など、多様な分野別に起業家が学ぶべきカリキュラムが設けられている。
ところが、前記のような起業教育は以下のような問題がある。
【0005】
一般的な起業教育は単純な教育を目的に行われるだけで経営戦略として活用できる水準ではなく、起業教育が個人単位で行われるため実際に起業を経営するのに必要なチームワークの重要性を認識することができないという問題点がある。
【0006】
それによって、講義と事業計画書の作成及び発表で終わることが殆どである従来の起業教育とは異なって、起業家が非対面で材料の購入、設備の購入、製品の生産及び販売のような実物経営を経験することができ、具体的に内部環境の分析、外部環境の分析、競争社分析などを介して意思決定の過程を行って、前記意思決定の結果値である収支計算書、貸借対照表、損益計算書を理解することができる実質的な企業経営シミュレーションが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の実施例は、前記のような問題を解決するために提案されたものであって、非対面で多数の学習者の能動的な参加が可能で、企業経営に必須的な経営戦略、マーケティング、生産、及び財務分野の業務を行うことで自然に意思決定能力、問題解決能力を含む経営能力を増大することができる非対面の企業経営シミュレーションシステム及びその方法を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施例による非対面の企業経営シミュレーションシステムは、非対面で企業経営シミュレーションを行うように複数の学習者端末及び前記学習者端末を管理する管理者端末と通信する非対面の企業経営シミュレーションシステムにおいて、複数の学習者が経営活動に関する一連の活動を非対面のシミュレーションで体験できるように用意し、前記非対面の企業経営シミュレーションに参加する学習者をチーム員として割り当てて少なくても一つのクラスを構成するアクセス管理部と、前記学習者端末から入力された意思決定に基づいて仮想の経営活動をシミュレーションし、前記学習者の経営活動に関する経営成果情報を出力するシミュレーション実行部と、前記シミュレーション実行部から出力された経営成果情報を保存し、シミュレーションを行う際に前記経営成果情報を前記学習者端末に提供する経営現況管理部と、前記非対面の企業経営シミュレーションが完了されたら学習者別の経営成果情報に基づいて経営実績情報を生成して前記学習者端末に提供する決算部と、を含む。
【0009】
また、前記管理者端末から入力された難易度設定情報に基づいて前記非対面の企業経営シミュレーションの難易度を上、中、及び下のうちから選択されるいずれか一つに設定する難易度設定部を更に含む。
【0010】
また、前記アクセス管理部は、前記学習者から入力された個人情報に基づいて各学習者別に個人IDとPINコードを付与し、前記個人ID及びPINコードを利用して認証を行う。
【0011】
また、前記シミュレーション実行部は、前記非対面の企業経営シミュレーションを行うに当たって、必須オプションを決定するための第1意思決定リストを前記学習者端末に提供し、前記学習者端末から入力された第1意思決定情報を受信した後、普通カード、ラッキーカード、及び危険カードのうちから任意に選択されるいずれか一つのカード情報を提供し、提供されたカード情報と対応する第2意思決定リストを前記学習者端末に提供し、前記学習者端末から入力された第2意思決定情報を受信した後、該当意思決定に関する経営成果情報を出力する。
【0012】
また、前記シミュレーション実行部は、少なくとも一つのクラスに割り当てられた全ての学習者の意思決定過程が複数回のターンで繰り返し行われるようにし、各学習者の以前のターンの経営成果情報が次のターンの経営成果情報に反映されるようにする。
【0013】
また、前記経営現況管理部は、少なくとも一つのクラスに割り当てられた全ての学習者の経営成果情報を保存するが、一つのクラス内の特定の学習者が自らと自らを除く他の学習者の経営成果情報を閲覧できるようにする。
【0014】
また、前記シミュレーション実行部は、前記非対面の企業経営シミュレーションを複数回繰り返し行い、前記決算部は、非対面の企業経営シミュレーションが一回完了されるたびに各学習者別の経営実績情報を累積して前記学習者端末に提供し、少なくとも一つのクラス内の全ての学習者の経営活動が終了されたら、シミュレーションに参加した全ての学習者の経営実績情報に基づいて学習者順位表をまとめる。
【0015】
また、前記決算部は、前記経営実績情報を加工して学習者別の経営診断情報を生成した後、それを比較分析した結果に基づいてレーダーチャートを生成する経営診断部を更に含む。
【0016】
また、前記経営診断部は、学習者の経営診断情報の数値と、前記学習者が属するクラス全体の経営診断情報の平均数値と、前記学習者が属するクラス内の優秀な学習者の経営診断情報の数値とを前記レーダーチャートに一緒に表示して学習者の経営診断成果を比較するが、学習者の原価率数値を比較した原価競争力情報と、売上高利益率数値を比較した収益性分析情報と、総資産回転率数値を比較した活動性分析情報と、負債比率数値を比較した安全性分析情報と、売上高増加率数値を比較した成長性分析情報と、1個当たりの販売単価数値を比較した1個当たりの販売単価分析情報と、1個当たりの変動単価数値を比較した1個当たりの変動単価分析情報と、損益分岐点比率を比較した損益分岐点比率分析情報とを前記レーダーチャートに表示する。
【0017】
また、前記経営診断部は、前記学習者の企業経営シミュレーション過程で前記学習者に提供された難易度によって前記学習者の企業経営実績を補正して評価し、前記決算部は、前記学習者順位表のうち設定された上位順位に含まれる学習者の経営成果情報に基づいて特定学習者の経営活動全般にわたって損害発生時点を算出し、前記学習者の経営実績を業界標準や学習者全体の標準、または経営実績が優秀な学習者の経営実績と比較分析して、前記学習者の経営失敗の原因を分析する人工知能診断部を更に含む。
【0018】
また、前記決算部は、前記非対面の企業経営シミュレーションが一回終了されるたびに各学習者別に提供されたカードのうち、提供されたカードの総量に対するラッキーカードの割合を計算し、計算された結果値を基準にラッキーカードの提供確率を調整する確率調整部を更に含む。
【0019】
また、前記シミュレーション実行部は、複数個の地域市場別に市場の規模、材料の単価、及び製品の単価を含む設定された市場情報を前記学習者端末に提供し、前記学習者端末を介して前記学習者から応札する地域市場、製品購入個数、及び応札価格を含む応札情報を入力され、各地域市場別に、複数の学習者から入力された複数の応札情報のうち最も低い応札価格を提示した第1学習者の学習者端末に落札情報を通知し、そして各地域市場別に、前記複数の学習者のうち前記第1学習者を除く第2学習者の学習者端末に入札流れ情報を通知する。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施例による非対面の企業経営シミュレーションシステム及びその方法は、非対面で多数の学習者の能動的な参加が可能で、企業経営に必須的な経営戦略、マーケティング、生産、及び財務分野の業務を行うことで自然に意思決定能力、問題解決能力を含む経営能力を増大する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施例による非対面の企業経営シミュレーションシステムを活用した経営シミュレーションの構成図である。
図2】本発明の一実施例による非対面の企業経営シミュレーションシステムの細部構成を説明するための図である。
図3】本発明の一実施例による決算部の細部構成を説明するための図である。
図4】本発明の一実施例による非対面の企業経営シミュレーション方法を説明するための概略的なフローチャートである。
図5】本発明の一実施例によるアクセスステップの詳細な順序図である。
図6】本発明の一実施例によるシミュレーション実行ステップの詳細な順序図である。
図7a】本発明における学習者のアクセス及び経営活動の際に出力される学習者画面の例示図である。
図7b】本発明における学習者のアクセス及び経営活動の際に出力される学習者画面の例示図である。
図7c】本発明における学習者のアクセス及び経営活動の際に出力される学習者画面の例示図である。
図8】本発明における学習者のアクセス及び経営活動の際に出力される学習者画面の例示図である。
図9a】本発明における学習者の販売活動の際に出力される学習者画面の例示図である。
図9b】本発明における学習者の販売活動の際に出力される学習者画面の例示図である。
図9c】本発明における学習者の販売活動の際に出力される学習者画面の例示図である。
図10a】本発明における学習者の経営活動が完了された際に出力される決算画面の例示図である。
図10b】本発明における学習者の経営活動が完了された際に出力される決算画面の例示図である。
図10c】本発明における学習者の経営活動が完了された際に出力される決算画面の例示図である。
図11a】本発明における管理者が学習者の経営活動による結果を確認するフィードバック画面の例示図である。
図11b】本発明における管理者が学習者の経営活動による結果を確認可能なフィードバック画面の例示図である。
図11c】本発明における管理者が学習者の経営活動による結果を確認可能なフィードバック画面の例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の他の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付した図面と共に詳細に後述する実施例を参照すると明確になるはずである。しかし、本発明は以下に開示される実施例に限らず、互いに異なる様々な形態に具現されてもよい。但し、本実施例は本発明の開示が完全になるようにし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであって、本発明は特許請求の範疇によって定義されるのみである。
【0023】
もし定義されないとしても、ここで使用される全ての用語(技術或いは科学用語を含む)は、本発明の属する従来技術の普遍的な技術によって一般に収容されるものと同じ意味を有する。一般的な辞書によって定義される用語は、関連する技術そして/或いは本出願の本文で意味するものと同じ意味を有すると解釈され、ここで明確に定義された表現ではなくても、概念化されるか或いは過度に形式的に解釈されない。
【0024】
本明細書で使用された用語は実施例を説明するためのものであって、本発明を制限するものではない。本明細書において、単数形は文の中で特に言及されない限り複数形も含む。明細書で使用される「含む」及び/またはこの動詞の多様な活用形、例えば、「含む」、「含まない」、「含み」、「含んで」などは言及された組成、成分、構成要素、ステップ、動作、及び/または素子は一つ以上の他の組成、成分、構成要素、ステップ、動作、及び/または素子の存在または追加を排除しない。本明細書において、「及び/または」という用語は並べられた構成それぞれまたはこれらの多様な組み合わせを指す。
【0025】
一方、本明細書全体で使用される「~部」は少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味する。例えば、ソフトウェア、FPGA、またはASICのようなハードウェア構成要素を意味する。しかし、「~部」はソフトウェアまたはハードウェアに限る意味ではない。「~部」はアドレッシング可能な保存媒体にあるように構成されてもよく、一つまたはそれ以上のプロセッサを再生するように構成されてもよい。
【0026】
よって、一例として「~部」はソフトウェアの構成要素、オブジェクト指向ソフトウェアの構成要素、クラスの構成要素、及びタスクの構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバー、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。構成要素と「~部」内で提供される機能な、より少数の構成要素及び「~部」に結合されるか、追加の構成要素と「~部」に更に分離されてもよい。
【0027】
以下、本発明の具体的な実施例に対して図面を参照して詳細に説明する。
併せて、本発明を説明するに当たって、関連する公知構成または機能に関する具体的な説明が本発明の要旨を不明確にする恐れがあると判断される場合はその詳細な説明は省略する。
【0028】
図1は本発明の一実施例による非対面の企業経営シミュレーションシステムを活用した経営シミュレーションの構成図であり、図2は本発明の一実施例による非対面の企業経営シミュレーションシステムの細部構成を説明するための図であり、図3は本発明の一実施例による決算部の細部構成を説明するための図である。
【0029】
図1を参照すると、本発明の好ましい実施例による非対面の企業経営シミュレーションは、非対面の企業経営シミュレーションシステム100と、管理者端末200と、複数の学習者端末(ユーザ端末)300と、インターネット網とを含む構成によって具現される。
【0030】
非対面の企業経営シミュレーションシステム100は、シミュレーションのためにインターネット網またはクラウドサーバを利用して管理者端末200及び複数の学習者端末300と通信するが、詳しくは、学習者端末300は管理者端末200から配布されたQRコード(登録商標)を介して非対面の企業経営シミュレーションシステム100と連結される。
【0031】
また、本発明の非対面の企業経営シミュレーションシステム100は、複数の学習者がゲーム形式に競争しながら仮想で経営活動の一連の全ての活動を行うようにし、その結果を確認することができるが、複数の学習者は個別に競争してもよく、クラス別に競争してもよい。
【0032】
また、本発明の非対面の企業経営シミュレーションシステム100は、製造業、流通業、土建業、金融業を含む多様な起業分野に提供されるが、以下では、便宜上製造業を例に挙げて説明する。
【0033】
加えて、複数の学習者は学習者端末300を利用して非対面の企業経営シミュレーションシステム100にアクセスして仮想のシミュレーションによって多様な経営活動を行うが、前記非対面の企業経営シミュレーションシステム100は、該当経営活動に関する経営成果を自動的に演算してアクセスした全ての学習者に伝送する。
【0034】
つまり、非対面の企業経営シミュレーションシステム100は、各学習者端末300から入力された情報を予め決められている手順によって演算し、複数の学習者が競争する方式で非対面の企業経営シミュレーションを体験するようにする。
【0035】
ここで、前記管理者端末200は非対面の企業経営シミュレーションを円滑に行うように学習者を管理する講師の端末であるが、講師は管理者端末200を介して学習者がクラス400を成してシミュレーションを実行するように用意すると共に、学習者のためのシミュレーション教育、フィードバック、アドバイスなどを提供する。
【0036】
学習者端末300はタブレットPC、PDA、ノートパソコン、セルラーフォン、PCSフォン及びスマトフォン、ラップトップパソコン、デスクトップパソコンなどであり、非対面の企業経営シミュレーション専用のアプリケーションをダウンロードし、非対面の企業経営シミュレーションシステム100及び管理者端末200から配布されたQRコード(登録商標)を介して仮想のシミュレーションを体験するが、前記非対面の企業経営シミュレーションシステム100から伝送される情報が前記学習者端末300の画面に出力される。
【0037】
図2に示したように、非対面の企業経営シミュレーションシステム100は、アクセス管理部110と、シミュレーション実行部120と、経営現況管理部130と、決算部140と、難易度設定部150とを含む。
【0038】
まず、アクセス管理部110は、複数の学習者が経営活動に関する一連の全ての活動を非対面のシミュレーションで体験できるように用意し、非対面の企業経営シミュレーションに参加する学習者をチーム員に割り当てて少なくとも一つのクラス400を構成する。
【0039】
用意する過程において、アクセス管理部110は、学習者から入力された個人情報に基づいて各学習者別に個人IDとPINコードを付与し、前記個人ID及びPINコードを利用して認証を行う。
【0040】
詳しくは、学習者は、学習者300を介して所属会社名、職務、名前、職責、個人ID、PINコードを含む個人情報を入力するが、前記アクセス管理部110は入力された個人情報に基づいて各学習者別に会員加入を許可する。
【0041】
加えて、会員加入が完了されたら、学習者は学習者端末300を介して個人ID、PINコード、設立会社名、クラス番号を入力するが、次に、アクセス管理部110は入力された個人ID及びPINコードを利用して学習者の認証を行って、該当学習者の設立会社名及びクラス400を設定保存する。次に、アクセス管理部110は認証済みの学習者を予め設定されたクラス400に配置する。
【0042】
次に、アクセス管理部110は、管理者端末200から入力された情報に基づいて、非対面の企業経営シミュレーションによる経営教育が行われる前に製造業、流通業、土建業、金融業のうち少なくとも一つの起業分野を設定するが、該当起業分野に対応する資本金を設定し、シミュレーションを行うクラス400を選択して活性化する。
【0043】
例えば、アクセス管理部110は総12人の認証済みの学習者のうち6人ずつを一つのクラスにして総2つのクラスを構成してもよいが、前記2つのクラス内の全ての学習者に製造業分野の対応する資本金を提供し、非対面の企業経営シミュレーションを活性化する。
【0044】
次に、シミュレーション実行部120は、前記学習者端末300から入力された意思決定に基づいて仮想の経営活動をシミュレーションし、学習者の経営活動に関する経営成果情報を出力する。
【0045】
詳しくは、シミュレーション実行部120は学習者端末300に非対面の企業経営シミュレーションを行うための意思決定リストを提供するが、前記意思決定情報リストは、保険、マーチャンダイザー、PAC生産性、マーケットリサーチ、銀行借入、配置転換、機械売却、貸付金回収、貸付金、特別借入(社債)、商品、及び選択せず(Do Nothing)を含む第1意思決定リストを含む。
【0046】
加えて、前記意思決定情報リストは、製品の販売、材料の購入、ワーカーの採用、普通機械、付属品、大型機械、セールスマンの採用、完成及び投入、広告投資、研究開発、及び選択せずを含む一般リストと、材料の特別購入、広告の特別サービス、製品の独占販売、及び選択せずを含むラッキーリストと、製品の販売、材料の購入、及び選択せずを含む危険リストとを含む第2意思決定リストを更に含む。
【0047】
より詳しくは、シミュレーション実行部120は非対面の企業経営シミュレーションを行うに当たっての必須オプションを決定するための第1意思決定リストを学習者端末300に提供するが、学習者端末300から入力された第1意思決定情報を受信した後、普通カード、ラッキーカード、及び危険カードのうち任意に選択されるいずれか一つのカード情報を提供する。
【0048】
この際、前記普通カード、ラッキーカード、及び危険カードはそれぞれ予め設定された確率で提供される。
【0049】
次に、シミュレーション実行部120は提供されたカード情報に対応する第2意思決定リストを学習者端末300に提供するが、学習者端末300から入力された第2意思決定情報を受信して該当意思決定に関する経営成果情報を出力する。
【0050】
ここで、前記経営成果情報は学習者の意思決定の結果物であって、材料の購入、ワーカーの採用、機械の購入、広告への投資、研究開発、製品の販売のような一連の意思決定過程に対する結果物の通称である。
【0051】
また、シミュレーション実行部120は、少なくとも一つのクラス400に割り当てられた全ての学習者の意思決定過程が複数回のターンで繰り返し行われるようにし、各学習者の以前のターンの経営成果情報が次のターンの経営成果情報に反映されるようにする。
【0052】
例えば、シミュレーション実行部120は第1期、第2期、第3期、第4期、及び第5期で構成される複数回のシミュレーションを順次に行うが、各期数ごとに10回の学習者別意思決定が行われる。
【0053】
つまり、6人の学習者で構成される第1クラスにおいて、6人の学習者は第1期シミュレーションでそれぞれ10回のターンで意思決定を行うようになるが、各学習者別に第1ターンの経営成果情報は第2ターンの経営成果情報に反映され、これを繰り返して、第9ターンの経営成果情報は最後の第10ターンの経営成果情報に反映されて第1期のシミュレーションが完了される。
【0054】
加えて、シミュレーション実行部120は第1期のシミュレーションから出力された各学習者別の経営成果情報を第2期のシミュレーションの経営成果情報に反映するが、これを繰り返して第4期のシミュレーションの経営成果情報は第5期のシミュレーションの経営成果情報に反映されて最終シミュレーションが完了される。
【0055】
これで、第1ターンから第10ターンまでの意思決定は連続的に行われ、第1期から第5期まで非対面の企業経営シミュレーションが連続的に行われて、学習者の経営成果情報が連続的に累積される。
【0056】
一例として、第4期経営からは第3期まで累積された個人別(会社)累積データに基づいて、既固定費と第4期に投資する固定費に基づいて利益目標の樹立、材料原価の販売利益、販売個数などに対する目標を樹立すると共に損益に対する目標を樹立するようにして計画経営によって実績を上げるように誘導して、後に経営実績を経営計画と比較して分析結果を提供することもできる。
【0057】
これで、前記シミュレーション実行部120は、複数個の地域市場別に市場の規模、材料の単価、及び製品の単価を含む設定された市場情報を前記学習者端末に提供し、前記学習者端末を介して前記学習者から応札する地域市場、製品購入個数、及び応札価格を含む応札情報を入力され、各地域市場別に、複数の学習者から入力された複数の応札情報のうち最も低い応札価格を提示した第1学習者の学習者端末に落札情報を通知し、そして各地域市場別に、前記複数の学習者のうち前記第1学習者を除く第2学習者の学習者端末に入札流れ情報を通知する。
【0058】
次に、経営現況管理部130は、シミュレーション実行部120から出力された経営成果情報を保存し、シミュレーションを行う際に前記経営成果情報を学習者端末に提供する。
【0059】
詳しくは、経営現況管理部130は、少なくとも一つのクラス400に割り当てられた全ての学習者の経営成果情報を保存するが、一つのクラス400内の特定の学習者が自らと自らを除く他の学習者の経営成果情報を閲覧できるようにする。
【0060】
例えば、経営現況管理部130は特定の学習者端末300に他の学習者の経営活動をリアルタイムに反映する会社板情報を提供するが、学習者は前記会社板情報を確認して競争入札の提案、最低価格の確定などの意思決定に参考する。
【0061】
次に、決算部140は、非対面の企業経営シミュレーションが完了したら学習者別の経営成果情報に基づいて経営実績情報を生成して前記学習者端末300に提供する。
【0062】
詳しくは、前記シミュレーション実行部120が非対面の企業経営シミュレーションを複数回繰り返し行ったら、前記決算部140は非対面の企業経営シミュレーションが1回完了されるたびに各学習者別経営実績情報を累積して前記学習者端末300に提供する。
【0063】
例えば、決算部140は、第1期乃至第5期のシミュレーションのうち第1期のシミュレーションが完了されたら第1期の経営成果情報に基づいて第1期の経営実績情報を生成し、第2期のシミュレーションが完了されたら第1期の経営成果情報と第2期の経営成果情報に基づいて第2期の経営実績情報を生成し、これを繰り返して第5期のシミュレーションが完了されたら第1期乃至第5期の経営成果情報に基づいて第5期の経営実績情報を生成する。
【0064】
次に、決算部140は第1期乃至第5期の経営実績情報を学習者端末300に提供する。
【0065】
この際、前記経営実績情報は、経営診断表、収支集計表、損益計算書、財務状態表、損益分岐レベル推移表、市場シェア率グラフ、自己資本額グラフ、及び自己資本比率グラフを含む。
【0066】
加えて、前記経営診断表は、販売単価、変動単価、単位当たりの貢献利益、売上個数、売上高、売上原価、貢献利益、固定費、法人税費用差引前利益、他人資本、及び自己資本などを含む。
【0067】
加えて、前記損益計算書は、売上原価、売上個数、売上高、貢献利益、固定費、一般管理費、研究開発費、営業外費用、及び営業外収益などを含む。
【0068】
また、前記決算部140は少なくとも一つのクラス内の全ての学習者の経営活動が終了したら、シミュレーションに参加した全ての学習者の経営実績情報に基づいて学習者順位表をまとめる。
【0069】
加えて、前記決算部140は、前記経営実績情報を加工して学習者別の経営診断情報を生成した後、それを比較分析した結果に基づいてレーダーチャートを生成する経営診断部141を更に含む。
【0070】
詳しくは、前記経営診断部141は、学習者の関係型データベースを利用して経営活動全般にわたって多様な情報の相関関係をリアルタイムに比較分析する。
【0071】
より詳しくは、前記経営診断部141は、シミュレーションに参加した学習者の経営診断情報である1個当たりの販売単価、1個当たりの変動単価、原価率、損益分岐点比率、総資産回転率、売上高利益率、負債比率、成長率の数値を計算し、それに基づいて原価競争力分析情報、収益性分析情報、活動性分析情報、安全性分析情報、成長性分析情報、1個当たりの販売単価分析情報、1個当たりの変動単価分析情報、及び損益分岐点比率分析情報を含むレーダーチャートを生成する。
【0072】
例えば、前記経営診断部141は、特定の学習者の経営診断情報の数値と、前記特定の学習者が属するクラス全体の経営診断情報の平均数値と、前記特定の学習者が属するクラス内の1位の学習者の経営診断情報の数値とを比較するが、原価率数値を比較した原価競争力情報と、売上高利益率数値を比較した収益性分析情報と、総資産回転率数値を比較した活動性分析情報と、負債比率数値を比較した安全性分析情報と、売上高増加率数値を比較した成長性分析情報と、1個当たりの販売単価数値を比較した1個当たりの販売単価分析情報と、1個当たりの変動単価数値を比較した1個当たりの変動単価分析情報と、損益分岐点比率を比較した損益分岐点比率分析情報とを前記レーダーチャートに表示する。
【0073】
加えて、前記経営診断部は、前記学習者の企業経営シミュレーション過程で前記学習者に提供された難易度によって前記学習者の企業経営実績を補正して評価する。
【0074】
また、前記決算部140は、前記学習者順位表のうち設定された上位順位に含まれる学習者の経営成果情報に基づいて特定学習者の経営活動全般にわたって損害発生時点を算出し、前記学習者の経営実績を業界標準や学習者全体の標準、または経営実績が優秀な学習者の経営実績と比較分析して、前記学習者の経営失敗の原因を分析する人工知能診断部142を更に含む。
【0075】
例えば、前記人工知能診断部142は6人の学習者で構成される一つのクラスで1位学習者の材料購入、製品販売の過程を学習し、学習されたデータに基づいて特定学習者の材料購入、製品販売の過程で判断ミスによる存在発生時点を見つける。
【0076】
言い換えれば、人工知能診断部142は学習者の経営実績を業界標準や当日の学習者全体の標準または経営実績が優秀な他の学習者の経営実績と比較分析して、学習者の経営失敗原因の分析結果、経営成功原因などをテキストなどで学習者端末300に提供する。
【0077】
また、前記決算部140は、非対面の企業経営シミュレーションが一回終了されるたびに各学習者別に提供されたカードのうち、提供されたカードの総量に対するラッキーカードの割合を計算し、計算された結果値を基準にラッキーカードの提供確率を調整する確率調整部143を更に含む。
【0078】
詳しくは、前記確率調整部143は、10ターンの非対面の企業経営シミュレーションが1回乃至5回繰り返され、第1期のシミュレーションが完了されて特定の学習者が提供された10枚のカードのうちラッキーカードの割合が0~10%であれば、第2期のシミュレーションで特定の学習者に対するラッキーカードの提供確率を予め設定された確率より2倍だけ増加させる。
【0079】
もし、特定の学習者が提供された10枚のカードのうちラッキーカードの割合が50%より大きければ、第2期のシミュレーションで特定の学習者に対するラッキーカードの提供確率を予め設定された確率より1/2だけ減少させる。
【0080】
次に、難易度設定部150は、前記管理者端末200から入力された難易度設定情報に基づいて非対面の企業経営シミュレーションの難易度を上、中、及び下のうちから選択されるいずれか一つに決定する。
【0081】
例えば、前記難易度設定部150は、難易度が上がるほど学習者が意思決定に必要とする制限時間を減少させるか、危険カードの提供確率を増加させる。
【0082】
加えて、難易度設定部150は、難易度が下がるほど学習者が意思決定に必要とする制限時間を増加させるか、危険カードの提供確率を減少させる。
【0083】
一実施例において、決算部140は、学習者の企業経営シミュレーション過程で学習者に提供された難易度によって企業経営実績を補正して評価する。
【0084】
例えば、第1学習者の企業経営実績の評価数値が第2学習者より低くても、第1学習者に提供された企業経営難易度が第2学習者に提供された企業経営難易度より高ければ、難易度によって補正された評価指数は第1学習者が第2学習者より高い可能性がある。企業経営難易度は、例えば、危険カード、普通カード、ラッキーカードの発生割合から算出される。これで、企業経営難易度を個別学習者の企業経営実績の評価に反映し、より合理的に個人別の企業経営実績を評価することができる。
【0085】
図4は本発明の一実施例による非対面の企業経営シミュレーション方法を説明するための概略的なフローチャートであり、図5は本発明の一実施例によるアクセスステップの詳細な順序図であり、図6は本発明の一実施例によるシミュレーション実行ステップの詳細な順序図である。
【0086】
図4図5、及び図6を参照すると、本発明の一実施例による非対面の企業経営シミュレーション方法は、非対面の企業経営シミュレーションシステムが、複数の学習者が経営活動に関する一連の全ての活動を非対面のシミュレーションで体験できるように用意し、非対面の企業経営シミュレーションに参加する学習者をチーム員に割り当てて少なくとも一つのクラスを構成するアクセスステップS100と、前記学習者端末から入力された意思決定に基づいて仮想の経営活動をシミュレーションし、学習者の経営活動に関する経営成果情報を出力するシミュレーション実行ステップS200と、非対面の企業経営シミュレーションが完了したら学習者別の経営成果情報に基づいて経営実績情報を生成して前記学習者端末に提供する決算ステップS300と、を含む。
【0087】
詳しくは、アクセスステップS100は、前記学習者から入力された個人情報に基づいて各学習者別に個人IDとPINコードを付与する会員加入ステップS110と、前記個人IDとPINコードを利用して認証を行うログインステップS120と、認証済みの学習者を予め設定されたクラスに配置するクラス配置ステップS130と、前記管理者端末から入力された難易度設定情報に基づいて非対面の企業経営シミュレーションの難易度を上、中、及び下のうちから選択されるいずれか一つに決定するステップS140とを含む。
【0088】
次に、シミュレーション実行ステップS200は、前記非対面の企業経営シミュレーションを行うに当たって、必須オプションを決定するための第1意思決定リストを前記学習者端末に提供する第1意思決定ステップS210と、前記学習者端末から入力された第1意思決定情報を受信した後、普通カード、ラッキーカード、及び危険カードのうちから任意に選択されるいずれか一つのカード情報を提供するカード提供ステップS220と、提供されたカード情報と対応する第2意思決定リストを前記学習者端末に提供する第2意思決定ステップS230と、前記学習者端末から入力された第2意思決定情報を受信した後、該当意思決定に関する経営成果情報を出力する成果出力ステップS240とを含む。
【0089】
また、前記シミュレーション実行ステップS200は少なくとも一つのクラスに割り当てられた全ての学習者の意思決定過程が複数回のターンで繰り返し行われるようにし、各学習者の以前のターンの経営成果情報が次のターンの経営成果情報に反映されるようにする。
【0090】
加えて、本発明の一実施例による非対面の企業経営シミュレーション方法は、前記シミュレーション実行ステップS200から出力された経営成果情報を保存し、シミュレーションを行う際に前記経営成果情報を学習者端末に提供する経営現況管理ステップS400を更に含むが、前記経営現況管理ステップS400は少なくとも一つのクラスに割り当てられる全ての学習者の経営成果情報を保存するが、クラス内の特定の学習者が自らと自らを除く他の学習者の経営成果情報を閲覧できるようにする。
【0091】
また、本発明の一実施例による非対面の企業経営シミュレーション方法は、前記シミュレーション実行ステップS200を複数回繰り返し行う。
【0092】
次に、決算ステップS300は、前記シミュレーション実行ステップが完了されるたびに各学習者別の経営実績情報を累積して前記学習者端末に提供するが、前記経営実績情報は、経営診断表、収支集計表、損益計算書、財務状態表、損益分岐レベル推移表、市場シェア率グラフ、自己資本額グラフ、及び自己資本比率グラフを含む。
【0093】
以下では、本発明の非対面の企業経営シミュレーション方法の具体的な実施例を説明する。
【0094】
図7a、図7b、図7c、及び図8は本発明における学習者のアクセス及び経営活動の際に出力される学習者画面の例示図であり、図9a、図9b、及び図9cは本発明における学習者の販売活動の際に出力される学習者画面の例示図であり、図10a、図10b、及び図10cは本発明における学習者の経営活動が完了された際に出力される決算画面の例示図であり、図11a、図11b、及び図11cは本発明における管理者が学習者の経営活動による結果を確認するフィードバック画面の例示図である。
【0095】
準備及び経営活動(製品生産)
図7aは学習者のクラス選択画面であり、図7bは必須オプションを決定するための第1意思決定リスト選択画面であり、図7cはクラス内の学習者本人と他の学習者の意思決定による経営成果情報を表示する会社板画面である。
【0096】
図7a、図7b、図7c、及び図8を参照すると、まず、非対面の企業経営シミュレーションに必要な事前準備を行うために、管理者は管理者端末200を介して非対面の企業経営シミュレーションシステム100にアクセスして、シミュレーションの起業分野を製造業に設定し、前記製造業に対応する資本金を設定して、シミュレーションに参加したクラスを活性化する。
【0097】
次に、管理者は非対面の企業経営シミュレーションシステム100を介して6つの学習者端末300にシミュレーションの参加を許可するQRコード(登録商標)を提供するが、6人の学習者は学習者端末300を介して非対面の企業経営シミュレーションシステム100にアクセスする。
【0098】
次に、学習者は、学習者300を介して所属会社名、職務、名前、職責、メールアドレス、PINコードを含む個人情報を入力するが、前記非対面の企業経営シミュレーションシステム100のアクセス管理部110は前記個人情報に基づいて各学習者別に会員加入を許可する。
【0099】
次に、会員加入が完了されたら、図7aに示したように、学習者は学習者端末300を介してメールアドレス、PINコード、及びクラス番号を入力してログインし、予め設定されたクラスに配置されることで経営活動を始める。
【0100】
例えば、認証済みの6人の学習者がクラス番号1組を入力すると、6人のチーム員で1組のクラスを構成するが、もし認証済みの学習者が15人で、このうち5人の学習者がクラス番号1組を入力し、他の5人の学習者がクラス番号2組を入力し、また他の5人の学習者がクラス番号3組を入力したら、5人の学習者をチーム員に1組、2組、及び3組のクラスを構成することができる。
【0101】
次に、非対面の企業経営シミュレーションシステム100は、少なくとも一つのクラス内の学習者の学習者端末300に保険、マーチャンダイザー、PAC生産性、マーケットリサーチ、銀行借入、配置転換、機械売却、貸付金回収、貸付金、特別借入(社債)、及び商品を含む第1意思決定リストを提供することで学習者が経営活動を開始することができるが、学習者の経営活動の結果である経営成果情報を学習者端末300に提供する。
【0102】
加えて、非対面の企業経営シミュレーションシステム100は、製品の購入、機械の購入、製品の販売など経営活動全般にわたる結果物である経営成果情報をリアルタイムに学習者端末300に提供する。
【0103】
図8aは一般カードと前記一般カードに対応する第2意思決定リスト選択画面であり、図8bは危険カードと前記危険カードに対応する第2意思決定リスト選択画面であり、図8cはラッキーカードと前記ラッキーカードに対応する第2意思決定リスト選択画面である。
【0104】
非対面の企業経営シミュレーションシステム100は学習者が学習者端末300を介して第1意思決定リストのうちいずれか一つの必須オプションを選択したら、予め設定された確率によって普通カード、ラッキーカード、及び危険カードのうちから任意に選択されるいずれか一つのカード情報を提供する。
【0105】
次に、非対面の企業経営シミュレーションシステム100は提供されたカード情報と対応する第2意思決定リストを前記学習者端末300に提供し、学習者が第2意思決定リストのうちいずれか一つのオプションを選択したら、学習者の意思決定に基づいた経営成果情報を出力して学習者端末300に提供する。
【0106】
詳しくは、非対面の企業経営シミュレーションシステム100のシミュレーション実行部120は、普通カードであれば製品の販売、材料の購入、ワーカーの採用、普通機械、付属品、大型機械、セールスマンの採用、完成及び投入、広告投資、研究開発、及び選択せずを含む第2意思決定リストを提供し、危険カードであれば製品の販売、材料の購入、及び選択せずを含む第2意思決定リストを提供すると共に予め設定された修理費を学習者に請求し、ラッキーカードであれば材料の特別購入、広告の特別サービス、製品の独占販売、及び選択せずを含む第2意思決定リストを提供する。
【0107】
経営活動(製品の販売)
図9aは学習者のマーケット応札現況画面であり、図9bは学習者の価格競争画面であり、図9cは学習者のマーケット板画面である。
【0108】
図9a、図9b、及び図9cを参照すると、非対面の企業経営シミュレーションシステム100を介して学習者は第2意思決定リストから製品販売を選択してマーケット(地域市場)、入札価格、及び入札個数を選択する。次に、シミュレーション実行部120は学習者端末300からマーケット、入札価格、及び入札個数を提供されて販売活動に参加した全ての学習者に競争価格を提示する。
【0109】
詳しくは、1つの市場競争による製品販売において、製品を販売しようとする学習者は本人の会社板の営業所に製品の有無、セールスマンの採用可否、広告の有無、マーケット板の市場が空いているのかを確認する。
【0110】
もし、学習者が一人のセールスマン、一つの広告、2つの製品を有しており、3つのマーケットボリューム(市場規模)を有する済州市場を確認したら、該当学習者は非対面の企業経営シミュレーションシステム100を介して学習者端末300に提供された市場情報(例えば、市場の規模、材料の単価、及び製品の単価)を確認し、第2意思決定リストを介して「製品販売意思決定」を行って一番手に市場を開設する。
【0111】
次に、該当学習者と同じクラスに属する学習者に「青洲市場が開けました」という通知が表示されるが、販売能力のある学習者は応札ボタンを押して一番手が開設したマーケット板にアクセスする。
【0112】
次に、済州市場に一番手と競争学習者の製品が上市されると、済州市場のマーケット板の周辺に「販売価格決定」ボタンが活性化され、各学習者の販売価格を決定して提出する。
【0113】
提出後、カウントダウンが行われて販売価格がオープンされたら、最も販売価格が低い学習者が落札されるようになり、落札されたユーザに「落札帯び」を表示し、入札が流されたユーザに「入札流れ帯び」を表示することで、製品販売に関するターンは終了される。
【0114】
また、複数個の市場競争による製品販売において、もし、学習者が一つのセールスマン、2つの広告、6つの製品を有しており、3つのマーケットボリュームを有する済州市場と光州市場を確認したら、該当学習者は第2意思決定リストを介して「製品販売意思決定」を行って一番手に市場を開設する。
【0115】
この際、一番手は済州市場と光州市場に6つの製品のうち3つずつを販売することを決定し、次に、該当学習者と同じクラスに属する学習者に「済州市場と光州市場が開けました」という通知が表示され、販売能力のある学習者は応札ボタンを押して一番手が開設したマーケット板にアクセスする。
【0116】
次に、済州市場と光州市場に一番手と競争学習者の製品が上市されると、済州市場のマーケット板の周辺に「販売価格決定」ボタンが活性化され、各学習者の販売価格を決定して提出する。
【0117】
提出後、カウントダウンが行われて販売価格がオープンされたら、最も販売価格が低い学習者が落札されるようになり、落札されたユーザに「落札帯び」を表示し、入札が流されたユーザに「入札流れ帯び」を表示することで、製品販売に関するターンは終了される。
【0118】
このように、非対面の企業経営シミュレーションシステム100は、学習者端末300を介して各学習者から応札する地域市場、製品購入個数、及び応札価格を含む応札情報を入力されるが、各地域市場別に複数の学習者から入力された複数の応札情報のうち最も低い応札価格を提示した第1学習者の学習者端末300に落札情報を通知し、第1学習者を除く第2学習者の学習者端末300には入札流れ情報を通知する。
【0119】
決算
図10aは学習者の最終経営実績画面であり、図10bは学習者のレーダーチャート画面であり、図10cは学習者の損益計算書画面である。
【0120】
図10a、図10b、及び図10cを参照すると、非対面の企業経営シミュレーションシステム100の決算部140はシミュレーションが完了したら学習者別の経営成果情報に基づいて経営実績情報を生成するが、前記経営実績情報に基づいて学習者順位表をまとめる。
【0121】
最終経営実績画面には、第1期乃至第5期のシミュレーションによる前記学習者別の経営診断表、収支集計表、損益計算書、財務状態表、損益分岐レベル推移表、市場シェア率グラフ、自己資本額グラフ、及び自己資本比率などを含む経営実績情報が表示される。
【0122】
レーダーチャート画面には、特定の学習者の経営診断情報の数値と、特定の学習者が属するクラス全体の経営診断情報の平均数値と、特定の学習者が属するクラス内の1位の学習者の経営診断情報の数値とを比較した情報が表示されるが、詳しくは、原価率数値を比較した原価競争力情報と、売上高利益率数値を比較した収益性分析情報と、総資産回転率数値を比較した活動性分析情報と、負債比率数値を比較した安全性分析情報と、売上高増加率数値を比較した成長性分析情報と、1個当たりの販売単価数値を比較した1個当たりの販売単価分析情報と、1個当たりの変動単価数値を比較した1個当たりの変動単価分析情報と、損益分岐点比率を比較した損益分岐点比率分析情報とを提供する。
【0123】
フィードバック
図11aは管理者画面に示されたクラス別の経営分析表画面、図11bは管理者の難易度設定画面、図11cはシミュレーション結果伝達画面である。
【0124】
図11a、図11b、及び図11cを参照すると、管理者は管理者端末200に表示されるフィードバック画面に基づいて、クラス別学習者の順位、学習者の経営活動を分析してグラフ及び音声で講義を行う。
【0125】
また、学習者の経験値によって難易度を設定し、意思決定に必要な時間及び危険カードの提供確率を制御する。
【0126】
これで、本発明の非対面の企業経営シミュレーションシステム及び方法は非対面で学習者の能動的な参加が可能で、視覚的資機材なしにオンライン上で高い学習没入度を提供することで、主人意識と責任意識を涵養させることができる。
【0127】
本発明による非対面の企業経営シミュレーション方法は、コンピュータで実行されるためのプログラムとして製作されてコンピュータが読み込み可能な記録媒体に保存される。前記コンピュータが読み込み可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み込まれるデータが保存される全ての種類の保存装置を含む。コンピュータが読み込み可能な記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ保存装置などがある。また、本発明の実施例によるCCNネットワーク基盤の送受信方法は、コンピュータと結合されて実行するために媒体に保存されているコンピュータプログラムで具現される。
【0128】
これまでの詳細な説明は本発明を例示するものである。
【0129】
また、上述した内容は本発明の好ましい実施形態を示して説明するものであって、本発明は多様な他の組み合わせ、変更、及び環境で使用される。つまり、本明細書に開示された発明の概念の範囲、著述した開示内容と均等な範囲及び/または当業界の技術または知識の範囲内で変更または修正することができる。著述した実施例は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明するものであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で求められる多様な変更も可能である。よって、前記発明の詳細な説明は開示された実施状態に本発明を制限しようとする意図ではない。また、添付した特許請求の範囲は他の実施状態も含むと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0130】
100 非対面の企業経営シミュレーションシステム
200 管理者端末
300 学習者端末
400 クラス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7a
図7b
図7c
図8
図9a
図9b
図9c
図10a
図10b
図10c
図11a
図11b
図11c