(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027710
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】募集人管理システム、募集人管理方法及び募集人管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/08 20120101AFI20240222BHJP
【FI】
G06Q40/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022130735
(22)【出願日】2022-08-18
(71)【出願人】
【識別番号】592048110
【氏名又は名称】損害保険ジャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087480
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100134511
【弁理士】
【氏名又は名称】八田 俊之
(72)【発明者】
【氏名】酒井 康裕
(72)【発明者】
【氏名】乘田 洋樹
(72)【発明者】
【氏名】亀井 詩乃
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 美紗子
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB61
(57)【要約】
【課題】機密情報が外部に流出することを抑制することができる募集人管理システム、募集人管理方法及び募集人管理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置2は、募集人の追加の申請を受け付ける受付部11と、募集人ID及び届出日を管理する管理部12と、顧客情報と、顧客と募集人との応対履歴の情報とを使って代理店端末3で保険契約を可能にする保険契約サービスを提供する提供部13と、顧客と募集人との間でチャットを可能にするチャットサービスを提供すると共に、チャットサービスIDが保険契約サービスIDと共通である提供部14とを備え、募集人の追加の申請を受け付けた場合には、管理部12が、追加される募集人の識別子及び届出日を更新し、代理店端末は、保険契約サービスIDと募集人IDとを紐づけることで、募集人に保険契約サービス及びチャットサービスを利用させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置と、代理店端末とを有する募集人管理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記代理店端末から募集人資格を有する募集人の追加の申請を受け付ける受付手段と、
前記募集人の情報として、前記募集人の識別子及び前記募集人の追加の申請を受け付けた第1日付を管理する管理手段と、
顧客の情報と、前記顧客と前記募集人との応対履歴の情報とを保持し、これらの保持された情報を使って前記代理店端末で保険契約を可能にする第1サービスを提供する第1サービス提供手段と、
前記顧客と前記募集人との間でチャットを可能にする第2サービスを提供するとともに、前記第2サービスを利用するための識別子が前記第1サービスを利用するための識別子と共通である第2サービス提供手段と、
を備え、
前記募集人の追加の申請を受け付けた場合には、前記管理手段が、追加される前記募集人の識別子及び前記第1日付を更新し、前記代理店端末が前記第1サービスを利用するための識別子と前記募集人の識別子とを紐づけることで、前記募集人に前記第1サービス及び前記第2サービスを利用させることを特徴とする募集人管理システム。
【請求項2】
前記管理手段は、さらに、前記受付手段が、前記募集人の情報として、前記募集人の削除の申請を受け付けた第2日付を管理し、
前記募集人の削除の申請を受け付けた場合には、前記管理手段が、削除される前記募集人に関する前記第2日付を更新し、前記第1サービス提供手段が、前記第2日付から所定日数経過した時点で前記第1サービスを利用するための識別子を廃止することを特徴とする請求項1に記載の募集人管理システム。
【請求項3】
前記第2サービス提供手段が前記募集人の端末に提供するチャットルームは、前記募集人が他の募集人を追加する追加手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の募集人管理システム。
【請求項4】
前記第2サービス提供手段が前記募集人の端末に提供するチャットルームは、前記チャットルームに参加している募集人の一覧を表示する表示手段を備え、
前記表示手段は、前記第2日付から所定日数経過した時点で、前記チャットルームに参加している募集人の一覧から前記廃止された識別子に紐づけられた募集人の表示を削除することを特徴とする請求項2に記載の募集人管理システム。
【請求項5】
前記第2サービス提供手段が前記顧客の端末に提供するチャットルームは、前記チャットルームに参加している募集人の一覧を表示する表示手段を備え、
前記表示手段は、前記第2日付から所定日数経過した時点で、前記チャットルームに参加している募集人の一覧から前記廃止された識別子に紐づけられた募集人の表示を削除することを特徴とする請求項2に記載の募集人管理システム。
【請求項6】
前記第2日付から所定日数経過するまでは、前記第2サービス提供手段は、前記顧客の端末及び前記募集人の端末でチャットルーム内での前記顧客と前記募集人との応対履歴の情報を閲覧可能なように保持することを特徴とする請求項2に記載の募集人管理システム。
【請求項7】
前記第2サービス提供手段が前記募集人の端末に提供するチャットルームの管理画面は、前記チャットルームの状態が複数に区分され、各区分に属する顧客の一覧を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の募集人管理システム。
【請求項8】
代理店端末と接続される情報処理装置で実行する募集人管理方法であって、
前記代理店端末から募集人資格を有する募集人の追加の申請を受け付ける受付工程と、
前記募集人の情報として、前記募集人の識別子及び前記募集人の追加の申請を受け付けた第1日付を管理する管理工程と、
顧客の情報と、前記顧客と前記募集人との応対履歴の情報とを保持し、これらの保持された情報を使って前記代理店端末で保険契約を可能にする第1サービスを提供する第1サービス提供工程と、
前記顧客と前記募集人との間でチャットを可能にする第2サービスを提供するとともに、前記第2サービスを利用するための識別子が前記第1サービスを利用するための識別子と共通である第2サービス提供工程と、
を備え、
前記募集人の追加の申請を受け付けた場合には、前記管理工程が、追加される前記募集人の識別子及び前記第1日付を更新し、前記代理店端末が前記第1サービスを利用するための識別子と前記募集人の識別子とを紐づけることで、前記募集人に前記第1サービス及び前記第2サービスを利用させる
ことを特徴とする募集人管理方法。
【請求項9】
代理店端末と接続されるコンピュータに、
前記代理店端末から募集人資格を有する募集人の追加の申請を受け付ける受付手段と、
前記募集人の情報として、前記募集人の識別子及び前記募集人の追加の申請を受け付けた第1日付を管理する管理手段と、
顧客の情報と、前記顧客と前記募集人との応対履歴の情報とを保持し、これらの保持された情報を使って前記代理店端末で保険契約を可能にする第1サービスを提供する第1サービス提供手段と、
前記顧客と前記募集人との間でチャットを可能にする第2サービスを提供するとともに、前記第2サービスを利用するための識別子が前記第1サービスを利用するための識別子と共通である第2サービス提供手段と、
して機能させる募集人管理プログラムであって
前記募集人の追加の申請を受け付けた場合には、前記管理手段が、追加される前記募集人の識別子及び前記第1日付を更新し、前記代理店端末が前記第1サービスを利用するための識別子と前記募集人の識別子とを紐づけることで、前記募集人に前記第1サービス及び前記第2サービスを利用させる
ことを特徴とする募集人管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、代理店に所属する募集人を管理する募集人管理システム、募集人管理方法及び募集人管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、顧客端末にURLを記載したSMSメッセージを送って、顧客がそのURLをクリックすると、営業端末と顧客端末との間でチャットを実行できる営業支援システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、保険会社から業務の一部を委託されている代理店では、募集人が代理店に入社したり又は代理店から退職することがあるため、契約情報、顧客情報、及び顧客との応対履歴などの機密情報が外部に流出するおそれがある。このため、保険会社では、代理店に所属する募集人の情報を適切に管理する必要がある。
【0005】
そこで、本発明は、機密情報が外部に流出することを抑制することができる募集人管理システム、募集人管理方法及び募集人管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に記載の募集人管理システムは、情報処理装置と、代理店端末とを有する募集人管理システムであって、前記情報処理装置は、前記代理店端末から募集人資格を有する募集人の追加の申請を受け付ける受付手段と、前記募集人の情報として、前記募集人の識別子及び前記募集人の追加の申請を受け付けた第1日付を管理する管理手段と、顧客の情報と、前記顧客と前記募集人との応対履歴の情報とを保持し、これらの保持された情報を使って前記代理店端末で保険契約を可能にする第1サービスを提供する第1サービス提供手段と、前記顧客と前記募集人との間でチャットを可能にする第2サービスを提供するとともに、前記第2サービスを利用するための識別子が前記第1サービスを利用するための識別子と共通である第2サービス提供手段と、を備え、前記募集人の追加の申請を受け付けた場合には、前記管理手段が、追加される前記募集人の識別子及び前記第1日付を更新し、前記代理店端末が前記第1サービスを利用するための識別子と前記募集人の識別子とを紐づけることで、前記募集人に前記第1サービス及び前記第2サービスを利用させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、機密情報が外部に流出することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本実施形態に係る募集人管理システムのブロック図である。
【
図2】
図2(A)は、情報処理装置の機能ブロック図である。
図2(B)は、情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3(A)は、代理店端末、募集人端末及び顧客端末の機能ブロック図である。
図3(B)は、制御部のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
【
図4】
図4は、情報処理装置の情報管理部で管理される情報の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、情報処理装置の保険契約サービス提供部の機能の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、保険契約サービス提供部が提供する保険契約サービスにログインするためのIDを説明する図である。
【
図7】
図7(A)は、保険契約サービスのログイン画面を示す図であり、
図7(B)は、チャットサービスのログイン画面を示す図である。
【
図8】
図8は募集人端末に表示されるチャットルームの画面の一例を示す図である。
【
図9】
図9(A)は募集人端末に表示されるルーム情報画面の一例を示す図であり、
図9(B)は募集人端末に表示される候補者情報画面の一例を示す図である。
【
図10】
図10(A)は顧客端末に表示されるチャットルームの画面の一例を示す図であり、
図10(B)は顧客端末に表示されるルーム情報画面の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、募集人を追加する場合に代理店端末及び情報処理装置で実行される処理を示すシーケンス図である。
【
図13】
図13は保険契約サービスの設定画面一例を示す図である。
【
図14】
図14は、募集人を廃止する場合に代理店端末及び情報処理装置で実行される処理を示すシーケンス図である。
【
図15】
図15は、チャットを開設する場合に、情報処理装置、募集人端末及び顧客端末で実行される処理を示すシーケンス図である。
【
図17】
図17はショートメッセージ(SMS)の一例を示す図である。
【
図19】
図19は、募集人IDが廃止された場合に、情報処理装置、募集人端末及び顧客端末で実行される処理を示すシーケンス図である。
【
図20】
図20は、チャットサービス提供部が募集人端末に提供するチャットルームの管理画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
図1は、本実施形態に係る募集人管理システム1のブロック図である。
図1で例示するように、募集人管理システム1は、保険会社が利用する情報処理装置2、保険会社から業務の一部を委託されている代理店が利用する代理店端末3、代理店に所属する募集人が利用する募集人端末4、顧客が利用する顧客端末5及びネットワーク6を備えている。情報処理装置2はネットワーク6を経由して代理店端末3、募集人端末4及び顧客端末5に接続されている。情報処理装置2、代理店端末3、募集人端末4及び顧客端末5は、互いに有線通信又は無線通信が可能である。なお、情報処理装置2、代理店端末3、募集人端末4及び顧客端末5の個数は各々複数あってもよい。また、募集人端末4を利用する募集人は、例えば、日本損害保険協会が実施する損害保険の募集人になるための試験を合格し、募集人資格を取得しているものとする。なお、募集人端末4を利用する者は、必ずしも募集人のみに限定されるものでは無く、代理店に所属する事務員が保険契約の管理や顧客への事務連絡などのために利用してもよい。
【0011】
情報処理装置2は、サーバなどのコンピュータである。ネットワーク6は、インターネットなどの電気通信回線である。代理店端末3、募集人端末4及び顧客端末5は、デスクトップPC、ノートPCなどの端末であってもよく、スマートフォンなどの携帯端末であってもよい。これらの代理店端末3、募集人端末4及び顧客端末5には、認証機能によるアクセス制限などを行ってもよい。
【0012】
図2(A)は、情報処理装置2の機能ブロック図である。
図2(A)で例示するように、情報処理装置2は、申請受付部11(受付手段)、情報管理部12(管理手段)、保険契約サービス提供部13(第1サービス提供手段)、チャットサービス提供部14(第2サービス提供手段)などとして機能する。
【0013】
図2(B)は、情報処理装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2(B)で例示するように、情報処理装置2は、CPU101、RAM102、記憶装置103、通信装置104、入力機器105などを備える。これらの各機器は、バスによって接続されている。CPU(Central Processing Unit)101は、中央演算処理装置である。RAM(Random Access Memory)102は、CPU101が実行するプログラム、CPU101が処理するデータなどを一時的に記憶する揮発性メモリである。記憶装置103は、不揮発性記憶装置である。記憶装置103として、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどのソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、ハードディスクドライブに駆動されるハードディスクなどを用いることができる。記憶装置103に記憶されている各種のプログラムをCPU101が実行することによって、情報処理装置2の各部の機能が実現される。なお、情報処理装置2の各部の機能は、それぞれ専用の回路等によって構成されていてもよい。通信装置104は、ネットワーク6に対するインタフェースである。入力機器105は、情報を入力するための装置であり、キーボード、マウスなどである。
【0014】
図3(A)は、代理店端末3、募集人端末4及び顧客端末5の機能ブロック図である。
図3(A)で例示するように、代理店端末3、募集人端末4及び顧客端末5は、通信装置21、制御部22、ユーザインタフェース23などを備えている。
【0015】
通信装置21は、代理店端末3、募集人端末4及び顧客端末5が無線通信するための通信装置である。制御部22は、代理店端末3、募集人端末4及び顧客端末5の各部を制御する。ユーザインタフェース23は、タッチパネル装置などであり、表示機能および情報入力機能を備えている。
【0016】
通信装置21は、情報処理装置2との間でショートメッセージ(SMS)及びチャットメッセージなどのデータを送受信する。制御部22は、通信装置21が送受信したショートメッセージ(SMS)及びチャットメッセージなどのデータをユーザインタフェース23に表示させる。
【0017】
例えば、チャットメッセージが募集人端末4のユーザインタフェース23に入力された場合、募集人端末4の制御部22は、募集人端末4の通信装置21に当該チャットメッセージを情報処理装置2に送信させる。そして、情報処理装置2が当該チャットメッセージを顧客端末5に送信し、顧客端末5の通信装置21は、情報処理装置2からチャットメッセージを受信し、顧客端末5の制御部22は、顧客端末5の通信装置21が受信したチャットメッセージを顧客端末5のユーザインタフェース23に表示させる。同様に、チャットメッセージを顧客端末5から募集人端末4に送ることもできる。このようにして、募集人端末4と顧客端末5との間でチャットが可能になる。
【0018】
図3(B)は、制御部22のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
図3(B)で例示するように、制御部22は、CPU201、RAM202、記憶装置203などを備える。これらの各機器は、バスによって接続されている。CPU201は、中央演算処理装置である。RAM202は、CPU201が実行するプログラム、CPU201が処理するデータなどを一時的に記憶する揮発性メモリである。記憶装置203は、不揮発性記憶装置である。記憶装置203として、例えば、ROM、フラッシュメモリなどのソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、ハードディスクドライブに駆動されるハードディスクなどを用いることができる。記憶装置203に記憶されているプログラムをCPU201が実行することによって、制御部22の各機能が実現される。制御部22の各機能は、それぞれ専用の回路等によって構成されていてもよい。
【0019】
図4は、情報処理装置2の情報管理部12で管理される情報の一例を示す図である。
図4で例示するように、情報管理部12は、代理店及び募集人の情報を管理する。この代理店及び募集人の情報は、主に保険会社の従業員が管理及び参照するものである。
【0020】
例えば、代理店の情報としては、代理店コード、代理店名、代理店解約表示、代理店解約日、専属・乗合、チャネルコード、代理店登録番号、及び委託種目などの代理店に関する各種の情報を備えている。募集人の情報の情報としては、漢字氏名、カナ氏名、旧姓、性別、生年月日、属性、職員番号、募集従事、保険契約サービスID、届出日、廃止日、募集人IDなどの募集人に関する各種の情報を備えている。このように、代理店コードと募集人IDとを関連づけることによって、代理店ごとに、代理店の情報と募集人の情報とが紐づけて管理されている。
【0021】
また、情報管理部12は、募集人の情報として、募集人IDと、募集人の追加の申請を受け付けた届出日(第1日付)と、募集人の削除の申請を受け付けた廃止日(第2日付)を管理する。例えば、申請受付部11が代理店端末3から募集人資格を有する募集人の追加又は削除の申請を受け付けると、情報管理部12は、募集人の情報内の届出日又は廃止日のデータを更新する。これにより、保険会社は代理店ごとに、所属している募集人の資格取得状況や有効期限などを把握することができる。
【0022】
図5は、情報処理装置2の保険契約サービス提供部13の機能の一例を示す図である。保険契約サービス提供部13は、顧客の情報と、例えば、通信装置21による顧客と募集人とのチャットメッセージなどによる応対履歴の情報とを保持し、これらの保持された情報を使って代理店端末3で保険契約を可能にする保険契約サービス(第1サービス)を提供する。保険契約サービス提供部13は、保険契約を作成する機能に加えて、保険契約を管理する機能、保険料を計算する機能、保険の申込書を作成する機能、及び契約データを保険会社への送信する機能などを有している。
【0023】
図6は、保険契約サービス提供部13が提供する保険契約サービスにログインするためのIDを説明する図である。保険契約サービスにログインするためのID(以下、保険契約サービスIDという)は、各代理店が追加又は削除することができる。募集人を削除する場合には、募集人の識別子(以下、募集人IDという)と紐づいた保険契約サービスIDが利用できなくなる。
【0024】
各代理店は、保険契約サービス上で、保険契約サービスIDを、使用させる募集人の募集人IDと紐づける。1人の募集人が複数の保険契約サービスに関係していることがあるので、1つの募集人IDを複数の保険契約サービスIDと紐づけることもできる。例えば、
図6では、募集人ID555555が保険契約サービスIDbbbbbb01及び保険契約サービスIDbbbbbb02に紐づけられている。
【0025】
保険契約サービスIDを募集人IDと紐づける場合に、代理店が「募集に従事せず(後述する
図13参照)」という項目にチェックをすると、募集人IDが資格なしとして、保険契約サービスIDが募集人IDと紐づく。
図6では、募集人ID「資格なし」が保険契約サービスIDcccccc01及び保険契約サービスIDcccccc02に紐づけられている。この設定は、例えば、募集人ではないため保険募集には従事しないが、保険契約の管理や顧客への事務連絡などを行うために保険契約サービスやチャットサービスにログインする必要がある事務員などに保険契約サービスIDを付与するために利用される。
【0026】
各代理店ごとに、異なる分割キーが割り当てられており、分割キーに、対応する代理店で作成された保険契約サービスIDが割り当てられている。このため、例えば、代理店Aは、代理店Bや代理店Cが有する保険契約サービスの内容を閲覧することはできない。
【0027】
また、代理店Cのように、支店単位で分割キーを複数有していてもよい。例えば、
図6では、分割キー00000003と分割キー00000004がそれぞれ別の支店に割り当てられている。この場合、自支店が有する保険契約サービスの内容を閲覧することはできるが、他支店が有する保険契約サービスの内容を閲覧することはできない。
【0028】
図7(A)は、保険契約サービスのログイン画面を示す図であり、
図7(B)は、チャットサービスのログイン画面を示す図である。
【0029】
本実施の形態では、チャットサービスを利用するための募集人のID(識別子)が保険契約サービスを利用するための募集人のIDと共通である。これにより、チャットサービスを利用できる募集人は、保険契約サービスを利用する募集人に限定することができる。また、上述したように、保険契約サービスは、顧客の情報などを使って保険契約を可能にするものなので、チャットサービスを利用できる顧客も保険契約サービスに登録されている顧客に限定することができる。なお、チャットサービスを利用するための募集人のパスワードは保険契約サービスを利用するための募集人のパスワードと同一でも異なっていてもよい。
【0030】
図8は募集人端末4に表示されるチャットルームの画面の一例を示す図である。
図9(A)は募集人端末4に表示されるルーム情報画面の一例を示す図であり、
図9(B)は募集人端末4に表示される候補者情報画面の一例を示す図である。
【0031】
図8で例示するように、情報処理装置2のチャットサービス提供部14は、顧客と募集人との間でチャットを可能にするチャットサービス(第2サービス)を提供する。募集人が
図7(B)のチャットサービスのログイン画面でログインし、チャットルームを選択すると、募集人端末4は
図8に示すようなチャットルーム30を表示する。
【0032】
チャットルーム30は、顧客と募集人との応対を表示する表示領域31と、チャットルーム30に参加している顧客と募集人の情報を閲覧するためのルーム情報ボタン32と、添付データを顧客に送信するためのボタン33と、文章入力欄34と、チャットルーム30へ入力したメッセージなどを保存するための保存ボタン35と、エンターキー36とを備えている。表示領域31では、左側に顧客からのメッセージが表示され、右側に募集人からのメッセージが表示される。顧客端末5で募集人からのメッセージが確認されると、既読マーク32aが表示される。チャットルーム30の画面構成は一例であり、これに限定されるものではない。例えば、ルーム情報ボタン32が別のメニュー画面などに設けられていてもよい。
【0033】
図8でルーム情報ボタン32が押下されると、募集人端末4は、
図9(A)に示すようなチャットルーム30に参加している顧客と募集人の情報を示すルーム情報画面37を表示する。このルーム情報画面37を閲覧することにより、チャットルーム30に参加している募集人は、現在チャットルーム30に参加している他の募集人を確認することができ、さらに、削除された募集人がチャットルーム30に参加しているか否かを確認することができる。ルーム情報画面37は、募集人を追加するためのボタン38を備えている。ボタン38はチャットルーム30に参加している募集人が新たな募集人を追加する場合に押下される。
【0034】
ボタン38を押下すると、募集人端末4は、
図9(B)に示すような追加する募集人の候補者情報画面39を表示する。候補者情報画面39は、募集人の候補者を検索するための入力欄40と、募集人の候補者を一覧表示する表示領域41と、追加する募集人を指定するチェックボックス42と、決定ボタン43とを備えている。
【0035】
チャットルーム30に参加している募集人は、表示領域41に一覧表示された募集人の候補者の中から、追加する募集人をチェックボックス42で指定して、決定ボタン43を押下することで、新たな募集人を追加することができる。なお、チャットサービスを利用できる募集人は、保険契約サービスを利用する募集人に限定されているので、表示領域41に表示される募集人の候補者は、同一の代理店に属する募集人のみである。つまり、他の代理店に属する募集人は募集人の候補者として表示されることはない。
【0036】
このように、チャットサービス提供部14が募集人端末4に提供するチャットルーム30は、募集人が他の募集人を追加するためのルーム情報画面37及び候補者情報画面39を備えている。これにより、募集人が他の募集人を追加して、複数の募集人で一人の顧客を手厚くサポートすることができる。
【0037】
図10(A)は顧客端末5に表示されるチャットルームの画面の一例を示す図であり、
図10(B)は顧客端末5に表示されるルーム情報画面の一例を示す図である。
【0038】
顧客がラインアカウントからチャットルームを選択すると、顧客端末5は
図10(A)に示すようなチャットルーム45を表示する。チャットルーム45は、顧客と募集人との応対を表示する表示領域46と、チャットルーム45に参加している顧客と募集人の情報を閲覧するためのルーム情報ボタン47と、添付データを顧客に送信するためのボタン48と、文章入力欄49と、チャットルーム45へ入力したメッセージなどを保存するための保存ボタン50と、エンターキー51とを備えている。表示領域46では、右側に顧客からのメッセージが表示され、左側に募集人からのメッセージが表示される。募集人端末4で顧客からのメッセージが確認されると、既読マーク47aが表示される。チャットルーム45の画面構成は一例であり、これに限定されるものではない。例えば、ルーム情報ボタン47が別のメニュー画面などに設けられていてもよい。
【0039】
図10(A)でルーム情報ボタン47が押下されると、顧客端末5は、
図10(B)に示すようなチャットルーム45に参加している顧客と募集人の情報を示すルーム情報画面52を表示する。このルーム情報画面52を閲覧することにより、チャットルーム45に参加している顧客は、現在チャットルーム45に参加している募集人を確認することができ、さらに、削除された募集人がチャットルーム45に参加しているか否かを確認することができる。
【0040】
図11は、募集人を追加する場合に代理店端末3及び情報処理装置2で実行される処理を示すシーケンス図である。
図12は募集人申請画面の一例を示す図である。
図13は保険契約サービスの設定画面一例を示す図である。
【0041】
図11において、募集人を追加する場合には、代理店端末3が、募集人の追加の申請を情報処理装置2に送信する(S1)。例えば、
図12で例示するような募集人申請画面55に、追加対象の募集人ID及び代理店コードを入力し、送信ボタンを押下すると、募集人の追加の申請が情報処理装置2に送信される。
【0042】
情報処理装置2の申請受付部11は、代理店端末3から募集人の追加の申請を受け付け(S2)、情報処理装置2の情報管理部12が、募集人の情報(
図4参照)のうち、募集人IDと、募集人の追加の申請を受け付けた届出日とを更新する(S3)。更新が完了すると、情報処理装置2の情報管理部12は情報更新の完了を代理店端末3に通知する(S4)。
【0043】
代理店端末3は情報更新の完了の通知を受信すると(S5)、代理店端末3は、保険契約サービス提供部13が提供する保険契約サービス(
図5参照)上で、追加対象の募集人IDと保険契約サービスIDとを紐づける(S6)。例えば、
図13で例示するような保険契約サービスの設定画面56で、追加対象の募集人の氏名、募集人IDと、保険契約サービスID(認証ID)とを入力し、設定ボタンを押下すると、募集人IDと保険契約サービスIDとの紐づけが完了する。なお、
図13の「募集に従事せず」のチェックボックスは、例えば、募集人ではないため保険募集には従事しないが、保険契約の管理や顧客への事務連絡を行うために保険契約サービスやチャットサービスにログインする必要がある事務員などに保険契約サービスIDを付与するために利用される。
【0044】
情報処理装置2の保険契約サービス提供部13及びチャットサービス提供部14は、募集人IDと紐づけられた保険契約サービスIDに対してそれぞれ保険契約サービス及びチャットサービスを提供する(S7)。つまり、追加された募集人は、募集人IDと紐づけられた保険契約サービスIDを使って、保険契約サービス及びチャットサービスにログインすることができる(
図7(A)、
図7(B)参照)。
【0045】
図14は、募集人を廃止する場合に代理店端末3及び情報処理装置2で実行される処理を示すシーケンス図である。
【0046】
図14において、募集人を廃止する場合には、代理店端末3が、募集人の廃止の申請を情報処理装置2に送信する(S11)。例えば、
図12で例示するような募集人申請画面55に、廃止対象の募集人ID及び代理店コードを入力し、送信ボタンを押下すると、募集人の廃止の申請が情報処理装置2に送信される。
【0047】
情報処理装置2の申請受付部11は、代理店端末3から募集人の廃止の申請を受け付け(S12)、情報処理装置2の情報管理部12が、募集人の情報(
図4参照)のうち、募集人IDと、募集人の廃止の申請を受け付けた廃止日とを更新する(S13)。更新が完了すると、情報処理装置2の保険契約サービス提供部13は、廃止日から所定日数経過後(例えば廃止日から9日経過後)、廃止対象の募集人IDと紐づけられた保険契約サービスIDを削除する(S14)。これにより、廃止された募集人が、削除された保険契約サービスIDを使って、保険契約サービス及びチャットサービスにログインすることを禁止できる。
【0048】
図15は、チャットを開設する場合に、情報処理装置2、募集人端末4及び顧客端末5で実行される処理を示すシーケンス図である。
図16はチャット要請画面の一例を示す図である。
図17はショートメッセージ(SMS)の一例を示す図である。
図18はライン画面の一例を示す図である。
【0049】
図15において、募集人端末4が、チャットを開設したい顧客を指定し、チャット開設の要請を情報処理装置2に送信する(S21)。例えば、募集人端末4は、
図16で例示するようなチャット要請画面58を表示する。募集人が、チャットを開設したい顧客Aを指定し、チャット開設ボタン59を押下すると、募集人端末4はチャット開設の要請を情報処理装置2に送信する。
【0050】
情報処理装置2のチャットサービス提供部14は、募集人端末4からチャット開設の要請を受信し(S22)、指定された顧客の顧客端末5に、チャット開設の案内を示すURLが記載されたショートメッセージ(SMS)を送信する(S23)。例えば、
図17で例示するように、ショートメッセージ60は、チャット開設の案内を示すURLが記載されている。
【0051】
顧客端末5は、チャット開設の案内を示すURLが記載されたショートメッセージ60を受信し(S24)、顧客によりショートメッセージ60に記載されたURLがクリックされる(S25)。
【0052】
URLをクリックすると、保険会社のラインアカウントとの友達要請の選択画面(不図示)が表示され、友達要請に同意すると、顧客端末5に保険会社のラインアカウントが登録される。次いで、顧客の顧客端末5にチャットサービスの利用規約を受信する画面(不図示)が表示される。これにより、チャットサービス提供部14からチャットサービスの利用規約を受信できる。利用規約を受信する画面を閉じると、顧客の顧客端末5に生年月日の認証用入力画面(不図示)が表示される。
【0053】
生年月日の認証用入力画面に顧客の生年月日が入力されると、情報処理装置2のチャットサービス提供部14は、生年月日の認証を実行する(S26)。生年月日の認証が成功すると、チャットサービス提供部14は、顧客のライン画面にチャットの入り口アイコンを開設するコマンドをラインに送信する(S27)。これにより、顧客端末5では、ライン画面にチャットの入り口アイコンが開設される(S28)。例えば、顧客端末5では、
図18で例示するように、ライン画面61にチャットの入り口アイコン62が開設される。
【0054】
チャットの入り口アイコン62をクリックすると、チャットサービス提供部14は、顧客端末5及び募集人端末4にチャットサービスの提供を開始する(S29)。顧客端末5及び募集人端末4では、それぞれ
図10(A)及び
図8に示すようなチャットルームが表示される(S30、S31)。
【0055】
図19は、募集人IDが廃止された場合に、情報処理装置2、募集人端末4及び顧客端末5で実行される処理を示すシーケンス図である。
【0056】
まず、情報処理装置2の情報管理部12が、募集人の情報(
図4参照)のうち、募集人IDと、募集人の廃止の申請を受け付けた廃止日とを更新し、募集人IDを廃止する(S41)。このとき、チャットサービス提供部14は、顧客と募集人との応対履歴の情報とを保持する(S42)。これにより、顧客端末5及び募集人端末4のチャットルームでは、顧客と募集人との応対履歴の表示が維持される。つまり、募集人IDが廃止されても、顧客と廃止された募集人との応対履歴の表示は維持される。
【0057】
そして、情報処理装置2の保険契約サービス提供部13は、廃止日から所定日数経過後(例えば廃止日から9日経過後)、廃止対象の募集人IDと紐づけられた保険契約サービスIDを削除する(S43)。
【0058】
顧客端末5に表示するチャットルーム(具体的には
図10(B)のルーム情報画面52)は、廃止日から所定日数経過した時点で、チャットルームに参加している募集人の一覧から廃止された保険契約サービスに紐づけられた募集人の表示を削除する(S44)。これにより、チャットルームに参加している顧客は、例えば
図10(B)のルーム情報画面52を閲覧することで、廃止日から所定日数経過した時点で、代理店から退職した募集人がチャットルームに参加していないことを確認することができる。
【0059】
募集人端末4に表示するチャットルーム(具体的には
図9(A)のルーム情報画面37)は、廃止日から所定日数経過した時点で、チャットルームに参加している募集人の一覧から廃止された保険契約サービスに紐づけられた募集人の表示を削除する(S45)。これにより、チャットルームに参加している募集人は、例えば
図9(A)のルーム情報画面37を閲覧することで、廃止日から所定日数経過した時点で、代理店から退職した募集人がチャットルームに参加していないことを確認することができる。
【0060】
上記S42では、廃止日から所定日数経過するまでは、チャットサービス提供部14は、顧客端末5及び募集人端末4でチャットルーム内での顧客と募集人との応対履歴の情報を閲覧可能なように保持するので、募集人が退職しても、別の募集人への顧客の引継ぎが可能である。
【0061】
図20は、チャットサービス提供部14が募集人端末4に提供するチャットルームの管理画面の一例を示す図である。例えば、チャットサービスのメニュー画面(不図示)などで管理画面の項目を選択することで、
図20の管理画面65が表示される。
【0062】
図20の管理画面65は、チャットルームの状態が複数に区分され、各区分に属する顧客の一覧を表示する表示領域66(表示手段)を備えている。例えば、チャットルームの状態が、「1.チャット開設不可」~「7.チャットクローズ中」のように複数に区分されている。顧客AAA及び顧客BBBは「1.チャット開設不可」の区分に属しており、顧客CCCは「2.チャット開設可」の区分に属しており、顧客GGGは「7.チャットクローズ中」の区分に属している。
【0063】
このように、募集人は、各顧客に対応するチャットルームの状態を閲覧することで、各顧客に対して適切な措置を採ることができる。例えば、チャットをブロックしている顧客に対しては、募集人はブロックの解除を要請することができる。また、チャットを開設できてない顧客に対しては、募集人はチャットを開設する手助けを行うことができる。
【0064】
以上説明したように、本実施形態に係る募集人管理システム1は、保険会社が利用する情報処理装置2と、代理店が利用する代理店端末3とを有する。情報処理装置2は、代理店端末3から募集人資格を有する募集人の追加の申請を受け付ける申請受付部11と、募集人の情報として、募集人ID及び募集人の追加の申請を受け付けた届出日を管理する情報管理部12と、顧客の情報と、顧客と募集人との応対履歴の情報とを保持し、これらの保持された情報を使って代理店端末3で保険契約を可能にする保険契約サービスを提供する保険契約サービス提供部13と、顧客と募集人との間でチャットを可能にするチャットサービスを提供するとともに、チャットサービスを利用するためのIDが保険契約サービスを利用するためのID(保険契約サービスID)と共通であるチャットサービス提供部14とを備えている。そして、募集人の追加の申請を受け付けた場合には、情報管理部12が、募集人の情報のうち、追加される募集人の識別子及び届出日を更新し、代理店端末3は、保険契約サービス提供部13が提供する保険契約サービス上で、保険契約サービスIDと募集人IDとを紐づけることで、募集人に保険契約サービス及びチャットサービスを利用させる。
【0065】
このように、チャットサービスを利用できる募集人を、保険契約サービスを利用する募集人に限定し、募集人の追加に応じて、保険契約サービス及びチャットサービスの利用の可否を適切にコントロールしているので、契約情報、顧客情報、及び顧客と募集人の応対履歴などの機密情報が外部に流出することを抑制することができる。また、保険契約サービスを利用可能な顧客、代理店及び募集人の情報を使ってチャットサービスを提供するので、チャットサービスのためにこれらの情報を別途設ける必要がなく、情報処理装置2のリソースを節約することができる。
【0066】
また、情報管理部12は、さらに、申請受付部11が、募集人の情報として、募集人の削除の申請を受け付けた廃止日を管理し、募集人の削除の申請を受け付けた場合には、情報管理部12が、募集人の情報のうち、削除される募集人に関する廃止日を更新し、保険契約サービス提供部13が、廃止日から所定日数経過した時点で保険契約サービスIDを廃止する。このように、募集人の削除に応じて保険契約サービスIDを廃止することで、削除された募集人は、保険契約サービス及びチャットサービスを利用できなくなるので、契約情報、顧客情報、及び顧客と募集人の応対履歴などの機密情報が外部に流出することを抑制することができる。
【0067】
また、チャットサービス提供部14が募集人端末4に提供するチャットルームは、募集人が他の募集人を追加するためのルーム情報画面37及び候補者情報画面39(追加手段)を備えている。これにより、募集人が他の募集人を追加して、複数の募集人で一人の顧客を手厚くサポートすることができる。
【0068】
また、チャットサービス提供部14が募集人端末4に提供するチャットルームは、当該チャットルームに参加している募集人の一覧を表示するルーム情報画面37(表示手段)を備えている。そして、ルーム情報画面37は、廃止日から所定日数経過した時点で、チャットルームに参加している募集人の一覧から廃止された保険契約サービスIDに紐づけられた募集人の表示を削除するので、チャットルームに参加している募集人は、廃止日から所定日数経過した時点で、代理店から退職した募集人がチャットルームに参加していないことを確認できる。
【0069】
また、チャットサービス提供部14が顧客端末5に提供するチャットルームは、チャットルームに参加している募集人の一覧を表示するルーム情報画面52(表示手段)を備えている。そして、ルーム情報画面52は、廃止日から所定日数経過した時点で、チャットルームに参加している募集人の一覧から廃止された保険契約サービスIDに紐づけられた募集人の表示を削除するので、チャットルームに参加している顧客は、廃止日から所定日数経過した時点で、代理店から退職した募集人がチャットルームに参加していないことを確認することができる。
【0070】
また、廃止日から所定日数経過するまでは、チャットサービス提供部14は、顧客端末5及び募集人端末4でチャットルーム内での顧客と募集人との応対履歴の情報を閲覧可能なように保持するので、募集人が退職しても、別の募集人への顧客の引継ぎが可能である。
【0071】
チャットサービス提供部14が募集人の端末に提供するチャットルームの管理画面65は、チャットルームの状態が複数に区分され、各区分に属する顧客の一覧を表示する表示領域66(表示手段)を備えている。よって、募集人が各顧客に対応するチャットルームの状態を閲覧することで、顧客に対して適切な措置を採ることができる。
【0072】
尚、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0073】
1 募集人管理システム
2 情報処理装置
3 代理店端末
4 募集人端末
5 顧客端末
11 申請受付部
12 情報管理部
13 保険契約サービス提供部
14 チャットサービス提供部