IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ KPS株式会社の特許一覧

特開2024-27747装置、方法、プログラムおよびシステム
<>
  • 特開-装置、方法、プログラムおよびシステム 図1
  • 特開-装置、方法、プログラムおよびシステム 図2
  • 特開-装置、方法、プログラムおよびシステム 図3
  • 特開-装置、方法、プログラムおよびシステム 図4
  • 特開-装置、方法、プログラムおよびシステム 図5
  • 特開-装置、方法、プログラムおよびシステム 図6
  • 特開-装置、方法、プログラムおよびシステム 図7
  • 特開-装置、方法、プログラムおよびシステム 図8
  • 特開-装置、方法、プログラムおよびシステム 図9
  • 特開-装置、方法、プログラムおよびシステム 図10
  • 特開-装置、方法、プログラムおよびシステム 図11
  • 特開-装置、方法、プログラムおよびシステム 図12
  • 特開-装置、方法、プログラムおよびシステム 図13
  • 特開-装置、方法、プログラムおよびシステム 図14
  • 特開-装置、方法、プログラムおよびシステム 図15
  • 特開-装置、方法、プログラムおよびシステム 図16
  • 特開-装置、方法、プログラムおよびシステム 図17
  • 特開-装置、方法、プログラムおよびシステム 図18
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027747
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】装置、方法、プログラムおよびシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240222BHJP
   A63B 71/06 20060101ALI20240222BHJP
【FI】
G06Q50/10
A63B71/06 T
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022130818
(22)【出願日】2022-08-18
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1) 水郷潮来トライアスロン2021にて機能試験実施,令和3年9月26日,茨城県潮来市常陸利根川周辺特設コース,https://www.jtu.or.jp/event/32698/ (2) 第18回日本デュアスロン選手権(2021/東京・台場)にて機能試験実施,令和3年12月26日,東京国際クルーズターミナル第2駐車場(東京都江東区),臨海副都心デュアスロン特設会場,https://www.jtu.or.jp/national_championships/duathlon/info.html
(71)【出願人】
【識別番号】721005201
【氏名又は名称】KPS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100128886
【弁理士】
【氏名又は名称】横田 裕弘
(72)【発明者】
【氏名】北岡 聡
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】      (修正有)
【課題】競技の状況を把握することが容易な装置、方法、プログラム及びシステムを提供する。
【解決手段】複数のユーザ端末、通過ポイント端末及び管理装置が、ネットワークを介して互いに接続されている情報処理システムにおいて、競技者がスタートからゴールまでの時間を競う競技の場合、ユーザ端末100のメイン画面50にて、スタートからゴールまでの過程を複数の段階に分けて端末に表示させる段階表示手段と、前記段階において競技中の競技者の数または前記段階を終了した競技者の数を示す情報を前記段階ごとに端末に表示させる競技者数表示手段と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
競技者がスタートからゴールまでの時間を競う競技において、スタートからゴールまでの過程を複数の段階に分けて端末に表示させる段階表示手段と、
前記段階において競技中の競技者の数または前記段階を終了した競技者の数を示す情報を前記段階ごとに端末に表示させる競技者数表示手段と、
を備える、装置。
【請求項2】
先頭の競技者および最後尾の競技者を端末に表示させる競技者表示手段を備える、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記競技は、複数の種目を連続して行う競技であり、
前記段階表示手段は、前記種目ごとに前記種目を終了した競技者の数を数字で端末に表示させる、
請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記競技における競技者の違反を示す情報である違反情報を承認者に通知する違反通知手段と、
前記承認者による操作にともない、前記競技者の前記違反を承認する情報を受け付ける承認受付手段と、
前記承認された違反により前記競技者にペナルティを課すことを示す情報を端末に出力するペナルティ出力手段と、
を備える、請求項1記載の装置。
【請求項5】
前記違反情報は、前記競技者の違反行為を示す画像である違反画像を含む、請求項4記載の装置。
【請求項6】
前記競技を棄権する競技者である棄権者を示す画像である棄権画像を受け付ける棄権画像受付手段と、
前記棄権画像を入力者に出力する画像出力手段と、
前記入力者による入力にともない、前記棄権者を示す情報を端末に出力する棄権者出力手段と、
を備える、請求項1記載の装置。
【請求項7】
前記棄権画像は、前記棄権者の前記競技における識別番号の画像を含み、
前記棄権者出力手段は、前記入力者から前記識別番号の入力を受け付けることにともない、前記棄権者を示す情報を端末に出力する、
請求項6記載の装置。
【請求項8】
競技コースの画像を端末に表示させるコース画像表示手段と、
前記競技コース上の複数の地点を示す地点画像を端末に表示させる地点画像表示手段と、
前記複数の地点のうち交通規制が解除された地点を示す前記地点画像の表示態様を切り替える態様切替手段と、
を備える、請求項1記載の装置。
【請求項9】
開催中の前記競技を中止すべき事象が発生したことを示す情報である発生情報を前記競技の運営者に出力する発生出力手段と、
前記運営者による操作にともない、前記競技を中止する指示を受け付ける受付手段と、
競技コースに配置された担当者に対して、前記事象の発生を示す情報と前記競技の中止を示す情報とを出力する中止情報出力手段と、
を備える、請求項1記載の装置。
【請求項10】
前記中止情報出力手段は、競技者に案内する内容を示す画像である案内画像を前記担当者に出力し、前記事象の種別に応じて、前記案内画像を切り替える、請求項9記載の装置。
【請求項11】
前記中止情報出力手段は、前記競技コースにおける位置に応じて前記案内画像を切り替える、請求項10記載の装置。
【請求項12】
競技者がスタートからゴールまでの時間を競う競技において、スタートからゴールまでの過程を複数の段階に分けて端末に表示させる段階表示手段と、
前記段階において競技中の競技者の数または前記段階を終了した競技者の数を示す情報を前記段階ごとに端末に表示させる競技者数表示手段と、
競技コースの画像を端末に表示させるコース画像表示手段と、
前記競技コース上の複数の地点を示す地点画像を端末に表示させる地点画像表示手段と、
前記地点を担当する担当者による操作にともない、前記地点における交通規制が解除されたことを示す情報である解除情報を受け付ける解除情報受付手段と、
前記解除情報を受け付けることにともない、前記解除情報に対応する前記地点画像の表示態様を切り替える態様切替手段と、
開催中の前記競技を中止すべき事象が発生したことを示す情報である発生情報を前記競技の運営者に出力する発生出力手段と、
前記運営者による操作にともない、前記競技を中止する指示を受け付ける受付手段と、
前記事象の発生を示す情報と、前記競技の中止を示す情報と、競技者に案内すべき内容を示す画像である案内画像とを端末に表示し、前記事象の種別に応じて、前記案内画像を切り替える中止情報表示手段と、
を備える、装置。
【請求項13】
競技者がスタートからゴールまでの時間を競う競技において、スタートからゴールまでの過程を複数の段階に分けて端末に表示し、
前記段階において競技中の競技者の数または前記段階を終了した競技者の数を示す情報を前記段階ごとに端末に表示させる、方法。
【請求項14】
コンピュータに、
競技者がスタートからゴールまでの時間を競う競技において、スタートからゴールまでの過程を複数の段階に分けて端末に表示させるステップと、
前記段階において競技中の競技者の数または前記段階を終了した競技者の数を示す情報を前記段階ごとに端末に表示させるステップと、
を実行させる、プログラム。
【請求項15】
ユーザが操作する端末と、
前記端末とネットワークを介して通信可能な管理装置と、
を有するシステムであって、
前記管理装置は、
競技者がスタートからゴールまでの時間を競う競技において、スタートからゴールまでの過程を複数の段階に分けて前記端末に表示させる段階表示手段と、
前記段階において競技中の競技者の数または前記段階を終了した競技者の数を示す情報を前記段階ごとに前記端末に表示させる競技者数表示手段と、
を備える、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置、方法、プログラムおよびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、競技コースを走行する競技者に装着されるとともに、競技者を識別可能な識別情報を発信する識別情報発信装置と、競技コース上の複数の通過ポイントごとに配置されるとともに、通過ポイントの周辺を移動中の識別情報発信装置から発信される識別情報を受信し、識別情報とともに通過情報を送信するポイント通信端末と、ポイント通信端末から送信される識別情報及び通過情報に基づいて、競技者を観戦する者が所持する閲覧通信端末に通過タイム情報を送信する通過タイム情報出力手段と、を備え、閲覧通信端末は、競技者の推定位置を表示出力可能な位置情報出力手段を有するリアルタイム位置情報提供装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-176922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、トライアスロンやマラソンなど所定の競技においては、多数の競技者が競技を行う。このような競技においては、競技の進行にともない、怪我やアクシデントなどを理由に、競技者が競技を中止、所謂リタイヤをすることなどがある。そして、競技の運営者は、例えばリタイヤをした競技者を記録するなど、競技の状況を把握する必要がある。
【0005】
そこで、本発明では、競技の状況を把握することが容易なシステム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的のもと、本明細書に開示される技術は、競技者がスタートからゴールまでの時間を競う競技において、スタートからゴールまでの過程を複数の段階に分けて端末に表示させる段階表示手段と、前記段階において競技中の競技者の数または前記段階を終了した競技者の数を示す情報を前記段階ごとに端末に表示させる競技者数表示手段と、を備える、装置である。
また、先頭の競技者および最後尾の競技者を端末に表示させる競技者表示手段を備えるとよい。
また、前記競技は、複数の種目を連続して行う競技であり、前記段階表示手段は、前記種目ごとに前記種目を終了した競技者の数を数字で端末に表示させるとよい。
また、前記競技における競技者の違反を示す情報である違反情報を承認者に通知する違反通知手段と、前記承認者による操作にともない、前記競技者の前記違反を承認する情報を受け付ける承認受付手段と、前記承認された違反により前記競技者にペナルティを課すことを示す情報を端末に出力するペナルティ出力手段と、を備えるとよい。
また、前記違反情報は、前記競技者の違反行為を示す画像である違反画像を含むとよい。
また、前記競技を棄権する競技者である棄権者を示す画像である棄権画像を受け付ける棄権画像受付手段と、前記棄権画像を入力者に出力する画像出力手段と、前記入力者による入力にともない、前記棄権者を示す情報を端末に出力する棄権者出力手段と、を備えるとよい。
また、前記棄権画像は、前記棄権者の前記競技における識別番号の画像を含み、前記棄権者出力手段は、前記入力者から前記識別番号の入力を受け付けることにともない、前記棄権者を示す情報を端末に出力するとよい。
また、競技コースの画像を端末に表示させるコース画像表示手段と、前記競技コース上の複数の地点を示す地点画像を端末に表示させる地点画像表示手段と、前記複数の地点のうち交通規制が解除された地点を示す前記地点画像の表示態様を切り替える態様切替手段と、を備えるとよい。
また、開催中の前記競技を中止すべき事象が発生したことを示す情報である発生情報を前記競技の運営者に出力する発生出力手段と、前記運営者による操作にともない、前記競技を中止する指示を受け付ける受付手段と、競技コースに配置された担当者に対して、前記事象の発生を示す情報と前記競技の中止を示す情報とを出力する中止情報出力手段と、を備えるとよい。
また、前記中止情報出力手段は、競技者に案内する内容を示す画像である案内画像を前記担当者に出力し、前記事象の種別に応じて、前記案内画像を切り替えるとよい。
また、前記中止情報出力手段は、前記競技コースにおける位置に応じて前記案内画像を切り替えるとよい。
【0007】
さらに他の観点から捉えると、本明細書に開示される技術は、競技者がスタートからゴールまでの時間を競う競技において、スタートからゴールまでの過程を複数の段階に分けて端末に表示させる段階表示手段と、前記段階において競技中の競技者の数または前記段階を終了した競技者の数を示す情報を前記段階ごとに端末に表示させる競技者数表示手段と、競技コースの画像を端末に表示させるコース画像表示手段と、前記競技コース上の複数の地点を示す地点画像を端末に表示させる地点画像表示手段と、前記地点を担当する担当者による操作にともない、前記地点における交通規制が解除されたことを示す情報である解除情報を受け付ける解除情報受付手段と、前記解除情報を受け付けることにともない、前記解除情報に対応する前記地点画像の表示態様を切り替える態様切替手段と、開催中の前記競技を中止すべき事象が発生したことを示す情報である発生情報を前記競技の運営者に出力する発生出力手段と、前記運営者による操作にともない、前記競技を中止する指示を受け付ける受付手段と、前記事象の発生を示す情報と、前記競技の中止を示す情報と、競技者に案内すべき内容を示す画像である案内画像とを端末に表示し、前記事象の種別に応じて、前記案内画像を切り替える中止情報表示手段と、を備える、装置である。
【0008】
さらに他の観点から捉えると、本明細書に開示される技術は、競技者がスタートからゴールまでの時間を競う競技において、スタートからゴールまでの過程を複数の段階に分けて端末に表示し、前記段階において競技中の競技者の数または前記段階を終了した競技者の数を示す情報を前記段階ごとに端末に表示させる、方法である。
【0009】
さらに他の観点から捉えると、本明細書に開示される技術は、コンピュータに、競技者がスタートからゴールまでの時間を競う競技において、スタートからゴールまでの過程を複数の段階に分けて端末に表示させるステップと、前記段階において競技中の競技者の数または前記段階を終了した競技者の数を示す情報を前記段階ごとに端末に表示させるステップと、を実行させる、プログラムである。
【0010】
さらに他の観点から捉えると、本明細書に開示される技術は、ユーザが操作する端末と、前記端末とネットワークを介して通信可能な管理装置と、を有するシステムであって、前記管理装置は、競技者がスタートからゴールまでの時間を競う競技において、スタートからゴールまでの過程を複数の段階に分けて前記端末に表示させる段階表示手段と、前記段階において競技中の競技者の数または前記段階を終了した競技者の数を示す情報を前記段階ごとに前記端末に表示させる競技者数表示手段と、を備える、システムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、競技の状況を把握することが容易なシステム等が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施の形態が適用される情報処理システムの全体構成例を示した図である。
図2】管理装置の構成例を説明するための図である。
図3】情報処理システムの動作を示すフローチャートである。
図4】管理画像を示す図である。
図5】メイン画像を示す図である。
図6】バイクパート画像を示す図である。
図7】ペナルティ処理を示すフローチャートである。
図8】ペナルティ入力を説明する図である。
図9】ペナルティ証拠画像を示す図である。
図10】ペナルティ管理画像を示す図である。
図11】リタイヤ処理を示すフローチャートである。
図12】リタイヤ入力画像を説明する図である。
図13】リタイヤ競技者画像を示す図である。
図14】競技中止処理を示すフローチャートである。
図15】競技中止指示画像を示す図である。
図16】交通規制解除画像を説明する図である。
図17】管理装置のハードウェア構成例を示した図である。
図18】ユーザ端末のハードウェア構成例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明の他の実施の形態について説明する。
<情報処理システム1>
図1は、本実施の形態が適用される情報処理システム1の全体構成例を示した図である。
図1に示すように、情報処理システム1は、ユーザ端末100、200、300と、通過ポイント端末400と、管理装置500とを有する。ユーザ端末100、200、300、通過ポイント端末400、および管理装置500は、ネットワークNWを介して互いに接続されている。
【0014】
ユーザ端末100、200、300の各々は、スマートフォン、ノート型コンピュータ、デスクトップ型コンピュータ、タブレット型コンピュータ、ウェアラブルデバイス、あるいは携帯電話等のコンピュータ装置によって構成される。ユーザ端末100、200、300および通過ポイント端末400は、情報処理システム1におけるクライアントとして機能する。
【0015】
ここで、ユーザ端末100、200、300は、それぞれ情報処理システム1のユーザによって操作される。以下の例においては、ユーザ端末100は、例えば競技の運営者の一例であり、コース上に配置された担当者が操作する。また、ユーザ端末200は、例えば競技の運営者の一例であり、データの入力担当者が操作する。また、ユーザ端末300は、例えば競技の運営者の一例であり、競技の審判の責任者である審判長が操作する。なお、図示の例においては、3つのユーザ端末100、200、300が示されているが、その数は特に限定されず、ユーザ端末100、200、300以外の端末を含んでもよい。また、以下の説明においては、ユーザ端末100、200、300の各々を区別しないときは、ユーザ端末100等ということがある。
【0016】
通過ポイント端末400は、ノート型コンピュータ、デスクトップ型コンピュータ、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、あるいは携帯電話等のコンピュータ装置によって構成される。通過ポイント端末400は、競技のコース上に定められた通過ポイントにおいて、競技者R1、R3が装着するアンクルバンドやゼッケンなどに設けられたセンサS1、S3を周知の無線通信技術により検知する。この通過ポイント端末400がセンサS1、S3を検知することは、センサS1、S2を装着する各競技者が、対象とする通過ポイントを通過したことを示す。なお、図示の例においては、1つの通過ポイント端末400が示されているが、その数は特に限定されず、通過ポイント端末400が複数設けられてもよい。
【0017】
管理装置500は、コンピュータ装置によって構成される。この管理装置500は、情報処理システム1におけるサーバとして機能する。本実施の形態の管理装置500は、ユーザ端末100、200、300を操作するユーザを支援するために必要な各種制御を実行する。
【0018】
ネットワークNWは、装置間のデータ交換に用いられる通信ネットワークである。図示のネットワークNWは、インターネットにより構成されるが、特に限定されない。ネットワークNWは、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)であってもよい。また、ネットワークNWの通信回線は、有線か無線かを問わず、これらを併用してもよい。
【0019】
情報処理システム1は、管理装置500が特定のサービスを提供することにより、ユーザ端末100等を操作するユーザがそのサービスを利用することを可能とする。情報処理システム1は、運営者支援援の一例として、ユーザ端末100等に競技情報を出力することにより、ユーザを支援する。例えば、情報処理システム1は、管理装置500が通過ポイント端末400を介して競技者情報を取得しながら、競技の運営者であるユーザを支援する。
【0020】
(ユーザ)
情報処理システム1のユーザは、例えば競技を運営する運営者である。この運営者は、競技の審判員、競技会場における誘導員、競技に用いられる設備を管理する技術スタッフ、医師、看護師、警察官、消防員などを含む。運営者は、競技者の家族や友人、あるいは競技会場周辺の住民などの競技の観戦者を含んでもよい。
【0021】
(競技情報)
競技情報とは、競技に参加する競技者に関する情報である。この競技情報は、ユーザ情報と、レース情報と、運営情報とを含む。ユーザ情報は、競技者に関する情報である。ユーザ情報は、競技者の氏名、競技者番号(レース番号)、性別、年齢、住所などを含む。レース情報は、競技者の競技結果に関する情報である。レース情報は、競技の開始時刻、競技の終了時刻、所定のポイント(通過ポイント)の通過時刻(タイム)、競技者の位置、競技における順位、リタイヤの有無、ペナルティの有無などを含む。運営情報は、競技の運営に関する情報である。運営情報は、競技の中止の有無、交通解除の有無などを含む。
【0022】
(競技)
競技とは、所定の距離(コース)を通過する速度(時間)を競うものである。以下においては、競技の一例としてトライアスロンを例に説明をする。なお、トライアスロンは、水泳(スイム)、自転車(バイク)、ランニング(ラン)の3種目を連続して行うスポーツである。付言すると、トライアスロンの競技において、スイムからバイク、およびバイクからランへの種目の切り替えに伴い、競技者がウェアや靴などを換えることをトランジションという。また、トライアスロンの競技において、各競技者がトランジションを行うための領域をトランジションスペースという。
【0023】
なお、競技は、トライアスロンに限定されるものではない。例えば、競技は、マラソン、デュアスロン、アクアスロン、山岳レース、自転車レース、アドベンチャーレース、ウォーキング大会などを含む。また、競技は、持久系スポーツとして捉えることができる。
【0024】
(ペナルティ)
競技における違反行為とは、例えば、スタートにおけるフライング(フォールススタート)、コースアウト、用具の収納違反、自転車の乗車違反、自転車の降車違反、用具やゴミ等の不当投棄、規定外の用具の利用などを含む。ここで、競技において違反行為があると、違反行為をした競技者には、ペナルティが課せられる。ここで、ペナルティとは、競技における罰則である。トライアスロンにおいて課されるペナルティの一例は、タイムペナルティである。このタイムペナルティを受けた競技者は、ゴールをするまでの間にコース上に設けられたペナルティボックスと呼ばれる所定の場所(領域)で、例えば2分間など予め定められた時間待機していることが義務づけられる。
【0025】
(リタイヤ)
競技におけるリタイヤとは、競技者が競技の継続を中止する、すなわち棄権することである。リタイヤは、例えば競技者が運営者に申告(宣言)することにより実行される。リタイヤの原因としては、怪我、体調不良、あるいは自転車の故障などのアクシデントが含まれる。なお、トライアスロンにおいては、制限時間内に各種目のフィニッシュライン又は指定箇所(関門)を通過できなかった場合は、競技を中止しなければならない。この関門を通過できないことによる競技の中止をリタイヤに含めてもよい。
【0026】
(競技の中止)
競技の中止とは、運営者が競技全体の継続を中止することである。なお、競技の中止は、競技の開始自体を取りやめることを含む。競技中止の原因としては、例えば雷雲の発生などの気候条件の不良、地震の発生、競技における事故の発生などが含まれる。
【0027】
<管理装置500>
図2は、管理装置500の構成例を説明するための図である。
次に、図1および図2を参照しながら管理装置500の構成例について説明をする。
【0028】
管理装置500は、競技者管理部51と、競技進捗管理部52と、ペナルティ処理部53と、リタイヤ処理部54と、競技中止処理部55と、運営状況管理57とを備える。なお、競技者管理部51、競技進捗管理部52、ペナルティ処理部53、リタイヤ処理部54、競技中止処理部55、および運営状況管理57の各々は、情報処理システム1のサブシステムとして捉えることができる。
【0029】
競技者管理部51は、各競技者のユーザ情報の管理をする。具体的には、競技者管理部51は、競技当日に大会会場で競技者が行う競技に参加するための受付手続に関する処理である競技者受付処理を行う。競技者管理部51は、ユーザ端末100等を介して受付手続をした競技者のユーザ情報を取得し、記憶する。また、競技者管理部51は、ユーザ端末100等にユーザ情報を出力する。
【0030】
競技進捗管理部52は、レースの進捗情報の管理を行う。具体的には、競技進捗管理部52は、競技が開始されたことを示す信号を受け付ける競技開始処理と、競技が終了したことを示す信号を受け付ける競技終了処理とを実行する。また、競技進捗管理部52は、通過ポイント端末400を介してレース情報を取得し、記憶する。また、競技進捗管理部52は、ユーザ端末100等にレース情報を出力する。
【0031】
ペナルティ処理部53は、競技において発生した違反行為に対するペナルティの管理を行う。詳細は後述するが、ペナルティ処理部53は、ユーザ端末100等を介してレース情報の一つであり、ペナルティに関する情報であるペナルティ情報を取得し、記憶する。また、ペナルティ処理部53は、ユーザ端末100等にペナルティ情報を出力する。
【0032】
リタイヤ処理部54は、レースにおいて競技者のリタイヤの管理を行う。詳細は後述するが、リタイヤ処理部54は、ユーザ端末100等を介してレース情報の一つでありリタイヤに関する情報であるリタイヤ情報を取得し、記憶する。また、リタイヤ処理部54は、ユーザ端末100等にリタイヤ情報を出力する。
【0033】
競技中止処理部55は、レースを中止する場合の情報の管理を行う。詳細は後述するが、競技中止処理部55は、ユーザ端末100等を介して、運営情報の一つである中止情報を取得し、記憶する。具体的には、競技中止処理部55は、中止情報として、競技開催地周辺の気象情報、地震の発生情報、競技における事故の発生情報を取得し、記憶する。また、競技中止処理部55は、ユーザ端末100等に中止情報を出力する。
【0034】
運営状況管理57は、競技を運営するための情報の管理を行う。運営状況管理57は、ユーザ端末100等を介して、運営情報の一つである交通情報を取得し、記憶する。具体的には、運営状況管理57は、交通情報として、競技開催地周辺の各地点における交通規制の有無の情報を所得し、記憶する。また、運営状況管理57は、ユーザ端末100等に交通情報を出力する。
【0035】
<情報処理システム1の動作>
図3は、情報処理システム1の動作を示すフローチャートである。
次に、図3を参照しながら、管理装置500によって実行される情報処理システム1の動作について説明をする。
【0036】
まず、競技者管理部51は、ユーザからの操作に応じて、ユーザ端末100から競技者受付処理を行う(S301)。そして、競技進捗管理部52は、管理者からの操作に応じて、審判長が操作するユーザ端末300から競技開始信号を受け付けることを契機として、競技開始の情報を入力する競技開始処理を行う(S302)。
【0037】
次に、競技進捗管理部52は、通過ポイント端末400から受信するユーザの通過情報などに基づいて、レースの進捗管理処理を行う(S303)。そして、ペナルティ処理部53は、ペナルティ処理(S304)を行う。また、リタイヤ処理部54は、リタイヤ処理(S305)を行う。また、競技中止処理部55は、レース中止処理(S306)を行う。
【0038】
次に、競技進捗管理部52は、ユーザ端末300から、競技終了信号を受け付けたかを判断する(S307)。そして、管理装置500は、競技終了信号を受け付けた場合(S307でYES)、競技進捗管理部52は、競技終了の情報を入力する競技終了処理(S308)を行う。
【0039】
<管理画像40>
図4は、管理画像40を示す図である。
次に、図4を参照しながら、競技進捗管理部52によってユーザ端末100等に表示される管理画像40について説明をする。管理画像40は、ユーザ端末100等を操作する運営者が競技者情報などを表示させる画像である。
【0040】
図示の例における管理画像40は、メイン画像を表示するメイン画像アイコン401と、スイムパートの情報であるスイム画像を表示するスイム画像アイコン402と、バイクパートの情報であるバイク画像を表示するバイク画像アイコン403と、ランパートの情報であるラン画像を表示するラン画像アイコン404と、選手ごとの競技進行状況を表示する進行画像アイコン405と、リタイヤ(Did Not Finish、DNF)画像を表示するリタイヤ画像アイコン406と、ペナルティ画像を表示するペナルティ画示アイコン407と、気象情報画像を表示する気象情報画像表示408とを有する。これら管理画像40に含まれるアイコン(メイン画像アイコン401など)をユーザが操作することにより、ユーザ端末100等出力される情報が切り替わる。
【0041】
<メイン画像50>
図5は、メイン画像50を示す図である。
次に、図5を参照しながら、ユーザ端末100等に表示されるメイン画像50について説明をする。図示のメイン画像50は、「Main Manage画面」であり、ユーザ端末100に表示される画像である。このメイン画像50は、競技において全競技者の進行状況を示す図である。メイン画像50は、競技の管理に必要な情報を通じて表示する画像として捉えることができる。図示のメイン画像50は、各競技者の競技開始前の段階を含めた競技進行段階ごとに、各段階を終了した競技者の人数が数値で表示される。
【0042】
さらに説明をすると、図示の例における段階としては、競技に参加する予定の参加予定者数(エントリ数)、受付手続を完了させた競技者の人数である受付数、タイミングチップを取得した競技者の人数であるタイミングチップ取得者数などを含む。また、競技者が各種目を終了したかは、例えば各種目の終了地点に通過ポイント端末400を配置し、この通過ポイント端末400が競技者に装着されたセンサS1、S2(図1参照)を検知することで検出される。図示の例のように、各段階を終了した人数が数字で並べて表示されることにより、競技の進行状況の把握が容易となる。
【0043】
なお、図示の例においては、各段階を終了した人数を表示しているが、これに限定されない。例えば、各段階を実行中の競技者の人数を表示してもよい。また、各段階を終了した人数や各段階を実行中の競技者の人数を、数字で表示するものに限定されない。例えば、競技者の全体の人数に対する割合を示す数字、この割合に応じて変化する図形、競技者の人数を示す図形や色など他の表示態様であってもよい。例えば、競技者の全体に対する割合が、10%増えるごとに、星形など所定の形状の図形の数が増加する態様や、所定の欄の色が変化する態様などであってもよい。
【0044】
また、図示の例においては、各段階を、種目ごとに分けることを説明したが、これに限定されない。例えば、競技の距離(区間)ごと、周回数ごと、コース上に設けられた関門ごとなどによって、段階を分けて表示してもよい。
【0045】
<バイクパート画像60>
図6は、バイクパート画像60を示す図である。
次に、図6を参照しながら、ユーザ端末100等に表示されるバイクパート画像60について説明をする。バイクパート画像60は、ユーザ端末100に表示される画像であり、バイク競技の進行状況を表示する図である。図示のバイクパート画像60は、競技コースを地図で示すコース画像601、先頭集団および最後尾の集団のレース番号を示す順位画像602、バイクの開始済(BS)およびバイクの終了済(BF)の競技者の人数を示す開始終了人数603、バイクパートで競技を行っている競技者の人数を示す競技人数604、先頭および最終の競技者の予測での通過時刻を示す通過予想時刻605、競技においてリタイヤした競技者のレース番号を示すリタイヤ表示606、競技コースにおける先頭の競技者の位置を示す先頭競技者表示607を含む。
【0046】
このようにバイクパート画像60は、先頭競技者の位置、競技者の人数、通過予測時刻など、競技の進行過程を数字および画像で表示する。このことにより、運営者が競技の進行状況を把握することが容易となる。
【0047】
ここで、図示の例においては、競技進捗管理部52によって先頭および最終の競技者の予測での通過時刻を算出し、通過予想時刻605として表示する。通過時刻の予測は、対象とする競技者の競技経過から周知の技術により算出する。
【0048】
最終の競技者の通過予測時刻や、最後尾の競技者の人数やレース番号を示すことは、運営者が例えば交通規制を解除するタイミングを判断するなどを容易にする。なお、図示の例においては、先頭競技者表示607を表示することを説明したが、先頭競技者表示607に替えて、あるいは先頭競技者表示607とともに、最終競技者の位置を示す表示を行ってもよい。
【0049】
リタイヤ表示606は、リタイヤをした競技者のレース番号のみを表示している。レース番号のみで表示することにより、限られた領域でリタイヤ情報を出力し、かつ運営者が該当する競技者を把握することが容易となる。なお、リタイヤ表示606は、リタイヤした段階(例えば、スイムパート、バイクパート、ランパートの種別)ごとに色分けして表示されてもよい。また、レース番号に加えて、競技者の氏名など他の情報を表示してもよい。
【0050】
<ペナルティ処理>
図7は、ペナルティ処理を示すフローチャートである。
次に、図7を参照しながら、ペナルティ処理部53が実行するペナルティ処理について説明をする。
【0051】
まず、本実施の形態におけるペナルティ処理の概略を説明する。本実施の形態においては、対象とする競技者にペナルティを課すまでに、少なくとも2人の運営者による判断がなされることを要件とする。具体的には、例えばコース上に配置された運営者が操作するユーザ端末100から、対象とする競技者が違反行為をしたことを示す信号を受け付ける。そして、審判長など他の運営者が操作するユーザ端末300から、対象とする競技者が所定の違反行為を承認すると、対象とする競技者にペナルティが課される。このように2つのユーザ端末から信号を受け付けることを要件とすることで、競技者に誤ってペナルティが課されることが抑制される。
【0052】
次に、ペナルティ処理を具体的に説明する。図7に示すように、ペナルティ処理部53は、ユーザ端末100等からペナルティ情報を受け付ける(S701)。そして、ペナルティ処理部53は、審判長などペナルティの承認を行う承認者が操作するユーザ端末300に対してペナルティ情報を出力する(S702)。そして、ペナルティ処理部53は、承認者が操作することにより、ユーザ端末300からペナルティ情報の承認を受け付けたかを判断する(S703)。
【0053】
ペナルティ情報の承認を受け付けた場合(S703でYes)、ペナルティ処理部53は、ユーザ端末100等に、対象とする競技者にペナルティを課す指示であるペナルティ実行指示を出力する(S704)。また、ペナルティ処理部53は、ペナルティの記録としてペナルティ登録処理を実行する(S705)。このペナルティ登録処理においては、例えばユーザ端末100等に、対象とするユーザにペナルティを課すことを示す情報としてペナルティ管理画像1000(後述する図10参照)が表示される。
【0054】
一方で、ペナルティ情報の承認を受け付けない場合(S703でNO)、ペナルティ処理部53はキャンセル処理を受け付けたかを判断する(S706)。キャンセル処理を受け付けた場合(S706でYES)、ペナルティ処理部53は受け付けたペナルティをキャンセルするキャンセル処理を実行する(S707)。また、キャンセル処理を受け付けない場合(S706でNO)、ペナルティ処理部53は再びペナルティの承認処理を受け付けたかを判断する(S703)。
【0055】
ここで、図示の例においては、キャンセル処理を受け付けた場合(S706でYES)、ペナルティ処理部53はキャンセル処理を実行する(S707参照)。このキャンセル処理において、ペナルティ処理部53は受け付けたペナルティ情報を記憶する。このように実際にはペナルティを課さない場合であっても、ペナルティ情報の記憶をすることで、例えば競技終了後に運営者がペナルティについての取り扱いが正確であったかを検証することを可能にする。
【0056】
<ペナルティ入力>
図8は、ペナルティ入力を説明する図である。
次に、図8(A)および(B)を参照しながらユーザ端末100等に表示されるペナルティ入力画像80およびペナルティ登録画像85を説明する。
【0057】
図8(A)に示すペナルティ入力画像80は、ユーザ端末100に表示される画像であり、ペナルティが発生したことを示すペナルティ情報を入力する画像である。このペナルティ入力画像80は、例えば管理画像40のペナルティ画示アイコン407(図4参照)を操作することで、ユーザ端末100に表示される。
【0058】
ペナルティ入力画像80は、ペナルティの対象となる違反行為の種別を登録する種別入力領域801と、ペナルティの対象となる違反行為が発生した時間を登録する発生時刻入力領域803と、違反行為の証拠となる証拠画像を入力する画像入力領域805と、種別入力領域801などに入力された情報を登録する登録アイコン807をと有する。
【0059】
図8(B)に示すペナルティ登録画像85は、審判長などが操作するユーザ端末300に表示される画像であり、ペナルティの承認指示を入力する画像である。ペナルティ登録画像85を介して、ペナルティの承認指示が入力されることで、競技者にペナルティを課すことが確定する。ペナルティ登録画像85は、ペナルティの対象となっている競技者を示す対象者画像851と、ペナルティを課すことを承認(確定)するアイコンである確定アイコン853と、ペナルティを課すことを承認しない、すなわちキャンセルする指示を入力するアイコンであるキャンセルアイコン(不図示)と、最新のペナルティ情報に更新する更新アイコン855とを有する。
【0060】
図9は、ペナルティ証拠画像90を示す図である。
次に、図9を参照しながら、ペナルティ証拠画像90を説明する。
本実施の形態においては、ユーザ端末100等から受け付けるペナルティ情報として、ユーザ端末100等のカメラ108(後述する図18参照)により取得されたペナルティ証拠画像90を受け付ける。このペナルティ証拠画像90は、ペナルティの証拠となる画像データである。そして、承認者である審判長が承認する、すなわちペナルティを確定する際に、審判長が操作するユーザ端末300にペナルティ証拠画像90を表示可能とする。また、ペナルティ登録処理を実行する(S705参照)際に、ペナルティ処理部53によってペナルティ証拠画像90が記憶される。このペナルティ証拠画像90により、ペナルティを課すことの判断がより正確となる。
【0061】
図示の例のペナルティ証拠画像90は、収納箱901と、ベースナンバー表示903と、ゴーグル905とを含む。ここで、ペナルティ証拠画像90は、用具の収納違反の証拠画像である。この用具の収納違反は、トランジションススペースにおいて、自身が用いる用具を競技者が所定の場所(図示の例においては、箱)に収納しないことである。
【0062】
そして、図示の例におけるペナルティ証拠画像90は、収納箱901の中に収納されているべきゴーグル905が、収納箱901の外に放置されていることを示す。このことにより、ベースナンバー表示903が示すレース番号「201」の競技者は、用具の収納違反のペナルティを受けることとなる。
【0063】
なお、ペナルティ証拠画像90を記録することにより、管理者である審判長だけでなく、競技終了後、あるいは競技中に競技者も自らペナルティの事実を確認することができる。
【0064】
図10は、ペナルティ管理画像1000を示す図である。
次に、図10を参照しながら、ペナルティ実行指示(S704参照)においてユーザ端末100等に出力されるペナルティ管理画像1000を説明する。
ペナルティ管理画像1000は、レース番号1001と、競技者名1003と、ペナルティ種別1005と、対応表示1007と、発生時刻1009と、詳細1011とを含む。
【0065】
図示のペナルティ管理画像1000においては、ペナルティが課された競技者のリストが表示される。図示の例においては1人の競技者が複数のペナルティ課される場合、全てのペナルティが表示される。このことにより、1人の競技者に複数のペナルティ課された場合に、一部のペナルティが課されることなく競技が終了することを回避し得る。
【0066】
さて、ペナルティの対象となった競技者がペナルティボックスにおいて所定時間の待機を行った、ペナルティを実行すると、例えばペナルティボックスに配置された審判員により、ペナルティ管理画像1000の対応表示1007が切り替えられる。すなわち、ペナルティボックスに配置された審判員が、対応表示1007を操作し、対象とするペナルティの欄の「未」を「済」の画像に切り替える。さらに説明をすると、ペナルティが課される前である「未」と、ペナルティが課された後である「済」とが切り替えられる。このように、ペナルティ実行にともない画像が切り替わることにより、審判員などの運営者がこれからどの競技者に対してペナルティを実行すべきかを容易に把握することができる。付言すると、ペナルティ管理画像1000において、ペナルティを課す必要がない競技者の名前は表示されない。このことにより誤った競技者に対してペナルティ課されることが抑制される。
【0067】
<リタイヤ処理>
図11は、リタイヤ処理を示すフローチャートである。
次に、図11を参照しながら、リタイヤ処理について説明する。
まず、本実施の形態におけるリタイヤ処理の概略を説明する。本実施の形態においては、対象とする競技者のリタイヤを受け付ける際に、少なくとも2人の運営者による操作を受け付ける。具体的には、例えばコース上に配置された運営者が操作するユーザ端末100から、対象とする競技者がリタイヤすることを示す信号を受け付ける。そして、他の運営者が操作するユーザ端末200から、対象とする競技者がリタイヤすることを登録する指示を受け付けることを契機として、対象とする競技者のリタイヤ処理が終了する。このように2つのユーザ端末から信号を受け付けることを要件とすることで、コース上に配置された運営者の作業負担を低減しながら、競技者を取り違えてリタイヤ処理を行うことが抑制される。
【0068】
次に、リタイヤ処理を具体的に説明する。図11に示すように、リタイヤ処理部54は、競技者がコース上に配置された運営者に申し出ることにともない、ユーザ端末100等からリタイヤ画像を含むリタイヤ情報を受け付ける(S1101)。そして、リタイヤ処理部54は、リタイヤ情報の管理を行う担当者が操作するユーザ端末200にリタイヤ画像を出力する(S1102)。そして、リタイヤ処理部54は、担当者からユーザ端末200を介してレース番号を受け付けたか否かを判断する(S1103)。
【0069】
レース番号を受け付けた場合(S1103でYES)、リタイヤ登録処理を実行する(S1104)。このリタイヤ登録処理においては、例えばユーザ端末100等に表示されるメイン画像50(図5参照)などにおいて、対象とするユーザがリタイヤをする情報、すなわち棄権者を示す情報が表示される。この棄権者を示す情報は、棄権者の人数でもよいし、棄権者のレース番号、棄権者の氏名などであってもよい。
【0070】
一方、レース番号を受け付けない場合(S1103でNO)、リタイヤ処理部54はキャンセル処理を受け付けたかを判断する(S1105)。キャンセル処理を受け付けた場合(S1105でYES)、リタイヤ処理部54はキャンセル処理を実行する(S1106)。また、キャンセル処理を受け付けない場合(S1105でNO)、リタイヤ処理部54は再びレース番号を受け付けたかを判断する(S1103)。
【0071】
ここで、図示の例においては、キャンセル処理を受け付けた場合(S1105でYES)、リタイヤ処理部54はキャンセル処理を実行する(S1106参照)。このキャンセル処理において、リタイヤ処理部54は受け付けたリタイヤ情報を記憶する。このように実際にはリタイヤとしない場合であっても、リタイヤ情報の記憶をすることで、例えば競技終了後に運営者がリタイヤについての取り扱いが正確であったかを検証することを可能にする。
【0072】
なお、図示の例においては、担当者からユーザ端末200を介してレース番号を受け付けたことを条件(S1103参照)として、リタイヤ登録処理を行うことを説明したが、これに限定されない。例えば、担当者が承認したことを示す情報など、担当者による他の操作を受け付けることで、リタイヤ登録処理を行ってもよい。
【0073】
<リタイヤ入力>
図12は、リタイヤ入力画像1200を説明する図である。
次に、図12を参照しながらユーザ端末100等に表示されるリタイヤ入力画像1200を説明する。
【0074】
本実施の形態においては、競技者からリタイヤの申告を受けた運営者が、リタイヤ入力画像1200を介して情報の入力を行う。具体的には、ユーザ端末100等からリタイヤ情報を受け付けるための画像として、リタイヤ入力画像1200をユーザ端末100等に表示する。このリタイヤ入力画像1200は、例えば管理画像40のリタイヤ画像アイコン406(図4参照)を操作することで、ユーザ端末100に表示される。
【0075】
図12に示すリタイヤ入力画像1200は、競技者名を受け付ける競技者名受付領域1201と、リタイヤをするパートの種別を受け付けるリタイヤ種別受付領域1203と、リタイヤの証拠となる写真を受け付ける写真登録領域1205と、競技者名受付領域1201などに入力された情報を登録する情報登録アイコン1207とを有する。
【0076】
図13は、リタイヤ競技者画像1300を示す図である。
次に、図13を参照しながら、リタイヤ競技者画像1300を説明する。
本実施の形態においては、運営者からリタイヤの証拠となるリタイヤ競技者画像1300を受け付け、他の運営者(担当者)がリタイヤを登録する際に表示可能とする。このリタイヤ競技者画像1300は、リタイヤをする競技者の識別が可能な画像であればよく、例えばレース番号を示す写真である。
【0077】
図13(A)に示す例におけるリタイヤ競技者画像1300は、競技者が身につけているアンクルバンド1301の画像である。このアンクルバンド1301には、レース番号表示1303が設けられている。また、図13(B)示す例におけるリタイヤ競技者画像1350は、競技者1351が身につけるゼッケン1353の画像である。このゼッケン1353にはレース番号が表示されている。このようにレース番号を含む画像を登録することにより、リタイヤする競技者の取り間違いが抑制される。
【0078】
さて、図示の例においては、競技者名、リタイヤの種別とともに、リタイヤ競技者画像を入力することを説明したが、これに限定されない。例えば、競技者がリタイヤをする位置を入力してもよい。この位置の入力としては、ユーザ端末100のGPSセンサ109(後述する図18参照)による位置情報を利用する態様でもよいし、スタート地点からの距離を入力する態様でもよい。また、リタイヤの原因が落車、事故、自転車の故障などのトラブルである場合、トラブルが発生した場所に加えて、あるいはトラブルが発生した場所に替えて、トラブルの種別の入力を受け付けてもよい。また、自動体外式除細動器(AED)の要否や救急車の要否などの入力を受け付けてもよい。
【0079】
また、リタイヤ情報を登録するユーザ端末100には、リタイヤする競技者の既往症の情報を出力してもよい。また、競技者のリタイヤが、予め登録した競技者の関係者(例えば、家族や友人)に通知されてもよい。
【0080】
<競技中止処理>
図14は、競技中止処理を示すフローチャートである。
次に、図14を参照しながら、競技中止処理について説明する。
この競技中止処理においては、競技中止処理部55は、例えば雷雲が所定範囲内で発生したことを天気情報などから競技を中止すべき事象(中止事情)の発生を検知して、例えば審判長が操作するユーザ端末300に競技中止を示す情報を出力する。そして、審判長から競技を中止することとの指示を受け付ける。このことにより、競技者や運営者などの安全を確保しながら、競技を行うことが可能となる。
【0081】
具体的に説明をすると、まず、競技中止処理部55が中止事象発生情報を受け付ける(S1401)。そして、中止事象発生情報を受け付けた競技中止処理部55は、審判長などが操作するユーザ端末300に対して、中止事象を示す情報を出力する(S1402)。
【0082】
次に、競技中止処理部55は、審判長などから、ユーザ端末300を介して、競技中止指示を受け付けたかを判断する(S1403)。競技中止指示を受け付けた場合(S1403でYES)、競技中止処理部55は、競技中止指示を出力する(S1404)。そして、競技中止処理部55は、競技中止登録処理を実行する(S1405)。この競技中止登録処理においては、例えばユーザ端末100等に、競技中止指示画像1500、1550(後述する図15参照)が表示される。
【0083】
一方、競技中止指示を受け付けない場合(S1403でNO)、競技中止処理部55は、キャンセル処理を受け付けたかを判断する(S1406)。キャンセル処理を受け付けた場合(S1406でYES)、競技中止処理部55はキャンセル処理を実行する(S1407)。キャンセル処理を受け付けない場合(S1406でNO)、競技中止処理部55は再び競技中止指示を受け付けたかを判断する(S1403)。
【0084】
ここで、図示の例においては、キャンセル処理を受け付けた場合(S1406でYES)、競技中止処理部55はキャンセル処理を実行する(S1407参照)。このキャンセル処理において、競技中止処理部55は受け付けた中止事象発生情報を記憶する。このように実際には競技を中止しない場合であっても、中止事象発生情報の記憶をすることで、例えば競技終了後に運営者が競技の中止についての取り扱いが正確であったかを検証することを可能にする。
【0085】
図15は、競技中止指示画像1500、1550を示す図である。
次に図15を参照しながら、競技中止指示(S1404参照)においてユーザ端末100等に出力される競技中止指示画像1500、1550について説明する。
【0086】
図15(A)に示すように、競技中止指示画像1500は、レースの中止を報知する報知画像1501と、レースの中止原因を示す原因画像1503と、担当者が行うべき指示を示す指示画像1505と含む。図15(A)に示す例においては、原因画像1503に示すようにレースの中止原因が雷雲の発生である。この場合において、指示画像1505は、競技者及び周辺の人々を建物の中に避難誘導する指示を出力する。
【0087】
また、図15(B)に示すように、競技中止指示画像1550は、報知画像1551と、原因画像1553と、担当者が行うべき指示を示す指示画像1557と含む。図15(B)に示す例においては原因画像1553に示すように、レースの中止原因が地震の発生である。この場合において指示画像1557は、競技者及び周辺の人々を、高台に避難誘導する指示を出力する。またこのとき、避難誘導する高台(避難所)の画像の表示を行う。図示の例においては避難所の位置を示す地図の画像を表示する。この指示画像1557に表示される避難場所は、ユーザ端末100等の位置(コースにおける位置)に応じて変化してもよい。例えば、指示画像1557は、各地点から最寄りの避難場所を示す態様でもよい。
【0088】
図15(A)および(B)に示すように、競技中止指示画像1500、1550をユーザ端末100等に出力することにより、競技実行時に、発生頻度が低く、運営者が不慣れな事象が発生した場合においても、運営者の各々が自身で行うべき事項が明確となり、大会運営が円滑となり得る。また、競技中止指示画像1500、1550においては、原因画像1503,1553を表示するなど、中止原因ごとにユーザ端末100等に出力される情報が切り替わる。このことにより、大会運営がより円滑となり得る。
【0089】
<交通規制解除情報>
図16は、交通規制解除画像1600を説明する図である。
次に、図16を参照しながら交通規制解除画像1600について説明する。
【0090】
まず、運営状況管理57によって、例えばコース上に配置された運営者が操作するユーザ端末100に交通規制解除画像1600が表示される。コースに沿って配置された運営者(担当者)の各々は、自身が担当する領域において交通規制が解除されたタイミングで交通規制解除画像1600を介して解除情報の入力を行う。
【0091】
交通規制解除画像1600は、各担当者に振り分けられた担当者番号画像選1601と、交通規制解除の入力を受け付ける入力領域1603と、入力情報を送信する入力送信アイコン1605とを有する。運営状況管理57は、交通規制解除画像1600を介して、交通規制解除の情報を受け付け、競技開催地域における交通規制状況を示す情報を生成する。そして、生成した交通規制状況を示す情報をユーザ端末100等に出力することにより、各担当者は、交通規制状況が把握可能となり、例えば観戦者や周辺住民の誘導がより適切となる。
【0092】
コース上の交通規制状況を示す情報は、例えば図16(B)に示す画像としてユーザ端末100等に出力される。図示の例においては、ユーザ端末100に解除状況画像1650が表示される。この解除状況画像1650は、競技コースを示すコース画像1651と、競技コースに沿う場所を示す第1地点画像1653、第2地点画像1655とを含む。ここで、第1地点画像1653は、交通規制中あることを示す表示態様(図示の例においては斜線有り)である。一方、第2地点画像1655は、交通規制が解除されたことを示す表示態様(図示の例においては斜線無し)である。このように、画像の形状や色などの表示態様を切り替えることにより、競技コースにおける交通規制の状況の把握が容易となる。
【0093】
なお、図示の例においては、担当者が交通規制解除画像1600を介して解除情報の入力することを説明したが、これに限定されない。例えば、管理者が各担当者からの報告を受け、管理者が解除情報を入力する態様でもよい。また、競技コースに沿う各場所に設置されたカメラが取得した画像から、交通規制が解除されているかを管理者が判断し、管理者が解除情報の入力する態様でもよい。
【0094】
<管理装置500のハードウェア構成>
図17は、管理装置500のハードウェア構成例を示した図である。
図17に示すように、管理装置500は、CPU501と、RAM(Random Access Memory)502と、ROM(Read Only Memory)503と、HDD(Hard Disk Drive)504と、通信I/F505とを備える。
【0095】
CPU501は、ROM503等に記憶された各種プログラムをRAM502にロードして実行することにより、管理装置500の上記各機能を実現する。
RAM502は、CPU501の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM503は、CPU501が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
HDD504は、ユーザ情報等を記憶する例えば磁気ディスク装置である。
通信I/F505は、ネットワークNW(図1参照)を介して他の装置との間で各種情報の送受信を行う。
【0096】
ここで、CPU501によって実行されるプログラムは、半導体メモリ等のコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、管理装置500へ提供し得る。また、CPU501によって実行されるプログラムは、管理装置500を介してユーザ端末100等へダウンロードしてもよい。例えば、管理装置500の上記各機能を実現するプログラムを、アプリケーションソフトウェアとしてユーザ端末100等へダウンロードしてもよい。そして、ユーザは、ユーザ端末100等にて、ダウンロードしたアプリケーションソフトウェアをインストールして、上記サービスの利用を開始する。
【0097】
<ユーザ端末100のハードウェア構成>
図18は、ユーザ端末100のハードウェア構成例を示した図である。
図18に示すように、ユーザ端末100は、CPU101と、RAM102と、ROM103と、記憶部104と、操作パネル105と、スピーカ106と、マイク107と、カメラ108と、GPSセンサ109と、通信インターフェイスI/F110とを備える。
【0098】
CPU101は、ROM103等に記憶された各種プログラムをRAM102にロードして実行することにより、端末30の上記各機能を実現する。
RAM102は、CPU101の作業用メモリ等として用いられるメモリである。
ROM103は、CPU101が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。
記憶部104は、各種アプリケーションソフトウェアのプログラム、および当該プログラムによって使用される各種データ等を記憶する例えばフラッシュメモリである。
操作パネル105は、各種情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行う例えばタッチパネルである。
【0099】
スピーカ106は、通話先から受信された受話音声を含む種々の音声を出力する。
マイク107は、ユーザの発話音声を含む種々の音声を取得する。
カメラ108は、レンズと、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などの撮像素子(画像センサ)とを含み、被写体を撮影する。
【0100】
GPSセンサ109は、GPS(Global Positioning System)信号を取得し、ユーザ端末100の位置情報を取得する。
通信I/F312は、ネットワークNW(図1参照)などを介して他の通信機器との間でデータを送受信する。
【0101】
ここで、CPU101によって実行されるプログラムは、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、ユーザ端末100へ提供し得る。また、CPU101によって実行されるプログラムは、ネットワークNWを介してユーザ端末100へダウンロードしてもよい。例えば、ユーザ端末100の上記各機能を実現するプログラムを、アプリケーションソフトウェアとしてユーザ端末100へダウンロードしてもよい。
【0102】
<変形例>
上記の例においては、運営者側のユーザに競技に関連する情報を出力することを説明したが、これに限定されない。例えば、競技者が携帯するユーザ端末100等に上記各情報を出力してもよい。また、例えば競技者に上記各情報を出力する場合において、各競技者の位置を表示させてもよい。このことにより、競技者同士で互いの位置が容易に把握することが可能となる。
【0103】
また、競技者が携帯するユーザ端末100等に、競技者自身の競技に関する情報(競技者情報)を出力してもよい。例えば、競技者のスピード、心拍数、ケイデンス、出力パワー等を、ユーザ端末100等に表示してもよい。
【0104】
また、上記の例においては、ペナルティ証拠画像90によって、ペナルティ情報を出力することを説明したが、ペナルティを課す違反行為の発生を示す情報であればこれに限定されない。例えば、画像に替えて、違反行為の発生を示す文字列や音声などを出力する態様でもよい。
【0105】
また、上記の例においては、競技中止処理部55が、ユーザ端末100等を介して中止情報を取得することを説明したが、これに限定されない。例えば、ネットワークNWを介して接続された他の端末(不図示)、気象情報を検知するセンサなどを介して、中止情報を取得する態様でもよい。
【0106】
なお、上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例同士を組み合わせて構成してももちろんよい。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
【0107】
情報処理システム1は、システムの一例である。管理装置500は、装置の一例である。競技進捗管理部52は、段階表示手段および競技者数表示手段の一例である。ペナルティ処理部53は、違反通知手段、承認受付手段およびペナルティ出力手段の一例である。リタイヤ処理部54は、棄権画像受付手段、画像出力手段および棄権者出力手段の一例である。運営状況管理57は、コース画像表示手段、地点画像表示手段および態様切替手段の一例である。競技中止処理部55は、発生出力手段、受付手段、中止情報出力手段および中止情報表示手段の一例である。
【符号の説明】
【0108】
1…情報処理システム、52…競技進捗管理部、53…ペナルティ処理部、54…リタイヤ処理部、55…競技中止処理部、57…運営状況管理、500…管理装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18