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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024027808
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】植物栽培ユニット
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/00 20180101AFI20240222BHJP
   A01G 7/00 20060101ALI20240222BHJP
【FI】
A01G9/00 B
A01G7/00 601A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022130932
(22)【出願日】2022-08-19
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】宗像 友紀
(72)【発明者】
【氏名】脇坂 政高
(72)【発明者】
【氏名】阿武 晃治
(72)【発明者】
【氏名】三橋 正
(72)【発明者】
【氏名】林田 敦
(72)【発明者】
【氏名】西澤 大輔
【テーマコード(参考)】
2B022
2B327
【Fターム(参考)】
2B022DA01
2B022DA08
2B327TA04
2B327TA09
2B327TA22
(57)【要約】
【課題】植物の育成状況やインテリアの状況などに応じて、気分によってアレンジ可能な植物栽培ユニットを提供すること。
【解決手段】植物栽培ユニット2は、フレーム21と、フレーム21に取り付けられるプランター22と、プランター22の上方側に配置され、フレーム21に取り付けられる照明装置23と、を備え、照明装置23は、連続又は不連続で環状に形成される照明フレーム231と、照明フレーム231の内側の面に設けられる照明部232と、を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、
前記フレームに取り付けられるプランターと、
前記プランターの上方側に配置され、前記フレームに取り付けられる照明装置と、を備え、
前記照明装置は、連続又は不連続で環状に形成される照明フレームと、前記照明フレームの内側の面に設けられる照明部と、を有する、植物栽培ユニット。
【請求項2】
前記照明装置は、前記フレームの高さ方向に移動可能である、請求項1に記載の植物栽培ユニット。
【請求項3】
前記照明フレームは、正方形状、長方形状、円形状又は楕円形状の連続又は不連続で環状に形成される、請求項1又は2に記載の植物栽培ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、植物栽培ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、棚板と、照明装置と、を備え、棚板を高さ方向に移動可能な植物栽培ユニットが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3233806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の植物栽培ユニットは、棚板を高さ方向に移動可能である。しかし、棚板と照明装置とが一体のため、照明装置のみを自由に高さ方向に移動させることができない。よって、植物の育成状況やインテリアの状況などに応じて、気分によってアレンジすることが難しい。
【0005】
本開示は、植物の育成状況やインテリアの状況などに応じて、気分によってアレンジ可能な植物栽培ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、フレームと、前記フレームに取り付けられるプランターと、前記プランターの上方側に配置され、前記フレームに取り付けられる照明装置と、を備え、前記照明装置は、連続又は不連続で環状に形成される照明フレームと、前記照明フレームの内側の面に設けられる照明部と、を有する、植物栽培ユニットに関する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態の植物栽培装置を示す斜視図である。
図2】第1実施形態の植物栽培ユニットの取り付け構造を示す図である。
図3】第1実施形態のプランターの着脱構造及び高さ方向の所定の位置に取り付け可能な取付構造を示す斜視図である。
図4】第1実施形態の照明装置における高さ方向に移動可能な取付構造を示す斜視図である。
図5A】第2実施形態の照明装置における高さ方向に移動可能な取付構造を示す斜視図である。
図5B】第2実施形態の照明装置における高さ方向に移動可能な取付構造を示す断面図である。
図6】第3実施形態のプランターの着脱構造及び高さ方向の所定の位置に取り付け可能な構造を示す斜視図である。
図7】第4実施形態のプランターの外面のデザインを示す図である。
図8】第5実施形態のプランターの外面のデザインを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の第1実施形態の植物栽培装置1について説明する。なお、本実施形態の説明においては、図1に示す植物栽培装置1において、4つの植物栽培ユニット2が並ぶ方向を左右方向Xとし、左右方向Xにおいて、一方側を一方側X1(図1における左手前側)とし、他方側を他方側X2(図1における右奥側)とする。4つの植物栽培ユニット2を正面から見た場合の奥行方向を奥行方向Yとする。
【0009】
第1実施形態の植物栽培装置1は、室内用の植物栽培装置である。図1及び図2に示すように、植物栽培装置1は、例えば、4つの植物栽培ユニット2を左右方向Xに並べることで構成される。4つの植物栽培ユニット2は、左右方向Xの一方側X1において左右方向Xに並べて配置された2つの植物栽培ユニット2A,2Aと、左右方向Xの他方側X2において左右方向Xに並べて配置された2つの植物栽培ユニット2B,2Bと、である。4つの植物栽培ユニット2は、それぞれ、フレーム21と、複数のプランター22と、複数の照明装置23と、を備える。
【0010】
4つの植物栽培ユニット2において、左右方向Xの一方側X1の2つの植物栽培ユニット2Aそれぞれと、左右方向Xの他方側の2つの植物栽培ユニット2Bそれぞれとは、フレーム21の左右方向Xの大きさ、プランター22の左右方向Xの長さ及び照明装置23の左右方向Xの長さが異なっており、プランター22及び照明装置23の数も異なっている。また、同じ植物栽培ユニット2においても、プランター22の高さが異なっている。
【0011】
例えば、植物栽培ユニット2A,2Bは、高さ及び奥行方向Yの長さは同じである。左右方向Xの一方側X1に配置される2つの植物栽培ユニット2Aは、左右方向Xの他方側X2に配置される2つの植物栽培ユニット2Bよりも、左右方向Xの大きさが小さく構成される。また、植物栽培ユニット2A,2Bにおいて、プランター22及び照明装置23は、左右方向Xの一方側X1の2つの植物栽培ユニット2Aそれぞれにおいては、プランター22及び照明装置23を1セットとして、2セット配置されている。左右方向Xの他方側X2の2つの植物栽培ユニット2Bそれぞれにおいては、プランター22及び照明装置23を1セットとして、3セット配置されている。植物栽培ユニット2A,2Bにおいては、いずれも、複数のプランター22のうち、最も下側に配置されるプランター22の高さが、それ以外のプランター22の高さよりも高く形成される。
【0012】
本実施形態の植物栽培ユニット2の左右方向Xの長さやプランター22及び照明装置23の数や、プランター22の高さは一例であり、室内のインテリアをアレンジする際に適宜選択することができる。複数の植物栽培ユニット2A、2Bを選択することにより、室内のインテリアを、アレンジして楽しんだり、気分により変更することができる。
【0013】
なお、本実施形態の植物栽培ユニット2A,2Bにおいては、フレーム21、プランター22及び照明装置23は、大きさが異なる構成が含まれる以外は、同様の構造を有するため、特に区別が必要でない場合には、同様の符号を付けて説明する。
【0014】
左右方向Xの一方側X1に並んで配置される2つの植物栽培ユニット2Aは、それぞれ、フレーム21と、2セットのプランター22及び照明装置23と、を備える。左右方向Xの他方側X2に並んで配置される2つの植物栽培ユニット2Bは、それぞれ、フレーム21と、3セットのプランター22及び照明装置23と、を備える。
【0015】
図1に示すように、フレーム21は、奥行方向Yに所定幅を有する板材が、正面から見た場合に、縦長の方形状に周回して形成される。フレーム21は、図2に示すように、プランター22の左右方向X(横方向)の両端部に設けられる一対の縦材211を有する。本実施形態においては、フレーム21が奥行方向Yに1つ配置されて構成されることで、一対の縦材211は、プランター22の奥行方向Yに1組配置されている。
【0016】
プランター22は、上方が開放する直方体形状の桶状に形成される。プランター22には、土が入れられており、植物が植えられている。例えば、植物を野菜とすることで、室内において家庭菜園を行うことができる。
【0017】
プランター22の表面は、曲面加工が施されている。プランター22の表面は、曲面加工により、各辺、各面、各角において、滑らかに傾斜する曲面状に形成されている。プランター22の表面には、曲面印刷によりデザインが施されている。プランター22の表面に施す曲面印刷の内容を選択することにより、プランター22の外面のデザインを選択可能である。本実施形態においては、プランター22の外面には、例えば、木目模様のデザインが施されている。
【0018】
プランター22は、図2に示すように、フレーム21に取り付けられる。プランター22は、フレーム21の高さ方向の所定位置に取り付け可能である。また、プランター22は、フレーム21に着脱可能に取り付けられている。プランター22をフレーム21に着脱可能に取り付けることで、プランター22を、例えばキッチンに移動してキッチンで野菜を収穫したり、フレーム21内の高さ方向の位置を変更することができる。プランター22をフレーム21に着脱する構造や、プランター22をフレーム21の高さ方向の所定位置に取り付ける構造の詳細については後述する。
【0019】
照明装置23は、図2に示すように、プランター22の上方側に配置され、フレーム21に取り付けられる。照明装置23は、植物育成用のライトである。照明装置23のライトを植物に照射することにより、植物を育成させることができる。照明装置23は、フレーム21の高さ方向の所定位置に取り付け可能であって、フレーム21の高さ方向に移動可能である。
【0020】
照明装置23は、図2に示すように、照明取付フレーム231(照明フレーム)と、LEDテープ232(照明部)と、を備える。照明取付フレーム231は、厚みを有する板材により形成され、上下方向に所定幅を有し、上方側から見た場合に、連続で環状に横長の長方形状で周回して形成される。
【0021】
LEDテープ232は、照明取付フレーム231の内側の面に取り付けられている。LEDテープ232は、照明取付フレーム231の内周面に沿って周方向に延びて形成される。LEDテープ232には、LEDテープ232が延びる方向に並んで複数のLEDが設けられている。LEDテープ232は、照明取付フレーム231の内側の面において、周方向の全域に設けられていてもよいし、周方向において一部が途切れて設けられてもよい。
【0022】
LEDテープ232が環状の照明取付フレームの内側の面に取り付けられているため、植物の外周に環状に配置されたLEDテープ232からの光(ライト)を、プランター22に植えられて成長して上方に延びた植物の側方から照射させることができる。照明取付フレーム231及びLEDテープ232は、植物の外周に環状に配置されているため、植物が上側に成長してもぶつかることがないことから、植物の育成を妨げることがない。
【0023】
照明取付フレーム231は、フレーム21の高さ方向に移動可能に取り付けられることで、フレーム21の高さ方向の所定位置に取り付け可能である。これにより、植物の育成状態に合わせて、照明装置23を、フレーム21の高さ方向に移動させることができる。照明装置23をフレーム21の高さ方向の所定位置に取り付ける構造や、照明装置23をフレーム21の高さ方向に移動できる構造の詳細については後述する。
【0024】
次に、プランター22をフレーム21に着脱する構造、及び、プランター22をフレーム21の高さ方向の所定位置に取り付ける構造について説明する。
【0025】
図3に示すように、フレーム21の縦材211の内側面には、高さ方向に沿って、複数のプランター用保持孔211aと、複数の照明用保持孔211bと、が互い違いに設けられている。
【0026】
プランター22は、プランター本体221と、プランター本体221の左右方向Xの両端部の上端部から左右方向Xの外側に突出して下方に向けて開放する一対のL字状引っ掛け部222と、プランター本体221の左右方向Xの両端に形成される一対の側壁221aの上面に形成される一対の把手用引っ掛け部223と、U字状の把手部224と、を有する。
【0027】
一対のL字状引っ掛け部222は、フレーム21の縦材211の高さ方向に並んで配置される複数のプランター用保持孔211aに引っ掛けて取り付け又は取り外し可能に構成される。これにより、一対のL字状引っ掛け部222をフレーム21の縦材211の高さ方向に並んで配置される複数のプランター用保持孔211aに引っ掛けて取り付け又は取り外しすることで、フレーム21に着脱できると共に、プランター22のフレーム21の高さ方向の任意の位置に配置することができる。
【0028】
一対の把手用引っ掛け部223は、円弧のフック状に形成される。U字状の把手部224は、開放側の両端部に一対の把手側引っ掛け部224aが形成されており、一対の把手側引っ掛け部224aは、プランター22の一対の把手用引っ掛け部223に引っ掛けられることで、把手部224を倒した位置と、把手部224を立てた位置と、に移動可能である。把手部224を立てて持ち上げることで、プランター22を持ち上げて、フレーム21の縦材211に設けられた複数のプランター用保持孔211aのうちの任意のプランター用保持孔211aに、プランター22の一対のL字用引っ掛け部222を引っ掛けて取り付け又は取り外しすることができる。
【0029】
これにより、植物の育成状況や気分に応じて、プランター22をフレーム21から取り外してキッチンに移動させたり、プランター22を高さ方向の位置を変えることで、インテリアのアレンジをすることができる。
【0030】
次に、照明装置23をフレーム21の高さ方向の所定位置に取り付ける構造、及び、照明装置23をフレーム21の高さ方向に移動できる構造について説明する。
【0031】
図4に示すように、照明取付フレーム231の左右方向Xの両端部には、一対の電源供給保持機構233が設けられる。一対の電源供給保持機構233は、照明取付フレーム231の左右方向Xの両端部に形成される奥行方向Yに延びる奥行方向延在辺231aの奥行方向Yの途中に配置される。
【0032】
電源供給保持機構233は、スライドスイッチ233aと、スライドスイッチ233aをスライドした場合に左右方向Xの外側に突出した位置又は突出しない位置に出没可能な突出保持端子233bと、を有する。突出保持端子233bは、フレーム21の縦材211に設けられた複数の照明用保持孔211bのうちのいずれかの照明用保持孔211bに差し込まれることで、フレーム21の高さ方向の途中において保持され、かつ、電源が供給される端子として機能する。
【0033】
突出保持端子233bをフレーム21の縦材211に設けられる複数の照明用保持孔211bのうちの任意の照明用保持孔211bに差し込むことで、照明装置23をフレーム21の高さ方向の任意の位置に配置することができる。これにより、植物の育成状況や気分に応じて、照明装置23を高さ方向に移動させることで、インテリアのアレンジをすることができる。
【0034】
第1実施形態によれば、以下の効果が奏される。本実施形態の植物栽培ユニット2は、フレーム21と、フレーム21の高さ方向の所定位置に取り付け可能なプランター22と、プランター22の上方側に配置され、フレーム21の高さ方向の所定位置に取り付け可能な照明装置23と、を備える。そのため、プランター22と照明装置23とが分離しており別々の構成であるため、プランター22及び照明装置23それぞれを、フレーム21の高さ方向の任意の所定位置に取り付けることができる。これにより、植物の育成状況やインテリアの状況などに応じて、プランター22及び照明装置23の高さ方向の位置を変更できるため、気分によってアレンジが可能である。
【0035】
また、前記実施形態においては、プランター22は、フレーム21に着脱可能である。これにより、野菜の栽培時にはプランター22をフレーム21に取り付けておき、例えば、野菜を収穫時には、プランター22をフレーム21から取り外して、キッチンに移動してキッチンで野菜を収穫することができる。
【0036】
また、前記実施形態においては、照明装置23は、フレーム21の高さ方向に移動可能である。これにより、植物の育成状況に応じて、照明装置23を、フレーム21の高さ方向に容易に移動させることができる。
【0037】
また、前記実施形態においては、フレーム21は、植物栽培ユニット2を正面から見た場合に、奥行方向Yに所定幅を有する板材が、縦長の方形状に周回して形成される。これにより、フレーム21をシンプル且つスタイリッシュに構成できるため、室内のインテリアのデザインをシンプル且つスタイリッシュにすることができる。
【0038】
また、本実施形態の植物栽培ユニット2は、フレーム21と、フレーム21に取り付けられるプランター22と、プランター22の上方側に配置され、フレーム21に取り付けられる照明装置23と、を備え、照明装置23は、環状に形成される照明取付フレーム231と、照明取付フレーム231の内側の面に設けられるLEDテープ232と、を有する。これにより、LEDテープ232が環状の照明取付フレームの内側の面に取り付けられているため、植物の外周に環状に配置されたLEDテープ232からの光を、植物に照射させることができる。照明取付フレーム231及びLEDテープ232が、植物の外周に環状に配置されているため、植物の育成を妨げることがない。
【0039】
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、照明装置23を、フレーム21内の高さ方向に移動させる構造が、第1実施形態と異なる。
【0040】
第2実施形態において、照明装置23を、フレーム21内の高さ方向に移動させる構造について説明する。図5A及び図5Bに示すように、フレーム21の縦材211の内側の面の幅方向(奥行方向Y)の中央には、上下方向に延びる溝211cが形成されている。フレーム21に照明装置23が取り付けられた状態において、溝211cには、図5Bに示すように、照明装置23の配線237が配置されている。
【0041】
照明取付フレーム231の左右方向Xの両端部には、ボタン部234が設けられている。ボタン部234は、照明取付フレーム231の左右方向Xの両端部に形成される奥行方向Yに延びる奥行方向延在辺231aの内面に設けられる。
【0042】
フレーム21の縦材211の内部には、照明取付フレーム231のボタン部234が押されることで押されて突っ張る突っ張り軸部235が配置されている。突っ張り軸部235は、一端がボタン部234に押された場合に、他端がフレーム21の縦材211の溝211cの内部側の保持部236に保持された状態で、水平方向に突っ張る。
【0043】
フレーム21の高さ方向の任意の位置において、ボタン部234を押すことで、突っ張り軸部235をフレーム21の縦材211の溝211cの奥側の保持部236で保持された状態で、突っ張らせて、照明装置23をフレーム21の高さ方向の任意の位置に配置することができる。これにより、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、植物の育成状況や気分に応じて、照明装置23を高さ方向に移動させることで、インテリアのアレンジをすることができる。
【0044】
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、プランター22を、フレーム21Aに対して着脱可能な構造及びフレーム21Aの高さ方向の位置を所定の位置に変更できる構造が、第1実施形態と異なる。図6に示すように、第3実施形態のフレーム21Aは、奥行方向Yに並んで配置される2つのフレーム24から構成される。
【0045】
第3実施形態においては、図6に示すように、フレーム21Aは、奥行方向Yに並んで配置される2つのフレーム24を有する。フレーム24は、正面から見た場合に、奥行方向Yに所定幅を有する板材が、縦長の方形状に周回して形成される。フレーム24は、プランター22の左右方向X(横方向)の両端部に設けられる一対の縦材241を有する。本実施形態においては、フレーム24が奥行方向Yに2つ並んで配置されて構成されることで、一対の縦材241は、プランター22の奥行方向Yに2組並んで配置されている。
【0046】
プランター22の下面には、左右方向Xに延びる2本の下面凹溝225が形成されている。2本の下面凹溝225は、下方に向けて開放するC字状に形成されて左右方向Xに延びると共に、奥行方向Yに並んで配置されている。
【0047】
フレーム24それぞれの内側には、フレーム24の一対の縦材241材同士を繋ぐように、複数の突っ張り棒部材25が左右方向Xの水平方向に延びて配置されている。複数の突っ張り棒部材25は、突っ張り棒部材25を操作することで、左右方向Xの外側に向けて突っ張る構造を有する。
【0048】
複数の突っ張り棒部材25は、フレーム24の高さ方向の任意の位置において、フレーム24の一対の縦材241の間で、突っ張らせたり又は突っ張りを解除できる。これにより、プランター22をフレーム24の高さ方向の任意の位置に配置することができる。
【0049】
プランター22は、奥行方向Yに並んで配置される2つのフレーム24に取り付けた2本の突っ張り棒部材25に着脱することができる。具体的には、2つの突っ張り棒部材25をフレーム24の一対の縦材241の間で突っ張らせて配置した状態で、2つの突っ張り棒部材25にプランター22の下面に形成された2本の下面凹溝225を嵌めたり又は取り外すことで、プランター22を2つの突っ張り棒部材25に着脱できる。これにより、プランター22を2つのフレームに着脱できる。
【0050】
このように、プランター22を2つのフレームに着脱したり、2つのフレーム24の高さ方向の任意の位置において、2つの突っ張り棒部材25を突っ張らせて配置して、プランター22を着脱することで、プランター22をフレーム21の高さ方向の任意の位置に配置することができる。よって、第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、植物の育成状況や気分に応じて、プランター22をフレーム21から取り外してキッチンに移動させたり、プランター22を高さ方向の位置を変えることで、インテリアのアレンジをすることができる。
【0051】
次に、第4実施形態及び第5実施形態について説明する。第4実施形態及び第5実施形態は、プランター22の外面のデザインの変形形態である。第4実施形態及び第5実施形態において、プランター22の表面は、曲面加工が施されている。プランター22の表面は、曲面加工により、各辺、各面、各角において、滑らかに傾斜する曲面状に形成されている。プランター22の表面には、曲面印刷により様々なデザインが施されている。第4実施形態及び第5実施形態の複数のプランター22の外面には、第1実施形態のプランターとは異なるデザインが施されている。
【0052】
例えば、図7に示すように、第4実施形態の植物栽培ユニット2A,2A、2B,2Bにおいて、複数のプランター22には、外面に横縞模様Paのデザインが施されている。
【0053】
また、例えば、図8に示すように、第5実施形態の植物栽培ユニット2A,2A、2B,2Bにおいて、複数のプランター22の外面には、正方形の格子模様P1のデザインや、複数のスペード柄が上下の向きを交互に変えて配置されるスペード模様P2のデザインや、複数のハート柄が上下の向きを交互に変えて配置されるハート模様P3のデザインや、複数の花柄模様P4のデザインが適宜施されている。複数のプランター22のうち、2つ又は3つのプランター22に同じ模様が施されており、インテリアの好みに応じて、模様の種類や同じ模様が施されるプランター22を設定できる。
【0054】
このように、図7に示す第4実施形態のプランター22の外面のデザインや、図8に示す第5実施形態のプランター22の外面のデザインなど、プランター22の外面のデザインを選択可能であるため、プランター22の外面のデザインを選択することで、気分に応じて、インテリアのアレンジをすることができる。
【0055】
以上、本開示の好ましい実施形態について説明した。本開示は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0056】
例えば、前記第1実施形態においては、植物栽培ユニット2A,2Bにおいて、フレーム21、プランター22及び照明装置23において、左右方向Xの長さや、高さ、奥行方向Yの長さは、前記実施形態に限定されない。
【0057】
前記実施形態においては、照明取付フレーム231(照明フレーム)を連続で環状に形成したが、これに限定されない。照明フレームを一部が途切れた不連続で環状(例えばC字状など)に形成してもよい。
【0058】
前記実施形態においては、照明取付フレーム231(照明フレーム)を長方形状の環状に形成したが、これに限定されない。照明フレームを、例えば、正方形状、円形状又は楕円形状の連続又は不連続で環状に形成してもよい。
【符号の説明】
【0059】
2,2A,2B 植物栽培ユニット、21 フレーム、22 プランター、23 照明装置、231 照明取付フレーム(照明フレーム)、211 縦材、232 LEDテープ(照明部)
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8