(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024028157
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】イメージセンサ
(51)【国際特許分類】
H04N 25/70 20230101AFI20240222BHJP
H04N 25/59 20230101ALI20240222BHJP
H04N 25/771 20230101ALI20240222BHJP
H04N 25/704 20230101ALI20240222BHJP
H01L 27/146 20060101ALI20240222BHJP
【FI】
H04N25/70
H04N25/59
H04N25/771
H04N25/704
H01L27/146 A
H01L27/146 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023126979
(22)【出願日】2023-08-03
(31)【優先権主張番号】10-2022-0103336
(32)【優先日】2022-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】沈 殷燮
【テーマコード(参考)】
4M118
5C024
【Fターム(参考)】
4M118AA02
4M118AB01
4M118BA09
4M118CA02
4M118DD04
4M118FA38
4M118GB03
4M118GC07
4M118GD03
5C024CX43
5C024CY17
5C024EX12
5C024EX43
5C024GX03
5C024GX16
5C024GX18
5C024GY31
5C024GY39
5C024HX17
5C024HX23
5C024HX35
(57)【要約】
【課題】イメージセンサを提供する。
【解決手段】単位ピクセルの第1領域に含まれる複数の第1光電変換素子と、単位ピクセルの第2領域に含まれる複数の第2光電変換素子と、複数の第1光電変換素子と連結され、第1光電変換素子のオーバーフロー電荷を保存する第1オーバーフローキャパシタと、複数の第2光電変換素子と連結され、第2光電変換素子のオーバーフロー電荷を保存する第2オーバーフローキャパシタと、単位ピクセルの上部に配置される1以上のマイクロレンズと、を含む、イメージセンサである。
【選択図】
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
単位ピクセルの第1領域に含まれる複数の第1光電変換素子と、
単位ピクセルの第2領域に含まれる複数の第2光電変換素子と、
前記複数の第1光電変換素子と連結され、前記第1光電変換素子のオーバーフロー電荷を保存する第1オーバーフローキャパシタと、
前記複数の第2光電変換素子と連結され、前記第2光電変換素子のオーバーフロー電荷を保存する第2オーバーフローキャパシタと、
前記単位ピクセルの上部に配置される1以上のマイクロレンズと、を含む、イメージセンサ。
【請求項2】
前記第1領域は、前記マイクロレンズの左側領域に対応し、
前記第2領域は、前記マイクロレンズの右側領域に対応する、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記複数の第1光電変換素子とそれぞれ連結される複数の第1オーバーフローゲートトランジスタと、
前記複数の第2光電変換素子とそれぞれ連結される複数の第2オーバーフローゲートトランジスタと、をさらに含む、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記複数の第1オーバーフローゲートトランジスタは、それぞれ前記複数の第1光電変換素子と前記第1オーバーフローキャパシタとの間に連結され、
前記複数の第2オーバーフローゲートトランジスタは、それぞれ前記複数の第2光電変換素子と前記第2オーバーフローキャパシタとの間に連結される、請求項3に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記第1オーバーフローキャパシタ及び前記第2オーバーフローキャパシタは、DRAMキャパシタである、請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
複数のピクセルが配列されたピクセルアレイを含むイメージセンサにおいて、
前記ピクセルアレイは、
複数個のサブピクセルを含む一般ピクセルと、
複数個のサブピクセルを含む1以上のAFピクセルと、を含み、
前記AFピクセルの上部には、1つのマイクロレンズが配置され、
前記AFピクセルが含む第1サブピクセルに対応するフォトダイオードは、前記AFピクセルが含む伝送回路と電気的に連結され、
前記伝送回路は、前記フォトダイオードのオーバーフロー電荷を保存することができるオーバーフローキャパシタを含む、イメージセンサ。
【請求項7】
前記AFピクセルが含む第2サブピクセルに対応するフォトダイオードは、前記AFピクセルが含む伝送回路と電気的に連結されていない、請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
前記第2サブピクセルと前記マイクロレンズとの間に配置される遮断部材をさらに含む、請求項7に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
前記遮断部材は、光を遮断することができる素材で提供される、請求項8に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
前記第2サブピクセルに対応するフォトダイオードは、ピクセル電圧と接地電圧とに連結される、請求項7に記載のイメージセンサ。
【請求項11】
前記第2サブピクセルに対応するフォトダイオードは、それぞれのフォトダイオードと連結される複数個の伝送トランジスタを含み、
前記複数個の伝送トランジスタのゲートは、接地電圧と連結される、請求項7に記載のイメージセンサ。
【請求項12】
前記第2サブピクセルに対応するフォトダイオードは、ピクセル電圧と接地電圧とに連結される、請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
前記マイクロレンズが含むサブピクセルの個数は、8個である、請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
前記第1サブピクセルは、前記マイクロレンズの左側領域に対応するサブピクセル、または前記マイクロレンズの右側領域に対応するサブピクセルであり、
前記第2サブピクセルは、前記第1サブピクセルと重ならない残り領域に対応するサブピクセルである、請求項7に記載のイメージセンサ。
【請求項15】
前記オーバーフローキャパシタは、DRAMキャパシタである、請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
1以上のAFピクセルを含むピクセルアレイを含むイメージセンサにおいて、
前記AFピクセルの上部には、マイクロレンズが配置され、
前記AFピクセルは、
前記AFピクセルが含む複数のサブピクセルに対応する複数のフォトダイオードと、
前記複数のフォトダイオードの光電荷を伝送回路に伝達することができる複数の伝送トランジスタと、
前記複数のフォトダイオードのオーバーフロー電荷を保存することができるオーバーフローキャパシタを含む伝送回路と、を含み、
前記複数のフォトダイオードのうち、前記マイクロレンズの第1領域に対応する領域が含むフォトダイオードのオーバーフロー電荷と、前記複数のフォトダイオードのうち、前記マイクロレンズの第2領域に対応する領域が含むフォトダイオードのオーバーフロー電荷とは、互いに独立して処理される、イメージセンサ。
【請求項17】
前記伝送回路は、
前記マイクロレンズの第1領域に対応する領域が含むフォトダイオードのオーバーフロー電荷を保存する第1オーバーフローゲートトランジスタと、
前記マイクロレンズの第2領域に対応する領域が含むフォトダイオードのオーバーフロー電荷を保存する第2オーバーフローゲートトランジスタと、を含む、請求項16に記載のイメージセンサ。
【請求項18】
前記マイクロレンズの第1領域に対応する領域が含むフォトダイオードは、前記伝送回路と電気的に連結され、
前記マイクロレンズの第2領域に対応する領域が含むフォトダイオードは、前記伝送回路と電気的に分離される、請求項16に記載のイメージセンサ。
【請求項19】
前記マイクロレンズの第2領域に対応する領域が含むフォトダイオードの光電荷及びオーバーフロー電荷は、前記AFピクセルのピクセル電圧としてドレインされる、請求項18に記載のイメージセンサ。
【請求項20】
前記オーバーフローキャパシタは、DRAMキャパシタである、請求項16に記載のイメージセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサは、光を受けて、電気信号を生成する半導体基盤のセンサであって、複数のピクセルを有するピクセルアレイや、ピクセルアレイを駆動し、イメージを生成するためのロジック回路などを含むが、イメージ処理装置にも含まれる。ロジック回路は、ピクセルからピクセル信号を獲得し、イメージデータを生成することができる。イメージセンサは、被写体に焦点を合わせるための自動焦点機能を提供することができる。最近、イメージセンサのダイナミックレンジ(dynamic range: DR)を増加させるために、フローティングディフュージョン(floating diffusion: FD)ノードにDRAM(dynamic random access memory)キャパシタを追加する技術が開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、フローティングディフュージョンノードにキャパシタを連結したイメージセンサにおいて、自動焦点機能を行うことができるピクセルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記課題を解決するための本発明の技術的思想によるイメージセンサが開示される。
【0005】
一例によれば、前記イメージセンサは、単位ピクセルの第1領域に含まれる複数の第1光電変換素子と、単位ピクセルの第2領域に含まれる複数の第2光電変換素子と、前記複数の第1光電変換素子と連結され、前記第1光電変換素子のオーバーフロー電荷を保存する第1オーバーフローキャパシタと、前記複数の第2光電変換素子と連結され、前記第2光電変換素子のオーバーフロー電荷を保存する第2オーバーフローキャパシタと、前記単位ピクセルの上部に配置される1以上のマイクロレンズと、を含むものでもある。
【0006】
前記課題を解決するための本発明の技術的思想による、複数のピクセルが配列されたピクセルアレイを含むイメージセンサが開示される。
【0007】
前記ピクセルアレイは、複数個のサブピクセルを含む一般ピクセルと、複数個のサブピクセルを含む1以上のAF(auto focusing)ピクセルと、を含み、前記AFピクセルの上部には、1つのマイクロレンズが配置され、前記AFピクセルが含む第1サブピクセルに対応するフォトダイオードは、前記AFピクセルが含む伝送回路と電気的に連結され、前記伝送回路は、前記フォトダイオードのオーバーフロー電荷を保存することができるオーバーフローキャパシタを含むものでもある。
【0008】
前記課題を解決するための本発明の技術的思想による、1以上のAFピクセルを含むピクセルアレイを含むイメージセンサが開示される。
【0009】
前記AFピクセルの上部には、マイクロレンズが配置され、前記AFピクセルは、前記AFピクセルが含む複数のサブピクセルに対応する複数のフォトダイオードと、前記複数のフォトダイオードの光電荷を伝送回路に伝達することができる複数の伝送トランジスタと、前記複数のフォトダイオードのオーバーフロー電荷を保存することができるオーバーフローキャパシタを含む伝送回路と、を含み、前記複数のフォトダイオードのうち、前記マイクロレンズの第1領域に対応する領域が含むフォトダイオードのオーバーフロー電荷と、前記複数のフォトダイオードのうち、前記マイクロレンズの第2領域に対応する領域が含むフォトダイオードのオーバーフロー電荷とは、互いに独立して処理されうる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一例によるイメージセンサを示すブロック図である。
【
図2】本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイを概略的に示す図面である。
【
図3A】本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイの平面図を概略的に示す図面である。
【
図3B】本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイの回路図を概略的に示す図面である。
【
図4A】本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイの平面図を概略的に示す図面である。
【
図4B】本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイの回路図を概略的に示す図面である。
【
図5A】本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイの平面図を概略的に示す図面である。
【
図5B】本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイの回路図を概略的に示す図面である。
【
図6】本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイを概略的に示す図面である。
【
図7A】本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイの平面図を概略的に示す図面である。
【
図7B】本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイの回路図を概略的に示す図面である。
【
図7C】本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイの断面図を概略的に示す図面である。
【
図8A】本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイの平面図を概略的に示す図面である。
【
図8B】本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイの回路図を概略的に示す図面である。
【
図8C】本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイの断面図を概略的に示す図面である。
【
図9A】本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイの平面図を概略的に示す図面である。
【
図9B】本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイの回路図を概略的に示す図面である。
【
図9C】本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイの回路図を概略的に示す図面である。
【
図10】本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイに含まれたAFピクセルの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図11A】本発明の例示的な実施形態によるAFピクセルの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図11B】本発明の例示的な実施形態によるAFピクセルの動作を説明するためのタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の多様な実施形態が、添付した図面を参照して記載される。
【0012】
図1は、本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサを示すブロック図である。
【0013】
イメージセンサ100は、イメージまたは光のセンシング機能を有する電子機器にも搭載される。例えば、イメージセンサ100は、カメラ、スマートフォン、ウェアラブル機器、モノのインターネット(Internet of Things: IoT)機器、家電機器、タブレットPC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、ナビゲーション(navigation)、ドローン(drone)、先進運転支援システム(Advanced Drivers Assistance System; ADAS)のような電子機器にも搭載される。また、イメージセンサ100は、車両、家具、製造設備、ドア、各種計測機器などに部品として備えられる電子機器にも搭載される。
【0014】
図1を参照すれば、イメージセンサ100は、ピクセルアレイ110、ロウ(row)ドライバ120、リードアウト回路130、ランプ信号生成器140、タイミングコントローラ150及び信号処理部190を含み、リードアウト回路130は、アナログ・デジタル変換回路131(以下、ADC回路と称する)及びデータバス132を含むものでもある。
【0015】
ピクセルアレイ110は、複数のロウラインRLと、複数のカラム(column)ラインCLと、複数のロウラインRL及び複数のカラムラインCLと接続され、行列に配列された複数のピクセルPXとを含む。複数のピクセルPXは、APS(active pixel sensor)でもある。
【0016】
それぞれのピクセルPXは、少なくとも1つの光電変換素子を含む。ピクセルPXは、光電変換素子を利用して光を感知し、感知された光による電気的信号であるイメージ信号を出力することができる。例えば、光電変換素子は、無機フォトダイオード、有機フォトダイオード、ペロブスカイトフォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトゲートまたは埋め込みフォトダイオード(pinned photodiode)のように、有機物質または無機物質で構成される光感知素子でもある。一実施形態において、それぞれのピクセルPXは、複数の光電変換素子を含むこともできる。
【0017】
一方、各ピクセルPXの上部、または隣接したピクセルPXで構成されるピクセルグループそれぞれの上部に、集光のためのマイクロレンズ(図示せず)が配置されうる。複数のピクセルPXそれぞれは、上部に配置されたマイクロレンズを通じて受信された光から、特定スペクトル領域の光を感知することができる。例えば、ピクセルアレイ110は、赤色(red:レッド)スペクトル領域の光を電気信号に変換するレッドピクセル、緑色(green:グリーン)スペクトル領域の光を電気信号に変換するためのグリーンピクセル、及び青色(blue:ブルー)スペクトル領域の光を電気信号に変換するためのブルーピクセルを含んでもよい。複数のピクセルPXそれぞれの上部には、特定スペクトル領域の光を透過させるためのカラーフィルタが配置されうる。しかし、それに制限されるものではなく、ピクセルアレイ110は、赤色、緑色及び青色以外に、他のスペクトル領域の光を電気信号に変換するピクセルを含むこともできる。
【0018】
実施形態において、ピクセルPXは、マルチレイヤー構造を有することができる。マルチレイヤー構造のピクセルPXは、互いに異なるスペクトル領域の光を電気信号に変換する積層された複数の光電変換素子を含み、複数の光電変換素子から、互いに異なる色相に対応する電気信号が生成されうる。すなわち、1つのピクセルPXから、複数の色に対応する電気信号が出力されうる。
【0019】
複数のピクセルPXの上部には、特定スペクトル領域の光を透過させるためのカラーフィルタアレイが配置され、各ピクセルPXの上部に配置されたカラーフィルタによって、当該ピクセルPXが感知することができる色相が決定される。しかし、それに制限されるものではなく、実施形態において、特定光電変換素子の場合、光電変換素子に印加される電気信号のレベルによって、特定波長帯域の光を電気的信号に変換することもできる。
【0020】
それぞれのピクセルPXにおいて、フォトダイオードのような光電変換素子が生成した電荷は、フローティングディフュージョン(diffusion:拡散)ノードに蓄積され、フローティングディフュージョンノードに蓄積された電荷は、電圧にも変換される。このとき、フローティングディフュージョンノードに蓄積された電荷が電圧に変換される割合をコンバーションゲイン(conversion gain)とも称する。コンバーションゲインは、フローティングディフュージョンノードのキャパシタンスによっても可変する。
【0021】
具体的には、フローティングディフュージョンノードのキャパシタンスが増加すれば、コンバーションゲインは減少し、フローティングディフュージョンノードのキャパシタンスが減少すれば、コンバーションゲインは増加する。電荷が電圧に変換される割合は、フローティングディフュージョンノードのキャパシタンスが小さいハイコンバーションゲインモード(high conversion gain mode)で最も大きく、フローティングディフュージョンノードのキャパシタンスが大きいローコンバーションゲインモード(low conversion gain mode)で最も小さい。
【0022】
ピクセルアレイ110は、少なくとも1つのAF(Auto Focusing)ピクセル(図示せず)を含むものでもある。AFピクセルとは、自動焦点を合わせるための回路または物理的構造を有するピクセルでもある。本発明において、ピクセルアレイ110が含むピクセルPXは、ピクセルPXが含む光電変換素子からオーバーフロー(overflow)された電荷を別途のキャパシタに保存することができる。本発明におけるピクセルアレイ110が含むAFピクセルは、光電変換素子からオーバーフローされた電荷を別途のキャパシタに保存するピクセルPXの自動焦点を合わせるためのピクセルでもある。本発明によるAFピクセルの具体的な構造及び動作方式については後述する。
【0023】
一部実施形態において、各ピクセルPXは、1回の露出を行う単一露出(single exposure)方式、または複数回の露出を行う多重露出(multiple exposure)方式で動作することができる。例えば、ピクセルPXは、1回の露出動作以後、フォトダイオードを通じてピクセル信号を生成する単一露出方式で動作することができる。他の例として、ピクセルPXは、第1露出動作に対応して、フォトダイオードを通じてピクセル信号を生成した後、第2露出動作に対応して、フォトダイオードを通じてピクセル信号をさらに生成する多重露出方式で動作することもできる。
【0024】
タイミングコントローラ150は、ロウドライバ120、リードアウト回路130及びランプ信号生成器140のタイミングを制御することができる。タイミングコントローラ150から、ロウドライバ120、リードアウト回路130及びランプ信号生成器140それぞれに対し、動作タイミングを制御する制御信号を提供することができる。
【0025】
ロウドライバ120は、ピクセルアレイ110をロウラインRL単位で駆動することができる。ロウドライバ120は、ピクセルアレイ110を構成するロウラインRLのうち少なくとも1本のロウラインRLを選択することができる。例えば、ロウドライバ120は、複数のロウラインRLのうち1本を選択する選択信号SELを生成することができる。ピクセルアレイ110は、選択信号SELによって選択されるロウラインRLからピクセル信号を出力することができる。ピクセル信号は、リセット信号とイメージ信号とを含んでもよい。
【0026】
ロウドライバ120は、ピクセルアレイ110を制御するための制御信号を生成することができる。例えば、ロウドライバ120は、ピクセルPXの伝送トランジスタを制御する伝送制御信号TS、リセットトランジスタを制御するリセット制御信号RS、DCGトランジスタを制御するDCG制御信号DCS、DRMG1トランジスタを制御するDRMG制御信号DRMGS、DRAMキャパシタの両端に連結されるトランジスタを制御するDRAM制御信号DRMS、及びフローティングディフュージョンノードをブースティングさせるブースティング信号BSTなどを生成することができる。ロウドライバ120は、タイミングコントローラ150から提供されるタイミング制御信号に応答して、複数のピクセルPXに制御信号を提供することができる。ロウドライバ120は、多様な動作モード(例えば、ハイコンバーションゲインモード)に基づいて、制御信号の活性化及び非活性化のタイミングを決定することができる。
【0027】
ランプ信号生成器140は、所定の勾配で増加または減少するランプ信号RAMPを生成し、ランプ信号RAMPをリードアウト回路130のADC回路131に提供することができる。
【0028】
リードアウト回路130は、複数のピクセルPXのうち、ロウドライバ120によって選択されたロウラインRLのピクセルPXから、ピクセル信号をリードアウトすることができる。リードアウト回路130は、複数のカラムラインCLを通じてピクセルアレイ110から受信されるピクセル信号を、ランプ信号生成器140から提供されるランプ信号RAMPに基づいてデジタルデータに変換することにより、複数のピクセルPXに対応するピクセル値をロウ単位で生成及び出力することができる。
【0029】
ADC回路131は、各カラムラインCLを通じて受信されるピクセル信号をランプ信号RAMPとそれぞれ比較し、比較結果に基づいて、デジタル信号であるピクセル値を生成することができる。例えば、イメージ信号からリセット信号を除去し、ピクセルPXで感知された光量を示すピクセル値を生成することができる。ADC回路131は、CDS(Correlated Double Sampling)方式によって、ピクセル信号をサンプリング及びホールド(保持)することができ、特定ノイズのレベル(例えば、リセット信号)と、イメージ信号によるレベルとを二重にサンプリングし、その差に該当するレベルに基づいて、比較信号を生成することができる。ADC回路131は、DRS(Delta Reset Sampling)方式によって、イメージ信号を先にリードアウトした後、リセット信号をリードアウトし、提供されるピクセル信号をサンプリングすることもできる。
【0030】
ADC回路131で生成される複数のピクセル値は、データバス132を通じてイメージデータIDTとしても出力される。イメージデータIDTは、イメージセンサ100の内部または外部のイメージ信号プロセッサ(Image Signal Processor)にも提供される。
【0031】
データバス132は、ADC回路131から出力されたピクセル値を一時的に保存した後に出力することができる。データバス132は、複数のカラムメモリ及びカラムデコーダを含むこともできる。複数のカラムメモリに保存された複数のピクセル値は、カラムデコーダの制御下、イメージデータIDTとしても出力される。
【0032】
信号処理部190は、イメージデータに対し、ノイズ低減処理、ゲイン調整、波形整形化処理、補間処理、ホワイトバランス処理、ガンマ処理、エッジ強調処理、ビニングなどを行うことができる。一部実施形態において、信号処理部190は、ピクセルアレイ110から出力されるイメージデータを合成し、出力イメージを生成することができる。一方、実施形態において、信号処理部190は、イメージセンサ100の外部プロセッサに具備されることも可能である。
【0033】
図2は、本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイを概略的に示す図面である。
【0034】
図2を参照すれば、ピクセルアレイ210は、複数のAFピクセル211と、それぞれのAFピクセルの上部に配置されるマイクロレンズ212とを含むものでもある。複数のAFピクセル211それぞれは、複数のサブピクセル213を含むこともできる。
図2を参照すれば、1つのAFピクセル211は、4つのサブピクセル213を含み、1つのAFピクセル211には、1つのマイクロレンズ212が配置されうる。
【0035】
本発明によれば、マイクロレンズ212は、4つのサブピクセル213を含む1つのAFピクセル211に配置可能なサイズに提供されるものと仮定して説明するが、本発明はそれに限定されない。一例によれば、1つのマイクロレンズ212は、2つのサブピクセルを含むサイズで提供されてもよく、8個のサブピクセルを含むサイズで提供されてもよい。
【0036】
本発明では、説明の便宜上、1つのサブピクセルが1つの光電変換素子を含むものと例示して説明するが、1つのサブピクセルが複数の光電変換素子を含むこともできることはいうまでもない。以下、光電変換素子がフォトダイオードであると仮定して説明する。
【0037】
図3A及び
図3Bは、本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイの平面図及び回路図を概略的に示す図面である。
【0038】
図3Aを参照すれば、4つのマイクロレンズ212と、それぞれのマイクロレンズ212の下部に4つのサブピクセル213が配置される4つのAFピクセル211とを含むピクセルアレイ210の一例が示される。
図3Aを参照すれば、1つのマイクロレンズ212は、4つのサブピクセル213の上部にも配置される。1つのマイクロレンズ212は、1つのAFピクセル211の上部にも配置される。一例によれば、それぞれのサブピクセル213は、それぞれ1つの光電変換素子を含むこともできる。
【0039】
図3Aを参照すれば、それぞれのサブピクセル213が含む光電変換素子は、それぞれノードN1ないしN8、N1’ないしN8’にも連結される。それぞれのサブピクセル213が含む光電変換素子は、当該サブピクセル213に対応するノードN1ないしN8、N1’ないしN8’を通じて互いに連結されうる。
【0040】
図3Aを参照すれば、ノードN1、N3、N5、N7が互いに電気的に連結されるピクセルアレイ210の構造が開示される。ノードN1、N3、N5、N7が電気的に連結されるというのは、それぞれのノードに対応するサブピクセルが互いに電気的に連結されたことを意味することができる。
図3Aを参照すれば、ノードN2、N4、N6、N8が互いに電気的に連結され、ノードN1’、N3’、N5’、N7’が互いに電気的に連結され、ノードN2’、N4’、N6’、N8’が互いに電気的に連結されうる。
【0041】
図3Aを参照すれば、ノードN1、N3、N5、N7が電気的に連結されることを通じて、それぞれのノードに対応するサブピクセルが電気的に連結され、それに加えて、第1オーバーフローキャパシタOFC_1が連結されるピクセルアレイ210が開示される。ノードN1、N3、N5及びN7には、第1オーバーフローキャパシタOFC_1が連結され、ノードN2、N4、N6、N8には、第2オーバーフローキャパシタOFC_2が連結され、ノードN1’、N3’、N5’、N7’には、第3オーバーフローキャパシタOFC_3が連結され、ノードN2’、N4’、N6’、N8’には、第4オーバーフローキャパシタOFC_4が連結される。
【0042】
図3Aを参照すれば、マイクロレンズ212が含む複数のサブピクセル213のうち一部のサブピクセルが互いに電気的に連結され、当該サブピクセルが含む光電変換素子のオーバーフロー電荷をそれぞれ保存することができるオーバーフローキャパシタOFC_1ないしOFC_4を含むピクセルアレイ210の一例が示される。一例によれば、マイクロレンズ212が含む複数のサブピクセル213のうち、マイクロレンズ212の左側領域に対応する一部サブピクセルは、第1オーバーフローキャパシタOFC_1に連結され、マイクロレンズ212の右側領域に対応するサブピクセルは、第2オーバーフローキャパシタOFC_2に連結される。
図3Aを参照すれば、複数のAFピクセル211を含むピクセルアレイ210において、それぞれのAFピクセル211が含むサブピクセル213のうち一部のサブピクセルと、残りのサブピクセルとは、それぞれ別途のオーバーフローキャパシタにも連結される。
【0043】
以下、説明の便宜上、ノードN1ないしノードN8にそれぞれ連結されるそれぞれのサブピクセルが含む光電変換素子をPD
1ないしPD
8と仮定し、ノードN1’ないしノードN8’にそれぞれ連結されるそれぞれのサブピクセルが含む光電変換素子をPD
1’ないしPD
8’と仮定して説明する。一例によれば、ノードN4に連結されるサブピクセルが含む光電変換素子はPD
4でもあり、ノードN5’に連結されるサブピクセルが含む光電変換素子はPD
5’でもある。
図3Bの回路図に示される光電変換素子は、
図3Aに示されたノードと連結されるサブピクセルが含む光電変換素子を意味することができる。
【0044】
図3Bを参照すれば、
図3Aのピクセルアレイ210の回路図が示されている。
図3Aのピクセルアレイ210は、2×4の単位ピクセルとしても提供される。
図3Bを参照すれば、
図3Aの2×4形態の8個のサブピクセルを含む単位ピクセル210a、210bに対し、伝送回路が構成されうる。一例によれば、本発明における単位ピクセルとは、1つのマイクロレンズの下で少なくとも2つのサブピクセルを含む構造であって、同一伝送回路を共有する構造でもある。一例によれば、2×4の単位ピクセルとして提供されるというのは、2×4の単位ピクセル210a当たり1つの伝送回路を含むことを意味することができる。一例によれば、伝送回路とは、ピクセルの回路のうち、フォトダイオードPD、伝送トランジスタTG及びオーバーフローゲートトランジスタOFGを除いた残りの回路部分を意味することができる。本発明による伝送回路は、オーバーフローキャパシタを含み、伝送回路と連結されたフォトダイオードのオーバーフロー電荷を保存することができる回路を意味することができる。伝送回路を示す
図3B、
図4B、
図7B、
図9Bなどの回路図の構成は、一例であり、オーバーフローされた電荷を保存することができるキャパシタを含む回路の構成であるならば、適用可能である。
【0045】
図3Aを参照すれば、2つの2×4の単位ピクセルでもって提供されるピクセルアレイ210が開示されるので、
図3Bを参照すれば、それに対応する2つの回路
図210a、210bが示される。本発明では、単位ピクセルを、2×4のサブピクセルを含むピクセルアレイを意味する単語として使用したが、単位ピクセルの単位は、それに限定されない。他の例示によれば、単位ピクセルは、2×2のサブピクセルを含むピクセルアレイを意味することもできる。以下、説明の便宜上、単位ピクセルは、2×4のサブピクセルを含むピクセルアレイと仮定して説明する。
【0046】
図3Aのピクセルアレイは、16個のサブピクセルを含み、16個の光電変換素子を含む構造でもある。
図3Bに示された2つの単位ピクセルの回路図は、同一構造を有するので、左側の回路
図210aのみについて説明する。
【0047】
図3Bは、
図3Aに対応するピクセルアレイ210に対応する回路図である。
図3Bを参照すれば、単位ピクセル210aは、複数のフォトダイオードPD
1ないしPD
8を含むものでもある。単位ピクセル210aは、複数のトランジスタ、例えば、複数の伝送トランジスタTG、DCGトランジスタDCG、第1ないし第3 DRMGトランジスタD
RMG1、D
RMG2L、D
RMG2R、DRAM伝送トランジスタD
SWL、D
SWR、リセットトランジスタRG、駆動トランジスタSF、選択トランジスタSL、オーバーフローゲートトランジスタOFG、フローティングディフュージョンキャパシタC
FD1、C
FD2、C
FD3、及びオーバーフローキャパシタOFC_1、OFC_2を含んでもよい。ピクセルPXには、複数の制御信号TS、DCS、DRMS、RS、BTS、SELが印加され、前記制御信号のうち少なくとも一部は、ロウドライバ120でも生成される。
【0048】
複数のフォトダイオードPD1ないしPD8は、光の強度によって可変する光電荷を生成することができる。例えば、複数のフォトダイオードPD1ないしPD8は、入射された光量に比例して、電荷、すなわち、負の電荷である電子と、正の電荷である正孔とを生成することができる。生成された正孔は、フォトダイオードの正極に連結された接地電圧に流れ、生成された電子は、フォトダイオードに蓄積される。複数のフォトダイオードPD1ないしPD8で生成された光電荷は、複数の伝送トランジスタTG、DCGトランジスタDCG及び第1ないし第3 DRMGトランジスタDRMG1、DRMG2L、DRMG2Rのスイッチングによって、第1フローティングディフュージョンノードFD1にのみ伝送されて蓄積されてもよく、第1フローティングディフュージョンノードFD1と第2フローティングディフュージョンノードFD2とに伝送されて蓄積されてもよい。または、第1ないし第3フローティングディフュージョンノードFD1~FD3及びオーバーフローキャパシタOFC_1、OFC_2に伝送されて蓄積されることも可能である。第1ないし第3フローティングディフュージョンノードFD1~FD3それぞれには、寄生キャパシタが形成されたり、実際のキャパシタ素子CFD1、CFD2、CFD3が連結されたりもする。
【0049】
単位ピクセル210aは、複数の伝送トランジスタTGを含むこともできる。
図3Bを参照すれば、単位ピクセル210aは、8個の伝送トランジスタTGを含むものでもある。複数の伝送トランジスタTGそれぞれの一端は、複数のフォトダイオードPD
1ないしPD
8それぞれと連結され、他端は、第1フローティングディフュージョンノードFD1に連結されうる。複数の伝送トランジスタTGは、ロウドライバ120から受信された伝送制御信号TSに応答してターンオンまたはターンオフされうる。これにより、複数の伝送トランジスタTGそれぞれは、複数のフォトダイオードPDで生成された光電荷を第1フローティングディフュージョンノードFD1に伝送することができる。
【0050】
単位ピクセル210aは、DCGトランジスタDCGを含むこともできる。DCGトランジスタDCGの一端は、第1フローティングディフュージョンノードFD1に連結され、他端は、第2フローティングディフュージョンノードFD2に連結されうる。DCGトランジスタDCGは、ロウドライバ120から受信されたDCG信号DCSに応答してターンオンまたはターンオフされうる。これにより、DCGトランジスタDCGは、第1フローティングディフュージョンノードFD1と第2フローティングディフュージョンノードFD2とを互いに連結することができる。第1フローティングディフュージョンノードFD1と第2フローティングディフュージョンノードFD2とが連結されることにより、キャパシタンスが増加し、コンバーションゲインが減少しうる。
【0051】
単位ピクセル210aは、第1 DRMGトランジスタDRMG1を含むこともできる。第1 DRMGトランジスタDRMG1の一端は、第2フローティングディフュージョンノードFD2に連結され、他端は、第3フローティングディフュージョンノードFD3に連結されうる。第1 DRMGトランジスタDRMG1は、ロウドライバ120から受信されたDRMG信号DRMGSに応答してターンオンまたはターンオフされうる。これにより、第1 DRMGトランジスタDRMG1は、第2フローティングディフュージョンノードFD2と第3フローティングディフュージョンノードFD3とを互いに連結することができる。第2フローティングディフュージョンノードFD2と第3フローティングディフュージョンノードFD3とが互いに連結されることにより、キャパシタンスが増加し、コンバーションゲインが減少しうる。すなわち、第1 DRMGトランジスタDRMG1とDCGトランジスタDCGの両方がターンオンされれば、第1ないし第3フローティングディフュージョンノードFD1~FD3が互いに連結されうる。
【0052】
DCGトランジスタDCG及び第1 DRMGトランジスタDRMG1のターンオンあるいはターンオフによって、コンバーションゲインが調節可能である。
【0053】
単位ピクセル210aは、第2 DRMGトランジスタDRMG2L及び第3 DRMGトランジスタDRMG2Rを含むこともできる。第2 DRMGトランジスタDRMG2Lの一端は、第2フローティングディフュージョンノードFD2に連結され、他端は、第1オーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD1に連結されうる。第2 DRMGトランジスタDRMG2Lは、ロウドライバ120から受信されたDRMG信号DRMSに応答してターンオンまたはターンオフされうる。これにより、第2 DRMGトランジスタDRMG2Lは、第2フローティングディフュージョンノードFD2と第1オーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD1とを互いに連結することができる。第3 DRMGトランジスタDRMG2Rの一端は、第2フローティングディフュージョンノードFD2に連結され、他端は、第2オーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD2に連結されうる。第3 DRMGトランジスタDRMG2Rは、ロウドライバ120から受信されたDRMG信号DRMSに応答してターンオンまたはターンオフされうる。これにより、第3 DRMGトランジスタDRMG2Rは、第2フローティングディフュージョンノードFD2と第2オーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD2とを互いに連結することができる。
【0054】
単位ピクセル210aは、DRAM伝送トランジスタDSWL、DSWRを含むこともできる。DRAM伝送トランジスタDSWLの一端は、ピクセル電圧VPIXに連結され、他端は、第3オーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD1’に連結されうる。DRAM伝送トランジスタDSWRの一端は、ピクセル電圧VPIXに連結され、他端は、第4オーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD2’に連結されうる。DRAM伝送トランジスタDSWL、DSWRは、ロウドライバ120から受信された信号に応答してターンオンまたはターンオフされうる。一例によれば、DRAM伝送トランジスタDSWL、DSWR、第2 DRMGトランジスタDRMG2L及び第3 DRMGトランジスタDRMG2Rを利用して、オーバーフローキャパシタOFC_1、OFC_2のリセットを行うこともできる。
【0055】
本発明の例示的な実施形態によれば、露出動作により、フォトダイオードPD1ないしPD8から電荷がオーバーフローされ、オーバーフローされた電荷がオーバーフローキャパシタOFC_1またはOFC_2にも蓄積される。オーバーフローキャパシタOFC_1またはOFC_2は、DRAMキャパシタでもある。
【0056】
図3Bを再び参照すれば、複数のフォトダイオードPD
1ないしPD
8それぞれには、オーバーフローゲートトランジスタOFGが連結されうる。オーバーフローゲートトランジスタOFGは、それぞれのフォトダイオードPD
1ないしPD
8のオーバーフローによって流れ出ていた電子がオーバーフローキャパシタOFC_1、OFC_2に保存されるように、電荷の流れを調節することができる。
図3Bを参照すれば、オーバーフローゲートトランジスタOFGの一端には、フォトダイオード(PD
1、PD
3、PD
5及びPD
7のうちいずれか1つ)が連結され、他端には、第1オーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD1が連結されうる。
図3Bを参照すれば、オーバーフローゲートトランジスタOFGの一端には、フォトダイオード(PD
2、PD
4、PD
6及びPD
8のうちいずれか1つ)が連結され、他端には、第2オーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD2が連結されうる。一例によれば、オーバーフローゲートトランジスタOFGは、オーバーフローゲートトランジスタOFGと連結されたフォトダイオード(PD
1ないしPD
8のうちいずれか1つ)をリセットさせようとする際にターンオンされうる。一例によれば、オーバーフローゲートトランジスタOFGは、オーバーフローゲートトランジスタOFGと連結されたフォトダイオード(PD
1ないしPD
8のうちいずれか1つ)がリセットされればターンオフされうる。
【0057】
図3A及び
図3Bを共に参照すれば、ノードN1、N3、N5、N7に対応するフォトダイオードPD
1、PD
3、PD
5、PD
7は、第1オーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD1と連結され、第1オーバーフローキャパシタOFC1にオーバーフローされた電荷を保存することができる。ノードN2、N4、N6、N8に対応するフォトダイオードPD
2、PD
4、PD
6、PD
8は、第2オーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD2と連結され、第2オーバーフローキャパシタOFC2にオーバーフローされた電荷を保存することができる。
【0058】
図3A及び
図3Bを参照すれば、本発明によるピクセルアレイは、1つのマイクロレンズの下部に2以上のオーバーフローキャパシタOFC_1、OFC_2を含み、マイクロレンズを基準として、一方向のフォトダイオードに連結されたオーバーフローゲートトランジスタに流れ出ていた電子が第1オーバーフローキャパシタOFC_1に入るように連結し、他の方向のフォトダイオードに連結されたオーバーフローゲートトランジスタに流れ出ていた電子が第2オーバーフローキャパシタOFC_2に入るように連結することができる。
【0059】
図3Bでは、説明の便宜上、ピクセル電圧V
PIXが全てのトランジスタに共通して供給されるものと示されているが、実施形態によって、ピクセルアレイが含むトランジスタそれぞれに供給される動作電圧は、互いに異なって設計可能である。
【0060】
単位ピクセル210aは、リセットトランジスタRGを含むこともできる。リセットトランジスタRGは、第1ないし第3フローティングディフュージョンノードFD1~FD3のうち少なくとも1つに蓄積された電荷をリセットさせることができる。リセットトランジスタRGの一端に、ピクセル電圧VPIXが印加され、他端は、第2フローティングディフュージョンノードFD2に連結されうる。他の実施形態において、リセットトランジスタRGの一端に、ピクセル電圧VPIXではない他の電圧が印加されることも可能である。リセットトランジスタRGは、ロウドライバ120から受信されたリセット制御信号RSに応答してターンオンまたはターンオフされうる。これにより、第1ないし第3フローティングディフュージョンノードFD1~FD3、第1及び第2オーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD1、OFD2のうち少なくとも1つに蓄積された電荷が排出され、第1ないし第3フローティングディフュージョンノードFD1~FD3、第1及び第2オーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD1、OFD2のうち少なくとも1つがリセットされうる。
【0061】
単位ピクセル210aは、駆動トランジスタSFを含むこともできる。駆動トランジスタSFの一端は、選択トランジスタSLに連結され、他端に、ピクセル電圧VPIXが印加される。駆動トランジスタSFは、カラムラインCLに連結された電流ソースCSによって生成されるバイアス電流ILに基づいて、ソースフォロワとして動作することができる。駆動トランジスタSFは、第1ないし第3フローティングディフュージョンノードFD1~FD3のうち少なくとも1つに蓄積された電荷に対応する電圧をピクセル信号として出力することができる。
【0062】
単位ピクセル210aは、選択トランジスタSLを含むこともできる。選択トランジスタSLの一端は、駆動トランジスタSFに連結され、他端は、カラムラインCLに連結される。選択トランジスタSLは、ロウドライバ120から受信された選択信号SELに応答してターンオンまたはターンオフされうる。リードアウト動作において、選択トランジスタSLがターンオンされれば、カラムラインCLに、リセット動作に対応するリセット信号、または電荷蓄積動作に対応するイメージ信号を含むピクセル信号が出力されうる。
【0063】
本発明によれば、第1ないし第3フローティングディフュージョンノードFD1~FD3及びオーバーフローキャパシタOFC_1、OFC_2を利用して、フォトダイオードPDで生成された電荷を蓄積することができる。
【0064】
図3Bのピクセルアレイ210の回路によれば、フォトダイオードPD
1、PD
3、PD
5、PD
7のオーバーフロー電荷を保存することができる第1オーバーフローキャパシタOFC_1、フォトダイオードPD
2、PD
4、PD
6、PD
8のオーバーフロー電荷を保存することができる第2オーバーフローキャパシタOFC_2、フォトダイオードPD
1’、PD
3’、PD
5’、PD
7’のオーバーフロー電荷を保存することができる第3オーバーフローキャパシタOFC_3、及びフォトダイオードPD
2’、PD
4’、PD
6’、PD
8’のオーバーフロー電荷を保存することができる第4オーバーフローキャパシタOFC_4を含むものでもある。
【0065】
本発明によれば、1つのマイクロレンズの下部に少なくとも2つのサブピクセルを含む構造において、少なくとも2つのサブピクセルがそれぞれ含むフォトダイオードは、互いに異なるオーバーフローキャパシタに連結されうる。これにより、マイクロレンズから互いに異なる方向の光が入る領域別にオーバーフロー電荷をそれぞれ保存することができるので、自動焦点機能をより有利に処理することができる。
【0066】
図3Bないし
図5Bに示された回路それぞれは、ピクセルアレイが含むオーバーフローキャパシタを含む伝送回路の一実施形態でもある。本発明によるピクセルアレイが含む伝送回路の構成は、図示されたところに限定されず、一部構成要素が付加あるいは除去可能である。
【0067】
図4A及び
図4Bは、本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイの平面図及び回路図を概略的に示す図面である。
【0068】
図4A及び
図4Bの説明において、前述の
図3A及び
図3Bと重複する部分については説明を省略する。一例によれば、
図4Aのピクセルアレイは、
図3Aのピクセルアレイのように16個のサブピクセルを含むものでもある。
図4Aのピクセルアレイが含むサブピクセルに対応するノードは、
図3Aに示されたところと同一であると仮定して説明する。
【0069】
一例によれば、
図4Aのピクセルアレイ210’では、ノードN1、N3、N5、N7、N1’、N3’、N5’、N7’が電気的に連結され、それに加えて、オーバーフローキャパシタOFC_5が連結されうる。
図4Aのピクセルアレイ210’では、ノードN2、N4、N6、N8、N2’、N4’、N6’、N8’が電気的に連結され、それに加えて、オーバーフローキャパシタOFC_6が連結されうる。
【0070】
図4Aを参照すれば、マイクロレンズ212’の左側領域に位置した全てのサブピクセルは、互いに電気的に連結され、これは、A領域とも称される。マイクロレンズ212’の右側領域に位置した全てのサブピクセルは、互いに電気的に連結され、これは、B領域とも称される。マイクロレンズ212’の左側領域に位置した全てのサブピクセルは、オーバーフローキャパシタOFC_5に連結され、マイクロレンズ212’の右側領域に位置した全てのサブピクセルは、オーバーフローキャパシタOFC_6に連結される。
【0071】
【0072】
図4Bを参照すれば、マイクロレンズ212’の左側領域に位置した全てのサブピクセルに対応するフォトダイオードPD
1、PD
3、PD
5、PD
7、PD
1’、PD
3’、PD
5’、PD
7’は、それぞれオーバーフローゲートトランジスタOFGにも連結される。
【0073】
図4Bを参照すれば、オーバーフローゲートトランジスタOFGの一端は、フォトダイオード(PD
1、PD
3、PD
5、PD
7、PD
1’、PD
3’、PD
5’及びPD
7’のうちいずれか1つ)と連結され、他端は、オーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD5と連結されうる。
図4Bを参照すれば、オーバーフローゲートトランジスタOFGの一端は、フォトダイオード(PD
2、PD
4、PD
6、PD
8、PD
2’、PD
4’、PD
6’及びPD
8’のうちいずれか1つ)と連結され、他端は、オーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD6と連結されうる。
図4Bを参照すれば、マイクロレンズ212’の左側領域に位置した全てのサブピクセルの回路図であるA領域の回路図と、マイクロレンズ212’の右側領域に位置した全てのサブピクセルの回路図であるB領域の回路図とが示される。A領域の回路図は、マイクロレンズ212’の左側領域に位置した全てのサブピクセルのオーバーフローされた電荷を保存することができる第5オーバーフローキャパシタOFC_5を含むものでもある。第5オーバーフローキャパシタOFC_5は、マイクロレンズ212’の左側部に位置した全てのサブピクセルで発生するオーバーフロー電荷をホールディングすることができる。B領域の回路図は、マイクロレンズ212’の右側領域に位置した全てのサブピクセルのオーバーフローされた電荷を保存することができる第6オーバーフローキャパシタOFC_6を含むものでもある。第6オーバーフローキャパシタOFC_6は、マイクロレンズ212’の右側部に位置した全てのサブピクセルで発生するオーバーフロー電荷をホールディングすることができる。A領域の回路図と、B領域の回路図とは、伝送回路でもある。
図4Bを参照すれば、マイクロレンズ212’の左側領域に位置したサブピクセルに対応するフォトダイオードPD
1、PD
3、PD
5、PD
7、PD
1’、PD
3’、PD
5’、PD
7’は、オーバーフローキャパシタOFC_5にオーバーフローされた電荷を保存することができる。マイクロレンズ212’の右側領域に位置したサブピクセルに対応するフォトダイオードPD
2、PD
4、PD
6、PD
8、PD
2’、PD
4’、PD
6’、PD
8’は、オーバーフローキャパシタOFC_6にオーバーフローされた電荷を保存することができる。
【0074】
図4Bを参照すれば、A領域とB領域との回路構造は、同一でもある。一例によれば、A領域は、DCGトランジスタDCG、リセットトランジスタRG、駆動トランジスタSF、選択トランジスタSL、DRMG1トランジスタD
RMG1及びDRMG2トランジスタD
RMG2を含むものでもある。
【0075】
図3Bと比べて、
図3Bは、マイクロレンズの左側領域に対応する全てのサブピクセルに対応するオーバーフローキャパシタが2つであるのに対し、
図4Bの実施形態は、マイクロレンズの左側領域に対応する全てのサブピクセルに対応するオーバーフローキャパシタが1つでもある。
図4Bの一例によれば、
図3Bの実施形態に比べて、ピクセルアレイが含むトランジスタの個数がさらに少ない。これにより、小面積を具現化することができる。
【0076】
図5A及び
図5Bは、本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイの平面図及び回路図を概略的に示す図面である。
【0077】
図5A及び
図5Bの説明において、前述の
図3A及び
図3Bと重複する部分については説明を省略する。一例によれば、
図5Aのピクセルアレイは、
図3Aのピクセルアレイのように16個のサブピクセルを含むものでもある。
図5Aのピクセルアレイが含むサブピクセルに対応するノードは、
図3Aに示されたものと同一であると仮定して説明する。
【0078】
図5Aのピクセルアレイ210”では、ノードN1、N3、N5、N7、N1’、N3’、N5’、N7’が電気的に連結され、それに加えて、オーバーフローキャパシタOFC_7が連結されうる。
図5Aのピクセルアレイ210”では、ノードN2、N4、N6、N8、N2’、N4’、N6’、N8’が電気的に連結され、それに加えて、オーバーフローキャパシタOFC_8が連結されうる。
図5Aを参照すれば、マイクロレンズの左側領域に配置されるサブピクセルを連結した回路A’と、マイクロレンズの右側領域に配置されるサブピクセルを連結した回路B’とは、スイッチSUMを通じて連結されうる。一例によれば、スイッチSUMは、NMOSトランジスタでもある。
【0079】
図5Bを参照すれば、スイッチSUMを通じて、ピクセルアレイ210”が含む全てのサブピクセルが電気的に連結されうる。一例によれば、マイクロレンズ212”の左側領域のサブピクセルが含むフォトダイオードのオーバーフロー電荷は、オーバーフローキャパシタOFC_7に保存され、マイクロレンズ212”の右側領域のサブピクセルが含むフォトダイオードのオーバーフロー電荷は、オーバーフローキャパシタOFC_8に保存される。
図5Bの一実施形態によれば、単位ピクセルの出力結果をスイッチSUMに連結することにより、リードアウト時間を節減(短縮)することができる。
図5Bの一実施形態によれば、リセットレベルを一段階減少させることができる。
【0080】
一例によれば、
図3Aないし
図5Bに示したピクセルアレイは、全画素においてAFピクセルを含むものでもある。一例によれば、1つのマイクロレンズに対応するAFピクセルが含むサブピクセルを分類し、別途のオーバーフローキャパシタに連結することにより、自動焦点を遂行することができる。一例によれば、マイクロレンズの左側領域に対応するサブピクセルと、マイクロレンズの右側領域に対応するサブピクセルとは、互いに異なるオーバーフローキャパシタに連結されうる。これにより、マイクロレンズの左側領域のサブピクセルが含むフローティングディフュージョンノードと、マイクロレンズの右側領域のサブピクセルが含むフローティングディフュージョンノードとは共有されないのである。一例によれば、マイクロレンズの左側領域のサブピクセルと、マイクロレンズの右側領域のサブピクセルとの間に、オーバーフローが形成されないのである。本発明によるAFピクセルを利用すれば、マイクロレンズの左側領域と右側領域とのオーバーフロー電荷を区分することができるので、容易に自動焦点機能を行うことができる。本発明によれば、オーバーフロー電荷を保存することができるDRAMキャパシタを含むピクセルにおいて、ピクセルが含むフォトダイオードのうち、一部フォトダイオードのオーバーフロー電荷がマイクロレンズの左側方向に対応するか、マイクロレンズの右側方向に対応するかを区別し、それを独立して処理することができる。
【0081】
図6は、本発明の例示的な実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイを概略的に示す図面である。
【0082】
図6を参照すれば、本発明の一実施形態によるイメージセンサのピクセルアレイ310は、第1方向(X軸方向)及び第2方向(Y軸方向)に沿って配列される複数のピクセル311、314、315、316を含むものでもある。一例として、ピクセルアレイ310は、一般ピクセル311、第1 AFピクセル314、第2 AFピクセル315及び第3 AFピクセル316を含むものでもある。一般(normal)ピクセル311、第1 AFピクセル314、第2 AFピクセル315及び第3 AFピクセル316それぞれは、複数個でもあり、その個数は多様に変形可能である。一例として、一般ピクセル311の個数は、AFピクセル314、315、316の個数よりも多い。また、第1 AFピクセル314、第2 AFピクセル315及び第3 AFピクセル316の位置も、
図6に示したところに限定されず、多様に変形可能である。第1 AFピクセル314、第2 AFピクセル315及び第3 AFピクセル316それぞれは、第1フォトダイオード(図示せず)、第2フォトダイオード(図示せず)及び第3フォトダイオード(図示せず)を含むこともできる。一般ピクセル311は、第1 AFピクセル314、第2 AFピクセル315及び第3 AFピクセル316と同様に、複数のフォトダイオードを含んでもよく、1つのフォトダイオードを含んでもよい。一般ピクセル311は、複数個のサブピクセルを含むこともできる。一般ピクセル311は、AF情報を生成しないのである。
【0083】
図6に示した一実施形態において、イメージセンサに入射する光の経路には、複数のレンズが配置されうる。
図6に示された第1 AFピクセル314、第2 AFピクセル315及び第3 AFピクセル316の一実施形態について、
図7Aないし
図9Cを参照してより詳細に説明する。
【0084】
図7Aないし
図7Cは、本発明の例示的な実施形態による第1 AFピクセルの構造、回路図及び断面図を概略的に示す図面である。
【0085】
図7Aに示されたピクセルアレイ3140が含む単位ピクセル3141は、
図6の第1 AFピクセル314にも対応する。
図7Aに示されたピクセルアレイ3140は、
図6の第1 AFピクセル314にも対応する。
図7Aを参照すれば、4つのマイクロレンズ3142が開示され、それぞれのマイクロレンズ3142の下部に4つのサブピクセル3143を含むピクセルアレイ3140が開示される。
図7Aを参照すれば、マイクロレンズ3142の左側領域に対応するサブピクセル3143の上部に遮断部材(blocking member)BMを含むピクセルアレイ3140が示される。
図7Aでは、マイクロレンズ3142の左側領域に対応するサブピクセル3143の上部にのみ遮断部材BMが含まれる一例が示されているが、本発明はそれに限定されない。一例によるピクセルアレイ3140は、マイクロレンズ3142の右側領域に対応するサブピクセルの上部にのみ遮断部材BMが含まれることも可能である。一例によれば、
図7Aのピクセルアレイ3140が4つの単位ピクセル3141を含む一例が示されているが、本発明はそれに限定されない。一例によれば、
図7Aのピクセルアレイ3140は、1つの単位ピクセル3141を含むこともできる。
【0086】
図7Aを参照すれば、マイクロレンズ3142の上部に遮断部材BMが配置されるように示されているが、それは、遮断部材BMの配置位置を説明するために誇張して示したものであり、遮断部材BMは、マイクロレンズ3142の下部に配置されることも可能である。
【0087】
図7Bを参照すれば、
図7Aのピクセルアレイ3140のうち一部ピクセル領域に対応する領域の回路図が示される。
図7Bを参照すれば、第1マイクロレンズ3142aの下部に配置される第1ないし第4フォトダイオードPD
1ないしPD
4と、第2マイクロレンズ3142bの下部に配置される第5ないし第8フォトダイオードPD
5ないしPD
8とが示される。遮断部材BMは、第1マイクロレンズ3142aと第2マイクロレンズ3142bとの左側領域にも配置される。したがって、第1マイクロレンズ3142aの左側領域のサブピクセルのフォトダイオードPD
1、PD
3と、第2マイクロレンズ3142bの左側領域のサブピクセルのフォトダイオードPD
5、PD
7とは、遮断部材BMによっても遮断される。
【0088】
図7Bを参照すれば、第1マイクロレンズ3142aと第2マイクロレンズ3142bとの右側領域のサブピクセルのフォトダイオードPD
2、PD
4、PD
6、PD
8は、伝送回路TCとも電気的に連結される。これにより、同一方向、すなわち、右側方向に向くサブピクセルに対するオーバーフロー電荷のみを保存することができる。
図7Bの例示では、オーバーフローゲートトランジスタを含まないのである。オーバーフローゲートトランジスタを含まないとしても、リセットトランジスタRGに印加されるリセット信号、及び伝送トランジスタTG
2、TG
4、TG
6、TG
8に印加される伝送制御信号の制御によって、オーバーフロー電荷をオーバーフローキャパシタOFCに保存することができる。
【0089】
図7Cは、
図7AをI-I’方向に切断した断面図である。
図7Cの断面図において、本発明の特徴的な部分ではない構成要素については省略して示される。
【0090】
図7Cを参照すれば、マイクロレンズ3142とフォトダイオードPD
1との間には、遮断部材BMが配置されうる。遮断部材BMは、マイクロレンズ3142の左側領域の下部にも配置される。遮断部材BMは、光を遮断することができる材料からなる部材でもある。一例によれば、遮断部材BMは、層(layer)の形態にフォトダイオードPD
1とマイクロレンズ3142との間に配置されることも可能である。
【0091】
図8Aないし
図8Cは、本発明の例示的な実施形態によるピクセルの構造、回路図及び断面図を概略的に示す図面である。
【0092】
図8Aに示されたピクセルアレイ3150が含む単位ピクセル3151は、
図6の第2 AFピクセル315にも対応する。
【0093】
図8Aを参照すれば、ピクセルアレイ3150は、2つのマイクロレンズ3152a、3152bを含むものでもある。一例によれば、ピクセルアレイ3150が含む単位ピクセル3151は、1つのマイクロレンズ3152a、3152bに対応する領域に、それぞれ8個のサブピクセル3153を含むものでもある。
図7Aと比べて、1つのマイクロレンズに対応する領域が含むサブピクセルの個数は、
図7Aの実施形態よりもさらに多い。
【0094】
図8Aを参照すれば、1つのマイクロレンズ3152aの左側領域に対応する領域が含むサブピクセルの個数は、4つでもある。1つのマイクロレンズ3152aの右側領域に対応する領域が含むサブピクセルの個数は、4つでもある。
図7Aと比べて、
図7Aのマイクロレンズ3142の左側領域に対応する領域が含むサブピクセルの個数は、2つでもある。
【0095】
図8Aを参照すれば、単位ピクセル3151は、
図7Aの単位ピクセル3141と比べて、1つのマイクロレンズの左側領域と右側領域とが占めるサブピクセルの個数がさらに多い。
図8Aの単位ピクセル3151に配置されるマイクロレンズのサイズは、
図7Aの単位ピクセル3141に配置されるマイクロレンズのサイズよりも大きい。
【0096】
図8Bは、
図8Aのピクセルアレイの右側領域の回路図を示す図面である。
【0097】
図8Bを参照すれば、
図8Aのピクセルアレイ3150の右側領域は、総8個のサブピクセル3153を含むものでもある。一例によれば、
図8Aのピクセルアレイ3150の右側領域に含まれたサブピクセル3153それぞれは、フォトダイオードをそれぞれ含むものでもある。一例によれば、
図8Aのピクセルアレイ3150の右側領域が8個のサブピクセル3153を含み、8個のフォトダイオードPD
1ないしPD
8を含む回路図が開示される。
【0098】
図8Bを参照すれば、8個のフォトダイオードPD
1ないしPD
8は、それぞれ伝送トランジスタTG
1ないしTG
8とも連結される。一例によれば、
図8Bの8個のフォトダイオードPD
1ないしPD
8は、いずれもマイクロレンズ3152a、3152bの右側領域に対応するサブピクセル3153が含むフォトダイオードでもある。したがって、8個のフォトダイオードPD
1ないしPD
8のオーバーフローされた電荷がいずれも伝送回路TCと連結されるとしても、それは、マイクロレンズ3152a、3152bの一領域、
図8Bでは右側領域に対応するサブピクセルのオーバーフロー電荷を印加されるものであるので、前述の実施形態と異なり、別途の回路あるいは別途のオーバーフローキャパシタに連結する必要がない。
【0099】
図8Cは、
図8Aのピクセルアレイ3150の断面図である。
図8Cの断面図において、本発明の特徴的な部分ではない構成要素については省略して示される。
図8Cを参照すれば、マイクロレンズ3152bの下部にそれぞれフォトダイオードPD
7、PD
8、PD
7、PD
8が配置される断面図が開示される。一例によれば、マイクロレンズ3152bのX軸方向の長さが、
図7Cのマイクロレンズ3142のX軸方向の長さよりも長い。
図8Cを参照すれば、X軸方向にさらに広いマイクロレンズ3152bを使用することにより、マイクロレンズ3152bの左側方向または右側方向に配置されたフォトダイオードの個数がさらに多い。
【0100】
図4Bのような一例によれば、2×4単位ピクセルの回路図において、8個のフォトダイオードの左側と右側とをそれぞれ分離し、オーバーフローキャパシタに連結するために、別途の伝送回路が2つ必要でもある。
図8Aないし
図8Cのように、マイクロレンズのX軸方向の長さが長い2×4単位ピクセルの回路図においては、8個のフォトダイオードの左側と右側とを分離する必要がないところ、1つの伝送回路を使用してオーバーフロー電荷をすぐ保存することができる。
【0101】
図9Aないし
図9Cは、本発明の例示的な実施形態によるピクセルの構造及び回路図を概略的に示す図面である。
【0102】
図9Aに示されたピクセルアレイ3160が含む単位ピクセル3161は、
図6の第3 AFピクセル316にも対応する。
図9Aのピクセルアレイ3160は、第1ピクセル領域317及び第2ピクセル領域318を含むものでもある。一例によれば、第1ピクセル領域317及び第2ピクセル領域318は、2×4単位ピクセルでもある。
図9Aを参照すれば、第1ピクセル領域317は、2つのマイクロレンズ3172を含み、2つのマイクロレンズ3172の左側領域に対応するサブピクセルは、互いに連結され、オーバーフローキャパシタOFCとも連結される。
図9Aを参照すれば、第1ピクセル領域317の2つのマイクロレンズ3172の右側領域に対応するサブピクセルは、互いに連結されないのである。これについて、
図9B及び
図9Cを参照してより詳細に説明する。
【0103】
図9Bは、
図9Aに示されたピクセル領域に対応する回路図の一例である。
図9Bの回路図の構成は、一例でもあり、オーバーフローされた電荷を保存することができるキャパシタを含む回路の一構成が適用可能である。
【0104】
図9Aの第1ピクセル領域317が含むサブピクセル3173の個数は、8個でもある。
図9Aを参照すれば、第1ピクセル領域317が含むサブピクセル3173のうち、マイクロレンズ3172の左側領域に対応するサブピクセルのみのオーバーフロー電荷を保存するために、第1ピクセル領域317が含むサブピクセル3173のうち、マイクロレンズ3172の右側領域に対応するサブピクセルが含むフォトダイオードと連結される伝送トランジスタは除去されうる。
【0105】
図9Bを参照すれば、フォトダイオードPD
1、PD
3、PD
5、PD
7は、それぞれ伝送トランジスタTG
1ないしTG
4とも連結される。フォトダイオードPD
1、PD
3、PD
5、PD
7は、第1ピクセル領域317が含むサブピクセルのうち、マイクロレンズ3172の左側領域に対応するサブピクセルそれぞれが含むフォトダイオードでもある。フォトダイオードPD
2、PD
4、PD
6、PD
8は、第1ピクセル領域317が含むサブピクセルのうち、マイクロレンズ3172の右側領域に対応するサブピクセルそれぞれが含むフォトダイオードでもある。マイクロレンズ3172の右側領域に対応するサブピクセルそれぞれが含むフォトダイオードPD
2、PD
4、PD
6、PD
8は、それぞれピクセル電圧V
PIXとも連結される。マイクロレンズ3172の右側領域に対応するサブピクセルそれぞれが含むフォトダイオードPD
2、PD
4、PD
6、PD
8は、伝送トランジスタと連結されないのである。そのような構造によって、マイクロレンズ3172の右側領域に対応するサブピクセルを通過した電荷は、伝送回路TCと電気的に連結されないのである。
【0106】
図9Cは、
図9Aに示されたピクセル領域に対応する回路図の一例である。
図9Cの回路図の構成は、一例でもあり、オーバーフローされた電荷を保存することができるキャパシタを含む回路の一構成が適用可能である。
【0107】
図9Cの実施形態において、
図9Bと同一の特徴部については説明を省略する。
図9Cの実施形態において、
図9Bと伝送回路TCの構造は同一でもある。
図9Cを参照すれば、第2ピクセル領域318が含むサブピクセル3183のうち、マイクロレンズ3182の左側領域に対応するサブピクセルそれぞれが含むフォトダイオードは、PD
1、PD
3、PD
5、PD
7でもある。
図9Cを参照すれば、第2ピクセル領域318が含むサブピクセル3183のうち、マイクロレンズ3182の右側領域に対応するサブピクセル3183それぞれが含むフォトダイオードは、PD
2、PD
4、PD
6、PD
8でもある。
【0108】
図9Cを参照すれば、フォトダイオードPD
2、PD
4、PD
6、PD
8は、それぞれ伝送トランジスタTG
5ないしTG
8とも連結される。
図9Cの実施形態によれば、伝送トランジスタTG
5ないしTG
8それぞれのゲートは、接地GNDとも連結される。第2ピクセル領域318が含むサブピクセル3183のうち、マイクロレンズ3182の右側領域に対応するサブピクセルそれぞれが含むフォトダイオードPD
2、PD
4、PD
6、PD
8は、それぞれピクセル電圧V
PIXにも連結される。そのような構造によって、マイクロレンズ3182の右側領域に対応するサブピクセル3183が含むフォトダイオードPD
2、PD
4、PD
6、PD
8は、伝送トランジスタTG
5ないしTG
8と連結されるが、伝送トランジスタTG
5ないしTG
8のゲートは、接地と連結され、伝送回路TCとは電気的に連結されないのである。
【0109】
一例によれば、
図9B及び
図9Cにおいて、マイクロレンズ3172、3182の右側領域に対応する領域が含むフォトダイオードPD
2、PD
4、PD
6、PD
8の光電荷及びオーバーフロー電荷は、AFピクセルのピクセル電圧V
PIXとしてもドレイン(排出)される。
【0110】
図9Aないし
図9Cによれば、ピクセルアレイ3160が含む第1ピクセル領域317と第2ピクセル領域318とが異なる回路構造を有するものと示されているが、これは、説明の便宜のためのものであり、本発明はそれに限定されない。ピクセルアレイ3160が含む第1ピクセル領域317と第2ピクセル領域318とは、同一の回路構造を有することもできる。
【0111】
図6を参照すれば、ピクセルアレイ310が含むピクセルのうち一部は、AF用途に使用するために、他のピクセルと異なる構造を有することができる。
図7Aないし
図7Cを参照すれば、遮断部材を含むAFピクセルアレイ3140の一例が示される。
図8Aないし
図8Cを参照すれば、X軸方向に幅が広いマイクロレンズを含むAFピクセルアレイ3150の一例が示される。
図9Aないし
図9Cを参照すれば、マイクロレンズのいずれか一方に連結されたフォトダイオードのみを部分的にオーバーフローキャパシタに連結するか、あるいは一部フォトダイオードの電子がオーバーフローキャパシタに流入されない構造を有するAFピクセルアレイ3160の一例が示される。
【0112】
図10は、本発明の例示的な実施形態によるピクセルアレイに含まれたAFピクセルの動作を説明するためのタイミング図である。
【0113】
具体的には、
図10は、本発明の例示的な実施形態による
図7Aのピクセルアレイ3140に含まれるAFピクセルの動作を説明するタイミング図である。一例によれば、
図10に示されたタイミング図で説明する信号は、
図7Bに示された伝送回路TCに含まれたトランジスタ及び伝送トランジスタTGに印加される信号でもある。
図10に示されたタイミング図で説明する信号は、
図7Bに示されたDCGトランジスタを制御するDCG制御信号DCS、DRMG1トランジスタを制御するDRMG1制御信号DRMGS_1、DRMG2トランジスタを制御するDRMG2制御信号DRMGS_2、ピクセルの伝送トランジスタTG
1~TG
8を制御する伝送制御信号TS、リセットトランジスタRGを制御するリセット制御信号RS、選択トランジスタSLを制御する選択信号SEL、及びDRAMキャパシタOFCの一端に連結されるDSWトランジスタDSWを制御するDSW制御信号DSW_Sでもある。以下のタイミング図の説明の例示において、伝送制御信号TSは、1つ提供されるが、複数の伝送トランジスタの個数と同一の複数の伝送制御信号が提供されることも可能である。
図10のタイミング図では、説明の便宜上、1つの伝送制御信号TSを示し、伝送制御信号TSは、伝送制御信号TSラインと連結された伝送トランジスタTGをターンオン/ターンオフし、伝送トランジスタTGに連結されるフォトダイオードPDがあると仮定する。
【0114】
ピクセルアレイ3140に含まれるAFピクセルは、シャッタ区間において、フォトダイオードPD、第1ないし第3フローティングディフュージョンノードFD1’、FD2’、FD3’及びオーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD’をリセットし、リードアウト区間において、フォトダイオードPDからピクセル信号をリードアウトする(読み出す)ことができる。以下、前記シャッタ区間及びリードアウト区間で行われる動作を説明する。
【0115】
まず、シャッタ区間において、DCG制御信号DCSは、第1レベル(例えば、ロジックロー)から第2レベル(例えば、ロジックハイ)に遷移され、DRMG1制御信号DRMGS_1及びDRMG2制御信号DRMGS_2は、第1レベルから第2レベルに遷移される。これにより、DCGトランジスタDCG、DRMG1トランジスタDRMG1及びDRMG2トランジスタDRMG2がターンオンされ、第1フローティングディフュージョンノードFD1’は、第2フローティングディフュージョンノードFD2’、第3フローティングディフュージョンノードFD3’及びオーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD’とも連結される。
【0116】
リセット制御信号RS及び伝送制御信号TSは、DCG制御信号DCS、DRMG1制御信号DRMGS_1及びDRMG2制御信号DRMGS_2が第1レベルから第2レベルに遷移されるとき、第1レベルから第2レベルに遷移される。これにより、リセットトランジスタRG及び伝送トランジスタTGがターンオンされ、フォトダイオードPD、第1ないし第3フローティングディフュージョンノードFD1’~FD3’及びオーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD’はリセットされうる。すなわち、フォトダイオードPD、第1ないし第3フローティングディフュージョンノードFD1’~FD3’及びオーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD’は、ピクセル電圧VPIX端子とも連結され、フォトダイオードPD及び第1ないし第3フローティングディフュージョンノードFD1’~FD3’に存在する電荷は、ピクセル電圧VPIX側にドレインされ、フォトダイオードPD、第1ないし第3フローティングディフュージョンノードFD1’~FD3’及びオーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD’がリセットされうる。
【0117】
リードアウト区間は、T1で開始する。T1において、選択信号SELは、第1レベルから第2レベルに遷移される。リードアウト区間において、選択信号SELは、第2レベルに遷移された後に第2レベルを維持することができる。そのような状態において、多量の光がフォトダイオードPDに入射されれば、フォトダイオードPDで光電変換が発生しうる。光電変換によって生成された電荷は、フォトダイオードPDにも蓄積され、時点T1からフォトダイオードで蓄積された電荷が、ターンオフされている伝送トランジスタTGのゲート電位障壁を越えてオーバーフローされうる。オーバーフローされた電荷は、第1ないし第3フローティングディフュージョンノードFD1’~FD3’及びオーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD’に伝送されて蓄積されうる。
【0118】
T1において、DRMG2制御信号DRMGS_2は、第2レベルから第1レベルに遷移される。DCG制御信号DCSとDRMG1制御信号DRMGS_1とは、第2レベルを維持することができる。これにより、DRMG2トランジスタDRMG2はターンオフされ、DCGトランジスタDCGとDRMG1トランジスタDRMG1とがオン状態を維持することができる。これにより、第1フローティングディフュージョンノードFD1’、第2フローティングディフュージョンノードFD2’及び第3フローティングディフュージョンノードFD3’は連結されうる。この際に出力される信号は、ローコンバーションゲインモードでのリセット信号を意味することができる。
【0119】
T2において、DCG制御信号DCSとDRMG1制御信号DRMGS_1とは、第2レベルから第1レベルに遷移される。このとき、DRMG2制御信号DRMSG_2は、第1レベルを維持することができる。これにより、DCGトランジスタDCG、DRMG1トランジスタDRMG1及びDRMG2トランジスタDRMG2はターンオフされ、第1フローティングディフュージョンノードFD1’、第2フローティングディフュージョンノードFD2’及び第3フローティングディフュージョンノードFD3’は連結されないのである。この際に出力される信号は、ハイコンバーションゲインモードでのリセット信号を意味することができる。
【0120】
T2とT3との間の区間において、伝送制御信号TSは、第1レベルから第2レベルに遷移される。したがって、伝送トランジスタTGがターンオンされうる。T2とT3との間の区間において、伝送トランジスタTGがターンオンされ、DCG制御信号DCS、DRMG1制御信号DRMGS_1及びDRMG2制御信号DRMGS_2が第1レベルを維持しているので、フォトダイオードPDに蓄積された電荷は、第1フローティングディフュージョンノードFD1’に移動して蓄積されうる。このとき、第2フローティングディフュージョンノードFD2’、第3フローティングディフュージョンノードFD3’及びオーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD’は、第1フローティングディフュージョンノードFD1’と電気的に遮断された状態であるので、フォトダイオードPDに蓄積された電荷が移動しないのである。したがって、AFピクセルは、ハイコンバーションゲインモードで動作することができる。続いて、伝送制御信号TSは、第2レベルから第1レベルに再び遷移される。したがって、伝送トランジスタTGが再びターンオフされうる。
【0121】
T3において、DCG制御信号DCSとDRMG1制御信号DRMGS_1とは、第1レベルから第2レベルに遷移される。これにより、DCGトランジスタDCGとDRMG1トランジスタDRMG1とはターンオンされ、第1フローティングディフュージョンノードFD1’、第2フローティングディフュージョンノードFD2’及び第3フローティングディフュージョンノードFD3’は、互いに連結されうる。
【0122】
T3とT4との間の区間において、伝送制御信号TSは、第1レベルから第2レベルに遷移される。したがって、伝送トランジスタTGがターンオンされうる。T3とT4との間の区間において、伝送トランジスタTGがターンオンされ、DCG制御信号DCS及びDRMG1制御信号DRMGS_1が第2レベルを維持し、DRMG2制御信号DRMGS_2が第1レベルを維持しているので、フォトダイオードPDに蓄積された電荷は、第1フローティングディフュージョンノードFD1’、第2フローティングディフュージョンノードFD2’及び第3フローティングディフュージョンノードFD3’に移動して蓄積されうる。したがって、AFピクセルは、ローコンバーションゲインモードで動作することができる。続いて、伝送制御信号TSは、第2レベルから第1レベルに再び遷移される。したがって、伝送トランジスタTGが再びターンオフされうる。
【0123】
T4において、DRMG2制御信号DRMGS_2は、第1レベルから第2レベルに遷移される。これにより、DRMG2トランジスタDRMG2はターンオンされ、第1フローティングディフュージョンノードFD1、第2フローティングディフュージョンノードFD2、第3フローティングディフュージョンノードFD3及びオーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD’は、互いに連結されうる。
【0124】
T4とT5との間の区間において、伝送制御信号TSは、第1レベルから第2レベルに遷移される。したがって、伝送トランジスタTGがターンオンされうる。T4とT5との間の区間において、伝送トランジスタTGがターンオンされ、DCG制御信号DCS、DRMG1制御信号DRMGS_1及びDRMG2制御信号DRMGS_2が第2レベルを維持しているので、フォトダイオードPDに蓄積された電荷は、第1フローティングディフュージョンノードFD1、第2フローティングディフュージョンノードFD2、第3フローティングディフュージョンノードFD3及びオーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD’に移動して蓄積されうる。
【0125】
T5において、リセット制御信号RSが第1レベルから第2レベルに遷移され、DSW制御信号DSW_Sが第1レベルから第2レベルに遷移される。リセット制御信号RSが第1レベルから第2レベルに遷移されることにより、リセットトランジスタRGがターンオンされ、DSW制御信号DSW_Sが第1レベルから第2レベルに遷移されることにより、DSWトランジスタDSWがターンオンされる。これにより、オーバーフローフローティングディフュージョンノードOFD’とリセットトランジスタRGの一端部とが連結されうる。
【0126】
図11A及び
図11Bは、本発明の例示的な実施形態によるAFピクセルの動作を説明するためのタイミング図である。
図11A及び
図11Bにおいて、
図10で説明したところと重複する部分については説明を省略する。
【0127】
図11Aは、全画素AFピクセルを含む実施形態におけるAFリードアウトタイミングを説明するための図面である。一例によれば、全画素AFピクセルは、
図3A、
図4A及び
図5Aに示されたピクセルアレイに含まれるAFピクセルでもある。
図11Aに示された2つのタイミング図は、ピクセルアレイに含まれる全画素AFピクセルそれぞれに印加される信号のタイミング図を意味することができる。一例によれば、
図11Aに示された2つのタイミング図は、
図4Bに示されたA領域、B領域それぞれに対応するタイミング図でもある。
【0128】
図11Aを参照すれば、全画素AFピクセルを含むピクセルアレイ内でのオーバーフローキャパシタのリードアウトタイミングは、互いに異なっている。
【0129】
図11Aを参照すれば、1つのピクセルアレイに含まれた全画素AFピクセルのうち、A領域に対応する回路のタイミング図では、時点T5’において、DSW制御信号DSW_S及びリセット制御信号RSが第1レベルから第2レベルに遷移される。1つのピクセルアレイに含まれた全画素AFピクセルのうち、B領域に対応する回路のタイミング図では、時点T6’において、DSW制御信号DSW_S及びリセット制御信号RSが第1レベルから第2レベルに遷移される。
【0130】
図11Aを参照すれば、全画素AFピクセルに含まれたピクセルのオーバーフローキャパシタを同時にリードアウトすれば、1つのマイクロレンズの下部に配置された左側サブピクセルと右側サブピクセルとの差が大きい場合、出力値を算定するとき、誤差率が高くなるので、正確度のために、全画素AFピクセルに含まれたピクセルのAFリードアウトタイミングは、互いに異なって制御されうる。
【0131】
図11Bは、分離型AFピクセルの実施形態におけるAFリードアウトタイミングを説明するための図面である。一例によれば、分離型AFピクセルは、
図7Aないし
図9Cに示されたAFピクセルでもある。
図11Bに示された2つのタイミング図は、分離型AFピクセルに印加される信号のタイミング図を意味することができる。一例によれば、
図11Bに示された2つのタイミング図は、
図9Aに示されたピクセルアレイ3160が含むAFピクセルのうち2つのAFピクセルそれぞれに印加される信号のタイミング図でもある。
【0132】
図11Bを参照すれば、分離型AFピクセルに含まれたピクセルのAFリードアウトタイミングは、互いに同一である。
図11Bを参照すれば、分離型AFピクセルに含まれたピクセルは、いずれも同一AF位相(AF phase)情報を有しているので、同時に動作しても、ピクセル間に互いに干渉の余地がなく、同一タイミングでAFリードアウトが動作されうる。
【0133】
図11Bを参照すれば、2つのタイミング図では、同一時点T5’において、DSW制御信号DSW_S及びリセット制御信号RSが第1レベルから第2レベルに遷移される。
【0134】
以上のように、図面と明細書で例示的な実施形態が開示された。本明細書において、特定用語を使用して実施形態を説明したが、それは、単に本発明の技術的思想を説明するための目的で使用されたものであり、意味限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために使用されたものではない。したがって、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、それらから多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想により決まらなければならない。
【符号の説明】
【0135】
210 ピクセルアレイ
210a,210b 単位ピクセル
211 AFピクセル
212 マイクロレンズ
213 サブピクセル
N1,N2,N3,N4,N5,N6,N7,N8,N1’,N2’,N3’,N4’,N5’,N6’,N7’,N8’ ノード
OFC_1 第1オーバーフローキャパシタ
OFC_2 第2オーバーフローキャパシタ
OFC_3 第3オーバーフローキャパシタ
OFC_4 第4オーバーフローキャパシタ