(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024028213
(43)【公開日】2024-03-01
(54)【発明の名称】改善された磁気位置追跡を有するマルチアームカテーテル
(51)【国際特許分類】
A61B 5/367 20210101AFI20240222BHJP
A61B 5/0538 20210101ALI20240222BHJP
A61B 5/287 20210101ALI20240222BHJP
A61B 5/06 20060101ALI20240222BHJP
【FI】
A61B5/367 100
A61B5/0538
A61B5/287
A61B5/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023132839
(22)【出願日】2023-08-17
(31)【優先権主張番号】17/890,600
(32)【優先日】2022-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】511099630
【氏名又は名称】バイオセンス・ウエブスター・(イスラエル)・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Biosense Webster (Israel), Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】アサフ・ゴバリ
【テーマコード(参考)】
4C127
【Fターム(参考)】
4C127AA02
4C127AA06
4C127LL08
(57)【要約】
【課題】マルチアーム心臓カテーテルの磁気追跡を行うこと。
【解決手段】システムは、カテーテル及びプロセッサを含む。カテーテルは、(i)患者の器官の腔内に挿入するためのシャフトと、(ii)シャフトの遠位端に連結され、スプライン電極が取り付けられたスプラインを備える拡張可能な遠位端アセンブリと、(iii)遠位端アセンブリの近位端に両方とも位置する近位位置センサ及びそれぞれの近位電極と、(iv)遠位先端において延在する独立ワイヤであって、遠位位置センサ及びそれぞれの遠位電極が両方とも独立ワイヤの遠位端に位置する、独立ワイヤと、を含む。プロセッサは、スプライン電極のうちの1つ以上に対してインピーダンス測定を実行することによって電極のうちの1つ以上の位置を推定し、近位位置センサ及び遠位位置センサ並びにそれぞれの近位電極及びそれぞれの遠位電極から受信した信号に基づいて、インピーダンス測定を較正するように構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
カテーテルであって、
患者の器官の腔内に挿入するためのシャフトと、
前記シャフトの遠位端に連結された拡張可能な遠位端アセンブリであって、前記遠位端アセンブリはスプライン電極が取り付けられたスプラインを備える、拡張可能な遠位端アセンブリと、
前記遠位端アセンブリの近位端に位置する近位位置センサと、前記近位位置センサに近接して、前記遠位端アセンブリの前記近位端に位置するそれぞれの近位電極と、
遠位先端において延在する独立ワイヤと、前記独立ワイヤの遠位端に位置する遠位位置センサと、前記遠位位置センサに近接して、前記独立ワイヤの前記遠位端に位置するそれぞれの遠位電極と、を備える、カテーテルと、
前記スプライン電極のうちの1つ以上に対してインピーダンス測定を実行することによって前記電極のうちの前記1つ以上の位置を推定し、前記近位位置センサ及び前記遠位位置センサ並びに前記それぞれの近位電極及び前記それぞれの遠位電極から受信した信号に基づいて、前記インピーダンス測定を較正するように構成されたプロセッサと、
を備える、システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記遠位位置センサの位置を測定し、前記測定された位置を使用して前記遠位電極の位置を較正し、前記近位位置センサの位置を測定し、前記測定された位置を使用して前記近位電極の位置を較正することによって、前記インピーダンス測定を較正するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記近位位置センサ及び前記遠位位置センサは、磁気センサである、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記遠位位置センサは、前記遠位端アセンブリから遠位に延在する前記独立ワイヤの一部上に位置する、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記独立ワイヤは、前記拡張可能な遠位端アセンブリの前記スプラインよりも機械的に可撓性が高い、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記独立ワイヤは、前記遠位先端に緩く接続されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記拡張可能な遠位端アセンブリは、平坦アレイを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記拡張可能な遠位端アセンブリは、バスケットを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記拡張可能な遠位端アセンブリは、バルーンを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
方法であって、
カテーテルのシャフトを患者の器官の腔内に挿入することであって、前記カテーテルは、
前記シャフトの遠位端に連結された拡張可能な遠位端アセンブリであって、前記遠位端アセンブリはスプライン電極が取り付けられたスプラインを備える、拡張可能な遠位端アセンブリと、
前記遠位端アセンブリの近位端に位置する近位位置センサと、前記近位位置センサに近接して、前記遠位端アセンブリの前記近位端に位置するそれぞれの近位電極と、
遠位先端において延在する独立ワイヤと、前記独立ワイヤの遠位端に位置する遠位位置センサと、前記遠位位置センサに近接して、前記独立ワイヤの前記遠位端に位置するそれぞれの遠位電極と、を更に備える、ことと、
前記スプライン電極のうちの1つ以上に対してインピーダンス測定を実行することによって前記電極のうちの前記1つ以上の位置を推定することと、前記近位位置センサ及び前記遠位位置センサ並びに前記それぞれの近位電極及び前記それぞれの遠位電極から受信した信号に基づいて、前記インピーダンス測定を較正することと、
を含む、方法。
【請求項11】
前記インピーダンス測定を較正することは、前記遠位位置センサの位置を測定し、前記測定された位置を使用して前記遠位電極の位置を較正し、前記近位位置センサの位置を測定し、前記測定された位置を使用して前記近位電極の位置を較正することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記近位位置センサ及び前記遠位位置センサは、磁気センサである、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記遠位位置センサは、前記遠位端アセンブリから遠位に延在する前記独立ワイヤの一部上に位置する、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記独立ワイヤは、前記拡張可能な遠位端アセンブリの前記スプラインよりも機械的に可撓性が高い、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記独立ワイヤは、前記遠位先端に緩く接続されている、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記拡張可能な遠位端アセンブリは、平坦アレイを備える、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記拡張可能な遠位端アセンブリは、バスケットを備える、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記拡張可能な遠位端アセンブリは、バルーンを備える、請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、侵襲性医療用プローブに関し、特に、マルチアーム心臓カテーテルの磁気追跡に関する。
【背景技術】
【0002】
マルチアームカテーテルと共に磁気センサを使用することは、特許文献において以前に提案された。例えば、米国特許公開公報第2020/0206461号は、拡張可能な遠位端アセンブリと、近位位置センサと、遠位位置センサと、プロセッサと、を含むシステムについて、記載している。その拡張可能な遠位端アセンブリは、患者の器官の腔内に挿入するためのシャフトの遠位端に連結されている。近位位置センサ及び遠位位置センサは、それぞれ遠位端アセンブリの近位端及び遠位端に位置する。プロセッサは、全てのプロセッサによって使用される座標系における、近位センサの位置及び長手方向、並びに遠位センサの位置を推定するように構成されている。プロセッサは、推定された長手方向によって画定された軸線上に、遠位センサの推定位置を投影し、近位センサの推定位置と遠位センサの投影位置との間の距離を計算することによって、遠位端アセンブリの伸長を計算するように、更に構成されている。
【0003】
別の例では、2021/0059608は、システムを説明し、システムは、カテーテルであって、挿入管及び第1の位置センサと、第2の位置センサを含むプッシャと、プッシャの遠位部分の周囲に周方向に配設された可撓性ストリップを備える拡張可能なアセンブリであって、ストリップの第1の端部が挿入管の遠位端に接続され、ストリップの第2の端部がプッシャの遠位部分に接続され、可撓性ストリップが、プッシャが後退したときに径方向外側に弓形に曲がる、拡張可能なアセンブリと、を備える、カテーテルと、処理回路であって、第1及び第2の位置センサからそれぞれの位置信号を受信し、位置センサが同軸であり、同じ配向を有するという制約に従って、位置センサの位置座標及び配向座標を計算し、位置センサの計算された位置座標間の距離を計算し、少なくとも計算された距離に応じて可撓性ストリップの位置座標を見出すための処理回路と、を含む。
【0004】
以下の本開示の実施例の詳細な説明を図面と一緒に読むことで、本開示のより完全な理解が得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本開示の一例による、バスケットカテーテルを含む電気解剖学的マッピング用システムの概略絵画図である。
【
図2】本開示の一例による、遠位磁気センサが取り付けられた平坦多電極カテーテルの概略側面図である。
【
図3】本開示の一例による、近位及び遠位磁気センサを使用して電気的位置検出を較正するための方法及びアルゴリズムを概略的に図示する、フローチャートである。
【
図4】本開示の一例による、遠位磁気センサが取り付けられたバスケット多電極カテーテルアセンブリの概略正投影図である。
【
図5】本開示の一例による、遠位磁気センサが取り付けられたバルーン多電極カテーテルアセンブリの概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
概説
バスケットカテーテルなど、患者の器官の腔内に挿入するためのカテーテルの拡張可能な遠位端アセンブリは、例えば心臓腔壁のような、腔壁の電気解剖学的マッピング及びアブレーションなど、様々な臨床用途に使用され得る。この目的のために、拡張可能な遠位端アセンブリは、典型的には、拡張可能な遠位端アセンブリの可撓性スプライン上に取り付けられた複数の電極を担持し、電極は、以下で「スプライン電極」と呼ばれる。遠位端アセンブリの位置、方向、ロール角、及び形状(以下、まとめて「位置」と呼ぶ)は、電気的追跡システムを使用して推定することができる。そのようなシステムは、例えば、複数のスプライン電極によって生成されるインピーダンス信号を使用して、拡張可能な遠位端アセンブリを追跡する。
【0007】
しかしながら、電気的追跡技術は、患者の器官内の拡張可能な遠位端アセンブリの十分に正確な位置を生成しない場合がある。
【0008】
本明細書に記載される本開示の例は、近位磁気センサ及び遠位磁気センサ、並びにそれぞれの近位電極及びそれぞれの遠位電極からの読み取り値を使用して、電気的位置検出を較正する技法を提供し、磁気センサ及び電極の各対は、それぞれ、遠位端アセンブリの近位及び遠位に取り付けられる。
【0009】
典型的には、近位磁気センサ、例えば、TAS(三軸センサ)は、カテーテルのシャフトの遠位端に搭載され、近位電極は、以下の
図2に示されるように、磁気センサに近接して(例えば、磁気センサの近位に数ミリメートルまで)、シャフトに搭載される。近位センサは、シャフトのための正確な3D位置決めを提供し、近位電極及びスプライン上の電極との安定した既知の(例えば、十分に剛性の)幾何学的関係を有する。近位磁気センサは、心腔の解剖学的マッピングのために、またスプライン上の電極を使用して実行されるインピーダンスベースの位置測定を較正するために使用することができる。電気的検出を較正するために、プロセッサは、近位電極の出力を近位磁気センサと比較する。この比較に基づいて、プロセッサは、スプライン上の電極の各々の位置を、それら自体の出力に基づいて推定する。インピーダンスベースの位置検出は、例えば電気解剖学的マッピングのために、各電極の位置を検出するために使用されてもよい。
【0010】
しかしながら、近位磁気センサは、カテーテルのシャフト上(前述のアセンブリの近位端又はその近傍)に位置するため、スプライン上の電極は、移動方向において近位センサに先行し(すなわち、TASは、最後に診断される解剖学的位置に到達する)、これは、解剖学的マッピング並びに較正されたインピーダンス位置検出を損ない、遅延させる。
【0011】
較正のために磁気及び電気センサの近位対を使用する制限を克服するために、開示される技法のいくつかの実施例は、カテーテル先端を形成する可撓性スプラインを利用し、したがって、それらは、シャフトの遠位端から遠位端アセンブリの遠位先端を越えて延在する、付加的スプライン又は独立ワイヤを含む。ワイヤは、任意選択的に、遠位端アセンブリのスプラインよりも柔軟であってもよく、金属材料又はプラスチック等の異なる材料から作製されてもよい。独立ワイヤは、スプラインによって形成された遠位先端から遠位方向に延びる。この独立ワイヤは、遠位センサと呼ばれる追加の磁気センサと、遠位磁気センサに近接する追加の電極とを含み、電気的検出の較正における精度を改善するために使用され得る、カテーテルの最遠位点における磁気ベースの位置感知を更に提供する。遠位センサは、例えば、TAS、SAS(単軸磁気センサ)、又はDAS(二軸磁気センサ)を備えてもよい。任意選択的に、スプライン電極による位置感知の較正は、遠位磁気位置感知に基づいてもよい。
【0012】
いくつかの実施例では、近位センサ及び遠位センサから得られた磁気位置信号を使用して、プロセッサは、電極出力を2つの位置(近位及び遠位)における磁気センサ出力と比較する。これらの2つの比較に基づいて、プロセッサは、スプライン上の電極の各々の位置を、電気的検出から、すなわち、それら自体の出力に基づいて、より正確に推定することができる。電極アセンブリ幾何形状が近位センサに対して固定されているので、この計算は、プロセッサが、中間工程として近位磁気センサを使用することによって、遠位センサ位置に対する電極の位置を計算することを可能にする。換言すれば、近位センサは、電極に対する遠位センサの位置が追加のスプラインの可撓性を有する性質のために単独で完全に知られていなくても、追跡システムが遠位センサ位置に対する電極の位置を追跡することを可能にする。
【0013】
独立ワイヤ(例えば、追加のスプライン)は、電極を有する電極担持スプラインよりも十分に可撓性が高く(例えば、より可撓性が高く、より剛性が低い)、カテーテル先端機構に干渉しない(例えば、カテーテル先端に剛性を追加しない)ように設計される。一例では、独立ワイヤは、電極担持スプラインを緩く編み込むように進む。別の例では、独立ワイヤは、スプラインにほぼ平行な方向に延びる。独立ワイヤ及び電極を含むスプラインは、異なる材料から形成されてもよく、及び/又は異なる寸法を有してもよい。
【0014】
別の例では、電極を有するスプラインがシースから前進する前に、独立ワイヤを前進させることができる。
【0015】
本開示は、電気的位置検出を較正するのに十分に正確な位置指示信号を提供するものとして磁気センサを論じているが、同様に十分に正確な他のタイプのセンサを代わりに使用することができる。
【0016】
システムの説明
図1は、本発明の一例による、電気解剖学的マッピングシステム20の概略絵画図である。医師30は、バスケットアセンブリ40(Biosense-Webster製)を備えるカテーテル21、又は挿入
図45に詳細に示されている平坦カテーテル(
図2に示す)を、カテーテルの近位端近くのマニピュレータ32を使用して、及び/又はシース23からの偏向を使用して、シャフト22を操作することによって、患者28の心臓26内の標的位置に誘導する。挿入
図25に見られる実施例では、医師30が、カテーテル21を使用して、心臓腔の電気解剖学的マッピングを実行する。
【0017】
バスケットアセンブリ40は、シース23を通って折り畳まれた構成で挿入され、バスケットアセンブリ40がシース23を出た後にのみ、バスケットアセンブリ40は、その意図された機能的形状を回復する。バスケットアセンブリ40を折り畳まれた構成で収容することにより、シース23はまた、標的位置への途中での血管外傷を最小限に抑える働きをする。
【0018】
バスケットアセンブリ40は、更に、機械的に可撓性を有し得る複数の拡張可能なスパイン55を有し、その全てに複数の電極48が連結される。電極48は、感知電極及びアブレーション電極として使用されてもよい。磁気センサ50及び250並びに電極48は、シャフト22を通って延びるワイヤによって、コンソール24内の様々な駆動回路に接続される。
【0019】
プロセッサ41は、電極48と表面電極49との間で測定される電気インピーダンス信号を受信する。測定されたインピーダンスを使用して電極48の位置を追跡するための方法は、様々な医療用途において、例えばBiosense-Webster(Irvine,California)製のCARTO(商標)システムに実装されており、本開示の譲受人に譲渡された米国特許第8,456,182号に詳細に記載されている。本方法は、Advanced Catheter Location(ACL)と呼ばれる場合がある。
【0020】
バスケット型カテーテル40は、シャフト22の遠位縁部(すなわち、バスケットアセンブリ40の近位縁部)において、挿入
図45に見られる、近位磁気センサ50を組み込んでいる。典型的には、必ずしもそうではないが、センサ50は、三軸センサ(triaxial sensor:TAS)である。第2の磁気センサ250は、バスケットカテーテルに含まれる追加の編み込みスプライン155の遠位端に取り付けられる。センサ250は、例えば、単軸センサ(Single-Axis Sensor:SAS)又は三軸センサ(TAS)であってもよい。
【0021】
図示のように、システム20は、心臓26の心室内のセンサ50及び250の位置を推定するための磁気感知サブシステムを備える。患者28は、ユニット43によって駆動される磁場発生器コイル42を含むパッドによって発生された磁界内に置かれる。コイル42によって生成された磁場は、センサ50及び250内で、位置及び/又は方向及び/又はロール角を示す信号を生成する。生成された信号は、コンソール24に送信され、プロセッサ41への対応する電気的入力となる。プロセッサは、メモリ47に記憶された信号を使用して、前述の電気的位置検出(例えば、ACL検出)を較正する。
【0022】
センサ50及び250などの、外部磁場及び磁気センサを使用する位置感知方法は、様々な医療用途において、例えば、Biosense-Webster製のCARTO(商標)システムに実装されており、これは米国特許第5,391,199号、同第6,690,963号、同第6,484,118号、同第6,239,724号、同第6,618,612号、及び、同第6,332,089号、国際公開第96/05768号、並びに米国特許出願公開第2002/0065455(A1)号、同第2003/0120150(A1)号及び同第2004/0068178(A1)号に記載されている。
【0023】
プロセッサ41、典型的には汎用コンピュータは、好適なフロントエンド及びインターフェース回路44を介して更に接続されて、表面電極49から信号を受信する。プロセッサ41は、ケーブル39を通って患者28の胸部まで延びるワイヤによって表面電極49に接続される。
【0024】
一例では、プロセッサ41は、更に、電気インターフェース44を介して、様々な空間的及び電気生理学的信号を受信し、これらの信号に含まれる情報を使用して、体腔の電気解剖学的マップ31を作図する。処置中、及び/又は処置後に、プロセッサ41は、ディスプレイ27上に、電気解剖学的マップ31を表示してもよい。
【0025】
プロセッサ41は、典型的には、本明細書に記載の機能を実施するようにソフトウェアでプログラムされる。このソフトウェアは、例えばネットワーク上で、コンピュータに電子形態でダウンロードしてもよく、その代わりに又は更に、磁気メモリ、光メモリ若しくは電子メモリなどの非一時的有形媒体に提供しかつ/又は格納してもよい。具体的には、プロセッサ41は、以下で説明されるように、開示される工程をプロセッサ41が実施することを可能にする専用アルゴリズムを実行する。
【0026】
図1に示す例示的な図示は、単に概念を明確にするために選んだものである。カテーテルの追加のタイプのカテーテルは、高密度マッピング電極の平面アレイを備える前述の平坦カテーテルなどの、遠位位置センサのための開示される解決策を装備することができ、カテーテルは、本開示の譲受人に譲渡された米国特許第11,172,858号に説明される。更に、遠位位置センサを組み込むための開示された解決策は、必要な変更を加えてバルーンカテーテルに適合させることができる。
【0027】
改善された磁気位置追跡を有するマルチアーム平坦カテーテル
図2は、本開示の一例による、遠位磁気センサ270が取り付けられた平坦多電極カテーテルの概略側面図である。平坦カテーテルは、スプライン電極248の高密度アレイを備えてもよい。このスプライン電極248のアレイは、カテーテルシャフト220の長手方向軸282と実質的に平行な平面内に延在するアーム244(例えば、スプライン244)の拡張可能な遠位端アセンブリ240に結合される。任意選択で、アームの各々は、隣接するアーム上のスプライン電極248間の正確な間隔を容易にするために、互いに横方向に正確に分離される。アームは、スプラインの振動を低減するためにシャフト220の遠位縁部に取り付けられるブッシングスリーブ(図示せず)を用いて、遠位先端265で互いに結合されてもよい。
【0028】
シャフト22の遠位端に位置する近位磁気センサ260及びそれぞれの近位電極262からの信号に基づいて、プロセッサ41は、少なくとも長手方向(すなわち、シャフト220の遠位端によって画定される長手方向軸282に平行な方向)を推定する。同時に、プロセッサ41は、遠位センサ270と、ワイヤ255の遠位端において拡張可能な遠位端アセンブリ240のすぐ遠位に取り付けられたそれぞれの遠位電極272との位置を推定する。
【0029】
図示するように、独立ワイヤ255は、スプライン電極248を有するスプライン244を通って緩く編み込まれ、遠位端265を越えて、又は遠位端の近くまで延在する。独立ワイヤは、遠位先端265に緩く接続され得る(例えば、独立ワイヤが保持されている間に前進及び後退することを可能にするコネクタを用いて)。独立ワイヤ255は、スプライン244によって形成された遠位先端265から遠位に延びる。磁気ベースのセンサ270及びそれぞれの電極272は、独立ワイヤ255の遠位端に、遠位先端265のすぐ遠位に位置するので、それらは、カテーテルの最遠位点において磁気ベースの位置感知及びそれぞれの電気位置信号を提供する。
【0030】
磁気追跡システムの座標系を使用して、プロセッサ41は、(例えば、既知の幾何形状又は以前の較正に基づいて三角形の辺290を計算し、最後に三角形の辺300を計算することによって)追跡システムの座標系における各スプライン電極248の座標を計算することができる。三角形の辺300は、遠位センサ270の位置に対するスプライン電極248の位置を与える。独立ワイヤ255は剛性ではないので、遠位センサ270、近位センサ260、それぞれの電極262及び272、並びに電極248からの信号の測定は、十分に短い時間間隔内で取得されるべきであることに留意されたい。
【0031】
独立ワイヤ255は、十分に可撓性であり(例えば、スプライン244よりも可撓性が高く剛性が低い)、カテーテル先端機構に干渉しない(例えば、カテーテル先端に剛性を追加しない)ように設計される。
【0032】
改善された磁気位置追跡を使用してマルチアームカテーテルの電気的位置検出を較正する方法
図3は、本開示の一例による、近位及び遠位磁気センサを使用して電気的位置検出を較正するための方法及びアルゴリズムを概略的に図示する、フローチャートである。アルゴリズムは、提示された例によれば、医師30が、センサ50及び250、又はセンサ260及び270などの近位磁気センサ及び遠位磁気センサをそれぞれ備えたバスケットアセンブリ40又は平坦カテーテル240を、患者の器官内(例えば、心臓腔内)で移動させることから始まるプロセスを実行する。
【0033】
一例では、バスケットアセンブリ40が心臓腔内を移動すると、プロセッサ41は、信号受信工程304で、センサ50及び250から信号を受信する。近位センサ及び遠位センサから受信した信号に基づいて、プロセッサ41は、センサ位置推定工程306において、センサの位置、方向、及びロール角を推定する。
【0034】
電極検出信号工程308において、プロセッサは、近位電極262及び遠位電極272(
図2に見られる)から電気的位置信号(例えば、インピーダンス)を受信する。
【0035】
最後に、較正工程310において、プロセッサは、センサの推定された位置、方向、及びロール角を使用して、それぞれの電極262及び272からの電気的位置信号を較正し、近位電極及び遠位電極とスプライン電極との間の既知の幾何学的関係を使用して、プロセッサは、カテーテルの電極によって取得された電気信号を使用する電気的位置検出を較正する。
【0036】
図3に示されている例示的なフローチャートは、純粋に概念を明確にする目的で選択されたものである。
図3に示される例示は、必要な変更がなされており、例えば、バルーンカテーテルなどの、患者の器官の腔内に挿入するためのカテーテルの任意の拡張可能な遠位端アセンブリに、適用可能である。本実施例はまた、磁気信号だけでなく、接触力センサ及び可撓性遠位端アセンブリの既知の機械的特性にも基づいて、カテーテルの形状の変化を推定するために、電気位置特定システムを較正すること等の、アルゴリズムの追加的工程を含んでもよい。
【0037】
磁気位置追跡が改善されたバスケットカテーテル及びバルーンカテーテル
図4は、本開示の一例による、遠位磁気センサ470が取り付けられたバスケット多電極カテーテルアセンブリ440の概略正投影図である。バスケットアセンブリ440は、シャフト420の遠位端に連結されている。バスケットは、スプライン444上に配置されたスプライン電極448の高密度アレイを含む。スプラインは、遠位先端465において互いに機械的に結合される。
【0038】
シャフト420の遠位端に位置する近位磁気センサ460及びそれぞれの近位電極462からの信号に基づいて、プロセッサ41は、シャフト420の遠位端によって画定される少なくとも長手方向を推定する。同時に、プロセッサ41は、独立ワイヤ455の遠位端に取り付けられた遠位センサ470及びそれぞれの遠位電極472の位置を推定する。
【0039】
図示されるように、独立ワイヤ455は、スプライン448のうちのいくつかを緩く通過して延在し、磁気ベースのセンサ470及びそれぞれの電極472を電極448のうちのいくつかの近傍に位置させる。このようにして、センサ470及び電極472は、カテーテルの更なる遠位部分において(例えば、センサ460及び電極462に対して)磁気ベースの位置感知及びそれぞれの電気位置信号を提供する。
【0040】
磁気追跡システムの座標系を使用して、プロセッサ41は、追跡システムの座標系におけるスプライン電極448のいくつかの座標を計算することができる。バスケットアセンブリの既知の幾何学的形状を使用して、プロセッサ41は、他の方法で達成されるよりも正確な電極448の残りの位置を提供することができる。
【0041】
独立ワイヤ455は剛性ではないので、遠位センサ470、近位センサ460、それぞれの電極462及び472、並びに電極448からの信号の測定は、十分に短い時間間隔内で取得されるべきであることに留意されたい。
【0042】
最後に、独立ワイヤ455は、必要に応じてRFアブレーションを実行するためのアブレーション電極チップ475を備えることができる。
【0043】
図5は、本開示の一例による、遠位磁気センサ(570a、570b、及び570c)が取り付けられたバルーン多電極カテーテルアセンブリ500の概略斜視図である。磁気センサは、独立ワイヤ555上に配置され、互いに対して120度に配向される。各磁気センサは、電極(572a、572b、及び572c)のうちのそれぞれの電極と関連付けられることができる。
【0044】
バルーンアセンブリ500は、シャフト520の遠位端に連結されている。バルーンは、電極558のアレイと共に配置される。遠位電極582は、バルーンアセンブリ500の遠位先端に配置される。
【0045】
図示されるように、独立ワイヤ555は、バルーンの遠位に延在し、磁気ベースのセンサ(570a、570b、及び570c)並びにそれぞれの電極(572a、572b、及び572c)を電極558に対して遠位に位置させる。このようにして、それらは、バルーンカテーテルの最遠位点において磁気ベースの位置感知及びそれぞれの電気的位置信号を提供する。
【実施例0046】
(実施例1)
システム(20)は、カテーテル(21)及びプロセッサ(41)を含む。カテーテルは、(i)患者(28)の器官(26)の腔内に挿入するためのシャフト(220)と、(ii)シャフトの遠位端に連結された拡張可能な遠位端アセンブリ(240)であって、遠位端アセンブリはスプライン電極(248)が取り付けられたスプライン(244)を備える、拡張可能な遠位端アセンブリと、(iii)遠位端アセンブリの近位端に位置する近位位置センサ(260)と、近位位置センサに近接して、遠位端アセンブリの近位端に位置するそれぞれの近位電極(262)と、(iv)遠位先端(265)において延在する独立ワイヤ(255)と、独立ワイヤの遠位端に位置する遠位位置センサ(270)と、遠位位置センサに近接して、独立ワイヤの遠位端に位置するそれぞれの遠位電極(272)と、を含む。プロセッサは、電極のうちの1つ以上に対してインピーダンス測定を行うことによって、スプライン電極(248)のうちの1つ以上の位置を推定し、近位位置センサ(260)及び遠位位置センサ(270)並びにそれぞれの近位電極(262)及びそれぞれの遠位電極(272)から受信した信号に基づいて、インピーダンス測定を較正するように構成されている。
【0047】
(実施例2)
プロセッサ(41)は、遠位位置センサ(270)の位置を測定し、測定された位置を使用して遠位電極(272)の位置を較正し、近位位置センサ(260)の位置を測定し、測定された位置を使用して近位電極(262)の位置を較正することによって、インピーダンス測定を較正するように構成されている、実施例1に記載のシステム。
【0048】
(実施例3)
近位位置センサ(260)及び遠位位置センサ(270)は、磁気センサ(50、250)である、実施例1又は2に記載のシステム。
【0049】
(実施例4)
遠位位置センサ(270)は、遠位端アセンブリ(240)から遠位に延在する独立ワイヤ(255)の一部分上に位置する、実施例1~3のいずれか1つに記載のシステム。
【0050】
(実施例5)
独立ワイヤ(255)は、拡張可能な遠位端アセンブリ(240)のスプライン(244)よりも機械的に可撓性が高い、実施例1~4のいずれか1つに記載のシステム。
【0051】
(実施例6)
独立ワイヤ(255)は、遠位先端(265)に緩く接続される、実施例1~5のいずれか1つに記載のシステム。
【0052】
(実施例7)
拡張可能な遠位端アセンブリ(240)は、平坦アレイを備える、実施例1~6のいずれか1つに記載のシステム。
【0053】
(実施例8)
拡張可能な遠位端アセンブリ(240)は、バスケットを備える、実施例1~6のいずれか1つに記載のシステム。
【0054】
(実施例9)
拡張可能な遠位端アセンブリ(240)は、バルーンを備える、実施例1~6のいずれか1つに記載のシステム。
【0055】
(実施例10)
方法であって、カテーテル(21)のシャフト(220)を患者の器官の腔内に挿入することを含み、カテーテルは、(i)シャフトの遠位端に連結された拡張可能な遠位端アセンブリ(240)であって、遠位端アセンブリはスプライン電極(248)が取り付けられたスプライン(244)を備える、拡張可能な遠位端アセンブリと、(ii)遠位端アセンブリの近位端に位置する近位位置センサ(260)と、近位位置センサに近接して、遠位端アセンブリの近位端に位置するそれぞれの近位電極(262)と、(iii)遠位先端(265)において延在する独立ワイヤ(255)と、独立ワイヤの遠位端に位置する遠位位置センサ(270)と、遠位位置センサに近接して、独立ワイヤの遠位端に位置するそれぞれの遠位電極(272)と、を更に備える。スプライン電極(248)のうちの1つ以上の位置は、電極のうちの1つ以上に対してインピーダンス測定を行うことによって推定され、近位位置センサ(260)及び遠位位置センサ(270)並びにそれぞれの近位電極(262)及びそれぞれの遠位電極(272)から受信した信号に基づいて、インピーダンス測定を較正する。
【0056】
本明細書に記載された実施例は、主に心臓用途に向くが、本明細書に記載された方法及びシステムはまた、カテーテルが患者の器官の腔内に挿入される他の医療用途、例えば、誘導可能な耳、鼻孔、及び咽喉(Ear,Nose,Throat:ENT)プローブなどにも使用することができる。
【0057】
したがって、上に説明される実施例は、例として挙げたものであり、本開示は、本明細書の上記で具体的に図示及び説明されるものに限定されない点が理解されよう。むしろ、本発明の範囲は、本明細書の上に説明されている様々な特徴の組み合わせ及び部分的組み合わせの双方、並びに前述の説明を一読すると当業者に想到されるであろう、先行技術において開示されていないそれらの変形例及び変更例を含むものである。参照により本特許出願に援用される文献は、これらの援用文献において、いずれかの用語が本明細書において明示的又は暗示的になされた定義と矛盾して定義されている場合には、本明細書における定義のみを考慮するものとする点を除き、本出願の一部とみなすものとする。
【0058】
〔実施の態様〕
(1) システムであって、
カテーテルであって、
患者の器官の腔内に挿入するためのシャフトと、
前記シャフトの遠位端に連結された拡張可能な遠位端アセンブリであって、前記遠位端アセンブリはスプライン電極が取り付けられたスプラインを備える、拡張可能な遠位端アセンブリと、
前記遠位端アセンブリの近位端に位置する近位位置センサと、前記近位位置センサに近接して、前記遠位端アセンブリの前記近位端に位置するそれぞれの近位電極と、
遠位先端において延在する独立ワイヤと、前記独立ワイヤの遠位端に位置する遠位位置センサと、前記遠位位置センサに近接して、前記独立ワイヤの前記遠位端に位置するそれぞれの遠位電極と、を備える、カテーテルと、
前記スプライン電極のうちの1つ以上に対してインピーダンス測定を実行することによって前記電極のうちの前記1つ以上の位置を推定し、前記近位位置センサ及び前記遠位位置センサ並びに前記それぞれの近位電極及び前記それぞれの遠位電極から受信した信号に基づいて、前記インピーダンス測定を較正するように構成されたプロセッサと、
を備える、システム。
(2) 前記プロセッサは、前記遠位位置センサの位置を測定し、前記測定された位置を使用して前記遠位電極の位置を較正し、前記近位位置センサの位置を測定し、前記測定された位置を使用して前記近位電極の位置を較正することによって、前記インピーダンス測定を較正するように構成されている、実施態様1に記載のシステム。
(3) 前記近位位置センサ及び前記遠位位置センサは、磁気センサである、実施態様1に記載のシステム。
(4) 前記遠位位置センサは、前記遠位端アセンブリから遠位に延在する前記独立ワイヤの一部上に位置する、実施態様1に記載のシステム。
(5) 前記独立ワイヤは、前記拡張可能な遠位端アセンブリの前記スプラインよりも機械的に可撓性が高い、実施態様1に記載のシステム。
【0059】
(6) 前記独立ワイヤは、前記遠位先端に緩く接続されている、実施態様1に記載のシステム。
(7) 前記拡張可能な遠位端アセンブリは、平坦アレイを備える、実施態様1に記載のシステム。
(8) 前記拡張可能な遠位端アセンブリは、バスケットを備える、実施態様1に記載のシステム。
(9) 前記拡張可能な遠位端アセンブリは、バルーンを備える、実施態様1に記載のシステム。
(10) 方法であって、
カテーテルのシャフトを患者の器官の腔内に挿入することであって、前記カテーテルは、
前記シャフトの遠位端に連結された拡張可能な遠位端アセンブリであって、前記遠位端アセンブリはスプライン電極が取り付けられたスプラインを備える、拡張可能な遠位端アセンブリと、
前記遠位端アセンブリの近位端に位置する近位位置センサと、前記近位位置センサに近接して、前記遠位端アセンブリの前記近位端に位置するそれぞれの近位電極と、
遠位先端において延在する独立ワイヤと、前記独立ワイヤの遠位端に位置する遠位位置センサと、前記遠位位置センサに近接して、前記独立ワイヤの前記遠位端に位置するそれぞれの遠位電極と、を更に備える、ことと、
前記スプライン電極のうちの1つ以上に対してインピーダンス測定を実行することによって前記電極のうちの前記1つ以上の位置を推定することと、前記近位位置センサ及び前記遠位位置センサ並びに前記それぞれの近位電極及び前記それぞれの遠位電極から受信した信号に基づいて、前記インピーダンス測定を較正することと、
を含む、方法。
【0060】
(11) 前記インピーダンス測定を較正することは、前記遠位位置センサの位置を測定し、前記測定された位置を使用して前記遠位電極の位置を較正し、前記近位位置センサの位置を測定し、前記測定された位置を使用して前記近位電極の位置を較正することを含む、実施態様10に記載の方法。
(12) 前記近位位置センサ及び前記遠位位置センサは、磁気センサである、実施態様10に記載の方法。
(13) 前記遠位位置センサは、前記遠位端アセンブリから遠位に延在する前記独立ワイヤの一部上に位置する、実施態様10に記載の方法。
(14) 前記独立ワイヤは、前記拡張可能な遠位端アセンブリの前記スプラインよりも機械的に可撓性が高い、実施態様10に記載の方法。
(15) 前記独立ワイヤは、前記遠位先端に緩く接続されている、実施態様10に記載の方法。
【0061】
(16) 前記拡張可能な遠位端アセンブリは、平坦アレイを備える、実施態様10に記載の方法。
(17) 前記拡張可能な遠位端アセンブリは、バスケットを備える、実施態様10に記載の方法。
(18) 前記拡張可能な遠位端アセンブリは、バルーンを備える、実施態様10に記載の方法。