(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024028302
(43)【公開日】2024-03-04
(54)【発明の名称】光装置
(51)【国際特許分類】
H10K 50/842 20230101AFI20240226BHJP
H10K 59/65 20230101ALI20240226BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20240226BHJP
F21S 43/145 20180101ALI20240226BHJP
F21W 103/00 20180101ALN20240226BHJP
F21Y 115/15 20160101ALN20240226BHJP
【FI】
H10K50/842 141
H10K59/65
F21V23/00 113
F21S43/145
F21W103:00
F21Y115:15
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023217948
(22)【出願日】2023-12-25
(62)【分割の表示】P 2022110995の分割
【原出願日】2018-03-14
(71)【出願人】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(74)【代理人】
【識別番号】100127236
【弁理士】
【氏名又は名称】天城 聡
(72)【発明者】
【氏名】荒井 和明
(57)【要約】
【課題】発光装置から発せられる光による受光素子の誤検出を抑える。
【解決手段】基板100は、第1面102及び第2面104を有している。第2面104は、第1面102の反対側にある。封止部材300は、透光性を有している。封止部材300は、側壁310を有している。第1部分400は、基板100の第2面104側に位置している。第1部分400は、面402を有している。第1部分400の面402は、方向Xに対して傾いている。特に、第1部分400の面402は、方向Xに沿って第1側S1の反対側に向かう方向から第1側S1に向けて傾いている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、を有する基板と、
前記基板の前記第1面側に位置し、第1電極、有機層及び第2電極を含む発光部と、
透光性を有し、前記第1面又は前記第2面に沿った一方向において前記発光部よりも前記基板の端部側に位置する側壁を有する封止部材と、
前記基板の前記第2面側に位置し、前記一方向において前記発光部よりも前記基板の端部側に位置する第1部分と、
受光素子と、
を含み、
前記第1部分は、前記一方向に対して傾いた面を有し、
前記一方向に沿った断面において、前記第1部分は、前記基板の前記第2面から突出し、かつ、実質的に半円形状を有する、光装置。
【請求項2】
第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、を有する基板と、
前記基板の前記第1面側に位置し、第1電極、有機層及び第2電極を含む発光部と、
透光性を有し、前記第1面又は前記第2面に沿った一方向において前記発光部よりも前記基板の端部側に位置する側壁を有する封止部材と、
前記基板の前記第2面側に位置し、前記一方向において前記発光部よりも前記基板の端部側に位置する第1部分と、
受光素子と、
を含み、
前記第1部分は、前記一方向に対して傾いた面を有し、
前記一方向に沿った断面において、前記第1部分は、前記基板の前記第2面から突出し、かつ、実質的に三角形形状を有する、光装置。
【請求項3】
第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、を有する基板と、
前記基板の前記第1面側に位置し、第1電極、有機層及び第2電極を含む発光部と、
透光性を有し、前記第1面又は前記第2面に沿った一方向において前記発光部よりも前記基板の端部側に位置する側壁を有する封止部材と、
前記基板の前記第2面側に位置し、前記一方向において前記発光部よりも前記基板の端部側に位置する第1部分と、
受光素子と、
を含み、
前記第1部分は、前記一方向に対して傾いた面を有し、
前記一方向に沿った断面において、前記第1部分は、前記基板の前記第2面から凹んだ形状を有し、
前記第1部分の凹みの深さは、前記基板の前記第1面から前記第2面までの厚さの50%以上である、
光装置。
【請求項4】
請求項1から3までのいずれか一項に記載の光装置において、
前記第1部分の前記面は、前記一方向に沿って45°以上傾いている、光装置。
【請求項5】
請求項1から4までのいずれか一項に記載の光装置において、
前記一方向における前記第1部分の幅は、前記一方向における前記側壁の幅の50%以上である、光装置。
【請求項6】
請求項1から5までのいずれか一項に記載の光装置において、
前記一方向において、前記第1部分の中心は、前記側壁の中心から前記基板の端部が位置する側の反対側にずれている、光装置。
【請求項7】
請求項1から6までのいずれか一項に記載の光装置において、
前記受光素子を含む測距センサを含む光装置。
【請求項8】
請求項1から7までのいずれか一項に記載の光装置において、
前記受光素子を含む撮像センサを含む光装置。
【請求項9】
第1面を有する基板と、
前記基板の前記第1面側に位置し、第1電極、有機層及び第2電極を有する発光部と、
透光性を有し、前記第1面に沿った一方向において前記発光部よりも前記基板の端部側に位置する側壁を有する封止部材と、
前記基板の前記第1面側に位置し、前記一方向において前記発光部よりも前記基板の端部側に位置する第1部分と、
受光素子と、
を含み、
前記第1部分は、前記一方向に対して傾いた面を有する、光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、発光装置として、有機発光ダイオード(OLED)が開発されている。OLEDは、第1電極、有機層及び第2電極を有している。第1電極、有機層及び第2電極は、発光部を構成している。有機層は、第1電極と第2電極の間の電圧によって有機エレクトロルミネッセンス(EL)により光を発することができる。
【0003】
特許文献1には、OLEDの一例が記載されている。このOLEDは、第1面及び第1面の反対側の第2面を有する透明基板を含んでいる。透明基板の第1面側には、第1電極、有機層及び第2電極が位置している。透明基板の第2面側には、ポリマーが位置している。ポリマーの表面には、ランダムな凹凸が連続的に形成されている。
【0004】
特許文献2には、照明器具の一例が記載されている。照明器具は、光源、センサ及び遮蔽部材を含んでいる。光源は、センサの検出結果に基づいて、オン又はオフに切り替わる。光源からの光又は熱によってセンサでは誤検出が発生するおそれがある。特許文献2では、遮蔽部材がセンサを光源から遮蔽している。したがって、光源によるセンサの誤検出を抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2008/096748号
【特許文献2】特開2010-27441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、近年、OLEDが発光装置として開発されている。一定の用途(例えば、自動車のテールランプ)においては、このような発光装置が、受光素子(例えば、フォトダイオード(PD))を有する装置(例えば、光センサ又は撮像装置)と一緒に用いられる場合がある。この場合、発光装置から発せられる光による受光素子の誤検出を可能な限り抑える必要がある。
【0007】
本発明が解決しようとする課題としては、発光装置から発せられる光による受光素子の誤検出を抑えることが一例として挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明は、
第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、を有する基板と、
前記基板の前記第1面側に位置し、第1電極、有機層及び第2電極を含む発光部と、
透光性を有し、前記第1面又は前記第2面に沿った一方向において前記発光部よりも前記基板の端部側に位置する側壁を有する封止部材と、
前記基板の前記第2面側に位置し、前記一方向において前記発光部よりも前記基板の端部側に位置する第1部分と、
受光素子と、
含み、
前記第1部分は、前記一方向に対して傾いた面を有する、光装置である。
【0009】
第2の発明は、
第1面を有する基板と、
前記基板の前記第1面側に位置し、第1電極、有機層及び第2電極を有する発光部と、
透光性を有し、前記第1面に沿った一方向において前記発光部よりも前記基板の端部側に位置する側壁を有する封止部材と、
前記基板の前記第1面側に位置し、前記一方向において前記発光部よりも前記基板の端部側に位置する第1部分と、
受光素子と、
含み、
前記第1部分は、前記一方向に対して傾いた面を有する、光装置である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施形態に係る光装置を説明するための図である。
【
図4】実施形態に係る発光装置の動作の一例を説明するための図である。
【
図5】比較例に係る発光装置の動作の一例を説明するための図である。
【
図6】センサ装置の詳細の第1例を説明するための図である。
【
図7】センサ装置の詳細の第2例を説明するための図である。
【
図11】基板の第1面側から見た場合の側壁の輝度の第1のシミュレーション結果のグラフを示す図である。
【
図13】基板の第1面側から見た場合の側壁の輝度の第2のシミュレーション結果のグラフを示す図である。
【
図15】基板の第1面側から見た場合の側壁の輝度の第3のシミュレーション結果のグラフを示す図である。
【
図16】
図8のB-B断面図の第4例の第1である。
【
図17】
図8のB-B断面図の第4例の第2である。
【
図18】
図8のB-B断面図の第4例の第3である。
【
図19】
図8のB-B断面図の第4例の第4である。
【
図20】
図8のB-B断面図の第4例の第5である。
【
図21】
図8のB-B断面図の第4例の第6である。
【
図22】基板の第1面側から見た場合の側壁の輝度の第4のシミュレーション結果のグラフを示す図である。
【
図24】基板の第1面側から見た場合の側壁の輝度の第5のシミュレーション結果のグラフを示す図である。
【
図26】基板の第1面側から見た場合の側壁の輝度の第6のシミュレーション結果のグラフを示す図である。
【
図28】基板の第1面側から見た場合の側壁の輝度の第7のシミュレーション結果のグラフを示す図である。
【
図30】
図29に示した発光装置の動作の一例を説明するための図である。
【
図31】比較例に係る発光装置の動作の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0012】
図1は、実施形態に係る光装置30を説明するための図である。
図2は、
図1に示した発光装置10の平面図である。
図3は、
図2のP-P断面図である。
【0013】
図1から
図3を用いて、光装置30の概要を説明する。光装置30は、基板100、発光部142、封止部材300、第1部分400及び受光素子220を含んでいる。基板100は、第1面102及び第2面104を有している。第2面104は、第1面102の反対側にある。基板100は、第1辺106aを有している。第1辺106aは、第1面102又は第2面104に沿った方向Xの第1側S1の端部である。発光部142は、基板100の第1面102側に位置している。発光部142は、方向Xの第1側S1側の端部を有している。発光部142は、第1電極110、有機層120及び第2電極130を含んでいる。封止部材300は、透光性を有している。封止部材300は、側壁310を有している。側壁310は、方向Xにおいて発光部142の端部よりも第1側S1側に位置している。第1部分400は、基板100の第2面104側に位置している。第1部分400は、方向Xにおいて発光部142の端部よりも第1側S1側に位置している。第1部分400は、面402を有している。第1部分400の面402は、方向Xに対して傾いている。特に
図3に示す例では、第1部分400の面402は、方向Xに沿って第1側S1の反対側に向かう方向から第1側S1に向けて傾いている。
【0014】
上述した構成によれば、発光装置10から発せられる光による受光素子220の誤検出を抑えることができる。具体的には、上述した構成においては、第1部分400の面402は、方向Xに沿って第1側S1の反対側に向かう方向から第1側S1に向けて傾いている。
図4及び
図5を用いて後述するように、封止部材300の側壁310から漏れる光の量を面402の傾きによって抑えることができる。したがって、発光装置10から発せられる光による受光素子220の誤検出を抑えることができる。
【0015】
【0016】
光装置30は、発光装置10及びセンサ装置20を含んでいる。
【0017】
センサ装置20は、発光及び光センシングを行うための用途、例えば、自動車の、測距センサ付きテールランプに用いることができる。この例においては、発光装置10が発光の機能を実現し、センサ装置20が光センシングの機能を実現する。
【0018】
発光装置10は、基板100、発光部142、封止部材300を含んでいる。発光部142は、第1電極110、有機層120及び第2電極130を基板100の第1面102から順に含んでいる。
【0019】
基板100は、第1面102及び第2面104を有している。第1電極110、有機層120、第2電極130、封止部材300は、基板100の第1面102側に位置している。第2面104は、第1面102の反対側に位置している。第2面104は、基板100の屈折率より低い屈折率を有する領域(例えば、空気)に接している。
【0020】
基板100は、透光性を有する材料からなっている。したがって、光は基板100を透過することができる。
【0021】
基板100は、例えば、ガラス又は樹脂からなっている。樹脂は、例えば、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)又はポリイミドにすることができる。基板100が樹脂からなる場合、基板100のうちの第1面102及び第2面104の少なくとも一方は、無機バリア層(例えば、SiNx又はSiON)によって覆われていてもよい。有機層120を劣化させ得る物質(例えば、水蒸気)が基板100を透過することを無機バリア層によって抑えることができる。
【0022】
第1電極110は、透明導電材料を含んでおり、透光性を有している。透明導電材料は、例えば、金属酸化物(例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IWZO(Indium Tungsten Zinc Oxide)、ZnO(Zinc Oxide))又はIGZO(Indium Galium Zinc Oxide)、カーボンナノチューブ、導電性高分子(例えば、PEDOT/PSS)又は透光性を有する金属薄膜(例えば、Ag)若しくは透光性を有する合金薄膜(例えば、AgMg)とすることができる。
【0023】
有機層120は、有機エレクトロルミネッセンス(EL)によって光を発する発光層(EML)を含んでおり、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、電子輸送層(ETL)及び電子注入層(EIL)を適宜含んでいてもよい。第1電極110からEMLに正孔が注入され、第2電極130からEMLに電子が注入されて、EMLにおいて正孔及び電子が再結合して光が発せられる。
【0024】
第2電極130は、遮光性導電材料を含んでおり、遮光性、特に光反射性を有している。遮光性導電材料は、例えば、金属、特に、Al、Au、Ag、Pt、Mg、Sn、Zn及びInからなる群の中から選択される金属又はこの群から選択される金属の合金とすることができる。
【0025】
図1に示す例において、発光装置10は、ボトムエミッションである。つまり、有機層120から発せられた光は、第1電極110及び基板100を透過して、基板100の第2面104から出射される。
【0026】
封止部材300は、発光部142を封止している。
図1に示す例において、封止部材300は、透光性を有する封止缶(例えば、ガラス缶)であり、側壁310及び蓋320を含んでいる。
図1に示す例では、発光部142と封止部材300の間の領域は、中空となっている。封止部材300は、第1面102に取り付けられており、一例において、接着層(不図示)を介して基板100の第1面102に接着させることができる。他の例において、発光部142と封止部材300の間の領域には、液体が充填されていてもよい。一例において、液体は、フッ素オイルにすることができる。さらに他の例において、発光部142と封止部材300の間の領域には、固体が充填されていてもよい。一例において、固体は、硬化可能な液体(例えば、紫外線硬化によって硬化可能な液体)を硬化させたものにすることができる。
【0027】
センサ装置20は、受光素子220を含んでいる。受光素子220は、光エネルギーを電気的エネルギーに変換可能な素子、例えば、フォトダイオード(PD)である。センサ装置20は、発光装置10の外側に位置している。
図1に示す例では、受光素子220は、基板100の第1面102に垂直な方向において、基板100の第1面102から基板100の外側に向けてずれており、基板100の第1面102に沿った方向において、封止部材300の外側に向けてずれている。受光素子220がこの位置にある場合、受光素子220は、封止部材300の側壁310から漏れた光を誤検出しやすい。これに対して、本実施形態においては、上述したように、封止部材300の側壁310から漏れる光の量を抑えることができるため、受光素子220の誤検出を抑えることができる。
【0028】
【0029】
図2に示す例において、基板100は、実質的に矩形形状を有しており、第1辺106a、第2辺106b、第3辺106c及び第4辺106dを有している。第1辺106aは、方向Yに延伸している。第2辺106bは、第1辺106aの反対側にある。第3辺106cは、第1辺106aと第2辺106bの間にあって、第1辺106aに交わる方向(方向X)に延伸している。第4辺106dは、第3辺106cの反対側にある。他の例において、基板100は、矩形以外の形状を有していてもよい。
【0030】
側壁310は、発光部142を囲んでいる。蓋320は、側壁310によって囲まれた領域の全体に亘って広がっている。このようにして、発光部142は、封止部材300の側壁310及び蓋320によって外部の領域から遮断されている。
【0031】
図2に示す例において、第1部分400は、発光部142を囲んでいる。第1部分400は、発光部142を囲むように連続的に延伸していてもよいし、又は発光部142を囲むように断続的に延伸していてもよい。
【0032】
【0033】
図3は、方向Xに沿った断面を示している。第1側S1は、方向Xにおける基板100の端部(例えば、
図2に示した第1辺106a)側を示している。
【0034】
図3に示す例において、第1部分400は、基板100の第2面104から突出した形状を有している。より詳細には、第1部分400は、半円形状を有している。したがって、第1部分400は、方向Xに沿って第1側S1の反対側に向かう方向から第1側S1に向けて傾いている面、つまり、面402を有している。したがって、
図4及び
図5を用いて後述するように、封止部材300の側壁310から漏れる光の量を抑えることができる。
【0035】
第1部分400の形状は、厳密な半円形状でなくてもよく、例えば、半楕円形状であってもよい。他の例において、第1部分400は、三角形形状を有していてもよい。この例において、第1部分400の形状は、厳密な三角形形状でなくてもよく、角の丸まった三角形形状であってもよい。
【0036】
図3に示す例では、第1部分400の幅は、側壁310の幅と実質的に等しくなっており、方向Xにおいて、第1部分400の中心は、側壁310の中心と実質的に揃っている。他の例において、第1部分400の幅は、側壁310の幅と異なっていてもよいし、方向Xにおいて、第1部分400の中心は、側壁310の中心からずれていてもよい。
【0037】
図3に示す例において、第1部分400は、基板100に取り付けられた部材である。第1部分400は、例えば、光学接着剤によって基板100に接着させることができる。他の例において、第1部分400は、基板100と一体であってもよい。この例では、基板100の第2面104を加工することで、第1部分400を形成することができる。
【0038】
図4は、実施形態に係る発光装置10の動作の一例を説明するための図である。
図5は、比較例に係る発光装置10の動作の一例を説明するための図である。
【0039】
比較例(
図5)に係る発光装置10は、第1部分400が設けられていない点を除いて、実施形態(
図4)に係る発光装置10と同様である。
【0040】
図4及び
図5において、黒矢印で示すように、発光部142(例えば、
図1)から発せられた光は、全反射によって基板100内を伝搬することがある。比較例(
図5)では、この光は、基板100から封止部材300に伝搬しやすい。したがって、封止部材300の側壁310から発光部142から発せられた光が漏れてしまう場合がある。これに対して、実施形態(
図4)では、この光は、第1部分400の面402に小さな入射角で入射して、面402を透過しやすい。したがって、基板100から封止部材300に伝搬する光の量を抑えることができ、封止部材300の側壁310から漏れる光の量を抑えることができる。
【0041】
一例において、第1部材310の屈折率は、基板100の屈折率より低くてもよい。特に、第1部材310は、ガラスより屈折率の低い材料からなっていてもよい。第1部材310の屈折率がある程度低く、例えば基板100の屈折率より低い場合、第1部材310の面312から漏れる光の量を抑えることができる。
【0042】
図6は、センサ装置20の詳細の第1例を説明するための図である。
【0043】
センサ装置20は、発光素子210及び受光素子220を含んでいる。一例において、センサ装置20は、測距センサ、特にLiDAR(Light Detection And Ranging)にすることができる。この例において、発光素子210は、センサ装置20の外部に向けて光を発し、受光素子220は、発光素子210から発せられて対象物によって反射された光を受ける。一例において、発光素子210は、電気的エネルギーを光エネルギーに変換可能な素子、例えばレーザダイオード(LD)にすることができ、受光素子220は、光エネルギーを電気的エネルギーに変換可能な素子、例えばフォトダイオード(PD)にすることができる。センサ装置20は、光が発光素子210から発せられてから受光素子220によって受けられるまでの時間に基づいて、センサ装置20から対象物までの距離を検出することができる。
【0044】
センサ装置20の受光素子220は、センサ装置20の外部からの光を検出する。したがって、受光素子220の誤検出を防ぐため、発光装置10から発せられた光が受光素子220に入射されることを可能な限り抑えることが望ましい。上述したように、
図1から
図3を用いて説明した例によれば、発光部142(発光装置10)から発せられる光による受光素子220の誤検出を抑えることができる。
【0045】
図7は、センサ装置20の詳細の第2例を説明するための図である。
【0046】
センサ装置20は、複数の受光素子220を含んでいる。一例において、センサ装置20は、撮像センサにすることができる。この例において、複数の受光素子220は、画像を電気信号に変換可能な素子、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサにすることができる。一例において、各受光素子220は、光エネルギーを電気的エネルギーに変換可能な素子、例えばフォトダイオード(PD)にすることができる。センサ装置20は、複数の受光素子220によって、センサ装置20の外部の対象物の像を検出することができる。
【0047】
センサ装置20の受光素子220は、センサ装置20の外部からの光を検出する。したがって、受光素子220の誤検出を防ぐため、発光装置10から発せられて受光素子220に入射される光の量を可能な限り抑えることが望ましい。上述したように、
図1から
図3を用いて説明したによれば、発光部142(発光装置10)から発せられる光による受光素子220の誤検出を抑えることができる。
【0048】
以上、本実施形態によれば、発光部142(発光装置10)から発せられる光による受光素子220の誤検出を抑えることができる。
【実施例0049】
図8は、実施例に係る発光装置10の平面図である。
図9は、
図8のA-A断面図である。
図10は、
図8のB-B断面図の第1例である。本実施例に係る発光装置10は、以下の点を除いて、実施形態に係る発光装置10と同様である。
【0050】
シミュレーションにおいて、
図8から
図10に示す発光装置10を検討した。
【0051】
【0052】
発光装置10は、発光領域140を含んでいる。発光領域140は、透光性を有している。具体的には、発光領域140は、複数の発光部142及び複数の透光部144を含んでいる。複数の発光部142及び複数の透光部144は、方向Yに延伸しており、方向Xに交互に並んでいる。発光装置10の外部の光は、各透光部144を透過することができる。したがって、発光領域140は、透光性を有している。
【0053】
図8に示す例では、基板100の第3辺106cと発光領域140の第3辺106c側の端部の間で側壁310及び第1部分400が方向Yに延伸している。
図8に示す側壁310は、シミュレーションにおいて、封止部材の一部分として仮想的に配置されたものである。
【0054】
【0055】
発光部142は、第1電極110、有機層120及び第2電極130を含んでいる。第1電極110、有機層120及び第2電極130は、基板100の第1面102から順に積層されている。有機層120から発せられた光は、第1電極110及び基板100を透過して、基板100の第2面104から出射される。
【0056】
透光部144は、遮光部材(例えば、第2電極130)と重なっていない。したがって、発光装置10の外部の光は、透光部144を透過することができる。
【0057】
【0058】
基板100は、第1面102と第2面104の間に厚さTを有している。側壁310は、基板100の第1面102から高さHを有している。側壁310は、基板100の第1面102に接している部分において幅Wを有している。第1部分400は、基板100の第2面104に接している部分において幅Wを有している。方向Xにおいて、第1部分400の中心は、側壁310の中心から第1側S1とは反対側に距離Δ(Δ≧0)だけずれている。第1部分400は、基板100の第2面104から突出した半円形状を有している。
【0059】
シミュレーションの条件は、次のとおりとしている。側壁310の屈折率は、基板100の屈折率と同一としており、1.52としている。発光部142の配光分布は、ランバーシアン光源の分布としている。
【0060】
図11は、基板100の第1面102側から見た場合の側壁310の輝度の第1のシミュレーション結果のグラフを示す図である。
【0061】
図11における実施例は、
図10において、距離Δが0、W/4、W/2、3W/4、W及び5W/4の場合を示している。距離Δが0の場合、第1部分400の全体が封止部材300と重なっており、距離ΔがW/4、W/2及び3W/4の場合、第1部分400の一部分が封止部材300と重なっており、距離ΔがW及び5W/4の場合、第1部分400のいずれの部分も封止部材300と重ならない。
図11における比較例は、第1部分400が設けられていない点を除いて、
図10に示した例と同様である。
【0062】
比較例では、側壁310の両端において輝度のピークが現れている。
図11のグラフ内の右側のピークは、側壁310の第1側S1の端部に相当する位置のピークである。これに対して、実施例では、距離Δの値に依らず、側壁310の第1側S1の端部における輝度のピークが抑えられている。したがって、方向Xにおいて、第1部分400の中心は、側壁310の中心と揃っていてもよいし、又は側壁310の中心から第1側S1の反対側にずれていてもよいといえる。
【0063】
図12は、
図8のB-B断面図の第2例である。
図12に示す例は、以下の点を除いて、
図10に示した例と同様である。
【0064】
第1部分400は、基板100の第2面104から突出した三角形形状を有している。
図12におけるこの三角形は、基板100の第2面104と共有された底辺を有する二等辺三角形である。第1部分400の面402は、この二等辺三角形の一辺を構成しており、方向Xに沿って第1側S1の反対側に向かう方向から第1側S1に向けて角度θ傾いている。
【0065】
図13は、基板100の第1面102側から見た場合の側壁310の輝度の第2のシミュレーション結果のグラフを示す図である。
【0066】
図13における実施例は、
図12において、角度θが30°、40°、45°、50°及び60°の場合を示している。
図13における比較例は、第1部分400が設けられていない点を除いて、
図12に示した例と同様である。
【0067】
比較例では、側壁310の両端において輝度のピークが現れている。
図13のグラフ内の右側のピークは、側壁310の第1側S1の端部に相当する位置のピークである。これに対して、実施例では、角度θの値に依らず、側壁310の第1側S1の端部における輝度のピークが抑えられている。特に、角度θが45°、50°及び60°の場合、側壁310の第1側S1の端部における輝度のピークがよく抑えられている。したがって、一例において、角度θは45°以上であることが望ましいといえる。特に、輝度のピークが抑えられている角度θは、第1部分400の屈折率に依存する場合があるといえる。したがって、
図13に示す結果より、第1部分400の屈折率が1.52又はその近傍(例えば、1.30以上1.70以下、好ましくは1.40以上1.60以下)であるとき、角度θは、45°以上であることが好ましいといえる。
【0068】
図14は、
図8のB-B断面図の第3例である。
図14に示す例は、以下の点を除いて、
図10に示した例と同様である。
【0069】
第1部分400は、基板100の第2面104から突出した三角形形状を有している。
図14におけるこの三角形は、斜辺を面402に有する直角三角形である。第1部分400の面402は、この直角三角形の斜辺を構成しており、方向Xに沿って第1側S1の反対側に向かう方向から第1側S1に向けて角度θ傾いている。
【0070】
図15は、基板100の第1面102側から見た場合の側壁310の輝度の第3のシミュレーション結果のグラフを示す図である。
【0071】
図15における実施例は、
図14において、角度θが30°、45°及び60°を示している。
図15における比較例は、第1部分400が設けられていない点を除いて、
図14に示した例と同様である。
【0072】
比較例では、側壁310の両端において輝度のピークが現れている。
図15のグラフ内の右側のピークは、側壁310の第1側S1の端部に相当する位置のピークである。これに対して、実施例では、角度θの値に依らず、側壁310の第1側S1の端部における輝度のピークが抑えられている。特に、角度θが45°及び60°の場合、側壁310の第1側S1の端部における輝度のピークがよく抑えられている。したがって、一例において、角度θは45°以上であることが望ましいといえる。特に、輝度のピークが抑えられている角度θは、第1部分400の屈折率に依存する場合があるといえる。したがって、
図15に示す結果より、第1部分400の屈折率が1.52又はその近傍(例えば、1.30以上1.70以下、好ましくは1.40以上1.60以下)であるとき、角度θは、45°以上であることが好ましいといえる。
【0073】
図16は、
図8のB-B断面図の第4例の第1である。
図16に示す例は、以下の点を除いて、
図10に示した例と同様である。
【0074】
第1部分400は、基板100の第2面104から突出した三角形形状を有している。
図16におけるこの三角形は、基板100の第2面104と共有された底辺(長さ:W/2)を有する二等辺三角形である。第1部分400の面402は、この二等辺三角形の一辺を構成しており、方向Xに沿って第1側S1の反対側に向かう方向から第1側S1に向けて45°傾いている。方向Xにおいて、第1部分400のうちの第1側S1の反対側の端部は、側壁310のうちの第1側S1の反対側の端部と揃っている。
【0075】
図17は、
図8のB-B断面図の第4例の第2である。
図17に示す例は、第1部分400のうちの第1側S1の端部が、側壁310のうちの第1側S1の反対側の端部と揃っている点を除いて、
図16に示した例と同様である。
【0076】
図18は、
図8のB-B断面図の第4例の第3である。
図18に示す例は、2つの第1部分400が基板100の第2面104に沿って並んでいる点を除いて、
図16に示した例と同様である。
図18に示す例では、一方の第1部分400のうちの第1側S1の反対側の端部は、側壁310のうちの第1側S1の反対側の端部と揃っており、もう一方の第1部分400のうちの第1側S1の端部は、側壁310のうちの第1側S1の端部と揃っている。
【0077】
図19は、
図8のB-B断面図の第4例の第4である。
図19に示す例は、第1部分400が、基板100の第2面104から突出した半円形状を有している点を除いて、
図16に示した例と同様である。
【0078】
図20は、
図8のB-B断面図の第4例の第5である。
図20に示す例は、第1部分400が、基板100の第2面104から突出した半円形状を有している点を除いて、
図17に示した例と同様である。
【0079】
図21は、
図8のB-B断面図の第4例の第6である。
図21に示す例は、第1部分400が、基板100の第2面104から突出した半円形状を有している点を除いて、
図18に示した例と同様である。
【0080】
図22は、基板100の第1面102側から見た場合の側壁310の輝度の第4のシミュレーション結果のグラフを示す図である。
【0081】
【0082】
比較例では、側壁310の両端において輝度のピークが現れている。
図22のグラフ内の右側のピークは、側壁310の第1側S1の端部に相当する位置のピークである。これに対して、実施例では、
図16から
図21のいずれの例においても、側壁310の第1側S1の端部における輝度のピークが抑えられている。したがって、一例において、第1部分400の幅は、側壁310の幅の50%以上であることが望ましいといえる。
【0083】
図23は、
図8のB-B断面図の第5例である。
図23に示す例は、以下の点を除いて、
図10に示した例と同様である。
【0084】
基板100のうちの第1面102と第2面104の間に厚さは、
図10に示した例における厚さTの2倍となっている。
【0085】
第1部分400は、基板100の第2面104から突出した三角形形状を有している。
図23におけるこの三角形は、基板100の第2面104と共有された底辺(長さ:W)を有する二等辺三角形である。この二等辺三角形の一辺を構成しており、方向Xに沿って第1側S1の反対側に向かう方向から第1側S1に向けて45°傾いている。方向Xにおいて、第1部分400の中心は、側壁310の中心から第1側S1とは反対側に距離Δ(Δ≧0)だけずれている。
【0086】
図24は、基板100の第1面102側から見た場合の側壁310の輝度の第5のシミュレーション結果のグラフを示す図である。
【0087】
図24における実施例は、
図23において、距離Δが0及びW/2の場合を示している。
図24における比較例は、第1部分400が設けられていない点を除いて、
図23に示した例と同様である。
【0088】
比較例では、側壁310の両端において輝度のピークが現れている。
図24のグラフ内の右側のピークは、側壁310の第1側S1の端部に相当する位置のピークである。これに対して、実施例では、距離Δが0及びW/2の場合、側壁310の第1側S1の端部における輝度のピークが抑えられている。したがって、実施例では、基板100のうちの第1面102と第2面104の厚さによらず、輝度のピークを抑えることができるといえる。
【0089】
図25は、
図8のB-B断面図の第6例である。
図25に示す例は、以下の点を除いて、
図10に示した例と同様である。
【0090】
側壁310の高さは、
図10に示した例における高さHの2倍となっている。
【0091】
第1部分400は、基板100の第2面104から突出した三角形形状を有している。
図25におけるこの三角形は、基板100の第2面104と共有された底辺(長さ:W)を有する二等辺三角形である。この二等辺三角形の一辺を構成しており、方向Xに沿って第1側S1の反対側に向かう方向から第1側S1に向けて45°傾いている。方向Xにおいて、第1部分400の中心は、側壁310の中心から第1側S1とは反対側に距離Δ(Δ≧0)だけずれている。
【0092】
図26は、基板100の第1面102側から見た場合の側壁310の輝度の第6のシミュレーション結果のグラフを示す図である。
【0093】
図26における実施例は、
図25において、距離Δが0及びW/2の場合を示している。
図26における比較例は、第1部分400が設けられていない点を除いて、
図25に示した例と同様である。
【0094】
比較例では、側壁310の両端において輝度のピークが現れている。
図26のグラフ内の右側のピークは、側壁310の第1側S1の端部に相当する位置のピークである。これに対して、実施例では、距離Δが0及びW/2の場合、側壁310の第1側S1の端部における輝度のピークが抑えられている。したがって、実施例では、側壁310の高さによらず、輝度のピークを抑えることができるといえる。
【0095】
図27は、
図8のB-B断面図の第7例である。
図27に示す例は、以下の点を除いて、
図10に示した例と同様である。
【0096】
第1部分400は、基板100の第2面104から凹んだ形状を有している。第1部分400の凹みは、深さDを有している。第1部分400の凹みは、基板100の第2面104と同一面内に位置する底辺を有する二等辺三角形形状を有している。このようにして、第1部分400は、方向Xに沿って第1側S1の反対側に向かう方向から第1側S1に向けて傾いた面(面402)を有している。
図27に示す例では、面402は、方向Xから45°傾いている。
【0097】
図28は、基板100の第1面102側から見た場合の側壁310の輝度の第7のシミュレーション結果のグラフを示す図である。
【0098】
図28における実施例は、
図27において、深さDがT及びT/2の場合を示している。
図28における比較例は、第1部分400が設けられていない点を除いて、
図27に示した例と同様である。
【0099】
比較例では、側壁310の両端において輝度のピークが現れている。
図28のグラフ内の右側のピークは、側壁310の第1側S1の端部に相当する位置のピークである。これに対して、実施例では、深さDの値に依らず、側壁310の第1側S1の端部における輝度のピークが抑えられている。したがって、第1部分400の凹みによって輝度のピークを抑えることができるといえる。さらに、深さDがTの場合の方が、深さDがT/2の場合よりもピークをよく抑えることができている。したがって、一例において、第1部分400の凹みの深さは、基板100のうちの第1面102と第2面104の厚さTの50%以上であることが望ましいといえる。
【0100】
【0101】
図29に示す発光装置10は、トップエミッションに適用可能である。言い換えると、
図29に示す例では、つまり、有機層120(例えば、
図1)から発せられた光は、第2電極130(例えば、
図1)及び封止部材300を透過して、封止部材300から出射される。
図29に示す例では、第1電極110(例えば、
図1)は遮光性導電材料を含んでおり、第2電極130(例えば、
図1)は透明導電材料を含んでいる。
図29に示す例では、基板100と封止部材300の間の領域には、材料330が充填されている。材料330は、液体又は固体である。
【0102】
図29に示す例において、封止部材300の外側の面は、封止部材300の屈折率より低い屈折率を有する領域(例えば、空気)に接している。
【0103】
第1部分400は、基板100の第1面102側に位置しており、
図29に示す例では、封止部材300の側壁310に取り付けられている。第1部分400は、方向Xにおいて発光部142(例えば、
図1)の端部よりも第1側S1側に位置している。第1部分400は、面402を有している。第1部分400の面402は、方向Xに沿って第1側S1の反対側に向かう方向から第1側S1に向けて傾いている。
【0104】
図30は、
図29に示した発光装置10の動作の一例を説明するための図である。
図31は、比較例に係る発光装置10の動作の一例を説明するための図である。
【0105】
図30及び
図31において、黒矢印で示すように、発光部142(例えば、
図1)から発せられた光は、全反射によって材料330内と封止部材300を伝搬することがある。比較例(
図31)では、この光は、封止部材300の側壁310の端部まで伝搬する。したがって、封止部材300の側壁310から漏れる光の量をあまり抑えることができない。これに対して、
図30に示す例では、この光は、第1部分400の面402に小さな入射角で入射して、面402を透過しやすい。したがって、封止部材300の側壁310の端部まで伝搬する光の量を抑えることができ、封止部材300の側壁310から漏れる光の量を抑えることができる。
【0106】
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。