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▶ 高橋 貢の特許一覧

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  • 特開-寝返り阻止寝具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024002844
(43)【公開日】2024-01-11
(54)【発明の名称】寝返り阻止寝具
(51)【国際特許分類】
   A47G 9/02 20060101AFI20231228BHJP
   A47G 9/10 20060101ALI20231228BHJP
【FI】
A47G9/02 Z
A47G9/10 V
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022111438
(22)【出願日】2022-06-23
(71)【出願人】
【識別番号】591169102
【氏名又は名称】高橋 貢
(72)【発明者】
【氏名】高橋 貢
【テーマコード(参考)】
3B102
【Fターム(参考)】
3B102BA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】大きなイビキを小さくする。及び睡眠時無呼吸症候群を改善する。
【解決手段】舌根や口蓋垂が喉に落ち込み気道を狭窄するのを、横向寝することにより防ぐ。背中側に障壁部1を設置し、寝返りによる横向寝の中断を阻止する。その障壁部1が寝返りの力により後方にズレ動くのを固定するために、障壁部の下に布2を取付け、それを寝ている体の下に敷き、体重により固定し、その力により障壁部1を固定する。また体を前方に動かすことにより、障壁部1と隙間が出来、寝返りが可能になるのを防ぐため、障壁部1の下に繋がった輪状のベルトに下側の腕を通して、下側の肩が離れるのを阻止する。上側の肩は自由なので、体幹の拘束感が少ない。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
横向寝の寝返りを阻止するために設けた障壁部の下部に布を取付け、それを寝ている人の下に敷いて、体の自重により布を動かなくし、それにより、障壁部が後方にズレ動かなくする方法。
【請求項2】
横向寝の寝返りを阻止するために障壁部を設けた寝具で、横向寝時に下側の肩になる位置に、障壁部と繋がった輪状でベルト状の物を設け、それに腕を通して下側肩部を拘束して、下側肩部が障壁部から離れるのを阻止する方法。
【請求項3】
請求項1を枕に用いる方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は寝返りを阻止して横向寝が継続出来る様にする寝具に関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
睡眠時無呼吸症候群の人は日本に500万人いると言われています。
睡眠時無呼吸症候群の原因は主として、熟睡時の喉及び舌の弛緩により気道が狭まることである。 この時イビキが大きくなる現象が伴う。
これが血中酸素濃度の低下を引き起こし、脳梗塞等の重大疾病につながる。
この睡眠時無呼吸の対策とし「持続式陽圧呼吸療法」(略称 c-pap continuous positive air way pressure)が使われるが、図1の様に顔にマスクやベルトが付けられ寝苦しかったり、圧入空気が合わない等で苦悩している人がいる。この気道の狭窄は横向寝することにより、顕著に改善されるしイビキも小さくなる。 ところが、横向寝は寝返りをすることにより仰向けになってしまい中断してしまう。これを避けるため、現状、抱き枕があるが、寝返りを阻止する効果は十分ではない。
【課題を解決するための手段】
そこでこの発明は、寝返りをできなくして、横向寝を確実に継続出来る様にしたものである。
その方法として、図2の様に横向寝に際し、背面部に後方に転がって寝返るのを阻止する障壁部と、障壁部の固定に使う布2から構成されている。
この障壁は図3の様に衝立状の物を用いてもよいし、図4の様にブロック状の物の片面を利用してもよい。
この障壁部は布団の上に置いただけでは、背面側への寝返りの力によりズレ動いてしまい、寝返りを阻止できない。
そこで、本発明では図5の2の様に障壁部の下端部に布を取り付け、図6の2の様に、それを寝ている人の下に敷き、そこに体重がのしかかり布が動けなくなる様にし、その作用で障壁部を固定する様にした。
この固定により、体幹の後転による寝返りを阻止することができる。
だが、横向寝している人が体を前方に移動すると、障壁部と隙間ができ、後転できる隙間となり寝返りをして仰向けとなり、横向寝が中断してしまう。 これを防ぐ対策として、図7の3、図8の3の様に輪状のベルトを障壁部下部に取付け、それに、横向寝時に下側となる肩を通して、下側の肩が障壁部から離れない様にした。
これにより、寝返りは出来ないが上側の肩は前方に動けるので体幹の必要以上の拘束がなく、窮屈感が少なく睡眠の継続が維持できる。
図9の3、図10の3、図11の3がベルトの使用状態を表している。
ベルトリングの大きは体格に合わせて調節できる。
また、自重により障壁部を固定する方法は枕に応用できる。
図12の4の様に障壁部を設置しそれに図12の5の様に布を取付け、その布を頭の下に敷くと障壁部は固定され、頭の後転が阻止される。
この時、布を枕の下にまで伸ばして敷くと障壁部がより強く固定できる。
【発明の効果】
窮屈感が少なく横向寝が継続出来るので、横向寝により睡眠時無呼吸症候群を改善したい人には、有効な発明である。
本発明により、体幹は仰向けになれ無いが、睡眠中無意識に頭だけ強引に上向きになっても、苦しくなり短時間で横向にもどる。
【図面の簡単な説明】
図1】 持続式陽圧呼吸療法の使用時の模式図
図2】 障壁部と布が付いている状態 請求項1の図
図3】 枕を外した衝立状の障壁の採用例の図
図4】 枕を外したブロック状の障壁の採用例の図
図5】 枕を使用した衝立状の障壁の使用状態 頭側から見た図
図6】 枕を使用した衝立状の障壁の使用状態 斜め上から見た図
図7】 下側肩を拘束するベルトを付けた正面図 請求項2の図
図8】 下側肩を拘束するベルトを付けた平面図 請求項2の図
図9】 拘束ベルト使用時の頭から見た図
図10】 拘束ベルト使用時の正面から見た図
図11】 本発明の寝姿 斜め上から見た図
図12】 本発明を枕に採用した図
【符号の説明】
1 障壁部
2 布
3 輪状のベルト
4 枕に採用した時の障壁部
5 枕に採用した時の布
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12