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▶ 合同会社ランド クロウの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024002848
(43)【公開日】2024-01-11
(54)【発明の名称】再利用を可能にする塗料固化剤
(51)【国際特許分類】
   B09B 3/20 20220101AFI20231228BHJP
【FI】
B09B3/20 ZAB
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022112053
(22)【出願日】2022-06-24
(71)【出願人】
【識別番号】522278729
【氏名又は名称】合同会社ランド クロウ
(72)【発明者】
【氏名】神崎 智榮
【テーマコード(参考)】
4D004
【Fターム(参考)】
4D004AA50
4D004AC08
4D004BA10
4D004CA45
4D004CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】塗料を固化させた塗料固化物を、新たな塗料の固化材として再利用することを可能にする塗料固化剤を提供する。
【解決手段】消石灰、硫酸第一鉄、及び硫酸アルミニウムのいずれかの1種もしくは2種以上と、粘度鉱物、及び粘度類鉱物であるカオリナイト、スメクタイト、セクサイト、イライト、クロライト、タルク、ゼオライト、モンモリナイト、アロフェン、ハイフィライト、火山灰土である黒ボク土、鹿沼土、赤玉土のいずれか1種もしくは2種以上を特定割合で含有させた塗料固化剤とする。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
消石灰、硫酸第一鉄、及び硫酸アルミニウムのいずれかの1種もしくは2種以上と、粘度鉱物、及び粘度類鉱物であるカオリナイト、スメクタイト、セクサイト、イライト、クロライト、タルク、ゼオライト、モンモリナイト、アロフェン、ハイフィライト、火山灰土である黒ボク土、鹿沼土、赤玉土のいずれか1種もしくは2種以上を特定割合で含有させた塗料固化剤である。
【請求項2】
塗料固化剤を使用して固めた塗料固化物を、新たな塗料を固化する塗料固化材として利用する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に、塗料固化に関する再利用を可能にする塗料固化剤に関する。
【背景分野】
【0002】
従前の技術に、塗料を固化させる際に、吸収性樹脂粉末を含んだ固化剤で塗料を固化処理をさせる方法がある。これは、塗料を吸収性樹脂粉末に吸収させ、流動化を防ぎ、更に1~2日、外気に触れさせることで経時的に固化を完成させるものである。また、ベントナイトのような吸収性能の優れた物質を含有させ、その吸収力により、塗料を固化させる技術もあった。更に吸収性樹脂粉末とハイブリッドさせた固化剤もある。
【0003】
しかしこれらの方法はいずれにおいても、一度、固化させた塗料固化物は、その都度、廃棄処理されるだけであり、廃棄処理に掛かる労力の軽減に繋がらなかった。また、一度固化させた塗料固化物の再利用を可能にする機能が付加されていないので、塗料固化剤コストは、廃棄塗料量と概ね比例関係にあり、塗料固化コストの軽減は困難であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の塗料固化剤を使用し、塗料を固化させた塗料固化物は、新たな塗料の固化材として再利用することが可能になる。この技術が、廃棄処理に掛かる労力の頻度を減じることができ、廃棄するための労力削減に繋がる。さらに塗料固化材の再利用は、塗料固化コストの削減に繋がる。具体的には、一度の再利用で廃棄労力と固化剤コストは、概ね2分の1に減じられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、消石灰、硫酸第一鉄、硫酸アルミニウムの内、1種もしくは2種以上と、粘度鉱物、及び粘度類鉱物であるカオリナイト、スメクタイト、セクサイト、イライト、クロライト、タルク、ゼオライト、モンモリライト、アロフェン、ハイロフィライト及び、火山灰土である黒ボク土、鹿沼土、赤玉土を含む1種もしくは2種以上を特定割合で含有させることにより、上記課題が解決し得ることを見い出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明によれば、消石灰、硫酸第一鉄、硫酸アルミニウム、及び、粘度鉱物及び、粘度類鉱物であるカオリナイト、スメクタイト、セクサイト、イライト、クロライト、タルク、ゼオライト及び、火山灰土である黒ボク土、鹿沼土、赤玉土を含む塗料固化剤であって、且つ、本固化剤を使用した塗料固化物が再利用される機能を付加させた塗料固化剤が提供される。
【発明の効果】
【0006】
本発明品を使用して固化させた塗料固化物は、新たな固化材として利用する斬新な発想とそれを可能にする新しい技術が付加されたことにより、廃棄に要する労力の軽減に繋がる。更に、従来の技術では、固化された塗料固化物は、廃棄処分になるだけであったが、本塗料固化剤を使用した塗料固化物は、新たな塗料の固化材として再利用できるので、塗料固化コストの削減になる。
【発明を実施するための形態】
本発明は、消石灰、硫酸第一鉄、硫酸アルミニウムのいずれかの1種又は、2種以上を含有する塗料固化剤であり、さらに、粘度鉱物及び粘度類鉱物である、カオリナイト、スメクタイト、セクサイト、イライト、クロライト、タルク、ゼオライト、ハイロフィライト、モンモリライト、アロフェン、及び、火山灰土である黒ボク土、鹿沼土、赤玉土から選ばれる1種又は、2種以上を特定割合で含有させた塗料固化剤である。