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▶ パテントフレア株式会社の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024002855
(43)【公開日】2024-01-11
(54)【発明の名称】発送電一体化システム
(51)【国際特許分類】
   H02N 11/00 20060101AFI20231228BHJP
【FI】
H02N11/00 X
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022123610
(22)【出願日】2022-06-24
(71)【出願人】
【識別番号】518440899
【氏名又は名称】パテントフレア株式会社
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 学
(57)【要約】
【課題】従来の発電送電システムは、大規模な発電所などの発電設備と長距離の送電網や変電所などの送電設備を使用して大量の電力を発電送電するものであった。
この方法は、大規模な設備の維持管理作業と経費の負担が大きく、膨大なエネルギーロスが発生するという課題があった。
【解決手段】純鉄、強磁性体、良導体の3種の物理的特性を持つ物質を、適切な割合で、配合し焼成加工を行う、又3種の物質を、微細な粉末粒子状に加工し適切な割合で配合する。この方法で電磁気作用の働きで恒常的に発電機能を有する物質ができる。
この物質を材料にして、送電線に塗装する、送電線を作る、送電線と接続する、など送電設備と一体化することで、小規模発電近距離送電という形にして課題を解決する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力消費者(家庭、事業所など)に、電力を送電する送電網(送電設備)の送電線は、発電所などで発電した電気を、銅などの良導体製の電線に流して送電するものだが、この電線の周囲に発電性物質(発電体)を材料とする塗装剤を塗装する(コーティングする)ことにより、送電専用であった送電線(送電設備)に、発電機能を持たせて、発電設備と送電設備を一体化する方法。
発電性物質(発電体)を材料とする塗装剤を、電線の周囲に塗装する(コーティングする)ことにより、送電線自体が発電を行う、発電をしながら送電をする、という状態になるため、この発送電一体化設備を用いて、電力消費者(家庭、事業所など)へ送電、配電する方法。
又、この方法を用いて電気動力の機械、装置、部品などの動力とする方法。
(発電性物質(発電体)とは、純鉄(鉄の純物質、電磁石の材料)、強磁性体(ネオジムなどの土石類、永久磁石の材料)、良導体(銅などの金属、炭素同位体などの炭素系良導体)を適切な割合で配合し、焼成加工したファインセラミックス、又は3種の物理特性を持つ材料を微細な粉末粒子状に加工後適切な割合で配合したものである。)
(発電性物質(発電体)の塗装とは、上記のファインセラミックス又は混合粒子を材料として、接着剤、電解質水溶液などと混合し、水和体(コロイドペースト)状、液体(コロイド溶液)状、などの塗装剤を作り、電線(良導体)に直接塗装(コーティング)する加工である。)
(電線の周囲に、発電性物質を塗装し、その周囲に絶縁性物質を同様の加工法で塗装することで、外側への放電作用を抑え、さらにゴムなどの絶縁性カバーを取り付ける。)
【請求項2】
請求項1に記載の方法で作られた発電性物質(発電体)を、使用して送電線を作ることで、送電線自体が発電機能を持つため、この発送電一体化設備を用いて、電力消費者(家庭、事業所など)へ送電、配電する方法。
又、この方法を用いて電気動力の機械、装置、部品などの動力とする方法。
(発電性物質を材料とする送電線とは、微細な粉末粒子状に加工された当該材料を、電解質水溶液などと混合し、水和体(コロイドペースト)状にして、ゴムなどの絶縁性チューブに充填する、などの方法を用いる。)
【請求項3】
請求項1に記載の方法で作られた発電性物質(発電体)を、絶縁性物質で作られた容器に詰めて、これを発電装置とする。
この装置を従来の送電設備の変圧器のように電柱などに設置し、小規模小型の発電装置を送電網の一定間隔に配置することで、発電設備と送電設備を一体化する方法。
【請求項4】
請求項1、請求項2、請求項3に記載の方法を使用した設備、装置。
【請求項5】
請求項4に記載の設備、装置を使用した役務、事業。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送電技術と電磁気作用の応用技術に関する。
【背景技術】
【0002】
送電技術
【0003】
電磁気作用(磁電効果)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の発電、送電システムは、大規模な発電所(火力、原子力、水力など)又は、小規模な発電設備(太陽光、風力など)で、発電した電気を、大規模な送電設備(送電網)で送電し、変電所、変圧器などで電圧を調整しながら電力消費者(家庭、事業所など)へ配電するという方法であった。
この方法は、発電所などの大規模な発電設備や発電所などから電力消費者までの大規模な送電設備などの維持管理作業と経費の負担が大きいという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
純鉄(鉄の純物質、電磁石の材料)、強磁性体(ネオジムなどの土石類、永久磁石の材料)、良導体(銅などの金属、又は炭素同位体などの炭素系良導体)の3種の物理的特性を持つ物質を適切な割合で配合し焼成加工を行う。
又、3種の物質を微細な粉末粒子状に加工後、適切な割合で配合する。
この加工により、電磁気作用の働きで恒常的に発電機能を有する発電性物質(発電体)ができる。
(1)この発電性物質を微細な粉末粒子状に加工し、接着剤、電解質水溶液などと混合し、水和体(コロイドペースト)状、液体(コロイド溶液)状の塗装剤を作る。
これを、送電線(良導体)の周囲に塗装する(コーティングする)。
(2)この発電性物質を微細な粉末粒子状に加工し、電解質水溶液などと混合し、水和体(コロイドペースト)状にした上で、ゴムなどの絶縁体製チューブに充填するなどの方法で、送電線を作る。
(3)この発電性物質を微細な粉末粒子状に加工し、絶縁体製容器に充填し、小規模な発電装置とする。
これを、既存の送電設備に組み込んで、送電線と接続する。
(1)(2)(3)の送電設備改修により、送電設備に発電機能を、持たせて、発送電を行うことで課題を解決する。